JP2002322220A - α−シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

α−シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐溶剤性に優れたα−シアノアクリレート含
有光硬化性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 下記(A)〜(D)を含むα−シアノア
クリレート含有光硬化性樹脂組成物とした。 (A)α−シアノアクリレート (B)分子内に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有す
る光重合性樹脂 (C)分子内結合開裂型ラジカル重合開始剤 (D)芳香族電子系配位子を有する周期律表第VIII
族の遷移金属メタロセン化合物またはPt(AcAc)
から選択される1種以上の化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、瞬間接着剤とし
て知られるα−シアノアクリレートを含有する光硬化性
組成物に関するものであり、光照射により硬化させるこ
とで従来のα−シアノアクリレート系接着剤とは異なり
耐溶剤性が向上するα−シアノアクリレート含有光硬化
性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】α−シアノアクリレート系接着剤は、被
着体表面に吸着されている微量の水分により急速にアニ
オン重合硬化して被着体同士を短時間で極めて強固に接
着させることから、一液常温硬化型の瞬間接着剤とし
て、金属、プラスチック、ゴム、木材などの接着に広く
利用されている。
【0003】α−シアノアクリレート系接着剤の周知の
問題は、硬化物がジメチルホルムアミド、アセトン、ニ
トロメンタン、ジクロロメタン等に代表される、双極性
非プロトン溶媒と呼ばれる溶剤やアルカリ性溶媒への耐
久性が悪いことである。そのため、常温24時間程度、
上記溶媒に浸漬しただけで急激な接着強度の低下がおこ
る場合がある。
【0004】この理由は、α−シアノアクリレート系接
着剤は、その硬化物が一般的に架橋構造を持たない直鎖
状ポリマーであるため、耐溶剤性が不十分であると考え
られる。
【0005】そこで、α−シアノアクリレート系接着剤
に耐溶剤性を付与する目的で、架橋構造の導入を目的と
した多価シアノアクリレート(特開平7−33726号
公報)を配合する公知技術がある。
【0006】しかしながら、これら従来技術は耐溶剤性
という面では有用であるが、その製造法が極めて困難で
あり、実用性に欠けるという問題点があった。
【0007】一方、α−シアノアクリレートに光硬化性
を付与する目的で、特開平9−249708号公報には
メタロセン化合物またはメタロセン化合物および開裂型
光開始剤を配合することが、また、米国特許第5652
280号には、Pt(acac) またはメタロセン
化合物を配合することが、また、特開平11−1063
72号公報には、2’−アクリロイルオキシアルキル2
−シアノアクリレートと光重合開始剤を配合することが
開示されているが、これらには耐溶剤性については何等
開示がない。
【0008】また、α−シアノアクリレート鎖に架橋構
造を導入する方法として、特開平6−145605号公
報にα−シアノアクリレートに多官能アクリレートを配
合することにより、アニオン重合による硬化終了後にラ
ジカル重合により網目状の架橋構造を導入する方法が開
示されている。
【0009】しかしながら、上記組成物では、アニオン
重合であるα−シアノアクリレートと多官能アクリレー
トとの共重合は期待できないため、初期にアニオン重合
により形成されたα−シアノアクリレート鎖に架橋構造
は導入されていない。
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、上
述のような問題を解決しようとしてなされたもので、す
なわち、耐溶剤性に優れたα−シアノアクリレート含有
光硬化性樹脂組成物を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、上記課題が下記配合
のα−シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成物によ
り解決できることを見いだしたのである。すなわち、下
記(A)〜(D)を含むα−シアノアクリレート含有光
硬化性樹脂組成物(A)α−シアノアクリレート (B)分子内に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有す
