JP2002332739A - 外装建材、その製造方法及び外装建材施工方法 - Google Patents

外装建材、その製造方法及び外装建材施工方法

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JP2002332739A
JP2002332739A JP2001140435A JP2001140435A JP2002332739A JP 2002332739 A JP2002332739 A JP 2002332739A JP 2001140435 A JP2001140435 A JP 2001140435A JP 2001140435 A JP2001140435 A JP 2001140435A JP 2002332739 A JP2002332739 A JP 2002332739A
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Nobuyasu Okuda
信泰 奥田
Tokusaburo Satomi
徳三郎 里見
Masayasu Onishi
正健 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 、手間のかからないタイル等の外装建材の施
工方法、それに適したタイル等の外装建材及びその製造
方法を提供しようとする。 【解決手段】 表面に多糖類等の天然物から成る保護層
が形成されて成るタイル等の外装建材であり、このタイ
ル等の外装建材を用いて施工された施工面を、該天然物
を分解する酵素を含む液で濡らして所定時間放置し、次
いで水洗することを特徴とするタイル等の外装建材の施
工方法である。又、表面に多糖類の水溶液を塗布して乾
燥することを特徴とするタイル等の外装建材の製造方法
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイル等の外装建材
の手間のかからない施工方法、及びそれに適したタイル
等の外装建材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の壁面に使用されるタイルは、壁
面に並べてモルタルセメントにより固定される。個々の
タイルの間隙は目地と呼ばれ、セメントが充填されてい
る。タイルの施工の際には、目地の部分からセメントが
はみ出してタイルの表面を汚さないように慎重に目地の
形成作業を行なう必要があり、この作業は手作業である
だけに多大な労力と熟練を要する。表面に釉薬がかかっ
たような平滑なタイルは、拭材でタイル表面をぬぐうだ
けで表面に付着したセメントを除去出来る場合もある
が、レンガ状の細かい凹凸のある柔らかな外観テクスチ
ャーの表面を有するタイルの場合は、施工時に付着した
セメントの除去がむつかしい。このため、表面がセメン
トで汚れにくい、あるいは表面を洗浄しやすいタイルに
関する工夫がなされている。
【0003】例えば、特開平7−329040号のよう
に、タイル表面にポリアクリルアミドの皮膜を形成し
て、表面がセメントで汚れにくくされたタイルを用い、
更に、このポリアクリルアミドの皮膜を施工後に洗浄
し、付着しているセメントとともに除去することが提案
されている。しかし、このような合成高分子は洗浄液と
ともに汚染水として排出され、環境汚染の原因になりか
ねない。また、このポリアクリルアミドの製造に際して
このポリマーの重合に用いられるアクリルアミドは、発
ガンの危険性があるといわれているモノマーであり、取
り扱いが難しく、使用を避けたい物質である。
【0004】又、タイル表面に付着したセメントを酸洗
いすることも行なわれるが、酸は人体への影響があり、
取り扱いがむつかしい。また、洗浄後そのまま廃液を廃
棄することは環境汚染の点で問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら問題
点を解決し、タイル等の外装建材の手間のかからない施
工方法、それに適したタイル等の外装建材及びその製造
方法を提供しようとする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、表面に天然物から成る保護層が形成された外装建
材であることにある。
【0007】又、本発明の要旨とするところは、表面に
天然物から成る保護層が形成されたタイルから成る外装
建材であることにある。
【0008】前記天然物は、多糖類であり得る。前記多
糖類は、キサンタン、λ−カラゲナンやκ−カラゲナン
等のカラゲナン、プルラン、ヒアルロン酸ナトリウム、
アルギン酸ナトリウム、、アガロース、アガロペクチ
ン、セルロース、ヘミセルロースから成る群より選択さ
