JP2002323222A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

Info

Publication number
JP2002323222A
JP2002323222A JP2001124648A JP2001124648A JP2002323222A JP 2002323222 A JP2002323222 A JP 2002323222A JP 2001124648 A JP2001124648 A JP 2001124648A JP 2001124648 A JP2001124648 A JP 2001124648A JP 2002323222 A JP2002323222 A JP 2002323222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetron
microwave oven
output
wireless communication
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001124648A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Furuta
和浩 古田
Takamitsu Noda
臣光 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001124648A priority Critical patent/JP2002323222A/ja
Priority to KR1020020021940A priority patent/KR20020082147A/ko
Priority to CNB021186332A priority patent/CN1276590C/zh
Priority to EP02252826A priority patent/EP1253753A3/en
Publication of JP2002323222A publication Critical patent/JP2002323222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/66Circuits
    • H05B6/668Microwave heating devices connected to a telecommunication network

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子レンジの運転中でも、電子レンジのマイ
クロ波と同じ周波数帯の無線通信ネットワークがパケッ
ト通信を継続できるようにする。 【解決手段】 インバータ回路2によって商用周波数電
源7を高周波電力に変換してマグネトロン1に供給する
が、出力制御部15によって、商用周波数電源の電圧が
0ボルトとなる前後において、マグネトロンの出力を所
定期間停止させる。これにより、商用周波数電源の電圧
が0ボルトとなる前後の、マグネトロンを停止させてい
る所定期間の間に、マグネトロンと同等の周波数帯の無
線通信を可能にし、マグネトロンの運転中であっても、
加熱効率を低下させることなく加熱動作を継続しつつ、
同等周波数帯の無線通信を確実に行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンが使
用しているマイクロ波周波数帯を無線通信周波数帯とし
て利用する無線通信ネットワークに対して、周波数干渉
を可能な限り避ける電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジはマグネトロンにより2.4
〜2.5GHz帯のマイクロ波を発生させ、そのエネル
ギーにより食品の加熱調理を行う。この電子レンジのマ
グネトロンを駆動する方式の1つとしては、図13に示
すような、商用交流電源をトランス100とダイオード
101とによりそのまま昇圧、半波倍電圧制御してマグ
ネトロン102に印加する鉄トランス方式がある。マグ
ネトロンの駆動方式の他の1つとしては、図14に示す
ような、全波整流回路104、インバータ105そして
高周波トランス106によって商用交流電源を全波整流
し、30〜50kHz程度の高周波にしてマグネトロン
102に印加するインバータ方式がある。
【0003】図15に示すように、マグネトロンは一定
電圧までは高抵抗でマイクロ波を発生せず、その電圧以
上では低抵抗となって電流ibが流れ、マイクロ波を発
生する特性を備えている。このため、前者の鉄トランス
方式の場合は、図16に示すように、商用交流電源の半
サイクルt1の期間はマグネトロンに電圧が印加され
ず、マイクロ波は、電源サイクルが50Hzの場合には
10msの間、電源サイクルが60Hzの場合8msの
間発生しない。一方、インバータ方式の場合は、図17
に示すように、マグネトロンの動作開始電圧に昇圧され
るまではマイクロ波を発生せず、非動作期間t2の間は
マイクロ波を発生しない。動作条件によって変化する
が、この非動作期間t2は、電源周波数60Hzで1〜
2msである。このように、いずれのマグネトロン駆動
方式にしても、マグネトロン非動作期間t1若しくはt
2が存在するのである。
【0004】電子レンジに割り当てられた周波数帯域を
利用した無線ネットワーク通信により、電子レンジを含
む家電機器同士で情報の授受、遠隔操作を行う技術が開
発されてきている。この無線ネットワーク通信は電子レ
ンジが発生するマイクロ波の周波数帯を用いているた
め、電子レンジのマグネトロンが動作している間は、電
子レンジの近傍に置かれた通信機能を備えた家電機器、
あるいは電子レンジに組み込まれた無線通信ユニットの
通信信号は、電子レンジからのマイクロ波に埋もれ、信
号の識別が不能となり、無線通信ができなくなる。
【0005】無線通信方式としてスペクトラム拡散方式
がノイズに対して強い方式として開発されている。この
スペクトラム拡散方式は、割り当てられた周波数帯を少
数の複数チャンネルに分割し、このチャンネル内の周波
数幅で信号を拡散する直接拡散方式と、単位スロット時
間を設定し、割り当てられた周波数幅の中で飛び回る周
波数ホッピング方式が一般化している。この周波数ホッ
ピング方式は、ブルートゥースと呼ばれる通信仕様に採
用されている。
【0006】この仕様は、図19(a)に示すように、
2.402GHzから2.480GHzの中で、1MH
z幅で79チャンネルに分割し、625μsを単位タイ
ムスロットとして疑似ランダムに飛び回る方式である。
したがって、送信する最低単位は625μsであり、こ
の中に通信パケットを組み込んで送受信することにな
る。この通信は、送信とその送信が確実に受信できたこ
とを示す受信確認返信(ACK)のペアで完結する。こ
の場合、単位タイムスロット長×2(=1.25ms)
の時間間隔が確保できれば、理論的には通信可能である
が、一般的には電源周波数の周期と同期をとった通信が
困難であるので、さらに2倍の時間間隔である単位タイ
ムスロット長の4倍(=2.5ms)の時間が必要とな
る。ここで、受信確認信号ACKは、データ送信よりも
少ないデータ、126ビット(126μs)で可能であ
るので、単位タイムスロット×3+0.126ms(=
2.001ms)のマグネトロン非動作時間が確保でき
れば、マグネトロンの運転中であってもその非動作時間
を利用した通信が可能となる。つまり、図18のグラフ
において、電源周期(60Hzで8msの間、50Hz
で10msの間)に上述したτ=2.001msの非動
作時間を確保できれば、いわゆるブルートゥース仕様の
無線通信が可能となるのである。
【0007】なお、図19(b)に示すように、現在の
ブルートゥース仕様の無線通信方式てば、一度の送信の
単位タイムスロットは625μs(1スロット使用送信
パケット)であるが、他に1.875ms(3スロット
使用送信パケット)、3.125ms(5スロット使用
パケット)が決められている。そのため、3スロット使
用パケットの場合は、単位通信時間は(1.875×2
+0.625+0.126)ms=4.4ms、5スロ
ット使用パケットの場合は、単位通信時間は(3.12
