JP2002318038A - 冷媒回収装置および回収方法 - Google Patents

冷媒回収装置および回収方法

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JP2002318038A JP2001122677A JP2001122677A JP2002318038A JP 2002318038 A JP2002318038 A JP 2002318038A JP 2001122677 A JP2001122677 A JP 2001122677A JP 2001122677 A JP2001122677 A JP 2001122677A JP 2002318038 A JP2002318038 A JP 2002318038A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済み冷媒を簡易に分留可能にする。 【解決手段】 冷媒配管1から所定の冷媒を回収する吸
引管2および吸引ポンプ3と、回収した冷媒の純度を計
測するガスクロマトグラフ8と、所定値以上の純度を有
して精製設備へ送られる冷媒を貯蔵する大型ボンベ11
とを備え、所定の冷媒を再利用するために規定された冷
媒純度を精製設備の精製によって達成可能にする純度以
上となるよう前記所定値を設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却または暖房に
供する冷熱機器が備える冷凍サイクルに充填された冷媒
を、使用済み後に再使用可能な材料とするために、前記
冷熱機器から回収して再生するシステムに関するもので
あって、さらに詳しくは再利用するために効果的な回収
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オゾン層保護を目的とした「オゾン層保
護法」に基づいて、塩素を含有したフロン系冷媒および
発泡剤をHFC(Hydro-Fluoro-Carbon)またはHC(Hydr
o-Carbon)などの塩素を含まない物質に代替えすると共
に、使用済みの各種機器から大気中への排出抑制が行わ
れている。同様に環境保護を目的として資源の有効活用
を目指した通称「家電リサイクル法」によって規制され
る冷蔵庫、エアコンなどの4品目のみならず,ショーケ
ースや自販機などについても、冷媒として用いられてい
たCFC12やHCFC22などのフロンが多量に残存しており、
これを適正な方法で処理することが求められている。
【0003】現状、フロン系冷媒は家電リサイクル工場
などで回収した後に無害化させることが行われており、
この有効な手段として、回収した冷媒を高温雰囲気下の
状態で分解し、生成したフッ化水素および塩化水素を生
石灰(酸化カルシウム)と反応させて安定な状態を確保
する方法が用いられている。
【0004】フロンの回収は、使用済みの冷蔵庫および
エアコンなどが保有する冷凍サイクル配管の一部を覆う
ようにして形成した微小な密閉空間内に先端部が駆動す
る針を設け、これを用いて前記配管に穴を開けることに
よって高圧状態で封入されている冷媒ガスを回収してボ
ンベに保存する。このとき、前記密閉空間を真空状態に
することによって冷凍サイクル内に残存させずに回収
し、次いで専用ポンプを用いて貯蔵ボンベへの移送と保
管を行うようにしている。
【0005】また、このとき、個々の回収機が対象とす
る使用済み機器は、冷媒回収と並行して行う再使用可能
な部材の抜取りや有害物の除去に係わる作業を効率的に
行うために、製品群毎にまとめて行うのが一般的であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用済
みの冷蔵庫などの冷凍冷蔵機器および冷暖房に供する空
気調和機などに用いられる冷媒には各種物質が用いられ
ているとともに、同一製品であっても、製造の年代やメ
ーカによって異なった種類のものを用いている場合があ
る。さらに、それら使用済み機器から冷媒を家電リサイ
クル工場にて回収する場合には無害化処理を前提として
回収していることから、単一物質として回収、貯蔵する
ことが非常に困難である。
【0007】もしも、これら貯蔵された冷媒から単一物
質を分留して再利用しようとすれば、わずかな沸点の違
いを利用して行うことが好適であるものの、冷媒に用い
られているフロンの多くは相溶するとともに共沸性を呈
する為、分留には極めて高度な分留技術を必要とする。
一方で、それに要する設備には膨大な段数を備えた精製
設備に加えて、共沸関係を解除するための添加剤の適用
を必要とするなど、各種冷媒の組み合わせに応じた個別
の対応を要するなど、その対応は実用性に欠けるという
問題がある。
