JP2002328117A - 光音響ガスセンサ用マイクロフォンおよびその製造方法 - Google Patents

光音響ガスセンサ用マイクロフォンおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2002328117A
JP2002328117A JP2001132483A JP2001132483A JP2002328117A JP 2002328117 A JP2002328117 A JP 2002328117A JP 2001132483 A JP2001132483 A JP 2001132483A JP 2001132483 A JP2001132483 A JP 2001132483A JP 2002328117 A JP2002328117 A JP 2002328117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
cavity
microphone
gas sensor
photoacoustic gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001132483A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kihara
隆 木原
Hisatoshi Fujiwara
久利 藤原
Nobuaki Honda
宣昭 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2001132483A priority Critical patent/JP2002328117A/ja
Publication of JP2002328117A publication Critical patent/JP2002328117A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光音響ガスセンサの検出感度を高めることの
できる簡易な構成の光音響ガスセンサ用マイクロフォン
を提供する。 【解決手段】 キャビティ10の壁面の一部をなして設
けられる波形形状の第1の電極21と、前記キャビティ
に連接されたバックプレート23により支持されて上記
第1の電極の裏面側に所定の距離を隔てて対向配置され
る第2の電極22とを備える。特に第1の電極を、キャ
ビティを形成するSi基板11の一面を異方性エッチン
グした波形形状を利用して形成し、この上に犠牲層16
を介して第2の電極を、更にバックプレートを形成す
る。そしてSi基板を裏面側から選択的にエッチングし
て第1の電極を露出させてキャビティを形成し、また犠
牲層をエッチング除去してマイクロフォンを完成させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光音響ガスセンサ
に組み込まれて、ガスが導入されるキャビティ内の圧力
に感応するマイクロフォン光音響ガスセンサ用マイクロ
フォンおよびその製造方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】光音響ガスセンサは、特定種類の
ガスが特定波長の赤外線を吸収して熱膨張すると言う現
象を利用して、空気等の混合ガス中の特定種類のガス、
例えばCO2の濃度を検出するものである。即ち、特定
波長を有し、経時的に強さが変化する赤外線を空気に照
射すると、空気中に存在するCO2濃度が高い程、大き
な熱膨張・熱収縮が発生する。従ってこの現象を気圧
(音圧)の変化として検出すれば、これによって空気中
のCO2濃度を検出することが可能となる。ちなみにこ
の種の光音響ガスセンサは、基本的には図6に示すよう
にガスが導入されるキャビティ1と、このキャビティ1
内に赤外線を断続的にパルス照射する光源2と、前記キ
ャビティ1の壁面の一部(天井面)をなしてキャビティ
1内の音圧に感応するマイクロフォン3とを備えて構成
される。
【0003】ところで最近、この種の光音響ガスセンサ
を、半導体デバイス製造技術を応用して小型化すること
が試みられている。この場合、前記キャビティ1は、赤
外光に対して透明なSi基板をエッチング加工して所定
の空間部を形成し、更にキャビティ1内にガスを導入す
るガス通流路4を設けた構造として製作される。そして
このガス通流路4には、通常、ガス拡散フィルタ5が設
けられる。このガス拡散フィルタ5は、微細な通気孔を
多数有するもので、ガスの通流を制限することでキャビ
ティ1内とその外部との間でのガス(空気)の通流(置
換)を維持しながら、前述した赤外光の吸収によるガス
の熱膨張に応じて、前記キャビティ1内の音圧を変化さ
せる役割を担う。
【0004】尚、上記ガス拡散フィルタ5は、次の2つ
の役割を担う。その1つは、赤外線のパルス照射により
キャビティ1内に発生する急激な圧力変化(音圧)に対
して大きな気流抵抗体として作用し、キャビティ1内を
