JP2002323383A - 強度ノイズを低減するための機能を有するヘテロダイン光スペクトル分析器 - Google Patents

強度ノイズを低減するための機能を有するヘテロダイン光スペクトル分析器

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JP2002323383A JP2002069610A JP2002069610A JP2002323383A JP 2002323383 A JP2002323383 A JP 2002323383A JP 2002069610 A JP2002069610 A JP 2002069610A JP 2002069610 A JP2002069610 A JP 2002069610A JP 2002323383 A JP2002323383 A JP 2002323383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コヒーレント光スペクトル分析器において発生
するノイズを低減する。 【解決手段】本発明のコヒーレント光スペクトルアナラ
イザでは、特定の標識を有する光バランシングトーン
が、平衡光受信器の信号経路に注入される。平衡光受信
器からの信号出力のバランシングトーン成分を解析し
て、光受信器の特性を判定するために測定ユニットが設
けられる。測定ユニットを用いて求められたアンバラン
スを補償して除去するために、補償ユニットが設けられ
る。平衡光受信器は、偏光状態に依存しない光受信器が
好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、ヘテロダ
イン光スペクトル分析器に関するものである。特に、本
発明は、既知のバランシング・トーン(bトーンまたは
Bトーン)入力信号の測定に基づく、ヘテロダイン受信
器の非対称性を補償するための機能を有するヘテロダイ
ン光スペクトル分析器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘテロダイン光スペクトル分析器は、分
解能が高いために、稠密波長分割多重(dense waveleng
th division multiplexing:DWDM)システムのスペ
クトル分析に有効である。あいにく、DWDMシステム
の各光チャネルに強度ノイズが存在するため、ヘテロダ
イン光受信器によって出力される信号の品質が劣化する
可能性がある。ヘテロダイン受信器/検出器への入射チ
ャネル数が増すと、ヘテロダイン受信器が抑圧しなけれ
ばならない強度ノイズレベルも増すことになる。
【0003】図1に、強度ノイズを低減するための既知
の光受信器1を示す。この既知のシステムの場合、光結
合器6が、入力信号及び局部発振器信号(LO)を受信
して、2つの信号を混合し、または、組み合わせて、2
つのフォトダイオード2及び3によって検出される混合
/組み合わせ光信号を出力する。フォトダイオード2及
び3は、直列に接続される。接続ポイント4は、仮想ア
ースの働きをし、これによって、強度ノイズのコモン・
モード除去が可能になる。この解決法によって、一般
に、ノイズが20〜30dB低減するが、例えば、10
チャネル以下といったように、光受信器1に提供される
DWDMシステムの利用可能な光チャネル数が比較的少
ない場合には、これで十分であろう。しかしながら、D
WDMチャネル数が増すと、より有効なノイズ低減を実
現する手段が必要になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来技術における前述の欠点を克服ないし改善する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、稠密波長分割
多重(DWDM)信号またはシステムによって加えられ
るノイズを低減するための機能を有するヘテロダイン光
スペクトルアナライザを提供する。
【0006】要するに、システムをアーキテクチャ的に
下記のように実施することが可能である。局部発振器信
号を発生するために、局部発振器が設けられている。光
バランシング・トーン(bトーン)を発生するために、
バランシング・トーン発生器が設けられている。光bト
ーン信号を受信し、光bトーン信号に応答して、2つの
電気信号を出力するために、第1と第2のチャネルを備
えた平衡ヘテロダイン光受信器(balanced heterodyne
optical receiver)が設けられている。電気出力信号を
測定し、その特性伝達関数を求めるために、測定装置が
設けられている。
【0007】本発明は、バランシング・トーンが光路内
に注入され、平衡ヘテロダイン光受信器に入力される、
光信号の分析方法を提供するものとみなすこともでき
る。入力されたバランシング・トーンに応答して、平衡
ヘテロダイン光受信器から出力された電気信号は、その
特性を判定するために測定される。電気出力信号の測定
された特性の差違に基づいて、補償伝達関数が決定され
て、測定差を相殺するために信号経路に適用される。
【0008】本発明の他の特徴及び利点については、当
事者には、添付の図面及び下記の詳細な説明を検討する
ことによって明らかになるであろう。こうした他の特徴
