JP2002323506A - 分注装置 - Google Patents

分注装置

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JP2002323506A
JP2002323506A JP2001130646A JP2001130646A JP2002323506A JP 2002323506 A JP2002323506 A JP 2002323506A JP 2001130646 A JP2001130646 A JP 2001130646A JP 2001130646 A JP2001130646 A JP 2001130646A JP 2002323506 A JP2002323506 A JP 2002323506A
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JP2001130646A
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English (en)
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Yoshiyuki Kitao
由之 北尾
Hiroshi Akao
浩 赤尾
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の分注装置では、分注異常が発生した検
体の後処理は、人手による作業のため検体数が多くなる
と、作業者にとって負担となっている。 【解決手段】 各子検体18ごとに分注の良否を判定す
る。分注管理部40は、各子検体18ごとに、ラック識
別情報と、分注良否情報と、子検体位置情報とを対応付
けて管理する。ラック60の取り出し時に、ラック識別
情報が読み取られると、そのラック内に分注不良子検体
があるか否かが表示される。そのラックからの子検体の
取り出し時に、子検体識別情報が読み取られ、それが分
注不良子検体であるか否かが表示される。画面上に、分
注不良子検体の位置情報を表示させるようにしてもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分注装置に関す
る。特に本発明は、分注不良となった子検体(分注不良
子検体)の管理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分注装置においては、親検体から
子検体を分注により作成する際に、所定の液量が分注さ
れないなどの分注不良が発生した場合には、例えば、一
連の分注処理の完了時点であるいは所定の時点で、プリ
ンタによってその事実が紙面上に印字される。作業者は
分注作業が終わった後にプリンタによる印字結果を読み
取り、読み取った情報に基づいて、多数の子検体の中か
ら分注不良子検体を探し出している。作業者(ユーザ)
は、探し出した分注不良子検体について、例えば、実際
に目視による判断をし、キーボード入力などにより、そ
の判断結果(及びそれに基づく処置)についての入力を
行っている。具体的には、例えば、許容できない分注不
良の子検体については再分注の指示が入力され、一方、
許容できる分注不良の子検体について適正分注とみなす
所定の入力がなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、分注装置にお
いては、分注台上に複数のラック(子検体ラック)が載
置され、各ラックには複数の子検体(子検体容器)が起
立保持されている。つまり、一連の分注工程の完了後に
おいては、多くの子検体が作成される。
【0004】このような背景の下、分注異常が発生した
子検体の後処理は、人手による作業であるために、作業
者にとって煩雑であり大きな負担となる。詳述すると、
分注不良子検体の特定あるいは抜き取りは、上述の従来
例では、プリンタの印字結果を見ながらの作業であり、
つまり印字結果に基づいて多数の子検体の中から分注不
良子検体を探し出す作業を行う必要があり、そのような
作業は極めて煩雑で時間がかかるものである。更に、作
業者は、分注不良子検体の確認後、その後の処置内容を
入力する際に、子検体の識別番号を例えばキーボードを
用いて入力しており煩雑である。
【0005】そこで本発明は、上記の課題を解決するこ
とのできる分注装置を提供することを目的とする。
【0006】詳しくは、本発明の目的は、分注完了後、
複数の子検体の中から分注不良子検体を容易に特定でき
るようにすることにある。また、本発明の他の目的は、
ラック取り出しに際して分注不良子検体の存否を簡単に
確認できるようにし、分注不良子検体が存在しないラッ
クについては照合などの作業を不要にできるようにする
ことにある。また、本発明の他の目的は、各子検体ごと
