JP2002323743A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2002323743A
JP2002323743A JP2001125802A JP2001125802A JP2002323743A JP 2002323743 A JP2002323743 A JP 2002323743A JP 2001125802 A JP2001125802 A JP 2001125802A JP 2001125802 A JP2001125802 A JP 2001125802A JP 2002323743 A JP2002323743 A JP 2002323743A
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silver halide
image forming
emulsion
stabilization
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JP2001125802A
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Masato Okuyama
真人 奥山
Wataru Ishikawa
渉 石川
Toshiyuki Takabayashi
敏行 高林
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 校正用カラー画像(カラープルーフ)を作製
する際に、白地に優れ、かつ面内のバラツキが少ない画
像を提供する。 【解決手段】 支持体上に少なくとも1層のハロゲン化
銀乳剤層からなるハロゲン化銀カラー写真感光材料を発
色現像、漂白定着、安定化処理及び乾燥を経る画像形成
方法において、安定化処理終了から乾燥までの段階にお
いて、該感光材料の表面に安定化処理槽の循環液を直接
噴射することを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料の画像形成方法に関し、詳しくは白地に優
れ、かつ面内のバラツキが少ないカラープルーフ用画像
形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(単に感光材
料とも言う)は、高感度であること、色再現性に優れる
こと、連続処理に適していることから今日盛んに用いら
れている。こうした特徴から、感光材料は写真の分野の
みではなく、印刷の分野でも、例えば印刷の途中の段階
で仕上がりの印刷物の状態を確認するための所謂プルー
フ(校正)の分野で広く用いられるようになってきてい
る。
【0003】プルーフの分野では、コンピュータ上で編
集された画像を印刷用フィルムに出力し、現像済みのフ
ィルムを適宜交換しつつ分解露光することによってイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各画像を
形成させ、最終印刷物の画像をカラー印画紙上に形成さ
せることにり、最終印刷物のレイアウトや色の適否を判
断することが行われていた。
【0004】最近では、コンピュータ上での編集画像
を、直接、印刷版に出力する方式が徐々に普及してきて
おり、この様な場合には、コンピュータ上でのデータか
らフィルムを介することなく、直接、カラー印画紙上に
形成させる方法も、特願平11−263269号や同1
1−47913号等に記載されている。これら何れの方
法においても、露光後は必ず現像処理を行わなければな
らない。一般に、カラー印画紙は発色現像、漂白定着、
水洗又は安定化処理を経て乾燥される。
【0005】プルーフの分野では、色もさることながら
白地が優れていることが望まれる。又、使用される印画
紙は、一般にA1やB2サイズと大きく、一方で、小さ
な処理機で、かつ低補充で処理されるため、一つのサイ
ズの中で白地のバラツキ(面内バラツキと称する)が生
じることが多く、品質の低下を招いている。補充液量を
増せばバラツキの減少に繋がるが、廃液の増量を伴い環
境上好ましくない。
【0006】WO00/39637号には、多段向流方
式の水洗で、最初の槽に蛍光増白剤を補充する技術が開
示されているが、小面積の試料では効果があるが、大面
積の試料では画面内バラツキを生じ十分な効果が得られ
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、白地に優れ、かつ画面内のバラツキが少ないカラー
プルーフ用画像形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は以下
の構成によって達成された。
【0009】支持体上にハロゲン化銀乳剤層を有するハ
ロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像、漂白定着、
安定化処理及び乾燥を経て画像を得る画像形成方法にお
いて、安定化処理終了後、乾燥までの間に、該感光材
料の表面に安定化処理槽の循環液を直接噴射する画像形
成方法。該感光材料の表面に直接噴射される安定化処
理槽循環液の流量が感光材料の幅方向に可変である画像
形成方法。安定化処理終了前5秒以内に安定化処理槽
の循環液を処理槽内で該感光材料の表面に噴射する画像
形成方法。最終の安定化処理槽の温度を40〜45℃
に保持する画像形成方法。安定化処理終了後、乾燥ま
での間に該感光材料1m2の処理当たり300ml以上
の水が補充される水洗浴で処理される画像形成方法。
【0010】尚、感光材料の表面に直接噴射される安
定化処理槽の循環液の流量が、該感光材料の幅方向両端
よりも中心部が多い記載の画像形成方法、及び処理
される感光材料の幅方向の長さが450mm以上である
又は記載の画像形成方法、も好ましい態様である。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。従来、安
定化処理槽には多段向流方式が用いられ、最終槽を出た
感光材料を乾燥過程に搬送する方法が採られている。本
発明では、一旦、感光材料が安定化処理浴を出た後、安
定化処理浴から乾燥過程まで搬送される間に、感光材料
表面に安定化浴の循環液を直接噴射することにより、感
光材料の面内バラツキを減少させることが可能となっ
た。
【0012】又、面内バラツキは、処理装置内における
感光材料搬送ローラの搬送時圧力などの微妙な影響を受
けるため、処理機器による差があったり、幅方向の変動
が発生し易い。
【0013】本発明では、循環液を感光材料表面に直接
噴射するが、感光材料の幅方向に3〜5箇所の噴出口を
設け、各噴出口での流量を調節することで本発明の効果
を得ることが可能となった。特に幅方向の長い感光材料
においては、感光材料の両端部よりも中心部付近に、相
対的に多くの循環液を噴射することで、より好ましい結
果が得られる。ただし、処理機種や試料搬送ローラの個
体差などにより、白地バラツキの傾向が変わる場合は、
各位置で噴射する循環液の量を任意の値に設定すること
ができる。
【0014】噴射される循環液の流量は、各噴出口の総
計が20〜70mlが好ましく、より好ましくは40〜
50mlである。液の吐出量が多くなりすぎると、液飛
びの発生により液コンタミによる処理活性の低下を招い
たり、試料搬送への障害が発生するなどの弊害があり好
ましくない。
【0015】本発明の好ましい形態の一つは、赤外感光
性乳剤、青色感光性乳剤、緑色感光性乳剤及び赤色感光
性乳剤の4種の感光性乳剤で、イエロー画像、マゼンタ
画像、シアン画像及び黒色画像を形成するものである。
4種の感光性乳剤と形成する色画像との組合せは任意に
選択できる。
【0016】黒色画像形成の乳剤は、画像露光し現像さ
れることにより黒色画像の形成可能な乳剤であればよ
い。好ましい1例では、乳剤は黒色カプラーを含有する
