JP2002321413A - 画像記録装置 - Google Patents
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- Ink Jet (AREA)
- Handling Of Sheets (AREA)
- Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
像を高速で記録する。 【解決手段】 ロール状に巻回された記録材料60を、長
手方向に沿って画像記録位置まで引き出し、記録材料60
の長手方向に沿って記録ヘッドを往復移動させ(主走
査)ながら、記録材料60の幅方向に沿って記録ヘッドを
徐々に移動させ(副走査)、記録ヘッドのノズルから記
録液滴を吐出させて記録材料60に付着させることで、記
録材料60の長手方向に沿ってN(N≧2)コマの画像を
並列に記録する。次に、Nコマの画像が記録された部分
を、第1カッタによって画像未記録の部分から切り離し
て記録材料60の長手方向に沿って搬送し、付着された記
録液滴に含まれる溶媒の除去や透明被膜の形成を行った
後に、第2カッタにより個々の画像を単位として切断す
る。
Description
り、特に、記録ヘッドの吐出口から吐出させた記録液滴
を長尺の記録材料に付着させることで、記録材料の長手
方向に沿って複数の画像を記録すると共に、個々の画像
の記録領域を単位として記録材料を切断する画像記録装
置に関する。
にカラー画像として記録する方法として最も一般的な方
法は、ハロゲン化銀カラー感光材料を用いる方法であ
る。ハロゲン化銀カラー感光材料を用いる画像記録方法
は、大量の画像を高速で記録できるという利点を有して
いるが、装置が大型かつ構成が複雑になり、メンテナン
スにも手間がかかるという問題があり、装置の小型化・
メンテナンスフリー化を目標に従来より様々な改良が加
えられているものの、更なる小型化・メンテナンスフリ
ー化が望まれている。
を記録材料に画像として記録する等の用途に広範に用い
られている他の画像記録方法として、記録ヘッドの吐出
口から吐出させたインク滴を記録材料に付着させること
で記録材料に画像を記録するインクジェット記録方式が
知られている。インクジェット記録方式は、色素溶液
(インク)を記録材料に直接付着させることで画像を記
録するため、温度等の環境条件の変動による画像濃度の
変動が小さいという利点があり、ハロゲン化銀カラー感
光材料を用いる画像記録方法と比較して、メンテナンス
性についても基本的には有利である。
録する装置の一例として、特開2000−127550
号公報には、ロール状に巻回された広幅の記録材料をロ
ールから引き出し、該引き出し方向と平行な第1の方向
に沿って搬送し、記録材料の幅方向に沿って複数の画像
を並列に記録した後に、記録材料上の画像記録部分を画
像未記録の部分と分離(切断)して第1の方向と直交す
る第2の方向(複数の画像の配列方向に平行な方向)に
沿って搬送し、画像記録部分を個々の画像毎に切断する
構成が開示されている。
報に記載の画像記録装置は、記録材料の幅方向に沿って
複数の画像を記録するために広幅な記録材料を用いるの
で、この記録材料を搬送するための搬送機構が大型化す
ると共に、記録材料を幅方向に沿って切断するカッタも
大型のものを用いる必要があり、画像記録装置が大型化
するという欠点がある。また、広幅な記録材料はロール
の寸法も大型化するので、記録材料のロールを装置に装
填する作業を行うためのスペースを装置の周囲に設ける
必要があることも考慮すると、装置を設置するために必
要な床面積はかなり大きくなる。
は、記録材料の幅方向に沿って複数の画像を並列に記録
し画像記録部分を分離した後に、分離した画像記録部分
をそれまでの搬送方向と90°異なる方向に搬送するの
で、搬送方向が90°異なる複数の搬送機構を設ける必
要があると共に、それぞれの搬送機構の間で記録材料を
受け渡すための受け渡し機構も設ける必要があり、機構
が複雑でメインテナンスに手間がかかるという問題もあ
る。
ヘッドの吐出口の詰まりによるインク滴の吐出不良等の
異常が発生することがあり、この異常が発生すると画像
中に白い筋が入る等のように容易に視認可能な致命的な
欠陥が生ずるという問題がある。この問題は、特に多数
の画像を連続的に記録材料に記録する場合に重大な欠点
となり、多数の画像を連続して記録した後に上記の欠陥
が生じていることに気付いた場合、全ての画像を記録し
直すことで処理能力(単位時間当たりの画像記録数)及
び適正画質の出力画像の得率の大幅な低下に繋がるが、
上記公報に記載の画像記録装置はこの点に関しても何ら
考慮されていない。
で、設置に必要なスペースを削減でき、大量の画像を高
速で記録できる画像記録装置を得ることが目的である。
に請求項1記載の発明に係る画像記録装置は、長尺状の
記録材料を該記録材料の長手方向へ搬送するための搬送
路に沿って、記録材料を搬送する搬送手段と、前記搬送
路上の画像記録位置に到達した記録材料に対し、記録ヘ
ッドの吐出口から吐出させた記録液滴を付着させること
で、前記記録材料の長手方向に沿って複数の画像を並列
に記録する記録手段と、前記搬送路を搬送される記録材
料を、前記画像記録位置に到達する前、前記記録手段に
よる画像記録中、及び、前記記録手段による画像記録後
の何れかのタイミングで、複数の画像の記録領域を単位
として切断する第1の切断手段と、前記記録手段によっ
て画像が記録されると共に、前記第1の切断手段により
複数画像の記録領域を単位として切断され、前記搬送手
段によって前記搬送路を搬送される記録材料を、個々の
画像の記録領域を単位として切断する第2の切断手段
と、を含んで構成されている。
料を該記録材料の長手方向へ搬送するための搬送路が設
けられており、記録材料は搬送手段により前記搬送路に
沿って搬送され、記録手段は、搬送路上の画像記録位置
に到達した記録材料に対し、記録ヘッドの吐出口から吐
出させた記録液滴を付着させることで、記録材料の長手
方向に沿って複数の画像を並列に記録する。このよう
に、複数の画像を記録材料の長手方向に沿って記録する
ため、記録材料の幅方向に沿って複数の画像を記録可能
な幅広の記録材料を用いる必要がなくなり、記録材料を
搬送する搬送手段(及び搬送路)の占有スペースを小さ
くすることができる。また、記録手段は複数の画像を並
列に記録するので、複数の画像を順次記録する場合と比
較して、単一の画像当りの記録時間も短縮できる。
が複数の画像を単位として画像を記録するため、記録手
段からは、画像が記録された記録材料が複数の画像を単
位として間欠的に出力(排出)されることになる。この
ため、請求項1記載の発明では、搬送路を搬送される記
録材料を、画像記録位置に到達する前、記録手段による
画像記録中、及び、記録手段による画像記録後の何れか
のタイミングで、第1の切断手段により複数の画像の記
録領域を単位として切断する。
録手段による画像記録位置及び第1の切断手段による切
断位置よりも下流側では、画像が記録された記録材料
を、複数のの画像の記録領域を単位として連続的に搬送
することができ、画像が記録された記録材料に対して所
定の後処理(請求項6に記載の処理手段による処理:詳
細は後述)を行う場合にも、記録手段が2以上の画像を
単位として画像を記録することによる影響を受けること
なく、連続的に搬送される記録材料に対して所定の後処
理を行うことができる。
搬送された記録材料(記録手段によって画像が記録され
ると共に、第1の切断手段により複数の画像の記録領域
を単位として切断され、搬送手段によって搬送路を搬送
される記録材料)は、第2の切断手段により個々の画像
の記録領域を単位として切断される。
ば、単一の画像当りの記録時間を短縮することができ、
大量の画像を高速で記録することができる。また、記録
材料の幅を狭くすることができると共に、該記録材料
が、長尺状の記録材料を記録材料の長手方向へ搬送する
ための搬送路に沿って搬送されている間に、記録材料へ
の画像の記録や、複数の画像を単位とする記録材料の切
断、個々の画像の記録領域を単位とする記録材料の切断
を順次行うので、記録材料の搬送方向が90°異なる複
数の搬送機構や、搬送機構の間で記録材料を受け渡す受
け渡し機構を設ける必要もなくなり、請求項1記載の発
明に係る画像記録装置の設置に必要なスペースを削減す
ることができる。
路は、例えば請求項2に記載したように、記録材料を略
鉛直に搬送するための第1の搬送路と、記録材料を略鉛
