JP2002320225A - 映像信号符号化装置および映像信号伝送装置 - Google Patents

映像信号符号化装置および映像信号伝送装置

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JP2002320225A
JP2002320225A JP2001120602A JP2001120602A JP2002320225A JP 2002320225 A JP2002320225 A JP 2002320225A JP 2001120602 A JP2001120602 A JP 2001120602A JP 2001120602 A JP2001120602 A JP 2001120602A JP 2002320225 A JP2002320225 A JP 2002320225A
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video signal
input
overlay
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JP2001120602A
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English (en)
Inventor
Yoshiko Hatano
喜子 幡野
Junji Sukeno
順司 助野
Junko Kishima
淳子 貴島
Takashi Nakao
貴史 中尾
Kazuhiro Sugiyama
和宏 杉山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号の符号化及び伝送を継続したまま、
送信者が自画像の送信を保留できる映像信号符号化装置
を提供する。 【解決手段】 映像信号を記憶する記憶手段106と、
該記憶手段に記憶された映像信号を符号化する符号化手
段107とを有する映像信号符号化装置において、入力
映像に静止画像の少なくとも一部を重畳して出力する機
能を備えたオーバーレイ手段102と、該オーバーレイ
手段の出力を映像信号として記憶手段に書き込む書き込
み手段105とを備え、該書き込み手段は、前記記憶手
段106への書き込みを行うか否かを、外部からの制御
信号に従い映像のフレーム毎に設定することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リアルタイムで映
像信号を符号化し伝送する、例えば携帯電話やTV電話
システム等に関わる映像信号符号化装置および映像信号
伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば「MPEG−4のすべ
て」(工業調査会)p.39〜p.40等に示されてい
る従来の映像信号符号化装置の構成を示すブロック図で
ある。図9はこの従来の映像信号符号化装置に入力され
る信号のマクロブロックへの分割を説明する図であり、
図10はこの従来の映像信号符号化装置から出力される
ビットストリームの構造の説明図である。
【0003】図8において、1は外部からの入力映像信
号が第1の入力に与えられる減算器である。該減算器1
の出力は、DCT(離散コサイン変換)手段2により離
散コサイン変換され、量子化器3により量子化され、直
流(DC)成分、交流(AC)成分の量子化値を予測す
るためのDC/AC予測器4と逆量子化器6とに入力さ
れる。DC/AC予測器4の出力は可変長符号化手段5
の第1の入力に与えられ、可変長符号化手段5はビット
ストリームを出力する。
【0004】一方、逆量子化器6の出力は、逆DCT手
段7により逆変換され、加算器8の第1の入力に与えら
れる。加算器8の出力はメモリ9に与えられ、メモリ9
の出力は予測画像作成手段10の第1の入力と動き検出
手段11の第1の入力とに与えられる。
【0005】動き検出手段11の第2の入力には外部か
ら入力される映像信号が与えられ、動き検出手段11の
出力は予測画像作成手段10の第2の入力と動きベクト
ル予測器12とに与えられる。
【0006】動きベクトル予測器12の出力は可変長符
号化手段5の第2の入力に与えられる。また、予測画像
作成手段10の出力は減算器1の第2の入力と加算器8
の第2の入力に与えられる。
【0007】次にこの映像信号符号化装置の動作を説明
する。外部からの映像信号は図9に示すように基本処理
単位であるマクロブロックに分割され、マクロブロック
単位の信号として映像信号符号化装置入力される。な
お、映像信号符号化装置にマクロブロック生成のための
手段を設け、映像信号符号化装置内で映像信号をマクロ
ブロック単位の信号に変換するようにしてもよい。
【0008】入力映像信号の画像フォーマットが4:
