JP2002317675A - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JP2002317675A JP2001122060A JP2001122060A JP2002317675A JP 2002317675 A JP2002317675 A JP 2002317675A JP 2001122060 A JP2001122060 A JP 2001122060A JP 2001122060 A JP2001122060 A JP 2001122060A JP 2002317675 A JP2002317675 A JP 2002317675A
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1444Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
    • F02D41/1454Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
    • F02D41/1456Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio with sensor output signal being linear or quasi-linear with the concentration of oxygen

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の空燃比制御装置において、コスト
を増加させることなく気筒別の空燃比を高精度に検出し
て制御可能とする。 【解決手段】 リニアA/Fセンサ22のLAFS出力に基
づいて空燃比の平均値LAFSAVを算出し、LAFS出力の瞬時
値と平均値LAFSAVとの偏差LAFSDを算出し、各気筒ごと
の排気期間として設定された積算範囲R1,R3,R
4,R2における偏差積算平均値LAFSDAを求めること
で、全ての気筒の平均空燃比と各気筒別の空燃比との偏
差を求め、偏差積算平均値LAFSDAが最大の気筒に対して
偏差最大気筒空燃比補正係数kcylを更新して燃料噴射量
を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気通路の検出空
燃比に基づいて空燃比を目標空燃比にフィードバック制
御する内燃機関の空燃比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の空燃比制御装置は、
複数の気筒に応じて設けられた各排気管の合流部に排気
センサを設け、この排気センサの検出結果に基づいて燃
料噴射量を制御し、空燃比が目標空燃比となるようにフ
ィードバック制御している。ところが、各気筒ごとに排
出される排気ガスは、吸気量や燃料量等のばらつきによ
り空燃比が異なることがあり、上述した空燃比制御装置
では、高精度の空燃比制御が困難となってしまう。この
場合、各気筒ごとに排気センサを設け、各排気センサの
検出結果に基づいて気筒別に燃料噴射量を制御すればよ
いが、排気センサの数が増加してコスト高を招いてしま
う。
【0003】そこで、各気筒ごとに排気センサを設けず
に、各気筒別の空燃比制御を可能としたものが、例え
ば、特公平4−8616号公報等に開示されている。
【0004】特公平4−8616号公報には、気筒別に
空燃比検出値を取り込み、全気筒の空燃比検出値のうち
の最大値と全気筒の平均値の偏差が所定値以上のとき
は、最大値を持つ気筒に対する燃料噴射量を減少させる
べく当該気筒の空燃比補正値を補正することにより、各
気筒間のばらつきを減少させるようにした「内燃機関の
気筒別空燃比制御装置」が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の「内燃機関の気筒別空燃比制御装置」にあっては、
各気筒の空燃比検出に当たって、エンジン回転数に応じ
た特定クランク角での空燃比検出値しか使用していた
