JP2002323361A - 超音波伝播時間計測装置、超音波風速計及び風速測定方法 - Google Patents

超音波伝播時間計測装置、超音波風速計及び風速測定方法

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JP2002323361A
JP2002323361A JP2001129263A JP2001129263A JP2002323361A JP 2002323361 A JP2002323361 A JP 2002323361A JP 2001129263 A JP2001129263 A JP 2001129263A JP 2001129263 A JP2001129263 A JP 2001129263A JP 2002323361 A JP2002323361 A JP 2002323361A
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Koichiro Takaoka
浩一郎 高岡
Kazumi Tanno
和美 丹野
Hidetoshi Omori
英俊 大森
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MORI DENKI KK
SAAMUTORON KK
Trinity Industrial Corp
MORI DENKI Manufacturing CO Ltd
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MORI DENKI KK
SAAMUTORON KK
Trinity Industrial Corp
MORI DENKI Manufacturing CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高信頼性の超音波伝播時間計測装置、超音波風
速計及び風速測定方法を提供する。 【解決手段】1対の超音波振動子3a、3bの何れか一
方に1サイクルの正及び/又は負の加振電圧信号Iが印
加される。超音波振動子3aの出力は、前記超音波振動
子の共振周波数とわずかに異なる共振周波数を有する共
振回路4aを介して増幅器5aに接続されている。超音
波振動子3bについても同様である。選択回路6で何れ
か一方が選択され、最大値検出/保存回路7、信号低減
手段8に接続され、1回目の信号I1により信号低減手
段8で基準レベルVTHを得る。2回目の信号I2がt
1で印加されると、比較回路9は前記VTHを越えた点
を検出し、比較器10は前記VTHを越えた後、最初に
ゼロレベルになる点t2を検出する。カウンタ14は、
t1からt2の時間カウントし、制御手段1にその値が
読みこまれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波伝播時間計
測装置、並びに当該装置を用いた超音波風速計及び風速
測定方法に関し、特に、信頼性を向上し、低価格の超音
波風速計及び風速測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスなどを収容す
るクリーンルーム内では、その清浄さを保つうえで室内
のかすかな空気の流れを微弱な風として精度良く検出
し、制御することが要求される。又、自動車などを移動
させて塗装を行う場合、毎秒0.2m乃至十数mくらい
の風速を±0.1m/sという高い精度で検出すること
が要求されている。従来、風速計としては、熱線風速計
や気筒管方式風速計等があるが、前者の風速計では塵、
防爆対策が難しく、後者の風速計ではノズルが汚染され
たり、測定精度が低いなどの問題があった。更に、前記
自動車などを移動させて塗装する場合には、風速計は例
えば、ゾーン毎の風速コントロールを行おうとすると、
100mのラインに対して両側に20m間隔で配置する
必要があり、風速計の数が多くなる。このために高精度
でありながら操作の容易な、低価格の風速計が要求され
ていた。
【0003】静止流体中の音速をC、風速をVとする
と、音波の伝搬方向が流れに沿った方向(以下順方向と
言う)と一致すればその伝搬速度は(C+V)となり、
流れに逆らった方向(以下逆方向と言う)の場合には
(C−V)となる。距離Lを隔てて1対の送受波器を流
管の上流と下流に離して各々配設し、一方の送受波器か
ら順方向に超音波を発信(送信)したとき、他方の送受
波器に超音波が到達するに要する到達時間をt、他方の
送受波器から逆方向に超音波を発信(送信)したとき
に、一方の送受波器に超音波が到達するに要する到達時
間をt′とすれば、 t=L/(C+V) ・・・(1) t′=L/(C−V) ・・・(2) となる。順方向と逆方向の超音波の各到達時間t,t′
を測定すると、これから風速Vが演算される。即ち、風
速Vは上記(1)(2)式から、 V=L{(1/t)−(1/t′)}/2 ・・・(3) として求められる。
【0004】到達時間t,t′等を測定するには、例え
ば、送信側の送受波器を加振(駆動)する発信駆動信号
P1 から受信側の送受波器に受信波が到達するまでの時
間tを直接測定するとよいが、受信波は、次第に振幅が
増大した後減衰する。このために受信波の到達時点であ
る先頭を検知することは現実的でない。
【0005】前記問題点を解決する手段として、例え
ば、特開平10−073464号公報に「超音波流量
計」が開示されている。前記特開平10−073464
号公報の発明は、送信側にも受信側にも働く、1対の超
音波送受波器を流管の上流と下流に離して設け、流体の
流れの中を上流から下流及び下流から上流に超音波の送
受を行い、その各向きの到達時間より流速・流量を求め
る超音波流量計である。
