JP2002328214A - 回折素子およびその製造方法 - Google Patents

回折素子およびその製造方法

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JP2002328214A
JP2002328214A JP2002053730A JP2002053730A JP2002328214A JP 2002328214 A JP2002328214 A JP 2002328214A JP 2002053730 A JP2002053730 A JP 2002053730A JP 2002053730 A JP2002053730 A JP 2002053730A JP 2002328214 A JP2002328214 A JP 2002328214A
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diffraction element
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convex pattern
diffraction
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JP2002053730A
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English (en)
Inventor
Kazushi Mori
和思 森
Atsushi Tajiri
敦志 田尻
Toyozo Nishida
豊三 西田
Yasuaki Inoue
泰明 井上
Yasuhiro Ueda
康博 上田
Minoru Sawada
稔 澤田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 格子ピッチが高精度で微細化された格子パタ
ーンを有する擬似ブレーズ化回折素子を提供することで
ある。 【解決手段】 鏡面対称な格子パターンを有する第1の
回折素子2および第2の回折素子3を作製する。第1の
回折素子2と第2の回折素子3とを互いに向かい合わせ
て貼り合わせる。このとき、格子パターンが合致した状
態から光が回折する方向Xへ格子ピッチΔの1/4程度
互いに位置をずらし、接着剤4により固定する。圧電素
子を用いて製造時にシフト量を調整し、または使用時に
シフト量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ装
置等の光情報処理装置に用いる回折素子およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回折素子は、光学システムにおいて、光
路の変換や波長の分離などの重要な役割を果たしてい
る。図20は矩形断面格子を有する透過型の回折素子が
光を回折する様子を模式的に表した図である。
【0003】図20において、矩形断面格子を有する透
過型の回折素子100は、入射光Lを+1次回折光La
および−1次回折光Lbとしてほぼ均等な分配比により
回折する。反射型の回折素子についても同様である。
【0004】ところが、回折素子の使い方によっては+
1次回折光Laおよび−1次回折光Lbのうちどちらか
一方の回折光しか用いない場合があり、その場合は他方
の回折光の光量分だけ光量が無駄になってしまう。そこ
で、通常行われるのがブレーズ化と呼ばれるものであ
る。
【0005】図21は透過型のブレーズ化回折素子が光
を回折する様子を模式的に表した図である。図21のブ
レーズ化回折素子101においては、格子の断面形状を
のこぎり形にすることによって、入射光Lを一方の回折
光Laとしてほぼ100%回折する。このような透過型
のブレーズ化回折素子101の作製は透明基板を直接切
削加工するか、切削加工した金型を用いて樹脂成形する
かなどにより行う。反射型のブレーズ化回折素子の場合
は、透過型のブレーズ化回折素子の表面に反射膜を施す
ことにより作製する。
【0006】しかし、この作製方法は格子ピッチが10
0μm程度までの長い格子ピッチを有する回折素子には
有効であるが、格子ピッチが数10μm以下になると作
製が困難になる。そこで考えられたのが、擬似ブレーズ
化による回折素子である。
【0007】図22は従来の透過型擬似ブレーズ化回折
素子が光を回折する様子を模式的に表した図である。図
22の擬似ブレーズ化回折素子102においては、格子
断面が階段状になっており、近似的にのこぎり形であ
る。+1次回折光Laと−1次回折光Lbとの分配比
は、格子断面の階段数をいかに多くするかによって決ま
り、多くするほどブレーズ化回折素子101に近くな
る。従来の反射型擬似ブレーズ化回折素子についても同
様である。
【0008】したがって、このような従来の擬似ブレー
ズ化回折素子102によって回折される光は、用いない
側へもいくらか回折されるが、矩形断面格子を有する回
折素子の場合よりも光のロスを少なくすることができ、
近年、光ピックアップ装置などの光学部品にしばしば採
用されるようになってきている。
【0009】このような従来の擬似ブレーズ化回折素子
102は、多段階エッチングによって作製される。図2
3は従来の擬似ブレーズ化回折素子の作製工程を表す図
である。まず、図23(a)のように、透明基板103
上にフォトリソグラフィによって面内格子パターン状の
フォトレジスト104を形成する。そして、図23
(b)のようにフォトレジスト104をマスクとしてエ
ッチングを行う。図23(c)は塗布されたフォトレジ
スト104を除去した状態の図である。さらに、図23
(c)の状態から凹部の底面の一部を残して図23
(d)のように面内格子パターン状のフォトレジスト1
04を形成する。そして、図23(e)のようにフォト
レジスト104をマスクとしてエッチングを行う。図2
3(f)は塗布されたフォトレジスト104を除去した
状態の図である。
【0010】このような工程を経ることにより、階段状
の格子断面が完成する。階段数を増やす場合は、エッチ
ング溝幅を細分化し、図23(d)〜(f)の工程を繰
り返す。反射型の場合は、上記工程が完成した表面に反
射膜を施すことにより作製する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記作製方法は格子ピ
ッチが10μm程度までの回折素子の場合は有効である
が、格子ピッチが数μmになると、格子ピッチと格子深
さのアスペクト比が小さくなり、2回目以降のフォトレ
ジストのパターニングが困難になるため高精度に作製で
きないという問題があった。
【0012】本発明の目的は、格子ピッチが高精度で微
細化された格子パターンを有する擬似ブレーズ化回折素
子およびその製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)
第1の発明 第1の発明に係る回折素子は、透明材料からなりかつ第
