JP2002320812A - 濾材交換型フィルタ用枠部材 - Google Patents
濾材交換型フィルタ用枠部材Info
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- JP2002320812A JP2002320812A JP2001131936A JP2001131936A JP2002320812A JP 2002320812 A JP2002320812 A JP 2002320812A JP 2001131936 A JP2001131936 A JP 2001131936A JP 2001131936 A JP2001131936 A JP 2001131936A JP 2002320812 A JP2002320812 A JP 2002320812A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フィルタを設置する間口寸法の変更にフィルタ
の構造圧損を高めることなく簡単に対応することがで
き、部品の共有化を図り、その種類を大幅に減らすこと
ができる濾材交換型フィルタ用枠部材を提供すること。 【解決手段】ジグザグ形状に折加工した濾材12を装着
する枠部材13の内面側天地部13a、13bの下流側
に、前記濾材12の折形状に対応して折曲げ加工した線
状部材からなり、前記折曲げ角度が変更可能としたガイ
ド部材14を設けたことを特徴とする。
の構造圧損を高めることなく簡単に対応することがで
き、部品の共有化を図り、その種類を大幅に減らすこと
ができる濾材交換型フィルタ用枠部材を提供すること。 【解決手段】ジグザグ形状に折加工した濾材12を装着
する枠部材13の内面側天地部13a、13bの下流側
に、前記濾材12の折形状に対応して折曲げ加工した線
状部材からなり、前記折曲げ角度が変更可能としたガイ
ド部材14を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は濾材交換型フィルタ
用枠部材に関する。詳細には、フィルタを設置する間口
寸法の変更にフィルタの構造圧損を高めることなく簡単
に対応することができ、部品の共有化を図り、その種類
を大幅に減らすことができる濾材交換型フィルタ用枠部
材に関する。
用枠部材に関する。詳細には、フィルタを設置する間口
寸法の変更にフィルタの構造圧損を高めることなく簡単
に対応することができ、部品の共有化を図り、その種類
を大幅に減らすことができる濾材交換型フィルタ用枠部
材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、濾材の天地部や両端部をプラスチ
ックや不織布で補強して濾材のみで取り扱うことができ
るようにした濾材を用い、これを枠部材に装着した濾材
交換型フィルタが提案されている。
ックや不織布で補強して濾材のみで取り扱うことができ
るようにした濾材を用い、これを枠部材に装着した濾材
交換型フィルタが提案されている。
【0003】ところが、この濾材交換型フィルタ1にあ
っては、濾材2自体、プラスチックや不織布で補強され
ているだけなので十分な強度を有しておらず、使用時に
おける風圧で変形し、図8に示すように、枠部材3との
問に隙間が生じてエアーリークが発生し易いという欠点
があった。
っては、濾材2自体、プラスチックや不織布で補強され
ているだけなので十分な強度を有しておらず、使用時に
おける風圧で変形し、図8に示すように、枠部材3との
問に隙間が生じてエアーリークが発生し易いという欠点
があった。
【0004】そこで、このような不具合を解消するた
め、本出願人は、図9に示すように、枠部材3内側の下
流側天地板3a、3bに、それぞれ濾材2の折形状に対
応して、曲げ加工された金属薄板で連結された断面L型
の金属薄板5を点溶接で固定してガイド部材4を設ける
ことにより、濾材2の変形を防止するようにした濾材交
換型フィルタ用枠部材を提案している。
