JP2002333118A - 焼却炉 - Google Patents
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Abstract
上におけるごみの燃焼の均一化を図ることができる焼却
炉を提供する。 【解決手段】火格子下から炉内へ燃焼空気の供給を行う
焼却炉において、火格子4下をごみ搬送方向に複数の領
域に分割し、該分割した領域毎に燃焼空気の供給を行う
燃焼空気供給管を設け、該燃焼空気供給管の少なくとも
一つに燃焼空気温度の調節が可能な温度調節手段18を
設けるまた、火格子4下をごみ搬送方向及び炉幅方向に
複数の領域に分割し、該分割した領域毎に燃焼空気の供
給を行う燃焼空気供給管を設け、該燃焼空気供給管の少
なくとも一つに燃焼空気温度の調節が可能な温度調節手
段18を設けることが好ましい。
Description
供給する燃焼空気温度の調節が可能な焼却炉に関する。
される様々な廃棄物を処理するという重要な役割を担っ
ている。近年では、廃棄物であるごみの焼却処理によっ
て発生する膨大な熱エネルギーの回収への関心が集ま
り、ボイラ発電設備のついたものが増加している。
レーンによって数10分の間隔で間欠的にごみホッパへ
投入され、ごみホッパの下部にあるプッシャによってご
みは炉内に送り込まれる。炉内に送り込まれたごみは火
格子の往復運動により、火格子上を移動しながら乾燥・
燃焼され、最終的には灰となって炉外に排出される。ご
みの燃焼によって発生した排ガスは、炉出口に設けられ
た熱交換機でボイラ水に熱を与えた後、排気される。
00℃程度に過熱された空気(以下「燃焼空気」と呼
ぶ。)がごみ搬送方向に対し複数に分割された火格子下
の領域(風箱)から、乾燥段、燃焼段、後燃焼段それぞ
れの火格子に吹き込まれる。乾燥段、燃焼段、後燃焼段
のそれぞれの火格子に吹き込まれる燃焼空気量は、供給
される燃焼空気の総量及び各段の火格子に燃焼空気を供
給する供給配管に設けられた火格子下ダンパのダンパ開
度によって調整される。ここで、ダンパ開度は各段の火
格子上にあるごみの厚さ、炉内燃焼状態等により制御さ
れる。また、各段の火格子に燃焼空気を供給する供給配
管には、各段の火格子毎に分岐する前の主管に空気予熱
器が設けてあり、燃焼空気は炉内の燃焼状態に応じて温
度調整されてから各段の火格子に吹き込まれる。
オキシン等の排出問題が注目されており、処理量が多い
大型炉ほど燃焼状態が高温で安定し、ダイオキシン等の
排出濃度も低くなる傾向が見られるため、大都市を中心
に焼却処理能力が200ton/day以上の大型炉の
需要が増加している。
くなるにつれ、火格子上のごみに偏在が発生しやすくな
り、火格子上でのごみの燃焼が不均一になり易いという
問題がある。このごみの偏在による燃焼の不均一は、火
格子上において局所的に未燃分を発生させ、燃焼を不安
定にさせる原因となっていた。このような問題に対し、
従来技術に係る大型炉では、ごみ搬送方向に分轄された
乾燥段、燃焼段、後燃焼段の各段における火格子上のご
み厚さやごみ質に応じて、各段の火格子に供給する燃焼
空気量を増減させるという方法が用いられていた。
うな各段の火格子上のごみ厚さやごみ質に応じて燃焼空
気量を増減させる方法では、炉内の燃焼バランス、特に
炉内の空気バランスを崩し、COやダイオキシン等の有
害物質を発生させるという問題がある。例えば、従来技
術においては、質の悪い(水分量が多い)ごみが特定の
火格子上に存在する場合、そのごみを乾燥・燃焼させる
ためにその火格子に供給する燃焼空気量を増加させてい
た。この場合、ごみが乾燥し、燃焼に転じるまでは供給
された燃焼空気は燃焼に寄与せず、そのまま炉内に過剰
な空気として供給されるため炉内温度を低下させ燃焼の
不安定化を招いていた。また火格子上のごみを急速に乾
燥させるために、その火格子に供給する燃焼空気の流量
を増加させると、火格子上で局所的に空気の吹き抜けが
発生してしまうという問題があった。