め、特定クランク角のみの1回の検出値に頼って気筒別
の検出を行うことになる。従って、気筒別の空燃比検出
値が不正確になりやすく結果的に各気筒間のばらつきを
十分に解消できない虞があり、改良の余地があった。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、コストを増加させることなく気筒別の空燃比を
高精度に検出して制御可能とした内燃機関の空燃比制御
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明では、排気通路に設けられた空燃比検出手段
を有し、この空燃比検出手段の検出出力に基づいて空燃
比を目標空燃比にフィードバック制御する内燃機関の空
燃比制御装置において、平均空燃比算出手段により、空
燃比検出手段の検出出力に基づいて平均空燃比を算出
し、気筒別タイミング判定手段により、空燃比検出手段
の検出出力が各気筒の排気に対応する期間を判定し、気
筒別偏差平均算出手段により、気筒別タイミング判定手
段が判定した期間において空燃比検出手段の出力を複数
回検出し気筒別に平均空燃比との偏差の平均を算出し、
補正制御手段により、偏差の平均が最大の気筒に対して
偏差が減少する方向に空燃比制御量を補正するようにし
ている。
【0008】従って、気筒別空燃比検出手段が検出する
気筒別の空燃比は他の気筒の排気が混在した状態の空燃
比であるが、全ての気筒の排気が影響する平均空燃比と
の偏差を用い、偏差の平均が最大の気筒に対して空燃比
を補正することで、排気状態の影響による空燃比の段差
を比較的正確に検出した状態で、各気筒の空燃比制御量
を適正に制御できる。
【0009】そして、気筒別偏差平均算出手段は、期間
において所定の演算周期毎に空燃比検出手段の出力と平
均空燃比との偏差を積算して積算回数で除すことで気筒
別偏差平均を算出するようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0011】図1に本発明の一実施例形態に係る内燃機
関の空燃比制御装置を表す概略構成、図2に本実施形態
の内燃機関の空燃比制御装置による制御のフローチャー
ト、図3に各気筒の検出期間に対応する空燃比を表すグ
ラフ、図4にリニアA/Fセンサの出力電圧と空燃比と
の関係を表すグラフを示す。
【0012】本実施形態の内燃機関の空燃比制御装置
は、図1に示すように、4気筒エンジンに適用したもの
であって、エンジン11には各気筒(燃焼室)に対応し
て吸気ポート及び排気ポートが設けられており、図示し
ない吸気バルブ及び排気バルブにより開閉自在となって
いる。上流部にエアクリーナ12が装着された吸気管1
3の下流側は、サージタンク14を介して吸気マニホー
ルド15に連結され、この吸気マニホールド15に形成
された4つのマニホールド部がエンジン11の各吸気ポ
ートに連結されている。そして、この吸気管13の上流
側にはエアフローセンサ16が装着されると共に、スロ
ットルバルブ17及びスロットル開度センサ18が設け
られている。また、吸気マニホールド15の各マニホー
ルド部には、燃料を噴射するインジェクタ19がそれぞ
れ設けられている。
【0013】一方、排気通路としての排気管20上流側
には排気マニホールド21が連結され、この排気マニホ
ールド21に形成された4つのマニホールド部がエンジ
ン11の各排気ポートに連結されている。そして、この
排気管20の上流部、つまり、排気マニホールド21の
マニホールド部が合流した下流側には空燃比検出手段と
してのリニアA/Fセンサ22が装着され、この排気管
20の下流部には触媒23が装着されている。リニアA
/Fセンサ22の装着位置としては、排気マニホールド
21の合流部近傍もしくはその下流であればどこでもよ
い。また、エンジン11には各気筒のクランク位置を検
出するクランク角センサ24が設けられている。
【0014】また、車両には制御装置としての電子制御
ユニット(ECU)25が設けられ、このECU25に
は、入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶
