JP2002331841A - 散布作業機 - Google Patents

散布作業機

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JP2002331841A
JP2002331841A JP2001137348A JP2001137348A JP2002331841A JP 2002331841 A JP2002331841 A JP 2002331841A JP 2001137348 A JP2001137348 A JP 2001137348A JP 2001137348 A JP2001137348 A JP 2001137348A JP 2002331841 A JP2002331841 A JP 2002331841A
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JP
Japan
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transmission case
transmission
continuously variable
spray
variable transmission
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Pending
Application number
JP2001137348A
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English (en)
Inventor
Akihiro Kubo
昭博 久保
Minoru Koyama
実 小山
Toshiaki Kasahara
敏章 笠原
Kenji Monzen
健二 門前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速ケースの換気を行うために変速ケースに
冷却空気を取り入れる際に、雨水等の変速ケースへの侵
入を防ぐと共に、変速ケースの取付構造及び換気冷却構
造などの簡略化を図る。 【解決手段】 散布作業機の変速ケース20を薬液タン
ク24下方であってメインフレーム6L・6R内側に配
設して、該変速ケース20への冷却空気の吸気口133
をメインフレーム6L・6Rの内側に設けた。そして、
変速ケース20の冷却に使用された空気をメインフレー
ム6L・6R外側へ排出するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速装置として無
段変速装置を搭載した散布作業機の、変速ケースの構成
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン出力を変速して伝達する無段変
速装置として、例えば、割プーリ式無段変速機構を採用
し、無段変速ベルト及び無段変速プーリを変速ケースに
内設させる場合、変速ケース内部の前記プーリ及びベル
トなどを冷却するために換気する必要がある。しかし、
農作業機等では、湿田または深田などでの苗植作業時、
変速ケース内部に泥水が入り込み、無段変速ベルトがス
リップして伝達トルクが低下する不具合があり、変速ケ
ースの換気構造の簡略化並びに泥水などの侵入防止を容
易に図り得ない等の問題がある。そこで、特開平10−
276519では、変速ケース内部の換気を行うために
該変速ケースに取り入れる冷却空気を、中空状に構成し
たメインフレーム内部から導入して泥水などを侵入させ
る不具合をなくしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術はメインフレーム内部を換気するための空気が通過す
るために水分を含んだ空気が流れてメインフレーム内部
の錆の原因となる。また、吸気ダクト長及び排気ダクト
長が長くなるため、管路抵抗が大きくなり、十分な換気
のための空気が吸入されないこともある。そこで、本発
明に係る散布作業機では、変速ケースの換気を行うため
に変速ケースに取り入れる冷却空気をメインフレームを
貫通して、薬液タンク下方の機体内側から導入し、メイ
ンフレーム外側に排気するようにして、雨水等の変速ケ
ースへの侵入を防ぐと共に、変速ケースの取付構造及び
換気冷却構造などの簡略化を図ろうとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、エンジンから
の出力を無段変速装置により変速して走行装置に伝えて
走行駆動するように構成した散布作業機において、薬液
タンクの下方であって、作業機の左右のメインフレーム
内側に無段変速装置を配設したものである。
【0006】請求項2においては、前記無段変速装置の
変速ケース内部への吸気を薬液タンク下方より取り入れ
るよう構成したものである。
【0007】請求項3においては、前記無段変速装置の
変速ケース内部からの排気を薬液タンク下方へ排出する
よう構成したものである。
【0008】請求項4においては、前記無段変速装置の
変速ケース内部への吸気をメインフレーム内側より取り
入れるよう構成したものである。
【0009】請求項5においては、前記無段変速装置の
変速ケース内部からの排気をメインフレームより外側へ
排出するよう構成したものである。
【0010】請求項6においては、薬液タンクの略幅内