る光重合性樹脂 (C)分子内結合開裂型ラジカル重合開始剤 (D)芳香族電子系配位子を有する周期律表第VIII
族の遷移金属メタロセン化合物またはPt(AcAc)
から選択される1種以上の化合物により、前述の課
題を解決した。
【0011】この発明に使用できるα−シアノアクリレ
ート(A)としては、特に制限はないが下記式(6)で
示される化合物が挙げられる。 H C=C(CN)−COOR …… 式(6) (式中、(Rはアルキル基、シクロアルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、アリール
基等のエステル残基である。エステル残基の炭素数は特
に限定されないが、通常1〜8の炭素を持つものが用い
られている。また、アルコキシアルキル基やトリアルキ
ルシリルアルキル基といった置換炭化水素基からなるエ
ステル残基も用い得る。)
【0012】α−シアノアクリレートの具体例として
は、メチルα−シアノアクリレート、エチルα−シアノ
アクリレート、プロピルα−シアノアクリレート、ブチ
ルα−シアノアクリレート、シクロヘキシルα−シアノ
アクリレート等のアルキルおよびシクロアルキルα−シ
アノアクリレート、アリルα−シアノアクリレート、メ
タリルα−シアノアクリレート、シクロヘキセニルα−
シアノアクリレート等のアルケニルおよびシクロアルケ
ニルα−シアノアクリレート、プロパンギルα−シアノ
アクリレート等のアルキニルα−シアノアクリレート、
フェニルα−シアノアクリレート、トルイルα−シアノ
アクリレート等のアリールα−シアノアクリレート、ヘ
テロ原子を含有するメトキシエチルα−シアノアクリレ
ート、エトキシエチルα−シアノアクリレート、フルフ
リルα−シアノアクリレート、ケイ素を含有するトリメ
チルシリルメチルα−シアノアクリレート、トリメチル
シリルエチルα−シアノアクリレート、トリメチルシリ
ルプロピルα−シアノアクリレート、ジメチルビニルシ
リルメチルα−シアノアクリレート等が挙げられるが、
これらのα−シアノアクリレートーは1種類でもよく、
また、数種類を混合して使用してもかまわない。
【0013】この発明に使用できる分子内に(メタ)ア
クリロイル基を2つ以上有する光重合性樹脂(B)は従
来から公知の多価(メタ)アクリレートが使用できる
が、分子内で(メタ)アクリロイル基を除く部分がC1
〜C20までの鎖状アルキル基で構成されていることが
望ましい。これらの光重合性樹脂として具体的には次の
ような種々の光重合性樹脂が挙げられるがこれに限定さ
れるものではない。 ジ(メタ)アクリレート化合物 エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコール
ジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス〔4−((メ
タ)アクリロキシジエトキシ)フェニル〕プロパン、
2,2−ビス〔4−((メタ)アクリロキシポリエトキ
シ)フェニル〕プロパン、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパン(メタ)ア
クリル酸安息香酸エステル、ヒドロキシピバリン酸ネオ
ペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等のジ(メ
タ)アクリレート トリ(メタ)アクリレート化合物 トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパンエトキシレートトリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパンプロポキシレートト
リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート 多官能アクリレート化合物 ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジト
リメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジ
ペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)ア
クリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アク
リレート
【0014】上述の(メタ)アクリロイル基を2つ以上
有する光重合性樹脂(B)の中で、(メタ)アクロイル
基とアルキル基からなる化合物が好ましい。例えば、分
子の末端又は側鎖に(メタ)アクリロイル基を有し、主
鎖(枝のある構造を含む)がアルキル若しくはアルキレ