及び利点は、全て、本発明の範囲内に含まれるものとす
る。本発明は添付の図面を参照することにより良く理解
することができる。図面上の構成要素は必ずしも同一の
スケールではなく、むしろ本発明の原理を明確に例示す
ることに重点を置いている。さらに、複数の図面を通し
て、同じ参照番号は、対応する部分を示している。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明によれば、コヒーレント光
スペクトル分析器(COSA)における強度ノイズの低
減が可能になる。強度ノイズの低減によって、COSA
のダイナミック・レンジを向上させることができるの
で、光学系におけるノイズのスペクトル密度を測定する
ことが可能になる。本発明の光スペクトル分析器では、
平衡検出器システムが除去しなければならないノイズ・
レベルを低減させることによって、より大きなノイズ除
去が可能になる。
【0010】図2Aには、本発明によるヘテロダイン光
スペクトル分析器100の実施態様が例示されている。
局部発振器信号(LO)を発生して、LOを光受信器3
0の入力Bに供給するため、局部発振器20が設けられ
ている。局部発振器20は、例えば、可同調外部空洞レ
ーザ・ダイオードのようなレーザ源とすることが可能で
ある。光受信器30の入力Aには、光信号経路10が接
続されている。光信号経路10によって、入力信号が受
信器30の入力Aに供給される。スペクトル分析器10
0を較正して光受信器30のアンバランスを相殺するた
めに、信号経路10に注入することが可能な光bトーン
BTを発生する、バランシング・トーン発生器(Bトー
ン発生器)55が設けられている。
【0011】光受信器30は、例えば、平衡光受信器、
すなわち、入力信号が光受信器のチャネル間でほぼ等し
く分割される光受信器とすることが可能である。光受信
器30は、2つの入力A及びBと、2つの出力E及びF
を備えている。光受信器30は、第1のチャネル37と
第2のチャネル38から構成される。第1のチャネル3
7は、入力Aと出力Fの間の信号経路によって画定さ
れ、第2のチャネル38は、入力Aと出力Fの間の信号
経路によって画定されている。入力A及びBは、光信号
を受信するための光入力部である。出力E及びFは、電
気信号を出力するための電気出力部である。チャネル3
7及び38のそれぞれには、電気経路に接続された光信
号経路が含まれている。
【0012】測定装置60は、光受信器30の出力E及
びFに接続されており、そこから電気信号S2及びS3
を受信する。測定装置60は、信号S2及びS3を測定
し、コントローラ65に供給される、信号S2及びS3
の相対特性を表す測定信号M1を発生する。ノイズの低
減処理を実施し、出力信号Xを出力するため、減殺及び
補償装置(または低減及び補償装置)70が設けられて
いる。減殺及び補償装置70は、測定信号M1に基づい
て、チャネル37及び38の応答/伝達特性におけるア
ンバランスまたはノイズを補償するように、コントロー
ラ65によって制御することが可能である。ディスプレ
イ25を設けて、入力信号に対して施される測定及び/
または補償に関する図式情報を表示することも可能であ
る。コントローラ65は、表示信号をディスプレイ25
に供給するように構成することも可能である。
【0013】コントローラ65は、測定装置60に、メ
モリ80に記憶された測定命令(ソフトウェア)に従っ
て測定を実施させるように構成することが可能である。
さらに、コントローラ65は、例えば、減殺及び補償装
置70に、メモリ80に記憶することが可能な低減及び
補償命令(ソフトウェア)に従って、低減及び補償処理
を実施させるように構成することが可能である。
【0014】図2Bには、減殺及び補償装置70の機能
及び動作が、測定装置60からの入力信号M1に従って
コントローラ65によって実施される、光スペクトル分
析器のもう1つの実施態様が例示されている。コントロ
ーラ65、並びに、測定装置60及び減殺及び補償装置
70の動作及び機能は、例えば、メモリ80に記憶され
たソフトウェア命令に従って、コントローラまたはプロ
セッサによって実施可能である。
【0015】図2Cには、光受信器30に光bトーンB
Tを注入するための光ミクサ(光混合器)26が例示さ
れている。Bトーン発生器55は、光結合器(光カプ
ラ)27に対してbトーンBTを出力する。光結合器2
7は、bトーンBTと信号入力Zinを組み合わせる。
信号入力Zinは、例えば、局部発振器20から出力さ
れる局部発振器信号LOとすることが可能である。ある
いはまた、入力信号Zinは、分析のため光信号経路1
0(図2B)を介してシステム100に入力される信号
(分析を受ける信号)とすることも可能である。光結合
器27は、所望される可能性のあるいかなる分割比も得
られるように構成することが可能である。例えば、光結
合器27を、例えば、出力29において、信号Zinに
ついては、90%が送り出されるが、bトーンBTにつ
いては、10%だけしか生じない、90/10分割比を
提供するように構成することができる。
【0016】図3Aには、光受信器30が詳しく示され
ている。光受信器30は、2つのチャネル37及び38
を備えており、そのそれぞれに、光学セクション31と
電気セクション32が含まれている。光学セクション3