に、無段変速装置の冷却機構を設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本実施例に係る散布作業機の全体的な構成を
示した平面図、図2は同じく駆動系統を示す平面図、図
3は同じく側面図である。図4はバッテリ支持部材を示
す側面図、図5は図4におけるX矢視図、図6は動力散
布機の背面図、図7は薬液タンク及び変速ケースの正面
図、図8は変速ケースの正面図、図9は同じく平断面図
である。図10は本実施例に係る散布作業機の伝動系統
を示すスケルトン図、図11は本実施例に係る散布作業
機のポンプ部を示す側面図、図12は同じく背面図、図
13は薬液の流路を示す図である。図14は奨励圧力範
囲を設定しないときのエンジン回転数と散布検出圧を示
すグラフ、図15は奨励圧力範囲を設定するときのエン
ジン回転数と散布検出圧を示すグラフ、図16は制御回
路図である。
【0012】図1乃至図3において、散布作業機は乗用
型の走行機体22と、薬液を散布するための複数のノズ
ル23・23・・・を有するブーム40及び該ブーム4
0の昇降や展開を行うための機構よりなるブーム部35
と、エンジン9から動力を得て薬液タンク24内の薬液
をノズル23・23・・・へ圧送する噴霧ポンプ4及び
該噴霧ポンプ4から吐出される薬液の制御に関わる散布
量制御装置3等よりなるポンプ部36等で構成される。
なお、本実施例では、ブーム部35は走行機体22の前
部及び側部に配設され、ポンプ部36は後部に配設され
ている。走行機体22の機体前端より後方へ向けて、左
右一対のメインフレーム6L・6Rが平行に水平方向に
延設されている。該メインフレーム6L・6Rの前部下
方には前車輪7・7が支承され、後部下方に後車輪8・
8が支承されている。
【0013】前記ボンネット10右側方、且つ、メイン
フレーム6Rの上方には、バッテリ47が配設されてい
る。従って、ボンネット10内においてバッテリ47と
エンジン9を前後に並列させるよりもボンネット10の
前後長が短縮されて、運転席14に着席した状態で走行
機体22を操向するオペレータの視界が良好になり、ま
た、ボンネット10外部にあるため、ボンネット10を
外さずとも容易にバッテリ47の状態を確認したりメン
テナンスしたりできる。
【0014】前記バッテリ47は、図4及び図5に示す
形状のバッテリ支持部材152によって右側のメインフ
レーム6Rの右側方に配設される。バッテリ支持部材1
52は、バッテリカバー153、取付片156及び底プ
レート154で構成されていて、該底プレート154は
メインフレーム6Rに平面視L字状の固定片154b・
154cによって固定されている。バッテリ支持部材1
52を走行機体22に取り付ける際には、まず、底プレ
ート154をメインフレーム6Rから側方へ突出する状
態に固定している。底プレート154にはバッテリ47
が底プレート154上に良好に保持されるようにその周
囲にリップ部154dを一体的に形成している。
【0015】そして、該底プレート154にバッテリ4
7を載置するが、このとき、バッテリ47は機体中心か
ら大きく側方に突出しすぎるとバランスを良好に保持し
にくくなるので、該バッテリ47の長尺方向を機体前後
方向となるようにする。次に、バッテリ47を取付片1
56及び締結部材160によって底プレート154に固
定する。締結部材160はボルト155とナット159
で構成されており、ボルト155の下端部はL字状に曲
折して該ボルト155は水平部155bと垂直部155
aを有しており、そのうち水平部155bを、底プレー
ト154に一体的に形成された引掛片154aの孔15
4abに嵌入する。そして、ボルト155の垂直部15
5aの上端では取付片156に穿設された孔を貫通し
て、該取付片156の上面でナット159を取り付け
る。締結部材160は平面視において対峙する二辺を挟
持するように設けられていて、該締結部材160・16
0によってバッテリ47は底プレート154に強固に保
持される。
【0016】次に、バッテリカバー153を取り付け
る。該バッテリカバー153には、前記取付片156が
貫入して係合するための二個の係合孔153a・153
aが穿設されている。バッテリカバー153は合成樹脂
素材によって構成されており、その可撓性を利用してバ
ッテリカバー153を取付片156と係合させる。ま
ず、バッテリカバー153を傾けた状態で取付片156
の一端を二個の係合孔153a・153aのうちの一つ
に係合させ、次に、バッテリカバー153を略水平にな
るように上方から押し込むようにすると、やや裾拡がり
に形成されたバッテリカバー153の垂直部の勾配に沿
って取付片156がバッテリカバー153内側に当接し
て該バッテリカバー153を外側へ撓ませる。やがて、
係合孔153a・153aと取付片156が係合する
と、取付片156とバッテリカバー153が強固に固定
される。
【0017】上述の如く構成したバッテリ支持部材15
2に対して、バッテリ47が相対的に移動しないように
保持されており、バッテリカバー153とバッテリ47
の干渉が防止される。そして、バッテリカバー153は
バッテリ47の上方に位置する、端子及び上面付近のみ
を覆うことによりバッテリカバー153自体が小さくて
済み、コンパクトにまとまって、コストダウンにも寄与
している。さらに、バッテリカバー153を可撓性を利
用した嵌め込み作業のみでバッテリ47上方に取り付け
られるように構成したので、バッテリ47のメンテナン
