JP2002323806A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002323806A
JP2002323806A JP2001126143A JP2001126143A JP2002323806A JP 2002323806 A JP2002323806 A JP 2002323806A JP 2001126143 A JP2001126143 A JP 2001126143A JP 2001126143 A JP2001126143 A JP 2001126143A JP 2002323806 A JP2002323806 A JP 2002323806A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、各色トナー画像の位置変動が生じ
るという課題を解決しようとするものである。 【解決手段】 この発明は、像担持体200に回転方向
に等間隔で配列された光学パターン701と、この光学
パターン701を読み取ることにより像担持体200の
回転状態を検出する検出手段702と、この検出手段7
02からの検出信号に基づいて像担持体200の回転位
置を制御する像担持体回転制御手段とを備え、潜像形成
手段は画像信号を作り出す画像信号生成手段を有してい
て該画像信号生成手段からの画像信号により潜像担持体
200に潜像を形成し、画像信号生成手段は検出手段7
02からの検出信号により画像信号生成を調整するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潜像担持体から像担
持体に複数色のトナー画像を順次に重ねて転写してカラ
ー画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、画像形成装置に用いられてい
る像担持体としてのベルトの表面速度の変動を測定する
と、図22に示すような周期的変動が観測される。この
周期的変動の周期Tは、ベルトを駆動する駆動ロールの
軸の回転速度が一定であっても、この駆動ロールが偏心
していると、これがベルトの表面速度変動となって現れ
る。画像形成装置において、像担持体としてのベルトの
表面速度を測定すると、ベルトの表面速度変動に駆動ロ
ールの偏心による速度変動が合成されたものが測定され
る。従って、ベルトの表面速度の測定結果をもとにベル
トの速度制御を行うと、ベルトの表面速度は駆動ロール
の偏心により駆動ロール回転周期の速度変動が発生して
しまう。
【0003】また、ベルト上に一定間隔のマークを設け
て該マークをセンサで検知し、このセンサのマーク検知
間隔からベルトの速度を算出する方法もある。この方法
では、ベルトの速度を検知するためのロールがないの
で、駆動ロール回転周波数は検知できるが、マークの汚
れ、傷等で誤った検知を行うと、ベルトの大きな速度変
動が発生してしまう。また、ベルト上に正確に一定間隔
でマークを付けることが必要である。
【0004】上記問題を解決すべく発明されたベルト搬
送装置が特開平6−263281号公報に記載されてい
る。このベルト搬送装置は、ベルト上の1箇所にマーク
(又はホール)を設け、このマークを検知してセンサ信
号を発生する光学式センサと、ベルトを回転させる駆動
ロールの軸上に取り付けられてベルトの1回転に1回イ
ンデックス信号を発生するエンコーダとを設け、センサ
信号のオン時間のフーリエ変換と、この時のエンコーダ
からのインデックス信号のカウント値のフーリエ変換に
よってベルトの表面速度を検出し、その速度データをメ
モリに保存して、ベルトの速度変動を敢えて抑制せず
に、1色目で測定したベルトの速度変動を基準にして、
2色目以降でベルトの速度変動を制御するものであり、
ベルト上の汚れや傷によベルト表面速度の測定誤差の影
響が少なくなる効果がある。
【0005】また、潜像担持体としての感光体ドラム及
び像担持体としての中間転写ベルトを有するカラー画像
形成装置では、感光体ドラム上に潜像を形成して現像す
る動作を繰り返すことにより各色のトナー画像を形成す
るとともに、感光体ドラムから中間転写ベルトへ各色の
トナー像を重ね合わせて転写してカラー画像を形成し、
この各色のトナー画像の転写が全て終った時点でカラー
画像が中間転写ベルトから紙に転写される。中間転写ベ
ルトには一回転に一色のトナー画像を感光体ドラムから
転写するが、中間転写ベルトの次の周回には別の色のト
ナー像を感光体ドラムから中間転写ベルト上の転写済み
のトナー画像に重ね合わせて転写しなければならないの
で、感光体ドラムと中間転写ベルトとの位置合わせが重
要である。
【0006】一般的には中間転写ベルト上の像形成部
(感光体ドラムからトナー画像が転写される部分)以外
の一箇所にマークを付け、このマークをセンサにより読
み取ることで、原点マーク信号を中間転写ベルトの一回
転に一回発生させ、この原点マーク信号の発生タイミン
グで潜像形成をスタートさせて色合わせ(各色のトナー
画像の位置合わせ)を行う色合わせ方法が採用されてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−263
281号公報記載のベルト搬送装置では、センサ信号の
オン時間のフーリエ変換と、この時のエンコーダからの
インデックス信号のカウント値のフーリエ変換によって
ベルト表面速度を検出するので、検出結果は複数のマー
ク信号による速度データであり、実時間の速度のデータ
ではなく、遅延及び平均化がなされて応答が遅くなり、
高速なベルト速度制御ができない。また、速度データを
メモリに保存するので、ベルトの1周目以降にマークに
汚れや傷が付いた場合には異常信号が発生してしまい、
動作が不安定になってしまう。
【0008】また、上記色合わせ方法では、画像の書き
出しでは比較的ずれのない各色のトナー画像が得られる
が、画像の後端部に近づくと各色のトナー画像にずれが
生じてしまうという問題がある。これは、中間転写ベル
トは、感光体ドラムと異なり、クリーニングや紙への画
像転写の摂動が断続的に発生して負荷が一定でないこと
や、複数本のローラにより保持されていることにより、
それぞれのローラの偏心・変形成分が不規則に発生する
ためである。
【0009】中間転写ベルト表面の位置決め誤差の様子
は図23に示すようになり、中間転写ベルト上のシアン
(以下Cという)、マゼンタ(以下Mという)、イエロ
ー(以下Yという)、ブラック(以下Kという)の各色
のトナー画像が長周期の変動成分を持つようになる。中
間転写ベルトが図23に示すような位置変動をしている
ときに各色のトナー画像を重ね合わせると、図24に示
すような位置変動を持つ各色トナー画像の重ね合わせと
なり、画像先端では各色トナー画像の位置が合っている
が、徐々に色のずれたカラー画像が形成されてしまう。
【0010】本発明は、各色のトナー画像の位置合わせ
を正確に行うことができ、色ずれのないカラー画像を形
成することができる画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、潜像が形成され該潜像が現
像されてトナー画像が形成される潜像担持体と、この潜
像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像担
持体に接して回転し、前記潜像担持体から複数色のトナ
ー画像が順次に重ねて転写されてカラー画像が形成され
る像担持体とを有する画像形成装置において、前記像担
持体に回転方向に等間隔で配列された光学パターンと、
この光学パターンを読み取ることにより前記像担持体の
回転状態を検出する検出手段と、この検出手段からの検
出信号に基づいて前記像担持体の回転位置を制御する像
担持体回転制御手段とを備え、前記潜像形成手段は画像
信号を作り出す画像信号生成手段を有していて該画像信
号生成手段からの画像信号により前記潜像担持体に潜像
を形成し、前記画像信号生成手段は前記検出手段からの
検出信号により画像信号生成を調整するものである。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記像担持体と接触する構造体は
少なくとも前記像担持体の前記光学パターン形成部との
間にギャップを設けたものである。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記像担持体と接触する構造体
と、前記像担持体の前記構造体との接触部分を洗浄する
洗浄部材とを有するものである。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記像担持体と接触する構造体
と、前記像担持体と前記構造体との接触部分で前記像担
持体を除電する除電部材とを有するものである。
【0015】請求項5に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記光学パターンは前記像担持体
に対して複数の光学パターンを有するスリットを少なく
とも2箇所以上形成したものとしたものである。
【0016】請求項6に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記光学パターンのピッチが前記
潜像形成手段の解像度の整数比であるものである。
【0017】請求項7に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記検出器を前記潜像担持体と前
記像担持体との接触部近傍に配置したものである。
【0018】請求項8に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記像担持体をクリーニングする
クリーニング手段と、このクリーニング手段を前記像担
持体に対して接離させる接離手段とを有し、この接離手
段を前記検出手段からの検出信号により制御するもので
ある。
【0019】請求項9に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記像担持体上の画像を転写材に
転写させる転写手段を有し、この転写手段による画像転
写を前記検出手段からの検出信号により制御するもので
ある。
【0020】請求項10に係る発明は、請求項1記載の
画像形成装置において、前記像担持体上の画像を転写材
に転写させる転写手段と、この転写手段を前記像担持体
に対して接離させる接離手段とを有し、この接離手段を
前記検出手段からの検出信号により制御するものであ
る。
【0021】請求項11に係る発明は、請求項1記載の
画像形成装置において、前記像担持体は無端ベルト状像
担持体であり、この無端ベルト状像担持体の平坦部に対
向して前記検出手段を配置したものである。
【0022】請求項12に係る発明は、請求項1記載の
画像形成装置において、前記検出手段を前記像担持体の
移動方向に対する振動の少ない位置に配置し、あるいは
前記検出手段の振動を低減する手段を付加したものであ
る。
【0023】請求項13に係る発明は、請求項1〜12
のいずれか1つに記載の画像形成装置において、前記像
担持体回転制御手段は前記検出手段からの各信号パルス
のパルスエッジ間を該信号パルスよりも短い周期の一定
