JPH10176983A - セメント系混合物のレオロジー測定装置 - Google Patents

セメント系混合物のレオロジー測定装置

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JPH10176983A
JPH10176983A JP35958496A JP35958496A JPH10176983A JP H10176983 A JPH10176983 A JP H10176983A JP 35958496 A JP35958496 A JP 35958496A JP 35958496 A JP35958496 A JP 35958496A JP H10176983 A JPH10176983 A JP H10176983A
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Kaname Wakasugi
要 若杉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料が管内を流動するレオロジー定数と管内
より流出した試料の横方向に流動するレオロジー定数を
コンピュータにより演算する装置。 【解決手段】 ロートに入れた試料を流出させた時点を
知らせるスタートスイッチ6と、試料を受け取る受け容
器7と、試料の質量を測定する電気式はかり8と、該ス
タートスイッチ6の信号と、該電気式はかり8の信号と
をコンピュータ9に入力し、この受け容器7の開口側か
ら試料を流出さすトイ26と、トイ26を倒した時点を
知らせるトイスタートスイッチ30と、トイを流動させ
た試料を受け取るトイ受け容器36と、試料の質量を測
定する電気式はかり8と、該トイスタートスイッチ30
の信号と、該電気式はかり8の信号とをコンピュータ9
に入力し、ロートの流出管3とトイを流動した試料の質
量と試料の流動経過時間とにより試料のレオロジー定数
をインターバルタイマ設定時間ごとに演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、まだ固まらない軟
練りコンクリート、軟練りモルタル、グラウト、セメン
トミルク溶液等のセメント系混合物のレオロジー測定装
置に関するものである。本発明の測定装置は、例えば高
流動コンクリート(ハイパフォーマンスコンクリート、
水中不分離コンクリート)及び高流動モルタル(プレパ
ックドコンクリートの注入モルタル)のレオロジー測定
装置として使用すれば特に有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、ロートを用いたセメント系混合物
の試料の流動性を測定するため、所定量の試料の流下経
過時間を測定するものとして、ロートを用いたプレパッ
クドコンクリートの注入モルタルの流動性試験方法(P
ロートによる方法)、PCグラウト試験方法(JAロー
トによる方法)、傾斜管式グラウト粘度測定器、コンク
リートの流動性試験方法(特開平4−323538)等
は、ロートを台で支持し、このロートに試料を所定量
(l)入れて流出管より試料を流出させ、流下開始時点
から流出している試料の流れがきれるまでの流下時間
(秒)をストップウォッチで測定して試料の流動性を流
下時間何秒として表示していた。
【0003】また、試料を練り鉢の中央に置き、練り鉢
の傾斜開始時から試料の先端が鉢の端に到達し始めまで
の時間を測定するため、始点を決める第1のタイマと、
鉢の縁まで到達したことを検知する第2のタイマで、試
料の流動経過時間を測定するものとして、セメントペー
ストまたはモルタルの流動性測定方法及び測定装置(特
開平2−150745)が提案されている。
【0004】また、じょうご型試料保持容器の下に配設
された質量信号発信器の電気式はかりで、試料媒体を間
隙閉鎖機構の開により試料媒体の放出開始から間隙閉鎖
機構の閉による試料媒体の放出終了段階までの一定時間
内に断面を通過する質量の計量、及び一定時間内に断面
を通過する質量の流動質量の密度を計量するものとし
て、粒状材料の流動特性を決定する方法と装置(特開昭
59−139403)が提案されている。
【0005】さらに、本発明者若杉による、容器に試料
を入れたトイを垂直支持からトイ受けに倒すとスタート
スイッチの信号により、試料の流動経過時間の計測を開
始し、試料がトイを流動し、トイ先端より試料の流れが
きれると、試料の測定質量の変化なしかの判断をさせ
て、コンピュータが測定を中止し、コンピュータのイン
タバルタイマ設定時間ごとにトイを流動した試料の質量
を電気式はかりで測定して、試料のレオロジー定数をイ
ンタバルタイマ設定時間ごとに演算するレオロジー測定
装置(特公平8−2514561)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】従来のセメント系混合
物のレオロジー測定方法及び装置のうちで、
【0002】、
【0003】記載の測定方法及び装置については、ロー
トに試料を所定量(l)入れて流出管よりこの試料を流
出させ、流出開始時点から流出している試料の流れがき
れるまでの流下時間を測定するものであり、試料の流動
量をインタバルタイマ設定時間ごとに測定することがで
きない欠点があった。
【0007】また、流出している試料の流れがきれるま
でとする試料の流出終点の認定に個人差があり、試料の
流下経過時間に誤差が生じる欠点があった。
【0008】また、
【0004】記載は粒状試料の流動特性を決定する方法
