JP2002332579A - 表面改質を施したvgsタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ - Google Patents
表面改質を施したvgsタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリInfo
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- exhaust guide
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
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- Control Of Turbines (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 1000°Cの高温雰囲気に耐え得る新規な
VGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブ
リを提供する。 【解決手段】 本発明は、可変翼1、タービンフレーム
2、可変機構3等の排気ガイドアッセンブリAの構成部
材を、部材本来の耐熱温度が800°C程度である非高
温部材で構成し、部材の表面にTi-Al-N 、Ti1-Al1-N1ま
たはTi(x)-Al(y)-N(z)(x,y>z)の被膜を形成して、10
00°Cの高温雰囲気に耐え得るようにしたことを特徴
とする。
VGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブ
リを提供する。 【解決手段】 本発明は、可変翼1、タービンフレーム
2、可変機構3等の排気ガイドアッセンブリAの構成部
材を、部材本来の耐熱温度が800°C程度である非高
温部材で構成し、部材の表面にTi-Al-N 、Ti1-Al1-N1ま
たはTi(x)-Al(y)-N(z)(x,y>z)の被膜を形成して、10
00°Cの高温雰囲気に耐え得るようにしたことを特徴
とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用エンジン等
に用いられるターボチャージャに関するものであって、
特にこのものに組み込まれる排気ガイドアッセンブリに
係るものである。
に用いられるターボチャージャに関するものであって、
特にこのものに組み込まれる排気ガイドアッセンブリに
係るものである。
【0002】
【発明の背景】自動車用エンジンの高出力化、高性能化
の一手段として用いられる過給機としてターボチャージ
ャが知られており、このものはエンジンの排気エネルギ
によってタービンを駆動し、このタービンの出力によっ
てコンプレッサを回転させ、エンジンに自然吸気以上の
過給状態をもたらす装置である。ところでこのターボチ
ャージャは、エンジンが低速回転しているときには、排
気流量の低下により排気タービンが効率的に回るまでの
もたつき感と、その後の一挙に吹き上がるまでの所要時
間、いわゆるターボラグ等が生ずることを免れないもの
であった。またもともとエンジン回転が低いディーゼル
エンジンでは、ターボ効果を得にくいという欠点があっ
た。
の一手段として用いられる過給機としてターボチャージ
ャが知られており、このものはエンジンの排気エネルギ
によってタービンを駆動し、このタービンの出力によっ
てコンプレッサを回転させ、エンジンに自然吸気以上の
過給状態をもたらす装置である。ところでこのターボチ
ャージャは、エンジンが低速回転しているときには、排
気流量の低下により排気タービンが効率的に回るまでの
もたつき感と、その後の一挙に吹き上がるまでの所要時
間、いわゆるターボラグ等が生ずることを免れないもの
であった。またもともとエンジン回転が低いディーゼル
エンジンでは、ターボ効果を得にくいという欠点があっ
た。
【0003】このため低速回転域からでも効率的に作動
するVGSタイプのターボチャージャが開発されてきて
いる。このものは少ない排気量を可変翼(羽)で絞り込
み、排気の速度を増し、排気タービンの仕事量を大きく
することで、低速回転時でも高出力を発揮できるように
したものであり、特に近年その排気ガス中のNOx量が
問題とされているディーゼルエンジンにおいては、低速
回転時からエンジンの効率化を図ることのできる有用な
ターボチャージャである。このVGSタイプのターボチ
ャージャにおける排気ガイドアッセンブリは、高温・排
気ガス雰囲気下で使用されるものであり、その製造に
は、耐熱性を有する素材、例えばJIS規格、SUS、
