JP2002317708A - 燃料蒸気制御構造 - Google Patents

燃料蒸気制御構造

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JP2002317708A JP2001122404A JP2001122404A JP2002317708A JP 2002317708 A JP2002317708 A JP 2002317708A JP 2001122404 A JP2001122404 A JP 2001122404A JP 2001122404 A JP2001122404 A JP 2001122404A JP 2002317708 A JP2002317708 A JP 2002317708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの増大を抑制できると共に、給
油時と、走行時との圧力損失を切り替えることが出来る
燃料蒸気制御構造を提供する。 【解決手段】 燃料タンク16に配設されるベントカッ
トバルブ18,ロールオーバーバルブ19から燃料タン
ク16内の燃料蒸気を燃料タンク16外のキャニスタ1
0へ導く燃料蒸気導通路24と、燃料の給油・非給油を
検知するシャッタ装置23と、シャッタ装置23の検知
結果に基づいて、給油時の燃料蒸気導通路24の圧力損
失と非給油時の燃料蒸気導通路24の圧力損失とを切り
替える圧力損失切換弁21とを有し、圧力損失切換弁2
1では、シャッタ装置23で燃料の給油を検知した際
に、圧力損失を低減させるように構成された燃料蒸気制
御構造である。ベントカットバルブ18、ロールオーバ
ーバルブ19、圧力損失切換弁21、燃料蒸気導通路2
4を、燃料タンク16内に配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の燃料タ
ンクに用いられる燃料蒸気制御構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車などの車両では、図4に示
す特開平6−183271号公報に記載されているよう
な燃料タンク1の燃料蒸気制御構造が知られている。
【0003】この燃料タンク1には、燃料の給油口2か
ら燃料タンク1内へ燃料を導くフィラーチューブ3が設
けられている。
【0004】このフィラーチューブ3の先端3a近傍に
は、ベントカットバルブ8が設けられている。
【0005】このベントカットバルブ8は、前記燃料タ
ンク1の上壁部1aに配設されるエバポカットバルブ4
から延設される燃料蒸気導通路としてのエバポチューブ
5及び、先端に液面規制バルブ6を設けたベントチュー
ブ7とが接続されると共に、導出チューブ9を介して、
蒸発燃料を吸着するキャニスタ10が接続されている。
【0006】そして、このベントカットバルブ8は、燃
料タンク1内の圧力が、一定圧力を越えた場合に開放さ
れるチェックバルブ11を有すると共に、給油時には、
給油ガン12のノズル先端12aの挿入によって開動作
するシャッタ13が、ロッド14を押圧することにより
開閉動作を行うバルブ本体15によって、前記ベントチ
ューブ7と導出チューブ9とが連通されるように構成さ
れている。
【0007】次に、この従来の燃料蒸気制御構造の作用
について説明する。
【0008】この従来の燃料蒸気制御構造では、車両走
行時、前記チェックバルブ11が閉塞されると共に、前
記バルブ本体15も閉塞されているので、前記導出チュ
ーブ9方向への圧力損失は高く、燃料タンク1内の圧力
は高めに保持されて、燃料蒸気の発生は抑制される。
【0009】ここで、燃料タンク1内の燃料蒸気が増大
して、前記チェックバルブ11の開弁圧を越えると、こ
のチェックバルブ11が開弁して燃料タンク1内の燃料
蒸気は、エバポチューブ5、ベントカットバルブ8、導
出チューブ9から前記キャニスタ10に送られるため、
燃料タンク1内は、一定の圧力に保持される。
【0010】また、給油時において、給油ガン12のノ
ズル先端12aの挿入によって、前記シャッタ13が、
開動作することにより、ロッド14が押圧される。
【0011】このロッド14の押圧により前記バルブ本
体15が開動作を行い、前記ベントチューブ7と導出チ
ューブ9とが連通される。
【0012】このため、導出チューブ9方向への圧力損
失が低減して、燃料タンク1内の燃料液面上昇に伴い発
生する濃度の高い燃料蒸気は、前記ベントチューブ7か
ら導出チューブ9を経てキャニスタ10に導出されて吸
着される。
【0013】そして、燃料タンク1内の燃料液面が、前
記液面規制バルブ6に到達すると、ベントチューブ7が
閉じて、フィラーチューブ3内を燃料液面が上昇して、
