JP2002332683A - ボックスカルバート - Google Patents
ボックスカルバートInfo
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Abstract
倒壊を防止する。 【構成】本発明に係るボックスカルバート1は、底版2
と、該底版の両側方縁部に脚部がそれぞれ接合された一
対の外壁3、3と、該各外壁の頂部に両側方縁部がそれ
ぞれ接合された頂版4とで概ね構成してあるとともに、
一対の外壁3、3で挟まれた空間には、脚部が底版2に
頂部が頂版4にそれぞれ接合されるように中壁5を立設
してあり、いわゆる2ボックスカルバートとして構成し
てある。各外壁3の脚部と底版2の各側方縁部とは、接
合部6を介して互いに接合してあるとともに、各外壁3
の頂部と頂版4の各側方縁部とは、接合部7を介して互
いに接合してある。ここで、接合部6及び接合部7は、
それぞれ非剛接合の一形態である半ピン接合としてあ
る。
Description
に使用される地中構造物であるボックスカルバートに関
する。
横断歩道、鉄道・道路の盛土部分の横断用通路あるいは
水路、工場等の地下施設として、盛土や地盤内に地中構
造物を構築することが頻繁に行われているが、かかる地
中構造物としてボックスカルバートが広く活用されてい
る。
側方縁部からそれぞれ立設される一対の外壁及びそれら
の頂部を接合する頂版で箱型に構成するとともに、場合
によっては、一対の外壁の間に中壁を設けることで例え
ば2ボックスカルバートとして構成してあるが、かかる
外壁や中壁は、それらの脚部及び頂部にて底版及び頂版
にそれぞれ剛接されていた。
カルバートの底版、外壁、中壁及び頂版を互いに剛接す
ることにより、全体の剛性が高くなり、常時土圧に対し
ては、断面を小さくすることが可能となる。
常地下10m程度の深さに設置されるため、そのせん断
剛性は、地盤のせん断剛性よりも小さくなることが多
い。そのため、地震時においては、地盤のせん断変形に
伴ってボックスカルバートに強制変形が生じ、その結
果、ボックスカルバートの各接合部に大きな曲げモーメ
ントが生じるとともに外壁や内壁にも大きな曲げモーメ
ントやせん断力が発生し、大地震時にはボックスカルバ
ートが損傷する懸念があるという問題を生じていた。
たもので、地震時における接合部の損傷、ひいては全体
の倒壊を防止することが可能なボックスカルバートを提
供することを目的とする。
め、本発明に係るボックスカルバートは請求項1に記載
したように、所定の底版と、該底版の両側方縁部に脚部
がそれぞれ接合された一対の外壁と、該各外壁の頂部に
両側方縁部がそれぞれ接合された頂版とで構成し、前記
各外壁の脚部と前記底版との接合部をそれぞれ非剛接合
とするとともに、前記各外壁の頂部と前記頂版との接合
部をそれぞれ非剛接合としたものである。
は、前記一対の外壁で挟まれた空間に脚部が前記底版に
頂部が前記頂版にそれぞれ接合されるように所定の中壁
又は中柱を立設し、該中壁又は中柱の脚部と前記底版と
の接合部及び前記中壁又は中柱の頂部と前記頂版との接
合部をそれぞれ非剛接合としたものである。
は、前記一対の外壁で挟まれた空間に脚部が前記底版に
頂部が前記頂版にそれぞれ接合されるように所定の中壁
又は中柱を立設し、該中壁又は中柱の脚部と前記底版と
の接合部及び前記中壁又は中柱の頂部と前記頂版との接
合部のうち、一方の接合部を非剛接合とするとともに、
他方の接合部を剛接合としたものである。
は、前記一対の外壁で挟まれた空間に脚部が前記底版に
頂部が前記頂版にそれぞれ接合されるように所定の中壁
又は中柱を立設し、該中壁又は中柱の脚部と前記底版と
の接合部及び前記中壁又は中柱の頂部と前記頂版との接
合部のうち、一方の接合部をピンローラー接合とすると
ともに、他方の接合部を剛接合としたものである。
は、前記一対の外壁で挟まれた空間に脚部が前記底版に
頂部が前記頂版にそれぞれ接合されるように所定の中壁
又は中柱を立設し、該中壁又は中柱の脚部と前記底版と
の接合部及び前記中壁又は中柱の頂部と前記頂版との接
合部をそれぞれ剛接合とするとともに、前記中壁又は中
柱を、予め設定された強制せん断変形に対して曲げ変形
性能を保有する曲げ変形吸収部材で構成したものであ
る。
は、各外壁の脚部と底版との接合部をそれぞれ非剛接合
とするとともに、各外壁の頂部と頂版との接合部をそれ
ぞれ非剛接合としてある。
は、地震時における地盤のせん断変形に伴い強制せん断
変形が生じるが、ボックスカルバートの各接合部が上述
したように非剛接合となっているため、各外壁の脚部と
底版との接合部及び各外壁の頂部と頂版との接合部に
は、曲げモーメントがほとんど生じないか、又は剛接合
に比べて大幅に低減されるとともに、かかる曲げモーメ
ントの低減作用によって外壁にはせん断力もほとんど生
じなくなる。
バートの曲げ破壊やせん断破壊、ひいては全体の倒壊が
未然に防止される。
め、請求項1のボックスカルバートは不安定構造とな
る。したがって、構築が終了した後、ボックスカルバー
トを適宜安定させ、しかる後、左右の土圧に差が生じな
いようにその周囲を埋め戻せばよい。なお、地盤を埋め
戻した後は地盤からの反力を受けるため、ボックスカル
バートは安定する。ボックスカルバートを構築するにあ
たっては、できるだけせん断剛性の高い良質の地盤内に
構築するか、良質の埋戻し土を用いるのが望ましい。
壁や中柱のない、いわゆる1ボックスカルバートとして
もよいが、一対の外壁で挟まれた空間に、脚部が底版に
頂部が頂版にそれぞれ接合されるように所定の中壁又は
中柱を立設してもかまわない。
部と底版との接合部及び中壁又は中柱の頂部と頂版との
接合部を様々に構成することが考えられる。すなわち、
まず、各接合部をそれぞれ非剛接合とした場合には、上
述したと同様、地震時における地盤のせん断変形に伴
い、ボックスカルバートに強制せん断変形が生じるが、
中壁又は中柱の各接合部が上述したように非剛接合とな
っているため、中壁又は中柱の脚部と底版との接合部及
び中壁又は中柱の頂部と頂版との接合部には、曲げモー
メントがほとんど生じないか、又は剛接合に比べて大幅
に低減されるとともに、かかる曲げモーメントの低減作
用によって中壁や中柱にはせん断力もほとんど生じなく
なる。
の接合部の曲げ破壊やせん断破壊、ひいては全体の倒壊
が未然に防止される。
上述した請求項1と同様、各接合部がすべて非剛接合で
あるため不安定構造となる。したがって、構築が終了し
た後、ボックスカルバートを適宜安定させ、しかる後、
左右の土圧に差が生じないようにその周囲を埋め戻せば
よい。なお、地盤を埋め戻した後は地盤からの反力を受
けるため、ボックスカルバートは安定する。ボックスカ
ルバートを構築するにあたっては、できるだけせん断剛
性の高い良質の地盤内に構築するか、良質の埋戻し土を
用いるのが望ましい。
部及び中壁又は中柱の頂部と頂版との接合部のうち、一
方の接合部を非剛接合とするとともに、他方の接合部を
剛接合としてもかまわない。
は、地震時における地盤のせん断変形に伴い強制せん断
変形が生じるが、中壁又は中柱の一方の接合部が上述し
たように非剛接合となっているため、剛接合とした中壁
又は中柱の接合部に生じる曲げモーメントは、両端を剛
接合とした従来の場合と比べて大幅に低減される。
合としたことによって、ボックスカルバートは安定構造
となり、施工性が向上する。なお、両端が非剛接合の場
合に比べれば、発生するせん断力は半減するものの、他
方の接合部は剛接合となっているため、地震時に何らか
の損傷を受けることも考えられるが、中壁や中柱は、補
修が難しい外壁とは異なり、比較的容易に補修が可能な