5×2+0.625+0.126)ms=7.001m
sである。
【0008】しかし、従来では、電子レンジのマグネト
ロン駆動方式がインバータ方式の場合、マグネトロン非
動作時間帯は1〜2msであるので、上述したブルート
ゥース仕様の無線通信が不可能であった。鉄トランス方
式の場合には、マグネトロン非動作時間帯は8msであ
るので通信は可能であるが、この8msの時間幅を通信
と同期をとって有効に使用すれば、5スロットを使用し
たパケット通信を2回でき、効率の良い通信ができる。
【0009】なお、マイクロ波の発生タイミングを検知
し、検知したマイクロ波発生タイミングではマイクロ波
発生に強い通信方式を選択する方法が特開2000−2
24176号公報に開示されている。この方式の場合
は、必ず電子レンジにタイミング検知手段を組み込まな
ければならず、既存の電子レンジからの妨害を排除する
ことはできない。
【0010】また、特開平6−140966号公報には
商用電源の周期を検出して、商用電源の電圧のゼロクロ
スタイミングに通信を行う方式が開示されている。これ
は、鉄トランス方式のマグネトロン駆動方式を想定した
ものであり、マグネトロンの非動作半周期に合わせて通
信を行うための切り替えスイッチが必要である。また、
インバータ方式のように、商用電源の電圧のゼロクロス
タイミングの前後に渡ってマグネトロンの非動作時間t
2がある場合、非動作時間t2全体を使用して通信を行
うことができず、通信効率が悪い。さらに、マグネトロ
ン非動作期間の半周期では通信を行わないため、通信が
可能な状況であっても通信を行わないので、鉄トランス
方式でも通信の効率が悪い。図20に電源周波数が50
Hzの電源でマグネトロンを駆動させた場合のノイズレ
ベルの測定例を示しているが、マグネトロンの発振周波
数はマグネトロンに流れる瞬時電流値により変化し、マ
グネトロンが動作中でも通信できない周波数、時間帯は
限られている。
【0011】なお、マグネトロン駆動方式がインバータ
方式の場合、インバータ周波数が30kHz〜50kH
zであり、商用電源周波数の1000倍程度であり、図
16に示したマグネトロン電流の包絡線期間では通信で
きる時間長さを確保することはできない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
に従来の技術的課題を解決するためになされたもので、
マグネトロンの運転中であっても、加熱効率を低下させ
ることなく加熱動作を継続しつつ、同等周波数帯の無線
通信を確実に行わせることができる電子レンジを提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電子レ
ンジは、マイクロ波を発生するマグネトロンと、商用周
波数電源を高周波電力に変換して前記マグネトロンに供
給するインバータ回路と、前記商用周波数電源の電圧が
0ボルトとなる前後において、前記マグネトロンの出力
を所定期間停止させる出力制御部とを備えたものであ
る。
【0014】請求項1の発明の電子レンジでは、インバ
ータ回路によって商用周波数電源を高周波電力に変換し
てマグネトロンに供給するが、出力制御部によって、商
用周波数電源の電圧が0ボルトとなる前後において、マ
グネトロンの出力を所定期間停止させる。これにより、
商用周波数電源の電圧が0ボルトとなる前後の、マグネ
トロンを停止させている所定期間の間に、マグネトロン
と同等の周波数帯の無線通信を可能にし、マグネトロン
の運転中であっても、加熱効率を低下させることなく加
熱動作を継続しつつ、同等周波数帯の無線通信を確実に
行わせる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の電子レンジ
において、無線通信装置を備えたことを特徴とするもの
であり、電子レンジの運転中でも、加熱効率を低下させ
ることなく加熱動作を継続しつつ、これに内蔵した無線
通信装置による同等周波数帯の無線通信を可能にする。
【0016】請求項3の発明は、請求項2の電子レンジ
において、前記無線通信装置は、周波数ホッピング方式
で無線通信を行い、前記出力制御部は、(無線通信のパ
ケットの1タイムスロット×3+通信確認返信時間)の
期間だけ前記マグネトロンの出力を停止させることを特
徴とするものであり、マグネトロンの運転中であって
も、加熱効率を低下させることなく加熱動作を継続しつ
つ、同等周波数帯の無線パケット通信を可能にする。
【0017】請求項4の発明は、請求項1の電子レンジ
において、前記商用周波数電源を全波整流して前記イン
バータ回路に与える全波整流回路と、前記全波整流回路
の出力電圧を所定の基準電圧と比較する比較器とを備
え、前記出力制御部は、前記全波整流回路の出力電圧が
所定の基準電圧以下となる期間だけ前記マグネトロンの
出力を停止させることを特徴とするものであり、商用周
波数電源の0ボルトを挟む前後の所定期間だけマグネト
ロンを非動作状態にし、マグネトロンの運転中であって
も、加熱効率を低下させることなく加熱動作を継続しつ
つ、同等周波数帯の無線パケット通信を可能にする。
【0018】請求項5の発明は、請求項4の電子レンジ
において、前記比較器は、前記基準電圧を前記全波整流
回路の出力電圧の波高値に比例して変化させることを特
徴とするものであり、全波整流回路の出力電圧が電源電
圧の変動によって変動することがあっても、一定期間だ
けマグネトロンを非動作状態にし、マグネトロンの運転
中であっても、加熱効率を低下させることなく加熱動作
を継続しつつ、同等周波数帯の無線パケット通信を可能
にする。
【0019】請求項6の発明は、請求項1の電子レンジ
において、前記出力制御部は、前記商用周波数電源の電
圧が0ボルトとなるタイミングを検知し、その一定時間
後を起点として前記マグネトロンの出力を所定期間停止
させることを特徴とするものであり、前記0ボルトタイ
ミングから一定時間後の起点を次の0ボルトタイミング
を挟む所定期間となるように設定することにより、商用
周波数電源の0ボルトを挟む前後の所定期間だけマグネ
トロンを非動作状態にし、マグネトロンの運転中であっ
ても、加熱効率を低下させることなく加熱動作を継続し
つつ、同等周波数帯の無線パケット通信を可能にする。
【0020】請求項7の発明は、請求項1の電子レンジ
において、前記マグネトロンの動作・不動作を判別し、
動作中であればマグネトロンの動作中を知らせる無線信
号を発信する報知手段を備えたことを特徴とするもので
あり、当該マグネトロンの動作中を知らせる信号を受信
した外部の家電機器ではその期間中は無線通信を停止
し、あるいは影響を受けない通信方式に切り替えて通信
する制御をすることにより、漏れ出るマイクロ波の影響
を避けて通信できる。
【0021】請求項8の発明は、請求項7の電子レンジ
において、前記報知手段は、前記マグネトロンの動作中
に通信可能なパケット仕様を知らせる無線信号を発信す
ることを特徴とするものであり、当該通知信号を受信し
た外部の家電機器では、その期間中は通信可能なパケッ
ト仕様の通信方式に切り替えて通信する制御をすること
により、漏れ出るマイクロ波の影響を避けながら、継続
して無線通信することができる。
【0022】請求項9の発明は、請求項2又は3の電子
レンジにおいて、マグネトロンを停止させる停止要求信
号を受信し、マグネトロンの出力を停止させる手段を備
えたことを特徴とするものであり、他の機器の無線通信
装置からマグネトロンの出力を一時停止させる発振停止
要求信号を受信すれば、マグネトロンの出力を一時停止
させることにより、例えば、他の家電機器の無線通信が
急を要する優先度の高いのものであれば、マグネトロン
の運転による影響を確実に避けて優先的に干渉のない無
線通信を可能にする。
【0023】請求項10の発明は、請求項2又は3の電
子レンジにおいて、マグネトロンの出力を低下させる出
力低下要求信号を受信し、マグネトロンの出力を低下さ
せる手段を備えたことを特徴とするものであり、例え
ば、他の家電機器の無線通信が急を要する優先度の高い
のものであれば、マグネトロンの出力を一時的に低下さ
せ、マグネトロンの運転による影響を確実に避けて優先
的に干渉のない無線通信を可能にする。
【0024】請求項11の発明は、請求項9又は10の
電子レンジにおいて、当該電子レンジの制御回路から動
