JP2002329201A - 物検索装置、物検索方法、およびコンピュータにおいてその装置を実現するプログラム - Google Patents

物検索装置、物検索方法、およびコンピュータにおいてその装置を実現するプログラム

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JP2002329201A
JP2002329201A JP2001133979A JP2001133979A JP2002329201A JP 2002329201 A JP2002329201 A JP 2002329201A JP 2001133979 A JP2001133979 A JP 2001133979A JP 2001133979 A JP2001133979 A JP 2001133979A JP 2002329201 A JP2002329201 A JP 2002329201A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物に機能を付加することなく人が置き忘
れた対象物を認知する。 【解決手段】 紛失物検索装置は、人の視覚領域を撮像
するカメラ部200と、テンプレートを記憶する画像記
憶部124と、カメラ部200により撮像された画像デ
ータの中に画像記憶部124に記憶されたテンプレート
があるか否かを逐次検知する制御回路110と、画像デ
ータを出力するモニタ108とを含む。制御回路110
はさらに、画像データの中にテンプレートが検知されな
くなると、検知されなくなる直前の画像データを、検知
されなくなったテンプレートに対応付けて画像記憶部1
24に記憶する回路と、入力回路106からテンプレー
トの選択が入力されると、選択されたテンプレートに対
応付けて画像記憶部124に記憶された画像データをモ
ニタ108に表示させる回路とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、置き忘れた物を検
知する技術に関し、特に、記録された撮像画像に基づい
て置き忘れた物の存在場所を人に認知させる技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】日々の生活の中で、ある物の所在がわか
らなくなった場合、人は記憶をたどって、その物がどこ
にあるのかを思い出そうとする。しかし、所在がわから
なくなった物を最後に手に取ったのが遠い過去である場
合、所在がわからなくなった物を無意識にどこかへ格納
した場合、加齢に伴い記憶能力が減退した人である場合
には、記憶をたどってもその所在を明らかにすることが
できないことが多い。
【0003】紛失物を検索する技術として、特開200
0−188701号公報に開示される迷子リモコン探知
システムがある。この公報に開示された迷子リモコン探
知システムは、紛失したテレビ受像機用のリモコンを探
すためのシステムであって、テレビ受像機側に設けら
れ、そのテレビ受像機のリモコンに向けて信号を発信す
るための発信手段と、リモコンに設けられ、発信手段か
らの信号を受信するための受信手段および受信手段によ
り受信した信号に基づいて警報を出力するための出力手
段とを含む。
【0004】この公報に開示された迷子リモコン探知シ
ステムによると、テレビ受像機用のリモコンを紛失する
と、テレビ受像機側に設けられた発信手段を用いて探知
信号を発信する。探知信号の受信範囲内にリモコンがあ
ると、リモコン側に設けられた受信手段が探知信号を受
信して、出力手段が受信した探知信号に基づいて警報を
出力する。人は、出力手段から出力された警報により、
リモコンの所在を認知することができる。これにより、
リモコンを紛失しても、容易に探し出すことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
公報に開示された迷子リモコン探知システムにおいて
は、探査対象となるリモコンに受信手段と出力手段とを
設けなければならない。所在がわからなくなる可能性の
ある、身の周りの全ての物にこのような受信手段と出力
手段とを設けることは不可能である。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであって、所在のわからなくなる可能性のあ
る物に特別な機能を付加することなく、人が置き忘れた
物を認知することができる物検索装置、物検索方法およ
びその装置をコンピュータに実現させるプログラムを提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る物検索
装置は、画像データを受取るための受取手段と、特定の
物を表わすデータを記憶するための第1の記憶手段と、
受取手段と第1の記憶手段とに接続され、画像データと
特定の物を表わすデータとに基づいて、画像データの中
に特定の物があるか否かを逐次検知するための検知手段
と、受取手段と検知手段とに接続され、検知手段により
検知されていた特定の物が検知されなくなると、検知さ
れなくなる直前の画像データを、検知されていた特定の
物に関連付けて記憶するための第2の記憶手段と、第1
の記憶手段に接続され、第1の記憶手段に記憶されたデ
ータの中から任意の物を表わすデータを、人が選択する
ための選択手段と、選択手段と第2の記憶手段とに接続
され、選択手段により任意の物が選択されたことに応答
して、選択手段により選択された任意の物に関連付けて
第2の記憶手段に記憶された画像データを出力するため
の出力手段とを含む。
【0008】第1の発明によると、検知手段は、画像デ
ータと特定の物を表わすデータとに基づいて、画像デー
タの中に特定の物があるか否かを逐次検知する。第2の
記憶手段は、検知手段により検知されていた特定の物が
検知されなくなると、検知されなくなる直前の画像デー
タを、検知されていた特定の物に関連付けて記憶する。
選択手段を用いて、人は、第1の記憶手段に記憶された
データの中から任意の物を表わすデータを選択する。出
力手段は、選択手段により任意の物が選択されたことに
応答して、選択された任意の物に関連付けて第2の記憶
手段に記憶された画像データを出力する。これにより、
所在のわからなくなる可能性のある物を含む身の回りの
物を、第1の記憶手段に記憶させる。検知手段は、人の
視覚領域に検知されていた特定の物が検知されなくなる
と、検知されなくなる直前の画像データをその物に関連
付けて記憶する。身の回りの物をどこかに置き忘れたこ