ため、損傷を受けた場合には適宜補修を行えばよい。
とするとともに頂部側の接合部を非剛接合としてもかま
わないし、脚部側の接合部を非剛接合とするとともに頂
部側の接合部を剛接合としてもかまわない。
部及び中壁又は中柱の頂部と頂版との接合部のうち、一
方の接合部をピンローラー接合とするとともに、他方の
接合部を剛接合としてもかまわない。
は、地震時における地盤のせん断変形に伴い強制せん断
変形が生じるが、中壁又は中柱の一方の接合部が上述し
たようにピンローラー接合となっているため、中壁又は
中柱には曲げモーメントのみならず、せん断力もほとん
ど生じない。
一方の接合部がピンローラー接合であるため、請求項1
と同様、不安定構造となる。したがって、構築が終了し
た後、ボックスカルバートを適宜安定させ、しかる後、
左右の土圧に差が生じないようにその周囲を埋め戻せば
よい。なお、地盤を埋め戻した後は地盤からの反力を受
けるため、ボックスカルバートは安定する。ボックスカ
ルバートを構築するにあたっては、できるだけせん断剛
性の高い良質の地盤内に構築するか、良質の埋戻し土を
用いるのが望ましい。
とするとともに頂部側の接合部をピンローラー接合とし
てもかまわないし、脚部側の接合部をピンローラー接合
とするとともに頂部側の接合部を剛接合としてもかまわ
ない。
部及び中壁又は中柱の頂部と頂版との接合部をそれぞれ
剛接合とするとともに、中壁又は中柱を、予め設定され
た強制せん断変形に対して曲げ変形性能を保有する曲げ
変形吸収部材で構成してもかまわない。
は、地震時における地盤のせん断変形に伴い強制せん断
変形が生じるとともに、かかる強制せん断変形によって
中壁又は中柱に曲げモーメントが生じるが、中壁又は中
柱は曲げ変形吸収部材で構成されているので、その変形
性能によって曲げ変形が吸収されることとなり、中壁又
は中柱の接合部の曲げ破壊が未然に防止される。
合としたことによって、ボックスカルバートは安定構造
となり、施工性が向上する。なお、地震による強制変形
を繰り返すことによって、曲げ変形吸収部材の曲げ変形
性能が低下した場合には、随時補修すればよい。
せん断変形に対して曲げ変形性能を保有するのであれ
ば、どのように構成するかは任意であり、例えば、フー
プ筋で補強したRC、SRC、コンクリート充填鋼管
(CFT)等を用いて構成することが考えられる。
たっては、地盤のせん断剛性や入力地震動を考慮して適
宜設定すればよい。
り、例えば、1列設けて2ボックスのカルバートとした
り、2列設けて3ボックスのカルバートとしたりするこ
とが考えられる。
定度の高い剛接合とは異なり、相対回転変形が許容され
る接合形態を指すものとし、ピン接合や半ピン接合、す
なわち固定度が剛接合よりも小さくピン接合よりも大き
い接合を含むものとする。
バートの実施の形態について、添付図面を参照して説明
する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等について
は同一の符号を付してその説明を省略する。
バート1を示した正面図である。同図に示すように、本
実施形態に係るボックスカルバート1は、底版2と、該
底版の両側方縁部に脚部がそれぞれ接合された一対の外
壁3、3と、該各外壁の頂部に両側方縁部がそれぞれ接
合された頂版4とで概ね構成してあるとともに、一対の
外壁3、3で挟まれた空間には、脚部が底版2に頂部が
頂版4にそれぞれ接合されるように中壁5を立設してあ
り、いわゆる2ボックスカルバートとして構成してあ
る。
は、接合部6を介して互いに接合してあるとともに、各
外壁3の頂部と頂版4の各側方縁部とは、接合部7を介
して互いに接合してある。ここで、接合部6及び接合部
7は、それぞれ非剛接合の一形態である半ピン接合とし
てある。
8を介して互いに接合してあるとともに、中壁5の頂部
と頂版4とは、接合部9を介して互いに接合してある
が、かかる接合部8及び接合部9もそれぞれ非剛接合の
一形態である半ピン接合としてある。
3の頂部に形成された溝11に、頂版4の側方縁部下面
に形成された突条体12を嵌め込んで構成してある。す
なわち、接合部7は、ボックスカルバート1が周辺地盤
から強制せん断変形を受けたときに、外壁3の頂部と頂
版4との相対回転変形をある程度許容するようになって
いるとともに、外壁3の溝11と頂版4の突条体12の
嵌合によってせん断力を伝達することができるようにな
っている。
ゴムなどの弾性材料からなる目地材13を介在させてあ
り、接合部7における外壁3と頂版4との間で相対回転
変形が生じやすくなるように構成してある。また、突条
体12と溝11との嵌合箇所には、所定の止水板14が
突条体12及び外壁3にそれぞれ貫入された状態にて配
設されており、接合部7の防水性を確保するようになっ
ている。止水板14は、例えば合成ゴムなどの伸縮性能
に富む材料で構成するとともに、突条体12及び外壁3
にしっかりと定着させるのが望ましい。
2の側方縁部上面に形成された溝15に、外壁3の脚部
に形成された突条体16を嵌め込んで構成してある。す
なわち、上述の接合部7と同様、接合部6は、ボックス
カルバート1が周辺地盤から強制せん断変形を受けたと
きに、外壁3の脚部と底版2との相対回転変形をある程
度許容するようになっているとともに、底版2の溝15
と外壁3の突条体16の嵌合によってせん断力を伝達す
ることができるようになっている。
上述の接合部7と同様、ゴムなどの弾性材料からなる目
地材13を介在させてあり、接合部6における外壁3と
底版2との間で相対回転変形が生じやすくなるように構
成してある。また、突条体16と溝15との嵌合箇所に
は、所定の止水板14が突条体16及び底版2にそれぞ
れ貫入された状態にて配設されており、接合部6の防水
性を確保するようになっている。止水板14は、例えば
合成ゴムなどの伸縮性能に富む材料で構成するととも
に、突条体16及び底版2にしっかりと定着させるのが
望ましい。
合部7と同様、中壁5の頂部に形成された溝11に、頂
版4の中央部下面に形成された突条体12を嵌め込んで
構成してある。すなわち、接合部9は、ボックスカルバ
ート1が周辺地盤から強制せん断変形を受けたときに、
中壁5の頂部と頂版4との相対回転変形をある程度許容
するようになっているとともに、中壁5の溝11と頂版
4の突条体12の嵌合によってせん断力を伝達すること
ができるようになっている。
上述した接合部7と同様、ゴムなどの弾性材料からなる
目地材13を介在させてあり、接合部9における中壁5
と頂版4との間で相対回転変形が生じやすくなるように
構成してある。また、突条体12と溝11との嵌合箇所
には、所定の止水板14が突条体12及び中壁5にそれ
ぞれ貫入された状態にて配設されており、接合部9の防
水性を確保するようになっている。止水板14は、例え
ば合成ゴムなどの伸縮性能に富む材料で構成するととも
に、突条体12及び中壁5にしっかりと定着させるのが
望ましい。
合部6と同様、底版2の中央部上面に形成された溝15
に、中壁5の脚部に形成された突条体16を嵌め込んで
構成してある。すなわち、上述した接合部6と同様、接
合部8は、ボックスカルバート1が周辺地盤から強制せ
ん断変形を受けたときに、中壁5の脚部と底版2との相
対回転変形をある程度許容するようになっているととも
に、底版2の溝15と中壁5の突条体16の嵌合によっ
てせん断力を伝達することができるようになっている。
上述した接合部6と同様、ゴムなどの弾性材料からなる
目地材13を介在させてあり、接合部8における中壁5
と底版2との間で相対回転変形が生じやすくなるように
構成してある。また、突条体16と溝15との嵌合箇所
