JP2002328081A - 画像センサを用いたレオロジー測定方法及びその装置 - Google Patents

画像センサを用いたレオロジー測定方法及びその装置

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JP2002328081A
JP2002328081A JP2001173218A JP2001173218A JP2002328081A JP 2002328081 A JP2002328081 A JP 2002328081A JP 2001173218 A JP2001173218 A JP 2001173218A JP 2001173218 A JP2001173218 A JP 2001173218A JP 2002328081 A JP2002328081 A JP 2002328081A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液状物質のレオロジー定数である流動性、粘
性、切れ性、ビンガム特性やチクソトロピック特性、降
伏値特性、ぬれ性等を簡便的に求めることができるレオ
ロジー測定方法と装置。 【解決手段】 容器2に試料を入れ、この容器2の試料
を流動部3に流出させ、この流動部3に流出させた試料
が流動部3を流動して流動部先端の流出口7より流出す
る試料を試料検出手段4の画像センサ5で検出し、この
画像センサ5で検出した試料検出手段4の信号をコンピ
ュータ6に入力し、容器2に入れた試料を流動部3に流
動させた時点から試料が流動部3を流動して流出口7よ
り流出が終了する時点までの試料が流動部3を流動した
面積と流動する速度及び途中経過時間や試料の流出が途
切れた区間経過時間と試料が流出口7より流出する速度
を測定して、試料のレオロジー定数をコンピュータ6で
演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状物質(水状の
液体から固形物が混入した高粘度状の流動する物質)の
食品類、塗料、接着剤、インキ、油類、化粧品、化学製
品類、コンクリート、モルタル、グラウト、ペースト、
廃水や汚泥のヘドロ等を流動させて、液状物質の物性で
ある流動性(試料の流れやすさの程度)、粘性(試料の
粘さの程度)、切れ性(試料が流出口より連続流出する
程度と、ぽたぽた垂れ落ちない程度)、ビンガム特性や
チクソトロピック特性(試料が流出開始時点から途切れ
た流出する断続区間の程度)、降伏値特性(試料が流出
口より流出し始める応力の程度)、ぬれ性(試料が流動
部でぬれ広がる拡張ぬれのぬれやすさの程度)等のレオ
ロジー定数を簡便的に測定する方法や装置に関するもの
で、特に、ビンガム流体で高粘度の液状物質や固形物が
混入している液状物質で、例えば高粘度で流動性が非常
に悪い接着剤や厚膜印刷に使用する金や銀のペースト
類、また固形物が混入したコンクリートやジヤムやパス
タソース類等の濃厚溶液、結晶性高分子、複合材料等の
非線形のレオロジーを測定する方法や装置として使用す
れば有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、レオロジー測定に用いられる代表
的な装置としては、回転式粘度計、細管式粘度計、振動
式粘度計、落体式粘度計等がある。
【0003】それと、本発明者若杉によるトイを流動し
た試料の質量と試料の流動経過時間とにより試料のレオ
ロジー定数をインターバルタイマ設定時間ごとに演算す
るレオロジー測定装置(特許第514561号)、ロー
トを用いたセメント系混合物のレオロジー測定装置(特
願平8−359584)、曲管容器を用いたセメント系
混合物のレオロジー測定装置(特願平9−12910
9)、液状物質のレオロジー測定方法及びその装置(特
願平9−205163)、トイ位置決め手段を用いたレ
オロジー測定装置(特願平10−207044)、使捨
容器と使捨トイ及び使捨受け容器を用いた液体物質のレ
オロジー測定装置(特願平11−376467)、光セ
ンサを用いた液状物質のレオロジー測定方法及びその装
置(特願2000−201615)、スプリットタイム
機能やラップタイム機能付きストップウオッチを用いた
液状物質のレオロジー測定方法及びその装置(特願20
00−289603)、途中経過時間や区間経過時間が
計測できるコンピュータを用いた液状物質のレオロジー
測定方法及びその装置(特願2000−34443
9)、試料を試料送出手段により所要傾斜角度の流動部
に送出して流出口より流出する試料の途中経過時間や区
間経過時間をセンサで検出して試料のレオロジー定数を
求める液状物質のレオロジー測定方法及びその装置(特
願2001−40959)が開発提案されている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】従来の
【0002】記載のレオロジー測定装置は、試料の粘性
(粘りの塑性粘度)を主に測定して、試料の流動性、切
れ性、ビンガム特性やチクソトロピック特性、降伏値特
性、ぬれ性等があまり明確に測定できない装置やまった
く測定できない装置等があり、本来固形物を含まない液
体を対象とした線形のレオロジーを測定する装置であ
り、コンクリートのように大きな粗骨材やレトルトカレ
ーのように具が試料の中に混ざっているとレオロジーの
測定が不能な装置や、固形物が回転羽根にあたり正確な
トルクが検出されないのでレオロジーの測定が不正確に
なる欠点と、測定終了時に測定試料を入れた容器や回転
羽根等の脱着洗浄が面倒で、脱着洗浄作業も機種にもよ
るが20分〜40分位要し、次の測定を迅速に行うこと
ができない欠点があった。
【0005】また、
【0003】記載のレオロジー測定方法や装置は、試料
が流動部を流動した面積と流動する速度が測定できない
欠点があり、このことにより試料が流動部を流動するず
り速度や分布の形が分からない欠点があった。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点や、従来の技術では測定が難しかった流動性、粘
性、切れ性、ビンガム特性やチクソトロピック特性、降
伏値特性、ぬれ性等が測定できる測定方法を得ることを
目的としており、さらにこれらのレオロジー定数が容易
に求めることができ、この求めたデータを直ちにデータ
処理して測定表やグラフの作成ができ、また測定終了時
に試料を検出するセンサ部の洗浄作業が無く、液状物質
の研究開発や品質評価及び品質管理を行う上で重要なレ