に分注不良子検体か否かを簡単に識別できるようにする
ことにある。更に、本発明の他の目的は、分注不良子検
体についての措置を確実に確認できるようにすることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、親検体から分
注によって作成される複数の子検体を収容した各ラック
にラック識別情報を含むラックラベルが付された分注装
置において、前記各子検体ごとにその作成時における分
注良否を判定する良否判定手段と、前記ラック識別情報
に対応付けて、前記各子検体ごとに前記分注良否を示す
良否情報を格納するデータテーブルと、前記ラックラベ
ルのラック識別情報を読み取るラック識別情報読取手段
と、前記データテーブルを参照し、前記読み取られたラ
ック識別情報によって識別されるラックについて、それ
に収容された複数の子検体中に分注不良子検体が含まれ
ているか否かを判定するラック用判定手段と、前記ラッ
ク用判定手段による判定結果を報知するラック用報知手
段と、を備えることを特徴とする。
【0008】これにより、例えば、ラック載置状態にお
いて、あるいは、ラックを取り出す際などに、そのラッ
クラベル上のラック識別情報を読み取らせることによっ
て、当該ラック内に不良子検体が含まれるか否かの情報
を入手でき、ラックに収容された子検体の個々について
逐次調査することなく、一括して分注不良子検体の有無
を簡便に確認することができ、作業効率が向上する。上
記構成において、子検体(子検体容器)を収容したラッ
クは例えば試験管ラックであり、そこに付されるラック
ラベルは例えば光学的に読み取られるバーコードラベル
である。
【0009】望ましくは、前記データテーブルは、前記
各子検体ごとに、前記良否情報に加えて子検体位置情報
を関連付けて格納し、前記ラック用報知手段は、前記デ
ータテーブルを参照し、前記分注不良子検体について、
その子検体位置情報を表示する処理を実行する。
【0010】これによれば、ユーザは、分注不良子検体
がラック上のどの場所にあるかを表示画面上において容
易に知ることができる。
【0011】また、本発明は、親検体から分注によって
作成された各子検体に子検体識別情報を含む子検体ラベ
ルが付された分注装置において、前記各子検体ごとにそ
の作成時における分注の良否を判定する良否判定手段
と、前記子検体識別情報に対応付けて、前記各子検体ご
とに分注良否を示す良否情報を格納するデータテーブル
と、前記各子検体に付された子検体ラベルから子検体識
別情報を読み取る子検体識別情報読取手段と、前記デー
タテーブルを参照し、前記読み取られた子検体識別情報
によって識別される子検体について、それが分注不良子
検体であるか否かを判定する子検体用判定手段と、前記
子検体用判定手段による判定結果をユーザに報知する子
検体用報知手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】これによれば、例えばラックから子検体を
取り出す(抜き出す)際などに、その子検体ラベル上の
子検体識別情報を読み取らせることによって、ユーザは
当該子検体が分注不良子検体であるか否かを容易に知る
ことができる。
【0013】また、本発明は、親検体から分注によって
作成された各子検体に子検体識別情報を含む子検体ラベ
ルが付され、且つ、複数の子検体を収容した各ラックに
ラック識別情報を含むラックラベルが付された分注装置
において、前記各子検体ごとにその作成時における分注
良否を判定する良否判定手段と、前記子検体識別情報、
前記ラック識別情報、及び、前記分注良否を示す良否情
報を相互に関連付けて格納するデータテーブルと、当該
分注装置の分注台上から取り出されたラックについて、
そのラックラベルからラック識別情報を読み取るラック
識別情報読取手段と、前記データテーブルを参照し、前
記読み取られたラック識別情報によって識別されるラッ
クについて、それに収容された複数の子検体中に分注不
良子検体が含まれているか否かを判定するラック用判定
手段と、前記ラック用判定手段の判定結果に従って、前
記ラック識別情報によって識別されるラックに前記分注
不良子検体が含まれていることを報知するラック用報知
手段と、前記分注不良子検体が含まれていると報知され
たラックから取り出された子検体について、その子検体
ラベルから子検体識別情報を読み取る子検体識別情報読
取手段と、前記データテーブルを参照し、前記読み取ら
れた子検体識別情報によって識別される子検体につい
て、それが分注不良子検体であるか否かを判定する子検
体用判定手段と、前記子検体用判定手段による判定結果
に従って、前記読み取られた子検体識別情報によって識
別される子検体が前記分注不良子検体であるか否かを報