1には、2つの光入力A及びB、並びに、2つの光出力
C及びDを備えた光結合器40が含まれている。光結合
器40は、入力Bを介して局部発振器信号LOを受信
し、入力Aを介して信号経路10から入力光信号S1を
受信する平衡光結合器であるのが好ましい。
【0017】平衡光結合器の結合または組み合わせ効率
は、各入力についてほぼ50%である。光結合器40
は、入力A及びBを介して受信した光信号を混合し、ま
たは、組み合わせて、光出力C及びDを介して混合光信
号を出力する。具体的には、光受信器30の入力AとB
にそれぞれ供給される信号S1とLOの各々の一部が、
光出力CとDの各々に分配される。分配される信号の部
分は、光結合器40の分割比によって決まることにな
る。光結合器40は、50/50分割比光結合器が望ま
しいが、例えば、10/90分割比(但し、これに限定
するわけではない)といった、他の分割比の光結合器を
使用することもできる。
【0018】電気セクション32には、光リード33を
介して光結合器40の光出力Cに結合された検出器3
5、及び、光リード34を介して光出力Dに結合された
検出器36が含まれている。検出器35は、出力Cにお
ける光信号に応答して、電気信号S2(検出信号S2)
を発生し、検出器36は、出力Dにおける光信号に応答
して、電気信号S3(検出信号S3)を発生する。すな
わち、検出器35と36は、それぞれ、出力CとDにお
ける光信号の強度に応答する。検出器35及び36は、
フォトダイオードが望ましいが、任意の光検出装置を使
用することができる。
【0019】図3Aに関連して留意すべきは、光結合器
40によって出力される混合光信号に応答して、検出器
35及び36が発生する電気信号S2及びS3は、位相
が逆であるが、これらの電気信号の強度特性(項)は、
符号または位相が同じであるということである。これ
は、以下のように式1及び式2により表される。
【0020】
【数1】
【0021】
【数2】
【0022】ここで、βは、光受信器30のチャネル3
7と38の間に生じる可能性のあるアンバランスを表し
ている。Pは、光パワーを表し(下付小文字のsignal n
oiseは信号ノイズを表し、sigは信号を表している)、
△fは、局部発振器信号LOと入力信号の周波数の差を
表している。△fは、さらに、検出器35及び36によ
って出力される信号S2及びS3(図3A)の電気的周
波数に等しい。tは、時間を表している。レーザ位相ノ
イズの影響は、△ψ(t)によってモデル化される。
【0023】式1及び式2は、検出器35及び36(図
3A)からの光電流i1及びi2を表している。これらの
光電流には、光受信器30のチャネル37及び38を通
る光強度にからのパワー寄与、並びに、入力信号(信号
光)と局部発振器信号(局部発振器光)の混合または干
渉からの寄与が含まれている。式1及び式2において、
局部発振器を介して光受信器に導入されるノイズは、無
視できるほど小さいものと仮定している。
【0024】i2からi1を減算することによって、式3
で示されるように、βの大きさで表されるアンバランス
によって付与される正確度に対する強度ノイズを相殺す
ることが可能になる。
【0025】
【数3】
【0026】図3Bに関連して説明するように、光受信
器30並びに各チャネル37及び38の特性を特性伝達
関数によって明らかにすることができる。ノイズ減殺を
最適化するため、まず、それぞれの伝達関数によって測
定出力Y1及びY2を修正し、次に、下記のように減算す
ることができる。
【0027】
【数4】
【0028】これは、下記のようにより単純な表記法で
表現することができる。
【0029】
【数5】
【0030】最適な関数R(v,P,f)を求めるプロ
セスに、多次元問題の解を求めることが必要になる。最
適な関数は、補償としてシステムに適用されると、検出
されるbトーンが0またはほぼ0になる伝達関数とする
ことができる。
【0031】受信器30並びに各チャネル37及び38
についての伝達関数を、光学的周波数(または、光学的
振動数)及び電気的周波数に基づいて分離することがで
きるので、各チャネル37及び38に関する電気的応答
は、一定の光学的周波数(波長)で測定可能であり、一
方、光学的周波数応答は、DC(0Hz)を含む一定の
電気的周波数で測定可能である。
【0032】本発明の望ましい実施態様の場合、伝達関
数比は、受信器30の2つのチャネル37及び38と、
1つの入力ポートX1について求められる。伝達関数比
Rは、Y1/Y2として表すことが可能であり、ここで、
1及びY2は、周波数領域の複素関数によって表され、
振幅及び位相情報、すなわち、Y=a×exp(jΦ
(f))を含んでいる。伝達関数比Rは、次のように表
すことができる。
【0033】
【数6】
【0034】振幅比A(v,f)は、bトーン信号の光
学的周波数及び電気的周波数によって決まる。位相項Φ
(f)は、bトーン信号の電気的周波数のみに依存す
る。しかし、位相項は、受信器30の光学セクション3
1、具体的には、チャネル37と38の成分が等しくな
い場合、光学セクション31の特性によって影響を受け
る場合がある。チャネル37及び38の光学特性のアン
バランスによって、相対遅延が導入され、位相項Φ
