JP2002326816A - レーザーアブレーション法による二酸化チタン微粒子の合成方法及び合成装置 - Google Patents

レーザーアブレーション法による二酸化チタン微粒子の合成方法及び合成装置

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JP2002326816A
JP2002326816A JP2001134093A JP2001134093A JP2002326816A JP 2002326816 A JP2002326816 A JP 2002326816A JP 2001134093 A JP2001134093 A JP 2001134093A JP 2001134093 A JP2001134093 A JP 2001134093A JP 2002326816 A JP2002326816 A JP 2002326816A
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laser
particles
titanium dioxide
reaction chamber
ultrafine
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JP2001134093A
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Tetsuya Nakazawa
哲也 中沢
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Japan Atomic Energy Research Institute
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、不純物の混入や生成粒子の凝集を
伴わずに、光触媒活性の高い高純度二酸化チタン微粒子
を合成することを課題とする。本発明は、更に、非晶質
構造をもつ高純度二酸化チタン超微粒子を合成すること
を課題とする。 【解決手段】 本発明においては、酸素ガスを含んでな
る雰囲気下で金属被射体にレーザーを照射することによ
り、二酸化チタン微粒子又は超微粒子を合成する。更
に、その際、雰囲気の圧力を変化させ、酸素ガス及び/
又は不活性ガスの流量を変化させることを解決手段とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザーアブレー
ション法により合成した二酸化チタン微粒子又は超微粒
子、その合成方法及び合成に用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二酸化チタン(TiO2)は、一般にチ
タニアと呼ばれ、屈折率が高いことから、白色度、隠ぺ
い力、着色力が優れており、以前から、白色顔料として
塗料や化粧品などによく用いられている。一方、TiO
2の光活性を原因とする、それを含んだ塗料への光照射
による脱色・退色などの劣化現象も従来から知られてお
り、これらの性質は、TiO2の結晶構造により異なっ
ている。TiO2の構造には、正方晶系に属するルチル
構造、アナターゼ構造、及び斜方晶系に属するブルッカ
イト構造の三つが含まれる。ルチル構造は紫外線吸収力
や耐久性が高いことから顔料に有利であるが、光活性が
高いのはアナターゼ構造をもつTiO2である。この意
味でアナターゼ型TiO2は非常に興味ある物質であ
る。
【0003】この光活性を利用して、TiO2は代表的
な半導体光触媒材料として用いられてきている。TiO
2光触媒の研究は、TiO2と光を用いて水を水素と酸素
に分解する、いわゆる本多−藤嶋効果に端を発し(藤嶋
昭,橋本和仁,渡部俊也;“光クリーン革命”,シーエ
ムシー(1997),p.157)、環境浄化、医学分野等への応
用も研究されている。光触媒活性をより高める方法の一
つとしては、材料の微粒子化があげられる。微粒子化が
光触媒活性を高める理由は、第一に、材料を微粒子化す
ることによりその単位体積当たりの表面積が増加し、触
媒活性点の数が増加することである。第二の理由は、微
粒子化することにより電子構造に変化が生じ、半導体光
活性を高める要因の一つであるバンドギャップの増大に
つながることである。
【0004】微粒子を作成する方法は、大きく二つに分
けられ、一方は、ミルなどによる機械的粉砕を中心とす
るブレークダウン法であり、他方は、原子、分子、イオ
ン等から微粒子を合成するビルドアップ法である。一般
に、前者は数ミクロン以上の比較的粗い粒子の製法とし
て広く用いられており、後者はミクロンオーダー以下の
微粒子及び超微粒子の合成を対象としている。
【0005】ビルドアップ法は、高純度かつ結晶性の優
れた微粒子が得られる点や、粒径、結晶型などが制御可
能な点などの特徴を有していることから特に重要な製法
である。この方法は、粒子形成に化学反応が関与するか
否かによって化学的方法と物理的方法とに分けられ、ま
た粒子形成の雰囲気によって気相法、液相法、固相法に
区別できる。工業的には、化学的液相法であるアルコキ
シド法(D. Duonhong,J. Ramsden and M. Graetzel, J.
