JP2002332842A - 水冷式エンジン冷却装置及びその制御方法 - Google Patents
水冷式エンジン冷却装置及びその制御方法Info
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- JP2002332842A JP2002332842A JP2002057326A JP2002057326A JP2002332842A JP 2002332842 A JP2002332842 A JP 2002332842A JP 2002057326 A JP2002057326 A JP 2002057326A JP 2002057326 A JP2002057326 A JP 2002057326A JP 2002332842 A JP2002332842 A JP 2002332842A
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Abstract
ファンの無駄な稼働を防止して、燃費向上とヒータ性能
の向上が図れる水冷式エンジンの冷却装置を提供する。 【解決手段】 エンジン2から流出する冷却水をヘッダ
4、5間に配置されたチューブ6に流通させて冷却水の
冷却を行うラジエータ7と、エンジン2に独立して駆動
されてエンジン2とラジエータ7とに冷却水を循環させ
る電動ポンプ8と、エンジン2内の冷却水温度を検出す
る温度センサ9と、温度検出値に基づいて電動ポンプ9
の駆動を制御する制御装置15とを備える水冷式エンジ
ン冷却装置1であって、制御装置15は、検出温度が1
05℃以上のときに、チューブ6内を流通する冷却水の
流動状態が、層流域と乱流域との間の遷移域、及びこの
遷移域に近接する乱流域の範囲に入ると共に、冷却水が
予め定められた流量で循環するように電動ポンプ8の駆
動を制御することを特徴とする。
Description
装置に関し、さらに詳しくは、エンジンに冷却水を循環
させるポンプを電動化した水冷式エンジン冷却装置及び
その制御方法に関する。
は、エンジンの回転数に比例してウォータポンプを駆動
させて冷却水をシリンダヘッド及びシリンダブロックに
循環させるようにしたものがある。しかし、このような
方式の冷却装置では、上記したようにエンジンの回転数
に冷却水の流量が比例しているため、例えば冬場におい
て不必要にエンジンに冷却水を循環させ過ぎたり、高速
走行時おいて不必要な流量の冷却水を余分に循環させて
いるという問題点がある。このため、従来のウォータポ
ンプを用いた水冷式エンジン冷却装置では、冷却水の余
分な放熱が生じて暖機が遅れ、動力ロスがかなり大きい
という問題点がある。さらに、エンジンの回転数のみが
冷却水の流量を決めているため、高水温制御などを実施
することができないという問題点がある。
して、特開2000−45774号公報に開示された冷
却装置が知られている。この冷却装置では、ウォータポ
ンプを電動化し、エンジンの冷却水出口側の冷却水温度
と冷却水入口側の冷却水温度との差が所定温度差となる
ように制御を行っている。
ウォータポンプにより循環水量が変化すると、ラジエー
タのヘッダ間に配置された多数のチューブ内を流通する
冷却水は流速に応じて層流状態や乱流状態となる。例え
ば、チューブ内の冷却水の流速が低下して所定の流速以
下になると、冷却水が層流状態となりラジエータでの冷
却効率が低下して冷やしきれず、ラジエータファンの動
力の増大を余儀なくされるという問題点がある。また、
チューブ内の冷却水の流速が速くなって乱流状態となっ
た場合には、さらに流速が増加しても冷却効率の増加が
見込めず、やはり冷却に必要な動力が増大するという問
題点がある。これらの問題点は、上記した後者の冷却装
置においても同様である。すなわち、この従来の冷却装
置では、ウォータポンプを電動化し、エンジンの冷却水
出口側の冷却水温度と冷却水入口側の冷却水温度との差
が所定温度差となるように制御を行っても、ラジエータ
のチューブ内の冷却水の流速は制御できない。このた
め、冷却水が層流状態となった場合は、ラジエータでの
冷却効率が低下して冷却水を冷やしきれず、ラジエータ
ファンの動力の増大が必要となる。逆に、冷却水の流速
が増加して乱流状態となった場合には、電動ポンプの稼
働を増加させても、稼働増加に見合った冷却効率が得ら
れず、さらに電動ポンプの稼働が過ぎると、チューブの
エロージョンが発生して使用が不可となるという問題点
がある。
は、冷却水を循環させるポンプ動力を抑制しつつファン
の無駄な稼働を防止するとともに、冷却水の余分な放熱
を防止してエンジンの暖機を早め、燃費向上が図れる水
冷式エンジンの冷却装置を提供することにある。
水冷式エンジンから流出する冷却水をヘッダ間に配置さ
れたチューブに流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器
と、前記水冷式エンジンに独立して駆動されて前記水冷
式エンジンと前記熱交換器とに冷却水を循環させるポン
プと、前記水冷式エンジン内の冷却水温度を検出する温
度検出手段と、前記温度検出手段による検出値に基づい
て前記ポンプの駆動を制御する制御装置と、を備える水
冷式エンジン冷却装置であって、前記制御装置は、前記
温度検出手段による検出温度が所定目標温度以上のとき
に、前記熱交換器の前記チューブ内を流通する冷却水の
流動状態が、層流域と乱流域との間の遷移域、及びこの
遷移域に近接する前記乱流域の範囲に入ると共に、冷却
水が予め定められた流量で循環するように前記ポンプの
駆動を制御することを特徴とする。
ら流出する冷却水をヘッダ間に配置されたチューブに流
通させて冷却水の冷却を行う熱交換器と、前記水冷式エ
ンジンに独立して駆動されて前記水冷式エンジンと前記
熱交換器とに冷却水を循環させるポンプと、前記水冷式
エンジン内の冷却水温度を検出する温度検出手段と、前
記温度検出手段による検出値に基づいて前記ポンプの駆
動を制御する制御装置と、を備える水冷式エンジン冷却
装置であって、前記制御装置は、前記温度検出手段によ
る検出温度が所定目標温度以上のときに、冷却水が予め
定められた流量で循環するように前記ポンプの駆動を制
御すると共に、前記冷却水の予め定められた流量におい
て、前記熱交換器の前記チューブ内を流通する冷却水の
流動状態が、層流域と乱流域との間の遷移域、またはこ
の遷移域に近接する前記乱流域の範囲に入るように、前
記熱交換器が構成されていることを特徴とする。
ら流出する冷却水をヘッダ間に配置されたチューブに流
通させて冷却水の冷却を行う熱交換器と、前記水冷式エ
ンジンに独立して駆動されて前記水冷式エンジンと前記
熱交換器とに冷却水を循環させるポンプと、前記水冷式
エンジン内の冷却水温度を検出する温度検出手段と、前
記温度検出手段による検出値に基づいて前記ポンプの駆
動を制御する制御装置と、を備える水冷式エンジン冷却
装置であって、前記制御装置は、前記温度検出手段によ