黒色画像形成層と組み合わせて使用することができ、
又、黒色カプラーの代わりに極大波長の異なる複数のカ
プラーを用いることが出来る。又、乳剤が複数の層の画
像形成に寄与し、その乳剤が現像された結果、複数画像
の組合せにより黒色画像を形成する場合も好ましい1例
である。複数画像の組合せにより黒色画像を形成する例
としては、例えばイエロー画像を形成するためのイエロ
ー画像層に該乳剤を含有し、別にイエロー画像の補色で
ある青色画像(例えばマゼンタ画像及びシアン画像が同
時に形成されることにより青色画像となる)形成層にも
該乳剤を含有し、該乳剤が現像されることで黒色画像が
形成されるものがある。更に、該乳剤がマゼンタ画像形
成層とその補色画像形成層に含有されている場合や、該
乳剤がシアン画像形成層とその補色画像形成層に含有さ
れている場合もある。
【0017】別の好ましい1例は、該乳剤はイエロー画
像形成層、マゼンタ画像形成層及びシアン画像形成層の
何れにも含有され、該乳剤が現像されることにより黒色
画像を形成するものである。その場合のイエロー、マゼ
ンタ、シアン画像形成層に、それ以外の乳剤が含有され
てもよいし、含有されない画像形成層であってもよい。
【0018】本発明のイエロー画像形成性、マゼンタ画
像形成性、シアン画像形成性ハロゲン化銀乳剤層は、単
独層でも複数層から構成されてもよい。又、その支持体
から塗設される順番は任意に選択できる。
【0019】青色感光性乳剤、緑色感光性乳剤、赤色感
光性乳剤、赤外光感光性乳剤は、何れの乳剤の分光感度
領域においても、それ以外の乳剤の該波長での感度に対
して少なくとも6倍感度が高いことが望ましい。ここ
で、感度は、或る画像層の濃度を(最大濃度−0.3)
の濃度にするために必要な露光量の逆数である。更に好
ましくは8倍以上である。
【0020】各感光性乳剤は、従来知られている分光増
感色素から選択して増感することにより実現することが
できる。
【0021】又、別の形態としては、赤外光感光性乳剤
と緑色光感光性乳剤及び赤色光感光性乳剤の3種の感光
性乳剤で、イエロー画像、マゼンタ画像及びシアン画像
を形成する。3種の感光性乳剤と形成する画像との組合
せは任意に選択できる。この形態は、特に安価な半導体
レーザー光源との組合せが可能となる点で有効である。
【0022】本発明に用いる感光材料はポジ型であるこ
とが望ましい。このポジ型感光材料は、直接ポジ型方式
及びカラーリバーサル方式による感光材料を包含するも
のであり、又、画像様に生じた銀を漂白する時に同時に
色素を漂白してポジ画像を形成する、いわゆる銀色素漂
白法を用いた感光材料や、カラー拡散転写法を用いた感
光材料なども本発明に含まれる。
【0023】本発明に係る感光材料の各乳剤の粒径は、
その求められる性能、特に感度、感度バランス、色分離
性、鮮鋭性、粒状性等の諸性能を考慮して、広い範囲か
ら選択することができる。
【0024】ハロゲン化銀乳剤としては、画像露光によ
り表面に潜像を形成する表面潜像型ハロゲン化銀乳剤を
用い、現像を行うことによりネガ画像を形成するハロゲ
ン化銀乳剤でもよい。又、粒子表面が予めかぶらされて
いない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤を用い、画像露光
後、カブリ処理(造核処理)を施し、次いで表面現像を
行うか、又は画像露光後、カブリ処理を施しながら表面
現像を行うことにより直接ポジ画像を得ることができる
ものも好ましく用いられる。尚、内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤粒子を含有する乳剤とは、ハロゲン化銀結晶粒子
の主として内部に感光核を有し、露光によって粒子内部
に潜像が形成されるようなハロゲン化銀粒子含有の乳剤
をいう。
【0025】該カブリ処理は、全面露光を与えることで
もよいし、カブリ剤を用いて化学的に行うものでもよい
し、又、強力な現像液を用いてもよく、更に熱処理等に
よってもよい。
【0026】該全面露光は、画像露光した感光材料を現
像液又はその他の水溶液に浸漬するか、又は湿潤させた
後、全面的に均一露光することによって行われる。ここ
で使用する光源としては、上記感光材料の感光波長領域
の光を有するものであればどの様な光源でもよく、又、
フラッシュ光の如き高照度光を短時間当てることもでき
るし、弱い光を長時間当ててもよい。又、全面露光の時
間は、感光材料、現像処理条件、使用する光源の種類等
により、最終的に最良のポジ画像が得られるよう広範囲
に変えることができる。又、全面露光の露光量は、感光
材料との組合せにおいて、或る決まった範囲の露光量を
与えることが好ましい。通常、過度の露光量を与える
と、最小濃度の上昇や減感を起こし、画質が低下する傾
向がある。
【0027】感光材料に用いることのできるカブリ剤の
技術としては、特開平6−95283号18頁右欄39
行〜19頁左欄41行に記載の内容の技術を使用するこ
とが好ましい。
【0028】感光材料に用いることのできる予めかぶら
されていない内部潜像型ハロゲン化銀粒子は、ハロゲン
化銀粒子の内部に主として潜像を形成し、感光核の大部
分を粒子の内部に有するハロゲン化銀粒子を有する乳剤
であって、任意のハロゲン化銀、例えば臭化銀、塩化
銀、塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、塩沃臭化銀等が包
含される。
【0029】特に好ましくは、塗布銀量が約1〜3.5
g/m2の範囲になるように透明な支持体に塗布した試
料の一部を、約0.1〜約1秒迄の或る定められた時間
に亘って光強度スケールに露光し、実質的にハロゲン化
銀溶剤を含有しない粒子の表面像のみを現像する下記の
表面現像液Aを用いて20℃で4分現像した場合に、同
一の乳剤試料の別の一部を同じく露光し、粒子の内部の
像を現像する下記の内部現像液Bで20℃で4分間現像
した場合に得られる最大濃度の1/5より大きくない最
大濃度を示す乳剤である。更に好ましくは、表面現像液
Aを用いて得られた最大濃度は内部現像液Bで得られる
最大濃度の1/10より大きくないものである。
【0030】 (表面現像液A) メトール 2.5g L−アスコルビン酸 10.0g メタ硼酸ナトリウム(4水塩) 35.0g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 1000ml (内部現像液B) メトール 2.0g 亜硫酸ナトリウム(無水) 90.0g ハイドロキノン 8.0g 炭酸ナトリウム(1水塩) 52.5g 臭化カリウム 5.0g 沃化カリウム 0.5g 水を加えて 1000ml 又、本発明で好ましく用いられる内部潜像型ハロゲン化
銀乳剤は、種々の方法で調製されるものが含まれる。例
えば米国特許2,592,250号に記載されるコンバ
ージョン型ハロゲン化銀乳剤、又は米国特許3,20
6,316号、同3,317,322号及び同3,36
7,778号に記載される内部化学増感されたハロゲン
化銀粒子を有するハロゲン化銀乳剤、又は米国特許3,
271,157号、同3,447,927号に記載され
る多価金属イオンを内蔵しているハロゲン化銀粒子を有
する乳剤、又は米国特許3,761,276号に記載さ
れるドープ剤を含有するハロゲン化銀粒子の粒子表面を
弱く化学増感したハロゲン化銀乳剤、又は特開昭50−
8524号、同50−38525号及び同53−240
8号等に記載される積層構造を有する粒子から成るハロ
ゲン化銀乳剤、その他、特開昭52−156614号及
び同55−127549号に記載されるハロゲン化銀乳
剤などである。
【0031】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形
状は、立方体、八面体、(100)面と(111)面の
