JP2002317978A - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

Info

Publication number
JP2002317978A
JP2002317978A JP2001122419A JP2001122419A JP2002317978A JP 2002317978 A JP2002317978 A JP 2002317978A JP 2001122419 A JP2001122419 A JP 2001122419A JP 2001122419 A JP2001122419 A JP 2001122419A JP 2002317978 A JP2002317978 A JP 2002317978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
heat exchanger
water
heat storage
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001122419A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Yasuki
誠一 安木
Takeji Watanabe
竹司 渡辺
Yoshitsugu Nishiyama
吉継 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001122419A priority Critical patent/JP2002317978A/ja
Publication of JP2002317978A publication Critical patent/JP2002317978A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予熱熱交換器での熱交換量を出来るだけ小さ
くして、常に氷片の融解ができるようにすること。 【解決手段】 予熱熱交換器10を放熱器2と減圧手段
3との間に設けると共に、水回路9における予熱熱交換
器10の上流側にフィルター12を設け、冷媒を熱源と
して蓄熱槽6から取り出した水7を加熱するようにして
いる。これによって、氷蓄熱装置としての熱損失なく常
に氷片を融解することができる。また、フィルターによ
って物理的に氷片を除去するため、予熱熱交換器に必要
な能力を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱槽に氷を生成
させる氷蓄熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気料金が廉価である深夜の余剰
電力を利用して氷を生成し、昼間に生成した氷のもつ冷
熱を利用して冷房を行う氷蓄熱型空調装置が提案されて
いる。この装置は電力需要のピークをシフトさせること
ができ、さらにランニングコストを大幅に削減すること
ができる。そのなかでも水を過冷却状態まで冷却した
後、過冷却状態を解除して製氷して蓄熱する過冷却水を
用いた方式は氷の生成量に無関係に連続製氷が可能であ
るため、ヒートポンプの運転を効率よく行うことができ
る。しかし、過冷却状態は不安定な状態であり、核とな
る物質の存在や、振動などによって過冷却状態が解除さ
れ、氷へと相変化してしまう。製氷過程において、蓄熱
槽に水と氷が存在するため蓄熱槽から取り出した水に混
入することがある。そのため、製氷熱交換器において、
水に混入した氷片が核となって凍結が発生して水の流路
を閉塞するといった問題があった。この問題を解決する
ため、製氷熱交換器に入る前に氷片を除去することで安
定した製氷を行う方式が提案されている。
【0003】例えば、図5に示すような特開平5−11
8587号公報に記されている装置は、圧縮機1と放熱
器2と減圧手段3と製氷熱交換器4が冷媒回路5で順に
接続されたヒートポンプ回路と、蓄熱槽6と、蓄熱槽6
の水7をポンプ8の動力によって取り出し、製氷熱交換
器4で過冷却したあと、製氷熱交換器4外部で過冷却状
態を解除して製氷し、蓄熱槽6に戻す水回路9を備えた
氷蓄熱装置であり、蓄熱槽6から取り出した水7を製氷
熱交換器4で過冷却する前に予熱熱交換器10に通し
て、冷房熱負荷11と熱交換するものである。
【0004】予熱熱交換器10で蓄熱槽6から取り出し
た水7に含まれる氷片を冷房熱負荷11と熱交換するこ
とにより融解して製氷熱交換器4への氷片の混入を防止
することができる。外部加熱手段を設けていないため、
水7の予熱による、氷蓄熱装置全体としての熱の損失を
伴うことなく氷片を融解することができ、製氷熱交換器
4内部へ氷片が入ることによって発生する凍結を防止
し、安定した製氷を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、冷房熱負荷を用いて蓄熱槽から取り出した水
に含まれている氷片の融解を行うため、深夜などの冷房
熱負荷がない時は蓄熱槽からの水に含まれる氷片の融解
