JP3489078B2 - チップラック - Google Patents

チップラック

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JP3489078B2
JP3489078B2 JP34300599A JP34300599A JP3489078B2 JP 3489078 B2 JP3489078 B2 JP 3489078B2 JP 34300599 A JP34300599 A JP 34300599A JP 34300599 A JP34300599 A JP 34300599A JP 3489078 B2 JP3489078 B2 JP 3489078B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動微量分析検査
機に用いるディスポーザブルのチップを自動微量分析検
査機のチップラックの収納孔に挿入するためのチップラ
ックに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、病院や検査センター、研究機
関において自動微量分析検査機を使用しているが、これ
には樹脂製の使い捨て(ディスポーザブル)検査用のチ
ップを用い試薬等の液体試料の分注を行なっている。こ
の検査用のチップは、液体試料を吸引し吐出するもので
あり、異なる液体試料毎にチップを交換する事が必要で
ある。また、使用時に際してはこの検査用のチップを予
めチップラックの収納孔に挿入しておき、ピペッティン
グ作業を行うものである。
【0003】特に同一液体試料を同時に多数分注するこ
とも必要であることから多数のチップを予めチップラッ
クの収納穴に挿入しておき、複数の分注を同時に行うも
のも必要である。例えば液体試料を8×12の計96穴
のマイクロプレートに分注する場合等は、これに併せて
計96本のチップをチップラックの収納孔に予め挿入し
ておくことが必要である。或いは、一度に分注するため
の必要な複数のチップを一列に並べこれを横に数列並べ
て、例えば10×12で120の収納孔を有するチップ
ラックに予め計120本のチップを挿入して、セッティ
ングしておき、ピペッティング作業の便宜を図っている
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、自動微量分
析検査機のチップラックの収納孔に挿入するチップは、
チップラックの孔がチップの外形に適合した内径を有し
ていると共にチップラック上に密接に配設されているも
のであることから、従来は手作業にて一本一本チップを
前記孔に挿入するものである。従って、一本ずつ移載
し、チップラックの孔に挿入しなければならず非常に手
間のかかるという欠点を有している。特に手作業である
ことからチップに手が触れることに伴い汚染の心配が出
ると共に破損等の危険性を有するという欠点がある。
【0005】或いは、樹脂製等の平板等にチップラック
の孔の数や配設状態に合わせて孔を明けて、この平板の
孔にチップを挿入しておいたチップボックスを用いるも
のもある。これは、この平板の孔に挿入したチップをチ
ップラックの孔に上から重ねて一度にチップを挿入する
ものである。しかし、この場合にチップは平板の孔内に
挿入されているだけであり、平板の孔とはチップの鍔部
分のみで係止されており、チップの先端部分は揺れてし
まうことから極めて位置精度が悪く、チップラックの孔
に一度に挿入するのは困難であるという大きな欠点を有
している。
【0006】また、この様な平板上にチップを配設した
場合には、保管や運搬に際しては予めボックス等に入れ
てチップの抜けや揺れに伴う破損等を防止しなければな
らず、高価なものとなってしまう欠点もあった。このほ
かに取り外し可能なチップラックを用いて、予めチップ
ラックの各孔にチップを挿入配設した状態のものを用
い、使用時には機械自体に前記チップラックを装着する
ものもあるが、全てチップラックが個別に必要となり非
常に高価となると共に梱包等に際しても嵩ばったものと
なってしまう。特に機器によりそれぞれ異なるチップラ
ックに対応することはほとんど不可能であるという欠点
を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は係る欠点を解消
し、自動微量分析検査機に用いるディスポーザブルのチ
ップを自動微量分析検査機本体のチップラックの収納孔