混合から成る14面体、(110)面を有する形状、球
状、平板状等の何れであってもよい。平均粒径は0.0
5〜3μmのものが好ましく使用できる。粒径の分布
は、粒径及び晶癖が揃った単分散乳剤でもよいし、粒径
あるいは晶癖が揃っていない乳剤でもよいが、粒径及び
晶癖の揃った単分散性ハロゲン化銀乳剤であることが好
ましい。
【0032】単分散性ハロゲン化銀乳剤とは、平均粒径
rmを中心に±20%の粒径範囲内に含まれるハロゲン
化銀質量が全ハロゲン化銀粒子質量の60%以上である
ものを言い、好ましくは70%以上、更に好ましくは8
0%以上のものである。ここに、平均粒径rmは、粒径
riを有する粒子の頻度niとri3との積ni×ri
3が最大となる時の粒径riと定義する(有効数字3
桁、最小桁数字は4捨5入する)。ここで言う粒径と
は、球状のハロゲン化銀粒子の場合は、その直径、又、
球状以外の形状の粒子の場合は、その投影像を同面積の
円像に換算した時の直径である。粒径は、例えば該粒子
を電子顕微鏡で1万倍〜5万倍に拡大して撮影し、その
プリント上の粒子直径又は投影時の面積を実測すること
によって得ることができる(測定粒子個数は無差別に1
000個以上あることとする)。
【0033】特に好ましい高度の単分散性乳剤は、 (粒径標準偏差/平均粒径)×100=分布の広さ
(%) により定義した分布の広さが20%以下のものである。
ここに、平均粒径及び粒径標準偏差は前記定義のriか
ら求めるものとする。
【0034】該単分散乳剤は、種粒子を含むゼラチン溶
液中に、水溶性銀塩溶液と水溶性ハライド溶液をpAg
及びpHの制御下ダブルジェット法によって加えること
によって得ることができる。添加速度の決定に当たって
は、特開昭54−48521号、同58−49938号
を参考にできる。更に高度な単分散性乳剤を得る方法と
しては、特開昭60−122935号に開示されたテト
ラザインデン化合物の存在下での成長方法が適用でき
る。又、単分散乳剤を2種以上、同一感色性層に添加す
ることも好ましい。
【0035】各乳剤層のハロゲン化銀の粒径は、求めら
れる性能、特に感度、感度バランス、色分離性鮮鋭性、
粒状性等の諸特性を考慮して広い範囲の中から決定する
ことができる。
【0036】好ましい実施態様の一つにおけるハロゲン
化銀の粒径は、赤感層乳剤は0.1〜0.6μm、緑感
層乳剤は0.15〜0.8μm、青感性乳剤は0.3〜
1.2μmの範囲のものが好ましく使用できる。
【0037】感光材料には、メルカプト基を有する含窒
素複素環化合物を含有するのが好ましい。好ましい化合
物としては、特開平6−95283号19頁右欄20〜
49行記載の一般式[XI]、特に好ましくは同号公報2
0頁左欄5行〜20頁右欄2行記載の一般式[XII]、
一般式[XIII]、一般式[XIV]である。化合物の具体
例としては、例えば特開昭64−73338号11〜1
5頁に記載される化合物(1)〜(39)を挙げること
ができる。
【0038】上記メルカプト化合物の添加量としては、
使用する化合物の種類や添加する層によって適宜に変化
してよく、一般には、ハロゲン化銀乳剤層に添加する場
合、ハロゲン化銀1モル当たり10-8〜10-2モルの範
囲で、より好ましくは10-6〜10-3モルである。
【0039】本発明に係る感光材料におけるイエロー画
像形成性、マゼンタ画像形成性及びシアン画像形成性ハ
ロゲン化銀乳剤層は、それぞれ互いに異なる分光感度波
長領域を有するハロゲン化銀乳剤を含有し、かつ、上記
イエロー、マゼンタ及びシアン画像形成性ハロゲン化銀
乳剤層の少なくとも1層中に、前記イエロー、マゼンタ
及びシアン画像形成性ハロゲン化銀乳剤層に含有され
る、それぞれ互いに異なる分光感度波長領域を有する乳
剤の何れとも共通の分光感度部分を有するハロゲン化銀
乳剤が含有されていることが好ましい。
【0040】本発明に係る感光材料に用いられるマゼン
タカプラーとしては、特開平6−95283号,7頁右
欄記載の一般式[M−1]で示される化合物が、発色色
素の分光吸収特性がよく好ましい。好ましい化合物の具
体例としては、同号8頁〜11頁に記載の化合物M−1
〜M−19を挙げることができ、更に他の具体例として
は、欧州公開特許0273712号,6〜21頁に記載
されている化合物M−1〜M−61及び同023591
3号,36〜92頁に記載されている化合物1〜223
の中の上述の代表的具体例以外のものがある。
【0041】該マゼンタカプラーは、他の種類のマゼン
タカプラーと併用することもでき、通常、ハロゲン化銀
1モル当たり1×10-2モル〜1モル、好ましくは1×
10 -2モル〜8×10-1モルの範囲で用いることができ
る。
【0042】形成されるマゼンタ画像の分光吸収のλm
axは、530〜560nmである。
【0043】ここで、本発明に係る感光材料により形成
されるマゼンタ画像の分光吸収のλL0.2及びλmax
は、次の方法で測定される量である。
【0044】即ち、NDフィルターを通して緑色光を当
て現像処理し、分光吸収を測定したことが好ましく、又
λL0.2は、580〜635nmであることが好まし
い。この時のマゼンタ画像の吸光度の最大値が1.0と
なるようにNDフィルターの濃度を調節する。λL0.2
とは、このマゼンタ画像を分光吸光度曲線上において、
最大吸光度が1.0を示す波長よりも長波で、吸光度が
0.2を示す波長を言う。
【0045】マゼンタ画像形成層には、マゼンタカプラ
ーに加えてイエローカプラーが含有されることが好まし
い。これらのカプラーのpKaの差は2以内であること
が好ましく、更に好ましくは1.5以内である。マゼン
タ画像形成性層に含有させる好ましいイエローカプラー
は、特開平6−95283号,12頁右欄に記載の一般
記載一般式[Y−Ia]で表されるカプラーである。同
公報の一般式[Y−1]で表されるカプラーのうち特に
好ましいものは、一般式[M−1]で表されるマゼンタ
カプラーと組み合わせる場合、[M−1]で表されるカ
プラーのpKaより3以上低くないpKa値を有するカ
プラーである。
【0046】該イエローカプラーとして具体的な化合物
例は、特開平6−95283号の12〜13頁記載の化
合物Y−1及びY−2の他、特開平2−139542号
の13〜17頁記載の化合物(Y−1)〜(Y−58)
を好ましく使用することができるが、勿論これらに限定
されない。
【0047】本発明に係る感光材料のシアン画像形成層
中に含有されるシアンカプラーとしては、公知のフェノ
ール系、ナフトール系又はイミダゾール系カプラーを用
いることができる。例えば、アルキル基、アシルアミノ
基、或いはウレイド基などを置換したフェノール系カプ
ラー、5−アミノナフトール骨格から形成されるナフト
ール系カプラー、離脱基として酸素原子を導入した2等
量型ナフトール系カプラー等が代表的である。このうち
好ましい化合物としては、特開平6−95283号,1
3頁記載の一般式[C−I]、[C−II]が挙げられ
る。
【0048】該シアンカプラーは、通常、ハロゲン化銀
乳剤層において、ハロゲン化銀1モル当たり1×10-3
〜1モル、好ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範
囲で用いることができる。
【0049】本発明に係る感光材料のイエロー画像形成
層中に含有されるイエローカプラーとしては、公知のア
シルアセトアニリド系カプラー等を好ましく用いること
ができる。該イエローカプラーの具体例としては、例え
ば特開平3−241345号の5〜9頁に記載のY−I
−1〜Y−I−55で示される化合物、もしくは特開平
3−209466号の11〜14頁に記載のY−1〜Y
−30で示される化合物も好ましく使用することができ
る。更に、特開平6−95283号の21頁記載の一般
式〔Y−I〕で表されるカプラー等も挙げることができ
