JP2002326957A - 慢性閉塞性肺疾患の治療方法 - Google Patents

慢性閉塞性肺疾患の治療方法

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JP2002326957A JP2001372488A JP2001372488A JP2002326957A JP 2002326957 A JP2002326957 A JP 2002326957A JP 2001372488 A JP2001372488 A JP 2001372488A JP 2001372488 A JP2001372488 A JP 2001372488A JP 2002326957 A JP2002326957 A JP 2002326957A
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Milton Lethan Pressler
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 慢性閉塞性肺疾患の治療方法と治療薬の提
供。 【解決手段】 慢性閉塞性肺疾患は、選択的ETAレセ
プター拮抗薬、例えば4−(7−エチル−1,3−ベン
ゾジオキソール−5−イル)−2−[2−(トリフルオ
ロメチル)フェニル]−2H−1,2−ベンゾチアジン
−3−カルボン酸1,1−ジオキシドまたはその医薬的
に許容できる塩で治療される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、高度に選択性を有するエンドセ
リンサブタイプAレセプター(ET A)拮抗薬を投与す
ることによって哺乳類の慢性閉塞性肺疾患を治療する方
法に関する。
【0002】
【従来技術】慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、多様な
症状、例えば激しいから咳、気管支狭窄粘液過剰分泌、
息切れ、および胸部圧迫感を特徴とする症候群である。
COPDの患者は風邪やウイルスのような肺感染に対し
て感受性が高く、そのような状態はまた、前記の症状の
重篤性を増し入院加療を必要とするのが特徴である。C
OPDは典型的には高齢者の疾患で、さらに喫煙者は非
喫煙者よりもCOPDを発症するリスクが高い。実際、
COPDはしばしば喫煙の結果である。COPDはまた
大気汚染によっても惹起される。COPDは進行すれ
ば、例えば運動力や日々の仕事を遂行する能力に関して
患者の生活の質に深刻な悪影響をもたらす。治療せずに
放置すればCOPDは進行し、毎年約三百万人の生命を
脅かしていると言われている。
【0003】従来COPDの患者の治療法はほとんど存
在しない。そのような患者は一般には症状の激烈な悪化
に対処するために抗生物質を投与されるが、ただしこの
症状が潜在する細菌の感染によって常に進行するとは限
らない。COPDに罹患している患者の多くは、可能な
かぎり気道を開放状態に維持するために定常的な気管支
拡張治療を施される。しかしながら、喘息と違ってCO
PDの患者では達成できる気管支拡張は限定的である。
なぜならば、気道の閉塞は気道壁の筋肉の単なる収縮が
原因ではないからである。
【0004】COPDの患者に対するもっとも一般的な
治療は、ステロイド性抗炎症剤の吸入であった。しかし
ながら、最近のデータによれば、COPDの炎症過程は
喘息のそれとは大いに異なり、ほとんどのCOPD患者
にとってステロイド剤は実際のところほとんど役にたた
ないことが判明した。
【0005】大気汚染、高齢集団(特にCOPDは高齢
患者には重篤であるために)の増加のためにCOPDが
ひろがりつつある。したがって、この疾患の治療に有効
で、投与が便利な新規な薬剤の開発が希求されている。
現在のところ利用可能な有効な治療法はほとんどないの
で、前記の希求は特に重要である。本発明の目的は、エ
ンドセリンETAレセプターとして知られているペプチ
ドを選択的に抑制する化合物を投与することを含むCO
PDの新規な治療方法を提供することである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンドセリ
ンETAレセプターを選択的に抑制する化合物の有効量
を治療を必要としている患者に投与することを含むCO
PDの治療方法を提供する。より具体的には、本発明
は、化合物4−(7−エチル−1,3−ベンゾジオキソ
ール−5−イル)−2−[2−(トリフルオロメチル)
フェニル]−2H−1,2−ベンゾチジン−3−カルボ