(水分量が多い)ごみに対応するために、供給する燃焼
空気の温度を上げて乾燥を促進させる方法も考えられる
が、従来技術におけるごみ焼却炉では、すべての火格子
に供給する燃焼空気の温度が一律に高くなるので、質の
良い(水分量が少ない)ごみが存在する火格子上では燃
焼が活発になりすぎ、燃焼のバランスが崩れてしまい、
その結果燃焼の不均一化を招くという問題があった。な
お、最近の大型化した焼却炉では、火格子下の燃焼空気
吹き込み機構をごみ搬送方向に分割するのみならず炉幅
方向にも分割し、それぞれの領域に吹き込む燃焼空気量
の配分量および燃焼空気総量を調整する方法も提案され
ているが、上述したごみ搬送方向に分割した場合と同様
の問題が炉幅方向に対しても発生し、燃焼の不安定化、
火格子上での燃焼の不均一化という問題があった。
なされたもので、炉内での燃焼を不安定化させることな
く火格子上におけるごみの燃焼の均一化を図ることがで
きる焼却炉を提供することを目的とする。
より解決される。 [1]火格子下から炉内へ燃焼空気の供給を行う焼却炉
において、火格子下をごみ搬送方向に複数の領域に分割
し、該分割した領域毎に燃焼空気の供給を行う燃焼空気
供給管を設け、該燃焼空気供給管の少なくとも一つに燃
焼空気温度の調節が可能な温度調節手段を設けることを
特徴とする焼却炉。 [2]火格子下から炉内へ燃焼空気の供給を行う焼却炉
において、火格子下をごみ搬送方向及び炉幅方向に複数
の領域に分割し、該分割した領域毎に燃焼空気の供給を
行う燃焼空気供給管を設け、該燃焼空気供給管の少なく
とも一つに燃焼空気温度の調節が可能な温度調節手段を
設けることを特徴とする焼却炉。 [3]上記[1]または[2]において、温度調節手段
が、空気予熱器であることを特徴とする焼却炉。 [4]上記[1]または[2]において、温度調節手段
が、燃焼空気供給管に接続され、該燃焼空気供給管に予
熱された空気を供給するための予熱空気供給管と、該予
熱空気供給管の途中及び/又は前記燃焼空気供給管の前
記予熱空気供給管接続位置よりも上流側に設けられる空
気流量調節手段とを備えていることを特徴とする焼却
炉。 [5]上記[1]乃至[4]のいずれかにおいて、火格
子上のごみ厚さ、火格子上方の炉内温度、炉出口温度、
炉内に投入したごみの発熱量のいずれか一または二以上
の計測値に基づき、温度調節手段により火格子下の領域
に供給する燃焼空気温度の調節を行うことを特徴とする
焼却炉。
形態を示すもので、焼却炉全体の概略構成図である。
投入口2、給じん装置3、火格子4、灰落下口5を有し
ており、さらに炉出口7の下流側には熱交換器9aを備
えたボイラ9bが設置されている。前記火格子4の下
は、ごみ搬送方向に複数(図では4つ)の領域に分割さ
れ、各分割された領域を通して火格子4の下から炉内に
燃焼空気が供給される。前記火格子4の下から炉内に供
給される燃焼空気は、燃焼空気ブロワ6の出口側に設け
られたダンパ14によりその総吹き込み量が調整された
後、各領域毎に燃焼空気を供給するために分岐された燃
焼空気供給管のそれぞれに設けられた流量調節用ダンパ
20により各領域に吹き込まれる燃焼空気流量のバラン
スが調整される。
投入されたごみは給じん装置3によって火格子4上へ送
り込まれる。火格子4は往復運動し、その往復運動によ
ってごみの移動が行われる。火格子4上のごみは、火格
子4の下から吹き込まれる燃焼空気により乾燥が行われ
た後に燃焼が行われ、排ガスと灰に分解された後、灰は
灰落下口5から落下して炉外に排出される。
口10からは、冷却空気ブロア11により冷却空気が吹
き込まれ、燃焼ガス中の未燃焼成分を完全燃焼させると
共に、炉壁の温度が過度に上昇することを防止する。
排ガスは、炉出口7を通り炉出口7の下流側に設置され
た熱交換器9aを備えたボイラ9bで熱エネルギーを回
収された後、煙突8から外部に排気される。
燃焼を維持するため、例えば、燃焼排ガスの炉出口での
温度を測る温度計12の計測値、ボイラ9bからの蒸発
