JP2002320358A - 車両用回転電機 - Google Patents

車両用回転電機

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JP2002320358A
JP2002320358A JP2001121194A JP2001121194A JP2002320358A JP 2002320358 A JP2002320358 A JP 2002320358A JP 2001121194 A JP2001121194 A JP 2001121194A JP 2001121194 A JP2001121194 A JP 2001121194A JP 2002320358 A JP2002320358 A JP 2002320358A
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yoke
electric machine
electromagnetic clutch
rotating electric
pulley
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JP2001121194A
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Katsuhiko Kusumoto
勝彦 楠本
Tatsuhiko Mizutani
竜彦 水谷
Yoshinobu Uchiumi
義信 内海
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、電磁クラッチで生じた熱を外部
に円滑に放出し、また電磁クラッチ従動体とヨークとの
接離で生じた摩擦粉を外部に円滑に排出することができ
る車両用回転電機を得る。 【解決手段】 この発明は、ヨーク21の外周面に遠心
ファン42を設け、発電動作時にはプーリからの回転力
で回転するヨーク21とともに回転する遠心ファン42
により空気流が発生し、この空気流は第1のブラケット
100に形成された吸気穴44から入り、固定子4、回
転子3及び電磁クラッチ14を通って第2のブラケット
101に形成された排気穴43から排出するようになっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動動作による
機関の始動、発電動作による車両への電力供給が可能で
ある車両用回転電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の車両用回転電機(以下の説
明では、回転電機と略称する。)の断面図である。この
回転電機は、第1のブラケット1と、この第1のブラケ
ット1内に設けられ.回転子軸2に固定されたランドル
型の回転子3と、第1のブラケット1の内壁面に固定さ
れた固定子4と、回転子軸2の端部に固定され回転子3
に電流を供給するスリップリング5と、スリップリング
5の表面に摺動する一対のブラシ6と、このブラシ6及
びブラシ6を押圧したスプリング7を収納したブラシホ
ルダ8とを備えている。
【0003】回転子3は、電流を流して起磁力を発生す
る界磁巻線9と、この界磁巻線9を覆った回転子鉄心1
0とを備えている。固定子4は、回転子3からの磁束が
通るとともに複数の鋼板が積層されて構成された固定子
鉄心11と、3相交流電流が流れる3相の固定子巻線1
2とを備えている。
【0004】また、回転電機は、第2のブラケット13
内に設けられた、電磁クラッチ14と、遊星歯車機構1
5と、動力伝達機構16と、回転子軸2の端部に固定さ
れた一方向クラッチ17とを備えている。
【0005】上記電磁クラッチ14は、固定用ネジ18
で第2のブラケット13に固定されている電磁クラッチ
本体19と、この電磁クラッチ本体19内に設けられた
界磁巻線20と、電磁クラッチ本体19の外周面、内周
面及び側面を覆ったヨーク21と、このヨーク21と対
向しているとともにスプリング22により反ヨーク21
側に常に付勢された電磁クラッチ従動体23とを備えて
いる。
【0006】上記遊星歯車機構15は、回転子軸2に固
定された太陽歯車24と、ヨーク21の内周壁面に形成