を行う記憶装置、中央処理装置及びタイマやカウンタ類
が具備されており、このECU25によってエンジン1
1の総合的な制御が実施される。即ち、前述した各種セ
ンサ類16,18,22,24の検出情報等がECU2
5に入力され、ECU25は各種センサ類の検出情報に
基づいて、燃料噴射量や点火時期等を決定し、インジェ
クタ19等を駆動制御する。
【0015】ところで、このように構成されたエンジン
11における空燃比制御にて、ECU25はリニアA/
Fセンサ22の検出出力に基づいて空燃比を目標空燃比
にフィードバック制御するようにしている。ところが、
エンジン11の各気筒(排気マニホールド21の各マニ
ホールド部)ごとに排出される排気ガスは、吸気マニホ
ールド15の各マニホールド部に流入する空気量やイン
ジェクタ19からの燃料噴射量等のばらつきにより空燃
比が異なる場合がある。そのため、排気マニホールド2
1より下流側の排気管20に設けられたリニアA/Fセ
ンサ22によりここを流通する排気ガスの濃度を検出
し、この検出結果に基づいて吸気マニホールド15の各
マニホールド部に噴射される燃料量を単純に決定して
も、高精度な空燃比制御は困難となる。
【0016】そこで、本実施形態の内燃機関の空燃比制
御装置にあっては、リニアA/Fセンサ22の検出出力
に基づいて平均空燃比を算出(平均空燃比算出手段)す
ると共に、リニアA/Fセンサ22の検出出力が各気筒
の排気に対応してその気筒の排気の影響が最も支配的と
思われる期間を判定(気筒別タイミング判定手段)し、
この期間におけるリニアA/Fセンサ22の検出出力に
基づいて気筒別の空燃比を検出(気筒別空燃比検出手
段)し、気筒別タイミング判定手段が判定した期間にお
いてリニアA/Fセンサ22の検出出力を複数回検出し
気筒別に平均空燃比との偏差の平均を算出し(気筒別偏
差平均算出手段)、偏差の平均が最大の気筒に対して偏
差が減少する方向に空燃比制御量を補正(補正制御手
段)するようにしている。
【0017】なお、各気筒の排気に対応する期間の判定
は、図3に示すように、クランク角センサ24の検出信
号SGTとカムの回転位置信号(図示略)に基づいて行
う。即ち、#1気筒圧縮TDC位置を基準とし、#1気
筒の偏差積算開始クランク角をRA、偏差積算クランク
角幅をRWとすると、#1気筒の排気期間(積算範囲)
R1が設定される。そして、この#1気筒の排気期間R
1に、180°ずつ加えていくことで、#3、#4、#
2気筒積算範囲R3,R4,R2が設定される。例え
ば、図中右端の#1気筒圧縮TDC位置を基準として、
#1気筒の偏差積算開始クランク角RAが890°BT
DC、偏差積算クランク角幅RWを150°であったと
すると、 #1気筒の排気期間R1=890〜740°BTDC #3気筒の排気期間R3=710〜560°BTDC #4気筒の排気期間R4=530〜380°BTDC #2気筒の排気期間R2=350〜200°BTDC となる。
【0018】ここで、本実施形態の内燃機関の空燃比制
御装置による偏差の平均が最大の気筒に対しての空燃比
制御(偏差最大気筒空燃比制御)について、図2のフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0019】まず、ステップS0において、ECU25
がリニアA/Fセンサ22のLAFS出力信号(電圧)を所
定時間間隔でサンプリングする。この場合、サンプリン
グ間隔は各気筒の積算範囲R1〜R4ごとに複数回のサ
ンプリングが行われる間隔となっている。ステップS1
で排気ガス圧力による補正を行い、ステップS2でリニ
アA/Fセンサ22のLAFS出力信号(電圧)を図4に示
したマップに基づいて空燃比に相当する値に変換する
(マップA/F変換)。これは、図4に示すように、リ
ニアA/Fセンサ22のLAFS出力信号に対して空燃比は
一定には変化せず、ストイキ近傍を挟んで傾きが変化す
る。このため、リニアA/Fセンサ22のLAFS出力信号
を図4に示したマップに基づいて空燃比に相当する値に