には、所定の止水板14が突条体16及び底版2にそれ
ぞれ貫入された状態にて配設されており、接合部8の防
水性を確保するようになっている。止水板14は、例え
ば合成ゴムなどの伸縮性能に富む材料で構成するととも
に、突条体16及び底版2にしっかりと定着させるのが
望ましい。
ピン接合であるため、ボックスカルバート1は不安定構
造となるが、地盤を埋め戻した後は地盤からの反力を受
けるため、ボックスカルバート1は安定する。そのた
め、ボックスカルバート1を構築するにあたっては、で
きるだけせん断剛性の高い良質の地盤内に構築するとと
もに、良質の埋戻し土を用いるのが望ましい。
おいては、各外壁3と底版2との接合部6、6及び各外
壁3と頂版4との接合部7、7をそれぞれ半ピン接合と
したので、地震時における地盤のせん断変形に伴い、ボ
ックスカルバート1に強制せん断変形が生じるが、ボッ
クスカルバート1の各接合部が上述したようにそれぞれ
半ピン接合となっているため、各外壁3の脚部と底版2
との接合部6、6及び各外壁3の頂部と頂版4との接合
部7、7に生じる曲げモーメントは、剛接合に比べて大
幅に低減されるとともに、かかる曲げモーメントの低減
作用によって各外壁3に生じるせん断力も大幅に低減さ
れる。
及び中壁5の頂部と頂版4との接合部9をそれぞれ半ピ
ン接合としたので、上述したと同様、地震時における地
盤のせん断変形に伴い、ボックスカルバート1に強制せ
ん断変形が生じるが、中壁5の各接合部が上述したよう
に半ピン接合となっているため、中壁5の脚部と底版2
との接合部8及び中壁5の頂部と頂版4との接合部9に
生じる曲げモーメントは、剛接合に比べて大幅に低減さ
れるとともに、かかる曲げモーメントの低減作用によっ
て中壁5に生じるせん断力も大幅に低減される。
現場施工するには、まず、図3(a)に示すように、掘削
した地盤の底面に底版2を構築する。なお、底版2を構
築するにあたっては、予め矢板21、21を地盤に打ち
込んで土留壁とするとともに該土留壁を切梁22で支持
しながら地盤を掘り下げて掘削溝23を形成し、該掘削
溝の底面に砂利24を敷き詰めるとともに、該砂利の上
を均しコンクリート25で均した後、その上面に底版2
を構築すればよい。
れる箇所、すなわち底版2の両側方縁部及び中央部の上
面には、それぞれ溝15を形成しておくとともに、止水
板14を、その下半分が底版2に貫入定着されるように
かつ上半分が溝15内に露出するようにそれぞれ配置し
ておく。また、外壁3や中壁5と底版2との間に目地材
13が介在されるよう、溝15の底面及び溝15の開口
側方に、目地材13をそれぞれ配設しておく。
側方縁部に一対の外壁3、3をそれぞれ立設するととも
に、底版2の中央部に中壁5を立設する。具体的には、
まず、外壁3、3の構築領域には外型枠26及び内型枠
27を、中壁5の構築領域には中壁型枠28、28をそ
れぞれ建て込むとともに、頂版4を打設するためのスラ
ブ型枠29を架け渡し、これらの型枠を支保工30で支
持する。
コンクリートを打設して外壁3、3及び中壁5を構築す
る。このようにすると、下半分が底版2に貫入定着され
ていた止水板14は、その上半分が外壁3や中壁5に貫
入定着されることとなる。
頂部には、それぞれ溝11を形成しておくとともに、止
水板14を、その下半分が外壁3又は中壁5に貫入定着
されるようにかつ上半分が溝11内に露出するようにそ
れぞれ配置しておく。また、外壁3や中壁5と頂版4と
の間に目地材13が介在されるよう、溝11の底面及び
溝11の開口側方に、目地材13をそれぞれ配設してお
く。
域にコンクリートを打設して頂版4を形成する。このよ
うにすると、下半分が外壁3や中壁5に貫入定着されて
いた止水板14は、その上半分が頂版4に貫入定着され
ることとなる。
度に達したならば、同図(b)に示すように、構築された
ボックスカルバート1の側方を埋め戻す。このとき、ボ
ックスカルバ−ト1の内部空間に配置された支保工30
についてはそのまま設置しておく。このようにすると、
不安定構造であるボックスカルバート1は、埋め戻しの
際に偏土圧を受けたとしても、安定姿勢を維持する。
側方に投入された土砂をできるだけ均等に転圧する。こ
のようにすると、埋戻し土の土圧に差が生じないので、
後工程で支保工30を取り外した後でもボックスカルバ
ート1の姿勢を安定させることができる。
5に示すように、切梁22及び矢板21、21の撤去並
びにボックスカルバート1の上方への埋戻しを行う。な
お、ボックスカルバート1の内部空間に設けた支保工3
0は、側方の埋戻しが終了した後であれば、いつ撤去し
てもかまわない。また、外型枠26、内型枠27、中壁
型枠28、28及びスラブ型枠29については、必要に
応じて適宜撤去すればよい。
ックスカルバート1によれば、各外壁3、3の脚部と底
版2との接合部6、6をそれぞれ半ピン接合とするとと
もに、各外壁3、3の頂部と頂版4との接合部7、7を
それぞれ半ピン接合としたので、地震時に周辺地盤から
強制せん断変形を受けたとしても、各接合部に生じる曲
げモーメントを、剛接合に比べて大幅に低減することが
できるとともに、かかる曲げモーメントの低減作用によ
って各外壁3、3に生じるせん断力も大幅に低減するこ
とができる。
バート1の接合部6、7や各外壁3、3の曲げ破壊ある
いはせん断破壊がほとんど生じなくなり、地震時におけ
るボックスカルバート1の曲げ破壊やせん断破壊、ひい
ては全体の倒壊を未然に防止することが可能となる。
壊やせん断破壊を受けて外壁3の補修を行うことができ
ないような状況が未然に回避されることや、外壁3の断
面を小さくしてスレンダーに設計することができること
は言うまでもない。また、接合部6、7に生じる曲げモ
ーメントやせん断力が大幅に低減されるので、接合部
6、7にハンチを設ける必要がなくなる。
ト1によれば、一対の外壁3、3で挟まれた空間に中壁
5を立設するとともに、中壁5の脚部と底版2との接合
部8及び中壁5の頂部と頂版4との接合部9をそれぞれ
半ピン接合としたので、上述したと同様、中壁5の各接
合部に生じる曲げモーメントを、剛接合に比べて大幅に
低減することができるとともに、かかる曲げモーメント
の低減作用によって中壁5に生じるせん断力も大幅に低
減することができる。
接合部8、9の曲げ破壊あるいはせん断破壊がほとんど
生じなくなり、地震時におけるボックスカルバート1の
曲げ破壊やせん断破壊、ひいては全体の倒壊を未然に防
止することが可能となる。
を設けるようにしたが、これに代えて、複数の中柱を設
けるようにしてもかまわない。
ていわゆる2ボックスカルバートとしたが、中壁や中柱
を何列設けるかは任意であり、例えば、2列設けて3ボ
ックスカルバートとしてもかまわない。
中壁5を設けるようにしたが、場合によっては、中壁5
を省略して、いわゆる1ボックスカルバートとしてもか
まわない。
8、9を半ピン接合としたが、これに代えて、各接合部
を非剛接合の別形態であるピン接合として構成してもか
まわない。図6は、かかる接合部41及び接合部42を
示した断面詳細図である。
壁3の頂部と頂版4の側方縁部との接合箇所に、所定の
せん断力伝達部材43を頂版4及び外壁3にそれぞれ貫
入した状態にて配設して構成するとともに、せん断力伝
達部材43を頂版4から抜け出し可能に構成してある。
すなわち、接合部41は、ボックスカルバート1が周辺
地盤から強制せん断変形を受けたときに、外壁3の頂部
と頂版4との相対回転変形を許容するようになっている
とともに、せん断力伝達部材43によってせん断力を伝
達することができるようになっている。
許容するとともにせん断力を伝達することができるのな