1の凹凸パターンを表面に有する第1の基板と、第1の
凹凸パターンとほぼ鏡面対称な第2の凹凸パターンを表
面に有する第2の基板とを有し、第1の凹凸パターンの
凸部の上面と第2の凹凸パターンの凸部の上面とが互い
に対向して接触するとともに、第1の凹凸パターンの各
凸部の一側面の位置と第2の凹凸パターンの対応する凸
部の一側面の位置とが第1および第2の各凸部の一側面
と交差する一方向に互いに所定距離ずつずれるように、
第1の基板と第2の基板とが接合されたものである。
【0014】ここで、鏡面対称とは、2つのパターンを
対向するように重ね合わせたときにこれらのパターンが
一致することをいう。
【0015】本発明に係る回折素子においては、透明材
料からなりかつ第1の凹凸パターンを表面に有する第1
の基板と第1の凹凸パターンと互いにほぼ鏡面対称な第
2の凹凸パターンを表面に有する第2の基板とが第1の
凹凸パターンの凸部の上面と第2の凹凸パターンの凸部
の上面とを互いに対向するように接合されている。ま
た、第1の凹凸パターンの各凸部の一側面の位置と第2
の凹凸パターンの対応する凸部の一側面の位置とが第1
および第2の各凸部の一側面と交差する位置方向に互い
に所定距離ずつずれている。このように、2つの基板を
貼り合わせることにより断面が階段状の格子パターンを
形成することができる。それにより、格子ピッチが高精
度で微細化された格子パターンを有する擬似ブレーズ化
回折素子を作製することができる。
【0016】(2)第2の発明 第2の発明に係る回折素子は、第1の発明に係る回折素
子の構成において、一方向において第1の凹凸パターン
の各凸部の上面の幅と第2の凹凸パターンの対応する凸
部の上面の幅とが等しく、一方向において第1の凹凸パ
ターンの各凸部の上面の位置と第2の凹凸パターンの対
応する凸部の上面の位置とが互いにずれるように、第1
の基板と第2の基板とが接合されたものである。
【0017】この場合、第1の凹凸パターンの各凸部の
上面の位置と第2の凹凸パターンの対応する凸部の上面
の位置とが互いにずれている。これにより、断面が階段
状の格子パターンを形成することができる。したがっ
て、格子ピッチが高精度で微細化された格子パターンを
有する擬似ブレーズ化回折素子を容易に作製することが
できる。
【0018】(3)第3の発明 第3の発明に係る回折素子は、第1の発明に係る回折素
子の構成において、一方向において第1の凹凸パターン
の各凸部の上面の幅が第2の凹凸パターンの対応する凸
部の上面の幅よりも小さいものである。
【0019】本発明に係る回折素子においては、第1の
凹凸パターンの各凸部の上面の幅が第2の凹凸パターン
の対応する凸部の上面の幅よりも小さくなっており、第
1の凹凸パターンの各凸部の一側面の位置と第2の凹凸
パターンの対応する凸部の一側面の位置とが互いに所定
距離ずつずれている。これにより、断面が階段状の格子
パターンを形成することができる。したがって、格子ピ
ッチが高精度で微細化された格子パターンを有する擬似
ブレーズ化回折素子を容易に作製することができる。
【0020】(4)第4の発明 第4の発明に係る回折素子は、第1〜第3のいずれかの
発明に係る回折素子の構成において、第2の基板が、透
明材料からなるものである。
【0021】本発明に係る回折素子においては、第1の
基板および第2の基板が透明材料からなるため、光を透
過する。これにより、透過型の擬似ブレーズ化回折素子
を作製することができる。
【0022】(5)第5の発明 第5の発明に係る回折素子は、第1〜第4の発明に係る
回折素子の構成において、第1の凹凸パターンの表面が
第1の反射材料により形成され、第2の凹凸パターンの
表面が第2の反射材料により形成され、第1の基板と第
2の基板との接合により、第1の反射材料と第2の反射
材料とからなる反射材料部分の断面が階段状であるもの
である。
【0023】本発明に係る回折素子においては、第1の
基板と第2の基板とを接合した際に反射材料が階段状に
なるように、第1の凹凸パターンおよび第2の凹凸パタ
ーンの所定表面が第1の反射材料および第2の反射材料
により形成される。このため、第1の基板と第2の基板
を接合したときに反射材料が階段状に構成される。これ
により、格子ピッチが高精度で微細化された格子パター
ンを有する反射型の擬似ブレーズ化回折素子を容易に作
製することができる。なお、第1の反射材料と第2の反
射材料は同じ材料からなるものでもよく異なる材料から
なるものでもよい。
【0024】(6)第6の発明 第6の発明に係る回折素子は、第5の発明に係る回折素
子の構成において、第1の凹凸パターンの各凸部の側面
および各凹部の底面が第1の反射材料からなり、第2の
凹凸パターンの各凸部の上面および側面ならびに各凹部
の底面が第2の反射材料からなるものである。
【0025】本発明に係る回折素子においては、第1の
反射材料として第1の凹凸パターンの各凸部の側面およ
び各凹部の底面に、第2の反射材料として第2の凹凸パ
ターンの各凸部の上面および側面ならびに各凹部の底面
に、反射材料が用いられている。このため、第1の基板
と第2の基板を接合したときに反射材料が階段状に構成
される。これにより、格子ピッチが高精度で微細化され
た格子パターンを有する反射型の擬似ブレーズ化回折素
子を容易に作製することができる。
【0026】(7)第7の発明 第7の発明に係る回折素子は、第5の発明に係る回折素
子の構成において、第1の凹凸パターンの各凸部の側面
および各凹部の底面が第1の反射材料からなり、第2の
凹凸パターンの各凸部の上面が第2の反射材料からなる
ものである。
【0027】本発明に係る回折素子においては、第1の
反射材料として第1の凹凸パターンの各凸部の側面およ
び各凹部の底面に、第2の反射材料として第2の凹凸パ
ターンの各凸部の上面に、反射材料が用いられている。
このため、第1の基板と第2の基板を接合したときに反
射材料が階段状に構成される。これにより、格子ピッチ
が高精度で微細化された格子パターンを有する反射型の
擬似ブレーズ化回折素子を容易に作製することができ
る。
【0028】(8)第8の発明 第8の発明に係る回折素子は、第1〜第7のいずれかの
発明に係る回折素子の構成において、第1の基板の表面
に第1の位置決め用の識別部が設けられ、第2の基板の
表面に第2の位置決め用の識別部が設けられたものであ
る。
【0029】本発明に係る回折素子においては、第1の
基板の表面に第1の位置決め用の識別部が設けられ、第
2の基板の表面に第2の位置決め用の識別部が設けられ
ている。このとき例えば、第1の凹凸パターンに対する
第1の位置決め用の識別部の相対的な位置が第2の凹凸
パターンに対する第2の位置決め用の識別部の相対的な
位置に対して所定距離ずれていれば、第1の基板と第2
の基板とを接合するときに第1の基板の表面の第1の位
置決め用の識別部の位置と第2の基板の表面の第2の位
置決め用の識別部の位置とを合わせることにより、格子
ピッチが高精度で微細化された格子パターンを有する擬
