JP2002325426A - 動力装置 - Google Patents

動力装置

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JP2002325426A
JP2002325426A JP2001127231A JP2001127231A JP2002325426A JP 2002325426 A JP2002325426 A JP 2002325426A JP 2001127231 A JP2001127231 A JP 2001127231A JP 2001127231 A JP2001127231 A JP 2001127231A JP 2002325426 A JP2002325426 A JP 2002325426A
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Sadatada Ota
定正 大田
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K53/00Alleged dynamo-electric perpetua mobilia

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  • Power Engineering (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 省資源、省エネルギー化の要請に応え、入力
電力よりも大きい出力エネルギーを取り出すことができ
る動力装置を提供する。 【解決手段】 回転力取り出し部を備えた回転軸13
に、電力を出力する発電機10と、入力電力に基づいて
電磁力を発生する電磁力付与手段により回転駆動される
回転体20とを同軸配置に設け、前記回転軸13に関し
て、電磁力付与手段における回転体に回転駆動力を付与
する位置の寸法を、前記発電機10の出力電力を生成す
る位置の寸法よりも大きくして、前記回転軸13の回転
力取り出し部から前記電磁力付与手段への入力電力に相
当するエネルギーよりも大きい回転エネルギー及び入力
電力よりも大きい出力電力を取り出し可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石と電磁石
とを組み合わて大きい回転エネルギーを得るようにした
動力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、永久磁石と電磁石とを組み合わせ
て動力装置を構成し、入力電力よりも大きい出力を取り
出すように試みた発明が提案されている(特開平7−8
7725号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、上述した特開平7−87725号公報に開示された
動力装置の場合には、永久磁石、電磁石の他に、回転バ
ランサ等を取り付けた複雑な構成であり、また、回転体
のトルクを利用するという構成ではなく、必ずしも十分
にエネルギー効率を得ることができないという課題があ
った。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、省資源、省エネルギー化の要請に応え、簡略な
構成で入力電力よりも大きい回転エネルギーを効率よく
取り出すことができる動力装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の動
力装置は、回転力取り出し部を備えた回転軸に、電力を
出力する発電機と、入力電力に基づいて電磁力を発生す
る電磁力付与手段により回転駆動される回転体とを同軸
配置に設け、前記回転軸に関して、電磁力付与手段にお
ける回転体に回転駆動力を付与する位置の寸法を、前記
発電機の出力電力を生成する位置の寸法よりも大きくし
て、前記回転軸の回転力取り出し部から前記電磁力付与
手段への入力電力に相当するエネルギーよりも大きい回
転エネルギーを取り出し可能としたことを特徴とするも
のである。
【0006】この発明によれば、前記回転軸に関して電
磁力付与手段における回転体に回転駆動力を付与する位
置の寸法を、前記発電機の出力電力を生成する位置の寸
法よりも大きくしたものであるから、前記両位置の寸法
差による回転体のトルクを利用し、かつ、簡略な構成で