オロジー測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液状物質のレオロジー測定方法において
は、容器2に試料を入れ、この容器2の試料を流動部3
に流出させ、この流動部3に流出させた試料が流動部3
を流動して流動部先端の流出口7より流出する試料を受
け容器11で受け取り、この流動部3に流出させた試料
が流動部3を流動して流動部先端の流出口7より流出す
る試料を試料検出手段4の画像センサ5で検出し、この
画像センサ5で検出した試料検出手段4の信号をコンピ
ュータ6に入力して、前記容器2に入れた試料を流動部
3に流出させた時点から試料が流動部3を流動して流出
口7より流出が終了する時点までの試料が流動部3を流
動した面積と流動する速度及び途中経過時間や試料の流
出が途切れた区間経過時間と試料が流出口7より流出す
る速度を測定し、この試料が流動部3を流動した面積と
流動する速度及び途中経過時間や試料の流出が途切れた
区間経過時間と試料の流出する速度により試料のレオロ
ジー定数をコンピュータ6で演算する方法がある。
【0008】そして、上記液状物質のレオロジー測定装
置1としては、試料を入れる容器2と該容器2の開口側
から容器2の試料を流動さす流動部3を支持具8に取り
付け、該支持具8に取り付けた該容器2と該流動部3を
垂直位置から容器2の試料を流出さす試料流出位置まで
傾倒自在に支持する支持手段9と、この試料を入れた容
器2と流動部3を垂直位置から試料流出位置まで傾倒自
在に作動さす位置決め手段10と、該流動部3を流動し
て流動部先端の流出口7より流出した試料を受け取る受
け容器11と、前記試料を入れた容器2と流動部3を垂
直位置から試料流出位置まで傾倒させ、該容器2の開口
側から流出した試料が流動部3を流動して流出口7より
流出する試料を検出できる位置に試料検出手段4の画像
センサ5を設け、この画像センサ5で検出した試料検出
手段4の信号をコンピュータ6に入力し、容器2に入れ
た試料を流動部3に流出させた時点から試料が流動部3
を流動して流出口7より流出が終了する時点までの試料
が流動部3を流動した面積と流動する速度及び途中経過
時間や試料の流出が途切れた区間経過時間と試料が流出
口7より流出する速度を測定し、この試料が流動部3を
流動した面積と流動する速度及び途中経過時間や試料の
流出が途切れた区間経過時間と試料の流出する速度によ
り試料のレオロジー定数をコンピュータ6で演算するも
のである。
【0009】また、試料を入れる容器2と該容器2を支
持具8に取り付け、該支持具8に取り付けた該容器2を
垂直位置から容器2の試料を流出さす試料流出位置まで
傾倒自在に支持する支持手段9と、この試料を入れた容
器2を垂直位置から試料流出位置まで傾倒自在に作動さ
す位置決め手段10と、前記試料を入れた容器2から流
出した試料を流動さす流動部3と、該流動部3を流動部
支持具13に取り付け、この流動部支持具13に取り付
けた流動部3を試料を流動さす傾斜角度で支持する流動
部位置決め手段14と、該流動部3を流動して流動部先
端の流出口7より流出した試料を受け取る受け容器11
と、前記試料を入れた容器2を垂直位置から試料流出位
置まで傾倒させ、該容器2の開口側から流出した試料が
流動部3を流動して流出口7より流出する試料を検出で
きる位置に試料検出手段4の画像センサ5を設け、この
画像センサ5で検出した試料検出手段4の信号をコンピ
ュータ6に入力し、容器2に入れた試料を流動部3に流
出させた時点から試料が流動部3を流動して流出口7よ
り流出が終了する時点までの試料が流動部3を流動した
面積と流動する速度及び途中経過時間や試料の流出が途
切れた区間経過時間と試料が流出口7より流出する速度
を測定し、この試料が流動部3を流動した面積と流動す
る速度及び途中経過時間や試料の流出が途切れた区間経
過時間と試料の流出する速度により試料のレオロジー定
数をコンピュータ6で演算するものである。
【0010】また、試料を流動さす流動部3を板状にし
た流動部3を用いるとよい。
【0011】また、セクションをした流動部3を用いる
とよい。
【0012】また、流動部3の下部流出口側に検出補助
板12を設けて、流出口7より流出する試料を試料検出
手段4の画像センサ5で検出するとよい。
【0013】
【作用】以下、上記構成からなるレオロジー測定装置の
作用について述べる。流動とは物質に作用する応力とひ
ずみ速度との間に一定の関係が見出される場合を言い、
通常、流動性は図10に示す流動曲線で表され、水のよ
うに物質にせん断応力が作用すると、ただちにひずみ速
度を生じ、両者の関係が直線で表されるニュート流体
と、例えば小麦粉に水を混ぜた粘りがある液体物質のよ
うにせん断応力が所定の値(降伏値)で表されるビンガ
ム流体とに大別され、流動曲線によって得られる情報
(物理量)はレオロジー定数、すなわち降伏値や塑性粘
度であり、ビンガム流体の物質は二つのレオロジー定数
(降伏値および塑性粘度)で降伏値(流動性)は流動し
始める応力を示し、塑性粘度(粘性)は流動後の変形速
度を支配すると言われている。
【0014】尚、本発明装置によれば、試料を入れた容
器2を試料流出位置まで傾倒さすと、流動部3を流動し
た試料が流動部先端の流出口7より連続流出する試料
(以後A試料と言い、例えば水や油等のように流動部傾
斜角度が水平の90度で流出する流動性が良い物質)
と、ポトポトと途切れた断続流出する試料(以後B試料
と言い、例えばケチャップや固形物が混入したコンクリ
ート等のように流動部傾斜角度が95度以上でないと流
出しない流動性が悪い物質)や、流動はするが流出口7
より流出しない試料(以後C試料と言い、例えば流動性
が非常に悪い接着剤やペースト等のように流動部傾斜角
度が135度以上でないと流出しない物質)の三種類に
大別してレオロジー定数を測定することができ、本測定
方法や装置で測定するレオロジー定数は、流動部のサイ
ズや種類、傾斜角度、試料の量や試料の温度等の条件下
で測定した条件付きレオロジー定数である。
【0015】そして、試料が一定の距離(試料が流動部
3を流動した長さで、容器の上端部または容器2の試料
を流動部に流出させた位置から流動部先端までの長さ)
を流動するのに要した流動経過時間や流動速度は、流動
性に対するパラメータ(レオロジー定数)であり、容器
2の試料を垂直位置から試料流出位置に傾倒させた傾倒
開始時点または容器2の試料を流動部3に流出させた時
点(以後試料を流動部に流出させた時点と言う)から試