らば、どのように構成するかは任意であるが、例えば、
鋼棒や鉄骨で構成することが考えられる。また、抜け出
しを可能にするための具体的な構成としては、例えば、
せん断力伝達部材43の表面にアスファルトを塗布する
ことが考えられる。
上方に所定のクリアランスが形成される状態にてキャッ
プ44を嵌め込んであり、地震時においてせん断力伝達
部材43に軸力が入らないように構成してある。なお、
せん断力伝達部材43に軸力が生じても、そのせん断力
伝達特性に影響を及ぼすおそれがないのであれば、かか
るキャップ44を省略してもかまわない。
接合部7と同様、ゴムなどの弾性材料からなる目地材1
3を介在させてあり、接合部41における外壁3と頂版
4との間で相対回転変形が生じやすくなるように構成し
てある。また、外壁3と頂版4との接合箇所には、接合
部7と同様、所定の止水板14が頂版4及び外壁3にそ
れぞれ貫入された状態にて配設されており、接合部41
の防水性を確保するようになっている。
版2の側方縁部と外壁3の脚部との接合箇所に、所定の
せん断力伝達部材43を底版2及び外壁3にそれぞれ貫
入した状態にて配設して構成するとともに、せん断力伝
達部材43を外壁3から抜け出し可能に構成してある。
すなわち、接合部42は、ボックスカルバート1が周辺
地盤から強制せん断変形を受けたときに、外壁3の脚部
と底版2との相対回転変形を許容するようになっている
とともに、せん断力伝達部材43によってせん断力を伝
達することができるようになっている。
様、相対回転変形を許容するとともにせん断力を伝達す
ることができるのならば、どのように構成するかは任意
であるが、例えば、鋼棒や鉄骨で構成することが考えら
れる。また、抜け出しを可能にするための具体的な構成
としては、例えば、せん断力伝達部材43の表面にアス
ファルトを塗布することが考えられる。
接合部41と同様、上方に所定のクリアランスが形成さ
れる状態にてキャップ44を嵌め込んであり、地震時に
おいてせん断力伝達部材43に軸力が入らないように構
成してある。なお、せん断力伝達部材43に軸力が生じ
ても、そのせん断力伝達特性に影響を及ぼすおそれがな
いのであれば、かかるキャップ44を省略してもかまわ
ない。
上述の接合部41と同様、ゴムなどの弾性材料からなる
目地材13を介在させてあり、接合部42における外壁
3と底版2との間で相対回転変形が生じやすくなるよう
に構成してある。また、外壁3と底版2との接合箇所に
は、接合部41と同様、所定の止水板14が外壁3及び
底版2にそれぞれ貫入された状態にて配設されており、
接合部42の防水性を確保するようになっている。
曲げモーメントをさらに低減するとともに、それによっ
て外壁3あるいは中壁5におけるせん断力についてもさ
らに低減することが可能となる。
ト1を現場打ちコンクリートで構築するようにしたが、
これに代えて、プレキャストコンクリート部材で構築し
てもかまわない。例えば、ボックスカルバート1をプレ
キャスト部材として工場製作する場合には、製作された
ボックスカルバート1を安定させた状態にて運搬すると
ともに、かかる安定状態を維持しつつ、所望の設置位置
に適宜吊り降ろせばよい。
ートについて、添付図面を参照して説明する。なお、第
1実施形態と実質的に同一の部品等については同一の符
号を付してその説明を省略する。
バート51を示した正面図である。同図に示すように、
本実施形態に係るボックスカルバート51は、第1実施
形態と同様、底版2と、該底版の両側方縁部に脚部がそ
れぞれ接合された一対の外壁3、3と、該各外壁の頂部
に両側方縁部がそれぞれ接合された頂版4とで概ね構成
してあるとともに、一対の外壁3、3で挟まれた空間に
は、脚部が底版2に頂部が頂版4にそれぞれ接合される
ように中壁52を立設してあり、いわゆる2ボックスカ
ルバートとして構成してある。
は、接合部6を介して互いに接合してあるとともに、各
外壁3の頂部と頂版4の各側方縁部とは、接合部7を介
して互いに接合してある。ここで、接合部6及び接合部
7は、第1実施形態と同様、それぞれ非剛接合の一形態
である半ピン接合としてある。
部53を介して互いに接合してあるとともに、中壁52
の頂部と頂版4とは、接合部54を介して互いに接合し
てあるが、かかる接合部53及び接合部54のうち、一
方の接合部である接合部54を非剛接合の一形態である
半ピン接合とするとともに、他方の接合部である接合部
53を剛接合としてある。したがって、ボックスカルバ
ート51は安定構造となっている。
同様、図2(a)で説明したように、中壁52の頂部に形
成された溝11に、頂版4の中央部下面に形成された突
条体12を嵌め込んで構成してある。すなわち、接合部
54は、ボックスカルバート51が周辺地盤から強制せ
ん断変形を受けたときに、中壁52の頂部と頂版4との
相対回転変形をある程度許容するようになっているとと
もに、中壁52の溝11と頂版4の突条体12の嵌合に
よってせん断力を伝達することができるようになってい
る。
は、上述した接合部9と同様、ゴムなどの弾性材料から
なる目地材13を介在させてあり、接合部54における
中壁52と頂版4との間で相対回転変形が生じやすくな
るように構成してある。また、突条体12と溝11との
嵌合箇所には、所定の止水板14が突条体12及び中壁
52にそれぞれ貫入された状態にて配設されており、接
合部54の防水性を確保するようになっている。止水板
14は、例えば合成ゴムなどの伸縮性能に富む材料で構
成するとともに、突条体12及び中壁52にしっかりと
定着させるのが望ましい。
1実施形態で説明した接合部6及び接合部7と同一であ
るので、ここではその説明を省略する。
においては、第1実施形態と同様、各外壁3と底版2と
の接合部6、6及び各外壁3と頂版4との接合部7、7
をそれぞれ半ピン接合としたので、地震時における地盤
のせん断変形に伴い、ボックスカルバート51に強制せ
ん断変形が生じるが、ボックスカルバート51の各接合
部が上述したようにそれぞれ半ピン接合となっているた
め、各外壁3の脚部と底版2との接合部6、6及び各外
壁3の頂部と頂版4との接合部7、7に生じる曲げモー
メントは、剛接合に比べて大幅に低減されるとともに、
かかる曲げモーメントの低減作用によって各外壁3に生
じるせん断力も大幅に低減される。
54を半ピン接合とするとともに、中壁52の脚部と底
版2との接合部53を剛接合としたので、ボックスカル
バート51には、地震時における地盤のせん断変形に伴
い強制せん断変形が生じるが、中壁の一方の接合部54
が上述したように半ピン接合となっているため、剛接合
とした中壁52の接合部53に生じる曲げモーメント
は、両端を剛接合とした従来の場合と比べて大幅に低減
され、中壁52に生じるせん断力についても半減され
る。
を現場施工するには、まず、図8(a)に示すように、掘
削した地盤の底面に底版2を構築する。なお、底版2を
構築するにあたっては、予め矢板21、21を地盤に打
ち込んで土留壁とするとともに該土留壁を切梁22で支
持しながら地盤を掘り下げて掘削溝23を形成し、該掘
削溝の底面に砂利24を敷き詰めるとともに、該砂利の
上を均しコンクリート25で均した後、その上面に底版
2を構築すればよい。
すなわち底版2の両側方縁部の上面には、それぞれ溝1
5を形成しておくとともに、止水板14を、その下半分
が底版2に貫入定着されるようにかつ上半分が溝15内
に露出するようにそれぞれ配置しておく。また、外壁3
と底版2との間に目地材13が介在されるよう、溝15
の底面及び溝15の開口側方に、目地材13をそれぞれ
配設しておく。
側方縁部に一対の外壁3、3をそれぞれ立設するととも