直でかつ前記第1の搬送路と略反対の方向に搬送するた
めの第2の搬送路が、搬送方向を反転させる反転路を介
して連結されて構成されていることが好ましい。搬送路
を上記のように構成することにより、本発明に係る画像
記録装置を縦長にすることができ、設置に必要なスペー
ス、特に設置床面積を大幅に削減することができる。
材料は、例えば請求項3に記載したように、予めロール
状に巻回されており、搬送手段は、記録材料のロールか
ら記録材料を引き出して搬送することが好ましい。記録
材料を予めロール状に巻回しておくことにより、記録材
料を予め所定サイズ毎にカットしておく場合と比較し
て、画像記録装置に装填する際の記録材料の取扱性が向
上する。
としては種々の構成を採用することができ、例えば記録
材料の長手方向に沿って互いに異なる複数の位置に記録
ヘッドを各々配置し(この場合、記録ヘッドの数は並列
に記録する画像の数と必ずしも同数でなくてもよい)、
各記録ヘッドの吐出口から記録液滴を吐出させることを
並列に行うことで、複数の画像を並列に記録する構成を
採用してもよいが、例えば請求項4に記載したように、
搬送路上の画像記録位置に到達した記録材料の複数の画
像の記録領域に対し、所定の主走査方向及び該主走査方
向と交差する副走査方向に沿って記録ヘッドを移動させ
ることで、複数の画像を並列に記録する構成を採用して
もよい。この場合、複数の画像を並列に記録すること
を、単一の記録ヘッドによって行うことも可能となる。
沿って複数の画像を記録するので、複数の画像の記録領
域は矩形状となるが、請求項4記載の発明において、主
走査方向は矩形状の記録領域の長辺方向に一致又は略一
致させることが好ましい。請求項4記載の発明では、詳
しくは、記録ヘッドを主走査方向に沿って往復移動させ
ながら、副走査方向に沿って徐々にずらしていくことに
なるが、記録ヘッドを1回往復移動させる毎に、実際に
画像を記録している時間に加え、記録ヘッドの移動速度
を減速させて停止させ逆方向へ所定速度まで増速させる
ための時間も必要になる。これに対し、矩形状の記録領
域の長辺方向に主走査方向を一致又は略一致させれば、
複数の画像の記録領域に複数の画像を記録する際の記録
ヘッドの往復回数が少なくなるので、単一の画像当りの
記録時間をより短くすることができる。
手段は、例えば請求項5に記載したように、読取手段が
複数の原画像(例えば写真フィルムに記録された原画
像)を読み取ることによって得られた、並列に記録すべ
き複数の画像の画像データに基づいて、記録ヘッドの吐
出口から記録液滴を吐出させることができる。
請求項6に記載したように、記録手段によって画像が記
録されると共に、第1の切断手段により複数画像の記録
領域を単位として切断され、搬送手段によって搬送路を
搬送される記録材料に対し、第2の切断手段によって個
々の画像の記録領域を単位として切断される前に所定の
後処理を行う処理手段を更に設けることが好ましい。処
理手段が行う所定の後処理としては、例えば請求項7に
記載した透明被膜の形成や、請求項8に記載した溶媒の
除去が挙げられるが、このような所定の後処理を第2の
切断手段による切断が行われる前に行うことにより、個
々の画像の記録領域を単位として切断された記録材料に
対して所定の後処理を行う場合と比較して、記録材料の
搬送状態を容易に安定させることができ、個々の画像の
記録領域に対する所定の後処理の処理結果のばらつきを
抑制することができる。
は、所定の後処理として、請求項7に記載したように、
記録材料の画像記録面に透明被膜を形成する処理を行う
ことが好ましい。これにより、記録材料に記録された画
像の耐水性、耐候性を向上させることができる。
料の画像記録面に透明被膜を形成する場合、記録材料に
付着した記録液滴に含まれる溶媒が、透明被膜の形成時
に記録材料に残存していると、残存していた溶媒が透明
被膜の内部に閉じ込められ、閉じ込められた溶媒が記録
画像の画質低下を引き起こす恐れがある。このため、請
求項6記載の発明に係る処理手段は、所定の後処理とし
て、請求項8に記載したように、記録手段によって記録
液滴が付着された記録材料に熱エネルギーを加えること
で、記録材料に付着された記録液滴に含まれる溶媒を除
去する処理を行うことが好ましい。これより、記録材料
に付着された記録液滴に含まれる溶媒が短時間で除去さ
れるので、記録材料に残存していた溶媒によって記録画
像の画質低下が生じることを未然に防止することができ
る。
明において、記録手段が記録材料に画像を記録している
間、記録手段による画像記録の障害となる事象が発生し
たか否かを監視する監視手段と、前記監視手段によって
前記事象が発生したと判断された場合に、前記障害又は
前記事象を除去するための処理を行う処理手段と、を更
に備えたことを特徴としている。
記録の障害となる事象としては、例えば記録手段の不調
(詳しくは記録ヘッドの吐出口の詰まりや、記録ヘッド
の吐出口からの記録液滴の吐出量低下、或いはその他の
事象)、画像情報を記憶する記憶手段の空き容量低下が
挙げられる。また、記録材料に記録すべき原画像を表す
原画像情報を取得する取得手段と、前記取得手段によっ
て取得された原画像情報に対して画像処理を行うこと
で、記録材料に記録すべき画像を表す画像情報を生成
し、生成した画像情報を記録手段に出力する画像処理手
段と、を更に備えた構成において、画像記録の障害とな
る事象としては、例えば取得手段の不調、取得手段によ
る不良な原画像情報の取得、画像処理手段による画像処
理の不調が挙げられる。
の画像を記録材料に連続的に記録している間に前述のよ
うな事象が発生した場合にも、監視手段によってこれが
検知され、画像記録の障害が除去されるか、又は該障害
となる事象そのものが除去されるので、前記事象が発生
してから不適正な画質の画像を多数記録したり、前記事
象が発生することで画像記録が長時間停止することを未
然に防止することができ、本発明に係る画像記録装置の
高能力化・適正画像の得率向上を実現できる。
施形態の一例を詳細に説明する。図1には本発明が適用
された画像記録システム10の概略構成が示されてい
る。画像記録システム10は、画像データを入力する入
力装置としてフィルムスキャナ12を備え、入力装置か
ら入力された画像データを処理する画像処理装置14が
設けられていると共に、画像処理装置14による処理を
経た画像データが表す画像を出力する出力装置として、
インクジェット記録方式により画像を記録するインクジ
ェットプリンタ16が設けられている。
4(例えばネガフィルムやリバーサルフィルム)等の写
真感光材料(以下単に写真フィルムと称する)に記録さ
れているフィルム画像(被写体を撮影後、現像処理され
ることで可視化されたネガ画像又はポジ画像)を読み取
り、該読み取りによって得られた画像データを出力する
ものであり、LED光源18から射出され光拡散ボック
ス20によって光量むらが低減された光が、フィルムキ
ャリア22にセットされている写真フィルム24に照射
され、写真フィルム24を透過した光がレンズ26を介
してエリアCCDセンサ28(ラインCCDセンサでも
よい)の受光面上に結像されるように構成されている。
LED光源18からの射出光の光軸上(読取位置)に順
に位置するように写真フィルム24を間欠搬送する。ま
たLED光源18は、R光を射出する多数個のLED、
G光を射出する多数個のLED、B光を射出する多数個
のLED、及びIR光を射出する多数個のLEDが、図
示しない基板の全面に一定かつ高い密度で各々配列され
て成り、単一の画像が読取位置に位置している状態で
R,G,Bの光を順に射出するようにドライバ(図示省
略)によって駆動される。
ているフィルム画像がCCDセンサ28によって順に読
み取られ、CCDセンサ28からはフィルム画像に対応
するR,G,B,IRの信号が出力される。CCDセン
サ28から出力された信号はA/D変換器30によって
デジタルの画像データに変換されて画像処理装置14に
入力される。なお、フィルムスキャナ12にはスキャナ
制御部32が設けられており、フィルムスキャナ12の
各部の動作はスキャナ制御部32によって制御される。
また、個々のフィルム画像に対して読み取りを複数回
(例えば比較的低い解像度でフィルム画像を読み取るプ
レスキャンと、比較的高い解像度でフィルム画像を読み
取るファインスキャン)行うようにしてもよい。
反射原稿(例えば画像が記録されたカラーペーパ)を読