め、本出願人は、図9に示すように、枠部材3内側の下
流側天地板3a、3bに、それぞれ濾材2の折形状に対
応して、曲げ加工された金属薄板で連結された断面L型
の金属薄板5を点溶接で固定してガイド部材4を設ける
ことにより、濾材2の変形を防止するようにした濾材交
換型フィルタ用枠部材を提案している。
【0005】すなわち、この枠部材3にあっては、これ
に濾材2を装着したとき、濾材2の折形状に対応したガ
イド部材4、4が濾材2の下流側上下部2a、2bに当
接してこれを支持し、濾材2の折形状が保形されるよう
になっていた。
に濾材2を装着したとき、濾材2の折形状に対応したガ
イド部材4、4が濾材2の下流側上下部2a、2bに当
接してこれを支持し、濾材2の折形状が保形されるよう
になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のガイ
ド部材4は、金属薄板をL字型に折り曲げた後、濾材の
折り形状に対応して曲げ加工したものを含む複数のパー
ツに形成し、ガイド部材の各パーツと天地板に位置決め
用の凹凸加工を施し、この後、各パーツを天地板に位置
合わせして順次点溶接するという非常に煩雑な工程を経
て取り付けられていた。
ド部材4は、金属薄板をL字型に折り曲げた後、濾材の
折り形状に対応して曲げ加工したものを含む複数のパー
ツに形成し、ガイド部材の各パーツと天地板に位置決め
用の凹凸加工を施し、この後、各パーツを天地板に位置
合わせして順次点溶接するという非常に煩雑な工程を経
て取り付けられていた。
【0007】また従来のガイド部材4は、例えば濾材の
折り形状がW字状などの場合、フィルタの構造圧損を低
くするために、濾材の折り曲げ角度が等しくなるように
ガイド部材4を均等に割り付けていた。このため、フィ
ルタを取り付ける場所や空調機の都合により間口寸法、
とくに横寸法の異なるものを要求される場合、均等割り
付けをすると、ガイド部材の各パーツの寸法を変えなけ
ればならず、結果として部品の種類や曲げ加工などに必
要な金型の種類が増えてコスト高になるという問題があ
った。
折り形状がW字状などの場合、フィルタの構造圧損を低
くするために、濾材の折り曲げ角度が等しくなるように
ガイド部材4を均等に割り付けていた。このため、フィ
ルタを取り付ける場所や空調機の都合により間口寸法、
とくに横寸法の異なるものを要求される場合、均等割り
付けをすると、ガイド部材の各パーツの寸法を変えなけ
ればならず、結果として部品の種類や曲げ加工などに必
要な金型の種類が増えてコスト高になるという問題があ
った。
【0008】更には、従来のフィルタでは濾材の折り形
状を安定に保持するために、上記ガイド部材4に加え
て、線状部材を均等割り付けとなるように折り曲げ加工
した補強体が設けられる場合があったが、ガイド部材4
とは異なる材料で構成されているため、部品点数が増加
するという問題があった。
状を安定に保持するために、上記ガイド部材4に加え
て、線状部材を均等割り付けとなるように折り曲げ加工
した補強体が設けられる場合があったが、ガイド部材4
とは異なる材料で構成されているため、部品点数が増加
するという問題があった。
【0009】本発明は上記問題点を解決すべくなされた
ものであり、フィルタを設置する間口寸法の変更にフィ
ルタの構造圧損を高めることなく簡単に対応することが
でき、部品の共有化を図り、その種類を大幅に減らすこ
とができる濾材交換型フィルタ用枠部材を提供すること
を目的とするものである。
ものであり、フィルタを設置する間口寸法の変更にフィ
ルタの構造圧損を高めることなく簡単に対応することが
でき、部品の共有化を図り、その種類を大幅に減らすこ
とができる濾材交換型フィルタ用枠部材を提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ジグザグ形状に折加工した
濾材を装着する枠部材の内面側天地部の下流側に、前記
濾材の折形状に対応して折曲げ加工した線状部材からな
り、前記折曲げ角度が変更可能としたガイド部材を設け
