JP2002323505A - 検体封入装置 - Google Patents

検体封入装置

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JP2002323505A
JP2002323505A JP2001129365A JP2001129365A JP2002323505A JP 2002323505 A JP2002323505 A JP 2002323505A JP 2001129365 A JP2001129365 A JP 2001129365A JP 2001129365 A JP2001129365 A JP 2001129365A JP 2002323505 A JP2002323505 A JP 2002323505A
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JP2001129365A
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Shinji Tokudaiji
伸二 徳大路
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Chiyoda Manufacturing Corp
Original Assignee
Chiyoda Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラックの取り外しを容易に行なうことがで
き、且つガタつき無く確実にラックが固定される検体封
入装置を提供する。 【解決手段】 スライドガラスに検体を封入し、着脱可
能なラック55に検体封入済みのスライドガラスを収納
する検体封入装置30において、ラック55が、上方に
延出するように立設されたベース部50の所定位置に係
止するように着脱可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドガラスに
検体を封入し、着脱可能なラックに検体封入済みのスラ
イドガラスを収納する検体封入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院などでは、患者の患部から切除した
組織片を検査するため、顕微鏡標本を作成する必要があ
る。顕微鏡標本を作成するには、まずスライドガラス上
に組織片等の検体を載置して脱脂処理と染色処理を行な
う。この後、検体に溶剤が含有された封入剤を滴下し、
この上からカバーガラスを載置する。載置されたカバー
ガラスは、封入剤により固定され、顕微鏡標本の作成が
終了する。
【0003】このような顕微鏡標本を作成するための装
置として、スライドガラス上にすでに検体が添着された
ものに、自動的に封入剤を滴下してカバーガラスを貼り
付けて固定する検体封入装置が従来から知られている。
検体封入装置は、カバーガラスの貼付け工程を自動的に
行ない、最終的に検体が封入されて顕微鏡標本として完
成したスライドガラスをラックに収納するように設けら
れている。最終的に顕微鏡標本として完成されたスライ
ドガラスは、検体封入装置からラックごと人手によって
取り出される。したがって、完成した顕微鏡標本を収納
するラックは、検体封入装置に対して着脱自在となって
いることが必要となる。
【0004】従来の検体封入装置のラックの装着機構に
ついて、図12に示す。ラック装着機構10は、ラック
11と、ラック11を装着しているベース部12とから
構成されている。ベース部12は、検体封入装置(図示
せず)の所定位置において上方に向けて突出している部
材であって、ラック11を上下方向にスライド移動可能
とする構造に形成されている。ラック11は、複数のス
ライドガラスがそれぞれ水平となるように収納される収
納部14が形成されている。なおここでは、1つのベー
ス部12の上下方向に沿って複数個のラック11がスラ
イド可能に装着できる機構について示している。
【0005】ベース部12は、断面視ほぼ凸字状に形成
されており、一方側(図12の矢印E方向)に向けて突
出する突起部12aと、突起部12aからベース部12
の幅方向(図12の矢印F方向)に広がる平板部12b
とから構成される。一方、ラック11は、スライドガラ
スの収納部14と、ベース部12を把持する把持部15
とから構成されている。ラック11の把持部15は、こ
のベース部12の平板部12bを矢印E方向から挟み込
み、突起部12aを矢印F方向の両側から把持するよう
な形状に形成されている。本図に示す把持部15には、
ベース部12の突起部12aに当接して回転するローラ
17が設けられ、ラック11がベース部12の上下方向
に沿ってスライドする際には、スムーズな移動ができる
ように設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の検体封入装置に