る検出温度が所定目標温度以上のときに、前記熱交換器
の前記チューブ内を流通する冷却水のレイノルズ数が1
800〜6000の範囲に入ると共に、冷却水が予め定
められた流量で循環するように前記ポンプの駆動を制御
することを特徴とする。
ら流出する冷却水をヘッダ間に配置されたチューブに流
通させて冷却水の冷却を行う熱交換器と、前記水冷式エ
ンジンに独立して駆動されて前記水冷式エンジンと前記
熱交換器とに冷却水を循環させるポンプと、前記水冷式
エンジン内の冷却水温度を検出する温度検出手段と、前
記温度検出手段による検出値に基づいて前記ポンプの駆
動を制御する制御装置と、を備える水冷式エンジン冷却
装置であって、前記制御装置は、前記温度検出手段によ
る検出温度が所定目標温度以上のときに、冷却水が予め
定められた流量で循環するように前記ポンプの駆動を制
御すると共に、前記冷却水の予め定められた流量におい
て、前記熱交換器の前記チューブ内を流通する冷却水の
レイノルズ数が1800〜6000の範囲に入るよう
に、前記熱交換器が構成されていることを特徴とする。
項4のいずれかに記載された水冷式エンジン冷却装置で
あって、前記水冷式エンジンは、シリンダヘッドを冷却
するシリンダヘッド側通路と、該シリンダヘッド側通路
と連通する、シリンダブロックを冷却するシリンダブロ
ック側通路とを備え、冷却水が前記シリンダヘッド側通
路から導入されると共に前記シリンダブロック側通路か
ら導出されることを特徴とする。
項5のいずれかに記載された水冷式エンジン冷却装置で
あって、前記ポンプは、流量調節可能な電動ポンプであ
ることを特徴とする。
項6のいずれかに記載された水冷式エンジン冷却装置で
あって、前記冷却水は、前記シリンダヘッド側通路に8
0〜95℃の状態で導入され、前記シリンダブロック側
通路から100〜115℃の状態で導出されることを特
徴とする。
項7のいずれかに記載された水冷式エンジン冷却装置で
あって、前記水冷式エンジンで暖められた冷却水を空気
調和装置のヒータコアに流通させると共に、前記ヒータ
コアから導出される冷却水を前記ポンプの上流側に合流
させる空調用迂回通路を有することを特徴とする。
冷式エンジン冷却装置であって、前記ヒータコアの上流
側の前記空調用迂回通路には、冷却水の流通量を制御で
きる可変バルブが設けられていることを特徴とする。
から流出する冷却水をヘッダ間に配置されたチューブに
流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器と、前記チュー
ブに送風を行う送風機と、前記水冷式エンジンに独立し
て駆動されて前記水冷式エンジンと前記熱交換器とに冷
却水を循環させるポンプと、前記水冷式エンジン内の冷
却水温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段
による検出値に基づいて前記ポンプの駆動を制御する制
御装置と、を備える水冷式エンジン冷却装置の制御方法
であって、前記温度検出手段による検出温度が所定目標
温度以上のときに、前記制御装置が、前記熱交換器の前
記チューブ内を流通する冷却水の流動状態が層流域と乱
流域との間の遷移域、及びこの遷移域に近接する前記乱
流域の範囲に入る、予め定められた流量で冷却水を循環
させるように前記ポンプによる冷却水流量を制御すると
共に、前記温度検出手段により検出された温度に基づい
て予め定められた風量となるように前記送風機の回転を
制御することを特徴とする。
から流出する冷却水をヘッダ間に配置されたチューブに
流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器と、前記チュー
ブに送風を行う送風機と、前記水冷式エンジンに独立し
て駆動されて前記水冷式エンジンと前記熱交換器とに冷
却水を循環させるポンプと、前記水冷式エンジン内の冷
却水温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段
による検出値に基づいて前記ポンプの駆動を制御する制
御装置と、を備える水冷式エンジン冷却装置の制御方法
であって、前記温度検出手段による検出温度が所定目標
温度以上のときに、前記制御装置が、前記熱交換器の前
記チューブ内を流通する冷却水のレイノルズ数が180
0〜6000の範囲に入る、予め定められた流量で冷却
水を循環させるように前記ポンプによる冷却水流量を制
御すると共に、前記温度検出手段により検出された温度
に基づいて予め定められた風量となるように前記送風機
の回転を制御することを特徴とする。
ンジンに冷却水を循環させるポンプが水冷式エンジンに
独立して駆動されるため、エンジンの回転数に比例する
ことなくポンプを駆動させることができ、例えば冬場や
高速走行時などに冷却水を余分に流通させることがな
い。このため、水温コントロールが容易になり、高温水
制御が行えるという効果がある。また、請求項1記載の
発明によれば、所定目標温度以上のときに、冷却水の状
態が層流域と乱流域との間の遷移域、及びこの遷移域に
近接する乱流域の範囲に予め設定された循環流量に制御
されるため、冷却装置の動力ロスを低減でき、燃費を向
上させるという効果がある。
ジンに冷却水を循環させるポンプが水冷式エンジンに独
立して駆動されるため、エンジンの回転数に比例するこ
となくポンプを駆動させることができ、例えば冬場や高
速走行時などに冷却水を余分に流通させることがない。
このため、水温コントロールが容易になり、高温水制御
が行えるという効果がある。また、請求項2記載の発明
によれば、所定目標温度以上のときに、予め設定された
流量において、熱交換器のチューブ内を流通する冷却水
の状態が、層流域と乱流域との間の遷移域及びこの遷移
域に近接する乱流域のうち少なくともどちらか一方を含
む領域の範囲となるように熱交換器が構成されるため、
冷却装置の動力ロスを低減でき、燃費を向上させるとい
う効果がある。
度以上のときに、冷却水のレイノルズ数が1800〜6
000になるように設定されているため、冷却水の状態
が層流域と乱流域との間の遷移域、及びこの遷移域に近
接する乱流域の範囲に入り、冷却装置の動力ロスを低減
でき、燃費を向上させるという効果がある。
度以上のときに、予め設定された流量において、熱交換
器のチューブ内を流通する冷却水のレイノルズ数が18
00〜6000となるように熱交換器が構成されている
ため、冷却水の状態が、層流域と乱流域との間の遷移域
及びこの遷移域に近接する乱流域のうち少なくともどち
らか一方を含む領域の範囲に入り、冷却装置の動力ロス
を低減でき、燃費を向上させるという効果がある。
請求項4に記載された発明の効果に加えて、熱交換器で
冷却された冷却水がシリンダヘッドから導入されてシリ
ンダブロックから導出されるため、シリンダヘッド部分
は水温が低く高負荷時のノッキングを防止できると共
に、シリンダブロック部分はシリンダヘッド部分より水
