JP2002331174A

JP2002331174A - ぬいぐるみ

Info

Publication number: JP2002331174A
Application number: JP2001136985A
Authority: JP
Inventors: Hisao Suzuki; 久夫鈴木
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-05-08
Filing date: 2001-05-08
Publication date: 2002-11-19

Abstract

(57)【要約】【課題】生誕した乳児の体重に容易に調節可能な重錘を
有するぬいぐるみを提供する。【解決手段】ぬいぐるみ１０を構成するぬいぐるみ本体
１２の内部にファスナー２０を開くことによって各種の
重さの異なる重錘１４を挿入する。必要に応じて、風船
２８をこの空間１６に入れて重錘１４を前記空間１６に
固定する。ボックス３０に前記のようにして調節された
重錘１４を挿入したぬいぐるみ１０を入れ、メモリカー
ド３２とともに近親者等に配布する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ぬいぐるみに関
し、特に動物の形態をしたぬいぐるみの内部に、誕生し
た乳児の体重に対応する重錘を装填可能とし、このよう
に構成されるぬいぐるみを、例えばプレゼントとして近
親者、友人等に配り、乳児の体重を確認して貰い、その
生誕の喜びを分かち合うことが可能となるぬいぐるみに
関する。

【０００２】

【従来の技術】種々のぬいぐるみが乳幼児、子供によっ
て愛玩動物に代わって広汎に用いられている。この種の
従来技術を示す発明として、特開平１１−３１９３２９
号公報に開示されている人形がある。この人形は、誕生
時や生育中の乳児の姿や感触を実感することが容易な人
形を提供するためになされたものであり、人形１の胴体
内には人形１の総重量が乳児の体重と同じになるように
重さが設定された重錘７が埋め込まれており、これによ
って乳児の外見的特徴や体重を忠実に再現するようにし
たものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この従来技術に係る人
形には、その総重量が乳児の体重と同じになるように重
さが設定された重錘７が埋め込まれるとともに、乳児に
関わる物品を収納する容器が内蔵されており、換言すれ
ば、人形１と、容器６と、容器６内の収納品と、重錘７
とを足した値が乳児の体重と等しくなるように設定され
ている。

【０００４】しかしながら、この従来技術では、人形の
購入時において重錘７が埋め込まれ、その重さを調節す
ることができない構成となっており、また、購入者が容
器６内に収納する物品の重さによっても総重量が左右さ
れるため、発明者が期待するように、生誕した乳児の体
重を必ずしも正確に反映させることができるものではな
い。ましてや、成育中の乳児の体重に追従させて重さを
調節することは、不可能である。したがって、この従来
技術に係る人形では、実際に生誕した乳児とは異なる重
さが体感されてしまうおそれがある。

【０００５】本発明の目的は、生誕した乳児と実質的に
同一な体重を、このぬいぐるみを購入する者が容易に調
節でき、したがって、プレゼントされた者が常に生誕し
た乳児の体重を当該ぬいぐるみで体感できるぬいぐるみ
を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明のぬいぐるみは、
生誕した乳児と実質的に同一な体重を、このぬいぐるみ
を購入する者が容易に調節でき、したがって、プレゼン
トされた者が常に生誕した乳児の体重を当該ぬいぐるみ
で体感できるように構成したものである。これによっ
て、動物の形態を模していながらも、近親者等はその重
さを体感することにより、遠隔地にいながらも乳児と同
一の重さを感得できるという利点がある。

【０００７】なお、必要に応じて、出入口を介して重錘
を任意に出入させて重さを調節することができるため
に、このぬいぐるみを購入した者が自在に生誕した乳児
や生育中の乳児の体重に合わせて調節できるという利点
が得られる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明のぬいぐるみについて好適
な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら、以下
詳細に説明する。

【０００９】図１において、参照符号１０はぬいぐるみ
を示す。このぬいぐるみ１０は、例えば、熊の形態を模
したぬいぐるみ本体１２と、その内部空間に配設された
重錘１４とを含む。すなわち、ぬいぐるみ本体１２の内
部には空間１６が形成され、この空間１６と外部とは、
前記ぬいぐるみ本体１２の背部１８に設けられたファス
ナー２０によって連通可能である。すなわち、ファスナ
ー２０を開くことによって、重錘１４を前記空間１６に
収納することができる。

【００１０】重錘１４は、例えば、樹脂製ビーズからな
る粒子２２と、それを内部に収納する可撓性のネット２
４とからなる。複数の重錘１４は、例えば、５００ｇが
１個、１００ｇが４個、５０ｇが１個、１０ｇが５個、
のように重さの異なる重錘を組み合わせて、前記空間１
６内に複数個収納される。ぬいぐるみ本体１２の頭部手
足部の内部には、前記粒子２２と同一の粒子が既に充填
されている。