(f)の線形変化成分が生じることになる。従って、チ
ャネル37と38の光路を等化して、関数Φ(f)が主
として受信器30の電気セクション32によって決まる
ようにするのが望ましい。
【0035】伝達関数比R(v,f)は、例えば、単位
ステップ応答の時間領域測定といった、他の既知方法を
用いて推定することも可能である。入力に加えられる信
号の光強度の方形波変調について単位ステップ応答を測
定することができる。周波数領域表現は、インパルス応
答を計算し、次に、フーリエ変換を行うことによって得
ることが可能である。
【0036】信号S2とS3間の測定されたアンバラン
スの補償は、伝達関数補正と呼ばれるが、周波数領域ま
たは時間領域で実施可能である。周波数領域の場合、出
力ポートY1及びY2でサンプリングされるデータが、下
記のように、周波数領域に変換されて、補正され、さら
に、変換されて時間領域に戻される。
【0037】
【数7】
【0038】ここで、FTはフーリエ変換であり、FT
Iは逆フーリエ変換であり、y1はY1における信号応答
の時間領域表現であり、y2はY2における信号応答の
時間領域表現であり、tは応答時間を表している。
【0039】時間領域の場合、伝達関数比R(v,f)
は、時間領域に変換され(インパルス応答r(t))、
次に、式8に従って、時間領域サンプリングデータとの
たたみこみ演算が行われる。
【0040】
【数8】
【0041】本発明の方法において、さらに図2Aを参
照すると、光トーンすなわちbトーンBTが、入力Aま
たはBを介してヘテロダイン光受信器30に注入され
る。bトーンBTは、Bトーン発生器55によって発生
し、検出された出力信号S2及びS3において、測定装
置60によって容易に識別可能な特定の標識すなわち周
波数を有している。換言すれば、bトーンBTは、入力
情報信号と容易には混同されない周波数または特徴を有
している。例えば、bトーンBTは、掃引副搬送波bト
ーンを有する掃引周波数搬送波とすることが可能であ
る。もう1つの例として、掃引周波数搬送波は、例え
ば、1500nm〜1600nmの範囲内(但し、これ
に限定するわけではない)とすることが可能である。掃
引副搬送波bトーンは、例えば、0Hz〜100MHz
の範囲内で掃引することが可能である。図2Aに示す実
施態様の場合、bトーン信号BTは、信号経路10に注
入され、入力Aを介して光受信器30に入力される。
【0042】注入bトーンBTは、平衡受信器30の入
力Aに入射する。チャネル37と38の間のアンバラン
スβは、出力信号S2とS3の減殺後、bトーンの大き
さとして検出または表示されることになる。換言すれ
ば、検出されるbトーンの振幅は、チャネル37と38
の間のアンバランスに比例する。
【0043】光受信器30に注入されるbトーンBT
は、ハードウェアの調整または出力信号S2及びS3の
デジタル処理による数値データの変更、あるいは、両方
の手段を組み合わせることによって、受信器30のチャ
ネル37と38のバランスを調整または補償するのに使
用することが可能なフィードバック信号として機能する
ことができる。こうして、アンバランスβの影響をほぼ
ゼロまで低減させることが可能になる。結果として、ノ
イズを大幅に低減させ、COSAの感度及びダイナミッ
ク・レンジを改善することが可能になる。留意すべき
は、βはベースバンド周波数の関数とすることが可能で
あるという点である。従って、検出帯域幅が広いといっ
たような、いくつかの場合には、周波数に鋭敏な(freq
uency agile)、または、広帯域のbトーンBTを使用
するのが望ましいこともある。さらに、bトーン周波数
は、分析を受ける信号の周波数に一致しない周波数に設
定するのが望ましい場合もある。代替実施態様の場合、
Bトーン発生器55を、図4Aに示すように、局部発振
器20を介して光受信器30にbトーン信号BTを出力
するように構成することも可能である。また、Bトーン
発生器を、図4Bに示すように、光受信器30の入力B
に対して、局部発振器信号LOと共に、bトーン信号T
を直接出力するように構成することも可能である。
【0044】局部発振器を介して導入されるノイズは、
入力経路10に対する入力信号によって導入されるノイ
ズの低減に関して説明したように、式1〜式8により示
したのと同様の技法を用いて低減することが可能であ
る。
【0045】さらに、図4A及び図4Bを参照すると分
かるように、光受信器30からの出力S2及びS3は、
測定装置60によって受信される。測定装置60は、信
号S2及びS3の測定を実施して、それぞれの特性を判
定し、測定信号M1をコントローラ65に出力する。次
に、コントローラ65は、信号S2とS3の間の測定さ
れたアンバランスすなわち差を補償するために、システ
ムにおける調整を実施するために使用することが可能な
補償信号Cを発生する。
【0046】図5は、本発明の方法を例示したフローチ
ャートである。この方法では、本発明のヘテロダイン・
スペクトル分析器の平衡光受信器の入力にバランシング
・トーンが加えられる(501)。次に、光受信器のチ
ャネルから出力された電気信号からバランシング・トー
ンが抽出される(502)。光受信器のチャネルから出
力された電気信号から抽出されたバランシング・トーン