2:0フォーマット(輝度信号Yに対し、色差信号Cb
及びCrが水平及び垂直方向に半分の画素にサブサンプ
リングされたフォーマット)の場合、16画素×16ラ
インの一つのマクロブロックは輝度信号Yについての8
画素×8ラインの4個のブロックと、色差信号Cbにつ
いての8画素×8ラインの1個のブロックと、色差信号
Crについての1個の8画素×8ラインのブロックの計
6個のブロックから構成される。なお、ここでは、外部
から入力されるVOP(単位画像:Video Obj
ect Plane)は矩形形状であり、フレームと同
一であるとする。
【0009】上記6個のブロックはDCT手段2により
離散コサイン変換されてDCT係数が生成され、このD
CT係数は量子化手段3により量子化される。量子化さ
れたDCT係数は、DC/AC予測器4においてDC及
びAC成分について各係数の予測が行われた後、量子化
パラメータなどの付加情報とともに可変長符号化(イン
トラ符号化)される。尚、すべてのマクロブロックに対
してイントラ符号化が行われるVOPはI−VOP(I
ntra−VOP)と呼ばれる。
【0010】一方、量子化されたDCT係数は、逆量子
化手段6において逆量子化され、逆DCT手段7での逆
変換により復号され、復号画像としてメモリ9に記憶さ
れる。このメモリ9に記憶された復号画像はインター符
号化(フレーム間符号化ともいう)を行うときに使用さ
れる。
【0011】インター符号化を行う場合は、動き検出手
段11において外部から入力されたマクロブロックの動
きを示す動きベクトルを検出する。動きベクトルとは、
メモリ9に記憶された復号画像を該ベクトルに基づき動
き補償した際、入力されたマクロブロックとの誤差が最
小になるベクトルである。
【0012】予測画像作成手段10は、動き検出手段1
1により検出された動きベクトルに基づき予測画像を作
成する。続いて、減算器1により入力されたマクロブロ
ックと予測画像作成手段10で作成された予測画像との
差分信号を求め、該差分信号をDCT手段2により離散
コサイン変換してDCT係数を生成し、量子化手段3に
より量子化する。
【0013】量子化されたDCT係数は、予測符号化さ
れた動きベクトルおよび量子化パラメータなどの付加情
報とともに可変長符号化される。また、量子化されたD
CT係数は、逆量子化手段6において逆量子化され、逆
DCT手段7において逆変換され、加算器8によって予
測画像と加算され、復号画像としてメモリ9に記憶され
る。
【0014】可変長符号化手段5から出力されるビット
ストリームは、図10に示すようなものである。すなわ
ち、可変長符号化手段5は符号化開始時には先ず、画像
サイズやビットレートなどの情報を含む上位ヘッダ(V
isual ObjectSequence Head
er、Visual Object Header、V
ideo Object Layer等)を出力し、そ
の後に各VOPの符号化データを出力し、符号化終了時
にエンドコードを出力する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の映
像信号符号化装置をテレビ電話等のリアルタイムの映像
信号伝送装置に用いると、送信者が自画像を相手に送り
たくない場合には映像信号の符号化が中断されることに
なるため、一旦、エンドコードが送出される。その後、
映像の伝送を再開するには、再度上位ヘッダから送信し
なければならず、信号の伝送効率が低下するという問題
があった。
【0016】本発明は、上述の問題を解消するためにな
されたものであり、映像信号の符号化及び伝送を継続し
たまま、送信者が自画像の伝送を保留できる映像信号符
号化装置を提示することを第1の課題とする。
【0017】また、本発明は、自画像を伝送していない
間、送信者が自画像をモニタで確認できる映像信号伝送
装置を提示することを第2の課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、上記第1の課題を解決するために、映像信号を記憶
する記憶手段と、該記憶手段に記憶された映像信号を符
号化する符号化手段とを有する映像信号符号化装置にお
いて、入力映像に静止画像の少なくとも一部を重畳して
出力する機能を備えたオーバーレイ手段と、前記オーバ
ーレイ手段の出力を映像信号として前記記憶手段に書き
込む書き込み手段とを備え、前記書き込み手段は、前記
記憶手段への書き込みを行うか否かを、外部からの制御
信号に従い映像のフレーム毎に設定することを特徴とす
る。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記書き込み手段が、前記記憶手段へ
の書き込みの停止を指示する制御信号を受けたとき、書
き込み途中のフレームを最後まで書き込んでから前記記
憶手段への書き込みを停止し、前記記憶手段への書き込