された内歯車25及び太陽歯車24と歯合した遊星歯車
26と、遊星歯車26の中心部を貫通した遊星歯車軸2
7と、この遊星歯車軸27を支持したキャリア28とを
備えている。
【0007】上記動力伝達機構16は、ボルト29によ
りキャリア28に固定されたプーリ30を備えている。
上記一方向クラッチ17は、プーリ30と一体の駆動体
31と、駆動体31の内側に設けられたカム部32と、
このカム部32の内側に設けられボルト34で回転子軸
2の端部に固定された従動体33とを備えている。この
従動体33及び太陽歯車24は固定手段であるキー35
で回転子軸2に固定されている。
【0008】次に、上記構成の回転電機の動作について
説明する。最初に、回転電機の電動動作について説明す
る。機関始動時には、バッテリ(図示せず)、ブラシ
6、スリップリング5を介して界磁巻線9に励磁電流を
供給することで回転子鉄心10に磁束が発生し、この状
態で3相固定子巻線12に3相交流電流を供給すること
で回転子3は回転する。この状態で電磁クラッチ14の
界磁巻線20にも電流が供給され、界磁巻線20で生じ
た電磁力で電磁クラッチ従動体23はスプリング22の
弾性力に逆らってヨーク21と接合する。この結果、ヨ
ーク21の内歯車25が固定要素となり、遊星歯車機構
15の歯数比での減速(3〜5程度)が可能となり、回
転子3の回転力は太陽歯車24を入力要素とし、太陽歯
車24の回転により、遊星歯車26は遊星歯車軸27を
中心に自転しながら、太陽歯車24を中心に公転する。
遊星歯車26の公転に伴いキャリア28を出力要素とし
てキャリア28と一体のプーリ30は回転し、プーリ3
0に巻掛けされたVベルト(図示せず)を介して機関に
回転力が伝達され、機関は始動する。このときには、一
方向クラッチ17の駆動体31は従動体33に対して空
転動作となる。従って、回転子3の回転速度に対して遊
星歯車機構15の減速比(3〜5程度)と、動力伝達機
構16の減速比(ほぼ2)との積の逆数倍で機関が駆動
される。
【0009】次に、回転電機の発電動作について説明す
る。発電動作による電力供給時には電磁クラッチ14の
界磁巻線20への通電を遮断することにより、電磁クラ
ッチ従動体23はスプリング22の弾性力によりヨーク
21から離れる。この状態のとき、一方向クラッチ17
の駆動体31、従動体33はカム部32を介して結合状
態にあり、機関からの動力は、プーリ30、駆動体3
1、従動体33に伝達され、回転子軸2を通じて回転子
3を回転させる。従って、回転子3は機関の回転速度に
対して動力伝達機構16の増速比(ほぼ2)で駆動され
る。
【0010】一方、バッテリ(図示せず)からブラシ
6、スリップリング5を通じて界磁巻線9に電流が供給
されて磁束が発生して、磁界を生じており、回転子3の
回転により、固定子4の3相固定子巻線12と鎖交し、
3相固定子巻線12には起電力が発生し、回転電機に接
続された外部負荷に出力電流が流れる。なお、動力伝達
機構16の構成要素であるVベルトの代わりに歯付ベル
ト、チェーン等であってもよい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の回転電機で
は、電動動作時において、界磁巻線20に供給される電
流により、界磁巻線20で生じた電磁力で電磁クラッチ
従動体23はスプリング22の弾性力に逆らってヨーク
21と接合しており、電磁クラッチ14では発熱する
が、電磁クラッチ14は第2のブラケット13で囲まれ
ているので、その熱の放出が困難であり、また電磁クラ
ッチ従動体23とヨーク21との接離で生じた摩擦粉の
排出も困難であるという問題点があった。
【0012】この発明は、上記の問題点を解決すること
を課題とするものであって、電磁クラッチで生じた熱を
外部に円滑に放出し、また電磁クラッチ従動体とヨーク
との接離で生じた摩擦粉を外部に円滑に排出することが
できる車両用回転電機を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の車両用回転電
機は、ブラケット内に設けられた回転子軸に固定された
回転子と、前記回転子軸の先端部に固定されたプーリ
と、前記回転子軸に固定された太陽歯車、この太陽歯車