SUH、SCH、NCF超合金等の耐熱材料が使用され
ているが、非常に過酷な条件で使用されるものであるた
め、その耐久寿命には、一定の限界があり、更なる高耐
久性を求め、様々な試みがされている。耐熱部材の表面
を改質する方法もその一つであるが、改質処理自体が高
温でなされることが多いため、当該処理が、排気ガイド
アッセンブリを構成する非高温部材に熱歪等をもたらす
等の不具合が生じていた。
するVGSタイプのターボチャージャが開発されてきて
いる。このものは少ない排気量を可変翼(羽)で絞り込
み、排気の速度を増し、排気タービンの仕事量を大きく
することで、低速回転時でも高出力を発揮できるように
したものであり、特に近年その排気ガス中のNOx量が
問題とされているディーゼルエンジンにおいては、低速
回転時からエンジンの効率化を図ることのできる有用な
ターボチャージャである。このVGSタイプのターボチ
ャージャにおける排気ガイドアッセンブリは、高温・排
気ガス雰囲気下で使用されるものであり、その製造に
は、耐熱性を有する素材、例えばJIS規格、SUS、
SUH、SCH、NCF超合金等の耐熱材料が使用され
ているが、非常に過酷な条件で使用されるものであるた
め、その耐久寿命には、一定の限界があり、更なる高耐
久性を求め、様々な試みがされている。耐熱部材の表面
を改質する方法もその一つであるが、改質処理自体が高
温でなされることが多いため、当該処理が、排気ガイド
アッセンブリを構成する非高温部材に熱歪等をもたらす
等の不具合が生じていた。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、1000℃前後の高温
で行われる、排気ガイドアッセンブリを構成する耐熱部
材の表面改質処理に耐え得る非高温部材の開発を試みた
ものである。
認識してなされたものであって、1000℃前後の高温
で行われる、排気ガイドアッセンブリを構成する耐熱部
材の表面改質処理に耐え得る非高温部材の開発を試みた
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
表面改質を施したVGSタイプターボチャージャの排気
ガイドアッセンブリは、エンジンから排出される排気ガ
スの流量を適宜調節して排気タービンを回転させる可変
翼と、この可変翼を排気タービンの外周部において回動
自在に支持するタービンフレームと、この可変翼を適宜
回動させ、排気ガスの流量を調節する可変機構とを具
え、少ない排気流量を可変翼によって絞り込み、排気の
速度を増し、低速回転時にも高出力を発揮できるように
したVGSタイプのターボチャージャにおける排気ガイ
ドアッセンブリにおいて、前記排気ガイドアッセンブリ
を構成する非高温部材の表面を、Ti-Al-N で被膜するこ
とを特徴として成るものである。
表面改質を施したVGSタイプターボチャージャの排気
ガイドアッセンブリは、エンジンから排出される排気ガ
スの流量を適宜調節して排気タービンを回転させる可変
翼と、この可変翼を排気タービンの外周部において回動
自在に支持するタービンフレームと、この可変翼を適宜
回動させ、排気ガスの流量を調節する可変機構とを具
え、少ない排気流量を可変翼によって絞り込み、排気の
速度を増し、低速回転時にも高出力を発揮できるように
したVGSタイプのターボチャージャにおける排気ガイ
ドアッセンブリにおいて、前記排気ガイドアッセンブリ
を構成する非高温部材の表面を、Ti-Al-N で被膜するこ
とを特徴として成るものである。
【0006】また請求項2記載の表面改質を施したVG
Sタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ
は、前記請求項1記載の要件に加え、前記排気ガイドア
ッセンブリを構成する非高温部材が、耐熱温度が800
℃以下であることを特徴として成るものである。
Sタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ
は、前記請求項1記載の要件に加え、前記排気ガイドア
ッセンブリを構成する非高温部材が、耐熱温度が800
℃以下であることを特徴として成るものである。
【0007】更にまた請求項3記載の表面改質を施した
VGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブ
リは、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記排
気ガイドアッセンブリを構成する非高温部材に施される
被膜は、Ti1-Al1-N1であることを特徴として成るもので
