JP2002317480A - 水洗便器用タンクの排出機構 - Google Patents

水洗便器用タンクの排出機構

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JP2002317480A
JP2002317480A JP2001120716A JP2001120716A JP2002317480A JP 2002317480 A JP2002317480 A JP 2002317480A JP 2001120716 A JP2001120716 A JP 2001120716A JP 2001120716 A JP2001120716 A JP 2001120716A JP 2002317480 A JP2002317480 A JP 2002317480A
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water
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flush toilet
drain
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Takeshi Abe
剛士 阿部
Shuji Inoue
修治 井上
Tomokazu Aida
智一 合田
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンクの排水口に設けられた排水弁の開度調
整が可能であると共に給水時の静音化も可能な水洗便器
用タンクの排出機構を提供する。 【解決手段】 タンク11の下部に設けられている排水
弁13を開度調整可能なアクチュエータ23で駆動し、
排水弁13に全閉位置及び全開位置の他に中途開度位置
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寒冷地で使用する
凍結防止機能付きの水洗便器に用いる水洗便器用タンク
の排出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、寒冷地で使用する水洗便器では、
水洗便器の洗浄水を貯留するタンク、このタンクに給水
する水道配管、水洗便器、及び水洗便器の排水配管が凍
結するのを防止するために、例えば夜間等の気温が急激
に低下する折りには、タンクから少量の水を水洗便器に
流し続けることを行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記タ
ンクの排水口に設けられた排水弁は、例えば排水弁の駆
動部分と操作用レバーとが玉鎖で接続された構造を有し
ている場合が多く、操作用レバーで排水弁の開度を任意
に調整することが困難で、タンクと水洗便器との間に所
定量の水を連続的に流し続けるには、専用のバイパス配
管を設置しなければならないという問題があった。更
に、バイパス配管を設置した場合、バイパス配管に水を
流す操作をその都度行なわなければならないという問題
も生じていた。また、バイパス配管を用いてタンクから
水洗便器に水を連続的に流出させていると、タンク内の
水位は常に低下した状態となって、タンクの給水口から
水が常時供給されることになり、水洗便器に水を連続的
に流出させている間は給水音が連続的に発生するという
問題も生じていた。本発明はかかる事情に鑑みてなされ
たもので、タンクの排水口に設けられた排水弁の開度調
整が可能であると共に給水時の静音化も可能な水洗便器
用タンクの排出機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る水洗便器用タンクの排出機構は、水洗便器の使用後
に流す水を貯留するタンクの排水機構であって、前記タ
ンクの下部に設けられている排水弁を開度調整可能なア
クチュエータで駆動し、前記排水弁に全閉位置及び全開
位置の他に中途開度位置を設けている。排水弁に全閉位
置、全開位置、及び中途開度位置を設けることにより、
タンクからの即時排水、排水停止の他に、所定の水量の
水を連続的にタンクから排水することができる。
【0005】本発明に係る水洗便器用タンクの排出機構