る。
【0050】形成されるイエロー画像の分光吸収のλm
axは425nm以上であることが好ましく、λL0.2
は515nm以下であることが好ましい。ここでλL
0.2はイエロー画像に対してもマゼンタ画像の場合と同
様に定義される。
【0051】該イエローカプラーは、通常、ハロゲン化
銀乳剤層においてハロゲン化銀1モル当たり1×10-2
〜1モル、好ましくは1×10-2〜8×10-1モルの範
囲で用いることができる。
【0052】該マゼンタ色画像、シアン色画像及びイエ
ロー色画像の分光吸収特性を調整するために、色調調整
作用を有する化合物を添加することが好ましい。このた
めの化合物としては、特開平6−95283号,22頁
記載の一般式[HBS−I]及び[HBS−II]で示さ
れる化合物が好ましく、より好ましくは同公報22頁記
載の一般式[HBS−II]で示される化合物である。
【0053】イエロー、マゼンタ及びシアン画像形成層
は、支持体上に積層塗布されるが、支持体からの順番は
どのような順番でもよい。一つの好ましい実施態様は、
例えば支持体に近い側からシアン画像形成層、マゼンタ
画像形成層、イエロー画像形成層となる。この他に必要
に応じ中間層、フィルター層、保護層等を配置すること
ができる。
【0054】該マゼンタ、シアン、イエローの各カプラ
ーには、形成された色素画像の光、熱、湿度等による褪
色を防止するため、褪色防止剤を併用することができ
る。好ましい化合物としては、特開平2−66541
号,3頁記載の一般式I及びIIで示されるフェニルエー
テル系化合物、特開平3−174150号記載の一般式
IIIBで示されるフェノール系化合物、特開昭64−9
0445号記載の一般式Aで示されるアミン系化合物、
特開昭62−182741号記載の一般式XII、XIII、X
IV、XVで示される金属錯体が、特にマゼンタ色素用とし
て好ましい。又、特開平1−196049号記載の一般
式I′で示される化合物及び特開平5−11417号記
載の一般式IIで示される化合物が、特にイエロー、シア
ン色素用として好ましい。
【0055】感光材料に用いられるカプラーやその他の
有機化合物を添加するのに用いられる水中油滴型乳化分
散法は、通常、沸点150℃以上の水不溶性高沸点有機
溶媒に、必要に応じて低沸点及び/又は水溶性有機溶媒
を併用して溶解し、ゼラチン水溶液などの親水性バイン
ダー中に界面活性剤を用いて乳化分散する。分散手段と
しては、撹拌機、ホモジナイザー、コロイドミル、フロ
ージェットミキサー、超音波分散機等を用いることがで
きる。分散後、又は分散と同時に低沸点有機溶媒を除去
する工程を入れてもよい。
【0056】カプラー等を溶解して分散するために用い
ることの出来る高沸点有機溶媒としては当分野で公知の
各種溶媒を使用できるが、ジオクチルフタレート、ジ−
i−デシルフタレート、ジブチルフタレート等のフタル
酸エステル類、トリクレジルホスフェート、トリオクチ
ルホスフェート等の燐酸エステル類、トリオクチルホス
フィンオキサイド等のホスフィンオキサイド類、等の高
沸点有機溶媒も好ましく用いることができる。又、高沸
点有機溶媒の誘電率としては、3.5〜7.0であるこ
とが好ましい。又、2種以上の高沸点有機溶媒を併用す
ることもできる。
【0057】感光材料に用いられる写真用添加剤の分散
や塗布時の表面張力調整のため用いられる界面活性剤と
して好ましい化合物としては、1分子中に炭素数8〜3
0の疎水性基とスルホ基又はその塩を含有するものが挙
げられる。具体的には、特開昭64−26854号記載
のA−1〜A−11が挙げられる。又、アルキル基に弗
素原子を置換した界面活性剤も好ましく用いられる。こ
れらの分散液は、通常、ハロゲン化銀乳剤を含有する塗
布液に添加されるが、分散後塗布液に添加される迄の時
間及び塗布液に添加後塗布迄の時間は短い方が良く、各
々10時間以内が好ましく、3時間以内がより好まし
く、更には20分以内が特に好ましい。
【0058】本発明に係る感光材料には、現像主薬酸化
体と反応する化合物を感光層と感光層の間の層に添加し
て色濁りを防止したり、又、ハロゲン化銀乳剤層に添加
してカブリ等を改良することが好ましい。このための化
合物としては、ハイドロキノン誘導体が好ましく、更に
好ましくは2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンの
ようなジアルキルハイドロキノンである。特に好ましい
化合物は、特開平4−133056号記載の一般式IIで
示される化合物であり、同公報13〜14頁に記載の化
合物II−1〜II−14及び17頁に記載の化合物1が挙
げられる。
【0059】感光材料中には、紫外線吸収剤を添加して
スタチックカブリを防止したり色素画像の耐光性を改良
することが好ましい。好ましい紫外線吸収剤としてはベ
ンゾトリアゾール類が挙げられ、特に好ましい化合物と
しては、特開平1−250944号記載の一般式III−
3で示される化合物、特開昭64−66646号記載の
一般式IIIで示される化合物、特開昭63−18724
0号記載のUV−1L〜UV−27L、特開平4−16
33号記載の一般式Iで示される化合物、特開平5−1
65144号記載の一般式(I)、(II)で示される化
合物が挙げられる。
【0060】感光材料に油溶性染料や顔料を含有すると
白地性が改良され好ましい。油溶性染料の代表的具体例
は、特開平2−842号の(8)〜(9)頁に記載の化
合物1〜27が挙げられる。
【0061】本発明に係る感光材料は、シアン画像形成
性ハロゲン化銀乳剤層の分光感度の極大波長における生
試料の反射濃度が、好ましくは0.7以上のものであ
る。上記の感光材料は、写真構成層の何れかに前記波長
に吸収を有する染料、黒色コロイド銀の如き着色材料を
含有させることにより得ることができる。
【0062】本発明に係る感光材料には、任意のハロゲ
ン化銀乳剤層中及び/又はそれ以外の親水性コロイド写
真構成層中に水溶性の染料を含有することができる。
又、任意のハロゲン化銀乳剤層中及び/又はそれ以外の
親水性コロイド写真構成層中に、カルボキシル基、スル
ホンアミド基、スルファモイル基の少なくとも一つを有
する染料を固体分散して含有することができる。該カル
ボキシル基、スルファモイル基、スルホンアミド基の少
なくとも一つを有する染料としては、特開平6−952
83号,14〜16頁記載の一般式[I]〜[IX]で示
される化合物を挙げることができる。該一般式[I]〜
[IX]のうち[I]〜[VIII]で表される染料の具体例
としては、例えば特開平4−18545号,13〜35
頁に記載されるI−1〜VIII−7を挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
【0063】該染料やコロイド銀を含有する層は、特に
制限はないが、支持体と支持体に最も近い乳剤層との間
の非感光性親水性コロイド層に含有されるのが好まし
い。
【0064】ハロゲン化銀は、通常用いられる増感色素
によって光学的に分光増感することができる。内部潜像
型ハロゲン化銀乳剤、ネガ型ハロゲン化銀乳剤等の超色
増感に用いられる増感色素を組み合わせて用いること
は、本発明のハロゲン化銀乳剤に対しても有用である。
増感色素については、リサーチ・ディスクロージャ(R
esearch Disclosure、以下RDと略
す)15162号及び17643号を参照することがで
きる。
【0065】本発明に係る感光材料には足元階調を調整
する化合物を添加することが好ましい。好ましい化合物
としては、特開平6−95283号,17頁記載の一般
式[AO−II]で示される化合物が好ましい。好ましい
化合物例としては、同公報18頁に記載の化合物II−1
〜II−8を挙げることができる。
【0066】該[AO−II]の化合物の添加量は、0.