ン構造を有する化合物のことで、具体的にはエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3− ブタンジオールジ(メ
タ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレートである。これらの中でもトリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジ(メタ)アクリレートが特に好ましい。ま
た、本発明に使用できる光重合性樹脂は一般的に光重合
性樹脂として使用されている中から、一つ又は複数の組
み合わせから選択して使用することができる。
【0015】これら光重合性樹脂(B)の配合量はα−
シアノアクリレート(A)に対し3〜95重量%で使用
されることが適当であり、好ましくは5重量%〜50重
量%であり、さらに好ましくは10〜30%である。3
重量%未満であると耐溶剤性に劣り、95%を越えると
プラスチック材料への接着力が低下する点で不具合があ
る。
【0016】分子内開裂型光ラジカル開始剤(C)の具
体例としては、アセトフェノン系の開裂型光ラジカル開
始剤として、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、
4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、4−t−ブ
チル−トリクロロアセトフェノン、ベンゾイン系の開裂
型光ラジカル開始剤として、ベンゾイン、ベンゾインメ
チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、アシルフォ
スフィンオキサイド系の開裂型光ラジカル開始剤として
は、メチルイソブチロイル−メチルホスフィネート、メ
チルイソブチロイル−フェニルホスフィネート、その他
の開裂型光ラジカル開始剤としてα−アシロキシムエス
テル、メチルフェニルグリオキシレート,3,3’,
4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)
ベンゾフェノン等が挙げられるが、これらに限定される
わけではない。
【0017】これら開裂型光ラジカル開始剤(C)は、
1種類または複数種類を混合して使用することができる
が、保存安定性や光硬化性の経時変化の理由によりアシ
ルフォスフィンオキサイト系の開裂型光ラジカル開始剤
に使用することが好ましい。また、これら開裂型光ラジ
カル開始剤(C)の添加量は、前記(A)〜(C)の各
成分の種類や配合量によって異なるが、概ね分子内に
(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する光重合性樹脂
(B)に対して0.01〜20phr、より好ましく
は、0.5〜10phrである。
【0018】この発明に使用できる芳香族電子系配位子
を有する周期律表第VIII族の遷移金属メタロセン化
合物またはPt(AcAc) から選択される1種以
上の化合物(D)としては、特開平9−249708号
公報に記載される芳香族電子系配位子を有する周期律表
第VIII族の遷移金属メタロセン化合物や、米国特許
第5652280号に記載されるPt(AcAc)
などの有機遷移金属化合物が使用できる。
【0019】具体的な好ましい芳香族電子系配位子を含
有する周期律表第VIII族遷移金属メタロセン化合物
としては、下記式(4)の構造式のものを挙げることが
できる。
【0020】
【化6】
【0021】(式中、Mは周期律表第VIII族の遷移
金属、Rはハロゲン原子、若しくは炭素数1〜20の炭
化水素基、炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基、ケ
イ素含有基、酸素含有基、イオウ含有基又はリン含有基
を示し、各Rは同一でも異なっていてもよく、R同士が
架橋していてもよい。また、aは0〜5の整数を示
す。)なお、上記式(1)中各(Ra−Cp)基(Cp
はη−シクロペンタジエニルを示す。)は同一でも異な
っていてもよい。
【0022】芳香族電子系配位子を含有する周期律表第
VIII族遷移金属メタロセン化合物の遷移金属として
は鉄、オスミウム、ルテニウム、コバルト、ニッケルが
適当であり、とくに、鉄、オスミウムおよびルテニウム
が好ましい。
【0023】更に、少なくとも1つ以上の置換基が芳香
族電子系配位子に置換されているフェロセン化合物の具
体例を下記に示す。 置換基がハロゲン原子の化合物として、4−アセチル
−1’−ブロモ−1,2−ジエチルフェロセン、1’−
ブロモ−1,2,3−トリエチルフェロセン、1−アセ