とに人が気付いて、その物を選択する入力をすると、そ
の物が検知されなくなる直前の画像が出力される。出力
された画像を見た人は、その物の所在を容易に思い出す
ことができる。その結果、所在のわからなくなる可能性
のある物に特別な機能を付加することなく、人が置き忘
れた物を認知することができる物検索装置を提供でき
る。
【0009】第2の発明に係る物検索装置は、第1の発
明の構成に加えて、検知手段は、画像データと特定の物
を表わすデータとを逐次比較することにより、画像デー
タの中に特定の物があるか否かを検知するための手段を
含む。
【0010】第2の発明によると、検知手段は、画像デ
ータと特定の物を表わすデータとを逐次比較して、画像
データの中に特定の物があるか否かを検知する。たとえ
ば、特定の物をテンプレートとして記憶しておき、テン
プレートマッチング処理により、テンプレートを検知し
て、特定の物があるか否かを検知することができる。
【0011】第3の発明に係る物検索装置は、第1の発
明の構成に加えて、検知手段は、画像データと特定の物
を表わすテンプレートデータとに基づくマッチング処理
により、画像データの中にテンプレートデータにより表
わされる特定の物があるか否かを検知するための手段を
含む。
【0012】第3の発明によると、検知手段は、特定の
物をテンプレートとして記憶しておき、テンプレートマ
ッチング処理により、テンプレートを検知して、特定の
物があるか否かを検知することができる。
【0013】第4の発明に係る物検索装置は、第1の発
明の構成に加えて、受取手段に接続され、画像データに
基づいて、人が把持した物を抽出するための抽出手段を
さらに含み、第1の記憶手段は、抽出手段により抽出さ
れた物を表わすデータを、特定の物を表わすデータとし
て記憶するための手段を含む。
【0014】第4の発明によると、抽出手段は、画像デ
ータに基づいて、人が把持した物を抽出する。第1の記
憶手段は、抽出手段により抽出された物を表わすデータ
を、特定の物を表わすデータとして記憶する。これによ
り、一旦人が物を把持すると、把持したものが紛失する
おそれのある物として第1の記憶手段に記憶される。そ
の結果、所在のわからなくなる可能性のある物を特別な
登録することなく、人が置き忘れた物を認知することが
できる物検索装置を提供できる。
【0015】第5の発明に係る物検索装置は、第1の発
明の構成に加えて、画像を撮像するための撮像手段と、
撮像手段に接続され、撮像手段により撮像された画像デ
ータを無線にて送信するための送信手段とをさらに含
み、受取手段は、送信手段により無線にて送信された画
像データを受信するための手段を含む。
【0016】第5の発明によると、撮像手段により撮像
された画像データは、送信手段により無線にて送信され
る。受取手段は、送信手段により無線にて送信された画
像データを受信する。これにより、カメラと送信回路と
を本体の処理装置から切り離して人に装着することがで
きる。
【0017】第6の発明に係る物検索装置においては、
第5の発明の構成に加えて、撮像手段は、人に装着され
るものである。
【0018】第6の発明によると、撮像手段は、人の頭
部または胸部などに装着され、人の視覚領域を撮像する
ことができる。
【0019】第7の発明に係る物検索方法は、画像デー
タを受取る受取ステップと、特定の物を表わすデータを
予め準備する準備ステップと、画像データと特定の物を
表わすデータとに基づいて、画像データの中に特定の物
があるか否かを逐次検知する検知ステップと、検知ステ
ップにて検知されていた特定の物が検知されなくなる
と、検知されなくなる直前の画像データを、検知されて
いた特定の物に関連付けて記憶する記憶ステップと、準
備ステップにて準備されたデータの中から任意の物を表
わすデータを、人が選択する選択ステップと、選択ステ
ップにて任意の物が選択されたことに応答して、選択さ
れた任意の物に関連付けて記憶ステップにて記憶された
画像データを出力する出力ステップとを含む。
【0020】第7の発明によると、検知ステップにて、
画像データと特定の物を表わすデータとに基づいて、画
像データの中に特定の物があるか否かが逐次検知され
る。記憶ステップにて、検知ステップにて検知されてい
た特定の物が検知されなくなると、検知されなくなる直
前の画像データを、検知されていた特定の物に関連付け
て記憶される。選択ステップにて、準備されたデータの
中から任意の物を表わすデータを、人が選択する。出力
ステップにて、選択ステップにて任意の物が選択された
ことに応答して、選択された任意の物に関連付けて記憶
ステップにて記憶された画像データが出力される。これ
により、所在のわからなくなる可能性のある物を含む身
の回りの物を、準備ステップにて準備する。検知ステッ
プにて人の視覚領域に検知されていた特定の物が検知さ
れなくなると、検知されなくなる直前の画像データをそ
の物に関連付けて記憶される。身の回りの物をどこかに
置き忘れたことに人が気付いて、その物を選択する入力
をすると、その物が検知されなくなる直前の画像が出力
される。出力された画像を見た人は、その物の所在を容
易に思い出すことができる。その結果、所在のわからな
くなる可能性のある物に特別な機能を付加することな
く、人が置き忘れた物を認知することができる物検索方
法を提供できる。
【0021】第8の発明に係る物検索方法は、第7の発
明の構成に加えて、検知ステップは、画像データと特定
の物を表わすデータとを逐次比較することにより、画像
データの中に特定の物があるか否かを検知するステップ
を含む。
【0022】第8の発明によると、検知ステップは、画
像データと特定の物を表わすデータとを逐次比較して、
画像データの中に特定の物があるか否かを検知する。た
とえば、特定の物をテンプレートとして記憶しておき、
テンプレートマッチング処理により、テンプレートを検
知して、特定の物があるか否かを検知することができ
る。
【0023】第9の発明に係る物検索方法は、第7の発
明の構成に加えて、検知ステップは、画像データと特定
の物を表わすテンプレートデータとに基づくマッチング
処理により、画像データの中にテンプレートデータによ
り表わされる特定の物があるか否かを検知するステップ
を含む。
【0024】第9の発明によると、検知ステップは、特
定の物をテンプレートとして記憶しておき、テンプレー
トマッチング処理により、テンプレートを検知して、特
定の物があるか否かを検知することができる。
【0025】第10の発明に係る物検索方法は、第7の