ある。
VGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブ
リは、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記排
気ガイドアッセンブリを構成する非高温部材に施される
被膜は、Ti1-Al1-N1であることを特徴として成るもので
ある。
【0008】更にまた請求項4記載の表面改質を施した
VGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブ
リは、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記排
気ガイドアッセンブリを構成する非高温部材に施される
被膜は、Ti(x)-Al(y)-N(z)(ただしx,y>z)である
ことを特徴として成るものである。なお上記における非
高温部材とは、耐熱温度が800℃以下のものを言う。
更にまた被膜成分のTi-Al-N としては、各元素の化学量
論比が種々の値を持つものがあり、特に各量論比が等し
いか、Ti及びAlのそれがNより大きいものが好ましい。
このようにして構成する非高温部材の表面をTi-Al-N で
被膜した高温耐久性を向上させた排気ガイドアッセンブ
リは、その後、耐熱部材の表面改質処理がなされても熱
歪を生ずることなく、高耐久性を有する当該排気ガイド
アッセンブリが製造されることとなる。
VGSタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブ
リは、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記排
気ガイドアッセンブリを構成する非高温部材に施される
被膜は、Ti(x)-Al(y)-N(z)(ただしx,y>z)である
ことを特徴として成るものである。なお上記における非
高温部材とは、耐熱温度が800℃以下のものを言う。
更にまた被膜成分のTi-Al-N としては、各元素の化学量
論比が種々の値を持つものがあり、特に各量論比が等し
いか、Ti及びAlのそれがNより大きいものが好ましい。
このようにして構成する非高温部材の表面をTi-Al-N で
被膜した高温耐久性を向上させた排気ガイドアッセンブ
リは、その後、耐熱部材の表面改質処理がなされても熱
歪を生ずることなく、高耐久性を有する当該排気ガイド
アッセンブリが製造されることとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明について具体的に説明
する。説明にあたっては、本発明に係るVGSタイプの
ターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリにつ
いて説明し、その後、排気ガイドアッセンブリAの構成
部材の表面を改質する方法について説明する。
する。説明にあたっては、本発明に係るVGSタイプの
ターボチャージャにおける排気ガイドアッセンブリにつ
いて説明し、その後、排気ガイドアッセンブリAの構成
部材の表面を改質する方法について説明する。
【0010】〔1〕排気ガイドアッセンブリ 排気ガイドアッセンブリAは、特にエンジンの低速回転
時において排気ガスGを適宜絞り込んで排気流量を調節
するものであり、一例として図1に示すように、排気タ
ービンTの外周に設けられた実質的に排気流量を設定す
る複数の可変翼1と、可変翼1を回動自在に保持するタ
ービンフレーム2と、排気ガスGの流量を適宜設定すべ
く可変翼1を一定角度回動させる可変機構3とを具えて
成るものである。
時において排気ガスGを適宜絞り込んで排気流量を調節
するものであり、一例として図1に示すように、排気タ
ービンTの外周に設けられた実質的に排気流量を設定す
る複数の可変翼1と、可変翼1を回動自在に保持するタ
ービンフレーム2と、排気ガスGの流量を適宜設定すべ
く可変翼1を一定角度回動させる可変機構3とを具えて
成るものである。
【0011】まず可変翼1について説明する。このもの
は一例として図1に示すように排気タービンTの外周に
沿って円弧状に複数(一基の排気ガイドアッセンブリA
に対して概ね10個から15個程度)配設され、そのそ
れぞれが、ほぼ同程度づつ回動して排気流量を適宜調節
するものである。そして各可変翼1は、翼部11と、軸
部12とを具えて成る。翼部11は、主に排気タービン
Tの幅寸法に応じて一定幅を有するように形成されるも
のであり、その幅方向における断面が概ね翼状に形成さ
れ、排気ガスGが効果的に排気タービンTに向かうよう
に構成されている。なおここで翼部11の幅寸法を便宜