ン酸1,1−ジオキシドまたはその医薬的に許容できる
塩を投与すること含むCOPDの治療方法を提供する。
好ましい実施態様では、前記化合物は一カリウム塩とし
て投与される。この塩は“CI−1034”と称され
る。CI−1034は以下の式Iを有し、その生理的特
徴は下記で要約される:
【0007】
【化1】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の方法を実施する
ために必要な化合物は選択的なエンドセリンETA拮抗
薬である。本方法は、好ましくは米国特許5,599,8
81およびWO99/12916(両文献はともに参照
により本明細書に組み入れられる)に開示された化合物
を投与することによって実施される。 本化合物はエンド
セリン拮抗薬として開示され、本態性の腎血管悪性新生
物および肺高血圧症、脳梗塞、脳虚血、うっ血性心不全
およびクモ膜下出血の治療に有用であるとされた。本化
合物は、非ペプチド性の選択的エンドセリンETAレセ
プター拮抗薬で、現在のところ肺高血圧症およびうっ血
性心不全における肺高血圧症の治療のために臨床的開発
が進行している。本化合物がCOPDの治療に有用であ
ろうとは記載も示唆も為されていない。
【0009】以下の定義は本明細書および添付の請求の
範囲で用いられる用語に適用される。“COPD”と
は、慢性閉塞性肺疾患を指す。“エンドセリン”とは、
血管の抵抗性を調節する役割をもつペプチドの名称で、
ヒトの肺高血圧症およびうっ血性心不全の発症に関する
因子である。前記の疾患をもつ患者では、循環性エンド
セリンペプチド量が増加している。2つの主要なエンド
セリンサブタイプレセプターが存在する。すなわちET
AおよびETBサブタイプレセプターである。ETAエン
ドセリンレセプターサブタイプは血管の平滑筋細胞およ
び心筋細胞で見出され、これらのレセプターは血管収縮
および細胞増殖を仲介する。エンドセリンETBレセプ
ターは主に内皮細胞に存在するが、平滑筋細胞にも同様
に分布する。エンドセリンETBレセプターは他の疾患
に付随するが、無水硝酸およびプロスタサイクリンの産
生を介して血管拡張も仲介する。COPDの患者はET
Aレセプターを活性化するエンドセリンレベルが上昇
し、したがって無秩序な血管収縮および血管増殖を引き
起こす。
【0010】“エンドセリンETAレセプターの選択的
抑制物質”はまた“選択的ETAレセプター拮抗薬”と
称され、エンドセリン拮抗作用を測定する標準的なin v
itroまたはin vivoアッセイでエンドセリンETBレセプ
ターよりもエンドセリンETAレセプターを少なくとも
1000倍効果的に抑制する、したがってETA対ETB
(抑制)比が少なくとも1000である化合物である。
典型的な選択性ETAレセプター拮抗薬にはCI−10
34、エンラセンタンおよびアントラセンタンが含まれ
る。“患者”という用語は哺乳類、特にヒトでCOPD
を罹患する者、またはCOPDに付随する症状を示すも
のを指す。患者はまた動物、例えばイヌ、ネコ、ウマま
たはウシでもよい。
【0011】本発明の方法の実施を必要とする者はいず
れも、有効量の選択的ETA拮抗薬をCOPDの患者で
治療を必要とする者に投与することができる。好ましい
実施態様では、ETA拮抗薬はCI−1034である。
“有効量”という用語は、個々の患者でCOPDによっ
て出現した症状を軽減させるために必要な選択的ET A
拮抗薬の量を指す。有効量は典型的には、患者に投与し
たときに約0.01から約1.0μg/mLの範囲の血中濃
度を生じる選択的ETA拮抗薬の量であろう。有効量
は、典型的には約1.0mg/kg患者体重から約500mg
/kgであろう。好ましい実施態様では、典型的な投与量
は約1.0mg/kgから約100mg/kgであろう。さらに
好ましい実施態様では、典型的な投与量は約1.0mg/k
gから約20mg/kgで、1日に約1回から約4回または
主治医の判断にしたがってさらに頻繁に投与されよう。
【0012】本発明の方法を実施する場合は、選択的E
Aレセプター拮抗薬(例えばCI−1034)は、経
口または非経口投与に適した医薬組成物の他に、経皮お
よび経鼻投与に適した医薬組成物としても調製できる。
好ましい実施態様では、CI−1034は、一般的な経
口投与用賦形剤および担体を用いて錠剤、カプセル剤、
シロップ剤、液剤、カシェ剤、口腔シールなどの形状と
して製剤化される。本化合物はまた、例えば筋肉内、皮
内、皮下、十二指腸内、または腹腔内の注射用非経口組
成物として調製してもよい。本化合物は、一般には等張