作条件を受信する手段と、当該動作条件と前記出力停止
要求又は出力低下要求との優先度を判別し、前記マグネ
トロンの動作を継続させるか、当該マグネトロンの出力
停止又は出力低下を行うか判定する調停手段を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0025】特に電子レンジの使用では、加熱対象の食
材の状態や加熱調理方法によっては運転中に緊急停止す
るのは避ける必要がある場合があるので、請求項11の
発明の電子レンジでは、調停手段の判定により当該電子
レンジの動作条件と外部から受信した出力停止要求又は
出力低下要求との優先度を判別し、マグネトロンの動作
を継続させるか、当該マグネトロンの出力停止又は出力
低下を行うか判定し、優先度の高い無線通信を可能にし
つつも、緊急運転停止では食材の風味を失ってしまった
り、所期の調理目的が達成できなくなってしまうような
状況では調理継続を優先させることもできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態の
インバータ方式の電子レンジの回路構成を示している。
1はマグネトロン、2はインバータ回路、3,4はIG
BTのようなスイッチング素子、5はスイッチングドラ
イバ、6は全波整流回路、7は商用周波数電源、8は高
周波数トランス、9はこの高周波数トランス8の一次側
コイル、10は二次側コイルであり、マグネトロン1に
対してこの二次側コイル10からの電圧11が印加され
る。この電子レンジでは、商用周波数電源7の電力を全
波整流回路6で全波整流し、スイッチングドライバ5の
ゲート制御によってインバータ回路2のスイッチング素
子3,4をスイッチング制御して高周波を作り出し、こ
れを高周波トランス8によって昇圧し、マグネトロン1
に供給してマイクロ波を発生させる。
【0027】そしてスイッチングドライバ5はインバー
タ制御回路15によって制御され、商用周波数電源7の
ゼロクロスタイミングの前後の所定期間の間、インバー
タ回路2のスイッチング動作を停止させてマイクロ波発
生を停止させる制御をする。この制御動作は、次の通り
である。
【0028】この電子レンジによる通常の高周波加熱動
作は、図2のタイミングチャートに示すものであり、マ
グネトロン1の変換効率は同図(c)に示すものであ
る。よって、同図(a)に示す商用周波数電源7の電圧
16が0ボルトを挟む所定電圧19の範囲内であれば、
同図(b)に示すようにマグネトロン1の動作特性が非
発振となり、この期間τ0の間はマイクロ波を発生させ
ることができる。
【0029】本発明の実施の形態では、この動作特性に
着目し、この非発振期間τ0に相当する期間、さらには
それよりも少し長めの期間τ1を積極的に利用して同等
周波数帯域での無線通信を行わせる。図3は本発明の実
施の形態におけるインバータ制御回路15による動作タ
イミングチャートを示している。
【0030】すなわち、図3(a)の商用周波数電源7
は整流素子17,17によって整流され、同図(b)の
全波整流波形の電圧(必要に応じて分圧した電圧)16
にして比較器18に入力される。この比較器18は、同
図(c)に示すように商用周波数電源7の電圧16をし
きい値となる基準電圧19と比較する。そしてこの比較
器18の出力信号20は、同図(d)に示すように、電
源電圧16の方が基準電圧19よりも高い電圧であれば
“H”であり、逆に電源電圧16の方が基準電圧19よ
りも低い電圧であれば“L”である。論理回路21はこ
の比較器18の出力信号20とインバータ制御回路15
のスイッチング制御信号22,23との論理積を演算
し、スイッチングドライバ5の論理積の結果をスイッチ
ング制御信号24,25として出力する。
【0031】したがって、マグネトロン1の印加電圧1
1は同図(e)のようになり、マグネトロン1は同図
(f)に示す動作を行う。これにより、商用周波数電源
7の電圧が0ボルトを挟む前後の所定期間τ1(≧τ
0)の間はマグネトロン1を積極的に停止させる。ただ
し、この所定期間τ1は利用する無線通信仕様により適
切な長さに設定するが、前述のブルートゥース仕様の場
合には、最低でも2msを確保する必要があるので、こ
れに相当する基準電圧19を比較器18に設定する。な
お、この基準電圧19を上下させることにより電子レン
ジのマグネトロン1の非動作期間τ0を挟む前後の無線
通信期間τ1を適宜に設定することができる。
【0032】これにより、本発明の第1の実施の形態の
電子レンジによれば、インバータ回路2によって商用周
波数電源7を高周波電力に変換してマグネトロン1に供
給するが、インバータ制御回路15によって、商用周波
数電源7の電圧が0ボルトとなる前後において、マグネ
トロン1の出力を所定期間τ1だけ停止させることがで
き、この商用周波数電源7の電圧が0ボルトとなる前後
の、マグネトロン1を停止させている所定期間τ1はマ
グネトロン1と同等の周波数帯の無線通信を可能にし、
マグネトロン1の運転中であっても、加熱効率を低下さ
せることなく加熱動作を継続しつつ、当該電子レンジに
内蔵されたブルートゥース方式の無線通信装置と他の家
電機器に備えられている同様の無線通信装置との間で、
あるいは他の家電機器それぞれに備えられている無線通
信装置間での同等周波数帯の無線通信を確実に行わせる
ことができる。
【0033】なお、この第1の実施の形態においては、
商用周波数電源7の電圧16の波高値が変動すればそれ
に比例して基準電圧19も変動させ、これにより、電源
電圧16が変動しても比較器18の出力20の“H”,
“L”のタイミングをほぼ一定になるようにすれば、マ
グネトロン1の発振停止時間τ1を電源電圧16の変動
によらずほぼ一定にすることができる。これを実現する
ためには、商用周波数電源7を全波整流した電源電圧1
6をコンデンサに充電し、この電圧を分圧抵抗によって
所定の比率に分圧して基準電圧とすればよい。ただし、
コンデンサの放電時定数は電源周波数周期よりも十分長
く設定し、電源周期内ではほぼ一定の値となるようにす
る。
【0034】また、電源電圧16の0ボルト前後におい
て所定時間τ1の長さを得る方法としては、マイコンを
利用して基準パルスをカウントし、所望の時間を得るデ
ィジタル的な手法を採用することもできる。ただし、デ
ィジタル的な制御の場合、0ボルトを検出したそのタイ
ミングに0ボルトの前後の一定期間を設定することはで
きないので、0ボルトを検出した後、次の0ボルトタイ
ミングを挟む一定期間を所定時間τ1とする制御を行
う。例えば、50Hz電源では、0ボルトを検知した時
点から9ms後から始まる2msの時間幅の信号を生成
させれば、電源電圧16の0ボルト前後に2msのマイ
クロ波発生を停止させる信号20として利用することが
できる。
【0035】さらに、所定期間τ1の間マグネトロン1
を停止させる仕組みは特に限定されるものではなく、比
較器18の出力20が“L”となるときにマグネトロン
1の発振動作を停止させることができる方式であればよ
い。例えば、上述したような高周波トランス8の一次側
コイル9へ高周波電圧を印加するためのスイッチング素
子3,4のオン/オフを停止させることで高周波トラン
ス8の磁気結合による2次側コイル10への高電圧の発
生を制限する構成にしたり、高周波トランス8の一次側
コイル9の導通を別に備えたスイッチ回路によって遮断
する構成にしたり、マグネトロン1の発振動作電圧以下
となるようにスイッチング素子3,4のオン時間を短く
する制御を行う構成にしたりすることができる。そして
最後のスイッチング素子3,4のオン時間を短くする制
御を行う構成の場合、スイッチング素子のオン/オフ動
作を停止させる方法に比べて、急激なインバータ動作の
変化による高周波トランス8のうなり音を低減すること
ができる。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態の電子レ
ンジについて、図4を用いて説明する。一般に、図1に
示したような電子レンジの構成において、比較器18の
出力が“L”となるときにインバータ回路2の高周波ト
ランス8の一次側コイル9へ高周波電圧を印加するため
のスイッチング素子3,4がオン状態であると、一次側