料が流動部3を流動して流出口7まで流動した時点まで
の途中経過時間(スプリットタイム)を、試料検出手段
4の画像センサ5で検出し、この流動経過時間と流動経
過時間をもとにコンピュータ6で演算した流動速度によ
り流動性を簡便的に求め、この流動経過時間(秒)が短
い程または流動速度(m/s)が速い程流動性が良いと
評価する。
【0016】また、試料が流動部3の途中まで流動した
面積や流出口7より流出した時点の試料が流動部を流動
した面積を、試料検出手段4の画像センサ5で検出して
コンピュータ6で演算して流動面積(mm)を求め、
また流動面積や流動速度より試料のずり速度や試料の流
動分布の形(流れ状態のパターン)をコンピュータ6で
演算する。
【0017】また、塑性粘度は粘性を表すパラメータ
で、この塑性粘度は試料を流動部に流出させた時点から
試料が流動部3を流動して流出口7より流出が終了する
時点までの途中経過時間を試料検出手段4の画像センサ
5で検出し、この試料の流出が終了する時点の見分け方
は、連続流出するA試料においては粘度の違った5種類
の粘度計校正用標準液による粘度の基準式を作成して、
試料の流出が終了する時点を見分けるが、通常は連続流
出するA試料と断続流出するB試料においても簡便的
に、試料の流動経過時間と略同じ断続区間になった時点
を試料の流出が終了する時点とし、この時の途中経過時
間を粘性評価に用いた流出経過時間(秒)としてコンピ
ュータ6で演算させて粘性を簡便的に求め、この流出経
過時間が長い程粘性が高いと評価する。
【0018】また、試料が流出口7より流出する速度を
試料検出手段4の画像センサ5で検出してコンピュータ
6で演算させて流出速度(m/s)を求め、この流出速
度が速い程流動性が良いと評価し、また流出速度が速い
程粘性も低いと評価する。
【0019】次に、連続流出するA試料の切れ性は、試
料が流出口7より流出開始時点から連続流出していた試
料が下方から徐々に途切れが始まり、流出口7より途切
れが開始された時点または試料の種類により流出口7よ
り下側の所要基準位置(例えば図6に示す検出補助板1
2の上側検出線12a)より途切れが開始された時点ま
での連続流出区間の経過時間(ラップタイム)を試料検
出手段4の画像センサ5で検出してコンピュータ6で演
算させて連続流出区間経過時間(秒)を求め、この連続
流出区間経過時間が短い程切れ性が良いと評価する。
【0020】一方、ぽたぽた垂れ落ちない切れの良さの
程度を、試料の連続流出が途切れた時点の途中経過時間
(スプリットタイム)と、粘性を求めるのに用いた流出
経過時間との差をコンピュータ6で演算させて断続流出
区間経過時間(秒)を求め、この断続流出区間経過時間
が短い程ぽた落ちの切れ性が良いと評価する。
【0021】次に、断続流出するB試料のビンガム特性
やチクソトロピック特性は、試料が流出口7より流出開
始時点から途切れた断続流出をし、この途切れた区間経
過時間(ラップタイム)を試料検出手段4の画像センサ
5で検出してコンピュータ6で演算させて断続区間経過
時間(秒)を求め、この断続区間経過時間が長い程ビン
ガム特性やチクソトロピック特性が大きい(顕著に現れ
ている)と評価する。
【0022】次に、降伏値特性は、試料を流動部傾斜角
度90度から例えば5度間隔で測定を行い、試料が初め
て流出口7より流出した時点の傾斜角度を試料の降伏値
特性として傾斜角度(度)で表し、この傾斜角度が大き
い程降伏値特性が大きい試料と評価する。また傾斜角度
90度を基準にして大きな傾斜角度で流出が始まる程、
試料の流動性が悪いと評価する。
【0023】次に、流出しないC試料のぬれ性は、容器
2の試料を流動部3に流出させた時点から試料が流動部
3を流動して流動部3の途中で流動が停止した位置(時
点)までの試料の拡張面積(mm)を、試料検出手段
4の画像センサ5で検出し、この拡張面積(試料が流動
部3の途中で流動が停止した時の流動面積を言う)や拡
張時間をもとにコンピュータ6で演算した拡張速度(m
/s)によりぬれ性を簡便的に求め、この拡張面積が広
い程または速度が速い程ねれ性が良いと評価し、また拡
張面積が広い程試料の流動性も良いと評価する。
【0024】次に、試料が流動部3を流動する時の流れ
特性は、試料の先端部の状態を試料検出手段4の画像セ
ンサ5で検出し、この先端部の状態をコンピュータ6で
層流、栓流、乱流に評価分類する。そして層流が良く、
栓流や乱流は試料が均一でなく、特に乱流は測定値に大
きなバラツキを生じる。
【0025】次に、試料が流出口7より流出する程度の
流出性は、容器2に入れた試料の質量(g)と流出口7
より流出した試料を受け容器11で受け取った試料の質
量(g)を電気式秤60で計量し、これをコンピュータ
6に入力演算させて流出率(%)を求め、この流出率が
高いと流出性が良いと評価する。また流出率が高い程試
料の流動性や充填性も良いと評価する。
【0026】次に、本発明装置で請求項2に示す容器に
流動部3を突設した装置の使用方法について、図1、図
2、図8により説明をすると、初めに初期作業70を行
う、まず、支持具8に流動部3を固定具18で取り付け
て、コンピュータ6の操作キー(図示せず)を操作して
流動部3を水平の90度の位置まで倒し、水準器(図示
せず)を用いて流動部3を水平にする調整作業(取付パ
イプ16を支持軸15に固定してある止ボルト57を緩
めて調整する)をしてから流動部3を測定する試料流動
位置(例えば120度)まで倒し、次にコントローラ3
5に接続されたモニタ45の画面を見ながら同じくコン
トローラ35に接続されたリモコン(図示せず)で、画
像センサ5の画質調整や画像調整の調整作業を行うの
と、図示していない照明装置の調光作業を行う。
【0027】次に、コンピュータ6の操作キー(図示せ
ず)を操作して初期設定71の各設定データ(試料の種
類、測定NO、測定日、測定時刻、容器のサイズ、流動
部の長さ、流動部の種類、流動部の傾斜角度、流動部の
傾倒時間、測定場所、試料の温度、室温、湿度、測定者
名等)を設定する。
【0028】次に作業72のコンピュータ6の操作キー
(図示せず)を操作して支持具8を垂直にセットする。
(初期作業70で流動部3の水平調整作業をしない場合
には支持具8に流動部3の取り付け作業を行う)
【0029】次に、作業74の容器2を電気式秤60に
載せて、作業75の容器2の風袋引きを行い、作業76
の容器2に試料を入れて、作業77の容器2に入れた試
料の試料の総質量を計量してコンピュータ6に入力し、
作業78の試料を入れた容器2を支持具8にセットす