【0008】また、空気調和機の冷媒であるHCFC22につ
いては、オゾン層破壊の原因物質でもあることから、今
後の使用抑制をふまえた新規製造と再使用の抑制策とし
てフッ素樹脂原料として再利用することが有効である。
しかし、当該用途におけるHCFC22の純度は99.95%以上
が必要であることから、上述した従来の手段では達成が
不可能である。純度の高い冷媒は用途が広がる分買い取
り値も高くなるが、純度を高めるための分留工程に価格
差以上のコストがかからないことが条件として必要であ
る。
【0009】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、冷熱機器、特に空気調和機を中心とした
冷媒の再生利用を目的として簡易に分留を可能とする手
段に関するものであり、さらに高純度のHCFC22を得るた
めの回収手段を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る冷媒回収
装置は、使用済み冷熱機器から所定の冷媒を回収する回
収手段と、回収した冷媒の純度を計測する計測手段と、
所定値以上の純度を有して精製設備へ送られる冷媒を貯
蔵する貯蔵槽とを備え、前記所定の冷媒を再利用するた
めに規定された冷媒純度を精製設備の精製によって達成
可能にする純度以上となるよう前記所定値を設定したも
のである。
【0011】また、使用済み冷熱機器から所定の冷媒を
回収する回収手段と、回収した冷媒の純度を計測する計
測手段と、回収した冷媒を冷媒の純度に応じて貯蔵する
貯蔵槽とを備えたものである。
【0012】また、使用済み冷熱機器から冷媒を回収す
る回収手段と、回収した冷媒の純度を計測する計測手段
と、回収した冷媒を冷媒の種類または冷媒の種類および
純度に応じて貯蔵し、用途によって分類された貯蔵槽と
を備えたものである。
【0013】また、貯蔵槽を、少なくともHCFC22
と、HFC32、HFC125およびHFC134aの
何れかを含む混合物とに分類したものである。
【0014】また、貯蔵槽を引き取り価格が異なる純度
毎に分類したものである。
【0015】また、回収した冷媒を一時貯留する一時貯
留器と、一時貯留器内底部付近の冷媒を抽出し前記計測
手段へ連通する抽出手段とを備えたものである。
【0016】また、最終的に貯蔵槽を満たす回収冷媒の
純度が規定された純度となるよう前記貯蔵槽に貯蔵され
る冷媒を調整する調整手段を備えたものである。
【0017】また、貯蔵槽を複数種類の冷媒を貯蔵する
混合冷媒用貯蔵槽とし、貯蔵槽内の混合冷媒を所定の比
率に調整する調整手段を備えたものである。
【0018】また、この発明に係る冷媒回収方法は、使
用済み冷熱機器から所定の冷媒を回収する回収工程と、
回収した冷媒の純度を計測する計測工程と、計測した冷
媒の純度に応じて所定値以上の純度の冷媒を貯蔵槽へ貯
蔵する貯蔵工程と、貯蔵された冷媒を精製設備へ発送す
る発送工程とを備え、前記所定の冷媒を再利用するため
に規定された冷媒純度を精製設備の精製によって達成可
能にする純度以上となるよう前記所定値を設定した。
【0019】また、使用済み冷熱機器から所定の冷媒を
回収する回収工程と、回収した冷媒の純度を計測する計
測工程と、回収した冷媒を計測した冷媒の純度に応じた
貯蔵槽へ貯蔵する貯蔵工程とを備えた。
【0020】また、使用済み冷熱機器から冷媒を回収す
る回収工程と、回収した冷媒の純度を計測する計測工程
と、回収した冷媒を冷媒の純度または冷媒の種類および
純度に応じた貯蔵槽へ貯蔵する貯蔵工程と、冷媒の純度
または冷媒の種類および純度に応じて貯蔵槽の用途を分
類する分類工程とを備えた。
【0021】また、貯蔵槽を、少なくともHCFC22
と、HFC32、HFC125およびHFC134aの
何れかを含む混合物とに分類した。
【0022】また、貯蔵槽を引き取り価格が異なる純度
毎に分類した。
【0023】また、回収した冷媒を一時貯留器へ貯留す
る一時貯留工程と、一時貯留器内の性状が安定した冷媒
を抽出する抽出工程とを備え、前記計測工程では、この
抽出した冷媒の純度を計測する。
【0024】また、最終的に貯蔵槽を満たす回収冷媒の
純度が規定された純度となるよう前記貯蔵槽に貯蔵され
る冷媒を調整する調整工程を備えた。
【0025】また、貯蔵槽を複数種類の冷媒を貯蔵する
混合冷媒用貯蔵槽とし、使用済み冷熱機器から前記複数
種類の冷媒を単体および混合の何れでも回収する回収工
程と、貯蔵槽内の混合冷媒を所定の比率に調整する調整
工程とを備えた。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下この発明の実
施の形態を図について説明する。図1は本実施の形態の