みの開始を指示する制御信号を受けるまで書き込みの停
止を継続することを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明は、上記第2の課題
を解決するために、映像信号を記憶する記憶手段と、該
記憶手段に記憶された映像信号を符号化する符号化手段
と、符号化された映像信号を伝送する伝送手段とを有す
る映像信号伝送装置において、静止画像記憶手段を有
し、入力映像に記憶した静止画像の少なくとも一部を重
畳した映像を出力する機能を有するオーバーレイ手段
と、前記オーバーレイ手段の出力を映像信号として前記
記憶手段に書き込む書き込み手段と、入力映像または保
留画像のいずれを伝送すべきかを指示する外部からの信
号に基づき前記オーバーレイ手段及び前記書き込み手段
を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、保留画
像の伝送を指示する信号を受けたときに、前記静止画像
記憶手段内に任意に設定可能な静止画像を保留画像とし
て書き込み、前記オーバーレイ手段に該保留画像を出力
させ、該保留画像に対応した信号が前記記憶手段に書き
込まれてから、前記書き込み手段に前記記憶手段への書
き込みを停止させることを特徴とする。
【0021】請求項4に記載の発明は、上記第2の課題
を解決するために、映像信号を記憶する記憶手段と、該
記憶手段に記憶された映像信号を符号化する符号化手段
と、符号化された映像信号を伝送する伝送手段とを有す
る映像信号伝送装置において、静止画像記憶手段を有
し、入力映像に記憶した静止画像信号の少なくとも一部
を重畳した映像信号を出力する機能を備えたオーバーレ
イ手段と、前記オーバーレイ手段の出力を映像信号とし
て前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、前記オーバ
ーレイ手段の出力を表示する画像表示手段と、入力映像
または保留画像のいずれを伝送すべきかを指示する外部
からの信号に基づき前記オーバーレイ手段及び前記書き
込み手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、保留画像の伝送を指示する信号を受けたときに、前
記静止画像記憶手段内に任意に設定可能な静止画像を保
留画像として書き込み、前記オーバーレイ手段に該保留
画像を出力させ、該保留画像に対応した信号が前記記憶
手段に書き込まれてから、前記書き込み手段に前記記憶
手段への書き込みを停止させ、その後前記オーバーレイ
手段に入力映像または該入力映像に記憶した静止画像の
少なくとも一部を重畳した映像を出力させることを特徴
とする。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記制御手段が、入力映像の伝送の再
開を指示する信号を受けた時に、前記書き込み手段に前
記記憶手段に対する書き込みを再開させることを特徴と
する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1は本発明の映像信号伝送装置の実施
の形態1の構成を示すブロック図である。実施の形態1
の装置は、映像信号符号化装置110、撮像装置10
1、画像表示装置108、符号化装置制御手段109を
備える。
【0024】映像信号符号化装置110は、オーバーレ
イ手段102、マトリックス変換器103、間引きフィ
ルタ104、符号化画像書き込み手段105、メモリ1
06、符号化手段107を含む。オーバーレイ手段10
2は、加算器102a、オーバーレイメモリ102b、
セレクタ102cから構成される。
【0025】図1において、動画像を撮影するカメラ等
の撮像装置101から出力される映像信号は、加算器1
02aの第1の入力とセレクタ102cの第1の入力と
に与えられる。加算器102aの第2の入力にはオーバ
ーレイメモリ102bの出力が与えられる。加算器10
2aの出力はセレクタ102cの第2の入力に与えられ
る。オーバーレイメモリ102bの出力はセレクタ10
2cの第3の入力にも与えられる。
【0026】セレクタ102cの出力は、CRTや液晶
ディスプレイ等の画像表示装置108に入力される一
方、マトリックス変換器103と間引きフィルタ104
を介して、符号化画像書き込み手段105にも与えられ
る。符号化画像書き込み手段105の第1の出力はメモ
リ106を介して、符号化手段107に入力される。符
号化画像書き込み手段105の第2の出力は符号化装置
制御手段109に入力される。
【0027】符号化装置制御手段109は、外部から入
力される制御信号に基づきオーバーレイメモリ102b
と符号化画像書き込み手段105とを制御する。以下に
この映像信号伝送装置の動作を説明する。