おいては、ラックの着脱は、ベース部の上下方向に沿っ
てラックをスライドさせて行なっていた。つまり、ラッ
クを取り外す際には、ラックを上に持ち上げるようにス
ライドさせて、ベース部の上部からラックの把持部をベ
ース部から解除するして取り外すようにしていた。この
ように従来の検体封入装置では、ラックをベース部から
取り外す際には、ラックの最下部がベース部の最上部か
ら外れるまでラックをスライド移動させなくてはなら
ず、取り外しに手間がかかると言う課題があった。特
に、1つのベース部に複数のラックが装着している場合
には、最下部に位置するラックはベース部の最上部まで
スライド移動させなくてはならないので、脱着に手間が
かかっていた。
【0007】また、ラックへのスライドガラスの収納を
スムーズに行なうため、あるいはラックに収納されたス
ライドガラスが破損したりしないようにするため、ラッ
クのベース部上でのガタつきを防止する必要がある。こ
のため、ラックの把持部は比較的強固にベース部を把持
するようにしていた。一方、ラックの脱着は、ラックを
ベース部上で上下にスライドさせて行なうような構造を
採用しているので、ラックが強固にベース部を把持すれ
ばするほどラックのスムーズなスライド移動が阻害さ
れ、ラックの脱着に時間がかかるという課題があった。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
され、その目的とするところは、ラックの取り外しを容
易に行なうことができ、且つガタつき無く確実にラック
が固定される検体封入装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかか
る検体封入装置のラック装着機構によれば、スライドガ
ラスに検体を封入し、着脱可能なラックに検体封入済み
のスライドガラスを収納する検体封入装置において、前
記ラックが、上方に延出するように立設されたベース部
の所定位置に係止するように着脱可能に設けられている
ことを特徴としている。この構成を採用することによっ
て、ラックの着脱をベース部の上下方向にスライドさせ
て行なう必要が無くなり、ラックを着脱する際にはベー
ス部の所定位置に直接着脱できるので、ラックを移動さ
せる距離が短かくなる。このため、ラックの脱着を手間
をかけずに容易に行なうことができる。
【0010】また、本発明は、ラックおよびベース部に
は、前記ラックが前記ベース部に対して水平移動を伴っ
て着脱可能であって、且つ互いに係合可能な係合部が設
けられていることを特徴としている。この構成によれ
ば、ラックの着脱は上下にラックをスライドさせること
なく、係合部同士をスムーズ且つ正確に係合させること
ができる。
【0011】さらに、ベース部の一端部およびラックの
一端部には、少なくともベース部の水平面上の一方方向
へのラックの移動を規制するように形成された、一の係
合部が設けられ、ベース部の他端部およびラックの他端
部には、少なくともベース部の前記一方方向と直交する
水平面上の他方方向へのラックの移動を規制するように
形成された、他の係合部が設けられていることを特徴と
している。この構成によると、ラックとベース部との係
合が確実に行なわれる。
【0012】さらに、ラックは、1つのベース部に複数
個、上下方向に積み重ねて装着可能であって、各ラック
のそれぞれの上下両端部には、積み重ねた際に各ラック
同士が互いに係合可能な上係合部および下係合部が形成
されていることを特徴とする。この構成によれば、ラッ
クを積み重ねるように装着していった場合に、上下間で
のラックのずれを防止することができ、ラックを正確な
位置に装着することができる。
【0013】また、ラックの下面とベース部の下部に
は、互いに係合可能な下係合部およびベース部係合部が
形成されていることを特徴とすると、ラックとベース部
下部の間のずれを防止し、ラックをベース部に対して正
確な位置に装着することができる。
【0014】上係合部および下係合部、または下係合部
およびベース部係合部は、上下いずれかの方向に突出す
る突起部と、該突起部を収納可能な凹部とから成ること
を特徴とする。この構成によると、ベース部にラックを
載せたとき、および上のラックを下のラックに載せたと
きに、突出している側の突起部が凹部内壁面内で上のラ
ックの重量によりずれていき、上下の係合部が完全に係
合することができる。このため、ラックの装着を所定部
位に確実に行なうことができ、ラックの位置がずれたま
まベース部に装着しようとしてもラックの装着作業が正
確に行える。
【0015】また、ラックをベース部に装着する際にラ
ックを突き当てることで、ラックおよびベース部の係合
部同士の位置決めを行なうことができるガイド部を設け
たことを特徴とすると、ガイド部に突き当てたラックの
所定の面は、少なくとも正確な方向に向くので、ラック