給油ガン12をオートストップさせる。
【0014】なお、他のこの種の燃料蒸気制御構造とし
ては、米国特許4,714,172等のようなものが知
られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の燃料蒸気制御構造では、フィラーチューブ3
の先端3a近傍に、ベントカットバルブ8が設けられて
いるので、前記エバポチューブ5、ベントチューブ7
は、燃料タンク1の上面部1aから燃料タンク1外側を
通り、前記フィラーチューブ3の先端3a近傍まで、配
管しなければならず、レイアウトが複雑となるので、製
造コストの増大を抑制することが困難であるといった問
題があった。
【0016】また、ベントカットバルブ8が、フィラー
チューブ3の先端3a近傍に露出して設けられているの
で、燃料蒸気が、このベントカットバルブ8周囲から漏
れる虞もあった。
【0017】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、製造コストの増大を抑制できると共に、給油時
と、走行時との圧力損失を切り替えることが出来る燃料
蒸気制御構造を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、燃料の給油口から
燃料タンク内へ燃料を導くフィラーチューブと、前記燃
料タンクに配設される複数の弁装置から燃料タンク内の
燃料蒸気を該燃料タンク外のキャニスタへ導く燃料蒸気
導通路と、燃料の給油・非給油を検知する給油検知手段
と、該給油検知手段の検知結果に基づいて、給油時と非
給油時との前記燃料蒸気導通路の圧力損失の大きさを切
り替える圧力損失切換弁とを有し、該圧力損失切換弁で
は、前記給油検知手段で燃料の給油を検知した際に、圧
力損失を低減させるように構成された燃料蒸気制御構造
において、前記複数の弁装置を前記燃料タンク内に配設
すると共に、前記圧力損失切換弁を前記燃料タンク内に
配設し、前記複数の弁装置と前記圧力損失切換弁との間
の燃料蒸気導通路を前記燃料タンク内に配設してなる燃
料蒸気制御構造を特徴としている。
【0019】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記燃料タンク内に配設された前記複数の弁装置
と前記燃料タンク内に配設された前記圧力損失切換弁と
が、前記燃料蒸気導通路によって、前記燃料タンク内で
配管接続されている。
【0020】このため、レイアウトを簡略化出来、製造
コストの増大を抑制できる。
【0021】また、前記圧力損失切換弁が、前記燃料タ
ンク内に設けられているので、燃料蒸気が、この圧力損
失切換弁周囲から漏れても、燃料タンク外部に漏れる虞
がない。
【0022】更に、従来、フィラーチューブの先端開口
近傍まで延設されていたエバポチューブを廃止出来、更
にレイアウトを簡略化できる。
【0023】そして、請求項2に記載されたものでは、
前記給油検知手段は、前記フィラーチューブの燃料出口
に配設されて給油燃料の流動圧力によって開閉されるシ
ャッタ装置であると共に、前記圧力損失切換弁は、前記
フィラーチューブの燃料出口近傍に配設されて前記シャ
ッタ装置の開閉により切替作動するバルブを有する請求
項1記載の燃料蒸気制御構造を特徴としている。
【0024】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記圧力損失切換弁のバルブが、前記シャッタ装
置の開閉により切替作動するので、簡易な構造で確実に
作動させることが出来て、製造コストの増大を更に抑制
できる。
【0025】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図示例と共に説明する。なお、前記従
来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付し
て説明する。
【0026】図1及び図2は、この発明の実施の形態1
の循環ライン構造を示すものである。
【0027】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の循環ライン構造では、自動車の車体に設けられた燃
料タンク16からは、燃料の給油に用いられて燃料タン
ク16内へ燃料を導くフィラーチューブ17が、先端開
口17bを給油口2に臨ませて車両側方に向けて突設さ
れている。
【0028】このフィラーチューブ17の前記燃料タン
ク16内に位置する出口部17a近傍には、燃料蒸気導
通路としてのエバポチューブ20が接続される圧力損失
切換弁21が設けられている。
【0029】この圧力損失切替弁21には、前記燃料タ