と装置は、試料媒体の放出開始から試料媒体の放出終了
段階までの一定時間内に断面を通過する質量の放出終了
段階までの一定時間内に断面を通過する質量の流動質量
の密度を計量するものであり、インタバルタイマ設定時
間ごとに流動質量を測定することができない欠点があっ
た。
【0009】そして、
【0005】記載は、容器に試料を入れたトイをトイ受
けまで倒し、トイを流動した試料の質量と試料の流動経
過時間とにより、試料のレオロジー定数をインターバル
タイマ設定時間ごとに演算するものであるが、容器に入
れた試料を垂直支持から、トイをトイ受けまで倒すこと
により、試料がトイを横方向に流動する流動性を主に測
定するものであり、試料が管内を流下する流動性は測定
することができない欠点があった。
【0010】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ロートを用いてロート部に試料を入れ、この試
料を流下さす流出管より流出させ、この流出管より流出
した試料の質量をコンピュータと接続した電気式はかり
で測定するのと、試料の流下経過時間とにより、試料の
レオロジー定数をインタバルタイマ設定時間ごとにコン
ピュータにより求めて、この求めたデータをもとに、試
料が管内を流動するコンクリートポンプ工法及びプレパ
クドの注入モルタルや水中コンクリートの打設に用いら
れるトレミー管工法における試料の流動性や塑性粘度に
要因する混和剤、混和材の開発とか、原材料の調合割合
の決定及び品質管理、施工管理を行うレオロジー測定装
置を提供することを目的としている。
【0011】また、ロートのロート部に入れた試料を流
出管より流出させて管内を縦方向(下向)に流動(流
下)するレオロジー定数を測定し、この流出管より流出
した試料を受け取った受け容器の試料を連続して用い、
受け容器の開口側からこの受け容器の試料をトイに流動
させ、このトイを流動した試料の質量と試料の流動経過
時間とにより、試料がトイを横方向(水平)に流動する
レオロジー定数をインタバルタイマ設定時間ごとにコン
ピュータにより求めて、この求めたデータをもとに、例
えばコンクリートポンプ工法及びトレミー管工法により
試料が管内を流動する流動性や塑性粘度のレオロジー定
数と管内より流出した試料の横方向に流動する流動性や
塑性粘度のレオロジー定数をコンピユータにより演算す
る装置を提供することを目的としている。
【0012】また、高流動モルタルや高流動コンクリー
トのように多くの不確定要素(バラツキ)を包含する複
合材料においても、試料の流動量(質量)を測定するこ
とにより流動性(降伏値)と試料の流下経過時間や流動
経過時間により塑性粘度(粘性)をコンピュータにより
演算する装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるセメント系混合物のレオロジー測定
装置は、試料を入れるロート部2と、この試料を流下さ
すロート部2の下部中央に設けた流出管3を鉛直に支持
する支持台4と、該ロート部2に入れた試料を流下さす
流出管3に設けた流出手段5と、該ロート部2に入れた
試料を鉛直支持から流出手段5により、この試料が流出
管3より流出した時点を知らせるスタートスイッチ6
と、該流出管3より流出した試料を受け取る受け容器7
と、この流出した試料の質量を測定する電気式はかり8
と、該スタートスイッチ6の信号と、該電気式はかり8
の信号とをコンピュータ9に入力し、該流出管3より流
出した試料の質量と試料の流下経過時間とにより、試料
のレオロジー定数をインタバルタイマ設定時間ごとに演
算するものである。
【0014】また、ロート1と試料を流動さすトイ26
を用いたセメント系混合物のレオロジー測定装置は、試
料を入れるロート部2と、この試料を流下さすロート部
2の下部中央に設けた流出管3を鉛直に支持する支持台
4と、該ロート部2に入れた試料を流下さす流出管3に
設けた流出手段5と、該ロート部2に入れた試料を鉛直
支持から流出手段5により、この試料が流出管3より流
出した時点を知らせるスタートスイッチ6と、該流出管
3より流出した試料を受け取る受け容器7と、この流出
した試料の質量を測定する電気式はかり8と、該スター
トスイッチ6の信号と、該電気式はかり8の信号とをコ
ンピュータ9に入力し、該流出管3より流出した試料の
質量と試料の流下経過時間とにより、試料のレオロジー
定数をインタバルタイマ設定時間ごとに演算するのと、
このロート1の流出管3より流出した試料を受け取る受
け容器7と、該受け容器7の開口側から受け容器7の試
料を流動さすトイ26と、該受け容器7と該トイ26を
垂直支持し、トイ受け29まで転倒自在にするトイ支持
手段28と、該受け容器7に試料を入れた該トイ26を
垂直支持から該トイ受け29に倒した時点を知らせるト
イスタートスイッチ30と、該トイ26を流動させた試
料を受け取るトイ受け容器36と、この受け取った試料
の質量を測定する電気式はかり8と、該トイスタートス
イッチ30の信号と該電気式はかり8の信号とをコンピ
ュータ9に入力し、該トイ26を流動した試料の質量と
試料の流動経過時間とにより、試料のレオロジー定数を
インタバルタイマ設定時間ごとに演算するものである。
【0015】そして、流出管3より流出した試料を受け
取る受け容器7がトイ26を流動さす試料を入れる容器
であることが好ましい。
【0016】また、ロート1を鉛直支持した支持台4を
電気式はかり8の所要位置に載置し、このロート1の流
出管3より流出した試料を受け取る受け容器7の開口側