の着脱をスムーズ且つ正確に行える。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。まず、図1およ
び図2に基づいて、本発明にかかる検体封入装置の概略
構成について説明する。図1は検体封入装置の外観構造
を示す外観図、図2は検体封入装置のステージ部の構造
を示す説明図である。検体封入装置30には、本体部3
1と、本体部31に設けられた検体封入を行なうステー
ジ部32を覆う透明カバー34とが設けられている。本
体部31の正面には、操作パネル36が設けられてい
る。操作パネル36には、表示画面、スタートボタン、
停止ボタン、封入剤の吐出量を調整する調整つまみ、カ
バーガラスの載置速度を調整する封入速度調整つまみ等
が設けられている。本体部31の、操作パネル36より
も下方の部位には、封入剤が入った容器35が装着され
ている。
【0017】ステージ部32の構造について説明する。
ステージ部32には、すでに検体が付着されたスライド
ガラスが複数枚収納された、バスケットが設けられてい
る(図示せず)。バスケットは複数個まとめてバスケッ
ト容器内に収納されている。スライドガラス40は、吸
着部42を有するスライドアーム44によって吸着され
てバスケット内から取り出される。
【0018】バスケットから取り出されたスライドガラ
ス40は、搬送装置46上に載置され、搬送装置46に
よりステーション1からステーション4までを間欠的に
移動する。ステーション1がバスケットから取り出され
てすぐ載置される部位である。ステーション2は、ステ
ーション1から移動してきたスライドガラス40上に、
分注ノズル48によって封入剤を滴下する部位である。
【0019】ステーション3では、スライドガラス40
の検体上にカバーガラス(図示せず)が載置される。カ
バーガラスは、ホルダ(図示せず)に積み重ねられて収
納され、ホルダセット部41にセットされており、吸着
パッド49によって吸着されてスライドガラス40まで
移動させられる。カバーガラスが載置されたスライドガ
ラス40は、ステーション4へ搬送される。そしてステ
ーション4から、検体が封入されて固定されたスライド
ガラス40が、搬送装置46によって移動して、最終的
にベース部50に装着されたラック(図1,図2では図
示していない)に収納される。
【0020】続いて、図3にベース部50にラック55
を装着したところを示し、ラック50の装着機構につい
て説明する。ラック55は、検体封入装置30のステー
ジ部32において、上方に向けて突出する平板状のベー
ス部50に着脱可能に装着される。なお、本実施形態に
よるラック55は、1個のベース部50に3個装着され
るものであるとする。このラック55の3個という数
は、上述したバスケットの数に合わせて設けられている
ものである。また、1個のラックに収納されるスライド
ガラス40の数は、1個のバスケットに収納されていた
スライドガラスの数と同数である。また、上下に隣接す
る複数のラック55同士は、互いに上下の端部が当接し
て積み重ねられているものである。
【0021】本実施形態によるラック55の装着機構
は、ベース部50に対して上下方向にスライドさせず
に、各ラック55をベース部50の所定の位置に装着さ
せるようにしたものである。この構成について、図4お
よび図5にベース部50の斜視図を示し、まずベース部
50の構造について説明する。ベース部50は、上方に
延びる板状体である本体54と、本体54の下部におい
て複数個のラックのうち最下部のラックを載置するため
の台座52とから構成されている。ベース部50は、ス
テージ部32の所定位置の上下スライド機構部32a
(図示していない)に設置され、搬送装置46によって
搬送されてくるスライドガラス40を、装着されたラッ
クの所定の位置に収納できるように上下動する。なお、
図3において矢印A方向は、操作者が位置している方向
を示している。
【0022】ベース部50の本体54の幅方向の両端部
には、ラック55を固定するための係合部56,58が
設けられている。ベース部50の、操作者(矢印A方向
に位置している)から見て奥側の端部に設けられている
係合部56は、ベース部50の厚さ方向(図面4,5の
矢印C方向)にラック55が移動しないように規制する
ような形状に形成されている。本実施形態の係合部56
の具体的な形状は、操作者側から見てU字状に形成され
た部材である。このような係合部56が、ラック55の
装着される位置に合わせて3カ所に設けられている。
【0023】ベース部50の、操作者側から見て手前側
の端部に設けられている係合部58は、ベース部50の
幅方向(図面4,5の矢印D方向)および厚さ方向(図
面4,5の矢印C方向)にラック55が移動しないよう
に規制するような形状に形成されている。すなわち、本
実施形態による係合部58は、ベース部50の幅方向か
ら厚さ方向に向かって折り曲げられた鉤状に形成された