前記電磁力付与手段への入力電力よりも大きい回転エネ
ルギーを回転力取り出し部から取り出すことができる動
力装置を提供することができる。また、発電機から電磁
力付与手段への入力電力よりも大きい出力電力を得るこ
ともできる。
【0007】請求項2記載の発明の動力装置は、回転力
取り出し部を備えた回転軸の第1の位置に配置され、入
力電力に基づいて電磁力を発生するn個の電磁石を備え
た電磁力付与手段により回転駆動される外周に永久磁石
を備えた回転体と、前記回転軸の第2の位置に配置した
発電用コイルを備えた発電機とを有し、前記回転軸に関
して、電磁力付与手段における回転体に回転駆動力を付
与するn個の電磁石の位置の寸法を、前記発電機の発電
用コイルの位置の寸法よりも大きくして、前記回転軸の
回転力取り出し部から前記電磁力付与手段への入力電力
に相当するエネルギーよりも大きい回転エネルギーを取
り出し可能としたことを特徴とするるものである。
【0008】この発明によれば、前記回転軸に関して、
n個の電磁石の位置の寸法と、発電機の発電用コイルの
位置の寸法との寸法差による回転体に生じるトルクを利
用し、かつ、簡略な構成で、前記電磁力付与手段への入
力電力に相当するエネルギーよりも大きい回転エネルギ
ーを回転力取り出し部から取り出すことができる動力装
置を提供するこことができる。また、発電機から電磁力
付与手段への入力電力よりも大きい出力電力を得ること
もできる。
【0009】請求項3記載の発明の動力装置は、回転力
取り出し部を備えた回転軸の第1の位置に配置されると
ともに、各々所定間隔を隔てて対向配置したN極、S極
の組み合わせからなり、円形配置のn個の永久磁石群を
備えた回転体と、この回転体の永久磁石群のN極、S極
間に介在する配置でn個構成の励磁コイルを同心円形配
置に備え、入力電力に基づくn個の励磁コイルと前記n
個の永久磁石群との磁気作用により生じる回転駆動力に
より前記回転体を回転駆動する電磁力付与手段と、前記
回転軸の第2の位置に配置した発電用コイルを備えた発
電機とを有し、前記回転軸に関して電磁力付与手段にお
ける回転体に回転駆動力を付与するn個の電磁石の位置
の寸法を、前記発電機の発電用コイルの位置の寸法より
も大きくして、前記回転軸の回転力取り出し部から前記
電磁力付与手段への入力電力に相当するエネルギーより
も大きい回転エネルギーを取り出し可能としたことを特
徴とする。また、請求項4記載の発明は、請求項3記載
の動力装置において、前記回転体のN極、S極の組み合
わせからなるn個の永久磁石群と、電磁力付与手段のn
個の励磁コイルとの組み合わせは、単段又は複数段構成
であることを特徴とする。
【0010】請求項3、4記載の発明によれば、N極、
S極の組み合わせからなるn個の永久磁石群と、n個の
励磁コイルとのサンドイッチ状の組み合わせからなる構
成を採用し、かつ、回転軸に関して、n個の電磁石の位
置の寸法と、発電機の発電用コイルの位置の寸法との寸
法差による回転体に生じるトルクを利用して、前記電磁
力付与手段への入力電力に相当するエネルギーよりも大
きい回転エネルギーを回転力取り出し部から効率よく取
り出すことができる動力装置を提供するこことができ
る。また、前記発電機から電磁力付与手段への入力電力
よりも大きい出力電力を効率よく得ることも可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態に係る動力装置について詳細に説明する。
【0012】まず、図3乃至図8を参照して本発明の動
力装置の原理的説明を行う。
【0013】近年、省資源、省エネルギー化の要請に伴
い、入力電力よりも大きい出力エネルギーを取り出すこ
とができる動力装置の出現が望まれている。
【0014】図3において、mを永久磁石の磁力(一
定)、Hを電磁石(発電コイル)の磁界、Mを電磁石の
磁力とし、トルクをT、回転中O心から永久磁石までの
距離をl、永久磁石の位置を基準として電磁石と回転中
心とのなす角度をθとし、さらに、仕事量をWとする
と、この場合のトルクTは、T=mlHsinθで表す
ことができる。
【0015】ここで、T=Wと仮定すると、通常仕事量
の点では出力Wo≦入力Winとなる。また、電磁石に
加える入力電力はコイル損失等により減衰する。
【0016】次に、図4において、回転体1の外周部に
永久磁石2(磁力エネルギーM)を配置し、回転体1の