知する子検体用報知手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0014】これによれば、まず、ユーザは、個々のラ
ック内に不良子検体が含有されているか否かを簡便に調
べることができる。さらに、そのラック内に不良子検体
が存在すると報知された場合に、ラックから取り出した
子検体についてそれが分注不良子検体であるか否かを容
易に確認できる。よって、ラック単位での分注不良子検
体の有無の確認(一括確認)と、個別的な分注不良子検
体の確認(個別確認)とを併用することによって、作業
効率を高められる。なお、分注不良子検体について、ラ
ック上の存在位置に関する情報を表示するようにすれ
ば、分注不良子検体の特定をより容易に行うことができ
る。
【0015】望ましくは、前記子検体用報知手段によっ
て報知された不良子検体について、ユーザ判定結果を受
け付けるユーザ判定結果受付手段を含み、前記ユーザー
判定結果が前記データテーブルに登録される。
【0016】これによれば、自動判定によって分注不良
と判定された子検体について実際にユーザによって目視
判断を行った結果を分注装置に登録することができる。
例えば、許容できる分注不良であれば、当該子検体につ
いて適正分注の確定登録を行ってもよいし、また、許容
できない分注不良であれば、当該子検体について分注不
良の確定登録を行ってもよい。
【0017】また、本発明は、親検体から分注によって
作成された各子検体に子検体識別情報を含む子検体ラベ
ルが付され、且つ、複数の子検体を収容した各ラックに
ラック識別情報を含むラックラベルが付された分注装置
において、前記各子検体ごとにその作成時における分注
良否を判定する良否判定手段と、前記子検体識別情報、
前記ラック識別情報、前記分注良否を示す良否情報、及
び、子検体位置情報を相互に関連付けて格納するデータ
テーブルと、前記ラックラベルからラック識別情報を読
み取るラック識別情報読取手段と、前記データテーブル
を参照し、前記読み取られたラック識別情報によって識
別されるラックに前記分注不良子検体が含まれている場
合に、その分注不良子検体の子検体位置情報を表示する
処理を実行するラック用報知手段と、前記分注不良子検
体が含まれているラックから、当該分注不良子検体が取
り出された際に、その子検体ラベルの子検体識別情報を
読み取る子検体識別情報読取手段と、前記分注不良子検
体について前記子検体識別情報の読み取りが行われた場
合に当該分注不良子検体について取り出し確認処理を行
う手段と、を含むことを特徴とする。
【0018】上記構成によれば、分注不良子検体をラッ
クから取り出した際に、その子検体ラベルの子検体識別
情報が読み取られ、それによって、分注不良子検体が適
正にラックから抜き出されてユーザ措置がなされたこと
を確認できる。上記の取り出す確認処理は、上記のデー
タテーブル上に抜き取り事実を登録して管理する処理で
あるのが望ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明する。
【0020】図1は、本発明の実施形態に係る分注装置
10の全体構成を示すブロック図である。分注装置は1
0は、たとえば病院の検査室に設置され、検査前の検体
前処理装置として機能する。例えば試験管や採血管など
からなる親検体容器12には、たとえば採血で採取され
た血液などの親検体14が収容されている。ここで、親
検体14は、たとえば血清である。親検体14(親検体
容器12)は、例えばラック(図示せず)単位で搬送さ
れる。
【0021】親検体14は、所定の分注位置において、
後述のノズル20によって吸引され、その吸引された親
検体が、子検体18として子検体容器16に分注され
る。各子検体容器16は、試験管などの容器で構成さ
れ、それらが整列された状態で、ラック(子検体ラッ
ク)60に収容(起立保持)されている。ここで、各子
検体容器16には、各子検体を識別する情報(子検体識
別情報としての子検体ID)を含む子検体ラベル19が
貼付されている。子検体ラベル19の具体例は、バーコ
ードラベルである。子検体ラベル19が子検体容器16
に貼付されたときの子検体ラベル19の向きは、縦横ど
ちらでもよい。
【0022】各子検体容器16はラック60に収容され
ている。各ラック60には、ラックを識別する情報(ラ
ック識別情報としてのラックID)が割り当てられてい
る。各ラック60には、ラック識別情報を含むラックラ
ベル62が貼付されている。ラックラベル62の具体例
は、バーコードラベルである。そして、各ラック60
は、本実施形態において、手作業で、分注台(分注テー
ブル)上における予め決められた位置にセットされ、ま
た手作業で取り出される。なお、ラックラベル62がラ
ック60に貼付されたときのラックラベル62の向き
は、縦横どちらでもよいが、光学的読み取り走査方向を
一致させる観点から、上記子検体ラベル19の向きと一