食塩水または5%グルコースまたは他の適切な希釈剤水
溶液に溶解される。さらに、CI−1034は、吸入
(例えば鼻腔内)によって投与してもよい。CI−10
34の他に、他の選択的ETAレセプター拮抗薬および
その塩も同じ態様、例えば米国特許5,599,811
(この文献は参照により本明細書に組み入れられる)の
詳細な記載にしたがい調製および使用できる。式Iの化
合物の他の塩には、ナトリウム塩およびカルシウム塩の
他に有機塩(例えばトリエチルアミンおよびピリジン)
も含まれる。
【0013】式Iの化合物の生物学的活性は多くのin v
itroおよびin vivoアッセイで評価された。CI−10
34はETAのサブタイプレセプターに対する高度に選
択的な拮抗薬であることが示され、他の既知のエンドセ
リン拮抗薬よりも極めて強力で選択性が強い。例えば、
CI−1034をうっ血性心不全、卒中および高血圧の
治療のために目下臨床開発が進行しているいくつかの既
知のエンドセリンレセプター拮抗薬と比較した。比較の
結果を下記の表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】前述の結果によって、CI−1034はE
Aレセプターの抑制について高度に選択的で、したが
って本発明にしたがってCOPDを治療するためにもっ
とも適していることが確認された。以下の詳細な実施例
によって、式Iの化合物によって提示される活性の生物
学的スペクトルがさらに確定される。
【0016】
【実施例】実施例1 CI−1034の特徴 化学名:4−(7−エチル−1,3−ベンゾジオキソー
ル−5−イル)−2−[2−(トリフルオロメチル)フ
ェニル]−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−カルボ
ン酸1,1−ジオキシド一カリウム塩 コード名:CI−1034、PD0180988−00
16 分子式:C25173NO6S・K 分子量:一カリウム塩555.57、遊離酸517.48 外観:桃色または白色から黄褐色固体 解離定数:電位差滴定法によって水で測定した見かけの
pKaはカルボン酸官能基にしたがって3.9である。
【0017】可溶性:CI−1034は水に易溶、0.
1NのHClに不溶。化合物は塩基として機能し、10
0mg/mL溶液で水のpHを測定値8.9に上昇させる。
CI−1034は、0.05M(pH4)の酢酸緩衝液
および0.05M(pH7.4)のリン酸カリウム緩衝液
に極めてわずかしか溶解しない。0.5M(pH7.4)
のリン酸カリウム緩衝液にはCI−1034は迅速に溶
解し、約13mg/mLの濃度に達し、その後24時間後に
約0.8mg/mLに達するまで減少する。CI−1034
はヘキサンおよびイソプロパノールには不溶である。本
化合物は、クロロホルムおよびジクロロメタンには極め
てわずかしか溶解しない。CI−1034はアセトニト
リルおよびテトラヒドロフランにはわずかに溶解し、エ
タノールには少し溶解し、ジメチルスルホキシドおよび
メタノールには極めてよく溶解する。 分配係数:種々のpHにおけるオクタノール−水分配係
数は、振盪フラスコ法で各相の化合物量をHPLCを用
いて測定して求めた。結果は表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】熱特性:CI−1034は約300℃まで
熱に安定で、300℃で融解が始まり分解する。 吸湿性:CI−1034は中等度に吸湿性である。 安定性:CI−1034は、光から遮断して酸、塩基ま
たは水中で加熱したとき安定である。過酸化水素に暴露
したサンプルでは顕著な分解は生じなかった。対照的
に、擬似太陽光に暴露したサンプルは分解を示した。C
I−1034は80℃または40℃で70%の相対湿度
で保存したとき4週間安定であった。CI−1034
は、光からの通常の防護以外には特別な保存条件を必要
としない。
【0020】実施例2 効能の前臨床評価 CI−1034は経口的に活性を有し、好ましい実施態
様では臨床では経口投与される。CI−1034は、細
胞培養、単離血管系、および完全な動物体で外因的に適
用されたET−1を遮断する効果を示した。さらに、C
I−1034は、低酸素によって誘発された急性および
慢性肺高血圧の病理モデルで有効であることが示され
た。
【0021】細胞培養におけるETAおよびETBレセプ
ターシグナリングの阻止 主としてETAレセプターを発現している(83%)ヒ
ト肺動脈平滑筋(hPASMC)の細胞培養を用いて、
ヒトETAレセプターシグナリング阻止におけるCI−