コイル9に電流が流れている。そのため、その電流を急
峻遮断することになる。高周波トランス8のような共振
回路において、流れている電流を急峻遮断すると、電流
と電圧の位相ずれの影響などによってスイッチング損失
が生じる。通常の電子レンジ用のインバータ回路2にお
いては、このスイッチング損失を低減するために、高周
波トランス8の一次側コイル9に流れる電流がほぼ0ア
ンペアとなるタイミングにおいてスイッチング素子3,
4をオン/オフする制御が行われている。
【0037】上述した第1の実施の形態の構成では、商
用周波数電源7の電圧16の値によってマグネトロン1
に対して強制的に電力の供給を停止するために、本来の
スイッチング素子3,4のオン/オフタイミングとは無
関係に高周波トランス8の一次側コイル9の電流が遮断
されてしまう可能性がある。このため、場合によっては
無視できないスイッチング損失を発生する恐れがある。
また、電流値の強制遮断の影響によるノイズの増大の影
響も無視できない。
【0038】本発明の第2の実施の形態の電子レンジ
は、第1の実施の形態の改良型であり、商用周波数電源
7の電圧16の値によって強制的に電力の供給を停止す
るタイミングを、スイッチング素子3,4の本来のオン
/オフタイミングと同期させて行うことにより、スイッ
チング素子及びノイズの影響を低減することを特徴とす
るものである。
【0039】以下、第2の実施の形態の電子レンジを図
4の回路図を用いて説明する。第2の実施の形態の電子
レンジの回路では、図1に示した第1の実施の形態の回
路における論理回路21に代えて、論理回路21′を設
けている。なお、それ以外の回路要素については、図1
に示した第1の実施の形態の回路要素と共通するため、
同一の符号を用いて示してある。
【0040】本実施の形態の特徴である論理回路21′
は、図5及び図6に示す動作特性を有する。すなわち、
商用周波数電源7は整流素子17,17によって整流さ
れ、図5(a)に示すように、全波整流波形の電圧(必
要に応じて分圧した電圧)16にして比較器18に入力
され、基準電圧19と比較される。そしてこの比較器1
8の出力信号20は、同図(b)に示すように、電源電
圧16の方が基準電圧19よりも高い電圧であれば
“H”であり、逆に電源電圧16の方が基準電圧19よ
りも低い電圧であれば“L”である。
【0041】論理回路21′はこの比較器18の出力信
号20とインバータ制御回路15のスイッチング制御信
号22,23との論理積を演算し、スイッチングドライ
バ5の論理積の結果をスイッチング制御信号24,25
として出力する。ただし、本実施の形態の場合、論理回
路21′は図5(c),(d)そして図6(a),
(b)に示すように、商用周波数電源7の電圧の変化に
よって強制的に電力の供給を停止するタイミングを、ス
イッチング素子3,4の本来のオン/オフタイミング3
1,32それぞれと同期するようなスイッチングゲート
信号24,25を出力する。特に図6(b)の矢印Aに
示した部分に注目すると、比較器18の出力20が
“H”から“L”に立下るタイミングに対し、ゲート信
号32の立下りタイミングがδだけ遅れているが、この
ような状況では、論理回路21′はゲート信号32の立
下るタイミングまでδだけ遅らせて所定期間τ1のゲー
ト停止信号を出力するのである。
【0042】マグネトロン1の印加電圧11は図5
(e)のようになり、マグネトロン1は同図(f)に示
す動作を行う。これにより、商用周波数電源7の電圧が
0ボルトを挟む前後の所定期間τ1(≧τ0)の間はマ
グネトロン1を積極的に停止させることができる。そし
て第2の実施の形態の場合、上述したように、インバー
タ回路2のスイッチング素子3,4それぞれが本来のス
イッチングのオフタイミングに同期してインバータ停止
のためにオフし、また本来のスイッチングのオンタイミ
ングに同期してインバータ動作を再開するためにオンす
るので、無線通信のために所定期間τ1の間マグネトロ
ン1を強制的に停止させるときにインバータ回路2の電
流を急峻に遮断することがなくてうなり音の発生を抑
え、マグネトロン1の発振再開もスムーズに行うことが
できる。
【0043】なお、第2の実施の形態においても、イン
バータ回路2の構成はハーフブリッジ形式を示している
が、準E級方式のインバータ回路を採用することがで
き、また高周波トランス8の二次側の回路方式には全波
整流方式、半波整流方式のいずれをも採用することがで
きる。
【0044】次に、本発明の第3の実施の形態の電子レ
ンジについて、図7を用いて説明する。無線通信パケッ
ト仕様によって、必要な最小単位通信時間が決まる。マ
グネトロンの運転中においても無線通信に必要な通信時
間を作り出すためには、商用周波数電源に同期した非発
振期間の長さを計測し、その長さが無線通信パケットの
通信に必要な最小単位通信時間長だけ確保できているか
どうかを判定し、確保できていないときには基準電圧を
変更するなどの方法により最小単位通信時間長を確保す
る必要がある。こうして、非発振時間の長さを計測し、
最小単位通信時間長以上の非発振時間を確保するなら
ば、安定した無線通信を保証することができる。
【0045】図7に示す第3の実施の形態の電子レンジ
40は、このような最小単位通信時間長を確実に確保す
る機能を備えたものであり、図4に示した第2の実施の
形態の電子レンジに対して、比較器18に対する基準電
圧19を可変設定する基準電圧生成回路41と、無線通
信ネットワーク42と通信し、基準電圧生成回路41を
制御する制御マイコン43とを備えた点を特徴としてい
る。
【0046】本実施の形態の電子レンジ40はさらに、
無線通信装置44を内蔵し、制御マイコン43が、この
無線通信装置44と接続されている。無線通信装置44
は、無線通信ネットワーク42によって他の家電機器5
1A,51B,51Cに内蔵されている無線通信装置5
2A,52B,52Cそれぞれとも結ばれていて、互い
の通信状況を知らせる信号46を制御マイコン43に送
り、この制御マイコン43は上述した基準電圧の変更制
御を行う。なお、本実施の形態におけるその他の回路要
素は、図4に示した第2の実施の形態の回路要素と共通
するので、共通する要素には同一の符号を用いて説明す
る。
【0047】制御マイコン43は比較器18の出力信号
を監視し、比較器18の出力が“L”になっている期
間、つまり、非発振制御期間を計測する。そして制御マ
イコン43は、必要に応じて基準電圧生成回路41に対
して基準電圧19の高低を指示し、基準電圧生成回路4
1は比較器18に与える基準電圧19を高低変化させ
る。これにより、制御マイコン43の制御により非発振
制御期間を所定の長さに制御することができる。例え
ば、図8(a)に示したように、現行の基準電圧19よ
りも高い電圧設定19hを行うならば、同図(c)に示
すように比較器18の“L”期間をτ1hとして同図
(b)に示すもとの期間τ1よりも長くし、マグネトロ
ン1の非発振制御期間を長くすることができ、逆に現行
の基準電圧19よりも低い電圧設定19lを行うなら
ば、同図(d)に示すように比較器18の“L”期間を
τ1lとしてもとの期間τ1よりも短くし、マグネトロ
ン1の非発振制御期間を短くすることができる。
【0048】制御マイコン43は、この電子レンジ40
に内蔵される無線通信装置44が無線通信ネットワーク
42によって結ばれている他の家電機器51A,51
B,51Cの無線通信装置52A,52B,52Cそれ
ぞれとの通信状況を知らせる信号46により、上述した
基準電圧の変更制御を行う。
【0049】無線通信パケット仕様によって、必要な最
小単位通信時間は決まるが、また、同じ通信仕様であっ
ても、例えば、ブルートゥース仕様においては、1スロ
ット使用パケット、3スロット使用パケット、5スロッ
ト使用パケット等の複数種のパケット仕様を選択するこ
とができる。1スロット使用パケットは1スロットを使
用して送信し、5スロット使用パケットは5スロットを
連続使用して送信する。このため、5スロット使用パケ
ットの方が一度に送れる通信量は多く、通信スピードは
速いが。その分、必要な最小単位通信時間は長くなる。
そのため、そのときに使用されている無線通信パケット
仕様に応じてマグネトロンの停止時間の長さを適宜に変
