JP2002330010A - 誘電体共振器装置、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置 - Google Patents

誘電体共振器装置、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置

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JP2002330010A
JP2002330010A JP2001132909A JP2001132909A JP2002330010A JP 2002330010 A JP2002330010 A JP 2002330010A JP 2001132909 A JP2001132909 A JP 2001132909A JP 2001132909 A JP2001132909 A JP 2001132909A JP 2002330010 A JP2002330010 A JP 2002330010A
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JP
Japan
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dielectric
pin
dielectric resonator
screw
filter
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Toru Kurisu
徹 栗栖
Hirotsugu Abe
博次 阿部
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビティ内の所定位置に誘電体コアまたは
特性調整用誘電体部材を配置するためのネジ部材と接着
剤との接着強度を増して、特性安定性に優れた信頼性の
高い誘電体共振器装置、フィルタ、デュプレクサおよび
通信装置を構成する。 【解決手段】 ネジ部材に設けたピン状突出部12の表
面を粗面化し、誘電体コア2の支持部材3の底面中央部
に形成した穴に、ネジ部材のピン状突出部12を接着固
定する。その後、ネジ部材のネジ部を底板5に螺合させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャビティ内に
誘電体コアまたは特性調整用誘電体部材を備えた誘電体
共振器装置、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、キャビティ内に誘電体コアまたは
特性調整用誘電体部材を配置した誘電体共振器が通信装
置におけるフィルタなどとして用いられている。このよ
うに、キャビティ内に誘電体コアや特性調整用誘電体部
材を備えた誘電体共振器装置においては、誘電体コアや
誘電体部材をキャビティ内の空間の所定位置に配置する
必要上、誘電体コアの支持部材がキャビティにネジ止め
固定されたり、特性調整用誘電体部材がその支持部にネ
ジ止め固定されたりしている。
【0003】具体的には、フランジ部の一方をピン状、
他方をネジ部とするネジ部材を用い、例えば誘電体コア
の支持部に形成した孔に、ネジ部材のピン状部分を挿入
し接着剤で固定することにより、支持部にネジを突出さ
せた誘電体コアを先ず構成する。そして、そのネジをキ
ャビティ内に設けたネジ孔に螺合させることにより、キ
ャビティ内に誘電体コアを固定するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の誘電体
コアや特性調整用誘電体部材の取付構造は、セラミック
材料である誘電体コアの支持部または特性調整用誘電体
部材に、金属製のネジ部材を、樹脂系の接着剤により接
着する構造である。ところが、この樹脂系接着剤と金属
との界面における接着強度は一般に弱く、上記螺合時の
回転トルクによって、金属と接着剤との界面で接着剤が
剥離する場合があった。また、使用時における熱サイク
ルによって、金属と接着剤との界面にストレスが加わ
り、接着剤が剥離するおそれがあり、十分な信頼性を確
保することが困難であった。
【0005】この発明の目的は、キャビティ内の所定位
置に誘電体コアまたは特性調整用誘電体部材を配置する
ためのネジ部材と接着剤との接着強度を増して、上述の
問題を解消した、誘電体共振器装置、フィルタ、デュプ
レクサおよびそれらを用いた通信装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、キャビティ
と、該キャビティ内に設けた誘電体コアとを備えた誘電
体共振器において、キャビティ内の所定位置に配置する
特性調整用誘電体部材または誘電体コアの支持部に形成
した穴に、金属製ネジ部材のフランジ部から一方へ突出
した、表面を粗面化したピン状部分を挿入して接着固定
し、ネジ部材のフランジ部から他方へ突出したネジ部を
キャビティまたは特性調整用誘電体部材の支持部に設け
たネジ穴に螺合させる。
【0007】この構造により、ネジ部材のピン状部分と
接着剤との界面の面積(接着面積)が大きくなって、接
着剤を介する誘電体コアの支持部や特性調整用誘電体部
材とネジ部材との接着強度が大幅に向上する。
【0008】上記ネジ部材のピン状部分は、サンドブラ
スト加工、切削加工、ローレット加工等により粗面化す
る。
【0009】また、この発明は、上記誘電体共振器装置
によってフィルタまたはデュプレクサを構成し、更にこ
れらを用いて通信装置を構成する。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態に係る誘電体
共振器装置であるフィルタの構成例を、図1〜図4を参
照して説明する。図1はキャビティ内に配置する誘電体
コアと、それをキャビティ内において所定位置に配置す
るための構造について示している。図1において、2は
円柱形状の誘電体コア、3は低誘電率材料から成る、誘
電体コアの支持部材である。この支持部材3の底面の中
央部には孔4を形成している。また、図1において1は
金属製のネジ部材であり、フランジ部11から一方へピ
ン状突出部12を突出させている。また、フランジ部1
1から他方へネジ部13を突出させている。後述するよ
うに、ピン状突出部12の少なくとも側面は粗面化して
いて、ピン状突出部12に接着剤を塗布した後、支持部
材3の孔4に挿入することによって両者を接着固定す
る。
【0011】図2は、誘電体コア2の支持部材3に対し
てネジ部材1を接着固定した状態、およびそれをキャビ
ティの底板5に取り付ける様子を示している。このよう
に、支持部材3およびネジ部材1を一体化した誘電体コ
ア2をキャビティの底板5に取り付ける際、ネジ部材1