001〜0.50g/m2が好ましく、より好ましくは
0.005〜0.20g/m2である。化合物は単独で
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。更に、炭素
数5以上のキノン誘導体を[AO−II]の化合物に添加
して使用することもできる。しかし、これら何れの場合
でも、その使用量は全体として0.001〜0.50g
/m2の範囲にあることが好ましい。
【0067】本発明に用いられる蛍光増白剤は水溶性の
ジアミノスチルベン系蛍光増白剤が好ましい。
【0068】本発明において、各安定槽中の蛍光増白剤
量を変える方法としては、各層に安定液を仕込んだ後、
蛍光増白剤を添加する方法や蛍光増白剤を含んだ安定液
の量を変えて仕込み、水で仕上げる方法が挙げられる。
又、隣同士の槽における蛍光増白剤量は20%以上異な
ることが好ましい。
【0069】本発明では、安定化処理中、好ましくは安
定化処理終了直前に循環液を感光材料に直接噴射するこ
とで、白地の面内バラツキに対する抑制効果が得られる
ことが見い出された。又、特に安定化処理終了5秒以内
に循環液を感光材料に直接噴射することで、より好まし
い効果が得られる。
【0070】感光材料には、バインダーとしてゼラチン
が好ましく使用される。特に、ゼラチンの着色成分を除
去するために、ゼラチン抽出液に過酸化水素処理を施し
たり、原料のオセインに対し過酸化水素処理を施したも
のから抽出したり、着色の無い原骨から製造されたオセ
インを用いることで、透過率を向上したゼラチンが得ら
れる。該ゼラチンは、アルカリ処理オセインゼラチン、
酸処理ゼラチン、ゼラチン誘導体、変性ゼラチンの何れ
でもよいが、特にアルカリ処理オセインゼラチンが好ま
しい。ゼラチンの透過率は、10%溶液を調製し、分光
光度計にて420nmで透過率を測定した時に70%以
上であることが好ましい。
【0071】ゼラチンのゼリー強度(パギー法による)
は、好ましくは250以上であり、特に好ましくは27
0以上である。
【0072】該ゼラチンの総塗布ゼラチンに対する比率
は特に制限はないが、多い比率で使用することが好まし
く、具体的には少なくとも20〜100質量%の比率で
使用することで好ましい効果が得られる。
【0073】感光材料の画像形成面側に含有されるゼラ
チン量の総和は、11g/m2未満であることが好まし
い。下限に付いては特に制限はないが、一般的に、物性
もしくは写真性能の面から3.0g/m2以上であるこ
とが好ましい。ゼラチンの質量は、パギー法に記載され
た水分の測定法で11.0質量%の水分を含有したゼラ
チンの質量に換算して求められる。
【0074】バインダーの硬膜剤としては、ビニルスル
ホン型硬膜剤やクロロトリアジン型硬膜剤を単独又は併
用して使用することが好ましい。特開昭61−2490
54号、同61−245153号記載の化合物を使用す
るのが好ましい。又、写真性能や画像保存性に悪影響を
与える黴や細菌の繁殖を防ぐため、コロイド層中に特開
平3−157646号記載のような防腐剤及び抗黴剤を
添加することが好ましい。
【0075】本発明に係る感光材料及び/又は処理液中
に、前述の蛍光増白剤を含有させることが白地性を改良
する上で好ましい。
【0076】本発明において、感光材料を発色現像液に
て現像処理する際、現像液、漂白定着液、安定化液は、
それぞれ補充用現像液、補充用漂白液、補充用定着液、
補充用漂白定着液、補充用安定化液等を補充しながら連
続的に現像処理することができる。
【0077】感光材料の現像に用いられる現像液に使用
することのできる発色現像主薬としては、アミノフェノ
ール類、フェニレンジアミン類が挙げられるが、p−フ
ェニレンジアミン類が好ましく、具体的にはN,N−ジ
エチル−p−フェニレンジアミン、ジエチルアミノ−o
−トルイジン、4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−(β−メタンスルホンアミドエチル)アニリン、4
−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロ
キシエチル)アニリン、4−アミノ−N−エチル−N−
(β−ヒドロキシエチル)アニリン、4−アミノ−3−
メチル−N−エチル−N−(γ−ヒドロキシプロピル)
アニリン等の発色現像主薬である。
【0078】その他に、補助現像主薬として、通常のハ
ロゲン化銀現像剤、例えばハイドロキノンの如きポリヒ
ドロキシベンゼン類、アミノフェノール類、3−ピラゾ
リドン類、アスコルビン酸とその誘導体、レダクトン類
等、あるいはその混合物を含んでいてもよく、具体的に
は、ハイドロキノン、アミノフェノール、N−メチルア
ミノフェノール(メトール)、1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン(フェニドン)、1−フェニル−4,4−ジメ
チル−3−ピラゾリドン(ジメゾン)、1−フェニル−
4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン
(ジメゾンS)、アスコルビン酸等が挙げられる。
【0079】これらの現像主薬を、全て、あるいは一
部、予め乳剤中に含ませておき、高pH水溶液浸漬中に
ハロゲン化銀に作用させるようにすることもできる。
【0080】本発明において使用される現像液には、更
に特定のカブリ防止剤及び現像抑制剤を含有することが
でき、又はそれらの現像液添加剤を感光材料の構成層中
に任意に組み入れることも可能である。
【0081】本発明においては、発色現像液を任意のp
H領域で使用できるが、迅速処理の観点からpH9.5
〜13.0であることが好ましく、より好ましくはpH
9.8〜12.0の範囲で用いられる。
【0082】発色現像の処理温度は35〜70℃が好ま
しい。温度が高いほど短時間の処理が可能であり好まし
いが、処理液の安定性からは余り高くない方が好まし
く、37〜60℃で処理することがより好ましい。
【0083】発色現像液には、発色現像主薬に加えて、
既知の現像液成分化合物を添加することができる。通
常、pH緩衝作用を有するアルカリ剤、塩化物イオン、
ベンゾトリアゾール類等の現像抑制剤、保恒剤、キレー
ト剤などが用いられる。
【0084】感光材料は、発色現像後、漂白処理及び定
着処理を施される。漂白処理は定着処理と同時に行って
もよい。定着処理の後は、通常は安定化処理の際に種々
のアルカリ剤でpHを調製して使用する。そして処理乾
燥後の感光材料の膜面pHを7以下にすることが好まし
い。
【0085】膜面pHの測定方法としては、感光材料を
23℃・55%RH(相対湿度)の雰囲気下で24時間
放置した後、表面に0.3mol/Lの硝酸カリウム水
溶液をピペットで2滴落とし、東亜電波社製膜面pH電
極(GST−5213F)を接触させ3分間平衡化さ
せ、pH値を読み取ればよい。
【0086】本発明に係る感光材料には、更に公知の写
真用添加剤を使用することができる。該公知の写真用添
加剤としては、例えばRD17643号,23頁III項
〜29頁IX項、及びRD18716号,648頁右上〜
651頁右に記載の化合物が挙げられる。
【0087】本発明に係る感光材料に用いられる反射支
持体は、原紙を基本とし、その両面にポリオレフィン樹
脂をラミネートしたものが好ましく用いられる。該支持
体として用いられる原紙は、一般に写真印画紙に用いら
れている原料から選択できる。例えば、天然パルプ、合
成パルプ、天然パルプと合成パルプの混合物の他、各種
の抄き合せ紙原料を挙げることができる。一般には、針
葉樹パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹パルプと広葉樹パル
プの混合パルプ等を主成分とする天然パルプを広く用い
ることができる。更に、該支持体中には、一般に製紙で
用いられているサイズ剤、定着剤、強力増強剤、充填
剤、帯電防止剤、染料等の添加剤が配合されていてもよ
く、又、表面サイズ剤、表面強力剤、帯電防止剤等を適
宜表面に塗布したものであってもよい。
【0088】該反射支持体は、通常、50〜300g/
2の質量を有する表面の平滑なものが用いられ、又、
その両面をラミネートする樹脂は、エチレン、ポリエチ
レンテレフタレート、α−オレフィン類、例えばポリプ
ロピレン等の単独重合体、前記オレフィンの少なくとも
2種の共重合体、又はこれら各種重合体の少なくとも2
種の混合物等から選択することができる。特に好ましい
ポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン又はこれらの混合物である。
【0089】該反射支持体にラミネートされるポリオレ
フィン樹脂の分子量は、特に制限されるものではない
が、通常は20,000〜200,000の範囲のもの
が用いられる。
【0090】上記反射支持体の写真乳剤を塗布する側の
ポリオレフィン樹脂被覆層は、好ましくは25〜50μ
mであり、より好ましくは25〜35μmである。反射
支持体の裏面側(乳剤層を設ける面の反射側)をラミネ
