JP2002318358A - 光偏向器及びその駆動方法 - Google Patents

光偏向器及びその駆動方法

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JP2002318358A
JP2002318358A JP2001373820A JP2001373820A JP2002318358A JP 2002318358 A JP2002318358 A JP 2002318358A JP 2001373820 A JP2001373820 A JP 2001373820A JP 2001373820 A JP2001373820 A JP 2001373820A JP 2002318358 A JP2002318358 A JP 2002318358A
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Mikio Okumura
実紀男 奥村
Yasuhiro Sugano
泰弘 菅野
Youchiyou Sou
曜暢 荘
Takayuki Izeki
隆之 井関
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロマシニング技術を用いて作製するこ
とができる、小型で且つ少ないエネルギーでもって大き
な偏向角の得られる光偏向器及びその駆動方法を提供す
る。 【解決手段】 板状のミラー2と、ミラー2の外縁端部
に接続し、ミラー2と同一平面内でその外縁に沿って配
設した板状の細長い支持体3と、当該支持体3を保持す
る枠部4と、支持体3を凹凸に反り変形させる駆動手段
5a、5b、5c、5dとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミラーを傾斜させ
て光偏向を行う光偏向器及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光情報通信分野において、複数の光ファ
イバー間を必要に応じて光路の切り替えをするクロスコ
ネクト用スイッチとして光偏向器を適用したものがあ
る。この場合、光偏向器は光ファイバーの数だけマトリ
クス状に配置される。
【0003】クロスコネクト用の光偏向器には、小型で
偏向角が大きく高速スイッチング性が要求される。かか
る要求に応えた光偏向器として特開平8−320441
号公報に開示されたミラー偏向器がある。
【0004】当該ミラー偏向器は、図18に示したよう
にミラー部91と、このミラー部91を一端で保持する
と共に当該ミラー部91に偏向動作を付勢する圧電素子
部92と、この圧電素子部92の他端部を固定する固定
基板93とを備えている。圧電素子部92は同一長さで
同一形状の四本の圧電素子92a、92b、92c、9
2dにより構成されている。そして、この四本の圧電素
子92a、92b、92c、92dは、各々の圧電素子
の伸縮方向に平行な側面のうちの二面を互いに異なる他
の圧電素子の側面とループ状に接続し一体化されて全体
的に柱状構造に形成されている。
【0005】この従来技術になる光偏向器は次のように
動作する。圧電素子92a、92bへの印加電圧を圧電
素子92c、92dへの印加電圧より大きくすると、ミ
ラー部91は同図のθ方向に偏向する。また、圧電素子
92a、92dへの印加電圧を圧電素子92b、92c
への印加電圧より大きくすると、ミラー部91はψ方向
へ偏向する。このように、圧電素子92a、92b、9
2c、92dへの印加電圧を制御することにより、ミラ
ー部91はθ、ψ方向の偏向が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の光偏向器は、駆
動点がミラー91の中心部に集約されているので、ミラ
ー偏向角を大きくすることができ、また高速なミラー偏
向駆動ができるという特徴を有する。しかし、上記の従
来技術になる光偏向器は、バルク型の光偏向器であるた
め、小型化が困難であり、光偏向器をマトリクス状に稠
密に配列して形成することが困難である。本発明は、懸
かる問題を解決するためになされたものであり、マイク
ロマシニング技術を用いて作製することができる、小型
で且つ少ないエネルギーでもって大きな偏向角の得られ
る光偏向器及びその駆動方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光偏向器及
びその駆動方法の第1の発明は、板状のミラーと、当該
ミラーの外縁端部に接続し、当該ミラーと同一平面内で
その外縁に沿って配設した板状の細長い支持体と、当該
支持体を保持する枠部と、前記支持体を凹凸に反り変形
させる駆動手段とを有することを特徴とする光偏向器を
提供する。第2の発明は、前記ミラーの同一面内で略中
心で直交する2直線であって、且つその少なくとも一方
が前記ミラーと前記支持体との接続部を通る2直線によ
って4分割された分割領域に対応する前記支持体の表面
領域のいずれにも前記駆動手段が備えられていることを
特徴とする請求項1記載の光偏向器を提供する。第3の
発明は、前記支持体は1本の支持体であって、前記ミラ
ーの外縁に沿って略360度にわたって周回して配設さ
れていることを特徴とする請求項1または2記載の光偏
向器を提供する。第4の発明は、前記支持体は2本の同
一形状の支持体であって、前記ミラーの外縁に沿って略
180度にわたって同方向に半周し、かつ互いに略18
0°ずれて配設されていることを特徴とする請求項1ま
たは2記載の光偏向器を提供する。第5の発明は、前記
支持体は、前記ミラーの中心を円の中心とする異なる半
径の複数の支持体からなり、半径方向に互いに隣接した
前記支持体の隣接する端部を互いに接続して連続した一
本の支持体を構成したことを特徴とする請求項3または
4のいずれかに記載の光偏向器を提供する。第6の発明
は、請求項1乃至4に記載の光偏向器の駆動方法であっ
て、前記ミラーの中心に対して互いに対称に位置する前
記駆動手段に与える印加電圧が初期状態におけるバイア
ス電圧に対して共にゼロまたは逆極性となるようにし、
かつその絶対値が等しくなるように制御することを特徴
とする光偏向器の駆動方法を提供する。第7の発明は、
請求項5に記載の光偏向器の駆動方法であって、前記ミ
ラーの中心に対して互いに対称に位置する前記駆動手段
に与える印加電圧が初期状態におけるバイアス電圧に対
して共にゼロまたは逆極性となるようにし、かつその絶
対値が等しくなるようにするとともに、前記同一の分割
領域に配設された前記複数の駆動手段に与える印加電圧
が初期状態におけるバイアス電圧に対して共にゼロまた
は半径方向に極性が交互に変化するように制御すること
を特徴とする光偏向器の駆動方法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて図1乃至図17を参照して説明する。図1は本発明
の光偏向器の第1実施形態を示した概略斜視図である。
図1において、1は光偏向器であり、円盤状のミラー2
と、板状の細長い支持体3と、枠部4とを有し、支持体
3はミラー2と同一平面内であって、その外周に沿って
周回(図1では1周略360度)して備えられ、その一
端をミラー2の外縁端部(以下、単に端部と記す)2a
に接続してこれを支持し、他端を枠部4の接続部4aに
接続して保持されている。
【0009】また、ミラー2の中心Oとミラー2の端部
2aとを結ぶ線をX軸とし、中心Oを通りミラー2の面