間隔のクロックで時間的に補間する信号補間手段を有す
るものである。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態は、中間転写ベ
ルトの位置変動を計測してその位置情報に基づいて潜像
担持体上の潜像形成を制御することにより例えば図25
に示すように中間転写ベルトの位置変動の低周波成分を
補正し、これにより前述の問題を解決して各色のトナー
画像の位置合わせを正確に行うようにしたものである。
【0025】図2は、本発明の第1実施形態を示す。こ
の第1実施形態は画像形成装置であるカラー形成装置の
一形態である。このカラー画像形成装置は、カラー画像
読取部(以下、カラースキャナという)1、画像形成部
(以下、カラープリンタという)2、給紙部3等で構成
されたカラー複写機である。
【0026】カラースキャナ1は、コンタクトガラス1
01上に載置された原稿4を照明ランプ102により照
明し、その反射光をミラー群103a,103b,10
3c及びレンズ104を介してカラーセンサ105に結
像するとともに、照明ランプ102及びミラー群103
a,103b,103cの移動により原稿4を走査し、
原稿4のカラー画像情報を、例えば赤,緑,青(以下、
それぞれR,G,Bという)の色分解光毎に読み取って
それぞれ電気的な画像信号に変換する。ここで、カラー
センサ105は、本実施形態ではR,G,Bの色分解手
段とCCDのような光電変換素子で構成され、原稿4の
画像を色分解したR,G,B3色のカラー画像情報を同
時に読み取る。
【0027】そして、図示しない画像処理部は、カラー
スキャナ1からのR,G,B各色に分解した画像信号に
対してその強度レベルをもとにして色変換処理を行い、
K、C、M、Y各色のカラー画像データを順次に得る。
そして、カラープリンタ2は、画像処理部からのK、
C、M、Y各色のカラー画像データにより順次にK、
C、M、Y各色の画像形成を行い、これらの画像を重ね
合わせて最終的な4色重ねのフルカラー画像を形成す
る。
【0028】カラースキャナ1は、カラープリンタ2の
動作とタイミングを取ったスキャナスタ−ト信号を受け
て、照明ランプ102及びミラー群103a,103
b,103c等からなる光学系の矢印方向への移動で原
稿4を走査し、R、G、B3色のカラー画像データを画
像処理部へ出力して1回の走査毎に1色のカラー画像デ
ータが画像処理部から得られる。この動作が合計4回繰
り返されることによって、4色のカラー画像データが画
像処理部から順次に得られる。そして、カラープリンタ
2が、画像処理部からのK、C、M、Y各色のカラー画
像データにより順次にK、C、M、Y各色の画像形成を
行い、これらの画像を重ね合わせて最終的な4色重ねの
フルカラー画像を形成する。
【0029】カラープリンタ2は、潜像担持体としての
感光体(ここではドラム状感光体)200、露光手段と
しての書き込み光学ユニット220、現像手段としての
リボルバ現像ユニット230、中間転写ユニット50
0、2次転写ユニット600、定着装置270等で構成
されている。
【0030】感光体200は図示しない駆動モータによ
り回転駆動されて矢印の反時計方向に回転し、その周り
には図3にも示すように感光体クリ−ニング装置20
1、除電ランプ202、帯電手段としての帯電器20
3、表面電位センサ204、リボルバ現像ユニット23
0の選択された現像器、反射濃度センサ205、中間転
写ユニット500などが配置されている。
【0031】帯電器203は、図示しない帯電用電源か
ら電圧が印加されて感光体200を一様に帯電させる。
表面電位センサ204は感光体200の表面電位を検知
し、反射濃度センサ205は感光体200の反射濃度を
光学的に検知する。帯電器203及び書き込み光学ユニ
ット220は感光体200上に静電潜像を形成する潜像
形成手段を構成し、この潜像形成手段とリボルバ現像ユ
ニット230は感光体200上にトナー像を形成するト
ナー像形成手段を構成している。
【0032】また、書き込み光学ユニット220は、カ
ラースキャナ1から画像処理部を介して入力されるカラ
ー画像データを光信号に変換して、感光体200にカラ
ー画像データに対応した光書き込みを行い、感光体20
0上に静電潜像を形成する。この書き込み光学ユニット
220は、光源としての半導体レーザ221、ポリゴン
ミラー222とその回転駆動用モ−タ223、f/θレ
ンズ224、反射ミラー225などで構成されている。
半導体レーザ221は、カラースキャナ1から画像処理
部を介して入力されるカラー画像データにより駆動制御
されることで、カラー画像データで変調されたレーザ光
を出射する。このレーザ光は、ポリゴンミラー222に
より主走査方向に走査され、f/θレンズ224、反射
ミラー225などを介して感光体200に照射される。
【0033】また、リボルバ現像ユニット230は、K
現像器231K、C現像器231C、M現像器231
M、Y現像器231Yと、これらの現像器231K、2
31C、231M、231Yを反時計方向に回転させる
リボルバ回転駆動部と、各現像器231K、231C、
231M、231YにKトナー、Cトナー、Mトナー、
Yトナーをそれぞれ補給するK、C、M、Y各色のトナ
ー補給部などで構成されている。
【0034】各現像器231K、231C、231M、
231Yは、感光体200上の静電潜像を現像するため
に現像剤の穂を感光体200の表面に接触させて回転す
る現像剤担持体としての現像ローラと、現像剤を汲み上
げて撹拌するために回転する攪拌手段としての現像剤パ
ドルなどで構成されている。各色のトナー補給部はそれ
ぞれ図示しないトナー補給モータで駆動されることによ
り各現像器231K、231C、231M、231Yへ
のトナー補給を行い、各現像器231K、231C、2
31M、231Yは内部の現像剤とトナー補給部から補
給されたトナーとを現像剤パドルで攪拌する。
【0035】各現像器231K、231C、231M、
231Y内には、Kトナーとフェライトキャリアとから
なる2成分現像剤、Cトナーとフェライトキャリアとか
らなる2成分現像剤、Mトナーとフェライトキャリアと
からなる2成分現像剤、Yトナーとフェライトキャリア
とからなる2成分現像剤がそれぞれ収納されており、
K、C、M、Y各色のトナーがフェライトキャリアとの
撹拌によって負極性に帯電される。また、各現像器23
1K、231C、231M、231Y内の現像ローラに
は図示しない現像バイアス電源によって負の直流電圧に
交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、現像ロ
ーラが感光体200の金属基体層に対して所定電位にバ
イアスされている。
【0036】本カラー複写機の待機状態では、リボルバ
現像ユニット230はK現像器231Kが現像位置のホ
ームポジションにセットされており、スタートキーが押
されて複写動作が開始されると、カラースキャナ1で所
定のタイミングからK画像データを得るための原稿画像
の読み取りが開始され、このカラースキャナ1からのカ
ラー画像データが画像処理部を介して書き込み光学ユニ
ット220に入力されて書き込み光学ユニット220が
画像処理部からのK画像データに基づきレーザ光による
光書き込み、静電潜像形成を開始する(以下、K画像デ
ータによる静電潜像をK潜像という。C画像データによ
る静電潜像、M画像データによる静電潜像、Y画像デー
タによる静電潜像も同様にC潜像、M潜像、Y潜像とい
う)。
【0037】リボルバ現像ユニット230は、感光体2
00上のK潜像の先端部から現像すべく現像位置にK潜
像先端部が到達する前に、K現像器231KにおけるK
現像ローラの回転を開始し、感光体200上のK潜像を
K現像器231Kで現像してKトナー像とする。そし
て、以後、感光体200上のK潜像の現像動作が続けら
れるが、K潜像の後端部が現像位置を通過した時点で、
速やかに次の色の現像器が現像位置にくるまで、リボル
バ現像ユニット230が回転する。これは、少なくとも
次の画像データによる静電潜像の先端部が現像位置に到
達する前に完了する。
【0038】中間転写ユニット500は、後述する複数
のローラに張架された像担持体としての中間転写ベルト
501からなる中間転写体などで構成されている。この
中間転写ベルト501の周りには、2次転写ユニット6
00の転写材担持体である2次転写ベルト601、2次
転写手段である2次転写バイアスローラ605、中間転
写体クリーニング手段であるベルトクリーニング装置5
04、潤滑剤塗布手段である潤滑剤塗布ブラシ505な
どが中間転写ベルト501と対向するように配設されて
いる。
【0039】中間転写ベルト501は、1次転写手段で
ある1次転写バイアスローラ507、ベルト駆動ローラ
508、ベルトテンションローラ509、2次転写対向
ローラ510,クリーニング対向ローラ511、及びア
ースローラ512に張架されている。これらのローラ5
07〜512は導電性材料で形成され、1次転写バイア
スローラ507以外の各ローラ508〜512は接地さ
れている。
【0040】1次転写バイアスローラ507には、1次
転写電源801により、中間転写ベルト501上のトナ
ー像の重ね合わせ数に応じて所定の大きさの電流又は電
圧に制御された転写バイアスが印加される。また、中間
転写ベルト501は、図示しない駆動モータによって回
転駆動されるベルト駆動ローラ508により、矢印方向
に駆動される。
【0041】感光体200上のトナー像を中間転写ベル
ト501に転写する転写部(以下1次転写部という)で
は、中間転写ベルト501を1次転写バイアスローラ5
07及びアースローラ512で感光体200側に押し当
てるように張架することにより、感光体200と中間転
写ベルト501との間に所定幅のニップ部を形成してい
る。
【0042】潤滑剤塗布ブラシ505は、板状に形成さ
れた潤滑剤としてのステアリン酸亜鉛506を研磨し、
この研磨された微粒子を中間転写ベルト501に塗布す
る。この潤滑剤塗布ブラシ505も、図示しない接離機
構により中間転写ベルト501に対して接離可能に構成
され、所定のタイミングで中間転写ベルト501に接触
するように制御される。
【0043】2次転写ユニット600は、3つの支持ロ
ーラ602、603、604に張架された2次転写ベル
ト601と、2次転写バイアスローラ605などで構成
され、2次転写ベルト601の支持ローラ602、60
3間張架部が2次転写対向ローラ510に対して中間転
写ベルト501を介して圧接可能になっている。3つの
支持ローラ602,603,604の一つは、図示しな
い駆動手段によって回転駆動される駆動ローラであり、
この駆動ローラにより2次転写ベルト601が駆動され
る。
【0044】2次転写バイアスローラ605は、2次転
写対向ローラ510との間に中間転写ベルト501と2
次転写ベルト601を挟持するように配設され、2次転
写電源802によって所定電流の転写バイアスが印加さ
れる。また、2次転写ベルト601及び2次転写バイア
スローラ605が、2次転写対向ローラ510に対して
圧接する位置と離間する位置とを取り得るように、支持