において、前記排水弁は、前記タンクの下部に設けられ
た排水口の一方側に回動可能に設けられた開閉弁で、閉
時には前記排水口を上部から覆っていることが好まし
い。排水口の一方側に開閉弁が回動可能に設けられてい
るので、開閉弁の回動状態を制御することで、タンクか
らの排出水量の調整と排水停止を行なうことができる。
【0006】本発明に係る水洗便器用タンクの排出機構
において、前記排水弁は、スライド弁又は玉形弁からな
って、前記アクチュエータは減速機構付きのパルスモー
タからなっていることが好ましい。開閉弁として使用す
るスライド弁又は玉型弁の駆動を減速機付きのパルスモ
ータからなるアクチュエータで行うことにより弁の開度
調整を精度よく行うことができる。
【0007】本発明に係る水洗便器用タンクの排出機構
において、前記タンクの給水口は前記タンクの下部に設
けられていることが好ましい。タンクへの給水が下部か
ら行われるので、タンクに水が貯留されるときに水の落
下がなく水音が発生しにくい。
【0008】本発明に係る水洗便器用タンクの排出機構
において、前記タンクには水位センサが設けられ、該水
位センサの信号によって、前記排水弁のアクチュエータ
を作動することが好ましい。タンク内の水位の検知を水
位センサにより行なうことで、タンク内の水位を正確に
検知することができ、それに伴ってアクチュエータを作
動させるため、タンク内の水位に応じて正確に排水弁の
開閉動作を行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1(a)、(b)は本発
明の第1の実施の形態に係る水洗便器用タンクの排出機
構の概念構造を示す平面図、及び側断面図、図2は同水
洗便器用タンクの排出機構が設けられた水洗便器を用い
たトイレシステムの構成を示す概念図、図3は同水洗便
器用タンクの排出機構が設けられた水洗便器における給
水口の位置を模式的に示す展開図、図4は同水洗便器用
タンクの排出機構が設けられた別の水洗便器における給
水口の位置を模式的に示す展開図、図5は同水洗便器用
タンクの排出機構が設けられた水洗便器の説明図、図6
は同水洗便器用タンクの排出機構が設けられた水洗便器
を用いたトイレシステムで使用される人体検知センサの
構造を示す説明図、図7(a)、(b)は本発明の第2
の実施の形態に係る水洗便器用タンクの排出機構の概念
構造を示す平面図、及び側断面図、図8(a)、(b)
は本発明の第3の実施の形態に係る水洗便器用タンクの
排出機構の概念構造を示す平面図、及び側断面図であ
る。
【0010】図1(a)、(b)に示すように、本発明
の第1の実施の形態に係る水洗便器用タンクの排出機構
10は、タンク11と、タンク11の下部に設けられた
排水口12と、排水口12の一方側に回動可能に設けら
れ閉時には排水口12を上部から覆う排水弁の一例であ
る開閉弁13と、開閉弁13の駆動用アクチュエータの
一例である回動装置14と、タンク11の下部に設けら
れた給水口15と、タンク11内に設けられた水位セン
サ16とを有している。以下、これらについて詳細に説
明する。タンク11は、例えば、合成樹脂、陶磁器等で
構成することができる。タンク11の下部に設けられた
排水口12は、タンク11内の一端側には、例えば合成
ゴム製のパッキン17が取付けられており、タンク11
外の他端側には排水配管18が接続されている。なお、
排水配管18は、水洗便器28(図2参照)の給水口4
1(図3参照)に接続される。開閉弁13は、例えばス
テンレス鋼製の弁本体19と、弁本体19に一端側が取
付けられて弁本体19を回動させる、例えばステンレス
鋼製の回動支持部20を有している。回動装置14は、
例えば、一端側が回動支持部20に取付けられ回動支持
部20の他端側に回動力を伝達する伝達棒21と、伝達
棒21を回転可能に支持する1組の支持板22と、伝達
棒21を回転させる減速機構付きのパルスモータ23を
有している。また、タンク11の給水口15には、給水
弁の一例である電磁弁24が設けられ、更に電磁弁24
には水道配管25が接続されている。
【0011】排水口12、開閉弁13、及び回動装置1
4を上記のように構成することにより、例えば、パルス