【0028】撮像装置101から入力される映像信号は
RGB信号であってもよく、また、輝度信号Yと色差信
号Cb、Crであってもよいが、ここではRGB信号で
あるとする。オーバーレイ手段102は、図2に示すよ
うに撮像装置101から入力される映像信号に、オーバ
ーレイメモリ102bに記憶された静止画像を必要に応
じて、透過または半透過でオーバーレイする。入力映像
を(a)、オーバーレイメモリに記憶されている静止画
像を(b)とするとき、静止画像の斜線部201におい
て入力映像を全透過とし、文字部202において入力映
像を非透過とする場合は、画像(c)が出力される。ま
た、画像全体を半透過でオーバーレイする場合には、入
力映像と静止画像の平均の画像(d)が出力される。ま
た、入力映像全体を非透過とした場合は、入力映像に代
わり静止画像(e)が出力される。
【0029】なお、図2では説明を簡単にするため、文
字部と他の部分のそれぞれについて、透過/半透過/非
透過を切り替える例を示したが、透過/半透過/非透過
の切り替えはこれに限らず、画素単位で設定することも
できる。この場合、入力映像の各画素を透過とするか、
半透過とするか、あるいは非透過とするかは、予め静止
画像とともにオーバーレイメモリ102bに設定してお
く。
【0030】図3にオーバーレイメモリ102bのデー
タフォーマットの一例を示す。このフォーマットでは、
1画素は16ビットからなり、その最上位ビットは画素
の半透過/非透過を表し、他の15ビットは、R、G、
Bにそれぞれ5ビットづつ割り当てられている。最上位
ビットが0の場合は入力映像を非透過とすることを表
し、最上位ビットが1の場合は半透過とすることを表
す。また、8000(Hex)を特別な処理をする番号
(マジックナンバーと呼ぶ。)としてリザーブし、16
ビット全体の値が8000(Hex)である場合は入力
映像を透過とする。
【0031】オーバーレイ手段102から出力された映
像信号は、マトリックス変換器103において、輝度信
号Yと2つの色差信号Cb、Crに変換される。さら
に、間引きフィルタ104において、色差信号Cb、C
rの帯域が1/2に制限され、1/2にダウンサンプリ
ングされる。すなわち、間引きフィルタ104から出力
される信号は、いわゆる4:2:0フォーマットの信号
となる。
【0032】間引きフィルタ104の出力は、符号化画
像書き込み手段105に入力される。符号化画像書き込
み手段105は、符号化装置制御手段109から与えら
れる制御信号が「入力ON」を指示する場合は、間引き
フィルタ104の出力をメモリ106に書き込むが、制
御信号が「入力OFF」を指示する場合は、メモリ10
6に記憶されている画像を書き換えない。
【0033】なお、符号化画像書き込み手段105は、
間引きフィルタ104から出力される映像信号をメモリ
106に書き込むか否かの切り替えをフレーム単位に行
う。すなわち、フレームの途中で制御信号が「入力O
N」から「入力OFF」に変わった場合は、該フレーム
を最後までメモリ106に書き込んでからメモリ106
への書き込みを停止する。同様に、フレームの途中で制
御信号が「入力OFF」から「入力ON」に変わった場
合も、次のフレームの同期信号を待ち、次のフレームの
先頭からメモリ106への書き込みを開始する。なお、
符号化画像書き込み手段105は、メモリ106への書
き込みを行ったか否かを示すステータス信号を、フレー
ム毎に符号化装置制御手段109へ出力する。
【0034】メモリ106に書き込まれた映像信号は、
図9を参照して前に説明したように基本処理単位である
マクロブロックに分割され、符号化手段107に入力さ
れる。符号化手段107としては、例えば図8を参照し
て説明した映像信号符号化装置を用いることができる。
【0035】符号化装置制御手段109は、例えばユー
ザーインターフェースを通してユーザーから入力される
制御信号に基づき、オーバーレイ手段102および符号
化画像書き込み手段105を制御する。以下に、符号化
装置制御手段109の動作を図4のタイムチャートを参
照して説明する。
【0036】通常は、符号化画像書き込み手段105に
出力される制御信号を「入力ON」とする。また、ユー
ザーが静止画像のオーバーレイを選択したときには、ユ
ーザーが選択した静止画像と、入力映像の透過/半透過
/非透過を表すデータとをオーバーレイメモリ102b
に書き込み設定する。これにより撮像装置から入力され
た映像信号にユーザー設定に応じた静止画像をオーバー
レイした画像が、符号化手段107で符号化され、また
画像表示装置108に表示される。なお、ユーザーが静
止画像のオーバーレイを選択しなかった場合は、入力映
像を全画面で透過とするようなデータがオーバーレイメ
モリ102bに設定される。すなわち、図3を参照して
説明したように、全画素の画素データを8000(He