致させるのが望ましい。
【0023】親検体14の分注は、具体的にはノズル2
0によって行われる。ノズル20は、駆動機構24によ
って3次元的に移動自在に構成されており、また、その
ノズル20には分注ポンプ22がエアホース23を介し
て接続されている。制御部30は、ポンプ制御部32お
よび駆動制御部34を備える。ポンプ制御部32は、分
注ポンプ22の動作を制御し、駆動制御部34は、駆動
機構24の動作を制御する。
【0024】親検体14の分注を行う場合には、駆動制
御部34が駆動機構24を制御するとともに、ポンプ制
御部32が分注ポンプ22を制御することにより、ノズ
ル20内に所定量の親検体が吸引される。そして、ノズ
ル20から1又は複数の子検体容器16へ親検体を吐出
することにより1又は複数の子検体18が生成される。
この際、制御部30は、分注を行った位置に基づいてど
のラック60に収容された子検体容器16に検体の吐出
を行ったのか、などに関する分注処理情報を分注管理部
40に送信する。
【0025】本実施形態では、各分注ごとに分注不良
(分注異常)を検出して分注良否を判定する分注判定部
26が設けられている。この場合、分注不良は、配管系
内の圧力検出結果、ノズル20のジャミングセンサの出
力、などの1又は複数の情報から判断可能であるが、子
検体容器16に吐出された子検体18の液面を測定する
液面センサ、または、子検体18の液量を測定する液量
センサなどの分注結果を直接的に測定するものであって
もよい。分注判定部26から出力される個々の子検体1
8の分注良否の情報は分注管理部40に送信される。
【0026】なお、各分注における分注量、分注元、分
注先などの各種の制御情報はあらかじめ制御部30に対
してデータとして与えられている。
【0027】分注管理部40は、制御部30から送信さ
れた分注処理情報、および分注判定部26から送信され
た分注良否情報を記憶し、ラック識別情報および子検体
識別情報に相互に関連付けて、それらの情報を管理す
る。そして、後述のように、ユーザによって取り出され
たラック60に、分注不良の子検体18が含まれている
場合には、表示部50にその旨、および分注不良子検体
がラック60内のどの位置にあるかを示すことができ
る。これにより、ユーザは分注不良子検体があることを
認知し、その分注不良子検体がある位置を容易に知るこ
とができる。
【0028】なお、分注管理部40は、後段の検査装置
あるいは病院内のホストコンピュータと通信可能に接続
されており、分注管理部40が有する各子検体18の分
注良否情報等を必要に応じて送信することができる。
【0029】ここで、識別情報読取部42は、ラックラ
ベル62からラックIDを光学的に読み取る機能と、子
検体ラベル19から子検体IDを光学的に読み取る機能
とを有するラベルリーダである。識別情報読取部42の
具体例は、可搬型のバーコードリーダであって、ラック
設置状態あるいはラック持ち上げ状態において、ラック
ラベル62の読み取りを行える。また、ラックから子検
体を抜き出した状態で、その子検体ラベル19の読み取
りを行える。なお、場合により、ラック上に子検体が保
持された状態で、その子検体ラベル19の読み取りを行
うことも考えられる。ラックラベル62及び子検体ラベ
ル19の読み取りを同じバーコードリーダで行えば、装
置構成を簡略化できる。なお、ラックIDと子検体ID
はそれぞれ異なるデータ属性をもっており、それに基づ
いて両者が識別される。
【0030】識別情報読取部42によって読み込まれた
ラックID、または子検体IDは、分注管理部40に送
られる。分注管理部40は、送信されたラックIDに分
注不良検体が含まれるか否か、または送信された子検体
IDが不良検体であるか否かを判断し、判断結果を表示
部50に表示する処理を実行する。これにより、ユーザ
は、分注不良子検体の確認作業を効率的に行うことがで
きる。また、上記の子検体IDが分注不良子検体のもの
であれば、分注管理部40は、その子検体IDの読み取
り事実をもって、分注不良子検体のユーザによる抜き取
り措置の遂行を確認し、それを登録する。その登録は、
後述の分注処理テーブル上になされてもよいし、別の記
憶領域上に登録されてもよい。なお、分注完了から一定
時間経過しても抜き取り措置がなされない分注不良子検
体についてはアラームを発生させるようにしてもよい。
【0031】判断結果を見たユーザは、実際に分注不良
子検体を目視確認し、その子検体について本当に分注不
良であるか否かを実際に判定することもできる。たとえ
ば、目視判断により多少の液量不足はOKとして、当該
子検体については適正分注の登録を行って、それを次の
検査分析工程にまわしてもよい。一方、液量不足が著し
いものについては、当該子検体について分注不良を確定