内でX軸に直交する線をY軸としたとき、X軸及びY軸
がミラー2の面を4分割して得られる第1象限に対応し
た支持体3の表面領域(以下、単に領域とも記す)3a
には駆動手段5aが、第2象限に対応した支持体3の表
面領域3bには駆動手段5bが、第3象限に対応した支
持体3の表面領域3cには駆動手段5cが、また、第4
象限に対応した支持体3の表面領域3dに駆動手段5d
が備えられている。
【0010】駆動手段5a、5b、5c、5dは、図2
に示すように圧電薄膜51を表裏面から電極52と電極
53で挟持した構成を有しており、図1におけるZ軸方
向(ミラー2の法線方向)に略同一の凹凸の反り変形特
性を呈するようにされている。また、駆動手段5a、5
b、5c、5dに対して制御電圧を供給する図示せぬ配
線は、支持体3の表面に沿って備えられている。
【0011】次に、本発明の第1実施形態に係る光偏向
器の動作を、図1、図3乃至図5を参照して説明する。
この際、以下の実施形態の説明は全て簡略化のため、初
期状態におけるバイアス電圧は0の場合で説明するが、
バイアスがある場合はすべてバイアス電圧からの相対値
に置き換えることにより同様に説明できる。図3は、本
発明の光偏向器で偏向された光の投影領域を示したもの
であり、ここでは説明の便宜上8角形で示している。ま
た、図4は、図3における投影位置とそのときの各駆動
手段の駆動状態を示した図であり、図5は図4の主な駆
動状態に対応したミラーの傾斜状態を示した概略斜視図
である。
【0012】なお、図1及び図5中、点e、f、g、h
は、それぞれに対応してミラー2における−Y軸方向の
周縁部、ミラー2における−X軸方向の周縁部、ミラー
2におけるY軸方向の周縁部、ミラー2におけるX軸方
向の周縁部である。また、点ef、fg、gh、eh
は、それぞれに対応してミラー2上の周縁部における点
eと点fの中間点、ミラー2上の周縁部における点fと
点gの中間点、ミラー2上の周縁部における点gと点h
の中間点、ミラー2上の周縁部における点eと点hの中
間点である。
【0013】図3において、0−1(または、0−5)
軸はx軸を示し、点1は+x方向を示す。また、0−3
(または、0−7)軸はy軸を示し、点3は+y方向を
示す。そして、上記x軸、y軸方向は共に図1における
光偏向器のX軸、Y軸方向と対応している。
【0014】図4において、+1の表示は、駆動手段5
a、5b、5c、5dに対して正の印加電圧(印加電界
と等価である)を与えたことを示し、かつ圧電薄膜51
が最大伸び変形を生成していることを示している。この
とき、支持体3の対応領域はその表面に駆動手段5a、
5b、5c、5dを備えているため、バイメタルと同様
の効果により表面が凸で裏面が凹となる反り変形を発生
させる駆動状態にあることとなる。また、−1の表示
は、駆動手段5a、5b、5c、5dに対して負の印加
電圧を与えたことを示し、かつ圧電薄膜51が最大縮み
変形を生成していることを示している。このとき、支持
体3の対応領域は上記とは逆に表面が凹で裏面が凸とな
る反り変形を発生させる駆動状態にあることとなる。ま
た、0は初期状態から何ら反り変形を発生させる駆動を
しない状態にあることを示している。
【0015】本発明の第1実施形態に係る光偏向器1
は、支持体3の4箇所の表面領域に備えた駆動手段5
a、5b、5c、5dを所定のルールに基づいて駆動制
御することにより、任意に傾斜軸を生成させ任意の方向
への光偏向を可能にしたものである。この場合、ミラー
2の傾斜は、駆動手段5a、5b、5c、5dに係る圧
電薄膜51の伸縮変形に伴う支持体3の対応領域の反り
変形、及び捻れ変形の複合作用によって生成される。捻
れ変形の生成は、支持体3をミラー2の外周に沿って周
回させて備えたことに起因しており、これによって3次
元的な変形成分が生成され、支持体3に捻れ変形を生じ
させているものと解釈することができる。また、この捻
れ変形の生成が、ミラー2を任意の方向に傾斜させる大
きな要因となっていると考えられる。
【0016】これについては、例えば、ANSYS社の
解析ソフトANSYS Multi Physicsを用いた圧電−構造連
成解析法により確認することができる。以下に、発明者
が圧電−構造連成解析法に基づいて、本発明の第1実施
形態に係る光偏向器1の動作をシミュレーションして見
出した駆動手段5a、5b、5c、5dの各駆動状態
と、そのときのミラー2の傾斜方向との関係から第1実
施形態の動作を説明することとする。
【0017】先ず、図3において、光を中心0から点1
に偏向する場合を説明する。この場合、図4に示すよう
に、駆動手段5a、5bは+1(伸び変形)、駆動手段
5c、5dは−1(縮み変形)で駆動される。このと
き、駆動手段5a、5bに対応する支持体3の領域3
a、3bは表面が凸で裏面が凹となる反り変形を発生さ
せる駆動状態にあることとなる。また、駆動手段5c、
5dに対応する支持体3の領域3c、3dは表面が凹で
裏面が凹となる反り変形を発生させる駆動状態にあるこ
ととなる。上記のような支持体3の相互作用による変形
の結果、図1または図5(a)に示すミラー2の点fが
最上点方向となり点hが最下点方向となり、ミラー2は
図1のY軸を中心として回転し、図5(a)に示すよう
に反射面を+X方向に向けて傾斜する。こうして、ミラ
ー2における反射光は点1方向に偏向されることにな
る。
【0018】次に、図3において、光を中心0から点2
に偏向する場合には、駆動手段5bが+1(伸び変
形)、駆動手段5dが−1(縮み変形)、また、駆動手
段5a、5cが0(初期状態)で駆動される。このと
き、駆動手段5bに対応する支持体3の領域3bは表面
が凸で裏面が凹となる反り変形を発生させる駆動状態に
あることとなり、また、駆動手段5dに対応する支持体
3の領域3dは表面が凹で裏面が凸となる反り変形を発
生させる駆動状態にあることとなる。駆動手段5a、5
cに対応する支持体3の領域3a、3cは反り変形を発
生させる駆動状態にない。上記のような支持体3の相互
作用による変形の結果、図1または図5(b)に示すミ
ラー2の点efが最上点方向となり点ghが最下点方向
となり、図1の−45°軸を中心として回転し、図5
(b)に示すように第1象限方向に反射面を向けて傾斜
する。こうして、ミラー2における反射光は点2の方向
に偏向されることになる。
【0019】また、図3において、光を中心0から点3
に偏向する場合には、駆動手段5b、5cが+1(伸び
変形)、駆動手段5a、5dが−1(縮み変形)で駆動
される。このとき、駆動手段5b、5cに対応する支持
体3の領域3b、3cは表面が凸で裏面が凹となる反り
変形を発生させる駆動状態にあることとなり、駆動手段
5a、5dに対応する支持体3の領域3a、3dは表面
が凹で裏面が凸となる反り変形を発生させる駆動状態に
あることとなる。上記のような支持体3の相互作用によ
る変形の結果、図1または図5(c)に示すミラー2の
点eが最上点方向となり点gが最下点方向となり、ミラ
ー2は図1のX軸を中心として回転し、図5(c)に示
すように反射面を+Y方向に向けて傾斜する。こうし
て、ミラー2における反射光は点3の方向に偏向される
ことになる。
【0020】さらにまた、図3において、光を中心0か
ら点4に偏向する場合には、駆動手段5b、5dは0
(初期状態)、駆動手段5aは−1(縮み変形)、駆動
手段5cは+1(伸び変形)で駆動される。この場合、