たことを特徴とする濾材交換型フィルタ用枠部材をその
要旨とした。
め、請求項1記載の発明は、ジグザグ形状に折加工した
濾材を装着する枠部材の内面側天地部の下流側に、前記
濾材の折形状に対応して折曲げ加工した線状部材からな
り、前記折曲げ角度が変更可能としたガイド部材を設け
たことを特徴とする濾材交換型フィルタ用枠部材をその
要旨とした。
【0011】請求項2記載の発明は、枠部材の内面側中
間部の下流側にガイド部材を設けたことを特徴とする濾
材交換型フィルタ用枠部材をその要旨とした。
間部の下流側にガイド部材を設けたことを特徴とする濾
材交換型フィルタ用枠部材をその要旨とした。
【0012】請求項3記載の発明は、ガイド部材が連結
されて一体化されていることを特徴とする濾材交換型フ
ィルタ用枠部材をその要旨とした。
されて一体化されていることを特徴とする濾材交換型フ
ィルタ用枠部材をその要旨とした。
【0013】請求項4記載の発明は、ジグザグ形状に折
加工した濾材を装着する枠部材の内面側下流側に、前記
濾材の折形状に対応して折曲げ加工したネット状部材か
らなり、前記折曲げ角度が変更可能としたガイド部材を
設けたこと特徴とする濾材交換型フィルタ用枠部材をそ
の要旨とした。
加工した濾材を装着する枠部材の内面側下流側に、前記
濾材の折形状に対応して折曲げ加工したネット状部材か
らなり、前記折曲げ角度が変更可能としたガイド部材を
設けたこと特徴とする濾材交換型フィルタ用枠部材をそ
の要旨とした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の濾材交換型フィル
タ用枠部材(以下、単に枠部材と称す。)を図面に従っ
て詳細に説明する。まず請求項1〜3記載の枠部材につ
いて説明する。この枠部材は、W状などのジグザグ形状
に折加工した濾材の折形状を保形するガイド部材を設け
たことを特徴とするものである。
タ用枠部材(以下、単に枠部材と称す。)を図面に従っ
て詳細に説明する。まず請求項1〜3記載の枠部材につ
いて説明する。この枠部材は、W状などのジグザグ形状
に折加工した濾材の折形状を保形するガイド部材を設け
たことを特徴とするものである。
【0015】図1及び図2に示す枠部材13は箱型をな
し、天地板13a、13bと側板13c、13cとで構
成されている。この枠部材13の内面側天地板13a、
13bの下流側にガイド部材14が設けられている。
し、天地板13a、13bと側板13c、13cとで構
成されている。この枠部材13の内面側天地板13a、
13bの下流側にガイド部材14が設けられている。
【0016】ガイド部材14は、濾材12の折形状に対
応して折曲げ加工した線状部材からなる。濾材12に
は、プリーツ加工し、さらにジグザグ形状に折加工した
ものと、ジグザグ形状にのみ折加工したものとがあり、
ガイド部材14は、これら濾材12の折形状に対応して
線状部材を折曲げ加工することで作製されたものであ
る。
応して折曲げ加工した線状部材からなる。濾材12に
は、プリーツ加工し、さらにジグザグ形状に折加工した
ものと、ジグザグ形状にのみ折加工したものとがあり、
ガイド部材14は、これら濾材12の折形状に対応して
線状部材を折曲げ加工することで作製されたものであ
る。
【0017】尚、線状部材としては、棒状物や細い板状
物、具体的には金属棒や金属板、プラスチック製の棒や
細板など、折り曲げ加工ができ、かつ図3〜図5中矢印
で示すように加工後に折曲げ角度を変更できるものなら
ば何でも良い。
物、具体的には金属棒や金属板、プラスチック製の棒や
細板など、折り曲げ加工ができ、かつ図3〜図5中矢印
で示すように加工後に折曲げ角度を変更できるものなら
ば何でも良い。
【0018】このガイド部材14を枠部材13の内面側
天地板13a、13bの下流側に設けたことで、図2に
示すように、濾材12を当該枠部材13内に装着したと
き、ガイド部材14が濾材12下流側上下部12a、1
2bに当接してこれを支持し、濾材12の折形状が保形