【0006】先ず送信側の送受波器を発信させ、受信側
の送受波器の信号を入力する受信波検知部が受信波を検
知すると同時に、再び送信側の送受波器を発信させる。
係る動作を複数回繰り返すように構成し、基準クロック
を用いて最初の送信から複数回目の受信までの時間を測
定することにより、1回分の到達時間を求めるようにし
たものである。
【0007】図5は、前記従来の発明を説明する図面で
あって、図5(a)は、発振駆動信号と受信波との関係
を説明する図、図5(b)は、図5(a)のA部拡大図
である。
【0008】図5(a)、図5(b)において、送信側
の発振駆動信号Pn(nは整数)に対して、t1n(n
は整数)だけ遅れて受信側に受信波が測定される。発振
駆動信号P1に対して、第1回目の受信波W1の検知
は、一定の基準レベル(VTH)に最初に達した波が、
ゼロレベルを横切る時間をt0とし、発振駆動信号P1
が発せられてから、t0までの時間をt11とする。
【0009】前記第2回目以降の受信波W2の検知点
は、その前回の送信から受信波検知までの時間t11か
ら一定の時間(α)を減じた時間後の、最初のゼロクロ
ス点t1を受信波検知点として、t0からt1迄の時間
をt12とする。但し、αは超音波の1周期の半分より
小さい値である。
【0010】第3回目の送受についても同様で、今度
は、上述のようにして求めた第2の送受の時間t12を
用いて第3の受信波W3の検知点を予想して、ゼロレベ
ルを横切る点を検知すれば良く、以降同様にして、順
次、次の受信波検知点であるゼロレベルを横切る点を求
める。
【0011】第1の受信波W1がゼロレベルを横切る点
を検知するときに、確実に狙った波を捕らえることがで
きれば、以降の受信波は振幅の大きさに関係なく、ゼロ
レベルを横切る点を検知できる。
【0012】即ち、図5(b)に示すように、第2の受
信波W2が仮に基準レベルVTHに達してなくても、第
3波のゼロクロス点を検知できる。又、図5(b)に示
した場合とは逆に、第2の受信波W2が基準レベルVT
Hを越えた場合でも、ゼロレベルを横切る点を検知でき
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】係る方法においては、
第1の受信波W1がゼロレベルを横切る点を検知すると
きに、確実に狙った波を捕らえることができれば、以降
の受信波は振幅の大きさに関係なく、ゼロレベルを横切
る点を検知できる。しかし、受信波の最初の振幅は非常
に小さいうえに、センサである超音波振動子の周りに発
生する渦流、測定個所の周辺で発生する音などが雑音と
して超音波振動子に混入して、受信波は、各種の周波数
成分が含まれた歪波になる。
【0014】そして、前記雑音はランダムに発生する。
この為に、前記方法において、第1の受信波W1に雑音
が混入して波形が歪んだ場合、それ以降の受信波のゼロ
レベルを横切る点を検知できない場合がある。
【0015】係る波形の歪みの影響を受けない為には、
受信波の振幅が大きいことが望ましい。しかし、信号を
送信するために、超音波振動子に印加できる最大電圧
は、数十ボルトと低く、限界がある。
【0016】また、基準レベルVTHを検出した後に、
受信波がゼロレベルを横切る点を検知する為には、受信
波、及びその包絡線が急峻であることが好ましい。しか
し、受信波の波形はそれぞれ異なるので、急峻点を見つ
けることは容易ではない。
【0017】更に、前記したような歪み波形で、信号レ
ベルが低く、受信波、及びその包絡線が急峻でない信号
の増幅、信号処理に必要な回路は複雑で高価になる。
【0018】本発明は係る問題を解決して、低価格で、
操作が簡単で信頼性の有る、波形歪みの影響を受けない
超音波伝播時間計測装置並びに当該装置を用いた超音波
風速計及び風速測定方法を提供することを目的としてな
されたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために請求項1記載の超音波伝播時間計測装置は、
第1の超音波振動子と第2の超音波振動子とを気体の流
れる空間に離して設け、これら超音波振動子間で双方向
に超音波の送受を行い、その各向きの到達時間より超音
波伝播時間を求める超音波伝播時間計測装置であって、
1サイクルの正及び/又は負の加振電圧信号を発する信
号源と、該信号源からの電気信号を超音波信号に変換、
又は、超音波信号を電気信号に変換する第1及び第2の
超音波振動子と、前記第1又は第2の超音波振動子から
の電気信号を各々増幅する第1および第2の信号増幅手
段と、前記第1の超音波振動子と第1の信号増幅手段、
又は、第2の超音波振動子と第2の信号増幅手段との何
れか一方を選択する選択手段と、前記選択手段で選択さ
れた前記第1又は第2の信号増幅手段の出力の最大値を
検出/保持する最大値検出手段と、該最大値検出手段で
得られた信号の振幅値に所定の比率を乗じて、より低減
された値を得る信号低減手段と、該信号低減手段で得ら
れた値と前記信号増幅手段で得られた出力値との大きさ
を比較する第1の信号比較手段と、前記信号増幅手段で
得られた出力値がゼロレベルになったことを検出する第
2の信号比較手段と、前記第1の信号比較手段の出力が
なされた後、前記第2の信号比較手段の出力を有効にす
るゲート手段と、前記ゲート手段の出力によって制御さ
れる計数手段と、前記各手段を制御する制御手段とから
なる信号処理手段とを有し、最大値検出手段は、前記信
号源から発せられた第1の信号を受信して得られた信号
の最大値を保持し、計数手段は、前記第1の信号が発せ
られた所定時間経過後に、前記信号源から発せられた第
2の信号に同期して計数を開始し、更に前記第2の信号
を受信して得られた信号により、前記ゲート手段からの