に試料を流動さすトイ26を突設し、該受け容器7と、
該トイ26をトイ支持手段28により垂直支持し、流出
管3より流出する試料を受け取るために電気式はかり8
に接近した所要位置に、この垂直支持した受け容器7と
トイ26を配置するのと、この垂直支持したトイ26を
トイ受け29まで倒すことにより、このトイ26を流動
させた試料を受け取るためのトイ受け容器36を、電気
式はかり8の所要位置に載置するとか、又は、ロート1
を鉛直支持した支持台4を電気式はかり8に接近した所
要位置に配置し、このロート1の流出管3より流出した
試料を受け取る受け容器7の開口側に試料を流動さすト
イ26を突設し、該受け容器7と、該トイ26をトイ支
持手段28により垂直支持し、流出管3より流出する試
料を受け取るために電気式はかり8の所要位置に載置
し、この垂直支持したトイ26をトイ受け29まで倒す
ことにより、このトイ26を流動させた試料を受け取る
ためのトイ受け容器36を、トイ先端に接近した所要位
置に配置するのがよい。
【0017】尚、流動とは、物質に作用する応力とひず
み速度との間に一定の関係が見出される場合をいい、流
動性は流動曲線(コンステンシー曲線)で表され、コン
システンシー曲線の代表的なものは図6に示すように、
水や油などのように物質にせん断応力が作用すると、た
だちにひずみ速度を生じ、両者の関係が直線で表される
ニュートン流体と、粘土などのようにせん断応力が所定
の値(降伏値)で表されるビンガム流体とに大別され、
セメント系混合物は一般にビンガム流体に近似し、コン
システンシー曲線によって得られる情報(物理量)はレ
オロジー定数、すなわち降伏値や塑性粘度である。
【0018】また、まだ固まらないコンクリートの変形
性質は一つの値では表現できず、二つあるいはそれ以上
のレオロジー定数で表現する必要があり、ビンガム流体
の物性は二つのレオロジー定数(降伏値および塑性粘
度)で降伏値(流動性)は流動し始める応力を示し、塑
性粘度(粘性)は流動後の変形速度を支配する。
【0019】よって、試料の流動量(質量)は流動性
(降伏値)に対応するパラメータ(レオロジー定数)で
あり、塑性粘度は粘性を表すパラメータであり、この塑
性粘度は、試料が流出管やトイを流動した流動量(質
量)をそれに要した流下経過時間や流動経過時間で演算
した値または変形開始からある一定の流動量(質量)を
電気式はかりで測定したのに要した流下経過時間や流動
経過時間で演算した値によって求めることができる。
【0020】従って、上記のように構成されたレオロジ
ー測定装置による測定方法には電気式はかり8の計量す
る量が減少していく方法と、計量する量が増加する方法
があり、まず初めに図1、図3に示す計量する量が減少
していく方法で、流出手段5にコック14やシヤッター
17を用いたロート1を、水平に据え付けた電気式はか
り8に支持台4を載置し、この支持台4のロート受け1
2に、ロート1を流出する試料が電気式はかり8に落ち
ないように電気式はかり8に接近した所要位置に配置
し、このロート1の真下に流出管3より流出する試料を
受け取る所要位置に受け容器7を配置する。
【0021】次に、コンピュータ9と接続されているキ
ーボード40を使用して初期設定50の作業を行うの
と、各測定データをコンピュータ9に入力する。
【0022】そして、コンピュータ9と接続されている
電気式はかり8で、この電気式はかり8に載置している
ロート1をセットした支持台4の質量を測定してからロ
ート部2に試料を所定量入れ、この試料の質量を測定し
てコンピュータ9に入力する。
【0023】次に、流出手段5のコック14またはシヤ
ッター17を開くのと同時に、キーボード40のスター
トスイッチ6(キーボードのスタートキー)をONする
と、コンピュータ9のタイマが作動して流下経過時間の
計測を開始するのと、試料が流出管3より流出して受け
容器7に受け取り、電気式はかり8で流出する試料の質
量を測定(計量する量が減少していく)してコンピュー
タ9のに記憶さす。
【0024】そして、流出管3より試料の流れがきれる
と測定を中止して、流出部3より流出した試料の流動量
(g)と流下経過時間(秒)からレオロジー定数を演算
する。
【0025】一方、計量する量が増加する方法の図2に
示す流出手段5に指16を用いたロート1は、支持台4
の台座10を水準器を使用して水平に据え付け、支持台
4にセットしたロート1の流出管3より流出する試料が
電気式はかり8の所要位置に流下するように配置する。
【0026】そして、この流出管3より流出する試料を
受け取る受け容器7を電気式はかり8の所要位置に載置
する。
【0027】次に、コンピュータ9と接続されているキ
ーボード40を使用して初期設定50の作業を行うの
と、各測定データをコンピュータ9に入力する。
【0028】そして、コンピュータ9と接続されている
電気式はかり8で、この電気式はかり8に載置している
受け容器7の質量を測定してコンピュータ9に入力す
る。
【0029】次に、流出管3の下部流出口を流出手段5
の指16で押えてからロート部2に試料を所定量を入
れ、流出管3の流出口より指16を離すのと同時に、コ
ンピュータ9に接続されている押しボタンのスタートス
イッチ6をONすると、コンピータ9のタイマが作動し
て流下経過時間の計測を開始するのと、試料が流出管よ
り流出して受け容器7に受け取り、電気式はかり8で流
出する試料の質量を測定(計量する量が増加する)して
コンピュータ9に記憶さす。
【0030】そして、流出管3より試料の流れがきれる