発明の構成に加えて、画像データに基づいて、人が把持
した物を抽出する抽出ステップをさらに含み、準備ステ
ップは、抽出ステップにて抽出された物を表わすデータ
を、特定の物を表わすデータとして準備するステップを
含む。
【0026】第10の発明によると、抽出ステップに
て、画像データに基づいて、人が把持した物を抽出す
る。準備ステップは、抽出ステップにて抽出された物を
表わすデータを、特定の物を表わすデータとして準備す
る。これにより、一旦人が物を把持すると、把持したも
のが紛失するおそれのある物として準備ステップにて準
備される。その結果、所在のわからなくなる可能性のあ
る物を特別な登録することなく、人が置き忘れた物を認
知することができる物検索方法を提供できる。
【0027】第11の発明に係る物検索方法は、第7の
発明の構成に加えて、画像を撮像するステップと、撮像
ステップにて撮像された画像データを無線にて送信する
送信ステップとをさらに含み、受取ステップは、送信ス
テップにて無線にて送信された画像データを受信するス
テップを含む。
【0028】第11の発明によると、撮像ステップに
て、人の視覚領域を撮像して、撮像された画像データ
は、送信ステップにて無線にて送信される。受取ステッ
プにて、送信ステップにて無線にて送信された画像デー
タを受信する。これにより、カメラを本体の処理装置か
ら切り離して人に装着することができる。
【0029】第12の発明に係るプログラムは、画像デ
ータを受取るための受取手段と、記憶手段と、出力手段
とを含むコンピュータを、特定の物を表わすデータを記
憶手段に記憶するための手段と、受取手段により受取っ
た画像データと記憶手段に記憶された特定の物を表わす
データとに基づいて、画像データの中に特定の物がある
か否かを逐次検知するための検知手段と、検知手段によ
り検知されていた特定の物が検知されなくなると、検知
されなくなる直前の画像データを、検知されていた特定
の物に関連付けて記憶手段に記憶するための手段と、記
憶手段に記憶されたデータの中から任意の物を表わすデ
ータを、人が選択するための選択手段と、選択手段によ
り任意の物が選択されたことに応答して、選択された任
意の物に関連付けて記憶手段に記憶された画像データを
出力するように出力手段を制御するための手段として機
能させる。
【0030】第12の発明によると、コンピュータは、
画像データと特定の物を表わすデータとに基づいて、画
像データの中に特定の物があるか否かを逐次検知する。
コンピュータは、検知手段により検知されていた特定の
物が検知されなくなると、検知されなくなる直前の画像
データを、検知されていた特定の物に関連付けて記憶手
段に記憶する。選択手段を用いて、人が、記憶手段に記
憶されたデータの中から任意の物を表わすデータを選択
すると、コンピュータは、任意の物が選択されたことに
応答して、選択された任意の物に関連付けて記憶手段に
記憶された画像データを出力する。これにより、所在の
わからなくなる可能性のある物を含む身の回りの物を、
記憶手段に記憶させる。コンピュータは、人の視覚領域
に検知されていた特定の物が検知されなくなると、検知
されなくなる直前の画像データをその物に関連付けて記
憶する。身の回りの物をどこかに置き忘れたことに人が
気付いて、その物を選択する入力をすると、その物が検
知されなくなる直前の画像が出力される。出力された画
像を見た人は、その物の所在を容易に思い出すことがで
きる。その結果、所在のわからなくなる可能性のある物
に特別な機能を付加することなく、人が置き忘れた物を
認知することができる物検索装置をコンピュータにて実
現することができるプログラムを提供できる。
【0031】第13の発明に係るプログラムは、第12
の発明の構成に加えて、検知手段は、画像データと特定
の物を表わすデータとを逐次比較することにより、画像
データの中に特定の物があるか否かを検知するための手
段を含む。
【0032】第13の発明によると、検知手段は、画像
データと特定の物を表わすデータとを逐次比較して、画
像データの中に特定の物があるか否かを検知する。たと
えば、特定の物をテンプレートとして記憶しておき、テ
ンプレートマッチング処理により、テンプレートを検知
して、特定の物があるか否かを検知することができる。
【0033】第14の発明に係るプログラムは、第12
の発明の構成に加えて、検知手段は、画像データと特定
の物を表わすテンプレートデータとに基づくマッチング
処理により、画像データの中にテンプレートデータによ
り表わされる特定の物があるか否かを検知するための手
段を含む。
【0034】第14の発明によると、検知手段は、特定
の物をテンプレートとして記憶しておき、テンプレート
マッチング処理により、テンプレートを検知して、特定
の物があるか否かを検知することができる。
【0035】第15の発明に係るプログラムは、第12
の発明の構成に加えて、コンピュータを、画像データに
基づいて、人が把持した物を抽出するための抽出手段と
して機能させるためのプログラムをさらに含み、特定の
物を表わすデータを記憶手段に記憶するための手段は、
抽出手段により抽出された物を表わすデータを、特定の
物を表わすデータとして記憶手段に記憶するための手段
を含む。
【0036】第15の発明によると、抽出手段は、画像
データに基づいて、人が把持した物を抽出する。コンピ
ュータは、抽出手段により抽出された物を表わすデータ
を、特定の物を表わすデータとして記憶手段に記憶す
る。これにより、一旦人が物を把持すると、把持したも
のが紛失するおそれのある物として記憶手段に記憶され
る。その結果、所在のわからなくなる可能性のある物を
特別な登録することなく、人が置き忘れた物を認知する
ことができる物検索装置をコンピュータにて実現するこ
とができるプログラムを提供できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一
の部品には同一の符号を付してある。それらの名称およ
び機能も同じである。したがってそれらについての詳細
な説明は繰返さない。
【0038】図1を参照して、本実施の形態に係る紛失
物検索装置100は、カメラ部200と、カメラ部20
0から送信される画像データを受信する送受信回路10
2と、人がテンプレートの登録要求を入力したりテンプ
レートの名前を入力したりする入力回路106と、メニ
ュー画面を表示したり、入力回路106からの要求に応
答して画像を表示したりするモニタ108と、この紛失