x)とする。
【0037】ユーザーが撮像装置から入力される映像信
号を伝送したくない場合(例えば、着信したテレビ電話
に音声だけで応答したい場合)、「保留」を指示する制
御信号が符号化装置制御手段109に入力される。この
とき、符号化装置制御手段109は、所定の静止画像あ
るいはユーザーが選択した静止画像(以下、保留画像と
いう)をオーバーレイメモリ102bに書き込み、入力
映像が非透過となるように設定する。また、符号化画像
書き込み手段105には「入力ON」を指示する制御信
号を入力する。これにより、「保留」中はオーバーレイ
メモリに書き込まれた保留画像が符号化手段107で符
号化され、伝送されることになる。
【0038】「保留」中に、ユーザーが撮像装置から入
力される映像信号を確認したい場合、符号化装置制御手
段109は、オーバーレイメモリ102bに設定された
保留画像をメモリ106に書き込んだ後に、「入力OF
F」を指示する制御信号を符号化画像書き込み手段10
5に出力する。その後、入力映像を全画面で透過とする
ようなデータをオーバーレイメモリ102bに設定す
る。すなわち、全画素の画素データを8000(He
x)とする。このようにすれば、符号化画像書き込み手
段105には「入力OFF」を指示する信号が入力さ
れ、一方、メモリ106は「保留」設定時にオーバーレ
イメモリ102bに書き込んだ保留画像を保持している
ので符号化手段107は、該保留画像の符号化を継続す
る。また、オーバーレイメモリ102bのデータは、入
力映像を非透過から透過とするように書き換わっている
ので、画像表示装置108は撮像装置101から入力さ
れる映像信号を表示する。
【0039】さらに、「保留」中に「保留解除」を指示
する制御信号が符号化装置制御手段109に入力される
と、符号化装置制御手段109は、符号化画像書き込み
手段105に「入力ON」を指示する制御信号を出力す
る。これにより、メモリ106には撮像装置101から
入力される映像信号が書き込まれ、符号化手段107で
符号化されて伝送される。
【0040】なお、上記の説明では、符号化装置制御手
段109は、オーバーレイメモリ102bに設定された
保留画像をメモリ106に書き込んだ後に、「入力OF
F」を指示する制御信号を符号化画像書き込み手段10
5に出力しているが、符号化画像書き込み手段105
は、フレームの途中で「入力ON」から「入力OFF」
に切り替わっても、当該フレームを最後までメモリ10
6に書き込んでからメモリ106へのフレームの書き込
みを停止するので、符号化装置制御手段109は、フレ
ーム同期信号の出力タイミングを考慮することなく、オ
ーバーレイメモリ102bへの保留画像の書き込みが終
わった任意の時点で、「入力OFF」信号を出力するこ
とができる。
【0041】また、上記の説明では、符号化画像書き込
み手段105は「入力OFF」を指示する制御信号を受
けた場合、次のフレームからメモリ106への書きこみ
を停止しているが、確実に保留画像をメモリ106に取
り込むために、符号化画像書き込み手段105は「入力
OFF」を示す制御信号を受けた後、1フレーム以上の
期間にわたって、オーバーレイメモリ102bの保留画
像をメモリ106に書き込んでから停止するようにして
もよい。このようにすれば、符号化装置制御手段109
は、オーバーレイメモリ102bへの保留画像の書き込
みと、符号化画像書き込み手段105への「入力OF
F」の制御信号の出力を同時に行うことができる。
【0042】なお、この場合、ユーザーが「保留」中に
撮像装置から入力される映像信号を確認するときには、
符号化装置制御手段109は、符号化画像書き込み手段
105から返されるステータス信号からメモリ106へ
の書き込みを行っていないことを確認してから、オーバ
ーレイメモリ102bに入力映像を全画面で透過とする
データを設定する。
【0043】上記した実施の形態1においては、オーバ
ーレイ手段102のデータフォーマットを、図3を参照
して説明したように1画素を16ビットで構成し、マジ
ックナンバーを使うフォーマットとしたが、半透過が不
要であれば、マジックナンバーを使わず、最上位の1ビ
ットが0のときは非透過、1のときは透過としてもよ
い。また、フルカラーの画像でオーバーレイする場合
は、RGBに24ビット(各8ビット)を割り当て、ま
た、透過/半透過/非透過を2ビットで表すようにした
26ビット構成とすることができる。この場合、半透過
が不要であれば、透過/非透過を1ビットで表し、1画
素を25ビット構成とすることもできる。
【0044】また、符号化手段107としては、図8に
示した従来の映像信号符号化装置を用いることができる
と述べたが、符号化手段107はこれに限定されるもの
ではなく、MPEG4、MPEG2、MPEG1、H.