と測定を中止して、流出した試料の流動量(g)と流下
経過時間(秒)からレオロジー定数を演算する。
【0031】続いて、トイによるレオロジー定数測定の
ために、基台25を水準器を使用して水平に据え付け、
トイ26の支持軸31a,31bをトイ支柱27a,2
7bの軸受け部32a,32bに軸支させ、水準器を使
用してトイ受け29を上下に調整してトイ26を水平に
調整する。
【0032】次に、トイ26の先端より流出する試料を
受け取るために、電気式はかり8の所要位置にトイ受け
容器36を載置するのと、水平に調整できたトイ26を
垂直支持部33まで起こし、ピン35に固定金具34を
掛けトイ26を固定する。
【0033】そして、コンピュータ9と接続されている
電気式はかり8でトイ受け容器36の質量を測定してコ
ンピュータ9に入力し、前記
【0023】または
【0029】記載の作業によりロートによるレオロジー
定数を測定した試料を入れた受け容器7をトイ26にセ
ットし、トイ支持手段28の固定金具34を外し、静か
に手でトイ26をトイ受け29まで倒すと試料が受け容
器7よりトイ26に流出するのと、トイ受け29に設け
たトイスタートスイッチ30がONし、コンピュータ9
のタイマが作動して流動経過時間の計測を開始するの
と、試料が受け容器7よりトイ26に流出し、トイ26
を流動した試料をトイ受け容器36に受け取り、この受
け取った試料の質量を電気式はかり8で測定して、コン
ピュータ9のに記憶さす。
【0034】そして、トイ26の先端より試料の流れが
きれると測定を中止して受け取った試料の流動量(g)
と流動経過時間(秒)からレオロジー定数を演算する。
【0035】よって、流動量(質量)を測定することに
より降伏値を測定し、試料の流下経過時間(秒)や流動
経過時間(秒)を測定することにより、塑性粘度も測定
でき、試料の流動性と粘性を同時に測定することができ
る。
【0036】尚、試料の流動量(質量)が多いと流動性
がよく、流動量(質量)が少ないと流動性が悪く、流下
経過時間(秒)や流動経過時間(秒)が短い(速い)と
粘性が小さく、流下経過時間(秒)や流動経過時間
(秒)が長い(遅い)と粘性が大きい。
【0037】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
ずき図面を参照して説明する。図1、図2、図3、図4
に示すロート1は、測定する試料の種類や量により、所
要形状でロート部2や流出管3が所要寸法のロートを使
用し、ロート部2に入れた試料を流下さす流出管3に設
けた流出手段5は、試料の種類により通常、セメントペ
ースト、モルタルやグラウトには指16やコック14及
びシヤッター17が使用され、コンクリートのときには
シャッター17を使用する。
【0038】尚、流出手段5の指16は、流出管3の径
が小さい場合に用い、特にPロートやJAロートの時に
使用され、試料をロート部2に入れるときに流出管3の
流出口を指16で押さえ、流出管3より試料を流出さす
ときには押さえていた指16を離す。次に、コック14
は、黄銅製の所要形状からなる所要寸法で、流出管3に
係着して設け、コックハンドル15を横(水平)にする
と流出管3の流出口を閉じて、コックハンドル15を縦
(下向)にすると流出口が開いて試料を流出さす構造で
ある。次に、シャッター17は図5に示すように、流出
管3下部外側に係着したシャッター取付部20に内設さ
れた押え板19をコイルバネ18で押し上げ、この押え
板19とコイルバネ18を止めピン21で支持し、押え
板19と流出口22の間に所要寸法の平板からなるシャ
ッター17を差し入れると、押え板19がシャッター1
7を下から押し上げて流出口22にシャッター17を押
し付けることにより、ロート部2に入れた試料が流出口
22より漏れなくなり、試料を流出管3より流出さすと
きにはシャッター17をシャッター取付部20より引き
抜くと、試料が流出管3より流出する構造である。
【0039】次に、ロート1を鉛直に支持する支持台4
は、支持するロート1による所要寸法の平板からなる台
座10の所要位置に立設固定した支柱11に、所要形状
で所要寸法からなるロート受け12を所要寸法の支持腕
23で支持し、ロート1の高さを調整するための固定ネ
ジ13で支柱11に固定し、請求項4の受け容器7の開
口側にトイ26を設けた受け容器7を、流出管3より流
出する試料を受け取る所要位置に配置するときは、所要
長さの支持腕23で、尚且、所要形状に曲げてロート受
け12を支持してロート1がトイ26に接触しない構造
とする。
【0040】次に、流出管3より流出した試料を受け取
る受け容器7は、通常、図1、図2、図3に示す底があ
る所要寸法の円筒形状の容器を使用し、四角形状の容器
も使用可能であるが、受け容器7をトイ26を流動さす
試料を入れる容器として使用するには、トイ26の内側
の形状及び寸法(内径)による所要形状や所要寸法の容
器を用いる。
【0041】また、トイ26を流動した試料を受け取る
トイ受け容器36は図3、図4に示す、四角形状で受け
取る試料量が入る所要寸法の容器を用いる。
【0042】次に、受け容器7の開口側から受け容器7
の試料を流動さすトイ26は、通常、半円形状で測定試
料の種類と量により、内径及び長さが所要寸法のトイを
使用する。
【0043】また、トイ26を流動さす試料を入れる容
器は、通常
【0040】記載の受け容器7を使用するが、この受け
容器7はトイ26より取り外し自在であり、トイ26の