ンク16の上面部16aで、この燃料タンク16の内部
に配設される弁装置としてのベントカットバルブ18及
びロールオーバーバルブ19から燃料タンク16内の燃
料蒸気を、この燃料タンク16外のキャニスタ10へ導
く燃料蒸気導通路としてのエバポチューブ20が接続さ
れている。
【0030】この圧力損失切換弁21の内部は、隔壁2
1cを介在させて、第1室21aと第2室21bとに主
に隔成されている。
【0031】このうち、前記第1室21aには、バルブ
側接続口部21dが設けられている。 このバルブ側接
続口部21dは、前記ベントカットバルブ18及びロー
ルオーバーバルブ19から導かれた燃料蒸気を導通する
燃料蒸気導通路24の一端が接続されるように構成され
ている。
【0032】また、前記第2室21bには、前記エバポ
チューブ20の一端が接続されるキャニスタ側接続口部
21eが設けられている。
【0033】更に、前記隔壁21cには、5.5〜6φ
の径を有する大径オリフィス21fと、約2.8φの径
を有する小径オリフィス21gが形成されていて、前記
第1室21aと第2室21bとを連通するように構成さ
れている。
【0034】このうち、前記大径オリフィス21fに
は、この大径オリフィス21f開口周縁をシールする略
円板状のフランジ部21iと、この大径オリフィス21
f及び第1室21aの底壁部21pに形成された突出孔
21kとに摺動可能に挿通される棒状のロッド部21j
とを一体に設けたバルブ21hが、前記第2室21b側
から挿通されている。
【0035】そして、前記フランジ部21iの周縁が、
この大径オリフィス21f開口周縁に近接、離間するよ
うに、ロッド部21j延設方向に沿って、このバルブ2
1hを移動可能としている。
【0036】このバルブ21hのロッド部21jの先端
21mは、前記フランジ部21iの周縁が、この大径オ
リフィス21f開口周縁に、近接して当接された状態
で、前記突出孔21から所定量突出されると共に、バネ
部材21nによって前記大径オリフィス21f開口周縁
を前記フランジ部21iがシールする方向に付勢されて
いる。
【0037】また、この出口部17a近傍には、出口部
17aの外周縁に外嵌されて略円筒形状を呈するキャッ
プ部材22が設けられている。
【0038】このキャップ部材22には、ヒンジ部23
aを介して、出口部17a開口を開閉塞可能とするよう
に揺動可能に軸支されたシャッタドア23bを有する給
油検知手段としてのシャッタ装置23が設けられてい
る。
【0039】このシャッタ装置23のシャッタドア23
bには、このシャッタドア23bと共に揺動する板バネ
部材23cが設けられている。
【0040】この板バネ部材23cは、主に、前記シャ
ッタドア23bに当接するドア当接面部23dと、この
シャッタドア23bの開放方向への揺動によって前記ロ
ッド部21jの先端21mに当接されて押圧するロッド
当接面部23eとから主に構成されている。
【0041】そして、前記圧力損失切換弁21では、前
記シャッタ装置23の検知結果に基づいて、給油時の前
記燃料蒸気導通路24の圧力損失と非給油時の前記燃料
蒸気導通路24の圧力損失とが、前記バルブ21hの摺
動移動によって切り替えられるように構成されている。
【0042】すなわち、この実施の形態1では、前記シ
ャッタドア23bが、燃料の給油によって、開放された
ことを検知すると、前記バルブ21hが、前記バネ部材
21nの付勢力に抗して、前記フランジ部21iを、前
記大径オリフィス21fの周縁から離間される方向に摺
動移動して、前記大径オリフィス21fを開放させるこ
とにより、圧力損失が低減されるように構成されてい
る。
【0043】また、前記燃料蒸気導通路24は、前記ベ
ントカットバルブ18とロールオーバーバルブ19との
間で、前記燃料タンク16の上面部16aに沿って内側
に配管される第1燃料蒸気導通路24aと、前記ロール
オーバーバルブ19と前記圧力損失切換弁21との間
で、前記燃料タンク16内に配管される第2燃料蒸気導
通路24bとによって主に構成されている。
【0044】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0045】この実施の形態1では、走行時、前記圧力
損失切換弁21のバルブ21hは、前記バネ部材21n
の付勢力によって、大径オリフィス21f周縁にフラン
ジ部21iを当接させることにより、この大径オリフィ
ス21fを閉塞している。
【0046】このため、前記第1室21aと第2室21
bとの間の燃料蒸気の連通は、前記小径オリフィス21
gによって行われて、燃料蒸気導通路24からエバポチ
ューブ20にかけての圧力損失を大きくしている。