ローラ602及び2次転写バイアスローラ605を駆動
する図示しない接離手段が設けられている。図3の2点
鎖線は2次転写ベルト601及び2次転写バイアスロー
ラ605が2次転写対向ローラ510から離間している
位置を示し、図3の実線は2次転写ベルト601及び2
次転写バイアスローラ605が2次転写対向ローラ51
0に圧接している位置を示す。
【0045】一対のレジストローラ650は、2次転写
バイアスローラ605及び2次転写対向ローラ510に
挟持された中間転写ベルト501及び2次転写ベルト6
01の間に、所定のタイミングで転写材である転写紙を
送り込む。2次転写ベルト601の定着装置270側の
支持ローラ603に張架されている部分には、転写材除
電手段である転写紙除電チャージャ606と、転写材担
持体除電手段であるベルト除電チャージャ607とが対
向して配置されている。また、2次転写ベルト601の
下側支持ローラ604に張架されている部分には、転写
材担持体クリーニング手段であるクリーニングブレード
608が当接している。
【0046】転写紙除電チャージャ606は、2次転写
ベルト601上の転写紙に保持されている電荷を除電す
ることにより、転写紙自体のこしの強さで転写紙を2次
転写ベルト601から分離させる。ベルト除電チャージ
ャ607は、2次転写ベルト601上に残留する電荷を
除電する。また、クリーニングブレード608は、2次
転写ベルト601の表面に付着した付着物を除去してク
リーニングする。
【0047】このように構成したカラー複写機におい
て、画像形成サイクルが開始されると、感光体200と
中間転写ベルト501は、図示しない駆動モータによっ
て回転駆動されて一次転写位置において同じ線速度で回
転する。感光体200及び中間転写ベルト501の回転
に伴ってKトナー像形成、Cトナー像形成、Mトナー像
形成、Yトナー像形成が行われてこれらのKトナー像、
Cトナー像、Mトナー像、Yトナー像が1次転写電源8
01から1次転写バイアスローラ507に印加される転
写バイアスにより感光体200から中間転写ベルト50
1へ順次に重ねて1次転写され、最終的に中間転写ベル
ト501上に4色重ねのフルカラートナー像が形成され
る。
【0048】トナー像形成は次のように行われる。帯電
チャージャ203は、コロナ放電によって感光体200
の表面を負電荷で所定電位に一様に帯電させる。書き込
み光学ユニット220は画像処理部からのK画像信号に
基づいて感光体200にラスタ露光を行う。このとき、
当初一様に帯電された感光体200の表面の露光された
部分は、露光光量に比例する電荷が消失し、K潜像が形
成される。
【0049】このK潜像は、K現像器231Kにおける
K現像ローラ上の負帯電されたKトナーが接触すること
により、感光体200の露光されない部分にはトナーが
付着せず、感光体200の露光された部分にはトナーが
付着し、K潜像と相似なKトナー像が形成される。この
感光体200上に形成されたKトナー像は、1次転写位
置で感光体200と接触状態で等速駆動している中間転
写ベルト501の表面に転写される。以下、感光体20
0から中間転写ベルト501へのトナー像の転写をベル
ト転写という。ベルト転写後の感光体200は、感光体
200の再使用に備えて、除電ランプ202により均一
に除電され、表面に残留している若干の未転写残留トナ
ーが感光体クリーニング装置201で清掃される。
【0050】感光体200側では上述したK画像形成工
程の次にC画像形成工程に進み、所定のタイミングでカ
ラースキャナ1によりC画像データを得るための原稿画
像の読み取りが始まり、カラースキャナ1からR、G、
B3色のカラー画像データが画像処理部へ出力されて画
像処理部から書き込み光学ユニット220へC画像デー
タが出力される。書き込み光学ユニット220は、画像
処理部からのC画像データにより感光体200に光書き
込みを行って感光体200の表面にC潜像を形成する。
【0051】そして、リボルバ現像ユニット230は感
光体200上のK潜像の後端部が通過した後で、且つC
潜像の先端部が到達する前に回転動作を行ってC現像器
231Cを現像位置にセットし、C潜像はC現像器23
1Cで現像されてCトナー像となる。
【0052】以後、C現像器231Cは感光体200上
のC潜像領域の現像を続けるが、感光体200上のC潜
像の後端部が通過した時点で、先のK現像器231Kの
場合と同様にリボルバ現像ユニット230が回転動作を
行って次のM現像器231Mを現像位置に移動させる。
これもやはり次のM潜像の先端部が現像位置に到達する
前に完了する。
【0053】この感光体200上に形成されたCトナー
像は、1次転写位置で感光体200と接触状態で等速駆
動している中間転写ベルト501の表面にKトナー像と
重ねてベルト転写される。ベルト転写後の感光体200
は、感光体200の再使用に備えて、除電ランプ202
により均一に除電され、表面に残留している若干の未転
写残留トナーが感光体クリーニング装置201で清掃さ
れる。
【0054】感光体200側ではC画像形成工程の次に
M画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキ
ャナ1によりM画像データを得るための原稿画像の読み
取りが始まり、カラースキャナ1からR、G、B3色の
カラー画像データが画像処理部へ出力されて画像処理部
から書き込み光学ユニット220へM画像データが出力
される。書き込み光学ユニット220は、画像処理部か
らのM画像データにより感光体200に光書き込みを行
って感光体200の表面にM潜像を形成する。
【0055】そして、リボルバ現像ユニット400は感
光体200上のC潜像の後端部が通過した後で、且つM
潜像の先端部が到達する前に回転動作を行ってM現像器
231Mを現像位置にセットし、M潜像はM現像器23
1Mで現像されてMトナー像となる。以後、M現像器2
31Mは感光体200上のM潜像領域の現像を続ける
が、感光体200上のM潜像の後端部が通過した時点
で、リボルバ現像ユニット230が回転動作を行って次
のY現像器231Yを現像位置に移動させる。これもや
はり次のY潜像の先端部が現像位置に到達する前に完了
する。
【0056】この感光体200上に形成されたMトナー
像は、1次転写位置で感光体200と接触状態で等速駆
動している中間転写ベルト501の表面にKトナー像及
びCトナー像と重ねてベルト転写される。ベルト転写後
の感光体200は、感光体200の再使用に備えて、除
電ランプ202により均一に除電され、表面に残留して
いる若干の未転写残留トナーが感光体クリーニング装置
201で清掃される。
【0057】感光体200側ではM画像形成工程の次に
Y画像形成工程に進み、所定のタイミングでカラースキ
ャナ1によりY画像データを得るための原稿画像の読み
取りが始まり、カラースキャナ1からR、G、B3色の
カラー画像データが画像処理部へ出力されて画像処理部
から書き込み光学ユニット220へY画像データが出力
される。書き込み光学ユニット220は、画像処理部か
らのY画像データにより感光体200に光書き込みを行
って感光体200の表面にY潜像を形成する。
【0058】そして、リボルバ現像ユニット400は感
光体200上のM潜像の後端部が通過した後で、且つY
潜像の先端部が到達する前に回転動作を行ってY現像器
231Yを現像位置にセットし、Y潜像はY現像器23
1Yで現像されてYトナー像となる。以後、Y現像器2
31Yは感光体200上のY潜像領域の現像を続ける
が、感光体200上のY潜像の後端部が通過した時点
で、リボルバ現像ユニット230が回転動作を行ってK
現像器231Kを現像位置に移動させる。
【0059】この感光体200上に形成されたYトナー
像は、1次転写位置で感光体200と接触状態で等速駆
動している中間転写ベルト501の表面にKトナー像、
Cトナー像及びMトナー像と重ねてベルト転写され、4
色重ねのフルカラー画像が形成される。ベルト転写後の
感光体200は、感光体200の再使用に備えて、除電
ランプ202により均一に除電され、表面に残留してい
る若干の未転写残留トナーが感光体クリーニング装置2
01で清掃される。
【0060】このように、中間転写ベルト501上に
は、感光体200上に順次に形成されたK、C、M、Y
各色のトナー像が、同一面に順次に位置合わせされて転
写されて4色重ねのフルカラー画像が形成される。上記
画像形成動作が開始される時期には転写紙Pは給紙部3
又は手差しトレイ210から給送されてレジストローラ
650のニップ部で待機している。
【0061】2次転写対向ローラ510及び2次転写バ
イアスローラ605によりニップが形成された2次転写
部に中間転写ベルト501上のフルカラー画像の先端が
さしかかるときに、ちょうど転写紙Pの先端がそのフル
カラー画像の先端に一致するようにレジストローラ65
0が駆動され、転写紙Pとフルカラー画像とのレジスト
合わせが行われて転写紙Pがレジストローラ650によ
り送り出される。
【0062】転写紙Pは中間転写ベルト501上のフル
カラー画像と重ねられて2次転写部を通過する。このと
き、2次転写電源802によって2次転写バイアスロー
ラ605に印加される転写バイアスにより、中間転写ベ
ルト501上の4色重ねのフルカラー画像が転写紙P上
に一括して転写される。
【0063】その後、転写紙Pは、2次転写ベルト60
1の移動方向における2次転写部の下流側に配置された
転写紙除電チャージャ606と2次転写ベルト601と
の対向部を通過するときに転写紙除電チャージャ606
により除電され、2次転写ベルト601から剥離されて
搬送装置211により定着装置270に向けて送られ
る。転写紙Pは、定着装置270によりトナー像が溶融
定着され、一対の排出ローラ212により図示しないコ
ピートレイに表向きにスタックされ、フルカラーコピー
が得られる。また、転写紙Pにトナー像を転写した後の
中間転写ベルト501の表面に残留したトナーは、図示
しない離接機構によって中間転写ベルト501に押圧さ
れるベルトクリーニング装置504によってクリーニン
グされる。
【0064】ここで、リピート複写の時は、カラースキ
ャナ1の動作及び感光体200への画像形成は、1枚目
の4色目(Y)の画像形成工程に引き続き、所定のタイ
ミングで2枚目の1色目(K)の画像形成工程に進む。
また、中間転写ベルト501の方は、1枚目の4色重ね
フルカラー画像の転写紙への一括転写工程に引き続き、
表面がベルトクリーニング装置504でクリーニングさ
れた領域に、2枚目のKトナー像がベルト転写される。
その後は、1枚目と同様な動作になる。
【0065】以上は、4色フルカラーコピーを得るコピ
ーモードであるが、3色コピーモード、2色コピーモー
ドの場合は、指定された色と回数の分について、上記同
様の動作を行うことになる。また、単色コピーモードの
場合は、所定枚数の複写が終了するまでの間、リボルバ
現像ユニット230の所定色の現像器のみを現像動作状
態にし、ベルトクリーニング装置504を中間転写ベル
ト501に押圧させた状態のままにして複写動作を行
う。
【0066】本実施形態の画像形成装置においては、図
1に示すように、中間転写ベルト501の表面もしくは