Am. Chem. Soc., p.2977, 104(1982))が用いられてい
る。この方法は、チタン塩化物を加水分解してTiO2
微粒子を得る方法であるが、不純物の混入や生成粒子の
凝集が避けられないという欠点を有している。
【0006】本発明においては、物理的方法のうちガス
中蒸発法の一つである、レーザーアブレーション法を超
微粒子合成法として用いる。レーザーアブレーション法
は、高融点材料に適用でき、かつクリーンな環境で超微
粒子を合成できるという利点を有している。レーザーア
ブレーション法を用いたTiO2超微粒子の合成につい
ての研究は、川崎らによる報告(K. Kawasaki et al.,
J. Mater. Chem., pp.2117-2120, 7, 10(1997))や、松
縄らによる報告(松縄朗,片山聖二,荒田吉明,高温学
会誌,p.69,13,2(1987))などがあるが、いずれも得
られたTiO2超微粒子は結晶質構造である。一方、Bic
kleyらは、TiO2超微粒子の結晶質構造と非晶質構造
の混合相における光触媒活性が、結晶質構造のみの状態
に比べてより高い値を示したと報告している(Roger I.
Bickley et al., J. Solid StateChem., pp.178-190,
92(1991) )。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
欠点であった不純物の混入や生成粒子の凝集を伴わず
に、光触媒活性の高い高純度二酸化チタン微粒子を合成
することを課題とする。本発明は、更に、非晶質構造を
もつ高純度二酸化チタン超微粒子を合成することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、酸素
ガスを含んでなる雰囲気下でチタン金属にレーザーを照
射することにより、二酸化チタン微粒子又は超微粒子を
合成する。
【0009】更に、本発明においては、酸素ガスを含ん
でなる雰囲気下で、その雰囲気の圧力及び/又は酸素の
流量を変化させてチタン金属に炭酸ガスレーザーを照射
することにより、二酸化チタン微粒子又は超微粒子を合
成することを手段とする。
【0010】本発明においては、レーザー発生装置と、
そのレーザー発生装置から発射されるレーザービームの
光路上に配置されたレンズ系と、反応チャンバーであっ
て、その反応チャンバーの一端側に内部にレーザー被射
体が保持される保持部を備え、他端側にレーザー導入窓
を備え、かつ前記レンズ系から出射されるレーザーの出
射方向に保持されるように配置された反応チャンバー
と、その反応チャンバー内の雰囲気を形成するガスを供
給するガス供給装置と、前記反応チャンバー内から排気
する排気装置とを備えることを特徴とする二酸化チタン
微粒子又は超微粒子合成装置を使用することを手段とす
る。
【0011】
【発明の実施の態様】粒径が数μm以下の小さな粒子
は、通常の大きな固体物質(以下、バルクという)に対
して、微粒子又は超微粒子と呼ばれる。これらの粒子
は、バルクとは異なった物理的特性や化学的特性を示す
ことが知られているが、一般に、それらの粒径の定義は
明確に決められていない。粒径が1μm以下の粒子を超
微粒子と呼ぶ場合がある一方、数nmの粒子を超微粒子
と呼ぶ場合もある。これらの区別は、粒径を小さくした
ときに、バルクに比べてその物性に変化が現れるときの
粒径によってそれぞれ区別される。本発明においては、
粒径が数μm以上の粒子を微粉体又はバルク、0.1〜
0.01μm(100〜10nm)の粒子を微粒子、
0.01〜0.002μm(10〜2nm)の粒子を超
微粒子と呼び、0.002μm(2nm)以下の粒子を
クラスターと呼ぶ。
【0012】本発明で用いるレーザーアブレーション法
は、ガス中蒸発法の一つである。ガス中蒸発法は、不活
性ガス中で金属を蒸発させ、ガスとの衝突により冷却・
凝縮させることにより微粒子を合成する方法であり、蒸
発源の種類により、抵抗加熱法、アーク加熱法、電子ビ
ーム加熱法、レーザー加熱法などに分類される。更に、
レーザー加熱法による微粒子合成法には、レーザーを金
属化合物の分解反応エネルギーに使う方法と、金属又は
化合物を加熱蒸発させるための熱源に用いる方法が含ま
れ、本発明においては後者の方法を用いる。