駆動手段5aに対応する支持体3の領域3aは表面が凹
で裏面が凸となる反り変形を発生させる駆動状態にある
こととなり、駆動手段5cに対応する支持体3の領域3
cは表面が凸で裏面が凹となる反り変形を発生させる駆
動状態にあることとなる。また、駆動手段5b、5dに
対応する支持体3の領域3b、3dは反り変形を発生さ
せる駆動状態にない。上記のような支持体3の相互作用
による変形の結果、図1または図5(d)に示すミラー
2の点ehが最上点方向となり点fgが最下点方向とな
り、ミラー2は図1の+45°軸を中心として回転し、
図5(d)に示すように第2象限方向に反射面を向けて
傾斜する。こうして、ミラー2における反射光は点4の
方向に偏向されることになる。
【0021】また、図3の点5、点6、点7、点8方向
への光の偏向は、上記点1、点2、点3、点4方向への
偏向における制御と逆位相の制御により達成できる。以
上詳述したように、各駆動手段5a、5b、5c、5d
に対して図4に示す駆動制御を行うことにより、光を図
3の8点方向に偏向することが可能となる。さらに、各
駆動手段5a、5b、5c、5dの変形量を適当に制御
すれば、図3の8角形で示した投影領域内の任意の点に
光を偏向させることも可能である。例えば、図3におけ
る点1と点2の中間位置への光の偏向は、駆動手段5a
を+0.5で、また、駆動手段5cを−0.5で駆動す
れば可能となる。
【0022】なお、上記ミラーの回動駆動において注意
すべき点は、駆動手段5a、5b、5c、5dに対する
印加電圧(圧電薄膜51の変形量に比例)が、ミラー2
の中心に対して互いに点対称の関係に位置する上記駆動
手段5aと5c、及び5bと5dに対しては、共にゼロ
または逆極性となるように与えるとともに、その絶対値
が等しくなるようにすることが必要である。このルール
を無視した場合には、ミラー2は回転動作を呈するもの
の、当該ミラー2のZ方向への並進成分の動きを伴い、
安定した重心位置での偏向動作をさせることができな
い。
【0023】本発明者が解析した第1実施形態の光偏向
器1のモデルは、支持体3及びミラー2の材質を15μ
m厚のポリシリコンとし、ミラー径をφ500μm、支
持体幅を300μm、また駆動手段5a、5b、5c、
5dとして2μm厚のチタン・ジルコン酸鉛(PZT)
圧電薄膜としたものである。この場合、印加電圧が±5
Vのとき、ミラー傾斜角として±2°(光偏向角8°)
が確認された。
【0024】本発明の第1実施形態は、上記したように
1本の支持体3でミラー2を支持し、支持体3の所定の
分割領域のそれぞれに、ミラー2の法線方向への凹凸の
反り変形を呈する駆動手段5a、5b、5c、5dを備
え、当該駆動手段5a、5b、5c、5dの反り変形量
を制御してミラー2を任意の方向に傾斜させることがで
きる2次元走査の光偏向器である。ミラー2の回動は、
ミラー2を保持する1本の支持体3の反り変形によって
生じる当該支持体3の傾きと一体的に発生するものであ
るために、ミラー2に対しては何ら応力が加わることが
ない。それ故、ミラー2が回動してもミラー平面性を損
なうことがなく、良好かつ安定した光路変更が可能とな
り、高性能な光偏向器1を提供することができる。
【0025】なお、上記本発明の第1実施形態は、駆動
手段5a、5b、5c、5dを支持体3の表面に設けた
ものであるが、裏面に設けても同様の作用効果が得られ
る。但し、この場合には、駆動制御は上述の例とは逆極
性で実施される。また、上記した駆動手段5a、5b、
5c、5dは、温度制御により伸縮変形する熱膨張薄膜
駆動型の駆動手段であっても、また、温度制御により伸
縮変形する熱膨張薄膜及び形状記憶合金薄膜駆動型の駆
動手段を支持体の表裏面のいずれにも備えたものでもよ
く、支持体3にミラー2の法線方向への凹凸の反り変形
を生成させることができるものであれば如何なる駆動手
段でも適用することができる。
【0026】次に、本発明の第2実施形態を図6を参照
して説明する。図6は、本発明の第2実施形態の光偏向
器の構成を示した概略斜視図である。図1と同一の要素
については同一の符号を用いて示す。図6において、1
0は光偏向器であり、円盤状のミラー2を2点で支持す
る2本の板状の細長い支持体11、12と、枠部4によ
り構成される。上記2本の支持体11、12は、ミラー
2と同一平面内にあってその外縁に沿って、略180度
にわたって互いに同方向に半周し、且つ互いに略180
°ずれて備えられ、それぞれその一端を互いに中心対称
をなすミラー端部2b、2cに接続してミラー2を支持
し、他端を枠部4の接続部4b、4cに接続して保持さ
れる。
【0027】また、支持体11、12は、ミラー端部2
b、2cを結ぶ直線(Y軸)に対して、ミラー中心で直
交する他の直線(X軸)によって4分割された表面領域
11a、11b、12a、12bにそれぞれ駆動手段1
3a、13b、14a、14bを備えている。ここで、
駆動手段13a、13b、14a、14bは、図2に示
した駆動手段と同様に圧電薄膜を電極で挟持した構成を
有している。
【0028】なお、図6中及び図8中、点i、j、k、
nはそれぞれに対応してミラー2におけるX軸方向の周
縁部、ミラー2における−Y軸方向の周縁部、ミラー2
における−X軸方向の周縁部、ミラー2におけるY軸方
向の周縁部である。また、点ij、jk、kn、in
は、それぞれに対応して、ミラー2上の周縁部における
点iと点jの中間点、ミラー2上の周縁部における点j
と点kの中間点、ミラー2上の周縁部における点kと点
nの中間点、ミラー2上の周縁部における点iと点nの
中間点である。
【0029】本発明の第2実施形態の光偏向器の動作
は、図3、図6乃至図8を参照して説明される。図7
は、図3における投影位置とそのときの各駆動手段の駆
動状態を示した図であり、図8は図7の駆動状態に対応
したミラーの傾斜状態を示した概略斜視図である。
【0030】先ず、図3における点1へ光偏向を行う場
合には、駆動手段13a、14aを+1(伸び変形)
で、駆動手段13b、14bを−1(縮み変形)で駆動
することにより達成できる。この場合、駆動手段13a
に対応する支持体11の領域11aと、駆動手段14a
に対応する支持体12の領域12aは表面が凸で裏面が
凹となる反り変形を発生させる駆動状態にあることとな
り、駆動手段13bに対応する支持体11の領域11b
と、駆動手段14bに対応する支持体12の領域12b
は表面が凹で裏面が凹となる反り変形を発生させる駆動
状態にあることとなる。上記のような支持体11および
12の相互作用による変形の結果、図6または図8
(a)に示すミラー2の点kが最上点方向となり点iが
最下点方向となり、ミラー2はY軸を中心に回転し、図
8(a)に示すように反射面を+X方向に向けて傾斜す
る。こうして、ミラー2における反射光は点1の方向に
偏向されることになる。
【0031】また、図3における点2へ光偏向を行う場
合には、駆動手段13a、14bを0(初期状態)と
し、駆動手段13bを−1(縮み変形)で、駆動手段1
4aを+1(伸び変形)で駆動することにより達成でき
る。この場合、駆動手段13bに対応する支持体11の
領域11bは表面が凹で裏面が凸となる反り変形を発生
させる駆動状態にあることとなり、駆動手段14aに対
応する支持体12の領域12aは表面が凸で裏面が凹と
なる反り変形を発生させる駆動状態にあることとなる。
また、駆動手段13a、14bに対応する支持体11、