と歯合した遊星歯車、この遊星歯車の中心部で軸線方向
に貫通した遊星歯車軸を介して遊星歯車を回転自在に支
持しかつ前記プーリに固定されたキャリアを含む遊星歯
車機構と、前記回転子軸に固定された従動体及び前記プ
ーリに設けられた駆動体を含み、電動動作のときには駆
動体が従動体に対して空転し、発電動作のときには駆動
体が従動体と一体に回転する一方向クラッチと、前記ブ
ラケットに固定された電磁クラッチ本体、この電磁クラ
ッチ本体を囲むとともに内周側に前記遊星歯車と歯合し
た内歯車を有するヨーク、及びこのヨークと軸線方向で
対向して設けられ電磁クラッチ本体と接離可能な電磁ク
ラッチ従動体を含む電磁クラッチと、前記ヨークの外周
面に設けられたファンとを備え、前記発電動作時には前
記プーリからの回転力で回転する前記ヨークとともに回
転するファンにより空気流が発生し、この空気流は前記
ブラケットに形成された吸気穴から入り、前記固定子、
前記回転子及び前記電磁クラッチを通って前記ブラケッ
トに形成された排気穴から排出するようになっている。
【0014】この発明の車両用回転電機では、ファンは
遠心ファンである。
【0015】この発明の車両用回転電機では、複数のフ
ァンの各ピッチは不等ピッチである。
【0016】この発明の車両用回転電機では、ファンの
外径側の隅部には曲面部が形成されている。
【0017】この発明の車両用回転電機では、排気穴
は、回転子軸に対して空気流に沿って傾斜している。
【0018】この発明の車両用回転電機では、排気穴の
数とファンの枚数とは互いに素である。
【0019】この発明の車両用回転電機では、プーリと
キャリアとは溶接接合されている。
【0020】この発明の車両用回転電機では、ヨークに
内歯車が圧入されている。
【0021】この発明の車両用回転電機では、ヨークを
軸線方向にコーキング加工して内歯車を固定している。
【0022】この発明の車両用回転電機では、内歯車及
びヨークのそれぞれに切り欠き部を形成し、この切り欠
き部にピンが圧入されている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態に
ついて説明するが、図8のものと同一または同等部材、
部位については同一符号を付して説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1の車両用
回転電機(以下、回転電機と略称する。)の断面図であ
る。この回転電機は、吸入穴44および通気穴45が形
成された第1のブラケット100と、この第1のブラケ
ット100内に設けられ回転子軸2に固定されたランド
ル型の回転子3と、第1のブラケット100の内壁面に
固定された固定子4と、回転子軸2の端部に固定され回
転子3に電流を供給するスリップリング5と、スリップ
リング5の表面に摺動する一対のブラシ6と、このブラ
シ6及びブラシ6を押圧したスプリング7を収納したブ
ラシホルダ8とを備えている。
【0024】回転子3は、電流を流して起磁力を発生す
る界磁巻線9と、この界磁巻線9を覆った回転子鉄心1
0とを備えている。固定子4は、回転子3からの磁束が
通るとともに複数の鋼板が積層されてなる固定子鉄心1
1と、3相交流電流が流れる3相の固定子巻線12とを
備えている。
【0025】また、回転電機は、第2のブラケット10
1内に設けられた、電磁クラッチ14と、遊星歯車機構
15と、動力伝達機構16と、回転子軸2の端部に固定
された一方向クラッチ17とを備えている。第2のブラ
ケット101には排気穴43が形成されている。この排
気穴43は図2に示すように、回転子軸2の軸線に対し
て傾斜して配置されている。
【0026】上記電磁クラッチ14は、固定用ネジ18
で第2のブラケット101に固定されている電磁クラッ
チ本体19と、この電磁クラッチ本体19内に設けられ
た界磁巻線20と、電磁クラッチ本体19の外周面、内
周面及び側面を覆ったヨーク21と、このヨーク21と
対向しているとともにスプリング22により反ヨーク2
1側に常に付勢された周方向に複数のスリット23aを
有する電磁クラッチ従動体23とを備えている。ヨーク
21の外周側面には複数の遠心ファン42が設けられて
