JP2002331902A - エアバッグの連結構造 - Google Patents

エアバッグの連結構造

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JP2002331902A
JP2002331902A JP2001136362A JP2001136362A JP2002331902A JP 2002331902 A JP2002331902 A JP 2002331902A JP 2001136362 A JP2001136362 A JP 2001136362A JP 2001136362 A JP2001136362 A JP 2001136362A JP 2002331902 A JP2002331902 A JP 2002331902A
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retainer
inflator
claw
nut
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Tomohiro Sawa
友博 澤
Shingo Nakahara
伸五 中原
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Takata Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的製作が容易で且つ安価に製作しうるエ
アバッグの連結構造を提供する。 【解決手段】 押えリング42から等間隔にて複数本の
爪片46が突設されている。この爪片46は、押えリン
グ42から起立させたものである。爪片46は、互いに
連通したエアバッグ12,リテーナ14,インフレータ
16のフランジ24の各爪片挿通孔30A,22A,2
6Aを貫通しており、この爪片46にナット48が締め
込まれることによりエアバッグ12とインフレータ16
とがリテーナ14に連結・固定されている。かかる押え
リング42を用いたエアバッグの連結構造にあっては、
押えリング42から一体に突設された爪片46によって
該押えリング42自身が固定されるので、該押えリング
42に別途スタッドボルト等の固定部材を設ける必要が
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の乗員を保
護するためのエアバッグ装置に係り、特にエアバッグの
ガス導入用開口の縁部をリテーナのインフレータ用開口
の縁部に取り付けたエアバッグの連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等のエアバッグ装置は、衝突時等
にインフレータが作動してガスを発生させ、このガスに
よってエアバッグを急速に膨張させて乗員を保護するよ
う構成されている。
【0003】このエアバッグ装置にあっては、エアバッ
グはそのガス導入用の開口の縁部がリテーナのインフレ
ータ用開口の縁部に取り付けられている。このエアバッ
グは、折り畳まれ、モジュールカバーやリッド等の蓋状
部材によって覆蓋されている。このエアバッグのガス導
入用開口の縁部をリテーナに取り付ける構造の従来例に
ついて、第9図を参照して説明する。なお、第9図は自
動車の運転席用エアバッグ装置に係るエアバッグの連結
構造を示す分解斜視図である。
【0004】この運転席用エアバッグ装置10は、エア
バッグ12と、該エアバッグ12が取り付けられたリテ
ーナ14と、該エアバッグ12に膨張用のガスを供給す
るためのインフレータ(ガス発生器)16と、該エアバ
ッグ12をリテーナ14に取り付けるための押えリング
18と、通常時(車両衝突等の緊急事態に遭遇していな
いとき)に折り畳まれたエアバッグ12を覆っているモ
ジュールカバー(図示略)等から主として構成されてい
る。
【0005】リテーナ14の中央付近にはインフレータ
取付用の開口20(以下、この開口20をインフレータ
用開口20ということがある。)が設けられ、その周囲
には、等間隔にて複数個(この従来例では4個)のボル
ト挿通孔22が設けられている。インフレータ16はこ
のインフレータ用開口20内に嵌装されており、その側
周面から側方へ張り出したフランジ24がリテーナ14
の該インフレータ用開口20の周縁部に当接している。
このインフレータ16のフランジ24には、リテーナ1
4の各ボルト挿通孔22と同心状に重なる4個のボルト
挿通孔26が設けられている。
【0006】エアバッグ12は、その後部にガス導入用
開口28を有している(なお、第9図においては、この
エアバッグ12は該ガス導入用開口28を含む後部の要
所のみが図示されている。)。このエアバッグ12のガ
ス導入用開口28の周縁部がリテーナ14のインフレー
タ用開口20の周縁部に重ね合わされ、押えリング18
と、このリテーナ14のインフレータ用開口20の周縁
部との間に挟持されている。なお、このエアバッグ12
のガス導入用開口28の周囲には、リテーナ14の各ボ