似ブレーズ化回折素子を容易に作製することができる。
【0030】(9)第9の発明 第9の発明に係る回折素子は、第1〜第8のいずれかの
発明に係る回折素子の構成において、第1および第2の
基板のうち一方の基板に一方向に伸縮する伸縮素子が設
けられたものである。
【0031】本発明に係る回折素子においては、製造時
に、伸縮素子の伸縮作用により第1および第2の基板を
一方向に互いに変移させることにより、第1の凹凸パタ
ーンの各凸部の一側面の位置と第2の凹凸パターンの対
応する凸部の一側面の位置とのずれを調整することがで
きる。それにより、所望の回折効果が得られるように第
1および第2の基板を容易かつ高精度に位置決めするこ
とができる。
【0032】また、使用時に、伸縮素子の伸縮作用によ
り第1および第2の基板を一方向に互いに変移させるこ
とにより、第1の凹凸パターンの各凸部の一側面の位置
と第2の凹凸パターンの対応する凸部の一側面の位置と
のずれを調整することができる。それにより、異なる複
数の回折光の回折効率を選択的に変化させることが可能
となる。
【0033】(10)第10の発明 第10の発明に係る回折素子は、第9の発明に係る回折
素子の構成において、伸縮素子が一方の基板の表面に略
平行な方向に並ぶように複数箇所に設けられたものであ
る。
【0034】この場合、複数箇所に設けられた伸縮素子
の伸縮量を異ならせることにより、第1の基板と第2の
基板とを互いに回転させることができる。それにより、
第1の基板と第2の基板との回転ずれを抑制することが
でき、第1の凹凸パターンおよび第2の凹凸パターンの
角度を高精度に一致させることができる。その結果、第
1の基板と第2の基板との回転ずれによる迷光の発生を
抑制することが可能になるとともに、回折効率を高精度
に制御することが可能となる。
【0035】(11)第11の発明 第11の発明に係る回折素子は、第9または第10の発
明に係る回折素子の構成において、第1および第2の基
板は互いに一方向に変移可能に設けられたものである。
【0036】それにより、使用時に、伸縮素子の伸縮作
用により第1および第2の基板を一方向に互いに変移さ
せることにより、異なる複数の回折光の回折効率を選択
的に変化させることが可能となる。
【0037】(12)第12の発明 第12の発明に係る回折素子は、第11の発明に係る回
折素子の構成において、伸縮素子は一方の基板の一方の
端面に設けられ、第1および第2の基板の伸縮素子とは
反対側の端部が一方向に変移可能に弾力性を有する接着
剤により互いに接合されたものである。
【0038】この場合、製造時または使用時に、伸縮素
子の伸縮作用により一方の基板の端面を一方向に互いに
変移させることにより、第1および第2の基板を一方向
に互いに変移させることができる。
【0039】(13)第13の発明 第13の発明に係る回折素子は、第1〜第10のいずれ
の発明に係る回折素子の構成において、第1の基板と第
2の基板とが接着剤により接合されたものである。
【0040】本発明に係る回折素子においては、第1の
基板と第2の基板とが接着剤により接合されているた
め、所望の回折効果が得られる位置で第1の基板と第2
の基板とを固定することが可能となる。
【0041】(14)第14の発明 第14の発明に係る回折素子は、第9〜第13のいずれ
かの発明に係る回折素子の構成において、伸縮素子は圧
電素子であるものである。
【0042】この場合、圧電素子に電圧を印加すること
により、圧電素子が一方向に伸縮する。それにより、第
1および第2の基板を一方向に互いに変移させることが
できる。また、圧電素子に印加する電圧を調整すること
により、第1および第2の基板の変移量を容易かつ高精
度に調整することができる。
【0043】(15)第15の発明 第15の発明に係る回折素子の製造方法は、透明材料か
らなりかつ第1の凹凸パターンを表面に有する第1の基
板を作製する工程と、第1の凹凸パターンとほぼ鏡面対
称な第2の凹凸パターンを表面に有する第2の基板を作
製する工程と、第1の凹凸パターンの凸部の上面と第2
の凹凸パターンの凸部の上面とが互いに対向して接触す
るように第1および第2の基板を配置するとともに、第
1および第2の基板が第1および第2の凹凸パターンの
各凸部の一側面と交差する一方向に互いに変移可能とな
るように一方向に伸縮する伸縮素子を設ける工程とを備
えたものである。
【0044】本発明に係る回折素子の製造方法において
は、透明材料からなりかつ第1の凹凸パターンを表面に
有する第1の基板が作製されるとともに、第1の凹凸パ
ターンとほぼ鏡面対称な第2の凹凸パターンを表面に有
する第2の基板が作製される。そして、第1の凹凸パタ
ーンの凸部の上面と第2の凹凸パターンの凸部の上面と
が互いに対向して接触するように第1および第2の基板
が配置されるとともに、第1および第2の基板が第1お
よび第2の凹凸パターンの各凸部の一側面と交差する一
方向に互いに変移可能となるように一方向に伸縮する伸
縮素子が設けられる。
【0045】このように、製造時に、伸縮素子の伸縮作
用により第1および第2の基板を一方向に互いに変移さ
せることにより、第1の凹凸パターンの各凸部の一側面
の位置と第2の凹凸パターンの対応する凸部の一側面の
位置とのずれを調整することができる。それにより、所
望の回折効果が得られるように第1および第2の基板を
容易かつ高精度に位置決めすることができる。
【0046】また、使用時に、伸縮素子の伸縮作用によ
り第1および第2の基板を一方向に互いに変移させるこ
とにより、第1の凹凸パターンの各凸部の一側面の位置
と第2の凹凸パターンの対応する凸部の一側面の位置と
のずれを調整することができる。それにより、異なる複
数の回折光の回折効率を選択的に変化させることが可能
となる。
【0047】(16)第16の発明 第16の発明に係る回折素子の製造方法は、第15の発
明に係る回折素子の製造方法において、伸縮素子の伸縮
作用により第1の凹凸パターンの各凸部の一側面の位置
と第2の凹凸パターンの対応する凸部の一側面の位置と
が一方向に互いに所定距離ずつずれるように第1の基板
と第2の基板とを互いに位置決めする工程と、位置決め
された第1の基板と第2の基板とを互いに接合する工程
とをさらに備えたものである。
【0048】この場合、伸縮素子の伸縮作用により第1
および第2の基板を一方向に互いに変移させることによ
り、第1および第2の基板を容易かつ高精度に位置決め
することができるので、所望の回折効果が得られる状態
で第1の基板と第2の基板とを接合することができる。
【0049】(17)第17の発明 第17の発明に係る回折素子の製造方法は、第16の発
明に係る回折素子の製造方法において、伸縮素子を設け
る工程において伸縮素子を一方の基板の表面に略平行な
方向に並ぶように複数箇所に設けるものである。
【0050】この場合、複数箇所に設けられた伸縮素子
の伸縮量を異ならせることにより、第1の基板と第2の
基板とを互いに回転させることができる。それにより、