されるので、濾材の使用時における変形を確実に防止し
てエアーリークの発生を効果的に防止できるようになっ
ている。
天地板13a、13bの下流側に設けたことで、図2に
示すように、濾材12を当該枠部材13内に装着したと
き、ガイド部材14が濾材12下流側上下部12a、1
2bに当接してこれを支持し、濾材12の折形状が保形
されるので、濾材の使用時における変形を確実に防止し
てエアーリークの発生を効果的に防止できるようになっ
ている。
【0019】またガイド部材14は、図3〜図5中矢印
で示すように折曲げ角度を変更できるようになっている
ので、枠部材13の間口寸法に合わせて開閉すること
で、その開口幅を簡単に調整することができる。
で示すように折曲げ角度を変更できるようになっている
ので、枠部材13の間口寸法に合わせて開閉すること
で、その開口幅を簡単に調整することができる。
【0020】図3及び図4に示すガイド部材14は、い
ずれもプリーツ加工し、さらにジグザグ形状に折加工し
た濾材の折形状を保形するタイプのものであり、図3に
示すガイド部材14は、線状部材を濾材の折形状(W
状)に対応して折曲げ加工したものであって、V状の中
央部14bは幅が固定されていて、両端部14aのみが
開閉し、枠部材13の間口寸法に合わせて折曲げ角度を
変更できるようにしたものである。
ずれもプリーツ加工し、さらにジグザグ形状に折加工し
た濾材の折形状を保形するタイプのものであり、図3に
示すガイド部材14は、線状部材を濾材の折形状(W
状)に対応して折曲げ加工したものであって、V状の中
央部14bは幅が固定されていて、両端部14aのみが
開閉し、枠部材13の間口寸法に合わせて折曲げ角度を
変更できるようにしたものである。
【0021】図4に示すガイド部材14は、線状部材を
濾材の折形状(W状)に対応して折曲げ加工したもので
あって、V状の中央部14bも両端部14aの何れの部
分も開閉できるようにしたものである。
濾材の折形状(W状)に対応して折曲げ加工したもので
あって、V状の中央部14bも両端部14aの何れの部
分も開閉できるようにしたものである。
【0022】一方、図5に示すガイド部材14は、ジグ
ザグ形状にのみ折加工した濾材の折形状を保形するタイ
プのものであり、線状部材を濾材の折形状(W状)に対
応して折曲げ加工したものであって、V状の中央部14
bも両端部14aの何れの部分も開閉できるようにした
ものである。
ザグ形状にのみ折加工した濾材の折形状を保形するタイ
プのものであり、線状部材を濾材の折形状(W状)に対
応して折曲げ加工したものであって、V状の中央部14
bも両端部14aの何れの部分も開閉できるようにした
ものである。
【0023】また図1及び図2に示すように、枠部材1
3の内面側中間部の下流側にもガイド部材14を設ける
こともできる。高さのあるフィルタの場合には、枠部材
13の内面側天地板13a、13bのガイド部材14、
14だけで支持してその保形を計ろうとしても、中央部
分が変形しやすくなる。このため、高さのあるフィルタ
の場合には、枠部材13の内面側天地板13a、13b
のガイド部材14、14に加え、枠部材13の内面側中
間の側板13cにも1本またはそれ以上のガイド部材1
4を設けるのが望ましい。
3の内面側中間部の下流側にもガイド部材14を設ける
こともできる。高さのあるフィルタの場合には、枠部材
13の内面側天地板13a、13bのガイド部材14、
14だけで支持してその保形を計ろうとしても、中央部
分が変形しやすくなる。このため、高さのあるフィルタ
の場合には、枠部材13の内面側天地板13a、13b
のガイド部材14、14に加え、枠部材13の内面側中
間の側板13cにも1本またはそれ以上のガイド部材1
4を設けるのが望ましい。
【0024】枠部材13の内面側中間部に1本またはそ
れ以上のガイド部材14を設けることで、濾材12は、
濾材上下部12a、12bに加え、中央部でもガイド部
材14で支えられ、その変形が効果的に防止されるよう