上、羽根高さhとする。軸部12は、翼部11と一体で
連続するように形成されるものであり、翼部11を動か
す際の回動軸に相当する部位となる。
は一例として図1に示すように排気タービンTの外周に
沿って円弧状に複数(一基の排気ガイドアッセンブリA
に対して概ね10個から15個程度)配設され、そのそ
れぞれが、ほぼ同程度づつ回動して排気流量を適宜調節
するものである。そして各可変翼1は、翼部11と、軸
部12とを具えて成る。翼部11は、主に排気タービン
Tの幅寸法に応じて一定幅を有するように形成されるも
のであり、その幅方向における断面が概ね翼状に形成さ
れ、排気ガスGが効果的に排気タービンTに向かうよう
に構成されている。なおここで翼部11の幅寸法を便宜
上、羽根高さhとする。軸部12は、翼部11と一体で
連続するように形成されるものであり、翼部11を動か
す際の回動軸に相当する部位となる。
【0012】また翼部11と軸部12との接続部位に
は、軸部12から翼部11に向かって窄まるようなテー
パ部13と、軸部12より幾分大径の鍔部14とが連な
るように形成されている。なお鍔部14の底面は、翼部
11の軸部12側の端面と、ほぼ同一平面上に形成さ
れ、この平面によって、可変翼1をタービンフレーム2
に取り付けた状態において円滑な回動状態を確保してい
る。更に軸部12の先端部には、可変翼1の取付状態の
基準となる基準面15が形成される。この基準面15
は、後述する可変機構3に対しカシメ等によって固定さ
れる部位であり、一例として図1に示すように、軸部1
2を対向的に切り欠いた平面が、翼部11に対してほぼ
一定の傾斜状態に形成されて成るものである。
は、軸部12から翼部11に向かって窄まるようなテー
パ部13と、軸部12より幾分大径の鍔部14とが連な
るように形成されている。なお鍔部14の底面は、翼部
11の軸部12側の端面と、ほぼ同一平面上に形成さ
れ、この平面によって、可変翼1をタービンフレーム2
に取り付けた状態において円滑な回動状態を確保してい
る。更に軸部12の先端部には、可変翼1の取付状態の
基準となる基準面15が形成される。この基準面15
は、後述する可変機構3に対しカシメ等によって固定さ
れる部位であり、一例として図1に示すように、軸部1
2を対向的に切り欠いた平面が、翼部11に対してほぼ
一定の傾斜状態に形成されて成るものである。
【0013】次に本発明を実質的に適用したタービンフ
レーム2について説明する。このものは、複数の可変翼
1を回動自在に保持するフレーム部材として構成される
ものであって、一例として図1に示すように、フレーム
セグメント21と保持部材22とによって可変翼1を挟
み込むように構成される。そしてフレームセグメント2
1は、可変翼1の軸部12を受け入れるフランジ部23
と、後述する可変機構3を外周に嵌めるボス部24とを
具えて成る。なおこのような構造からフランジ部23に
は、周縁部分に可変翼1と同数の受入孔25が等間隔で
形成されるものであり、本発明では特に、この受入孔2
5を高効率に形成し、また高精度に仕上げるものであ
る。このため本発明の実質的な適用対象物は、フレーム
セグメント21となる。
レーム2について説明する。このものは、複数の可変翼
1を回動自在に保持するフレーム部材として構成される
ものであって、一例として図1に示すように、フレーム
セグメント21と保持部材22とによって可変翼1を挟
み込むように構成される。そしてフレームセグメント2
1は、可変翼1の軸部12を受け入れるフランジ部23
と、後述する可変機構3を外周に嵌めるボス部24とを
具えて成る。なおこのような構造からフランジ部23に
は、周縁部分に可変翼1と同数の受入孔25が等間隔で
形成されるものであり、本発明では特に、この受入孔2
5を高効率に形成し、また高精度に仕上げるものであ
る。このため本発明の実質的な適用対象物は、フレーム
セグメント21となる。
【0014】また保持部材22は、図1に示すように中
央部分が開口された円板状に形成されている。そしてこ
れらフレームセグメント21と保持部材22とによって
挟み込まれた可変翼1の翼部11を、常に円滑に回動さ
せ得るように、両部材間の寸法は、ほぼ一定(概ね可変
翼1の翼幅寸法程度)に維持されるものであり、一例と
して受入孔25の外周部分に、四カ所設けられたカシメ
ピン26によって両部材間の寸法が維持されている。こ
こで上記カシメピン26を受け入れるためにフレームセ
グメント21及び保持部材22に開口される孔をピン孔
27とする。
央部分が開口された円板状に形成されている。そしてこ
れらフレームセグメント21と保持部材22とによって