ルト挿通孔22と同心状に重なる4個のボルト挿通孔3
0が設けられている。
【0007】押えリング18には等間隔にて複数本(こ
の従来例では4本)のスタッドボルト32が突設されて
いる。このスタッドボルト32は、それぞれ、エアバッ
グ12、リテーナ14、及びインフレータ16のフラン
ジ24の互いに同心状に重なり合ったボルト挿通孔3
0,22,26を貫通しており、このスタッドボルト3
2にそれぞれナットが締め込まれることにより、押えリ
ング18、エアバッグ12及びインフレータ16がリテ
ーナ14に連結・固定されている。
【0008】エアバッグ12が折り畳まれ、該エアバッ
グ12の折り畳み体を覆うようにモジュールカバーがリ
テーナ14に取り付けられる。このモジュールカバー
は、その基端部(図示略)がリテーナ14の側面部14
aにリベット(図示略)等によって連結されることによ
り該リテーナ14に固定されている。また、このモジュ
ールカバーには、エアバッグ12が膨張し、該エアバッ
グ12から所定以上の押圧力が加えられたときに破断し
て該モジュールカバーを開裂させるためのテアライン
(開裂促進部、図示略)が設けられている。この運転席
用エアバッグ装置は、ステアリングに設置される。
【0009】車両衝突等の緊急事態に遭遇すると、イン
フレータ16が作動してエアバッグ12内にガスが噴出
する。エアバッグ12はこのガスにより膨張してモジュ
ールカバーを押し開き、車両室内に展開して運転席乗員
を保護する。
【0010】ところで、エアバッグをリテーナに取り付
けるための押えリングを省略し、該押えリングに代っ
て、インフレータの側周面から側方へ延出したフランジ
と、リテーナのインフレータ用開口の周縁部との間にエ
アバッグのガス導入用開口の周縁部を挟持したエアバッ
グの連結構造も知られている。第10図はこのようなエ
アバッグの連結構造を有した運転席用エアバッグ装置の
従来の構成例を示す分解斜視図である。
【0011】第10図に示す運転席用エアバッグ装置1
0Aにおいては、エアバッグ12のガス導入用開口28
の周縁部は、リテーナ14のインフレータ用開口20の
周縁部に重ね合わされ、該インフレータ用開口20に嵌
装されたインフレータ16Aの側周面から側方へ延出し
たフランジ24Aによって押え付けられている。
【0012】このインフレータ16Aのフランジ24に
は複数本(この従来例では4本)のスタッドボルト32
Aが突設されている。このスタッドボルト32Aは、そ
れぞれ、エアバッグ12及びリテーナ14の互いに同心
状に重なったボルト挿通孔30,22を貫通しており、
該スタッドボルト32Aにそれぞれナット34が締め込
まれることにより、インフレータ16A及びエアバッグ
12がリテーナ14に連結・固定されている。
【0013】なお、このエアバッグ装置10Aのその他
の構成は前記エアバッグ装置10と同様であり、同一部
分には同一符号を付して説明を省略する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記第9,10図に示
す従来のエアバッグの連結構造にあっては、押えリング
18やインフレータ16Bのフランジ24Bにスタッド
ボルト32又は32Aを立設するために、溶接や圧入加
工などの作業を必要とするため、製作コスト増となって
いた。
【0015】本発明は、スタッドボルトを用いておら
ず、比較的製作が容易で且つ安価に製作しうるエアバッ
グの連結構造を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)のエ
アバッグの連結構造は、エアバッグのガス導入用開口の
縁部がリテーナのインフレータ用開口の縁部と押えリン
グとの間に挟持されたエアバッグの連結構造において、
該押えリングから爪片が突設され、該爪片が該エアバッ
グ及びリテーナを貫通しており、該爪片に定着部材が装
着されることにより該エアバッグが該リテーナに固定さ
れていることを特徴とするものである。
【0017】かかる請求項1のエアバッグの連結構造に
あっては、爪片は押えリングから一体に突設される。そ
して、押えリングはこの爪片によりリテーナに対し固定
されるので、該押えリングに別途スタッドボルト等の固
定部材を設ける必要がない。このため、押えリングを製
作する際に溶接や圧入加工等の手間のかかる作業が不要
となり、製作が容易で且つ比較的安価なエアバッグの連
結構造を構成することが可能である。
【0018】本発明(請求項2)のエアバッグの連結構
造は、エアバッグのガス導入用開口の縁部がリテーナの
インフレータ用開口の縁部とインフレータのフランジと
の間に挟持されたエアバッグの連結構造において、該イ
ンフレータのフランジから爪片が突設され、該爪片が該
エアバッグ及びリテーナを貫通しており、該爪片に定着
部材が装着されることにより該エアバッグが該リテーナ
に固定されていることを特徴とするものである。
【0019】かかる請求項2のエアバッグの連結構造に
あっては、爪片はインフレータのフランジから一体に突