更することにより、様々な無線通信に対応することがで
きる。
【0050】次に、制御マイコン43による電子レンジ
40の動作制御について、図9のフローチャートを用い
て説明する。家庭内には、電子レンジの他にも無線通信
ネットワーク42で情報を共有している家電機器51
A,51B,51Cがある。これらの機器同士、もしく
は電子レンジ40と他の機器の無線通信を行う場合にお
いて電子レンジ40が動作していないときには、通信能
力の100%のスピードで通信することができるが、電
子レンジの動作中には、マグネトロン1がマイクロ波を
出力している発振期間中は無線通信を中断し、短い非発
振期間中にだけ通信するという間欠的な通信を行うた
め、通信能力が低下する。
【0051】このため、電子レンジ40が待機状態から
マイクロ波発振動作を開始すると(S1,S2)、自装
置も含めて他の機器にマイクロ波発振動作中であること
を、無線通信装置44を通じて通知する(S3)。
【0052】この通知を受け取ると、各家電機器の無線
通信装置52A,52B,52Cそれぞれは、マイクロ
波発振動作期間は、通信仕様を前述した間欠通信モード
でも通信が可能となる通信速度まで低下させることによ
り、通信速度は低下するが安定した無線通信を可能にす
る(S11,S12)。そして、電子レンジ40の動作
が停止すれば、これを通知し(S5)、マグネトロン1
が動作していないときには、各無線通信装置52A,5
2B,52Cは通信能力の100%のスピードで通信す
るようになる(S13)。
【0053】次に、制御マイコン43による無線通信ネ
ットワーク42と電子レンジ40の動作との別の調停制
御について、図10のフローチャートを用いて説明す
る。一般に、電子レンジ40が動作し、マグネトロン1
が発振動作中であれば、他の家電機器の無線通信装置と
の通信が困難となり情報通信が断絶されてしまうので、
「機器が動作中である」という情報さえも受け取ること
ができなかった。このため、電子レンジ40がいったん
動作を始めると他の家電機器間の通信を含めて通信ネッ
トワーク42がストップしてしまう危惧があった。
【0054】本実施の形態の電子レンジの場合、図10
のフローチャートに示すように、電子レンジ40が待機
状態(S21)から加熱調理動作に入る際には、制御マ
イコン43は無線通信装置44を通じて他の家電機器の
無線通信装置52A,52B,52Cそれぞれに対し
て、現在設定中のマイクロ波発振動作の非動作期間長に
基づいて求めた調理中における通信可能なパケット長を
通知させる(S21)。無線通信装置各々は、この無線
信号を受信し、電子レンジ40が動作中に通信可能なパ
ケット長の制限値を認識し、無線通信を通信可能なモー
ドに制限する(S31,S32)。
【0055】この後、電子レンジ40は調理加熱動作を
開始し(S23)、調理動作が終了すれば(S24)、
制御マイコン43は無線通信装置44を通じて他の家電
機器の無線通信装置52A,52B,52Cそれぞれに
対して動作終了を通知させる(S25)。これを受け
て、各家電機器の無線通信装置52A,52B,52C
それぞれは通信可能なモードの制限を解除し、それぞれ
の最適速度での通信モードに復帰させる(S33)。
【0056】これにより、調理動作中であっても無線通
信の継続を可能にし、電子レンジ40自身も他の家電機
器も、通信レートを低下させながらも無線通信を継続す
ることができる。
【0057】次に、電子レンジ40の制御マイコン43
による別の調停制御について、図11のフローチャート
を用いて説明する。商用周波数電源7の電圧周波数は6
0Hz又は50Hzであり、この商用電源周波数に同期
してマイクロ波の発振を停止する制御では、その周波数
の半波長分(60Hz電源で約8.3ms)以上の期間
を設けることはできず、それ以上の通信時間を必要とす
る通信モードでは安定した無線通信が困難である。この
ため、他の家電機器間で、あるいは他の家電機器と当該
電子レンジ40との間で高速に通信(例えば、画像、音
声データの送受信、動画の配信等)を行う必要が生じた
場合、電子レンジ40の加熱動作の実行と高速無線通信
の実行との間で二者択一しなければならない。このよう
な場合、優先度に応じて電子レンジ40の加熱動作の実
行と高速無線通信の実行とのいずれかを選択することに
する。例えば、他の機器間でリアルタイムで音声データ
の送受信を行いたい場合には、家電機器側から電子レン
ジ40の動作の一時停止を要求し、電子レンジ40側が
その要求に応じられる場合には、電子レンジ40の動作
を一時停止するのである。
【0058】図11に示すフローチャートでは、電子レ
ンジ40が待機中(S41)から運転を開始する際、制
御マイコン43は無線通信装置44を通じてマグネトロ
ン動作中であることを他の家電機器51A,51B,5
1Cに対して通知する(S42)。他の家電機器の通信
機器52A,52B,52Cそれぞれは調理動作中であ
ることをこの通知によって認識すれば、調理動作中でも
無線通信できる速度の通信モードに切り替えて無線通信
を行うことになる。
【0059】そして調理動作中に、他の家電機器の無線
通信装置52A,52B,52Cのいずれかにおいて高
速通信の必要が生じた場合(S51)、電子レンジ40
に対してマイクロ波発振の一時停止を要求する(S5
2)。
【0060】この一時停止要求を受けた電子レンジ40
の制御マイコン43は、他の家電機器からの一時停止要
求と自装置の調理段階、調理モード等から調理動作継続
の必要性と他の家電機器からの一時停止要求との優先度
を判別し、調理動作を一時停止してもよい状況であった
り、一時停止要求が緊急性の高いものであった場合、そ
の一時停止要求を受け入れて調理動作を一時停止させる
(S43)。
【0061】一方、一時停止要求を送信した家電機器側
では、高速無線通信に切り替えて実行する(S53)。
なお、一時停止要求を送信してもマイクロ波発振動作が
停止されない場合にも高速無線通信に切り替えて実行す
ることになるが、その場合にはマイクロ波ノイズの影響
を受けて高速無線通信がうまくゆかず、リトライを繰り
返すことになる。
【0062】電子レンジ40の制御マイコン43は、無
線通信装置44を通じて他の家電機器に対して一時停止
中のマイクロ波発振動作の再開を周期的に打診する(S
44)。これを受信した他の家電機器の無線通信装置
は、高速通信の実行とマイクロ波発振動作の再開との優
先度を判断し、高速通信の継続が優先される場合にはそ
の旨を通知して高速通信を継続し、マイクロ波発振動作
の再開が優先される場合には発振停止要求の解除を通知
する(S54,S55)。
【0063】電子レンジ40の制御マイコン43は、発
振停止要求の解除通知を受け取れば発振動作制御を再開
し、調理終了まで発振動作制御を行う(S45,S4
6)。
【0064】このように、本実施の形態によれば、電子
レンジ40の調理動作中であっても、電子レンジ40と
他の家電機器の無線通信装置との間で情報の送受が行え
ることにより、互いの動作の優先順位を共有し、家電機
器間でそれぞれの動作の優先度に応じて最適な制御がで
きる。
【0065】従来では、電子レンジが動作を始めると他
の家電機器同士の通信を含めて無線通信ネットワーク4
2の通信がストップしてしまっていたが、本実施の形態
の制御によれば、電子レンジ40が調理動作中であって
も、少なくとも最低速度による無線ネットワーク通信が
可能となり、無線通信ネットワーク42で結ばれた電子
レンジ及び他の家電機器間で、無線通信動作も含め、優
先度の高い動作を優先させることができるのである。
【0066】次に、図7に示した電子レンジ40の制御
マイコン43によるマイクロ波発振動作制御と無線通信
動作との調停制御のさらに別例を、図12のフローチャ
ートを用いて説明する。図11のフローチャートに示し
た制御の場合、他の家電機器から高速無線通信を確保す
るために、電子レンジ40に対してマイクロ波発振動作
の停止要求を送信し、それによって電子レンジ40側で
優先度によりマイクロ波発振停止を判断したが、本実施
の形態の場合には、加熱調理を完全に中断するのではな
く、他の家電機器間の高速無線通信を行わせ、電子レン
ジ40側はその間、加熱出力を低下させる制御をするこ
とを特徴とする。