第1の基板と第2の基板との回転ずれを抑制することが
でき、第1の凹凸パターンおよび第2の凹凸パターンの
角度を高精度に一致させることができる。その結果、第
1の基板と第2の基板との回転ずれによる迷光の発生を
抑制することが可能になるとともに、回折効率を高精度
に制御することが可能となる。
【0051】
【発明の実施の形態】(1)第1の実施の形態 図1は本発明の第1の実施の形態における透過型の擬似
ブレーズ化回折素子の断面構造を示す図である。
【0052】図1に示す透過型の擬似ブレーズ化回折素
子1は、第1の回折素子2および第2の回折素子3から
構成されている。第1の回折素子2の一面には凹凸の格
子パターンが設けられている。第2の回折素子の一面に
も凹凸の格子パターンが設けられている。第1の回折素
子2および第2の回折素子3の格子パターンを互いに向
かい合わせて貼り合わせる。このとき、第1の回折素子
2および第2の回折素子3を格子パターンが合致した状
態から光が回折する方向Xに平行に格子ピッチΔの1/
4程度互いに逆方向にずらし、接着剤4により固定して
いる。
【0053】図2は第1の実施の形態における透過型の
擬似ブレーズ化回折素子の第1の作製工程を表した模式
図である。
【0054】図2に示すように、所望のパターンデータ
から作製したフォトマスクを用いて石英ガラス等の透明
基板上にフォトリソグラフィとエッチングにより格子パ
ターンHAを形成し、第1の回折素子2を作製する。ま
た、上記と同じパターンデータを表裏反転させてフォト
マスクを作製し、同じ方法で格子パターンHAと互いに
鏡面対称な格子パターンHBを有する第2の回折素子3
を作製する。このとき、第1の回折素子2作製用のフォ
トマスクには位置合わせ用のマーカを設けておき、格子
パターンHAと同時にエッチング等により透明基板上に
マーカM1およびM2を形成する。同様に、第2の回折
素子3作成用のフォトマスクにマーカを設け、透明基板
上にマーカM3およびM4を形成する。
【0055】それぞれのマーカM1〜M4の位置は、マ
ーカM1とマーカM3およびマーカM2とマーカM4を
合わせたときに、第1の回折素子2および第2の回折素
子3を格子パターンが合致した状態から光が回折する方
向Xに平行に格子ピッチΔの1/4程度互いに逆方向に
ずれるように決めておく。
【0056】このとき、第1の回折素子2における格子
パターンHAとマーカM1との距離d1および第2の回
折素子3における格子パターンHBとマーカM3との距
離d2がd2=d1+Δ/4となるような位置にマーカ
M1およびM3を設ける。マーカM2およびM4につい
ても同様である。
【0057】ここで、透明基板は、石英ガラス等のガラ
スからなってもよく、樹脂からなってもよい。透明基板
が樹脂からなる場合は、金型成形により第1の回折素子
2および第2の回折素子3を作製してもよい。格子パタ
ーンHA,HBは、例えばホログラムパターンである。
【0058】図3は第1の実施の形態における透過型の
擬似ブレーズ化回折素子の第2の作製工程を表した模式
図である。
【0059】図3に示すように、第1の作製工程により
設けられたマーカM1とマーカM3およびマーカM2と
マーカM4を合わせることにより、第1の回折素子2と
第2の回折素子3とを自動的に格子ピッチΔの1/4だ
け互いにずれた位置に貼り合わせることができる。そし
て、マーカM1とマーカM3およびマーカM2とマーカ
M4が合致する位置において図1のように第1の回折素
子および第2の回折素子の両端部を接着剤4により固定
する。
【0060】このように、第1の回折素子2および第2
の回折素子3を貼り合わせることにより、断面が階段状
の格子パターンを形成することができる。それにより、
格子ピッチが数μmの場合においても高精度で微細化さ
れた擬似ブレーズ化回折素子の作製が可能となり、また
第1の回折素子2および第2の回折素子3にマーカM1
およびM2ならびにマーカM3およびM4を設けること
により、擬似ブレーズ化回折素子1の格子パターンHA
およびHBの位置合わせが容易となる。
【0061】本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子1
においては、入射光Lから+1次の回折光Laと−1次
の回折光Lbとを得ることができる。この場合、断面が
階段状の格子パターンが形成されているので、+1次回
折光Laの光量を−1次回折光Lbの光量に比べて大き
くすることができる。
【0062】なお、本実施の形態において第1の回折格
子2と第2の回折格子3との格子の位置ずれ量を格子ピ
ッチΔの1/4程度としたが、用途に応じてこの値を変
更してもよい。
【0063】(2)第2の実施の形態 図4は本発明の第2の実施の形態における透過型の擬似
ブレーズ化回折素子の断面構造を示す図である。
【0064】図4の透過型の擬似ブレーズ化回折素子5
において、第1の実施の形態における透過型の擬似ブレ
ーズ化回折素子1と異なる点は、第1の回折素子2から
ずらして用いた第2の回折素子3の代わりに、格子ピッ
チΔは第2の回折素子3と同じであるが、凸部の幅を凹
部の幅よりも小さくした格子パターンを有する第3の回
折素子6を用いることである。
【0065】図4のように第1の回折素子2の凸部の一
側面が第3の回折素子6の凸部の一側面と一致するよう
に第1の回折素子2と第3の回折素子6とを向き合わせ
て貼り合わせることにより、透過型の擬似ブレーズ化回
折素子1と同様に階段状の格子パターンを有する透過型
の擬似ブレーズ化回折素子5を作製することができる。
このような透過型の擬似ブレーズ化回折素子5は、格子
ピッチが数μmの場合においても作製が容易であり、高
精度で微細化された透過型の擬似ブレーズ化回折素子の
実現が可能となる。
【0066】本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子5
においては、入射光Lから+1次の回折光Laと−1次
の回折光Lbとを得ることができる。この場合、断面が
階段状の格子パターンが形成されているので、+1次回
折光Laの光量を−1次回折光Lbの光量に比べて大き
くすることができる。
【0067】(3)第3の実施の形態 図5は本発明の第3の実施の形態における反射型の擬似
ブレーズ化回折素子の断面構造を示す図である。図5に
示す反射型の擬似ブレーズ化回折素子7は、互いに鏡面
対称な格子パターンを有する第4の回折素子8および第
5の回折素子9から構成されている。
【0068】図6は第4の回折素子および第5の回折素
子における反射膜の形成位置を示す斜視図である。図6
に示すように、第4の回折素子8は、格子パターンの凹
部の底面とその側面にのみ反射膜10を設けたものであ
り、第5の回折素子9は、格子パターンの全面に反射膜
10を設けたものである。
【0069】反射膜10は、金属膜でもよいが、例えば
SiO2 およびTiO2 等を用いた2種類以上の誘電体
からなる多層膜であることが好ましい。多層膜とするこ