【0013】本発明の二酸化チタン微粒子又は超微粒子
合成装置の一態様を、図1に模式図として示す。本装置
は、反応チャンバー(1)、レーザー発生装置(2)、
レンズ系(3)、ガス供給装置及び排気装置から構成さ
れる。
【0014】反応チャンバー(1)は、ステンレス製の
円筒状容器であり、その容積は4.2×10-33であ
る。反応チャンバーは、一端側に内部にレーザー被射体
(4)が保持される保持部(5)を備え、他端側にレー
ザー導入窓(6)を備える。レーザー被射体保持部は、
好ましくは、レーザーが均一に被射体表面に照射される
よう、レンズ系の焦点方向を中心軸として偏心回転可能
な回転機構を備える。更に、反応チャンバーは、レーザ
ー導入窓と被射体保持部を結ぶ方向に直交する方向の一
端側にガス導入口(不活性ガス導入用パイプ(7):2
本、反応ガス導入用パイプ(8):1本)を備え、その
他端側に排気口(10)を備える。排気口の反応チャン
バー内側には、金属酸化物補集用基板(TEM用メッシ
ュ)(9)を備えてもよい。また、反応チャンバーは、
ピラニー及びペニング真空計(図示せず)並びに観察窓
(図示せず)を備える。
【0015】本発明においては、原材料を加熱蒸発させ
るための加熱源としてレーザーを用いる。レーザーは、
一般にその動作波長により、遠赤外レーザー、可視光レ
ーザー、X線レーザーに分類され、動作媒質の種類によ
り、固体レーザー、気体レーザー、液体レーザー、プラ
ズマレーザー、自由電子レーザーなどに分類される。本
発明に用いることができるレーザーは、照射により原材
料を加熱蒸発させることができるものであればいずれで
あってもよい。本発明の一態様においては、炭酸ガス
(CO2)レーザーを使用することができる。
【0016】レンズ系(3)は、一又は複数の集束レン
ズを含んでなり、レーザー発生装置から発射されるレー
ザービームの光路上に配置される。反応チャンバー
(1)は、そのレンズ系から出射されるレーザーの出射
方向に被射体を保持できるように配置される。レンズの
位置をスライドさせることにより、レーザー光を被射体
表面に集光することが可能であり、被射体単位面積当た
りの熱量を調整することができる。
【0017】レーザーのチャンバー内への導入窓(6)
及び集束レンズには、適当な材質のものを用いることが
できるが、CO2レーザーを用いる場合は、好ましく
は、CO2レーザーの波長(10.6μm)における透
過率が98%であるZnSeを用いる。このレンズの焦
点距離は245nmである。
【0018】ガス供給装置は、ガス導入口(7,8)を
通して反応チャンバー内に供給する雰囲気ガスの流量
と、そのチャンバーからの排気容量とを精密に調整する
コントローラーを備えており、これにより反応チャンバ
ー内の圧力を一定に保持することができる。
【0019】排気装置は、ロータリーポンプ(RP)及
びターボモレキュラーポンプ(TMP)から構成され、
反応チャンバーから排気口(10)を介して排気を行う
ことができる。
【0020】反応チャンバーの一端側から雰囲気ガスを
導入し、他端側から排気することにより、チャンバー内
にはガス流が形成される。金属酸化物補集用基板(9)
を備える場合には、レーザー照射開始後に排気口(1
0)のシャッターを開きその基板を通してチャンバー内
から排気することにより、合成された試料がその基板に
補集され、ターゲット(金属被射体)表面の酸化層を避
けることができる。
【0021】本発明においては、レーザー被射体(4)
として、チタン金属を用いて、二酸化チタン微粒子又は
超微粒子を用いることができる。レーザー被射体は、反
応チャンバー内の保持部に保持させる。
【0022】本発明の方法においては、ガス供給装置に
より反応チャンバー内にアルゴン(Ar)ガスなどの不
活性ガスを充填し、その圧力を9×103〜1×105
aの範囲で変化させ、そこに反応ガスとして、例えば、
酸素(O2)ガスを流し、不活性ガスと反応ガスとの混
合ガス雰囲気を作り出す。このようなガス雰囲気の下
で、レンズ系により集光したパルスレーザー光を金属被
射体に連続照射することにより、二酸化チタン微粒子を
合成することができる。
【0023】まず、排気装置により反応チャンバー内を
約10-6Paまで真空引きを行う。次に、排気を行いな
がらガス供給装置によりチャンバー内に不活性ガス(流