量を測る流量計13の計測値、工業用カメラ15からの
画像情報を処理する画像処理装置16による火格子上の
ごみ燃え切り点の計測結果等に基づき火格子4の往復速
度、燃焼空気量、冷却空気量等を自動的に調整する。な
お、燃焼制御手段17には例えばコンピュータが使用で
きる。
発明は火格子下の分割された領域毎に燃焼空気の供給を
行う燃焼空気供給管の少なくとも一つに燃焼空気温度の
調節が可能な温度調節手段18を設けることを特徴とす
るものである。
温度が上がると火格子上のごみの乾燥は促進され、また
火格子上でのごみの燃焼は活発化される。逆に火格子下
から炉内に供給される燃焼空気の温度が下がると火格子
上でのごみの燃焼は不活発になる。つまり、火格子下か
ら炉内に供給される燃焼空気温度を調節することで、火
格子上のごみの乾燥あるいは燃焼速度を調節することが
可能になる。なお、過度に燃焼空気温度を上昇させると
火格子自体の劣化を早める原因となるので、ごみの分
布、燃焼状態だけでなく、火格子温度も考慮して燃焼空
気温度の調節を行うことが好ましい。
割し、この分割した領域毎に燃焼空気の供給を行う燃焼
空気供給管を設け、この燃焼空気供給管の少なくとも一
つに燃焼空気温度の調節が可能な温度調節手段を設ける
ことで、前記分割した領域毎に火格子下から炉内に供給
する燃焼空気温度が調節可能となる。その結果として、
火格子上でのごみの燃焼速度を各領域毎に調節できるよ
うになり、火格子上におけるごみの偏在が解消され、燃
焼の均一化を図ることが可能となる。
下をごみ搬送方向に対し4つの領域に分割しそれぞれに
燃焼空気を供給する構成としているが、分割する領域の
数はごみ焼却炉の規模及び目的に応じて適宜変更可能で
あり4つの領域に分割する場合に限られるものではな
い。また、前記温度調節手段は分割した領域毎に燃焼空
気の供給を行う燃焼空気供給管の全てに設けても良く、
あるいは、全ての領域で燃焼空気の温度調節が必要でな
い場合には温度調節が必要とされる領域に燃焼空気を供
給する特定の燃焼空気供給管に設けるようにしても良
い。
焼却炉において、火格子下を炉幅方向に対しても複数の
領域に分割し、ごみ搬送方向及び炉幅方向に分割した領
域毎に燃焼空気の供給を行う燃焼空気供給管を設け、該
燃焼空気供給管の少なくとも一つに燃焼空気温度の調節
が可能な温度調節手段を設けることが好ましい。
火格子上の炉幅方向でごみの偏在による燃焼の不均一が
生じる事がある。そのため、火格子下を炉幅方向に対し
ても複数の領域に分割し、この分割した領域毎に火格子
下から炉内に供給する燃焼空気温度を調節することで、
炉幅方向における火格子上でのごみの燃焼速度の調節も
可能となり、炉幅方向における火格子上でのごみの偏在
も解消でき、燃焼の均一化をさらに効果的に図ることが
可能となる。なお、火格子下を炉幅方向に分割する数は
ごみ焼却炉の規模及び目的に応じて適宜変更可能であ
る。また、前記温度調節手段は分割した領域毎に燃焼空
気の供給を行う燃焼空気供給管の全てに設けても良く、
あるいは、全ての領域で燃焼空気の温度調節が必要でな
い場合には温度調節が必要とされる領域に燃焼空気を供
給する特定の燃焼空気供給管に設けるようにしても良
い。
予熱器を用いることが好ましい。空気予熱器により燃焼
空気を加熱する場合、熱源としては、例えば過熱蒸気を
用いることができ、この場合空気予熱器内に供給する過
熱蒸気の流量を制御することで燃焼空気温度を任意の温
度に調節することが可能となる。なお、前記過熱蒸気と
しては、例えばごみ焼却炉に排熱を利用するためのボイ
ラ等が併設されている場合には、このボイラ等で発生す
る過熱蒸気を利用することができる。
気予熱器18aを燃焼空気供給管30に設けた場合の一
例を示す。図2及び図3は火格子下をごみ搬送方向に4
つ、炉幅方向に対してそれぞれ2つの計8つの領域に分
割した場合の燃焼空気供給管30の分岐構成を示したも
ので、図2は炉幅方向から見た側面図、図3はごみ搬送