設される。そして、インフレータは、この爪片によりリ
テーナに対し固定されるので、該フランジに別途スタッ
ドボルト等の固定部材を設ける必要がない。また、この
エアバッグの連結構造では、エアバッグをリテーナに押
え付けるための押えリングを用いていないので、部品点
数が少なく、より一層製作が容易で且つ安価に製作しう
る。
【0020】なお、上記の定着部材としては強固な定着
が可能であるナットが好適であり、特にダイナットが好
適である。ダイナットであれば、爪片に雄ネジを刻設す
ることなく、ナット締めできる。
【0021】ただし、本発明では、ナット以外の定着部
材を用いてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。
【0023】第1図は本発明の実施の形態に係るエアバ
ッグの連結構造を有した自動車の運転席用エアバッグ装
置の断面図であり、第2図はこのエアバッグ装置の要部
分解斜視図、第3図は第2図のIII−III線に沿う押えリ
ングの断面図、第4図(a)はこの押えリングの爪部の
拡大図、第4図(b)はこの爪部とナットとの係合関係
を示す第4図(a)のB−B線に沿う断面図、第4図
(c)は第4図(a)のC−C線に沿う断面図である。
【0024】本実施の形態においても、この運転席用エ
アバッグ装置40は、エアバッグ12と、該エアバッグ
12が取り付けられたリテーナ14と、該エアバッグ1
2に膨張用のガスを供給するためのインフレータ16
と、該エアバッグ12をリテーナ14に取り付けるため
の押えリング42と、通常時に折り畳まれたエアバッグ
12を覆っているモジュールカバー44等から主として
構成されている。そして、エアバッグ12は、その後部
のガス導入用開口28の周縁部がリテーナ14のインフ
レータ用開口20の周縁部と押えリング42との間に挟
持されることにより、リテーナ14に取り付けられてい
る。また、インフレータ16は該インフレータ用開口2
0を介してリテーナ14に嵌装されている。
【0025】この押えリング42から等間隔にて複数本
(本実施の形態では4本)の細長い帯状の爪片46が突
設されている。本実施の形態では、この押えリング42
はスチール等の金属板を打ち抜き及びプレス加工するこ
とにより製作されたのものであり、この爪片46は、該
金属板をプレス加工する際に該押えリング42から起立
させたものである。
【0026】エアバッグ12、リテーナ14及びインフ
レータ16のフランジ24には、互いに重なり合って連
通する爪片挿通孔30A,22A及び26Aがそれぞれ
等間隔にて計4個ずつ設けられている。押えリング42
の各爪片46は、互いに連通したこれらの爪片挿通孔3
0A,22A及び26Aを貫通している。この爪片42
にそれぞれナット48が締め込まれることにより、押え
リング18、エアバッグ12及びインフレータ16がリ
テーナ14に連結・固定されている。
【0027】なお、第4図に示す通り、爪片46はその
先端部がわずかにすぼまっている以外は先端側から基端
側までナット48の雌ねじの谷の径と同程度のほぼ一定
の幅員を有しており、その左右の長手方向側辺部には該
ナット48と係合するねじ山が設けられていない。この
ため、ナット48として、本実施の形態ではダイナット
が用いられており、該ナット48は、爪片46の先端側
からねじ込まれると、自ら該爪片46の左右の長手方向
側辺部にねじ山を刻み付けながら爪片46に螺合するよ
うになっている。
【0028】このエアバッグ装置40のその他の構成は
前述のエアバッグ装置10と同様である。なお、同一部
分は同一符号で示している。即ち、このエアバッグ装置
40は、前記エアバッグ装置10と同様に、エアバッグ
12が折り畳まれ、該エアバッグ12の折り畳み体を覆
うようにモジュールカバー44がリテーナ14に取り付
けられる。このモジュールカバー44は、その基端部4
4aがリテーナ14の側面部14aにリベット50等に
より連結されることにより、該リテーナ14に固定され
ている。また、このモジュールカバー44には、エアバ
ッグ12が膨張し、該エアバッグ12から所定以上の押
圧力が加えられたときに破断して開裂するテアライン5
2が設けられている。このエアバッグ装置はステアリン
グ(図示略)に設置される。
【0029】かかる押えリング42を用いたエアバッグ
の連結構造にあっては、押えリング42から一体に突設
された爪片46によって該押えリング42自身が固定さ
れるので、該押えリング42に別途スタッドボルト等の
固定部材を設ける必要がない。このため、該押えリング
42を製作する際にスタッドボルトの溶接や圧入加工等
の手間のかかる作業が不要となり、製作が容易で且つ比
較的安価なエアバッグの連結構造を構成することが可能
となる。
【0030】なお、この実施の形態では、爪片として第
1〜4図に示すように平坦な帯状の爪片46が設けられ
ているが、該爪片の形状はこれに限られるものではな
い。また、この実施の形態では、爪片46にはねじ山が