量5L/min)及び酸素ガス(流量0.2〜0.5L
/min)を導入する。ガス供給装置及び排気装置を調
整することにより、103〜105Paの範囲で混合ガス
圧を調整する。このガス雰囲気下で、適当な光学系を使
ってレーザー光を集光することにより、そのエネルギー
密度をコントロールし、レンズ系により集光したパルス
レーザー光をターゲットである金属被射体に連続照射す
る。ターゲット位置でのレーザー径、エネルギー密度は
変動させることができる。また、ターゲット表面の酸化
層を避けるため、合成した試料は、レーザー照射開始後
に排気口のシャッターを開き、チャンバーに備えられた
TEM用メッシュなどの金属酸化物補修用基板に補集す
ることができる。
【0024】本発明により合成された試料の解析には、
主に透過型電子顕微鏡(transmission electron micros
cope;以下、TEMと略す)を用いることができる。電
子顕微鏡は、電子銃と磁界型レンズの組み合わせから構
成されており、X線よりも2桁以上も波長の短い電子線
(加速電圧200kV:λ=0.0251A)を用いる
ため、高分解能での観察が可能であることが利点であ
る。TEMを用いることにより、合成した試料の観察、
及び電子線回折像による試料の同定が可能である。ま
た、EDS(エネルギー分散型けい光X線分析装置)を付
属させることにより、元素分析が可能である。
【0025】TEM観察により得られた像から粒径を実
測し、粒径分布及び平均粒径を求め、電子線回折像を用
いて試料の同定を行う。この際、電子線回折像の解析精
度を上げるための適当な方法を用いることができる。こ
の方法には、例えば、毎回試料の観察に先立って、金の
多結晶薄膜の電子線回折像を撮影し、この回折像を用い
てカメラ長の補正を行った後、この補正値を用いて試料
の同定を行うことが含まれるが、これに限定されるもの
ではない。
【0026】以下、本発明を実施例に基づいて説明す
る。
【0027】
【実施例】本実施例においては、原材料には、18mm
φ×5mmの高純度チタン(ハイメタル工業株式会社
製:99.99wt%)を用いた。実験装置は図1に示
すものを使用し、加熱源であるレーザーにはLUMONICS社
製CO2レーザー(TEA-841/3)、チャンバー内への導入
窓及び集束レンズにはZnSeを用いた。合成した試料
の観察及び電子線回折像による同定は、TEMを用いて
行った。使用したTEMはJEOL(日本電子株式会社)製
JEM-2000FXIIであり、加速電圧は200kV、最高倍率
は100万倍である。また、EDS(エネルギー分散型
けい光X線分析装置)が付属し、元素分析が可能であ
る。
【0028】まず、RP及びTMPを組合わせた排気系
により、チャンバー内を約10-6Paまで真空引きを行
った。次に、TMPを停止して、RPのみで排気しなが
らチャンバー内に不活性高純度Arガス(99.999
%:流量5L/min)及びO2ガス(流量0.2〜
0.5L/min)を導入した。ガス供給装置及び排気
装置を調整することにより、103〜105Paの範囲で
Ar−O2混合ガス圧を調整した。このガス雰囲気下
で、レンズにより集光したパルスレーザー光を、レーザ
ー被射体保持部に保持させたチタン金属に連続照射し
た。被射体位置でのレーザー径は2mm×1mmであ
り、エネルギー密度は2×107J/m2・s一定とし
た。上記の条件を保持し、1.8×102秒間アブレー
ションを行った。ターゲット表面の酸化層を避けるた
め、合成した試料は、レーザー照射開始約60秒後に排
気口のシャッターを開き、TEM用メッシュに補集し
た。
【0029】補集した試料はTEMを用いて観察した。
TEM観察により得られた像から粒径を実測し、粒径分
布及び平均粒径を求めた。また、電子線回折像を用いて
試料の同定を行った。なお、電子線回折像の解析精度を
上げるために、毎回試料の観察に先立って、金の多結晶
薄膜の電子線回折像を撮影し、この回折像を用いてカメ
ラ長の補正を行った後、この補正値を用いて試料の同定
を行った。
【0030】(1)ガス圧による合成微粒子の微細構造
の変化 Ar流量(5L/min)、O2流量(0.2L/mi
n)を一定にし、混合ガス圧をそれぞれ6.7×104
Pa及び1.5×104Paと変化させて合成した粒子
のTEM像及び電子線回折像を図2に示す。ガス圧6.