とにより、入射光Lを効果的に反射することができる。
【0070】第4の回折素子8および第5の回折素子9
を第1の実施の形態における透過型の擬似ブレーズ化回
折素子1の作製方法と同様に作製する。
【0071】図7は第4の回折素子8の作製工程を表す
図である。図7(a)のように透明基板11上にフォト
リソグラフィによって面内格子パターン状のフォトレジ
スト12を形成する。そして、図7(b)のようにフォ
トレジスト12をマスクとしてエッチングを行う。第4
の回折素子8の凸部の上面には、反射膜10を設けない
ため、エッチングの後フォトレジスト12を除去するこ
となく、図7(c)に矢印で示すように反射膜の材料を
蒸着する。それにより、図7(d)に示すように全面に
反射膜10が形成される。その後、リフトオフによりフ
ォトレジスト12ごと凸部の上面の反射膜10を除去す
る。これにより、図7(e)に示すように凹部の底面と
その側面に反射膜10が設けられた第4の回折素子8が
作製される。
【0072】図8は第5の回折素子9の作製工程を表す
図である。図8(a)および(b)は、図7(a)およ
び(b)に示された工程と同様の工程である。第5の回
折素子9は、全面に反射膜10が設けられるので、図8
(b)の工程のエッチングの後フォトレジスト12を除
去し、図8(c)のように反射膜の材料を蒸着する。こ
れにより、図8(d)に示すように、全面に反射膜10
が設けられた第5の回折素子9が作製される。なお、第
5の回折素子9においては、基板は透明基板でなくても
よい。
【0073】このように作製された第4の回折素子8お
よび第5の回折素子9を貼り合わせることにより、断面
が階段状の格子パターンを形成することができる。それ
により、格子ピッチが数μmの場合においても高精度で
微細化された第1の反射型擬似ブレーズ化回折素子7が
容易に製作される。
【0074】本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子7
においては、入射光Lから+1次の反射光Laと−1次
の反射光Lbとを得ることができる。この場合、断面が
階段状の格子パターンが形成されているので、+1次反
射光Laの光量を−1次反射光Lbの光量に比べて大き
くすることができる。
【0075】(4)第4の実施の形態 図9は本発明の第4の実施の形態における反射型の擬似
ブレーズ化回折素子の断面構造を示す図である。図10
は第4の回折素子および第6の回折素子における反射膜
の形成位置を示す図である。
【0076】図9に示す反射型の擬似ブレーズ化回折素
子13において、第3の実施の形態における反射型の擬
似ブレーズ化回折素子7と異なる点は、全面に反射膜1
0が設けられた第5の回折素子9の代わりに、図10に
示すような格子パターンの凸部の上面にのみ反射膜10
が設けられた第6の回折素子14を用いることである。
【0077】図11は第6の回折素子の作製工程を表す
図である。まず、図11(a)に示すように、反射膜1
0を透明基板11上に蒸着する。次に、図11(b)に
示すように、フォトリソグラフィによって面内格子パタ
ーンをフォトレジスト12により形成し、エッチングを
行う。図11(c)はエッチングを行った後の状態を示
す図である。上記エッチングの後、フォトレジスト12
を除去し、図11(d)に示す第6の回折素子14が作
製される。なお、第6の回折素子14においては、基板
は透明基板でなくてもよい。
【0078】このように、製作された第4の回折素子8
および第6の回折素子14を貼り合わせることにより、
断面が階段状の格子パターンを形成することができる。
それにより、格子ピッチが数μmの場合においても高精
度で微細化された第2の反射型擬似ブレーズ化回折素子
13が容易に製作される。
【0079】本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子1
3においては、入射光Lから+1次の反射光Laと−1
次の反射光Lbとを得ることができる。この場合、断面
が階段状の格子パターンが形成されているので、+1次
反射光Laの光量を−1次反射光Lbの光量に比べて大
きくすることができる。
【0080】以上の第3の実施の形態および第4の実施
の形態においては、貼り合わせる2つの回折素子の格子
凸部の幅は等しい例が示されているが、必ずしも等しく
なくてよい。また、反射膜10を設ける位置についても
これらに限定するものではない。
【0081】(5)第5の実施の形態 図12は本発明の第5の実施の形態における透過型の擬
似ブレーズ化回折素子の分解斜視図である。図13は図
12の擬似ブレーズ化回折素子の製造工程の第1の例を
示す断面図である。図14は図12の擬似ブレーズ化回
折素子の製造工程の第2の例を示す断面図である。
【0082】まず、図12および図13を参照しながら
本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子の製造方法の第
1の例を説明する。
【0083】図12の透過型の擬似ブレーズ化回折素子
30は、図1に示した第1の回折素子2、図1に示した
第2の回折素子3、圧電素子40および接着冶具50か
ら構成されている。圧電素子40としては、ピエゾ素子
が用いられる。
【0084】まず、第1の回折素子2および第2の回折
素子3を作製する。第1の回折素子2および第2の回折
素子3の作製方法は、図2に示した方法と同様である。
ただし、マーカM1〜M4を特に設けなくてもよい。
【0085】次に、図12に示すように、第1の回折素
子2と第2の回折素子3とを格子パターンが対向するよ
うに配置する。そして、第2の回折素子3の格子パター
ンに平行な端面を接着冶具50に取り付けるとともに、
第1の回折素子2の格子パターンに平行な端面を圧電素
子40を介して接着冶具50に取り付ける。ここで、圧
電素子40は、第1の回折素子2および第2の回折素子
3の格子パターンと直交しかつ第1の回折素子2の表面
に平行な方向に伸縮するように配置される。
【0086】次に、図13(a)に示すように、圧電素
子40と反対側における第1の回折素子2および第2の
回折素子3の端部を弾力性を有する接着剤60を用いて
互いに接着する。この状態で、入射光Lから+1次の回
折光Laと−1次の回折光Lbとが得られる。
【0087】圧電素子40に電圧を印加すると、圧電素
子40が方向Xに伸縮する。それにより、第1の回折素
子2が第2の回折素子3に対して方向Xにシフトする。
その結果、格子ピッチΔに対するシフト量δの割合が変
化し、+1次の回折光Laおよび−1次の回折光Lbの
回折効率が変化する。この場合、圧電素子40に印加す
る電圧を調整することにより、+1次の回折光Laまた
は−1次の回折光Lbについて所望の回折効率が得られ
るように、第2の回折素子3に対する第1の回折素子2
のシフト量δを調整することができる。
【0088】その後、図13(b)に示すように、圧電
素子40の側における第1の回折素子2および第2の回