に挿入するためのチップラックを提供するものである。
かかるため請求項1の発明はチップの略円錐形状の液部
の外径よりやや大きくチップ頭部の外径よりやや小さい
内径の孔と、チップ頭部とほぼ同一の高さを有する壁部
をチップ挿入時のチップ頭部方向に有するチップ挿入体
と、前記チップ挿入体にチップを挿入した後、チップ頭
部を覆う上面板とからなり、前記チップ挿入体の壁部と
前記上面板とが着脱自在に係止するチップラックであっ
て、該チップ挿入体の一面であって、チップ挿入体の孔
と同心円上にチップ頭部の外径よりやや大きい内径を有
すると共にチップ頭部よりも低い略円筒形状の覆部を該
チップ挿入体の一面に設けたチップラックであり、機械
本体のチップラック上に本チップラックを簡単に載置で
きると共に機械本体のチップラックの収納孔に本チップ
ラックのチップを挿入するに際してもチップの位置決め
がしっかりとできていることからチップ自体がぐらつか
ず極めて簡単に挿入できる。
【0008】或いは請求項2の発明であるチップの略円
錐形状の液部の外径よりやや大きくチップ頭部の外径よ
りやや小さい内径の孔と、チップ頭部とほぼ同一の高さ
を有する壁部をチップ挿入時のチップ頭部方向に有する
チップ挿入体と、前記チップ挿入体にチップを挿入した
後、チップ頭部を覆う上面板とからなり、前記チップ挿
入体の壁部と前記上面板とが着脱自在に係止するチップ
ラックであって、該上面板をチップ挿入体に着脱自在に
係止した際にチップ頭部に位置する上面板の内面の該位
置と同心円上にチップ頭部の外径よりやや大きい内径で
あって、チップ頭部よりも低い略円筒形状の覆部を上面
板に設けたチップラックを用いることによっても同様で
ある。
【0009】これらの場合に請求項3の発明であるチッ
プ挿入体の壁部が該チップ挿入体の四辺を囲むように配
設されているチップラックであっても上面板の位置決め
ができ、チップの位置決めを可能とする。
【0010】この他、請求項4の発明の様にチップ挿入
体の壁部が該チップ挿入体の対向する二辺に配設されて
いるチップラックでも同様である。
【0011】更に、請求項5の発明の様にチップの略円
錐形状の液部の外径よりやや大きくチップ頭部の外径よ
りやや小さい内径の孔を有するチップ挿入体と、チップ
頭部とほぼ同一の高さを有する壁部を有する上面板であ
って、チップ挿入体にチップを挿入した後、チップ頭部
を覆う上面板とからなり、チップ挿入体と上面板の壁部
とが着脱自在に係止するチップラックによっても、覆部
により位置規制されたチップを更に位置規制する上面板
の着脱であって上部及び側部からの位置規制を上面板に
より行うことができる。
【0012】この場合、請求項6の発明の様に上面板の
壁部が該上面板の四辺を囲むように配設されているチッ
プラックでもよい。
【0013】或いは請求項7の発明の様に上面板の壁部
が該上面板の対向する二辺に配設されているチップラッ
クでもよい。
【0014】これらの構成に関し、請求項8の発明の様
に前記上面板のチップ頭部側に位置する内面に接着部材
を有するチップラックによって更にチップのぐらつきを
防止することができる。以上の様に本願各請求項記載の
発明により上記課題を解決することができるものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るチップラッ
クの分解状態を示す図である。1はチップラックのチッ
プ挿入体であり、チップ3をセットするための平板構造
を基調とし、多数の孔12を有するものである。この孔
12は縦方向に10個の孔12が列設されており、この
10個の孔12の列が12列横方向に設けられ、全体と
して120の孔12が設けられている。この孔12には
それぞれチップ3が挿入されているものである。チップ
3は、頭部31とこれに連接する略円錐形状の液部32
からなるものであり、頭部31の外径は略円錐形状の液
部32の元部の外径よりも大きく構成されているもので
ある。
【0016】又、チップラックのチップ挿入体1の孔1
2はチップ3の液部32の元部の外径よりやや大きい内
径を有しており、チップ3の挿入を可能とする。反面、
チップ3の頭部31の外径はチップ挿入体1の孔12の
内径よりも大きいことから、この頭部31は前記孔12
内には入り込まず孔12周辺部のチップ挿入体1自体に
引掛かり、それ以上のチップ3の挿入を押さえることが
可能である。