を測定して、光受信器のチャネルのそれぞれの特性が判
定される(503)。次に、光受信器のチャネル間にお
けるアンバランスの影響を相殺するために、いかなる補
償を施すべきかが決定される(504)。出力電気信号
からのノイズは、補償を施すことによって低減される
(505)。
【0047】図5のフローチャートには、本発明の方法
が例示されている。さらに、図5のフローチャートは、
本発明の方法を実施するためのソフトウェアの可能な実
施例のアーキテクチャ、機能性、及び、動作を例示した
ものとみなすことができる。このソフトウェアは、例え
ば、図2Aの光スペクトル分析器のメモリ80に記憶す
ることが可能である。これに関して、図5の各ブロック
は、指定された論理機能を実施するための1つ以上の実
行可能な命令を含む、コードのモジュール、セグメン
ト、または、一部を表している。留意すべきは、いくつ
かの代替実施例では、ブロックに表示している機能が、
図5に示す順序通りには実施されない場合もあるという
点である。例えば、さらに明確に後述するように、図5
に連続して示されている2つのブロックが、実際には、
ほぼ同時に実行されることもあれば、必要とされる機能
性に従って、逆の順序で実行される場合もあり得る。
【0048】図6に示すもう1つの実施態様の場合、ス
ペクトル分析器100は、2つの動作モードで動作する
ように構成することが可能である。すなわち、光スペク
トル分析器は、「通常」モードの動作と、「較正」モー
ドの動作を提供するように構成することができる。
【0049】この実施態様の場合、光受信器30から信
号S2及びS3を受信するために、スイッチ64を設け
ることができる。スイッチ64は、コントローラ65に
よって制御することが可能である。スイッチ64は、測
定装置60または減殺及び補償装置70に信号S2及び
S3を供給する。減殺及び補償装置70は、コントロー
ラ65からの制御信号C1に応答する。
【0050】通常動作モードにおいて、信号(典型的に
は情報信号である)は、信号経路10を介して入力さ
れ、引き続き、測定装置60によって測定される。較正
モード中、既知のbトーンBTが、光信号経路10また
は局部発振器信号LOを介してヘテロダイン光スペクト
ル分析器100に供給される。もう一度図3Aを参照す
ると、この信号は、光結合器40に入射し、光結合器
は、出力C及びDを介して対応する光信号を出力する。
対応する光信号は、検出器35及び36によって検出さ
れ、それらの検出器は、それに応答して、電気出力信号
S2及びS3を発生する。受信器チャネル37と受信器
チャネル38の両方の光学セクション31と電気セクシ
ョン32の間には、一般に、差違または非対称性(アン
バランス)が存在するので、2つの信号S2とS3の間
には、一般に、受信器チャネル37と受信器チャネル3
8の間の非対称性のみに起因する差違またはアンバラン
スが存在することになる。信号S2及びS3を測定し
て、2つの信号S2とS3の間に存在する差違または非
対称性を含むそれらの特性が求められる。次に、この測
定情報を用いて、測定情報によって示される非対称性を
相殺、すなわちなくすために、通常動作モード時に用い
られる信号経路の出力が補償される。
【0051】較正動作モードにおいて、測定装置60
は、スイッチ64を介して光受信器30の出力E及びF
に接続される。測定装置60は、出力E及びFにおける
信号S2及びS3を測定し、またはそれらの特性を解明
し、測定した信号S2とS3の関係を表す測定信号M1
を発生する。すなわち、測定装置60は、光受信器30
の各チャネル37及び38の特性伝達関数、及び、その
伝達関数比を求める。
【0052】通常動作モードにおいて、補償装置70
は、スイッチ64を介して光受信器30の出力E及びF
に接続される。減殺及び補償装置70は、信号経路に補
償を施して、光受信器30のチャネル37及び38にお
ける非対称性によって生じる信号S2とS3との差違を
相殺もしくは0にする。
【0053】通常動作モードにおいて、光信号経路10
は、一般に、スペクトル分析器によって分析されること
になる情報信号を伝送することが可能である。しかし、
較正モード時は、信号経路10を用いて、較正信号また
はバランシング・トーン(bトーン)を受信器30の入
力Aに入力することも可能である。バランシング・トー
ン発生器55は、所定の較正信号またはバランシング・
トーン(bトーン)を発生する。bトーンは、例えば、
0Hz〜100MHzの周波数の副搬送波変調を施され
た光信号(但し、これに限定するわけではない)とする
ことができる。
【0054】bトーン信号は、信号経路10を介して、
または、局部発振器信号LOへの注入を介して、光受信
器30に入力することが可能である。bトーンを光受信
器30のどちらの入力に加えるかの選択は、スイッチ1
1を介して制御することが可能である。スイッチ11
は、コントローラ65によって制御することが可能であ
る。
【0055】図6に示す実施態様の場合、光受信器30
の出力Eからの電気信号S2及び出力Fからの電気信号
S3は、測定装置60に供給される。測定装置60は、
信号S2及びS3を測定して、信号S2及びS3を出力
するチャネル37及び38の伝達関数特性及び伝達関数
比を求める。測定装置60によって各信号S2及びS3