実質的に密閉状態に保ってその音圧がキャビティ1の外
部に伝わらないようにする機能である。他の1つは、温
度や気圧等の外部環境変化に起因するキャビティ1内に
おける緩慢な圧力変化(音圧)に対しては気流抵抗体と
して作用することなく、逆にキャビティ1内を外気に開
放した状態に保つ機能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで光音響ガスセ
ンサの小型化に伴って光源2から断続的に変調して照射
される赤外光のキャビティ1内での光路長が短くなる傾
向がある。この為、ガスによる赤外光の吸収量が減少
し、ガスが十分に熱膨張しないので音圧の変化が小さく
なることが否めない。つまりガス濃度に対する検出感度
が悪くなる。これを補うには、例えば前記マイクロフォ
ン3の感度を高め、キャビティ1内に生じた音圧の変化
を高感度に検出することが必要である。しかしマイクロ
フォン3の感度を高めるにも限界があり、仮にマイクロ
フォン3の感度を高めても、耐雑音性等の新たな問題が
生じることが否めない。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、ガスが導入されるキャビティの
一部をなして設けられるマイクロフォンであって、上記
キャビティ内に生じた音圧の変化を確実に検出すること
ができ、光音響ガスセンサによるガス検出感度を高める
ことのできる簡易な構成の光音響ガスセンサ用マイクロ
フォンおよびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る光音響ガスセンサ用マイクロフォン
は、ガスが導入されるキャビティの一部をなして設けら
れて該キャビティ内の圧力に感応するものであって、前
記キャビティの壁面の一部をなして設けられる波形形状
の第1の電極と、前記キャビティに連接されたバックプ
レートにより支持されて上記第1の電極に所定の距離を
隔てて対向配置される第2の電極とを具備したことを特
徴としている。尚、上記第2の電極については、キャビ
ティの外側に設けるようにしても良く、逆にキャビティ
の内側に設けるようにしても良い。
【0008】好ましくは前記キャビティは、半導体基板
に所定の開口面積の透孔を形成して構成されるものであ
って、前記第1の電極は上記透孔の一方の開口部を閉塞
して上記キャビティの一部をなすように設けられる(請
求項2)。また前記第1の電極または前記バックプレー
トは、前記キャビティに露出する側の面にコーテングさ
れたAu等の赤外光反射膜を備えることが好ましい(請
求項3)。
【0009】また本発明に係る光音響ガスセンサ用マイ
クロフォンの製造方法は、所定の開口ピッチのマスクを
用いて半導体基板としてのSi基板等の一面を、例えば
異方性エッチングして該Si基板の一面を波形形状に加
工し(第1の工程)、この波形形状に加工した前記Si
基板の一面に沿って第1の電極を形成(第2の工程)し
た後、上記第1の電極の上面に所定の厚みの犠牲層を形
成する(第3の工程)。次いでこの犠牲層の上に第2の
電極を形成した後(第4の工程)、この第2の電極を覆
ってバックプレートを形成すると共にこのバックプレー
トに所定の開口を形成して音響孔を形成する(第5の工
程)。そして前記Si基板をその裏面側から選択的にエ
ッチングして前記第1の電極を露出させる(第6の工
程)と共に、前記音響孔を介して前記犠牲層をエッチン
グ除去して(第7の工程)、前記キャビティに一体化さ
れる光音響ガスセンサ用マイクロフォンを形成すること
を特徴としている。
【0010】更に前記第1の電極または前記バックプレ
ートの前記キャビティに露出する側の面にAu等の赤外
光反射膜をコーティングする(第8の工程)ことを特徴
としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態に係る光音響ガスセンサ用マイクロフォンとその
製造方法について説明する。この光音響ガスセンサ用マ
イクロフォンは、図1および図2にその製造工程を分解
して示すようにして製造され、最終的には図2(d)に示
すようにガスが導入されるキャビティ10の一部をなし
て設けられて該キャビティ10内の圧力に感応するもの
として実現される。特にこのマイクロフォン20は、キ
ャビティ10の一部をなす第1の電極21を波形形状の
ものとし、この第1の電極21と対をなす第2の電極2
2を、前記キャビティ10に連接されたバックプレート
23により支持して上記第1の電極21の裏面側に所定
の距離を隔てて対向配置した構造を有する。
【0012】このような特徴的な構造を有するマイクロ
フォン20の詳細について、その製造工程に従って以下
に説明すると、このマイクロフォン20は、キャビティ
10を形成するSi基板11上に直接形成される。具体
的にはキャビティ10を形成するためのSi基板11を
準備する。このSi基板11としては、例えば(10