る。
【0030】次に、作業79の受け容器11を電気式秤
60に載せて、作業80の受け容器11の風袋引きを行
い、作業81の受け容器11を流出口7より流出する試
料を受け取る位置にセットし、作業82のデータ入力済
かの確認作業をして、作業83のコンピュータ6のスタ
ートキー(図示せず)を操作すると、信号がコントロー
ラ35に入力されて、位置決め手段10のモータ33が
起動して流動部3が傾倒を開始するのと同時に、試料検
出手段4の画像センサ5が作動して検出を開始して、作
業84の測定がスタートして容器2が試料流出位置まで
傾倒し、容器2の試料が流動部3に流出して流動部3を
流動した試料が流出口7より流出して受け容器11に受
け取られ、この間に画像センサ5が試料の流動や流出状
況を検出して作業86の測定が続けられ、この測定され
たデータが作業87のコンピュータ6に収集される。
【0031】そして、作業88の測定終了かの判断を行
い、測定している試料の流動経過時間と略同じ断続区間
になった流出時点を試料の流出が終了する時点として、
コンピュータ6が自動的に測定を終了する。また試料が
流動部3を流動しなくなったり、流出口7より試料が流
出しなくなるとコンピュータ6のストップキー(図示せ
ず)を操作して測定を終了する。
【0032】そして、作業89の測定データより、試料
が流動部3を流動した面積と流動する速度及び途中経過
時間や試料の流出が途切れた断続区間経過時間と試料の
流出する速度により試料のレオロジー定数をコンピュー
タ6で演算する。
【0033】それと、作業90のその他の演算として、
流動性、切れ性、粘性、ビンガム特性又はチクソトロピ
ック特性、降伏値特性、流れ特性、ぬれ性、流出性等を
コンピュータ6で演算する。
【0034】また、既知データをコンピュータ6に入力
し、試料の粘性を粘度や動粘度で表したり、試料の性状
を評価指数で表したり、試料の吐出性や充填性等を評価
指数で表したり、またレオロジー定数より試料の濃度推
定や水分量の推定を行うこともでき、作業91のコンピ
ュータ6の画面にデータやグラフを表示し、作業92の
表示したデータやグラフをプリンタ(図示せず)でプリ
ントする。
【0035】次に、作業93の試料流出位置に倒した支
持具8より容器2と流動部3の取り外し作業と、受け容
器11に受け取った試料を取り除く作業を行う。そして
作業94の次の測定を開始する場合には、作業71の初
期設定作業より行う。
【0036】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明すると、図1、図2、図3、図
4に示す本発明の要部をなす試料検出手段4は、画像セ
ンサ5とコントローラ35とリモコン(図示せず)とモ
ニタ45とコンピュータ6からなり、試料を検出する画
像センサ5は、通常フルフレームの画像を取り込めるフ
レームシャッタ機能、任意のタイミングで画像を取り込
めるランダムトリガ機能、移動物体も鮮明に映す電子シ
ヤッタ機能、被写体の細部まで高精細な画像で鮮明に捉
えることが可能で、画像処理に適した正方画素CCDを
採用した小型白黒カメラやカラーカメラを使用し、この
画像センサ5で検出した画像(信号)をケーブル38で
画像処理をするコントローラ35に送信し、このコント
ローラ35はビデオ入力制御、グラフィック、メモリ操
作、画像計測、キー操作、標準入出力、RS232Cデ
ータ入出力、時刻、数値演算、座標変換、カーソル関
連、パット関連、照明制御、フアイルシステム、システ
ム制御等と、その他画像処理に必要な基本機能とグレイ
処理機能やデータを高速処理する機能付きを使用し、こ
のコントローラ35にリモコン(図示しない設定器)や
モニタ(ディスプレイ)45をケーブル43で接続して
使用する。また、リモコン(図示しない設定器)やモニ
タ(ディスプレイ)45を用いずに、コンピュータ6の
画面に表示したりコンピュータ6の操作キーの操作によ
り画像センサ5の画質調整や画像調整の調整作業を行う
ことも可能である。
【0037】次に、画像センサ5で検出してコントロー
ラ35に送信された信号をコントローラ35で画像処理
され、この画像処理された信号をRS232Cインター
フェイスのケーブル42でコンピュータ6に入力され
る。尚、コンピュータ6は、通常パーソナル・コンピュ
ータのノート型を用いるが、他の形式のコンピュータも
使用可能である。
【0038】次に、位置決め手段10は、モータ33と
ドライバー37とモータコントローラ36及びコンピュ
ータ6からなり、モータ33は高精度な位置決めがで
き、速度制御ができてコンピュータに接続できる通常
は、所要トルクと所要機能があるステッピングモータ
(パルスモータ)を使用し、このモータ33と制御回路
で所要機能付きのドライバー37がケーブル41で接続
され、このドライバー37とモータ33を制御する所要
機能付きのモータコントローラ36がケーブル40で接
続され、このモータコントローラ36がケーブル39で
コントローラ35に接続されてからRS232Cインタ
ーフェイスのケーブル42でコンピュータ6に接続さ
れ、このコンピュータ6のプログラムによりスタート指
令等をするが、このモータコントローラ36をRS23
2Cインターフェイスケーブルで直接コンピュータ6に
接続して、コンピュータ6のプログラムによりスタート
指令等をすることも可能である。
【0039】尚、モータ33はモータ取付台34の上部
所要位置に固着されたモータ取付金具32に定着され、
モータ33のモータ軸がカップリング31で支持軸15
に結合され、また位置決め手段10に上記機能を有する
他のモータやコントロルユニットの使用も可能である。
【0040】また、容器2を垂直位置(0度)から試料
流出位置(90度から180度までを5度間隔で設定)
まで傾倒することができ、傾倒時間は試料の種類と量に
より90度の位置までを、3〜7秒間で傾倒するが、通
常は5秒間で傾倒する。
【0041】次に、図1、図2、図3、図4、に示す試
料を入れる容器2は、試料の種類により粒が入っていな
い試料には50ml〜100mlを、5mm以下の粒が
混入している試料には150ml〜300mlを、10
mm以下の粒が混入している試料には400ml〜60
0mlを、20mm以下の粒が混入している試料には1
000ml〜5000mlの所要寸法の四角形状容器
(長方形状容器や正方形容器)を使用するが、円錐台形
状容器や円筒形状容器も使用可能である。
【0042】次に、図1、図2、図5に示す容器2の開