を底板5のネジ孔6に螺合させることによって取り付け
る。
【0012】図3はその取り付け状態での断面図であ
る。ネジ部材のピン状突出部12と誘電体コア2の支持
部材3に設けた孔との隙間には接着剤Sが介在してい
る。ピン状突出部12の表面は粗面化しているので、そ
の表面と接着剤Sとの接着面積が大きく、ピン状突出部
と支持部材とが強固に接着されている。
【0013】図4はフィルタ全体の構成を示す断面図で
ある。図4において、10はケースであり、底板5との
組み合わせによりキャビティを構成している。底板5に
対する誘電体コア2の取り付け構造は、図1〜図3に示
したとおりである。ケース10の上部には、自動特性調
整用モータ20を設けている。7は特性調整用誘電体部
材、8はその支持棒である。この支持棒8の端部にはネ
ジ部材1´を取り付けている。この支持棒8に対するネ
ジ部材1´の取り付け構造は、誘電体コアの支持部材3
に対するネジ部材1の取り付け構造と同様である。すな
わち、ネジ部材1´のピン状突出部を支持棒8の端部に
設けた孔に挿入し接着固定している。
【0014】図4に示すように、ネジ部材1´のネジ部
を自動特性調整用モータ側の取り付け部9に螺合させて
取り付けることにより、自動特性調整用モータ20の駆
動によって、誘電体コア2と特性調整用誘電体部材7と
の距離が調整可能となる。
【0015】ケース10には、入出力用の同軸コネクタ
21,22を取り付けていて、それぞれの中心導体とケ
ース10の内面との間に結合ループ23,24を設けて
いる。
【0016】次に、ネジ部材のピン状突出部の粗面化に
ついて、図5を参照して説明する。図5の(A)に示す
例では、ネジ部材のピン状突出部12に対してサンドブ
ラスト射出を行うことによってピン状突出部12の表面
を粗面化する。
【0017】図5の(B)に示す例では、ピン状突出部
12に対して、切削工具を用いて積極的にくびれDを形
成することによって粗面化を行う。このくびれDは、図
に示すように、ネジ部材を底板などに対して螺合する際
に、接着材がピン状突出部表面から剥離し難い向きに捻
れる螺旋状の溝として形成してもよい。すなわち、通常
はネジ部13のネジ方向と同じ方向に捻れる螺旋状の溝
を形成すればよい。
【0018】図5の(C)に示す例では、ネジ部のピン
状突出部12をローレット加工している。また図5の
(D)に示す例では、ピン状突出部12を網目ローレッ
ト加工している。これらの方法によってネジ部材のピン
状突出部表面を粗面化することができる。
【0019】次にデュプレクサの構成例を図6を参照し
て説明する。図4に示したように、キャビティ内に誘電
体コアを配置してなる誘電体共振器と、それに結合する
手段を設けてフィルタを構成するが、このフィルタを図
6に示すように、送信フィルタと受信フィルタとして設
け、アンテナを共用するように、送信フィルタの出力部
と受信フィルタの入力部を接続する。これにより、デュ
プレクサを構成する。
【0020】次に、通信装置の構成例を図7を参照して
説明する。図7は、上記デュプレクサ(送受共用器)を
用いた通信装置の構成を示すブロック図である。このよ
うに、送信フィルタの入力ポートに送信回路、受信フィ
ルタの出力ポートに受信回路をそれぞれ接続し、デュプ
レクサの入出力ポートにアンテナを接続することによっ
て、通信装置の高周波部を構成する。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、ネジ部材のピン状部
分と接着剤との界面の面積(接着面積)が大きくなっ
て、接着剤を介する誘電体コアの支持部や特性調整用誘
電体部材とネジ部材との接着強度が大幅に向上する。そ
のため、特性安定性に優れた信頼性の高い誘電体共振器
装置が得られる。
【0022】同様にして、この発明によれば、特性安定
性に優れた信頼性の高いフィルタ、デュプレクサおよび
通信装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るフィルタの構成要素である誘電
体コアおよびその取付のための構造を示す図
【図2】底板に対する誘電体コアの取り付け時の様子を
示す図
【図3】誘電体コア取り付け状態での断面図
【図4】フィルタ全体の構成を示す断面図
【図5】ネジ部材のピン状突出部に対する粗面化の例を
示す図
【図6】デュプレクサの構成例を示す図
【図7】通信装置の構成例を示す図
【符号の説明】
1,1´−ネジ部材 2−誘電体コア 3−支持部材 4−穴 5−底板 6−ネジ穴 7−特性調整用誘電体部材 8−支持棒 9−取り付け部 10−ケース 11−フランジ部 12−ピン状突出部 13−ネジ部 20−自動特性調整用モータ 21,22−同軸コネクタ 23,24−結合ループ S−接着剤 D−くびれ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティと、該キャビティ内に設けた
    誘電体コアとを備えた誘電体共振器において、 前記キャビティ内の所定位置に配置する特性調整用誘電
    体部材または前記誘電体コアの支持部に形成した穴に、
    金属製ネジ部材のフランジ部から一方へ突出した、表面
    を粗面化したピン状部分を挿入して接着固定し、前記ネ
    ジ部材のフランジ部から他方へ突出したネジ部を前記キ
    ャビティまたは前記特性調整用誘電体部材の支持部に設
    けたネジ穴に螺合させた誘電体共振器装置。
  2. 【請求項2】 前記ピン状部分をサンドブラスト加工に
    より粗面化した請求項1に記載の誘電体共振器装置。
  3. 【請求項3】 前記ピン状部分を切削加工により粗面化
    した請求項1に記載の誘電体共振器装置。
  4. 【請求項4】 前記ピン状部分をローレット加工により
    粗面化した請求項1に記載の誘電体共振器装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれかに記載の誘
    電体共振器装置を備えたフィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のうちいずれかに記載の誘
    電体共振器装置を備えたデュプレクサ。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のフィルタまたは請求項
    6に記載のデュプレクサを備えた通信装置。
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Cited By (4)

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