【0067】家電機器間の高速無線通信の行われる位置
が電子レンジ40から離れていて電子レンジからのマイ
クロ波ノイズの影響が比較的低い環境では、加熱調理を
完全に中断するのではなく、加熱出力を低下させること
によっても高速無線通信を良好に維持しつつマイクロ波
加熱の継続することができる条件になることもある。本
実施の形態はこのような環境で利用することができる制
御方法である。
【0068】図12のフローチャートに示すように、電
子レンジ40が待機中(S61)から運転を開始する
際、制御マイコン43は無線通信装置44を通じてマグ
ネトロン動作中を他の家電機器51A,51B,51C
に対して通知する(S62)。他の家電機器の通信機器
52A,52B,52Cそれぞれはマイクロ波発振中で
あることをこの通知によって認識すれば、マイクロ波発
振中でも無線通信できる速度の通信モードに切り替えて
無線通信を行うことになる。
【0069】そしてマイクロ波発振中に、他の家電機器
の無線通信装置52A,52B,52Cのいずれかにお
いて高速通信の必要が生じた場合(S71)、電子レン
ジ40に対してマイクロ波発振出力の低下を要求する
(S72)。
【0070】この出力低下の要求を受けた電子レンジ4
0の制御マイコン43は、他の家電機器からの発振出力
低下要求と自装置の調理段階、調理モード等から発振出
力維持の必要性と他の家電機器からの出力低下要求との
優先度を判別し、マイクロ波発振出力を一時低下させて
もよい状況であったり、出力低下要求が緊急性の高いも
のであったりした場合、マイクロ波発振の出力低下要求
を受け入れてマイクロ波発振出力を一時的に低下させる
(S63)。
【0071】一方、出力低下要求を送信した家電機器側
では、高速無線通信に切り替えて実行する(S73)。
なお、出力低下要求を送信してもマイクロ波発振出力が
低下されない場合にも高速無線通信に切り替えて実行す
ることになるが、その場合にはマイクロ波ノイズの影響
を受けて高速無線通信がうまくゆかず、リトライを繰り
返すことになる。
【0072】電子レンジ40の制御マイコン43は、無
線通信装置44を通じて他の家電機器に対して通常出力
発振の再開を周期的に打診する(S64)。これを受信
した他の家電機器の無線通信装置は、高速通信の実行と
マイクロ波発振出力復帰との優先度を判断し、高速通信
の継続が優先される場合にはその旨を通知して高速通信
を継続し、マイクロ波の通常出力による発振動作の再開
が優先される場合には出力低発振要求の解除を通知する
(S74,S75)。
【0073】電子レンジ40の制御マイコン43は、発
振出力低下要求の解除通知を受け取れば通常出力による
発振動作に復帰し、調理終了まで発振動作制御を行う
(S65,S66)。
【0074】このように、本実施の形態によれば、電子
レンジ40の調理動作中であっても、電子レンジ40と
他の家電機器の無線通信装置との間で情報の送受が行え
ることにより、互いの動作の優先順位を共有し、家電機
器間でそれぞれの動作の優先度に応じて最適な制御がで
きる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の電子レ
ンジによれば、インバータ回路によって商用周波数電源
を高周波電力に変換してマグネトロンに供給するが、出
力制御部によって、商用周波数電源の電圧が0ボルトと
なる前後において、マグネトロンの出力を所定期間停止
させることにより、商用周波数電源の電圧が0ボルトと
なる前後の、マグネトロンを停止させている所定期間の
間に、マグネトロンと同等の周波数帯の無線通信を可能
にし、マグネトロンの運転中であっても、加熱効率を低
下させることなく加熱動作を継続しつつ、同等周波数帯
の無線通信を確実に行わせることができる。
【0076】請求項2の発明の電子レンジによれば、電
子レンジの運転中でも、加熱効率を低下させることなく
加熱動作を継続しつつ、これに内蔵した無線通信装置に
よる同等周波数帯の無線通信を可能にする。
【0077】請求項3の発明の電子レンジによれば、マ
グネトロンの運転中であっても、加熱効率を低下させる
ことなく加熱動作を継続しつつ、同等周波数帯の無線パ
ケット通信を可能にする。
【0078】請求項4の発明の電子レンジによれば、商
用周波数電源の0ボルトを挟む前後の所定期間だけマグ
ネトロンを非動作状態にし、マグネトロンの運転中であ
っても、加熱効率を低下させることなく加熱動作を継続
しつつ、同等周波数帯の無線パケット通信を可能にす
る。
【0079】請求項5の発明の電子レンジによれば、全
波整流回路の出力電圧が電源電圧の変動によって変動す
ることがあっても、一定期間だけマグネトロンを非動作
状態にし、マグネトロンの運転中であっても、加熱効率
を低下させることなく加熱動作を継続しつつ、同等周波
数帯の無線パケット通信を可能にする。
【0080】請求項6の発明の電子レンジによれば、商
用周波数電源の0ボルトタイミングから一定時間後の起
点を次の0ボルトタイミングを挟む所定期間となるよう
に設定することにより、商用周波数電源の0ボルトを挟
む前後の所定期間だけマグネトロンを非動作状態にし、
マグネトロンの運転中であっても、加熱効率を低下させ
ることなく加熱動作を継続しつつ、同等周波数帯の無線
パケット通信を可能にする。
【0081】請求項7の発明の電子レンジによれば、マ
グネトロンの動作中を知らせる信号を受信した外部の家
電機器ではその期間中は無線通信を停止し、あるいは影
響を受けない通信方式に切り替えて通信する制御をする
ことにより、漏れ出るマイクロ波の影響を避けて通信で
きる。
【0082】請求項8の発明の電子レンジによれば、マ
グネトロンの動作中に通信可能なパケット仕様を知らせ
る無線信号を発信するので、当該通知信号を受信した外
部の家電機器では、その期間中は通信可能なパケット仕
様の通信方式に切り替えて通信する制御をすることによ
り、漏れ出るマイクロ波の影響を避けながら、継続して
無線通信することができる。
【0083】請求項9の発明の電子レンジによれば、他
の機器の無線通信装置からマグネトロンの出力を一時停
止させる発振停止要求信号を受信すれば、マグネトロン
の出力を一時停止させるので、例えば、他の家電機器の
無線通信が急を要する優先度の高いのものであれば、マ
グネトロンの運転による影響を確実に避けて優先的に干
渉のない無線通信を可能にする。
【0084】請求項10の発明の電子レンジによれば、
他の機器の無線通信装置からマグネトロンの出力を所定
期間だけ低下させる出力低下要求信号を受信すれば、マ
グネトロンの出力を所定期間だけ低下させるので、例え
ば、他の家電機器の無線通信が急を要する優先度の高い
のものであれば、マグネトロンの運転による影響を確実
に避けて優先的に干渉のない無線通信を可能にする。
【0085】請求項11の発明の電子レンジによれば、
特に電子レンジの使用では、加熱対象の食材の状態や加
熱調理方法によっては運転中に緊急停止するのは避ける
必要がある場合、当該電子レンジの動作条件と外部から
受信した出力停止要求又は出力低下要求との優先度を判
別し、マグネトロンの動作を継続させるか、当該マグネ
トロンの出力停止又は出力低下を行うか判定し、優先度
の高い無線通信を可能にしつつも、緊急運転停止では食
材の風味を失ってしまったり、所期の調理目的が達成で
きなくなってしまうような状況では調理継続を優先させ
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態の回路図。
【図2】上記の実施の形態によるマイクロ波発振動作の
タイミングチャート。
【図3】上記の実施の形態によるマイクロ波発振動作制
御のタイミングチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態の回路図。
【図5】上記の実施の形態によるマイクロ波発振動作制
御のタイミングチャート。
【図6】図5におけるC−1サークル部分、C−2サー
クル部分の拡大図。
【図7】本発明の第3の実施の形態の回路図。
【図8】上記の実施の形態によるマイクロ波発振動作制
御のタイミングチャート。
【図9】上記の実施の形態によるマイクロ波発振動作と
無線通信動作との調停制御の一例のフローチャート。
【図10】上記の実施の形態によるマイクロ波発振動作
