JP2002328945A - 情報検索システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザに推薦する情報として類推情報ではな
く確定情報を提供することができ、かつ情報の検索行為
自体が楽しみとなる情報検索システムを提供する。 【解決手段】 情報検索システムは、クライアント１０
が、ユーザが検索条件を入力する入力部１０１、ユーザ
が入力した検索条件をサーバ２０に送信及び検索結果を
受信する送受信部１０２、検索結果をユーザの人物嗜好
データに基づいて推薦情報リストとして並べ替えるソー
ト部１０３、推薦情報リストをユーザに提示する表示部
１０４、及びユーザ嗜好データを保存する格納部１０５
を備え、サーバ２０が、送受信部２０１、検索条件に基
づき検索処理を行う検索部２０２、及び複数の情報提供
者の嗜好データを該情報提供者の評価情報と共に蓄積す
る格納部２０３を備え、検索部２０２による検索により
格納部２０３に検索条件対象の評価情報があるときは、
ユーザに検索結果として評価情報又はそのメタデータを
該情報提供者のデータと共に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数の情報提供者
の嗜好データからユーザの指定した検索条件に合う情報
を選択し、ユーザの嗜好データに合わせて推薦する情報
検索システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】インターネットの発展している現在、Ｔ
Ｖやラジオ、広告等でホームページのＵＲＬ（Uniform
Resource Locator）や問い合わせ用の電子メールアドレ
スを表示したり、やりとりしたりすることが数多くあ
る。情報技術の進歩とインターネットの普及によりエン
ドユーザが多種多様な電子化情報を容易に取得できる環
境が整ってきた。しかし、大量の電子化情報の氾濫は人
間が管理可能な量を遥かに超え、欲しい情報を見つけだ
すのが困難な状況も生んでいる。こうした状況に対応
し、コンピュータによって情報を取捨選択するシステム
が開発・実用化されてきている。例えば、キーワードマ
ッチングによる検索エンジンや、ユーザの関心に沿って
情報を取捨選択する情報フィルタリング及び情報フィル
タリングを用いた情報ナビゲーションなどである。

【０００３】また、他のユーザが評価した情報をユーザ
に推薦するための情報検索システムには、以下のような
ものがある。特開２０００−１８７６６６号公報によれ
ば、ユーザと他ユーザの嗜好の類似度を評価判定し、類
似度が高いと判定された他のユーザが評価した情報をユ
ーザに紹介する技術が開示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の情報
検索システムにあっては、以下のような問題点があっ
た。上記公報記載の装置のように、ユーザと他ユーザの
嗜好データの類似度を判定し、類似度が高いと判定され
た他のユーザが評価した情報をユーザに紹介する検索シ
ステムでは、ユーザに推薦する情報はあくまでも類推に
過ぎない。また検索すること自体には面白味が少ないと
いう問題を有している。本発明はそのような状況に鑑み
てなされたもので、ユーザに推薦する情報として類推情
報ではなく確定情報を提供することができ、かつ情報の
検索行為自体が楽しみとなる情報検索システムを提供す
ることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の情報検索システ
ムは、ユーザに推薦する情報を検索する情報検索システ
ムにおいて、複数の情報提供者の嗜好データを該情報提
供者の評価情報と共に蓄積する嗜好データベースと、ユ
ーザが検索を行う際の検索条件を設定する入力手段と、
前記入力手段で設定された検索条件を用いて前記嗜好デ
ータベースから情報提供者のデータを検索する検索手段
と、前記検索手段による検索により前記嗜好データベー
スに検索条件対象の評価情報があるときは、前記評価情
報又はその付随情報を該情報提供者のデータと共に出力
する出力手段とを備えることを特徴としている。