挟み込まれた可変翼1の翼部11を、常に円滑に回動さ
せ得るように、両部材間の寸法は、ほぼ一定(概ね可変
翼1の翼幅寸法程度)に維持されるものであり、一例と
して受入孔25の外周部分に、四カ所設けられたカシメ
ピン26によって両部材間の寸法が維持されている。こ
こで上記カシメピン26を受け入れるためにフレームセ
グメント21及び保持部材22に開口される孔をピン孔
27とする。
【0015】なおこの実施の形態では、フレームセグメ
ント21のフランジ部23は、保持部材22とほぼ同径
のフランジ部23Aと、保持部材22より幾分大きい径
のフランジ部23Bとの二つのフランジ部分から成るも
のであり、これらを同一部材で形成するものであるが、
同一部材での加工が複雑になる場合等にあっては、径の
異なる二つのフランジ部を分割して形成し、後にカシメ
加工やブレージング加工等によって接合することも可能
である。
ント21のフランジ部23は、保持部材22とほぼ同径
のフランジ部23Aと、保持部材22より幾分大きい径
のフランジ部23Bとの二つのフランジ部分から成るも
のであり、これらを同一部材で形成するものであるが、
同一部材での加工が複雑になる場合等にあっては、径の
異なる二つのフランジ部を分割して形成し、後にカシメ
加工やブレージング加工等によって接合することも可能
である。
【0016】次に可変機構3について説明する。このも
のはタービンフレーム2のボス部24の外周側に設けら
れ、排気流量を調節するために可変翼1を回動させるも
のであり、一例として図1に示すように、アッセンブリ
内において実質的に可変翼1の回動を生起する回動部材
31と、この回動を可変翼1に伝える伝達部材32とを
具えて成るものである。回動部材31は、図示するよう
に中央部分が開口された略円板状に形成され、その周縁
部分に可変翼1と同数の伝達部材32を等間隔で設ける
ものである。なおこの伝達部材32は、回動部材31に
回転自在に取り付けられる駆動要素32Aと、可変翼1
の基準面15に固定状態に取り付けられる受動要素32
Bとを具えて成るものであり、これら駆動要素32Aと
受動要素32Bとが接続された状態で、回動が伝達され
る。具体的には四角片状の駆動要素32Aを、回動部材
31に対して回転自在にピン止めするとともに、この駆
動要素32Aを受け入れ得るように略U字状に形成した
受動要素32Bを、可変翼1の先端の基準面15に固定
し、四角片状の駆動要素32AをU字状の受動要素32
Bに嵌め込み、双方を係合させるように、回動部材31
をボス部24に取り付けるものである。
のはタービンフレーム2のボス部24の外周側に設けら
れ、排気流量を調節するために可変翼1を回動させるも
のであり、一例として図1に示すように、アッセンブリ
内において実質的に可変翼1の回動を生起する回動部材
31と、この回動を可変翼1に伝える伝達部材32とを
具えて成るものである。回動部材31は、図示するよう
に中央部分が開口された略円板状に形成され、その周縁
部分に可変翼1と同数の伝達部材32を等間隔で設ける
ものである。なおこの伝達部材32は、回動部材31に
回転自在に取り付けられる駆動要素32Aと、可変翼1
の基準面15に固定状態に取り付けられる受動要素32
Bとを具えて成るものであり、これら駆動要素32Aと
受動要素32Bとが接続された状態で、回動が伝達され
る。具体的には四角片状の駆動要素32Aを、回動部材
31に対して回転自在にピン止めするとともに、この駆
動要素32Aを受け入れ得るように略U字状に形成した
受動要素32Bを、可変翼1の先端の基準面15に固定
し、四角片状の駆動要素32AをU字状の受動要素32
Bに嵌め込み、双方を係合させるように、回動部材31
をボス部24に取り付けるものである。
【0017】なお複数の可変翼1を取り付けた初期状態
において、これらを周状に整列させるにあたっては、各
可変翼1と受動要素32Bとが、ほぼ一定の角度で取り
付けられる必要があり、本実施の形態においては、主に
可変翼1の基準面15がこの作用を担っている。また回
動部材31を単にボス部24に嵌め込んだままでは、回
動部材31がタービンフレーム2と僅かに離反した際、
伝達部材32の係合が解除されてしまうことが懸念され
るため、これを防止すべく、タービンフレーム2の対向
側から回動部材31を挟むようにリング33等を設け、
回動部材31のタービンフレーム2側への押圧傾向を賦
与するものである。このような構成によって、エンジン
が低速回転を行った際には、可変機構3の回動部材31
を適宜回動させ、伝達部材32を介して軸部12に伝達
し、図1に示すように可変翼1を回動させ、排気ガスG