内側面には微細且つ精密な目盛が中間転写ベルト501
の回転方向に一定の間隔で形成された光学パターン70
1が設けられ、この光学パターン701は位置の目盛線
として利用される。光学パターン701を読み取る読み
取り手段としての光学型の検出器702は、光学パター
ン701の反射率周期の複数周期分を同時に検出する検
出器として構成される。また、本実施形態は潜像形成手
段を駆動する駆動信号(画像信号を含む変調信号)を生
成する画像信号生成手段を有し、この画像信号生成手段
には検出器702からの検出信号が入力される。
【0067】ここに、駆動モータ703は駆動ローラ5
08に連結されて中間転写ベルト501を駆動ローラ5
08を介して回転駆動する。また、同期信号発生手段と
してのビームディテクタ726は、ポリゴンミラー22
2からのレーザビームを書き込み領域よりも走査開始側
で検知してポリゴンミラー222の1回転に付き1回以
上同期信号(ここではポリゴンミラー222の1面に付
き1回)を発生し、つまりポリゴンミラー222による
レーザビーム走査毎に1回同期信号を発生する。
【0068】次に、光学パターン701及び検出器70
2について説明する。光学パターン701は、図4に示
すように反射部701aと透過部701bとが中間転写
ベルト501の回転方向へ一定の間隔で交互に配列され
たスリットパターンとすれば、一般的に入手しやすく利
用しやすい。検出器702は、光学パターン701の反
射率周期の複数周期分を同時に検出する検出器であり、
例えば分割ビーム705により光学パターン701を検
出する図5に示すような検出器が用いられる。この場
合、分割ビーム705は光学パターン701の周期と同
じ周期にすると良い。検出器702が図5に示すように
光源706からレンズ707及びスリットマスク708
を介して光学パターン701へこれと同周期のビームパ
ターン705を照射すると、光学パターン701の移動
に伴い光学パターン701と同周期のビームの反射、透
過の繰り返しが生じ、その反射ビームをフォトダイオー
ドのような受光素子で検出することにより、光学パター
ン701の移動速度・位置に応じた信号が得られる。
【0069】また、検出器702はスリット投影で光学
パターン701の複数本(複数周期分)を同時に検知す
るものを用いてもよい。この場合、検出器702は、例
えば図7に示すように、光源715からの光をレンズ7
16によりほぼ平行光として図6に示すようなスリット
板717の複数のスリットを通して分割ビーム705と
し、光学パターン701に照射する。中間転写ベルト5
01の移動に伴い光学パターン701が移動すると、検
出器702でスリット板717の複数のスリットを通し
て光学パターン701をみた場合には分割ビーム705
の光学パターン701による反射と透過が交互に繰り返
され、その反射ビームがスリット板717の複数のスリ
ットを通して受光器718で検出されて上記と同様の信
号が得られる。また、中間転写ベルト501には中間転
写ベルト501の原点を示す原点マークが設けられ、検
出器702は中間転写ベルト501上の原点マークを検
出して原点信号を出力する。
【0070】光学パターン701の作成方法について
は、エッチング、印刷、フォトエマルジョンフィルムに
より光学パターン701を作成できる。光学パターン7
01を中間転写ベルト501上に形成するには、可とう
性の有る素材によるスリットパターン701を中間転写
ベルト501に接着する方法、テープ状パターン701
を中間転写ベルト501に接着する方法、中間転写ベル
ト501に光学パターン701を直接印刷する方法など
を採用すればよい。また、光学パターン701の形状に
ついても、長方形パターンの連続である必要性はなく、
自由に選択して良い。
【0071】次に、上記画像信号生成手段について説明
する。画像信号生成手段は、出力すべき画像データが入
力され(カラースキャナ1から画像処理部を介してカラ
ー画像データが入力され)、この画像データに基づい
て、潜像形成手段としての書き込み光学ユニット220
を駆動するための駆動信号(画像信号を含む変調信号)
を生成する部分である。本実施形態では、画像信号生成
手段は、画像データと共に検出器702からの検出信号
が同時に入力され、検出器702からの検出信号に基づ
いて駆動信号を生成することを特徴としている。
【0072】画像信号生成手段は、画像データ及び検出
器702からの検出信号だけでなく通常は本実施形態の
制御手段であるCPUからの制御信号や各種プロセスに
関する信号なども送受信する。なお、画像信号生成手段
は本実施形態のメイン制御部を構成するCPUにより構
成することも可能である。
【0073】図8は本実施形態に用いられる画像信号生
成手段の一例を示す。この画像信号生成手段719は、
データ生成部721、変調回路722、矩形化回路72
3及びカウンタ位置比較回路724を有する。中間転写
ベルト501表面の位置を計測する位置計測手段として
の位検出器702からの検出信号は、中間転写ベルト5
01に形成された光学パターン701の1周期に相当す
る周期を持つ正弦波状信号となり、矩形化回路723に
より矩形化(パルス化)される。
【0074】中間転写ベルト501の位置変動を検出す
る位置変動検出手段としてのカウンタ位置比較回路72
4は、矩形化回路723からのパルスを積算することで
位置データを得ることが可能であり、矩形化回路723
からのパルスの周期を計測することで速度データを得る
ことも可能である。カウンタ位置比較回路724は、矩
形化回路723からのパルスと基準クロックをそれぞれ
積算することで中間転写ベルト501の現在位置と目標
位置を求め、これらのカウント値を比較することで中間
転写ベルト501の位置変動を求めて位置データとして
データ生成部721へ出力する。
【0075】潜像形成手段に書き込み光学ユニットを用
いた場合には感光体にポリゴンミラー222の回転速度
に合わせて一定周期で1ライン分の書き込みが行われ、
また、潜像形成手段にLEDヘッドを用いた場合におい
ても感光体に一定周期間隔で書き込みが行われるので、
感光体表面の速度が一定であって、もし中間転写ベルト
表面が速度変動を起こしていれば、その変動がそのま
ま、感光体から中間転写ベルトへ転写されるトナー画像
の位置ずれとなって現れてしまう。
【0076】画像形成手段719では、データ生成部7
21は、入力画像データより1ライン毎の画像データを
生成してバッファに蓄え、このバッファからビームディ
テクタ726からの同期信号に同期して画像データを変
調回路722へ出力する。変調回路722はデータ生成
部721からの画像データを変調して半導体レーザ(L
D)ドライバ725へ出力する。LDドライバ725
は、変調回路722からの変調信号により書き込み光学
ユニット220のLD221を駆動してレーザビームを
出射させる。
【0077】ここで、画像信号生成手段719では、検
出器702によって得られた中間転写ベルト501の位
置計測結果を使って画像データの修正を行って画像デー
タの位置変動(中間転写ベルト501表面の位置変動
分)を補正することにより、歪みの無い静電潜像を得
る。すなわち、データ生成部721は、入力画像データ
より1ライン毎の画像データを生成してバッファに蓄え
る際に、1ライン毎に生成する画像データをカウンタ位
置比較回路724からの位置データに基づき補正して画
像データを作り直すことで画像データの位置変動(中間
転写ベルト501表面の位置変動分)を補正する、すな
わち、1ライン毎に生成する画像データを、中間転写ベ
ルト501表面の位置変動分に応じて位置補正を行って
画像データを作り直すことにより、歪みの無い静電潜像
を得る。
【0078】図9は本実施形態に用いられる画像信号生
成手段の他の例を示す。この画像信号生成手段7727
は、データ生成部728、変調回路729及び矩形化回
路730を有する。データ生成部728は、入力画像デ
ータより1ライン毎の画像データを生成してバッファに
蓄え、このバッファからビームディテクタ726からの
同期信号に同期して画像データを変調回路729へ出力
する。変調回路729はトリガ信号によりトリガされて
データ生成部728からの画像データを変調してLDド
ライバ725へ出力する。
【0079】ここで、画像信号生成手段727では、検
出器702により得られた中間転写ベルト501の位置
計測結果を使って書き込みタイミングの修正を行って静
電潜像の位置変動(中間転写ベルト501の位置変動
分)を補正することにより、歪みの無い静電潜像を得
る。すなわち、検出器702からの検出信号は矩形化回
路730により矩形化(パルス化)される。変調回路7
29は、矩形化回路730からのパルス信号によりトリ
ガされてデータ生成部728からの画像データを変調し
てLDドライバ725へ出力することで、画像データの
位置変動(中間転写ベルト501表面の位置変動分)を
補正する、すなわち、画像データを、中間転写ベルト5
01表面の位置変動分に応じて位置補正を行って変調す
ることにより、歪みの無い静電潜像を得る。
【0080】図10は本実施形態で用いられる像担持体
回転制御手段としての中間転写ベルト駆動制御系のハー
ドウェア構成を示す。この中間転写ベルト駆動制御系
は、まず全体の制御を受け持つ制御手段としてのマイク
ロコンピュータ10が設けられている。このマイクロコ
ンピュータ10は、マイクロプロセッサ(CPU)11
と、リードオンリーメモリ(ROM)12と、ランダム
アクセスメモリ(RAM)13がそれぞれバス14を介
して接続されている。
【0081】また、検出器(ベルトセンサ)702の出
力信号は状態検出用のインターフェイス15、バス14
を介してマイクロコンピュータ10に入力される。ここ
に,状態検出用のインターフェイス15は検出器(ベル
トセンサ)702の出力信号を処理してデジタル数値に
変換するもので、検出器(ベルトセンサ)702からの
パルスの数を計数するカウンタを備えている。
【0082】状態検出用のインターフェイス15は、検
出器702からの原点信号や、電源オン時の中間転写ベ
ルト501の初期位置をRAMに格納することで、中間
転写ベルト501の移動位置との対応付け(相関)をと
る機能を備えている。従って、本実施形態では、状態検
出用のインターフェイス15が中間転写ベルト501の
位置を管理する機能を有する。マイクロコンピュータ1
0は状態検出用のインターフェイス15からの入力信号
を用いて中間転写ベルト501の回転位置が目標値とな
るような駆動モータ703の位置制御量を演算する。
【0083】駆動モータ703は、マイクロコンピュー
タ10に対してバス14、駆動用のインターフェイス1
6及び駆動装置(ドライバー)17を介して接続されて
いる。駆動用のインターフェイス16はマイクロコンピ
ュータ10における位置制御量演算結果のデジタル信号
をアナログ信号に変換して駆動装置17のモータ駆動用
アンプに与えることで、このモータ駆動用アンプから駆
動モータ703に印加する電流や電圧を制御する。この
結果、中間転写ベルト501は所定の目標位置に追従す
るように駆動される。この時、中間転写ベルト501の
位置は検出器702及び状態検出用のインターフェイス