【０００６】また、より好ましくは、前記入力手段は、
ユーザが評価した情報又はその付随情報を検索条件とし
て指定するものであってもよい。さらに、より好ましく
は、ユーザの人物に対する嗜好データを蓄積するユーザ
嗜好データベースと、前記ユーザの人物嗜好データに基
づいて前記検索手段による検索結果の順位を並べ換える
ソート手段とを備えるものであってもよい。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の好適な情報検索システムの実施の形態について詳
細に説明する。図１は、本発明の実施の形態の情報検索
システムの基本構成を示すブロック図である。情報検索
システムとして、パーソナルコンピュータに適用した例
である。図１において、情報検索システムは、利用者が
サービスを使用するユーザ側であるクライアント１０部
分と、本サービスを提供するサーバ２０部分とからな
る。

【０００８】クライアント１０は、ユーザが検索条件を
入力する入力部１０１（入力手段）、ユーザが入力した
検索条件をサーバ２０に送信及び検索結果を受信する送
受信部１０２、検索結果をユーザの人物嗜好データに基
づいて推薦情報リストとして並べ替えるソート部１０３
（ソート手段）、推薦情報リストをユーザに提示する表
示部１０４（出力手段）、及びユーザ嗜好データを保存
する格納部１０５から構成される。

【０００９】より詳細には、クライアント１０は、一般
的な電子メール端末であり、検索処理，ソート処理を含
む各種処理を実行するＣＰＵ等からなる制御部、ＲＯ
Ｍ、ＲＡＭ及び電気的に書換可能な不揮発性メモリであ
るＥＥＰＲＯＭ（electricallyerasable programmable
ROM）やFlash ROMなどからなりプログラム、通信制御デ
ータ、さらに嗜好データ等の種々のデータを記憶する格
納部１０５、英数キー，カーソル移動キー等の入力キー
群からなる入力部１０１、電子メールの送受信を行う送
受信部１０２、及びドットマトリクス構成の液晶表示装
置（ＬＣＤ），ＬＣＤドライバ等からなる表示部１０４
を備えて構成される。

【００１０】サーバ２０は、ユーザによって指定された
検索条件を受信及び検索結果を送信する送受信部２０
１、検索条件に基づき検索処理を行う検索部２０２（検
索手段）、及び情報提供者の嗜好データを嗜好データベ
ースとして収める格納部２０３（嗜好データベース）か
ら構成される。また、図示は省略するが、キーボード及
びマウス等のポインティングデバイスからなる入力部、
ＣＲＴ等からなる表示部を備える。検索部２０２は、入
出力等の動作演算処理の実行を含む装置全体の制御を行
うＣＰＵ等からなる制御部により検索処理として実行さ
れる。格納部２０３は、情報提供者の嗜好データを収め
るデータベースである。

【００１１】図２は、サーバ２０側の格納部２０３に収
められている情報提供者の嗜好データの一例を示す図で
ある。また、図３は、サーバ２０側の格納部２０３に収
められているタグ付けされた情報提供者の嗜好データの
一例を示す図である。図２（ａ）〜（ｃ）に示すよう
に、格納部２０３には情報提供者の職業、名前、各ジャ
ンルの好きなコンテンツとその評価値を保持する。情報
提供者の嗜好データは、図３に示すようにタグ付けのツ
リー構造をしたデータでもよい。

【００１２】図４は、クライアント１０側の格納部１０
５に収められているユーザの人物嗜好データの一例を示
す図である。図４に示すように、格納部１０５には、ユ
ーザは自分が好んでいる映画監督やミュージシャンなど
の好きな人データをその職業と重要度と共に保持する。
以下、上述のように構成された情報検索システムの動作
を説明する。