を適宜絞り込んで、排気流量を調節するものである。
において、これらを周状に整列させるにあたっては、各
可変翼1と受動要素32Bとが、ほぼ一定の角度で取り
付けられる必要があり、本実施の形態においては、主に
可変翼1の基準面15がこの作用を担っている。また回
動部材31を単にボス部24に嵌め込んだままでは、回
動部材31がタービンフレーム2と僅かに離反した際、
伝達部材32の係合が解除されてしまうことが懸念され
るため、これを防止すべく、タービンフレーム2の対向
側から回動部材31を挟むようにリング33等を設け、
回動部材31のタービンフレーム2側への押圧傾向を賦
与するものである。このような構成によって、エンジン
が低速回転を行った際には、可変機構3の回動部材31
を適宜回動させ、伝達部材32を介して軸部12に伝達
し、図1に示すように可変翼1を回動させ、排気ガスG
を適宜絞り込んで、排気流量を調節するものである。
【0018】〔2〕表面改質 本発明における非高温部材の表面を被膜する方法として
は、改質性、作業性、寸法精度等から、イオンプレーテ
ィング法を使用して被膜処理を行うのが好ましく、具体
的には以下の工程で製造される。
は、改質性、作業性、寸法精度等から、イオンプレーテ
ィング法を使用して被膜処理を行うのが好ましく、具体
的には以下の工程で製造される。
【0019】(1)被膜 ターゲットとしてのTi、Alに高電圧を印加してT
i、Al蒸気を発生させ、これに適量のNを混合させ
て、対象部品に蒸着させる。このときの対象部品の上限
温度は500℃にすることができる。
i、Al蒸気を発生させ、これに適量のNを混合させ
て、対象部品に蒸着させる。このときの対象部品の上限
温度は500℃にすることができる。
【0020】(2)耐熱性 通常のように対象部品1000℃前後の高温で処理した
場合、1〜2%の熱歪の発生は避けられないが、本法に
より、これを1/2〜1/5に低減した。これは本法が
通常の数時間の処理に比べ、わずか数分程度の短時間で
済むことも寄与していると考えられる。
場合、1〜2%の熱歪の発生は避けられないが、本法に
より、これを1/2〜1/5に低減した。これは本法が
通常の数時間の処理に比べ、わずか数分程度の短時間で
済むことも寄与していると考えられる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、非高温部材の熱歪がほ
とんど無い条件下で、VGSタイプのターボチャージャ
における排気ガイドアッセンブリを構成する耐熱部材の
表面改質を行うことができ、ひいては当該アッセンブリ
の耐久寿命を大幅に延長することが可能となる。
とんど無い条件下で、VGSタイプのターボチャージャ
における排気ガイドアッセンブリを構成する耐熱部材の
表面改質を行うことができ、ひいては当該アッセンブリ
の耐久寿命を大幅に延長することが可能となる。
【図1】本発明に係るタービンフレームを組み込んだV
GSタイプのターボチャージャを示す斜視図(a)、並
びに排気ガイドアッセンブリを示す分解斜視図(b)で
ある。
GSタイプのターボチャージャを示す斜視図(a)、並
びに排気ガイドアッセンブリを示す分解斜視図(b)で
ある。
1 可変翼 2 タービンフレーム 3 可変機構 11 翼部 12 軸部 13 テーパ部 14 鍔部 15 基準面 21 フレームセグメント 22 保持部材 23 フランジ部 23A フランジ部(小) 23B フランジ部(大) 24 ボス部 25 受入孔 26 カシメピン 27 ピン孔 31 回動部材 32 伝達部材 32A 駆動要素 32B 受動要素 33 リング A 排気ガイドアッセンブリ h 羽根高さ G 排気ガス T 排気タービン
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンから排出される排気ガスの流量
を適宜調節して排気タービンを回転させる可変翼と、 この可変翼を排気タービンの外周部において回動自在に
支持するタービンフレームと、 この可変翼を適宜回動させ、排気ガスの流量を調節する
可変機構とを具え、 少ない排気流量を可変翼によって絞り込み、排気の速度
を増し、低速回転時にも高出力を発揮できるようにした
VGSタイプのターボチャージャにおける排気ガイドア
ッセンブリにおいて、 前記排気ガイドアッセンブリを構成する非高温部材の表
面を、Ti-Al-N で被膜することを特徴とする、 表面改質を施したVGSタイプターボチャージャの排気
ガイドアッセンブリ。 - 【請求項2】 前記排気ガイドアッセンブリを構成する