モータ23を回転させて回転棒21と共に回動支持部2
0を回転させると、開閉弁13を回転棒21を中心に回
動させることができる。従って、開閉弁13を回動し排
水口12の先端に設けられたパッキン17に当接させ
て、更に所定の力でパッキン17を押圧することによっ
て、開閉弁13でタンク11の排水口12を全閉状態に
することができる。また、パルスモータ23を逆回転さ
せ、開閉弁13を回転棒21を中心に回動させて排水口
12の先端に設けられたパッキン17から離脱させるこ
とによって、開閉弁13を開状態とすることができ、タ
ンク11の排水口12から貯留している水を排水配管1
8に流出させることができる。このとき、排水口12に
被さる開閉弁13の回動角度を調節することによって、
タンク11から全開状態で即時排水することも、所定の
水量で連続的に排水することも可能となる。回動装置1
4の駆動部にパルスモータ23を使用することにより、
回動角度を精度よく調節することができると共に、弁本
体19を任意の回動角度で停止させたときの回動角度の
維持精度(中途開度位置の維持精度)を高くすることが
できる。
【0012】パルスモータ23は、タンク11に設けら
れた水位センサ16の検知信号が入力されて作動するよ
うに構成されている。このため、タンク11内が空にな
った場合は、開閉弁13が全閉状態となって、タンク1
1の給水口15に設けられた電磁弁24が開となって水
道配管25からタンク11内に給水が開始される。タン
ク11に貯留される水の水位が上昇して、水位センサ1
6が予め設定された水位を検知した時点で、電磁弁24
は閉状態となる。なお、水位センサ16には図示しない
流出口が設けられ、この流出口と排水配管18とは図示
しないオーバーフロー管で接続されている。このため、
電磁弁24が誤動作して設定された水位を超えて水が供
給されても、水位センサ16に設けられた流出口からオ
ーバーフロー管を経由して排水配管18内に水が流出す
るので、タンク11から水がオーバーフローすることを
防止できる。
【0013】更に、開閉弁13の開度が中途開度位置で
保持されて、タンク11から少量の水が連続的に流出し
ている場合、予め設定された水位がタンク11内で維持
されるように、給水口15の電磁弁24が開となって水
が連続的に供給される。このとき水の供給量が低下して
予め設定された水位がタンク11内で維持できず水位の
低下が生じると、水位センサ16の検知信号がパルスモ
ータ23の制御器に伝送され、開閉弁13の開度を小さ
くするようにパルスモータ23を作動させる。従って、
タンク11への給水量が低下しても、常にタンク11か
ら少量ではあっても排水配管18に水が供給されて水洗
便器28内に流入するため、水道配管25、タンク1
1、水洗便器28、及び水洗便器28の排水配管が凍結
するのを防止できる。
【0014】水道配管25が電磁弁24を介して接続さ
れているタンク11の給水口15は、タンク11の下部
に設けられている。このため、タンク11内に給水が行
なわれる際にタンク11内に水が落下することはなく、
水音の発生を著しく低下させることができる。従って、
開閉弁13を中途開度位置で保持してタンク11から少
量の水を連続的に流出させる使用が多い、例えば夜間に
おいて、タンク11内への給水が連続的に行なわれて
も、水音の発生がほとんどなくて注水時の静音化が可能
となる。
【0015】本発明の第1の実施の形態に係る水洗便器
用タンクの排出機構10が設けられた水洗便器28を用
いたトイレシステム26について詳細に説明する。図2
に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る水洗便
器用タンクの排出機構10が設けられた水洗便器28を
用いたトイレシステム26は、トイレ室27内に設置さ
れた水洗便器28と、水洗便器28の上部に取付けられ
た衛生洗浄装置29と、トイレ室27の一方の壁側に設
けられ水洗便器28用の洗浄水を貯留するタンク11を
収納し表面に化粧板が設けられたタンク収納部30と、
タンク収納部30に隣接してトイレ室27の一方の壁側
に設けられたシステムパネルケース31aを有してい
る。更に、システムパネルケース31aに隣接してトイ