【００１３】図５は、ユーザが検索条件を入力する画面
を示す図であり、表示部１０４に表示される表示画面を
示す。この画面でユーザは、自らが面白いと評価した情
報、又はそのメタデータ（Metadata）及び検索対象を入
力する。メタデータとは、情報の付随情報のことであ
り、業務系データベースからの抽出時の履歴情報、デー
タ構造の情報、データ変換に関する情報、データベース
のアーキテクチャと内容に関する属性情報などである。
本実施の形態では、メタデータは、例えば映画という情
報であればその付随情報である監督や出演者名、制作
国、著作権情報等が例として挙げられる。図５の例で
は、ユーザが評価した情報もしくはそのメタデータとし
てコンテンツのジャンル、タイトルを入力する。

【００１４】このように検索条件を指定することで、図
５に示されるように、ある「映画」を面白いと感じたユ
ーザが、同じ映画を面白いと感じた情報提供者から
「本」という異なった分野の情報を推薦してもらうこと
ができる。このことはユーザが詳しくない分野の情報も
検索できるという点で有効である。また、検索対象とし
て人名を指定し、同じコンテンツを評価している人物を
検索するといった使い方も可能である。

【００１５】図６は、検索結果を出力する画面を示す図
であり、図５の検索条件に基づいて検索を行った結果の
推薦情報リストを表示する画面である。ここではコンテ
ンツのタイトルだけでなく、情報提供者の名前や職業、
推薦コンテンツの評価値等と共に表示を行う。よってユ
ーザはどのような情報提供者がどのようなコンテンツを
評価しているのかを知ることができる。

【００１６】次に、情報検索システムの具体的な動作に
ついて説明する。以下、図５の検索条件入力から、図２
の情報提供者嗜好情報及び図４のユーザの人物嗜好デー
タに基づいて検索を行ったときに図６の推薦情報リスト
を得る過程を図７及び図８のフローを参照しながら順に
説明する。

【００１７】図７は、ユーザが検索条件を入力してから
検索結果を得るまでのフローチャートであり、図８は、
サーバ２０側の検索部２０２で実行される検索処理のフ
ローチャートである。図中、Ｓはフローの各ステップを
示す。まず、ステップＳ１０１においてユーザはコンテ
ンツの検索を続行するか否かを決定する。検索を行う場
合は、入力部１０１で図５に示す入力画面から検索条件
を入力し、送受信部１０２はステップＳ１０２でサーバ
２０側の送受信部２０１に検索条件を送信する。検索を
行わない場合はそのまま処理を終了する。

【００１８】サーバ２０側では、送受信部２０１でクラ
イアント１０側から送信された検索条件を受信し、検索
部２０２に渡す。検索条件を渡された検索部２０２は、
ステップＳ２０１で格納部２０３に収められている情報
提供者の嗜好データの個数をＮとし（この場合Ｎ＝３と
なる）、カウント用の変数Ｉを初期化（Ｉ＝０）する。

【００１９】次いで、ステップＳ２０２で格納部２０３
に収められている嗜好情報を全て調べ終わったかどうか
のチェックするためＩ＝Ｎか否かの判定を行う。Ｉ＝Ｎ
であれば、格納部２０３の嗜好データを全て調べ終わっ
たと判断して検索処理は終了する。Ｉ＝Ｎでなければ、
ステップＳ２０３でカウント用の変数Ｉを１つインクリ
メントする。いま、Ｉ＝０，Ｎ＝３であるためステップ
Ｓ２０３に進み、Ｉを１増やしＩ＝１とする。

【００２０】次いで、ステップＳ２０４で嗜好データフ
ァイルＩにユーザが評価した情報があるかを調べ、ステ
ップＳ２０５で嗜好データファイルＩ（＝１）内に検索
条件の“面白かったコンテンツ”があるか否かをチェッ
クする。ここでは図５に示すように、面白かったコンテ
ンツとして、ジャンルは「映画」でタイトルは「ｍｏｖ
ｉｅ２」がある。