方向から見た正面図である。なお、上述したように、火
格子下を分割する領域数はごみ焼却炉の規模及び目的に
応じて適宜変更可能であり、前記燃焼空気供給管30の
分岐構成もそれに伴って適宜変更される。また、前記空
気予熱器18aは図2及び図3のように燃焼空気供給管
30の全てに設けても良く、あるいは特定の燃焼空気供
給管に設けるようにしても良い。
節方法を図2により説明する。ここで、空気予熱器18
aにおいて燃焼空気の加熱に用いる熱源としては、例え
ばごみ焼却炉に併設されているボイラ9bの高圧蒸気だ
めから導かれた過熱蒸気を用いることができる。この場
合、前記過熱蒸気を空気予熱器18a内に導入するため
の配管に設けられた蒸気量調整ダンパ19aの開度を調
整して過熱蒸気の流量を制御することにより燃焼空気温
度の調節を行うことができる。なお、空気予熱器18a
の下流側には温度計21を設置し、該温度計21の計測
値が設定された温度となるように蒸気量調整ダンパ19
aの開度調整を行うことが好ましい。また、各燃焼空気
供給管30に設けられた空気流量調節用ダンパ20の開
度を調整することで各領域に吹き込まれる燃焼空気流量
が調整される。
で燃焼空気を加熱するための熱源として過熱蒸気を使用
したが、例えばバーナなどによる排気を熱源として使用
しても良い。
気供給管に接続され、該燃焼空気供給管に予熱された空
気を供給するための予熱空気供給管と、該予熱空気供給
管の途中及び/又は前記燃焼空気供給管の前記予熱空気
供給管接続位置よりも上流側に設けられる空気流量調節
手段とを備えたものを用いることもできる。
では4つ)の領域に分割し、各領域に燃焼空気を供給す
る燃焼空気供給管に前記温度調節手段を適用した場合の
構成の一例を示す。ここでは、各領域に燃焼空気を供給
する燃焼空気供給管30に、空気予熱器18bで予熱さ
れた空気を供給するための予熱空気供給管31を接続
し、該予熱空気供給管31の途中及び前記燃焼空気供給
管30の予熱空気供給管31接続位置の上流側にそれぞ
れ空気流量の調節が可能な流量調節手段としてダンパ2
5,26を取り付けたものである。なお、前記各燃焼空
気供給管30に予熱空気を供給する予熱空気供給管31
は、予熱空気を供給する燃焼空気供給管30の数に応じ
て空気予熱器18bの下流側で分岐される。
示した空気予熱器18aと同様のものを用いることがで
き、図2に示す実施形態で説明したのと同様に蒸気量調
整ダンパ19bの開度を調整して空気予熱器18b内に
導入する過熱蒸気の流量を制御することにより予熱空気
供給管31内を流れる加熱空気の温度調節を行ってい
る。なお、加熱空気用主管には空気予熱器18bの下流
側に温度計29を設置し、該温度計29の計測値が設定
された温度となるように蒸気量調整ダンパ19bの開度
調整を行うことが好ましい。
る燃焼空気温度の調節は、前記予熱空気供給管31の途
中に設けたダンパ25の開度及び燃焼空気供給管30の
予熱空気供給管31接続位置の上流側に設けたダンパ2
6の開度を個々に調整し、加熱空気及び燃焼空気の流量
を調整することにより、個々の領域毎に供給される燃焼
空気温度の調節が可能となる。なお、燃焼空気供給管3
0には予熱空気供給管31接続位置の下流側に温度計2
7及び流量計28を設置することが好ましい。前記温度
計27及び流量計28の計測値が設定された温度及び流
量となるように各ダンパの開度調整を行うことにより、
燃焼の均一化をより効果的に図ることが可能となる。
却炉の規模及び目的に応じて適宜変更可能であり、前記
燃焼空気供給管の分岐構成もそれに伴って適宜変更され
る。また、燃焼空気温度の調節は燃焼空気供給管の全て
で行っても良く、あるいは特定の燃焼空気供給管で行う
ようにしても良い。さらに、燃焼空気供給管及び予熱空
気供給管には、別々のブロワにより流量を調整しながら
空気を供給するようにしても良く、1つのブロワの出口
側の配管を分岐し、分岐したそれぞれの管に設けられた
ダンパにより流量バランスを調整するようにして供給し