を行うことができない。また、氷片が予熱熱交換器で完
全に融解されずに製氷熱交換器に入ることがあり、氷片
の融解の確実性を高めて、安定した製氷を行うために、
予熱熱交換器での熱交換量を多くとらなければならず、
そのため、予熱熱交換器が大きくなってしまうといった
課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の氷蓄熱装置は、蓄熱槽の水を製氷熱
交換器に通す前にヒートポンプ回路の冷媒で加熱する予
熱熱交換器を、ヒートポンプ回路の放熱器と減圧手段と
の間に設置し、また、水回路における予熱熱交換器の上
流にフィルターを設けたものである。
【0007】これによって、水を予熱する熱源の有無な
どの条件に左右されず、いつでも蓄熱槽からの水に含ま
れる氷片を熱損失なく融解することができ、製氷熱交換
器へ氷片が入ることによって生じる凍結を防止すること
ができる。また、フィルターによって物理的に氷片を除
去した後に予熱熱交換器で加熱するため、確実に氷片を
融解するために予熱熱交換器で必要な熱交換能力を抑え
ることができ、予熱熱交換器をコンパクトにすることが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、蓄熱槽
の水を製氷熱交換器に通す前にヒートポンプ回路の冷媒
で加熱する予熱熱交換器を、冷媒回路における放熱器と
減圧手段との間に設けて、冷媒を熱源として蓄熱槽から
取り出した水と熱交換するので、熱源として常に利用す
ることができ、かつ、冷媒をさらに冷却することで冷凍
能力を増加させることができるので、氷蓄熱装置として
の損失を伴うことなく氷片の融解を行うことができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の水回路において予熱熱交換器をバイパスするバ
イパス経路と水回路とバイパス経路の分岐点に経路切替
手段を設けたことによって、予熱熱交換器が必要ないと
きに経路切替手段でバイパス回路に水を流して、予熱熱
交換器に水を流さないようにすることによって、水回路
における予熱熱交換器での圧力損失をなくすことができ
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の蓄熱槽の出口を底面に設けたことによって、氷
片より密度が高いため底面にある水から優先的に蓄熱槽
外に放出することができるため、蓄熱槽から取り出した
水への氷片の混入を抑えることができ、氷片融解のため
に予熱熱交換器に必要とされる熱交換能力を小さくする
ことができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、特に、請求項1
に記載の水回路の予熱熱交換器上流にフィルターを設置
したことによって、蓄熱槽から取り出した水に含まれる
ある大きさ以上の氷片を、予熱熱交換器に通す前に物理
的に除去することができ、氷片融解のために予熱熱交換
器に必要とされる熱交換能力を小さくすることができ
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、特に、請求項4
に記載のフィルターにフィルターを加熱する加熱手段を
設けたことによって、フィルターで捕獲した氷片を融解
することができ、氷片の堆積による、フィルターの目詰
まりを防止することができる。
【0013】請求項6に記載の発明は、特に、請求項5
に記載のフィルターを前記ヒートポンプ回路の冷媒によ
って加熱する構成としたことによって、装置全体として
の熱損失を伴うことなくフィルターで捕獲した氷片を融
解することができ、フィルターの目詰まりを防止するこ
とができる。
【0014】請求項7に記載の発明は、特に、請求項6
に記載のフィルターを予熱熱交換器に組み込んだことに
よって、冷媒回路を簡単にし、かつ機器をコンパクトに
することができる。
【0015】請求項8に記載の発明は、特に、請求項4
に記載のフィルターを蓄熱槽内の蓄熱槽出口上流に設け
たことによって、蓄熱槽の外への氷片の流出を抑えるこ
とができる。
【0016】請求項9に記載の発明は、特に、請求項8
に記載のフィルターを蓄熱槽出口の面積より開口面積の
大きいものとしたことによって、フィルターでの圧力損
失を小さくすることができる。
【0017】請求項10に記載の発明は、特に、予熱熱
交換器を積層式熱交換器としたことによって、熱交換器
内部の水経路における温度分布の差を小さくすることが
できるため、水に含まれる氷片を確実に融解することが
できる。
【0018】請求項11に記載の発明は、特に、製氷熱
交換器を積層式熱交換器としたことによって、冷媒と水
の温度差を小さくすることができるため、冷媒の温度を
下げることなく効率よく水を過冷却することができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける氷蓄熱装置を模式的に示したものである。図1の氷
蓄熱装置は、圧縮機1、放熱器2、予熱熱交換器10、
減圧手段3、製氷熱交換器4が冷媒を二酸化炭素とした