物検索装置100の全体を制御する制御回路110と、
制御回路110で実行されるプログラムおよびそのプロ
グラムの中間データを記憶する記憶回路120とを含
む。
【0039】制御回路110は、CPU(Central Proc
essing Unit)を含む。CPUは、入力回路106から
入力されたテンプレート登録要求に応答してテンプレー
トを登録したり、登録されたテンプレートと、送受信回
路102を介してカメラ部200から受信した画像デー
タとの間でテンプレートマッチングを行なったり、テン
プレートマッチングの結果によってカメラ部200から
受信した画像データを記憶回路120に記憶したりす
る。
【0040】記憶回路120は、制御回路110のCP
Uで実行されるプログラムを記憶するプログラム記憶部
122と、テンプレート画像、テンプレートマッチング
の結果によりカメラ部200から入力された画像データ
を記憶する画像記憶部124とを含む。
【0041】カメラ部200は、撮像カメラ202と、
撮像カメラ202に接続された画像メモリ204と、画
像メモリ200に接続された送受信回路206とを含
む。撮像カメラ202は、人の視覚領域を撮像できるよ
うに人の頭部または胸部に装着される。送受信回路20
6は、撮像カメラ202により撮像された画像データ
を、前述の送受信回路102へ無線にて送信する。
【0042】本実施の形態に係る紛失物検索装置100
は、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話
またはパーソナルコンピュータなどのコンピュータにお
いて、CPUにより所定のプログラムを実行することに
より実現される。
【0043】図1に示した紛失物検索装置100が前述
のコンピュータにより実現される場合、図1に示した制
御ブロックに加えて、メモリカード、FD(Flexible D
isk)およびCD−ROM(Compact Disc−Read Only Me
mory)などの記録媒体の読取装置をさらに含む。これら
の記録媒体には、所定のプログラムが記録されている。
このようなプログラムは、一般的に、メモリカード、F
DおよびCD−ROMなどの記録媒体に格納されて流通
し、記録媒体の読取装置などにより記録媒体から読取ら
れてプログラム記憶部122に一旦格納される。さらに
プログラム記憶部122から制御回路110内のメモリ
に読出されて、制御回路110のCPUにより実行され
る。また、このような記録媒体を介さない場合には、紛
失物検索装置100は、図1に示した制御ブロックに加
えて、ネットワークに接続され、ネットワークに接続さ
れた他のコンピュータから所定のプログラムを受信する
通信回路をさらに含む。この場合、他のコンピュータに
記録されたプログラムは、ネットワークを介して通信回
路により受信されて、プログラム記憶部122に一旦格
納される。さらにプログラム記憶部122から制御回路
110内のメモリに読出されて、制御回路110のCP
Uにより実行される。
【0044】これらのコンピュータのハードウェア自体
は、PDA、携帯電話およびパーソナルコンピュータ自
体などのように一般的なものである。コンピュータは、
CPUを含む制御回路、記憶回路、入力回路、出力回路
およびOS(Operating System)を含み、プログラムを
実行する環境を備えたものである。本発明のプログラム
は、このようなPDA、携帯電話およびパーソナルコン
ピュータなどのコンピュータを、紛失物検索装置として
機能させるプログラムである。したがって本発明の最も
本質的な部分は、FD、CD−ROM、メモリカード、
固定ディスクなどの記録媒体に記録されたプログラムお
よびサーバから通信回線を介して送信されるプログラム
である。
【0045】図2を参照して、記憶回路120の画像記
憶部120に記憶されるデータについて説明する。図2
に示すように、画像記憶部124に記憶されるデータ
は、データを識別する番号ごとに、テンプレートの名前
を表わす名前と、テンプレートデータID(Identifica
tion)と、最新テンプレートデータIDと、画像データ
IDとを含む。テンプレートデータIDは、テンプレー
トの名前を表わすデータに対応して、登録されたテンプ
レートを一意に特定するためのデータである。最新テン
プレートデータIDは、後述するテンプレートマッチン
グ処理の結果、最も類似度の高い最新のテンプレートデ
ータを特定するためのデータである。画像データID
は、テンプレートマッチング処理の結果、視覚領域内に
検知されていたテンプレートデータが検知されなくなっ
たときに画像記憶部124に記憶された画像データを特
定するためのデータである。
【0046】画像記憶部124は、図2に示すデータを
記憶する記憶部に加えて、少なくとも2フレーム分の画
像データを記憶するバッファを含む。このバッファは、
カメラ部200から受信した画像データの中の最新の2
フレーム分を先入れ先出し方式で記憶する画像メモリに
より実現される。
【0047】図3を参照して、テンプレートデータにつ
いて説明する。図3に示すように、テンプレートデータ
は、図2に示すテンプレートデータIDに対応して画像
記憶部124に記憶された画像を表わすデータである。
【0048】図4を参照して、最新テンプレートデータ
について説明する。図4に示すように、最新テンプレー
トデータは、テンプレートマッチング処理の結果、カメ
ラ部200から受信した最新の画像データの中で、図2
に示すテンプレートデータIDにより特定されるテンプ
レートと最も類似度がテンプレートを表わすデータであ
る。たとえば、図2に示すように、テンプレートデータ
IDが「1003」はテンプレートの名前が「鉛筆」で
ある。この「鉛筆」を表わすテンプレートデータとし
て、図3に示すデータが初期のテンプレートデータとし
て記憶される。この初期のテンプレートデータを用いて
テンプレートマッチング処理された結果、この「鉛筆」
を表わすテンプレートデータとして、図4に示すデータ
が最新テンプレートデータとして記憶される。これは、
図3に示す「1003」の画像が表わすデータと、図4
に示す「1003」の画像が表わすデータとは、同じ対
象物である「鉛筆」を表わすテンプレートデータである
が、図4は、人の動きにより視覚領域が変動したため、
「鉛筆」を見る角度が異なり、テンプレート図形の形態
が変更されたことを示す。このようにして、図3に示す
テンプレートデータを初期データとして、テンプレート