に、底版2の中央部に中壁52を立設する。具体的に
は、まず、外壁3、3の構築領域には外型枠26及び内
型枠27を、中壁52の構築領域には中壁型枠28、2
8をそれぞれ建て込むとともに、頂版4を打設するため
のスラブ型枠29を架け渡し、これらの型枠を支保工3
0で支持する。
にコンクリートを打設して外壁3、3及び中壁52を構
築する。このようにすると、底版2の両側方縁部におい
て、下半分が底版2に貫入定着されていた止水板14
は、その上半分が外壁3に貫入定着されることとなる。
なお、中壁52については、その脚部を、従来と同様、
底版2に剛接合しておく。
の頂部には、それぞれ溝11を形成しておくとともに、
止水板14を、その下半分が外壁3又は中壁52に貫入
定着されるようにかつ上半分が溝11内に露出するよう
にそれぞれ配置しておく。また、外壁3や中壁52と頂
版4との間に目地材13が介在されるよう、溝11の底
面及び溝11の開口側方に、目地材13をそれぞれ配設
しておく。
域にコンクリートを打設して頂版4を形成する。このよ
うにすると、下半分が外壁3や中壁52に貫入定着され
ていた止水板14は、その上半分が頂版4に貫入定着さ
れることとなる。
度に達したならば、支保工30を撤去するとともに、同
図(b)に示すように、構築されたボックスカルバート5
1の側方を埋め戻す。埋戻しにあたっては、各外壁3の
側方に投入された土砂をできるだけ均等に転圧する。
であるので、ボックスカルバート51の内部空間に設け
た支保工30は、打設されたコンクリートが所定の強度
に達した後であれば、いつ撤去してもかまわない。ま
た、外型枠26、内型枠27、中壁型枠28、28及び
スラブ型枠29については、必要に応じて適宜撤去すれ
ばよい。
バート51の上方を埋め戻すとともに、切梁22及び矢
板21、21を撤去する。
ックスカルバート51によれば、第1実施形態と同様、
各外壁3、3の脚部と底版2との接合部6、6をそれぞ
れ半ピン接合とするとともに、各外壁3、3の頂部と頂
版4との接合部7、7をそれぞれ半ピン接合としたの
で、地震時に周辺地盤から強制せん断変形を受けたとし
ても、各接合部に生じる曲げモーメントを、剛接合に比
べて大幅に低減することができるとともに、かかる曲げ
モーメントの低減作用によって各外壁3、3に生じるせ
ん断力も大幅に低減することができる。
バート51の接合部6、7や各外壁3、3の曲げ破壊あ
るいはせん断破壊がほとんど生じなくなり、地震時にお
けるボックスカルバート51の曲げ破壊やせん断破壊、
ひいては全体の倒壊を未然に防止することが可能とな
る。
壊やせん断破壊を受けて外壁3の補修を行うことができ
ないような状況が未然に回避されることや、外壁3の断
面を小さくしてスレンダーに設計することができること
は言うまでもない。また、接合部6、7に生じる曲げモ
ーメントやせん断力が大幅に低減されるので、接合部
6、7にハンチを設ける必要がなくなる。
ト51によれば、一対の外壁3、3で挟まれた空間に中
壁52を立設し、該中壁の頂部と頂版4との接合部54
を半ピン接合とするとともに、中壁52の脚部と底版2
との接合部53を剛接合としたので、地震時に周辺地盤
から強制せん断変形を受けたとしても、剛接合とした中
壁52の接合部53に生じる曲げモーメントを、両端を
剛接合とした従来の場合と比べて大幅に低減することが
できるとともに、かかる曲げモーメントの低減作用によ
って中壁52に生じるせん断力も大幅に低減することが
できる。
の接合部53の曲げ破壊あるいはせん断破壊がほとんど
生じなくなり、地震時におけるボックスカルバート51
の曲げ破壊やせん断破壊、ひいては全体の倒壊を未然に
防止することが可能となる。
合としたことによって、ボックスカルバート51は安定
構造となる。そのため、第1実施形態のボックスカルバ
ート1とは異なり、埋戻しの際の安定を図る必要がなく
なり、支保工30の解体時期に関する制約が緩和され、
その結果として、施工性が向上する。なお、接合部53
は剛接合となっているため、両端がピン接合の場合に比
べれば、地震時に何らかの損傷を受けることも考えられ
るが、中壁52は、補修が難しい外壁3とは異なり、比
較的容易に補修が可能なため、損傷を受けた場合には適
宜補修を行えばよい。
2を設けるようにしたが、これに代えて、複数の中柱を
設けるようにしてもかまわない。
けていわゆる2ボックスカルバートとしたが、中壁や中
柱を何列設けるかは任意であり、例えば、2列設けて3
ボックスカルバートとしてもかまわない。
中壁52を設けるようにしたが、場合によっては、中壁
52を省略して、いわゆる1ボックスカルバートとして
もかまわない。
の接合部53を剛接合とするとともに頂部側の接合部5
4を半ピン接合としたが、これに代えて、中壁の脚部側
の接合部を半ピン接合とするとともに頂部側の接合部を
剛接合としてもかまわない。
54を半ピン接合としたが、これに代えて、各接合部
を、非剛接合の別形態であるピン接合として構成した接
合部41及び接合部42としてもかまわない。
は、図6に示した第1実施形態で説明した接合部41及
び接合部42と実質的に同一であるので、ここではその
説明を省略する。
ト51を現場打ちコンクリートで構築するようにした
が、これに代えて、プレキャストコンクリート部材で構
築してもかまわない。例えば、ボックスカルバート51
をプレキャスト部材として工場製作する場合には、製作
されたボックスカルバート51を安定させた状態にて運
搬するとともに、かかる安定状態を維持しつつ、所望の
設置位置に適宜吊り降ろせばよい。
ートの実施の形態について、添付図面を参照して説明す
る。なお、第1実施形態及び第2実施形態と実質的に同
一の部品等については同一の符号を付してその説明を省
略する。
ルバート61を示した正面図である。同図に示すよう
に、本実施形態に係るボックスカルバート61は、第1
実施形態と同様、底版2と、該底版の両側方縁部に脚部
がそれぞれ接合された一対の外壁3、3と、該各外壁の
頂部に両側方縁部がそれぞれ接合された頂版4とで概ね
構成してあるとともに、一対の外壁3、3で挟まれた空
間には、脚部が底版2に頂部が頂版4にそれぞれ接合さ
れるように中壁62を立設してあり、いわゆる2ボック
スカルバートとして構成してある。
は、接合部6を介して互いに接合してあるとともに、各
外壁3の頂部と頂版4の各側方縁部とは、接合部7を介
して互いに接合してある。ここで、接合部6及び接合部
7は、第1実施形態と同様、それぞれ非剛接合の一形態
である半ピン接合としてある。
部63を介して互いに接合してあるとともに、中壁62
の頂部と頂版4とは、接合部64を介して互いに接合し
てあるが、かかる接合部63及び接合部64のうち、一
方の接合部である接合部64をピンローラー接合とする
とともに、他方の接合部である接合部63を剛接合とし
てある。
62の頂部に取り付けられた下部接合体71と、該下部
接合体にピン接合された上部接合体72と、該上部接合
体と頂版4の下面に取り付けられた基板73との間に配
置されたローラー74とから構成してある。すなわち、
接合部64は、ボックスカルバート61が周辺地盤から
強制せん断変形を受けたときに、中壁62の頂部と頂版
4との相対回転変形を許容するようになっているととも
に、中壁62の頂部と頂版4との間に配置したローラー
74によって中壁62にせん断力が入らないようになっ
ている。
1実施形態で説明した接合部6及び接合部7と同一であ
るので、ここではその説明を省略する。
ともに接合部64がピンローラー接合であるため、ボッ
クスカルバート61は不安定構造となるが、地盤を埋め