設けられておらず、ナット48としてダイナットを用い
ることにより該爪片46とナット48とを螺合させてい
るが、爪片46に予めねじ山が刻み付けられていてもよ
い。このようにすると、ナット48として通常のナット
を用いることができるようになる。
【0031】爪片としては、次の第5〜7図に示す爪片
46A〜46Cを採用してもよい。
【0032】第5図(a),(b)に示す爪片46A
は、先端側のナット48がねじ込まれる部分が幅方向に
略山形に屈曲された形状のものである。この爪片46A
にナット48をねじ込むと、該爪片46Aの長手方向両
側辺部と、山形の屈曲部の頂辺部の3辺が該ナット48
の雌ねじに食い込み、ナット48が比較的強固に爪片4
6Aに螺合するようになる。なお、第5図(a)はこの
爪片46Aの拡大図であり、第5図(b)はこの爪片4
6Aとナット48との係合状況を示す第5図(a)のB
−B線に沿う断面図である。
【0033】第6図(a),(b)に示す爪片46B
は、先端側のナット48がねじ込まれる部分が幅方向に
略半円筒状に湾曲されたものであり、この湾曲部分の外
周側の側面の曲率は、ナット48の雌ねじの谷の曲率と
同程度となっている。この爪片46Bにナット48をね
じ込むと、該湾曲部分の外周側への側面が広く該ナット
48の雌ねじに食い込むので、ナット48が極めて強固
に爪片46Bと螺合するようになる。なお、第6図
(a)はこの爪片46Bの拡大図であり、第6図(b)
はこの爪片46Bとナット48との係合状況を示す拡大
図である。
【0034】もちろん、上記爪片46A,46Bにあっ
ても予めナット48が螺合する雄ねじが設けられていて
もよい。
【0035】第7図に示す爪片46Cは前記爪片46と
同様の平坦な帯状の外観を有しており、エアバッグ12
とリテーナ14との連結に際し、ナット48に代ってク
リップ状の定着部材54を用いるように構成されたもの
である。この定着部材54は、爪片46Cの先端側に被
さる略U字形の弾性部材である。この定着部材54は、
爪片46Cに設けられた係合孔58に係合し、爪片46
Cから該定着部材54が爪片46Cから脱落することを
防止する係合爪56を有している。また、この定着部材
54の先端側(爪片46Cを受け入れる開放端側であっ
て、第7図における上端側)には、押えリング42と協
働してエアバッグ12、リテーナ14及びインフレータ
16のフランジ24を挟持するための張出片60が設け
られている。
【0036】この爪片46Cを互いに重なり合って連通
したエアバッグ12、リテーナ14及びインフレータ1
6のフランジ24の各爪片挿通孔30A,22A,26
Aに挿通し、この爪片46Cに定着部材54を被せる
と、前記係合爪56が係合孔58に係合することによ
り、該定着部材54が爪片46Cに対し脱落不能に装着
される。また、前記張出片60がインフレータ16のフ
ランジ24に当接し、これによりエアバッグ12、リテ
ーナ14及びインフレータ16のフランジ24が該張出
片60と押えリング42との間に挟持され、エアバッグ
12とインフレータ16とがリテーナ14に連結され
る。
【0037】第8図は本発明の別の実施の形態に係るエ
アバッグの連結構造を備えた運転席用エアバッグ装置の
分解斜視図である。
【0038】このエアバッグ装置40Aは、前記エアバ
ッグ装置40の押えリング42の如きエアバッグ12を
リテーナ14に連結するための押えリングを省略し、イ
ンフレータ62の側周面から延出したフランジ64とリ
テーナ14のインフレータ用開口20の周縁部との間に
エアバッグ12のガス導入用開口28の周縁部を挟持す
ることにより該エアバッグ12をリテーナ14に連結す
るように構成されたものである。
【0039】即ち、このエアバッグ装置40Aでは、エ
アバッグ12のガス導入用開口28の周縁部はリテーナ
14のインフレータ用開口20の周縁部に重ね合わさ
れ、さらに、該インフレータ用開口20に嵌装されたイ
ンフレータ62のフランジ64によってリテーナ14の
該インフレータ用開口20の周縁部に押え付けられてい
る。
【0040】このインフレータ62のフランジ64から
複数本(この実施の形態では4本)の爪片66が突設さ
れている。この爪片66は、フランジ64の成形時にプ
レス加工等により該フランジ64から一体に形成された
ものである。
【0041】各爪片66は、互いに重なり合って連通し
たエアバッグ12及びリテーナ14の爪片挿通孔30
A,22Aを貫通しており、この爪片66にそれぞれナ
ット48が締め込まれることにより、インフレータ62
及びエアバッグ12がリテーナ14に連結・固定されて
いる。
【0042】なお、このエアバッグ装置40Aのその他
の構成は前記エアバッグ装置40,10,10Aと同様
のものであり、同一部分には同一符号を付して説明を省
略する。
【0043】かかる運転席用エアバッグ装置40Aにあ
っては、インフレータ62のフランジ64と一体に突設
された爪片66により該インフレータ62自身がリテー
ナ14に固定されるので、該フランジ64に別途スタッ