マッチング処理が行なわれる度に最新のテンプレートデ
ータが図4に示すように記憶される。この最新のテンプ
レートデータを用いて、テンプレートマッチング処理を
行なうことにより、マッチング処理の正確さを向上させ
ることができる。
【0049】図5を参照して、紛失物検索装置100で
実行されるプログラムは、テンプレート手動登録処理に
関し、以下のような制御構造を有する。
【0050】ステップ(以下ステップをSと略す。)1
00にて、制御回路110は、撮像カメラ202を作動
させる。S102にて、制御回路110は、モニタ10
8にメニュー画面を表示させる。S104にて制御回路
110は、入力回路106から登録要求が入力されたこ
とを検知したか否かを判断する。登録要求が入力された
ことを検知すると(S104にてYES)、処理はS1
06へ移される。一方、登録要求の入力を検知しないと
(S104にてNO)、処理はS104へ戻され、登録
要求の入力を検知するまで待つ。
【0051】S106にて、制御回路110は、撮像カ
メラ202で撮像され、送受信回路206および送受信
回路102を介して受信した撮像画像からテンプレート
手動登録となる対象物を検出する。このとき、図3に示
すような画像データが撮像カメラ202により撮像され
ているものとする。
【0052】S108にて、制御回路110は、対象物
の名前の入力を行なう。S110にて、制御回路110
は、登録要求されたテンプレートが既に登録済みである
か否かを判断する。この判断は、たとえばS106にて
検出した対象物を表わす画像データまたはS108にて
入力された対象物の名前に基づいて行なわれる。具体的
には、画像データまたは名前を表わすデータと、画像記
憶部124に記憶されたデータ(図2)とを、比較する
ことにより行なわれる。テンプレートデータが登録済み
である場合には(S110にてYES)、処理はS11
4へ移される。一方、テンプレートデータが登録済みで
ない場合には(S110にてNO)、処理はS112に
移される。
【0053】S112にて、制御回路110は、S10
6にて検出された対象物およびS108にて入力された
名前を画像記憶部124に登録する。S114にて、制
御回路110は、処理を終了するか否かを判断する。こ
の判断は、たとえば、入力回路106から、所定のキー
が押されたことにより行なわれる。処理を終了する場合
には(S114にてYES)、このテンプレート手動登
録処理を終了する。一方、処理を終了しない場合には
(S114にてNO)、処理はS102へ戻され、制御
回路110は、モニタ108にメニュー画面を表示させ
る。
【0054】図6を参照して、紛失物検索装置100で
実行されるプログラムは、テンプレート自動登録処理に
関し、以下のような制御構造を有する。以下の説明にお
いて、前述の図5と同じ処理については同じステップ番
号を付してある。したがって、ここでのそれらの詳細な
説明は繰返さない。
【0055】S120にて、制御回路110は、撮像カ
メラ202を作動させた後、送受信回路206および送
受信回路102を介して撮像カメラ202により撮像さ
れた画像データを、カメラ部200から受信したか否か
を判断する。撮像された画像データを受信すると(S1
20にてYES)、処理はS122へ移される。一方、
撮像された画像データを受信しないと(S120にてN
O)、処理はS120へ戻され、カメラ部200からの
画像データの受信を待つ。
【0056】S122にて、制御回路110は、S12
0にて受信した撮像画像データから、人の手を表わすデ
ータを抽出する。S124にて、制御回路110は、S
122にて抽出した手を表わすデータに基づいて、手に
よる把持物があるか否かを判断する。手による把持物が
ある場合には(S124にてYES)、処理はS126
へ移される。一方、手による把持物がない場合には(S
124にてNO)、処理はS114へ移される。
【0057】S126にて、制御回路110は、S12
4にて判断された把持物をテンプレートとして検出す
る。S108にて、制御回路110は、S126にて検
出した対象物の名前を入力する。
【0058】S110にて、制御回路110は、S12
6にて検出されS108にて名前が入力されたテンプレ
ートデータが既に登録済みであるか否かを判断する。登
録済みである場合には(S110にてYES)、処理は
S114へ移される。一方、登録済みでない場合には
(S110にてNO)、処理はS112へ移される。
【0059】S112にて、制御回路110は、S12
6にて検出された対象物およびS108にて入力された
名前を画像記憶部124に登録する。
【0060】図7を参照して、紛失物検索装置100で
実行されるプログラムは、画像データ記憶処理に対し、
以下のような制御構造を有する。以下の説明において、
図7の処理の中で、前述の図5および図6と同じ処理に
ついては同じステップ番号を付してある。したがって、
ここでのそれらの詳細な説明は繰返さない。
【0061】S140にて、制御回路110は、S12
0にて受信したと判断した画像データをバッファの画像
メモリに記憶する。前述の説明の通り、この画像メモリ
には、最新の2フレーム分の画像データが先入れ先出し
方式で記憶されるS142にて、制御回路110は、バ
ッファに記憶された撮像された最新の画像データと、図
4に示すように画像記憶部124に記憶された最新テン
プレートとに基づいて、テンプレートマッチング処理を
行なう。テンプレートマッチング処理は、図4に示す最
新テンプレートデータと、カメラ部200から受信した
撮像された画像データの切出し枠との間で類似計算を行
ない、最も類似度の高い切出し枠を探索する。この処理
により、図4に示す登録されたテンプレートデータによ
り表わされる物が、撮像された画像データの中にあるか
否かが判断される。
【0062】S144にて、制御回路110は、S14
2におけるテンプレートマッチングの結果、対象物を検
知できなくなったか否かを判断する。この判断は、最新
の1つ前のフレームにおいては、テンプレートに基づい
て対象物が検出されていた状態から、最新のフレームに
おいては対象物が検知できなくなったか否かにより行な
われる。対象物が検知できなくなると(S144にてY
ES)、処理はS148へ移される。一方、対象物が検
知できていると(S144にてNO)、処理はS146
へ移される。
【0063】S146にて、制御回路110は、S14
4にて検知していると判断された画像を、最新テンプレ