変換した後に、以降の制御に用いている。従って、以下
に示した値は空燃比に相当して変換した値となってお
り、リニアA/Fセンサ22の検出出力と記載されてい
るものは、図4に示したマップに基づいて変換された空
燃比相当の値である。仮に、空燃比に変換しなかった場
合は、図4に示すように、LAFS出力信号(電圧)と空燃
比が線形でないことから、制御上発散するおそれがあ
る。
【0020】そして、ステップS3にて、偏差最大気筒
空燃比補正制御の条件が成立しているかどうかを判定す
る。この偏差最大気筒空燃比補正制御の条件とは、スト
イキフィードバック運転中であること、エンジン11の
冷却水温が所定温度以上であること、加減速運転中では
なく定常運転中であることである。なお、このストイキ
フィードバック運転の判定は、所定運転領域(エンジン
回転数と体積効率とのマップ)にあることを判定する。
【0021】このステップS3にて、偏差最大気筒空燃
比補正制御の条件が成立していれば、ステップS4にお
いて、平均値LAFSAVを下記数式により算出する。 平均値LAFSAV=K1×LAFSAV(n-1) +(1−K1)×LA
FS この場合、平均値LAFSAVは実際にはフィルタを通した値
であり、K1はフィルタ定数であり、LAFSはリニアA/
Fセンサ22の検出出力に排圧補正を実行した後の値で
ある。なお、ステップS3で偏差最大気筒空燃比補正制
御の条件が成立していなければ、前回の値を保持する。
また、イグニッションキースイッチがオフのときは、バ
ッテリでバックアップする。
【0022】ステップS4にて、平均値LAFSAVが算出さ
れたら、ステップS5にて、偏差LAFSDを下記数式によ
り算出する。 偏差LAFSD=LAFS−LAFSAV ここで、LAFSはA/Fセンサ22の検出出力に排圧補正
を実行した後の瞬時値であり、求めた偏差LAFSDがプラ
スであれば空燃比がリーン側に変位し、マイナスであれ
ばリッチ側に変位していると判定できる。
【0023】そして、ステップS5にて、偏差LAFSDが
算出されたら、ステップS6にて、各気筒別に偏差積算
平均値LAFSDAを算出する。つまり、前述した各気筒積算
範囲R1,R3,R4,R2各々について偏差LAFSDを
積算したものを積算回数で除算することで、各気筒別の
偏差積算平均値LAFSDAを算出することができる。
【0024】ステップS7乃至ステップS9では、各気
筒別に算出された偏差積算平均値LAFSDAの比較を行う。
即ち、ステップS7では、#1気筒と#2気筒の偏差積
算平均値LAFSDAの絶対値を比較し、ステップS8では、
#3気筒と#4気筒の偏差積算平均値LAFSDAの絶対値を
比較する。そして、ステップS9では、ステップS7と
ステップS8の結果により#1気筒から#4気筒の偏差
積算平均値LAFSDAの絶対値が最も大きい気筒を特定す
る。なお、ECU25の性能等により、#1気筒から#
4気筒の偏差積算平均値LAFSDAの絶対値を一度に比較し
て偏差積算平均値LAFSDAの絶対値が最も大きい気筒を特
定することも可能である。
【0025】ステップS9で偏差積算平均値LAFSDAの絶
対値が最も大きい気筒を特定した後、ステップS10で
は、特定された気筒の偏差積算平均値LAFSDAが正である
かどうか、つまり、偏差積算平均値LAFSDAが正であって
空燃比がリーンであるためにリッチ側に補正する必要が
あるかどうかを判定する。ここで、偏差積算平均値LAFS
DAが正であれば、ステップS11にて、偏差最大気筒空
燃比補正係数kcylを下記数式によりリッチ側に更新す
る。 偏差最大気筒空燃比補正係数kcyl(n) =kcyl(n-1) +B
2 一方、偏差積算平均値LAFSDAが負であって空燃比がリッ
チであるためにリーン側に補正する必要があれば、ステ
ップS12にて、偏差最大気筒空燃比補正係数kcylを下
記数式によりリーン側に更新する。 偏差最大気筒空燃比補正係数kcyl(n) =kcyl(n-1) −B
2 なお、偏差最大気筒空燃比補正係数kcylの初期値は1.