1034の有効性を調べた。完全なhPASMCにカル
シウムグリーン−1染料を供給しET−1(100nM)
に暴露したとき、Ca2+イオノフォア(陽性コントロー
ル)で観察された蛍光シグナルに匹敵するシグナルが産
生された。対照的に、ETB選択性作動薬、サラフォト
キシン−6c(S6c)は、ETBレセプターを最大に
活性化させることが判明している濃度(100nM)では
蛍光シグナルを発生させなかった。これらの結果は、こ
れらhPASMCでET−1によって一過性に産生され
るCa2+はもっぱらETAレセプターによって仲介され
ることを示している。hPASMCをCI−1034で
予備処理するすることによって、ET−1(100nM)
反応の濃度依存性抑制が得られた。最大抑制の1/2を
もたらす濃度(IC50)は0.22nMであった。
【0022】ETBレセプターシグナリングを阻止する
CI−1034の有効性を決定するために、ヒトリコン
ビナントETBレセプターをトランスフェクトしたチャ
イニーズハムスター卵巣(CHO)細胞の膜に[3H]
アラキドン酸(AA)を取り込ませた。S6c(100
nM)によるETBの活性化は、細胞膜から培養液に
3H]AAの最大遊離を引き起こした。CHO細胞の
CI−1034による予備処理は、S6c仲介[3H]
AA遊離の濃度依存性抑制をもたらし、最大抑制の1/
2をもたらす濃度(IC50)は2200nMであった。総
合すれば、これらの結果は、CI−1034はヒトET
Bレセプターシグナリングの約10000倍の選択性を
ヒトETAレセプターシグナリングにおいて示すことを
示唆している。
【0023】実施例3 単離ウサギ血管組織におけるET−1誘発収縮の阻止 ウサギ大腿動脈系で、ET−1の収縮活性を仲介する能
力をもつレセプターは主にETAレセプターサブタイプ
と考えられ、一方、ウサギの肺動脈ではET−1の収縮
活性はETAおよびETBレセプターの両方によって仲介
されるものと考えられる。レセプター発現におけるこの
ような相違は、血管組織でETAおよびETBレセプター
のシグナリングを阻止するCI−1034の相対能力を
測定することを可能にする。
【0024】ウサギの大腿動脈および肺動脈で、ET−
1は1nMから始まる収縮力の濃度依存性増加をもたらし
た。大腿動脈のCI−1034による予備処理によっ
て、ET−1濃度反応曲線は右側へシフトした。1μM
の濃度では、CI−1034はET−1反応曲線を約3
0倍右側にシフトさせ、KB(拮抗薬の抑制物質定数)
値は25nMであった。対照的に、ウサギの肺動脈では
100μMのCI−1034がET−1濃度反応曲線を
約10倍シフトさせ、KB値は9720nMであった。ウ
サギ大腿動脈のET−1反応は主にETAレセプターに
よって仲介されるので、ウサギ肺動脈におけるはるかに
大きなKB値は、ETAおよびETBレセプターシグナリ
ングを阻止するために必要なCI−1034の濃度を反
映している。これらの発見を基にすると、CI−103
4は、単離ウサギ血管系でETBレセプターのシグナリ
ングと比較してETAレセプターのシグナリングを38
9倍強く阻止する。
【0025】ウサギ大腿動脈のET−1濃度反応曲線の
シルド(Schild)分析によって、CI−1034はET
A競合拮抗作用に一致する態様でパラレルな右方向への
シフトを生じることが示された。回帰線の勾配は1の単
位に近づき(0.88,r=0.99)、ET−1誘発最
大収縮はCI−1034によって影響されなかった。
7.6のpA2(−log KB)値は回帰線x−切片を基に
した。これらの結果は、CI−1034は、ウサギ大腿
動脈でET−1の収縮活性に競合的に拮抗することを示
している。
【0026】実施例4 ラットにおけるbET−1誘発昇圧反応の阻止 ラットは、ビッグエンドセリン−1(bET−1)(E
T−1の前駆体)によるチャレンジ(1nmol/kg, ボー
ラス静注投与)の前に経口チューブによって賦形剤
(水)またはCI−1034(30mg/kg)を投与され
た。続いて昇圧反応が主にETAレセプターによって仲
介される。賦形剤処理ラットのbET−1チャレンジへ
の反応は、58±2mmHgの平均動脈圧(MAP)のピー
ク増加(N=7)であった。基準値MAPは82±5mm
Hgであった。対照的に、CI−1034で予備処置した
ラットのbET−1チャレンジに対する反応は35±7
mmHgのピーク昇圧反応で、これは、賦形剤処置ラットと
比較してbET−1昇圧反応の39%抑制を示している
(p<0.05)。30mg/kgの投薬後24時間のCI−