【0017】又、図1に示す各孔12にはチップ3の頭
部31部分下部の外周部を覆う円筒形状の覆部13があ
り、チップ3の頭部31の位置決めをする。チップ挿入
体1は、四辺を壁部11で覆っており、この壁部11の
高さは孔12内にチップ3を挿入した場合におけるチッ
プ3の頭部31部分からなる上部の高さとほぼ一致す
る。この様なチップ挿入体1には上面板2が被さる。こ
の上面板2には係止片213を有する突起部212を有
しておりチップ挿入体1の壁部11に設けられた係止部
112に引っ掛けることにより装着するものである。従
ってこれらによりチップ挿入体1に上面部分2を係止で
き、チップ挿入体1の上部開口部分が隠れることとな
る。
【0018】特に、チップ挿入体1の孔12にはチップ
3が挿入されており、この上面板2を被せることによ
り、全体が覆われるばかりでなくチップ挿入体1の壁部
11の高さがチップ3の頭部31部分からなる上部の高
さとほぼ一致することから、この上面板2のチップ挿入
体1方向の面によりチップ3の頭部31端部を押さえる
ことが可能となる。これによりチップ挿入体1の孔12
及び覆部13のみならず上面板2によって、挿入されて
いるチップ3の位置決めができ、チップ3自体のぐらつ
きをなくすことが可能である。
【0019】以上のように、本発明に係るチップラック
を用いて自動微量分析検査機のチップラックの収納孔に
チップ3を移載する場合には、本発明に係るチップラッ
ク自体によりチップ3の位置決めができていると共にチ
ップ3自体のぐらつきがなくそのまま自動微量分析検査
機のチップラックの収納孔に上部方向より本チップラッ
クのチップ3をそのまま挿入することが可能である。従
って、わざわざ一本ずつのチップ3を自動微量分析検査
機のチップラックの収納孔に例えば手作業等により挿入
する必要はないと共に纏めて一時にかつ全くチップ3自
体に手を触れずに挿入することができるものである。
【0020】又、壁部13の高さに関しては該壁部13
の高さがチップ3の頭部31よりもやや低い場合には上
面板2をチップ挿入体1に被せると、チップ頭部31が
壁部13よりも出ていることからこの上面板2が撓んだ
形態で覆うことができ、その撓みによる弾力でチップ頭
部31を上方から押さえることによりチップ3の位置決
めを可能とすると共にチップ3のぐらつきを防止でき、
同様に用いることが可能である。或いは壁部13の高さ
がチップ頭部31よりもやや高い場合にも上面板2をチ
ップ挿入体1に被せると、この上面板2とチップ頭部3
1とは若干隙間を有するものであるが、本チップラック
を持つ際に上面板2に指を添えてチップ頭部31方向に
やや力を加えると、上面板2がチップ頭部31方向に撓
んで、結果的にチップ頭部31を押さえることが可能で
ある。
【0021】従って、この場合にもチップ頭部31を上
方から押さえることによりチップ3の位置決めを可能と
すると共にチップ3のぐらつきを防止でき、この場合に
おいても同様に用いることが可能である。尚、この本チ
ップラックの孔12の数や配置状態は自動微量分析検査
機のチップラックの収納孔の数や配置等に応じて適宜定
めることのできるものである。又、チップ挿入体1の壁
部13の高さも自動微量分析検査機のチップラックに重
なるものであることから、チップ挿入体1の壁部13の
高さと自動微量分析検査機自体に既設のチップラックの
高さの合計が自動微量分析検査機の稼働可能範囲内にあ
るものであればよい。
【0022】このようなチップラックを自動微量分析検
査機のチップラックに上から乗せた後に、上面板2を取
り外すことによりピペッティング作業ができるものであ
る。尚、チップ挿入体1に設けられた覆部13に関して
は、これを設けられていることによりチップ頭部31の
位置決めをより確実にするが、この覆部13がないもの
であっても、壁部11の高さによりチップ頭部31端部
を上面板2により上部から接し或いは覆うことからチッ
プ3自体の揺れをなくし又は極めて少なくすることは可
能であることから、この覆部13がないものであっても
よい。また、この様な上面板2のチップ頭部31方向に
位置する上面板2の内面に接着部材4が塗着されている
ものであってもよい。接着部材4により、チップ頭部3
1が上面板2に接着し、チップ3のぐらつきを防止でき
るものである。
【0023】次にこの上面板2の係止片213を有する
突起部212やチップ挿入体1の壁部11に設けられた