外周近傍に電磁石12を配置し、さらに回転体1の外周
近傍に発電用コイル22を配置した動力装置のモデルに
ついて考察する。
【0017】前記電磁石12の磁力エネルギーをL
発電用コイル22の磁力エネルギーをLとすると、回
転体1を電磁石12の磁力エネルギーLにより回転さ
せたとき、永久磁石2と電磁石12との間の吸引力(又
は反発力)M×Lに基づき前記発電用コイル22には
M×Lのエネルギーが発生し、(M×L)=(M×
)が成立することになる。
【0018】ここで、永久磁石2の磁力エネルギーMは
一定なので、電磁石12の磁力エネルギーLと発電用
コイル22の磁力エネルギーLとは等しくなる(L
=L )。
【0019】即ち、(M×L)>(M×L)としよ
うとしても、上述した動力装置のモデルの場合、永久磁
石2を共用することは不可能となる。換言すれば、(M
×L )>(M×L)を実現しようとすると、同一の
回転体1を使用する構成で同一の永久磁石2を共用する
ことはできない。
【0020】いま、図5に示すように、2個の回転体
1、1´を使用し、回転体1´の外周部に前記永久磁石
2(磁力エネルギーM)の例えば2倍の磁力エネルギー
M´=2Mを持つ永久磁石2´を配置し、回転体1´の
外周近傍に電磁石12を配置し、さらに、回転体1の外
周部に前記永久磁石2を配置し、さらに回転体1の外周
近傍に発電用コイル22を配置した動力装置のモデルを
考えると、(M×L)=(M/2×L)が成立し、
電磁石12の磁力エネルギーLと発電用コイル22の
磁力エネルギーLとの間の関係は、(L<L)と
なる。
【0021】しかし、現実には、回転体1の摩擦抵抗、
電力損失、物質重量等の影響があり、かつ、発電用コイ
ル22の磁力と電磁石12の磁力とは拮抗していること
から、入力電力<出力(出力エネルギー)の関係を得る
ことは困難である。
【0022】次に、図6において、回転中心Oからls
inθの点をA(発電用コイルの位置)、回転中心Oか
らl´sinθの点をB(電磁石の位置)で定義する。
【0023】また、l´=2lと仮定する。さらに、A
点、B点のエネルギーをmH、m´H´とする。
【0024】このとき、A点の発電量はGT=mlHs
inθ、B点の駆動電力はWT´=ml´H´sinθ
となる。ここで、A点、B点の仕事量は等しいので、m
lHsinθ=m´l´H´sinθが成立する。そし
て、l´=2lに設定すれば、B点の仕事量は2m´l
H´sinθとなり、さらに、m=m´とすれば、ml
Hsinθ=2m´lH´sinθから、lHsinθ
=2lH´sinθとなり、これにより、H´=H/2
となる。
【0025】即ち、理論的にはB点の駆動電力W´は
A点の発電量GTよりも小さくて(例えば1/2)済む
ことになる。
【0026】尚、実際には、図7に示すように、AA´
間とBB´間とでは位置のエネルギーが相違する(AA
´間とBB´間とは同一平面上にない)ことから、仕事
量が相違することになる。
【0027】そこで、図8に示すように、回転体1の外
周近傍に例えばn個(nは正の整数)の電磁石12
12、12、…、12を、例えば(θ/2)の間
隔で配置して、前記永久磁石2と対向する電磁石1
、12、12、…、12 を順次励磁して永久
磁石2との間の吸引力又は反発力によって、前記回転体
1をこの動力装置から取り出される出力(出力電力)よ
りも少ない入力電力で回転駆動することが本発明の原理
である。
【0028】次に、上述した原理に基づく本発明の具体
的な実施の形態について、図1、図2及び図9乃至図1
1を参照して説明する。
【0029】図1、図2に示す本実施の形態の動力装置
30は、基台11上に垂直配置に回転軸13を回転可能
に支持し、この回転軸13の下側に出力電力を取り出す
発電機10を、上側に回転軸13に取り付けた円板状の
回転体1を含むとともに入力電力が供給されるモータ部
20を取り付けた構造となっている。回転軸13の端部
には、動力取り出し部である例えばプーリ23を取り付
けている。
【0030】前記発電機10は、回転軸13に取り付け
た回転子14の外周に発電用コイル22を配置し、出力
端子15から発電した出力電力を取り出すようになって
いる。発電用コイル22の回転軸13の中心からの寸法
(内周半径)はlとしている。
【0031】前記モータ部20は、回転軸13に中心部
を取り付けた回転体1の外周部に永久磁石2を配置(本