1034血中濃度は平均して0.16±0.01μg/mL
であった。
【0027】実施例5 急性低酸素症に反応して発生する肺高血圧の阻止に対す
る、CI−1034の効果 低酸素に暴露することによってラットで急性肺高血圧反
応が発生する。この高血圧反応は循環ET−1レベルの
増加を伴い、この増加が発生原因となっていることを示
唆している。この仮説はしたがっていくつかのET拮抗
薬による高血圧反応の阻止によって検討された。CI−
1034の抗高血圧用量を急性低酸素症に対する反応で
求めた。ラットに肺動脈カテーテルを設置し、低酸素
(10%O 2)に暴露する前に、賦形剤(1mL/kg、
水)またはCI−1034(0.3または3.0mg/kg,
経口[PO])を30分経口投与した。賦形剤投与ラッ
トでは、4時間の低酸素症によって平均肺動脈圧(MP
AP)は13±0から29±1mmHg(N=3)に顕著に
増加した。CI−1034予備処置は、4時間でピーク
高血圧反応を0.3および3.0mg/kgでそれぞれ34%
±1%および70%±3%まで顕著に低下させた。(低
酸素コントロール群と比較して)急性肺高血圧反応を5
0%抑制する算定CI−1034用量(ED50)は0.
8mg/kgPOである。単純なEmaxモデルは、この急性
低酸素症モデルにおけるCI−1034血中濃度と肺抗
高血圧効果との間の関係を示唆した。ヘパリン添加血漿
サンプルを最後のMPAP測定後10分して採集した。
予想される最大抗高血圧効果は81%±23%で、50
%最大効果を生じるCI−1034予想濃度は0.03
±0.03μg/mLである。
【0028】実施例6 肺高血圧症に対するCI−1034の影響および慢性低
酸素症ラットの右心室(RV)肥大 慢性低酸素症はラットで肺動脈圧の持続性および進行性
増加を来す。結果として、右心室(RV)に圧の過剰負
荷が生じ、進行性RV肥大が発生する。循環ET−1レ
ベルは低酸素症に反応して急激に増加し、慢性低酸素症
の後で上昇したままとなる。これらの知見は、ET−1
はその血管収縮および有糸分裂活性を介して慢性肺高血
圧症およびRV肥大の開始および進行の要因となること
を示唆している。したがって、ET拮抗薬が慢性低酸素
症のこれらの進行性作用の防止(低酸素症の開始から処
置することによって)および軽減(肺高血圧およびRV
肥大が出現した後で処置することによって)に有効であ
ること示すことによって、この仮説を検証した。
【0029】処置プロトコルは、慢性低酸素症に反応す
る肺高血圧症およびRV肥大を軽減させるために必要な
CI−1034の用量/血中濃度を決定するために用い
た。CI−1034処置(25、50または100mg/
kg/日)のためにラットを任意抽出し、低酸素(10%
2)に10日間暴露後に飼料(粉末ラット飼料)とと
もに投与するか、または飼料のみを(低酸素コントロー
ル)与えた。処置の間、ラットをさらに10日間(合計
20日)低酸素に暴露した。月齢を合わせたラットの別
個の群を食餌のみ(20日)で処置し低酸素に暴露しな
いで正常酸素コントロールとした。血液サンプル、肺動
脈圧、および右心室左心室を20日の実験終了後に採取
した。
【0030】20日間低酸素に暴露されたラットはMP
APが43±2mmHgで、これは正常(13±0mmHg)よ
り平均して30mmHg高かった。CI−1034処置ラッ
トのMPAPは低酸素コントロールより低く、CI−1
034の効果は用量相関的であった。CI−1034処
置低酸素ラットの平均MPAPは、一日量レベル25、
50および100mg/kgでそれぞれ37±2、33±0
および29±2mmHgであった。
【0031】慢性肺高血圧症に有効なCI−1034血
中濃度を概算するために、単純なE maxモデルを用いて
最大CI−1034抗高血圧効果を予測し、50%最大
抗高血圧効果を生じるCI−1034濃度を推定した。
ヘパリン添加血漿サンプルをMPAP測定の約1時間前
に採集した。このモデルにおけるCI−1034の予想
される最大抗高血圧効果は60%±18%で、50%最
大効果を生じると予想されるCI−1034の濃度は
0.32±0.25μg/mLである。このモデルは血中濃
度と抗高血圧効果との間の関係を示唆している。
【0032】低酸素に対する右心室肥大反応は、右心室
の自由壁の重量対左心室+中隔の重量比(RV/LV+
S)を低酸素群と正常酸素コントロール群との間で比較
することによって概算した。この指標を用いたとき、低
酸素暴露ラットの右心室自由壁はコントロールに対して
2倍以上であった(0.57±0.03対0.24±0.