冷媒回収装置を示す概念図である。図1において、1は
使用済み家電の冷凍サイクルを構成している冷媒配管
で、内部にHCFC22冷媒が充填されている。2は小
孔が開口した先端部が冷媒配管1に差し込まれた中空針
状の吸引管、3は吸引管に連通し、冷媒配管1内の冷媒
を吸引し回収するための吸引用ポンプで、これら吸引管
2と吸引ポンプ3とで回収手段を構成する。4は吸引ポ
ンプ3にて吸引し回収した冷媒を一時的に貯留する小型
ボンベで、一時貯留器に相当する。
【0027】5は吸引ポンプ3と小型ボンベ4間の流路
を開閉する開閉弁、6は小型ボンベ4底部付近からボン
ベ内冷媒を取り出す取出配管、7は取出配管6に連通
し、小型ボンベ4内の冷媒を吸引するための吸引用ポン
プ、8は吸引用ポンプ7から開閉弁5と小型ボンベ4と
を結ぶ配管へ至るループ配管中に接続され、ループ配管
中の冷媒純度を測定するガスクロマトグラフ(定性定量
分析計)、9は吸引ポンプ7とガスクロマトグラフ8接
続部との間のループ配管に設けられた開閉弁、10は吸
引ポンプ7と開閉弁9との間のループ配管から分岐した
分岐配管途中に設けられた開閉弁、11は分岐配管に接
続され、小型ボンベ4より大きな大型ボンベで、貯蔵槽
に相当する。
【0028】図2は本実施の形態で使用される吸引具を
示す構成図である。図2において、ゴム製の外郭から針
状の吸引管2が突き出しており、冷媒配管1を挟み込む
ようにして吸引管2を突き刺す。外郭が冷媒配管1の表
面に当接することで、吸引管2は所定深さ以上突き刺さ
ることはなく、また吸引管2周囲は冷媒配管1に密着し
たゴム製の外郭により気密性が保持され、冷媒配管1に
突き刺した吸引管2周囲から冷媒が大気中に漏れること
を防止している。吸引管は吸引具内を介して吸引ポンプ
3に連通した配管ホースに接続されている。
【0029】次に純度の設定について説明する。使用済
み家電から回収した冷媒を精製設備にて精製して再生
し、冷熱機器の冷媒として再利用するに際して、品質基
準である純度が設定される。
【0030】この純度を確保するうえで、使用する精製
設備の分留能力を勘案する必要がある。つまり、再生後
の回収冷媒を各種用途の使用に供しうる純度を確保する
うえで、回収冷媒が含有する不純物の最大量を規定する
ことが肝要である。
【0031】上記純度を確保しうる冷熱機器からの冷媒
回収には、相応の冷媒回収装置の設備仕様を備えた前記
冷熱機器の処理プラントを指定し、そこからの供給を受
けて対応することが有効となる。
【0032】以上に述べた使用済み冷熱機器から冷媒を
回収するシステムについて、以下に詳述する。
【0033】『再利用に供する冷媒の純度に応じるた
めの精製設備における不純物の最大混入率を定義する』 家庭用エアコンの冷媒に用いられるHCFC22の純度は99.5
%以上であることが必要である。このため、使用する精
製設備における不純物の除去能力を検索した。使用済み
冷熱機器から回収した冷媒に混入が想定されるものとし
て、分留による除去が困難な共沸混合物がある。ここで
はHCFC22と沸点の近いCFC12の混入を想定し、その混入
率を1.5〜5.5%の範囲で任意に変化させた混合物につい
て精製設備を用いた分留を行い、生成物におけるHCFC22
の純度を確認した。
【0034】この精製設備の場合、イナートガスと水分
が飽和に近い状態で混入したとしても、0.02%以下の混
入率にまで除去することが既に確認されている。その結
果、家庭用エアコンの冷媒として再利用可能なHCFC22を
得るためには、精製設備に送られる冷媒中のHCFC22に対
するCFC12の混入率を0.48%以下にする必要があり、そ
の為には混合物におけるCFC12の混入率が4.6%以下であ
れば良いことが分かった。
【0035】『再利用に必要な純度を確保するための
精製設備の性能を勘案し、冷媒回収時の濃度を定義す
る』 使用済み冷熱機器から冷媒を回収する作業において、空
気などのイナートガスと水分の混入は最小でも1.2%の
混入率であることが確認できた。従って、家庭用エアコ
ンの冷媒として再利用可能なHCFC22を得るためには、使
用済み冷熱機器から冷媒を回収した際に、5.8%以下に
まで不純物の混入率を抑制した冷媒を確保することが必
要である。
【0036】『冷媒回収時の冷媒純度を確保するため
には、使用済み冷熱機器の分類に応じた冷媒(フロン)の
種類別に回収する』 上記の定義によって決定された回収冷媒の純度を確
保するためには、家電リサイクル工場における使用済み
冷熱機器から回収したHCFC22冷媒を小型ボンベ4に一時
保存し、この一時保存した小型ボンベ4から性状が安定
した冷媒を試料として抜き取ってガスクロマトグラフ8
によって定性定量分析を行う。