実施の形態では180度配置に2個)するとともに、回
転体1の外周に電磁力付与手段を構成する例えば16個
の電磁石12、12、12、…、1216を例え
ばθ/2の間隔で配置している。16個の電磁石1
、12、12、…、1216の回転軸13の中
心からの寸法は各々l´(l<l´)としている。
【0032】また、回転体1に臨ませて前記永久磁石2
の回転位置を検出する回転位置検出手段としての16個
のフォトカプラPC1、PC2、PC3、…、PC16
を、前記16個の電磁石12、12、12、…、
1216に対応させて配置している。
【0033】即ち、図1、図2に示すように、回転体1
の永久磁石2の通過領域の上方位置に例えばフォトカプ
ラPC5の発光ダイオードLEDを配置し、回転体1に
設けた円形溝16の下方位置にフォトカプラPC5のフ
ォトトランジスタPTRを配置して、永久磁石2の回転
動作に伴う発光ダイオードLEDとフォトカプラPC5
との間の光路遮断により永久磁石2の回転位置を検出
し、これにより、対応する電磁石125を駆動するよう
になっている。
【0034】この他の16個のフォトカプラPC1、P
C2、PC3、…、PC16の配置もフォトカプラPC
5の場合と同様である。
【0035】図9は前記回転位置検出手段のブロック
図、図10は回転位置検出手段における代表例としての
フォトカプラPC1、時定数回路18、トランジスタT
Rを使用した駆動回路19及び電磁石121の回路図、
図11は電磁石12、12、12、…の駆動波形
図を各々示すものである。
【0036】尚、図10において、時定数回路18はコ
ンデンサC1、抵抗R3の並列回路により構成されてお
り、また、R1は発光ダイオードLED用のバイアス抵
抗、R2はフォトトランジスタPTR用のバイアス抵抗
である。
【0037】上述した構成の動力装置30において、前
記回転体1の外周近傍に配置した16個の電磁石1
、12、12、…、1216を図示しない入力
電源部に接続しておき、回転体1を始動し、前記フォト
カプラPC1、PC2、PC3、…、PC16により回
転体1とともに回転する前記永久磁石2の位置を検出し
て、対応する電磁石12、12、12、…、12
を図11に示すように順次励磁し、これにより各電磁
石12、12、12、…、1216と永久磁石2
との間の吸引力又は反発力により、前記回転体1及び回
転軸13に回転駆動力を付与して回転駆動する。
【0038】この結果、前記発電機10の回転子14も
回転軸13とともに回転し、回転子14の外周に設けた
発電用コイル22により発電されて、出力端子15から
出力電力(発電電力)を取り出すことができる。
【0039】この場合に、既述した原理説明及び上述し
た動力装置30の16個の電磁石12、12、12
、…、1216の回転軸13の中心からの各寸法l´
と発電用コイル22の回転軸13の中心からの寸法(内
周半径)lとの関係から明らかなように、発電機10の
出力端子15から取り出される出力電力よりも、前記1
6個の電磁石12、12、12、…、1216
の入力電力を少なくすることが可能となる。換言すれ
ば、省資源、省エネルギー化の要請に応え、回転軸13
のプーリ23から前記16個の電磁石12、12
12、…、12 16への入力電力に相当するエネルギ
ーよりも大きい回転エネルギーを取り出すことができ
る。また、入力電力よりも大きい大きい出力電力を取り
出すこともできる動力装置30を実現できる。
【0040】尚、前記電磁石群の極数は、8極、12
極、24極等任意極数として実施可能である。また、回
転位置検出手段としては、フォトカプラの他各種のセン
サを使用することができる。さらに、モータ部の段数を
2段、3段等とすることでより省エネルギー化が可能で
ある。
【0041】次に、図12、図13、図14、図15を
参照して本実施の形態の他例について説明する。
【0042】図12に示す動力装置40は、回転子1の
外周部に90度配置で4個の永久磁石2を取り付けると
ともに、回転子1の外周近傍に電磁力付与手段を構成す
る例えば鉄心41及びコイルLからなる4個の電磁石1
、12、12、12 を配置している。動力装
置40の回転軸13には図示していないがプーリを取り
付けている。
【0043】また、図13に示す動力装置50は、環状
の回転子1Aの外周に16個の永久磁石2を取り付ける