口側に突設して容器2の試料を流動さす流動部3は、通
常、容器2の形状やサイズにより容器2の開口部が四角
形状の場合には、容器2の三辺に圧着した状態で取り付
けるために、図5の(a)に示す流動部材3aを、容器
2が流動部3に接する横辺の折り曲げ線3bの位置で折
り曲げて、流動部の長さは容器2の開口部先端から流出
口7までが試料の種類と量及び容器2のサイズによる
が、通常は容器の深さの2〜4倍位の長さで、厚さ
(0.1mm〜1.5mm)からなる図5の(b)に示
す形状をした流動部3を、また切れ性を重視した測定で
円錐台形状容器や円筒形状容器を用いる場合には形状が
半円状の流動部3を用い、これら流動部3の外周に接し
て支持具8に着脱自在に複数の固定具18で固定し、流
出した試料で支持具8の先端を汚さないように、通常は
支持具8の先端より5mm〜10mm位突き出した所要
寸法の流動部3を使用する。
【0043】一方、図3、図4に示す容器2と分離した
流動部3は、通常、容器2の形状やサイズにより横幅が
容器2の開口部周辺の2倍〜4倍の大きさで、長さは容
器2の開口部先端位置から流出口7までの長さが試料の
種類と量及び容器2のサイズによるが、通常は容器の深
さの2〜4倍位の長さで、厚さ(0.1mm〜1.5m
m)からなる形状が平板状をした流動部3を、また切れ
性を重視した測定の場合には形状が弓状の流動部を用
い、これら流動部3の外側に接して平板状や弓状の所要
寸法の流動部支持具13に着脱自在に複数の固定具18
で固定し、流出した試料で流動部支持具13の先端を汚
さないように、通常は流動部支持具13の先端より5m
m〜10mm位突き出した所要寸法の流動部3を使用す
る。
【0044】次に、図1、図2、図3、図4に示す試料
を受け取る受け容器11は、試料の種類と量により、所
要寸法の四角形状の容器を用い、また電気式秤60に受
け容器11を載せて流出口7より流出する試料を受け取
ることも可能であり、この電気式秤60をRS232C
インターフェイスケーブル(図示せず)でコンピュータ
6に接続し、流出した試料の質量をコンピュータ6に入
力して使用することは好適な態様である。
【0045】尚、容器2、流動部3、受け容器11の材
質は、通常は紙や合成樹脂のプラスチックを使用する
が、金属も使用可能であり、紙の材質は試料が滲まない
コート紙を使用し、また試料の種類や測定目的及び試料
検出手段4の機能や性能等により、流動部3にセクショ
ン(1mm目や5mm目の方眼または所要寸法の区画)
を印刷したコート紙や透明または半透明の合成樹脂製薄
板材を使用し、また試料の色により検出に最適な色付き
の流動部3にすることも好適な態様である。
【0046】次に、図1、図2に示す容器2と流動部3
及び図3、図4に示す容器2だけを取り付けた支持具8
を垂直位置から試料流動位置まで傾倒自在に支持する支
持手段9について説明すると、容器2と流動部3を着脱
自在にして垂直位置から試料流動位置まで傾倒自在に支
持するため、図1、図2、図3、図4に示した支持具8
は、使用する流動部3や容器2の形状や寸法により所要
寸法からなる所要形状の流動部3や容器2の外周に接し
て支持するもので、容器2を垂直支持するために、所要
寸法からなる所要形状の支持板50を支持具8の端部に
垂設固着し、試料を入れた容器2を支持具8に固定する
ために、支持具8の所要位置に所要寸法からなる掛止具
58、59を定着して、この掛止具58に容器2を固定
する所要寸法のバンド17(通常はゴムバンド)を取り
付け、このバンド17を止めるために掛止具59には止
部が設けてあり、図1と図2に示す支持具8や図3と図
4に示す流動部支持具13に流動部3を固定する固定具
18は、所要機能がある通常はグリップやピンチを使用
する。
【0047】尚、支持具8や流動部支持具13は、通常
ステンレス鋼等の金属平板を使用するが、木材の平板や
透明な合成樹脂のアクリル製平板及び透明ガラスの平板
を試料の種類等により適宜選定して使用する。
【0048】また、支持軸15に取り付けた支持具8を
着脱自在と取付位置や取付角度の原点位置(通常は水平
の90度)の調整を自在にするために、支持具8の所要
位置に所要寸法からなる取付パイプ16を定着し、この
支持具8に定着した取付パイプ16を支持軸15の所要
位置に軸着し、この取付パイプ16を止ボルト57と止
ナット56で支持軸15に固着する。
【0049】また、所要寸法からなる支持軸15は、底
板22の所要位置に立設固定したモータ取付台34に定
着した軸受30a、30bで軸支させたものである。
【0050】次に、図3、図4に示す容器2と流動部3
を分離して
【0042】に記載した容器2より流出した試料を所要
傾斜角度(水平の90度から下り勾配の160度)で受
けて流動さす流動部3を取り付けた流動部支持具13を
支持する流動部位置決め手段14について説明すると、
流動部支持具13の取り外し自在と試料受取位置(試料
の種類や目的により試料の流動距離が確保でき、容器先
端より所要の試料流出高さの通常は0.5cm〜5cm
で設定する)や取付角度(通常は容器の試料を流出さす
傾斜角度と同一角度に設定する)の調整を自在に支持す
るために、流動部支持具13の所要位置に所要寸法から
なる取付孔(図示せず)を設けた取付金具68を定着
し、一方、測定室28の底板22の所要位置に立設され
た所要寸法の流動部位置決め手段14は、レベル調整ネ
ジ62を四隅に取り付けた支持台63に立設固定した中
空パイプからなる支柱64に、取付支柱65の一端を挿
入して高さ調整ネジ66で固定し、取付支柱65の上端
には取付孔を設けた支持金具67が定着され、この支持
金具67に流動部支持具13を取り付けた取付金具68
を位置決めネジ69で取り付け、傾斜度計(図示せず)
で流動部3を所要傾斜角度の位置に設定し、流動部支持
具13を流動部位置決め手段14の支持金具67に定着
して流動部3を試料の種類や目的により所要傾斜角度や
所要高さの位置で支持する構造である。
【0051】また、図示しない傾斜度計を流動部支持具
13や流動部位置決め手段14に取り付けたり、流動部
位置決め手段14にラックピニオンやネジ式移動ステー
ジ等の位置調整装置(図示せず)を使用することも可能
である。
【0052】次に、画像センサ5で連続流出する試料の
途切れた時点の検出や流出口7より流出する試料の流出
速度の検出及び透明な試料の流出口7より流出する試料
の検出を容易にするために、通常は図6、図7に示す流
動部3の下部流出側に、流出する試料を検出するのに支
障がない所要寸法で、検出が容易な鏡等の鏡面材料から