ても良い。
良い構成であるため、複数の空気予熱器を設置する図2
及び図3の実施形態の場合と比べ、空気予熱器等の設備
コストの低減が可能である。
不安定化させることなく火格子上におけるごみの燃焼の
均一化を図ることで、ごみの燃焼位置の適正化、ボイラ
蒸発量の安定維持とともにダイオキシン類の発生を抑制
する効果を有する。なお、火格子下を分割する領域の数
が多いほど制御性は向上し、より燃焼の均一化を図るこ
とが可能となるが、配管系統及び制御系統が複雑となる
ので全体の経済性等を考慮して分割数を決定することが
望ましい。
法は、上記構成の焼却炉において、火格子下の分割した
領域に該当する火格子上のごみ厚さ、火格子下の分割し
た領域に該当する火格子上方の炉内温度、炉出口温度、
炉内に投入したごみの発熱量のいずれか一または二以上
の計測値に基づき燃焼空気温度の調節を行うものであ
る。
燃焼空気温度の調節を行う方法としては、例えば、ある
領域に該当する火格子上のごみ厚さが厚い場合にはごみ
の燃焼を活発化させるために該当する領域に供給する燃
焼空気温度を所定量高くし、火格子上のごみ厚さが薄い
場合にはごみの燃焼を抑えるために該当する領域に供給
する燃焼空気温度を所定量低くするという方法を用いる
ことができる。ここで、火格子上のごみの厚さは、火格
子下の領域と炉内の圧力差、火格子を通過する燃焼空気
の流量、火格子の圧損より算出される値である。
き燃焼空気温度の調節を行う方法としては、例えば、あ
る領域に該当する火格子上方の炉内温度が低い場合には
ごみの燃焼を活発化させるために該当する領域に供給す
る燃焼空気温度を所定量高くし、火格子上方の炉内温度
が高い場合にはごみの燃焼を抑えるために該当する領域
に供給する燃焼空気温度を所定量低くするという方法を
用いることができる。
温度の調節を行う方法としては、例えば、炉出口温度が
低い場合には炉全体のごみの燃焼を活発化させるために
全ての領域に供給する燃焼空気温度を所定量高くし、炉
出口温度が高い場合には炉全体のごみの燃焼を抑えるた
めに全ての領域に供給する燃焼空気温度を所定量低くす
るという方法を用いることができる。なお、炉出口温度
が予め設定された値以上に急激に下がった場合には、質
の悪い(湿った)ごみが投入されたものと判断し、火格
子上流側の領域に供給する燃焼空気温度を所定量高くす
ることが好ましい。
に基づき燃焼空気温度の調節を行う方法としては、例え
ば、炉内に投入したごみの発熱量が低い場合には炉全体
のごみの燃焼を活発化させるために全ての領域に供給す
る燃焼空気温度を所定量高くし、炉内に投入したごみの
発熱量が高い場合には炉全体のごみの燃焼を抑えるため
に全ての領域に供給する燃焼空気温度を所定量低くする
という方法を用いることができる。なお、炉出口温度が
予め設定された値以上に急激に下がった場合には、炉内
に投入したごみの発熱量が低い質の悪い(湿った)ごみ
が投入されたものと判断し、火格子上流側の領域に供給
する燃焼空気温度を所定量高くすることが好ましい。
願発明は上記各実施形態に限定されるものでなく、実施
段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形するこ
とが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組
み合わせて実施してもよく、その場合組み合わされた効
果が得られる。
内での燃焼を不安定化させることなく火格子上における
ごみの燃焼の均一化を図ることができる焼却炉が提供さ
れる。
却炉全体の概略構成図である。
空気予熱器を燃焼空気供給管に設けた場合の一例を示す
図であり、炉幅方向から見た側面図である。
空気予熱器を燃焼空気供給管に設けた場合の一例を示す
図であり、ごみ搬送方向から見た正面図である。
の構成の一例を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】火格子下から炉内へ燃焼空気の供給を行う