と無線通信動作との調停制御の別例のフローチャート。
【図11】上記の実施の形態によるマイクロ波発振動作
と無線通信動作との調停制御のさらに別の例のフローチ
ャート。
【図12】上記の実施の形態によるマイクロ波発振動作
と無線通信動作との調停制御のさらに別の例のフローチ
ャート。
【図13】一般的な鉄トランス方式のマイクロ波発生回
路の回路図。
【図14】一般的なインバータ方式のマイクロ波発生回
路の回路図。
【図15】一般的なマイクロ波発生回路のマイクロ波発
生特性を示すグラフ。
【図16】一般的な鉄トランス方式のマイクロ波発生回
路のマイクロ波発振期間と非発振期間との関係を示すグ
ラフ。
【図17】一般的なインバータ方式のマイクロ波発生回
路のマイクロ波発振期間と非発振期間との関係を示すグ
ラフ。
【図18】一般的なインバータ方式のマイクロ波発生回
路のマイクロ波発振期間と無線通信可能期間との関係を
示すグラフ。
【図19】一般的なブルートゥース仕様の無線パケット
通信の仕組みの説明図。
【図20】一般的なマグネトロンの電流瞬時値と発振周
波数、レベルの関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 マグネトロン 2 インバータ回路 3 スイッチング素子 4 スイッチング素子 5 スイッチングドライバ 6 全波整流回路 7 商用周波数電源 8 高周波トランス 15 インバータ制御回路 18 比較器 19 基準電圧 21 論理回路 21′ 論理回路 41 基準電圧生成回路 43 制御マイコン 44 無線通信装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月19日(2001.6.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
フロントページの続き Fターム(参考) 3K086 AA05 BA08 CB20 CC02 CC11 CC20 CD11 DB15 3L086 AA01 CB20 DA18 DA30 5K033 AA05 BA01 CB01 CB06 CC04 DA17 DB09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロ波を発生するマグネトロンと、 商用周波数電源を高周波電力に変換して前記マグネトロ
    ンに供給するインバータ回路と、 前記商用周波数電源の電圧が0ボルトとなる前後におい
    て、前記マグネトロンの出力を所定期間停止させる出力
    制御部とを備えて成る電子レンジ。
  2. 【請求項2】 無線通信装置を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 前記無線通信装置は、周波数ホッピング
    方式で無線通信を行い、前記出力制御部は、(無線通信
    のパケットの1タイムスロット×3+通信確認返信時
    間)の期間だけ前記マグネトロンの出力を停止させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 前記商用周波数電源を全波整流して前記
    インバータ回路に与える全波整流回路と、前記全波整流
    回路の出力電圧を所定の基準電圧と比較する比較器とを
    備え、 前記出力制御部は、前記全波整流回路の出力電圧が所定
    の基準電圧以下となる期間だけ前記マグネトロンの出力
    を停止させることを特徴とする請求項1に記載の電子レ
    ンジ。
  5. 【請求項5】 前記比較器は、前記基準電圧を前記全波
    整流回路の出力電圧の波高値に比例して変化させること
    を特徴とする請求項4に記載の電子レンジ。
  6. 【請求項6】 前記出力制御部は、前記商用周波数電源
    の電圧が0ボルトとなるタイミングを検知し、その一定
    時間後を起点として前記マグネトロンの出力を所定期間
    停止させることを特徴とする請求項1記載の電子レン
    ジ。
  7. 【請求項7】 前記マグネトロンの動作・不動作を判別
    し、動作中であればマグネトロンの動作中を知らせる無
    線信号を発信する報知手段を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の電子レンジ。
  8. 【請求項8】 前記報知手段は、前記マグネトロンの動
    作中に通信可能なパケット仕様を知らせる無線信号を発
    信することを特徴とする請求項7に記載の電子レンジ。
  9. 【請求項9】 マグネトロンを停止させる停止要求信号
    を受信し、マグネトロンの出力を停止させる手段を備え
    たことを特徴とする請求項2又は3に記載の電子レン
    ジ。
  10. 【請求項10】 マグネトロンの出力を低下させる出力
    低下要求信号を受信し、マグネトロンの出力を低下させ
    る手段を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載
    の電子レンジ。
  11. 【請求項11】 当該電子レンジの制御回路から動作条
    件を受信する手段と、当該動作条件と前記出力停止要求
    又は出力低下要求との優先度を判別し、前記マグネトロ
    ンの動作を継続させるか、当該マグネトロンの出力停止
    又は出力低下を行うか判定する調停手段を備えたことを
    特徴とする請求項9又は10に記載の電子レンジ。
JP2001124648A 2001-04-23 2001-04-23 電子レンジ Pending JP2002323222A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001124648A JP2002323222A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 電子レンジ
KR1020020021940A KR20020082147A (ko) 2001-04-23 2002-04-22 무선 통신 장치 및 이것과 협력하는 마이크로파 오븐
CNB021186332A CN1276590C (zh) 2001-04-23 2002-04-23 无线通信装置和使用它的微波炉
EP02252826A EP1253753A3 (en) 2001-04-23 2002-04-23 Wireless communication apparatus and microwave oven cooperating with the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001124648A JP2002323222A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 電子レンジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002323222A true JP2002323222A (ja) 2002-11-08

Family

ID=18974001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001124648A Pending JP2002323222A (ja) 2001-04-23 2001-04-23 電子レンジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002323222A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1408720A2 (en) * 2002-10-10 2004-04-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Microwave oven and method of controlling the same upon recognizing power supply frequency
JP2006202670A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Yosio Electronic Co マグネトロン電源装置