いる。この遠心ファン42の枚数は排気穴43の数とは
互いに素の関係にある。
【0027】上記遊星歯車機構15は、回転子軸2に固
定された太陽歯車24と、ヨーク21の内周壁面に形成
された内歯車25及び太陽歯車24と歯合した遊星歯車
26と、遊星歯車26の中心部を貫通した遊星歯車軸2
7と、この遊星歯車軸27を支持したキャリア28とを
備えている。このキャリア28とヨーク21との間には
オイルシール36が設けられている。
【0028】上記動力伝達機構16は、ボルト29によ
りキャリア28に固定されたプーリ30を備えている。
上記一方向クラッチ17は、プーリ30と一体の駆動体
31と、駆動体31の内側に設けられたカム部32と、
このカム部32の内側に設けられボルト34で回転子軸
2の端部に固定された従動体33とを備えている。この
従動体33及び太陽歯車24は固定手段であるキー35
で回転子軸2に固定されている。
【0029】次に、上記構成の回転電機の動作について
説明する。最初に、回転電機の電動動作について説明す
る。機関始動時には、バッテリ(図示せず)、ブラシ
6、スリップリング5を介して界磁巻線9に励磁電流を
供給することで回転子鉄心10に磁束が発生し、この状
態で3相固定子巻線12に3相交流電流を供給すること
で回転子3は回転する。この状態で電磁クラッチ14の
界磁巻線20にも電流が供給され、界磁巻線20の起磁
力により生じた電磁力で電磁クラッチ従動体23はスプ
リング22の弾性力に逆らってヨーク21と接合する。
この結果、ヨーク21の内歯車25が固定要素となり、
遊星歯車機構15の歯数比での減速(3〜5程度)が可
能となり、回転子3の回転力は太陽歯車24を入力要素
とし、太陽歯車24の回転により、遊星歯車26は遊星
歯車軸27を中心に自転しながら、太陽歯車24を中心
に公転する。遊星歯車26の公転に伴いキャリア28を
出力要素としてキャリア28と一体のプーリ30は回転
し、プーリ30に巻掛けされたVベルト(図示せず)を
介して機関に回転力が伝達され、機関は始動する。この
ときには、一方向クラッチ17の駆動体31は従動体3
3に対して空転動作となる。従って、回転子3の回転速
度に対して遊星歯車機構15の減速比(3〜5程度)
と、動力伝達機構16の減速比(ほぼ2)との積の逆数
で機関が駆動される。
【0030】次に、回転電機の発電動作について説明す
る。発電動作による電力供給時には電磁クラッチ14の
界磁巻線20への通電を遮断することにより、電磁クラ
ッチ従動体23はスプリング22の弾性力によりヨーク
21から離れる。この状態のとき、一方向クラッチ17
の駆動体31、従動体33はカム部32を介して結合状
態にあり、機関からの動力は、プーリ30、駆動体3
1、従動体33に伝達され、回転子軸2を通じて回転子
3を回転させる。従って、回転子3は機関の回転速度に
対して動力伝達機構16の増速比(ほぼ2)で駆動され
る。
【0031】一方、バッテリ(図示せず)からブラシ
6、スリップリング5を通じて界磁巻線9に電流が供給
されて磁束が発生しており、回転子3の回転により、固
定子4の3相固定子巻線12と鎖交し、3相固定子巻線
12には起電力が発生し、回転電機に接続された外部負
荷に出力電流が流れる。なお、動力伝達機構16の構成
要素であるVベルトの代わりに歯付ベルト、チェーン等
であってもよい。
【0032】上記構成の回転電機では、発電動作時に、
ヨーク21がプーリ30とほぼ同一速度で回転するに伴
い、ファン42の遠心作用により、ファン42の内側で
は負圧が発生し、この負圧により第1のブラケット10
0の吸入穴44から入った空気が矢印Aの方向に流れ
て、通気穴45を通じて排気穴43から排出する。その
ため、回転子3、固定子4及び電磁クラッチ14で生じ
た熱は外部に円滑に放出され、回転電機の冷却性が向上
する。また、電磁クラッチ従動体23とヨーク21との
接離で生じた摩擦粉も排気穴43から外部に円滑に放出
される。
【0033】また、排気穴43は、遠心ファン42で生
じた空気流の方向に沿うように回転子軸2の軸線に対し
て傾斜して形成されており、排気穴43での通風抵抗が
減少し、排気効率が向上するので、回転電機の騒音低
減、冷却性が向上する。