み取り、該読み取りによって得られた画像データを出力
する反射型スキャナを、上述したフィルムスキャナ12
と別に設けてもよい。この反射型スキャナとしては、複
数枚の反射原稿を自動的かつ連続的に読み取り可能なよ
うに、複数枚の反射原稿をスキャナの読取部へ順次自動
供給する自動供給機構が設けられているスキャナを用い
ることが好ましい。
の前処理部34に接続されており、前処理部34は、フ
ィルムスキャナ12から入力された画像データに対し、
例えば暗補正や濃度変換、シェーディング補正、欠陥画
素補正等の所定の前処理を行う。前処理部34は画像メ
モリ36を介して画像処理部38に接続されており、前
処理部34での前処理を経た画像データは、画像メモリ
36に一時記憶された後に画像処理部38によって読み
出されることで画像処理部38に入力される。画像処理
部38は、画像メモリ36から読み出した画像データに
基づき、該画像データに対する各種の画像処理の処理条
件を演算により自動的に決定する(セットアップ演
算)。
理としては、例えば画像のグレーバランス調整、濃度調
整、階調コントロール、画像の超低周波輝度成分の階調
を圧縮するハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシ
ャープネスを強調するハイパーシャープネス処理、IR
のデータに基づき写真フィルム上の傷や異物の付着等に
起因する画像データの欠陥部を修正する欠陥部修正処理
等の出力画像の画質向上のための画像処理が挙げられ
る。
ら読み出した画像データに対し、セットアップ演算によ
って決定した処理条件に従って各種の画像処理を行う。
画像処理部38はインクジェットプリンタ16の画像デ
ータ蓄積部40に接続されており、各種の画像処理が完
了した画像データは、記録用画像データとして画像デー
タ蓄積部40に転送されて一時記憶される。
データ蓄積部40にはプリンタ制御部42が接続されて
いる。プリンタ制御部42はフィルムスキャナ12のス
キャナ制御部32、画像処理装置14の画像処理部38
に接続されている。また、プリンタ制御部42には、ド
ライバ44を介して記録ヘッド46(詳細は後述)が接
続されていると共に、記録材料搬送部48、加熱乾燥部
50、画像読取部52、第1カッタ54及び第2カッタ
56が各々接続されている。
手段に対応しており、後述する引出搬送用モータ、反転
搬送用モータ、下降搬送用モータ、引出ローラ対66、
搬送ローラ対68,70,72,74,76,78,8
0,82,84,86,88,90を含んで構成されて
いる。また、、第1カッタ54は本発明の第1の切断手
段に対応しており、第2カッタ56は本発明の第2切断
手段に対応している。
タ16は筐体16Aが縦長の略箱形とされており、筐体
16Aの下端付近の側部には記録材料60を収納するマ
ガジン62がセットされる。記録材料60は長尺状に整
形され、インク受容層が形成されている側の面(画像記
録面)が内側になるように、巻き芯62Aの外周にロー
ル状に巻回された状態で出荷され、画像記録に用いる際
にマガジン62内に装填された後に、マガジン62が筐
体16Aにセットされることで所定位置(図2に示した
位置)にセットされる。
下で説明するような記録材料を用いている。すなわち、
記録材料60に用いる支持体としては、基材として透
明、不透明の何れも使用できる。例えば上質紙、アート
紙、レジンコート紙、バライタ紙等の紙、またポリエチ
レンテレフタレート、トリアセテート、ポリカーボネー
ト、ポリアクリレートや、それらの共重体のフィルム
等、特に銀塩カラー感光材料に用いられる支持体が有利
である。インク吸収性がある紙や多孔性樹脂フィルムに
熱可塑性樹脂を塗膜して後処理することで、耐水・耐気
性を向上させて用いることもできる。銀塩カラー感光材
料並みの品質の記録物を得るには、現用のバライタ紙、
WP紙等の白色度、平滑度及び保存性が高い支持体を用
いるのがよい。平滑度は表面ベック平滑度JIS−P−
8119記載の方法で20秒以上であることが好まし
く、また引っ張り強度JIS−P−8113記載の方法
で2kg〜30kgであることが好ましい。
出されたインクを滲み少なく吸収し、染料を吸着固定
し、画像を保持する機能をもつ層である。水の吸収を強
化し、特定の層に画像形成用染料を吸着固定し、滲みや
ビーディングが少ない画像を得るために、支持体に近い
方に主として吸水性の層を設け、また染料を吸着固定す
るための複数の層を設ける等によって多層構成にするの
がよい。主として染料を吸着する無機顔料、インク透過
性が高く染料吸着を阻害しないバインダーに界面活性剤
を用いる。更に、画像を保護する熱可塑性樹脂ラテック
スを用いるのがよい。また、インク透過性を保持するた
めに多孔性構造を有している。
炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、コロイダルシリカ、アルミナ、擬ベーマイ
ト、コロイダルアルミナ、アルミナ水和物等の公知のも
のが用いられる。特にアルミナ水和物、シリカ、コロイ
ダルシリカ等が好ましい。層中で空隙状に構成される。
ルコキシドの加水分解、アルミン酸ナトリウムの加水分
解等の公知の方法で製造できる。その形状は繊毛状、針
状、板状、紡錘状等特に限定されず、また、配向性の有
無も問われない。
的に市販されているもの、若しくはそれらの原料から加
工されたもの等を使用することができ、これらのアルミ
ナ水和物の特徴として透明性、光沢性、染料定着性の高
いもので、かつ被膜形成時にクラック等が入らず、塗工
性のよいものであれば更によい。工業的に市販されてい
るものとしては、例えば触媒化成社製のAS−2、AS
−3、日産化学社製の520等が挙げられる。
1μm以下と細かいものもあり、優れた分散性を有して
いるため、記録材料60に非常に良好な平滑性、光沢性
をもたせることができる。
塗工量は、染料定着性をもたせるためには10g/m2
以上が好ましく、基材がインク吸収性を有しない場合の
塗工量としては30〜50g/m2の範囲がより好まし
く、基材がインク吸収性を有する場合の塗工量としては
20〜40g/m2の範囲がより好ましい。
要に応じてアルミナ水和物及びバインダーに焼成処理を
施す等も可能である。かかる焼成処理を施すことによ
り、バインダーの架橋強度が上がり、インク受容層の機
械的強度が向上し、また、アルミナ水和物層の表面光沢
が向上する。
ては、水溶性高分子の中から自由に選択することができ
る。例えばポリビニルアルコール又はその変性体、澱粉
又はその変性体、ゼラチン又はその変性体、カゼイン又
はその変性体、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等のセルロース誘導体、SBRラテ
ックス、NBRラテックス、メチルメタクリレート−ブ
タジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテック
ス、官能基変性重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル
共重合体等のビニル系共重合体ラテックス、ポリビニル
ピロリドン、アクリル酸エステル共重合体等が好まし
い。これらのバインダーは単独あるいは複数種混合して
用いることができる。
ーの混合比は、好ましくは重量比で1:1〜30:1、
さらに好ましくは重量比で5:1〜25:1の範囲であ
る。バインダーの量はひび割れや粉末落ち等、発生しな
い範囲で選択する。
シリカを、アルミナと同様に多孔性構造にして用いる。
バインダーとして、例えば特開昭61−10483号公
報に記載のような、前記バインダーに加え、カチオン変
性ポリビニルアルコール又はその共重合体を用いること
ができる。
インク受容層の物理的強度の保護や画像の耐久性、耐候
性の改良、また、バックコート層と相まって、搬送性
や、記録材料をロール状に巻回した際のインク受容層の
接着による毀損を防止する。
インク受容層の上に、無機顔料粒子又は樹脂ラテックス
を含有するインク透過性バインダーからなる層を設ける
ことができる。樹脂ラテックスの使用量は、インク透過
性を毀損しない使用量で、好ましくは単分散性で、好ま
しくは画像保護層の厚みより大きいものがよい。例えば
特開平11−321080号公報に記載の素材から選択
して用いることができる。
保護層を設けることができる。
用いた多孔性樹脂を形成し、特に当該ラテックスの粒子
分布は重要である。樹脂ラテックス平均粒子径は0.1