【００１１】例えば、このぬいぐるみ本体１２は、前記
粒子２２を頭部手足部に装填するとき、全体として３ｋ
ｇとし、一方、重錘１４はそれぞれ異なる重さからなる
重錘を互いに組み合わせることによって最大１ｋｇの重
さとし、準備された全ての重錘１４を空間１６に収納し
たとき、全体で４ｋｇとなるように予め設定しておくと
好適である。このように設定することにより、ぬいぐる
み１０の全体重量を１０ｇ単位で任意に調節することが
できる。なお、重量の異なる複数のぬいぐるみ本体１２
を準備しておけば、体重の異なるより広範囲の乳児にま
で対応することができる。

【００１２】また、ぬいぐるみ１０のコスチュームや装
着するリボンの色等を選択することで、男児、女児、そ
の他種々の要求に対応することができる。

【００１３】さらに、体重が４ｋｇに満たない乳児に合
わせるために、空間１６にすべての重錘１４を収納しな
い場合には、前記空間１６に余剰のスペースが存在する
ことになる。このような場合、別途用意した可撓性の気
密な袋、好適には樹脂製からなる風船２８を空間１６に
入れることにより、前記重錘１４を空間１６内で固定
し、且つ、ぬいぐるみ１０全体の形態を保持することが
可能である。

【００１４】以上のように構成されるぬいぐるみ１０を
販売するには、ボックス３０内に各構成要素を収納する
とよい（図２参照）。

【００１５】ボックス３０内には、ぬいぐるみ本体１２
と、互いに重さの異なる複数の重錘１４と、前記風船２
８とを収納し、さらに、例えば、メモリノート３２を収
納するとよい。メモリノート３２はメッセージを送り、
あるいは他の伝言を加えたり、さらには誕生した乳児の
写真を収納することができるような構成にすると好適で
ある。すなわち、メモリノート３２は比較的汚れにく
く、水分にも強く、さらに写真を収納しても外部に飛び
出さない程度の封止機能を備えたものであると好適であ
る。

【００１６】本発明に係るぬいぐるみ１０は、基本的に
は以上のように構成されるものであり、次にその作用効
果について説明する。

【００１７】例えば、ぬいぐるみ本体１２の重さが３ｋ
ｇ、誕生した乳児の体重が３．７５ｋｇの場合には、こ
のボックス３０内から５００ｇの重錘１４を１つ、１０
０ｇの重錘１４を２つ、５０ｇの重錘１４を１つ取り出
し、ぬいぐるみ本体１２の背部１８のファスナー２０を
開き、内部空間１６に７５０ｇの重錘１４を挿入する。
このとき、前記内部空間１６にまだ隙間があるとき、す
なわち、スペースが存在するときには、同梱の風船２８
を適度な大きさまで膨らまし、その風船２８を前記ファ
スナー２０の開かれた部位から空間１６に挿入する。こ
れによって、重錘１４はぬいぐるみ本体１２内でしっか
りと固定される。

【００１８】なお、重錘１４は、可撓性のネット２４に
多数の粒子を収納して構成されており、また、風船２８
も可撓性の樹脂材料から構成されているため、ぬいぐる
み本体１２の空間１６に対する重錘１４の収納量に拘わ
らず、ぬいぐるみ１０に凹凸の生じることがなく、好適
な外部形態を維持することができる。

【００１９】次いで、メモリノート３２に乳児の名前、
誕生年月日、体重、出産時刻、贈答者のメッセージ等を
書き込む。必要に応じて、このメモリノート３２にさら
に生誕した乳児の写真を貼付してもよい。このように構
成されたぬいぐるみ１０とメモリノート３２とをボック
ス３０内に固定して、近親者等に贈れば、近親者は前記
ぬいぐるみ本体１２を取り出すことによってその乳児の
体重を体感するとともに、メモリノート３２に貼付され
た写真等を見れば、誕生時の乳児の表情や、その体重を
確認することができる。結局、そのようにして、乳児の
生誕の喜びを分かち合うことができるという格別の効果
が得られる。

【００２０】なお、上述した実施形態では、可撓性の重
錘１４と風船２８とを用いて、ぬいぐるみ１０の外部形
態を維持するように構成しているが、図４および図５に
示すように構成することで、同様にして、ぬいぐるみ１
０の外部形態および感触の維持を図ることができる。

【００２１】すなわち、ぬいぐるみ１０の空間１６に
は、着脱自在な蓋体３４が装着される円筒状の収納ケー
ス３６が収納される。この収納ケース３６内には、３枚
の円板状の保持板３８ａ〜３８ｃが着脱自在に配設され
る。収納ケース３６の最下部に配設される保持板３８ａ
には、例えば、５００ｇの球体４０を４個位置決めでき
る４つの凹部４２が形成される。また、球体４０の上部
に配設される保持板３８ｂには、例えば、１００ｇの球
体４４を９個位置決めできる９つの凹部４６が形成され
る。さらに、球体４４の上部に配設される保持板３８ｃ
には、例えば、１０ｇの球体４８を１０個位置決めでき
る１０の凹部５０が形成される。