が測定されると、信号S2とS3の差を表す信号M1を
コントローラ65に供給することが可能になる。次に、
コントローラ65は、減殺及び補償装置70に供給する
ことが可能な制御信号C1を発生する。減殺及び補償装
置70は、次に、信号S2及びS3の減殺中に補償調整
を施し、信号S2とS3の差を補償し、もしくは0にす
る。減殺及び補償装置70は、強度ノイズのより少ない
入力信号を表す信号Xを出力する。コントローラ65
は、メモリ80に記憶された命令(ソフトウェア)に従
って動作を実施するように構成することが可能である。
【0056】図7には、光受信器30のもう1つの実施
態様が例示されている。この実施態様では、コントロー
ラ65からの信号に従って、検出器35と36に対する
入力間で光出力CとDを切り換えるためのクロス・スイ
ッチ45が設けられている。図3A及び図7を参照する
と、クロス・スイッチ45を、まず、検出器35と36
に、それぞれ、光出力CとDを供給するようにセットす
ることが可能である。クロス・スイッチ45をこのよう
にセットすると、測定装置60は、次に、出力EとFに
供給される信号S2とS3を測定して、信号S2とS3
を出力する信号経路(チャネル37及び38)の伝達関
数特性及び伝達関数比を求めることが可能になる。次
に、クロス・スイッチ45を切り換えて、例えば、光出
力CとDをそれぞれ、検出器36と35に供給する第2
の設定状態にすることが可能である。次に、測定装置6
0は、出力EとFに供給される信号S2とS3を再び測
定して、信号S2とS3を出力する信号経路の伝達関数
特性及び伝達関数比を求めることが可能である。これら
2つの測定結果を表す信号を、コントローラ65に供給
することが可能であり、コントローラは、さらに、減殺
及び補償装置70に供給することが可能な制御信号C1
を発生することが可能である。
【0057】ノイズ減殺プロセスに対する偏光状態の影
響を最小限に抑えるため、光結合器40は、偏光非依存
性結合器であるのが望ましい。さらに、チャネル37及
び38のそれぞれにおける偏光依存損失を最小限に抑え
る整合成分を利用することも可能である。例えば、偏光
依存損失(PDL)が3%未満の成分を利用すると、偏
光依存損失の影響を最小限に抑えることが可能になる。
【0058】図8A、図8B、図8C、図8D、及び、
図8Eには、コヒーレント光スペクトル分析器100の
さらに他の実施態様が例示されている。図8Aの場合、
光信号経路10において、光受信器30の入力Aの前
に、光減衰器85が追加されている。減衰器85を用い
て、光受信器30への入力に先立って、信号の光パワー
並びに関連ノイズを低減することが可能である。例え
ば、減衰器85は、例えば、0dB〜30dBの間で減
衰させる可変減衰器とすることができる。減衰器85
は、コントローラ65からの減衰補償信号ACに従って
可変調整を行えるように構成することが可能である。コ
ントローラ65を、測定信号M1または他の何らかの定
義済み基準に基づいて、局部発振器20に局部発振器制
御信号LCを加えるように構成することも可能である。
この局部発振器制御信号LCを用いて、局部発振器20
の周波数を制御することが可能である。コントローラ6
5を、測定信号M1に基づいて減衰補償信号ACを発生
するように構成することが可能である。また、測定信号
M1とは関係なく、他の何らかの定義済み基準または入
力信号に基づいて、減衰補償信号ACを発生するように
コントローラ65を構成することも可能である。
【0059】代替的には、測定信号M1と、例えば、ル
ック・アップ・テーブル(LUT)86に記憶された所
定の基準との相関に基づいて、減衰補償信号ACを発生
するように、コントローラ65を構成することが可能で
ある。LUT86を補正ルック・アップ・テーブルと呼
ぶ。LUT86を、コントローラ65による参照に備え
て、メモリ80に記憶することが可能である。
【0060】同様に、図8Bの場合、信号経路10に光
学フィルタ装置87を設けることが可能である。光学フ
ィルタ装置87は、例えば、所定の動作帯域幅を有する
光学フィルタの働きをする。光学フィルタ装置87は、
コントローラ65からの光学フィルタ補償信号PCに従
って調整可能なものとすることができる。補償信号は、
中心動作波長設定を考慮するのが望ましい。補償信号に
よる補償には、光学フィルタ・スペクトル帯域幅及び/
または伝送効率を含めることもできる。測定信号M1ま
たは他の何らかの所定の基準に基づいて、局部発振器制
御信号LCを局部発振器20に加えるように、コントロ
ーラ65を構成することも可能である。この局部発振器
制御信号LCを用いて、局部発振器20の周波数を可変
制御することが可能である。測定信号M1に基づいて、
減衰補償信号PCを発生するように、コントローラ65
を構成することが可能である。測定信号M1に関係な
く、他の何らかの定義済み基準または入力信号に基づい
て、光学フィルタ補償信号PCを発生するように、コン
トローラ65を構成することも可能である。
【0061】代替的には、測定信号M1の相関と、例え
ば、ルック・アップ・テーブル(LUT)86に記憶さ
れた所定の基準との相関に基づいて、光学フィルタ補償
信号PCを発生するように、コントローラ65を構成す