れる多糖類を含むものであり得る。
【0009】又、本発明の要旨とするところは、表面に
天然物から成る保護層が形成された外装建材を用いて施
工面を作り、該施工面を、該天然物を分解する酵素を含
む液で濡らして所定時間放置し、次いで水洗することを
特徴とする外装建材施工方法であることにある。
【0010】前記外装建材は、タイルであり得る。
【0011】前記天然物は、キサンタンを含むものであ
り、前記酵素がβ−ガラクトシダーゼを含むものであり
得る。
【0012】更に、本発明の要旨とするところは、外装
建材の基板の表面に多糖類の水溶液を塗布して乾燥する
ことを特徴とする外装建材の製造方法であることにあ
る。
【0013】更に又、本発明の要旨とするところは、外
装建材の施工面に多糖類の水溶液を塗布して乾燥し、表
面に天然物から成る保護層が形成された外装建材の施工
面を得ることを特徴とする外装建材の施工面の処理方法
であることにある。
【0014】又、本発明の要旨とするところは、表面に
天然物から成る保護層が形成された外装建材の施工面
を、該天然物を分解する酵素を含む液で濡らして所定時
間放置し、次いで水洗することを特徴とする外装建材の
施工面の洗浄方法であることにある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る外装建材であるタイ
ルの態様を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係
る外装建材であるタイルの断面模式図である。本発明の
タイル(外装建材)2はタイル形状の焼き物から成るタ
イル基板4の表面に天然物から成る固体又はオイル状液
体又は粘弾性体で構成された保護層6が形成されてい
る。タイル基板4は、例えばレンガのようなタイル基材
から成る。このような態様の本発明のタイル(外装建
材)2は、タイル基板4の表面に天然高分子、あるいは
天然高分子の溶液、あるいは天然高分子の前駆体を塗布
し、必要に応じて乾燥やキュアを行なって天然高分子か
ら成る保護層6を形成することにより得られる。又、こ
のような態様の本発明のタイル(外装建材)2は、タイ
ル基板4の表面に天然低分子物、あるいは天然低分子物
の溶液、あるいは天然低分子物の溶融物を塗布し、必要
に応じて乾燥や冷却を行なって天然低分子物から成る保
護層6を形成することにより得られる。本発明において
用いられる天然低分子物は固型あるいはグリス状あるい
はオイル状の固体又は液体又は粘弾性体であり得る。
【0016】このような態様の本発明のタイル(外装建
材)2は、建造物の壁面に並べて貼り付ける施工がなさ
れ、施工面が形成される。このとき、施工面を構成する
タイル(外装建材)2の表面が、目地を形成するために
用いられるセメントで汚れることが多い。本発明におい
ては、このセメントによるタイル表面の汚れを以下に説
明する態様で容易に除去することが出来る。
【0017】タイル(外装建材)2の表面が施工に用い
るセメントで汚れたときの施工面の洗浄は、先ず、保護
層6を構成する天然物を分解する酵素を含んだ液を施工
面に付与する。これにより、酵素を含んだ液がタイル表
面に付着しているセメントを透過して保護層6に達し、
液に含まれている酵素が保護層6を構成する天然物を分
解する。このため、保護層6を構成する天然物が易水溶
性の物質に変わり、保護層6がタイル基板4の表面から
水洗により容易に剥離される状態となる。従って、保護
層6を構成する天然物を分解する酵素を含んだ液をタイ
ル(外装建材)2の表面に付与した後、所定時間をおい
てタイル(外装建材)2の表面をかるく洗浄すればタイ
ル(外装建材)2の表面のセメントから成る汚れが、僅
かな洗浄操作で保護層6とともに剥離脱落して、清浄な
タイル基板4の表面が現れる。
【0018】このように、本発明のタイル(外装建材)
2は、保護層6を構成する天然物を分解する酵素を含ん
だ液をタイル(外装建材)2の表面に付与し、その後軽
く水洗するという簡単な操作で表面の洗浄を行うことが
出来る。
【0019】又、洗浄に用いられた洗浄水には、有機質
としては、保護層6を構成していた天然物が酵素により
分解されてできた天然有機物と、場合によっては保護層
6を構成していた天然物の残部とが含有されているだけ
であり、合成化学物質が含まれていないので、環境ホル
モンとしてはたらくことが懸念されるような環境汚染物
は含まれていない。従って使用済みの洗浄水を容易に廃
棄出来る。又、この酵素を含んだ処理液及び使用済みの
洗浄水は、pHが略7であり、取り扱い上あるいは環境
に及ぼすアルカリ性や酸性といったpHの害はない。
【0020】本発明において、保護層6を構成する天然
物としては、天然高分子が好適に用いられる。天然高分