チル−1’−ブロモ−2,3−ジエチルフェロセン、1
−ヨード−1’−(4−メトキシフェニル)フェロセ
ン、1−ブロモ−1’−(エトキシカルボニル)フェロ
セン、等が挙げられる。 置換基が炭素数1〜20の炭化水素基の化合物とし
て、1,1’−ジメチルフェロセン、1,1’−ジ−n
−ブチルフェロセン、ビス(ペンタメチルシクロペンタ
ジエニル)アイロン、1,1’−ジエチルフェロセン、
1,1’−ジ−プロピルフェロセン、1,1’−ジ−n
−ペンチルフェロセン、1,1’−ジ−n−ヘキシルフ
ェロセン、1,1’,2−トリメチルフェロセン、1,
1’,2−トリエチルフェロセン、1,1’,2−トリ
−プロピルフェロセン、1,1’,2−トリ−n−ブチ
ルフェロセン、1,1’,2−トリ−n−ペンチルフェ
ロセン、1,1’,2−トリ−n−ヘキシルフェロセ
ン、1,1’,3−トリメチルフェロセン、1,1’,
3−トリエチルフェロセン、1,1’,3−トリ−プロ
ピルフェロセン、1,1’,3−トリ−n−ブチルフェ
ロセン、1,1’,3−トリ−n−ペンチルフェロセ
ン、1,1’,3−トリ−n−ヘキシルフェロセン、
1,1’,2,3’−テトラメチルフェロセン、1,
1’,2,3’−テトラエチルフェロセン、1,1’,
2,3’−テトラ−プロピルフェロセン、1,1’,
2,3’−テトラ−n−ブチルフェロセン、等が挙げら
れる。 置換基が炭素数1〜20のハロゲン化炭化水素基の化
合物として、1−メチル−1’−(クロロメチル)フェ
ロセン、1−クロロ−1’−(クロロメチル)フェロセ
ン、1−メチル−1’−(ブロモメチル)フェロセン、
1−メチル−1’−(ヨウドメチル)フェロセン、1,
1’−ジ−(クロロメチル)フェロセン、1,1’,2
−トリ−(クロロメチル)フェロセン、1,1’,2,
2’−テトラ−(クロロメチル)フェロセン、ビス(ペ
ンタクロロメチルシクロペンタジエニル)アイロン、ビ
ス(ペンタブロモメチルシクロペンタジエニル)アイロ
ン、等が挙げられる。 置換基が炭素数1〜20のケイ素含有基の化合物とし
て、1−メチル−1’−(トリメチルシリルメチル)フ
ェロセン、1−メチル−1’−(トリメチルシリルエチ
ル)フェロセン、1−メチル−1’−(トリメチルシリ
ルプロピル)フェロセン、1,1’−ジ−(トリメチル
シリルメチル)フェロセン、1,1’−ジ−(トリメチ
ルシリルエチル)フェロセン、1,1’−ジ−(ジメチ
ルシリルメチル)フェロセン、1−アセチル−1’−
(トリメチルシリルメチル)フェロセン、1,1’−ジ
アセチル−2−(トリメチルシリルメチル)フェロセ
ン、1,1’−ジアセチル−3−(トリメチルシリルメ
チル)フェロセン、等が挙げられる。 置換基が炭素数1〜20の酸素含有基の化合物とし
て、1,1’−ジ(アセチルシクロペンタジエニル)ア
イロン、1,1’−ジベンゾイルフェロセン、1,1’
−ビス(1−オキソニル)フェロセン、1,1’−ビス
(1−オキソオクタデシル)フェロセン、1,1’−ビ
ス(1−オキソヘキシル)フェロセン、1−アセチル−
1’−エチニルフェロセン、フェロセニルビニルケト
ン、フェロセニルメチルメタクリレート、フェロセニル
ビニルエーテル、等が挙げられる。 置換基が炭素数1〜20のイオウ含有基の化合物とし
て、1,1’−ビス(4−メルカプト−1−オキソブチ
ル)フェロセン、1−(2−フェニルエチル)−1’−
(2−チエニルカルボニル)フェロセン、1−エチル−
3−(1−ヒドロキシエチル)−1’−(2−チエニル
カルボニル)フェロセン、1−(フェニルアセチル)−
1’−(2−チエニルカルボニル)フェロセン、1−ベ
ンゾイル−1’−(2−チエニルカルボニル)フェロセ
ン、1−アセチル−1’−(メトキシサルフォニル)フ
ェロセン、1−アセチル−1’−サルフォフェロセン、
等が挙げられる。 置換基が炭素数1〜20のリン含有基の化合物とし
て、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセ
ン、1−アセチル−1’−((ジフェニルフォスフィ
ノ)アセチル)フェロセン、1,1’−ビス((ジフェ
ニルフォスフィノ)アセチル)フェロセン、1−(ジフ
ェニルホスフィノ)−1’−ホルミルフェロセン、1−
アセチル−1’−(ジフェニルホスフィノ)フェロセ
ン、1−アセチル−1’−(ジフェニルホスフィニル)
フェロセン、等が挙げられる。 置換基同士が架橋している化合物として、1,1’−
ジアセチル−2,3’−(1,3−プロパネジイル)フ
ェロセン、1,2−ジアセチル−1,4’−(1,4−
ブタネジイル)フェロセン、1,1’−ビス(メトキシ
カルボニル)−2,2’−(オキシビス(メチレン))
フェロセン、1,1’−ビス(エトキシカルボニル)−