0)面を主面とするSiウェハが用いられる。そして先
ず、このSi(100)基板11上に熱酸化膜12を成
長させ、フォトリソグラフィを用いて該熱酸化膜12
に、図1(a)に示すように所定の開口ピッチで長方形状
の孔13を開ける。
【0013】この熱酸化膜12に設ける長方形状の孔1
3については、例えば図3(a)に示すように、正方形状
の微小な孔を縦横に等間隔に配列したものであっても良
く、また図3(b)に示すように長方形状の孔を平行に設
けたもの、或いは図3(c)に示すように中央部から外側
に向けて順次その孔形状を長く延ばした枠状のものであ
っても良い。要は後述するように熱酸化膜12をマスク
としてSi基板11を異方性エッチングした際、その表
面に一様な波形形状をなす凹凸が形成されるようなマス
クパターンをなすものとすれば良い。
【0014】しかる後、この熱酸化膜12をマスクと
し、KOHまたはTMAH(トリメチルアンモニウムハ
イドライド)を用いて前記Si基板11を異方性エッチ
ングする。そして図1(b)に示すように該Si基板11
の表面に断面三角形状をなす複数の凹部14を前述した
マイクパターン形状に応じて形成し、マイクロフォン2
0における第1の電極21の形状を規定する波形形状を
前記Si基板11の表面に形成する[第1の工程]。
【0015】次いで上記マスクとして用いた熱酸化膜1
2を一旦除去した後、図1(c)に示すようにSi基板1
1の表面全体に、該Si基板11の表面を保護し、且つ
第1の電極21とSi基板11との絶縁をとるためのSi
2等の熱酸化膜(図示せず)を形成する。そしてこの
熱酸化膜(SiO2)上に、例えばCr/Au/Crからな
る第1の電極21を4/20/4nm厚に形成し、更に
この第1の電極21上にダイヤフラムとして用いる感光
性ポリイミド(図示せず)を1μm厚に形成する。即
ち、波形形状に加工したSi基板11の一面に沿って、
ダイヤフラムにより裏打ちされた第1の電極21を前記
Si基板11と絶縁して波形形状に形成する[第2の工
程]。
【0016】しかる後、前記第1の電極21の上面に、
図1(d)に示すように犠牲層16とするAlを2μm厚
に形成する。この犠牲層(Al)16は、マイクロフォ
ン20における第2の電極22と上記第1の電極21と
の対向間距離(ギャップ)を規定する役割を担うもの
で、真空蒸着またはスパッタリングによりその膜厚を制
御しながら形成される[第3の工程]。
【0017】その後、上記犠牲層(Al)16の上に図
1(e)に示すように、例えばAu/Crからなる第2の電
極22を形成し、この第2の電極22を覆って図1(f)
に示すようにバックプレート23をなす感光性ポリイミ
ドを厚み10〜20μm程度に形成する[第4の工
程]。尚、上記第2の電極22については、後述するよ
うに犠牲層16のエッチングによる除去時の耐性を考慮
して、ここではAu/Crを用いてたが、犠牲層(Al)
16のエッチング液に対して耐性を有するものであれば
他の電極材料を用いることも勿論可能である。
【0018】しかる後、感光性ポリイミドからなるバッ
クプレート23をパターニングして所定の開口を形成
し、このバックプレート23をマスクとして第2の電極
22を選択的にエッチングして、図2(a)に示すように
マイクロフォン20における空気抜きの機能を果たす複
数の音響孔24を形成する[第5の工程]。これらの音
響孔24は、前述した犠牲層(Al)16のエッチング
除去にも利用される。
【0019】次いで前記Si基板11の裏面に残されて
いる熱酸化膜17に、フォトリソグラフィを用いて長方
形状の孔を開ける。そしてこの熱酸化膜17をマスクと
し、KOHまたはTMAH(トリメチルアンモニウムハ
イドライド)を用いて前記Si基板11をその裏面側か
ら異方性エッチングして前記第1の電極(ダイヤフラ
ム)21を露出させ、図2(b)に示すように該Si基板
11の内側にキャビティ10をなす空間を形成する[第
6の工程]。このときSi基板11の裏面側から上記キ
ャビティ10の内部にAuをスパッタリングして、前記
第1の電極(ダイヤフラム)21の露出面およびSi基
板11のキャビティ10を形成した内壁面に数μm厚の
赤外光反射膜18を形成することが望ましい[第8の工
程]。
【0020】しかる後、前記音響孔16を介して図2
(c)に示すように前記犠牲層16をエッチング除去し、
第1の電極21と第2の電極22との間に所定のギャッ
プ(空間)を形成することで[第7の工程]、光音響ガ
スセンサの音響セル(キャビティ)に一体化されたマイ
クロフォン20が完成される。ちなみにAlからなる犠
牲層16をエッチング除去は、そのエッチング液とし
て、例えばリン酸と硝酸との混合液(70℃)を用いて
行われる。
【0021】尚、音響セルについては、Si基板11の
開口された裏面側に光学フィルタ基板(図示せず)を接
合してキャビティ10を完成させ、この光学フィルタ基
板を介して赤外光を導入し得るように構成するようにす