非高温部材が、 耐熱温度が800℃以下であることを特徴とする、 請求項1記載の表面改質を施したVGSタイプターボチ
ャージャの排気ガイドアッセンブリ。 - 【請求項3】 前記排気ガイドアッセンブリを構成する
非高温部材に施される被膜は、Ti1-Al1-N1であることを
特徴とする、 請求項1または2記載の表面改質を施したVGSタイプ
ターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ。 - 【請求項4】 前記排気ガイドアッセンブリを構成する
非高温部材に施される被膜は、Ti(x)-Al(y)-N(z)(ただ
しx,y>z)であることを特徴とする、 請求項1または2記載の表面改質を施したVGSタイプ
ターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ。
Priority Applications (6)
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---|---|---|---|
JP2001139447A JP2002332579A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 表面改質を施したvgsタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ |
US10/477,188 US20050011192A1 (en) | 2001-05-10 | 2002-05-10 | Surface-reformed exhaust gas guide assembly of vgs type turbo charger, and method surface-reforming component member thereof |
EP02769563.4A EP1396621B1 (en) | 2001-05-10 | 2002-05-10 | Surface-reformed exhaust gas guide assembly of vgs type turbo charger, and method of surface-reforming component member thereof |
PCT/JP2002/004553 WO2002092980A1 (fr) | 2001-05-10 | 2002-05-10 | Ensemble de guidage de gaz d'echappement a surface reformee dans un turbocompresseur de type vgs et procede de reformage de surface des elements constitutifs de cet ensemble |
CNA028139259A CN1526052A (zh) | 2001-05-10 | 2002-05-10 | 经过表面改性的vgs型涡轮增压器的排气引导器组件及其构成部件的表面改性方法 |
KR10-2003-7014559A KR20040028752A (ko) | 2001-05-10 | 2002-05-10 | 표면 개질을 실시한 vgs 타입 터보 차저의 배기 가이드어셈블리 및 그 구성부재의 표면 개질 방법 |
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JP2001139447A JP2002332579A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | 表面改質を施したvgsタイプターボチャージャの排気ガイドアッセンブリ |
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JP (1) | JP2002332579A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007056791A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 可変容量型排気ターボ過給機及び可変ノズル機構構成部材の製造方法 |
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-
2001
- 2001-05-10 JP JP2001139447A patent/JP2002332579A/ja active Pending
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