温が上昇するため、油温を上昇させることができフリク
ションロスを低減させ燃費を良くする効果がある。
動ポンプとしたことにより、冷却水の流量制御が容易と
なり、応答性の高い制御が可能となる。
ッドに導入される冷却水の温度を80〜95℃とするこ
とにより、確実にノッキングを防止できるという効果が
ある。また、シリンダブロックから導出される冷却水の
温度を100〜115℃とすることにより、高水温制御
を行うことができ、フリクションロスを低減する効果が
ある。
ロックから導出される温度安定性を有する高温冷却水を
ヒータコアに循環させることにより、空気調和装置の温
度安定性を高めて、質の高い空気調和を行うことが可能
となる。
の上流側の空調用迂回通路に可変バルブを設けること
で、ヒータコアでの熱交換量を可変バルブで制御するこ
とが可能となり、空気調和装置の小型化を実現すること
ができる。
温度以上のときに、冷却水の状態が、層流域と乱流域と
の間の遷移域及びこの遷移域に近接する乱流域のうち少
なくともどちらか一方を含む領域の範囲に予め設定され
た循環流量に制御されるため、冷却装置の動力ロスを低
減でき、燃費を向上させるという効果がある。
温度以上のときに、冷却水のレイノルズ数が1800〜
6000になるように設定されているため、冷却水の状
態が層流域と乱流域との間の遷移域、またはこの遷移域
に近接する乱流域の範囲に入るように制御できる。この
ため、冷却水を余分に流すことを防止でき、冷却装置の
動力ロスを低減して燃費を向上させるという効果があ
る。
ン冷却装置の詳細を図面に示す実施の形態に基づいて説
明する。
係る水冷式エンジンの冷却装置の実施形態1を示す説明
図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の冷
却装置1は、水冷式エンジン(以下、単にエンジンとい
う。)2から冷却水回路(冷却水流通管)3を介して流
出する冷却水を冷却水をヘッダ4、5間に配置されたチ
ューブ6に流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器とし
てのラジエータ7と、エンジン2に対して独立して駆動
されてこのエンジン2とラジエータ7とに冷却水を循環
させる電動ポンプ8と、エンジン2内の冷却水温度を検
出する温度検出手段としての温度センサ9と、途中に上
記電動ポンプ8が介在されてラジエータ7からエンジン
2へ冷却水を流通させる冷却水回路10と、ラジエータ
7のチューブ6に送風を行うファン11を備える回転駆
動モータ12と、上記冷却水回路3の途中に介在されて
エンジン2からラジエータ6へ向けて送出させる冷却水
量と冷却水温度に応じて電動ポンプ8の吸入側へバイパ
ス回路13を介して迂回させる冷却水量との配分を電気
制御可能なサーモスタット(バルブ)14と、温度セン
サ9で検出された検出値に基づいてサーモスタット14
および電動ポンプ8の駆動出力、回転駆動モータ12の
回転数を制御する制御装置15とを備えて大略構成され
ている。
ンダヘッド21とシリンダブロック22とに連通する冷
却水流通路23が形成されている。この冷却水流通路2
3のシリンダヘッド21側の端部には、上記した冷却水
回路10が連通するように接続されている。一方、冷却
水流通路23のシリンダブロック22側の端部には、上
記した冷却水回路3が連通するように接続されている。
すなわち、本実施形態では、電動ポンプ8により送出さ
れる冷却水は、シリンダヘッド21側から入ってシリン
ダブロック22側から出るように設定されている。
置されるヘッダ4、5とこれらヘッダ4、5間に互いに
平行をなすように配置された多数のチューブ6とを備え
た、所謂縦流れと称される構造のものを用いているが、
所謂横流れと称される構造のラジエータを用いてもよ
い。なお、チューブ6は、熱交換用のプレートフィンや
コルゲーテッドフィンなどを適宜備えている。本実施形
態では、上側のヘッダ4に、シリンダブロック22側の
冷却水流通路23の端部に接続された冷却水回路3が接
続されている。本実施形態においては、この冷却水回路
3の途中に介在されたサーモスタット14で、例えば冷
却水が100℃以上のときシリンダブロック22側とヘ
ッダ4とを繋ぐ冷却水回路3を少しずつ開き、105℃
以上では、バイパス回路を完全に閉じて冷却水回路3を
全開とする。ように設定され、100℃未満では冷却水
回路3を閉じ且つバイパス回路13へ冷却水を流すよう
に設定されている。尚、サーモスタット14は、ヘッダ
5とエンジン2とを繋ぐ冷却水回路10の途中に配置さ
れ、例えば冷却水が100℃以上のときに冷却水回路1
0を開き、100℃未満のときに、冷却水回路10閉と
し且つバイパス回路13から冷却水をエンジン2に導く
ように設定してもよい。
行うファン11が取り付けられた回転駆動モータ12
は、制御装置15に接続されており、制御装置15から
の回転数制御信号Srに基づいてその回転数が制御され
るようになっている。
制御信号Svに基づいて冷却水の流速を変化させ得るよ
うになっている。
冷却水流通路23における終端部近傍の温度検出を行い
得るように配置されている。なお、本実施形態では、温
度センサ9の検出端部をシリンダブロック22内に挿入
配置しているが、冷却水流通路23の出口付近の温度検
出を行うようにしてもよい。
生させる流速、特にラジエータ7の管内流速と、ファン
11の回転駆動モータ12の回転数とを制御するもので
あるが、高負荷時のラジエータ7内の管内を流通する冷
却水の特性を特定することにより、動力ロスの低減を図
るものであり、大幅な燃費向上を達成することを可能に
している。
却装置1の制御・動作の説明に先駆けて、ラジエータ7
における水側レイノルズ数とファン風速と冷却に必要な
動力との関係について図3を用いて説明する。
横寸法が691.5mm、縦寸法が360mm、奥行き
寸法が16mmにおいて、一般的な縦流れラジエータに
おける高負荷時(冷却水温度が100℃に達してラジエ
ータ7に冷却水が流通している状態)の冷却に必要な動
力を示す図である。同図において、横軸がラジエータ7
の水側レイノルズ数とファン風速(m/秒)であり、縦
軸が冷却に必要な動力(W)を示している。同図に示す
ように、ラジエータ7の水側レイノルズ数が増加する
と、これに伴い電動ポンプ8の動力も増加する。そし
て、ファン風速が増加すると、これに伴いファン動力、
すなわち回転駆動モータ12の動力は増加する。これら
ポンプ動力とファン動力との和、すなわち冷却に必要な
動力は、同図に示すように水側レイノルズ数が1800
〜6000のときに低くなっている。
いる領域は、ラジエータ7のチューブ6内を流通する冷
却水の流動状態が層流と乱流との遷移域と、この遷移域
寄りの乱流域とに亙っている。このようなラジエータで
は、高負荷時にレイノルズ数が1800〜6000領域
にあるように電動ポンプ8を制御し、ファン11を2.