【0034】また、排気穴43の数が遠心ファン42の
枚数に対して整数倍、またはファンの枚数が排気穴43
の数に対して整数倍の場合には、周期的な圧力変動によ
る高調波が発生するので、回転速度に比例した成分を持
つノイズが発生し易いが、この実施の形態では、排気穴
43の数とファン42の枚数とは互いに素であるので、
回転速度に比例した成分を持つノイズが発生しにくく、
騒音が低減される。
【0035】なお、図3に示すように、遠心ファン42
の代わりに外側隅部に曲面部60aを形成したファン6
0であってもよい。このファン60の場合、曲面部60
aにより、ファン60の隅部での空気圧変動が緩和さ
れ、騒音は低減される。
【0036】また、複数のファン42、60のピッチを
不等ピッチにするようにしてもよい。ファン42、60
のピッチが等ピッチである場合、周期的に圧力変動が発
生するので、回転速度に比例した成分を持つノイズが発
生し易いが、ファン42、60のピッチを不等ピッチに
した場合、圧力変動がランダムになるので、回転速度に
比例した成分を持つノイズが発生しにくく、騒音が低減
される。
【0037】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2の回転電機の断面図である。この実施の形態では、
キャリア28とプーリ30とが当接部46で溶接により
固定されている。他の構成は実施の形態1と同様であ
る。この実施の形態では、キャリア28とプーリ30と
を溶接で一体化することで、従来必要としたボルト29
が不要となり、部品点数の削減、プーリ30の小径化、
軽量化が図ることができる。なお、両者の位置決めを容
易、正確に行うことができるようにするため、両者にイ
ンロー等の位置決め手段を設けてもよい。当接部46の
当接方向は軸線方向、径方向の何れでもよい。
【0038】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3の回転電機の断面図である。この実施の形態では、
ヨーク47と内歯車48とは別部材であり、ヨーク47
に内歯車48がコーキング加工で固定されている。符号
49はコーキング加工で形成されたコーキング突起部で
ある。他の構成は実施の形態1と同様である。この実施
の形態では、円筒形状の部材の内周壁面を加工して内歯
車48を製作し、この内歯車48をヨーク47に圧入
し、その後コーキング加工で内歯車48をヨーク47に
固定している。このように、軽量で、小形な円筒形状の
部材を用意し、この内壁面を加工して内歯車48が製作
されるので、内周面に内歯車25が形成されたヨーク2
1と比較して生産性が向上する。また、内歯車48は耐
衝撃強度および耐摩耗性の高い材質のものが要求され、
ヨーク47は高磁性の材質のものが要求されるが、それ
ぞれに適した材料を選定できる。
【0039】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4の回転電機の断面図、図7は図6の要部断面図であ
る。この実施の形態では、ヨーク47と内歯車48とは
別部材で構成されている。また、ヨーク47の内壁面の
切り欠き部47a及び内歯車48の切り欠き部48aに
はピン50が圧入されている。他の構成は実施の形態1
と同様である。実施の形態3では、ヨーク47に内歯車
48を固定するに際しては、コーキング加工を行ってい
るので、内歯車48には軸線方向の力が作用するが、こ
の実施の形態では、ヨーク47に内歯車48を固定する
に際してはピン50の圧入作業を行っており、実施の形
態3と比較して、ヨーク47に内歯車48を確実、容易
に固定することができ、また固定作業で内歯車48が変
形しにくい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の車両用
回転電機によれば、ヨークの外周面にファンを設け、発
電動作時にはプーリからの回転力で回転するヨークとと
もに回転するファンにより空気流が発生し、この空気流
はブラケットに形成された吸気穴から入り、固定子、回
転子及び電磁クラッチを通ってブラケットに形成された
排気穴から排出するようになっているので、固定子、回
転子及び電磁クラッチの冷却性が向上する。また、電磁