レ室27の一方の壁側には手洗システム部39が設けら
れている。システムパネルケース31aには、トイレ室
27の冷房を行なう冷房装置32、トイレ室27の換気
を行なう換気装置33、トイレ室27の暖房を行なう暖
房装置34、トイレ室27の脱臭を行なう脱臭装置3
5、これらの制御装置36、衛生洗浄装置29で使用す
る温水を貯留する温度センサ付きの電気式熱交換器を備
えたタンク37が収納されており、システムパネルケー
ス31aの前面には機能パネル31が設けられている。
また、制御装置36には、タンク11の開閉弁13を駆
動するパルスモータ23の制御器、タンク37の温度セ
ンサ付きの電気式熱交換器用の温度制御器が設けられて
いる。なお、冷房装置32には除湿機能を有し室外機を
必要としない一体型空冷タイプを使用するのがよい。機
能パネル31の表側には使用者がトイレ室27に出入り
をするのを検知すると共にトイレ室27内での使用者の
行動を検知する人体検知センサ38が設けられ、人体検
知センサ38の検知信号は制御装置36に入力されるよ
うになっている。
【0016】水洗便器28には、図3に示すように、便
器本体40の上部左側及び上部右側に、タンク11の排
水配管18が接続可能な、例えば直径が50〜70mm
のサイズの給水口41が設けられ給水口41には便器本
体40の外側色と同一の色彩を有する蓋42が、例えば
耐酸性及び耐アルカリ性を有する合成ゴム製のパッキン
を介して設けられているものを使用することができる。
便器本体40の下部に設けられた排水口43は、例えば
直径が80〜150mmのサイズであり、排水口43に
接続される排水配管44は、例えば鋳鉄管、ステンレス
鋼管、合成樹脂管等で作製されている。タンク11の排
水配管18を給水口41に接続する場合は、接続しよう
とする給水口41に設けられた蓋42をはずして接続す
る。排水配管18を接続しない給水口41には、便器本
体40の外側色と同一の色彩を有する蓋42が設けられ
ているため、使用しない給水口41から水洗便器28の
洗浄に使用する洗浄水が噴出することはなく、給水口4
1の存在も使用者からは不明瞭となる。また、便器本体
40に対して左右のいずれの側からも水を給水すること
ができ、タンク11の排水配管18が便器本体40の後
部側に存在せず便器本体40をトイレ室27の壁に近接
させることが可能となってトイレ室27内の利用可能な
空間が広くなる。
【0017】なお、図4に示すように、便器本体45の
上部左側、上部右側、上側背部、及び後側天井部に、タ
ンク11の排水配管18が接続可能な、例えば直径が5
0〜70mmのサイズの給水口46が設けられて、給水
口46には便器本体45の外側色と同一の色彩を有する
蓋47が、例えば耐酸性及び耐アルカリ性を有する合成
ゴム製のパッキンを介して設けられている水洗便器28
aを使用することも可能である。便器本体45の下部に
設けられた排水口48は、例えば直径が80〜150m
mのサイズであり、排水口48に接続される排水配管4
9は、例えば鋳鉄管、ステンレス鋼管、合成樹脂管等で
作製されている。タンク11の排水配管18を給水口4
6に接続する場合は、接続しようとする給水口46に設
けられた蓋47をはずして接続する。排水配管18を接
続しない給水口46には、便器本体45の外側色と同一
の色彩を有する蓋47が設けられているため、使用しな
い給水口46から水洗便器28aの洗浄に使用する洗浄
水が噴出することはなく、給水口46の存在も使用者か
らは不明瞭となる。便器本体45の上部左側、上部右
側、上側背部、及び後側天井部にそれぞれ給水口46が
設けられているので、トイレ室27の状況を事前に調査
する必要がなく、どのような状態のトイレ室27に対し
ても便器本体45を設置することが可能となる。
【0018】図5に示すように、衛生洗浄装置29に
は、温度センサ50を備えた加熱ヒータ51が内蔵され
ている便座52と、便座52に開け閉め可能に取付けら
れた便蓋53と、洗浄用の温水を噴出するノズル54
と、機器部55が設けられている。便座52及び便蓋5
3は、例えばエポキシ樹脂等の耐熱性の合成樹脂で形成
されている。機器部55には、いずれも図示しない洗浄
水の水量と水圧を調製する調節機、ノズル54の位置を