戻した後は地盤からの反力を受けるため、ボックスカル
バート61は安定する。そのため、ボックスカルバート
61を構築するにあたっては、できるだけせん断剛性の
高い良質の地盤内に構築するとともに良質の埋戻し土を
用いるのが望ましい。
においては、第1実施形態と同様、各外壁3と底版2と
の接合部6、6及び各外壁3と頂版4との接合部7、7
をそれぞれ半ピン接合としたので、地震時における地盤
のせん断変形に伴い、ボックスカルバート61に強制せ
ん断変形が生じるが、ボックスカルバート61の各接合
部が上述したようにそれぞれ半ピン接合となっているた
め、各外壁3の脚部と底版2との接合部6、6及び各外
壁3の頂部と頂版4との接合部7、7に生じる曲げモー
メントは、剛接合に比べて大幅に低減されるとともに、
かかる曲げモーメントの低減作用によって各外壁3に生
じるせん断力も大幅に低減される。
64をピンローラー接合とするとともに、中壁62の脚
部と底版2との接合部63を剛接合としたので、ボック
スカルバート61には、地震時における地盤のせん断変
形に伴い強制せん断変形が生じるが、中壁の一方の接合
部64が上述したようにピンローラー接合となっている
ため、中壁62には曲げモーメントのみならず、せん断
力もほとんど生じない。
を現場施工するには、まず、図13(a)に示すように、
掘削した地盤の底面に底版2を構築する。なお、底版2
を構築するにあたっては、予め矢板21、21を地盤に
打ち込んで土留壁とするとともに該土留壁を切梁22で
支持しながら地盤を掘り下げて掘削溝23を形成し、該
掘削溝の底面に砂利24を敷き詰めるとともに、該砂利
の上を均しコンクリート25で均した後、その上面に底
版2を構築すればよい。
すなわち底版2の両側方縁部の上面には、それぞれ溝1
5を形成しておくとともに、止水板14を、その下半分
が底版2に貫入定着されるようにかつ上半分が溝15内
に露出するようにそれぞれ配置しておく。また、外壁3
と底版2との間に目地材13が介在されるよう、溝15
の底面及び溝15の開口側方に、目地材13をそれぞれ
配設しておく。
側方縁部に一対の外壁3、3をそれぞれ立設するととも
に、底版2の中央部に中壁62を立設する。具体的に
は、まず、外壁3、3の構築領域には外型枠26及び内
型枠27を、中壁62の構築領域には中壁型枠28、2
8をそれぞれ建て込むとともに、頂版4を打設するため
のスラブ型枠29を架け渡し、これらの型枠を支保工3
0で支持する。
にコンクリートを打設して外壁3、3及び中壁62を構
築する。このようにすると、底版2の両側方縁部におい
て、下半分が底版2に貫入定着されていた止水板14
は、その上半分が外壁3に貫入定着されることとなる。
なお、中壁62については、その脚部を、従来と同様、
底版2に剛接合しておく。
れ溝11を形成しておくとともに、止水板14を、その
下半分が外壁3に貫入定着されるようにかつ上半分が溝
11内に露出するようにそれぞれ配置しておく。また、
外壁3と頂版4との間に目地材13が介在されるよう、
溝11の底面及び溝11の開口側方に、目地材13をそ
れぞれ配設しておく。
領域にコンクリートを打設して頂版4を形成する。この
ようにすると、下半分が外壁3に貫入定着されていた止
水板14は、その上半分が頂版4に貫入定着されること
となる。なお、基板73は、予めスラブ型枠29に仮止
めしておき、かかる状態にて頂版構築領域にコンクリー
トを打設することで、頂版4の中央部下面に定着させる
のが望ましい。
の施工に伴ってそれらの間に適宜設置するようにすれば
よい。
度に達したならば、同図(b)に示すように、構築された
ボックスカルバート61の側方を埋め戻す。このとき、
ボックスカルバ−ト61の内部空間に配置された支保工
30についてはそのまま設置しておく。このようにする
と、不安定構造であるボックスカルバート61は、埋め
戻しの際に偏土圧を受けたとしても、安定姿勢を維持す
る。
側方に投入された土砂をできるだけ左右均等に転圧す
る。このようにすると、後工程で支保工30を取り外し
た後でもボックスカルバート61の姿勢を安定させるこ
とができる。
15に示すように、切梁22及び矢板21、21の撤去
並びにボックスカルバート61の上方への埋戻しを行
う。なお、ボックスカルバート61の内部空間に設けた
支保工30は、側方の埋戻しが終了した後であれば、い
つ撤去してもかまわない。また、外型枠26、内型枠2
7、中壁型枠28、28及びスラブ型枠29について
は、必要に応じて適宜撤去すればよい。
ックスカルバート61によれば、第1実施形態と同様、
各外壁3、3の脚部と底版2との接合部6、6をそれぞ
れ半ピン接合とするとともに、各外壁3、3の頂部と頂
版4との接合部7、7をそれぞれ半ピン接合としたの
で、地震時に周辺地盤から強制せん断変形を受けたとし
ても、各接合部に生じる曲げモーメントを、剛接合に比
べて大幅に低減することができるとともに、かかる曲げ
モーメントの低減作用によって各外壁3、3に生じるせ
ん断力も大幅に低減することができる。
バート61の接合部6、7や各外壁3、3の曲げ破壊あ
るいはせん断破壊がほとんど生じなくなり、地震時にお
けるボックスカルバート61の曲げ破壊やせん断破壊、
ひいては全体の倒壊を未然に防止することが可能とな
る。
壊やせん断破壊を受けて外壁3の補修を行うことができ
ないような状況が未然に回避されることや、外壁3の断
面を小さくしてスレンダーに設計することができること
は言うまでもない。
トやせん断力が大幅に低減されるので、接合部6、7に
ハンチを設ける必要がなくなる。
ト61によれば、一対の外壁3、3で挟まれた空間に中
壁62を立設し、該中壁の頂部と頂版4との接合部64
をピンローラー接合とするとともに、中壁62の脚部と
底版2との接合部63を剛接合としたので、地震時に周
辺地盤から強制せん断変形を受けたとしても、中壁62
には曲げモーメントのみならず、せん断力もほとんど生
じない。したがって、地震時における中壁62の接合部
63の破壊、ひいては全体の倒壊を未然に防止すること
が可能となる。なお、かかる効果により、中壁62の断
面を小さくしてスレンダーに設計することができること
は言うまでもない。
2を設けるようにしたが、これに代えて、複数の中柱を
設けるようにしてもかまわない。
けていわゆる2ボックスカルバートとしたが、中壁や中
柱を何列設けるかは任意であり、例えば、2列設けて3
ボックスカルバートとしてもかまわない。
中壁62を設けるようにしたが、場合によっては、中壁
62を省略して、いわゆる1ボックスカルバートとして
もかまわない。
の接合部63を剛接合とするとともに頂部側の接合部6
4をピンローラー接合としたが、これに代えて、中壁の
脚部側の接合部をピンローラー接合とするとともに頂部
側の接合部を剛接合としてもかまわない。
半ピン接合としたが、これに代えて、各接合部を、非剛
接合の別形態であるピン接合として構成した接合部41
及び接合部42としてもかまわない。
は、図6に示した第1実施形態で説明した接合部41及
び接合部42と実質的に同一であるので、ここではその
説明を省略する。
ト61を現場打ちコンクリートで構築するようにした
が、これに代えて、プレキャストコンクリート部材で構
築してもかまわない。例えば、ボックスカルバート61
をプレキャスト部材として工場製作する場合には、製作
されたボックスカルバート61を安定させた状態にて運
搬するとともに、かかる安定状態を維持しつつ、所望の
設置位置に適宜吊り降ろせばよい。
ートについて、添付図面を参照して説明する。なお、第
1実施形態乃至第3実施形態と実質的に同一の部品等に