になる。
れ以上のガイド部材14を設けることで、濾材12は、
濾材上下部12a、12bに加え、中央部でもガイド部
材14で支えられ、その変形が効果的に防止されるよう
になる。
【0025】また図1及び図2に示すように、前記枠部
材13の天地板13a、13bに設けたガイド部材1
4、または枠部材13の天地板13a、13b及び側板
13cに設けたガイド部材14相互を例えば縦方向に同
じく線状部材15によって連結し、一体化しても良い。
ガイド部材14相互を連結し一体化することで、ガイド
部材14自体も安定化し、濾材12の保形性はより高ま
ることになる。
材13の天地板13a、13bに設けたガイド部材1
4、または枠部材13の天地板13a、13b及び側板
13cに設けたガイド部材14相互を例えば縦方向に同
じく線状部材15によって連結し、一体化しても良い。
ガイド部材14相互を連結し一体化することで、ガイド
部材14自体も安定化し、濾材12の保形性はより高ま
ることになる。
【0026】尚、ガイド部材14の枠部材13の天地板
13a、13b及びまたは側板13cへの固定手段とし
ては、特に限定されないが、例えば溶接、かしめ、嵌め
込みなど従来公知の固定手段を用いると良い。
13a、13b及びまたは側板13cへの固定手段とし
ては、特に限定されないが、例えば溶接、かしめ、嵌め
込みなど従来公知の固定手段を用いると良い。
【0027】以下、フィルタの間口寸法、とくに横寸法
がある範囲で変化した場合に、従来の均等割り付けした
ガイド部材と、本発明により両端の角度を変化させたガ
イド部材で、フィルタ全体の圧力損失に大きな差が生じ
ないことを確認した実験例を示す。
がある範囲で変化した場合に、従来の均等割り付けした
ガイド部材と、本発明により両端の角度を変化させたガ
イド部材で、フィルタ全体の圧力損失に大きな差が生じ
ないことを確認した実験例を示す。
【0028】フィルタの外寸は幅610mm×高き61
Omm×奥行き290mmで、有効間口は高さ580m
mとし、幅は両端はプラスチック板で塞いで530mm
から450mmの範囲を20mm毎に変化させた。この
有効間口に対応するように、プリーツ加工した後、更に
3山形成するようにジグザグに折り加工した濾材を枠部
材に装着した。枠部材には従来のL字型金属薄板を各間
口寸法に対応するように均等割り付けしたガイド部材
と、本発明の線状部材を濾材の折り形状に対応するよう
に折り曲げ加工し、各間口寸法に対応するように、両端
の折り角度のみを変えたガイド部材を用いたものを、各
間口寸法毎に準備した。なお、濾材には捕集効率が異な
るものを2種類使用し、濾材を枠部材に収納して形成し
たフィルタユニットの捕集効率が比色法で測定した場合
に90%となるフィルタと、65%になるフィルタを用
いた。圧力損失の測定は、JIS B 9908の8.
2.2.圧力損失試験に準じて行い、各フィルタを試験
装置に装着し、フィルタ間口の風速が2.5m/秒とな
るように風量を設定し、フィルタ前後の静圧をベッツ式
マノメータで測定して、その差圧を計算して求めた。結
果を表1、2に示す。
Omm×奥行き290mmで、有効間口は高さ580m
mとし、幅は両端はプラスチック板で塞いで530mm
から450mmの範囲を20mm毎に変化させた。この
有効間口に対応するように、プリーツ加工した後、更に
3山形成するようにジグザグに折り加工した濾材を枠部
材に装着した。枠部材には従来のL字型金属薄板を各間
口寸法に対応するように均等割り付けしたガイド部材
と、本発明の線状部材を濾材の折り形状に対応するよう
に折り曲げ加工し、各間口寸法に対応するように、両端
の折り角度のみを変えたガイド部材を用いたものを、各
間口寸法毎に準備した。なお、濾材には捕集効率が異な
るものを2種類使用し、濾材を枠部材に収納して形成し
たフィルタユニットの捕集効率が比色法で測定した場合
に90%となるフィルタと、65%になるフィルタを用
いた。圧力損失の測定は、JIS B 9908の8.