とともに、回転子1Aの内周近傍に鉄心41及びコイル
Lからなる4個の電磁石12、12、12、12
を配置している。動力装置50の回転軸13には図示
していないがプーリを取り付けている。
【0044】さらに、図14、図15に示す動力装置6
0は、架台61により支持した軸体62に対して、各々
6個の永久磁石2を配置した一対の円板63、63と、
一対の円板63、63の間に、6個の電磁石12、1
、12、12、12 、12を配置した電磁
石円板64とのサンドイッチ構造としたものである。軸
体62の端部にプーリ23を取り付けている。
【0045】図16、図17は、動力装置においてn個
の電磁石12、12、12、…、12を使用す
る場合のコイルLの駆動波形を示すタイミングチャート
であり、図16の場合にはn個のコイルLを順に所定の
時間幅でオン駆動するものであり、図17の場合にはn
個のコイルLのうち、奇数番目のコイルLと、偶数番目
のコイルLとを交互にオン駆動するものである。
【0046】ここで、鉄心41及びコイルLからなる例
えば前記電磁石121について考察すると、電磁石12
1の回転軸13の中心からの寸法をr、電磁石121の
磁力をL、永久磁石2の磁力をMとすると、電磁石12
1と永久磁石2との間のFはF=ML/rであり、仮
にM=140、L=10とすると、ML=1400とな
る。尚、単位は省略する。
【0047】例えば吸引力について考えると、1400
という力が吸引力となっているため反発力させるために
は電磁石121に10に相当する電力を供給することが
必要となる。
【0048】従って、電磁石121を構成する鉄心41
としては空芯又は空芯に近いものが低電力で動力装置を
駆動することができる。即ち、鉄心41が空芯の場合に
は140×0、換言すれば通電していないときは吸引力
はゼロとなる。このように電磁石を構成する鉄心の量
は、適当に調整し、空芯コイルに近い方がより実用的で
ある。
【0049】次に、図18乃至図20を参照して本発明
の実施の形態のさらに別の例について説明する。
【0050】図18、図19に示す動力装置70は、箱
型状の筺体81に、回転力取り出し部であるプーリ72
を筺体81から露出する配置で備えた回転軸71と、こ
の回転軸71の図18において上部位置に配置した回転
体73と、この回転体73を回転駆動する電磁力付与手
段74と、回転軸72の図18において下部位置に配置
した回転子14、発電用コイル22を備えた図1に示す
発電機10と同様な構成の発電機80とを有している。
回転体73は、一定の間隔で対向配置したN極、S極の
組み合わせからなり、等間隔円形配置のn個(本例では
16個)の永久磁石群75を備えている。
【0051】電磁力付与手段74は、回転体73の永久
磁石群75の各N極、S極間に介在する配置でn個構成
の励磁コイル76を同心円形配置に備え、入力電力に基
づくn個の励磁コイル76と前記n個の永久磁石群75
との磁気作用により生じる回転駆動力により前記回転体
73を回転駆動するようになっている。永久磁石群75
の各N極、S極と励磁コイル76との隙間間隔は3mm
に設定している。
【0052】そして、前記回転軸71に関して、電磁力
付与手段74における回転体73に回転駆動力を付与す
るn個の励磁コイル76の位置の寸法l’を、前記発電
機80における発電用コイル22の位置の寸法lよりも
大きくして、既述した原理に基づき前記回転軸71のプ
ーリ72から前記電磁力付与手段74への入力電力に相
当するエネルギーよりも大きい回転エネルギーを取り出
し可能としている。
【0053】図18、図19に示す動力装置70の場合
は、回転体73を、永久磁石群75とn個構成の励磁コ
イル76とを単段のサンドイッチ構造としている。
【0054】この他に、図20に示すように、回転体7
3Aを、永久磁石群75とn個構成の励磁コイル76と
からなるサンドイッチ構造を2段配置した回転体73A
を具備する動力装置90を構成することも可能である。
【0055】ここで、前記動力装置70のエネルギーの
入出力関係について考察する。実験結果によると、図2
1に示す電磁石(励磁コイル)92と永久磁石91との
入力1W当たりの引き合う力(又は反発する力)は、永
久磁石91が4500ガウスの場合、概略66gから9
9g程度である。従って、入力100Wの時、概略66
00gから9900gとなり、前記発電機80の発電用