ついては同一の符号を付してその説明を省略する。
ルバート81を示した正面図である。同図に示すよう
に、本実施形態に係るボックスカルバート81は、第1
実施形態と同様、底版2と、該底版の両側方縁部に脚部
がそれぞれ接合された一対の外壁3、3と、該各外壁の
頂部に両側方縁部がそれぞれ接合された頂版4とで概ね
構成してあるとともに、一対の外壁3、3で挟まれた空
間には、脚部が底版2に頂部が頂版4にそれぞれ接合さ
れるように中壁82を立設してあり、いわゆる2ボック
スカルバートとして構成してある。
は、接合部6を介して互いに接合してあるとともに、各
外壁3の頂部と頂版4の各側方縁部とは、接合部7を介
して互いに接合してある。ここで、接合部6及び接合部
7は、第1実施形態と同様、それぞれ非剛接合の一形態
である半ピン接合としてある。
部83を介して互いに接合してあるとともに、中壁82
の頂部と頂版4とは、接合部84を介して互いに接合し
てあるが、かかる接合部83及び接合部84はそれぞれ
剛接合としてある。したがって、ボックスカルバート8
1は安定構造となっている。
せん断変形に対して曲げ変形性能を保有する曲げ変形吸
収部材で構成してある。曲げ変形吸収部材は、例えば、
フープ筋で補強したRC、SRC、コンクリート充填鋼
管(CFT)等から適宜選択して用いればよい。なお、強
制せん断変形を予め設定するにあたっては、地盤のせん
断剛性や入力地震動を考慮して適宜設定すればよい。
1実施形態で説明した接合部6及び接合部7と同一であ
るので、ここではその説明を省略する。
においては、第1実施形態と同様、各外壁3と底版2と
の接合部6、6及び各外壁3と頂版4との接合部7、7
をそれぞれ半ピン接合としたので、地震時における地盤
のせん断変形に伴い、ボックスカルバート81に強制せ
ん断変形が生じるが、ボックスカルバート81の各接合
部が上述したようにそれぞれ半ピン接合となっているた
め、各外壁3の脚部と底版2との接合部6、6及び各外
壁3の頂部と頂版4との接合部7、7に生じる曲げモー
メントは、剛接合に比べて大幅に低減されるとともに、
かかる曲げモーメントの低減作用によって各外壁3に生
じるせん断力も大幅に低減される。
83及び中壁82の頂部と頂版4との接合部84をそれ
ぞれ剛接合とするとともに、中壁82を曲げ変形吸収部
材で構成したので、ボックスカルバート81には、地震
時における地盤のせん断変形に伴い強制せん断変形が生
じるとともに、かかる強制せん断変形によって中壁82
に曲げモーメントが生じるが、曲げ変形吸収部材の変形
性能によって曲げ変形が吸収されることとなり、中壁8
2の接合部83、84の曲げ破壊が未然に防止される。
を現場施工するには、まず、図17(a)に示すように、
掘削した地盤の底面に底版2を構築する。なお、底版2
を構築するにあたっては、予め矢板21、21を地盤に
打ち込んで土留壁とするとともに該土留壁を切梁22で
支持しながら地盤を掘り下げて掘削溝23を形成し、該
掘削溝の底面に砂利24を敷き詰めるとともに、該砂利
の上を均しコンクリート25で均した後、その上面に底
版2を構築すればよい。
すなわち底版2の両側方縁部の上面には、それぞれ溝1
5を形成しておくとともに、止水板14を、その下半分
が底版2に貫入定着されるようにかつ上半分が溝15内
に露出するようにそれぞれ配置しておく。また、外壁3
と底版2との間に目地材13が介在されるよう、溝15
の底面及び溝15の開口側方に、目地材13をそれぞれ
配設しておく。
側方縁部に一対の外壁3、3をそれぞれ立設する。具体
的には、まず、外壁3、3の構築領域には外型枠26及
び内型枠27を、中壁82の構築領域には中壁型枠2
8、28をそれぞれ建て込むとともに、頂版4を打設す
るためのスラブ型枠29を架け渡し、これらの型枠を支
保工30で支持する。
トを打設して外壁3、3を構築する。このようにする
と、底版2の両側方縁部において、下半分が底版2に貫
入定着されていた止水板14は、その上半分が外壁3に
貫入定着されることとなる。
れ溝11を形成しておくとともに、止水板14を、その
下半分が外壁3に貫入定着されるようにかつ上半分が溝
11内に露出するようにそれぞれ配置しておく。また、
外壁3と頂版4との間に目地材13が介在されるよう、
溝11の底面及び溝11の開口側方に、目地材13をそ
れぞれ配設しておく。
領域及び頂版構築領域にコンクリートを打設して中壁8
2及び頂版4を形成する。このようにすると、下半分が
外壁3に貫入定着されていた止水板14は、その上半分
が頂版4に貫入定着されることとなる。なお、中壁82
については、その脚部及び頂部を、従来と同様、底版2
及び頂版4に剛接合しておく。
度に達したならば、支保工30を撤去するとともに、同
図(b)に示すように、構築されたボックスカルバート8
1の側方を埋め戻す。埋戻しにあたっては、各外壁3の
側方に投入された土砂をできるだけ左右均等に転圧す
る。
であるので、ボックスカルバート81の内部空間に設け
た支保工30は、打設されたコンクリートが所定の強度
に達した後であれば、いつ撤去してもかまわない。ま
た、外型枠26、内型枠27、中壁型枠28、28及び
スラブ型枠29については、必要に応じて適宜撤去すれ
ばよい。
バート81の上方を埋め戻すとともに、切梁22及び矢
板21、21を撤去する。
ックスカルバート81によれば、第1実施形態と同様、
各外壁3、3の脚部と底版2との接合部6、6をそれぞ
れ半ピン接合とするとともに、各外壁3、3の頂部と頂
版4との接合部7、7をそれぞれ半ピン接合としたの
で、地震時に周辺地盤から強制せん断変形を受けたとし
ても、各接合部に生じる曲げモーメントを、剛接合に比
べて大幅に低減することができるとともに、かかる曲げ
モーメントの低減作用によって各外壁3、3に生じるせ
ん断力も大幅に低減することができる。
バート81の接合部6、7や各外壁3、3の曲げ破壊あ
るいはせん断破壊がほとんど生じなくなり、地震時にお
けるボックスカルバート81の曲げ破壊やせん断破壊、
ひいては全体の倒壊を未然に防止することが可能とな
る。
壊やせん断破壊を受けて外壁3の補修を行うことができ
ないような状況が未然に回避されることや、外壁3の断
面を小さくしてスレンダーに設計することができること
は言うまでもない。また、接合部6、7に生じる曲げモ
ーメントやせん断力が大幅に低減されるので、接合部
6、7にハンチを設ける必要がなくなる。
ト81によれば、一対の外壁3、3で挟まれた空間に中
壁82を立設し、中壁82の脚部と底版2との接合部8
3及び中壁82の頂部と頂版4との接合部84をそれぞ
れ剛接合とするとともに、中壁82を曲げ変形吸収部材
で構成したので、地震時に周辺地盤から強制せん断変形
を受け、かかる強制せん断変形によって中壁82に曲げ
モーメントが生じたとしても、曲げ変形吸収部材の変形
性能によって曲げ変形を吸収することができる。したが
って、地震時における中壁82の接合部83、84の曲
げ破壊、ひいては全体の倒壊を未然に防止することが可
能となる。
をそれぞれ剛接合としたことによって、ボックスカルバ
ート81は安定構造となる。そのため、第1実施形態の
ボックスカルバート1とは異なり、埋戻しの際の安定を
図る必要がなくなり、支保工30の解体時期に関する制
約が緩和され、その結果として、施工性が向上する。な
お、地震による強制変形を繰り返すことによって、曲げ
変形吸収部材の曲げ変形性能が低下した場合には、随時
補修すればよい。
2を設けるようにしたが、これに代えて、複数の中柱を
設けるようにしてもかまわない。
けていわゆる2ボックスカルバートとしたが、中壁や中
柱を何列設けるかは任意であり、例えば、2列設けて3