部材である。この係合部58が、ラック55の装着され
る位置に合わせて3カ所に設けられている。係合部58
は、ベース部50のラック55が装着される面と反対側
の面51において、ネジ59等によって取り付けられて
いる。
【0024】また、ベース部50の一方側の端部におい
ての面51には、厚さが他の部位よりも薄くなるように
形成された薄肉部60が形成されている。この薄肉部6
0は、ベース部50の一方側の端部を上下方向に沿って
連続して形成されている。ここで、係合部58の構造を
さらに詳述すると、ネジ59によってベース部50に取
り付けられた部位から、薄肉部60との間を所定間隔空
けて一方方向に延びる腕部58aと、腕部58aの先端
からラック55が装着される側へ曲げられた鉤部58b
とから構成される。
【0025】次に、図6,図7に基づいてラックの構造
について説明する。ラック55は、スライドガラス40
を複数枚収納可能に形成されている収納部62と、ベー
ス部50に対して係合可能に係合部68,70が設けら
れた基板部64と、取っ手66とから構成されている。
収納部62は、上下方向にスライドガラス40が収納さ
れる部分が複数段整列した棚状に形成されている。
【0026】基板部64の上端部の両端部には、ベース
部50に係合するための係合部68,70が設けられて
いる。これら係合部68,70のうち、操作者(矢印A
方向に位置している)から見て奥側に位置する係合部6
8は、ベース部50のU字状に形成された係合部56と
係合するように、他方方向に突出するような棒状に形成
されている。また、ラック55の係合部68,70のう
ち、操作者から見て手前側に存する係合部70は、ベー
ス部50の鉤状に形成された係合部58および、ベース
部50の一方側の端部と係合するように、鉤状に形成さ
れている。
【0027】係合部70の折り曲げられた先端部70a
(ベース部50の平面部分と平行に配置されている)
は、ベース部50の薄肉部60と、係合部58の腕部5
8aとの間に挟み込まれるように形成されている。ま
た、係合部70の基端部70bは、ベース部50と係合
した際にはベース部50の係合部58の鉤部58bが当
接すると共に、ベース部50の一方側の端部の端50a
面が当接する。
【0028】次に、複数個のラック55が上下方向積み
重ねられた場合、ラック同士の係合について、上述して
きた図4〜図7に基づいて説明する。本実施形態では、
各ラック55の基板部64の上端部の所定位置におい
て、上方に向けて半円形の突起部71(上係合部)が形
成されている。また、各ラック55の基板部64の下端
部の所定位置においては上方に向けて凹設された半円形
の凹部72(下係合部)が形成されている。かかる突起
部71と凹部72は、各ラック55を積み重ねた場合に
は、互いに係合可能な位置に配置されている。
【0029】なお、ベース部50で最下部に配置される
ラック55は、その底が台座52に当接するように形成
されているので、台座52の上面にはラック55の基板
部64の半円形の凹部72にはめ込まれる半円形の突起
部73(ベース部係合部)が設けられている。
【0030】各ラック55と、ベース部50の台座52
にこのような上下方向で係合する係合部を形成したこと
によって、まず最下部のラック55は、ベース部50に
対して正確な位置に装着される。次に、この最下部に装
着されたラック55の上に次のラック55を積み重ねる
際には、最下部に装着されたラック55の突起部71
に、上に装着するラック55の凹部70が進入するよう
に装着する。このため、1つのベース部50に複数個の
ラック55が装着される場合であっても、各ラック55
同士は、位置決めが確実に行えるようになる。
【0031】また、ラック55の取っ手66の位置を、
操作者が位置する側である一方側の側面としたことで、
操作者による操作が行ないやすく、ラック55のベース
部50からの着脱が容易に行なわれる。
【0032】次に、図8〜図11に基づいてラックのベ
ース部への装着手順について説明する。なお、ここで
は、3個のラック55のうち最下部に位置するラック5
5を装着するところを図示している。まず、図8のよう
に、操作者は取っ手66を掴んで、ベース部50一方側
の面と、ラックの他方側の面とを当接させつつ、ベース
部50の幅方向(矢印G)にラック55を移動させてい
く。このため、ベース部50の平面とラック55の平面
とは平行になるので、ベース部の厚さ方向に対しての位
置決めを容易に行えることとなる。さらに、操作者がこ
のままの動作を続けてラック55を移動させていくと、
ラック55の係合部70の基端部70bが、ベース部5
0端部の端面50aに当接し、ベース部50の幅方向へ
の位置決めが行なわれるので、ラックの装着をスムーズ
且つ正確に行なうことができる。このとき、ラック55
は、ベース部50の係合させるべき位置の係合部56,
58よりも上方に位置しているようにする。