7×104Paで合成した粒子は、比較的孤立した状態
で生成し、一部の結晶内には線状あるいは帯状の面欠陥
が認められた。粒径は約30nmであることから、これ
らの粒子は微粒子であると考えられる。一方、ガス圧
1.5×104Paで合成した粒子は、凝集した状態で
あり、粒径は約5nmであることから超微粒子であるこ
とがTEM像から明らかになった。電子線回折像から、
ガス圧6.7×104Paで合成した微粒子は結晶質構
造をもつことが判明した。一方、ガス圧1.5×104
Paで合成した超微粒子の電子線パターンはハローパタ
ーンであり、非晶質構造をもつことが判明した。また、
ガス圧1.8×104Pa、2.4×104Paで合成し
た試料も同様に非晶質構造を示した。
【0031】更に、それぞれの混合ガス圧における粒径
分布を図3に示す。結晶質構造をもつ微粒子では平均粒
径28nmで、非晶質構造の超微粒子の平均粒径5nm
に比べて、体積率で約180倍と大きく成長した。この
結果から、ガス圧が粒子の成長過程に大きく影響を及ぼ
していることが明らかになった。
【0032】混合ガス圧と平均粒径との関係を図4に示
す。この図から、ガス圧が3×10 4Pa付近より高い
条件では、粒径がほぼガス圧に比例して増加しているこ
とが判明した。
【0033】(2)合成微粒子の微細構造の結晶学的同
定 混合ガス圧6.7×104Pa、Ar流量5L/mi
n、O2流量0.2L/minで合成した試料の電子線
回折像から求めた格子面間隔を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】アナターゼ構造及びルチル構造における格
子面間隔(文献値,National Bureau of Standards, Mo
no. 25, Sec.7(1987))との比較により、合成した試料
は、アナターゼ構造をもつTiO2であることが判明し
た。本発明により合成したその他の試料においても、結
晶性粒子の殆どがアナターゼ構造をもつ微粒子であるこ
とが、電子線回折の結果、明らかになった。
【0036】更に、混合ガス圧6.7×104Pa、A
r流量5L/min、O2流量0.2L/minで合成
した微粒子をTEMにより高分解能観察した結果を図5
に示す。この図は、結晶方位をほぼ[111]に調整し
て撮影したもので、格子間隔0.36nmの{110}
格子像が2方向に観られる。また、それぞれの角度は7
8,102°であり、アナターゼ構造のTiO2微粒子
であることが高分解能観察結果からも判明した。
【0037】(3)生成微粒子微細構造及び粒径分布に
対する酸素流量依存性 混合ガス圧を6.7×104Pa、Ar流量を5L/m
in一定にし、O2流量をそれぞれ0.2、0.4、
0.5L/minの条件で合成した試料のTEM像を図
6〜8に示す。酸素流量を0.2から0.5L/min
まで増加すると、非結晶質構造(図中に白矢印で示した
細かい粒子)に対する結晶質構造(黒矢印)をもつ粒子
の割合が増加した。すなわちアナターゼ構造をもつ粒子
の存在割合が増加する傾向を示した。また、TEM像か
ら実測した、酸素流量の変化による生成粒子の全面積に
占める結晶質粒子及び非晶質粒子の面積の割合を図9に
示す。酸素流量の増加により結晶質粒子(アナターゼ型
TiO2微粒子)の割合が増加していることが分かる。
【0038】次に、酸素流量の変化による粒径分布を図
10に示す。酸素流量を0.2から0.5L/minま
で増加しても平均粒径は20〜24nmの大きさであり
粒径分布にも余り変化が認められなかった。この結果か
ら、本発明において合成されるTiO2の粒子サイズ
は、反応酸素濃度によっては殆ど影響されないことが明
らかになった。
【0039】更に、比較のため、それぞれ混合ガス圧
6.7×104Pa、Ar流量5L/minと一定に
し、酸素導入なしのAr雰囲気中でTiをアブレーショ
ンして合成した粒子のTEM像(a)、及び電子線回折
像(b)を図11に示す。この粒子は、TEM像から平
均粒径が6nmであることが導き出された。また、電子
線回折像を観察すると、斑点状のリングと薄いハローパ
ターンから構成されているのが確認できる。これらを解