ートするために用いられるポリオレフィンは、普通、低
密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンの混合物が、そ
れ自体溶融ラミネートされる。そして、この層は一般に
マット化加工されることが多い。
【0091】感光材料に用いられる支持体の表裏のラミ
ネート形成に当たり、一般に、現像済み印画紙の常用環
境における平担性を高めるために、表側の樹脂層の密度
を裏側より若干大きくしたり、又は表側よりも裏側のラ
ミネート量を多くする等の手段が用いられる。又、一般
に、反射支持体の表裏両面のラミネートは、ポリオレフ
ィン樹脂組成物を支持体上に溶融押出しコーティング法
により形成できる。又、支持体の表面あるいは必要に応
じて表裏両面にも、コロナ放電処理、火炎処理等を施す
ことが好ましい。又、表面ラミネート層上に、写真乳剤
との接着性を向上させるためのサブコート層、あるいは
裏面のラミネート層上に、印刷筆記性や帯電防止性を向
上するためのバックコート層を設けることが好ましい。
【0092】本発明に係る感光材料の支持体表面(乳剤
層を設ける面)のラミネートに用いるポリオレフィン樹
脂は、好ましくは13〜20質量%、更に好ましくは1
5〜20質量%の白色顔料が分散混合される。
【0093】該白色顔料としては、無機及び/又は有機
の白色顔料を用いることでき、好ましくは無機の白色顔
料であり、その様なものとしては、硫酸バリウム等のア
ルカリ土類金属の硫酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ
土類金属の炭酸塩、微粉珪酸、合成珪酸塩のシリカ類、
珪酸カルシウム、アルミナ、アルミナ水和物、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、タルク、クレイ等が挙げられる。これら
の中でも好ましくは、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
酸化チタンであり、更に好ましくは硫酸バリウム、酸化
チタンである。
【0094】酸化チタンは、ルチル型でもアナターゼ型
でもよく、又、表面を含水酸化アルミナ、含水酸化フェ
ライト等の金属酸化物で被覆したものも使用される。
【0095】その他に、酸化防止剤や白色性改良のた
め、有色顔料、蛍光増白剤を添加することが好ましい。
【0096】又、反射支持体上に白色顔料を含有する親
水性コロイド層を塗設することにより、鮮鋭性が向上し
好ましい。白色顔料としては、前記と同様の白色顔料を
使用することができるが、酸化チタンであることが好ま
しい。白色顔料を含有する親水性コロイド層には、中空
微粒子ポリマーや高沸点有機溶媒を添加することが、鮮
鋭性及び/又はカール耐性を改良でき、より好ましい。
【0097】本発明に係る感光材料に用いられる反射支
持体としては、更に表面をポリオレフィンで被覆したポ
リプロピレン等の合成樹脂フィルム支持体等も用いるこ
とができる。
【0098】反射支持体の厚みは特に制限はないが、8
0〜160μm厚のものが好ましく用いられる。特に9
0〜130μm厚のものが更に好ましい。
【0099】反射支持体の表面の形状は、平滑であって
も、適度な表面粗さを有するものでもよいが、印刷物に
近い光沢を有するような反射支持体を選択することが好
ましい。例えば、JIS−B0601−1976に規定
される平均表面粗さSRaが0.30〜3.0μmであ
る白色支持体を使用するのが好ましい。本発明において
は、画像形成面の表面粗さが0.30〜3.0μmとな
るようにすることが好ましく、そのために、感光材料の
画像形成面側の構成層中にマット剤を含有させることが
できる。マット剤を添加する層としては、ハロゲン化銀
乳剤層、保護膜、中間層、下塗り層等があり、複数の層
に添加してもよく、好ましくは感光材料の最上層であ
る。
【0100】感光材料の画像形成層側の表面光沢は、印
刷物に近い光沢を有することが好ましく、例えば画像形
成層の処理後の表面のJIS−Z8741に規定される
方法で測定される光沢度GS(60°)が5〜60であ
るものが好ましい。
【0101】本発明に係るカラープルーフを作製する工
程においては、色分解されたイエロー画像情報、マゼン
タ画像情報、シアン画像情報及び黒色画像情報を形成す
る網点画像情報に基づいて、感光材料に露光を行う。該
工程においては、該網点画像情報の少なくとも一部が網
点面積比率が40%である時に、1平方吋(6.45c
2)当たりの網点の個数が200×103以上であるよ
うに網点画像変換されているものを使用する。好ましく
は300×103以上、更に好ましくは400×103
2000×103である。この網点個数は、光学顕微鏡
等により撮影された網点画像を計数することにより測定
できる。
【0102】本発明の画像形成方法を用いて作製される
網点画像は、従来、一般的に使用されてきたAMスクリ
ーニング法の高精細印刷用の網点画像である場合に、特
に有効である。又、周波数変調された所謂FMスクリー
ニング法と称されるスクリーニング法により形成された
網点画像である場合に、本発明は最も有効である。
【0103】これらの網点画像作成に用いる前記網点画
像情報は、フィルムに記録された網点画像であって、前
記感光材料に前記フィルムを密着させて光源を走査させ
ることにより露光を行うことが好ましい。密着は真空密
着法が好ましく使用できる。これらの露光においては、
前記光源からの光の平行性を改善するための光学的手段
を介して露光を行うことが好ましい。光源から照射され
た光の平行性を改善する手段としては、光学レンズ、反
射鏡、ハニカム構造等の直線的な管状の光路を通すこと
により平行光以外の成分を壁面で吸収するもの等が挙げ
られる。又、オプティカルファイバーの集合体により平
行光を改善することもできる。
【0104】前記網点画像情報に基づいて、レーザース
キャンにより露光を行うことも好ましく行われる。
【0105】本発明の画像形成方法を用いて画像を形成
するには、光源部走査露光方式の自動現像機を用いるこ
とが好ましい。特に好ましい画像形成のためのシステム
の具体例としては、コニカ社製KonsensusL、
Konsensus570、Konsensus2を挙
げることができる。
【0106】本発明は、現像主薬を感光材料中に内蔵し
ていない感光材料に適用することが好ましく、特に反射
支持体を有する直接観賞用画像を形成する感光材料に適
用することが好ましい。特に、カラープルーフ用感光材
料を挙げることができる。
【0107】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものでは
ない。尚、特に断り無い限り、実施例中の「%」は「質
量%」を示す。
【0108】実施例1 〈乳剤EM−P1の調製〉オセインゼラチンを含む水溶
液を40℃に制御しながら、アンモニア及び硝酸銀を含
む水溶液と、臭化カリウムを含む水溶液とをコントロー
ルダブルジェット法で同時に添加して、粒径0.25μ
mの立方体臭化銀コア乳剤を得た。その際、粒子形状と
して立方体が得られるようにpH及びpAgを制御し
た。
【0109】得られたコア乳剤に、更にアンモニア及び
硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウ
ム(モル比でKBr:NaCl=50:50)を含む水
溶液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、平均粒径0.42μmとなる迄シェルを形成した。
その際、粒子形状として立方体が得られるようにpH及
びpAgを制御した。水洗を行い水溶性塩を除去した
後、ゼラチンを加えて乳剤EM−P1を得た。この乳剤
の粒径分布の広さは8%であった。
【0110】〈乳剤EM−P2の調製〉オセインゼラチ
ンを含む水溶液を40℃に制御しながら、アンモニア及
び硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリ
ウム(モル比でKBr:NaCl=95:5)を含む水
溶液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、粒径0.18μmの立方体塩臭化銀コア乳剤を得
た。その際、粒子形状として立方体が得られるようにp
H及びpAgを制御した。
【0111】得られたコア乳剤に、更にアンモニア及び
硝酸銀を含む水溶液と、臭化カリウム及び塩化ナトリウ
ム(モル比でKBr:NaCl=40:60)を含む水
溶液とをコントロールダブルジェット法で同時に添加し
て、平均粒径0.25μmとなる迄シェルを形成した。
その際、粒子形状として立方体が得られるようにpH及
びpAgを制御した。水洗を行い水溶性塩を除去した
後、ゼラチンを加えて乳剤EM−P2を得た。この乳剤
の粒径分布の広さは8%であった。
【0112】乳剤EM−P1、EM−P2を、それぞれ
塗布銀量が銀として2g/m2になるように透明な三酢
酸セルロース支持体に塗布した試料の一部を0.5秒光