μm〜10μm、好ましくは0.3μm〜5μm、さら
に好ましくは0.3μm〜3μmである。単分散分布が
好ましく、その平均粒子径の±2/3の域に90%以上
の粒子が入る程度の均一な粒子のラテックスが好まし
い。特に微小粒子が入らないことが好ましい。熱可塑性
樹脂ラテックスは、多孔質構造をとり、その粒子固形分
が約10〜60重量%程度が好ましく、インク透過性を
阻害せず画像形成後、加熱処理により透明樹脂被膜にな
る固形分量を選択するのがよい。MFT(最低造膜温
度)が異なり、相溶性が高い、複数の熱可塑性樹脂ラテ
ックスを用いることもできる。
理により非孔質化し、造膜し、画像を保護する特性をも
つ樹脂、特に高い紫外線吸収をもつ成分を含む樹脂が好
ましい。
スチレン系、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル
系、エチレン系の何れかの材料、又は塩化ビニル−酢酸
ビニル系、塩化ビニル−アクリル系、塩化ビニル−塩化
ビニリデン系、塩化ビニリデン−アクリル系、SBR
系、NBR系等のラテックス、これらの2元以上の共重
合体のラテックス、例えばSBR系/NBR系混合物や
塩化ビニル―アクリル系/酢酸ビニル系混合物等のラテ
ックスが挙げられる。
分を含む成分は50%以下が好ましい。熱可塑性樹脂粒
子を含む多孔質層を非孔質化する方法としては、加熱処
理が好ましく、かかる処理を施すことで耐水性、耐光性
等の耐候性が良好となり、画像に光沢を付与することが
でき、印字物の長期保存が可能となる。
粒子の流動温度以上、より好ましくは最低造膜温度(M
FT)以上であることが望ましく、熱可塑性樹脂の種類
によっても異なるが、造膜後の表面性をも考慮に入れ、
約60℃〜180℃の範囲が好ましい。最低造膜温度
は、主として用いられる画像保護層が造膜し略透明にな
る温度で、処理時間にも依存する。
重量%混合するのがよい。インク受容層との密着を強化
し、ビーディング等を阻止し、画像の鮮鋭度を改善する
効果がある。
鮮鋭度の改善、また画像保護層の物理的強度の保持等の
ため、インク受容層に用いる親水性バインダー、例えば
ポリビニルアルコール等を画像保護層に添加するのがよ
い。
顔料粒子、又は樹脂ラテックス及び潤滑剤等の中から選
ばれた素材を含むオーバーコート層を設けるのがよい。
オーバーコート層の膜厚は0.2μm〜2μmが好まし
い。充分に薄層であると、画像保護層中の無機顔料粒子
又は樹脂ラテックスの搬送性等に有利な特性をも、画像
保護層の効用とともに活用することができる。
工液には、必要に応じて分散剤、増粘剤、pH調整剤、
潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、耐水化
剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を添加す
ることも可能である。
の裏面に設ける。バックコート層を設けることにより、
画像記録工程での記録材料の搬送性を改良し、実質的に
インク受容層の保護、及び画像保護層の機能の簡易化に
より、画像記録処理工程の異常事象を軽減することがで
きる。バインダーは、支持体の表面処理又はその下塗り
処理後に、密着性が高い親水性バインダー、例えばゼラ
チン又はその変性体、カゼイン又はその変性体、ポリビ
ニルアルコール又はその変性体、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリア
クリル酸アミド、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース等の誘導体等を、単独あるいは複数種を混合して
用いることもできる。バックコート層の密着性や物理的
強度を高めるため、バインダーに対する硬化剤を用いる
のがよい。例えばポリビニルアルコール又はその共重合
体、又は他のポリマーにホウ酸又はその塩がよい。ゼラ
チン又はその変性体にはエポキシ系化合物等の公知の硬
化剤を用いる。
剤、即ちその膜厚に対し充分に大きい粒子サイズの樹脂
ラテックス又は無機顔料粒子等の分散物を使用する。そ
の平均粒子径は、その乾燥膜厚より大きく0.5μm〜
30μm、好ましくは0.5μm〜10μmで、また単
分散性の物が好ましい。その量は、表面1mm2当たり
10〜30個程度の凸部を与えるものが好ましい。
良するため、潤滑剤、例えばシリコーン油系又はフッ素
系界面活性剤等を分散物又は界面活性剤として用いる。
特にマット剤と併用するのがよい。
μm、好ましくは0.2μm〜5μm程度である。
16A内には、記録材料60を略鉛直に上方へ搬送する
ための第1の搬送路64Aと、記録材料60を略鉛直に
下方へ搬送するための第2の搬送路64Bが、搬送方向
を反転させる反転路64Cを介して連結されて成り、
「U」の字の天地を逆にしたような経路に沿って記録材
料60を長手方向へ搬送するための搬送路64が形成さ
れている。この搬送路64は、詳しくは請求項2に記載
の搬送路に対応している。マガジン62は、マガジン6
2に形成された記録材料引出口が第1の搬送路64Aの
下端に位置するように筐体16Aにセットされる。
ローラ対66、搬送ローラ対68、70が順に配置され
ている。インクジェットプリンタ16は引出搬送用モー
タ(図示省略)を備えており、引出搬送用モータは、マ
ガジン62が筐体16Aにセットされた状態で駆動さ
れ、マガジン62に内蔵されている記録材料60のロー
ル、引出ローラ対66及び搬送ローラ対68に、図示し
ない減速機構を介して回転力を各々付与し、記録材料6
0のロールを回転させる。これにより、記録材料60が
マガジン62から引き出され、第1の搬送路64Aに沿
って略鉛直に上方へ搬送される。
60に画像を記録するための画像記録位置とされてい
る。後述するように、本実施形態では、記録材料60の
長手方向に沿ってN(N≧2、例えばN=3)コマの画
像を並列に記録するため、搬送ローラ対68、70の間
隔も、記録材料60の長手方向に沿ったNコマ分の画像
記録領域の長さに対応する長さとされており、第1の搬
送路64Aの側方(第1の搬送路64Aを搬送される記
録材料60の画像記録面(インク受容層が形成されてい
る面)側)に記録ヘッド46が配置され、第1の搬送路
64Aを挟んで記録ヘッド46の配置位置と反対側には
プラテン72が配置されている。
録材料60の長手方向に沿って配設された案内レール7
4に支持されており、案内レール74に沿って記録材料
60の長手方向(図3の矢印A方向)に移動可能とさ
れ、駆動力伝達機構を介してスキャン用モータの駆動力
が伝達される(何れも図示省略)ことで、記録材料60
のNコマ分の画像記録領域上を記録材料60の長手方向
に沿って往復移動される。
0の幅方向に沿って配設された一対の案内レール76
A、76Bに支持されており、一対の案内レール76
A、76Bの各々の両端には支持シャフト76C、76
Dが掛け渡されている。これにより、案内レール74及
び記録ヘッド46は、案内レール76A、76Bに沿っ
て記録材料60の幅方向(図3の矢印B方向)に移動可
能とされ、駆動力伝達機構(図示省略)を介してスキャ
ン用モータの駆動力が伝達されることで、記録材料60
のNコマ分の画像記録領域上を記録材料60の幅方向に
沿って往復移動される。
制御部42によって制御される。スキャン用モータは、
記録ヘッド46、図3に示した記録ヘッド46を移動さ
せるための各部材、ドライバ44と共に、本発明の記録
手段(詳しくは請求項4に記載の記録手段)に対応して
いる。
は、記録材料60の幅方向に沿って配列された多数個の
ノズルから成るノズル列が、記録材料60の長手方向に
沿って複数列配列されており、各ノズル列に対応して、
記録ヘッド46の内部には複数のインク室が各々形成さ
れ、複数のインク室の何れかと各々連通する複数のメイ
ンタンク104(図4参照)が記録ヘッド46に各々取
付けられている。複数のメインタンクには互いに異なる
色のインク(例えばC,M,Y,BK)が貯留されてお
り、インク室を介して各ノズル列に供給される。これに
より、各ノズルからはノズル列毎に互いに異なる色のイ
ンクが吐出される。
ヘッド46にインクを供給するための中空の供給パイプ
106が各色に対応して複数本設けられており、それぞ
れの一端は複数のメインタンク104の何れかに各々接
続され、各供給パイプ106の他端は、メインタンク1
04と同様に各色毎に設けられた複数のサブタンク10