れば良い。しかし図2(d)に示すように前記Si基板1
1と同様に異方性エッチングによりキャビティ10をな
す空間を形成した別のSi基板19を前記Si基板11の
裏面側に接合し、より大きな空間(キャビティ)を形成
した音響セルを実現することも可能である。この場合に
は、上記Si基板19の開口された面に光学フィルタ基
板を接合するようにすれば良い。特にこのような構造と
すれば、キャビティ10内における赤外光の光路長を稼
ぐことが可能となる。またこのようにして2つのSi基
板11,19を接合してキャビティ10を形成する場合
には、その間にガス拡散フィルタを形成したスペーサ3
0を介在させるようにしても良い。
【0022】かくして上述した如くして製造され、キャ
ビティ10の一部をなす第1の電極21を波形形状にし
たマイクロフォン20によれば、キャビティ10内の音
圧を受ける第1の電極21の面積を広くすることができ
るので、効果的にその高感度化を図ることができる。し
かも第1の電極(ダイヤフラム)21のキャビティ10
側の露出面が赤外光反射膜(Au)18によりコーティ
ングされているので、キャビティ10内に導入された赤
外光が波形形状をなす上記第1の電極(ダイヤフラム)
21により反射される。そしてSi基板11,19がなす
キャビティ10の内壁面にコーティングされた赤外光反
射膜(Au)18と相俟って、上記赤外光がキャビティ
10内で多重反射を繰り返すことになり、実質的にその
光路長を各段に長くすることが可能となる。
【0023】この結果、キャビティ10内に導入された
ガス(例えばCO2)による赤外光の吸収量が大きくな
り、ガスの熱膨張を大きくすることができるので、その
音圧の変化を大きくすることが可能となる。換言すれば
低濃度のガスであっても、その音圧変化を大きくするこ
とができるので、音響セルとして検出感度を効果的に高
めることが可能となる。
【0024】また上述した製造方法によれば、波形形状
をなす第1の電極(ダイヤフラム)21を容易に形成し
て高感度なマイクロフォン20を構築することができ
る。特にSiウェハ上で、複数のマイクロフォン20を
一括して、しかもその品質を揃えて製造することがで
き、また音響セルと一体にマイクロフォン20を形成す
ることができるので、その工業的利点が絶大である。
【0025】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば図4(a)に示すようにSi基板
11に等方エッチングによって複数の円弧状凹部14a
を形成し、これらの円弧状凹部14aにより形成される
波形形状をベースとして、図4(b)に示すような構造の
マイクロフォン20を実現するようにしても良い。また
図5(a)に示すように第2の電極22およびこの第2の
電極22を支持するバックプレート23を前記第1の電
極21に倣って波形形状として形成し、このバックプレ
ート23にAu等からなる赤外光反射膜18を形成する
ようにしても良い。但し、この場合には、図5(b)に示
すように、バックプレート23側にキャビティ10を設
けるようにし、図における上方側から赤外光をキャビテ
ィ10内に照射する構成とすることが好ましい。この
際、第1の電極(ダイヤフラム)21の形成に用いたS
i基板11をその裏面側からエッチングして、該第1の
電極(ダイヤフラム)21を露出させることは言うまで
もない。またキャビティ10の形成材料としては、Si-
Siのみならず、Siとガラスとを用いることも可能であ
る。
【0026】また赤外光反射膜18については、Al等
を用いることも可能であり、第1の電極21の形成材料
自体に赤外光反射機能を有する貴金属材料等を用いるよ
うにしても良い。更には第1の電極21の大きさや、そ
の波形形状をなす面の深さや波のピッチ等は、マイクロ
フォン20や音響セルに要求される検出感度仕様等に応
じて決定すればよいものである。またSi基板11に代
えて、他の半導体基板を用いてキャビティを形成するこ
とも可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形して実施することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャビティの一部をなす第1の電極が波形形状をなしてい
るのでその検出感度を高めた光音響ガスセンサ用マイク
ロフォンを実現することができ、また第1の電極自体に
赤外光の反射機能を持たせることができるので、音響セ
ルとしてのガス検出感度を容易に高めることができる。
しかもキャビティをなす半導体基板をエッチングして第
1の電極の波形形状を規定してマイクロフォンを製作す
るので、その製造が極めて簡単であり、量産性にも優れ
る等の実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光音響ガスセンサ用
マイクロフォンの製造工程を段階的に分解して示す図。