【0037】即ち、図1に示すように使用済み冷熱機器
の冷媒配管1に、図2のような吸引具を用いて吸引管2
を突き刺し、吸引用ポンプ3で冷媒配管1内の冷媒を吸
引する。このとき、吸引用ポンプ3によってエアコンの
冷媒配管1内を減圧状態にするので、冷凍機油に溶存し
ている冷媒も回収できる。吸引時には開閉弁5を開、開
閉弁9、10を閉とすることにより、冷媒は全て小型ボ
ンベ4へ回収される。小型ボンベ4内に冷媒の性状が安
定する程度の量が溜まると、開閉弁9を開にすると共に
吸引ポンプ7を稼動させ、取出配管6から小型ポンプ4
底部付近の冷媒を取出し、小型ボンベ4、吸引ポンプ
7、開閉弁9、ガスクロマトグラフ8接続部および小型
ボンベ4のループ配管を循環させる。
【0038】通常、排出者から引き取った使用済み冷熱
機器からの冷媒の抜き取り作業では、家庭用エアコンの
みを集結させた後に冷媒であるHCFC22の回収を行うこと
になり、特に記載のない限り他の種類の冷媒が混入する
ことはない。冷媒回収時に用いた一時保管用ボンベ4な
どが過去に異なる種類の冷媒を回収、貯蔵して残留物が
あったり、家庭用エアコン自体が異なった冷媒を混入さ
せて用いていたなどの場合を除いて、異なった種類の冷
媒が混入することはなく、その大半は97%以上の純度
を確保していた。
【0039】『分類した冷媒のうち、規定の純度を満
たすように貯蔵する』 上述したように冷媒配管1から小型ボンベ4へ冷媒回収
後、取出管6にて小形ボンベ4底部付近から性状が安定
した冷媒を吸引ポンプ7で吸引して取り出し、小型ボン
ベ4、吸引ポンプ7、開閉弁9、ガスクロマトグラフ8
接続部および小型ボンベ4のループ配管を循環させる。
冷媒はループ配管を通じて循環されることによってボン
ベ内と同様な組成状態となる。この時ガスクロマトグラ
フ8による定性定量分析で冷媒純度が94.2%以上である
ことを確認して、開閉弁10を開状態にし、貯蔵槽11
である第1の大型ボンベへと冷媒を配送する。
【0040】もしも、回収冷媒におけるHCFC22の純度が
94.2%以下であれば、図示しない第2の大型ボンベへと
配送することを基本とする。しかし、運営の手段とし
て、第1の大型ボンベに貯蔵された状態のHCFC22が規定
の純度を満足していればよい。従って、一時的に純度を
満たさない冷媒があっても、その前後で回収した冷媒の
純度が高いものであれば、貯蔵槽である大型ボンベ11
に冷媒が満たされた時点で不純物の累積量が5.8%以上
にならないようにでき、再生に供する量が増えるので好
ましい。
【0041】大型ボンベ11内の最終的な不純物の累積
量を5.8%以下とする手段としては、ガスクロマトグラ
フ8で冷媒純度を計測すると共に、その純度の冷媒をど
れだけ回収しているかの冷媒量を測定する測定手段を用
い、冷媒純度および量から大型ボンベ11に最終的に満
たされる冷媒の純度が94.2%以上となるよう開閉弁10
を制御して大型ボンベ11への冷媒流入をコントロール
するか、或いは大型ボンベ11内の冷媒純度を測定する
測定手段を用い、ガスクロマトグラフ8と連携させて、
大型ボンベ11に最終的に満たされる冷媒の純度が94.2
%以上となるよう開閉弁10を制御して大型ボンベ11
への冷媒流入をコントロールする調整手段を用いること
ができる。
【0042】『回収冷媒を再生する』 純度94.2%以上の冷媒を回収した貯蔵槽11である大型
ボンベは、精製設備に投入され、冷媒を精製した後エア
コン用冷媒として再生するが、純度94.2%以下の冷媒を
回収した大型ボンベは冷媒を高温で加熱して分解するな
どして無害化処理を施すことになる。
【0043】なお、本実施の形態では家庭用エアコンに
用いられていたHCFC22を対象として説明してきたが、本
発明はこれに限定されることなく、例えば、業務用エア
コンや冷蔵庫、新たに家庭用エアコンに用いるHFC32、H
FC125、HFC134aおよびそれらの混合物などについても同
様に扱うことができる。この場合、冷熱機器からの冷媒
を回収する回収手段を共有化し、これら3種の混合冷媒
として認めたうえで貯蔵してもよい。回収された前記混
合冷媒はその後に再生されたものに新たに各種類の冷媒
を追加するなど特定冷媒を補充する調整手段によって混
合比を調整し、R407cとして再利用してもよい。これに
よって、冷媒の種類に応じて各種冷熱機器の分類作業が
廃止できるので効率を増すので都合がよい。
【0044】また、回収冷媒の定性定量分析を大型ボン
ベ11への配管内で連続的に行えば、一時保管用の小型
ボンベ4を廃止することができるので、都合がよい。
【0045】実施の形態2.使用済みエアコンは、家電
リサイクル工場に搬送され、破砕などの手段によって解