8の何れかに各々接続されており、中間部にはサブタン
ク108からメインタンク104へインクを供給する供
給ポンプ110が各々設けられている。
ク104は、記録ヘッド46と一体に移動するため、重
量やサイズ等の都合上、インクの貯留容量に制限がある
が、サブタンク108は記録ヘッド46と別体で重量や
サイズの制約が少ないため、本実施形態ではメインタン
ク104を大幅に上回る貯留容量としている。このた
め、サブタンク108へのインクの補充等の作業を行う
ことなく、印字面積30%の画像を少なくとも30000cm2
以上出力することを可能としている。
の吐出方式としては、公知の種々の吐出方式の中から任
意の方式を採用可能であり、例えば代表的な方式とし
て、インク室に付設した圧電素子にパルス電圧を印加し
て圧電素子を変形させることでインク室内のインク液圧
を変化させ、このインク液圧の変化を利用してノズルか
らインク滴を吐出させる圧電素子方式や、インク室内に
設けた加熱素子によってインクを加熱し、この加熱によ
ってインク室内に発生したバブルによりノズルからイン
ク滴を吐出させるサーマル方式等を採用することができ
る。なお、図4に示すように、記録ヘッド46にはノズ
ルの吐出口の詰まりを解消するために、負圧を発生させ
ることで記録ヘッド46内部の全てのインク室内のイン
クを吸引するポンプ112も取付けられている。
ッド46の反対側に配設されたプラテン72は、記録材
料60上のNコマ分の画像記録領域に相当する寸法とさ
れており、記録材料60は、記録ヘッド46による画像
記録時にプラテン72によってバック面が支持されるこ
とで、画像記録時に高い平面度に維持される。プラテン
72と搬送ローラ対70との間には、記録材料60をN
コマ分の画像記録領域を単位として切断するための第1
カッタ54が配置されている。
0の搬送方向下流側には、反転路64Cに沿って搬送ロ
ーラ対72,74,76,78が順に配置されており、
各搬送ローラ対の間には、反転路64Cに送り込まれた
記録材料60を、反転路64Cに沿って案内する(搬送
方向を反転させる)ためのガイド80が各々設けられて
いる。また搬送ローラ対78よりも下流側には、第2搬
送路64Bに沿って搬送ローラ対82,84,86,8
8,90が順に配置されている。
示しない減速機構を介して反転搬送用モータ(何れも図
示省略)の回転軸と連結されており、搬送ローラ対8
2,84,86,88,90は図示しない減速機構を介
して下降搬送用モータ(何れも図示省略)の回転軸と連
結されている。
82,84の間には、記録ヘッド46から吐出されたイ
ンク滴が付着することで画像が記録された記録材料60
に対し、熱風を供給することでインク(詳しくはインク
に含まれる溶媒)を乾燥させる加熱乾燥部50が設けら
れており、搬送ローラ対84,86の間には、記録材料
60の最表層に透明高分子膜を形成するためのラミネー
ト部92が設けられている。
向上させ、長期間に亘って高画質を維持するためのもの
である。ここで、透明とは記録材料上に形成された画像
が、高分子膜を通して観察し得る状態をいう。透明高分
子膜の材質は特に限定されず、種々の高分子材料を用い
ることができる。すなわち、ゼラチン、ポリビニルアル
コールのような水溶性高分子でも、ポリメチルメタクリ
レート等の疎水性の高分子でもよい。
(1)予め用意した透明高分子膜を貼り付ける方法、(2)高
分子溶液を塗布する方法、(3)画像形成後、表面に液状
のコーティング剤を塗布し、紫外線や赤外線で固化させ
透明なオーバコート層を形成させる方法、(4)最上層に
予め熱可塑性の樹脂多孔質層を設け、画像形成後、樹脂
多孔質層を加熱(必要であれば加圧)処理することによ
り緻密化し、透明樹脂膜を形成する方法、(5)ラテック
ス状ポリマーを塗布(インクジェット方式により全面に
付与してもよい)し、加熱溶融させて透明樹脂被膜を形
成する方法が挙げられる。
よって透明高分子膜を形成するラミネート部92を設け
ているが、他の方法を採用してもよく、例えば(4)の方
法を採用する場合には、最上層に予め熱可塑性の樹脂多
孔質層が設けられた記録材料60を加熱乾燥部50によ
って加熱することで、透明高分子膜を形成させることも
可能である(透明高分子膜を形成するための加熱部を別
に設けても良いことは言うまでもない)。本実施形態に
係るラミネート部92は、シート状に成形されてロール
状に巻回された透明高分子シート94を、ラミネート用
のローラ対96によって記録材料60に貼り付ける(ラ
ミネートする)ことにより、記録材料60の最上層に透
明高分子膜を形成する。
86,88の間には画像読取部52が設けられている。
画像読取部52には、第2の搬送路64Bの側方(第2
の搬送路64Aを搬送される記録材料60の画像記録面
側)に、記録材料60に記録されたカラー画像(出力画
像)の読取りを行う3ラインCCDセンサ(エリアセン
サを用いてもよい)98が配置されており、第2の搬送
路64Bを挟んでCCDセンサ98の配置位置と反対側
には、CCDセンサ98による画像読取時に記録材料6
0のバック面を支持することで記録材料60の平面度を
向上させるプラテン100が配置されている。CCDセ
ンサ98は画像読取部52の一部を構成しており、CC
Dセンサ98から出力された画像信号は、同じく画像読
取部52に含まれる増幅器、A/D変換器、暗補正等の
補正を行う補正部(何れも図示省略)を経て、出力画像
を表す出力画像データとしてプリンタ制御部42に入力
される。
88,90の間には、記録材料60を個々の画像を単位
として切断するための第2カッタ56が設けられてお
り、搬送ローラ対90の配置位置の下方には、第2カッ
タ56によって画像毎に切断された記録材料60を収容
するための収容箱102が配置されている。
タ制御部42は、インクジェットプリンタ16の筐体1
6Aにマガジン62がセットされ、記録材料60への画
像の記録が指示されると、引出搬送用モータを駆動する
ことで記録材料60をマガジン62から引き出して搬送
し、記録材料60の先端部が第1カッタ54の配置位置
に到達したことが図示しないセンサによって検出される
と、引出搬送用モータの駆動を停止することで記録材料
60の搬送を停止させる。そして、記録ヘッド46によ
って記録材料60に画像を記録させると共に、画像の記
録が行われている間は引出搬送用モータの駆動を停止し
ている状態を継続する。
にして行われる。すなわち、本実施形態では、画像記録
位置に位置している記録材料60にN(例えばN=3)
コマの画像を並列に記録する。このため、プリンタ制御
部42は画像データ蓄積部40から記録対象のNコマの
画像の記録用画像データを読み出し、読み出したNコマ
の画像の記録用画像データに基づいて、該記録用画像デ
ータが表すNコマの画像が、記録材料60の長手方向を
主走査方向として、各色成分(例えばC,M,Y,B
K)毎にドット単位で記録材料60上に記録されるよう
に、記録ヘッド46の各ノズルの駆動タイミング(例え
ば各ノズルに対応して設けられている圧電素子又はヒー
タの通電タイミング)を表す画像信号を生成し、生成し
た画像信号をドライバ44へ出力すると共に、記録ヘッ
ド46が所定の移動速度で案内レール74に沿って(記
録材料60の長手方向に沿って)往復移動しながら、記
録ヘッド46及び案内レール74が案内レール76A、
76Bに沿って(記録材料60の幅方向に沿って)徐々
に移動するようにスキャン用モータを駆動する。
力された画像信号に基づいて、該画像信号に応じたタイ
ミングで各ノズルを選択的に駆動する(例えば各ノズル
の圧電素子又はヒータを選択的に通電する)吐出信号を
生成し、生成した吐出信号を記録ヘッド46に供給す
る。これにより、記録ヘッド46の各ノズルから画像信
号に応じたタイミングで吐出されたインク滴が記録材料
60に各々付着すると共に、記録ヘッド46が記録材料
60の長手方向に沿って往復移動することで主走査が、
記録ヘッド46(及び案内レール74)が記録材料60
の幅方向に沿って移動することで副走査が成され(図5
も参照)、記録材料60上に、記録ヘッド46に設けら
れている個々のノズル列を構成するノズル数と同数のド
ット列を単位として、Nコマ分の画像記録領域にNコマ
のカラー画像が並列に記録されることになる。
を並列に記録するので、単一の画像当りの記録時間を短
縮することができる。また、記録ヘッド46の往復移動
には、記録ヘッド46が実際に画像を記録している時間