ス時にバッテリカバー153を脱着しやすい。
【0018】また、走行機体22前部のメインフレーム
6L・6R上にはエンジン9を被覆するボンネット10
が配設されている。前記ボンネット10上部及び側部に
はエンジン冷却用のスリット10aが形成されている。
そして、該スリット10aからエンジン9に接触するこ
とを防止するために該スリット10aを内部から覆うよ
うにしてABS樹脂製の網をボンネット10に溶着して
いる。耐薬製のあるABS樹脂を用いることでボンネッ
ト10内部の腐食や錆を防ぐことができて、さらに、重
量も金属製のものを採用したときと比べて軽くなる。そ
して、溶着によるためにボルトを使用せずボルト部から
の錆の発生を防ぐことができて、組立工程が低減されて
いる。
【0019】前記ボンネット10後方のカバー上には操
作パネル11が設けられており、該操作パネル11の上
方には運転ハンドル12が設けられて、操作パネル11
及び運転ハンドル12等で散布作業機の操縦部を構成し
ている。前記操作パネル11下方より後方に向けて、メ
インフレーム6L・6R上にはステップ13を設けてい
る。また、メインフレーム6L・6R後部上には薬液タ
ンク24が配設されており、該薬液タンク24の前部中
央には運転席14が形成されて、該薬液タンク24によ
って側部と後部を取り囲まれるように載置されている。
【0020】前記薬液タンク24は、図1、図3及び図
7に示す如く、一体的に成形した内部が空洞の容器であ
り、該薬液タンク24の前部中央に運転席14、該運転
席14の左右両側方に仕切り板となる隔壁44L・44
Rが配置され、さらに外側には把手31L・31Rが配
設されている。そして、把手31L・31Rの後方に
は、キャビンを立設するための柱を固定するために柱受
け32L・32Rが設けられている。運転席14は薬液
タンク24の前部中央を凹状に切り欠いて、シートを載
置して構成されている。シートは着脱可能であって、薬
液タンク24を洗浄するときに外すことができるように
している。
【0021】そして、薬液タンク24に設けられた前記
運転席14の左側部に燃料タンク48を配置している。
つまり、薬液タンク24の左前下部を凹状に切り欠いて
収納空間を形成し、この空間に燃料タンク48を配設し
ている。燃料タンク48の給油口48aは、ステップ側
の前側面より上方に突出され、つまり、運転席14の左
側方に設けられた隔壁44L・44R前下部に位置し
て、薬液タンクより前上方に突出するように構成され、
燃料を補給するときには、ステップ上に補給タンクを載
置して、容易に行うことができる。
【0022】前記メインフレーム6L・6R後端には、
後方へ向けて延出しているサブフレーム52L・52R
が固設され、該サブフレーム52L・52R上にポンプ
部36が載置され、該ポンプ部36は、クランクケース
やアキュムレータや安全弁等より構成される。同じく、
サブフレーム52L・52R上には動力散布機34を配
設して、粒状又は粉状の薬剤を散布できるようにするこ
ともできる。散布作業機のフレームの各構成部材である
メインフレーム6L・6R、サブフレーム52L・52
Rは夫々中空の四角または丸型のパイプまたはL型やH
型等の鋼材を用いて、軽量且つ高剛性に構成されてい
る。
【0023】前記動力散布機34は、図3及び図6に示
す如く、サブフレーム52L・52R上に支持フレーム
を介して載置固定され、該動力散布機34は薬剤タンク
95と繰出装置96とブロワ97と散布管98より構成
されている。前記繰出装置96は薬剤タンク95の下部
に連通され、後述する第一PTO軸81により駆動さ
れ、走行速度に比例して薬剤が繰り出される。ブロワ9
7は後述する第二PTO軸68と連結されて、走行速度
に関係なく一定の回転数で駆動される。散布管98はミ
ッド管98aとサイド管98b・98bよりなり、ミッ
ド管98aの両側にサイド管98b・98bが枢支され
て、該サイド管98b・98bは薬剤タンク95との間
にシリンダ99・99が介装されて、該シリンダ99・
99を伸縮させることによってサイド管98b・98b
を上方へ回動して収納したり、側方へ張り出して作業位
置としたりすることができる。また、ミッド管98aの
左右中央ではブロワ97の吐出口97aとホース100
を介して連通され、さらに、その両側部には前記繰出装
置96の下端に連通した連結ホースと連通され、繰り出
した肥料をミッド管98aに送るようにしている。この
ようにして、ブロワ97はエンジン9が作動している時
には常時回転して散布管98に風を送っている。そし
て、繰出装置96より繰り出された肥料はミッド管98
a内に入り、ブロワ97からの風によってサイド管98
b・98bより圃場に散布されるのである。
【0024】次に、散布作業機のブーム部35について
説明する。
【0025】前記ブーム部35は、薬液散布用のブーム
40と、昇降リンク機構37とから構成される。ブーム
40は走行機体22の前方の前方ブーム41及び、該前
方ブーム41の両端に枢支して、折畳み可能に側方に延
設される左右の側方ブーム42L・42Rから構成され
ている。そして、該ブーム40には薬液を散布するため
の複数のノズル23・23・・・が一定間隔をおいて配
設されている。また、昇降リンク機構37は平行リンク
により前方ブーム41とメインフレーム6L・6Rの前
部の間を連結し、該平行リンクの一方とメインフレーム