263、Motion JPEG等の符号化方式に対応
する装置、あるいは2次元DPCMなどのようにマクロ
ブロックを使わない符号化方式に対応する装置を用いる
ことができる。符号化手段107がマクロブロック単位
の符号化を行うものでない場合には、メモリ106は例
えば走査線順にデータを出力するように構成される。
【0045】実施の形態2.上記した実施の形態1にお
いては、図4のタイムチャートを参照して説明したよう
に符号化装置制御手段109は、外部から入力される
「保留」、「保留解除」を指示する制御信号に基づき映
像信号符号化装置110を制御しているが、実施の形態
2では、この外部から入力される制御信号に、「自画像
確認」を指示する信号を加えている。以下、図5のタイ
ムチャートを参照して実施の形態2の動作を説明する。
【0046】まず、「保留」を指示する制御信号が符号
化装置制御手段109に入力された場合、符号化装置制
御手段109は、予め定めた静止画像あるいはユーザー
が選択した静止画像を保留画像としてオーバーレイメモ
リ102bに書き込み、入力映像が非透過となるように
設定する。また、符号化画像書き込み手段105には
「入力ON」を指示する制御信号を出力する。これによ
り、符号化手段107はオーバーレイメモリに設定され
た保留画像を符号化することになる。
【0047】次に、符号化装置制御手段109が「保
留」を指示する制御信号を受けた後に「自画像確認」を
指示する制御信号を受けた場合、オーバーレイメモリ1
02bに設定された保留画像をメモリ106に記憶さ
せ、次に「入力OFF」を指示する制御信号を符号化画
像書き込み手段105に出力する。その後、入力映像を
全画面で透過とするデータをオーバーレイメモリ102
bに設定する。すなわち、図3において、全画素のデー
タを8000(Hex)とする。このとき、符号化画像
書き込み手段105には「入力OFF」を指示する信号
が入力されているので、メモリ106は「保留」設定時
にオーバーレイメモリ102bに書き込んだ保留画像を
保持しており、符号化手段107はこの保留画像の符号
化を継続する。一方、オーバーレイメモリ102bは入
力映像を透過とするデータに書き換わっているので、画
像表示装置108には撮像装置101から出力される映
像が表示される。
【0048】さらに、「自画像確認」の後、「保留解
除」を指示する制御信号が符号化装置制御手段109に
入力されると、符号化装置制御手段109は、符号化画
像書き込み手段105に「入力ON」を指示する制御信
号を出力する。これにより、メモリ106には撮像装置
101から出力される映像信号が書き込まれ、符号化手
段107で符号化される。
【0049】なお、「保留」を指示する制御信号を受け
た後、「自画像確認」を指示する制御信号が入力されず
に「保留解除」を指示する制御信号が入力された場合
は、図6のタイムチャートに示すように、符号化装置制
御手段109は、入力映像を全画面で透過とするデータ
をオーバーレイメモリ102bに設定する。
【0050】実施の形態3.図7は、本発明の映像信号
伝送装置の実施の形態3の構成を示すブロック図であ
る。図7において、図1に示した要素と同じ要素には同
じ符号を付している。即ち、実施の形態3の伝送装置
は、映像信号符号化装置110、撮像装置101、画像
表示装置108、符号化装置制御手段109を備える。
映像信号符号化装置110は、オーバーレイ手段10
2、符号化画像書き込み手段105、メモリ106、符
号化手段107を含む。オーバーレイ手段102は、加
算器102a、オーバーレイメモリ102b、セレクタ
102cから構成される。
【0051】図7において、動画像を撮影するカメラ等
の撮像装置101から出力される映像信号は、加算器1
02aの第1の入力とセレクタ102cの第1の入力と
に与えられる。加算器102aの第2の入力にはオーバ
ーレイメモリ102bの出力が与えられる。加算器10
2aの出力はセレクタ102cの第2の入力に与えら
れ、オーバーレイメモリ102bの出力はセレクタ10
2cの第3の入力にも与えられる。これらの加算器10
2a、オーバーレイメモリ102b、セレクタ102c
はオーバーレイ手段102を構成する。
【0052】セレクタ102cの出力は、CRTや液晶
ディスプレイ等の画像表示装置108に入力されるとと
もに、符号化画像書き込み手段105に与えられる。符
号化画像書き込み手段105の第1の出力はメモリ10
6を介して符号化手段107に入力される。符号化画像
書き込み手段105の第2の出力は符号化装置制御手段
109に入力される。符号化装置制御手段109は、外
部からの制御信号に基づいてオーバーレイメモリ102
bと符号化画像書き込み手段105とを制御する。
【0053】実施の形態3は、撮像装置101が出力す
る映像信号がRGB信号ではなく、輝度信号Yと色差信