体を行った後に再度の使用が可能な素材を分別して回収
する。このとき、有害物、難破砕物、有価にて販売が可
能な素材を手選別によって回収する。冷媒であるHCFC22
は、現状では有害物として認識されており、加熱および
加水分解などで発生したフッ化水素(HF)や塩化水素(HC
l)を酸化カルシウム(CaO)で中和して無害化する。
【0046】これに対し、本実施の形態では冷媒である
HCFC22を再生してフッ素樹脂原料などに再利用すること
を目指したものであって、以下に述べる手順の如く、冷
媒の回収および貯蔵の後に分留を行う様にしたものであ
って、エアコンの回収から再生に至るまでのシステムに
ついて説明する。尚、冷媒回収装置は図1および図2に
示した実施の形態1のものと同様なので、その説明を省
略する。
【0047】『回収した使用済みエアコンから冷媒を
回収する』 家電リサイクル工場に回収された使用済み家電から、HC
FC22冷媒を用いた家庭用エアコンのみを選択する。図1
に示すように選択したエアコンの冷媒配管1に、図2の
ような吸引具を用いて吸引管2を突き刺し、吸引用ポン
プ3で冷媒配管1内の冷媒を吸引する。このとき、吸引
用ポンプ3によってエアコンの冷媒配管1内を減圧状態
にするので、冷凍機油に溶存している冷媒も回収でき
る。吸引時には開閉弁5を開、開閉弁9、10を閉とす
ることにより、冷媒は全て小型ボンベ4へ回収される。
小型ボンベ4内に冷媒の性状が安定する程度の量が溜ま
ると、開閉弁9を開にすると共に吸引ポンプ7を稼動さ
せ、取出配管6から小型ポンプ4底部付近の冷媒を取出
し、小型ボンベ4、吸引ポンプ7、開閉弁9、ガスクロ
マトグラフ8接続部および小型ボンベ4のループ配管を
循環させる。
【0048】『回収冷媒の品質(純度)を確認して貯蔵
槽(ボンベ)に保存する』 このとき、不用意に充填された他の種類の冷媒、特にHC
FC22と共沸(擬似共沸も含む)関係にあるものの混入を
防止する目的で、ガスクロマトグラフ8によりHCFC22の
冷媒純度を測定して対処する。即ち、上述したように冷
媒配管1から小型ボンベ4へ冷媒回収後、取出管6にて
小形ボンベ4底部付近から性状が安定した冷媒を吸引ポ
ンプ7で吸引して取り出し、小型ボンベ4、吸引ポンプ
7、開閉弁9、ガスクロマトグラフ8接続部および小型
ボンベ4のループ配管を循環させる。この時、ガスクロ
マトグラフ8による定性定量分析でHCFC22の冷媒純度を
測定する。
【0049】ここで得られた冷媒純度の結果を踏まえ、
他のフロンの混入率が0.1%以下のもの(高純度回収HCFC
22)とそれ以上のもの(低純度回収HCFC22)とに分類し、
開閉弁10などを適宜開閉制御して各々の冷媒を別個の
貯蔵槽である大型ボンベ11に保存する。(高純度回収H
CFC22)は後述する精製設備による精製で純度99.95%以
上にすることができるので、フッ素樹脂としての需要が
見込め、精製業者の買い取り価格が高い。
【0050】尚、本実施の形態によるシステムを用いて
得た低純度回収HCFC22に混入する他のフロンの混入率
は、最大でも0.85%であった。
【0051】『回収冷媒の純度別に精製を行い、再生
HCFC22の用途を確定する』 高純度回収HCFC22と低純度回収HCFC22とを別個に精製設
備に送り精製することによって、精製後に得られる再生
HCFC22の純度が異なる。このうち、精製後99.95%以上
の純度を確保できれば、それを重合してフッ素樹脂とす
ることが可能になる為、この条件を確保できるよう高純
度回収HCFC22と低純度回収HCFC22の境界となる前記混入
率を設定し、回収段階において共沸関係にある他の種類
のフロンを含有しないようにした。
【0052】一方、上述の混入率を越える低純度回収HC
FC22であっても、実施の形態1で説明したように94.2%
以上の純度があれば、精製後99.5%以上の純度が必要な
再生HCFC22にできるため、再生を行ない、エアコンなど
の冷媒用途に再利用した。高純度回収HCFC22ほどではな
いが、有償による買い取りが期待できる。上記何れの純
度も確保できない低純度回収HCFC22は無害化処理が行わ
れる。
【0053】『高純度のHCFC22は重合に供してフッ素
樹脂を製造する』 得られた高純度回収HCFC22を精製設備で精製後、重合し
てフッ素樹脂を得た。回収した冷媒から共沸関係にある
他の種類のフロンを除去することは非常に困難である
上、フッ素樹脂(PTFE : Poly-tetra-fluoro-ethiren)の
重合に際して、分子中に組み込まれたり、重合を阻害す
るなどの不具合を生じることになる。従って、高純度回
収HCFC22を精製して得たHCFC22の純度として99.95%以