2,2’−(オキシビス(メチレン))フェロセン、等
が挙げられる。
【0024】この発明における組成物の必須成分である
芳香族電子系配位子を有する周期律表第VIII族の遷
移金属メタロセン化合物またはPt(AcAc)
ら選択される1種以上の化合物(D)の配合量は、α−
シアノアクリレート(A)の重量に対して1〜1000
00ppmで使用される。好ましくは約20〜約500
00ppmであり、更に好ましくは約100〜約100
00ppmである。また、これら(D)成分は必要に応
じて1種または数種を混合して使用する。
【0025】この発明のα−シアノアクリレート含有光
硬化性樹脂組成物の調整は、前記したα−シアノアクリ
レート(A)に、分子内に(メタ)アクリロイル基を2
つ以上有する光重合性樹脂(B)、分子内結合開裂型ラ
ジカル重合開始剤(C)および芳香族電子系配位子を有
する周期律表第VIII族の遷移金属メタロセン化合物
またはPt(AcAc) (D)のそれぞれを混合
し、攪拌して(B)成分(C)成分および(D)成分を
(A)成分に確実に溶解・相溶させることにより製造さ
れる。また、(C)成分、(D)成分を溶解させるのに
加熱攪拌が必要な場合は、(A)成分、(B)成分が変
質或いは加熱重合を起こさない程度の温度(一般的には
60℃程度)で加熱し、加熱攪拌を行うが、一般には常
温で、溶解、相溶するので、特に加熱攪拌を行う必要は
ない。
【0026】また、本発明の(A)〜(D)からなるα
−シアノアクリレート含有光硬化性組成物は、紫外線や
可視光などの光で硬化するので、可視光線や紫外線など
に暴露されないように常に遮光状態に保つことが好まし
い。
【0027】さらに、この発明の効果を損なわない限
り、更に下記の成分の幾つかを加えてもよい。 (1)アニオン重合禁止剤 (2)ラジカル重合禁止剤 (3)光硬化促進剤 (4)増粘剤 (5)硬化促進剤、タフナーおよび熱安定剤のような特
定添加剤 (6)香料、染料、顔料等
【0028】アニオン重合禁止剤は、組成物の貯蔵の間
の安定性を増大させるために加えられる。既知の禁止剤
の例として、二酸化硫黄、三酸化硫黄、酸化窒素、フッ
化水素やp−トルエンスルホン酸等が挙げられる。この
アニオン重合禁止剤の添加量は、α−シアノアクリレー
ト(A)成分の重量に対して0.1〜10,000pp
mである。
【0029】ラジカル重合禁止剤の例としては、キノ
ン、ヒドロキノン、t−ブチルカテコール、p−メトキ
シフェノール等が挙げられる。このラジカル重合禁止剤
の添加量は、α−シアノアクリレート(A)成分の重量
に対して0.1〜10,000ppmである。
【0030】増粘剤は組成物の粘度を増大させるために
加えられる。増粘剤の例として、ポリ(メチル)メタク
リレート、メタクリレートタイプ共重合体、アクリル系
ラバー、ウレタンアクリレートオリゴマー、エポキシア
クリレートオリゴマー、エポキシ化油アクリレートオリ
ゴマー、不飽和ポリエステルオリゴマー、ポリエステル
アクリレートオリゴマー、ポリエーテルアクリレートオ
リゴマー、セルロース誘導体、ポリビニルアセテートお
よびポリ(α−シアノアクリレート)等が挙げることが
できる。
【0031】通常の多くの重合体添加剤もまた強靱化の
ために加えられる。その例として、アクリル系エラスト
マー、アクリロニロリル共重合体エラストマー、フルオ
ロエラスロマーおよび微細シリカフィラー等の充填剤が
挙げられる。これらの物質は、増粘剤としても機能す
る。また、この発明では他の添加剤として、当業者に周
知のものを使用することができる。
【0032】この発明による、組成物は、従来から使用
されている様々なα−シアノアクリレートとしての用途
や、光硬化性樹脂の用途に使用することができる他、例
えば電子部品の封止や釣り竿におけるリールシート、糸
通しガイド等の取り付けや、コイル等の線材の固定や、
リード線やカテーテル様な柔軟な素材の結合部の封止や
保護コーティング、歯科治療用の接着剤や充填剤、スク
リーン印刷用プリント版のメッシュと基材の接着等に有
用に使用することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施例を用いて詳述
する。
【0034】
【実施例1〜9および比較例1〜4】以下に実施例およ
び比較例を挙げてこの発明を説明するが、この発明はこ
れら実施例により限定されるものではない。下表1に示
すように本発明のα−シアノアクリレート含有光硬化性
樹脂組成物をそれぞれ調整した。そしてそれぞれの組成
物を次の各項目ごとに試験した結果を表1に示す。な
お、上記の調整は暗室で行い遮光容器に保存した。
【0035】
【表1】