ートとして図4に示すように画像記憶部124に記憶す
る。
【0064】S148にて、制御回路110は、S14
4にて対象物が検知できなくなったと判断された場合、
バッファの画像メモリに記憶された最新の1つ前の画像
データを、テンプレートデータIDに関連付けて、図2
に示すように画像記憶部124に記憶する。
【0065】S150にて、制御回路110は、登録さ
れたすべてのテンプレートについてテンプレートマッチ
ング処理が完了したか否かを判断する。登録されたすべ
てのテンプレートについてのテンプレートマッチング処
理が完了すると(S150にてYES)、処理はS11
4へ移される。一方、登録されたすべてのテンプレート
についてのテンプレートマッチング処理が完了するまで
は(S150にてNO)、処理はS152へ移される。
【0066】S152にて、制御回路110は、検知対
象を次のテンプレートに変更する。S152における処
理の後、処理は、S142へ戻され、次のテンプレート
を検知対象としたテンプレートマッチング処理が行なわ
れる。
【0067】このようにして、処理終了になるまで、図
2に示すように画像記憶部124に登録されたテンプレ
ートが、カメラ部200にて撮像された画像データの中
に存在するか否かが1フレームずつ検知される。検知さ
れなくなると、検知されなくなる1つ前の画像データ
を、検知されなくなったテンプレートに関連付けて記憶
される。
【0068】図8を参照して、紛失物検索装置100で
実行されるプログラムは、画像データ出力処理に関し、
以下のような制御構造を有する。以下の説明において、
図8の処理の中で、前述の図5と同じ処理については同
じステップ番号を付してある。したがって、ここでのそ
れらの詳細な説明は繰返さない。
【0069】S160にて、制御回路110は、入力回
路106を介して探索要求の入力を検知したか否かを判
断する。探索要求の入力を検知すると(S160にてY
ES)、処理はS162へ移される。一方、探索要求を
検知しないと(S160にてNO)、処理はS160へ
戻され、入力回路106を介した探索要求の入力を待
つ。
【0070】S162にて、制御回路110は、図2に
示すように画像記憶部124に登録されたテンプレート
一覧(画像または名前)をモニタ108に表示させる。
S164にて、制御回路110は、入力回路106を介
してテンプレートの選択の入力を検知したか否かを判断
する。テンプレートの選択の入力を検知すると(S16
4にてYES)、処理はS166へ移される。一方、テ
ンプレートの選択の入力を検知しないと(S164にて
NO)、処理はS114へ移される。
【0071】S166にて、制御回路110は、S16
4にて入力を検知した選択されたテンプレートに関連付
けて記憶された画像をモニタ108に表示させる。この
とき、表示される画像データを特定する情報は、図2に
示すように、画像データIDにより特定される。画像デ
ータIDは、画像データIDに対応するテンプレートデ
ータにより表わされる物が検知されなくなる直前の画像
を表示する。すなわち、テンプレートデータにより表わ
される物が最後に撮像されている画像が表示される。
【0072】以上のような構造およびフローチャートに
基づく、紛失物検索装置100の動作について説明す
る。
【0073】[テンプレート手動登録動作]人が入力回
路106から撮像カメラ202の作動を指示すると、撮
像カメラが動作を開始する(S100)。人は、頭部ま
たは胸部に装着された撮像カメラ202に写るように、
テンプレートに登録したい対象物を見る。モニタ108
に表示されたメニュー画面に従って(S102)、人が
入力回路106から登録要求を入力すると(S104に
てYES)、撮像カメラ202にて撮像された画像から
テンプレート手動登録の対象となる対象物が検出される
(S106)。
【0074】人が入力回路106から対象物の名前を入
力する(S108)。テンプレートを表わす画像データ
および名前に基づいて、検出された対象物が画像記憶部
124に登録済みでない場合には(S110にてN
O)、検出された対象物および名前が画像記憶部124
に登録される。
【0075】[テンプレート自動登録動作]撮像カメラ
202を作動させている状態において(S100)、図
9に示すように、人の手310が印鑑308を把持した
状態が撮像されると、撮像された画像から手が抽出され
る(S122)。手による把持物が判断され(S124
にてYES)、把持物である印鑑がテンプレートの対象
物として検出される(S126)。
【0076】人が入力回路106から対象物の名前を入
力する(S108)。テンプレートを表わす画像データ
および名前に基づいて、検出された対象物が画像記憶部
124に登録済みでない場合には(S110にてN
O)、検出された対象物および名前が画像記憶部120
に登録される。
【0077】このようにして、テンプレート自動登録動
作の場合には、前述のテンプレート手動登録動作と異な
り、人が手に物を持つ度に、手による把持物が対象物と
して検出され、登録済みでない場合には把持されたもの
がテンプレート図形として登録される。
【0078】[画像データ記憶動作]撮像カメラ202
を作動状態にして(S100)、紛失物検索装置100
に画像データ記憶動作状態にすると、撮像画像データを
受信して(S120にてYES)、撮像された画像デー
タがバッファの画像メモリに記憶される(S140)。
このとき、バッファの画像メモリには、2フレーム分の
画像データが記憶される。すなわち、現在撮像カメラ2
02から受信した画像データとその1フレーム前の画像
データとである。
【0079】受信した撮像画像と最新テンプレートとに
基づくテンプレートマッチング処理が行なわれる(S1
42)。1つ前のフレームにおいてテンプレートマッチ
ング処理により検出されていた対象物が、最新のフレー
ムでは検出できなくなった場合(S144にてYE
S)、バッファに記憶された1つ前の画像データをテン
プレートデータIDに関連付けて、図2に示すように画
像記憶部124に記憶する。
【0080】このような動作が、図2に示す登録された
すべてのテンプレートについて行なわれる。撮像カメラ
202から、たとえば、1秒ごとに1フレーム分の画像
データが送信され、すべてのテンプレートについてのテ
ンプレートマッチング処理が1秒以内で行なわれるよう
にする。1秒間隔で、受信した画像データに対して、図
2に示すように登録された複数のテンプレートのそれぞ