8〜3.3m/秒に風速領域にあるように制御すること
で、冷却に必要な動力を低く抑えることができ、このと
き最も燃費が良くなることを現している。
ューブ6の外側に形成するフィンの性能改善及び風量の
増加が性能向上のポイントとなるが、冷却水の水側レイ
ノルズ数が低下して乱流でなくなったときに、極端に冷
却水の冷却性能が低下するため、出来るだけ乱流で使用
することが重要となる。
な設計について説明する。ラジエータによるエンジン冷
却において、冷却水温度、ファン風量などのバランスが
最も適しているかどうかを、冷却に必要なエネルギーを
計算することにより検証する。
率)ラジエータの放熱量は、下記の式によって求められ
る。
通過率(W/mm2K) なお、K値はラジエータ性能を代用して表示しており、
下記要素によって決定される。
・Aw/A)+1/αa・ηa
mK)、αaは空気側熱伝達率(W/m2K)、αwは
水側熱伝達率、ηaはフィン総合効率(%)、Awは水
側放熱面積(mm2)、Aは空気側放熱面積(mm
2)、dはチューブ板厚(mm)である。また、数式3
は、数式2における各項の寄与率を表し、算出に当たっ
ては、コア部(放熱部)の横寸法が691.5mm、縦
寸法が360mm、奥行き寸法が16mmの縦流れラジ
エータで、図8に示すようなチューブを76本備えたも
のを用い、流量40リットル/秒(レイノルズ数350
0)、風速3m/秒の条件で行った。
係を図5のグラフに示す。この図5には、水側レイノル
ズ数に伴って変わる冷却水の流動状態を合わせ示してい
る。図5から、上記した図3において冷却に必要な動力
が低くなっている領域、すなわちチューブ内の冷却水の
レイノルズ数が1800〜6000の領域は、ラジエー
タ7のチューブ6内を流通する冷却水の流動状態が層流
と乱流との遷移域と、この遷移域寄りの乱流域とに亙っ
ていることが判る。この状態における水と空気側の性能
に対する寄与率は上記数式3のように、水側(11%)
より空気側(88.9%)の方が大きい。よって、必要
放熱量が増加した場合は水量は固定して(空気側)ファ
ンの風量を増加させた方が省動力でエンジンを冷却でき
る。このように冷却に必要な動力を最適にする範囲にお
ける冷却水のレイノルズ数が決定されることにより、様
々な形態のラジエータにおける最適な制御が可能とな
る。なお、各種ラジエータにおいて、冷却水は管内を流
通するため、あらゆる形態のラジエータを含む(水冷式
エンジンの)冷却装置に、本発明を適用することが可能
となる。
断面積をねれ縁長さ(内周長)で割った値に4を掛けた
相当直径をDa、冷却水の質量速度をG、粘性係数をμ
とすれば、DaG/μ(相当直径×質量速度/粘性係
数)で表され、このレイノルズ数Reが同じであれば、
流れは力学的に相似になり、熱伝導率が等しくなる。よ
って、各種のラジエータ7を流通する冷却水のレイノル
ズ数が、上記したように1800〜6000の範囲に入
るように制御することにより、エンジン2の冷却に必要
な動力(ポンプ動力とファン動力との和)を最も低くす
ることが可能となる。この結果、動力負担を軽減でき、
エンジンの燃費を大幅に向上することが可能となる。
バランス)次に、上記ラジエータ7と同様に、コア部
(放熱部)の横寸法が691.5mm、縦寸法が360
mm、奥行き寸法が16mmの構造を有する縦流れラジ
エータを用いて、ラジエータ性能(ラジエータ放熱量
Q)と風量(風速Va)と冷却水流量(Gw)との関係
を図6のグラフに示す。縦軸はラジエータ放熱量であ
り、横軸は風速を示している。また、下表1は、同一ラ
ジエータで同一性能(ラジエータ放熱量(Q))を出す
ための、風速(Va)と、冷却水流量(Gw)との組み
合わせを示している。このように、同一のラジエータ放
熱流量3.4×10 4Wを出すための、風速と冷却水流
量との組み合わせを適宜選択することが可能である。
共に下記式4で表される理論動力を使用して、必要エネ
ルギーの比較をすると、下表2のような結果となる。
g:重力加速度(m/s2)Q:流量(m3/s)、
H:圧力差(m)
そのときのレイノルズ数2600は、上記した冷却に必
要な動力を最小にするレイノルズ数の範囲(1800〜
6000)に入っていることが確認できる。
の寄与率は大きいが、水側の寄与率は小さい。このた
め、エネルギー量的には、冷却水の流量を少なくして、
風量を大きくした方が、エンジン冷却に必要な動力は少
なくてすむ。ただし、冷却水が層流域まで流量が少なく
なると、水側の性能が極端に悪化して好ましくない。
の水冷式エンジンの冷却装置1の制御方法・動作を図7
に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本実施
形態では、制御装置15に備えられた図示しないメモリ
部に図3に示す最適な範囲の管内流速に対応した電動ポ
ンプ8の出力データと、ファン風速に対応した回転駆動
モータ12の出力データとが格納されており、これらの
出力データは、検出温度の変化に伴い随時読み出される
ようになっている。
プ8が10L/分程度の低流量で稼働を開始する。本実
施形態では、冷却水がシリンダヘッド21、シリンダブ
ロック22の順で冷却水流通路23を流れる。これに伴
い温度センサ9は、シリンダブロック22の冷却水流通
路23内の温度の検出を開始する(ステップS71)。
サーモスタット14では、流通する冷却水の温度が10
5℃に達するまでは、図2に示すように、冷却水をバイ
パス回路13へ流してラジエータ7を迂回するように循
環させる。
ク23から出る冷却水の温度が100℃まで上昇する
と、サーモスタット14は、少しずつ開き、105℃以
上では、図1に示すように、バイパス回路13を閉じて
冷却水回路3を開きラジエータ7のヘッダ4側へ冷却水
を流通させる。ヘッダ4から取り入れられた冷却水は、
チューブ6を通ってヘッダ5に達する。
定の目標温度である105℃に達していない場合は、回
転駆動モータ12は稼働されておらず、ファン11は回
転していない状態にあり、チューブ6を通過する冷却水
は走行外気との熱交換を行うのみである。ヘッダ5から
出た冷却水は、電動ポンプ8を経て冷却水回路10を介
してシリンダヘッド21の冷却水流通路23に送出され
る。シリンダヘッド21から導入された冷却水は、シリ
ンダヘッド21を冷やした後、シリンダブロック22を
冷やして冷却水回路3に導出されて、上記経路を循環さ
れる。
て、制御装置15では冷却水温度が105℃より高いか
否かの判定を行う(ステップS72)。この結果、冷却
水温度が105℃より高いと判定された場合は、ファン
11が回転駆動されているか判定する(ステップS7
3)。ファン11が回転駆動されている場合、制御装置
15では、ファン11の風量を大きくして冷却水温度が
105℃になるように、回転駆動モータ12へ回転数制
御信号Srを出力する。これに伴って、回転駆動モータ
12の回転速度は速くなり、ファン11の風量が適宜増
加する(ステップS74)。その後は、温度センサ9に
て温度検出を続ける(ステップS71)。なお、このと
きシリンダヘッド21へ供給される冷却水の温度は、例
えば約85℃となるように設定されている。
場合、ラジエータ7のチューブ6の水側レイノルズ数が
2600であるか判定する(ステップS75)。
数が2600である場合は、ステップ74の制御を行
う。また、ステップS75において、水側レイノルズ数
が2600でない場合、制御装置15は電動ポンプ8へ
流速制御信号Svを出力して、水側レイノルズ数が26
00となるように制御し(ステップS76)、ステップ
S71の温度検出を続ける。
いて、冷却水温度が105℃以下であると判定された場
合、ファン11が回転駆動されているか判定する(ステ
ップS77)。ここで、ファン11が回転駆動されてい