JP2008055017A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱式炊飯器
JP2008055018A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱式炊飯器
JP2008079197A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Sony Corp 通信装置および通信システム
JP2008286466A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Mitsubishi Electric Corp 加熱装置
WO2011030515A1 (ja) 2009-09-11 2011-03-17 パナソニック株式会社 無線通信装置
WO2011052124A1 (ja) 2009-10-28 2011-05-05 パナソニック株式会社 無線通信装置
WO2012145736A1 (en) * 2011-04-21 2012-10-26 Mag Aerospace Industries, Inc. Wireless network-compatible microwave oven for aircraft and other passenger transport vehicles

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1408720A2 (en) * 2002-10-10 2004-04-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Microwave oven and method of controlling the same upon recognizing power supply frequency
EP1408720A3 (en) * 2002-10-10 2013-02-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Microwave oven and method of controlling the same upon recognizing power supply frequency
JP2006202670A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Yosio Electronic Co マグネトロン電源装置
JP2008055017A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱式炊飯器
JP2008055018A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 誘導加熱式炊飯器
JP4600376B2 (ja) * 2006-09-25 2010-12-15 ソニー株式会社 通信装置および通信システム
WO2008044510A1 (fr) * 2006-09-25 2008-04-17 Sony Corporation Dispositif de communication et système de communication
US8099053B2 (en) 2006-09-25 2012-01-17 Sony Corporation Communication apparatus and communication system
US8295773B2 (en) 2006-09-25 2012-10-23 Sony Corporation Communication apparatus and communication system
JP2008079197A (ja) * 2006-09-25 2008-04-03 Sony Corp 通信装置および通信システム
JP2008286466A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Mitsubishi Electric Corp 加熱装置
JP4494436B2 (ja) * 2007-05-17 2010-06-30 三菱電機株式会社 加熱装置
WO2011030515A1 (ja) 2009-09-11 2011-03-17 パナソニック株式会社 無線通信装置
US8559548B2 (en) 2009-09-11 2013-10-15 Panasonic Corporation Wireless communication apparatus
WO2011052124A1 (ja) 2009-10-28 2011-05-05 パナソニック株式会社 無線通信装置
US8787489B2 (en) 2009-10-28 2014-07-22 Panasonic Corporation Wireless communication device
EP3399682A1 (en) 2009-10-28 2018-11-07 Panasonic Corporation Wireless communication device
WO2012145736A1 (en) * 2011-04-21 2012-10-26 Mag Aerospace Industries, Inc. Wireless network-compatible microwave oven for aircraft and other passenger transport vehicles

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200343773A1 (en) Wireless inductive power transfer
US10910878B2 (en) Wireless power transmission apparatus and method
JP6422963B2 (ja) ワイヤレス誘導給電
JP5582144B2 (ja) 無線通信装置
JP2019526221A (ja) 無線電力受信機の位置確認方法及び装置
JP2021514600A (ja) 無線電力伝送システム
JP7138730B2 (ja) 無線電力伝送
JP2002323222A (ja) 電子レンジ
US7060954B2 (en) Magnetron drive power supply
EP1253753A2 (en) Wireless communication apparatus and microwave oven cooperating with the same
WO2008044510A1 (fr) Dispositif de communication et système de communication
JP2002319947A (ja) 通信システム及び家庭内通信ネットワーク
JP2024515313A (ja) 無線電力伝送
JP2002319946A (ja) 無線通信装置
JP3977604B2 (ja) 電子レンジ
KR20210113662A (ko) 무선 전력 전송
JP2021510058A (ja) 無線電力伝送システムにおける電力の制御
JP2002352994A (ja) 放電灯点灯装置および照明器具
WO2001097571A1 (fr) Dispositif chauffant a haute frequence
JP3567813B2 (ja) ゼロクロス制御装置
JP2000224176A (ja) 無線lan装置および電子レンジ動作検知装置
JP2834610B2 (ja) 高周波加熱装置
RU2792026C2 (ru) Беспроводная передача энергии
JP2000050626A (ja) スイッチング電源装置
JP3310837B2 (ja) 無線データ通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050623

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070109