なり所要間隔で上側検出線12aと下側検出線12bを
設けた検出補助板12を、通常は支持具8の流動部支持
板51の流出口側の側端部の所要位置に突設した状態で
支持具8に取付金具(図示せず)で取り付けたり、支持
具8の両側端部に配設したり、また支持具8の流出口側
に横設して使用する。
【0053】次に、流動部3を流動して流出口7より流
出する試料を検出するために、通常は試料検出手段4の
画像センサ5を、試料を検出するのに支障がない側板2
1の所要位置に定着した画像センサ取付台14に着脱自
在と取付位置や取付角度の調整を自在に設けているが、
仕切板24や測定室28の前面または側板23の所要位
置に複数の画像センサ5を配設して試料を検出すること
も可能であり、画像センサ5をラックピニオンやネジ式
移動ステージ等の位置調整装置(図示せず)に取り付け
て使用することも可能である。
【0054】また、図示していないが、測定室28の所
要位置に画像処理用LED照明(赤色、青色、緑色、白
色、赤外対応等)の反射照明、透過照明、無影照明を試
料の種類や測定目的及び測定環境条件等により配設して
使用する。
【0055】次に、図1、図2、図3、図4に示す作業
台19の所要位置に設置した測定装置本体は、レベル調
整ネジ46を四隅に取り付けた底板22に立設固定した
仕切板24により、測定室28と制御室29に分かれ、
所要寸法の測定室28は、通常は底板22に立設固定し
た側板21、23と仕切板24からなるが、試料の種類
や測定環境条件等により、内部が観察できる透明または
半透明のガラスやアクリル製の扉(図示せず)を開閉自
在に蝶番(図示せず)で側板21に取り付けて使用する
ことも可能であり、一方、所要寸法の制御室29は、底
板22に立設固定した壁板25、26と仕切板24及び
壁板25、26に取付ネジ(図示せず)で取外自在に取
り付けた背板27からなり、そして天井部分の天板20
を測定室28と制御室29に取り付けてある。
【0056】次に、図1について説明すると、レオロジ
ー測定装置1を作業台19に設置した正面図で、支持具
8に容器2と流動部3をセツトした流動部3を試料流出
位置の90度まで倒し、流出口7より流出する試料を受
け取る位置に受け容器11を配置し、流動部3を流動し
て流出口7より流出する試料が検出できる所要位置に配
設された試料検出手段4の画像センサ5が、側板21に
取り付けられた画像センサ取付台14に取り付けられ、
作業台19にコンピュータ6と電気式秤60を配置した
状態を示し、二点鎖線の矢印で垂直支持した容器2と流
動部3を試料流出位置まで傾倒さす状態を示し、また矢
印で試料の流出を示した図である。
【0057】次に、図2について説明すると、レオロジ
ー測定装置1を作業台19に設置し、図1に示す正面図
のAからAの一点鎖線で切断した装置本体の天板20部
分を取り除いた状態の平面図で、測定室28と制御室2
9に仕切板24で仕切られて、測定室28には支持具8
に容器2と流動部3をセツトして流動部3を試料流出位
置まで倒し、流出口7より流出する試料を受け取る位置
に受け容器11を配置し、一方、制御室29の底板22
に立設固定したモータ取付台34の上部所要位置に定着
した軸受30a、30bに支持具8を取り付けた支持軸
15を軸支させ、この支持軸15とモータ軸がカップリ
ング31で接続され、モータ取付台34に定着したモー
タ取付金具32にモータ33が取り付けられており、画
像センサ5がケーブル38で、モニタ45がケーブル4
3で、コンピュータ6がケーブル42で、それぞれコン
トローラ35に接続されて、またモータ33がケーブル
41でドライバー37と接続され、このドライバー37
とモータコントローラ36がケーブル40で接続され、
このモータコントローラ36がコントローラ35にケー
ブル39で接続されている状態を示した図である。
【0058】次に、図3について説明すると、レオロジ
ー測定装置1を作業台19に設置した正面図で、支持具
8にセツトした容器2を試料流出位置の150度まで倒
し、容器2より流出した試料を流動さす流動部3を流動
部位置決め手段14で試料流出位置の150度の傾斜角
度で支持し、流出口7より流出する試料を受け取る位置
に受け容器11を配置し、流動部3を流動して流出口7
より流出する試料が検出できる所要位置に配設された試
料検出手段4の画像センサ5が、側板21に取り付けら
れた画像センサ取付台14に取り付けられ、作業台19
にコンピュータ6と電気式秤60を配置した状態を示
し、二点鎖線の矢印で垂直支持した容器2を試料流出位
置まで傾倒さす状態を示し、また矢印で試料の流出を示
した図である。
【0059】次に、図4について説明すると、レオロジ
ー測定装置1を作業台19に設置し、図3に示す正面図
のAからAの一点鎖線で切断した装置本体の天板20部
分を取り除いた状態の平面図で、測定室28と制御室2
9に仕切板24で仕切られて、測定室28には支持具8
にセツトした容器2を試料流出位置の150度まで倒
し、試料を流動さす流動部3を試料流出位置の150度
の傾斜角度で支持し、流出口7より流出する試料を受け
取る位置に受け容器11を配置した状態を示し、一方、
制御室29は、前記
【0057】で説明した制御室29と同じ図である。
【0060】次に、図9に示す流出口より流出するA試
料、B試料、C試料の流出状態について説明すると、縦
軸にそれぞれ流動部傾斜角度の110度をとり、横軸に
スタートから流出口までの流動区間と流出口より流出す
る流出区間をとり、A試料は流動部を流動して流出口よ
り連続流出をして、この連続流出が途切れた時点よりは
断続流出する状態を示し、一方、B試料は流動部を流動
して流出口より途切れた断続流出する状態を示し、また
C試料は流動部の途中までしか流動しない状態を示した
図である。
【0061】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0062】請求項1によれば、容器2の試料が流動部
3を流動して流動部先端の流出口7より流出する試料
を、試料検出手段4の画像センサ5で検出し、この画像
センサ5で検出した試料検出手段4の信号をコンピュー
タ6に入力して演算処理することにより、試料が流動部
3を流動した面積と流動する速度及び途中経過時間や試
料の流出が途切れた区間経過時間と試料が流出口7より
流出する速度を自動的に測定することができ、この求め
た測定データより試料が流動部先端まで流動した途中経
過時間や流動する速度により流動性が、連続流出が途切