出力がなされるまでのパルス数を計測し、制御手段は、
前記計数手段の出力から超音波伝播時間を求めることを
特徴とする。
【0020】請求項2記載の超音波風速計では、第1の
超音波振動子と第2の超音波振動子とを気体の流れる空
間に離して設け、これら超音波振動子間で双方向に超音
波の送受を行い、その各向きの到達時間より風速を求め
る超音波風速計であって、1サイクルの正及び/又は負
の加振電圧信号を発する信号源と、該信号源からの電気
信号を超音波信号に変換、又は、超音波信号を電気信号
に変換する第1及び第2の超音波振動子と、前記第1又
は第2の超音波振動子からの電気信号を各々増幅する第
1および第2の信号増幅手段と、前記第1の超音波振動
子と第1の信号増幅手段、又は、第2の超音波振動子と
第2の信号増幅手段との何れか一方を選択する選択手段
と、前記選択手段で選択された前記第1又は第2の信号
増幅手段の出力の最大値を検出/保持する最大値検出手
段と、該最大値検出手段で得られた信号の振幅値に所定
の比率を乗じて、より低減された値を得る信号低減手段
と、該信号低減手段で得られた値と前記信号増幅手段で
得られた出力値との大きさを比較する第1の信号比較手
段と、前記信号増幅手段で得られた出力値がゼロレベル
になったことを検出する第2の信号比較手段と、前記第
1の信号比較手段の出力がなされた後、前記第2の信号
比較手段の出力を有効にするゲート手段と、前記ゲート
手段の出力によって制御される計数手段と、前記各手段
を制御する制御手段とからなる信号処理手段とを有し、
最大値検出手段は、前記信号源から発せられた第1の信
号を受信して得られた信号の最大値を保持し、計数手段
は、前記第1の信号が発せられた所定時間経過後に、前
記信号源から発せられた第2の信号に同期して計数を開
始し、更に前記第2の信号を受信して得られた信号によ
り、前記ゲート手段からの出力がなされるまでのパルス
数を計測し、制御手段は、前記計数手段の出力から風速
を求めることを特徴とする。
【0021】請求項3記載の超音波風速計では、前記信
号増幅手段は、前記第1及、第2の超音波振動子の共振
周波数とわずかに異なる共振周波数を有する共振回路を
具備し、前記第1又は第2の超音波振動子と二重共振回
路を各々構成したことを特徴とする。
【0022】請求項4記載の超音波風速計では、前記制
御手段は、第1の超音波振動子が発する第1の信号、及
び第2の信号とにより風速を計測した後に、第2の超音
波振動子が発する第1の信号及び第2の信号とにより風
速を計測する処理を複数回繰り返し、前記計測値が予め
定められた値から外れている場合には前記測定値を破棄
して、前記予め定められた範囲の計測値のみを用いて風
速を求めることを特徴とする。
【0023】請求項5記載の風速測定方法は、第1の超
音波振動子と第2の超音波振動子とを気体の流れる空間
に離して設け、これら超音波振動子間で双方向に超音波
の送受を行い、その各向きの到達時間より風速を求める
風速測定方法であって、前記第1の超音波振動子及び、
該第1の超音波振動子に接続される第1の信号増幅手段
とを請求項2に記載の信号処理手段に接続し、1サイク
ルの正及び/又は負の加振電圧信号を発する前記信号源
から前記第2の超音波振動子に第1の信号を印加して、
前記最大値検出手段により前記信号源から発せられた前
記第1の信号を受信して得られた信号の最大値を保持
し、前記第1の信号が発せられた所定時間経過後に前記
信号源から発せられた第2の信号に同期して前記計数手
段の計数を開始し、更に前記第2の信号を受信して前記
ゲート手段の出力がなされるまでのパルス数を計測して
第1の風速を求めた後に、前記第2の超音波振動子及
び、該第2の超音波振動子に接続される前記第2の信号
増幅手段とを前記信号処理手段に前記信号処理手段に具
備される前記選択手段により接続し、1サイクルの正及
び/又は負の加振電圧信号を発する前記信号源から、超
音波信号を電気信号に変換する前記第1の超音波振動子
に第1の信号を印加して、記最大値検出手段により前記
信号源から発せられた前記第1の信号を受信して得られ
た信号の最大値を保持し、前記第1の信号が発せられた
所定時間経過後に前記信号源から発せられた第2の信号
に同期して前記計数手段の計数を開始し、更に前記第2
の信号を受信して前記ゲート手段の出力がなされるまで
のパルス数を計測して第2の風速を求め、前記第1と第
2の風速を測定する処理を交互に複数回行い、前記求め
られた計測値が、予め定められた値から外れている場合
には、前記測定値を破棄して、前記予め定められた範囲
の計測値のみを用いて風速を求めることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の原理を説明する
タイムチャートである。図2は、図1における時間t1
からt2間の拡大図である。以下、図1及び、図2を用
いて説明する。説明を簡略にする為に、信号を送出する
超音波振動子を第1の超音波振動子、超音波信号を電気
信号に変換する超音波振動子を第2の超音波振動子とす
る。また、前記第2の超音波振動子からの電気信号を各
々増幅する信号増幅手段を第2の信号増幅手段とする。
【0025】本発明における風速を求める方法の原理
は、式(3)に示したように、二つのセンサ間に到達す
る信号の時間差を計測して風速を求める、従来の原理と
同一である。二つのセンサ間に到達する時間を以下のよ
うにして求めて風速を計測する点が異なる。即ち、第1
の超音波振動子から発せられた信号が第2の超音波振動
子で受信されるとき、前記第2の超音波振動子の受信信
号における、振動波形の受信開始点からN個目の波がゼ
ロレベルになる点を検出して、第1の超音波振動子から
発せられた信号が前記第2の超音波振動子に到達する信