クラッチ本体と電磁クラッチ従動体との接離の繰り返し
で生じる摩耗粉も外部に円滑に排出される。
【0041】また、この発明の車両用回転電機によれ
ば、ファンは遠心ファンであるので、簡単な構成で空気
流を発生させることができる。
【0042】また、この発明の車両用回転電機によれ
ば、複数のファンのピッチは不等ピッチであるので、空
気の圧力変動がランダムになり、回転速度に比例した成
分を持つノイズが発生しにくく、騒音が低減される。
【0043】また、この発明の車両用回転電機によれ
ば、ファンの外径側の隅部には曲面部が形成されている
ので、ファンの隅部での空気圧変動が緩和され、騒音は
低減される。
【0044】また、この発明の車両用回転電機によれ
ば、排気穴は回転子軸に対して空気流に沿って傾斜して
いるので、排気穴での通風抵抗が減少し、排気効率が向
上するので、騒音低減、冷却性が向上する。
【0045】また、この発明の車両用回転電機によれ
ば、排気穴の数とファンの枚数とは互いに素であるの
で、回転速度に比例した成分を持つノイズが発生しにく
く、騒音が低減される。
【0046】また、この発明の車両用回転電機によれ
ば、プーリとキャリアとは溶接接合されているので、わ
ざわざ接合用の部材が不要となり、部品点数を削減で
き、またプーリの小径化、軽量化を図ることができる。
【0047】また、この発明の車両用回転電機によれ
ば、ヨークに内歯車が圧入されているので、軽量で、小
形な円筒形状の部材を用意し、その内壁面を加工して内
歯車を製作することができ、ヨーク本体の内周面に内歯
車を加工するヨークと比較して生産性が向上する。ま
た、内歯車は耐衝撃強度および耐摩耗性の高い材質のも
のが要求され、ヨークは高磁性の材質のものが要求され
るが、それぞれに適した材料を選定することができる。
【0048】また、この発明の車両用回転電機によれ
ば、ヨークを軸線方向にコーキング加工して内歯車を固
定しているので、内歯車をヨークに確実、容易に固定す
ることができる。
【0049】また、この発明の車両用回転電機によれ
ば、内歯車及びヨークのそれぞれに切り欠き部を形成
し、この切り欠き部にピンが圧入されているので、ヨー
クに内歯車を固定する固定作業で内歯車が変形すること
なく、確実、容易に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用回転電
機の断面図である。
【図2】 実施の形態1のブラケットの一部外観図であ
る。
【図3】 ファンの変形例を示す正面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る車両用回転電
機の断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る車両用回転電
機の断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係る車両用回転電
機の断面図である。
【図7】 図6の内歯車の近傍の断面図である。
【図8】 従来の車両用回転電機の断面図である。
【符号の説明】
2 回転子軸、3 回転子、4 固定子、14 電磁ク
ラッチ、15 遊星歯車機構、16 動力伝達機構、1
7 一方向クラッチ、21,47 ヨーク、25,48
内歯車、24 太陽歯車、26 遊星歯車、40 オ
イルシール、40a 基礎部、41 リップ、42,6
0 ファン、43 排気穴、44 吸気穴、45 通気
穴、49 コーキング突起部、50 ピン、100 第
1のブラケット、101 第2のブラケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 義信 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5H605 AA01 BB01 BB05 CC02 CC05 CC07 CC08 DD11 5H607 AA02 AA06 BB01 BB02 BB05 BB14 CC01 DD01 DD02 DD03 DD09 DD16 DD17 EE02 EE28 EE33 EE36 FF04 5H609 BB05 BB16 BB18 PP01 PP02 PP05 PP06 PP07 PP10 PP12 PP13 QQ02 QQ13 RR05 RR16 RR27 RR36 RR43 RR70 RR71 SS02 5H619 AA11 BB01 BB02 BB18 PP01 PP02 PP10 PP12 PP14 PP19 PP20 PP21 PP26 PP30