子は、水で膨潤するので、酵素を含む処理水はタイル表
面からのセメントの剥離を助長し、かつセメントとタイ
ル基板4との間にすきまができて保護層6への酵素を含
む処理水の浸透を助長する。
【0021】この天然高分子としては、多糖類が好まし
く用いられる。本発明に用いられる多糖類の代表的なも
のとして、キサンタン、λ−カラゲナンやκ−カラゲナ
ン等のカラゲナン、プルラン、ヒアルロン酸ナトリウ
ム、アルギン酸ナトリウム、アガロース、アガロペクチ
ン、セルロース、ヘミセルロースが挙げられる。なかで
も、キサンタンガム、λ−カラゲナンが塗布時の延展性
がよく、かつ塗布後に黄変しないという点で好ましい。
これらの多糖類は、0.5乃至10重量%の水溶液にし
てタイル基板に塗布することが好ましい。以下本明細書
においては、溶液濃度は重量濃度を意味するものとす
る。
【0022】又、本発明においては、これらの多糖類が
単独で用いられてもよいが、2種以上の多糖類が混合し
て用いられてもよい。
【0023】本発明において、保護層6を構成する天然
高分子としては、コラーゲン、ゼラチン、あるいはそれ
らを主成分とするにかわのような蛋白質であってもよ
い。うるしのような天然樹脂であってもよい。天然ゴム
であってもよい。又、本発明においては、1種類の天然
高分子が単独で用いられてもよいが、2種以上の天然高
分子が混合して用いられてもよい。
【0024】本発明において、保護層6を構成する天然
物として、天然低分子物を用いることが出来る。天然低
分子物としては、バター、天然グリースのような油性の
ものがタイル施工時に水分を撥くので好ましい。又、本
発明においては、1種類の天然低分子物が単独で用いら
れてもよいが、2種以上の天然低分子物が混合して用い
られてもよい。天然低分子物と天然高分子とが混合され
て用いられてもよい。
【0025】本発明において使用される酵素は、使用さ
れている天然物を分解する酵素を選択して用いなければ
ならない。例えば、天然高分子の多糖類であるλ−カラ
ゲナンに対しては、β−ガラクトシダーゼが、キサンタ
ンガムに対しては、β−グルコシダーゼ、不飽和グルク
ロニダーゼが、アガロースに対してはアガラーゼ、ガラ
クトシラーゼが、プルランに対してはプルラナーゼが、
ヒアルロン酸ナトリウムに対してはヒアルロニダーゼ
が、セルロース、ヘミセルロースに対してはセルラー
ゼ、ヘミセルラーゼが、好適に用いられる。天然グリー
スに対しては、リパーゼが用いられる。
【0026】本発明の更に他の態様を図2に示す。図2
の本発明のタイル2aにおいては、タイル基板4の上面
にλ−カラゲナンから成る保護層10が設けられ、λ−
カラゲナンの層10の上面に更に保護皮膜層12が設け
られ、更に保護皮膜層12の上面にキサンタンガムから
成る保護層14が設けられ、キサンタンガムの層14の
上面に更に保護皮膜層16が設けられ、保護皮膜層16
の上面にプルランから成る保護層18が設けられてい
る。
【0027】このような態様により、タイル施工時に
は、プルラナーゼを含む水溶液により施工面を処理して
保護層18のプルランを分解した後、施工面を洗浄して
施工面に付着したセメントを洗浄し、施工を完了する。
その後、経時により施工面が塵埃等で汚れたときに、施
工面をβ−グルコシダーゼを含む水溶液により施工面を
処理して保護層14のキサンタンガムを分解した後、施
工面を洗浄して施工面に付着した汚れを除去する。更に
経時により施工面が塵埃等で汚れたときに、施工面をβ
−ガラクトシダーゼを含む水溶液により施工面を処理し
て保護層10のλ−カラゲナンを分解した後、施工面を
洗浄して施工面に付着した汚れを除去する。なお、保護
皮膜層12、保護皮膜層16は、タイル2aを製造する
工程で保護層10、保護層14の上面にそれぞれ塗布さ
れた耐水塗料の膜である。
【0028】このように、異なった種類の多糖類のよう
な天然物を積層し、対応するそれぞれ異なった酵素を使
用することにより、汚れる度に簡単に洗浄出来る施工面
を作ることが出来る。
【0029】又、本発明においては、建造物の既に施工
済みのタイル等の外装建材の面に対して天然物から成る
保護層を形成する態様をとることが出来る。この態様に
おいては、この天然物から成る保護層が形成された状態
で建築物が長期使用され、タイル面が汚れた時点で、こ
の施工面を、その天然物を分解する酵素を含む液で濡ら
して所定時間放置し、次いで水洗することにより、極め
て容易にタイル面を清掃することが出来る。これは、こ
のような天然物から成る保護層が形成されたタイル面に
おいては、タイル面の汚れがその天然物の表面に付着し
ており、この汚れが、酵素により分解された天然物とと
もに水洗されるからである。