登録を行って、それについて再分注処理の指示を入力し
てもよい。具体的には、ユーザによる判定結果(対処指
示の情報を含む)は、ユーザ判定結果情報としてユーザ
判定入力部44に入力され、入力内容は、分注管理部4
0が有する情報として付加され、あるいは反映される。
【0032】図2は、分注管理部40の具体的な構成例
を示すブロック図である。分注管理部40は、分注情報
入力部70、メモリ上に構築されるデータテーブルとし
ての分注処理テーブル72、判定部74、および分注情
報送信部80を含む。
【0033】分注情報入力部70は、制御部30と分注
判定部26とから、それぞれ分注処理情報と分注良否情
報を受け取り、受け取った情報を分注処理テーブル72
上に書き込む。分注処理テーブル72の詳細については
後述する。
【0034】判定部74は、識別情報読取部42によっ
て読み取られたラックID、または子検体IDに基づい
て、分注処理テーブル72を参照し、ラック単位あるい
は子検体単位で、分注良否に関する判定を行う。判定部
74は、ラック用判定部76および子検体用判定部78
によって構成される。
【0035】具体的には、ラック用判定部76は、読み
取られた情報がラックIDであることを認識し、そのラ
ックIDによって特定されるラックに分注不良子検体が
含まれるか否かを分注処理テーブル72を参照して判定
する。この判定結果は、表示部50に表示される。ま
た、子検体用判定部78は、読み取られた情報が子検体
IDであることを認識し、その子検体が分注不良子検体
であるか否かを分注処理テーブル72を参照して判定す
る。この判定結果は、表示部50に表示される。
【0036】分注情報送信部80は、所定の条件を満た
す場合において、分注処理テーブル72に記憶された情
報を例えば後段の検査装置やホストコンピュータへ送信
する。これによって、検査装置においては、各子検体の
検査を行う場合に、各子検体の液量などが適正であるか
などの情報を入手し、その情報を試料吸引や試料吐出の
制御パラメータとして役立てることができる。また、分
注処理テーブル72に記憶された情報を病院のホストコ
ンピュータに送信し、分注動作に対する情報を一元管理
することもできる。
【0037】図3は、分注処理テーブル72の典型例を
示す図である。分注処理テーブル72では、子検体ID
ごとに、ラックID、分注良否情報、ラック60上の位
置、およびユーザ判定結果情報が相互に関連付けられつ
つ格納されている。ここで、分注良否情報については、
たとえば分注が適正であった場合には「良」、分注が不
良であった場合には「不良」などと登録される。ラック
上の位置に関しては、図1に示されたラック60(子検
体容器16を3個ずつ2列収容)を例にすると、ラック
ラベル62が付加された面に近い方の列を前列、ラック
ラベル62が付加された面に遠い方の列を後列とし、
「前列左」、「前列中」などと記載される。その場合
に、ラック上の子検体配列を模式的に示すパターンを表
示し、そのパターン上において分注不良の子検体を識別
表示するようにしてもよい。ユーザ判定結果情報につい
ては、分注良否情報が「良」である場合には、ユーザに
よる判定は不要であるので、「判定不要」と自動的に登
録される。分注良否情報が「不良」である場合には、ユ
ーザ判定がなされるが、ここで、ユーザ判定が行われて
いない場合には「未判定」とし、ユーザ判定があったも
のについては、ユーザ判定結果に従って「良」または
「不良」と登録される。なお、分注不良子検体につい
て、その子検体IDの読み取りがなされた時に、分注処
理テーブルにその抜き取りの事実をフラグとして登録す
るようにしてもよい。
【0038】なお、分注情報送信部80は、分注良否情
報が「良」の子検体18については当該情報を送信し、
また、分注良否情報が「不良」の子検体18については
ユーザー判定結果情報を送信するようにしてもよいし、
全情報の送信を行うようにしてもよい。
【0039】以下に、ラック60に分注不良子検体があ
るか否かの判定およびその結果表示の動作例についてフ
ローチャートを用いて説明する。
【0040】図4は、ラック60に対する分注不良子検
体に関する判定および判定結果表示を行う場合の各工程
を示すフローチャートである。まず、ユーザが分注テー
ブル上から取り出したあるいは分注テーブル上に載置さ
れているラック60について、そのラックラベル62か
らラックIDが読み取られる(S10)。分注処理テー
ブル72を参照し、読み取られたラックIDに対応する
ラック60に、分注不良子検体が含まれるか否かが判定
される(S20)。当該ラック60に分注不良子検体が
含まれていない場合には、分注不良子検体が存在しない
旨を表示し(S30)、ここでの処理は終了する。当該
ラック60に分注不良子検体が含まれている場合には、