れた時点までの途中経過時間により切れ性が、粘性評価
に用いた流動経過時間と略同じ断続区間経過時間になっ
た時点の途中経過時間により粘性が、流出開始時点の断
続区間経過時間によりビンガム特性やチクソトロピック
特性が、また試料が流動した面積と流動する速度により
従来の測定方法では自動測定が難しかったぬれ性やずり
速度分布や試料の流動分布の形(流れ状態のパターン)
のレオロジー定数が測定できる画期的効果がある。
【0063】請求項2及び3の装置によれば、流動部3
を流動した試料が流動部先端の流出口7より連続流出す
るA試料と、ポトポトと途切れた断続流出するB試料や
流動はするが流出口7より流出しないC試料の三種類に
大別して、レオロジー定数を測定することができる利点
がある。
【0064】また、請求項2及び3の装置によれば、傾
斜角度を変更して測定できるので、流動性が悪いビンガ
ム流体の試料には最適であり降伏値特性を測定きる利点
と、流動性が非常に悪い試料でも画像センサ5を用いる
ことにより、試料が流動部3を流動した面積と流動する
速度が測定でき、試料に接触することなく測定できるの
で、測定後のセンサ部分の洗浄作業が無い利点がある。
【0065】また、請求項2及び3の装置によれば、容
器2に入れる試料の質量や受け容器11で受け取った試
料の質量を電気式秤60で計量することにより流出性も
測定でき、試料の種類にもよるが、流動性、切れ性、粘
性、ビンガム特性やチクソトロピック特性、ぬれ性、降
伏値特性、流れ特性等の複数のレオロジー定数を求める
ことができる画期的な測定装置である。
【0066】また、請求項3及び4によれば、試料を流
動さす流動部3を板状にした流動部3を用いることによ
り、試料が流動部3を流動した面積の測定が容易となる
利点や高粘度で流動性が非常に悪い試料のぬれ性が測定
できる著しい効果がある。
【0067】また、合成樹脂製薄板材を断面形状が図5
の(b)に示す形状や半円状の支持具8及び平板状や弓
状の流動部支持具13に取り付けると、簡単に図5の
(b)に示す形状や半円状の流動部3及び平板状や弓状
の流動部3になり、このことにより測定装置から流動部
3の着脱が簡単容易になり、安価な流動部3を製作する
ことができ、流動部3を測定毎ごとに洗浄しなくても測
定終了時にまとめて洗浄することができ、また使い捨て
流動部3にすることもでき、透明や半透明の合成樹脂製
薄板材を透明のガラス製平板やアクリル平板製からなる
支持具8や流動部支持具13に取り付けて、下方から照
明を当てることにより、例えば水のような透明な試料に
おいても、流動部3を流動する試料の影を画像センサで
検出することができ、このことにより透明な試料におい
ても測定が可能となる効果がある。
【0068】また、紙材を断面形状が図5の(b)に示
す形状や半円状の支持具8および平板状や弓状の流動部
支持具13に取り付けると簡単に、図5の(b)に示す
形状や半円状の流動部3及び平板状や弓状の流動部3に
なり測定終了後に洗浄作業が不要の使い捨て流動部3に
することができ、また切れ性を重視した測定において
は、半円状や弓状の流動部3にすることが簡単容易にで
き、この半円状や弓状の流動部3を用いることにより試
料の流出が中央にあつまり途切れた時点の検出が容易に
なる効果があり、また簡単で安価に方眼や区画線のセク
ションを流動部3に印刷することができる利点があり、
また試料の色により検出に最適な色付きの流動部3にす
ることが容易であり、また使い捨て後の流動部3や紙製
の使い捨て容器2を再生紙として再利用することもで
き、ケナフ紙製の流動部3や容器2も使用可能である。
【0069】また、請求項5によれば、セクション(方
眼や区画)をした流動部3を用いることにより、試料が
流動部3を流動した面積や速度の検出が容易になり、画
像センサ5での検出が確実となる効果がある。
【0070】また、請求項6によれば、検出補助板12
を流動部3の下部流出側に設けることにより、連続流出
する試料の途切れた時点の測定が、検出補助板12の上
側検出線52aを基準にして測定することで容易とな
り、また流出口より流出する試料が上側検出線53aと
下側検出線52bを通過することで流出速度の測定が容
易になり、画像センサ5での検出が確実となる効果があ
るのと、透明な試料においても流出口7より流出する試
料の影を検出補助板12に投影し、この流出する検出補
助板12に投影された影を画像センサ5で検出すること
により透明な試料においても測定が可能となる効果があ
る。
【0071】尚、本測定装置での測定には直接手作業を
必要としないので、測定に個人差がなく、コンピュータ
6で測定するので再現性があり、また、測定単位が経過
時間(秒)や速度(m/s)及び流動した面積(m
)と試料質量(g)であり、測定データを解析する
のにレオロジーの専門的知識をあまり必要としないの
で、レオロジーを専攻する学生や製造現場の若い技術者
には好適であり、一方、レオロジーを専門に研究してい
る研究者には標準粘度液を用いた比較法や試料が流動部
3を流動した面積と流動する速度及び流出する速度等が
測定できることにより、従来の測定装置では測定が難し
かった濃厚溶液、結晶性高分子、複合材料等の非線形レ
オロジーの研究開発ができ、使い捨て容器や使い捨て流
動部及び使い捨て受け容器を用いると、測定終了時に洗
浄作業が不要になり、レオロジー測定が迅速に行うこと
ができるので、研究開発や品質管理に係る時間が短縮で
き、人件費の節約にもなる実用価値が大である液状物質
のレオロジー測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】容器に流動部を突設した測定装置の実施例を示
す正面図である。
【図2】容器に流動部を突設した測定装置の実施例を示
す平面図である。
【図3】容器と流動部が分離した測定装置の実施例を示
す正面図である。
【図4】容器と流動部が分離した測定装置の実施例を示
す平面図である。
【図5】流動部の一実施例を示す説明図である。
【図6】支持具に取り付けた検出補助板の実施例を示す
正面図である。
【図7】支持具に取り付けた検出補助板の実施例を示す
平面図である。
【図8】測定装置での測定の一実施例を示すフローチャ
ート図である。
【図9】流出口より流出する試料の流出状態を示した説
明図である。
【図10】流動曲線を示す線図である。
【符号の説明】