【0036】なお、実施例、比較例に記載する各試験方
法は次のとおりである。 .光硬化性試験(mJ/cm )は、内径30mm
のポリエチレン製キャップを用意し、このキャップに実
施例及び比較例で調整した各組成物を1g取り、これを
ベルトコンベアー式紫外線照射装置の中を通過させて光
を照射した。そして、各組成物が硬化するまでの光の照
射量を、前記紫外線照射装置内を試料が通過する回数に
より算出し積算光量で示した。尚、ここで用いた紫外線
照射装置(オーク製作所社製 ベルトコンベアー式紫外
線照射装置 HMW−244−11CM)は、4kW高
圧水銀灯を持ち1回の光照射による積算光量は、約10
00mJ/cm である。また、積算光量は積算光量
計UV−350(オーク製作所製)により測定した値で
ある。 .耐溶剤性試験は、光硬化性試験と同様の方法で光硬
化させた試料約1gをアセトン100mlを取り分けた
プラスチック容器に投入し、スターラーと攪拌子を用い
て2時間攪拌後、計算式に則った質量変化率にて測定し
た。 質量変化率(%)=(浸漬後の試料の質量−浸漬前の試
料の質量)/浸漬前の試料の質量×100 せん断接着強さ試験は、所定の材料を用いて成形した
厚さ2.0mm、幅25mm、長さ100mmのテスト
ピース(アサヒビーテクノ社製)を用意し、接着剤を塗
布後10mm×25mmの接着面積で張り合わせ、積算
光量約1000mJ/cmに調整した記載の照射装
置を用い積算光量3000mJ/cmで照射・硬化さ
せ、25℃にて24時間養生後測定(オリエンテック社
製 TENSILON UTM−2.5T)を行った。
【0037】この表1の結果から、実施例1〜6と比較
例1、実施例7〜9と比較例2比較すると本発明のα−
シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成物は耐溶剤性
が向上していることが分かる。また比較例3、4より
(C)成分、(D)成分のいずれが欠けても十分な硬化
物が得られないことが分かる。
【0038】なお、表1中のTB1741とはスリーボ
ンド社製α−シアノアクリレート系接着剤を表し、エチ
ルα−シアノアクリレートを主成分としてこれに極僅か
安定剤や重合禁止剤を加えたものである。A−TMPT
とはNKエステルA−TMPT(トリメチロールプロパ
ントリアクリレート 新中村化学工業社製)を、TMP
TとはNKエステルTMPT(トリメチロールプロパン
トリメタクリレート新中村化学工業社製)を、TMPP
ADとは2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルフ
ォスフィニックアシッドエチルエステルを、Irg18
4とはイルガキュア184(1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン チバ・スペシャルティ・ケミカル
ズ社製)を、ダロキュア1173とはダロキュア117
3(2−ヒドロキシー2−メチルー1−フェニルー1−
プロパン チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)を
それぞれ表す。
【0039】
【実施例10〜15および比較例5〜7】下表2に示す
ように本発明のα−シアノアクリレート含有光硬化性樹
脂組成物を調整した。そしてそれぞれの組成物を次の各
項目ごとに試験した結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】この表2の結果から、実施例10〜15と
比較例5〜7を比較すると本発明のα−シアノアクリレ
ート含有光硬化性樹脂組成物は、分子内に(メタ)アク
リロイル基を2つ以上有する光重合性樹脂(B)を含有
することにより耐溶剤性が向上していることが分かる。
また、せん断接着強さにおいてα−シアノアクリレート
(A)を含有している場合接着強度が高いことが分か
る。なお、表2中のPt(AcAc)とは、アセチル
アセトンプラチニウムを表す。
【0042】
【実施例16〜23および比較例8、9】つぎに、α−
シアノアクリレート(A)と分子内結合開裂型ラジカル
重合開始剤(C)と芳香族電子系配位子を有する周期律
表第VIII族の遷移金属メタロセン化合物(D)を一
定とし、分子内にアクリロイル基を2つ以上有する光重
合性樹脂(B)の種類を変えて本発明の組成物を調整し
た。その結果を表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】この表3の結果から、実施例16〜23と
比較例8,9を比較して、分子内に(メタ)アクリロイ
ル基を2つ以上有する光重合性樹脂(B)を含有する組
成物は、分子内にアクリロイル基を1つのみ有する光重