【００２１】図２（ａ）に示す嗜好データ１には、「映
画ｍｏｖｉｅ２」の評価があるのでステップＳ２０５の
判定でＹｅｓとなり、ステップＳ２０６に進む。嗜好デ
ータファイルＩにユーザが評価した情報がなければ、上
記ステップＳ２０２に戻る。ステップＳ２０６では、嗜
好データファイルＩに検索条件の検索対象の評価情報が
あるか調べ、ステップＳ２０７で嗜好データファイルＩ
（＝１）内に検索条件の“検索対象”があるかどうかチ
ェックする。ここでは、図５に示すように、嗜好データ
ファイルＩ（＝１）内に検索条件の検索対象「本」があ
る。

【００２２】図２（ａ）に示す嗜好データ１には、
「本」の評価があるのでステップＳ２０７の判定でＹｅ
ｓとなり、ステップＳ２０８に進む。嗜好データファイ
ルＩに検索条件の検索対象の評価情報がなければ、上記
ステップＳ２０２に戻る。ステップＳ２０８では、評価
されている情報を推薦情報リストに加えて上記ステップ
Ｓ２０２に戻ってステップＳ２０２〜ステップＳ２０８
を繰り返す。

【００２３】ここでは、嗜好データＩ（＝１）で評価さ
れている本のタイトル、評価値、嗜好データＩ（＝１）
の情報提供者の名前（＝ｎａｍｅ１）、職業（＝ｊｏｂ
１）を検索結果に加える。ステップＳ２０２〜ステップ
Ｓ２０８を繰り返すことにより、同様に、図２（ｂ）
（ｃ）に示す嗜好データ２及び嗜好データ３のデータが
検索結果に加わる。嗜好データ３を調べ終わった時点で
Ｉ＝３となるので、ステップＳ２０２の判定がＹｅｓと
なり、図７のユーザ側に対するステップＳ１０３の検索
処理は終了することになる。

【００２４】ステップＳ１０４でクライアント１０の送
受信部１０２は検索結果を受信する。次いで、ステップ
Ｓ１０５でソート部１０３は格納部１０５に収められて
いるユーザ人物嗜好データ（図３参照）に基づいて検索
結果の並べ替えを行い、推薦情報リストを作成する。次
いで、ステップＳ１０６でこの推薦情報リストによる検
査結果を表示して上記ステップＳ１０１に戻る。図３の
嗜好データには、ｎａｍｅ１の人物の重要度は記載され
ておらず（推薦情報リストに記載されている人物は記載
されていない人物より重要度が高いとする）、ｎａｍｅ
２の人物の重要度はｎａｍｅ３の人物のそれよりも高
い。したがって、図６に示すように、推薦情報リスト
は、ｎａｍｅ２、ｎａｍｅ３、ｎａｍｅ１の順番で表示
される。

【００２５】以上のように、本実施の形態の情報検索シ
ステムは、クライアント１０が、ユーザが検索条件を入
力する入力部１０１、ユーザが入力した検索条件をサー
バ２０に送信及び検索結果を受信する送受信部１０２、
検索結果をユーザの人物嗜好データに基づいて推薦情報
リストとして並べ替えるソート部１０３、推薦情報リス
トをユーザに提示する表示部１０４、及びユーザ嗜好デ
ータを保存する格納部１０５を備え、サーバ２０が、送
受信部２０１、検索条件に基づき検索処理を行う検索部
２０２、及び複数の情報提供者の嗜好データを該情報提
供者の評価情報と共に蓄積する格納部２０３を備え、検
索部２０２による検索により格納部２０３に検索条件対
象の評価情報があるときは、ユーザに検索結果として評
価情報又はそのメタデータを該情報提供者のデータと共
に表示するように構成したので、ユーザに推薦する情報
として類推情報ではなく確定情報を提供することがで
き、かつ情報提供者の嗜好データからの情報検索となる
ため、情報提供者の嗜好をも知ることができ、情報の検
索行為自体が楽しみとなる情報検索システムが実現でき
る。