に加え、記録ヘッド46の移動速度を減速させて停止さ
せ逆方向へ所定速度まで増速させるための時間も必要に
なるが、本実施形態では記録ヘッド46の主走査方向を
記録材料60の長手方向(Nコマ分の画像記録領域の長
手方向)とし、記録材料60の長手方向に沿って往復移
動させているので、Nコマ分の画像記録領域にNコマの
画像を記録するにあたっての記録ヘッド46の往復移動
の回数が少なくなり、単一の画像当りの記録時間を更に
短縮することができる。
よるNコマの画像の記録が完了すると、引出搬送用モー
タ及び反転搬送用モータを駆動することにより、記録材
料60の先端を反転路64Cに送り込み、記録材料60
のうちNコマの画像が記録された領域の後端に相当する
部分が第1カッタ54の配置位置に到達すると引出搬送
用モータ及び反転搬送用モータの駆動を停止させ、第1
カッタ54を作動させる。これにより、例として図5に
も示すように、記録材料60のうち記録ヘッド46によ
ってNコマの画像が記録された部分が、記録材料60の
うち画像が未記録の部分と切り離されることになる。
制御部42は反転搬送用モータ及び下降搬送用モータを
駆動することにより、Nコマの画像が記録された記録材
料60のピースを記録材料60の長手方向に沿って第1
カッタ54の下流側へ搬送すると共に、画像記録位置に
位置している記録材料60のNコマ分の画像記録領域に
対し、次に記録すべきNコマの画像を並列に記録させる
処理を行う。
記録材料60の長手方向に沿って記録するので、記録材
料60の幅寸法を小さくすることができ、記録材料60
のロールをマガジン62に装填する際、及びマガジン6
2をインクジェットプリンタ16にセットする際の作業
性が向上すると共に、インクジェットプリンタ16を小
型化することができる。
手方向に沿って記録材料60を引き出し、記録材料60
に画像を記録した後に、画像を記録した記録材料60の
ピースを記録材料60の長手方向に沿って搬送するの
で、搬送方向が90°異なる複数の搬送機構や、該複数
の搬送機構の間で記録材料60を受け渡すための受け渡
し機構等を設ける必要がなくなり、インクジェットプリ
ンタ16の構成を簡単にすることができる。
材料60を略鉛直方向に搬送する搬送路64A,64B
と、それらの間を連結する反転路64Cによって構成
し、記録材料60の搬送経路を逆U字状としているの
で、インクジェットプリンタ16を設置するために必要
な床面積を非常に小さくすることができる。
よって搬送方向が反転された後に加熱乾燥部50で加熱
されることで、記録ヘッド46から吐出されて付着され
た記録液滴に含まれる溶媒が除去され、ラミネート部9
2により透明高分子シート94がラミネートされる。な
お、加熱乾燥部50及びラミネート部92は請求項6に
記載の処理手段に対応しており、詳しくは、加熱乾燥部
50は請求項8に記載の処理手段に、ラミネート部92
は請求項7に記載の処理手段に各々対応している。
ピースは、個々の画像を単位として切断された記録材料
を搬送する場合と比較して、搬送時の蛇行を容易に抑制
することができるので、特にラミネート部92が記録材
料60に透明高分子シート94をラミネートする際に、
記録材料60のピースに対する透明高分子シート94の
ラミネート位置の位置ずれを容易に抑制することができ
る。
した記録材料60(のピース)に対し、更に加熱及び圧
着の少なくとも一方を行うことで、記録材料60の最上
層に形成した透明被膜の平面性を向上させるようにして
もよい。ラミネート部92で透明被膜が形成された記録
材料60のピースは、画像読取部52において記録画像
が順に読取られた後に第2カッタ56によって各画像毎
に切断され(図5も参照)、収容箱102に収容され
る。
れる処理能力維持処理について説明する。プリンタ制御
部42による処理能力維持処理では、記録材料60に多
数の画像を連続的に記録している状態で、画像記録と並
行して、(1)記録ヘッド46の吐出口の詰まり、(2)記録
ヘッド46からのインク滴の吐出量低下、(3)その他の
原因による出力画像の不良、(4)画像データ蓄積部40
の空き容量低下、(5)記録材料60の全量消費の各事象
が発生したか否かを監視する。なお、これらの事象は請
求項9に記載の画像記録の障害となる事象に対応してい
る。
から入力された出力画像データを用いて発生の有無が監
視される。具体的には、プリンタ制御部42は、インク
ジェットプリンタ16で記録材料60への画像記録を行
うことで出力される出力画像の一部又は全部(好ましく
は全部、1コマ〜数コマおきでもよい)について、画像
読取部52によって読み取りを行わせ、出力画像データ
を取得する。
ンタ16に入力されて画像データ蓄積部40に蓄積記憶
された記録用画像データは、対応する出力画像の画質が
適正と判断される迄の間、画像データ蓄積部40に保存
されている。このため、プリンタ制御部42は、まず取
得した出力画像データを記録用画像データと比較するた
めに、出力画像データ及び記録用画像データの一方に対
し、解像度を他方の画像データと一致させるための解像
度変換や、画面平均濃度を他方の画像データと一致させ
るための濃度変換等の画像処理を行う。
述の処理の判定精度の低下等を回避し、処理時間を短縮
するために、出力画像データ及び記録用画像データの各
々を同一かつ低い解像度に変換するようにしてもよい。
タと記録用画像データを、個々の画素を単位として各色
成分毎の濃度を比較し、各色成分毎の濃度値が、誤差分
を考慮して設定した所定値以上相違している画素が有る
か否か判定する。記録用画像データとの各画素の各色成
分毎の濃度差が全て所定値未満の場合には、出力画像の
画質は記録用画像データが表す画像に略一致する適正な
画質であり、事象(1)〜(3)は発生していないと判断でき
るので、該当する出力画像に対する処理を終了し、対応
する記録用画像データを画像データ蓄積部40から消去
する。
濃度差が所定値以上の画素が有った場合には、画像上に
おける同様の画素の数及び分布具合を判断する。例えば
記録用画像データとの各色成分毎の濃度差が所定値以上
の画素の数が非常に少なく、かつその分布が画像上の特
定箇所に集中していない場合には、視認可能な画質の変
化は生じておらず、事象(1)〜(3)は発生していないと判
断できるので、該当する出力画像に対する処理を終了
し、対応する記録用画像データを画像データ蓄積部40
から消去する。
りを行う場合、画像読取部52による出力画像の読み取
りを行わなかった画像に対応する記録用画像データの扱
いについては、出力画像の読み取りを行った画像のう
ち、例えば記録材料への記録順で前側及び後側の最も近
い画像について、事象(1)〜(3)は発生していないと各々
判断したときに画像データ蓄積部40から記録用画像デ
ータを消去するようにしてもよい。
濃度差が所定値以上の画素の数が所定数以上存在してい
た場合には、事象(1)〜(3)が発生している可能性がある
と判断し、対応する記録用画像データの画像データ蓄積
部40からの消去を保留すると共に、記録用画像データ
との各色成分毎の濃度差が所定値以上の画素が、記録材
料60の長手方向に相当する方向に沿って連続している
か否か判定する。
定のノズルの吐出口に詰まりが発生し、該吐出口から特
定色のインクが吐出されないか、又は特定色のインクの
吐出量が小さくなった場合、出力画像上では、前記特定
色の抜けた部分が記録材料60の長手方向に沿って筋状
に連続している欠陥部として現れる。また、記録ヘッド
46による画像記録は、記録ヘッド46を記録材料60
の長手方向に往復移動させながら、記録ヘッド46を記
録材料60の幅方向に徐々に移動させることによって成
されるので、上記の欠陥部は、記録材料60の幅方向に
相当する方向に沿って周期的に現れることになる。
出口に詰まりが発生した場合、複数の出力画像に同様の
欠陥部が現れる。このため、上記の欠陥部を検出した場
合には、互いに近接した時期に記録された複数の出力画
像について、上記の欠陥部が存在するか否かを各々判定
し、各出力画像から上記の欠陥部が各々検出された場合
には、欠陥部の出現周期が同一か否か等を判定する。こ
れにより、吐出口の詰まりの判断の確度を更に向上させ
ることができる。
部42は事象(1)、すなわち記録ヘッド46の特定のノ
ズルの吐出口に詰まりが発生していると判断し、記録ヘ
ッド46による画像記録を一時中断させると共にポンプ
112を作動させることで吐出口の詰まりを解消させ
る。なお、多数のノズルの吐出口に同時に詰まりが発生