れについて、テンプレートマッチングが行なわれる。そ
れぞれのテンプレートマッチングの結果、対象物が検知
できなくなった場合には、バッファの画像メモリに記憶
された1フレーム前の画像データがテンプレートデータ
IDに関連付けて画像記憶部124に記憶される。
【0081】このとき、テンプレートマッチング処理
は、図10に示すように、撮像カメラ202から受信し
た画像データの中の切出し枠400を走査して、切出し
枠400に含まれる画像データと、最新テンプレートデ
ータIDにより特定されるテンプレートデータとの類似
度を計算する。最も類似度の高い切出し部のデータが抽
出され、その画像データが最新テンプレートデータとし
て記憶される。なお、一定値以上の類似度を有する切出
し部が存在しない場合には、そのテンプレート図形が存
在しないものとして判断される。
【0082】[画像データ出力動作]人が紛失物検索装
置100を装着している生活している場合において、印
鑑の所在がわからなくなった場合について説明する。
【0083】図10に示すように、印鑑308が撮像さ
れた画像データを撮像カメラ202から受信している場
合には、印鑑を表わす最新のテンプレートデータに基づ
いて印鑑が検知される。この状態から、図11に示すよ
うに、印鑑を人が筆箱302などに格納した場合には、
印鑑308をテンプレートマッチングにより検知するこ
とができなくなる。そのとき、図10に示す印鑑308
が検知されなくなる直前の画像データが画像記憶部12
4に、印鑑を表わすテンプレートデータIDまたは名前
に対応付けて記憶される。この場合、図10に示す画像
データが画像記憶部124に記憶される。
【0084】このようにして画像記憶部124に画像デ
ータが記憶されている場合において、人が印鑑308の
所在がわからなくなったことに気付くと、人は入力回路
106から探索要求を入力する(S106にてYE
S)。画像記憶部124に記憶されたテンプレートの一
覧(画像または名前)が表示され(S162)、印鑑を
表わすテンプレートの選択を入力する(164にてYE
S)。選択された印鑑を表わすテンプレートに関連付け
て記憶された図10に示す画像がモニタ108に表示さ
れる。
【0085】図10に示す画像がモニタ108に表示さ
れると、人は、印鑑308が最後に検知された画像に基
づいて、印鑑の所在を認知することができる。たとえば
この場合、筆箱302の中に格納されたことなどを思い
出す。
【0086】以上のようにして、本実施の形態に係る紛
失物検索装置は、紛失するおそれのある対象物に新たな
機能を設けることなく、人の視覚領域を撮像した画像デ
ータに基づいて、予めテンプレートデータを登録してお
き、テンプレートデータと視覚領域を撮像した画像デー
タとの間でテンプレートマッチングを行なう。撮像され
た画像データの中にテンプレート図形が存在しなくなる
と、その直前の画像データをテンプレート図形に対応付
けて記憶しておく。人が検索したいテンプレートを入力
すると、その入力されたテンプレートに対応付けて記憶
された画像データがモニタに表示される。その結果、人
はその画像データを見ることにより、所在がわからなく
なったものが最後に撮像された画像データに基づいて、
その物の所在を思い出すことができる。
【0087】なお、図6のS108の処理を行なわない
形態も考えられる。すなわち、自動登録処理においてテ
ンプレートの名前を入力しないものである。このように
すると、テンプレートの名前を人が入力する必要がなく
なり、完全に自動でテンプレートの登録ができる。
【0088】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る紛失物検索装置の
全体構成図である。
【図2】 図1の画像記憶部に記憶されるデータを表わ
す図である。
【図3】 図1の画像記憶部に記憶されるテンプレート
データを表わす図である。
【図4】 図1の画像記憶部に記憶される最新テンプレ
ートデータを表わす図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係るテンプレート手動
登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態に係るテンプレート自動
登録処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態に係る画像データ記憶処
理の手順を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施の形態に係る画像データ出力処
理の手順を示すフローチャートである。
【図9】 図1の撮像カメラによる撮像画像の例(その
1)である。
【図10】 図1の撮像カメラによる撮像画像の例(そ
の2)である。
【図11】 図1の撮像カメラによる撮像画像の例(そ
の3)である。
【符号の説明】
100 紛失物検索装置、102 送受信回路、106
入力回路、108モニタ、110 制御回路、120
記憶回路、122 プログラム記憶部、124 画像
記憶部、200 カメラ部、202 撮像カメラ、20
4 画像メモリ、206 送受信回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを受取るための受取手段と、 特定の物を表わすデータを記憶するための第1の記憶手
    段と、 前記受取手段と前記第1の記憶手段とに接続され、前記
    画像データと前記特定の物を表わすデータとに基づい
    て、前記画像データの中に前記特定の物があるか否かを
    逐次検知するための検知手段と、 前記受取手段と前記検知手段とに接続され、前記検知手
    段により検知されていた前記特定の物が検知されなくな
    ると、前記検知されなくなる直前の画像データを、前記
    検知されていた特定の物に関連付けて記憶するための第
    2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に接続され、前記第1の記憶手段に
    記憶されたデータの中から任意の物を表わすデータを、
    人が選択するための選択手段と、 前記選択手段と前記第2の記憶手段とに接続され、前記
    選択手段により前記任意の物が選択されたことに応答し
    て、前記選択手段により選択された任意の物に関連付け
    て前記第2の記憶手段に記憶された画像データを出力す