0とし、上限値及び下限値が設定されている。また、B
2は予め設定された所定値である。
【0026】このようにステップS11,12にて、偏
差最大気筒空燃比補正係数kcyl(n)が更新されると、ス
テップS13にて、偏差最大気筒のインジェクタ19に
よる燃料噴射量を補正する。つまり、偏差最大気筒空燃
比補正係数kcyl(n) を偏差最大気筒のインジェクタ19
の駆動パルス幅Tinjに下記数式により反映させる。 駆動パルス幅Tinj=Tb×Kelse×kcyl+加減速補正+Td ここで、Tbは機関運転状態により定まる基本パルス幅、
Kelseはその他の補正係数、Tdはデットタイム(インジ
ェクタ駆動信号が発信されてから実際に燃料がインジェ
クタから噴射されるまでの遅れ時間)である。
【0027】このようにしてステップS10,11,1
2,13の処理で偏差最大気筒空燃比補正係数kcyl(n)
を更新して燃料噴射量を補正する。従って、A/Fセン
サ22の出力が各気筒の排気に対応する期間において、
気筒別の空燃比を複数回検出し平均空燃比との偏差の平
均を算出しているので、気筒別の空燃比のずれを精度よ
く判定することができる。そして、偏差平均が最大の気
筒に対して偏差が減少する方向に空燃比制御量を補正す
るので、精度よく空燃比のばらつきを解消することがで
きる。また、偏差LAFSDを積算して積算回数で除算する
ことで気筒別の偏差積算平均値LAFSDAを算出しているの
で、A/Fセンサ22の出力が各気筒の排気に対応する
期間にわたって、気筒別に平均空燃比との偏差をモニタ
するため、より精度よく気筒別の空燃比のずれを判定で
き、より精度よく空燃比のばらつきを解消できる。
【0028】なお、最も大きい偏差積算平均値LAFSDAの
絶対値の値が所定値B1以上の場合にのみ上記処理を行
うようにすることも可能である。また、偏差最大気筒の
インジェクタ19による燃料噴射量を補正している際
に、他の気筒に対する空燃比の補正を積極的に禁止する
制御を実施することも可能であり、これにより、補正制
御の収束性が向上する。
【0029】このように本実施形態の内燃機関の空燃比
制御装置にあっては、リニアA/Fセンサ22のLAFS出
力に基づいて空燃比の平均値LAFSAVを算出し、LAFS出力
の瞬時値と平均値LAFSAVとの偏差LAFSDを算出し、各気
筒ごとの排気期間として設定された積算範囲R1,R
3,R4,R2における偏差積算平均値LAFSDAを求め、
全ての気筒の平均空燃比と各気筒別の空燃比との偏差を
求め、偏差積算平均値LAFSDAが最大の気筒に対して偏差
最大気筒空燃比補正係数kcylを更新して燃料噴射量を補
正するようにしている。
【0030】従って、リニアA/Fセンサ22が検出す
る気筒別の空燃比(LAFS出力)は他の気筒の排気が混在
した状態の空燃比であるが、全ての気筒の排気が影響す
る平均空燃比平均値LAFSAVとの偏差を用いることで、こ
の気筒の排気状態の影響による空燃比の偏差(偏差積算
平均値LAFSDA)を正確に検出でき、各気筒の偏差を適正
に求めることができる。そして、各気筒について、その
気筒の排気が空燃比(LAFS出力)に及ぼす影響が最も大
きいと思われるクランク角範囲R1,R3,R4,R2
について、全気筒の空燃比の平均値LAFSAVからの偏差積
算平均値LAFSDAを求め、偏差積算平均値LAFSDAが最大と
なる気筒の空燃比の補正制御を行うようにしたので、複
数の気筒の排気が入り混じった状態でも収束性よく正確
に制御できる。
【0031】なお、上述した実施形態では、空燃比検出
手段としてリニアA/Fセンサ22を用いたが、通常の
λ−O2 センサを用いてもよい。また、ステップS1
1,12での偏差最大気筒空燃比補正係数kcyl(n) の更
新処理にて、所定値B2を加算あるいは減算したが、こ
の所定値B2を偏差積算平均値LAFSDAの大きさに応じて
変更してもよく、また、リッチ側とリーン側で異なる値
としてもよく、更に、エンジン11の運転条件(エンジ
ン回転数、負荷)に応じて変更してもよい。
【0032】また、この偏差最大気筒空燃比補正係数kc
ylの更新処理を積分制御としたが、PI制御、PID制
御、微分制御等としてもよい。例えば、PID制御の例
として、 偏差最大気筒空燃比補正係数kcyl=1.0+kcylP+kc
ylI+kcylD としてもよく、この場合、 比例係数kcylP=LASFDA×GP (GP:比例ゲイン) 積分係数kcylI=Σ(LASFDA×GI) (GI:積分ゲイン) 微分係数kcylD=(LASFDA(n) −LASFDA(n-1) (GD 比例ゲイン) となる。
【0033】更に、ステップS3で偏差最大気筒空燃比