【００２６】なお、本発明の情報検索システムは、上述
の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。例えば、上述したようなパーソナルコンピ
ュータを用いたクライアント／サーバに適用することも
できるが、これには限定されず、全ての装置に適用可能
である。

【００２７】また、本実施の形態に係る情報検索システ
ムが、ＰＤＡ（Personal Digital Assistant）等の携帯
情報端末やパーソナルコンピュータのデータ通信機能と
して組み込まれたものでもよい。さらに、上記情報検索
システムを構成する各回路部等の種類、データベース、
データベースに蓄積されるデータの種類などは前述した
実施形態に限られない。

【００２８】

【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、ユーザに確定情報を提供すること及び情報の検索行
為自体が楽しみになる情報検索システムを実現すること
ができる。具体的には、以下のような効果を得ることが
できる。すなわち、情報提供者がどのような情報を推薦
しているのかを知ることができる。そのため、ユーザに
類推情報ではなく確定情報を提供することができる。ま
たユーザが情報提供者の嗜好を知ることができるため、
検索行為自体がユーザの楽しみとなり得る。

【００２９】また、ユーザが高い評価を与えた情報を指
定するだけでユーザが詳しくない検索対象の情報も検索
することが可能となる。また、検索対象として情報提供
者を指定すれば同じ嗜好をもつ情報提供者を発見するこ
とができ、検索行為自体がユーザの楽しみとなり得る。
また、類似度の計算等は不要であり単純な検索作業によ
り情報の推薦情報リストを作成することが可能になる。
さらに、ユーザが高い評価を与えている情報提供者から
情報推薦を受けることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の情報検索システムの基本
構成を示すブロック図である。

【図２】本実施の形態の情報検索システムサーバ側の格
納部に収められている情報提供者の嗜好データの一例を
示す図である。

【図３】本実施の形態の情報検索システムのサーバ側の
格納部に収められているタグ付けされた情報提供者の嗜
好データの一例を示す図である。

【図４】本実施の形態の情報検索システムのクライアン
ト側の格納部に収められているユーザの人物嗜好データ
の一例を示す図である。

【図５】本実施の形態の情報検索システムのユーザが検
索条件を入力する画面を示す図である。

【図６】本実施の形態の情報検索システムの検索結果を
出力する画面を示す図である。

【図７】本実施の形態の情報検索システムのユーザが検
索条件を入力してから検索結果を得るまでのフローチャ
ートである。

【図８】本実施の形態の情報検索システムのサーバ側の
検索部で実行される検索処理のフローチャートである。

【符号の説明】

１０ クライアント ２０ サーバ １０１ 入力部（入力手段） １０２，２０１ 送受信部 １０３ ソート部（ソート手段） １０４ 表示部（出力手段） １０５ 格納部 ２０２ 検索部（検索手段） ２０３ 格納部（嗜好データベース）

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ユーザに推薦する情報を検索する情報検
   索システムにおいて、 複数の情報提供者の嗜好データを該情報提供者の評価情
   報と共に蓄積する嗜好データベースと、 ユーザが検索を行う際の検索条件を設定する入力手段
   と、 前記入力手段で設定された検索条件を用いて前記嗜好デ
   ータベースから情報提供者のデータを検索する検索手段
   と、 前記検索手段による検索により前記嗜好データベースに
   検索条件対象の評価情報があるときは、前記評価情報又
   はその付随情報を該情報提供者のデータと共に出力する
   出力手段とを備えることを特徴とする情報検索システ
   ム。
2. 【請求項２】 前記入力手段は、ユーザが評価した情報
   又はその付随情報を検索条件として指定することを特徴
   とする請求項１記載の情報検索システム。
3. 【請求項３】 さらに、ユーザの人物に対する嗜好デー
   タを蓄積するユーザ嗜好データベースと、 前記ユーザの人物嗜好データに基づいて前記検索手段に
   よる検索結果の順位を並べ換えるソート手段とを備える
   ことを特徴とする請求項１記載の情報検索システム。