折素子3の端部を接着剤61を用いて互いに接着するこ
とにより、第1の回折素子2および第2の回折素子3を
互いに固定する。
【0089】なお、図13(c)に示すように、接着剤
61による第1の回折素子2および第2の回折素子3の
固定後に圧電素子40および接着冶具50を取り外して
もよい。
【0090】次に、図12および図14を参照しながら
本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子の製造方法の第
2の例を説明する。
【0091】まず、図12に示したように、第1の回折
素子2と第2の回折素子3とを格子パターンが対向する
ように配置する。そして、第2の回折素子3の格子パタ
ーンに平行な端面を接着冶具50に取り付けるととも
に、第1の回折素子2の格子パターンに平行な端面を圧
電素子40を介して接着冶具50に取り付ける。
【0092】本例では、図14(a)に示すように、第
1の回折素子2および第2の回折素子3を互いに接着し
ない。この状態で、入射光Lから+1次の回折光Laと
−1次の回折光Lbとが得られる。
【0093】圧電素子40に電圧を印加すると、圧電素
子40が方向Xに伸縮する。それにより、第1の回折素
子2が第2の回折素子3に対して方向Xにシフトする。
その結果、格子ピッチΔに対するシフト量δの割合が変
化し、+1次の回折光Laおよび−1次の回折光Lbの
回折効率が変化する。この場合、圧電素子40に印加す
る電圧を調整することにより、+1次の回折光Laまた
は−1次の回折光Lbについて所望の回折効率が得られ
るように、第2の回折素子3に対する第1の回折素子2
のシフト量δを調整することができる。
【0094】その後、図14(b)に示すように、圧電
素子40と反対側および圧電素子40の側における第1
の回折素子2および第2の回折素子3の端部を接着剤6
2,63を用いて互いに接着することにより、第1の回
折素子2および第2の回折素子3を互いに固定する。
【0095】なお、図14(c)に示すように、接着剤
62,63による第1の回折素子2および第2の回折素
子3の固定後に圧電素子40および接着冶具50を取り
外してもよい。
【0096】本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子3
0においては、製造時に、圧電素子40の伸縮作用によ
り第1の回折素子2および第2の回折素子3を互いに方
向Xにシフトさせることができるとともに、圧電素子4
0に印加する電圧を調整することにより格子ピッチΔに
対するシフト量δの割合を調整することができる。それ
により、所定の回折光について所望の回折効果が得られ
るように第1の回折素子2および第2の回折素子3を容
易かつ高精度に位置決めすることができる。
【0097】なお、第1の回折素子2および第2の回折
素子3の代わりに、第2〜第4の実施の形態で用いられ
る第3〜第6の回折素子6,8,9,14のいずれかを
用いてもよい。
【0098】(6)第6の実施の形態 図15は本発明の第6の実施の形態における透過型の擬
似ブレーズ化回折素子の断面図である。図16は図15
の擬似ブレーズ化回折素子におけるシフト量と回折効率
との関係を示す図である。
【0099】図15の透過型の擬似ブレーズ化回折素子
31は、図1に示した第1の回折素子2、図1に示した
第2の回折素子3、圧電素子40および接着冶具50か
ら構成されている。圧電素子40としては、ピエゾ素子
が用いられる。
【0100】図15に示すように、第1の回折素子2と
第2の回折素子3とが格子パターンが対向するように配
置され、第2の回折素子3の格子パターンに平行な端面
が接着冶具50に取り付けられるとともに、第1の回折
素子2の格子パターンに平行な端面が圧電素子40を介
して接着冶具50に取り付けられている。ここで、圧電
素子40は、第1の回折素子2および第2の回折素子3
の格子パターンと直交しかつ第1の回折素子2の表面に
平行な方向に伸縮するように配置されている。
【0101】また、圧電素子40と反対側における第1
の回折素子2および第2の回折素子3の端部が弾力性を
有する接着剤60を用いて互いに接着されている。図1
5の擬似ブレーズ化回折素子31が図12の擬似ブレー
ズ化回折素子30と異なるのは、図15の擬似ブレーズ
化回折素子31では、第1の回折素子2と第2の回折素
子3とが接着剤61により固定されていない点である。
【0102】そのため、圧電素子40に電圧を印加する
と、圧電素子40が方向Xに伸縮する。それにより、第
1の回折素子2が第2の回折素子3に対して方向Xにシ
フトし、格子ピッチΔに対するシフト量δの割合が変化
する。その結果、+1次の回折光Laおよび−1次の回
折光Lbの回折効率が変化する。
【0103】図16に示すように、シフト量δが変化す
ると、入射光Lに対する+1次の回折光Laの比および
入射光Lに対する−1次の回折光Lbの比が変化する。
したがって、圧電素子40に印加する電圧を制御するこ
とにより+1次の回折光Laの回折効率または−1次の
回折光Lbの回折効率を選択的に増加させることができ
る。
【0104】本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子3
1においては、使用時に、圧電素子40に印加する電圧
を制御することにより、第2の回折素子3に対する第1
の回折素子2のシフト量δを制御することができる。そ
れにより、+1次の回折光Laの回折効率および−1次
の回折光Lbの回折効率を選択的に変化させることがで
きる。
【0105】本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子3
1は、光ディスク等の光学記録媒体への情報の書き込み
時と光学記録媒体からの情報の読み出し時とで異なる受
光素子を用いるサーボ方式の光ピックアップ装置に適用
することができる。この場合、光学記録媒体への情報の
書き込み時には、+1次の回折光を一方の受光素子で受
光し、光学記録媒体からの情報の読み出し時には、−1
次の回折光を他方の受光素子で受光する。
【0106】このような光ピックアップ装置に本実施の
形態の擬似ブレーズ化回折素子31を適用した場合に
は、光学記録媒体への情報の書き込み時には、+1次の
回折光の回折効率を増加させ、光学記録媒体からの情報
の読み出し時には、−1次の回折光の回折効率を増加さ
せることができる。それにより、高感度な光ピックアッ
プ装置が実現される。
【0107】なお、第1の回折素子2および第2の回折
素子3の代わりに、第2〜第4の実施の形態で用いられ
る第3〜第6の回折素子6,8,9,14のいずれかを
用いてもよい。
【0108】(7)第7の実施の形態 図17は本発明の第7の実施の形態における透過型の擬
似ブレーズ化回折素子の分解斜視図である。
【0109】本実施の形態の透過型の擬似ブレーズ化回
折素子32が第5の実施の形態の擬似ブレーズ化回折素
子30と異なるのは2つの圧電素子41,42が用いら