下端部に受け容器7を支持する支持部を設け、この受け
容器7を支持するが、この受け容器7の開口側にトイ2
6を突設した受け容器も使用可能である。
【0044】尚、ロート1、支持台4、受け容器7、シ
ャッター17、トイ26、トイ受け容器36の材質は通
常ステンレス鋼が使用され、合成樹脂も使用可能であ
る。
【0045】また、トイ26を基台25に対して通常
は、垂直(90度)で支持するが、トイ受け29側に所
要角度傾けた略垂直支持でもよい。トイ26を垂直支持
からトイ受け29まで倒すトイ支持手段28は、基台2
5に立設固定したトイ支柱27a,27bの上部にトイ
26の支持軸31a,31bを軸支させる軸受け部32
a,32bとトイ26を垂直支持さすためのに垂直支持
部33は基台25に立設固定して固定金具34が軸着し
てあり、固定金具34を掛けるピン35がトイ26の外
側に係着してある。
【0046】尚、トイ26を垂直支持からトイ受け29
まで倒すとき、固定金具34を外して静かに手でトイ2
6を倒す。
【0047】また、トイ受け29は基台に立設固定した
トイ受け支柱の上部に固着した調整用ナットに、上下調
整用ボルトを螺着し、このボルトの上部にトイ受け板を
軸着したものである。
【0048】それと、基台25や支持台4の台座10に
水平調整用ボルト(図示していない)を取り付けるのは
好適な態様である。
【0049】また、レベル調整用ジヤッキを取り付けた
測定台(図示せず)やキャスターとレベル調整用ジャッ
キを取り付けた台車(図示せず)に、本発明の測定装置
を載設することは好適な態様である。
【0050】本発明の要部をなす電気式はかりは、測定
方式がロードセル方式や電磁力平衡方式又は音叉振動式
の電気式はかりを使用し、電気式はかりの秤量、最小表
示(読取り限度)、その他性能仕様は測定試料の種類と
量により所要の電気式はかりを適宜選定して使用する。
【0051】また、電気式はかり8をコンピュータ9に
接続する際、デジタル出力の場合には信号の形式定格に
より直結可能とは限らずインターフェースを必要とする
場合がある。
【0052】さらに、本発明で通常使用するロードセル
方式や電磁力平衡方式又は音叉振動式の電気式はかり
は、デジタルで図1、図2、図3、図4に示すようにイ
ンターフエース41を介して、コンピュータ9と接続
し、インターフェース41は、通常RS−232Cイン
ターフェースを使用するが電気式はかりにインターフェ
ースを取り付けたインターフェース付き電気式はかりを
用いることは好適な態様である。
【0053】その上、デジタル出力の電気式はかりでイ
ンターフェースが不用の電気式はかりは、コンピュータ
9と直結して使用する。
【0054】特に、アナログ出力の電気式はかりを用い
る場合にはA/Dコンバータを介してコンピュータ9に
接続する。
【0055】分けても、スタートスイッチ6やトイスタ
ートスイッチ30を接続したコンピュータ9は内蔵され
ている時計実時間クロックにより、命令によって時刻を
デスプレイ画面に表示したり、コンピュータにタイマの
機能を持たせることができ、スタートスイッチ6やトイ
スタートスイッチ30は、リミットスイッチや押ボタン
スイッチが使用されるが、キーボード40のキー(スタ
ートキー)を押すことによりコンピュータ9のタイマを
作動させる。
【0056】尚、スタートスイッチ6は図2に示すよう
に手で押ボタンを押すとか、またはキーボード40のス
タートキーを流出手段5を操作していない手で押すか、
合図を送り別の人がスタートキーを押す、また、試料を
流出さすのと同時にリミットスイッチのアクチュエータ
が押されてONするようにリミットスイッチを流出手段
5の所要位置に取り付けることは好適な態様である。
【0057】また、トイスタートスイッチ30は、通常
はトイ受け29上部のトイ受け板にトイ26を水平にす
るのに支障のない位置に取り付ける。
【0058】尚、一定の間隔ごとに知らせるインタバル
タイマにより、受け取った試料の質量を測定する、イン
タバルタイマの設定は、電気式はかりの感量及び読取限
度と測定する試料の種類や量によって違うが、通常は
0.1秒から5秒の範囲でインタバルタイマの設定を行
う。
【0059】次に、コンピュータ9の基本機能はCP
U,RAM,ROM,インプットポート、アウトプット
ポートより構成されており、ROMにはCPUを制御す
るプログラムが書込まれており、CPUはこのプログラ
ムに従ってインプットポートより必要とされる外部デー
タを取込んだり、また、RAMとの間でデータの教授を
行ったりしながら演算処理し、必要に応じて処理したデ
ータをアウトプットポートへ出力し、アウトプットポー
トへ与えられるCPUより送られた文字や図形のデータ
は、モニター画面に表示するデスプレイ装置の表示部4
2に表示するのと、プリンタ43でプリントする。
【0060】コンピュータ9は通常パーソナル・コンピ
ュータが使用されるが、建設現場等で使用される場合に
は、ポータブル・コンピュータ、ハンドヘルド・コンピ
ュータを使用する。
【0061】尚、本発明の測定装置による測定法法に
は、電気式はかり8に試料を入れたロート1を支持台4
に支持させた状態で載置し、この状態から流出手段5に
より電気式はかり8に接近した所要位置に配置した受け
容器7に試料を流出させ、試料の総質量から試料が流出
することにより減少する質量をインタバルタイマ設定時
間ごとに測定する方法と、電気式はかり8に接近した所
要位置に配置した支持台4に試料を入れたロート1を支
持させ、流出手段5によりこの試料を流出させて電気式