係止部112に関しては、両者を着脱自在に係止できる
ものであればよく、上面板2を被せた状態においては不
意に外れることがないよう係止できる反面、自動微量分
析検査機に移載した場合においては、ピペッティング作
業のために簡単に上面板2を取り外すことが可能なもの
であればよい。図2は、図1の上面板2を被せた状態を
示す図である。従って、上面板2を被せた状態において
はチップ3自体がぐらつかないものであり、非常に持ち
運びに便利であると共に保管も容易である。図3は、図
2のA−A線断面図である。チップ挿入体1の各孔12
にはチップ3が挿入されており、チップ3の頭部31に
よりチップ3のそれ以上の挿入を阻止していると共に覆
部13によりチップ3の頭部31の下部部分が位置決め
されている。又チップ頭部31とほぼ同じ高さの壁部1
1により上面板2のチップ頭部31端部との位置決めが
なされている。図4は、上面板2に壁部22を有し、チ
ップ挿入体1に孔12を有して各孔12にチップ3が挿
入されチップ頭部31でそれ以上の挿入を阻止している
状態を示している分解図である。
【0024】この場合チップ挿入体1には壁部がなく、
代わって上面板2にチップ頭部31とほぼ同様の高さを
有する壁部22が設けられているものである。従って、
このような上面板2をチップ3を挿入しているチップ挿
入体1に被せて係止した場合にも同様にチップ3自体の
位置決めを可能としかつチップ3のぐらつきを押さえる
事は可能となる。この場合においても壁部22の高さが
チップ頭部31よりも若干低い場合には上面板2の撓み
による弾力でチップ頭部31を上部から押さえることが
可能となり、又或いは壁部22の高さがチップ頭部31
よりも若干高い場合にも、上面板2を持つ場合に該上面
板2を指で押さえることにより上面板2が撓んでチップ
頭部31を上から押さえ付けることができ、位置決めが
できると共にぐらつきの防止が図れるものである。
【0025】また、図4に示すように例えば上面板2を
チップ挿入体1に係止した際にチップ頭部31に位置す
る上面板2の内面にチップ頭部31の外径よりもやや内
径の大きい覆部23が設けられているものであっても良
い。上面板2をチップ挿入体1に係止した際にチップ頭
部31が前記覆部23により被さり、各チップ3の位置
決めがより確実になる。或いは上面板2ではなくチップ
挿入体1にチップ頭部31の高さより低い覆部13を設
けたものであってもよい。
【0026】次に図5は、平板構造を基調としたチップ
ラックのチップ挿入体1に中央部分で交差する壁部11
が設けられた本発明のチップラックの一実施例を示す図
である。この壁部11には上面板2の係止片213を有
する突起部212が嵌合するように横長の孔113がそ
の側面に設けられている。この様に構成することにより
上面板2の着脱を可能とし、上面板2を係止した際には
きっちりと嵌め込まれてチップ頭部31を押えることが
できる。またこの係止部材により簡単に上面板2を外す
ことができ、例えば自動微量分析検査機のチップラック
に上から本チップラックを乗せた後に、この上面板2を
簡単に外すことが可能である。
【0027】図6は平板構造を基調としたチップラック
のチップ挿入体1の対向する二辺に壁部11が設けられ
た本発明のチップラックの他の一実施例を示す図であ
る。この様に構成した場合であっても上面板2を簡単に
着脱できると共に上面板2を装着した際にはチップ頭部
31をきっちりと押えることが可能である。図7は、平
板構造を基調としたチップラックのチップ挿入体1に対
して、一面に接着部材4の塗着している上面板2を用い
た本発明のチップラックの他の一実施例を示す図であ
る。この接着部材4の塗着している上面板2の面をチッ
プ挿入体1のチップ3方向に向けてチップ頭部31に被
せることにより、チップ頭部31を押え位置決めを可能
とし、かつチップ3のぐらつきを防ぐことが可能であ
る。尚、この上面板2は板状部材よりなるものに限ら
ず、シート状部材よりなるものであってもよい。シート
に関してはフィルムシートであってもよいと共に紙製の
シートや布製のシートであってもよい。この場合、該シ
ートは厚手のシートであっても、或いは薄手のシートで
あってもよく、該シートには両者が包含される。例えば
薄い素材からなるシートであっても、接着部材4により
チップ頭部31をきっちりと位置決めでき、かつチップ
3のぐらつきを防止できる。