調節する調節機、及び洗浄後の乾燥用空気を発生する温
風発生機が設けられている。また、ノズル54から噴出
させる洗浄水を供給する給水配管56、機器部55に接
続される電気配線を収納する電気配線用配管57、タン
ク11の排水口12に一端が接続され他端が水洗便器2
8の給水口41に接続されている排水配管18は配管ラ
ック58内に配設されている。配管ラック58はカバー
59と、トイレ室27の水洗便器28の背面側の壁60
とで構成される収納ボックス61内に収納される。これ
によって、配管ラック58は、トイレ室27内の使用者
から直接見えないようになっている。
【0019】機能パネル31の表面の上部には、冷房装
置32の送風口、換気装置33の吸気口を集合した通気
口62が設けられ、機能パネル31の表面の中央部より
やや下側にはタンク11の排水口12に設けられた開閉
弁13を回動させる回動装置14の駆動源であるパルス
モータ23の制御器、衛生洗浄装置29、冷房装置3
2、換気装置33、暖房装置34、脱臭装置35の各操
作を行なう操作部を集約した集中操作盤63、及びトイ
レットペーパーホルダー64が設けられ、機能パネル3
1表面の下部には暖房装置34の送風口、脱臭装置35
の吸気口が集合した通気口65が設けられている。
【0020】また、機能パネル31には、人体検知セン
サ38が、例えば、手洗システム部39側のコーナー部
中央よりやや下側の位置に取付けられている。ここで、
人体検知センサ38は、図6に示すように、例えば上下
2段の構造となっており、上段は使用者が水洗便器28
の正面側にいることを検知する第1の検知センサ66、
下段は使用者がトイレ室27に入ったこと及び出たこと
を検知する第2の検知センサ67となっている。第1の
検知センサ66は、例えば、赤外線センサ68を使用
し、赤外線センサ68の赤外線照射部69の照射面70
の照射方向と赤外線受光部71の受光面72の方向がい
ずれも水洗便器28が設置されている方向を主方向とし
て固定されている。赤外線照射部69から照射される赤
外線に、例えば1〜3°の照射広がり特性を付与してお
くと、水洗便器28を使用する使用者を確実に照射する
ことが可能となる。また、赤外線受光部71は、例えば
1〜3°の範囲で入射する赤外線を受光することが可能
になるようにしておくと、使用者で反射した赤外線を確
実に受光することが可能となる。第1の検知センサ66
と水洗便器28までの距離、第1の検知センサ66と赤
外線が反射するトイレ室27の壁までの距離は、事前に
把握することができるため、赤外線がトイレ室27の壁
で反射する際の反射率を予め定量的に求めておくと、ト
イレ室27の壁で反射して赤外線受光部71に入射する
場合と、使用者で反射して赤外線受光部71に入射する
場合とは、赤外線強度の違いから明確に区別することが
可能となる。なお、赤外線照射部69、赤外線受光部7
1は、赤外線の吸収率の小さい合成樹脂板で作製された
カバー73で覆われている。
【0021】第2の検知センサ67は、例えば、赤外線
センサ74を使用し、赤外線センサ74の赤外線照射部
79の照射面77の照射方向と赤外線受光部80の受光
面78の方向がいずれもトイレ室27のドアの中央部方
向を主方向として固定されている。赤外線照射部79か
ら照射される赤外線に、例えば1〜30°の照射広がり
特性を付与しておくと、ドアを開けてトイレ室27に入
室する使用する使用者、又はドアを開けてトイレ室27
から退室する使用者に対して赤外線を確実に照射するこ
とが可能となる。また、赤外線受光部80は、例えば1
〜30°の範囲で入射する赤外線を受光することが可能
になるようにしておくと、使用者で反射した赤外線を確
実に受光することが可能となる。第2の検知センサ67
とドア、トイレ室27の壁までの距離は、事前に把握す
ることができるため、赤外線がトイレ室27のドア、壁
で反射する際の反射率を予め定量的に求めておくと、ト
イレ室27のドア、壁で反射して赤外線受光部80に入
射する場合と、使用者で反射して赤外線受光部80に入
射する場合とは、赤外線強度の違いから明確に区別する
ことが可能となる。なお、赤外線照射部79、赤外線受
光部80は、赤外線の吸収率の小さい合成樹脂板で作製