上を確保することは必須であって、上述した冷媒用の再
生HCFC22(純度99.5%以上)ではフッ素樹脂の重合に適
さない。
【0054】実施の形態3.図3は本実施の形態の冷媒
回収装置を示す概念図である。図3において、1は使用
済み家電の冷凍サイクルを構成している冷媒配管で、使
用済み家電の種類によって内部にHFC134a、エアコンに
用いるR407c ( HFC32/HFC125/HFC134a = 23/25/52wt%の
混合物)、R410a ( HFC32/HFC125 = 50/50wt%の混合物)
冷媒が充填されている。2は小孔が開口した先端部が冷
媒配管1に差し込まれた中空針状の吸引管、3は吸引管
に連通し、冷媒配管1内の冷媒を吸引し回収するための
吸引用ポンプで、これら吸引管2と吸引ポンプ3とで回
収手段を構成する。
【0055】4a、4b、4cは冷媒の種類別に分類さ
れ、吸引ポンプ3にて吸引し回収した冷媒を一時的に貯
留する小型ボンベで、一時貯留器に相当する。これら小
型ボンベのうち、小型ボンベ4aはHFC系冷媒であるHFC
32、HFC125、HFC134aの各単体および混合冷媒を回収
し、小型ボンベ4bは、HCFC22を回収し、小型ボンベ4
cはその他の冷媒を回収する。12は吸引ポンプ3と小
型ボンベ4a、4b、4cの何れかとの間の流路を連通
する開閉弁である。
【0056】6a、6b、6cはそれぞれ小型ボンベ4
a、4b、4c底部付近からボンベ内冷媒を取り出す取
出配管、7a、7b、7cは取出配管6a、6b、6c
にそれぞれ連通し、小型ボンベ4a、4b、4c内の冷
媒を吸引するための吸引用ポンプ、8は吸引用ポンプ7
a、7b、7cから開閉弁12と小型ボンベ4a、4
b、4cとを結ぶ配管へ至るループ配管中に接続され、
ループ配管中の冷媒純度を測定するガスクロマトグラフ
(定性定量分析計)、13a、13b、13cは取出配
管6a、6b、6cから吸引ポンプ7a、7b、7cへ
至る配管中に設けられた開閉弁である。
【0057】11a、11b、11cは吸引用ポンプ7
a、7b、7cからガスクロマトグラフ8へ至るそれぞ
れの配管途中から分岐し、小型ボンベ4a、4b、4c
より大きな大型ボンベで、貯蔵槽に相当するこれら大型
ボンベのうち、大型ボンベ11aはHFC系冷媒であるHFC
32、HFC125、HFC134aの各単体および混合冷媒を貯蔵
し、大型ボンベ11bは、HCFC22を貯蔵し、大型ボンベ
11cはその他の冷媒を貯蔵する。14a、14b、1
4cはガスクロマトグラフ8に至る配管と大型ボンベ1
1a、11b、11c配管との分岐部に設けられた三方
開閉弁である。尚、吸引具は図2のものが使用される。
【0058】次に動作について説明する。排出者から回
収された使用済み冷熱機器を、回収手段を用いて回収
し、これを専用の小型ボンベに分類して貯蔵する。先ず
使用済み冷熱機器を冷蔵庫、家庭用エアコンなどの冷熱
機器別に分類する。次に分類した各冷熱機器が備える冷
媒の表示に従って、回収する冷媒と同一の冷媒を回収す
る小型ボンベ4a、4bまたは4cにのみ連通するよう
開閉弁12を制御し、回収手段に備えられた吸引具を用
いて冷媒配管1に吸引管2を差し込み、吸引用ポンプ3
にて冷媒配管1内の冷媒を吸引、回収し、冷媒の種類毎
に定められた小型ボンベ4a、4bまたは4cに冷媒を
回収する。この時開閉弁13a、13b、13cは閉じ
ている。
【0059】小型ボンベ4a、4bまたは4c回収され
た冷媒は性状が安定しており、この安定した冷媒を小型
ボンベ底部付近から取出配管6a、6bまたは6cから
吸引ポンプ7a、7bまたは7cを経て、開閉弁12と
小型ボンベ4a、4bまたは4cとを結ぶ配管途中に接
続されて再び小型ボンベ4a、4bまたは4cへと至る
ループ配管中に循環させる。ループ配管中の冷媒がその
性状を代表できる程度にまで安定した状態となるよう十
分循環させたところで、ループ配管とガスクロマトグラ
フ8とが連通するよう三方開閉弁14a、14bまたは
14cを制御する。ループ配管の途中に設けられた冷媒
の採取口からは試料として循環する冷媒がガスクロマト
グラフ8へと流れ出し、これを採取したガスクロマトグ
ラフ8にて冷媒純度の定性定量分析を行う。数分後に分
析結果が得られる。
【0060】ここで、冷蔵庫に用いるHFC134a、エアコ
ンに用いるR407cやR410aは不純物、特に異なった種類の
混合フロンの場合にはそれらと共沸関係にある不純物量
で管理した。その理由は、特に共沸関係にある不純物量
が限度内に納まるように貯蔵槽における上限量内に納め
ることが回収冷媒の精製に供する量を増やすうえで肝要
で、その為には単一物質であれば純度の平均で、混合物
であれば不純物の量の累積量で管理することが効率的と