る場合、制御装置15は、回転駆動モータ12へ回転数
制御信号Srを出力して、冷却水の検出温度が105℃
になるように、ファン11の回転を抑えるように制御し
(ステップS78)、冷却水の温度検出を続ける(ステ
ップS71)。
1が回転駆動されていないと判定された場合、電動ポン
プ8を10L/分の流量を保ったまま稼働を継続し(ス
テップS79)、冷却水温度の検出を継続する。
ンサ9による検出温度が所定目標温度である105℃以
上のときに、ラジエータ7のチューブ6内を流通する冷
却水の流動状態が、図5に示すように層流域と乱流域と
の間の遷移域及びこの遷移域に近接する乱流域のうち少
なくともどちらか一方を含む領域の範囲に入る予め定め
られた流量で循環するよう電動ポンプ8の駆動を行うこ
とができる。
る状態において、電動ポンプ8による低流量化による動
力ロスの低減が図れると共に、この低流量化によるラジ
エータ7の出入口温度差とシリンダヘッド21から冷却
水を流す流路の改善により、シリンダヘッド21ではノ
ッキングを防止するために低水温(約85℃)とし、シ
リンダブロック22はオイルなどのフリクションロスを
低減するための高水温(約105℃)に制御できる。ま
た、電動ポンプ8を用いることにより、冷却水の流量を
最適量に応答性よく制御できるため、動力ロスを低減す
ることができる。
適用すると、電動ポンプによる低流量化を図るだけで、
例えば60km/hでの定速走行において、軽自動車で
約9%、1.8Lクラスの排気量の自動車で約2%の燃
費向上を図ることができる。また、シリンダ部分の高水
温化により、60km/h定速走行において、軽自動車
で約1%、1.8Lクラスの排気量の自動車で約3%の
燃費向上を図ることが可能となる。
式エンジンの冷却装置の実施形態2を示す説明図であ
る。本実施形態の冷却装置は、シリンダブロックから導
出される温水を空気調和装置のヒータコアに循環させる
構成を有する。なお、本実施形態2の冷却装置におい
て、上記した実施形態1の冷却装置1と同一部分には同
一の符号付して説明する。
置1は、エンジン2から冷却水回路3を介して流出する
冷却水を冷却水をヘッダ4、5間に配置されたチューブ
6に流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器としてのラ
ジエータ7と、エンジン2に対して独立して駆動されて
このエンジン2とラジエータ7とに冷却水を循環させる
電動ポンプ8と、エンジン2内の冷却水温度を検出する
温度検出手段としての温度センサ9と、途中に上記電動
ポンプ8が介在されてラジエータ7からエンジン2へ冷
却水を流通させる冷却水回路10と、ラジエータ7のチ
ューブ6に送風を行うファン11を備える回転駆動モー
タ12と、上記冷却水回路3の途中に介在されてエンジ
ン2からラジエータ6へ向けて送出させる冷却水を冷却
水温度に応じて電動ポンプ8の吸入側へバイパス回路1
3へ配分して流して迂回させるサーモスタット(バル
ブ)14と、温度センサ9で検出された検出値に基づい
て電動ポンプ8の駆動出力及び回転駆動モータ12の回
転数を制御する制御装置15とを備えてなり、加えてエ
ンジン2側から導出される温水流通路24の途中に介在
された空気調和装置25のヒータコア26が配置されて
いる構成となっている。
リンダヘッド21とシリンダブロック22とに連通する
冷却水流通路23が形成されている。この冷却水流通路
23のシリンダヘッド21側の端部には、上記した冷却
水回路10が連通するように接続されている。
冷却水流通路23は、分岐して、電動ポンプ8の上流側
の冷却水回路10に接続、連通される温水流通路24が
接続されている。この温水流通路24の途中には、上記
したようにヒータコア26が介在されており、ヒータコ
ア26内を温水(エンジン冷却水)が通過するようにな
っている。そして、ヒータコア26の上流側の温水流通
路24には、温水の流量の調節を行う電磁弁27が介在
されている。この電磁弁27は、空気調和装置25の制
御系により、適宜開閉または開度調節されるようになっ
ている。
ク22側の端部には、上記した冷却水回路3が連通する
ように接続されている。すなわち、本実施形態において
も、電動ポンプ8により送出される冷却水は、シリンダ
ヘッド21側から入ってシリンダブロック22側から出
るように設定されている。
置されるヘッダ4、5とこれらヘッダ4、5間に互いに
平行をなすように配置された多数のチューブ6とを備え
た、所謂縦流れと称される構造のものを用いている。本
実施形態では、上側のヘッダ4に、シリンダブロック2
2側の冷却水流通路23の端部に接続された冷却水回路
3が接続されている。本実施形態においては、この冷却
水回路3の途中に介在されたサーモスタット14で例え
ば100℃以上でシリンダブロック22側とヘッダ4と
を繋ぐ冷却水回路3を少しずつ開き、105℃以上で
は、バイパス回路を完全に閉じて、冷却水回路3を全開
とするように設定され、100℃未満で冷却水回路3を
閉じ且つバイパス回路13へ冷却水を流すように設定さ
れている。
行うファン11が取り付けられた回転駆動モータ12
は、制御装置15に接続されており、制御装置15から
の回転数制御信号Srに基づいてその回転数が制御され
るようになっている。なお、制御装置15では、上記実
施形態1と同様に、シリンダブロック22から導出され
る冷却水の温度が105℃になるように制御を行うよう
に設定されている。
制御信号Svに基づいて冷却水の流速を変化させ得るよ
うになっている。
冷却水流通路23における終端部近傍の温度検出を行い
得るように配置されている。
生させる流量、特にラジエータ7の水側レイノルズ数
と、ファン11の回転駆動モータ12の回転数とを制御
するものであるが、高負荷時のラジエータ7内の管内を
流通する冷却水の状態を規定することにより、動力ロス
の低減を図るものであり、大幅な燃費向上を達成するこ
とを可能にしている。
ブロック22の冷却水流通路23から温水流通路24を
介して導出された105℃の略一定温度に設定された温
水が、空気調和装置25のヒータコア26を循環するよ
うに設定されると共に、その循環流量が電磁弁27によ
り制御できる。空気調整装置25においては、空気との
熱交換量がヒータコア26の単位時間当たりの総熱量と
空気風量で決定できるため、温水流量及び風量を制御す
ることにより、空気調節装置25の吹き出し温度を設定
することが可能となる。さらに、燃費と流体液量の関係
は、ヒーターコアにおいても、ラジエータと同様で、そ
のチューブ内の冷却水流動状態を層流域と乱流域との間
に遷移域及びこの遷移域に近接する乱流域のうち少なく
ともどちらか一方を含む領域の範囲、すなわち、レイノ
ルズ数が1800〜6000の範囲、より好ましくはレ
イノルズ数2600前後となる予め定められた流量にポ
ンプ及び電磁弁を制御することにより、効率的な熱交換
を行うことができる。このため、従来のような冷気と暖
気とを混合調整するためのエアーミックスドアを省略す
ることが可能となり、空気調整装置25の小型化を図る
ことができる。
成の水冷式エンジンの冷却装置1の制御方法・動作を図
10に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本
実施形態においても、制御装置15に備えられた図示し
ないメモリ部に図3に示す最適な範囲の水側レイノルズ
数に対応した電動ポンプ8の出力データと、ファン風速
に対応した回転駆動モータ12の出力データとが格納さ
れている。
動させたとき、シリンダブロック22内の冷却水流通路
23内の冷却水温度が外気温であるときは、アイドリン
グ状態の場合に5分間、走行を始めても3分間は、電磁
ポンプ8を稼働しないようになっている(ステップS1