【0033】図9では、ラック55の係合部68がベー
ス部50の係合部56の上方に位置し、ラック55の係
合部70がベース部50の係合部58の上方に位置して
いるところを示している。ただし、この時点では、ラッ
ク55とベース部50との間での、係合部同士は接触し
ていない。
【0034】図9の状態から操作者はラック55を下降
させて、図10に示すように係合部68をベース部50
の係合部56に係合させる。この動作により、ラック5
5は、ベース部50の厚さ方向への動きが規制されると
共に、ラック55の凹部72内に台座52の突起部73
が進入する。
【0035】図10に示した状態から、操作者はラック
55の手前側の端部を下降させていく。このとき、ラッ
ク55の重量が台座52の突起部73にかかり、凹部7
2の内壁面の円形に沿ってラック55がずれていき、突
起部73が凹部72にはめ込まれる。このようにしてラ
ックを装着させることで、ラックの位置が特に幅方向に
ずれないように装着可能である。また、装着されると、
ラック55の係合部70は、ベース部50の係合部58
にはめ込まれる。これによりラック55はベース部50
に装着され、上下方向は台座52の上に載置しているこ
とで移動が規制され、各係合部58,70によりベース
部の幅方向と厚さ方向への移動が規制されるので確実に
がたつき無く固定される。
【0036】また、最下部のラック55の上に積み重ね
られるラック55も上記図8から図11で説明した場合
と同様に装着される。
【0037】なお、上述してきた実施形態は、ベース部
に3個のラックを装着するものであったが、ベース部に
いくつのラックを装着するものであってもよい。また、
各係合部の形状としては、上述してきたような形状に限
定するものではなく、他の形状であってもよい。特に、
上述してきた実施形態では、ベース部50の一方の係合
部56がベース部50の厚さ方向への動きを規制し、他
方の係合部58がベース部50の幅方向と厚さ方向への
動きを規制しているが、各係合部においてラック55の
規制方向はこの実施形態に限定されることはない。
【0038】さらに、ベース部の形状としては、上述し
たような平板状のものに限定されることはない。例え
ば、ステージ部から上方に向けて突出する2本の柱状部
材を設け、この柱状部材のそれぞれの所定位置に係合部
を設けてラックを装着させるようにしてもよい。また、
梯子状に形成されたベース部であってもよい。
【0039】上述してきた実施形態での、ラック同士の
係合およびラックの下面とベース部との係合は半円状の
突起部と凹部によって、おこなわれていたが半円状に限
定されることはなく三角形状であってもよいし、さらに
これらの係合は突起部と凹部とによって行なわれるもの
でなくともよい。
【0040】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る検体封入装置によれば、ラ
ックの脱着をベース部の上下方向にスライドさせて行な
う必要が無くなり、ラックの着脱のためにラックを移動
させる距離が短かくなる。このため、ラックの脱着を手
間をかけずに容易に行なうことができる。
【0042】また、ラックおよびベース部には、ラック
がベース部に対して水平移動を伴って着脱可能であっ
て、且つ互いに係合可能な係合部が設けられているの
で、ラックの着脱は上下にラックをスライドさせること
なく、係合部同士をスムーズ且つ正確に係合させること
ができる。
【0043】さらに、ベース部の一端部およびラックの
一端部には、少なくともベース部の水平面上の一方方向
へのラックの移動を規制するように形成された、一の係
合部が設けられ、ベース部の他端部およびラックの他端
部には、少なくともベース部の前記一方方向と直交する
水平面上の他方方向へのラックの移動を規制するように
形成された、他の係合部が設けられているので、ラック
のベース部への係合が確実に行なわれる。
【0044】さらに、ラックは、1つのベース部に複数
個、上下方向に積み重ねて装着可能であって、各ラック
のそれぞれの上下両端部には、積み重ねた際に各ラック
同士が互いに係合可能な上係合部および下係合部が形成
されているので上下間でのラックのずれを防止すること
ができ、ラックを正確な位置に装着することができる。
【0045】また、ラックの下面とベース部の下部に
は、互いに係合可能な下係合部およびベース部係合部が
形成されていることを特徴とすると、ラックとベース部
の下部と間でのずれを防止し、ラックをベース部に対し
て正確な位置に装着することができる。
【0046】上係合部および下係合部、または下係合部
およびベース部係合部は、上下いずれかの方向に突出す
る突起部と、該突起部を収納可能な凹部とから成ること
を特徴とする。この構成によると、ベース部にラックを
載せたとき、および上のラックを下のラックに載せたと
きに、突出している側の突起部が凹部内壁面内で上のラ