考えたためである。
【0061】この様にして組成が明確となった冷媒は、
再生工程が有する精製設備の精製能力に応じた規定され
た設定純度となるよう、冷媒種類毎に定められた専用の
貯蔵槽である大型ボンベ11a、11b、11cに貯蔵
する。本実施の形態の設備では、HCFC22の場合、共沸混
合物が3.5%以下の含有率であって、水分やイナートガ
スを含んで93.5%以上の純度のものであれば、精製設備
によって最終的に99.5%以上の純度を確保できるので、
再度にエアコン用冷媒としての使用が可能となる。従っ
て、純度93.5%以上のHCFC22冷媒は大型ボンベ4bへ回
収される。また、純度93.5%未満のHCFC22冷媒は大型ボ
ンベ4cへ回収される。
【0062】一方、HFC134aおよびR407c、R410aを混合
充填する貯蔵槽である大型ボンベ11aの場合には、こ
れら冷媒を単体または混合で使用していることの表示が
義務づけられている冷熱機器を分類することなしに回収
し、HFC134aを含んだR407cとして再度に冷媒として使用
することを前提とすることが好適である。この場合に、
個々のフロン冷媒の純度を確認して累積すると、非常に
煩雑な管理を必要とするから、前記混合フロンが含んで
いる不純物量を管理することが好ましい。これら純度の
管理は実施の形態1と同様な工程を経て行われる。
【0063】精製設備による精製後のR407cが本来に有
する成分の過不足を補充して再度に冷媒として使用可能
な99.8%以上の純度を確保するため、本実施の形態のシ
ステムでは共沸混合物が3.0%以下の含有率であって、
水分やイナートガスを含んで94.5%以上の純度のものを
確保するように管理した。
【0064】専用の貯蔵槽は再生メーカを含む再生行程
に搬送された後、空気などのイナートガスや水分、異な
った種類のHFCの他、CFC、HCFC類等の不純物を除去する
ために精製設備で精製する。本工程では、想定した不純
物を含む各組成物のわずかな沸点の差を利用した多段式
の分留塔を用いて行うものである。
【0065】上記工程を経て得られた各種フロンまたは
混合状態のフロンのうち、HCFC22はそのまま冷媒に再使
用し、R407CやR410aについては、個別に得られる単一成
分(HFC32、HFC125、HFC134a)を含めて指定成分比になる
よう、少なくなっているフロンを充足して調整すること
によって冷媒として再使用する。
【0066】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、冷媒再
利用のための分留を簡易にできるので、低コストでの冷
媒再生が可能になる。
【0067】また、HFC32、HFC125およびH
FC134aの何れかを含む混合物の貯蔵槽にすること
で、分類を簡易にできるとともに、混合冷媒として再生
することが可能になる。
【0068】また、貯蔵槽を引き取り価格が異なる純度
毎に分類すれば、複雑な分留工程を経ずに引き取り価格
が得られる。
【0069】また、一時貯留器に冷媒を貯留し、性状が
安定した冷媒の純度を計測することで、冷媒純度をより
正確に測定できる。
【0070】最終的に貯蔵槽を満たす回収冷媒の純度が
規定された純度となるよう貯蔵槽に貯蔵される冷媒を調
整することで、再利用できる冷媒を増やすことができ
る。
【0071】また、貯蔵槽内の混合冷媒を所定の比率に
調整することで、回収時の冷媒種類別分離の手間が省け
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1、2における冷媒回
収装置を示す概念図である。
【図2】 吸引具の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態3における冷媒回収装
置を示す概念図である。
【符号の説明】
1 冷媒配管、 2 吸引管、 3、7 吸引ポンプ、
4 小型ボンベ、5、9、10、12、13、14
開閉弁、 6 取出管、 8 ガスクロマトグラフ、
11 大型ボンベ。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済み冷熱機器から所定の冷媒を回収
    する回収手段と、回収した冷媒の純度を計測する計測手
    段と、所定値以上の純度を有して精製設備へ送られる冷
    媒を貯蔵する貯蔵槽とを備え、前記所定の冷媒を再利用
    するために規定された冷媒純度を精製設備の精製によっ
    て達成可能にする純度以上となるよう前記所定値を設定
    したことを特徴とする冷媒回収装置。
  2. 【請求項2】 使用済み冷熱機器から所定の冷媒を回収
    する回収手段と、回収した冷媒の純度を計測する計測手