【0028】また、このシートは単に一枚のシートから
なりチップ頭部31全体を覆うものであるものに限ら
ず、例えば細長状のシートを並べてチップ挿入体1のチ
ップ頭部31を覆う構成としたものであってもよい。こ
れによってもシートの接着部材4によりチップ3の位置
決めが可能である。なお、この様なシートを用いた場合
にはチップ挿入体1との着脱自在の係止は必要に応じて
おこなえばよく、例えばチップ挿入体1のチップ3の上
部を接着部材4を塗布したフィルムシート2で上部より
覆った場合には手で持った状態で指でシート2中央部分
などを押えればフィルムシート2の接着部材4によりチ
ップ3は固定されかつ指でシート2も押えられることか
らチップ3のぐらさきはなくきっちりとした位置決めが
可能である。
【0029】特に本発明の接着部材4に関しては例えば
ホットメルト等により、チップ頭部との接着を行ない、
使用時にこのフィルムシート2を剥がすものであっても
よいと共に、粘着物質であっても接着部材4に含まれる
ものである。即ち、本願における接着部材4はチップ頭
部と上面板2との接着を図れるものであればよく、両者
を一時期接着状態におければよいものである。例えば熱
融着により接着可能な接着部材などに限らず、粘着質を
有する粘着物質を用いたものも同様に一時期接着状態に
おくことが可能であることから接着部材4に含まれるも
のである。
【0030】図8はこの様なフィルムシート2の一面に
接着部材4を塗着してチップ頭部31上部を覆った状態
を示す図である。この場合は、自動微量分析検査機のチ
ップラックの収納孔にチップ3を挿入するために本チッ
プラックを載置した場合に、この後このシート2を引き
剥がせばよいものである。なお、このフィルムシート2
をチップ挿入体1と係止する場合には例えばこのシート
2を若干長く構成しチップ挿入体1にまでシート2を覆
うことにより、接着部材4を介して固定可能である。
【0031】図9は、本発明に係るチップラックを移動
又は保管する際の一実施の状態を示す図である。従来チ
ップが単に移送用の平板の孔に挿入されている場合にお
いては例えば図10に示すように一の平板の移送用チッ
プラック5をケース6に入れてチップ3の抜けを防止す
る事が必要であった。しかし,本チップラックを用いる
ことによりチップ3の抜け落ちがないばかりでなく、チ
ップ3自体の位置決めがきっちりとされていることから
ぐらつきが極めて少なく、二つのチップラックをチップ
3の液部32方向で交差させ重ね合わせて収納する事が
でき、保管のみならず持ち運びに非常に便利である。特
に先端部分の保護には例えば紙製等のスペーサー7を用
いれば十分に保護でき、従来のような強固なかつ高価な
移載用チップラックは不要であると共に自動微量分析検
査機の形状毎に異なる種々の形状の移載用チップラック
は不要となる。
【0032】
【発明の効果】1.本発明にかかるチップラックをその
まま自動微量分析検査機のチップラックに重ねれば、本
チップラックのチップがそれぞれ自動微量分析検査機の
チップラックの収納孔に挿入でき、一度にチップを挿入
できるという第一の効果を有する。特にチップ挿入体と
上面板とにより、チップのぐらつきがなく自動微量分析
検査機のチップラックの挿入孔に簡単にかつ安全に挿入
できるものである。2.この場合本発明にかかるチップ
ラックはチップ自体を触らずにすむという利点も有す
る。これにより挿入時の繁雑化を防止できるばかりでな
く汚染の心配もなく又破損等を防げると共に作業者の安
全を確保できるという第二の効果を有する。3.保管や
運搬に際してもチップの抜けなどがないことから極めて
容易かつ安全に行えると共にチップ抜けや破損の心配が
ないことから従来のような一組毎にケースに入れて保管
や運搬をしなければならないという手間をなくせると共
に費用を安くする事を可能とするという第三の効果を有
する。4.チップ挿入体の形態や孔の数等を自由に選定
でき、いかなる機器にも応用がきくものであり、極めて
汎用性の高いチップラックを提供できるという第四の効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るチップラックの分解状態を示す図
【図2】図1の上面板を被せた状態を示す図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】本発明に係るチップラックの他の実施の形態の