冷媒回路5で順に接続されているヒートポンプ回路と、
蓄熱槽6の水7をポンプ8の動力によって取り出し、フ
ィルター12を通した後、予熱熱交換器10で加熱し、
製氷熱交換器4で過冷却して蓄熱槽6に戻す水回路9か
らなる。フィルター12は予熱熱交換器10内の水回路
9上流に設けられ、予熱熱交換器10の冷媒回路5上流
に組み込まれた加熱手段13によって加熱される構成と
なっている。また、水回路9において、予熱熱交換器1
0をバイパスするバイパス経路14を設けた。そして水
回路9とバイパス経路14の分岐点に設けた経路切替手
段15を、蓄熱槽出口18直後に設けた水温度検知手段
16が検知した温度によって制御する制御手段17を設
けた。
【0021】この構成における動作と作用について以下
に説明する。圧縮機1の動作によって高温高圧の気体と
なった冷媒は、放熱器2で放熱された後、蓄熱槽6から
ポンプ8の動力によって取り出される水7と予熱熱交換
器10で熱交換される。これによって、水7に含まれる
氷片が融解され、冷媒はさらに冷却される。その後、冷
媒は、減圧手段3で減圧され、低温低圧の気液二相の状
態となり製氷熱交換器4によって、予熱熱交換器10を
通った後の水7を過冷却した後、圧縮機1へと戻る。過
冷却された水7は、蓄熱槽6へと戻されて、蓄熱槽6内
で過冷却状態を解除され氷へと変化されて蓄熱が行われ
る。蓄熱槽6から取り出された水7に含まれる氷片を融
解するための熱負荷を冷媒としているため、図5に示
す、従来例における冷房熱負荷のように熱源の存在に関
係なく、常に氷片の融解を行うことができる。
【0022】また、放熱器2と減圧手段3間に予熱熱交
換器10を設けているため、図2のモリエル線図に示す
ように、放熱器2を通った後の冷媒を予熱熱交換器10
でさらに冷却できるので、AからBであった放熱過程が
AからCまでとなり、予熱熱交換器10を設けない場合
に比べて、冷凍サイクルの放熱量を大きくとることがで
きる。よって、EからFであった蒸発過程もDからFま
でとなり、圧縮機1の圧縮仕事を増やすことなく、予熱
熱交換器10で水7を加熱した熱量Qと同じだけ製氷熱
交換器で水7を冷却する熱量を増加させることができる
ため、一旦、予熱熱交換器10で温度上昇した水7を予
熱熱交換器10に通す前の温度まで冷却した後、十分に
過冷却する能力を確保でき、氷蓄熱装置全体としての損
失を伴うことなく、水7中に含まれる氷片を除去するこ
とができる。
【0023】また、一旦、予熱熱交換器10で水7を加
熱しているので、製氷熱交換器4に入る時の水7の温度
が予熱熱交換器10を設けない場合に比べて高くなり、
製氷熱交換器4において水7によって加熱される冷媒の
加熱温度の限界を高くすることができる。また、蓄熱槽
出口18から取り出した水7を予熱熱交換器10で加熱
する前にフィルター12を通すため、ある程度の大きさ
以上の氷片を物理的に除去することができ、予熱熱交換
器に必要とされる熱交換能力を小さくすることができ
る。
【0024】また、加熱手段13によってフィルター1
2を加熱する構成となっており、フィルター12に堆積
する氷片を融解することができるので、フィルター12
の目詰まりを防止することができる。さらに、その熱源
をヒートポンプ回路の冷媒としているため、氷蓄熱装置
全体としての熱損失を伴うことなくフィルター12の目
詰まりを防止することができる。さらに、フィルター1
2、加熱手段13が予熱熱交換器10に組み込まれてい
るため、氷蓄熱装置をコンパクトに実現することができ
る。
【0025】また、水温度検知手段16によって、蓄熱
槽出口18直後における水温度を検知し、その温度が氷
片の混入がないと保証できる設定温度よりも高い場合に
は、制御手段17によって、経路切替手段15をバイパ
ス経路14側に切り替えて、水を予熱熱交換器10に流
さないようにする。蓄熱槽出口18直後での水温度が設
定温度以下の場合には、氷片の混入の可能性があるので
経路切替手段15を予熱熱交換器10側に切り替えて水
を予熱熱交換器10に流すようにする。これによって氷
片の混入がない場合は水7を予熱熱交換器10に通さな
いため、予熱熱交換器10での圧力損失をなくすことが
できるので、ポンプへの負荷を減らすことできる。
【0026】冷媒を、オゾン層破壊係数が0であり、フ
ロンや代替フロンに比べて地球温暖化係数が小さい二酸
化炭素としたので、装置からの冷媒の漏洩が生じても、
環境に及ぼす影響を小さくすることができる。さらに、
毒性や可燃性がないため、安全性の高い装置とすること
ができる。また、冷媒としての二酸化炭素を工場などか
ら排出されるガスから精製されるものを用いることによ
って、大気中への二酸化炭素の排出を抑えることができ
る。
【0027】なお、本実施例の冷媒を二酸化炭素とした
が、冷媒の種類によらず同様の効果が得られる。また、
製氷熱交換器と予熱熱交換器での冷媒と水の流し方をど
ちらも並流となるようにしたが、それぞれ向流となる構
成としても基本的に同様の効果が得られる。しかし、向
流としたほうが水の出口温度を熱交換器での冷媒の入口