楔露光し、前記表面現像液Aを用いて20℃で4分現像
し、他の試料の一部を同様に露光後、前記内部現像液B
で20℃で4分間現像した。表面現像の最大濃度は、内
部現像の最大濃度の約1/12であった。これで、EM
−P1及びEM−P2は共に内部潜像型のハロゲン化銀
乳剤であることが確かめられた。
【0113】〈緑感光性ハロゲン化銀乳剤の調製〉乳剤
EM−P1に増感色素(GS−1)を加えて最適に色増
感した後、抑制剤(ST−1)を銀1モル当たり100
mg添加し青感光性乳剤Em−G1を調製した。 ST−1:4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3
a,7−テトラザインデン 〈赤感光性ハロゲン化銀乳剤の調製〉乳剤EM−P2に
増感色素(RS−1,RS−2)を加えて最適に色増感
した他は緑感光性乳剤Em−G1と同様にして、赤感光
性乳剤Em−R1を調製した。
【0114】〈赤外感光性ハロゲン化銀乳剤の調製〉乳
剤EM−P2に増感色素(IRS−1,IRS−2)を
加えて最適に色増感し、抑制剤(AF−1)を添加した
他は緑感光性乳剤Em−G1と同様にして、赤外感光性
乳剤Em−IFR1を調製した。 AF−1:アスコルビン酸ナトリウム・1水塩
【0115】
【化1】
【0116】
【化2】
【0117】〈多層感光材料試料の作製〉片面に高密度
ポリエチレンを、もう一方の面にアナターゼ型酸化チタ
ンを15質量%の含有量で分散して含む溶融ポリエチレ
ンをラミネートした、厚さ110μmの紙パルプ反射支
持体上に、上記Em−G1、Em−R1及びEm−IF
R1の各乳剤を用い、下記に示す層構成の各層を酸化チ
タンを含有するポリエチレン層側に塗設し、更に裏面側
には、ゼラチン6.0g/m2、シリカマット剤0.6
5g/m2を塗設した多層感光材料試料101を作製し
た。各素材の数値は塗布量(g/m2)を示す。
【0118】尚、硬膜剤として、H−1,H−2を添加
した。塗布助剤及び分散用助剤としては、界面活性剤S
U−1,SU−2,SU−3を添加し調製した。試料1
01のゼラチンの塗布量は11.72g/m2であっ
た。 SU−1:スルホ琥珀酸ジ(2−エチルヘキシル)エス
テル・ナトリウム塩 SU−2:スルホ琥珀酸ジ(2,2,3,3,4,4,
5,5−オクタフルオロペンチル)エステル・ナトリウ
ム塩 SU−3:トリ−i−プロピルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム H−1:2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリ
アジン・ナトリウム塩 H−2:テトラキス(ビニルスルホニルメチル)メタン 〈多層感光材料試料101の層構成〉 第8層(紫外線吸収層) 塗布量(g/m2) ゼラチン 1.60 紫外線吸収剤(UV−1) 0.070 紫外線吸収剤(UV−2) 0.025 紫外線吸収材(UV−3) 0.120 界面活性剤(SU−3) 0.002 シリカマット剤 0.01 硬膜剤(H−1) 0.008 第7層(赤感層) ゼラチン 1.25 赤感性乳剤(Em−R1) 0.35 マゼンタカプラー(M−1) 0.25 イエローカプラー(Y−2) 0.02 ステイン防止剤(HQ−1) 0.035 界面活性剤(SU−3) 0.003 抑制剤(T−1,T−2,T−3)(モル比1:1:1) 0.0036 高沸点有機溶媒(SO−1) 0.38 第6層(中間層) ゼラチン 0.80 ハイドロキノン誘導体(HQ−2) 0.04 ハイドロキノン誘導体(HQ−3) 0.02 界面活性剤(SU−1) 0.002 高沸点溶媒(SO−2) 0.005 イラジエーション防止染料(AI−2) 0.050 硬膜剤(H−2) 0.012 第5層(緑感層) ゼラチン 0.90 緑感性乳剤(Em−G1) 0.37 シアンカプラー(C−1) 0.35 ステイン防止剤(HQ−1) 0.02 界面活性剤(SU−3) 0.002 抑制剤(T−1,T−2,T−3)(モル比1:1:1) 0.002 高沸点有機溶媒(SO−2) 0.40 第4層(中間層) ゼラチン 0.08 ハイドロキノン誘導体(HQ−2) 0.04 ハイドロキノン誘導体(HQ−3) 0.02 界面活性剤(SU−1) 0.001 高沸点溶媒(SO−2) 0.005 イラジエーション防止染料(AI−1) 0.045 硬膜剤(H−2) 0.012 第3層(赤外感光層) ゼラチン 1.10 赤外感光性乳剤(Em−IFR1) 0.40 イエローカプラー(Y−1) 0.19 イエローカプラー(Y−2) 0.19 ステイン防止剤(HQ−1) 0.04 界面活性剤(SU−3) 0.002 抑制剤(T−1,T−2,T−3)(モル比1:1:1) 0.004 高沸点有機溶媒(SO−1) 0.30 第2層(中間層) ゼラチン 1.20 ハイドロキノン誘導体(HQ−2) 0.04 ハイドロキノン誘導体(HQ−3) 0.02 高沸点溶媒(SO−2) 0.005 海面活性剤(SU−1) 0.001 イラジエーション防止染料(AI−3) 0.150 イラジエーション防止染料(AI−4) 0.010 硬膜剤(H−2) 0.017 第1層(白色顔料含有層) ゼラチン 2.00 スチレン/ブチルメタクリレート/2−スルホエチルメタクリレート 共重合体・ナトリウム塩 0.12 黒色コロイド銀 0.08 ポリビニルピロリドン 0.10 白色顔料 表1に示す 界面活性剤(SU−2) 0.002
【0119】
【化3】
【0120】
【化4】
【0121】
【化5】
【0122】 SO−1:トリオクチルホスフィンオキサイド SO−2:ジ(i−デシル)フタレート HQ−1:2,5−ジ(t−ブチル)ハイドロキノン HQ−2:2,5−ジ((1,1−ジメチル−4−ヘキ
シルオキシカルボニル)ブチル)ハイドロキノン HQ−3:2,5−ジ−sec−ドデシルハイドロキノ
ンと2,5−ジ−sec−テトラデシルハイドロキノン
と2−sec−ドデシル−5−sec−テトラデシルハ
イドロキノンの質量比1:1:2の混合物 T−2:1−(3−アセトアミドフェニル)−5−メル
カプトテトラゾール T−3:N−ベンジルアデニン 得られた試料を下記に述べるレーザー走査露光装置で網
点テストチャートを赤外レーザー光(半導体レーザー:
GaAlAs,λmax;約780nm)、赤色レーザ
ー光(半導体レーザー:AlGaInAs,λmax;
約670nm)、緑色レーザー光(ヘリウム・ネオンレ
ーザー,λmax;約544nm)で露光した。又、試
料は回転ドラムに吸引密着して回転数2000枚点/分
で行い、主走査と副走査で画像を記録した。ただし、そ
の際、赤外半導体レーザーを12個並べ、光学的手段を
介して上記ハロゲン化銀感光材料に12ビームのレーザ
ー光として同時の露光を行った。
【0123】露光を行った試料を下記の処理工程により
処理を行って白地画像を得た。これを試料101とし
た。
【0124】 各工程の処理液組成は以下の通りである。
【0125】 (発色現像液組成) ベンジルアルコール 15.0ml 硫酸第二セリウム 0.015g エチレングリコール 8.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.6g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g T−1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 4.5g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレングリコール 15.0ml 水を加えて全量を1000mlとし、pH10.15に調整する。
【0126】 (漂白定着液組成) ジエチレントリアミン五酢酸第2鉄アンモニウム 90.0g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g チオ硫酸アンモニウム(70%水溶液) 180.0ml 亜硫酸アンモニウム(40%水溶液) 27.5ml 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.15g 炭酸カリウム又は氷酢酸でpH7.1に調整し、水を加えて全量を1000m lとする。
【0127】 (安定化液組成) o−フェニルフェノール 0.3g 亜硫酸カリウム(50%水溶液) 12.0ml エチレングリコール 10.0g 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 2.5g 塩化ビスマス 0.2g 硫酸亜鉛・7水塩 0.7g 水酸化アンモニウム(28%水溶液) 2.0g ポリビニルピロリドン(K−17) 0.2g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 2.0g 水を加えて全量を1000mlとし、水酸化アンモニウム又は硫酸でpH7. 5に調整する。
【0128】尚、安定化処理は3槽構成の向流方式にし