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動動作による機関の始動、発電動作に
    よる車両への電力供給が可能である車両用回転電機であ
    って、 ブラケット内に設けられた回転子軸に固定された回転子
    と、 前記回転子軸の先端部に固定されたプーリと、 前記回転子軸に固定された太陽歯車、この太陽歯車と歯
    合した遊星歯車、この遊星歯車の中心部で軸線方向に貫
    通した遊星歯車軸を介して遊星歯車を回転自在に支持し
    かつ前記プーリに固定されたキャリアを含む遊星歯車機
    構と、 前記回転子軸に固定された従動体及び前記プーリに設け
    られた駆動体を含み、前記電動動作のときには駆動体が
    従動体に対して空転し、前記発電動作のときには駆動体
    が従動体と一体に回転する一方向クラッチと、 前記ブラケットに固定された電磁クラッチ本体、この電
    磁クラッチ本体を囲むとともに内周側に前記遊星歯車と
    歯合した内歯車を有するヨーク、及びこのヨークと軸線
    方向で対向して設けられ電磁クラッチ本体と接離可能な
    電磁クラッチ従動体を含む電磁クラッチと、 前記ヨークの外周面に設けられたファンとを備え、 前記発電動作時には前記プーリからの回転力で回転する
    前記ヨークとともに回転するファンにより空気流が発生
    し、この空気流は前記ブラケットに形成された吸気穴か
    ら入り、前記固定子、前記回転子及び前記電磁クラッチ
    を通って前記ブラケットに形成された排気穴から排出す
    るようになっている車両用回転電機。
  2. 【請求項2】 ファンは遠心ファンである請求項1に記
    載の車両用回転電機。
  3. 【請求項3】 複数のファンの各ピッチは不等ピッチで
    ある請求項1または請求項2に記載の車両用回転電機。
  4. 【請求項4】 ファンの外径側の隅部には曲面部が形成
    されている請求項1または請求項3に記載の車両用回転
    電機。
  5. 【請求項5】 排気穴は、回転子軸に対して空気流に沿
    って傾斜している請求項1ないし請求項4の何れかに記
    載の車両用回転電機。
  6. 【請求項6】 排気穴の数とファンの枚数とは互いに素
    である請求項1ないし請求項5の何れかに記載の車両用
    回転電機。
  7. 【請求項7】 プーリとキャリアとは溶接接合されてい
    る請求項1ないし請求項6の何れかに記載の車両用回転
    電機。
  8. 【請求項8】 ヨークに内歯車が圧入されている請求項
    1ないし請求項7の何れかに記載の車両用回転電機。
  9. 【請求項9】 ヨークを軸線方向にコーキング加工して
    内歯車を固定している請求項8に記載の車両用回転電
    機。
  10. 【請求項10】 内歯車及びヨークのそれぞれに切り欠
    き部を形成し、この切り欠き部にピンが圧入されている
    請求項8に記載の車両用回転電機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007500327A (ja) * 2003-05-23 2007-01-11 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト 自動車ドライブトレインの内部に配置された電気機械のシール
CN107834744A (zh) * 2017-11-28 2018-03-23 威海众泰电机有限公司 一种具有防爆功能的电机
CN114423959A (zh) * 2019-10-17 2022-04-29 法雷奥日本株式会社 电磁离合器

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