2.2.圧力損失試験に準じて行い、各フィルタを試験
装置に装着し、フィルタ間口の風速が2.5m/秒とな
るように風量を設定し、フィルタ前後の静圧をベッツ式
マノメータで測定して、その差圧を計算して求めた。結
果を表1、2に示す。
【0029】 上記の結果から、捕集効率65%のフィルタでは従来の
均等割り付けしたガイド部材と本発明の両端の折り曲げ
角度のみを調節した線状部材からなるガイド部材の間
で、フィルタユニットを形成した場合の構造からくる圧
力損失の差はほとんどないことが確認でき、また、捕集
効率90%のフィルタでは若干本発明のガイド部材を用
いたものの方が圧力損失が高くなるものの、ほとんど誤
差範囲で実用上問題がないことが確認できた。
均等割り付けしたガイド部材と本発明の両端の折り曲げ
角度のみを調節した線状部材からなるガイド部材の間
で、フィルタユニットを形成した場合の構造からくる圧
力損失の差はほとんどないことが確認でき、また、捕集
効率90%のフィルタでは若干本発明のガイド部材を用
いたものの方が圧力損失が高くなるものの、ほとんど誤
差範囲で実用上問題がないことが確認できた。
【0030】次に、請求項4記載の枠部材について説明
する。この枠部材は、前述の請求項1〜3記載の枠部材
における線状部材からなるガイド部材に代えて、ネット
状部材からなるガイド部材を枠部材の内面側下流側に設
けたことを特徴としている。
する。この枠部材は、前述の請求項1〜3記載の枠部材
における線状部材からなるガイド部材に代えて、ネット
状部材からなるガイド部材を枠部材の内面側下流側に設
けたことを特徴としている。
【0031】ガイド部材14は、図2、図6及び図7に
示すように、濾材12の折形状に対応して折曲げ加工し
たネット状部材からなる。ネット状部材は、折り曲げ加
工ができ、かつ加工後に折曲げ角度を変更できるもので
あれば何でもよく、例えば金網やプラスチックネットを
用いることができる。
示すように、濾材12の折形状に対応して折曲げ加工し
たネット状部材からなる。ネット状部材は、折り曲げ加
工ができ、かつ加工後に折曲げ角度を変更できるもので
あれば何でもよく、例えば金網やプラスチックネットを
用いることができる。
【0032】図6に示す形態は、帯状のネット状部材を
濾材12の折形状に対応して折曲げ加工したガイド部材
14を用い、これを枠部材13の内面側天地板13a、
13bの下流側に設けた例を示すものである。
濾材12の折形状に対応して折曲げ加工したガイド部材
14を用い、これを枠部材13の内面側天地板13a、
13bの下流側に設けた例を示すものである。
【0033】この形態の場合、枠部材13の内面側天地
板13a、13bに設けた帯状のネット状部材からなる
ガイド部材14が、図2に示すように濾材12を当該枠
部材13内に装着したとき、ガイド部材14が濾材12
下流側上下部12a、12bに当接してこれを支持し、
濾材12の折形状が保形されるようになっている。
板13a、13bに設けた帯状のネット状部材からなる
ガイド部材14が、図2に示すように濾材12を当該枠
部材13内に装着したとき、ガイド部材14が濾材12
下流側上下部12a、12bに当接してこれを支持し、
濾材12の折形状が保形されるようになっている。
【0034】またガイド部材14は、図3〜図5中矢印
で示すように折曲げ角度を変更できるようになっている
ので、枠部材13の間口寸法に合わせて開閉すること
で、その開口幅を簡単に調整することができる。
で示すように折曲げ角度を変更できるようになっている
ので、枠部材13の間口寸法に合わせて開閉すること
で、その開口幅を簡単に調整することができる。
【0035】図6及び図7に示すガイド部材14の場合
も、図3及び図4に示すプリーツ加工し、ジグザグ形状
に折加工した濾材の折形状を保形するタイプ、図5に示
すジグザグ形状にのみ折加工した濾材の折形状を保形す
るタイプの何れにも適用することができる。
も、図3及び図4に示すプリーツ加工し、ジグザグ形状
に折加工した濾材の折形状を保形するタイプ、図5に示
すジグザグ形状にのみ折加工した濾材の折形状を保形す
るタイプの何れにも適用することができる。
【0036】また図6に示すように、ガイド部材14は
枠部材13の内面側中間部の下流側にも設けることもで
きる。高さのあるフィルタの場合、枠部材13の内面側
