JP2002321290A - 帯状プライの製造方法及び製造装置 - Google Patents
帯状プライの製造方法及び製造装置Info
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Abstract
イを、能率良くかつ安定して形成しうる。 【解決手段】 標準コード5Aと、帯状プライPの巾W
pに合わせた間隔Dで配される識別コード5Bとからな
る有機繊維コード5を用いた巾広帯状体Sを、前記識別
コード5Bを基準として切断手段3により切り分けて帯
状プライPを形成する。切断手段3は、有機繊維コード
5の切断時の抵抗よりも小の抵抗で巾方向に移動しうる
ことにより、前記有機繊維コード5を切断することなく
有機繊維コード5間でトッピングゴムGを切断するなカ
ッタ10を具える。
Description
配列体をトッピングゴムにより被覆した巾広帯状体を、
有機繊維コードを切断することなく小巾の複数の帯状プ
ライに高精度で切り分けうる帯状プライの製造方法及び
製造装置に関する。
拘束力の増加やトレッド剛性の増加によって高速耐久性
や操縦安定性等を向上させる目的で、ベルト層の外側
に、有機繊維コードを螺旋巻きしてなるバンド層を設け
た構造のものが広く知られている。
(A)に示すように、有機繊維コードa1を平行に引き
揃えてなるコード配列体aの表裏をトッピングゴムbに
より被覆した小巾の帯状プライcが使用されている。
よく生産するために、従来、図6(B)に示すように、
帯状プライcの整数倍の巾を有する巾広帯状体dをカレ
ンダ装置によるトッピング処理によって予め形成し、し
かる後、この巾広帯状体dを、複数のカッタによって切
り分けすることにより複数の帯状プライcを形成してい
た。
得るために、各カッタは、前記設定巾相当の間隔を隔て
て固定されている。
内では、厳密にはコード配列密度は均一ではなく、又有
機繊維コードa1も、ある程度蛇行したり傾斜配列した
りしている。従って、従来の如く、カッタ固定で巾広帯
状体dを設定巾で切断した場合には、この蛇行等の有機
繊維コードa1も一緒に切断してしまい、1本の帯状プ
ライc内においてコード本数が多い部分と少ない部分と
が発生したり、又帯状プライc、c間においてコード本
数が相違したりする。
ライcを螺旋巻きしてバンド層を形成した際には、コニ
シティーが悪化し操縦安定性を低下させるという問題が
ある。
体内に、識別コードを帯状プライの巾に合わせた間隔で
混在させるとともに、カッタを、有機繊維コードの切断
抵抗よりも小の抵抗で巾方向に移動可能に保持すること
を基本として、有機繊維コードを切断することなく有機
繊維コード間でトッピングゴムを切断でき、一定のコー
ド本数を有する高精度の帯状プライを、能率良くかつ安
定して形成しうる帯状プライの製造方法及び製造装置の
提供を目的としている。
に、本願請求項1の発明は、平行に引き揃えられた有機
繊維コードのコード配列体をトッピングゴムにより被覆
した小巾の帯状プライを製造する帯状プライの製造方法
であって、標準コードと、前記帯状プライの巾に合わせ
た間隔で配され前記標準コードと識別しうる識別コード
とからなる有機繊維コードを平行に引き揃えてなる広巾
のコード配列体をトッピングゴムにより被覆した未加硫
の巾広帯状体を、前記識別コードを基準として切断手段
により切り分け、巾方向に複数に分割することによって
小巾の前記帯状プライを形成するとともに、前記切断手
段は、有機繊維コードを切断する切断時の抵抗よりも小
の抵抗で前記巾方向に移動しうることにより、前記有機
繊維コードを切断することなく有機繊維コード間で前記
トッピングゴムを切断するなカッタを具えることを特徴
としている。
は、標準コードとは、コード径又は色が異なることによ
り識別可能であることを特徴としている。
れた有機繊維コードのコード配列体をトッピングゴムに
より被覆した小巾の帯状プライを製造する帯状プライの
製造装置であって、標準コードと、前記帯状プライの巾
に合わせた間隔で配され前記標準コードと識別しうる識
別コードとからなる有機繊維コードを平行に引き揃えて
なる広巾のコード配列体をトッピングゴムにより被覆し
た未加硫の巾広帯状体を供給する広巾帯状体供給手段
と、前記識別コードを基準として切り分け、巾方向に複
数に分割することによって小巾の前記帯状プライを形成
する切断手段と、切り分けられた小巾の各帯状プライを
巻取る巻取手段とを具えるとともに、前記切断手段は、
有機繊維コードを切断する切断時の抵抗よりも小の抵抗
で前記巾方向に移動しうることにより、前記有機繊維コ
ードを切断することなく有機繊維コード間で前記トッピ
ングゴムを切断するなカッタを具えることを特徴として
いる。
図示例とともに説明する。図1は本発明の帯状プライの
製造方法を実施する製造装置を概念的に示す側面図、図