合性樹脂を含有する組成物と比べ耐溶剤性が向上してい
ることが分かる。また、分子内のアクロイル基を除く部
位がアルキル基で構成されている光重合性樹脂(B)を
含有する組成物はより耐溶剤性が向上していることが分
かる。
【0045】なお、表3中のアクロイル基数とは(B)
成分における分子中のアクロイル基の総数を、主鎖部位
とは、(B)成分におけるアクロイル基を除いた部位を
慣用名で表した。また、EAとはエチルアクリレート
を、2EHAとは2−エチルヘキシルアクリレートを、
BA−134とはライトアクリレートBA−134(ト
リメチロールプロパンアクリル酸安息香酸エステル 共
栄社化学社製)を、BP−4EAとはライトアクリレー
トBP−4EA(EO変成ビスフェノールAジアクリレ
ート 共栄社化学社製)4EG−Aとはライトアクリレ
ート4EG−A(ポリエチレングリコール200ジアク
リレート 共栄社化学社製)を、9EG−Aとはライト
アクリレート9EG−A(ポリエチレングリコール40
0ジアクリレート 共栄社化学社製)を、HPP−Aと
はライトアクリレートHPP−A(ヒドロキシピバリン
酸ネオペンチルグリコールジアクリレート 共栄社化学
社製)を、NP−AとはライトアクリレートNP−A
(ネオペンチルグリコールジアクリレート 共栄社化学
社製)を、1,6HX−Aとはライトアクリレート1.
6HX−A(1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
共栄社化学社製)を、1,9ND−Aとはライトアク
リレート1,9ND−A(1,9−ノナンジオールジア
クリレート 共栄社化学社製)をそれぞれ表す。
【0046】
【実施例24〜29】表3同様に、α−シアノアクリレ
ート(A)と分子内結合開裂型ラジカル重合開始剤
(C)と芳香族電子系配位子を有する周期律表第VII
I族の遷移金属メタロセン化合物(D)を一定とし、分
子内に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する光重合
性樹脂(B)の種類を変えて本発明の組成物を調整し
た。その結果を表4に示す。
【0047】
【表4】
【0048】表4の結果から、分子内にアクリロイル基
を2つ以上有する光重合性樹脂(B)を含有する組成物
は、耐溶剤性が優れていることが分かる。また、分子内
のアクロイル基を除く部位がアルキル基で構成されてい
る光重合性樹脂(B)を含有する組成物、およびアクロ
イル基をより多く有する光重合性樹脂(B)を含有する
組成物はより耐溶剤性が優れていることが分かる。
【0049】
【発明の効果】本発明のα−シアノアクリレート含有光
硬化性樹脂組成物は、分子内に(メタ)アクリロイル基
を2つ以上有する光重合性樹脂(B)、分子内結合開裂
型ラジカル重合開始剤(C)、芳香族電子系配位子を有
する周期律表第VIII族の遷移金属メタロセン化合物
またはPt(AcAc) から選択される1種以上の
化合物(D)を添加することで耐溶剤性を向上させるこ
とができる。
【0050】また、(メタ)アクロイル基を除く部分が
アルキル基で構成されている光重合性樹脂(B)を選択
使用することにより、耐溶剤性をより向上させることが
できる。さらに、分子内結合開裂型ラジカル重合開始剤
(C)としてアシルフォスフィンオキサイト系化合物
を、芳香族電子系配位子を有する周期律表第VIII族
の遷移金属メタロセン化合物(D)として低級アルキル
置換フェロセン化合物を使用することで、上記の各特性
をバランスよく付与することができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)〜(D)を含む光硬化性樹脂組
    成物 (A)α−シアノアクリレート (B)分子内に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有す
    る光重合性樹脂 (C)分子内結合開裂型ラジカル重合開始剤 (D)芳香族電子系配位子を有する周期律表第VIII
    族の遷移金属メタロセン化合物またはPt(AcAc)
    から選択される1種以上の化合物
  2. 【請求項2】α−シアノアクリレート(A)に対して、
    前記光重合性樹脂(B)を5〜95重量%、分子内結合
    開裂型ラジカル重合開始剤(C)を0.1〜10重量
    部、有機遷移金属化合物(D)を1〜100000pp
    m含む請求項1記載のα−シアノアクリレート含有光硬
    化性樹脂組成物
  3. 【請求項3】前記光重合性樹脂(B)が下記一般式
    (1)で表される1種以上の化合物である請求項1に記