制御の条件が成立していなければ、その直前の偏差最大
気筒に対して偏差最大気筒空燃比補正係数kcylを用いる
ようにしてもよい。また、ステップS6にて、偏差LAFS
Dを積算して積算回数で除算することで気筒別の偏差積
算平均値LAFSDAを算出したが、制御の安定性を増すため
に、数サイクルについて偏差積算平均値LAFSDAを算出
し、数サイクル(例えば、10サイクルから200サイ
クル程度)中に所定回数以上、ある気筒の偏差積算平均
値LAFSDAの絶対値が所定値B1を上回ったとき、偏差最
大気筒空燃比補正係数kcylを更新するようにしてもよ
い。また、所定値(しきい値)B1は、触媒の劣化度合
い、特にO2 ストレージ能力に応じて変化させるように
してもよい。例えば、走行距離が長くなるにしたがって
所定値B1を小さくすればよい。
【0034】
【発明の効果】本発明の内燃機関の空燃比制御装置によ
れば、各気筒の排気に対応する期間において空燃比検出
手段の出力を複数回検出して気筒別に平均空燃比との偏
差の平均を算出し、偏差の平均が最大の気筒に対して偏
差が減少する方向に空燃比制御量を補正するようにした
ので、気筒別空燃比検出手段が検出する気筒別の空燃比
は他の気筒の排気が混在した状態の空燃比であるが、全
ての気筒の排気が影響する平均空燃比との偏差を用い、
偏差の平均が最大の気筒に対して空燃比を補正すること
で、排気状態の影響による空燃比の偏差を正確に検出し
た状態で、各気筒の空燃比制御量を適正に制御できる。
この結果、気筒別の空燃比のずれの判定及び空燃比のば
らつき解消が精度よく行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例形態に係る内燃機関の空燃比
制御装置を表す概略構成図である。
【図2】本実施形態の内燃機関の空燃比制御装置による
制御のフローチャートである。
【図3】各気筒の検出期間に対応する空燃比を表すグラ
フである。
【図4】リニアA/Fセンサの出力電圧と空燃比との関
係を表すグラフである。
【符号の説明】
11 エンジン 13 吸気管 15 吸気マニホールド 19 インジェクタ 20 排気管 21 排気マニホールド 22 リニアA/Fセンサ(空燃比検出手段) 24 クランク角センサ 25 電子制御ユニット(ECU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 淳 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3G084 AA03 BA09 DA04 DA23 EB12 EB25 FA29 FA39 3G301 JA25 JA26 LB02 MA01 NA02 NB05 PD04Z PE03Z PE05Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路に設けられた空燃比検出手段を
    有し、該空燃比検出手段の検出出力に基づいて空燃比を
    目標空燃比にフィードバック制御する内燃機関の空燃比
    制御装置において、前記空燃比検出手段の検出出力に基
    づいて平均空燃比を算出する平均空燃比算出手段と、前
    記空燃比検出手段の検出出力が各気筒の排気に対応する
    期間を判定する気筒別タイミング判定手段と、該気筒別
    タイミング判定手段が判定した前記期間において前記空
    燃比検出手段の出力を複数回検出し気筒別に前記平均空
    燃比との偏差の平均を算出する気筒別偏差平均算出手段
    と、前記偏差の平均が最大の気筒に対して該偏差が減少
    する方向に空燃比制御量を補正する補正制御手段とを備
    えたことを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記気筒別偏差平均
    算出手段は、前記期間において所定の演算周期毎に前記
    空燃比検出手段の出力と前記平均空燃比との偏差を積算
    して積算回数で除すことで気筒別偏差平均を算出するこ
    とを特徴とする内燃機関の空燃比制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8939135B2 (en) 2010-01-18 2015-01-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine system, method of determining occurrence of air-fuel ratio imbalance therein, and vehicle

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