コイル22の位置の寸法lを120mm、回転体73の
励磁コイル76の位置の寸法l’を5倍の600mmに
すると、回転軸71には概略33kgから49.5kg
の回転トルクが得られる。この場合、回転体73の回転
数は700rpmから1600rpm程度である。
【0056】また、回転体73を、永久磁石群75とn
個構成の励磁コイル76とのサンドイッチ構造としてい
ることから、励磁コイル76のエネルギーを効率よく利
用することができる。実験によると、図22に示すよう
な電磁石(励磁コイル)92を一対の永久磁石91、9
1によるサンドイッチ構造とすることにより、図21に
示す永久磁石91の1個のみの場合より、引き合う力
(又は反発する力)は50%程度向上する。つまり、図
22に示す場合には、入力1W当たりの引き合う力は1
40g程度となる。また、図20に示すような2段配置
の回転体73Aを具備する動力装置90の場合には、さ
らに効率を上げ、より大きい回転トルクや発電電力を得
ることが可能となる。
【0057】尚、前記永久磁石91の磁界はガウスメー
タを用いて、回転軸71の回転トルクは(株)小野測器
のトルクメータ(SS−200)を用いて、回転体73
の回転数は(株)小野測器の回転計(HT−5500)
を用いて各々測定した。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、簡略な構成で電磁力付
与手段への入力電力に相当するエネルギーよりも大きい
回転エネルギーを取り出すことができ、また、入力電力
より大きい電力エネルギーを発電機から取り出すことも
可能な動力装置を提供するこことができる。
【0059】また本発明によれば、n個の電磁石の位置
の寸法と、発電機の発電用コイルの位置の寸法との寸法
差による回転体のトルクを利用し、かつ、簡略な構成で
前記電磁力付与手段への入力電力に相当するエネルギー
よりも大きい出力エネルギーを発電機から取り出すこと
ができる動力装置を提供するこことができる。
【0060】さらに、本発明によれば、N極、S極の組
み合わせからなるn個の永久磁石群と、n個の励磁コイ
ルとのサンドイッチ構造の回転体を備えた構成で、電磁
力付与手段への入力電力に相当するエネルギーよりも大
きい回転エネルギーを回転力取り出し部から効率よく取
り出すことができ、また、発電機から電磁力付与手段へ
の入力電力よりも大きい出力電力を効率よく得ることも
可能な動力装置を提供するこことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の動力装置を示す概略断面
図である。
【図2】本発明の実施の形態の動力装置を示す概略平面
図である。
【図3】本発明の実施の形態の動力装置の原理を説明す
る第1のモデルを示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の動力装置の原理を説明す
る第2のモデルを示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の動力装置の原理を説明す
る第3のモデルを示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態の動力装置の原理を説明す
る第4のモデルを示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態の動力装置の原理を説明す
る第5のモデルを示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の動力装置の原理を説明す
る第6のモデルを示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態の動力装置における回転位
置検出手段のブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態の回転位置検出手段にお
ける代表例としてのフォトカプラ、時定数回路、トラン
ジスタを使用した駆動回路及び電磁石の回路図である。
【図11】本発明の実施の形態の各電磁石の駆動波形図
である。
【図12】本発明の他の実施の形態の動力装置を示す概
略平面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施の形態の動力装置を