    段と、回収した冷媒を冷媒の純度に応じて貯蔵する貯蔵
    槽とを備えたことを特徴とする冷媒回収装置。
  3. 【請求項3】 使用済み冷熱機器から冷媒を回収する回
    収手段と、回収した冷媒の純度を計測する計測手段と、
    回収した冷媒を冷媒の種類または冷媒の種類および純度
    に応じて貯蔵し、用途によって分類された貯蔵槽とを備
    えたことを特徴とする冷媒回収装置。
  4. 【請求項4】 貯蔵槽を、少なくともHCFC22と、
    HFC32、HFC125およびHFC134aの何れ
    かを含む混合物とに分類したことを特徴とする請求項3
    記載の冷媒回収装置。
  5. 【請求項5】 貯蔵槽を引き取り価格が異なる純度毎に
    分類したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載
    の冷媒回収装置。
  6. 【請求項6】 回収した冷媒を一時貯留する一時貯留器
    と、一時貯留器内底部付近の冷媒を抽出し前記計測手段
    へ連通する抽出手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか記載の冷媒回収装置。
  7. 【請求項7】 最終的に貯蔵槽を満たす回収冷媒の純度
    が規定された純度となるよう前記貯蔵槽に貯蔵される冷
    媒を調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項
    請求項1乃至3の何れか記載の冷媒回収装置。
  8. 【請求項8】 貯蔵槽を複数種類の冷媒を貯蔵する混合
    冷媒用貯蔵槽とし、貯蔵槽内の混合冷媒を所定の比率に
    調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至3の何れか記載の冷媒回収装置。
  9. 【請求項9】 使用済み冷熱機器から所定の冷媒を回収
    する回収工程と、回収した冷媒の純度を計測する計測工
    程と、計測した冷媒の純度に応じて所定値以上の純度の
    冷媒を貯蔵槽へ貯蔵する貯蔵工程と、貯蔵された冷媒を
    精製設備へ発送する発送工程とを備え、前記所定の冷媒
    を再利用するために規定された冷媒純度を精製設備の精
    製によって達成可能にする純度以上となるよう前記所定
    値を設定したことを特徴とする冷媒回収方法。
  10. 【請求項10】 使用済み冷熱機器から所定の冷媒を回
    収する回収工程と、回収した冷媒の純度を計測する計測
    工程と、回収した冷媒を計測した冷媒の純度に応じた貯
    蔵槽へ貯蔵する貯蔵工程とを備えたことを特徴とする冷
    媒回収方法。
  11. 【請求項11】 使用済み冷熱機器から冷媒を回収する
    回収工程と、回収した冷媒の純度を計測する計測工程
    と、回収した冷媒を冷媒の純度または冷媒の種類および
    純度に応じた貯蔵槽へ貯蔵する貯蔵工程と、冷媒の純度
    または冷媒の種類および純度に応じて貯蔵槽の用途を分
    類する分類工程とを備えたことを特徴とする冷媒回収方
    法。
  12. 【請求項12】 貯蔵槽を、少なくともHCFC22
    と、HFC32、HFC125およびHFC134aの
    何れかを含む混合物とに分類したことを特徴とする請求
    項11記載の冷媒回収方法。
  13. 【請求項13】 貯蔵槽を引き取り価格が異なる純度毎
    に分類したことを特徴とする請求項9乃至11の何れか
    記載の冷媒回収方法。
  14. 【請求項14】 回収した冷媒を一時貯留器へ貯留する
    一時貯留工程と、一時貯留器内の性状が安定した冷媒を
    抽出する抽出工程とを備え、前記計測工程では、この抽
    出した冷媒の純度を計測することを特徴とする請求項9
    乃至11の何れか記載の冷媒回収方法。
  15. 【請求項15】 最終的に貯蔵槽を満たす回収冷媒の純
    度が規定された純度となるよう前記貯蔵槽に貯蔵される
    冷媒を調整する調整工程を備えたことを特徴とする請求
    項請求項9乃至11の何れか記載の冷媒回収方法。
  16. 【請求項16】 貯蔵槽を複数種類の冷媒を貯蔵する混
    合冷媒用貯蔵槽とし、使用済み冷熱機器から前記複数種
    類の冷媒を単体および混合の何れでも回収する回収工程
    と、貯蔵槽内の混合冷媒を所定の比率に調整する調整工
    程とを備えたことを特徴とする請求項9乃至11の何れ
    か記載の冷媒回収方法。
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