号の時間差を計測する。
【0026】前記第2の超音波振動子の受信信号におけ
る振動波形の受信開始点からN個目の波がゼロレベルに
なる点を以下の様にして検出する。まず、信号源から発
せられた第1の信号を超音波振動子で受信する。前記受
信して得られた信号の最大値に対する一定比率だけ低い
基準レベルVTHを得る。
【0027】そして、前記前記第1の信号が発せられた
所定時間経過後に、同じ信号源から第2の信号を発す
る。更に、前記第2の信号を受信して得られた信号と、
前記基準レベルVTHとを比較し、前記第2の信号が前
記基準レベルVTHを越えた後に前記第2の信号がゼロ
レベルになる点を検出する。
【0028】次に、計数手段は、前記信号源から発せら
れた第2の信号により計数を開始され、前記第2の信号
がゼロレベルになる点で計数を停止される。この間の計
数値を第1の超音波振動子から第2の超音波振動子に到
達する例えば順方向の時間の基準Tr1とする。係る時
間の基準Tr1には、音速、及び風速によって信号が遅
れる固定時間が含まれている。
【0029】同様の処理を第2の超音波振動子から第1
の超音波振動子に信号を送る場合に対しても行い、逆方
向の時間の基準Tr2を求める。そして、Tr1とTr
2との差を求めることで、音速によって信号が遅れる固
定時間は打ち消され、風速による信号の遅れのみを抽出
できる。
【0030】以下、前記の処理を図1のタイムチャート
で説明する。図1において、信号欄aに示す信号は、1
サイクルの正及び負の振幅を有するパルス信号(加振電
圧信号)で、第1の超音波振動子に印加される。信号欄
bは第2の超音波振動子が受信した信号、信号欄cは計
数手段が有効となる期間を示す信号、信号欄dは前記計
数手段に印加されるクロック信号、信号欄fは、第2の
信号が発せられてから、前記第2の超音波振動子の受信
波が基準レベルVTHになるまでを示す信号、信号欄g
は、第2の信号を受信した第2の超音波振動子の受信波
が、基準レベルVTHを越えてから最初にゼロになった
ことを検出する第2の信号比較手段の出力を示す信号、
信号欄hは信号欄aを発生する信号を示している。
【0031】信号欄hの信号により第1の信号I1が第
1の超音波振動子に印加されると、第2の超音波振動子
はOS1のごとき信号bを出力する。最大値検出手段に
より前記OS1の最大値EPを保存する。
【0032】次に、信号欄hの信号により第2の信号I
2が第1の超音波振動子に印加されると、第2の超音波
振動子はOS2のごとき信号bを出力する。計数手段
は、前記第2の信号I2を発生する信号欄hの信号によ
り計数が開始される。
【0033】前記第2の信号比較手段は、OS2が予め
定められた基準レベルVTHになり、基準レベルVTH
を越えてから最初にゼロになったことを検出して信号欄
eの信号を出力して前記計数手段の計数を停止する。
【0034】前記したように、信号欄hの信号により第
2の信号I2が第1の超音波振動子に印加されると同時
に計数を開始し、基準レベルVTHを越えてから最初に
ゼロになった時に前記計数手段の計数を停止することに
より、センサ間の伝播時間を求めることができる。
【0035】図3は、本発明の実施の形態における、二
重共振回路を説明する図であって、図3(a)は、超音
波振動子に印加される信号、図3(b)は、通常の超音
波振動子による減衰振動波形、図3(c)は、二重共振
回路の減衰振動波形である。
【0036】二重共振回路とは、互いにわずかに異なる
共振周波数を有する共振回路を直列に接続した共振回路
である。係る回路は、共振周波数がわずか異なることに
より、エネルギーの損失が少なく互いの共振回路間で授
受されることにより、減衰振動の振幅及び、包絡線が急
峻になる。
【0037】即ち、図3(a)のような信号を超音波振
動子に1個だけ印加すると、超音波振動子の共振周波数
で図3(b)のように振動する。しかし、前記超音波振
動子の出力を、前記超音波振動子の共振周波数とわずか
に異なる共振周波数を有する共振回路を介して増幅する
と、前記したように、超音波振動子と、前記共振回路と
が二重共振回路になり、図3(c)のような、減衰振動
波形となる。
【0038】図4は、本発明の実施の形態における、前
記超音波風速計を実現する回路ブロック図である。本発
明の実施の形態は、前記二重共振回路を用いて波形歪み
の影響を受けないようにしている。又、受信波の振幅を
大きくする為に、1サイクルの正及び負の振幅を有する
パルス信号(加振電圧信号)を用いて、超音波振動子に
印加できる最大電圧の範囲で、電圧を正負に印加してい
る。
【0039】図4において、超音波振動子3aには、1
サイクルの正及び負の振幅を有するパルス信号を発する
ドライブ回路2aから信号が印加されている。超音波振
動子3aの出力は、前記超音波振動子の共振周波数とわ
ずかに異なる共振周波数を有する共振回路4aを介し
て、増幅器5aに接続されている。
【0040】前記、ドライブ回路2a、超音波振動子3
a、共振回路4a、増幅器5aから構成される部分40
aと、ドライブ回路2b、超音波振動子3b、共振回路
4b、増幅器5bから構成される部分40bとは同一の
構成であり、説明を省略する。
【0041】選択回路6は、一方の入力端子ロには前記
増幅器5aの出力が、他方の入力端子イには前記増幅器
5bの出力が各々接続されている。係る選択回路6は、
マイクロコンピュータなどで構成される、制御手段1の
出力端子Sの信号により入力端子の選択がなされ、前記
選択回路6の出力端子ハには、前記入力端子に印加され
た信号の何れか一方が出力される。前記制御手段1に
は、図示していないプログラムが格納されているROM
とデータを保存するRAMとが具備され、前記プログラ
