JP2984087B2 - コンクリートの流動性試験方法 - Google Patents
コンクリートの流動性試験方法Info
- Publication number
- JP2984087B2 JP2984087B2 JP3117952A JP11795291A JP2984087B2 JP 2984087 B2 JP2984087 B2 JP 2984087B2 JP 3117952 A JP3117952 A JP 3117952A JP 11795291 A JP11795291 A JP 11795291A JP 2984087 B2 JP2984087 B2 JP 2984087B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- flow
- test
- time
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
Description
においてコンクリートの流動性を簡易に測定するための
流動性試験方法に関する。
の多少による柔らかさや流動性の程度(コンシステンシ
ー)を定量的に試験する方法としてはスランプ試験,ス
ランプフロー試験,レモルジング試験,VB試験,貫入
試験などがある。これらの試験は、それぞれ対象とする
コンクリートの柔らかさの程度によって使い分けられる
が、一般的なコンクリート工事におけるフレッシュ時の
品質管理試験には簡易なスランプ試験が採用されてい
る。
ランプコーン内に充填されたコンクリートのコーンを引
き上げた後のコンクリート頂部の下がり(cm)を言
い、レオロジー量の降伏値に密接な関係がある。降伏値
が極めて小さいコンクリートではスランプの水平方向の
拡がりであるスランプフロー値を指標とすることもあ
る。
コンクリートの変形性は、コンクリートの自重による最
終的な変形の程度を表すものであるから、これらの指標
のみでは一概に定まらず、変形の時間的依存性、すなわ
ち変形速度についても考慮する必要がある。この変形速
度を調べる方法としてスランプ試験時のコンクリート上
面の降下速度を測定する方法や、L型フロー試験など各
種の試験方法が提案されているが、工事現場での実用に
は不向きな面が多かった。
用の注入モルタルの流動性を評価するためのコンシステ
ンシー試験方法として下端に流出口を有するロート状の
容器に一定量の試料を入れて流出させた場合の所要流下
時間を測定する流下方式の試験方法が一般に用いられて
いる。
比較的大きく、試料吐出部の菅径に対するロート上部の
管径の比が十分に大きい場合には、流下時間は近似的に
試料の粘性に比例するという原理に基づくものであり、
試料が均質な粘性流体とみなせる場合には、流下時間に
より粘性係数を求めることも可能な試験方法である。
評価方法として適用するにあたっては、(イ)コンクリ
ートは種々の比重,粒径,形状を有する異質の粒子が混
合されたものであり、必ずしも均質な流動体とは見なせ
ないこと、(ロ)上述した流下時間が近似的に試料の粘
性に比例すると判断されるようなロート形状とするため
には試験装置が大掛かりとなり、簡便に試験を行えな
い、などの問題がある。
クリートの運搬,打ち込みにはコンクリートポンプ工法
が一般的に用いられ、水中あるいは泥水中での打ち込み
にはトレミー管工法が用いられている実状を考慮する
と、配管内でのコンクリートの流動性を調べる上ではこ
の種の方法が有用である。
のであって、コンシステンシーの指標としてスランプフ
ローが用いられるような変形の度合いが極めて大きいコ
ンクリートの流動性を簡易に定量化できるコンクリート
の流動性試験方法を提供することを目的としている。
め、この発明は、コンシステンシーの指標としてスラン
プフローが用いられるような変形の度合いが大きいコン
クリートの流動性を定量化するための流動性試験方法で
あって、所定容量を有し、吐出部の口径が75mm以上
に設定されたロート状容器の内部に、一定量のコンクリ
ート試料を充填し、下端から流出させた場合における流
下開始時点から全量流出までの時間を測定するものであ
る。
定された粒径の粗骨材による閉塞を生ずることなく材料
分離を生ずることなく流下させることができる。また容
器の容量とコンクリートの流下時間の関係は必ずしも一
定でないが、同一容量における流下時間の平均値からの
偏差は最大10%であり、十分実用的な数値として定量
化できる。
すものである。ロート状容器1は上端内径230mm,
下端内径75mm,高さ465mm,勾配が1/6で1
0リットルの試料を充填できるテーパ状の容器部1a
と、容器部1aの下部中央に突出する内径75mm,長
さ150mmの吐出管1bとからなる鋼製のもので、台
2に鉛直に支持され、押さえ板3で吐出管1bの出口を
塞いだ状態でコンクリート試料を容器部1aに詰め、そ
の上端を容器部1aの上端に合わせて平らにならし、そ
の後押さえ板3を離すと同時にストップウォッチで全部
のコンクリート試料が流出し終わるまでの時間を計測す
る。流下時間の測定回数は一つの試料に対して3回行い
その平均時間を流下時間何秒として表示する。
90mmに設定した場合の流下時間と管径の関係を図2
に示す。なお、試験に用いたコンクリート試料A,B,
Cのスランプフロー値はいずれも60±2cm,試料量
10リットルであり、粗骨材の最大粒径は20mmに設
定してある。この例においては、所要流下時間の大きい
Cの配合の試料は吐出管の管径が60mmの場合には閉
塞を生じ、75mm以上では問題を生じないことが判明
した。
B,Cおよび各管径におけるコンクリート試料量と流下
時間の関係を示す。図においては、試料増大に伴う重力
差の違いによって完全な比例関係とはならないが試料量
の増大により流下時間が増大し、容器の寸法や試料量に
よらず同様な傾向である。
さを考慮すると、吐出管の管径を75mm,容量を10
リットルとすることが望ましい。
ものである。この図によれば水結合材比の低下に伴うコ
ンクリートの粘性の増大によって変形速度が小さくなる
傾向が流下時間の増大として表されることが示されてい
る。
ば単位粗骨材容積に対する流下時間の関係などで各材料
間の分離に対する抵抗性などを知る目安となる。
に、この発明によるコンクリートの流動性試験方法にあ
っては、均質な流動体としての、コンシステンシーの指
標としてスランプフローが用いられるような変形の度合
いが大きいコンクリートの、粘性による変形速度の相違
や各材料間の分離に対する抵抗性の違いをある程度定量
的に評価できるため、例えばポンプ,トレミー管を用い
たコンクリートの打設作業効率などを検討する上で有用
である。またその測定方法も極めて簡便に行えることか
ら、スランプフロー試験と同様に現場におけるフレッシ
ュコンクリートの品質管理に十分に適用できる。
である。
と管径の関係を示すグラフである。
ンクリート試料量と流下時間の関係を示すグラフであ
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 コンシステンシーの指標としてスランプ
フローが用いられるような変形の度合いが大きいコンク
リートの流動性を定量化するための流動性試験方法であ
って、所定容量を有し、吐出部の口径が75mm以上に
設定されたロート状容器の内部に、一定量のコンクリー
ト試料を充填し、下端から流出させた場合における流下
開始時点から全量流出までの時間を測定することを特徴