【0030】従来のような、合成洗剤を用いる洗浄と異
なり、本発明におけるこのような洗浄では合成化学物質
を全く使用しないので環境の汚染が少ない。
【0031】施工済みのタイル等の外装建材の面に対し
て天然物から成る保護層を形成することは、その面に多
糖類等の天然物を水等の溶剤に溶かした溶液を塗布し、
乾燥することにより行なうことが出来る。
【0032】なお、本発明は、タイルのみならず、建造
物の壁面を形成するための一般の外装建材に対しても適
用することが出来る。例えば、ブロック材、石材、レン
ガ等に対しても適用することが出来る。
【0033】以下に本発明の具体的な態様と効果を実施
例で示す。
【0034】(実施例) [実施例1]レンガ調タイル基板(サイズ:108×6
0×13(mm))の表面にヒアルロン酸ナトリウム
(ナカライテスク社)の1%水溶液を2.5ml塗布
し、乾燥し天然高分子から成る保護層が形成されたタイ
ルを得た。セメントを用い、このタイルを壁面に施工し
てタイル壁面を作った。施工時のセメントによるタイル
の汚れを典型的に再現するため、このタイル壁面のタイ
ルの表面に薄くセメントミルクを塗布して、0.2mm
の厚さのセメント層を形成した。これにより、ヒアルロ
ン酸ナトリウムを介してタイル基板の表面に薄くセメン
ト層が接着されているタイルが得られた。次いで、この
タイルの表面を0.2%のヒアルロニダーゼを含む水溶
液で濡らされた状態にして外気温20乃至29℃のもと
で1日放置した。その後、このタイルの表面を水道水で
洗い流し洗浄した。この洗浄により、タイルの表面のセ
メントは面積で3割ほどを残して消滅した。
【0035】[実施例2]天然高分子の水溶液としてλ
−カラゲナン(ナカライテスク社)の2%水溶液を使用
し、酵素としてβ−ガラクトシダーゼを使用したほか
は、実施例1と同様にしてタイルを得て、タイルの施工
からタイル表面の洗浄に至る操作を行なった。洗浄によ
り、タイルの表面のセメントは殆ど消滅した。
【0036】[実施例3]天然高分子の水溶液としてキ
サンタンガム(ナカライテスク社)の1%水溶液を使用
し、酵素としてβ−グルコシダーゼを使用したほかは、
実施例1と同様にしてタイルを得て、タイルの施工から
タイル表面の洗浄に至る操作を行なった。洗浄により、
タイルの表面のセメントは、僅かに痕跡を残してほぼ消
滅した。
【0037】[実施例4]天然高分子の水溶液としてプ
ルラン(ナカライテスク社)の5%水溶液を使用し、酵
素としてプルラナーゼを使用したほかは、実施例1と同
様にしてタイルを得て、タイルの施工からタイル表面の
洗浄に至る操作を行なった。洗浄により、タイルの表面
のセメントは、面積で1割ほどを残して消滅した。
【0038】[実施例5]天然高分子の水溶液としてア
ガロースを主成分とする寒天の2%水溶液を使用し、酵
素としてアガラーゼを使用したほかは、実施例1と同様
にしてタイルを得て、タイルの施工からタイル表面の洗
浄に至る操作を行なった。洗浄により、タイルの表面の
セメントは、僅かに痕跡を残してほぼ消滅した。
【0039】[比較例1]タイルの表面を酵素を含む水
溶液で濡らされた状態にして放置する操作の代りに、タ
イルの表面を水で濡らされた状態にして放置する操作を
行なったほかは、実施例1と同様にしてタイルを得て、
タイルの施工からタイル表面の洗浄に至る操作を行なっ
た。洗浄によっては、タイルの表面のセメントは殆ど残
り、洗浄効果はなかった。
【0040】[比較例2]タイルの表面を酵素を含む水
溶液で濡らされた状態にして放置する操作の代りに、タ
イルの表面を水で濡らされた状態にして放置する操作を
行なったほかは、実施例2と同様にしてタイルを得て、
タイルの施工からタイル表面の洗浄に至る操作を行なっ
た。洗浄によっては、タイルの表面のセメントは殆ど残
り、洗浄効果はなかった。
【0041】[比較例3]タイルの表面を酵素を含む水
溶液で濡らされた状態にして放置する操作の代りに、タ
イルの表面を水で濡らされた状態にして放置する操作を
行なったほかは、実施例2と同様にしてタイルを得て、
タイルの施工からタイル表面の洗浄に至る操作を行なっ
た。洗浄によっては、タイルの表面のセメントは殆ど残
り、洗浄効果はなかった。
【0042】[比較例4]タイルの表面を酵素を含む水
溶液で濡らされた状態にして放置する操作の代りに、タ
イルの表面を水で濡らされた状態にして放置する操作を
行なったほかは、実施例2と同様にしてタイルを得て、
タイルの施工からタイル表面の洗浄に至る操作を行なっ
た。洗浄によっては、タイルの表面のセメントは殆ど残
り、洗浄効果はなかった。
【0043】[比較例5]実施例1に用いたと同様のタ
イル基板をそのままタイルとしたほかは比較例1と同様
にしてタイルを得て、タイルの施工からタイル表面の洗