析した結果、この条件で合成した試料は、非晶質構造と
結晶質構造が混在するTi金属超微粒子であることが判
明した。
【0040】本発明をいかなる理論によって括ることを
意図するものではないが、本発明により得られた結果に
ついて、以下に述べる。本発明のレーザーアブレーショ
ン法により、レーザー光はレンズによりチャンバー内の
Tiターゲット上に集光され、レーザープルーム(指向
性の強い高輝度発光体)が発生する。このときの蒸発温
度は概算すると約104K以上であり、放出されるTi
粒子のほとんどは熱イオン化状態であり、これらのTi
粒子は高いエネルギー状態であると推測される。また、
ガス中蒸発法での微粒子生成は熱的に非平衡状態である
ことが知られている。よって、本発明における微粒子の
生成過程は熱的に非平衡状態下で行われているといえ
る。
【0041】混合ガス圧が高い場合、蒸発面近傍には雰
囲気ガスが充満し、蒸発したTi蒸気はAr、O2ガス
分子と次々に衝突し、速度が落ちて浮遊状態になる。こ
のときO2ガス分子との衝突によって酸化されたTiO2
分子は、更に、分子同士が衝突し結合して結晶核となり
得るTiO2粒子を形成する。ガス圧が高いほど、蒸発
源近傍の空間では速度の落ちたTiO2粒子の密度が高
くなり、TiO2粒子は衝突融合し大きく成長する。以
上のように、ガス圧が高い場合、粒子は十分に成長する
ことができ粒径が大きくなる。これは、ガス圧が高くな
ると生成粒子の粒径が大きくなるという報告(松縄朗
他,高温学会誌,pp.30-42, 13, 1(1987))とも一致す
る。
【0042】Ti−TiO2系の状態図(R.C.DeVries a
nd Rustum Roy, Am. Ceram. Soc. Bull., 33, 123, 370
-72(1954))を図12に示す。状態図によると、TiO2
は約800℃を境にして、高温相がルチル型、低温相が
アナターゼ型と相転移する。Ti蒸気がAr、O2ガス
分子と次々に衝突し生成したTiO2分子が気相から液
相を経て凝縮するとき、つまり、TiO2結晶核が形成
されるときの温度が、TiO2の相転移温度よりも低い
温度である場合、アナターゼ構造が形成される。よっ
て、本発明において合成されたTiO2微粒子は低温相
であるアナターゼ構造を示したと考えられる。これは、
高温相のルチル型TiO2微粒子が殆ど観察されないこ
とからも、高温相から低温相へ徐冷による相転移が起き
ていることが推論される。
【0043】一方、混合ガス圧が低い場合は、蒸発源付
近で衝突するガス分子が比較的少なく、Ti蒸気は蒸発
温度を保ったまま雰囲気ガス(冷却ガス)と衝突するの
で、徐冷による十分な核生成は起こらず、急冷による結
晶構造の凍結が起きると考えられる。すなわち、非晶質
構造をもつTiO2粒子が形成される。また、雰囲気ガ
ス(冷却ガス)との衝突頻度が少ないことにより、融合
による成長もほとんど起きないため、生成粒子は非常に
小さい粒径を示したと考えられる。
【0044】混合ガス圧が一定であると合成されたTi
2微粒子のサイズが一定であるから、一つのTiO2
子に存在し得るTiO2分子の数は一定である。一定の
数のTiO2分子により形成されたTiO2粒子は、他の
粒子と衝突し徐冷され融合成長することにより結晶質構
造を示す。一方、一定の分子数を満たせない粒子は粒径
が小さいため急冷され非晶質構造を示すと考えられる。
レーザー出力は一定であるから蒸発するTiの原子数は
一定である。ここで、酸素流量を増やすことによりAr
中のO2濃度が増える。すなわち、蒸発したTi蒸気と
2との反応により生成するTiO2分子の数が増えるこ
とになる。よって、結晶質粒子になり得るTiO2粒子
の数が増加することにより、結晶質構造のTiO2微粒
子が増加し、一方、非晶質粒子は減少したと考えられ
る。
【0045】酸素の量を変化させることにより、合成さ
れたTiO2微粒子の層が変化したという報告がある
(松縄朗他,高温学会誌,pp.69-78, 13, 2(1987))。
このなかで、酸素の圧力を1.3kPa以上にするとア
ナターゼ型TiO2微粒子が主に生成すると論じられて
いる。