ムにより図4の実施形態における所定の処理がなされる
ものとする。
【0042】前記選択回路6の出力端子ハは、例えば、
サンプル/ホールド回路のような、最大値検出/保存回
路7に接続され、最大値が保存される。前記最大値検出
/保存回路7の端子CLには、制御手段1の信号端子C
2が接続されていて、所定のタイミング、例えば、カウ
ンタ14の計数動作が停止したとき、又は、制御手段1
がカウンタの計数値を入力したときなどでリセットされ
る。
【0043】前記最大値検出/保存回路7に保存された
最大値は例えば、抵抗器などのような、信号低減手段8
に接続されていて、信号低減手段8の出力は予め定めら
れた比だけ信号が低減されて出力される。
【0044】又、前記選択回路6の出力端子ハは、比較
回路9及び、比較器10の一方の入力端子aに各々接続
されている。比較回路9の他方の入力端子bには、前記
信号低減手段8の出力が接続されている。
【0045】比較回路9は、前記した第2の信号が前記
基準レベルVTHを越えた点を検出し、比較器10は、
前記第2の信号が前記基準レベルVTHを越えた後に前
記第2の信号が最初にゼロレベルになる点を検出する。
【0046】比較回路9の出力は、例えばフリップフロ
ップ回路の記憶手段11のセット端子Sに接続されてい
る。また、比較器10の出力は、例えばフリップフロッ
プ回路の記憶手段13のリセット端子Rに接続されてい
る。
【0047】比較回路9のリセット端子R及び、比較器
10のセット端子Sには、制御手段1の信号端子C1が
印加されている。
【0048】比較器10は、端子dに信号が印加された
時に、比較器10の動作が可能になり、記憶手段11の
出力端子Oが接続されている。
【0049】記憶手段13の出力Oは、カウンタ14の
INH端子に接続されていて、カウンタ14は、INH
端子に信号が印加された時に端子CPに発信器12のク
ロックをカウントする。カウンタ14の出力DOは、制
御手段1の端子DIに接続されていて、制御手段1の端
子L1から出力される信号が端子LDに印加されると、
制御手段1にカウンタの値が読みこまれる。
【0050】出力手段16は、制御手段1の端子DOに
接続されていて、メータ、表示器、プリンタ、その他の
出力機器などを具備し、制御手段1の処理結果を出力す
る。
【0051】前記構成における図4の動作について、図
1、図2を用いながら説明する。いま、信号を送出する
側を、ドライブ回路2a、超音波振動子3a、共振回路
4a、増幅器5aから構成される部分40a、信号を受
信する側を、ドライブ回路2b、超音波振動子3b、共
振回路4b、増幅器5bから構成される部分40bとす
る。
【0052】制御手段1により、選択回路6は、入力端
子イが選択され、増幅器5bの出力が選択回路6の出力
に接続されている。
【0053】制御手段1の出力端子P1から図1の信号
欄aに示す、第1の信号I1が出力される。ここで、I
1は、例えば、振幅が+30V、−30Vの、超音波振
動子の耐圧30Vを超えない範囲の電圧であって、1サ
イクルの正及び負の振幅を有するパルス信号である。
【0054】同時に、制御手段1の出力端子Cから信号
欄iに示す信号PRが記憶手段11の端子P及び記憶手
段13の端子Pに各々出力され、該信号により、記憶手
段11及び記憶手段13は所定の状態にセットされる。
即ち、記憶手段11は、信号欄fに示す、記憶手段11
の出力端子Oの出力が、比較器10の動作が可能なよう
に、また、記憶手段13は、信号欄cに示す、記憶手段
13出力端子Oの出力が、カウンタ14の動作を禁止す
るようにセットされる。
【0055】ドライブ回路2aを介して超音波振動子3
aに信号I1が印加されると、超音波振動子3aは、超
音波振動子3aの共振周波数で超音波を発生する。係る
超音波は、超音波振動子3bで受信される。前記したよ
うに超音波振動子3bと共振回路4bとは二重共振回路
が形成され、図1の信号欄bに示す信号OS1が増幅器
5bから出力される。
【0056】係る信号OS1は、選択回路6を介して最
大値検出/保存回路7に印加される。前記最大値検出/
保存回路7により信号OS1の最大値EPが保持され
る。
【0057】前記信号OS1は、比較回路9及び、比較
回路10にも印加されるが、記憶手段11が所定の状態
に保たれていて、比較回路9の出力は、記憶手段11に
影響せず、また、前記記憶手段11の出力により比較回
路10の動作は禁止されている。従って、カウンタ14
は、停止状態を保持したままである。
【0058】超音波振動子3aに信号I1が印加されて
から所定時間経過後、制御手段1の出力端子P1から図
2の信号欄aに示す、第2の信号I2が出力される。ド
ライブ回路2aを介して超音波振動子3aに信号I2が
印加されると同時に、制御手段1の出力端子C1から図
2の信号欄hに示す信号PSが出力される。信号PSに
より、記憶手段11と記憶手段13との状態は、信号欄
f及び信号欄cに示すように時間t1で反転される。
【0059】記憶手段13の状態が反転されると、カウ
ンタ14は動作可能になり、時間t1から発振器12の
周波数で計数が開始される。
【0060】ここで、前記所定時間とは、風速、音速、
センサ間距離などから定まる計測時間に対して、複数回
の計測を行える時間間隔である。
【0061】即ち、超音波振動子の共振による振動波形
の包絡線で示す波の数が、5〜10個含まれる時間と、
第1の信号I1が第1の超音波振動子に印加された後、
第2の超音波振動子がOS1のごとき信号bを出力する
間での信号伝搬時間TDが含まれている。例えば、超音
波振動子の共振周波数を40KHzとすると、前記包絡
線で示す波の減衰時間は250μsである。従って、振
動波形の包絡線で示す波が10個含まれる時間は、2.