【0047】燃料タンク16内の燃料蒸気は、ベントカ
ットバルブ18、燃料蒸気導通路24から前記エバポチ
ューブ20を介してキャニスタ10に送られるため、燃
料タンク16内は、一定の圧力に保持される。
【0048】このため、車両走行時に燃料タンク16の
内圧を高めに保つことが出来る。
【0049】また、給油時には、前記フィラーチューブ
17の先端開口17bから給油ノズルが挿入されて、燃
料がこのフィラーチューブ17内へ流し込まれると、燃
料の動圧により前記シャッタドア23bが、前記ヒンジ
部23aを回動中心として開放方向に回動する。
【0050】前記板バネ部材23cは、このシャッタド
ア23bと共に回動して、前記バルブ21hの先端21
mに前記ロッド当接面部23eを当接させて、このバル
ブ21hを前記バネ部材21nの付勢力に抗して摺動移
動させる。
【0051】このため、バルブ21hのフランジ部21
iは、前記大径オリフィス21fの周縁から離間して、
この大径オリフィス24fが開放され、前記第1室21
aと第2室21bとの間は、前記小径オリフィス21g
による連通に加えて、この大径オリフィス21fによっ
ても連通されて、燃料蒸気導通路24からエバポチュー
ブ20にかけての圧力損失を小さくすることができる。
【0052】従って、給油時には、前記燃料タンク16
内で発生した燃料蒸気を、前記燃料蒸気導通路24から
エバポチューブ20を介して前記キャニスタ10に排出
し、燃料タンク16内部の圧力と、前記フィラーチュー
ブ17との差圧を減少させて、円滑に給油を行うことが
できる。
【0053】この実施の形態1では、前記燃料タンク1
6内に配設された前記ベントカットバルブ18及びロー
ルオーバーバルブ19と、この燃料タンク16内に配設
された前記圧力損失切換弁21とが、前記燃料蒸気導通
路24によって、燃料タンク16内で配管接続されてい
る。
【0054】このため、レイアウトを簡略化出来、製造
コストの増大を抑制できる。
【0055】また、前記圧力損失切換弁21が、前記燃
料タンク16内に設けられているので、燃料蒸気が、こ
の圧力損失切換弁21周囲から漏れても、燃料タンク1
6外部に漏れる虞がない。
【0056】そして、前記圧力損失切換弁21のバルブ
21hが、前記シャッタ装置23のシャッタドア23b
の開閉により切替作動するので、簡易な構造で確実に作
動させることが出来て、この点においても製造コストの
増大を更に抑制できる。
【0057】
【実施の形態2】図3は、この発明の実施の形態2の燃
料蒸気制御構造を示すものである。なお、前記実施の形
態1と同一乃至均等な部分については同一符号を付して
説明する。
【0058】この実施の形態2の燃料蒸気制御構造で
は、燃料の給油.非給油を検知する給油検知手段として
のスライド部材25が、前記圧力損失切換弁121を一
体に設けたキャップ部材122内に、前記フィラーチュ
ーブ17延設方向に沿ってスライド移動可能に内装され
ている。
【0059】このスライド部材25は、フィラーチュー
ブ17内に流入した燃料を受け止める凹部26に開口部
27が形成されると共に、底面部25aがキャップ部材
122の底面部122aとの間に介挿されたバネ部材2
8が当接されている。
【0060】そして、燃料非給油時には、このバネ部材
28に付勢されて、図3中実線で示す位置に留まると共
に、燃料給油時には、流入する燃料に押圧されて、前記
バネ部材28の付勢力に抗して図3中二点鎖線で示す位
置まで移動することにより、前記キャップ部材122に
形成された開口部122bと、この開口部27とが連通
して、前記フィラーチューブ17内の燃料を、燃料タン
ク16内に流下させるように構成されている。
【0061】そして、このスライド部材25には、前記
ロッド部21jの先端21mに摺接して、前記スライド
部材25の図3中二点鎖線に示す位置への移動によっ
て、このバルブ21hをバネ部材21mの付勢力に抗し
て、図3中二点鎖線に示す方向に向けて移動させる斜面
部29が設けられている。
【0062】次に、この実施の形態2の作用について説
明する。
【0063】この実施の形態2では、走行時、前記圧力
損失切換弁121のバルブ21hは、前記バネ部材21
nの付勢力によって、大径オリフィス21f周縁にフラ
ンジ部21iを当接させることにより、この大径オリフ
ィス21fを閉塞している。
【0064】このため、前記第1室21aと第2室21
bとの間の燃料蒸気の連通は、前記小径オリフィス21
gによって行われて、燃料蒸気導通路24からエバポチ
ューブ20にかけての圧力損失を大きくしている。
【0065】燃料タンク16内の燃料蒸気は、図示省略