6L・6Rの間にシリンダ38・38を介装して、該シ
リンダ38・38を伸縮させることによってブーム40
を上下昇降可能としている。
【0026】そして、前方ブーム41の左右中央が昇降
リンク機構37に対して枢支されて左右傾倒可能に支持
され、該前方ブーム41と昇降リンク機構37の間にシ
リンダ39を介装して、ブーム40を水平制御する構成
としている。前記前方ブーム41と側方ブーム42L・
42Rの間には、それぞれシリンダ43・43が介装さ
れ、該シリンダ43・43を伸縮させることによって、
側方ブーム42L・42Rを左右水平方向へ延設した作
業位置と、前後方向で後ろ上がりに位置させた収納位置
に回動可能としている。
【0027】前記側方ブーム42L・42Rと前記動力
散布機34の散布管98のサイド管98b・98bは、
何れも収納時には機体進行前後方向であって、側方ブー
ム42L・42Rは後上がり、サイド管98b・98b
は前上がりの状態となるようにブーム受け102・10
2又は散布管受け103・103に支持されている。ブ
ーム受け102・102はフロントアクスルケース92
Fの上方であってメインフレーム6L・6Rより左右両
側方に突出した状態に設けられており、該ブーム受け1
02・102に側方ブーム42L・42Rを載せて、合
成樹脂製バンド101・101によって側方ブーム42
L・42Rを締付固定して、側方ブーム42L・42R
を保持できるようにしている。また、散布管受け103
・103は薬液タンク24上面に形成された柱受け32
L・32Rより左右両側方に突出した状態に設けられて
いる。そして、側方ブーム42L・42Rとサイド管9
8b・98bは、側面視において運転席14より上方で
あって該運転席14の前端より後方で交叉するようにし
ている(図3のD)。
【0028】側方ブーム42L・42R及びサイド管9
8b・98bが上述のような収納位置にあるとき、該側
方ブーム42L・42R及びサイド管98b・98bは
ブーム受け102・102又は散布管受け103・10
3によって、機体から距離をもって後上がり又は前上が
りに保持されているので、ステップ13の左右両側方に
は走行機体22は乗降するためのスペースが十分に確保
されている。さらに、側面視において、側方ブーム42
L・42R及びサイド管98b・98bの交差点は運転
席14に設けられたシートの上端より上方に位置するよ
うに構成されているので、側方ブーム42L・42Rや
サイド管98b・98bが機体への乗降に支障を来さな
いようにしている。
【0029】ここで、本実施例に係る散布作業機の動力
伝達構成について説明する。本実施例においては無段変
速装置21として、割プーリ式無段変速機構(CVT)
を採用しているが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えばHST等の無段変速装置を採用することが
できる。
【0030】図2及び図10に示す如く、走行機体22
の前部に配設されるエンジン9より、後方へ向けてエン
ジン出力軸15が延出し、エンジン出力軸15は、伝達
軸16と軸間をユニバーサルジョイントによって連結さ
れて、さらに、後方の変速入力軸27に接続されてい
る。走行機体22略中央下部に配設される変速ケース2
0には、無段変速装置21が内装されている。また変速
ケース20後端の右方からは変速入力軸27後端が延出
しており、左方からは変速出力軸29が延出している。
該変速入力軸27に伝えられた動力は無段変速装置21
により無段変速されて変速出力軸29に伝えられる。
【0031】前記変速入力軸27後端には二連プーリ1
7が固設され、該二連プーリ17下方には二連プーリ2
8が配設され、該二連プーリ28は後方に向けて延出す
る第二PTO軸68上に固着している。二連プーリ17
・28間にはベルト69を巻回しており、該ベルト69
によって変速入力軸27より第二PTO軸68へ駆動力
を伝達可能としている。すなわち、第二PTO軸68は
エンジン9の出力回転に比例した略定回転の動力が得ら
れるようにしている。
【0032】第二PTO軸68の後端には第二PTO出
力軸83が連結されて、該第二PTO出力軸83から
は、ギヤ等でその回転を調整されて、噴霧ポンプ4のク
ランクケース26へ伝達軸19を介して、ポンプ部3
6、或いは、動力散布機34の何れかの作業機に動力が
伝達される。即ち、ギヤの切り替えによって、ポンプ部
36の駆動する入力軸に動力が伝達されて該ポンプ部3
6のクランク軸を駆動する、或いは、動力散布機34の
ブロワ97の駆動軸に動力が伝達されて該ブロワ97の
ファンを回転する。
【0033】前記変速ケース20左部後方にはクラッチ
84を内装するクラッチケース76が配設されている。
前記変速出力軸29はクラッチケース76に挿入されて
おり、該変速出力軸29と同軸方向には入力軸85が配
設されている。そして、変速出力軸29と入力軸85と
は、走行クラッチ84によって駆動力伝達の断接が可能
に構成されている。また、走行クラッチ84後方にはミ
ッションケース86が配設されており、入力軸85後部
はミッションケース86へ挿入されている。即ち、変速
ケース20より後方に向けて、走行機体22中心線の左
方には、前述したように第二PTO取出軸として機能す
る変速入力軸27が延設され、該中心線の右方には、変
速出力軸29が前後方向に延設されてクラッチ84に接
続している。