ボックスカルバートとしてもかまわない。
中壁82を設けるようにしたが、場合によっては、中壁
82を省略して、いわゆる1ボックスカルバートとして
もかまわない。
半ピン接合としたが、これに代えて、各接合部を、非剛
接合の別形態であるピン接合として構成した接合部41
及び接合部42としてもかまわない。
は、図6に示した第1実施形態で説明した接合部41及
び接合部42と実質的に同一であるので、ここではその
説明を省略する。
ト81を現場打ちコンクリートで構築するようにした
が、これに代えて、プレキャストコンクリート部材で構
築してもかまわない。例えば、ボックスカルバート81
をプレキャスト部材として工場製作する場合には、製作
されたボックスカルバート81を安定させた状態にて運
搬するとともに、かかる安定状態を維持しつつ、所望の
設置位置に適宜吊り降ろせばよい。
スカルバートによれば、地震時に周辺地盤から強制せん
断変形を受けたとしても、各接合部に生じる曲げモーメ
ントを、剛接合に比べて大幅に低減することができると
ともに、かかる曲げモーメントの低減作用によって外壁
や中壁あるいは中柱に生じるせん断力も大幅に低減する
ことができる。
バートの接合部や外壁等の曲げ破壊あるいはせん断破壊
がほとんど生じなくなり、地震時におけるボックスカル
バートの曲げ破壊やせん断破壊、ひいては全体の倒壊を
未然に防止することが可能となる。
た正面図。
部を示した断面詳細図。
手順を示した断面図。
の施工手順を示した断面図。
の施工手順を示した断面図。
部の変形例を示した断面詳細図。
た正面図。
手順を示した断面図。
の施工手順を示した断面図。
トの施工手順を示した断面図。
した正面図。
合部を示した断面詳細図。
工手順を示した断面図。
トの施工手順を示した断面図。
トの施工手順を示した断面図。
した正面図。
工手順を示した断面図。
トの施工手順を示した断面図。
トの施工手順を示した断面図。
4、83、84接合部
Claims (5)
- 【請求項1】 所定の底版と、該底版の両側方縁部に脚
部がそれぞれ接合された一対の外壁と、該各外壁の頂部
に両側方縁部がそれぞれ接合された頂版とで構成し、前
記各外壁の脚部と前記底版との接合部をそれぞれ非剛接
合とするとともに、前記各外壁の頂部と前記頂版との接
合部をそれぞれ非剛接合としたことを特徴とするボック
スカルバート。 - 【請求項2】 前記一対の外壁で挟まれた空間に脚部が
前記底版に頂部が前記頂版にそれぞれ接合されるように
所定の中壁又は中柱を立設し、該中壁又は中柱の脚部と
前記底版との接合部及び前記中壁又は中柱の頂部と前記
頂版との接合部をそれぞれ非剛接合とした請求項1記載
のボックスカルバート。 - 【請求項3】 前記一対の外壁で挟まれた空間に脚部が
前記底版に頂部が前記頂版にそれぞれ接合されるように
所定の中壁又は中柱を立設し、該中壁又は中柱の脚部と
前記底版との接合部及び前記中壁又は中柱の頂部と前記
頂版との接合部のうち、一方の接合部を非剛接合とする
とともに、他方の接合部を剛接合とした請求項1記載の
ボックスカルバート。 - 【請求項4】 前記一対の外壁で挟まれた空間に脚部が
前記底版に頂部が前記頂版にそれぞれ接合されるように
所定の中壁又は中柱を立設し、該中壁又は中柱の脚部と
前記底版との接合部及び前記中壁又は中柱の頂部と前記
頂版との接合部のうち、一方の接合部をピンローラー接
合とするとともに、他方の接合部を剛接合とした請求項
1記載のボックスカルバート。 - 【請求項5】 前記一対の外壁で挟まれた空間に脚部が
前記底版に頂部が前記頂版にそれぞれ接合されるように
所定の中壁又は中柱を立設し、該中壁又は中柱の脚部と
前記底版との接合部及び前記中壁又は中柱の頂部と前記
頂版との接合部をそれぞれ剛接合とするとともに、前記
中壁又は中柱を、予め設定された強制せん断変形に対し
て曲げ変形性能を保有する曲げ変形吸収部材で構成した
請求項1記載のボックスカルバート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136909A JP2002332683A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | ボックスカルバート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001136909A JP2002332683A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | ボックスカルバート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002332683A true JP2002332683A (ja) | 2002-11-22 |
Family
ID=18984091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001136909A Pending JP2002332683A (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | ボックスカルバート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002332683A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013234430A (ja) * | 2012-05-07 | 2013-11-21 | Ohbayashi Corp | ボックスカルバート |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62502271A (ja) * | 1985-03-19 | 1987-09-03 | アラ−ン・インタ−ナショナル・マニファクチャリング・プロプライエタリ−・リミテッド | 土木工事に供するトンネル叉はパイプ構造体 |
JPH0921299A (ja) * | 1995-07-07 | 1997-01-21 | Ohbayashi Corp | 地下構造物内の柱構造 |
JPH1121984A (ja) * | 1997-07-01 | 1999-01-26 | Kajima Corp | 補強ボックスカルバート |
-
2001
- 2001-05-08 JP JP2001136909A patent/JP2002332683A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62502271A (ja) * | 1985-03-19 | 1987-09-03 | アラ−ン・インタ−ナショナル・マニファクチャリング・プロプライエタリ−・リミテッド | 土木工事に供するトンネル叉はパイプ構造体 |
JPH0921299A (ja) * | 1995-07-07 | 1997-01-21 | Ohbayashi Corp | 地下構造物内の柱構造 |
JPH1121984A (ja) * | 1997-07-01 | 1999-01-26 | Kajima Corp | 補強ボックスカルバート |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013234430A (ja) * | 2012-05-07 | 2013-11-21 | Ohbayashi Corp | ボックスカルバート |
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