12の領域11a、12bは反り変形を発生させる駆動
状態にない。従って、上記のような支持体11および1
2の相互作用による変形の結果、図6または図8(b)
に示すミラー2の点jkが最上点方向となり点inが最
下点方向となり、ミラー2は−45°軸を中心に回転
し、図8(b)に示すように反射面を第1象限方向に向
けて傾斜する。こうして、ミラー2における反射光は点
2の方向に偏向されることになる。
【0032】また、図3における点3へ光偏向を行う場
合には、駆動手段13a、13bを−1(縮み変形)
で、駆動手段14a、14bを+1(伸び変形)で駆動
することにより達成できる。この場合、駆動手段13
a、13bに対応する支持体11の領域11a、11b
は表面が凹で裏面が凸となる反り変形を発生させる駆動
状態にあることとなり、駆動手段14a、14bに対応
する支持体12の領域12a、12bは表面が凸で裏面
が凹となる反り変形を発生させる駆動状態にあることと
なる。従って、上記のような支持体11および12の相
互作用による変形の結果、図6または図8(c)に示す
ミラー2の点jが最上点方向となり点nが最下点方向と
なり、ミラー2はX軸を中心に回転し、図8(c)に示
すように反射面を+Y方向に向けて傾斜する。こうし
て、ミラー2における反射光は点3の方向に偏向される
ことになる。
【0033】また、図3における点8へ光偏向を行う場
合には、駆動手段13aを+1(伸び変形)で、駆動手
段14bを−1(縮み変形)で、駆動手段13b、14
aを0(初期状態)で駆動することにより達成できる。
この場合、駆動手段13aに対応する支持体11の領域
11aは表面が凸で裏面が凹となる反り変形を発生させ
る駆動状態にあることとなり、駆動手段14bに対応す
る支持体12の領域12bは表面が凹で裏面が凸となる
反り変形を発生させる駆動状態にあることとなる。ま
た、駆動手段13b、14aに対応する支持体11、1
2の領域11b、12aは反り変形を発生させる駆動状
態にない。従って、上記のような支持体11および12
の相互作用による変形の結果、図6または図8(d)に
示すミラー2の点knが最上点方向となり点ijが最下
点方向となり、ミラー2は+45°軸を中心に回転し、
図8(d)に示すように反射面を第4象限方向に向けて
傾斜する。こうして、ミラー2における反射光は点8の
方向に偏向されることになる。
【0034】他の方向への光偏向は、同様にして駆動手
段13a、13b、14a、14bの変形をそれぞれ適
当に制御することにより達成される。さらに、駆動手段
13a、13b、14a、14bの変形量をそれぞれ適
当に制御すれば図3の投影領域の任意の点へ光を偏向す
ることが可能となる。なお、駆動手段13a、13b、
14a、14bの制御における注意点は、第1実施形態
の説明と同様であるので、ここでの説明は割愛する。
【0035】本発明の第2実施形態の光偏向器10は、
上述したように、ミラー2の外周に沿って略180度に
わたってそれぞれ同方向に半周して備えた2本の支持体
11、12でミラー2を支持し、各支持体11、12に
ついて所定の分割領域に、電圧制御でミラー2の法線方
向への凹凸の反り変形動作をなす圧電薄膜からなる駆動
手段13a、13b、14a、14bを備えたものであ
る。本発明の第2実施形態もその駆動手段13a、13
b、14a、14bは圧電薄膜を用いた場合を例に説明
したが、第1実施形態と同様にこれに限定されるもので
はない。
【0036】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。図9は、本発明の第3実施形態に係る光偏光器の
概略斜視図である。図1と同一の要素については同一の
符号を用いて示す。図9において、20は光偏向器であ
り、円盤状のミラー2を4点で支持する4本の板状の細
長い支持体21、22、23、24と、枠部4により構
成されている。上記4本の支持体21、22、23、2
4は、ミラー2と同一平面内にあってその外周に沿って
略90°にわたって互いに同方向に1/4周して備えら
れ、それぞれその一端を互いに90°だけずれたミラー
端部2a、2b、2c、2dに接続してミラー2を支持
し、他端を枠部4の接続部4a、4b、4c、4dに接
続して保持される。
【0037】また、支持体21、22、23、24は、
表面領域21a、22a、23a、24aに対応して駆
動手段25、26、27、28を備えている。ここで、
駆動手段25、26、27、28は、図2に示した駆動
手段と同様に圧電薄膜を電極で挟持した構成を有してい
る。
【0038】なお、図9中、点2a、2b、2c、2d
はそれぞれに対応してミラー2におけるX軸方向の周縁
部、ミラー2における−Y軸方向の周縁部、ミラー2に
おけるY軸方向の周縁部、ミラー2における−X軸方向
の周縁部である。また、点2ab、2bd、2cd、2
acは、それぞれに対応して、ミラー2上の周縁部にお
ける点2aと点2bの中間点、ミラー2上の周縁部にお
ける点2bと点2dの中間点、ミラー2上の周縁部にお
ける点2cと点2dの中間点、ミラー2上の周縁部にお
ける点2aと点2cの中間点である。
【0039】次に、本発明の第3実施形態の動作を説明
する。ここで、上記ミラー2の端部2a、2dを結ぶ直
線をX軸とし、端部2b、2cを結ぶ直線をY軸とす
る。そして、これらX軸、Y軸を図3の座標軸と対応さ
せて以下の説明を行う。また、ミラー2の法線方向をZ
軸と設定する。本発明の第3実施形態に係る光偏向器の
動作は、図3、図9乃至図11を参照して説明される。
図10は、図3における投影位置とそのときの各駆動手
段の駆動状態を示した図であり、図11は図10の駆動
状態に対応したミラーの傾斜状態を示した概略斜視図で
ある。
【0040】先ず、図3における点1へ光偏向を行う場
合には、駆動手段25、26を+1(伸び変形)で、駆
動手段27、28を−1(縮み変形)で駆動することに
より達成することができる。この場合、駆動手段25に
対応する支持体21の領域21a及び駆動手段26に対
応する支持体22の領域22aは伸び変形のため表面が
凸で裏面が凹となる反り変形を発生させる駆動状態にあ
ることとなり、駆動手段27に対応する支持体23の領
域23a及び駆動手段28に対応する支持体24の領域
24aは縮み変形のため表面が凹で裏面が凸となる反り
変形を発生させる駆動状態にあることとなる。従って、
上記のような支持体21、22,23,24の相互作用
による変形の結果、図9または図11(a)に示すミラ
ー2の点2dが最上点方向となり点2aが最下点方向と
なり、ミラー2はY軸を中心に回転し、反射面を+X方
向に向けて傾斜する。こうして、ミラー2における反射
光は点1の方向に偏向されることになる。
【0041】また、図3における点2へ光偏向を行う場
合には、駆動手段26を+1(伸び変形)で、駆動手段
28を−1(縮み変形)で、また駆動手段25、27は
0(初期状態)で駆動することにより達成することがで
きる。この場合、駆動手段26に対応する支持体22の
領域22aは表面が凸で裏面が凹となる反り変形を発生
させる駆動状態にあることとなり、駆動手段28に対応
する支持体24の領域24aは、表面が凹で裏面が凸と
なる反り変形を発生させる駆動状態にあることとなる。
【0042】また、駆動手段25、27に対応する支持
体21,23の領域21a、23aは反り変形を発生さ