れる点である。圧電素子41,42としては、ピエゾ素
子が用いられる。
【0110】図17に示すように、第1の回折素子2と
第2の回折素子3とが格子パターンが対向するように配
置され、第2の回折素子3の格子パターンに平行な端面
が接着冶具50に取り付けられるとともに、第1の回折
素子2の格子パターンに平行な端面が圧電素子41,4
2を介して接着冶具50に取り付けられる。圧電素子4
1,42は、第1の回折素子2の端面に並ぶように、か
つ第1の回折素子2および第2の回折素子3の格子パタ
ーンと直交しかつ第1の回折素子2の表面に平行な方向
に伸縮するように配置される。
【0111】本実施の形態の擬似ブレーズ化回折素子3
2の製造方法は、第5の実施の形態の擬似ブレーズ化回
折素子30の製造方法と同様である。
【0112】圧電素子41,42に電圧を印加すると、
圧電素子41,42が方向Xに伸縮する。それにより、
第1の回折素子2が第2の回折素子3に対して方向Xに
シフトし、格子ピッチに対するシフト量の割合が変化す
る。その結果、+1次の回折光および−1次の回折光の
回折効率が変化する。
【0113】この場合、圧電素子41,42に異なる電
圧を印加することにより第1の回折素子2を第2の回折
素子3に対して回転させることができる。それにより、
第1の回折素子2と第2の回折素子3との回転ずれを補
正することができ、第1の回折素子2および第2の回折
素子3の格子パターンの角度を高精度に一致させること
ができる。その結果、第1の回折素子2と第2の回折素
子3との回転ずれによる迷光の発生を抑制することが可
能になるとともに、回折効率を高精度に制御することが
可能となる。
【0114】また、第6の実施の形態の擬似ブレーズ化
回折素子31に2つの圧電素子41,42を設けてもよ
い。その場合には、使用時に、圧電素子41,42に異
なる電圧を印加することにより第1の回折素子2を第2
の回折素子3に対して回転させることができる。それに
より、第1の回折素子2と第2の回折素子3との回転ず
れによる迷光の発生を抑制することが可能になるととも
に、回折効率を高精度に制御することが可能となる。
【0115】
【実施例】図18は本発明の一実施例における擬似ブレ
ーズ化回折素子のシフト量と回折比率との関係を調べる
ための方法を示す図である。
【0116】本実施例においては、透明基板として石英
を用い、格子ピッチが4μmであり、格子ピッチΔに対
する凸部の割合が1/2である回折格子を図1における
第1の回折素子2および第2の回折素子3として用い
た。この回折格子は、直線パターンで矩形断面構造を有
し、格子深さが0.34μmである。
【0117】以上のような条件で表裏対称な格子パター
ンを有する第1の回折素子2および第2の回折素子3を
作製し、格子パターンが合致するように格子面が向かい
合う方向に密着させた後、光を入射させつつ格子並び方
向に互いの回折格子をシフトさせていくことによりその
シフト量δと−1次回折光に対する+1次回折光の回折
比率との関係を求めた。
【0118】ここで、入射光Lとして、波長が660n
mの半導体レーザ光を用いた。図19は本発明の一実施
例における擬似ブレーズ化回折素子のシフト量と+1次
/−1次回折比率との関係を表した図である。
【0119】このように、シフト量δを増やすことによ
り、1次回折光の+1次にしめる割合が増え、シフト量
δが格子ピッチΔの1/4(1μm)である場合には、
−1次回折光に対し約3倍の+1次回折光が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における透過型の擬
似ブレーズ化回折素子の断面構造を示す図である。
【図2】第1の実施の形態における透過型の擬似ブレー
ズ化回折素子の第1の作製工程を表した模式図である。
【図3】第1の実施の形態における透過型の擬似ブレー
ズ化回折素子の第2の作製工程を表した模式図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における透過型の擬
似ブレーズ化回折素子の断面構造を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における反射型の擬
似ブレーズ化回折素子の断面構造を示す図である。
【図6】第4の回折素子および第5の回折素子における
反射膜の形成位置を示す図である。
【図7】第4の回折素子の作製工程を表す図である。
【図8】第5の回折素子の作製工程を表す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態における反射型の擬
似ブレーズ化回折素子の断面構造を示す図である。
【図10】第4の回折素子および第6の回折素子におけ
る反射膜の形成位置を示す図である。
【図11】第6の回折素子の作製工程を表す図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態における透過型の
擬似ブレーズ化回折素子の分解斜視図である。
【図13】図12の擬似ブレーズ化回折素子の製造工程
の第1の例を示す断面図である。
【図14】図12の擬似ブレーズ化回折素子の製造工程
の第2の例を示す断面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態における透過型の
擬似ブレーズ化回折素子の断面図である。
【図16】図15の擬似ブレーズ化回折素子におけるシ
フト量と回折効率との関係を示す図である。
【図17】本発明の第7の実施の形態における透過型の
擬似ブレーズ化回折素子の分解斜視図である。
【図18】本発明の一実施例における擬似ブレーズ化回
折素子のシフト量と回折比率との関係を調べるための方
法を示す図である。
【図19】本発明の一実施例における擬似ブレ−ズ化回
折素子のシフト量と+1次/−1次回折比率との関係を
示す図である。
【図20】矩形断面格子を有する透過型の回折素子が光
を回折する様子を模式的に表した図である。
【図21】透過型のブレーズ化回折素子が光を回折する
様子を模式的に表した図である。
【図22】従来の透過型の擬似ブレーズ化回折素子が光
を回折する様子を模式的に表した図である。
【図23】従来の擬似ブレーズ化回折素子の製作工程を
表す図である。
【符号の説明】
1,5,7,13,30,31,32 擬似ブレーズ化