号Cb、Crである点で実施の形態1と異なる。従っ
て、実施の形態3では、映像信号符号化装置110はマ
トリックス変換器103及び間引きフィルタ104を備
えないが、その他の動作は実施の形態1と同様である。
【0054】なお、撮像装置101が出力する映像信号
がRGB信号であり、かつ、符号化手段107がRGB
信号をそのまま符号化する場合も、映像信号符号化装置
110を図7と同じ構成にすることができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の映像信号符号化装置
は、静止画像を入力映像にオーバーレイする機能と、映
像信号を記憶手段に書き込むか否かを制御する機能とを
有するので、この装置を映像信号伝送装置に用いれば、
送信者は、映像信号の符号化及び伝送を継続したまま、
自画像の送信を保留することができる。また、書き込み
手段はフレーム毎に書き込みを行うか否かを設定するの
で、フレームの同期信号を考慮することなく、書き込み
手段に制御信号を送ることができる。
【0056】請求項2に記載の映像信号符号化装置によ
れば、記憶手段への書き込みの停止を指示する制御信号
を受けると、静止画像が記憶手段に完全に書き込まれて
から記憶手段への書き込みを停止し、書き込みの再開を
指示する制御信号示を受けるまで記憶手段への書き込み
を行わないので、その間、オーバーレイ手段から入力映
像を出力しても静止画像の符号化及び送信が継続され
る。また、オーバーレイ手段への制御信号の送信と書き
込み手段への制御信号の送信のタイミングの整合を考慮
しなくてもよい。
【0057】請求項3に記載の映像信号伝送装置によれ
ば、この装置を使用する送信者が「保留」を選択した場
合には、任意に設定可能な静止画像が保留画像としてオ
ーバーレイ手段に設定され、記憶手段に書き込まれてか
ら該記憶手段への書き込みが停止されるので、自画像に
代え任意の静止画像を保留画像として送信することがで
きる。
【0058】請求項4に記載の映像信号伝装置によれ
ば、この装置を使用する送信者が「保留」を選択した場
合には、任意に設定可能な静止画像が保留画像としてオ
ーバーレイ手段に設定され、記憶手段に書き込まれてか
ら該記憶手段への書き込みが停止されるので、自画像に
代え任意の静止画像を保留画像として符号化し送信する
ことができ、また、その間にオーバーレイ手段から入力
映像を出力させれば、保留画像の送信中に自画像をモニ
タで確認することができる。
【0059】請求項5に記載の映像信号伝装置によれ
ば、送信者が「保留」を解除すれば、保留画像に続き、
入力映像を送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の映像信号伝送装置の実施の形態1の
構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1におけるオーバーレイ手段の動
作の説明図である。
【図3】 実施の形態1におけるオーバーレイ手段のデ
ータフォーマットの説明図である。
【図4】 実施の形態1の映像信号伝送装置の動作を説
明するタイムチャートである。
【図5】 本発明の映像信号伝送装置の実施の形態2の
動作を説明するタイムチャートである。
【図6】 実施の形態2の映像信号伝送装置の動作を説
明するタイムチャートである。
【図7】 本発明の映像信号伝送装置の実施の形態3の
構成を示すブロック図である。
【図8】 従来の映像信号符号化装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】 映像信号符号化装置に入力される信号のマク
ロブロックへの分割を説明する図である。
【図10】 映像信号符号化装置から出力されるビット
ストリームの構成を示す図である。
【符号の説明】
101 撮像装置、 102 オーバーレイ手段、 1
03 マトリックス変換器、 104 間引きフィル
タ、 105 符号化画像書き込み手段、 106 メ
モリ、 107 符号化手段、108 画像表示装置、
109 符号化装置制御手段、 110 映像信号符
号化装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貴島 淳子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 中尾 貴史 兵庫県尼崎市猪名寺2丁目5番1号 三菱 電機マイコン機器ソフトウエア株式会社内 (72)発明者 杉山 和宏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C059 LB05 PP01 PP15 PP24 SS07 SS10 SS14 UA31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を記憶する記憶手段と、該記憶