されたカバー73で覆われている。
【0022】なお、人体検知センサに首振り機能を設け
て、使用者が水洗便器28の正面側にいることと、使用
者がトイレ室27に出入りしたことをそれぞれ分けて検
知するようにしてもよい。この場合、人体検知センサ
は、赤外線センサと、赤外線センサを載せて回動可能な
支持台と、支持台を回動させる減速機付きのパルスモー
タとを有している。このような構成とすることにより、
パルスモータをパルス数の指定を行なって回転させる
と、赤外線センサの照射面及び受光面の主方向が、トイ
レ室27のドア中央部方向から水洗便器28が設置され
ている方向までの範囲を往復するように設定することが
できる。ここで、赤外線照射部には照射される赤外線
に、例えば1〜3°の照射広がり特性を有するものを、
赤外線受光部には、例えば1〜3°の範囲で入射する赤
外線を受光できる特性を有するものをそれぞれ使用する
のがよい。このような構成とすることにより、ドアを開
けてトイレ室27に入室する、又はトイレ室27から退
室する使用者に確実に赤外線を照射して使用者から反射
した赤外線を確実に受光することが可能となり、更に、
水洗便器28の正面側にいる使用者に確実に赤外線を照
射して使用者から反射した赤外線を受光することが可能
になる。
【0023】手洗システム部39は、手洗器81と化粧
台82を備えている。手洗器81には、人体検知センサ
を備えた給水口83、手洗シンク84、手洗いで使用す
る温水を貯留する温度センサ付きの電気式熱交換器とポ
ンプを備えたタンク85が収納されている収納箱86を
備えており、収納箱86の表面の化粧板面にはタオル掛
け87が設けられている。また、化粧台82には、鏡8
8、棚89、及び人体検知センサを備えた照明器90が
設けられている。なお、電気式熱交換器に設けられた温
度センサの検知信号は制御装置36内に設けられた温度
制御部に伝送されて、タンク85に貯留する温水の温度
管理が行なわれるようになっている。
【0024】以上、説明したように、水洗便器28の洗
浄水を貯留するタンク11、タンク11の排水口12に
設けられた開閉弁13の駆動源であるパルスモータ23
の制御器、冷房装置32、換気装置33、暖房装置3
4、脱臭装置35の各本体、前記各機器の制御装置3
6、及び衛生洗浄装置29で使用する温水を貯留するタ
ンク37は、全てシステムパネルケース31a内に収納
され、システムパネルケース31aの前面は機能パネル
31で覆われている。手洗器81で使用する温水を貯留
するタンク85は、収納箱86に収納されている。ま
た、タンク11の排水口12と水洗便器28の給水口4
1を接続する排水配管18、衛生洗浄装置29で使用す
る洗浄水を配水する給水配管56、集中操作盤63と機
器部55を接続する各電気配線を収納した電気配線用配
管57は配管ラック58に配設され、配管ラック58は
カバー59で覆われている。このため、トイレ室27に
存在する使用者には、上記の各機器や各配管は直接目に
触れず、トイレ室27内が簡素化されて見栄えがよくな
る。
【0025】続いて、本発明の第1の実施の形態に係る
水洗便器用タンクの排出機構10が設けられた水洗便器
28を用いたトイレシステム26の使用方法について詳
細に説明する。使用者がトイレ室27のドアを開ける
と、人体検知センサ38の第2の検知センサ67が使用
者の入室を検知して、トイレ室27の、例えば天井に設
けられた室内灯を点灯させ、換気装置33を作動させ
る。トイレ室27内は、予め集中操作盤63の入力部で
設定された室温となるように冷房装置32又は暖房装置
34が作動しており、温度が常に制御されている。使用
者が便座52に座ると人体検知センサ38の第1の検知
センサ66が使用者を検知して、脱臭装置35を作動さ
せる。便座52の表面温度も予め集中操作盤63の入力
部で設定された表面温度となるように制御されている。
なお、トイレ室27の室温、便座52の表面温度を調整
したい場合は、集中操作盤63の入力部で好みの条件に
設定できる。衛生洗浄装置29のノズル54から噴出す
る洗浄水は、集中操作盤63の入力部で設定された水
温、水量、及び水圧で、タンク37より給水配管56を