せる駆動状態にない。従って、上記のような支持体2
1,22,23,24の相互作用による変形の結果、図
9または図11(b)に示すミラー2の点2bdが最上
点方向となり点2acが最下点方向となり、ミラー2は
−45°軸を中心に回転し、反射面を第1象限方向に向
けて傾斜する。こうして、ミラー2における反射光は点
2の方向に偏向されることになる。
【0043】更に、図3における点3へ光偏向を行う場
合には、駆動手段26、27を+1(伸び変形)で、駆
動手段25、28を−1(縮み変形)で駆動することに
より達成することができる。この場合、駆動手段26に
対応する支持体22の領域22a及び駆動手段27に対
応する支持体23の領域23aは、表面が凹で裏面が凸
となる反り変形を発生させる駆動状態にあることとな
り、駆動手段25に対応する支持体21の領域21a及
び駆動手段28に対応する支持体24の領域24aは、
表面が凹で裏面が凸となる反り変形を発生させる駆動状
態にあることとなる。従って、上記のような支持体2
1、22,23,24の相互作用による変形の結果、図
9または図11(c)に示すミラー2の点2bが最上点
方向となり点2cが最下点方向となり、ミラー2はX軸
を中心に回転し、反射面を+Y方向に向けて傾斜する。
こうして、ミラー2における反射光は点3の方向に偏向
されることになる。
【0044】更にまた、図3における点8へ光偏向を行
う場合には、駆動手段25を+1(伸び変形)で、駆動
手段27を−1(縮み変形)で、また駆動手段26、2
8は0(初期状態)で駆動することにより達成すること
ができる。この場合、駆動手段25に対応する支持体2
1の領域21aは表面が凸で裏面が凹となる反り変形を
発生させる駆動状態にあることとなり、駆動手段27に
対応する支持体23の領域23aは、表面が凹で裏面が
凸となる反り変形を発生させる駆動状態にあることとな
る。
【0045】また、駆動手段26、28に対応する支持
体22,24の領域22a、24aは反り変形を発生さ
せる駆動状態にない。従って、上記のような支持体2
1,22,23,24の相互作用による変形の結果、図
9または図11(d)に示すミラー2の点2cdが最上
点方向となり点2abが最下点方向となり、ミラー2は
+45°軸を中心に回転し、反射面を第4象限方向に向
けて傾斜する。こうして、ミラー2における反射光は点
8の方向に偏向されることになる。
【0046】他の方向への光偏向は、同様にして駆動手
段25、26、27、28の変形をそれぞれ適当に制御
することにより達成される。さらに、駆動手段25、2
6、27、28の変形量をそれぞれ適当に制御すれば図
3の投影領域の任意の点へ光を偏向することが可能とな
る。なお、駆動手段25、26、27、28の制御にお
ける注意点は、第1実施形態の説明と同様であるので、
ここでの説明は省略する。
【0047】本発明の第3実施形態の光偏向器20は、
上述したように、ミラー2の外縁に沿ってそれぞれ同方
向に1/4周して備えた4本の支持体21、22、2
3、24でミラー2を支持し、各支持体21、22、2
3、24の表面に電圧制御でミラー2の法線方向への凹
凸変形動作をなす圧電薄膜からなる駆動手段25、2
6、27、28を備えたものである。狭い領域において
も支持体21、22、23、24を長く形成することが
できるので、小さな駆動エネルギーで大きなミラー傾斜
角を得ることができ、高効率な光偏向器20を提供する
ことができる。本発明の第3実施形態においてもその駆
動手段25、26、27、28が圧電薄膜である場合を
例に説明したが、第1実施形態と同様にこれに限定され
るものではない。
【0048】次に、本発明の第4実施形態について説明
する。図12は、本発明の第4実施形態に係る光偏向器
の概略斜視図である。図1と同一の要素については同一
符号を用いて説明する。図12において、30は光偏向
器であり、円盤状のミラー2と、板状の細長い支持体3
1、32と、枠部4とを有する。ここで、支持体31、
32はミラー2の中心Oを円の中心とする互いに異なる
半径の同心円状をなし、ミラー2と同一平面内にあっ
て、その外縁に沿って略360度周回して備えたもので
ある。そして、内側に配設した支持体32の一端はミラ
ー2の端部2aに接続し、他端は接続部33によって支
持体32の外側に配設した支持体31の一端に接続して
いる。さらに、支持体31の他端は接続部34によって
枠部4に接続している。
【0049】また、ミラー2の中心Oとミラー端部2a
とを結ぶ線をX軸とし、中心Oを通りミラー2の面内で
X軸に直交する線をY軸としたとき、当該X軸およびY
軸によって分割されて得られる第1象限に対応した支持
体31の表面領域31aには駆動手段35aが、また、
第1象限に対応した支持体32の表面領域32aには駆
動手段36aが備えられている。同様に、第2象限に対
応した支持体31の表面領域31bには駆動手段35b
が、支持体32の表面領域32bには駆動手段36b
が、第3象限に対応した支持体31の表面領域31cに
は駆動手段35cが、支持体32の表面領域32cには
駆動手段36cが、さらに、第4象限に対応した支持体
31の表面領域31dには駆動手段35dが、支持体3
2の表面領域32dには駆動手段36dがそれぞれ備え
られている。
【0050】ここで、駆動手段35a乃至35d及び3
6a乃至36dは、図2に示した駆動手段と同様に圧電
薄膜を電極で挟持した構成を有しており、各駆動手段に
制御電圧を供給する図示せぬ配線は、支持体31及び3
2の表面に沿って備えられている。
【0051】次に、本発明の第4実施形態の動作を説明
する。本発明の第4実施形態に係る光偏向器の動作は、
図3、図12乃至図14を参照して説明される。図13
は、図3における投影位置とそのときの各駆動手段の駆
動状態を示した図であり、図14は図13の駆動状態に
対応したミラーの傾斜状態を示した概略斜視図である。
ここで、図3と図12の座標軸は互いに対応している。
また、説明の便宜から図12においては、ミラー2の円
周とX軸の交点をX1として、その点を反時計回りに4
5°づつ回転させた点をそれぞれX2、X3、X4、X
5、X6、X7、X8とし、図3の投影位置方向と対応
させている。また、図14においては、X1〜X8の表
示は図面が煩雑になることを考慮して省略した。
【0052】先ず、図3において光を中心0から点1に
偏向する場合について説明する。この場合、図13に示
すように駆動手段35a、35bは−1(縮み変形)、
駆動手段35c、35dは+1(伸び変形)で駆動され
る。さらに、駆動手段36a、36bは+1(伸び変
形)、駆動手段36c、36dは−1(縮み変形)で駆
動される。このとき、駆動手段35a、35bに対応す
る支持体31の領域31a、31bは表面が凹で裏面が
凸となる反り変形を発生させる駆動状態にあることとな
り、駆動手段35c、35dに対応する支持体31の領
域31c、31dは表面が凸で裏面が凹となる反り変形
を発生させる駆動状態にあることとなる。
【0053】同様に、駆動手段36a、36bに対応す
る支持体32の領域32a、32bは表面が凸で裏面が
凹となる反り変形を発生させる駆動状態にあることとな
り、駆動手段36c、36dに対応する支持体32の領
域32c、32dは表面が凹で裏面が凸となる反り変形
を発生させる駆動状態にあることとなる。従って、上記
のような支持体31,32の相互作用による変形の結
果、図12または図14(a)に示すミラー2の点X5