【００２２】このように構成される収納ケース３６を用
いてぬいぐるみ１０の重量を調節する場合、例えば、２
１５０ｇの錘重に収納ケース３６を加えた重量を付加す
る図５の場合について説明すると、先ず、収納ケース３
６内に保持板３８ａを配設した後、その凹部４２に３個
の球体４０を位置決めする。次いで、球体４０上に保持
板３８ｂを配設した後、その凹部４６に６個の球体４４
を位置決めする。さらに、球体４４上に保持板３８ｃを
配設した後、その凹部５０に５個の球体４８を位置決め
し、蓋体３４を収納ケース３６に装着する。この収納ケ
ース３６は、図４に示すように、ぬいぐるみ１０の空間
１６に収納されることで、所望の重量が設定される。

【００２３】以上のようにしてぬいぐるみ１０の重量を
調節する場合、ぬいぐるみ本体１２の外形を、付加され
る重量によらず、収納ケース３６によって常に一定に維
持することができる。また、収納ケース３６内の球体４
０、４４、４８は、保持板３８ａ〜３８ｃによって確実
に位置決めされているため、ぬいぐるみ１０を動かすよ
うな場合であっても、球体４０、４４、４８が移動して
しまう不具合が生じることがない。さらに、付加される
重量によらず、収納ケース３６内に風船２８等の詰め物
を施す必要も生じない。

【００２４】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、生誕し
た乳児と実質的に同一な体重を、このぬいぐるみを購入
した者が容易に調節でき、したがって、プレゼントされ
た者が常に生誕した乳児の体重を当該ぬいぐるみで体感
することができる。これによって、動物の形態を模して
いながらも、近親者等はその重さを体感することによ
り、遠隔地にいながらも同一の重さを感得できるという
利点がある。

【００２５】また、重さ調節のための重錘は、可撓性の
袋に収納された複数の粒体で構成されるため、その形状
を調整し、ぬいぐるみの外観を損なうことなく重さ調節
を行うことができる。なお、重さの異なる複数の重錘を
準備しておくことにより、細かい重さ調節も可能であ
る。

【００２６】さらに、重錘をぬいぐるみの空間に充填し
た際、間隙が形成され、それによってぬいぐるみの形態
が損なわれることが懸念されるが、この間隙に風船等の
体積可変な袋体を装填することにより、安定した好適な
形態からなるぬいぐるみとすることができる。

【００２７】さらにまた、重錘を収納ケースに収納する
ように構成すれば、ぬいぐるみの形態維持を一層容易に
行うことができる。なお、この収納ケースに重錘を位置
決めするための保持板を配設することにより、付加され
た重錘がぬいぐるみ内で移動するような不具合を回避す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態に係るぬいぐるみの一部切欠背面
図である。

【図２】図１に示すぬいぐるみをボックス内に収納した
場合の全体図である。

【図３】本実施の形態のぬいぐるみに添付されるメモリ
ノートの正面説明図である。

【図４】他の実施形態のぬいぐるみの一部切欠背面図で
ある。

【図５】図４に示すぬいぐるみに収納される収納ケース
およびその内部構造の説明図である。

【符号の説明】

１０…ぬいぐるみ１２…ぬいぐるみ本
体１４…重錘１６…空間１８…背部２０…ファスナー２２…粒子２４…ネット３０…ボックス３２…メモリノート３６…収納ケース３８ａ〜３８ｃ…保
持板４０、４４、４８…球体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】動物の形態を有するぬいぐるみ本体と、前記ぬいぐるみ本体の内部に形成された空間に装填可能
な複数の重錘と、前記ぬいぐるみ本体に形成され、前記空間に対する前記
重錘の出入を自在とする出入口と、を備え、前記複数の重錘は、可撓性の袋に収納された複
数の粒体で構成されることを特徴とするぬいぐるみ。
【請求項２】請求項１記載のぬいぐるみにおいて、複数の前記重錘は、ぬいぐるみ全体の重さを調節すべ
く、異なる重さからなることを特徴とするぬいぐるみ。
【請求項３】請求項１または２記載のぬいぐるみにおい
て、前記複数の粒体は、樹脂製ビーズからなることを特徴と
するぬいぐるみ。
【請求項４】請求項１〜３のいずれか１項に記載のぬい
ぐるみにおいて、前記空間には、気体の充填によって膨らむ袋体を装填自
在とすることを特徴とするぬいぐるみ。
【請求項５】動物の形態を有するぬいぐるみ本体と、前記ぬいぐるみ本体の内部に形成された空間に収納可能
な収納ケースと、前記収納ケースに装填可能な複数の重錘と、前記ぬいぐるみ本体に形成され、前記空間に対する前記
収納ケースの出入を自在とする出入口と、を備えることを特徴とするぬいぐるみ。
【請求項６】請求項５記載のぬいぐるみにおいて、複数の前記重錘は、ぬいぐるみ全体の重さを調節すべ
く、異なる重さからなることを特徴とするぬいぐるみ。
【請求項７】請求項５記載のぬいぐるみにおいて、前記収納ケースには、複数の前記重錘を位置決めするた
めの保持板が配設されることを特徴とするぬいぐるみ。