15により検出されてマイクロコンピュータ10に取り
込まれる。
【0084】本実施形態の中間転写ベルト駆動制御方式
は、マイクロコンピュータ10、駆動装置17等により
構成されて実現される。なお、マイクロコンピュータ1
0の代わりに演算処理速度が速いDSPやRISCプロセッサ
を用いてもよい。
【0085】本実施形態においては図11に示すような
CPUやDSPなどのコンピュータにより制御演算をする像担
持体回転制御手段としての中間転写ベルト駆動制御系を
用いてもよい。この中間転写ベルト駆動制御系では、中
間転写ベルト501の位置ずれをなくすために目標速度
を積分手段18で積分して目標位置を作る。積分手段1
8に与えるリセット信号RESETは、検出器702が光学
パターン701の原点マークを中間転写ベルト501の
1回転に1回中間転写ベルト501のホームポジション
で検出することにより得られた原点信号が入力されたも
のであり、積分手段18をリセットする。
【0086】位置制御コントローラ19は例えばPIDコ
ントロ−ラが用いられ、CPUやDSPなどのコンピュータ2
0は位置制御コントローラとしてのPIDコントローラ
19などを有する。ベルト系34は、中間転写ユニット
500、駆動モータ703、検出器702、駆動モータ
703を駆動する駆動回路を含み、PIDコントローラ
19からの制御信号により駆動回路を介して駆動モータ
703が制御される。中間転写ベルト501の位置は光
学パターン701が検出器702で検出されることによ
り読み取られ、検出器702の出力信号がPLD(Prog
rammable Logic Device)21で処理される。
【0087】このPLD21は、検出器702の出力信
号に対して光学パターン701の100μmピッチのスリッ
トを電気的に0.5μmの分解能にして100μmの分解能のス
リット検出信号と0.5μmの分解能のスリット検出信号を
コンピュータ20の入力部22、23へパラレルに入力
する。100μmの分解能のスリット検出信号は15ビッ
ト、0.5μmの分解能のスリット検出信号は8ビットであ
る。
【0088】また、PLD21は検出器702が光学パ
ターン701の原点マークを中間転写ベルト501の1
回転に1回中間転写ベルト501のホームポジションで
検出することにより得られた原点信号homeをコンピュー
タ20の入力部24へ入力し、この原点信号homeは積分
手段18に与えられる。コンピュータ20は、積分手段
18で求めた目標位置から入力部22、23にフィード
バックされた中間転写ベルト501の表面位置を減算
し、その結果から位置制御コントローラ19により中間
転写ベルト501の位置制御量を求めてベルト系20の
上記駆動回路へ出力することで、中間転写ベルト501
の表面位置制御を行う。
【0089】図12は中間転写ベルト501の表面位置
と目標位置との偏差を示す。コンピュータ20が入力部
22からの位置信号を用いる場合にはその位置信号の分
解能が0.5μmであるので、中間転写ベルト501の表面
位置と目標位置との偏差は±10μm内の偏差に収まって
いる。図13は中間転写ベルト501の表面位置と目標
位置との偏差であるが、コンピュータ20が入力部23
からの位置信号のみを用いるので、その位置信号の分解
能が100μmであるために中間転写ベルト501の表面位
置と目標位置との偏差は100μmの偏差となる。なお、図
12及び図13はコントローラ20のサンプリング周期
が1ms、中間転写ベルト501の線速度が200mm/s、開ル
ープ伝達関数の交差周波数が50Hzのときの結果を示
す。
【0090】このように、第1実施形態によれば、像担
持体としての中間転写ベルト501の表面に回転方向に
等間隔で配列された光学パターン701と、この光学パ
ターン701を読み取ることにより中間転写ベルト50
1の回転状態を検出する検出手段としての検出器702
と、この検出器702からの検出信号に基づいて中間転
写ベルト501表面の回転位置を制御する像担持体回転
制御手段とを備え、潜像形成手段は画像信号を作り出す
画像信号生成手段719もしくは727を有していて該
画像信号生成手段719もしくは727からの画像信号
により潜像担持体としての感光体200に潜像を形成
し、画像信号生成手段719もしくは727は検出器7
02からの検出信号により画像信号生成を調整するの
で、感光体200上に等ピッチの潜像を生成することが
できて潜像の位置ずれを低減することが可能となり、高
画質なカラー画像が得られると共に、感光体を高精度に
駆動する高価なコントローラを利用しなくてもよくなっ
て低コスト化を図ることができる。ここに、感光体20
0上に潜像を形成してから感光体200より中間転写ベ
ルト501へトナー画像を転写するまでにタイムラグが
あるが、この分を差し引いた長周期の画像信号生成の調
整を行っても十分な効果が得られる。
【0091】また、本実施形態によれば、光学パターン
701の複数周期分を同時に検出するので、光学パター
ンの欠陥や傷、付着物などがあっても光学パターンの検
出に与える影響は少なくなり、中間転写ベルト501の
より安定した位置制御を行うことができる。
【0092】一般的に、カラー電子写真複写機やカラー
プリンタ等の画像形成装置に使用される無端ベルト状の
回転体は、複数の支持ローラにより支持される構造とな
っており、その内の1つの支持ローラの回転軸に駆動モ
ータを連結し、上記無端ベルト状の回転体を回転駆動す
る。また、潜像担持体と像担持体が接触し、トナー像の
転写を行う。
【0093】本発明の第2実施形態では、像担持体の表
面もしくは内側面に微細且つ精密な目盛が形成された光
学パターンを設け、かつ像担持体の光学パターン形成部
と、像担持体を回転させる駆動ローラ、像担持体を支持
する支持ローラ、潜像担持体等の回転構造体とが接触を
回避する構造とし、光学パターンと回転構造体との間に
ギャップを設ける。
【0094】これは、例えば像担持体の裏面に光学パタ
ーンを形成する場合には、駆動ローラ、支持ローラの一
部に凹みを設けることで実現可能であり、あるいは像担
持体における軸、潜像担持体等との接触のない領域にパ
ターンを形成することでも同様の効果を果たすことがで
きる。
【0095】このような第2実施形態の構成により、光
学パターンの摩耗等による破壊を防ぐことができ、また
光学パターンを配置したために生じる回転偏差あるいは
速度変動の影響を除去することが出来る。また、光学パ
ターンと回転構造体との間にギャップを設けることによ
り、光学パターンにトナー、ゴミ等が付着した場合でも
光学パターンと他の回転体との接触が起こりづらくな
り、光学パターンに対する撥水性、撥油性等の機能を付
加する必要が無くなる。
【0096】図14は第2実施形態の中間転写ユニット
を示し、図15及び図16はその一部を示す。この第2
実施形態では、上記第1実施形態において、光学パター
ン701と回転体としての支持ローラ507〜512と
の接触を回避するためにローラ507〜512の回転軸
の一部にくぼみ25を設け、中間転写ベルト501の内
面にはローラ507〜512の回転軸のくぼみ25と対
向する位置に光学パターン701を印刷、露光、レーザ
加工等により作成し、あるいは印刷、露光、レーザ加工
等により光学パターン701を作成することで、光学パ
ターン701を中間転写ベルト501の内面に配置す
る。光学パターン701は中間転写ベルト501の内面
端部に形成された蛇行防止用の寄り止め33(図15で
は図示を省略)上に形成し、あるいは寄り止めガイドの
機能を併せ持つようにすることも可能である。また、中
間転写ベルト501の内面端部には蛇行防止用寄り止め
ガイド26が形成されている。このような構成によりロ
ーラ507〜512の回転時の光学パターン701とロ
ーラ507〜512との接触が回避される。
【0097】画像形成装置、特にカラー画像形成装置に
おいては、トナー飛散が問題となっている。特に像担持
体周りへのトナー飛散は多く、光学パターン701等を
検出器702で検出する際には汚れ対策が必要となる。
本実施形態では、光学パターン701に対応した位置に
清掃部材27を設置している。ここでは、清掃部材27
として繊維状のブラシが光学パターン701に接触する
ように配置され、像担持体としての中間転写ベルト50
1が回転することで光学パターン701が清掃部材27
により清掃される。これにより光学パターン701の検
出不良が防止される。清掃部材27はスポンジ、フェル
ト等でもよい。
【0098】画像形成装置における像担持体は比較的高
抵抗な層を有していることが多く、帯電、転写等にて必
ず電荷を保持してしまう。像担持体が1000V以上の電位
を常時有する場合もあり、光学パターン701をこれに
近接した検出器702で検出する際には、ノイズ等によ
る誤検出防止が必要となる。
【0099】本実施形態では、光学パターン701に対
応した位置に除電部材を設置している。ここでは、清掃
部材27として、繊維状のブラシが光学パターン701
に接触するように配置され、このブラシ27が接地され
て除電部材を兼ね、像担持体としての中間転写ベルト5
01が回転することで光学パターン701がブラシ27
により除電される。これにより光学パターン701の検
出不良が防止される。
【0100】本発明の第3実施形態では、上記第1実施
形態において、像担持体としての中間転写ベルト501
の表面もしくは内側面に微細且つ精密な目盛が形成され
た光学パターン701が複数箇所に分割して光学パター
ン付スリットとして設けられる。これは、例えば図17
に示すように一つの光学パターン付スリット701aに
対してもう一つの光学パターン付スリット701bを近
接して平行に配置し、あるいは一方の光学パターン付ス
リット701aを他方の光学パターン付スリット701
bと連続して配置するなどして連続的に配置することも
可能である。これは2以上の複数の光学パターン付スリ
ットに対しても同様の配置が可能である。また、複数の
光学パターン付スリットを像担持体としての中間転写ベ
ルト501の両サイドに配置し、あるいは中間転写ベル
ト501の裏面において像形成部中央付近と周辺部に配
置することも可能である。
【0101】本実施形態では、一方の光学パターン付ス
リット701aを他方の光学パターン付スリット701
bに平行に配置し、一つあるいは複数の検出器702
a、702bによって同時に光学パターン付スリット7
01a、701bを検出することで、検出誤差を低減さ
せることが可能となる。複数の検出器702a、702
bにより位置の異なった場所で光学パターン付スリット
701a、701bを検出することで、光学パターン付
スリット701a、701bの位置での検出誤差を低減
することができる。
【0102】また、複数の光学パターン付スリットによ
り光学パターン付スリット未形成部を補完するように配
置することで、像担持体の全周にわたって光学パターン
付スリット検出をすることが可能となる。これは複数の
光学パターン付スリットを連続的に配置することでも同
様な作用を期待でき、またこれにより像担持体全周長よ
りも短い光学パターン付スリットを利用することが可能