    手段に記憶された映像信号を符号化する符号化手段とを
    有する映像信号符号化装置において、 入力映像に静止画像の少なくとも一部を重畳して出力す
    る機能を備えたオーバーレイ手段と、 前記オーバーレイ手段の出力を映像信号として前記記憶
    手段に書き込む書き込み手段とを備え、 前記書き込み手段は、前記記憶手段への書き込みを行う
    か否かを、外部からの制御信号に従い映像のフレーム毎
    に設定することを特徴とする映像信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記書き込み手段は、前記記憶手段への
    書き込みの停止を指示する制御信号を受けたとき、書き
    込み途中のフレームを最後まで書き込んでから前記記憶
    手段への書き込みを停止し、前記記憶手段への書き込み
    の開始を指示する制御信号を受けるまで書き込みの停止
    を継続することを特徴とする請求項1に記載の映像信号
    符号化装置。
  3. 【請求項3】 映像信号を記憶する記憶手段と、該記憶
    手段に記憶された映像信号を符号化する符号化手段と、
    符号化された映像信号を伝送する伝送手段とを有する映
    像信号伝送装置において、 静止画像記憶手段を有し、入力映像に記憶した静止画像
    の少なくとも一部を重畳した映像を出力する機能を有す
    るオーバーレイ手段と、 前記オーバーレイ手段の出力を映像信号として前記記憶
    手段に書き込む書き込み手段と、 入力映像または保留画像のいずれを伝送すべきかを指示
    する外部からの信号に基づき前記オーバーレイ手段及び
    前記書き込み手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、保留画像の伝送を指示する信号を受け
    たときに、前記静止画像記憶手段内に任意に設定可能な
    静止画像を保留画像として書き込み、前記オーバーレイ
    手段に該保留画像を出力させ、該保留画像に対応した信
    号が前記記憶手段に書き込まれてから、前記書き込み手
    段に前記記憶手段への書き込みを停止させることを特徴
    とする映像信号伝送装置。
  4. 【請求項4】 映像信号を記憶する記憶手段と、該記憶
    手段に記憶された映像信号を符号化する符号化手段と、
    符号化された映像信号を伝送する伝送手段とを有する映
    像信号伝送装置において、 静止画像記憶手段を有し、入力映像に記憶した静止画像
    信号の少なくとも一部を重畳した映像信号を出力する機
    能を備えたオーバーレイ手段と、 前記オーバーレイ手段の出力を映像信号として前記記憶
    手段に書き込む書き込み手段と、 前記オーバーレイ手段の出力を表示する画像表示手段
    と、 入力映像または保留画像のいずれを伝送すべきかを指示
    する外部からの信号に基づき前記オーバーレイ手段及び
    前記書き込み手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、保留画像の伝送を指示する信号を受け
    たときに、前記静止画像記憶手段内に任意に設定可能な
    静止画像を保留画像として書き込み、前記オーバーレイ
    手段に該保留画像を出力させ、該保留画像に対応した信
    号が前記記憶手段に書き込まれてから、前記書き込み手
    段に前記記憶手段への書き込みを停止させ、その後前記
    オーバーレイ手段に入力映像または該入力映像に記憶し
    た静止画像の少なくとも一部を重畳した映像を出力させ
    ることを特徴とする映像信号伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、入力映像の伝送の再開
    を指示する信号を受けた時に、前記書き込み手段に前記
    記憶手段に対する書き込みを再開させることを特徴とす
    る請求項4に記載の映像信号伝送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7460478B2 (en) 2003-06-24 2008-12-02 Lg Electronics Inc. Method and apparatus for selectively transmitting image of mobile communication terminal
JP2009100096A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Mitsubishi Electric Corp 画像符号化装置および画像復号化装置

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