天地板13a、13bのガイド部材14、14だけで支
持してその保形を計ろうとしても、中央部分が変形しや
すくなる。このため、高さのあるフィルタの場合には、
枠部材13の内面側天地板13a、13bのガイド部材
14、14に加え、枠部材13の内面側中間の側板13
cにも1本またはそれ以上のガイド部材14を設けるの
が望ましい。
枠部材13の内面側中間部の下流側にも設けることもで
きる。高さのあるフィルタの場合、枠部材13の内面側
天地板13a、13bのガイド部材14、14だけで支
持してその保形を計ろうとしても、中央部分が変形しや
すくなる。このため、高さのあるフィルタの場合には、
枠部材13の内面側天地板13a、13bのガイド部材
14、14に加え、枠部材13の内面側中間の側板13
cにも1本またはそれ以上のガイド部材14を設けるの
が望ましい。
【0037】図7に示す形態は、濾材の下流側全体を覆
う大きさのネット状部材を用い、これを濾材の折形状に
対応して折曲げ加工したガイド部材14を枠部材13の
内面側下流側全体に設けた例を示すものである。
う大きさのネット状部材を用い、これを濾材の折形状に
対応して折曲げ加工したガイド部材14を枠部材13の
内面側下流側全体に設けた例を示すものである。
【0038】このガイド部材14の場合、枠部材13の
間口寸法に合わせてその開口幅を簡単に調整することが
できるという効果に加えて、当該枠部材13に濾材を装
着したとき、ガイド部材14が濾材12下流側全面に当
接してこれを支持し、濾材12の折形状が保形されるよ
うになっているので、その保形性は頗る良い。
間口寸法に合わせてその開口幅を簡単に調整することが
できるという効果に加えて、当該枠部材13に濾材を装
着したとき、ガイド部材14が濾材12下流側全面に当
接してこれを支持し、濾材12の折形状が保形されるよ
うになっているので、その保形性は頗る良い。
【0039】尚、ネット状部材からなるガイド部材14
の場合も、枠部材13の天地板13a、13b及びまた
は側板13cへの固定手段としては、特に限定されない
が、例えば溶接、かしめ、嵌め込みなど従来公知の固定
手段を用いると良い。
の場合も、枠部材13の天地板13a、13b及びまた
は側板13cへの固定手段としては、特に限定されない
が、例えば溶接、かしめ、嵌め込みなど従来公知の固定
手段を用いると良い。
【0040】
【発明の効果】本発明の枠部材にあっては、ジグザグ形
状に折加工した濾材を装着する枠部材の内面側天地部の
下流側、または枠部材の内面側下流側に、濾材の折形状
に対応して折曲げ加工した線状部材、またはネット状部
材からなり、前記折曲げ角度が変更可能としたガイド部
材を設けたので、フィルタの間口寸法が変わった場合
に、均等割付しなくても、ある程度の角度変更の範囲で
あれば、ガイド部材の折曲げ角度、特に両側の折曲げ角
度を変化させるだけで、フィルタの構造圧損を高めるこ
となく、これに対応することができる。
状に折加工した濾材を装着する枠部材の内面側天地部の
下流側、または枠部材の内面側下流側に、濾材の折形状
に対応して折曲げ加工した線状部材、またはネット状部
材からなり、前記折曲げ角度が変更可能としたガイド部
材を設けたので、フィルタの間口寸法が変わった場合
に、均等割付しなくても、ある程度の角度変更の範囲で
あれば、ガイド部材の折曲げ角度、特に両側の折曲げ角
度を変化させるだけで、フィルタの構造圧損を高めるこ
となく、これに対応することができる。
【0041】またこの枠部材は、フィルタの間口寸法に
合わせてガイド部材の折曲げ角度を変更できるようにな
っているので、1つのガイド部材を他種類の枠部材(フ
ィルタ)にも適用でき、部品の共有化を図り、その種類
を大幅に減らすことができる。
合わせてガイド部材の折曲げ角度を変更できるようにな
っているので、1つのガイド部材を他種類の枠部材(フ
ィルタ)にも適用でき、部品の共有化を図り、その種類
を大幅に減らすことができる。
【0042】またこの枠部材の場合、天地部のみなら
ず、中央部の補強体用の部品も共通化できるため、従来
のフィルタに比べて著しく部品点数を削減することがで
きる。
ず、中央部の補強体用の部品も共通化できるため、従来
のフィルタに比べて著しく部品点数を削減することがで
きる。
【図1】本発明の枠部材を示す正面図。