【0046】以上のことは、Ti金属からTiO2微粒
子を合成する場合、酸素濃度が合成粒子の結晶構造に大
きく影響することを示している。
【0047】
【発明の効果】本発明により、高融点金属を、不活性ガ
スと酸素ガスとの混合ガス雰囲気下でCO2ガスレーザ
ーのようなレーザーによりアブレーションすることによ
り、二酸化チタン微粒子又は超微粒子を合成する方法が
供給される。
【0048】また、本発明により、Ti金属を、不活性
ガスと酸素ガスとの混合ガス雰囲気下でCO2ガスレー
ザーのようなレーザーによりアブレーションすることに
より、TiO2微粒子又は超微粒子を合成する方法が供
給される。
【0049】本発明の方法においては、混合ガスの圧力
を変化させることにより、アナターゼ型の結晶構造をも
つTiO2微粒子及び非晶質構造をもつTiO2超微粒子
の選択的な合成が可能であり、また、粒径制御が可能で
ある。
【0050】本発明の方法においては、更に、O2ガス
の流量を変化させることにより、アナターゼ型の結晶構
造をもつTiO2微粒子と非晶質構造をもつTiO2超微
粒子の生成比率を制御することが可能である。
【0051】本発明により、非晶質構造のTiO2超微
粒子が供給される。以上のように、本発明により、二酸
化チタンの合成において、その結晶構造及び粒径が目的
に応じて制御可能であるという極めて重要な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の二酸化チタン微粒子又は超微粒子合
成装置の一態様の模式図である。
【図2】 Ar流量(5L/min)、O2流量(0.
2L/min)一定,混合ガス圧(a)6.7×104
Pa,(c)1.5×104Paで合成した粒子のTE
M像及び電子線回折像(b),(d)の図である。
【図3】 Ar流量(5L/min)、O2流量(0.
2L/min)一定,混合ガス圧(a)6.7×104
Pa,(b)1.5×104Paで合成したときの粒径
分布の図である。
【図4】 混合ガス圧と粒径及び結晶構造の関係を示す
図である。
【図5】 結晶方位を[111]に調整したアナターゼ
型TiO2微粒子のTEM高分解能像を示す図である。
【図6】 混合ガス圧6.7×104Pa,Ar流量5
L/min,O2流量0.2L/minの条件で合成し
たTiO2微粒子のTEM像を示す図である。
【図7】 混合ガス圧6.7×104Pa,Ar流量5
L/min,O2流量0.4L/minの条件で合成し
たTiO2微粒子のTEM像を示す図である。
【図8】 混合ガス圧6.7×104Pa,Ar流量5
L/min,O2流量0.5L/minの条件で合成し
たTiO2微粒子のTEM像を示す図である。
【図9】 酸素流量の変化による生成粒子の全面積に占
める結晶質粒子及び非晶質粒子の面積の割合を示す図で
ある。
【図10】 酸素流量の変化による粒径分布の図であ
る。
【図11】 混合ガス圧6.7×104Pa,Ar流量
5L/min一定のAr雰囲気中で合成したTi金属超
微粒子のTEM像(a)及び電子線回折像(b)の図で
ある。
【図12】 Ti−TiO2系の状態図である。
【符号の説明】
1:反応チャンバー 2:レーザー発生装置 3:レンズ系 4:レーザー被射体 5:レーザー被射体保持部 6:レーザー導入窓 7:不活性ガス導入口 8:反応ガス導入口 9:金属酸化物補修用基板 9:レーザー被射体 10:排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 14/00 C23C 14/00 A 14/28 14/28 Fターム(参考) 4G047 CA02 CB04 CC03 CD04 CD07 4G069 AA02 AA08 BA04A BA04B BA48 BB02C BC50C EB19 EC27 FA01 FB01 FB58 FB79 FC02 4J037 AA21 AA22 DD02 DD20 EE19 EE24 EE44 4K029 BA48 BB10 CA02 DB03 DB20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素ガスを含んでなる雰囲気下でチタン