5msとなる。また、信号が伝搬する時間TDは、風速
320m/s、超音波振動子の間隔を40cmとする
と、約1.25msである。そして後述するカウンタ1
4の計数値を制御手段1が取得する処理時間も加算され
る。係る点を考慮して、風速、センサ間距離、環境、そ
の他の条件により所定時間を適宜決定する。
【0062】前記所定時間経過後に、前記同様にドライ
ブ回路2aを介して超音波振動子3aに信号I2が印加
されると、信号OS2が信号伝搬時間TDだけ遅れて超
音波振動子3bで受信され、共振回路4b、増幅器5
b、選択回路6を介して最大値検出/保存回路7と、比
較回路9と、比較回路10とに印加される。
【0063】最大値検出/保存回路7に保持されている
信号OS1の最大値EPは、信号OS2が超えない限
り、保持されている最大値EPの値は変化しない。
【0064】信号OS2は、比較回路10にも印加され
るが、比較回路10は、図2の信号欄fに示すように、
制御手段1により、記憶手段11の出力が所定の状態に
保たれていて、比較回路10の動作を禁止する。
【0065】比較回路9の一方の入力端子bには、基準
レベルVTHが印加されていて、基準レベルVTHは、
例えば、前記最大値の50%に選ばれている。図2の信
号欄eに示すように、比較回路9の他方の入力端子aに
印加されている信号OS2が、前記基準レベルVTHに
なると比較回路9が動作する。
【0066】比較回路9は、記憶手段11をセットし、
信号欄fに示すように、比較回路10の動作を有効にす
る。比較回路10は、動作が有効になると、信号OS2
の値がゼロレベルになる点(時間t2)を検出して信号
欄gに示す信号を出力する。該信号によって記憶手段1
3の状態は反転される。
【0067】記憶手段13の状態が反転されると、カウ
ンタ14は時間t2で計数を停止する。即ち、カウンタ
14には、超音波振動子3aに時間t1で信号I2が印
加されてから信号OS2が超音波振動子3bで受信さ
れ、信号OS2が基準レベルVTHになってから最初の
ゼロレベルになる時間t2までの計数値NCが保存され
ている。
【0068】発振器の周波数を例えば10MHzとする
と、カウンタ14が示す数値は、時間表記では、0.1
×NC(μs)となる。
【0069】カウンタの計数値は、制御手段1が前記信
号PSを発してから、カウンタ14が停止するまでの、
予め定めた時間経過後に、制御手段1の端子L1から信
号を発し、カウンタ14の端子DOから制御手段1に計
数値が読みこまれ、図示していない格納手段に保存され
る。
【0070】次に、制御手段1により、前記した場合と
逆方向の風速の測定が行われる。制御手段1により、選
択回路6は、入力端子ロが選択され、増幅器5aの出力
が選択回路6の出力に接続される。従って、信号を送出
する側は、ドライブ回路2b、超音波振動子3b、共振
回路4b、増幅器5bから構成される部分40b、信号
を受信する側は、ドライブ回路2a、超音波振動子3
a、共振回路4a、増幅器5aから構成される部分40
aとなる。
【0071】前記選択回路6の入力端子がイ側に接続さ
れている場合と同様にして、超音波振動子3bに時間t
1で信号I2が印加されてから信号OS2が超音波振動
子3aで受信され、信号OS2が基準レベルVTHにな
ってから最初のゼロレベルになる時間t2までの計数値
NCが前記図示していない格納手段に保存される。
【0072】前記超音波振動子の双方向からの計測を複
数回繰り返した後、制御手段1は、以下のようにして風
速を求める。即ち、制御手段1は、前記図示していない
格納手段に格納されている前記複数回の計測値を読み出
す。そして、前記計測値が予め定められた値から外れて
いる場合には前記測定値を破棄する。前記予め定められ
た範囲の計測値のみを用いて、各々の計測値に対する風
速を式(3)により求める。そして、求められた全ての
計測値に対しての平均値を求めて、最終的な風速として
出力手段16に出力する。制御手段1は、前記計測値
が、予め定めた範囲を超えている場合には、前記出力手
段16の図示していな表示字装置にエラーメッセージや
エラー表示を行う。
【0073】なお、前記制御手段1による風速の計算
は、制御手段1がカウンタ14の値を取り込む毎に処理
しても良く、または、全ての測定が終了するまで図示し
ていない格納手段に保存し、測定終了後に行うようにし
ても良い。又、1サイクルの正及び負の振幅を有するパ
ルス信号は、超音波振動子の仕様、超音波伝播時間計測
装置、超音波風速計及び風速測定方法の仕様に応じて、
正又は負の振幅を有する台形状又は正弦波状の信号とし
てもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明の超音波伝播時間計測装置によれ
ば、超音波の受信波において、常に定まった急峻点を確
実に検出することができ、従って、超音波の伝播時間を
常に正確に計測することができる。また、超音波振動子
に1サイクルの正及び/又は負の加振電圧信号を印加す
ることにより、超音波振動子に印加できる最大電圧の2
倍の電圧が印加できる。この為に、受信波の振幅が大き
くなり、受信側の超音波振動子に混入する雑音の影響を
低減でき、超音波伝播時間計測装置の信頼性を向上でき
る。
【0075】本発明の超音波風速計によれば、超音波の
伝播時間の正確な計測により、風速を高精度に正確に測
定することができる。又、超音波振動子に1サイクルの
正及び/又は負の加振電圧信号を印加することにより、
超音波振動子に印加できる最大電圧の2倍の電圧が印加
できる。この為に、受信波の振幅が大きくなり、受信側