が最上点方向となり点X1が最下点方向となり、ミラー
2はY軸を中心として回転し、反射面を+X方向に向け
て傾斜し、当該ミラー2の反射面における反射光を図3
の点1方向に偏向させる。
【0054】次に、図3において光を中心0から点2に
偏向する場合について説明する。この場合、駆動手段3
5bは−1(縮み変形)、駆動手段35dは+1(伸び
変形)、駆動手段35a、35cは0(初期状態)で駆
動される。さらに、駆動手段36bは+1(伸び変
形)、駆動手段36dは−1(縮み変形)、駆動手段3
6a、36cは0(初期状態)で駆動される。このと
き、駆動手段35a,35c,36a、36cは0で駆
動されるため、それぞれに対応する領域31a、31
c,32a、32cは反り変形を発生させる駆動状態に
ない。
【0055】また、駆動手段35b、36dは−1で駆
動されるため、それぞれに対応する領域31b、32d
は表面が凹で裏面が凸となる反り変形を発生させる駆動
状態にあることとなり、駆動手段35d、36bは+1
駆動であるため、それぞれに対応する領域31d、32
bは表面が凸で裏面が凹となる反り変形を発生させる駆
動状態にあることとなる。従って、上記のような支持体
31,32の相互作用による変形の結果、図12または
図14(b)に示すミラー2の点X6が最上点方向とな
り点X2が最下点方向となり、ミラー2は図12のXY
座標における−45°軸を中心として回転し、図14
(b)に示すように反射面を第1象限方向に向けて傾斜
し、当該ミラー2の反射面における反射光を図3の点2
方向に偏向させる。
【0056】次に、図3において、光を中心0から点3
に偏向する場合について説明する。この場合、駆動手段
35a、35d、36b、36cは+1(伸び変形)で
駆動され、それぞれに対応する領域31a、31d、3
2b、32cは表面が凸で裏面が凹となる反り変形を発
生させる駆動状態にあることとなり、駆動手段35b、
35c、36a、36dは−1(縮み変形)で駆動され
るから、それぞれに対応する領域31b、31c、32
a、32dは表面が凹で裏面が凸となる反り変形を発生
させる駆動状態にあることとなる。従って、上記のよう
な支持体31,32の相互作用による変形の結果、図1
2または図14(c)に示すミラー2の点X7が最上点
方向となり点X3が最下点方向となり、ミラー2は図1
2のX軸を中心として回転し、図14(c)に示すよう
に反射面を+Y方向に向けて傾斜し、当該ミラー2の反
射面における反射光を図3の点3方向に偏向させる。
【0057】次に、図3において光を中心0から点8に
偏向する場合について説明する。この場合、駆動手段3
5a、36cは−1(縮み変形)で駆動され、それぞれ
に対応する領域31a、32cは表面が凹で裏面が凸と
なる反り変形を発生させる駆動状態にあることとなり、
駆動手段35c、36aは+1(伸び変形)駆動である
から、それぞれに対応する領域31c、32aは表面が
凸で裏面が凹となる反り変形を発生させる駆動状態にあ
ることとなる。また、駆動手段35b、35d、36
b、36dは0(初期状態)で駆動されるから、それぞ
れに対応する領域31b、31d、32b、32dは反
り変形を発生させる駆動状態にない。
【0058】従って、上記のような支持体31,32の
相互作用による変形の結果、図12または図14(d)
に示すミラー2の点X4が最上点方向となり点X8が最
下点方向となり、ミラー2は図12のXY座標における
+45°軸を中心として回転し、図14(d)に示すよ
うに反射面を第4象限方向に向けて傾斜し、当該ミラー
2の反射面における反射光を図3の点8方向に偏向させ
る。
【0059】なお、駆動手段35a乃至35d、36a
乃至36dの制御における注意点は、ミラー2の中心に
対して互いに対称に位置する駆動手段35aと35cま
たは36aと36c、35bと35dまたは36bと3
6dに与える印加電圧が共にゼロまたは逆極性となるよ
うにし、かつその絶対値が等しくなるようにするととも
に、同一の分割領域に配設された複数の駆動手段、即ち
35aと36a、35bと36b、35cと36c、3
5dと36dに与える印加電圧が共にゼロまたは半径方
向に極性が交互に変化するように制御することである。
このルールを無視した場合には、ミラー2は回転動作を
呈するものの、当該ミラー2のZ方向への並進成分の動
きを伴い、安定した重心位置での偏向動作をさせること
ができない。
【0060】本発明の第4実施形態は、上記したように
ミラー2を支える支持体が互いに半径の異なる二つの細
長い板状の支持体31、32を、ミラー2と同一平面内
にあって、その外縁に沿って略360度周回して備え、
且つ互いにその一端を接続して連続した一本の支持体を
構成したものであり、ミラー2の中心に対して略90°
の角度で4分割された上記支持体31、32の各領域
に、ミラー2の法線方向への反り変形を呈する駆動手段
35a〜35d、36a〜36dを備えたものである。
【0061】ミラー2の回動は、ミラー2を保持する1
本の支持体の反り変形によって生じる当該支持体の傾き
と一体的に発生するものであるために、ミラー2に対し
ては何ら応力が加わることがない。それ故、ミラー2が
回動してもミラー平面性を損なうことがなく、良好かつ
安定した光路偏向が可能となり、高性能な光偏向器30
を提供することができる。また、第1実施形態に比べ支
持体の実質的長さを長くできることから、より小さなエ
ネルギーでより大きなミラー傾斜角を得ることができ
る。本発明の第4実施形態においてもその駆動手段35
a〜35d、36a〜36dが圧電薄膜である場合を例
に説明したが、第1実施形態と同様にこれに限定される
ものではない。
【0062】次に、本発明の第5実施形態について説明
する。図15は、本発明の第5実施形態に係る光偏向器
の概略斜視図である。図1と同一の要素については同一
符号を用いて説明する。図15において、40は光偏向
器であり、円盤状のミラー2と、板状の細長い支持体4
1、42、43、44と、枠部4とを有する。ここで、
支持体41、42、43及び44はミラー2の中心Oを
円の中心とする互いに異なる半径の同心円状をなし、ミ
ラー2と同一平面内にあって、その外縁に沿って略18
0度にわたって半周して備えたものである。上記した支
持体41、42のうち内周側に配設した支持体42の一
端はミラー2の端部2cに接続し、他端は接続部49に
よって外周側に配設した支持体41の一端に接続してい
る。さらに、支持体41の他端は接続部52によって枠
部4に接続している。また、上記した支持体43、44
のうち内周側に配設した支持体44の一端はミラー2の
上記端部2cと中心対称に位置する端部2bに接続し、
他端は接続部50によって外周側に配設した支持体43
の一端に接続している。さらに、支持体43の他端は接
続部51によって枠部4に接続している。
【0063】また、ミラー2の端部2b、2cとを結ぶ
線をY軸とし、中心Oを通りミラー2の面内でY軸に直
交する線をX軸としたとき、当該X軸およびY軸によっ
て分割されて得られる第1象限に対応した支持体41の
表面領域41aには駆動手段45aが、また、第1象限
に対応した支持体42の表面領域42aには駆動手段4
6aが備えられている。同様に、第4象限に対応した支
持体41の表面領域41bには駆動手段45bが、支持
体42の表面領域42bには駆動手段46bが、第3象