    載のα−シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成物 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、Rは水
    素又はメチル基を示し、nは2以上の正数を表す。)
  4. 【請求項4】前記分子内開裂型ラジカル重合開始剤が下
    記式(2)で示される化合物である請求項1に記載のα
    −シアノアクリレート含有光硬化性組成物。 【化2】 (式中、R、Rは低級アルキル基、低級アルコキシ
    ル基、或いはフェニル基、1〜3個の低級アルキル基或
    いは低級アルコキシル基で置換されたフェニル基を示
    し、R、Rは同一でも異なっていても良い。R
    未置換或いはアセチルオキシ基により置換された炭素数
    1〜18の直鎖状又は分岐状のアルキル基、又は炭素数
    3〜12のシクロアルキル基、低級アルキル基、低級ア
    ルコキシル基、又は未置換或いはハロゲン原子により置
    換されたアリール基、或いは下記式(3)で示される原
    子団である。) 【化3】 (式中R及びRは前記R、Rと同一、XはP−
    フェニレン基を意味する。)
  5. 【請求項5】前記芳香族電子系配位子を有する周期律表
    第VIII族の遷移金属メタロセン化合物(D)が、π
    −アレーン、インデニル又はη−シクロペンタジエニル
    から選択される芳香族電子系配位子を有する請求項1に
    記載のα−シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成物
  6. 【請求項6】前記芳香族電子系配位子を有する周期律表
    第VIII族の遷移金属メタロセン化合物(D)が、下
    記式(4)で表される1種以上の化合物である請求項1
    に記載のα−シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成
    物 【化4】 (式中、Mは周期律表第VIII族の遷移金属、Rはハ
    ロゲン原子、若しくは炭素数1〜20の炭化水素基、炭
    素数1〜20のハロゲン化炭化水素基、ケイ素含有基、
    酸素含有基、イオウ含有基又はリン含有基を示し、各R
    は同一でも異なっていてもよく、R同士が架橋していて
    もよい。また、aは0〜5の整数を示す。各(Ra−C
    p)基(Cpはη−シクロペンタジエニルを示す。)は
    同一でも異なっていてもよい。)
  7. 【請求項7】前記芳香族電子系配位子を有する周期律表
    第VIII族の遷移金属メタロセン化合物(D)が、芳
    香族電子系配位子を有する鉄、オスミウム、ルテニウ
    ム、コバルト又はニッケルより選択される1種以上の化
    合物である請求項1に記載のα−シアノアクリレート含
    有光硬化性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】前記芳香族電子系配位子を有する周期律表
    第VIII族の遷移金属メタロセン化合物(D)が、芳
    香族電子系配位子を有する鉄、オスミウム又はルテニウ
    ムより選択される1種以上の化合物である請求項1に記
    載のα−シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成物
  9. 【請求項9】前記芳香族電子系配位子を有する周期律表
    第VIII族の遷移金属メタロセン化合物(D)が、芳
    香族電子系配位子を有する鉄より選択される1種以上の
    化合物である請求項1に記載のα−シアノアクリレート
    含有光硬化性樹脂組成物
  10. 【請求項10】前記芳香族電子系配位子を有する周期律
    表第VIII族の遷移金属メタロセン化合物(D)が、
    低級アルキル置換フェロセン化合物である請求項1に記
    載のα−シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成物
  11. 【請求項11】前記低級アルキル置換フェロセン化合物
    が、下記式(5)で示される化合物である請求項1に記
    載のα−シアノアクリレート含有光硬化性樹脂組成物 【化5】 (式中、Rは低級アルキル基を示し、aは0〜5の正
    数、bは1〜5の正数を示し、a及びbが1以上の場
    合、またはaが0でbが2以上の場合、各Rは同一でも
    異なっていてもよい。)
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