1 レオロジー測定装置 2 容器 3 流動部 4 試料検出手段 5 画像センサ 6 コンピュータ 7 流出口 8 支持具 9 支持手段 10 位置決め手段 11 受け容器 12 検出補助板 13 流動部支持具 14 流動部位置決め手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器(2)に試料を入れ、この容器
    (2)の試料を流動部(3)に流出させ、この流動部
    (3)に流出させた試料が流動部(3)を流動して流動
    部先端の流出口(7)より流出する試料を受け容器(1
    1)で受け取り、この流動部(3)に流出させた試料が
    流動部(3)を流動して流動部先端の流出口(7)より
    流出する試料を試料検出手段(4)の画像センサ(5)
    で検出し、この画像センサ(5)で検出した試料検出手
    段(4)の信号をコンピュータ(6)に入力して、前記
    容器(2)に入れた試料を流動部(3)に流出させた時
    点から試料が流動部(3)を流動して流出口(7)より
    流出が終了する時点までの試料が流動部(3)を流動し
    た面積と流動する速度及び途中経過時間や試料の流出が
    途切れた区間経過時間と試料が流出口(7)より流出す
    る速度を測定し、この試料が流動部(3)を流動した面
    積と流動する速度及び途中経過時間や試料の流出が途切
    れた区間経過時間と試料の流出する速度により試料のレ
    オロジー定数をコンピュータ(6)で演算することを特
    徴とする画像センサを用いたレオロジー測定方法。
  2. 【請求項2】 試料を入れる容器(2)と該容器(2)
    の開口側から容器(2)の試料を流動さす流動部(3)
    を支持具(8)に取り付け、該支持具(8)に取り付け
    た該容器(2)と該流動部(3)を垂直位置から容器
    (2)の試料を流出さす試料流出位置まで傾倒自在に支
    持する支持手段(9)と、この試料を入れた容器(2)
    と流動部(3)を垂直位置から試料流出位置まで傾倒自
    在に作動さす位置決め手段(10)と、該流動部(3)
    を流動して流動部先端の流出口(7)より流出した試料
    を受け取る受け容器(11)と、前記試料を入れた容器
    (2)と流動部(3)を垂直位置から試料流出位置まで
    傾倒させ、該容器(2)の開口側から流出した試料が流
    動部(3)を流動して流出口(7)より流出する試料を
    検出できる位置に試料検出手段(4)の画像センサ
    (5)を設け、この画像センサ(5)で検出した試料検
    出手段(4)の信号をコンピュータ(6)に入力し、容
    器(2)に入れた試料を流動部(3)に流出させた時点
    から試料が流動部(3)を流動して流出口(7)より流
    出が終了する時点までの試料が流動部(3)を流動した
    面積と流動する速度及び途中経過時間や試料の流出が途
    切れた区間経過時間と試料が流出口(7)より流出する
    速度を測定し、この試料が流動部(3)を流動した面積
    と流動する速度及び途中経過時間や試料の流出が途切れ
    た区間経過時間と試料の流出する速度により試料のレオ
    ロジー定数をコンピュータ(6)で演算することを特徴
    とする画像センサを用いたレオロジー測定装置。
  3. 【請求項3】 試料を入れる容器(2)と該容器(2)
    を支持具(8)に取り付け、該支持具(8)に取り付け
    た該容器(2)を垂直位置から容器(2)の試料を流出
    さす試料流出位置まで傾倒自在に支持する支持手段
    (9)と、この試料を入れた容器(2)を垂直位置から
    試料流出位置まで傾倒自在に作動さす位置決め手段(1
    0)と、前記試料を入れた容器(2)から流出した試料
    を流動さす流動部(3)と、該流動部(3)を流動部支
    持具(13)に取り付け、この流動部支持具(13)に
    取り付けた流動部(3)を試料を流動さす傾斜角度で支
    持する流動部位置決め手段(14)と、該流動部(3)
    を流動して流動部先端の流出口(7)より流出した試料
    を受け取る受け容器(11)と、前記試料を入れた容器
    (2)を垂直位置から試料流出位置まで傾倒させ、該容
    器(2)の開口側から流出した試料が流動部(3)を流
    動して流出口(7)より流出する試料を検出できる位置
    に試料検出手段(4)の画像センサ(5)を設け、この
    画像センサ(5)で検出した試料検出手段(4)の信号
    をコンピュータ(6)に入力し、容器(2)に入れた試
    料を流動部(3)に流出させた時点から試料が流動部
    (3)を流動して流出口(7)より流出が終了する時点
    までの試料が流動部(3)を流動した面積と流動する速
    度及び途中経過時間や試料の流出が途切れた区間経過時
    間と試料が流出口(7)より流出する速度を測定し、こ
    の試料が流動部(3)を流動した面積と流動する速度及
    び途中経過時間や試料の流出が途切れた区間経過時間と
    試料の流出する速度により試料のレオロジー定数をコン
    ピュータ(6)で演算することを特徴とする画像センサ
    を用いたレオロジー測定装置。
  4. 【請求項4】 試料を流動さす流動部(3)を板状にし
    た流動部(3)を用いることを特徴とする請求項3記載
    の画像センサを用いたレオロジー測定装置。
  5. 【請求項5】 セクションをした流動部(3)を用いる
    ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4記載の
    画像センサを用いたレオロジー測定装置。
  6. 【請求項6】 流動部(3)の下部流出口側に検出補助
    板(12)を設けて、流出口(7)より流出する試料を
    試料検出手段(4)の画像センサ(5)で検出すること
    を特徴とする請求項2、請求項3記載の画像センサを用
    いたレオロジー測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105842040B (zh) * 2016-04-25 2018-09-21 北京建筑大学 一种污泥相似溶液的检验方法及装置
CN112705073A (zh) * 2020-12-28 2021-04-27 江西辰鑫科技有限公司 一种具有粘度检测功能的制胶设备

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