とするコンクリートの流動性試験方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117952A JP2984087B2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | コンクリートの流動性試験方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117952A JP2984087B2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | コンクリートの流動性試験方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04323538A JPH04323538A (ja) | 1992-11-12 |
JP2984087B2 true JP2984087B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=14724302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3117952A Expired - Lifetime JP2984087B2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | コンクリートの流動性試験方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2984087B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2514561B2 (ja) * | 1993-01-08 | 1996-07-10 | 要 若杉 | レオロジ―測定装置 |
JP2007055040A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Oru Japan Kk | コンクリートホッパ |
JP5952034B2 (ja) * | 2012-03-09 | 2016-07-13 | 大成建設株式会社 | 可塑性流動体の評価方法 |
CN103743654A (zh) * | 2013-12-20 | 2014-04-23 | 吴江市震宇缝制设备有限公司 | 一种用于测量颗粒粉料流动性的装置 |
CN108982294B (zh) * | 2018-07-19 | 2021-08-13 | 北京工业大学 | 一种测量混凝土流动性的v型漏斗装置 |
CN109100265B (zh) * | 2018-08-29 | 2021-03-02 | 山东中建西部建设有限公司 | 一种细集料进场快速检验方法 |
CN115233704A (zh) * | 2022-07-26 | 2022-10-25 | 深圳市市政工程总公司 | 再生回填材料的配合比设计方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5130581U (ja) * | 1974-08-21 | 1976-03-05 |
-
1991
- 1991-04-23 JP JP3117952A patent/JP2984087B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04323538A (ja) | 1992-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Ferraris | Measurement of the rheological properties of high performance concrete: state of the art report | |
Assaad et al. | Measurement of yield stress of cement pastes using the direct shear test | |
Assaad et al. | Evaluation of static stability of self-consolidating concrete | |
Assaad et al. | Effect of vane configuration on yield stress measurements of cement pastes | |
CN101980014B (zh) | 一种测试聚羧酸减水剂与水泥适应性的方法 | |
Josserand et al. | A method for concrete bleeding measurement | |
JP6799289B2 (ja) | コンクリートの施工性評価方法 | |
CN105784526B (zh) | 水泥混凝土路面表层抗冲刷性能的测量装置及其使用方法 | |
JP2984087B2 (ja) | コンクリートの流動性試験方法 | |
CN104655545A (zh) | 一种测量碎石混合料空隙率的方法 | |
CN108827827A (zh) | 一种3d打印混凝土建造性测试装置及方法 | |
de la Rosa et al. | Determination of the plastic viscosity of superplasticized cement pastes through capillary viscometers | |
CN108279186B (zh) | 用于评价低流动性和高粘度混凝土粘度的测量装置及方法 | |
CN100573101C (zh) | 新拌混凝土流动度测量仪 | |
CN204422380U (zh) | 一种测量碎石混合料空隙率的装置 | |
JPH10197436A (ja) | 高流動性コンクリートの流動特性試験方法およびその装置 | |
JP2004069363A (ja) | コンクリートの試験方法およびその装置 | |
US2823540A (en) | Apparatus and method for metering entrained air or gas | |
CN111707808B (zh) | 一种混凝土可泵性的检测装置及方法 | |
JPH02208564A (ja) | コンクリートのワーカビリテイ測定方法及び装置 | |
Feys et al. | Pipe flow velocity profiles of complex suspensions, like concrete | |
CN109307640A (zh) | 一种测定滑溜水中降阻剂含量的方法 | |
Jarny et al. | Thixotropic behavior of fresh cement pastes from inclined plane flow measurements | |
JPH08201264A (ja) | ビンガム流体または擬塑性流体の降伏値測定方法 | |
Keske | Use of Self-Consolidating Concrete in Precast, Prestressed Girders |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080924 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090924 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100924 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110924 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110924 Year of fee payment: 12 |