01)。
分間)経過後は、電動ポンプ8を10L/分の流量で稼
働させる(ステップS102)。そして、冷却水がシリ
ンダヘッド21、シリンダブロック22の順で冷却水流
通路23を流れる。これに伴い温度センサ9は、シリン
ダブロック22の冷却水流通路23内の温度の検出を開
始する(ステップS103)。サーモスタット14で
は、流通する冷却水の温度が100℃に達するまでは、
冷却水をバイパス回路13へ流してラジエータ7を迂回
するように循環させる。
ク23から出る冷却水の温度が100℃まで上昇する
と、サーモスタット14は、バイパス回路13を閉じて
冷却水回路3を開いてラジエータ7のヘッダ4側へ冷却
水を流通させる。ヘッダ4から取り入れられた冷却水
は、チューブ6を通ってヘッダ5に達する。
定の目標温度である105℃に達していない場合は、回
転駆動モータ12は稼働されておらず、ファン11は回
転していない状態にあり、チューブ6を通過する冷却水
は走行外気との熱交換を行うのみである。ヘッダ5から
出た冷却水は、電動ポンプ8を経て冷却水回路10を介
してシリンダヘッド21の冷却水流通路23に送出され
る。なお、このシリンダヘッド21に到達する冷却水の
温度は、例えば85℃に設定されている。シリンダヘッ
ド21から導入された冷却水は、シリンダヘッド21を
冷やした後、シリンダブロック22を冷やして冷却水回
路3に導出されて、上記経路を循環される。
が10℃より低いか否かの判定を行う(ステップS10
4)。
れた場合は、温度センサ9により検出された温度値が8
0℃より高いか否かの判定を行う(ステップS10
5)。
が80℃より高い場合は、さらに105℃より高いか否
かの判定を行う(ステップS106)。
温度が80℃より高くない場合は、車室内温度が空気調
整装置25の目標温度より高いか否かの判定を行う(ス
テップS107)。このステップS107において、車
室内温度が目標温度より高い場合は、ステップS106
の判定を行う。そして、ステップS107において、車
室内温度が目標温度より低い場合は、ヒータコア26内
を循環する温水量が例えば10L/分になるように電動
ポンプ8を稼働させる(ステップS108)。
温度、すなわち温度センサ9の検出温度が105℃より
高い場合は、ファン11が稼働されているか判定する
(ステップS109)。この判定において、ファン11
が稼働している場合は、シリンダブロック22の冷却水
流通路23内の冷却水が105℃になるように、制御装
置15は、回転数制御信号Srを回転駆動モータ12へ
出力して、ファン11の回転を多くする制御を行う(ス
テップS110)。
11が稼働されていない場合、電動ポンプ8をチューブ
6の水側レイノルズ数2600であるか否かの判定を行
う(ステップS111)。
ノルズ数2600である場合は、シリンダブロック22
の冷却水流通路23内の冷却水温度が105℃となるよ
うにファン11の回転数を多くする(ステップS11
0)。
イノルズ数2600でない場合は、水側レイノルズ数2
600となるように電動ポンプ8を制御し(ステップS
112)、温度センサ9での冷却水温度の検出を継続す
る。
温度が105℃より低い場合は、ファン11が稼働して
いるか否かの判定を行う(ステップS113)。ここ
で、ファン11が稼働していない場合は、電動ポンプ8
を10L/分で駆動して(ステップS114)、冷却水
温度の検出を継続する。また、ファン11が稼働してい
る場合は、シリンダブロック22の冷却水流通路23内
の冷却水温度が105℃になるように、ファン11の回
転数を少なく制御し(ステップS115)、冷却水温度
の検出を継続する。
時の暖機を早めるために、所定水温までアイドル時の燃
料噴射量を多くする制御が行われているので、この制御
時間が短い程、すなわち、より早く所定水温(例えば、
80℃)以上とすることにより、燃費が向上する。
れる冷却水温度が80℃より低いときに、電動ポンプ8
を少ない流量(10L/分)に制御することにより、よ
り速く冷却水の温度を高めることができ、暖房性能を高
めることができるとともに、燃費を高めることができ
る。。
ンサ9による検出温度が所定目標温度である105℃以
上のときに、ラジエータ7のチューブ6内を流通する冷
却水の流動状態が、図5に示すように層流域と乱流域と
の間の遷移域、及びこの遷移域に近接する乱流域の範囲
に入ると共に、冷却水が予め定められた流量で循環する
よう電動ポンプ8の駆動を行うことができる。
がかかる状態において、電動ポンプ8による低流量化に
よる動力ロスの低減が図れると共に、この低流量化によ
るラジエータ7の出入口温度差とシリンダヘッド21か
ら冷却水を流す流路の改善により、シリンダヘッド21
ではノッキングを防止するために低水温(約85℃)と
し、シリンダブロック22はオイルなどのフリクション
ロスを低減するための高水温に制御できる。また、電動
ポンプ8を用いることにより、冷却水の流量を最適量に
制御できるため、動力ロスを低減することができる。
適用すると、電動ポンプによる低流量化を図るだけで、
例えば60km/hでの定速走行において、軽自動車で
約9%、1.8Lクラスの自動車で約2%の燃費向上を
図ることができる。また、シリンダ部分の高水温化によ
り、60km/h定速走行において、軽自動車で約1
%、1.8Lクラスの自動車で約3%の燃費向上を図る
ことが可能となる。
ク22を通過した冷却水(温水)を空気調和装置25の
ヒータコア26に循環させることで、エアーミックスド
アを省略可能として、空気調和装置25の小型化が図れ
ると共に、ヒータコア26の温度上昇を迅速に行うこと
が可能となる。
形態の制御方法2について以下する。このような構成の
水冷式エンジンの冷却装置1の制御方法・動作を図11
に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この制
御方法2においても、制御装置15に備えられた図示し
ないメモリ部に図3に示す最適な範囲の水側レイノルズ
数に対応した電動ポンプ8の出力データと、ファン風速
に対応した回転駆動モータ12の出力データとが格納さ
れている。
ップS201)。
で稼働させる(ステップS202)。そして、冷却水が
シリンダヘッド21、シリンダブロック22の順で冷却
水流通路23を流れる。これに伴い温度センサ9は、シ
リンダブロック22の冷却水流通路23内の温度の検出
を開始する(ステップS203)。サーモスタット14
では、流通する冷却水の温度が100℃に達するまで
は、冷却水をバイパス回路13へ流してラジエータ7を
迂回するように循環させる。
ク22から出る冷却水の温度が100℃まで上昇する
と、サーモスタット14は、バイパス回路13を閉じ始
めて、冷却水回路3を開き、105℃以上でバイパス回
路13を閉じるとともに、冷却水回路3を全開としてラ
ジエータ7のヘッダ4側へ冷却水を流通させる。ヘッダ
4から取り入れられた冷却水は、チューブ6を通ってヘ
ッダ5に達する。
定の目標温度である105℃に達していない場合は、回
転駆動モータ12は稼働されておらず、ファン11は回
転していない状態にあり、チューブ6を通過する冷却水
は走行外気との熱交換を行うのみである。ヘッダ5から
出た冷却水は、電動ポンプ8を経て冷却水回路10を介
してシリンダヘッド21の冷却水流通路23に送出され
る。なお、このシリンダヘッド21に到達する冷却水の
温度は、例えば85℃に設定されている。シリンダヘッ
ド21から導入された冷却水は、シリンダヘッド21を
冷やした後、シリンダブロック22を冷やして冷却水回
路3に導出されて、上記経路を循環される。
う(ステップS204)。尚、ヒーター使用状態とは、
オートエアコンの設定室温より実室温が低い状態、また
はマニュアルエアコンのヒータースイッチがONの状態