の超音波振動子に混入する雑音の影響を低減でき、風速
計の信頼性を向上できる。
【0076】請求項3記載の超音波風速計によれば、前
記信号増幅手段は、前記第1、及び、第2の超音波振動
子の共振周波数とわずかに異なる共振周波数を有する共
振回路を具備し、前記第1、又は、第2の超音波振動子
と二重共振回路を各々構成したことにより、超音波振動
子による受信波、及びその包絡線を急峻にでき、信号の
増幅、信号処理に必要な回路設計を容易にし、全体の価
格を大幅に低減できる。
【0077】請求項4記載の超音波風速計によれば、前
記制御回路は、第1の超音波振動子が発する第1の信
号、及び第2の信号とにより風速を計測した後に、第2
の超音波振動子が発する第1の信号及び第2の信号とに
より風速を計測する処理を複数回繰り返し、前記計測値
が予め定められた値から外れている場合には前記測定値
を破棄して、前記予め定められた範囲の計測値のみを用
いて風速を求めることにより、超音波振動子の周りに発
生する渦流、測定個所の周辺で発生する音などが雑音と
して超音波振動子に混入しても、測定精度に影響しない
ようにできる。
【0078】本発明の風速測定方法によれば、1サイク
ルの正及び/又は負の加振電圧信号を発する信号源か
ら、第1の超音波振動子を介して発せられた第1の信号
が、二重共振回路を有する第2の超音波振動子で受信さ
れるとき、1回目の前記信号源からの第1の信号を受信
して、該第1の受信信号の最大値に対する一定比率だけ
低い基準レベルVTHを得、1回目の前記信号源からの
信号が発せられてから所定時間経過後に発した、2回目
の前記信号源からの第2の信号を受信して、該第2の受
信信号の振動波形の受信開始点からN個目の波がゼロレ
ベルになる点を検出して、前記基準レベルVTHとを比
較し、前記第2の信号が前記基準レベルVTHを越えた
後に前記第2の信号がゼロレベルになる点を検出するこ
とにより、2回目に発した第2の信号と、該第2の信号
が前記基準レベルVTHを越えた後に前記第2の信号が
ゼロレベルになるまでの間のパルス数を計測して風速を
繰り返して測定することにより、低価格で、操作が簡単
で信頼性の有る、波形歪みの影響を受けない風速測定方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するタイムチャートであ
る。
【図2】図1における時間t1からt2の間の拡大図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態における、二重共振を説明
する図である。
【図4】本発明の実施の形態における、前記超音波風速
計を実現する回路ブロック図である。
【図5】従来の発明を説明する図面であって、図5
(a)は、発振駆動信号と受信波との関係を説明する
図、図5(b)は、図5(a)のA部拡大図である。
【符号の説明】
1 制御手段 2a、2b ドライブ回路 3a、3b 超音波振動子 4a、4b 共振回路 5a、5b 増幅器 6 選択回路 7 最大値検出/保存回路 8 信号低減手段 9、10 比較回路 11、13 記憶手段 12 発振器 14 カウンタ 16 出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高岡 浩一郎 栃木県宇都宮市宿郷2−9−8 サームト ロン株式会社内 (72)発明者 丹野 和美 東京都港区高輪二丁目十五番八号 森電機 株式会社内 (72)発明者 大森 英俊 愛知県豊田市柿本町1丁目9番地 トリニ ティ工業株式会社内 Fターム(参考) 2F035 DA14 DA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の超音波振動子と第2の超音波振動子
    とを気体の流れる空間に離して設け、これら超音波振動
    子間で双方向に超音波の送受を行い、その各向きの到達
    時間より超音波伝播時間を求める超音波伝播時間計測装
    置であって、1サイクルの正及び/又は負の加振電圧信
    号を発する信号源と、該信号源からの電気信号を超音波
    信号に変換、又は、超音波信号を電気信号に変換する第
    1及び第2の超音波振動子と、前記第1又は第2の超音
    波振動子からの電気信号を各々増幅する第1および第2
    の信号増幅手段と、前記第1の超音波振動子と第1の信
    号増幅手段、又は、第2の超音波振動子と第2の信号増
    幅手段との何れか一方を選択する選択手段と、前記選択
    手段で選択された前記第1又は第2の信号増幅手段の出
    力の最大値を検出/保持する最大値検出手段と、該最大
    値検出手段で得られた信号の振幅値に所定の比率を乗じ
    て、より低減された値を得る信号低減手段と、該信号低
    減手段で得られた値と前記信号増幅手段で得られた出力
    値との大きさを比較する第1の信号比較手段と、前記信
    号増幅手段で得られた出力値がゼロレベルになったこと
    を検出する第2の信号比較手段と、前記第1の信号比較
    手段の出力がなされた後、前記第2の信号比較手段の出
    力を有効にするゲート手段と、前記ゲート手段の出力に
    よって制御される計数手段と、前記各手段を制御する制
    御手段とからなる信号処理手段とを有し、最大値検出手
    段は、前記信号源から発せられた第1の信号を受信して
    得られた信号の最大値を保持し、計数手段は、前記第1
    の信号が発せられた所定時間経過後に、前記信号源から
    発せられた第2の信号に同期して計数を開始し、更に前