限に対応した支持体43の表面領域43aには駆動手段
47aが、支持体44の表面領域44aには駆動手段4
8aが、さらに、第2象限に対応した支持体43の表面
領域43bには駆動手段47bが、支持体44の表面領
域44bには駆動手段48bがそれぞれ備えられてい
る。ここで、駆動手段45a、45b、46a、46
b、47a、47b、48a及び48bは、図2に示し
た駆動手段と同様に圧電薄膜を電極で挟持した構成を有
しており、各駆動手段に制御電圧を供給する図示せぬ配
線は、支持体41、42、43、44の表面に沿って備
えられている。
【0064】次に、本発明の第5実施形態の動作を説明
する。本発明の第5実施形態に係る光偏向器の動作は、
図3、図15乃至図17を参照して説明される。図16
は、図3における投影位置とそのときの各駆動手段の駆
動状態を示した図であり、図17は図16の駆動状態に
対応したミラーの傾斜状態を示した概略斜視図である。
ここで、図3と図15及び図17の座標軸は互いに対応
している。また、説明の便宜から図15においては、ミ
ラー2の円周とX軸の交点をX1として、その点を反時
計回りに45°づつ回転させた点をそれぞれX2、X
3、X4、X5、X6、X7、X8とし、図3の投影位
置方向と対応させている。また、図17においては、X
1〜X8の表示は図面が煩雑になることを考慮して省略
した。
【0065】先ず、図3において光を中心0から点1に
偏向する場合について説明する。この場合、図16に示
すように駆動手段45a、46b、47b、48aは+
1(伸び変形)駆動し、それぞれに対応する領域41
a、42b、43b、44aは表面が凸で裏面が凹とな
る反り変形を発生させる駆動状態にあることとなる。ま
た、駆動手段45b、46a、47a、48bは−1
(縮み変形)で駆動されるため、それぞれに対応する領
域41b、42a、43a、44bは表面が凹で裏面が
凸となる反り変形を発生させる駆動状態にあることとな
る。
【0066】従って、上記のような支持体41,42,
43,44の相互作用による変形の結果、図15または
図17(a)に示すミラー2の点X5が最上点方向とな
り点X1が最下点方向となり、ミラー2は図15のY軸
を中心として回転し、図17(a)に示すように反射面
を+X方向に向けて傾斜し、当該ミラー2の反射面にお
ける反射光を図3の点1方向に偏向させる。
【0067】次に、図3において光を中心0から点2に
偏向する場合について説明する。この場合、図16に示
すように駆動手段45b、48bは−1(縮み変形)駆
動し、それぞれに対応する領域41b、44bは表面が
凹で裏面が凸となる反り変形を発生させる駆動状態にあ
ることとなり、駆動手段46b、47bは+1(伸び変
形)で駆動されるから、それぞれに対応する領域42
b、43bは表面が凸で裏面が凹となる反り変形を発生
させる駆動状態にあることとなる。また、45a、46
a、47a、48aは0(初期状態)で駆動され、それ
ぞれに対応する領域41a、42a、43a、44aは
反り変形を発生させる駆動状態にない。
【0068】従って、上記のような支持体41,42,
43,44の相互作用による変形の結果、図15または
図17(b)に示すミラー2の点X6が最上点方向とな
り点X2が最下点方向となり、ミラー2は図15のXY
座標軸における−45°軸を中心として回転し、図17
(b)に示すように反射面を第1象限方向に向けて傾斜
し、当該ミラー2の反射面における反射光を図3の点2
方向に偏向させる。
【0069】次に、図3において、光を中心0から点3
に偏向する場合について説明する。この場合、図16に
示すように駆動手段45a、45b、48a、48bは
−1(縮み変形)駆動し、それぞれに対応する領域41
a、41b、44a、44bは表面が凹で裏面が凸とな
る反り変形を発生させる駆動状態にあることとなる。ま
た、駆動手段46a、46b、47a、47bは+1
(伸び変形)で駆動されるため、それぞれに対応する領
域42a、42b、43a、43bは表面が凸で裏面が
凹となる反り変形を発生させる駆動状態にあることとな
る。
【0070】従って、上記のような支持体41,42,
43,44の相互作用による変形の結果、図15または
図17(c)に示すミラー2の点X7が最上点方向とな
り点X3が最下点方向となり、ミラー2は図15のX軸
を中心として回転し、図17(c)に示すように反射面
を+Y方向に向けて傾斜し、当該ミラー2の反射面にお
ける反射光を図3の点3方向に偏向させる。
【0071】次に、図3において光を中心0から点8に
偏向する場合について説明する。この場合、図16に示
すように駆動手段45a、48aは+1(伸び変形)で
駆動し、それぞれに対応する領域41a、44aは表面
が凸で裏面が凹となる反り変形を発生させる駆動状態に
あることとなり、駆動手段46a、47aは−1(縮み
変形)で駆動させるから、それぞれに対応する領域42
a、43aは表面が凹で裏面が凸となる反り変形を発生
させる駆動状態にあることとなる。また駆動手段45
b、46b、47b、48bは0(初期状態)で駆動さ
れ、それぞれに対応する領域41b、42b、43b、
44bは反り変形を発生させる駆動状態にない。
【0072】従って、上記のような支持体41,42,
43,44の相互作用による変形の結果、図15または
図17(d)に示すミラー2の点X4が最上点方向とな
り点X8が最下点方向となり、ミラー2は図15のXY
座標軸における+45°軸を中心として回転し、図17
(d)に示すように反射面を第4象限方向に向けて傾斜
し、当該ミラー2の反射面における反射光を図3の点8
方向に偏向させる。なお、駆動手段45a、45b、4
6a、46b、47a、47b、48a及び48bの制
御における注意点は、第4実施形態の説明と同様である
ので、ここでの説明は割愛する。
【0073】本発明の第5実施形態は、上記したように
ミラー2を2点で支える支持体41、42、43、44
がミラー2の中心を円の中心とする互いに異なる半径の
同心円状をなし、ミラー2の外縁に沿って略180度に
わたって半周して備えたものであり、内周側に配設した
支持体41、42、43、44の一端と外周側に配設し
た支持体の一端に接続して実質1本の支持体を構成する
とともに、ミラー2の中心に対して略90°の角度で4
分割された上記支持体41、42、43、44の各領域
に、ミラー2の法線方向への反り変形を呈する駆動手段
45a、45b、46a、46b、47a、47b、4
8a、48bを備えたものである。ミラー2の回動は、
ミラー2を保持する2本の支持体の反り変形によって生
じる当該支持体の傾きと一体的に発生するものであるた
めに、ミラー2に対しては何ら応力が加わることがな
い。それ故、ミラー2が回動してもミラー平面性を損な
うことがなく、良好かつ安定した光路変更が可能とな
り、高性能な光偏向器40を提供することができる。
【0074】また、第2実施形態に比べ支持体の実質的
長さを長くできることから、より小さなエネルギーでよ
り大きなミラー傾斜角を得ることができる。本発明の第
5実施形態においてもその駆動手段45a、45b、4
6a、46b、47a、47b、48a、48bが圧電
薄膜である場合を例に説明したが、第1実施形態と同様
にこれに限定されるものではない。
【0075】また、本発明の光偏向器は、マイクロマシ
ニング技術を適用して作製することができるため、1枚