ドボルト等の固定部材を設ける必要がなく、しかもエア
バッグをリテーナに押え付けるための押えリング等を用
いていないので、前記エアバッグ装置40と比べても、
より一層製作が容易で安価なエアバッグの連結構造を構
成することが可能となる。
【0044】なお、この実施の形態では爪片として前記
爪片46と同様の平坦な外観を有した爪片66を用いて
いるが、第5〜7図に示した爪片46A〜46Cの如き
構成の爪片を用いてもよい。また、第8図に示したよう
に、この実施の形態では、爪片66にはナット48と係
合する雄ねじが形成されておらず、該ナット48として
ダイナットを用いることにより、該爪片66とナット4
8とを螺合させる構成となっているが、あらかじめ爪片
66に雄ねじが設けられており、ナット48として通常
のナットが用いられるように構成してもよい。
【0045】本発明のエアバッグの連結構造は、自動車
用の運転席用エアバッグ装置以外にも、例えば自動車の
助手席用エアバッグ装置やその他の各種形態の人体用保
護エアバッグ装置(例えば自動車の後席用エアバッグ装
置や、頭部保護用エアバッグ装置、列車・飛行機等の乗
員乗客保護用エアバッグ装置など)に適用することも可
能である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明(請求項1)
によると、比較的製作が容易で安価に製作しうるエアバ
ッグの連結構造を提供することが可能となる。
【0047】また、本発明(請求項2)によると、構成
する部品点数が少なく、より一層容易に且つ安価に製作
しうるエアバッグの連結構造を提供することもできる。
【0048】請求項3によると、エアバッグの取付が強
固になると共に、ダイナット等の利用により製作コスト
の一層の低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態に係るエアバッグの連結構造
を備えた自動車の運転席用エアバッグ装置の断面図であ
る。
【図2】第1図のエアバッグ装置の分解斜視図である。
【図3】第2図のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】爪片の構成図である。
【図5】実施の形態に係る爪片46Aの構成図である。
【図6】実施の形態に係る爪片46Bの構成図である。
【図7】実施の形態に係る爪片46Cの構成図である。
【図8】本発明の別の実施の形態に係るエアバッグの連
結構造を備えた運転席用エアバッグ装置の分解斜視図で
ある。
【図9】従来例に係るエアバッグの連結構造を備えた運
転席用エアバッグ装置の分解斜視図である。
【図10】別の従来例に係るエアバッグの連結構造を備
えた運転席用エアバッグ装置の分解斜視図である。
【符号の説明】
40,40A エアバッグ装置 12 エアバッグ 14 リテーナ 16,62 インフレータ 20 インフレータ用開口 24,64 フランジ 42 押えリング 46,46A,46B,46C,66 爪片 48 ナット 54 定着部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグのガス導入用開口の縁部がリ
    テーナのインフレータ用開口の縁部と押えリングとの間
    に挟持されたエアバッグの連結構造において、 該押えリングから爪片が突設され、該爪片が該エアバッ
    グ及びリテーナを貫通しており、 該爪片に定着部材が装着されることにより該エアバッグ
    が該リテーナに固定されていることを特徴とするエアバ
    ッグの連結構造。
  2. 【請求項2】 エアバッグのガス導入用開口の縁部がリ
    テーナのインフレータ用開口の縁部とインフレータのフ
    ランジとの間に挟持されたエアバッグの連結構造におい
    て、 該インフレータのフランジから爪片が突設され、該爪片
    が該エアバッグ及びリテーナを貫通しており、 該爪片に定着部材が装着されることにより該エアバッグ
    が該リテーナに固定されていることを特徴とするエアバ
    ッグの連結構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記定着部材
    はナットであることを特徴とするエアバッグの連結構
    造。
JP2001136362A 2001-05-07 2001-05-07 エアバッグの連結構造 Pending JP2002331902A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105899410A (zh) * 2014-01-16 2016-08-24 奥托立夫开发公司 气囊模块
US10369955B2 (en) 2015-01-08 2019-08-06 Joyson Safety Systems Japan K.K. Airbag device

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