【0034】前記ミッションケース86内では、前記ク
ラッチケース76より突出した入力軸85の動力が複数
のギヤを介して走行駆動軸82に伝達される。そして、
該走行駆動軸82はミッションケース86の前後に突出
した前輪駆動軸87及び後輪駆動軸89に連結して動力
を伝達している。従って、無段変速装置21により無段
変速された後の回転力が前輪駆動軸87及び後輪駆動軸
89に伝達され前輪7・7及び後輪8・8が回転して走
行駆動することになる。
【0035】また、ミッションケース86より後方に向
けて、第一PTO軸81が延出され、該第一PTO軸8
1は前記入力軸85よりミッションケース86に内装さ
れるギヤ等よりなるPTO変速機構88を介して駆動力
が伝達されている。従って、第一PTO軸81は定回転
の第二PTO軸68と異なり、無段変速装置21により
無段変速された後の回転力が伝達される。そして、前記
第一PTO軸81は、機体後方に突出して、機体後方に
配設された動力散布機34の繰出装置96の入力軸と連
結されて、該繰出装置96を駆動している。従って、動
力散布機34の繰出装置96から繰り出される薬剤の量
は、第一PTO軸81が前輪7・7及び後輪8・8を駆
動する前輪駆動軸87及び後輪駆動軸89と係動してい
るため、走行速度に比例することになる。
【0036】次に、変速ケース20の構造について詳細
に説明する。
【0037】本発明に係る散布作業機では、変速ケース
20内の換気を行い、該変速ケース20に取り入れる冷
却空気をメインフレーム6L・6R間の機体内側から導
入して泥水などを侵入させる不具合をなくし、変速ケー
ス20の取付構造及び換気冷却構造などの簡略化並びに
泥水などの侵入防止しようとしていることを大きな特徴
としている。
【0038】図9に示す如く、巻掛け径を変化させて変
速比を無段階に変更する入出力無段変速プーリ121・
120及び無段変速ベルト122を変速ケース20に内
設させ、変速ケース20のプーリ軸である入力軸27前
端をエンジン9の出力軸15と伝動軸61を介して連結
させ、クラッチペダルによって断続操作する多板摩擦形
乾式クラッチをクラッチケース76に内設させ、変速ケ
ース20の出力軸29をミッションケース86の入力軸
に前記クラッチケース76を介して連結させている。
【0039】また、テンションローラ161と、入出力
無段変速プーリ121・120のベルト巻掛け径を変化
させる入出力用カム54・55と、各カム54・55に
当接させる入出力用ローラ124・123とを備えると
共に、前記変速ケース20に変速軸129を介して変速
アーム130を設け、該変速アーム130を介して前記
変速軸129に各入出力用カム54・55を連結させる
と共に、前記変速軸129に無段変速装置操作レバーを
連結させ、該無段変速装置操作レバー操作により入出力
軸27・29回りに入出力用カム54・55を回転さ
せ、入出力用無段変速プーリ121・120幅を変えて
無段変速ベルト122の巻掛け径を変化させ、前記プー
リ121・120及びベルト122の変速比を無段階に
変更するように構成している。
【0040】図7及び図8に示す如く、前記出力無段変
速プーリ120の前面側に吸気ファン120aを一体形
成し、前記プーリ120右側の右側壁に吸気パイプ12
5を一体形成している。また、変速ケース20の右側方
に電動送風モータを有する送風ファン131を備えると
共に、メインフレーム6L・6Rの略中間部に支持フレ
ーム132・132を固定して変速ケース20の左右両
端を支持するようにしている。そして、前記送風ファン
131の排風口131aと前記吸気パイプ125をゴム
製の可撓性吸気管126によって連通接続させると共
に、右メインフレーム6Rを外側から貫通して、該右メ
インフレーム6R右側面に一部突出した形状に設けられ
た送気口133と前記送風ファン131の吸込口131
bをゴム製の可撓性吸気管134によって連通接続さ
せ、右メインフレーム6Rより機体内側にある空気を、
送風ファン131の送風力と吸気ファン120aの吸込
力とにより、変速ケース20内部の出力無段変速プーリ
120に向けて圧送させるように構成している。
【0041】さらに、前記入力無段変速プーリ121の
後面側に排気ファン121aを一体形成し、前記プーリ
121左側の変速ケース20左側壁に排気パイプ127
を一体形成する。また、左メインフレーム6Lの下方を
通り、さらに、左メインフレーム6Lの上方を通過し、
変速ケース20上方に位置する薬液タンク24と燃料タ
ンク48の間隙を通って機体外側に向かう開口部を有す
るゴム製の可撓性排気管128を前記排気パイプ127
に接続して、変速ケース20内部と外部とを連通接続さ
せ、変速ケース20内部の暖気を、排気ファン121a
の排気圧力により、可撓性排気管128を通って機体外
側に送出させるように構成している。
【0042】上述の如く構成した変速ケース20では、
該変速ケース20及び送風ファン131等の周辺機器が
薬液タンク24下方あって該薬液タンク24の略幅内に
納まり、変速ケース20は上方を薬液タンク24によっ
て保護され、そして、変速ケース20の側方はメインフ
レーム6L・6Rに保護されて、水田走行する際に変速
ケース20と稲との接触がなるべく少なくなるようにし
ている。
【0043】そして、無段変速装置21の冷却用吸気を
メインフレーム6L・6R間の内側より行うことによ
り、吸気口133の上方には薬液タンク24が位置して