【図2】図1に続く光音響ガスセンサ用マイクロフォン
の製造工程と、これによって製作されるマイクロフォン
の概略的な構造を示す図。
【図3】Si基板の異方性エッチング用マスクとして用
いる熱酸化膜に形成する孔の形状例を示す図。
【図4】本発明の別の実施形態に係る光音響ガスセンサ
用マイクロフォンの製造工程の要部と、マイクロフォン
の構造を示す図。
【図5】本発明の更に別の実施形態に係る光音響ガスセ
ンサ用マイクロフォンの製造工程の要部と、マイクロフ
ォンの構造を示す図。
【図6】光音響ガスセンサの概略的な構造を示す図。
【符号の説明】
10 キャビティ 11 Si基板 12 熱酸化膜(マスク) 14 凹部(波形形状) 16 犠牲層 17 熱酸化膜 18 赤外光反射膜 20 マイクロフォン 21 第1の電極(波形形状) 22 第2の電極 23 バックプレート 24 音響孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 宣昭 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 株式会 社山武内 Fターム(参考) 2F055 AA39 BB20 CC02 DD05 EE25 FF11 GG01 GG15 HH05 HH19 2G047 AA01 CA04 GB11 GB32 GD02 4M112 AA01 AA03 BA07 CA03 CA04 CA11 CA13 DA04 EA03 EA14 FA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが導入されるキャビティの一部をな
    して設けられて該キャビティ内の圧力に感応するマイク
    ロフォンであって、 前記キャビティの壁面の一部をなす波形形状の第1の電
    極と、 前記キャビティに連接されたバックプレートにより支持
    されて上記第1の電極に所定の距離を隔てて対向配置さ
    れる第2の電極とを具備したことを特徴とする光音響ガ
    スセンサ用マイクロフォン。
  2. 【請求項2】 前記キャビティは、半導体基板に所定の
    開口面積の透孔を形成して構成されるものであって、 前記第1の電極は、上記透孔の一方の開口部を閉塞して
    設けられるものである請求項1に記載の光音響ガスセン
    サ用マイクロフォン。
  3. 【請求項3】 前記第1電極または前記バックプレート
    は、前記キャビティに露出する側の面にコーテングされ
    た赤外光反射膜を備えてなる請求項1または2に記載の
    光音響ガスセンサ用マイクロフォン。
  4. 【請求項4】 ガスが導入されるキャビティの一部をな
    して設けられて該キャビティ内の圧力に感応するマイク
    ロフォンの製造方法であって、 所定の開口ピッチのマスクを用いて半導体基板の一面を
    エッチングして該半導体基板の一面を波形形状に加工す
    る第1の工程と、 上記波形形状に加工された前記半導体基板の一面に沿っ
    て第1の電極を形成する第2の工程と、 上記第1の電極の上面に所定の厚みの犠牲層を形成する
    第3の工程と、 上記犠牲層の上に第2の電極を形成する第4の工程と、 この第2の電極を覆ってバックプレートを形成すると共
    に、このバックプレートをパターニングして所定の開口
    を形成して音響孔を形成する第5の工程と、 前記半導体基板をその裏面側から選択的にエッチングし
    て前記第1の電極を露出させる第6の工程と前記音響孔
    を介して前記犠牲層をエッチング除去する第7の工程
    と、 を具備したことを特徴とする光音響ガスセンサ用マイク
    ロフォンの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光音響ガスセンサ用マ
    イクロフォンの製造方法において、 更に前記第1の電極または前記バックプレートの前記キ
    ャビティに露出する側の面に赤外光反射膜をコーティン
    グする第8の工程を含むことを特徴とする光音響ガスセ
    ンサ用マイクロフォンの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の工程は、半導体基板の一面を
    異方性エッチングするものである請求項4に記載の光音
    響ガスセンサ用マイクロフォンの製造方法。