をいう。
合は、室温が目標温度より高いか否かの判定を行う(ス
テップS205)。このステップS205において、車
室内温度が目標温度より高い場合は、ステップS206
を行う。このステップS206において、車室内温度が
目標温度より低い場合は、全体の水流量が10L/分に
なるようにポンプ8を稼働させてステップS208、ス
テップS209に移る。また、ステップS205におい
て、車室内温度が目標温度より低いと判定された場合
は、ヒータコア26内を循環する冷却水のレイノルズ数
が2600となるように電動ポンプ8を稼働させる(ス
テップS217)。
温度、すなわち温度センサ9の検出温度が105℃より
高い場合は、ファン11が稼働されているか判定する
(ステップS210)。この判定において、ファン11
が稼働している場合は、シリンダブロック22の冷却水
流通路23内の冷却水が105℃になるように、制御装
置15は、回転数制御信号Srを回転駆動モータ12へ
出力して、ファン11の回転を多くする制御を行う(ス
テップS211)。
11が稼働されていない場合、電動ポンプ8をチューブ
6の水側レイノルズ数2600であるか否かの判定を行
う(ステップS212)。
ノルズ数2600である場合は、シリンダブロック22
の冷却水流通路23内の冷却水温度が105℃となるよ
うにファン11の回転数を多くする(ステップS21
1)。
イノルズ数2600でない場合は、水側レイノルズ数2
600となるように電動ポンプ8を制御し(ステップS
213)、温度センサ9での冷却水温度の検出を継続す
る。
温度が105℃より低い場合は、ファン11が稼働して
いるか否かの判定を行う(ステップS214)。ここ
で、ファン11が稼働していない場合は、電動ポンプ8
を10L/分で駆動して(ステップS215)、冷却水
温度の検出を継続する。また、ファン11が稼働してい
る場合は、シリンダブロック22の冷却水流通路23内
の冷却水温度が105℃になるように、ファン11の回
転数を少なく制御し(ステップS216)、冷却水温度
の検出を継続する。
度より高い場合に、電動ポンプ8を少ない流量(10L
/分)に制御することにより、余分な放熱を抑えてより
速く冷却水の温度を高めることができ、燃費性能を高め
ることができる。
ンサ9による冷却水の検出温度が所定目標温度である1
05℃より高くファン11がONでないときに、ラジエ
ータ7のチューブ6内を流通する冷却水の流動状態がレ
イノルズ数2600となるように電動ポンプ8を稼働す
ることで、図5に示すように層流域と乱流域との間の遷
移域、及びこの遷移域に近接する乱流域の範囲に入ると
共に、冷却水が予め定められた流量で循環するよう電動
ポンプ8の駆動を行うことができる。
負荷がかかる状態において、電動ポンプ8による低流量
化による動力ロスの低減が図れると共に、この低流量化
によるラジエータ7の出入口温度差とシリンダヘッド2
1から冷却水を流す流路の改善により、シリンダヘッド
21ではノッキングを防止するために低水温(約85
℃)とし、シリンダブロック22はオイルなどのフリク
ションロスを低減するための高水温に制御できる。ま
た、電動ポンプ8を用いることにより、冷却水の流量を
最適量に制御できるため、動力ロスを低減することがで
きる。
適用すると、電動ポンプによる低流量化を図るだけで、
例えば60km/hでの定速走行において、軽自動車で
約9%、1.8Lクラスの自動車で約2%の燃費向上を
図ることができる。また、シリンダ部分の高水温化によ
り、60km/h定速走行において、軽自動車で約1
%、1.8Lクラスの自動車で約3%の燃費向上を図る
ことが可能となる。
ク22を通過した冷却水(温水)を空気調和装置25の
ヒータコア26に循環させることで、エアーミックスド
アを省略可能として、空気調和装置25の小型化が図れ
ると共に、ヒータコア26の温度上昇を迅速に行うこと
が可能となる。
説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、構成の要旨に付随する各種の設計変更が可能であ
る。例えば、上記した両実施形態では、電動ポンプ8を
制御してチューブ6の水側レイノルズ数を2600とな
るように設定したが、チューブ6内を流れる冷却水のレ
イノルズ数が1800〜6000の範囲に対応する流量
であればこれに限定されるものではない。
タ7のヘッダ4、5を上下方向に配置する形態(所謂、
縦流れ型)を適用して説明したが、両ヘッダが横方向に
隔てて配置された形態(所謂、横流れ型)のラジエータ
に適用することも勿論可能である。
図8に示すようなチューブを39本備えたものを用い
て、ラジエータ性能(ラジエータ放熱量Q)と風量(風
速Va)と冷却水流量(Gw)との関係を下表3に示
す。この下表3では、同一ラジエータで同一性能(ラジ
エータ放熱量(Q))を出すための、風速(Va)と、
冷却水流量(Gw)との組み合わせを示している。この
ように、同一のラジエータ放熱流量3.4×104Wを
出すためには、風速と冷却水流量との組み合わせを適宜
選択することが可能である。
ァン、電動ポンプの効率を示す実験値である。
そのときのレイノルズ数が3300と4000であり、
上記した冷却に必要な動力の最小にするレイノルズ数の
範囲(1800〜6000)に入っていることが確認で
きる。このように横流れ型のラジエータでは、必要動力
合計が最小で230Wとなり、縦流れ型のラジエータに
も増して低動力化を達成することができる。
態1を示す概略説明図である。
イパス回路に冷却水を流している状態を示す概略説明図
である。
ズ数と、ファン風速との関係及びファン動力とポンプ動
力との関係を示すグラフである。
図である。
を示すグラフである。
グラフである。
トである。
る。
態2を示す概略説明図である。
フローチャートである。
フローチャートである。
Claims (11)
- 【請求項1】 水冷式エンジン(2)から流出する冷却
水をヘッダ(4、5)間に配置されたチューブ(6)に
流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器(7)と、 前記水冷式エンジン(2)に独立して駆動されて前記水
冷式エンジン(2)と前記熱交換器(7)とに冷却水を
循環させるポンプ(8)と、 前記水冷式エンジン(2)内の冷却水温度を検出する温
度検出手段(9)と、 前記温度検出手段(9)による検出値に基づいて前記ポ
ンプ(8)の駆動を制御する制御装置(15)と、を備
える水冷式エンジン冷却装置(1)であって、 前記制御装置(15)は、前記温度検出手段(9)によ
る検出温度が所定目標温度以上のときに、前記熱交換器
(7)の前記チューブ(6)内を流通する冷却水の流動
状態が、層流域と乱流域との間の遷移域、及びこの遷移
域に近接する前記乱流域の範囲に入ると共に、冷却水が
予め定められた流量で循環するように前記ポンプ(8)
の駆動を制御することを特徴とする水冷式エンジン冷却
装置(1)。 - 【請求項2】 水冷式エンジン(2)から流出する冷却
水をヘッダ(4、5)間に配置されたチューブ(6)に
流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器(7)と、 前記水冷式エンジン(2)に独立して駆動されて前記水
冷式エンジン(2)と前記熱交換器(7)とに冷却水を
循環させるポンプ(8)と、 前記水冷式エンジン(2)内の冷却水温度を検出する温
度検出手段(9)と、 前記温度検出手段(9)による検出値に基づいて前記ポ
ンプ(8)の駆動を制御する制御装置(15)と、を備
える水冷式エンジン冷却装置(1)であって、 前記制御装置(15)は、前記温度検出手段(9)によ
る検出温度が所定目標温度以上のときに、冷却水が予め