となる。これは、光学パターン付スリット作成が容易と
なり、コスト低減の効果をもたらす。また、光学パター
ン付スリット長を短くする場合は、光学パターン付スリ
ットの接着等の作業が容易となり、高精度な光学パター
ン付スリット作成が可能となるメリットがある。
【0103】さらに、像担持体の周辺部、中央部等の位
置によるスリットの違いを検出することで、像担持体位
置による回転のずれを検出することができ、それを像担
持体のバランス調整や速度調整等に利用することがで
き、高精度な像担持体表面位置制御に効果がある。
【0104】本実施形態では、例えば中間転写ベルト5
01の一部に形成した光学パターン付スリット701
a、701bがそれぞれ検出器702a、702bによ
り検出されて中間転写ベルト501の位置検出が行われ
る。検出器702bの検出信号は検出器702aの検出
信号のない部分で切替手段により切り替えられて検出信
号が生成されることで、中間転写ベルト501全周にわ
たっての位置検出が可能となる。このとき、検出器70
2a、702bの検出信号(検出器702a、702b
からの検出信号を上記切替手段により切替えた検出信
号)から中間転写ベルト501の位置を演算する回路を
設けることで、この回路からの信号を、検出器702
a、702bからの検出信号を平均化した信号あるいは
一方が他方を補完した信号として、中間転写ベルト駆動
制御系により駆動モータ703の位置制御に用いること
が可能となる。また、検出器702aを光学パターン付
スリット701a、701bの中間に配置し、例えば検
出器702aとして分割フォトダイヤードを用いるなど
して、同時に両光学パターン付スリット701a、70
1bを検出する構造とすることで、一つの検出器により
両光学パターン付スリット701a、701bの検出が
可能となる。
【0105】一般的に、カラー電子写真複写機やカラー
プリンタ等の画像形成装置に使用される無端ベルト状の
回転体は、複数の支持ローラにより支持され、一つの回
転軸により回転駆動される。本発明の第4実施形態で
は、上記第1実施形態において、像担持体としての中間
転写ベルト501の表面もしくは内側面に微細且つ精密
な目盛が形成された光学パターン701を設け、かつそ
の光学パターン701のピッチ(周期)を画像形成ピッ
チの整数比とする。これは、たとえば600dpiの光学解像
度を有する電子写真複写機やプリンタでは画像形成ピッ
チである約40ミクロンピッチの整数倍の20ミクロン、40
ミクロン、80ミクロン、120ミクロン等から光学パター
ン701のピッチを選択して光学パターン701を作成
することにあたる。
【0106】このとき、無端の中間転写ベルト501の
駆動軸は中間転写ベルト駆動制御系にて書き込みタイミ
ングによる信号と、光学パターン701に対する検出器
702の検出信号が同期するように制御され、これによ
り中間転写ベルト501の速度、位置が制御される。潜
像形成位置と中間転写ベルト501上の画像形成位置の
ずれは、たとえば書き込みタイミング信号を一旦メモリ
に格納し、ある遅延時間をおいて、あるいは信号処理に
より画像形成位置での書き込みタイミングと同期させる
ことにより高精度化が可能である。
【0107】この書き込みタイミング信号は、たとえば
ポリゴンミラーを用いて書き込みを行う場合には、ポリ
ゴンミラーの一面あるいは一回転で一度形成される信号
を利用し、あるいはLEDによる書き込みを行う場合に
は1画素の書き込みの信号を利用することなどが可能で
ある。本実施形態では、中間転写ベルト駆動制御系にて
書き込みタイミングと無端ベルト501の位置信号(検
出器702の出力信号)を同期させるように中間転写ベ
ルト501の駆動軸の制御を行う。
【0108】従来、回転体の制御は駆動軸での回転速度
を一定にするように行っていたが、これでは軸の偏心、
加工誤差によるずれ、ギア等の伝達系の誤差等による実
際の画像形成位置と回転体の表面位置とのずれが生じて
しまっていた。また、従来書き込みのタイミングとは独
自に回転体の回転制御を行っていたため、書き込みのず
れによる画像劣化の影響を除去することは困難であっ
た。
【0109】本実施形態によれば,画像形成タイミング
と中間転写ベルト501の表面位置を中間転写ベルト5
01上の画像形成位置で同期させることが可能となる。
これは書き込みのすべてのタイミングと中間転写ベルト
501の表面位置を同期させる必要はなく、必要に応じ
て中間転写ベルト501の回転信号の整数比の信号を選
択して画像形成タイミングと中間転写ベルト501の表
面位置を同期させることが可能である。
【0110】これにより、中間転写ベルト501の表面
位置を画像形成タイミングに同期させることができるた
め、書き込みタイミングに合わせた中間転写ベルト50
1表面の位置合わせが可能となる。これにより上記多く
の画質劣化の要因を除去することができ、かつ高精度部
品の利用を必要としない安価なシステムを構成すること
が可能となる。
【0111】図18は本実施形態の中間転写ベルト駆動
制御系を示し、図19はそのタイミングチャートであ
る。本実施形態では、上記第1実施形態において、書き
込み系はポリゴンミラーを有する書き込み光学ユニット
或いはLEDを有する書き込み系が用いられ、この書き
込み系はビームディテク或いはセンサなどの同期検知器
で書き込み同期信号を発生している。検出器702から
の光学パターン検出信号と書き込み同期信号が整数比で
あれば、両信号のエッジで位相差が発生しないように制
御すれば画像形成ピッチは一定間隔に保たれる。
【0112】検出器702からの光学パターン検出信号
と書き込み同期信号との位相差検知ではカウンタ等の分
周回路28でパルス周波数が同じになるように書き込み
同期信号が分周され、一般的なPLL回路29でモータ
制御系が構成される。すなわち、PLL回路29が分周
回路28の出力信号に位相が同期した出力信号により駆
動モータ(転写M)703を駆動し、検出器702から
の光学パターン検出信号によりPLL回路29の分周比
が制御されて中間転写ベルト501の表面位置制御が行
われる。これにより、中間転写ベルト501のトナー像
転写位置が書き込みタイミングのずれ、回転軸の偏心等
によらずに一定となり、高精度な画像形成が可能とな
る。
【0113】一般的に、カラー電子写真複写機やカラー
プリンタ等の画像形成装置に使用される像担持体として
の無端ベルト状の回転体は、感光体ドラム、感光体ベル
トなどの潜像担持体と同期して回転し、静電力等により
潜像担持体から像担持体へのトナー像転写を行うことで
画像の形成を行う。
【0114】本発明の第5実施形態では、上記第1実施
形態において、像担持体としての中間転写ベルト(無端
ベルト状回転体)501の表面もしくは内側面に微細且
つ精密な目盛が形成された光学パターン701を設け、
検出器702を潜像担持体としての感光体200と中間
転写ベルト501の接触位置近傍に配置し、検出器70
2により光学パターンの検出を行う。
【0115】このとき、中間転写ベルト501に形成さ
れた微細ピッチの光学パターン701に対する検出器7
02からの信号は、中間転写ベルト駆動制御系にて中間
転写ベルト501の駆動軸の制御(駆動モータ703の
制御)に利用され、中間転写ベルト駆動制御系により感
光体200と中間転写ベルト501との接触位置近傍で
の位置制御が行われる。これにより、トナー像転写位置
近傍での感光体200に対する中間転写ベルト501の
位置合わせ制御が行われる。
【0116】従来、感光体と像担持体との位置合わせ
は、像担持体の駆動軸の回転制御により行っていた。し
かしながら、この方法では、像担持体である無端ベルト
の伸び、スリップ等による変位の影響により画質の低下
を招き、また無端ベルトのクリーニング、紙接触等の摂
動により無端ベルトと感光体とのトナー転写位置のずれ
が発生していた。
【0117】本実施形態によれば、像担持体である無端
の中間転写ベルト501の制御に検出器703からの中
間転写ベルト表面位置検出信号を利用し、かつ中間転写
ベルト501の表面位置を感光体200と中間転写ベル
ト501との接触位置近傍で観測することにより、従来
問題となっていた感光体から無端ベルト(ここでは中間
転写ベルト501)へのトナー転写時の位置ずれを大幅
に軽減することが可能となる。
【0118】また、感光体200と中間転写ベルト50
1との接触位置近傍で中間転写ベルト501の表面位置
を光学パターン701及び検出器702により計測する
ことで、中間転写ベルト501の回転支持軸、駆動軸の
配置や引っ張りテンション等による中間転写ベルト50
1内の表面の伸び変動が存在する場合でも、その構造を
変更することなく、高精度にトナー像転写、画像形成を
行うことが可能となる。
【0119】中間転写装置では、複数色の画像を重ねる
ため、中間転写体に接触する部材は、画像重ね合わせ時
に中間転写体から離間している必要がある。画像形成枚
数が多くなると当然線速は速くなり、画像間距離も短く
なり、タイミングがとりにくくなる。通常の一定時間的
な制御より、光学パターンに対する検出器の出力信号か
ら算出された中間転写体の回転状態に合わせて、タイミ
ングを制御することが望ましい。更には、熱等により周
長が変化するような材質を使用した像担持体では、1次
転写位置から当接離間する部材までの距離が構成によっ
ては変わるような場合、光学パターンの検出信号により
算出した距離にてタイミングを制御することが望まし
い。
【0120】本発明の第6実施形態では、上記第1実施
形態において、ベルトクリーニング装置50を中間転写
ベルト501に対して接離させる接離手段は、図示しな
い制御部により図20に示すように基準位置画像検出信
号から所定の時間Tbが経過した後に、つまり検出器70
2が中間転写ベルト501上の原点マークを検出してか
ら中間転写ベルト501が一定距離移動して検出器70
2が光学パターン701を所定数(所定周期分)検出し
た後に所定の時間オンされてベルトクリーニング装置5
04を中間転写ベルト501に当接させる。光学パター
ン701は中間転写ベルト501の伸びに同期して伸び
るものであれば、一定の光学パターン数の検出でベルト
クリーニング装置504(ここではクリーニングブレー
ド)を中間転写ベルト501に対して接離させること
で、中間転写ベルト501上の画像の後端に合わせてベ
ルトクリーニング装置504の正確な制御が可能であ
る。
【0121】このようにベルトクリーニング装置504
を中間転写ベルト501上の画像に対して正確に接離さ
せることにより、その接離それぞれのショックによるト
ナーの飛び散りが前後の画像に影響する事をより正確に
防止できる。
【0122】2次転写装置は転写紙の先端、後端、中央
部にて転写性が異なることが従来より知られている。こ
れは、2次転写進入部において、転写紙先端が最初に中
間転写体側に接触して進入していき、その後安定して2
次転写が行われ、転写紙後端は入り口ガイド板がある場
合に転写紙が入り口ガイド板を抜けると、跳ね上がった
り、落ちたりするために起こる現象である。その為、転
写紙の先端、後端にそれぞれ別の2次転写バイアス値を
設定している。2次転写バイアス値の切り替えの境界位