はかり8の所要位置に載置した受け容器7で受け取り、
試料を受け取ることにより増加する質量をインタバルタ
イマ設定時間ごとに測定する方法がある。
【0062】次に、図1について説明すると、コンピュ
ータ9にインターフェース41を介して接続した電気式
はかり8に支持台4を載置し、この支持台4のロート受
け12にロート1を鉛直支持させ、流出管3下部に設け
た流出手段5のコック14を開いた状態で、試料が流出
する状態を矢印で示し、流出管3より流出する試料を受
け取る位置に受け容器7を配置し、キーボード40のス
タートキーがスタートスイッチ6を示した図である。
【0063】次に、図2について説明すると、電気式は
かり8に受け容器7を載置し、この受け取り容器7の真
上に支持台4に鉛直支持させたロート1をセットし、流
出管3の流出口を流出手段5の指16で押さえた状態
で、コンピュータ9に接続されたスタートスイッチ6の
押ボタンを手で押す状態を示した図である。
【0064】次に、図3について説明すると、電気式は
かり8に支持台4を載置し、この支持台4のロート受け
12にロート1を鉛直支持させ、流出手段5のシヤッタ
ー17を引き抜いた状態で、試料が流出する状態を矢印
で示し、試料を受け取る位置に受け容器7を配置し、ト
イ26をトイ支持手段28で垂直支持させ、トイ6の先
端より流出する試料を受け取る位置にトイ受け容器36
を電気式はかり8に載置し、トイスタートスイッチ30
をコンピュータ9に接続した図ある。
【0065】次に、図4について説明すると、流出管3
より流出した試料を受け取った受け容器7をトイ26に
セットしてから、この受け容器7とトイ26をトイ支持
手段28により、トイ受け29まで倒した状態で、トイ
26を流動した試料がトイ先端より電気式はかり8に載
置したトイ受け容器36に流出する状態を矢印で示した
図である。
【0066】次に、図3、図4に示す実施例を実施する
ためのフローチャートを図7に従って説明すると、コン
ピュータ9と接続されているキーボード40を使用して
作業50の初期設定を行い、測定年月日、気温又は室
温、テストNO、試料の調合割合、試料の温度、その他
項目(必要に応じて、レオロジー定数を演算するのに必
要な既知データ等)を入力するのと、インタバルタイマ
の設定を行う。
【0067】次に、作業51の、インターフェース41
を介してコンピュータ9と接続されている電気式はかり
8にロートを付けた支持台4とトイ受け容器36を所要
位置に載置し、作業52の、流出管3より流出する試料
を受け取る位置に受け容器7を配置し、作業53の、電
気式はかり8に載置したロート1をセットした支持台4
とトイ受け容器36の質量を測定して入力(風袋消去を
行ってもよい)し、作業54の、ロート部2に試料を入
れ、ロート部2の上端に合わせてコテで平らに均し、作
業55の、試料の総質量を測定して入力し、ロート1を
セットした支持台4とトイ受け容器36は電気式はかり
8に載置しておく。
【0068】そして、作業56の、上記データ入力済み
か?判断させ、NOの場合には入力もれのデータを入力
し、YESの場合には、作業57の、手で流出手段5の
シャッター17を引き抜くと、試料が流出管3より受け
容器7に流出するのと同時に、作業58の、キーボード
40のスタートキーのスタートスイッチ6をONする
と、作業59の、コンピュータ9に内蔵されている時計
実時間クロック(図示していない)のタイマが作動し、
流下経過時間の計測を開始し、コンピュータ9のRAM
に記憶さすのと、流出管3より流出した試料を受け容器
7で受け取り、電気式はかり8で流出管3より流出した
試料の質量を測定し、コンピュータ9のRAMに記憶さ
す。(このとき一定時間の間隔ごとに知らせるインタバ
ルタイマにより、流出した試料の質量を測定してRAM
に記憶さす。)
【0069】そして、作業60の、測定質量の変化なし
か?判断させ、NOの場合には引き続き測定を行い、Y
ESの場合にはコンピュータ9が測定を中止して次のス
テップに進む。(質量の変化なしかの判断とは、流出管
3より試料の流れがきれる時点)
【0070】上記測定データより、作業61の流出管3
より流出した試料の流動量(g)と流下経過時間(秒)
からレオロジー定数を演算する。
【0071】次に、作業62の、流出管3より流出した
試料を受け取った受け容器7をトイ26にセットし、作
業63の、受け容器7とトイ26をトイ支持手段28に
よりトイ受け29まで倒すと、試料が受け容器7よりト
イ26に流出するのと同時に、作業64の、トイスター
トスイッチ30をONすると、作業65の、コンピュー
タ9に内蔵されている時計実時間クロック(図示してい
ない)のタイマが作動し、流動経過時間の計測を開始
し、コンピュータ9のRAMに記憶さすのと、トイ26
を流動した試料がトイ先端より電気式はかり8に載置し
たトイ受け容器36に流入し、電気式はかり8でトイ2
6を流動した試料の質量を測定し、コンピュータ9のR
AMに記憶さす。(このとき一定時間の間隔ごとに知ら
せるインタバルタイマにより、受け取った試料の質量を
測定してRAMに記憶さす。)
【0072】そして、作業66の、測定質量の変化なし
か?判断させ、NOの場合には引き続き測定を行い、Y
ESの場合にはコンピュータ9が測定を中止して次のス
テップに進む。(質量の変化なしかの判断とは、トイ2
6の先端より試料の流れがきれる時点)
【0073】上記測定データより、作業67のトイ26
を流動した試料の流動量(g)と流動経過時間(秒)か