定められた流量で循環するように前記ポンプ(8)の駆
動を制御すると共に、 前記冷却水の予め定められた流量において、前記熱交換
器(7)の前記チューブ(6)内を流通する冷却水の流
動状態が、層流域と乱流域との間の遷移域、またはこの
遷移域に近接する前記乱流域のうち少なくともどちらか
一方を含む領域の範囲に入るように、前記熱交換器
(7)が構成されていることを特徴とする水冷式エンジ
ン冷却装置(1)。 - 【請求項3】 水冷式エンジン(2)から流出する冷却
水をヘッダ(4、5)間に配置されたチューブ(6)に
流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器(7)と、 前記水冷式エンジン(2)に独立して駆動されて前記水
冷式エンジン(2)と前記熱交換器(7)とに冷却水を
循環させるポンプ(8)と、 前記水冷式エンジン(2)内の冷却水温度を検出する温
度検出手段(9)と、 前記温度検出手段(9)による検出値に基づいて前記ポ
ンプ(8)の駆動を制御する制御装置(15)と、を備
える水冷式エンジン冷却装置(1)であって、 前記制御装置(15)は、前記温度検出手段(9)によ
る検出温度が所定目標温度以上のときに、前記熱交換器
(7)の前記チューブ(6)内を流通する冷却水のレイ
ノルズ数が1800〜6000の範囲に入ると共に、冷
却水が予め定められた流量で循環するように前記ポンプ
(8)の駆動を制御することを特徴とする水冷式エンジ
ン冷却装置(1)。 - 【請求項4】 水冷式エンジン(2)から流出する冷却
水をヘッダ(4、5)間に配置されたチューブ(6)に
流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器(7)と、 前記水冷式エンジン(2)に独立して駆動されて前記水
冷式エンジン(2)と前記熱交換器(7)とに冷却水を
循環させるポンプ(8)と、 前記水冷式エンジン(2)内の冷却水温度を検出する温
度検出手段(9)と、 前記温度検出手段(9)による検出値に基づいて前記ポ
ンプ(8)の駆動を制御する制御装置(15)と、を備
える水冷式エンジン冷却装置(1)であって、 前記制御装置(15)は、前記温度検出手段(9)によ
る検出温度が所定目標温度以上のときに、冷却水が予め
定められた流量で循環するように前記ポンプ(8)の駆
動を制御すると共に、 前記冷却水の予め定められた流量において、前記熱交換
器(7)の前記チューブ(6)内を流通する冷却水のレ
イノルズ数が1800〜6000の範囲に入るように、
前記熱交換器(7)が構成されていることを特徴とする
水冷式エンジン冷却装置(1)。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
された水冷式エンジン冷却装置(1)であって、 前記水冷式エンジン(2)は、シリンダヘッド(21)
を冷却するシリンダヘッド側通路(23)と、該シリン
ダヘッド側通路(23)と連通する、シリンダブロック
(22)を冷却するシリンダブロック側通路(23)と
を備え、冷却水が前記シリンダヘッド側通路(23)か
ら導入されると共に前記シリンダブロック側通路(2
3)から導出されることを特徴とする水冷式エンジン冷
却装置(1)。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
された水冷式エンジン冷却装置(1)であって、 前記ポンプ(8)は、流量調節可能な電動ポンプ(8)
であることを特徴とする水冷式エンジン冷却装置
(1)。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
された水冷式エンジン冷却装置(1)であって、 前記冷却水は、前記シリンダヘッド側通路(23)に8
0〜95℃の状態で導入され、前記シリンダブロック側
通路(23)から100〜115℃の状態で導出される
ことを特徴とする水冷式エンジン冷却装置(1)。 - 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
された水冷式エンジン冷却装置(1)であって、 前記水冷式エンジンで暖められた冷却水を空気調和装置
(25)のヒータコア(26)に流通させると共に、前
記ヒータコアから導出される冷却水を前記ポンプ(8)
の上流側に合流させる空調用迂回通路(24)を有する
ことを特徴とする水冷式エンジン冷却装置(1) - 【請求項9】 請求項8記載の水冷式エンジン冷却装置
(1)であって、前記ヒータコア(26)の上流側の前
記空調用迂回通路(24)には、冷却水の流通量を制御
できる可変バルブ(27)が設けられていることを特徴
とする水冷式エンジン冷却装置(1)。 - 【請求項10】 水冷式エンジン(2)から流出する冷
却水をヘッダ(4、5)間に配置されたチューブ(6)
に流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器(7)と、前
記チューブ(6)に送風を行う送風機(11、12)
と、前記水冷式エンジン(2)に独立して駆動されて前
記水冷式エンジン(2)と前記熱交換器(7)とに冷却
水を循環させるポンプ(8)と、前記水冷式エンジン
(2)内の冷却水温度を検出する温度検出手段(9)
と、前記温度検出手段(9)による検出値に基づいて前
記ポンプ(8)の駆動を制御する制御装置(15)と、
を備える水冷式エンジン冷却装置(1)の制御方法であ
って、 前記温度検出手段(9)による検出温度が所定目標温度
以上のときに、前記制御装置(15)が、前記熱交換器
(7)の前記チューブ(6)内を流通する冷却水の流動
状態が層流域と乱流域との間の遷移域及びこの遷移域に
近接する前記乱流域のうち少なくともどちらか一方を含
む領域の範囲に入る予め定められた流量で冷却水を循環
させるように前記ポンプ(8)による冷却水流量を制御
すると共に、前記温度検出手段(9)により検出された
温度に基づいて予め定められた風量となるように前記送
風機(11、12)の回転を制御することを特徴とする
水冷式エンジン冷却装置(1)の制御方法。 - 【請求項11】 水冷式エンジン(2)から流出する冷
却水をヘッダ(4、5)間に配置されたチューブ(6)
に流通させて冷却水の冷却を行う熱交換器(7)と、前
記チューブ(6)に送風を行う送風機(11、12)
と、前記水冷式エンジン(2)に独立して駆動されて前
記水冷式エンジン(2)と前記熱交換器(7)とに冷却
水を循環させるポンプ(8)と、前記水冷式エンジン
(2)内の冷却水温度を検出する温度検出手段(9)
と、前記温度検出手段(9)による検出値に基づいて前
記ポンプ(8)の駆動を制御する制御装置(15)と、
を備える水冷式エンジン冷却装置(1)の制御方法であ
って、 前記温度検出手段(9)による検出温度が所定目標温度
以上のときに、前記制御装置(15)が、前記熱交換器
(7)の前記チューブ(6)内を流通する冷却水のレイ
ノルズ数が1800〜6000の範囲に入る予め定めら
れた流量で冷却水を循環させるように前記ポンプ(8)
による冷却水流量を制御すると共に、前記温度検出手段
(9)により検出された温度に基づいて予め定められた
風量となるように前記送風機(11、12)の回転を制
御することを特徴とする水冷式エンジン冷却装置(1)
の制御方法。
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2002
- 2002-03-04 JP JP2002057326A patent/JP4002119B2/ja not_active Expired - Fee Related
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