置は微妙な調整が必要である。
【0123】そこで、通常の一定時間的な制御により、
光学パターン検出信号から算出された中間転写体の回転
状態に合わせて、タイミングを制御することが望まし
い。更には、熱等により周長が変化するような材質を使
用した中間転写体では1次転写位置から2次転写位置ま
での距離が構成によっては変わるような場合、光学パタ
ーンの検出信号により算出した距離にてタイミングを制
御することが望ましい。
【0124】本実施形態では、2次転写バイアスローラ
605及び支持ローラ602を2次転写対向ローラ51
0に対して接離させる接離手段は図示しない制御部によ
り図20に示すように基準位置画像検出信号から所定の
時間Taが経過した後に、つまり検出器702が中間転写
ベルト501上の原点マークを検出してから中間転写ベ
ルト501が一定距離移動して検出器702が光学パタ
ーン701を所定数(所定周期分)検出した後に所定の
時間オンされて2次転写バイアスローラ605及び支持
ローラ602を2次転写対向ローラ510に当接させ
る。
【0125】光学パターン701は中間転写ベルト50
1の伸びに同期して伸びるものであれば、図示しない制
御部にて検出器702からの一定数の光学パターン検出
信号の入力により2次転写電源802から2次転写バイ
アスローラ605への2次転写バイアスを切り替えるこ
とで、中間転写ベルト501上の画像の後端に合わせて
正確な2次転写バイアス制御が可能となる。このような
中間転写ベルト501上の画像に対して正確な2次転写
バイアス切り替えにより、画像全面にわたり良好な画像
が得られる。
【0126】転写紙と中間転写体上の画像の先端のレジ
スト合わせは必要である。しかしながら、従来の基準信
号が出てから中間転写体上の画像が作像経路を通過して
2次転写部へ来る時間は、中間転写体の速度や、中間転
写体の伸縮、周長によりばらついてしまう。そこで、通
常の一定時間的な制御により、光学パターン検出信号か
ら算出された中間転写体の回転状態に合わせてタイミン
グを制御することが望ましい。さらには、光学パターン
検出信号により算出した距離にてタイミングを制御する
ことが望ましい。
【0127】本実施形態では、レジストローラ650
は、図示しない制御部により図20に示すように基準位
置画像検出信号から所定の時間Tcが経過した後に、つま
り検出器702が中間転写ベルト501上の原点マーク
を検出してから中間転写ベルト501が一定距離移動し
て検出器702が光学パターン701を所定数(所定周
期分)検出した後に所定の時間駆動源により回転駆動さ
れるように制御される。光学パターン701は中間転写
ベルト501の伸びに同期して伸びるものであれば、一
定数のパターン検出信号でレジストローラ650をオン
させることで、転写紙に対する画像の位置のズレのない
良好な画像を得ることが可能である。
【0128】一般的に、カラー電子写真複写機やカラー
プリンタ等の画像形成装置に使用される像担持体として
の無端ベルト状の回転体は、感光体ドラム、感光体ベル
トなどの潜像担持体と同期して回転し、静電力等により
潜像担持体から無端ベルト状の回転体へのトナーの転写
を行うことで、画像の形成を行う。
【0129】本発明の第7実施形態では、上記第5実施
形態において、像担持体としての中間転写ベルト501
の表面もしくは内側面に微細且つ精密な目盛が形成され
た光学パターン701を設け、検出器702はその光学
パターン701の検出を中間転写ベルト501の平坦部
で行う。中間転写ベルト501の平坦部は、中間転写ベ
ルト501を駆動軸と回転支持軸との間或いは回転支持
軸と回転支持軸との間に配置し、或いは、検出器702
に対して中間転写ベルト501が平坦になるように配置
された固定のベルト支持構造体を配置するなどにより形
成される。中間転写ベルト501の平坦部の長さは少な
くとも検出器702の光照射幅以上であればよい。
【0130】このとき、中間転写ベルト501に形成さ
れた微細ピッチの光学パターン701に対する検出器7
02の出力信号は中間転写ベルト駆動制御系にて中間転
写ベルト501の駆動軸の制御に利用され、中間転写ベ
ルト駆動制御系が感光体200と中間転写ベルト501
との接触位置近傍での中間転写ベルト501の位置制御
を行う。これにより、中間転写ベルト501の平坦部で
検出器702により光学パターン701を検出した信号
により中間転写ベルト501の位置合わせ制御が行われ
る。
【0131】従来、潜像担持体としての感光体と像担持
体との位置合わせは、像担持体の駆動軸の回転制御によ
り行っていた。しかしながら、この方法では、像担持体
である無端の中間転写ベルトの伸び、スリップ等による
変位の影響により画質の低下を招き、また中間転写ベル
トのクリーニング、紙接触等の摂動により感光体と中間
転写ベルトとのトナー転写位置のずれが発生していた。
【0132】本実施形態によれば、像担持体である中間
転写ベルト501の制御に検出器702からの中間転写
ベルト501表面位置検出信号を利用し、さらに中間転
写ベルト501の表面位置検出を検出器702により中
間転写ベルト501の平坦部で行う。これにより、中間
転写ベルト501の曲面で中間転写ベルト501の位置
を検出する場合の曲面での光反射ロスを低減でき、また
等ピッチの光学パターン701を像の変化なく高精度に
検出することが可能となる。
【0133】また、構造体により中間転写ベルト501
の変動を抑制することで、中間転写ベルト501の振動
による表面位置検出信号変動、それに起因する表面位置
計測誤差を低減することが可能となる。また、これによ
り、回転方向と垂直な方向への中間転写ベルト501の
変位に起因する表面位置検出信号変動、それに起因する
表面位置計測誤差を低減することが可能となる。このた
め、像担持体である中間転写ベルト501の表面位置を
高精度に制御することができ、画像品位の向上、色ずれ
の低減を期待できる。
【0134】一般的に、カラー電子写真複写機やカラー
プリンタ等の画像形成装置に使用される像担持体として
の無端ベルト状の回転体は、感光体ドラム、感光体ベル
トなどの潜像担持体と同期して回転し、静電力等により
潜像担持体から像担持体へのトナーの転写を行うこと
で、画像の形成を行う。
【0135】本発明の第8実施形態では、上記第7実施
形態において、像担持体としての中間転写ベルト501
の表面もしくは内側面に微細且つ精密な目盛が形成され
た光学パターン701を設け、その光学パターンを検出
する検出器702をその振動が低減された位置に配置
し、あるいは検出器702が光学パターン701を検出
する箇所でその振動を軽減させる振動軽減構造を付加す
る。
【0136】これは、たとえば、装置全体あるいは回転
機構を含む中間転写ベルト501構造体の振動解析シュ
ミレーションにより、検出器702の最適位置を計算
し、あるいは実験的に検出器702の振動量を計測して
検出器702を振動最小位置に配置し、あるいは振動軽
減材料により検出器702の固定を行うことにより実現
できる。
【0137】このとき、中間転写ベルト501に形成さ
れた微細ピッチの光学パターン701に対する検出器7
02の検出信号は、中間転写ベルト駆動制御系にて無端
の中間転写ベルト501の駆動軸の制御に利用され、中
間転写ベルト駆動制御系が感光体200と中間転写ベル
ト501との接触位置近傍での中間転写ベルト501の
位置制御を行う。これにより、検出器702が振動の少
ない状態で光学パターン701を検出してその検出信号
により中間転写ベルト501の感光体200に対する位
置合わせ制御が行われる。
【0138】従来、潜像担持体としての感光体と像担持
体との位置合わせは、像担持体の駆動軸の回転制御によ
り行っていた。しかしながら、この方法では、像担持体
である無端の中間転写ベルトの伸び、スリップ等による
変位の影響により画質の低下を招き、また中間転写ベル
トのクリーニング、紙接触等の摂動により感光体と中間
転写ベルトとのトナー転写位置のずれが発生していた。
【0139】本実施形態によれば、像担持体である無端
の中間転写ベルト501の制御に検出器702からの中
間転写ベルト501表面位置検出信号を利用し、さらに
その表面位置検出を中間転写ベルト501の平坦部で行
う。このとき、検出器702の検出信号の振動を低減す
るような配置、構造体の付加を行う。これにより、振動
による中間転写ベルト表面位置検出信号の誤差を低減
し、振動の影響を低減し、中間転写ベルト表面本来の挙
動に起因する信号での中間転写ベルト位置制御が可能と
なる。これにより、中間転写ベルト表面位置を高精度に
制御することができ、画像品位の向上、色ずれの低減を
期待できる。
【0140】本発明の第9実施形態では、制御手段とし
ての制御回路に一定間隔のクロックで時間的に補間する
信号補間手段としての信号補間回路を合わせ持つという
特徴を有する。この信号補間回路は、たとえば光学パタ
ーン検出信号よりも短い周期の基準クロックを光学パタ
ーン検出信号のエッジをトリガにしてカウントするカウ
ンタなどで構成できる。上記制御回路は、パターン検出
信号のカウント値と上記信号補間回路のカウント値を取
り込み、その取り込んだ瞬間における中間転写ベルト5
01の位置を計算し、目標値と比較してフィードバック
量を算出するCPUやマイコン、DSP等の制御コント
ローラで構成される。
【0141】一般的なエンコーダなどを用いたフィード
バックシステムでは、エンコーダカウンタを使い、制御
コントローラがそのカウント値を読み込んだ時間におけ
るカウント値から位置・角度などを算出して目標値と比
較する構成を採っている。しかし、カウンタのカウント
値はパルス周期分の不確定性を持っており、たとえば0.
1mm周期相当のパルスであれば最大0.1mmの誤差を生
じることになり、制御が不安定になる原因となり得る。
【0142】本実施形態では、たとえば0.001mm周期
に相当するクロックを用いて光学パターン信号周期を一
定速度とみなして補間する。このようにすることで位置
検出誤差を速度変動分の誤差に押さえることができ、制
御系を安定させ、より高速な制御が行えるようになる。
【0143】本実施形態では、上記第1実施形態乃至第
8実施形態において、それぞれ図21に示すように、検
出器702からの光学パターン検出信号(パターン信
号)と補間クロックが入力されるカウンタ30は一般的
なGATE入力端子とSOUCE入力端子を有するカウンタによ
って構成される。光学パターン信号用カウンタ31は、
GATE入力端子に中間転写ベルト501の一回転に付き一
回発生する原点信号もしくは機械本体からの信号が入力
され、この信号をカウント開始用に用いる。光学パター
ン信号用カウンタ31は、SOURCE入力端子に検出器70
2から光学パターン検出信号が入力され、GATE入力端子
に信号が入力されることにより検出器702からの光学
パターン検出信号のカウントを開始する。
【0144】カウンタ30は、GATE入力端子に検出器7
02から光学パターン検出信号が入力されてSOURCE入力
端子に補間クロックが入力され、光学パターン検出信号
が入力されることにより補間クロックのカウントを開始
する。たとえば光学パターン701の間隔(周期)が0.