焼却炉において、 火格子下をごみ搬送方向に複数の領域に分割し、該分割
した領域毎に燃焼空気の供給を行う燃焼空気供給管を設
け、該燃焼空気供給管の少なくとも一つに燃焼空気温度
の調節が可能な温度調節手段を設けることを特徴とする
焼却炉。 - 【請求項2】火格子下から炉内へ燃焼空気の供給を行う
焼却炉において、 火格子下をごみ搬送方向及び炉幅方向に複数の領域に分
割し、該分割した領域毎に燃焼空気の供給を行う燃焼空
気供給管を設け、該燃焼空気供給管の少なくとも一つに
燃焼空気温度の調節が可能な温度調節手段を設けること
を特徴とする焼却炉。 - 【請求項3】温度調節手段が、空気予熱器であることを
特徴とする請求項1または請求項2に記載の焼却炉。 - 【請求項4】温度調節手段が、燃焼空気供給管に接続さ
れ、該燃焼空気供給管に予熱された空気を供給するため
の予熱空気供給管と、該予熱空気供給管の途中及び/又
は前記燃焼空気供給管の前記予熱空気供給管接続位置よ
りも上流側に設けられる空気流量調節手段とを備えてい
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の焼
却炉。 - 【請求項5】火格子上のごみ厚さ、火格子上方の炉内温
度、炉出口温度、炉内に投入したごみの発熱量のいずれ
か一または二以上の計測値に基づき、温度調節手段によ
り火格子下の領域に供給する燃焼空気温度の調節を行う
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
載の焼却炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001138601A JP2002333118A (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | 焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001138601A JP2002333118A (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | 焼却炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002333118A true JP2002333118A (ja) | 2002-11-22 |
Family
ID=18985511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001138601A Pending JP2002333118A (ja) | 2001-05-09 | 2001-05-09 | 焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002333118A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019190740A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 日立造船株式会社 | 火格子構造体およびストーカ式焼却炉 |
-
2001
- 2001-05-09 JP JP2001138601A patent/JP2002333118A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019190740A (ja) * | 2018-04-25 | 2019-10-31 | 日立造船株式会社 | 火格子構造体およびストーカ式焼却炉 |
JP7015205B2 (ja) | 2018-04-25 | 2022-02-02 | 日立造船株式会社 | 火格子構造体およびストーカ式焼却炉 |
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