カバーとしての役割を果たし、変速ケース20内部に下
界の埃や、雨等の水が入りにくいようにしている。さら
に、変速ケース20から、メインフレーム6Lの外側へ
排気するよう構成されているので、メインフレーム6L
・6Rの内側に熱気がこもらず変速ケース20やミッシ
ョンケース86の温度上昇を防ぐことに寄与している。
【0044】次に、散布作業機のポンプ部36について
説明する。図11及び図12に示す如く、ポンプ部36
は、走行機体22の後部に延設したサブフレーム52L
・52R上に支持部材を介して噴霧ポンプ4のクランク
軸が機体前後方向に位置するよう配設されている。ポン
プ部36は主に噴霧ポンプ4及び散布量制御装置3より
構成され、該噴霧ポンプ4のクランクケース26の右上
部にエアチャンバ25や安全弁179等が設けられてい
る。そして、散布量制御装置3は流量制御弁90・91
及び該流量制御弁90・91の開閉に関わるモータ30
等より構成される。
【0045】そして、ポンプ部36への動力の伝達は、
前記伝達軸19より、ユニバーサルジョイント64を介
して入力軸65の前端と接続され、該入力軸65によ
り、前記噴霧ポンプ4のクランク軸と連結する駆動軸1
8に動力が伝達され、噴霧ポンプ4のクランクケース2
6に入力され、該クランクケース26内に収納されてい
る図示せぬピストンを往復動して薬液を圧送できるよう
にしている。
【0046】次に、薬液の流路構成について、図13に
より説明する。ポンプ部36においては、薬液タンク2
4に設けたドレン口24aは、ホースを介してストレー
ナ78に連通接続され、該ストレーナ78は、噴霧ポン
プ4に位置する薬液吸入口49に接続されており、薬液
タンク24からの薬液は、ストレーナ78で異物を除去
された後、噴霧ポンプ4後部に位置する薬液吸入口49
から噴霧ポンプ4の前記クランクケース26内に流入さ
れる。該噴霧ポンプ4には吐出口が設けられ、該吐出口
から吐出された薬液のうち設定圧力以上の余水は前記安
全弁179を通過してパイプを経て、薬液タンク24に
設けられた戻り口に還流される。一方、設定圧力以下の
薬液は、パイプ45を通じて散布量制御装置3の流量調
整弁(噴霧側バルブ91)及び流量調整弁(戻り側バル
ブ90)へ流入する。
【0047】着脱自在なカバー58で覆われた散布量制
御装置3は、二つの流量制御弁(噴霧側バルブ91、戻
し側バルブ90)によって、各ブーム40のノズル23
・23・・・に圧送する薬液の量を制御している。噴霧
ポンプ4からホース45を介して分岐管150に流入し
た薬液は、ここで、噴霧側と薬液タンク戻り側に分岐さ
れる。該分岐管150の左側方には戻し側バルブ90が
配設されていて、該戻し側バルブ90が開いているとき
は、バルブ90と薬液タンク24の背面下部に設けられ
た戻り口とを繋ぐホースを通って薬液が薬液タンク24
へ還流する。一方、分岐管150から噴霧側へ送られた
薬液は、ホースを通って噴霧側バルブ91へ導かれる。
噴霧側バルブ91は、防除作業時に開かれて、該噴霧側
バルブ91の開放具合によって、ブーム40に設けられ
たノズル23・23・・・より噴出する薬液の量を制御
している。
【0048】噴霧側バルブ91を通過した薬液は、さら
に、撹拌分岐管33に流入する。該撹拌分岐管33には
上方に二つの撹拌排出口145・144が開口してい
て、夫々の撹拌排出口145・144には薬液タンク後
下部に設けられた戻り口へ繋がれるホースが連結されて
いる。撹拌排出口145・144から圧送された薬液
は、薬液タンク24へ還流して該薬液タンク24内の薬
液を撹拌する。また、前記撹拌分岐管33には管を通過
する薬液の液圧を検出する流量センサ57が設けられて
いる。従って、散布量制御装置3の終盤に設けられた流
量センサ57によって、ブーム40のノズル23・23
・・・に圧送される薬液の量を知ることができる。但
し、前記流量センサ57は圧力センサとすることもでき
る。
【0049】また、ブーム部35においては、撹拌分岐
管33端に設けられたコック31にホース93を介して
散布コック74が接続され、該散布コック74を介して
分水管80が設けられ、該分水管80には3個の条止め
コック80a・80b・80cが内設されている。そし
て、該条止めコック80a・80b・80cの吐出口
は、それぞれ前記ブーム42L・41・42Rに設けた
散布管に連通接続されており、前記ポンプ部36より圧
送されてくる薬液の散布を、ブーム単位で実施可能な構
成としている。
【0050】なお、前記噴霧側バルブ91・戻り側バル
ブ90における流量調整は、次のようにして行われる。
すなわち、流量調整弁である噴霧側バルブ91及び戻り
側バルブ90は弁体となるニードルの挿入具合によって
その開閉が調整され、バルブ開閉モータ30によりニー
ドルが夫々前後摺動して、噴霧側バルブ91及び戻し側
バルブ90を通過する薬液の流量の調整が行われる。噴
霧側バルブ91が開放しているときは戻し側バルブ90
は閉塞され、逆もまた同様である。
【0051】以上のような動力伝達構成と薬液流路構成
とを有する散布作業機には自動変速制御機構が備えられ
て、図16に示す如く、エンジン回転数Eに応じて無段
変速装置21の変速比を連動制御するようにしている。
エンジン回転数Eは、エンジン出力軸15に設けたピッ
クアップ型のエンジン回転センサ113により検出され
ると共に、検出されたエンジン回転数Eに基づいて設定