のベントカットバルブ18、燃料蒸気導通路24から前
記エバポチューブ20を介して、図示省略の前記キャニ
スタ10に送られるため、燃料タンク16内は、一定の
圧力に保持される。
【0066】このため、車両走行時に燃料タンク16の
内圧を高めに保つことが出来る。
【0067】また、給油時には、前記フィラーチューブ
17の図示省略の先端開口17bから給油ノズルが挿入
されて、燃料がこのフィラーチューブ17内へ流し込ま
れると、燃料の動圧により前記スライド部材25が、前
記バネ部材28の付勢力に抗してスライド移動し、開口
部27を前記キャップ部材122に形成された開口部1
22bに対向させて燃料タンク16内への燃料の流下を
許容する。
【0068】この際、前記スライド部材25の斜面部2
9は、前記バルブ21hの先端21mを押圧して、この
バルブ21hを前記バネ部材21nの付勢力に抗して摺
動移動させる。
【0069】このため、バルブ21hのフランジ部21
iは、前記大径オリフィス21fの周縁から離間して、
この大径オリフィス24fが開放され、前記第1室21
aと第2室21bとの間は、前記小径オリフィス21g
による連通に加えて、この大径オリフィス24fによっ
ても連通されて、燃料蒸気導通路24からエバポチュー
ブ20にかけての圧力損失を小さくすることができる。
【0070】従って、給油時には、前記燃料タンク16
内で発生した燃料蒸気を、前記燃料蒸気導通路24から
エバポチューブ20を介して前記キャニスタ10に排出
し、燃料タンク16内部の圧力と、前記フィラーチュー
ブ17との差圧を減少させて、円滑に給油を行うことが
できる。
【0071】他の構成、及び作用効果については、前記
実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の燃料蒸気制御構造を示
し、全体の構成を説明する模式図である。
【図2】実施の形態1の燃料蒸気制御構造で、シャッタ
装置の要部の構成を説明する拡大断面図である。
【図3】実施の形態2の燃料蒸気制御構造を示し、図2
に示す位置に相当する要部の拡大断面図である。
【図4】従来例の燃料蒸気制御構造を示し、全体の構成
を説明する模式図である。
【符号の説明】
2 給油口 10 キャニスタ 16 燃料タンク 17 フィラーチューブ 複数の弁装置 18 ベントカットバルブ 19 ロールオーバーバルブ 20 エバポチューブ(燃料蒸気導通路) 21,121 圧力損失切換弁 23 シャッタ装置(給油検知手段) 24 燃料蒸気導通路 25 スライド部材(給油検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 37/20 F16K 24/04 W F16K 24/04 B60K 15/02 L Fターム(参考) 3D038 CA26 CB01 CC02 CC05 CC13 CD14 3G044 BA30 BA40 CA17 FA24 GA01 GA09 GA10 GA21 3H055 AA01 CC07 CC20 GG02 GG04 GG27 JJ18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料の給油口から燃料タンク内へ燃料を導
    くフィラーチューブと、前記燃料タンクに配設される複
    数の弁装置から燃料タンク内の燃料蒸気を該燃料タンク
    外のキャニスタへ導く燃料蒸気導通路と、燃料の給油・
    非給油を検知する給油検知手段と、該給油検知手段の検
    知結果に基づいて、給油時と非給油時との前記燃料蒸気
    導通路の圧力損失の大きさを切り替える圧力損失切換弁
    とを有し、該圧力損失切換弁では、前記給油検知手段で
    燃料の給油を検知した際に、圧力損失を低減させるよう
    に構成された燃料蒸気制御構造において、 前記複数の弁装置を前記燃料タンク内に配設すると共
    に、前記圧力損失切換弁を前記燃料タンク内に配設し、
    前記複数の弁装置と前記圧力損失切換弁との間の燃料蒸
    気導通路を前記燃料タンク内に配設してなることを特徴
    とする燃料蒸気制御構造。
  2. 【請求項2】前記給油検知手段は、前記フィラーチュー
    ブの燃料出口に配設されて給油燃料の流動圧力によって
    開閉されるシャッタ装置であると共に、前記圧力損失切
    換弁は、前記フィラーチューブの燃料出口近傍に配設さ
    れて前記シャッタ装置の開閉により切替作動するバルブ
    を有することを特徴とする請求項1記載の燃料蒸気制御
    構造。
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