JP2001132483A 2001-04-27 2001-04-27 光音響ガスセンサ用マイクロフォンおよびその製造方法 Pending JP2002328117A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001132483A JP2002328117A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 光音響ガスセンサ用マイクロフォンおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001132483A JP2002328117A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 光音響ガスセンサ用マイクロフォンおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002328117A true JP2002328117A (ja) 2002-11-15

Family

ID=18980490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001132483A Pending JP2002328117A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 光音響ガスセンサ用マイクロフォンおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002328117A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008044381A1 (fr) * 2006-10-13 2008-04-17 Omron Corporation Capteur de vibrations et son procédé de fabrication
WO2009130628A1 (en) * 2008-04-23 2009-10-29 Nxp B.V. Capacitive pressure sensor
JP2010098518A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Rohm Co Ltd Memsセンサの製造方法およびmemsセンサ
CN102056063A (zh) * 2009-11-06 2011-05-11 宝星电子股份有限公司 微电子机械系统传声器及其制造方法
US8390084B2 (en) 2008-06-16 2013-03-05 Rohm Co., Ltd. MEMS sensor
CN103369441A (zh) * 2012-04-04 2013-10-23 英飞凌科技股份有限公司 半导体装置、mems结构和制作mems装置的电极的方法
CN106829851A (zh) * 2016-12-29 2017-06-13 上海集成电路研发中心有限公司 一种改善mems器件牺牲层刻蚀粘结的方法
KR101821493B1 (ko) * 2015-06-24 2018-01-23 인피니언 테크놀로지스 아게 Mems 트랜듀서를 위한 시스템 및 방법
US11041744B2 (en) 2016-03-31 2021-06-22 Lg Innotek Co., Ltd. Composite sensor package
CN113495059A (zh) * 2020-04-04 2021-10-12 江苏物联网研究发展中心 红外气体传感器及其制备方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101820570B (zh) * 2006-10-13 2013-08-21 欧姆龙株式会社 麦克风
WO2008044381A1 (fr) * 2006-10-13 2008-04-17 Omron Corporation Capteur de vibrations et son procédé de fabrication
US7943413B2 (en) 2006-10-13 2011-05-17 Omron Corporation Vibration sensor and method for manufacturing the vibration sensor
WO2009130628A1 (en) * 2008-04-23 2009-10-29 Nxp B.V. Capacitive pressure sensor
US8390084B2 (en) 2008-06-16 2013-03-05 Rohm Co., Ltd. MEMS sensor
JP2010098518A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Rohm Co Ltd Memsセンサの製造方法およびmemsセンサ
WO2011055885A1 (ko) * 2009-11-06 2011-05-12 주식회사 비에스이 멤스 마이크로폰 및 그 제조방법
US20110316100A1 (en) * 2009-11-06 2011-12-29 Kim Yong-Kook Mems microphone and method for manufacturing same
CN102056063A (zh) * 2009-11-06 2011-05-11 宝星电子股份有限公司 微电子机械系统传声器及其制造方法