ックの重量によりずれていき、上下の係合部が完全に係
合することができる。このため、ラックの装着を所定部
位に確実に行なうことができ、ラックの位置がずれたま
まベース部に装着しようとしてもラックの装着作業が正
確に行える。
【0047】また、ラックをベース部に装着する際にラ
ックを突き当てることで、ラックおよびベース部の係合
部同士の位置決めを行なうことができるガイド部を設け
たことを特徴とすると、ガイド部に突き当てたラックの
所定の面は、少なくとも正確な方向に向くので、ラック
の着脱をスムーズ且つ正確に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】検体封入装置の外観図である。
【図2】検体封入装置の検体封入動作が行なわれるステ
ージ部について説明する説明図である。
【図3】本発明に係る検体封入装置の、ラック装着機構
を説明する説明図である。
【図4】ラック装着機構のベース部を説明する斜視図で
ある。
【図5】ラック装着機構のベース部を説明する斜視図で
ある。
【図6】ラックを説明する斜視図である。
【図7】ラックを説明する斜視図である。
【図8】ベース部にラックを装着する際の説明図であ
る。
【図9】ベース部にラックを装着する際の図8の次の動
作を示す説明図である。
【図10】ベース部にラックを装着する際の図9の次の
動作を示す説明図である。
【図11】ベース部にラックを装着する際の図10の次
の動作を示す説明図である。
【図12】従来の検体封入装置のラックを装着した部位
の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
30 検体封入装置 31 本体部 32 ステージ部 34 カバー 35 封入剤の入った容器 36 操作パネル 40 スライドガラス 41 ホルダセット部 42,49 吸着パッド 44 スライドアーム 46 搬送装置 48 分注ノズル 50 ベース部 51 反対側の面 52 台座 54 本体 55 ラック 56,58,68,70 係合部 59 ネジ 60 薄肉部 62 収納部 64 基板部 66 取っ手 71,73 突起部 72 凹部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドガラスに検体を封入し、着脱可
    能なラックに検体封入済みのスライドガラスを収納する
    検体封入装置において、 前記ラックが、上方に延出するように立設されたベース
    部の所定位置に係止するように着脱可能に設けられてい
    ることを特徴とする検体封入装置。
  2. 【請求項2】 ラックおよびベース部には、 前記ラックが前記ベース部に対して水平移動を伴って着
    脱可能であって、且つ互いに係合可能な係合部が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の検体封入装
    置。
  3. 【請求項3】 ベース部の一端部およびラックの一端部
    には、少なくともベース部の水平面上の一方方向へのラ
    ックの移動を規制するように形成された、一の係合部が
    設けられ、 ベース部の他端部およびラックの他端部には、少なくと
    もベース部の前記一方方向と直交する水平面上の他方方
    向へのラックの移動を規制するように形成された、他の
    係合部が設けられていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の検体封入装置。
  4. 【請求項4】 ラックは、1つのベース部に複数個、上
    下方向に積み重ねて装着可能であって、 各ラックのそれぞれの上下両端部には、積み重ねた際に
    各ラック同士が互いに係合可能な上係合部および下係合
    部が形成されていることを特徴とする請求項1,2また
    は3記載の検体封入装置。
  5. 【請求項5】 ラックの下面とベース部の下部には、互
    いに係合可能な下係合部およびベース部係合部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1,2,3または4記
    載の検体封入装置。
  6. 【請求項6】 上係合部および下係合部、または下係合
    部およびベース部係合部は、 上下いずれかの方向に突出する突起部と、 該突起部を収納可能な凹部とから成ることを特徴とする
    請求項4または5記載の検体封入装置。
  7. 【請求項7】 ラックをベース部に装着する際にラック
    を突き当てることで、ラックおよびベース部の係合部同
    士の位置決めを行なうことができるガイド部を設けたこ
    とを特徴とする請求項2,3,4,5または6記載の検
    体封入装置。
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