した場合には、出力画像の一部又は全部に欠損が生じた
り、或いは画像が全く記録されない場合も生じ得るが、
このような場合にも上記の条件に合致するので、同様に
記録ヘッド46の吐出口の詰まりを解消させる処理が行
われる。また、上記の欠陥部を検出した出力画像は異常
画像として廃棄すると共に、吐出口の詰まりが解消した
と判断した後に、画像データ蓄積部40に保存されてい
る記録用画像データを用いて画像の記録を再度行う。
は、上記のように画像記録を一時中断させる必要があ
る。このため、吐出口の詰まりに伴う濃度変化(インク
滴の吐出量低下)が比較的軽度であり、吐出口の詰まり
が発生しているノズルを特定可能であれば、ポンプ11
2を作動させることに代えて、吐出口に詰まりが発生し
ている特定のノズルを駆動するための吐出信号のみを、
吐出口の詰まりに伴う濃度変化を補償するように変化さ
せてもよい。
濃度差が所定値以上の画素の数が所定数以上存在し、か
つ記録用画像データとの各色成分毎の濃度差が所定値以
上の画素が出力画像全体に略均一に分布していた場合、
すなわち画像の色味が全体的に変化していた場合、プリ
ンタ制御部42は特定色について事象(2)、すなわち記
録ヘッド46からのインク滴の吐出量低下が発生してい
ると判断し、記録ヘッド46による画像記録を一時中断
させると共に、供給ポンプ110を作動させることで特
定色のインクをサブタンク108からメインタンク10
4へ供給する。
量低下が、記録ヘッド46へのインクの供給不足が原因
であれば、上記のように供給ポンプ110を作動させる
ことで吐出量低下を解消することができる。また、上記
の条件に合致する出力画像は異常画像として廃棄すると
共に、インクの供給不足が解消したと判断した後に、画
像データ蓄積部40に保存されている記録用画像データ
を用いて画像の記録を再度行う。
出量低下が発生した場合にも、複数の出力画像に同様の
色味変化(特定色成分の濃度差が所定値以上の画素が、
出力画像全体に略均一に所定数以上存在している)が生
ずる。このため、上記の画質低下を検出した場合にも、
互いに近接した時期に記録された複数の出力画像につい
て、上記の色味変化が生じているか否かを各々判定する
ようにすれば、記録ヘッド46からのインク滴の吐出量
低下の判断の確度を更に向上させることができる。
出量低下は、インクの供給不足以外の原因でも生じ得る
ので、供給ポンプ110を作動させても吐出量低下が解
消されない可能性もある。このような場合には、供給ポ
ンプ110を作動させることに代えて、インク滴の吐出
量低下が生じている特定色のインクを吐出する各ノズル
を駆動するための吐出信号のみを、吐出量低下(濃度低
下)を補償するように変化させればよい。
出量が極端に低下し、かつ供給ポンプ110を作動させ
ても吐出量の極端な低下が解消されない場合には、原因
として、供給ポンプ110の故障や、サブタンク108
に貯留されていたインクの全量消費が考えられる。この
ような場合には、吐出信号を変化させても吐出量低下を
解消させることは困難であるので、アラームを作動させ
ることによってオペレータの呼び出しを行う。これによ
り、吐出量が極端に低下している状態、すなわち画像を
正常に記録できない状態が継続することで、単位時間当
たりの処理枚数が低下してしまうことを防止することが
できる。
ような欠陥部や色味変化等の画質低下を検出したもの
の、他の出力画像には同様の画質低下が生じていなかっ
た場合には、検出した画質変化が、例えば記録用画像デ
ータを転送した際に何らかの原因でデータ化けが発生し
たり、画像記録時に電源電圧が一時的に変動した等のよ
うに、突発的に生じた一時的な画質低下であると判断で
きる。このため、上記のような場合には、プリンタ制御
部42は事象(3)、すなわちその他の原因による出力画
像の不良が発生していると判断し、画質低下を検出した
特定の出力画像についてのみ、同一の記録用画像データ
を用いて画像を再度記録する。これにより、殆どの場
合、適正な画質の出力画像が得られることになる。
量低下については、画像データ蓄積部40の空き容量を
常時監視することで発生の有無が監視される。具体的に
は、プリンタ制御部42は、画像データ蓄積部40の空
き容量を記憶しており、画像処理装置14から出力され
た記録用画像データを画像データ蓄積部40に蓄積記憶
する際には、記憶している空き容量を、蓄積記憶する記
録用画像データのデータ量分だけ減少させる。また、出
力画像の画質が適正であると判断し、対応する記録用画
像データを画像データ蓄積部40から消去した場合に
は、記憶している空き容量を、消去した記録用画像デー
タのデータ量分だけ増加させる。
度に、更新後の空き容量が予め定めた所定値以下になっ
たか否か判定する。判定が否定された場合には何ら処理
を行わないが、例えば前述した記録ヘッド46の吐出口
の詰まり等が発生することにより、ポンプ112の作動
のために画像記録を一時的に停止させると共に、出力画
像に欠陥部が生じていた画像を再度記録する必要が生じ
た等の場合には、画像の再記録が完了する迄の間、画像
データ蓄積部40の空き容量が単純減少していくこと
で、前記判定が肯定される可能性が高い。前記判定が肯
定された場合は、画像処理装置14に対して記録用画像
データの出力を一時的に停止するよう要請する。
入力された記録用画像データを画像データ蓄積部40に
蓄積記憶している途中で画像データ蓄積部40が満杯に
なってしまい、記録用画像データを転送するための通信
シーケンスが途中で止まってしまうことで、インクジェ
ットプリンタ16における画像記録を行うことができな
くなったり、画像処理装置14における処理が途中で止
まってしまう等の不都合が生ずることを防止することが
できる。
像を連続的に読み取ることでフィルムスキャナ12から
順次出力される画像データを用いて、記録材料60への
画像記録を行っている場合、上記のように、画像処理装
置14に対して記録用画像データの出力停止を要請する
ことに代えて、フィルムスキャナ12に対してフィルム
画像の読み取りを一時的に停止するよう要請してもよ
い。
については、例えば引出搬送用モータを駆動したときに
モータに加わる負荷が所定値以下になったか否かを判断
することで発生の有無が監視される。そして、マガジン
62に収納されている記録材料60の全量を消費したと
判断された場合には、アラームを作動させることによっ
てオペレータの呼び出しを行う。これにより、マガジン
62が交換されない状態、すなわち画像を記録できない
状態が継続することで、単位時間当たりの処理枚数が低
下してしまうことを防止することができる。
によって行われる処理能力維持処理について簡単に説明
する。画像処理部38による処理能力維持処理では、イ
ンクジェットプリンタ16が記録材料60に多数の画像
を連続的に記録している状態で、画像記録と並行して、
(6)フィルムスキャナ12の故障、(7)フィルムスキャナ
12による写真フィルム24の読取エラーの各事象が発
生したか否かを監視する。なお、これらの事象も、請求
項9に記載の画像記録の障害となる事象に対応してい
る。
との通信にエラーが発生した場合には、フィルムスキャ
ナ12に事象(6)、すなわち故障が発生したと判断す
る。また画像処理部38は、フィルムスキャナ12から
入力された画像データに、例えば全画素の濃度が極端に
高い又は低い等の異常が発生していた場合には、フィル
ムスキャナ12に事象(7)、すなわち読取エラーが発生
したと判断する。
したと判断した場合には、アラームを作動させることに
よってオペレータの呼び出しを行う。これにより、上記
の事象が発生している状態、すなわち画像を記録できな
い状態が継続することで、単位時間当たりの処理枚数が
低下してしまうことを防止することができる。
するアルゴリズムとして、出力画像データと記録用画像
データの比較、及び複数の出力画像データの相互比較を
各々行う例を説明したが、このアルゴリズムは単なる一
例であり、出力画像データと記録用画像データの比較、
複数の出力画像データの相互比較の一方のみを行うよう
にしてもよい。
像データとして、記録用画像データに代えて、フィルム
スキャナ12から入力された画像データ、或いは該画像
データに所定の画像処理(例えばLUT(ルックアップ
テーブル)による変換やマトリクス演算等の簡易な画像
処理)を行うことで得られた画像データを用いてもよ
い。特に、記録ヘッド46のノズルの吐出口の詰まりに