示す概略平面図である。
【図14】本発明のさらに別の実施の形態の動力装置を
示す概略側面図である。
【図15】図15に示す動力装置の概略正面図である。
【図16】本発明の実施の形態におけるn個の電磁石の
駆動波形図である。
【図17】本発明の実施の形態におけるn個の電磁石の
他の態様の駆動波形図である。
【図18】本発明の実施の形態さらに別の実施の形態の
動力装置を示す概略側面図である。
【図19】本発明の実施の形態のさらに別の実施の形態
の動力装置を示す概略平面図である。
【図20】本発明の実施の形態の2段の回転体を有する
動力装置を示す概略平側面図である。
【図21】永久磁石、電磁石の引き合い状態を示す説明
図である。
【図22】永久磁石、電磁石の引き合い状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 回転体 2 永久磁石 10 発電機 11 基台 12 電磁石 13 回転軸 14 回転子 18 時定数回路 19 駆動回路 20 モータ部 22 発電用コイル 23 プーリ 30 動力装置 40 動力装置 50 動力装置 60 動力装置 70 動力装置 71 回転軸 72 プーリ 74 電磁力付与手段 75 永久磁石群 80 発電機 81 筺体 PC1 フォトカプラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転力取り出し部を備えた回転軸に、電
    力を出力する発電機と、入力電力に基づいて電磁力を発
    生する電磁力付与手段により回転駆動される回転体とを
    同軸配置に設け、前記回転軸に関して、電磁力付与手段
    における回転体に回転駆動力を付与する位置の寸法を、
    前記発電機の出力電力を生成する位置の寸法よりも大き
    くして、前記回転軸の回転力取り出し部から前記電磁力
    付与手段への入力電力に相当するエネルギーよりも大き
    い回転エネルギーを取り出し可能としたことを特徴とす
    る動力装置。
  2. 【請求項2】 回転力取り出し部を備えた回転軸の第1
    の位置に配置され、入力電力に基づいて電磁力を発生す
    るn個の電磁石を備えた電磁力付与手段により回転駆動
    される外周に永久磁石を備えた回転体と、 前記回転軸の第2の位置に配置した発電用コイルを備え
    た発電機とを有し、 前記回転軸に関して、電磁力付与手段における回転体に
    回転駆動力を付与するn個の電磁石の位置の寸法を、前
    記発電機の発電用コイルの位置の寸法よりも大きくし
    て、前記回転軸の回転力取り出し部から前記電磁力付与
    手段への入力電力に相当するエネルギーよりも大きい回
    転エネルギーを取り出し可能としたことを特徴とする動
    力装置。
  3. 【請求項3】 回転力取り出し部を備えた回転軸の第1
    の位置に配置されるとともに、各々所定間隔を隔てて対
    向配置したN極、S極の組み合わせからなり、円形配置
    のn個の永久磁石群を備えた回転体と、 この回転体の永久磁石群のN極、S極間に介在する配置
    でn個構成の励磁コイルを同心円形配置に備え、入力電
    力に基づくn個の励磁コイルと前記n個の永久磁石群と
    の磁気作用により生じる回転駆動力により前記回転体を
    回転駆動する電磁力付与手段と、 前記回転軸の第2の位置に配置した発電用コイルを備え
    た発電機とを有し、 前記回転軸に関して電磁力付与手段における回転体に回
    転駆動力を付与するn個の電磁石の位置の寸法を、前記
    発電機の発電用コイルの位置の寸法よりも大きくして、
    前記回転軸の回転力取り出し部から前記電磁力付与手段
    への入力電力に相当するエネルギーよりも大きい回転エ
    ネルギーを取り出し可能としたことを特徴とする動力装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回転体のN極、S極の組み合わせか
    らなるn個の永久磁石群と、電磁力付与手段のn個の励
    磁コイルとの組み合わせは、単段又は複数段構成である
    ことを特徴とする請求項3記載の動力装置。
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