分注不良子検体がある旨を表示する(S40)。さら
に、分注不良子検体がラック60上のどの位置にあるか
の情報が、文字情報、またはグラフィックにより表示さ
れる(S50)。このときの表示画面は後述する。
【0041】以上の動作により、ユーザは、ラック60
に収容された子検体容器16に分注不良子検体が含まれ
るか否かを簡便に認知することができ、作業効率を向上
させることができる。
【0042】図5は、ラック60に不良検体が含まれる
場合の表示画面100の一例である。表示画面100上
では、ラックIDに対応するラック60についての判定
結果が文字情報で示されている。また、分注不良子検体
がラック60のどこに位置するかがグラフィックとして
表示されている。分注不良子検体の位置は、色を変える
ことにより、より分かり易くすることができる。このよ
うに、分注不良子検体がある位置を分かり易く表示する
ことで、分注不良子検体の抜き取りに手間をかけずに、
即座にそれを行うことができる。
【0043】次に、この表示画面100を見たユーザが
ラック60から子検体を抜き取る際の処理例についてフ
ローチャートを用いて説明する。
【0044】図6は、子検体容器16を抜き取る際の処
理例を示すフローチャートである。まず、ラックから取
り出された(読み取り対象とされた)子検体容器16の
子検体ラベル19から子検体IDが読み取られる(S1
00)。分注処理テーブル72を参照し、子検体IDに
対応する子検体18が分注不良子検体か否かが判定され
る(S110)。子検体18が分注不良子検体でない場
合には、その旨が判定結果として表示され(S12
0)、ここでの処理は終了する。子検体18が分注不良
子検体の場合には、その子検体18が分注不良子検体で
あることが判定結果として表示される(S130)。こ
れと共に、当該分注不良検体について抜き取りの事実が
装置側において確認される。前記表示を見たユーザによ
り目視による判定が行われた後、ユーザの判定結果が入
力される(S140)。入力されたユーザ判定結果が分
注処理テーブル72に登録される(S150)。
【0045】これによれば、ユーザはラックから抜き取
った子検体18が分注不良子検体であるか否かを、簡便
かつスピーディに確認することができ、作業効率が向上
する。また、子検体の取り違いを防止できる。
【0046】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明に
よれば、ラックに分注不良子検体が含まれているかを簡
便に確認できる。また、各子検体について分注不良子検
体であるか否かを簡便に確認できる。本発明によれば、
分注不良への対処作業負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る分注装置の全体構成
を示すブロック図である。
【図2】 分注管理部の構成を示すブロック図である。
【図3】 分注処理テーブルの典型例を示す図である。
【図4】 ユーザが取り出したラックに対する不良検体
に関する判定および判定結果の表示の動作例を示すフロ
ーチャートである。
【図5】 ラックに不良検体が含まれる場合の表示画面
一例を示す図である。
【図6】 子検体容器を抜き取った後の処理例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 分注装置、12 親検体容器、14 親検体、1
6 子検体容器、18子検体、19 子検体ラベル、2
0 ノズル、22 分注ポンプ、23 エアホース、2
4 駆動機構、26 分注判定部、30 制御部、32
ポンプ制御部、34 駆動制御部、40 分注管理
部、42 識別情報読取部、44 ユーザ判定入力部、
50 表示部、60 ラック、62 ラックラベル、7
0 分注情報入力部、72 分注処理テーブル、74
判定部、76 ラック用判定部、78 子検体用判定
部、80 分注情報送信部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親検体から分注によって作成される複数
    の子検体を収容した各ラックにラック識別情報を含むラ
    ックラベルが付された分注装置において、 前記各子検体ごとにその作成時における分注良否を判定
    する良否判定手段と、 前記ラック識別情報に対応付けて、前記各子検体ごとに
    前記分注良否を示す良否情報を格納するデータテーブル
    と、 前記ラックラベルのラック識別情報を読み取るラック識
    別情報読取手段と、 前記データテーブルを参照し、前記読み取られたラック
    識別情報によって識別されるラックについて、それに収
    容された複数の子検体中に分注不良子検体が含まれてい
    るか否かを判定するラック用判定手段と、 前記ラック用判定手段による判定結果を報知するラック