起因する出力画像の一部又は全部の欠損については、上
記の画像データを用いても精度よく検知できる。
ム24に記録されたフィルム画像である場合、原画像と
してのフィルム画像の記録フォーマットが135サイズ
標準フォーマットかパノラマサイズフォーマットかは、
上記の画像データを用いることで容易に検知することが
できる。このため、出力画像データを上記の画像データ
と比較することにより、例えばフィルム画像の記録フォ
ーマットがパノラマサイズフォーマットであるにも拘わ
らず、記録フォーマットを135サイズ標準フォーマッ
トと誤検出し、135サイズ標準フォーマット用の画像
処理を行った等の画像処理装置14による画像処理の不
調が発生したこと等を検知することができる。
走査方向及び副走査方向に移動させることでNコマの画
像を並列に記録する構成を例に説明したが、本発明はこ
の構成に限定されるものではなく、例として図6に示す
ように、多数個のノズルが記録材料60の全幅に亘って
配列された記録ヘッド120を、記録材料60の長手方
向に沿って間隔を隔てて複数個配列し、記録材料60を
一定速度で移動させながら、各記録ヘッド120で各々
画像を記録することで、Nコマの画像を並列に記録する
構成を採用してもよい。
像を記録した後に、該画像記録部分を画像未記録の部分
と切り離し、記録材料60のピースとして搬送する場合
を説明したが、これに限定されるものではなく、長尺状
の記録材料60から事前にNコマ分の画像記録領域を記
録材料60から切り離した後に、切り離した記録材料6
0のピースにNコマの画像を記録するようにしてもよい
し、Nコマ分の画像記録領域を記録材料60から切り離
すことを画像記録中に行ってもよい。
方へ搬送した後に、搬送方向を反転させて略鉛直に下方
へ搬送する搬送路64が形成されたインクジェットプリ
ンタ16を例に説明したが、これに限定されるものでは
なく、例として図7に示すインクジェットプリンタ17
のように、記録材料60を収納するマガジン62が筐体
17Aの側部にセットされ、記録材料60を略水平に所
定の方向へ搬送した後に、搬送方向を反転させ、略水平
に所定の方向と逆の方向へ搬送するようにしてもよい。
この場合、インクジェットプリンタ17を設置に必要な
床面積はインクジェットプリンタ16よりは大きくなる
ものの、インクジェットプリンタ17の筐体17Aの高
さを低くすることができる。
は、長尺状の記録材料を該記録材料の長手方向へ搬送す
るための搬送路に沿って記録材料を搬送し、画像記録位
置に到達した記録材料に、記録材料の長手方向に沿って
複数の画像を並列に記録すると共に、搬送路を搬送され
る記録材料を複数の画像の記録領域を単位として切断
し、画像が記録されると共に複数画像の記録領域を単位
として切断されて搬送路を搬送される記録材料を、個々
の画像の記録領域を単位として切断するので、設置に必
要なスペースを削減でき、大量の画像を高速で記録でき
る、という優れた効果を有する。
明において、搬送路を、記録材料を略鉛直に搬送するた
めの第1の搬送路と、記録材料を略鉛直でかつ第1の搬
送路と略反対の方向に搬送するための第2の搬送路を、
搬送方向を反転させる反転路を介して連結して構成した
ので、上記効果に加え、画像記録装置の設置床面積を大
幅に削減できる、という効果を有する。
明において、記録材料は予めロール状に巻回されてお
り、記録材料のロールから記録材料を引き出して搬送す
るので、上記効果に加え、画像記録装置に装填する際の
記録材料の取扱性が向上する、という効果を有する。
明において、画像が記録されると共に複数画像の記録領
域を単位として切断され、搬送路を搬送される記録材料
に対し、個々の画像の記録領域を単位として切断される
前に所定の後処理を行うようにしたので、上記効果に加
え、所定の後処理の処理結果のばらつきを抑制すること
ができる、という効果を有する。
明において、所定の後処理として、記録材料の画像記録
面に透明被膜を形成する処理を行うので、上記効果に加
え、記録材料に記録された画像の耐水性、耐候性を向上
させることができる、という効果を有する。
明において、所定の後処理として、記録手段によって記
録液滴が付着された記録材料に熱エネルギーを加えるこ
とで、記録材料に付着された記録液滴に含まれる溶媒を
除去する処理を行うので、上記効果に加え、記録材料に
残存していた溶媒によって記録画像の画質低下が生じる
ことを未然に防止することができる、という効果を有す
る。
明において、記録手段が記録材料に画像を記録している
間、記録手段による画像記録の障害となる事象が発生し
たか否かを監視し、前記事象が発生したと判断された場
合に、前記障害又は前記事象を除去するための処理を行
うので、上記効果に加え、画像記録装置の高能力化・適
正画像の得率向上を実現できる、という効果を有する。
成を示すブロック図である。
る。
示す図である。
記録材料の切断を説明するための概略図である。
を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 長尺状の記録材料を該記録材料の長手方
向へ搬送するための搬送路に沿って、記録材料を搬送す
る搬送手段と、 前記搬送路上の画像記録位置に到達した記録材料に対
し、記録ヘッドの吐出口から吐出させた記録液滴を付着
させることで、前記記録材料の長手方向に沿って複数の
画像を並列に記録する記録手段と、 前記搬送路を搬送される記録材料を、前記画像記録位置
に到達する前、前記記録手段による画像記録中、及び、
前記記録手段による画像記録後の何れかのタイミング
で、複数の画像の記録領域を単位として切断する第1の
切断手段と、 前記記録手段によって画像が記録されると共に、前記第
1の切断手段により複数画像の記録領域を単位として切
断され、前記搬送手段によって前記搬送路を搬送される
記録材料を、個々の画像の記録領域を単位として切断す
る第2の切断手段と、 を含む画像記録装置。 - 【請求項2】 前記搬送路は、記録材料を略鉛直に搬送
するための第1の搬送路と、記録材料を略鉛直でかつ前
記第1の搬送路と略反対の方向に搬送するための第2の
搬送路が、搬送方向を反転させる反転路を介して連結さ
れて構成されていることを特徴とする請求項1記載の画
像記録装置。 - 【請求項3】 前記記録材料は予めロール状に巻回され
ており、前記搬送手段は、記録材料のロールから記録材
料を引き出して搬送することを特徴とする請求項1記載
の画像記録装置。 - 【請求項4】 前記記録手段は、前記搬送路上の画像記
録位置に到達した記録材料の前記複数の画像の記録領域
に対し、所定の主走査方向及び該主走査方向と交差する
副走査方向に沿って記録ヘッドを移動させることで、複
数の画像を並列に記録することを特徴とする請求項1記
載の画像記録装置。 - 【請求項5】 前記記録手段は、読取手段が複数の原画
像を読み取ることによって得られた、並列に記録すべき
複数の画像の画像データに基づいて、記録ヘッドの吐出
口から記録液滴を吐出させることを特徴とする請求項1
記載の画像記録装置。 - 【請求項6】 前記記録手段によって画像が記録される
と共に、前記第1の切断手段により複数画像の記録領域
を単位として切断され、前記搬送手段によって前記搬送
路を搬送される記録材料に対し、前記第2の切断手段に
よって個々の画像の記録領域を単位として切断される前
に所定の後処理を行う処理手段を更に備えたことを特徴
とする請求項1記載の画像記録装置。 - 【請求項7】 前記処理手段は、前記所定の後処理とし
て、記録材料の画像記録面に透明被膜を形成する処理を
行うことを特徴とする請求項6記載の画像記録装置。 - 【請求項8】 前記処理手段は、前記所定の後処理とし
て、前記記録手段によって記録液滴が付着された記録材
料に熱エネルギーを加えることで、前記記録材料に付着
された記録液滴に含まれる溶媒を除去する処理を行うこ
とを特徴とする請求項6記載の画像記録装置。 - 【請求項9】 前記記録手段が記録材料に画像を記録し
ている間、記録手段による画像記録の障害となる事象が
発生したか否かを監視する監視手段と、 前記監視手段によって前記事象が発生したと判断された
場合に、前記障害又は前記事象を除去するための処理を
行う処理手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像記録
装置。
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