される無段変速装置21の速比位置まで、無段変速装置
21の入出力無段変速プーリ121・120のベルト巻
掛け径を変化させる入出力用カム54・55を可動する
変速モータ198が、速比センサ112の検出値に基づ
いて連動制御される。エンジン回転数Eに対する無段変
速装置21の速比Vは、高速・中速・低速モードの三変
速モードに切り換え可能としている。つまり、無段変速
装置21の速比Vは、アクセル操作によって変更される
エンジン回転数Eのみにより制御されるようにして、制
御機構の単純化を図り、良好な作業を行うことができる
ようにしている。
【0052】また、前述の如く、第二PTO軸68はエ
ンジン9の出力回転に比例した略定回転の動力が得られ
るように構成されており、該第二PTO軸68の後端に
は第二PTO出力軸83が連結されて、該第二PTO出
力軸83からは、ギヤ等でその回転を調整されて、噴霧
ポンプ4のクランクケース26へ伝達軸19を介してポ
ンプ部36に動力が伝達される。すなわち、ポンプ部3
6に伝達される動力はエンジン回転数Eに比例してお
り、上述の自動変速制御機構によって調整された作業時
の車速v(m/s)、すなわち、散布作業機の作業速度
に応じて薬液の散布量を制御できるようにしているので
ある。
【0053】そして、設定散布量W(l/10a)と車
速v(m/s)との間には、次式(1)のような関係が
成立する。 W=(1000×Q)/(L×v)----- (1) なお、Qは流量センサ57で検出した薬液の散布流量
(l/s)、Lは散布幅(m)である。
【0054】このうち、設定散布量Wは、前記操作パネ
ル11の略中央部に配設したボリューム式の散布量選択
スイッチ146により設定され、該散布量選択スイッチ
146は前記コントローラ141に接続されており、選
択した散布量信号はコントローラ141に伝達される。
そして、散布幅Lについては、条止めコック80a・8
0b・80cに設けた条止めコック開閉センサ147a
・147b・147c(図13)からの開閉信号が、該
条止めコック開閉センサ147a・147b・147c
に接続したコントローラ141に伝達され、該コントロ
ーラ141により、開信号を発しているブーム長の合計
を散布幅Lとして算出しており、概算ではなく、正確に
散布幅Lが得られ、散布状態を確実に把握できるように
している。
【0055】また、散布圧P(kgf /cm2 )と車速v
(m/s)との間には、所定の設定散布量Wを得るため
に車速vが速くなるほど散布圧Pを上げて散布流量Qを
多くする必要があることから、次式(2)のような関係
が成立する。 P=α2 ×C2 ×v2---- (2) なお、αは係数で、車速vのスリップ率を考慮し、設定
散布量Wを所定範囲で調整するもので、Cは制御定数で
あり、ノズル23毎に決定されるものである。上述の
(1)及び(2)式に従って算出した散布圧Pが、目標
散布圧力Nとなるように散布圧Pを制御する。
【0056】しかしながら、上述の如くエンジン回転数
Eに目標散布圧力Nを完全に比例するように構成する
と、エンジン9の回転駆動を停止したときには、これに
応じて薬液が完全に出なくなるまで噴霧側バルブ91を
閉めきる(減圧駆動する)ために、エンジン9を再び始
動させて作業を再開するときには、図14に示す如く、
噴霧側バルブ91が適切な開度に到達して散布圧Pが目
標散布圧力Nに達するまでのタイムラグ(t1)がある
ので、作業再開時の数メートル間は薬液の散布量が極端
に少ない状態となってしまう。
【0057】そこで、散布圧Pが使用するノズル毎に存
在する奨励圧力範囲を下回る圧力となると、噴霧側バル
ブ91をそれ以上閉める駆動(減圧駆動)を禁止するよ
う制御している。例えば、奨励圧力範囲を5〜20(kg
f /cm2 )と設定したときに、散布圧Pが5(kgf /cm
2 )以下となれば、噴霧側バルブ91の減圧駆動を停止
するのである。さらに、センサ57の信号処理は10
(ms)毎の移動平均5点で行い、時間に遅れなくフィ
ードバック制御できるようにしている。上述の如く構成
することにより、図15に示す如く、作業再開時の目標
散布圧力Nに到達するまでのタイムラグ(t2)が大幅
に減少して、追従性が向上し、薬液の散布むらを削減す
ることができる。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0059】即ち、請求項1に示す如く、エンジンから
の出力を無段変速装置により変速して走行装置に伝えて
走行駆動するように構成した散布作業機において、薬液
タンクの下方であって、作業機の左右のメインフレーム
内側に無段変速装置を配設したので、該変速ケース及び
送風ファン等の周辺機器が薬液タンク下方に納まり、変
速ケースは上方を薬液タンクによって保護され、同じく
側方をメインフレームに保護されて、水田を走行する際
に変速ケースと稲との接触が削減される。
【0060】請求項2に示す如く、前記無段変速装置の
変速ケース内部への吸気を薬液タンク下方より取り入れ
るよう構成したので、変速ケースへの吸気口の上方には
薬液タンクが位置してカバーとしての役割を果たし、変
速ケース内部に埃や、雨等の水が入りにくい。
【0061】請求項3に示す如く、前記無段変速装置の
変速ケース内部からの排気を薬液タンク下方へ排出する
よう構成したので、排気口の上方には薬液タンクが位置
してカバーとしての役割を果たし、変速ケース内部に埃