1mm、検出器702からの光学パターン検出信号が約1kH
zで中間転写ベルト501の速度変動により1%前後変動
し、補間クロックが100kHzであるとする。モータ制御コ
ントローラ32は、カウンタ30、31のデータの取り
込み、その取り込みデータと目標値より駆動モータ70
3の位置制御量を演算する内部演算と、駆動モータ(ベ
ルト駆動モータ)703を駆動するモータドライブ回路
への演算結果出力のループを行っており、カウンタ3
0、31のデータの読み込みが処理速度により変動す
る。
【0145】よって、モータ制御コントローラ32は、
たとえばカウンタ31の値を読み込んだときに、その値
が10カウントだったとすると位置としては1mm〜1.1mm
である可能性がある。そこで、モータ制御コントローラ
32は、カウンタ30の値を読み込み、その値が50カウ
ントであれば中間転写ベルト501の平均速度100mm/s
より100(mm/s)×50(カウント)/100k(Hz)のクロッ
クカウント分を0.05mmと判断し、全体としては中間転
写ベルト501が1.05mmの位置にあると算出する。平均
速度の変動分が1%であれば、クロックカウント分の誤
差も1%以内で0.0499〜0.0501mmであり、精度の高い位
置検出が行える。
【0146】なお、上記第1実施形態乃至第9実施形態
において、潜像担持体としてドラム状感光体200の代
りにベルト状感光体などを用いてもよく、また、像担持
体として中間転写ベルト501の代りに中間転写ドラム
などを用いることも可能である。
【0147】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、潜像の位置ずれを低減することが可能となり、高画
質なカラー画像が得られると共に、潜像担持体を高精度
に駆動する高価なコントローラを利用しなくてもよくな
って低コスト化を図ることができる。請求項2に係る発
明によれば、光学パターンの摩耗等による破壊を防ぐこ
とができ、光学パターンを配置したために生じる回転偏
差あるいは速度変動の影響を除去することが出来る。ま
た、光学パターンにトナー、ゴミ等が付着した場合でも
光学パターンと他の回転体との接触が起こりづらくな
り、光学パターンに対する撥水性、撥油性等の機能を付
加する必要が無くなる。
【0148】請求項3に係る発明によれば、光学パター
ンの検出不良を防止することができる。請求項4に係る
発明によれば、光学パターンの検出不良を防止すること
ができる。請求項5に係る発明によれば、検出誤差を低
減させることが可能となる。
【0149】請求項6に係る発明によれば、多くの画質
劣化の要因を除去することができ、かつ高精度部品の利
用を必要としない安価なシステムを構成することが可能
となる。請求項7に係る発明によれば、潜像担持体から
像担持体へのトナー転写時の位置ずれを大幅に軽減する
ことが可能となる。また、像担持体の回転支持軸、駆動
軸の配置や引っ張りテンション等による像担持体内の表
面の伸び変動が存在する場合でも、その構造を変更する
ことなく、高精度にトナー像転写、画像形成を行うこと
が可能となる。
【0150】請求項8に係る発明によれば、クリーニン
グ装置を像担持体上の画像に対して正確に接離させるこ
とができてその接離それぞれのショックによるトナーの
飛び散りが前後の画像に影響する事をより正確に防止で
きる。請求項9に係る発明によれば、像担持体上の画像
を転写材に正確に転写させることができ、画像全面にわ
たり良好な画像が得られる。
【0151】請求項10に係る発明によれば、転写手段
を像担持体に対して正確に接離させることができ、画像
全面にわたり良好な画像が得られる。請求項11に係る
発明によれば、像担持体の曲面で像担持体の位置を検出
する場合の曲面での光反射ロスを低減でき、等ピッチの
光学パターンを像の変化なく高精度に検出することが可
能となる。また、像担持体の振動による表面位置検出信
号変動、それに起因する表面位置計測誤差を低減するこ
とが可能となる。また、これにより、回転方向と垂直な
方向への像担持体の変位に起因する表面位置検出信号変
動、それに起因する表面位置計測誤差を低減することが
可能となる。このため、像担持体の表面位置を高精度に
制御することができ、画像品位の向上、色ずれの低減を
期待できる。
【0152】請求項12に係る発明によれば、振動によ
る像担持体表面位置検出信号の誤差を低減し、振動の影
響を低減し、像担持体表面本来の挙動に起因する信号で
の像担持体位置制御が可能となる。これにより、像担持
体表面位置を高精度に制御することができる。請求項1
3に係る発明によれば、位置検出誤差を速度変動分の誤
差に押さえることができ、制御系を安定させ、より高速
な制御を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の一部を示す斜視図であ
る。
【図2】同第1実施形態の概略を示す断面図である。
【図3】同第1実施形態の一部を拡大して示す断面図で
ある。
【図4】同第1実施形態の光学パターン及び分割ビーム
を示す図である。
【図5】同第1実施形態に用いられる検出器の一例を示
す概略図である。
【図6】同第1実施形態に用いられるスリット板を示す
平面図である。
【図7】同第1実施形態に用いられる検出器の他の例、
光学パターン及び中間転写ベルトを示す断面図である。
【図8】同第1実施形態で用いられる画像信号発生手段
の一例、検出器及びLDドライバを示すブロック図であ
る。
【図9】同第1実施形態で用いられる画像信号発生手段
の他の例、検出器及びLDドライバを示すブロック図で
ある。
【図10】同第1実施形態で用いられる中間転写ベルト
駆動制御系を示すブロック図である。
【図11】同第1実施形態で用いられる他の中間転写ベ
ルト駆動制御系を示すブロック図である。
【図12】同第1実施形態における中間転写ベルトの表
面位置と目標位置との偏差を示す図である。
【図13】同第1実施形態における中間転写ベルトの表
面位置と目標位置との偏差を示す図である。
【図14】本発明の第2実施形態の中間転写ユニットを
示す概略図である。
【図15】同中間転写ユニットの一部を示す概略図であ
る。
【図16】同中間転写ユニットの一部を示す断面図であ
る。
【図17】本発明の第3実施形態における中間転写ベル
ト、光学パターン及び検出器を示す平面図である。
【図18】本発明の第4実施形態の中間転写ベルト駆動
制御系を示すブロック図である。
【図19】同第4実施形態の動作タイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図20】本発明の第6実施形態の動作タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図21】本発明の第9実施形態の中間転写ベルト駆動
制御系を示すブロック図である。
【図22】ベルトの表面速度の変動の測定結果を示す図
である。
【図23】中間転写ベルト表面の位置決め誤差の様子を
示す図である。
【図24】従来の画像形成装置における各色トナー画像
の位置変動を示す図である。
【図25】上記第1実施形態における中間転写ベルトの
位置変動の低周波成分補正結果を示す図である。
【符号の説明】
200 感光体 501 中間転写ベルト 701 光学パターン 702 検出器 719、727 画像信号生成手段 25 くぼみ 27 清掃部材 30、31 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 泰史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 高橋 充 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 神谷 拓郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 DA16 DA21 DE02 EB04 ED04 ED06 ED24 ED27 EE03 ZA07 2H030 AA01 AD17 BB02 BB24 BB42 BB46 BB53 BB56 2H200 FA04 GA15 GA23 GA34 GA45 GA47 GA50 GB12 GB13 GB25 HA12 HB03 HB26 JA02 JB06 JB10 JC03 JC07 JC09 JC11 JC12 JC19 JC20 LA14 LA24 LB02 LB12 PA11 PA12 PA18 PB15 PB39

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像が形成され該潜像が現像されてトナー
    画像が形成される潜像担持体と、この潜像担持体に潜像
    を形成する潜像形成手段と、前記潜像担持体に接して回
    転し、前記潜像担持体から複数色のトナー画像が順次に
    重ねて転写されてカラー画像が形成される像担持体とを
    有する画像形成装置において、前記像担持体に回転方向
    に等間隔で配列された光学パターンと、この光学パター
    ンを読み取ることにより前記像担持体の回転状態を検出
    する検出手段と、この検出手段からの検出信号に基づい
    て前記像担持体の回転位置を制御する像担持体回転制御
    手段とを備え、前記潜像形成手段は画像信号を作り出す
    画像信号生成手段を有していて該画像信号生成手段から
    の画像信号により前記潜像担持体に潜像を形成し、前記
    画像信号生成手段は前記検出手段からの検出信号により
    画像信号生成を調整することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記像担持体と接触する構造体は少なくとも前記像担持体
    の前記光学パターン形成部との間にギャップを設けたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記像担持体と接触する構造体と、前記像担持体の前記構
    造体との接触部分を洗浄する洗浄部材とを有することを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記像担持体と接触する構造体と、前記像担持体と前記構
    造体との接触部分で前記像担持体を除電する除電部材と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記光学パターンは前記像担持体に対して複数の光学パタ
    ーンを有するスリットを少なくとも2箇所以上形成した
    ものとしたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記光学パターンのピッチが前記潜像形成手段の解像度の
    整数比であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記検出器を前記潜像担持体と前記像担持体との接触部近
    傍に配置したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記像担持体をクリーニングするクリーニング手段と、こ
    のクリーニング手段を前記像担持体に対して接離させる
    接離手段とを有し、この接離手段を前記検出手段からの
    検出信号により制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記像担持体上の画像を転写材に転写させる転写手段を有
    し、この転写手段による画像転写を前記検出手段からの
    検出信号により制御することを特徴とする画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1記載の画像形成装置において、
    前記像担持体上の画像を転写材に転写させる転写手段
    と、この転写手段を前記像担持体に対して接離させる接
    離手段とを有し、この接離手段を前記検出手段からの検
    出信号により制御することを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項1記載の画像形成装置において、
    前記像担持体は無端ベルト状像担持体であり、この無端
    ベルト状像担持体の平坦部に対向して前記検出手段を配
    置したことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項1記載の画像形成装置において、
    前記検出手段を前記像担持体の移動方向に対する振動の
    少ない位置に配置し、あるいは前記検出手段の振動を低
    減する手段を付加したことを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれか1つに記載の
    画像形成装置において、前記像担持体回転制御手段は前
    記検出手段からの各信号パルスのパルスエッジ間を該信
    号パルスよりも短い周期の一定間隔のクロックで時間的
    に補間する信号補間手段を有することを特徴とする画像
    形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006154575A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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