浄に至る操作を行なった。洗浄によっては、タイルの表
面のセメントは殆ど残り、洗浄効果はなかった。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るタイル等の外装建材は、表
面の洗浄を能率よく行なうことが出来る。
【0045】本発明に係るタイル等の外装建材の表面の
皮膜及びこの皮膜を剥離して洗浄する剥離洗浄剤は、天
然物で構成されており、本発明に係るタイル等の外装建
材の洗浄方法により、表面の洗浄を能率よく行なうこと
ができ、かつ使用後の洗浄に合成洗剤等の合成化学物質
を使用する必要がないため、使用後の洗浄液が環境を汚
染する度合いが極めて小さい。
【0046】本発明に係るタイル等の外装建材の製造方
法により、表面の洗浄を能率よく行なうことが出来るタ
イル等の外装建材を製造出来る。
【0047】本発明に係るタイルを用いた本発明のタイ
ル施工方法においては、タイルの貼り付けを行った後に
タイル表面に付着したセメントを簡単に洗浄出来る。
又、これにより、タイル表面へのセメントの付着汚れを
気にしないでタイルの貼り付けを行なうことが出来る。
これらによりタイル施工の能率を上げられる。又、従来
のような熟練した施工技術を要せずとも、完璧な施工を
行なうことが出来る。
【0048】更に、本発明によりもたらされるタイル等
の外装建材の施工の能率向上により、工期が短縮され
る。特に作業場所に制約の多い市街地での工事において
は、作業員や通行人の安全性の確保にとってこの工期短
縮が大きな利点となる。又、市街地での工事は交通制限
を伴うこともあり、これによる交通事故の発生の可能性
を少なくする点からも、本発明によりもたらされる工期
の短縮が利点となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイル(外装建材)の構成を示す
断面模式図である。
【図2】本発明に係る他の態様のタイルの構成を示す断
面模式図である。
【符号の説明】
2:タイル(外装建材) 2a:タイル 4:タイル基板 6:保護層
フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA65 BA02 BA12 BB04 GB28X

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に天然物から成る保護層が形成され
    た外装建材。
  2. 【請求項2】 表面に天然物から成る保護層が形成され
    たタイルから成る外装建材。
  3. 【請求項3】 前記天然物が、多糖類であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の外装建材。
  4. 【請求項4】 前記多糖類が、キサンタン、カラゲナ
    ン、プルラン、ヒアルロン酸ナトリウム、アルギン酸ナ
    トリウム、アガロース、アガロペクチン、セルロース、
    ヘミセルロースから成る群より選択される多糖類を含む
    ものであることを特徴とする請求項3に記載の外装建
    材。
  5. 【請求項5】 表面に天然物から成る保護層が形成され
    た外装建材を用いて施工面を作り、該施工面を、該天然
    物を分解する酵素を含む液で濡らして所定時間放置し、
    次いで水洗することを特徴とする外装建材施工方法。
  6. 【請求項6】 前記外装建材が、タイルであることを特
    徴とする請求項5に記載の外装建材施工方法。
  7. 【請求項7】 前記天然物が、キサンタンを含むもので
    あり、前記酵素がβ−ガラクトシダーゼを含むものであ
    ることを特徴とする請求項5又は6に記載の外装建材施
    工方法。
  8. 【請求項8】 外装建材の基板の表面に多糖類の水溶液
    を塗布して乾燥することを特徴とする外装建材の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 外装建材の施工面に多糖類の水溶液を塗
    布して乾燥し、表面に天然物から成る保護層が形成され
    た外装建材の施工面を得ることを特徴とする外装建材の
    施工面の処理方法。
  10. 【請求項10】 表面に天然物から成る保護層が形成さ
    れた外装建材の施工面を、該天然物を分解する酵素を含
    む液で濡らして所定時間放置し、次いで水洗することを
    特徴とする外装建材の施工面の洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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