    金属にレーザーを照射することにより二酸化チタン微粒
    子及び/又は超微粒子を合成する方法。
  2. 【請求項2】 二酸化チタンが非晶質構造をもつことを
    特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記雰囲気の圧力及び/又は前記酸素ガ
    スの流量を変化させることにより、合成される二酸化チ
    タンの粒径が制御されることを特徴とする、請求項1又
    は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記雰囲気の圧力及び/又は前記酸素ガ
    スの流量を変化させることにより、結晶構造をもつ二酸
    化チタンと非晶質構造をもつ二酸化チタンの生成比率が
    制御されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 非晶質構造をもつ二酸化チタン超微粒
    子。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の方法に
    より合成される、二酸化チタン微粒子又は超微粒子。
  7. 【請求項7】 レーザー発生装置と、 前記レーザー発生装置から発射されるレーザービームの
    光路上に配置されたレンズ系と、 反応チャンバーであって、該反応チャンバーの一端側に
    内部にレーザー被射体が保持される保持部を備え、他端
    側にレーザー導入窓を備え、かつ前記レンズ系から出射
    されるレーザーの出射方向に該被射体を保持できるよう
    に配置された該反応チャンバーと、 前記反応チャンバー内の雰囲気を形成するガスを供給す
    るガス供給装置と、 前記反応チャンバー内から排気する排気装置とを備える
    ことを特徴とする二酸化チタン微粒子及び/又は超微粒
    子合成装置。
  8. 【請求項8】 レーザー被射体が保持される保持部が、
    レンズ系の焦点方向を中心軸として偏心回転可能な回転
    機構を備えることを特徴とする、請求項7記載の二酸化
    チタン微粒子及び/又は超微粒子合成装置。
  9. 【請求項9】 反応チャンバーが金属酸化物補集用基板
    を備えることを特徴とする、請求項7又は8に記載の金
    属酸化物微粒子及び/又は超微粒子合成装置。
  10. 【請求項10】 レーザー被射体が反応チャンバー内の
    一端側に備えられた保持部に保持され、 該反応チャンバー内にガス供給装置により酸素ガスを含
    んでなる雰囲気が供給され、 レーザー発生装置から発射されたレーザービームが、該
    レーザーの光路上に配置されたレンズ系と前記反応チャ
    ンバーの他端側に備えられたレーザー導入窓とを通して
    該反応チャンバー内に導入されて前記被射体に照射さ
    れ、そして、 前記雰囲気が排気装置により前記反応チャンバー内から
    排気されることを特徴とする二酸化チタン微粒子及び/
    又は超微粒子合成装置。
  11. 【請求項11】 レーザー被射体が保持される保持部が
    回転機構を備え、レンズ系の焦点方向を中心軸として偏
    心回転されることを特徴とする、請求項10記載の二酸
    化チタン微粒子及び/又は超微粒子合成装置。
  12. 【請求項12】 反応チャンバーが金属酸化物補集用基
    板を有し、該基板を通して該チャンバー内から排気され
    ることを特徴とする、請求項10又は11に記載の二酸
    化チタン微粒子及び/又は超微粒子合成装置。
  13. 【請求項13】 レーザー被射体がチタン金属である、
    請求項7〜12のいずれか1項に記載の二酸化チタン微
    粒子及び/又は超微粒子合成装置。
  14. 【請求項14】 非晶質構造をもつ二酸化チタンが合成
    されることを特徴とする、請求項7〜12のいずれか1
    項に記載の二酸化チタン微粒子又は超微粒子合成装置。
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