温度に近づけることができる。特に、冷媒を二酸化炭素
とした場合、放熱過程は相変化を伴わず、冷媒の入口温
度と出口温度の温度差が大きくなるので、予熱熱交換器
において、向流で流す効果が大きくなる。
【0028】また、本実施例におけるそれぞれの構成は
単独でも実施が可能である。
【0029】(実施例2)図3は本発明の実施例2にお
ける氷蓄熱装置を模式的に示したものである。図3の氷
蓄熱装置は、圧縮機1、放熱器2、予熱熱交換器10、
減圧手段3、製氷熱交換器4が冷媒回路5で順に接続さ
れているヒートポンプ回路と、蓄熱槽6の水7をポンプ
8の動力によって取り出し、予熱熱交換器10で加熱
し、製氷熱交換器4で過冷却して蓄熱槽6に戻す水回路
9からなる。蓄熱槽出口18を蓄熱槽6の底面に設け、
蓄熱槽出口18の直前に、蓄熱槽6の底面と同面積のフ
ィルター12を設けた。また、予熱熱交換器10と製氷
熱交換器4を図4に示す、積層式熱交換器19とした。
【0030】この構成における動作と作用について以下
に説明する。基本的な動作として、放熱器2と減圧手段
の3間に設けられた予熱熱交換器10で冷媒と蓄熱槽6
から取り出した水7を熱交換して、水7に含まれる氷片
を融解するのは実施例1と同じであるが、本実施例で
は、蓄熱槽出口18を蓄熱槽6の底面に設けているた
め、氷片より密度が高い底面にある水7から優先的に蓄
熱槽6外に放出され、蓄熱槽6から取り出した水7へ氷
片の混入を抑えることができる。さらに、フィルター1
2を蓄熱槽出口18の上流に設けているため、蓄熱槽6
の水7に含まれるある程度以上の大きさの氷片が蓄熱槽
6の外に流出することを防止できる。さらに、フィルタ
ー12の開口面積を蓄熱槽出口18の面積より大きくし
ているため、フィルター12での圧力損失を小さくする
ことができ、さらに、蓄熱槽6のフィルター12より上
部から下部にフィルター12を通って流れ込む水の速度
が、蓄熱槽出口18での水の速度より遅くなるため、フ
ィルター12での氷片の吸引力が小さくなる。よって、
フィルター表面に氷片が堆積しにくくなる。
【0031】また、予熱熱交換器10と製氷熱交換器4
を図4に示す積層式熱交換器19としている。積層式熱
交換器19は図4に示すように、トッププレート21か
ら始まり、冷媒プレート22、隔壁プレート23、水プ
レート24、隔壁プレート23、冷媒プレート22……
…エンドプレート55と繰り返して積層して形成され
る。
【0032】トッププレート21は、スリット状の穴で
ある冷媒入口スリット21a、冷媒出口スリット21
b、水入口スリット21cと水出口スリット21dが形
成されている。冷媒プレート22は、スリット状の穴で
ある冷媒流路スリット22a、水通路入口側スリット2
2cと水通路出口側スリット22dが形成されている。
水プレート24は、スリット状の穴である冷媒通路入口
側スリット24a、冷媒通路出口側スリット24b、水
流路スリット24cが形成されている。隔壁プレート2
3は、スリット状の穴である冷媒通路入口側スリット2
3a、冷媒通路出口側スリット23b、水通路入口側ス
リット23cと水通路出口側スリット23dが形成され
ている。
【0033】冷媒プレート22の冷媒流路スリット22
aは、トッププレート21と隔壁プレート23と、ある
いは両面の隔壁プレート23からはさまれることによっ
て冷媒流路を形成する。多層にわたるこの冷媒流路は、
トッププレート21の冷媒通路入口スリット21aから
冷媒プレート22の冷媒流路スリット22a、隔壁プレ
ート23の冷媒通路入口側スリット23aと水プレート
24の冷媒通路入口側スリット24aと貫通しており、
また、トッププレート21の冷媒通路出口スリット21
b、冷媒プレート22の冷媒流路スリット22a、隔壁
プレート23の冷媒通路出口側スリット23bと水プレ
ート24の冷媒通路出口側スリット24bと貫通してい
るので、トッププレート21の冷媒通路入口スリット2
1aを入口とし、各々の冷媒プレート22における冷媒
流路スリット22aに分流して再び合流し、トッププレ
ート21の冷媒通路出口スリット21bを出口とする冷
媒流路を形成する。
【0034】水流路も同様に、トッププレート21の水
通路入口スリット21cを入口とし、各々の水プレート
24における水流路スリット24cに分流して再び合流
し、トッププレート21の水通路出口スリット21dを
出口とする水流路を形成する。順に積層したプレートの
最上面にはトッププレート21、最下面にはエンドプレ
ート25を配し各々のスリットを密閉空間とする。
【0035】積層式熱交換器19の冷媒流路の高さ、お
よび水流路の高さは、冷媒プレート22、および水プレ
ート24の板厚であり、流路の幅は冷媒流路スリット2
2a、水流路スリット24cの幅となる。本実施例で
は、水プレートの厚みを0.1〜2.0mmの範囲とし、
水流路の水の流れが層流となるようにした。一般的に、
層流の熱伝達率は低いとされているが、本発明のように
水流路の高さを0.1〜2.0mmとすると温度境界層が
薄膜化され、伝熱が促進される。つまり、水流路におけ