TWI499314B (zh) * 2009-11-06 2015-09-01 Bse Co Ltd 微電子機械系統傳聲器及其製造方法
CN103369441A (zh) * 2012-04-04 2013-10-23 英飞凌科技股份有限公司 半导体装置、mems结构和制作mems装置的电极的方法
KR101528398B1 (ko) * 2012-04-04 2015-06-11 인피니언 테크놀로지스 아게 Mems 디바이스 및 mems 디바이스를 제조하는 방법
US9409763B2 (en) 2012-04-04 2016-08-09 Infineon Technologies Ag MEMS device and method of making a MEMS device
US9580299B2 (en) 2012-04-04 2017-02-28 Infineon Technologies Ag MEMS device and method of making a MEMS device
KR101821493B1 (ko) * 2015-06-24 2018-01-23 인피니언 테크놀로지스 아게 Mems 트랜듀서를 위한 시스템 및 방법
US10017379B2 (en) 2015-06-24 2018-07-10 Infineon Technologies Ag System and method for a MEMS transducer
US11041744B2 (en) 2016-03-31 2021-06-22 Lg Innotek Co., Ltd. Composite sensor package
CN106829851A (zh) * 2016-12-29 2017-06-13 上海集成电路研发中心有限公司 一种改善mems器件牺牲层刻蚀粘结的方法
CN113495059A (zh) * 2020-04-04 2021-10-12 江苏物联网研究发展中心 红外气体传感器及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2182738B1 (en) Electrostatic capacitive vibrating sensor
JP2002328117A (ja) 光音響ガスセンサ用マイクロフォンおよびその製造方法
JP4984706B2 (ja) マイクロ構造体の製造方法
US20200253000A1 (en) Light Emitter Devices, Optical Filter Structures and Methods for Forming Light Emitter Devices and Optical Filter Structures
RU2006134977A (ru) Способ изготовления устройства для обнаружения теплового излучения, содержащего активный микроболометр и пассивный микроболометр
JP4590764B2 (ja) ガスセンサ及びその製造方法
JP2012002603A (ja) ボロメータ型テラヘルツ波検出器
JP2002511946A (ja) 小型光音響分光計
JP2002328116A (ja) 光音響ガスセンサ
JP2002328086A (ja) 光音響ガスセンサ用光源およびその製造方法
US11286158B2 (en) MEMS-component
JP2004156988A (ja) 発熱構造体および熱式センサ
JP2010127892A (ja) 赤外線センサ
JPH0989773A (ja) 赤外線ガス分析計
JP2014115244A (ja) 赤外線検知装置
JP2013524228A (ja) ガス選択膜およびその製造方法
JP2001221737A (ja) 赤外線光源及びその製造方法及び赤外線ガス分析計
JPH10122950A (ja) 熱型赤外線検出器及びその製造方法
JP2002221649A (ja) 光学ユニット及び光学装置
JP3974114B2 (ja) 振動板集積基体、音響電気変換素子、音響電気変換システム及び振動板集積基体の製造方法
ATE424550T1 (de) Thermischer detektor mit wabenförmiger struktur für elektromagnetische strahlung
JPH06213707A (ja) 赤外線センサ
JP2015114322A (ja) ミュージカルウォッチ用の音響放散膜
JPH07318420A (ja) 赤外線センサおよびその作製方法
WO2002088697A1 (en) Production method for photoacoustic gas sensor-use gas diffusion filter