    記第2の信号を受信して得られた信号により、前記ゲー
    ト手段からの出力がなされるまでのパルス数を計測し、
    制御手段は、前記計数手段の出力から超音波伝播時間を
    求めることを特徴とする超音波伝播時間計測装置。
  2. 【請求項2】第1の超音波振動子と第2の超音波振動子
    とを気体の流れる空間に離して設け、これら超音波振動
    子間で双方向に超音波の送受を行い、その各向きの到達
    時間より風速を求める超音波風速計であって、1サイク
    ルの正及び/又は負の加振電圧信号を発する信号源と、
    該信号源からの電気信号を超音波信号に変換、又は、超
    音波信号を電気信号に変換する第1及び第2の超音波振
    動子と、前記第1又は第2の超音波振動子からの電気信
    号を各々増幅する第1および第2の信号増幅手段と、前
    記第1の超音波振動子と第1の信号増幅手段、又は、第
    2の超音波振動子と第2の信号増幅手段との何れか一方
    を選択する選択手段と、前記選択手段で選択された前記
    第1又は第2の信号増幅手段の出力の最大値を検出/保
    持する最大値検出手段と、該最大値検出手段で得られた
    信号の振幅値に所定の比率を乗じて、より低減された値
    を得る信号低減手段と、該信号低減手段で得られた値と
    前記信号増幅手段で得られた出力値との大きさを比較す
    る第1の信号比較手段と、前記信号増幅手段で得られた
    出力値がゼロレベルになったことを検出する第2の信号
    比較手段と、前記第1の信号比較手段の出力がなされた
    後、前記第2の信号比較手段の出力を有効にするゲート
    手段と、前記ゲート手段の出力によって制御される計数
    手段と、前記各手段を制御する制御手段とからなる信号
    処理手段とを有し、最大値検出手段は、前記信号源から
    発せられた第1の信号を受信して得られた信号の最大値
    を保持し、計数手段は、前記第1の信号が発せられた所
    定時間経過後に、前記信号源から発せられた第2の信号
    に同期して計数を開始し、更に前記第2の信号を受信し
    て得られた信号により、前記ゲート手段からの出力がな
    されるまでのパルス数を計測し、制御手段は、前記計数
    手段の出力から風速を求めることを特徴とする超音波風
    速計。
  3. 【請求項3】前記信号増幅手段は、前記第1及、第2の
    超音波振動子の共振周波数とわずかに異なる共振周波数
    を有する共振回路を具備し、前記第1又は第2の超音波
    振動子と二重共振回路を各々構成したことを特徴とする
    請求項2に記載の超音波風速計。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、第1の超音波振動子が発
    する第1の信号、及び第2の信号とにより風速を計測し
    た後に、第2の超音波振動子が発する第1の信号及び第
    2の信号とにより風速を計測する処理を複数回繰り返
    し、前記計測値が予め定められた値から外れている場合
    には前記測定値を破棄して、前記予め定められた範囲の
    計測値のみを用いて風速を求めることを特徴とする請求
    項2又は3に記載の超音波風速計。
  5. 【請求項5】第1の超音波振動子と第2の超音波振動子
    とを気体の流れる空間に離して設け、これら超音波振動
    子間で双方向に超音波の送受を行い、その各向きの到達
    時間より風速を求める風速測定方法であって、前記第1
    の超音波振動子及び、該第1の超音波振動子に接続され
    る第1の信号増幅手段とを請求項2に記載の信号処理手
    段に接続し、1サイクルの正及び/又は負の加振電圧信
    号を発する前記信号源から前記第2の超音波振動子に第
    1の信号を印加して、前記最大値検出手段により前記信
    号源から発せられた前記第1の信号を受信して得られた
    信号の最大値を保持し、前記第1の信号が発せられた所
    定時間経過後に前記信号源から発せられた第2の信号に
    同期して前記計数手段の計数を開始し、更に前記第2の
    信号を受信して前記ゲート手段の出力がなされるまでの
    パルス数を計測して第1の風速を求めた後に、前記第2
    の超音波振動子及び、該第2の超音波振動子に接続され
    る前記第2の信号増幅手段とを前記信号処理手段に前記
    信号処理手段に具備される前記選択手段により接続し、
    1サイクルの正及び/又は負の加振電圧信号を発する前
    記信号源から、超音波信号を電気信号に変換する前記第
    1の超音波振動子に第1の信号を印加して、前記最大値
    検出手段により前記信号源から発せられた前記第1の信
    号を受信して得られた信号の最大値を保持し、前記第1
    の信号が発せられた所定時間経過後に前記信号源から発
    せられた第2の信号に同期して前記計数手段の計数を開
    始し、更に前記第2の信号を受信して前記ゲート手段の
    出力がなされるまでのパルス数を計測して第2の風速を
    求め、前記第1と第2の風速を測定する処理を交互に複
    数回行い、前記求められた計測値が、予め定められた値
    から外れている場合には、前記測定値を破棄して、前記
    予め定められた範囲の計測値のみを用いて風速を求める
    ことを特徴とする風速測定方法。
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