る伝熱面付近の温度と、水流路の主流の温度との温度差
が小さくなり、冷媒と水の温度差が小さくなる。
【0036】予熱熱交換器10に積層式熱交換器19を
用いることによって、水流路で最も高温となる伝熱面付
近での温度と最も低温となる水の主流での温度の差を小
さくして、水流路の加熱ムラを小さくすることができる
ので、蓄熱槽6から取り出した水7に含まれる氷片を確
実に融解できる。
【0037】また、製氷熱交換器4に積層式熱交換器1
9を用いることによって、水流路において、最も低温と
なるため凍結が起こりやすい伝熱面の温度と、水流路の
主流の温度との温度差を小さくすることができるため、
水流路の主流の温度を下げた時の凍結の危険性を大幅に
少なくすることができる。そして、流れが層流であるた
め、不安定である水の過冷却状態が流れの乱れによって
解除されることがなく、安定して過冷却水を生成する事
ができる。
【0038】なお、本実施例におけるそれぞれの構成は
単独でも実施が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、放熱直
後の冷媒を予熱器の熱源とするので、熱源の存在によら
ず、常に、水に含まれる氷片を融解することができ、ま
た、この時、冷媒がさらに冷却されるため、水を加熱し
た分の熱量だけ冷凍能力を上げることが可能なので、氷
蓄熱装置としての損失を伴わずに水に含まれる氷片を融
解することができる。また、蓄熱槽から取り出した水に
含まれるある大きさ以上の氷片を予熱熱交換器に入る前
に物理的に除去するため、氷片融解のために予熱熱交換
器に必要とされる熱交換能力を小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における氷蓄熱装置の構成図
【図2】同氷蓄熱装置における冷凍サイクルのモリエル
線図
【図3】本発明の実施例2における氷蓄熱装置の構成図
【図4】同氷蓄熱装置における積層式熱交換器の分解斜
視図
【図5】従来の氷蓄熱装置の構成図
【符号の説明】
1 圧縮機 2 放熱器 3 減圧手段 4 製氷熱交換器 5 冷媒回路 6 蓄熱槽 7 水 9 水回路 10 予熱熱交換器 12 フィルター 13 加熱手段 14 バイパス経路 15 経路切替手段 18 蓄熱槽出口 19 積層式熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 吉継 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、放熱器、減圧手段及び製氷熱交
    換器が冷媒回路で順次接続されたヒートポンプ回路と、
    蓄熱槽の水が製氷熱交換器を介して循環する水回路とを
    備えた氷蓄熱装置において、予熱熱交換器を前記放熱器
    と前記減圧手段との間に設け、蓄熱槽の水が前記製氷熱
    交換器を通過する前に前記予熱熱交換器で冷媒と熱交換
    することを特徴とする氷蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 予熱熱交換器をバイパスするバイパス経
    路と、バイパス経路の分岐点に経路切替手段を設けた請
    求項1記載の氷蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 蓄熱槽出口を底面に設けた請求項1また
    は2記載の氷蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 フィルターを水回路の予熱熱交換器上流
    側に設設した請求項1、2または3記載の氷蓄熱装置。
  5. 【請求項5】 フィルターに加熱手段を設けた請求項4
    記載の氷蓄熱装置。
  6. 【請求項6】 フィルターをヒートポンプ回路の冷媒に
    よって加熱する請求項5記載の氷蓄熱装置。
  7. 【請求項7】 フィルターを予熱熱交換器に組み込んだ
    請求項6記載の氷蓄熱装置。
  8. 【請求項8】 フィルターを蓄熱槽内部の蓄熱槽出口上
    流側に設けた請求項4記載の氷蓄熱装置。
  9. 【請求項9】 フィルターを蓄熱槽出口の面積より開口
    面積の大きいものとした請求項8記載の氷蓄熱装置。
  10. 【請求項10】 予熱熱交換器を積層式熱交換器とした
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の氷蓄熱装置。
  11. 【請求項11】 製氷熱交換器を積層式熱交換器とした
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の氷蓄熱装置。