らレオロジー定数を演算する。
【0074】それと、作業68の、その他の演算として
ロート及びトイにより測定したデータをインターバルタ
イマ設定時間ごとに、流動量(g),流下経過時間
(秒)、流動経過時間(秒)、レオロジー定数の各測定
値と、この測定値をグラフ化と、ロートとトイの総合的
なレオロジー定数の演算、既知データをコンピュータ9
に入力し、試料の性状評価及びまだ固まらないコンクリ
ートについては、分離抵抗性、充填性などのワーカビリ
チーの判断や、試料がどんな施工に適しているのか、混
和剤、混和材の開発とか、原材料の調合割合の決定及び
品質管理、施工管理を行い、作業69の、表示部42に
表示し、作業70の、表示したデータをプリンタ43で
プリントする。
【0075】再び、測定する場合にはロート1、流出手
段5、受け容器7、トイ26、トイ受け容器36を洗浄
後にウエス等で拭き、初めの作業より繰り返す。
【0076】尚、本発明は、塗料、接着剤、油類、液状
化粧品、液状食品類、液状化学製品類等のレオロジー測
定に用いることも可能である。
【0076】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、ただし、この実施の形態に記載されている構成方
法、構成装置、構成内容、構成部品の寸法、材質、形
状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎ
りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のも
のでなく、単なる説明例にすぎず、本発明はこのような
実施の形態に何等限定されたものでなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施得ること
はもちろんである。
【0077】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0078】請求項1によれば、ロート1のロート部2
に入れた試料を流出管3より流出させ、この流出管3よ
り流出した試料の質量をコンピュータ9と接続した電気
式はかり8で測定するのと、電気式はかり8で測定した
のに要した試料の流下経過時間とにより試料のレオロジ
ー定数をインタバルタイマ設定時間ごとにコンピュータ
9で演算することができるので、このデータをもとに試
料が管内を流動するコンクリートポンプ工法及びプレパ
クド工法の注入モルタルや水中コンクリートの打設に用
いられるトレミー管工法における試料の流動性や塑性粘
度に重要な要因となる混和剤、混和材の開発とか原材料
の調合割合の決定及び品質管理、施工管理を行うのが容
易となる著しい効果がある。
【0079】また、流出管3より流出している試料の流
れがきれるまでとする、試料の流出終点の認定をコンピ
ュータ9で判断するために、試料の流下経過時間に誤差
が生じることがなく、熟練を必要としないので測定者の
個人差がなくなり、測定値のバラツキが小さくなるので
正確な測定ができる利点がある。
【0080】請求項2によれば、ロート1のロート部2
に入れた試料を流出管3より流出させ、管内を縦方向
(下向)に流動(流下)する試料のレオロジー定数をイ
ンタバルタイマ設定時間ごとに測定するのと、この流出
管3より流出した試料を受け取った受け容器7の試料を
連続して用い、この受け容器7の開口側から受け取った
試料をトイ26に流動させ、このトイ26を流動した試
料をコンピュータ9と接続した電気式はかり8で測定す
るのと、この電気式はかり8で測定したのに要した試料
の流動経過時間とにより、試料がトイ26を横方向(水
平)に流動するレオロジー定数をインタバルタイマ設定
時間ごとにコンピュータ9で演算することができるの
で、このデータをもとにコンクリートポンプ工法及びト
レミー管工法により、試料が管内を流動する流動性や塑
性粘度のレオロジー定数と管内より流出した試料が横方
向(水平)に流動する流動性や塑性粘度のレオロジー定
数をコンピュータ9で演算することができるため、従
来、センメント系混合物のレオロジー測定方法は、試料
を流出管より流出させて管内を縦方向に流下させてレオ
ロジーを測定する方法か、又は試料を横方向に流動させ
てレオロジーを測定する方法の内、どちらか一方の測定
方法だけであったのを、両方の測定方法を連続して行う
ことが可能となる画期的なレオロジー測定装置を提供す
ることができる。
【0081】また、請求項3及び請求項4によれば、流
出管3より流出した試料を受け取る受け容器7をトイ2
6を流動さす試料を入れる容器として用いることによ
り、同一試料を連続して測定することが可能となる好ま
しい効果が得られる。
【0082】また、請求項4によれば、試料を入れた受
け容器7の移動がなくなり、作業工程が少なくなるので
装置の操作が簡単となるのと、測定装置全体がコンパク
トに配置することができ、ロート1とトイ26を用いた
測定作業が一体となった装置を、測定台や測定台車に載
設したレオロジー測定装置を提供することができる。
【0083】また、本装置によれば、多くの不確定要素
(バラツキ)を包含する複合材料のまだ固まらないコン
クリートで、高粘性のためにレオロジー測定が非常に難
しい、高強度コンクリートや高流動コンクリートにおい
ても流動性(降伏値)と塑性粘度(粘性)を同時に測定
できるので、ワーカビリチーの判定ができるという好ま
しい効果が得られる。本発明は、以上のような多数の効
果と利点を有した、きわめて優秀なセメント系混合物の