1)。低酸素に対するこの右心室肥大反応は、一日量5
0および100mg/kgのCI−1034で処置されたラ
ットでは低く、RV/LV+S比はそれぞれ0.42±
0.02および0.40±0.02であった。
【0033】実施例7 作用メカニズム 競合実験および飽和結合実験によって、CI−1034
は、強力で競合性および選択性を有するヒトリコンビナ
ントETAレセプターと[125I]ET−1との結合の抑
制物質であることが示された。
【0034】選択的なETAレセプター結合 それぞれリコンビナントヒトETAまたはETBレセプタ
ーを発現させるためにトランスフェクトを実施したLt
k−細胞(マウス線維芽細胞、チミジンキナーゼ欠損細
胞株)またはCHO細胞から調製した膜を用いて、ET
Aレセプターと[125I]ET−1との結合またはETB
レセプターと[125I]ET−3との結合を抑制するC
I−1034の能力および選択性を求めた。CI−10
34は、ナノモル以下の濃度でETAレセプターと[125
I]ET−1との結合を効果的に抑制した(IC50
0.6nM)。反対に、ETBレセプターと[125I]ET
−3との結合の抑制にはマイクロモル濃度のCI−10
34が必要であった(IC50=1600nM)。総合すれ
ば、これらの結果は、CI−1034はヒトETAレセ
プターに対して約2600倍選択性が強いことを示して
いる。
【0035】飽和結合の結果 リコンビナントヒトETAレセプターをトランスフェク
トにより発現するLtk−細胞から調製した膜を用い
て、ETAレセプターとCI−1034との結合の競合
特性を調べた。CI−1034は、Bmax(最大
125I]ET−1結合)に顕著な影響を与えることな
く[125I]ET−1結合の見かけのKd(平衡解離定
数)を低下させた。これらの結果は、ETAレセプター
とET−1との結合の競合的抑制物質としてのCI−1
034の作用と一致する。これらのデータのスキャッチ
ャード分析によって、CI−1034について0.51n
MのKi(非標識拮抗薬の抑制定数)が得られた。
【0036】実施例8 ヒト、イヌおよびラットCI−1034のETAおよび
ETBレセプター結合の比較 CI−1034は、クローン化ヒトETAレセプターと
125I]ET−1との結合を抑制するために必要な濃
度より3から5倍高い濃度でイヌおよびラットETA
セプターと[125I]ET−1との結合を抑制した。対
照的に、CI−1034は、クローン化ヒトETBレセ
プターとの結合と比較してイヌおよびラットETBレセ
プターと[125I]ET−3との結合のより強力な抑制
物質であった。総合すれば、これらの結果は、CI−1
034はヒトの場合と比較してイヌおよびラットでET
A選択性が低いことを示唆している。相対的結合活性は
下記の表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】ヒトの概算有効血中濃度 低酸素誘発肺高血圧症の急性および慢性モデルにおける
CI−1034の抗高血圧活性に対する血中濃度と効果
の関係を基にすれば、ヒトの概算有効血中濃度範囲は
0.03から0.32μg/mLである。培養細胞膜におけ
るin vitro結合実験によって、CI−1034は競合的
態様でヒトETAレセプターと選択的に結合することが
明らかにされた。培養細胞における更なる実験によっ
て、CI−1034は、ヒトETAレセプターを介する
ET−1シグナリングの強力で選択性を有する拮抗薬で
あることが示された。選択的ETA拮抗作用はまた単離
血管系でも示され、この場合、CI−1034は、ET
Aレセプターによって仲介されるET−1誘発収縮活性
を選択的に阻止した。in vivoでの阻止および経口投与
中の作用の持続は、CI−1034は、ただ1回の30
mg/kgの経口投与後24時間のbET−1チャレンジに
よる全身性昇圧活性を効果的に阻止することを示すこと
によって明らかにされた。経口投与されたCI−103
4による内因的に産生されたET−1を阻止する能力
は、ラットの急性低酸素誘発性肺高血圧の用量依存性阻
止によって示された。この観察は、CI−1034は既
に発症した肺高血圧および右心室肥大の進行を長期的処