    用報知手段と、 を備えることを特徴とする分注装置。
  2. 【請求項2】 前記データテーブルは、前記各子検体ご
    とに、前記良否情報に加えて子検体位置情報を関連付け
    て格納し、 前記ラック用報知手段は、前記データテーブルを参照
    し、前記分注不良子検体について、その子検体位置情報
    を表示する処理を実行することを特徴とする請求項1に
    記載の分注装置。
  3. 【請求項3】 親検体から分注によって作成された各子
    検体に子検体識別情報を含む子検体ラベルが付された分
    注装置において、 前記各子検体ごとにその作成時における分注良否を判定
    する良否判定手段と、 前記子検体識別情報に対応付けて、前記各子検体ごとに
    分注良否を示す良否情報を格納するデータテーブルと、 前記各子検体に付された子検体ラベルから子検体識別情
    報を読み取る子検体識別情報読取手段と、 前記データテーブルを参照し、前記読み取られた子検体
    識別情報によって識別される子検体について、それが分
    注不良子検体であるか否かを判定する子検体用判定手段
    と、 前記子検体用判定手段による判定結果を報知する子検体
    用報知手段と、 を備えることを特徴とする分注装置。
  4. 【請求項4】 親検体から分注によって作成された各子
    検体に子検体識別情報を含む子検体ラベルが付され、且
    つ、複数の子検体を収容した各ラックにラック識別情報
    を含むラックラベルが付された分注装置において、 前記各子検体ごとにその作成時における分注良否を判定
    する良否判定手段と、 前記子検体識別情報、前記ラック識別情報、及び、前記
    分注良否を示す良否情報を相互に関連付けて格納するデ
    ータテーブルと、 前記ラックラベルからラック識別情報を読み取るラック
    識別情報読取手段と、 前記データテーブルを参照し、前記読み取られたラック
    識別情報によって識別されるラックについて、それに収
    容された複数の子検体中に分注不良子検体が含まれてい
    るか否かを判定するラック用判定手段と、 前記ラック用判定手段の判定結果に従って、前記ラック
    識別情報によって識別されるラックに前記分注不良子検
    体が含まれていることを報知するラック用報知手段と、 前記分注不良子検体が含まれていると報知されたラック
    から取り出された子検体について、その子検体ラベルか
    ら子検体識別情報を読み取る子検体識別情報読取手段
    と、 前記データテーブルを参照し、前記読み取られた子検体
    識別情報によって識別される子検体について、それが分
    注不良子検体であるか否かを判定する子検体用判定手段
    と、 前記子検体用判定手段による判定結果に従って、前記読
    み取られた子検体識別情報によって識別される子検体が
    前記分注不良子検体であるか否かを報知する子検体用報
    知手段と、 を備えることを特徴とする分注装置。
  5. 【請求項5】 前記子検体用報知手段によって報知され
    た分注不良子検体について、ユーザ判定結果を受け付け
    るユーザ判定結果受付手段を含み、 前記ユーザー判定結果が前記データテーブルに登録され
    ることを特徴とする請求項3または4に記載の分注装
    置。
  6. 【請求項6】 親検体から分注によって作成された各子
    検体に子検体識別情報を含む子検体ラベルが付され、且
    つ、複数の子検体を収容した各ラックにラック識別情報
    を含むラックラベルが付された分注装置において、 前記各子検体ごとにその作成時における分注良否を判定
    する良否判定手段と、 前記子検体識別情報、前記ラック識別情報、前記分注良
    否を示す良否情報、及び、子検体位置情報を相互に関連
    付けて格納するデータテーブルと、 前記ラックラベルからラック識別情報を読み取るラック
    識別情報読取手段と、 前記データテーブルを参照し、前記読み取られたラック
    識別情報によって識別されるラックに前記分注不良子検
    体が含まれている場合に、その分注不良子検体の子検体
    位置情報を表示する処理を実行するラック用報知手段
    と、 前記分注不良子検体が含まれているラックから、当該分
    注不良子検体が取り出された際に、その子検体ラベルの
    子検体識別情報を読み取る子検体識別情報読取手段と、 前記分注不良子検体について前記子検体識別情報の読み
    取りが行われた場合に当該分注不良子検体について取り
    出し確認処理を行う手段と、 を含むことを特徴とする分注装置。
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