レオロジー測定装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】流出手段がコックであるロートを用いた一実施
例を示す斜視図である。
【図2】流出手段が指であるロートを用いた一実施例を
示す斜視図である。
【図3】ロートとトイを用いた一実施例でトイを垂直支
持した状態を示す斜視図である。
【図4】ロートとトイを用いた一実施例でトイを倒した
状態を示す斜視図である。
【図5】流出手段がシャッターであるロートの一実施例
の縦断面図である。
【図6】コンシステンシー曲線を示す線図である。
【図7】ロートとトイを用いた一実施例の制御を示すフ
ローチャート図である。
【符号の説明】
1 ロート 2 ロート部 3 流出管 4 支持台 5 流出手段 6 スタートスイッチ 7 受け容器 8 電気式はかり 9 コンピュータ 14 コック 16 指 17 シャッター 26 トイ 28 トイ支持手段 29 トイ受け 30 トイスタートスイツチ 36 トイ受け容器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロート(1)を用いたセメント系混合物
    のレオロジー測定装置において、試料を入れるロート部
    (2)と、この試料を流下さすロート部(2)の下部中
    央に設けた流出管(3)を鉛直に支持する支持台(4)
    と、該ロート部(2)に入れた試料を流下さす流出管
    (3)に設けた流出手段(5)と、該ロート部(2)に
    入れた試料を鉛直支持から流出手段(5)により、この
    試料が流出管(3)より流出した時点を知らせるスター
    トスイッチ(6)と、該流出管(3)より流出した試料
    を受け取る受け容器(7)と、この流出した試料の質量
    を測定する電気式はかり(8)と、該スタートスイッチ
    (6)の信号と、該電気式はかり(8)の信号とをコン
    ピュータ(9)に入力し、該流出管(3)より流出した
    試料の質量と試料の流下経過時間とにより、試料のレオ
    ロジー定数をインタバルタイマ設定時間ごとに演算する
    ことを特徴とするセメント系混合物のレオロジー測定装
    置。
  2. 【請求項2】 ロート(1)と試料を流動さすトイ(2
    6)を用いたセメント系混合物のレオロジー測定装置に
    おいて、試料を入れるロート部(2)と、この試料を流
    下さすロート部(2)の下部中央に設けた流出管(3)
    を鉛直に支持する支持台(4)と、該ロート部(2)に
    入れた試料を流下さす流出管(3)に設けた流出手段
    (5)と、該ロート部(2)に入れた試料を鉛直支持か
    ら流出手段(5)により、この試料が流出管(3)より
    流出した時点を知らせるスタートスイッチ(6)と、該
    流出管(3)より流出した試料を受け取る受け容器
    (7)と、この流出した試料の質量を測定する電気式は
    かり(8)と、該スタートスイッチ(6)の信号と、該
    電気式はかり(8)の信号とをコンピュータ(9)に入
    力し、該流出管(3)より流出した試料の質量と試料の
    流下経過時間とにより、試料のレオロジー定数をインタ
    バルタイマ設定時間ごとに演算するのと、このロート
    (1)の流出管(3)より流出した試料を受け取る受け
    容器(7)と、該受け容器(7)の開口側から受け容器
    (7)の試料を流動さすトイ(26)と、該受け容器
    (7)と該トイ(26)を垂直支持し、トイ受け(2
    9)まで転倒自在にするトイ支持手段(28)と、該受
    け容器(7)に試料を入れた該トイ(26)を垂直支持
    からトイ受け(29)に倒した時点を知らせるトイスタ
    ートスイッチ(30)と、該トイ(26)を流動させた
    試料を受け取るトイ受け容器(36)と、この受け取っ
    た試料の質量を測定する電気式はかり(8)と、該トイ
    スタートスイッチ(30)の信号と該電気式はかり
    (8)の信号とをコンピュータ(9)に入力し、該トイ
    (26)を流動した試料の質量と試料の流動経過時間と
    により、試料のレオロジー定数をインタバルタイマ設定
    時間ごとに演算することを特徴とするセメント系混合物
    のレオロジー測定装置。
  3. 【請求項3】 ロート(1)の流出管(3)より流出し
    た試料を受け取る受け容器(7)がトイ(26)を流動
    さす試料を入れる容器であることを特徴とする請求項1
    記載及び請求項2記載のセメント系混合物のレオロジー
    測定装置。
  4. 【請求項4】 ロート(1)の流出管(3)より流出し
    た試料を受け取る受け容器(7)の開口側に試料を流動
    さすトイ(26)を設けたこの受け容器(7)を、トイ
    支持手段(28)によりロート(1)の流出管(3)よ
    り流出した試料を受け取る所要位置に設けたことを特徴
    とする請求項2記載のセメント系混合物のレオロジー測
    定装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007055040A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Oru Japan Kk コンクリートホッパ
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