    るための出力手段とを含む、物検索装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、前記画像データと前記
    特定の物を表わすデータとを逐次比較することにより、
    前記画像データの中に前記特定の物があるか否かを検知
    するための手段を含む、請求項1に記載の物検索装置。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、前記画像データと前記
    特定の物を表わすテンプレートデータとに基づくマッチ
    ング処理により、前記画像データの中に前記テンプレー
    トデータにより表わされる特定の物があるか否かを検知
    するための手段を含む、請求項1に記載の物検索装置。
  4. 【請求項4】 前記物検索装置は、前記受取手段に接続
    され、前記画像データに基づいて、人が把持した物を抽
    出するための抽出手段をさらに含み、 前記第1の記憶手段は、前記抽出手段により抽出された
    物を表わすデータを、前記特定の物を表わすデータとし
    て記憶するための手段を含む、請求項1に記載の物検索
    装置。
  5. 【請求項5】 前記物検索装置は、 画像を撮像するための撮像手段と、 前記撮像手段に接続され、前記撮像手段により撮像され
    た画像データを無線にて送信するための送信手段とをさ
    らに含み、 前記受取手段は、前記送信手段により無線にて送信され
    た前記画像データを受信するための手段を含む、請求項
    1に記載の物検索装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像手段は、人に装着される、請求
    項5に記載の物検索装置。
  7. 【請求項7】 画像データを受取る受取ステップと、 特定の物を表わすデータを予め準備する準備ステップ
    と、 前記画像データと前記特定の物を表わすデータとに基づ
    いて、前記画像データの中に前記特定の物があるか否か
    を逐次検知する検知ステップと、 前記検知ステップにて検知されていた前記特定の物が検
    知されなくなると、前記検知されなくなる直前の画像デ
    ータを、前記検知されていた特定の物に関連付けて記憶
    する記憶ステップと、 前記準備ステップにて準備されたデータの中から任意の
    物を表わすデータを、人が選択する選択ステップと、 前記選択ステップにて前記任意の物が選択されたことに
    応答して、前記選択された任意の物に関連付けて前記記
    憶ステップにて記憶された画像データを出力する出力ス
    テップとを含む、物検索方法。
  8. 【請求項8】 前記検知ステップは、前記画像データと
    前記特定の物を表わすデータとを逐次比較することによ
    り、前記画像データの中に前記特定の物があるか否かを
    検知するステップを含む、請求項7に記載の物検索方
    法。
  9. 【請求項9】 前記検知ステップは、前記画像データと
    前記特定の物を表わすテンプレートデータとに基づくマ
    ッチング処理により、前記画像データの中に前記テンプ
    レートデータにより表わされる特定の物があるか否かを
    検知するステップを含む、請求項7に記載の物検索方
    法。
  10. 【請求項10】 前記物検索方法は、前記画像データに
    基づいて、人が把持した物を抽出する抽出ステップをさ
    らに含み、 前記準備ステップは、前記抽出ステップにて抽出された
    物を表わすデータを、前記特定の物を表わすデータとし
    て準備するステップを含む、請求項7に記載の物検索方
    法。
  11. 【請求項11】 前記物検索方法は、 画像を撮像するステップと、 前記撮像ステップにて撮像された画像データを無線にて
    送信する送信ステップとをさらに含み、 前記受取ステップは、前記送信ステップにおいて無線に
    て送信された前記画像データを受信するステップを含
    む、請求項7に記載の物検索方法。
  12. 【請求項12】 画像データを受取るための受取手段
    と、記憶手段と、出力手段とを含むコンピュータを、 特定の物を表わすデータを前記記憶手段に記憶するため
    の手段と、 前記受取手段により受取った画像データと前記記憶手段
    に記憶された特定の物を表わすデータとに基づいて、前
    記画像データの中に前記特定の物があるか否かを逐次検
    知するための検知手段と、 前記検知手段により検知されていた前記特定の物が検知
    されなくなると、前記検知されなくなる直前の画像デー
    タを、前記検知されていた特定の物に関連付けて前記記
    憶手段に記憶するための手段と、 前記記憶手段に記憶されたデータの中から任意の物を表
    わすデータを、人が選択するための選択手段と、 前記選択手段により任意の物が選択されたことに応答し
    て、選択された任意の物に関連付けて前記記憶手段に記
    憶された画像データを出力するように前記出力手段を制
    御するための手段として機能させるためのプログラム。
  13. 【請求項13】 前記検知手段は、前記画像データと前
    記特定の物を表わすデータとを逐次比較することによ
    り、前記画像データの中に前記特定の物があるか否かを
    検知するための手段を含む、請求項12に記載のプログ
    ラム。
  14. 【請求項14】 前記検知手段は、前記画像データと前
    記特定の物を表わすテンプレートデータとに基づくマッ
    チング処理により、前記画像データの中に前記テンプレ
    ートデータにより表わされる特定の物があるか否かを検
    知するための手段を含む、請求項12に記載のプログラ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記プログラムは、前記コンピュータ
    を、前記画像データに基づいて、人が把持した物を抽出
    するための抽出手段として機能させるためのプログラム
    をさらに含み、 特定の物を表わすデータを前記記憶手段に記憶するため
    の手段は、前記抽出手段により抽出された物を表わすデ
    ータを、前記特定の物を表わすデータとして前記記憶手
    段に記憶するための手段を含む、請求項12に記載のプ
    ログラム。
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