ることが可能である。LUT86を、コントローラ65
による参照に備えて、メモリ80に記憶することが可能
である。
【0062】図8Cには、減衰器85と光学フィルタ装
置87の両方が光信号経路10に設けられた実施態様が
例示されている。光学フィルタ装置87は、コントロー
ラ65からの光学フィルタ補償信号PCに従って調整で
きるようにすることが可能であり、一方、コントローラ
65からの減衰補償信号ACに従って調整できるよう
に、減衰器85を構成することが可能である。測定信号
M1、または、他の何らかの定義済み基準に基づいて、
局部発振器20に局部発振器制御信号LCを供給するよ
うに、コントローラ65を構成することも可能である。
この局部発振器制御信号LCを用いて、局部発振器20
の光学的周波数または光学的パワーを可変制御すること
が可能である。測定信号M1に基づいて、減衰補償信号
AC及び光学フィルタ補償信号PCを発生するように、
コントローラ65を構成することが可能である。
【0063】図8Dに例示した代替実施態様の場合、減
衰器85及び光学フィルタ装置87を、光学セクション
31と電気セクション32の間に構成することが可能で
ある。すなわち、この実施態様では、減衰器85及び/
または光学フィルタ87を、光学セクション31と電気
セクション32の間に一列に配置することが可能であ
る。本発明の利益を得るために、減衰器85と光学フィ
ルタ87の両方を光受信器30内に同時に設ける必要は
ない。減衰器85を、例えば、コントローラ65(図8
A)のような外部ソースによって供給される減衰補償信
号ACを介して可変制御することが可能である。光学フ
ィルタ装置87を、外部ソースによって供給される光学
フィルタ補償信号PCを介して可変制御することが可能
である。
【0064】図8Eには、他の実施態様が示されてい
る。この実施態様の場合、減衰器85は、光学セクショ
ン31への入力Aに設けられており、例えば、コントロ
ーラ65(図8A)のような外部ソースによって供給さ
れる減衰補償信号ACによって制御されるように、減衰
器85を構成することが可能である。光学フィルタ87
は、光学セクション31と電気セクション32の間に一
列になるように設けられている。
【0065】さらに他の実施態様の場合、bトーンを、
信号経路と局部発振器信号の両方に注入可能である。b
トーンは、周波数差といった、識別可能な特性を有する
互いに異なるバランシング・トーンBT1及びBT2で
あるのが望ましい。例えば、バランシング・トーンBT
1は、信号経路10に注入することが可能であり、一
方、バランシング・トーンBT2は、局部発振器信号を
介して注入することが可能である。
【0066】上述した本発明の実施態様の場合、光リー
ド、すなわち、相互接続は、自由空間光学素子、光ファ
イバ、平面導波路光学素子、または、他の任意の光学的
搬送または処理手段で実現することが可能である。
【0067】強調しておくべきは、本発明の上述の実施
態様、とりわけ、任意の「望ましい」実施態様は、本発
明の原理を明確に理解することができるようにするため
に説明しただけの、単なる可能な実施例にすぎないとい
う点である。本発明の思想及び原理から実質的に逸脱す
ることなく、本発明の上述の実施態様に多くの変更及び
修正を施すことが可能である。こうした修正及び変更
は、全て、本開示及び本発明の範囲内に含まれるべきも
のであり、特許請求の範囲として保護されるべきもので
ある。
【0068】以下においては、本発明の種々の構成要件
の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。 1.コヒーレント光スペクトル分析器であって、bトー
ンが注入された第1の光入力信号を受信するための第1
の入力(A)と、第2の光入力信号を受信するための第
2の入力(B)と、前記第1の光入力信号及び前記第2
の光入力信号を受信し、それに従って第1及び第2の電
気出力信号を発生するためのコヒーレント光受信器(3
0)と、前記第1の電気出力信号と前記第2の電気出力
信号から前記bトーンを抽出し、それに従って測定信号
を発生するための測定装置(60)と、前記第1の電気
出力信号と前記第2の電気出力信号を減殺して、強度ノ
イズを相殺するための減殺装置(70)と、前記測定信
号に従って前記減殺装置を制御するためのコントローラ
(65)を備える、コヒーレント光スペクトル分析器。 2.前記bトーンを前記第1の光入力信号に注入するた
めの光ミクサ(26)をさらに備える、上項1に記載の
コヒーレント光スペクトル分析器。 3.前記bトーンを発生するためのバランシング・トー
ン発生器(55)をさらに備える、上項2に記載のコヒ
ーレント光スペクトル分析器。 4.前記第1の入力信号の光パワーを減衰させるための
光減衰器(85)をさらに備える、上項1に記載のコヒ
ーレント光スペクトル分析器。 5.光信号を分析する方法であって、第1の光入力信号
を受信するステップと、bトーンを前記第1の光入力信
号に注入して、bトーン注入信号を生成するステップ
(501)と、前記bトーン注入信号と第2の光入力信
号を組み合わせて、第1及び第2の光出力信号を生成す
るステップと、前記第1及び第2の光出力信号を第1及
び第2の電気信号に変換するステップと、前記第1及び