や、雨等の水が入りにくい。
【0062】請求項4に示す如く、前記無段変速装置の
変速ケース内部への吸気をメインフレーム内側より取り
入れるよう構成したので、変速ケースへの吸気口の上方
には薬液タンク等の散布作業機の構成部材が位置してカ
バーとしての役割を果たし、変速ケース内部に埃や、雨
等の水が入りにくい。
【0063】請求項5に示す如く、前記無段変速装置の
変速ケース内部からの排気をメインフレームより外側へ
排出するよう構成したので、メインフレームの内側に熱
気がこもらず変速ケースやミッションケースの温度上昇
を防ぐことに寄与している。
【0064】請求項6に示す如く、薬液タンクの略幅内
に、無段変速装置の冷却機構を設けたので、変速ケース
の側方の障害物はまず薬液タンクに当接するため、該薬
液タンクによって変速ケースの側部が保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る散布作業機の全体的な構成を示
した平面図。
【図2】同じく駆動系統を示す平面図。
【図3】同じく側面図。
【図4】バッテリ支持部材を示す側面図。
【図5】図4におけるX矢視図。
【図6】動力散布機の背面図。
【図7】薬液タンク及び変速ケースの正面図。
【図8】変速ケースの正面図。
【図9】同じく平断面図。
【図10】本実施例に係る散布作業機の伝動系統を示す
スケルトン図。
【図11】本実施例に係る散布作業機のポンプ部を示す
側面図。
【図12】同じく背面図。
【図13】薬液の流路を示す図。
【図14】奨励圧力範囲を設定しないときのエンジン回
転数と散布検出圧を示すグラフ。
【図15】奨励圧力範囲を設定するときのエンジン回転
数と散布検出圧を示すグラフ。
【図16】制御回路図。
【符号の説明】
6L・6R メインフレーム 9 エンジン 20 変速ケース 21 無段変速装置 22 走行機体 120 無段変速プーリ 121 無段変速プーリ 122 無段変速ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01C 11/02 313 A01C 11/02 313A 313B 15/00 15/00 B B60P 3/30 B60P 3/30 F16H 57/02 303 F16H 57/02 303D 57/04 57/04 G (72)発明者 笠原 敏章 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 門前 健二 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B052 AA23 DB01 2B062 AA14 AB01 BA05 BA06 3D039 AA04 AA20 AA23 AA29 AB11 AC34 AC65 AD22 AD25 3J063 AA13 AB22 AC03 BA15 CD44 XH05 XH13 XH22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの出力を無段変速装置によ
    り変速して走行装置に伝えて走行駆動するように構成し
    た散布作業機において、薬液タンクの下方であって、作
    業機の左右のメインフレーム内側に無段変速装置を配設
    したことを特徴とする散布作業機。
  2. 【請求項2】 前記無段変速装置の変速ケース内部への
    吸気を薬液タンク下方より取り入れるよう構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の散布作業機。
  3. 【請求項3】 前記無段変速装置の変速ケース内部から
    の排気を薬液タンク下方へ排出するよう構成したことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の散布作業機。
  4. 【請求項4】 前記無段変速装置の変速ケース内部への
    吸気をメインフレーム内側より取り入れるよう構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の散布作
    業機。
  5. 【請求項5】 前記無段変速装置の変速ケース内部から
    の排気をメインフレームより外側へ排出するよう構成し
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の散布
    作業機。
  6. 【請求項6】 薬液タンクの略幅内に、無段変速装置の
    冷却機構を設けたことを特徴とする散布作業機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012081439A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 M & S Technology:Kk スピードスプレーヤ
JP2015149944A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 株式会社クボタ 農用資材供給装置
JP2020156344A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 圃場作業システム

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