【図2】同じく一部破断平面図。
【図3】本発明の枠部材におけるガイド部材を模式的に
示す平面図。
示す平面図。
【図4】同じくガイド部材の別形態を模式的に示す平面
図。
図。
【図5】同じくガイド部材のさらに別形態を模式的に示
す平面図。
す平面図。
【図6】本発明の枠部材を示す正面図。
【図7】同じく枠部材の別の形態を示す正面図。
【図8】使用時における風圧で濾材が変形している状態
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図9】従来の枠部材を示す一部破断平面図。
12…濾材 13…枠部材 14…ガイド部材
Claims (4)
- 【請求項1】ジグザグ形状に折加工した濾材を装着する
枠部材の内面側天地部の下流側に、前記濾材の折形状に
対応して折曲げ加工した線状部材からなり、前記折曲げ
角度が変更可能としたガイド部材を設けたことを特徴と
する濾材交換型フィルタ用枠部材。 - 【請求項2】枠部材の内面側中間部の下流側にガイド部
材を設けたことを特徴とする請求項1記載の濾材交換型
フィルタ用枠部材。 - 【請求項3】ガイド部材が連結されて一体化されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の濾材交換型フ
ィルタ用枠部材。 - 【請求項4】ジグザグ形状に折加工した濾材を装着する
枠部材の内面側下流側に、前記濾材の折形状に対応して
折曲げ加工したネット状部材からなり、前記折曲げ角度
が変更可能としたガイド部材を設けたこと特徴とする濾
材交換型フィルタ用枠部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001131936A JP2002320812A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 濾材交換型フィルタ用枠部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001131936A JP2002320812A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 濾材交換型フィルタ用枠部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002320812A true JP2002320812A (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18980035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001131936A Pending JP2002320812A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 濾材交換型フィルタ用枠部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002320812A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005152814A (ja) * | 2003-11-26 | 2005-06-16 | Nippon Muki Co Ltd | エアフィルタ |
JP2005205270A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Taiko:Kk | フィルタエレメント |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001131936A patent/JP2002320812A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005152814A (ja) * | 2003-11-26 | 2005-06-16 | Nippon Muki Co Ltd | エアフィルタ |
JP2005205270A (ja) * | 2004-01-21 | 2005-08-04 | Taiko:Kk | フィルタエレメント |
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