のウエハ内にマトリクス状に複数配列して形成すること
も可能であることから、複数の通信用光ファイバーの光
路を切替えるためのクロスコネクト用光スイッチにも適
用可能である。
【0076】
【発明の効果】以上詳細に説明してきて明らかなよう
に、本発明の光偏向器は、回動するミラーの外縁に沿っ
て備えた板状の細長い1本または複数本の支持体でミラ
ーを支持し、支持体の所定の分割領域に備えた電圧制御
で伸縮変形する駆動手段により支持体を凹凸に反りさせ
て、それにより生じる当該支持体の傾斜と一体的にミラ
ーを傾斜させ回動させる光偏向器であるので、ミラー自
体に対しては駆動力が直接加わることがない。それ故、
ミラーが回動してもミラー平面性を損なうことがなく、
良好かつ安定した光路偏向が可能となり、高性能な光偏
向器を提供することができる。また、本発明の光偏向器
は、マイクロマシニング技術を適用して作成することが
できるので小型化が容易であると共に、複数の光偏向器
をマトリクス状に配置して形成した光通信用のクロスコ
ネクトスイッチとして適用することができる効果を有す
る。さらにまた、ミラー中心に対して互いに対称の位置
にある駆動手段に対して逆極性であって、かつ絶対値の
等しい印加電圧を与えることにより、ミラーに安定した
回動動作を行われることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の概略構成を示した斜視
図である。
【図2】本発明に適用される駆動手段の概略構成を示し
た分解斜視図である。
【図3】光偏器によって偏向された光の投影領域を示す
図である。
【図4】本発明の第1実施形態における光の偏向方向と
各駆動手段の駆動状態との関係を説明するための図であ
る。
【図5】図4の主な駆動状態に対応したミラーの傾斜状
態を示した概略斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の概略構成を示した斜視
図である。
【図7】本発明の第2実施形態における光の偏向方向と
各駆動手段の駆動状態との関係を説明するための図であ
る。
【図8】図7の駆動状態に対応したミラーの傾斜状態を
示した概略斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態の概略構成を示した斜視
図である。
【図10】本発明の第3実施形態における光の偏向方向
と各駆動手段の駆動状態との関係を説明するための図で
ある。
【図11】図10の駆動状態に対応したミラーの傾斜状
態を示した概略斜視図である。
【図12】本発明の第4実施形態の概略構成を示した斜
視図である。
【図13】本発明の第4実施形態における光の偏向方向
と各駆動手段の駆動状態との関係を説明するための図で
ある。
【図14】図13の駆動状態に対応したミラーの傾斜状
態を示した概略斜視図である。
【図15】本発明の第5実施形態の概略構成を示した斜
視図である。
【図16】本発明の第5実施形態における光の偏向方向
と各駆動手段の駆動状態との関係を説明するための図で
ある。
【図17】図16の駆動状態に対応したミラーの傾斜状
態を示した概略斜視図である。
【図18】従来技術になる光偏向器の概略斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,10,20,30,40…光偏向器、2…ミラー、
2a,2b,2c…ミラー端部、3,11,12,2
1,22,23,24,31,32,41,42,4
3,44…支持体、4…枠部、5a,5b,5c,5
d,13a,13b,14a,14b,25,26,2
7,28,35a,35,35c,35d,36a,3
6b,36c,36d,45a,45b,46a,46
b,47a,47b,48a,48b…駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅野 泰弘 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 荘 曜暢 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 井関 隆之 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA14 AB14 AC08 AZ02 AZ05 2H045 AB13 AB81 BA15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状のミラーと、 当該ミラーの外縁端部に接続し、当該ミラーと同一平面
    内でその外縁に沿って配設した板状の細長い支持体と、 当該支持体を保持する枠部と、 前記支持体を凹凸に反り変形させる駆動手段とを有する
    ことを特徴とする光偏向器。
  2. 【請求項2】前記ミラーの同一面内で略中心で直交する
    2直線であって、且つその少なくとも一方が前記ミラー
    と前記支持体との接続部を通る2直線によって4分割さ
    れた分割領域に対応する前記支持体の表面領域のいずれ
    にも前記駆動手段が備えられていることを特徴とする請
    求項1記載の光偏向器。
  3. 【請求項3】前記支持体は1本の支持体であって、前記
    ミラーの外縁に沿って略360度にわたって周回して配
    設されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    光偏向器。
  4. 【請求項4】前記支持体は2本の同一形状の支持体であ
    って、前記ミラーの外縁に沿って略180度にわたって
    同方向に半周し、かつ互いに略180°ずれて配設され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の光偏向
    器。
  5. 【請求項5】前記支持体は、前記ミラーの中心を円の中
    心とする異なる半径の複数の支持体からなり、半径方向
    に互いに隣接した前記支持体の隣接する端部を互いに接
    続して連続した一本の支持体を構成したことを特徴とす
    る請求項3または4のいずれかに記載の光偏向器。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4に記載の光偏向器の駆動方
    法であって、 前記ミラーの中心に対して互いに対称に位置する前記駆
    動手段に与える印加電圧が初期状態におけるバイアス電
    圧に対して共にゼロまたは逆極性となるようにし、かつ
    その絶対値が等しくなるように制御することを特徴とす
    る光偏向器の駆動方法。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の光偏向器の駆動方法であ
    って、 前記ミラーの中心に対して互いに対称に位置する前記駆
    動手段に与える印加電圧が初期状態におけるバイアス電
    圧に対して共にゼロまたは逆極性となるようにし、かつ
    その絶対値が等しくなるようにするとともに、前記同一
    の分割領域に配設された前記複数の駆動手段に与える印
    加電圧が初期状態におけるバイアス電圧に対して共にゼ
    ロまたは半径方向に極性が交互に変化するように制御す
    ることを特徴とする光偏向器の駆動方法。
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