2はその切断手段を矢印Yからみた略平面図、図3はそ
の主要部を示す断面図である。
は、巾広帯状体Sを供給する広巾帯状体供給手段2と、
この巾広帯状体Sを切り分けて複数の帯状プライPを形
成する切断手段3と、切り分けられた各帯状プライPを
巻取る巻取手段4とを具えている。
は、前述の如く 平行に引き揃えられた有機繊維コード
5のコード配列体6をトッピングゴムGにより被覆した
小巾の帯状体であり、本例では、ラジアルタイヤのバン
ド層形成用部材として用いられる場合を例示している。
従って、本例では、有機繊維コード5として、コード太
さが940dtex/2〜1880dtex/2程度の
例えばナイロン、ポリエステル、レーヨンなどのコード
が好適に使用される。又本例において、前記帯状プライ
Pの巾Wpは5〜20mm程度であって、又1本の帯状
プライP内に配されるコード本数は5〜20本程度であ
る。
広帯状体Sは、図5に示すように、標準コード5Aと、
帯状プライPの前記巾Wpに合わせた間隔Dで隔置され
る識別コード5Bとからなる有機繊維コード5を平行に
引き揃えてなる広巾のコード配列体7をトッピングゴム
Gによって被覆することにより形成される。
体Sの切断位置を得るための目印となるものであり、従
って、本例の如く、前記間隔Dを前記巾Wpと等しく
(D=Wp)設定するのが好ましいが、切断位置の目印
となれば、例えば前記巾Wpの1/2に設定しても良
い。又この識別コード5Bは、前記標準コード5Aとは
目視によって容易に識別可能であることが必要であり、
本例では、染色によって色のみを違えた場合を例示して
いる。なお、識別のために、直径を例えば標準コード5
Aの±20%程度違えることもできる。
カレンダ装置を用い、広巾の前記コード配列体7をゴム
トッピングすることにより形成できる。なお形成された
巾広帯状体Sは、通常、巻き芯に巻取られたロール体S
Rの状態で、保管或いは次工程への移動が行われる。
段2は、本例では、前記ロール体SRを巻戻し自在に保
持する所謂ロールスタンドであって、電動機(図示しな
い)による回転駆動によって、このロール体SRから巻
戻される巾広帯状体Sを、フィールドローラ9・・・ を介
して切断手段3へと供給する。
基準として、巾広帯状体Sを巾方向に切り分けることに
よって前記帯状プライPを形成する複数個のカッタ10
・・・を具える。
ード5を切断する切断時の抵抗よりも小の抵抗で前記巾
方向に移動可能な直線移動手段12によって保持される
ことに大きな特徴を有し、これによってカッタ10は、
有機繊維コード5を切断することなく有機繊維コード
5、5間で前記トッピングゴムG及び横糸のみを切断し
うる。
2、3に示すように、供給される前記巾広帯状体Sと平
行にかつその巾方向にのびるガイドレール13と、この
ガイドレール13に沿って往行自在に案内される移動台
14とを具える。
帯状体Sの上方を通って側板16間に架け渡される固定
桟17を介して支持される場合を例示しており、又前記
カッタ10は、カッタホルダ15を介して前記移動台1
4に付け替え自在に装着される。
ド5を切断する切断時の抵抗よりも小の抵抗でカッタ1
0を巾方向に移動させることが重要であり、そのため
に、本例では、移動台14として、前記ガイドレール1
3を転動するボール19を内蔵したものを使用し、移動
の際の抵抗を極力低く抑えている。
トッピングゴムGへの切断を容易とするため、巾広帯状
体Sに対し、本例では45度以下の角度αで傾斜させて
カッタ10を保持している。
よって切り分けられた帯状プライPの夫々を案内するガ
イドローラ20と、駆動モータ(図示しない)によって
駆動され前記案内された各帯状プライPを夫々のリール
に巻取る巻取り軸21とを具える。なお巻取手段4とし
ては、帯状プライPの巻取り速度を調整するダンサーロ
ーラ(図示しない)を設ける、或いは帯状プライPの張
力を測定して駆動モータの回転速度又はトルクを調整す
ることが好ましい。
体Sをなす有機繊維コード5を、標準コード5Aと識別
可能な識別コード5Bとで形成するとともに、前記識別
コード5Bを帯状プライPの巾Wpに合わせた間隔Dで
配置している。
その位置に合わせて各カッタ10を入れることにより、
コード配列密度が不均一な場合であっても、コード本数
をカウントすることなく、巾広帯状体Sを、常に一定の
コード本数を有する複数の帯状プライPに分割すること
ができる。このとき、前記カウントの手間が省けるた
め、能率を大巾に向上でき、またカウント間違いがなく
なるため精度を高めうる。
5を切断する切断時の抵抗よりも小の抵抗で巾方向に移
動可能に支持されている。従って、有機繊維コード5が
蛇行したり傾斜配列したりしている場合にも、カッタ1
0はこの有機繊維コード5に沿って巾方向に自動的に移