第2の電気信号から前記bトーン信号を抽出するステッ
プ(502)と、前記第1及び第2の電気信号から抽出
された前記bトーン信号を測定して、アンバランスを求
め(503)、補償信号を発生するステップを含む、方
法。 6.前記第1及び前記第2の電気信号から抽出された前
記bトーン信号に基づいて、前記第1の電気信号と前記
第2の電気信号とのアンバランスを等化するのに必要な
補償を決定するステップ(504)と、前記補償信号に
従って、前記第1の出力信号と前記第2の出力信号との
アンバランスを等化するための補償を施すステップ(5
05)をさらに含む、上項5に記載の方法。 7.組み合わせる前記ステップが、前記bトーン注入信
号と第2の光入力信号を組み合わせて、ほぼ等しい振幅
を有する第1及び第2の光出力信号を生成するステップ
を含む、上項5に記載の方法。 8.補償を決定する前記ステップが、ルック・アップ・
テーブル(LUT)(86)を参照して、適切な補償を
決定するステップを含む、上項6に記載の方法。 9.bトーンを注入する前記ステップ(501)が、光
入力信号にbトーンを注入するステップを含む、上項5
に記載の方法。 10.bトーンを注入する前記ステップ(501)が、
局部発振器信号にbトーンを注入するステップを含む、
上項5に記載の方法。
【0069】本発明の概要は次のようである。本発明の
コヒーレント光スペクトルアナライザでは、特定の標識
を有する光バランシングトーンが、平衡光受信器の信号
経路に注入される。平衡光受信器からの信号出力のバラ
ンシングトーン成分を解析して、光受信器の特性を判定
するために測定ユニットが設けられる。測定ユニットを
用いて求められたアンバランスを補償して除去するため
に、補償ユニットが設けられる。平衡光受信器は、偏光
状態に依存しない光受信器が好ましい。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、コヒーレント光スペク
トル分析器において発生するノイズを低減することがで
きるので、信頼性の高い分析結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術による光受信器を示す図である。
【図2A】ヘテロダイン光スペクトル分析器の1実施態
様を示す図である。
【図2B】本発明によるヘテロダイン光スペクトル分析
器の他の実施態様を示す図である。
【図2C】光受信器にbトーンを注入するための光ミク
サ26を示す図である。
【図3A】ヘテロダイン光受信器を示す図である。
【図3B】図3Aの光受信器の説明を助けるための別の
図である。
【図4A】本発明によるコヒーレント光スペクトル分析
器の他の実施態様を示す図である。
【図4B】本発明によるコヒーレント光スペクトル分析
器のさらに他の実施態様を示す図である。
【図5】本発明の方法の1実施態様を示すフローチャー
トである。
【図6】光受信器の較正及び測定システムを示す図であ
る。
【図7】光受信器30の他の実施態様の示す図である。
【図8A】光受信器の入力に光減衰器を設けた1実施態
様を示す図である。
【図8B】光受信器の入力に光学フィルタを設けた1実
施態様を示す図である。
【図8C】光受信器の入力に光減衰器及び光学フィルタ
を設けた1実施態様を示す図である。
【図8D】光減衰器及び光学フィルタ装置を設けた他の
実施態様を示す図である。
【図8E】光減衰器及び光学フィルタ装置を設けた更に
他の実施態様を示す図である。
【符号の説明】
A 第1の入力 B 第2の入力 26 光ミクサ 30 コヒーレント光受信器 55 バランシング・トーン発生器 60 測定装置 65 コントローラ 70 減殺及び補償装置 85 光減衰器 86 ルック・アップ・テーブル
フロントページの続き (72)発明者 ダグラス・マイケル・バネイ アメリカ合衆国カリフォルニア州94024, ロスアルトス,クリントン・ロード・897 (72)発明者 ボグダン・スザフラニーク アメリカ合衆国カリフォルニア州94087, サニーベイル,キャッスルトン・テラス・ 1035,アパートメント・ディー Fターム(参考) 5K002 CA02 CA07 DA02 EA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コヒーレント光スペクトル分析器であっ
    て、 bトーンが注入された第1の光入力信号を受信するため
    の第1の入力(A)と、 第2の光入力信号を受信するための第2の入力(B)
    と、 前記第1の光入力信号及び前記第2の光入力信号を受信
    し、それに従って第1及び第2の電気出力信号を発生す
    るためのコヒーレント光受信器(30)と、 前記第1の電気出力信号と前記第2の電気出力信号から
    前記bトーンを抽出し、それに従って測定信号を発生す
    るための測定装置(60)と、 前記第1の電気出力信号と前記第2の電気出力信号を減
    殺して、強度ノイズを相殺するための減殺装置(70)
    と、 前記測定信号に従って前記減殺装置を制御するためのコ
    ントローラ(65)を備える、コヒーレント光スペクト
    ル分析器。
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