た。以下にランニング処理を行う際の補充液の処方を示
す。
【0129】 (発色現像補充液) ベンジルアルコール 18.5ml 硫酸第二セリウム 0.015g エチレングリコール 10.0ml 亜硫酸カリウム 2.5g 臭化カリウム 0.3g 塩化ナトリウム 0.2g 炭酸カリウム 25.0g T−1 0.1g ヒドロキシルアミン硫酸塩 5.0g ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム 2.0g 4−アミノ−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩 5.4g 蛍光増白剤(4,4′−ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体) 1.0g 水酸化カリウム 2.0g ジエチレングリコール 18.0ml 水を加えて全量を1リットルとし、pH10.35に調整する。
【0130】(漂白定着液補充液)前記漂白定着液に同
じ。
【0131】(安定化液補充液)前記安定化液に同じ。
【0132】尚、補充量は下記の通り。 発色現像液 500ml/m2 漂白定着液 350ml/m2 安定液 400ml/m2 現像はコニカ社製:Digital Konsensu
sの自動現像機を用い、補充された発色現像液の総量が
発色現像槽の液量の2倍相当量となるまで継続的に処理
を行った。尚、安定化処理槽の液は1〜3槽、共に45
ml/秒で循環させた。
【0133】次に、試料が安定化処理の第3槽から乾燥
へ進む過程で第3槽内の液を循環させ、その循環液が4
5ml/秒で試料表面(試料両端から285mmの位
置)に噴射されるように変更した装置を用い、その他は
上記と同様にして試料102を得た。
【0134】次に、試料が安定化処理の第3槽から乾燥
へ進む過程で第3槽内の液を循環させその循環液が試料
の左右両端から40mmの位置に各10ml/秒、試料
両端から285mmの位置に25ml/秒で噴出される
ように噴出口を変更した装置を用い、その他は上記と同
様にして試料103を得た。
【0135】又、幅方向長さが296mmの試料を試料
101と同様の方法で露光処理し、試料104を得た。
【0136】更に第3槽の循環液が試料の左右両端から
20mmの位置に各10ml/秒、試料両端から148
mmの位置に25ml/秒で噴出されるように噴出口を
変更し、その他は試料104と同様の方法で試料105
を得た。
【0137】試料101〜105について以下の評価を
行った。 《白地評価》原稿の網点画像情報を入力して、露光処理
された試料について、下記位置の白地をX−Rite社
製:X−Rite528で色調(L*,a*,b*)を測
定した。測定点(図1、図2に示す印の9点)の色調の
変動(L*,a*,b*の標準偏差)を求める。この値が
小さい程、バラツキが少ないことを示す。
【0138】結果を表1に示す。
【0139】
【表1】
【0140】表1より本発明の試料102及び103
は、試料101に比べ色調の変動が少なく、バラツキが
改良されていることが判る。更に循環液吐出量に幅方向
で差をつけた試料103で、より改良されていることが
判る。これは、試料に吐出する循環液量に傾斜をつけた
ことで白地変動が発生し易い幅手方向の中心部と両端部
の変動差が小さくなったことが要因と見られる。又、幅
方向の短い試料においても、幅方向に長い試料に比べ改
良幅はやや小さいものの改良が見られる。
【0141】実施例2 安定化処理の第3槽において、処理終了15秒前、10
秒前及び5秒前の点で、それぞれ循環液が試料に吐出さ
れるように吐出口を変更した装置を用い、その他は実施
例1の試料101と同様にして試料201、202,2
03を得た。
【0142】これら試料を用いて実施例1と同様に測定
を行った結果を表2に示す。
【0143】
【表2】
【0144】本発明の試料203についても、比較試料
201,202に比べ色調変動が改良されることが判
る。
【0145】実施例3 安定化処理第3槽の内温を30℃に保ち、それ以外は試
料101と同様の方法で試料301を得た。次に、同第
3槽の内温を43℃に保ち、それ以外は試料101と同
様にして試料302を得た。更に、同第3槽の内温を4
5℃、50℃に、それぞれ保つた他は同様にして試料3
03、304を得た。これら試料について実施例1と同
様に測定を行った結果を表3に示す。
【0146】
【表3】
【0147】本発明の試料302、303は、比較試料
301、304に比べ色調変動が小さくなっていること
が判る。
【0148】実施例4 安定化処理を2槽構成の向流方式に変更し、第3槽を全
て水に変更し、かつ第3槽には感光材料1m2当たり3
00mlの水を補充する構成に変更した。尚、安定化処
理の補充は2層目に400ml/m2行うこととした。
【0149】試料101と同様の方法で露光を行い、本
構成で処理を行った。得られた試料を401とした。次
に、幅方向長さが296mmの試料を、試料401と同
様の方法で露光処理し試料402を得た。
【0150】これら試料について実施例1と同様に測定
を行った結果を表4に示す。
【0151】
【表4】
【0152】表4より、本発明の試料401、402に
おいても白地の面内バラツキ改良の効果が得られている
ことが判る。
【0153】
【発明の効果】本発明により、校正用カラー画像(カラ
ープルーフ)作製に際し、白地に優れ、かつ面内バラツ
キの少ない画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施において、露光処理した試料の白
地色調を測定する位置の一例を示す平面図(試料横幅5
70mmの場合)。
【図2】本発明の実施において、露光処理した試料の白
地色調を測定する位置の他の例を示す平面図(試料横幅
296mmの場合)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H016 BL04 CA04 2H098 BA16 BA30 DA07 FA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を有する
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像、漂白定
    着、安定化処理及び乾燥を経て画像を得る画像形成方法
    において、安定化処理終了後、乾燥までの間に、該感光
    材料の表面に安定化処理槽の循環液を直接噴射すること
    を特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を有する
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像、漂白定
    着、安定化処理及び乾燥を経て画像を得る画像形成方法
    において、該感光材料の表面に直接噴射される安定化処
    理槽循環液の流量が感光材料の幅方向に可変であること
    を特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】 感光材料の表面に直接噴射される安定化
    処理槽の循環液の流量が、該感光材料の幅方向両端より
    も中心部が多いことを特徴とする請求項2記載の画像形
    成方法。
  4. 【請求項4】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を有する
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像、漂白定
    着、安定化処理及び乾燥を経て画像を得る画像形成方法
    において、安定化処理終了前5秒以内に安定化処理槽の
    循環液を処理槽内で該感光材料の表面に噴射することを
    特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を有する
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像、漂白定
    着、安定化処理及び乾燥を経て画像を得る画像形成方法
    において、最終の安定化処理槽の温度を40〜45℃に
    保持することを特徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】 支持体上にハロゲン化銀乳剤層を有する
    ハロゲン化銀カラー写真感光材料を発色現像、漂白定
    着、安定化処理及び乾燥を経て画像を得る画像形成方法
    において、安定化処理終了後、乾燥までの間に該感光材
    料1m2の処理当たり300ml以上の水が補充される
    水洗浴で処理されることを特徴とする画像形成方法。
  7. 【請求項7】 処理される感光材料の幅方向の長さが4
    50mm以上であることを特徴とする請求項1又は6記
    載の画像形成方法。
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