置により軽減させることができることをさらに示した。
CI−1034の濃度と肺抗高血圧作用との関係を基に
して、有効なヒト血中濃度範囲は約0.03から約0.3
2μg/mLであろう。
【0039】CI−1034は胃腸管から吸収され、P
O生体利用能の範囲はサルでの約10%の低さからイヌ
での約100%の高さまである。CI−1034の放射
性同等物は組織にゆっくりと分散され、肝および血液で
最高濃度をもち、CI−1034は広範囲には分散され
ないことを示唆している。CI−1034は血漿蛋白質
と強く結合する。血中濃度はイヌでは100mg/kgまで
投与量にほぼ比例して増加する。ラット、イヌ、サルお
よびヒトの肝細胞調製物とのインキュベーションによっ
て、質的に類似する代謝像が示された。胆汁による排除
はCI−1034由来放射能活性の排出の主ルートであ
る。
【0040】実施例9 イヌにおける肺への影響 肺機能に対するCI−1034の潜在的影響を麻酔した
イヌで調べた。最初にイヌにラテン方格を用いて、0.
9%NaClまたは40もしくは180mg/kgのCI−
1034を静脈内投与した。呼吸停止は1頭のイヌで投
与後5分以内に180mg/kgで認められた。この犬はそ
の後麻酔から回復したが、重篤な臨床症状を第1日目に
示し、3日目に死亡した。呼吸停止が直接的または二次
的な肺への影響であったのか否かは明らかではなかった
が、この投与量は明らかに耐え得るものではなかった。
40mg/kgでは明瞭な影響はなかった。この投与量の動
物だけから得たデータは統計的に分析しなかった。臨床
的に耐え得る投与量での肺機能を評価するために、さら
に新たな動物に賦形剤または30もしくは60mg/kgの
CI−1034を投与した。各動物は各々の処置を与え
られ、それ自身のコントロールとして処置の間は7日あ
けた。投与後5分の血中CI−1034濃度を基にすれ
ば、このような投与量の暴露は、人で予定される治療に
おけるCmax0.32μg/mLの少なくとも940倍であ
った。肺機能のパラメーターを各投与後60分間評価
し、これには分時拍出量、呼吸数、抵抗性、コンプライ
アンス、吸気および呼気ピーク容積、並びに一回換気量
が含まれる。エンドセリンレセプター拮抗薬は低血圧を
誘発することが判明しているので、間接血圧測定は肺の
データー収集期間中に周期的に実施した。
【0041】CI−1034は、30または60mg/kg
では分時拍出量、肺抵抗性または肺コンプライアンスに
影響を与えず、さらに血圧にも顕著な影響はなかった。
血中CI−1034濃度は投与量にしたがって比例的に
増加した(表4)。病理組織学的には、両側性びまん性
うっ血が死亡した動物の肺に認められた。急性繊維素様
壊死および中膜の出血を特徴とする動脈症が冠状動脈に
認められた。変化は軽度で主に右冠状動脈に見られた。
このイヌの投与5分後の血中濃度は1960μg/mLで
あった。
【0042】
【表4】
【0043】実施例10 臨床薬理実験 合計48人の健常な被験者が3つの第1相臨床薬理実験
に参加した。第1相では抵抗性、薬理的消長、薬理的動
態およびCI−1034の薬剤との相互作用が評価され
た(表5)。
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
【0046】
【表7】
【0047】薬動学および薬力学 一回投与実験 実験1034−001では、最大血中CI−1034濃
度までの時間(tmax)は1から3時間の範囲であっ
た。CI−1034の排出半減期(t1/2)は2から4
時間で、400mgの投与量では特徴的な約13時間の追
加排出半減期が認められる。未変化のCI−1034の
腎排泄は投与量の<3%で、これは前臨床での観察と一
致する。投与量の増加とともにCI−1034のCmax
およびAUC(0−∞)値は比例的増加よりもわずかに
大きく増加する。エンドセリン−1レベルの増加が認め
られたが結果は変動し、明瞭には用量に依存していな
い。
【0048】CI−1034の一回投与に対する食品の
影響 実験1034−002では、絶食状態で投与された場合
と比較して、高脂肪の朝食とともに投与されたCI−1
034では、平均Cmaxは約50%低く、平均AUC