JP2001122419A 2001-04-20 2001-04-20 氷蓄熱装置 Pending JP2002317978A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001122419A JP2002317978A (ja) 2001-04-20 2001-04-20 氷蓄熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001122419A JP2002317978A (ja) 2001-04-20 2001-04-20 氷蓄熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002317978A true JP2002317978A (ja) 2002-10-31

Family

ID=18972128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001122419A Pending JP2002317978A (ja) 2001-04-20 2001-04-20 氷蓄熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002317978A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025413A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Science Kk 水熱源式ヒートポンプ
WO2015008452A1 (ja) * 2013-07-17 2015-01-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍装置
WO2016103725A1 (ja) * 2014-12-26 2016-06-30 ダイキン工業株式会社 蓄熱式空気調和機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025413A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Science Kk 水熱源式ヒートポンプ
WO2015008452A1 (ja) * 2013-07-17 2015-01-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍装置
JP5935232B2 (ja) * 2013-07-17 2016-06-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷凍装置
US10544968B2 (en) 2013-07-17 2020-01-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Refrigeration device
WO2016103725A1 (ja) * 2014-12-26 2016-06-30 ダイキン工業株式会社 蓄熱式空気調和機
JP2016125667A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 ダイキン工業株式会社 蓄熱式空気調和機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6094925A (en) Crossover warm liquid defrost refrigeration system
US8713951B2 (en) Air conditioning apparatus
KR940003733B1 (ko) 냉매를 사용한 가열냉각방법 및 장치
US20120227429A1 (en) Cooling system
JPS6017662A (ja) 冷凍回路及びその運転方法
JPH085185A (ja) 冷凍サイクルシステム
JPWO2006051617A1 (ja) Co2を冷媒としたヒートポンプ及びその運転方法
JP2006017427A (ja) 冷却システム
JP6832939B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2018165104A (ja) 車室内の熱管理システム
JPH10267494A (ja) 冷却装置
US6378323B1 (en) Reversible heat pump with sub-cooling receiver
JP2002317978A (ja) 氷蓄熱装置
JP2001330280A (ja) 氷蓄熱装置
JP2000249420A (ja) 氷蓄熱装置及び氷蓄熱式冷凍装置
JP4334818B2 (ja) 冷却装置
TWI432682B (zh) 使用過冷卻水之製冰及空調系統
KR100528292B1 (ko) 히트펌프식 공기조화기
JP2006220332A (ja) 複合型空気調和装置
JP2003232554A (ja) 空気調和機
JP2008215717A (ja) 熱搬送装置
JP2006220335A (ja) 複合型空気調和装置
JP2824353B2 (ja) 過冷却製氷システム
JP2001324179A (ja) 過冷却水生成装置
KR20020002777A (ko) 과포화냉매 바이패스 기능을 가진 열교환기