分解状態を示す図
【図5】本発明に係るチップラックの他の実施の形態の
分解状態を示す図
【図6】本発明に係るチップラックの他の実施の形態の
分解状態を示す図
【図7】本発明に係るチップラックの他の実施の形態の
分解状態を示す図
【図8】本発明に係るチップラックの他の実施の形態の
分解状態を示す図
【図9】本発明に係るチップラックの保管状態を示す図
【図10】従来の保管状態の一例を示す図
【符号の説明】
1 チップ挿入体 11 壁部 112 係止部 12 孔 13 覆部 2 上面板 212 突起部 213 係止片 22 壁部 23 覆部 3 チップ 31 頭部 32 液部 4 接着部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−248713(JP,A) 特表 平8−503911(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/10 B01L 9/06 B65D 85/86

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップの略円錐形状の液部の外径よりや
    や大きくチップ頭部の外径よりやや小さい内径の孔12
    と、チップ頭部とほぼ同一の高さを有する壁部11をチ
    ップ挿入時のチップ頭部方向に有するチップ挿入体1
    と、 前記チップ挿入体1にチップを挿入した後、チップ頭部
    を覆う上面板2とからなり、前記チップ挿入体1の壁部
    11と前記上面板2とが着脱自在に係止するチップラッ
    クであって、 該チップ挿入体1の一面であって、チップ挿入体1の孔
    12と同心円上にチップ頭部の外径よりやや大きい内径
    を有すると共にチップ頭部よりも低い略円筒形状の覆部
    13を該チップ挿入体1の一面に設けたことを特徴とす
    るチップラック。
  2. 【請求項2】 チップの略円錐形状の液部の外径よりや
    や大きくチップ頭部の外径よりやや小さい内径の孔12
    と、チップ頭部とほぼ同一の高さを有する壁部11をチ
    ップ挿入時のチップ頭部方向に有するチップ挿入体1
    と、 前記チップ挿入体1にチップを挿入した後、チップ頭部
    を覆う上面板2とからなり、前記チップ挿入体1の壁部
    11と前記上面板2とが着脱自在に係止するチップラッ
    クであって、 該上面板2をチップ挿入体1に着脱自在に係止した際に
    チップ頭部に位置する上面板2の内面の該位置と同心円
    上にチップ頭部の外径よりやや大きい内径であって、 チップ頭部よりも低い略円筒形状の覆部13を上面板2
    に設けたことを特徴とするチップラック。
  3. 【請求項3】 チップ挿入体1の壁部11が該チップ挿
    入体1の四辺を囲むように配設されていることを特徴と
    する請求項1又は2のいずれかに記載のチップラック。
  4. 【請求項4】 チップ挿入体1の壁部11が該チップ挿
    入体1の対向する二辺に配設されていることを特徴とす
    る請求項1又は2のいずれかに記載のチップラック。
  5. 【請求項5】 チップの略円錐形状の液部の外径よりや
    や大きくチップ頭部の外径よりやや小さい内径の孔12
    を有するチップ挿入体1と、 チップ頭部とほぼ同一の高さを有する壁部22を有する
    上面板2であって、チップ挿入体1にチップを挿入した
    後、チップ頭部を覆う上面板2とからなり、 チップ挿入体1と上面板2の壁部22とが着脱自在に係
    止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかにチ
    ップラック。
  6. 【請求項6】 上面板2の壁部22が該上面板2の四辺
    を囲むように配設されていることを特徴とする請求項5
    記載のチップラック。
  7. 【請求項7】 上面板2の壁部22が該上面板2の対向
    する二辺に配設されていることを特徴とする請求項5記
    載のチップラック。
  8. 【請求項8】 前記上面板2のチップ頭部側に位置する
    内面に接着部材4を有する事を特徴とする請求項1乃至
    7のいずれかに記載のチップラック。
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