(0−∞)は約16%低かった。絶食状態で投与された
場合と比較して高脂肪の朝食とともに投与されたとき
は、CI−1034の吸収速度は遅かった。tmaxは高
脂肪食が加わると1.26時間から3.5時間に増加し
た。
【0049】薬剤の相互作用:ミダゾラム 実験1034−005では、2mgのミダゾラムを400
mgのCI−1034と同時投与したとき、平均血中ミダ
ゾラムCmaxは4%増加した(同時投与では7.92ng/
mLに対しミダゾラム単独では7.65ng/mL)。平均ミ
ダゾラムAUC(0−12)は43%増加した(400
mgのCI−1034と同時投与したとき21.8ng・時
間/mLに対し単独では15.2ng・時間/mL)。
【0050】耐性および安全性 400mgまでのCI−1034の一回投与量および、高
脂肪朝食とともに投与されるかまたは高脂肪朝食なしで
投与される150mgのCI−1034の一回投与量に対
して、それぞれ一回投与実験1034−001および1
034−004で健常な被験者は良好な耐性を示した。
400mgのCI−1034の一回投与量と2mgのミダゾ
ラムシロップ一回投与量を同時に投与した実験1034
−005で健常な被験者は良好な耐性を示した。
【0051】通常、副作用は強さが軽度または中等度で
一過性であった。CI−1034の処置に付随するもっ
とも頻繁な副作用は、頭痛、傾眠、悪心、消化不良であ
った。処置に関連する重篤な副作用は無かった。被験者
の1人が処置とは無関係な個人的理由から1034−0
04実験から脱落した。試験の異常は一般に散発的で一
過性であり、CI−1034の投与とは無関係のようで
あった。実験中にQTc間隔の延長は認められなかっ
た。実験1034−001では健常な被験者にC−反応
性蛋白質の顕著な変化はなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローレンス・ハーヴィー・ケラー アメリカ合衆国ミシガン州48105.アンア ーバー.プリマスロード2800.ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デヴ ェロップメント.アンアーバー・ラボラト リーズ (72)発明者 ミルトン・リーサン・プレスラー アメリカ合衆国ミシガン州48105.アンア ーバー.プリマスロード2800.ファイザ ー・グローバル・リサーチ・アンド・デヴ ェロップメント.アンアーバー・ラボラト リーズ Fターム(参考) 4C063 AA01 BB01 CC81 DD64 EE01 4C084 AA17 NA14 ZA592 ZC422 4C086 AA01 AA02 BC89 GA02 GA10 MA01 MA04 NA14 ZA59 ZC42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 慢性閉塞性肺疾患の治療の必要がある患
    者にETAレセプターの選択的抑制物質の有効量を投与
    することを含む該疾患の治療方法。
  2. 【請求項2】 慢性閉塞性肺疾患の治療の必要がある患
    者に有効量の4−(7−エチル−1,3−ベンゾジオキ
    ソール−5−イル)−2−[2−(トリフルオロメチ
    ル)フェニル]−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−
    カルボン酸1,1−ジオキシドまたはその医薬的に許容
    できる塩を投与することを含む該疾患の治療方法。
  3. 【請求項3】 慢性閉塞性肺疾患の治療の必要がある患
    者に有効量の4−(7−エチル−1,3−ベンゾジオキ
    ソール−5−イル)−2−[2−(トリフルオロメチ
    ル)フェニル]−2H−1,2−ベンゾチアジン−3−
    カルボン酸1,1−ジオキシド一カリウム塩を投与する
    ことを含む該疾患の治療方法。
JP2001372488A 2000-12-07 2001-12-06 慢性閉塞性肺疾患の治療方法 Abandoned JP2002326957A (ja)

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