動できる。即ち、カッタ10は、有機繊維コード5を切
断することなくその切断軌跡を自動修正し、有機繊維コ
ード5、5間でトッピングゴムGを切断できるため、1
本の帯状プライP内においてコード本数が多い部分と少
ない部分とが発生するのを確実に防止できる。そして、
前記識別コード5Bの使用と相俟って、部分的にも全体
的にもコード本数を一定とした高精度の帯状プライP
を、能率良くかつ安定して形成しうるのである。
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す製造装置を用いて切り分けし複数の帯状プラ
イを形成した。また比較例として、カッタを11.5m
mのピッチ間隔で固定した切断手段を用い、同様の巾広
帯状体を切り分けして帯状プライを形成した。そして、
形成した帯状プライにおけるコード本数の安定性を比較
するとともに、この帯状プライを用いたバンド層を有す
る乗用車用タイヤ(サイズ175/70R14)を40
本作成した時のタイヤのコニシティの平均値を比較し
た。
ex/2の標準コードに対して、1260dtex/2
の太径の識別コードを11本間隔で配置した巾広帯状体
(巾1420mm、総コード本数1390本、コード配
列密度49本/50mm)を形成し、全巾に亘りカッタ
をコード88本毎にセットする、セッティング作業を行
い、その所用時間を測定した。また比較のために、識別
コードを用いない巾広帯状体を作成し、コードを1本づ
つカウントすることによるセッティング作業の所用時間
と比較し、その結果を表2に記載した。
切り分けて得た帯状プライのうちの50本を解体して各
帯状プライのコード本数のバラツキを調査し、その中で
最大の本数、最小の本数を記載した。
リム(15×5.0)、内圧(200kPa)、荷重
(3.67kN)の下で各タイヤのコニシティを測定
し、40本の絶対値の平均値を求めた。
ド配列体内に、識別コードを帯状プライの巾に合わせた
間隔で混在させるとともに、カッタを、有機繊維コード
の切断抵抗よりも小の抵抗で巾方向に移動可能に保持し
ている。従って、有機繊維コードを切断することなく有
機繊維コード間でトッピングゴムを切断でき、一定のコ
ード本数を有する高精度の帯状プライを、能率良くかつ
安定して形成しうる。
装置を概念的に示す側面図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】平行に引き揃えられた有機繊維コードのコ
ード配列体をトッピングゴムにより被覆した小巾の帯状
プライを製造する帯状プライの製造方法であって、 標準コードと、前記帯状プライの巾に合わせた間隔で配
され前記標準コードと識別しうる識別コードとからなる
有機繊維コードを平行に引き揃えてなる広巾のコード配
列体をトッピングゴムにより被覆した未加硫の巾広帯状
体を、前記識別コードを基準として切断手段により切り
分け、巾方向に複数に分割することによって小巾の前記
帯状プライを形成するとともに、 前記切断手段は、有機繊維コードを切断する切断時の抵
抗よりも小の抵抗で前記巾方向に移動しうることによ
り、前記有機繊維コードを切断することなく有機繊維コ
ード間で前記トッピングゴムを切断するなカッタを具え
ることを特徴とする帯状プライの製造方法。 - 【請求項2】前記識別コードは、標準コードとは、コー
ド径又は色が異なることにより識別可能であることを特
徴とする請求項1記載の帯状プライの製造方法。 - 【請求項3】平行に引き揃えられた有機繊維コードのコ
ード配列体をトッピングゴムにより被覆した小巾の帯状
プライを製造する帯状プライの製造装置であって、 標準コードと、前記帯状プライの巾に合わせた間隔で配
され前記標準コードと識別しうる識別コードとからなる
有機繊維コードを平行に引き揃えてなる広巾のコード配
列体をトッピングゴムにより被覆した未加硫の巾広帯状
体を供給する広巾帯状体供給手段と、 前記識別コードを基準として切り分け、巾方向に複数に
分割することによって小巾の前記帯状プライを形成する
切断手段と、 切り分けられた小巾の各帯状プライを巻取る巻取手段と
を具えるとともに、 前記切断手段は、有機繊維コードを切断する切断時の抵
抗よりも小の抵抗で前記巾方向に移動しうることによ
り、前記有機繊維コードを切断することなく有機繊維コ
ード間で前記トッピングゴムを切断するなカッタを具え
ることを特徴とする帯状プライの製造装置。
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- 2001-04-26 JP JP2001129938A patent/JP4750966B2/ja not_active Expired - Fee Related
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