回折素子 2 第1の回折素子 3 第2の回折素子 4,60,61,62,63 接着剤 6 第3の回折素子 8 第4の回折素子 9 第5の回折素子 10 反射膜 14 第6の回折素子 40,41,42 圧電素子 50 接着冶具 M1,M2,M3,M4 マーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 豊三 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 井上 泰明 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 上田 康博 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 澤田 稔 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2H049 AA03 AA07 AA13 AA31 AA33 AA37 AA57 AA61 AA63 5D119 AA38 JA03 JA13 JA22 JA26 NA05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明材料からなりかつ第1の凹凸パター
    ンを表面に有する第1の基板と、 前記第1の凹凸パターンとほぼ鏡面対称な第2の凹凸パ
    ターンを表面に有する第2の基板とを有し、 前記第1の凹凸パターンの凸部の上面と前記第2の凹凸
    パターンの凸部の上面とが互いに対向して接触するとと
    もに、前記第1の凹凸パターンの各凸部の一側面の位置
    と前記第2の凹凸パターンの対応する凸部の一側面の位
    置とが前記第1および第2の凹凸パターンの各凸部の一
    側面と交差する一方向に互いに所定距離ずつずれるよう
    に、前記第1の基板と前記第2の基板とが接合されたこ
    とを特徴とする回折素子。
  2. 【請求項2】 前記一方向において前記第1の凹凸パタ
    ーンの各凸部の上面の幅と前記第2の凹凸パターンの対
    応する凸部の上面の幅とが等しく、前記一方向において
    前記第1の凹凸パターンの各凸部の上面の位置と前記第
    2の凹凸パターンの対応する凸部の上面の位置とが互い
    にずれるように、前記第1の基板と前記第2の基板とが
    接合されたことを特徴とする請求項1記載の回折素子。
  3. 【請求項3】 前記一方向において前記第1の凹凸パタ
    ーンの各凸部の上面の幅が前記第2の凹凸パターンの対
    応する凸部の上面の幅よりも小さいことを特徴とする請
    求項1記載の回折素子。
  4. 【請求項4】 前記第2の基板は、透明材料からなるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回折素
    子。
  5. 【請求項5】 前記第1の凹凸パターンの表面が第1の
    反射材料により形成され、前記第2の凹凸パターンの表
    面が第2の反射材料により形成され、前記第1の基板と
    前記第2の基板との接合により、前記第1の反射材料と
    前記第2の反射材料とからなる反射材料部分の断面が階
    段状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の回折素子。
  6. 【請求項6】 前記第1の凹凸パターンの各凸部の側面
    および各凹部の底面は第1の反射材料からなり、前記第
    2の凹凸パターンの各凸部の上面および側面ならびに各
    凹部の底面は第2の反射材料からなることを特徴とする
    請求項5記載の回折素子。
  7. 【請求項7】 前記第1の凹凸パターンの各凸部の側面
    および各凹部の底面は第1の反射材料からなり、前記第
    2の凹凸パターンの各凸部の上面は第2の反射材料から
    なることを特徴とする請求項5記載の回折素子。
  8. 【請求項8】 前記第1の基板の表面に第1の位置決め
    用の識別部が設けられ、前記第2の基板の表面に第2の
    位置決め用の識別部が設けられたことを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の回折素子。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2の基板のうち一方の
    基板に前記一方向に伸縮する伸縮素子が設けられたこと
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の回折素
    子。
  10. 【請求項10】 前記伸縮素子が前記一方の基板の表面
    に略平行な方向に並ぶように複数箇所に設けられたこと
    を特徴とする請求項9記載の回折素子。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2の基板は互いに前
    記一方向に変移可能に設けられたことを特徴とする請求
    項9または10記載の回折素子。
  12. 【請求項12】 前記伸縮素子は前記一方の基板の一方
    の端面に設けられ、前記第1および第2の基板の前記伸
    縮素子とは反対側の端部が前記一方向に変移可能に弾力
    性を有する接着剤により互いに接合されたことを特徴と
    する請求項11記載の回折素子。
  13. 【請求項13】 前記第1の基板と前記第2の基板とが
    接着剤により接合されたことを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれかに記載の回折素子。
  14. 【請求項14】 前記伸縮素子は圧電素子であることを
    特徴とする請求項9〜13のいずれかに記載の回折素
    子。
  15. 【請求項15】 透明材料からなりかつ第1の凹凸パタ
    ーンを表面に有する第1の基板を作製する工程と、 前記第1の凹凸パターンとほぼ鏡面対称な第2の凹凸パ
    ターンを表面に有する第2の基板を作製する工程と、 前記第1の凹凸パターンの凸部の上面と前記第2の凹凸
    パターンの凸部の上面とが互いに対向して接触するよう
    に前記第1および第2の基板を配置するとともに、前記
    第1および第2の基板が前記第1および第2の凹凸パタ
    ーンの各凸部の一側面と交差する一方向に互いに変移可
    能となるように前記一方向に伸縮する伸縮素子を設ける
    工程とを備えたことを特徴とする回折素子の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記伸縮素子の伸縮作用により前記第
    1の凹凸パターンの各凸部の一側面の位置と前記第2の
    凹凸パターンの対応する凸部の一側面の位置とが前記一
    方向に互いに所定距離ずつずれるように前記第1の基板
    と前記第2の基板とを互いに位置決めする工程と、 位置決めされた前記第1の基板と前記第2の基板とを互
    いに接合する工程とをさらに備えたことを特徴とする請
    求項15記載の回折素子の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記伸縮素子を設ける工程において前
    記伸縮素子を前記一方の基板の表面に略平行な方向に並
    ぶように複数箇所に設けることを特徴とする請求項16
    記載の回折素子の製造方法。
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