介して供給される。ノズル54から噴出する洗浄水の水
温、水量、及び水圧を調整したい場合も、集中操作盤6
3の入力部で好みの条件に設定できる。
【0026】水洗便器28を洗浄する場合、使用者は集
中操作盤63の操作部に設けられている、例えばボタン
スイッチを押すことにより、制御装置36内のパルスモ
ータ23の制御器が作動して、開閉弁13を開けて、タ
ンク11に貯留している洗浄水を給水口41から便器本
体40内に流出させる。開閉弁13は、予め設定された
時間開状態を保った後に閉状態となり、開閉弁13が閉
状態になると同時に給水口15に設けられた電磁弁24
が開いて水道配管25からタンク11内に水が注水され
る。タンク11内の水位が上昇し、タンク11内に設け
られた水位センサ16が予め設定された水位レベルを検
知すると、給水口15に設けられた電磁弁24が閉状態
となってタンク11内への注水が停止する。
【0027】使用者が便座52から離れると、人体検知
センサ38の第1の検知センサ66が使用者の便座52
からの離脱を検知する。人体検知センサ38の検知信号
は制御装置36に伝送され、制御装置36では脱臭装置
35を、例えば1分間動作した後に停止するように制御
する。使用者が手洗システム部39の前に立つと、化粧
台82に設けられた照明器90の人体検知センサの検知
信号により、照明器90が点灯する。更に、給水口83
に使用者が手を延ばすと、タンク85に設けられたポン
プが作動して集中操作盤63の入力部で設定された水
温、水量、及び水圧でタンク85に貯留されている温水
が給水口83より自動的に流出する。使用者が手を給水
口83より離すと、人体検知センサが検知してその検知
信号によりタンク85のポンプが停止して温水は停止す
る。手洗システム部39の使用が終了して使用者が手洗
システム部39から離れると、照明器90の人体検知セ
ンサが検知して照明器90を消灯させる。トイレ室27
の使用が終了して、使用者がドアを開けてトイレ室27
から退室すると、人体検知センサ38の第2の検知セン
サ67が使用者の退室を検知する。その検知信号は制御
装置36に入力されて、使用者の退室を検知した後、例
えば5秒してトイレ室27の室内灯が消灯し、1分経過
して換気装置33が停止するように各機器を運転制御す
る。その後は、集中操作盤63の入力部で予め設定され
ているトイレ室27の温度が維持されるように冷房装置
32又は暖房装置34の運転と、衛生洗浄装置29で使
用する洗浄水を貯留するタンク37に設けられている電
気式熱交換器、及び手洗器81で使用する洗浄水を貯留
するタンク85に設けられている電気式熱交換器の運転
が継続される。
【0028】開閉弁13を中途開度位置で保持してタン
ク11から所定の水量で連続的に排水する場合は、集中
操作盤63の操作部で連続排水運転を選択して流出水量
を設定することにより、設定量に応じて開閉弁13の回
動角度が調整されてタンク11から連続排水が可能とな
る。連続排水を行なう場合、水洗便器28の洗浄が可能
な水量の水がタンク11内に常に確保されるように、水
位センサ16の検知信号に基づいてタンク11の給水口
15に設けられた電磁弁24の開閉動作が常時行なわれ
る。また、給水口15から注水される水の供給量が低下
しタンク11内の水位が低下した場合は、水位センサ1
6の検知信号がパルスモータ23の制御器に伝送され、
開閉弁13の開度を小さくするようにパルスモータ23
が作動する。従って、タンク11への給水量が低下して
も、タンク11内の水位が異常に低下するのを防止する
と共に、常にタンク11から少量ではあっても排水配管
18に水を供給し水洗便器28内に流出させることが可
能となる。なお、集中操作盤63内にタイマーを設ける
ことにより、連続排水運転を行なう時間帯を、例えば夜
間等の特定の時間帯だけに限るように自動運転させるこ
とも可能である。
【0029】図7に示すように、本発明の第2の実施の
形態に係る水洗便器用タンクの排出機構91は、タンク
92と、タンク92の下部に設けられた排水口93と、
排水口93の一方の側に設けられた排水弁の一例である
スライド弁94と、スライド弁94の駆動用アクチュエ
ータの一例である減速機構付きのパルスモータ95と、
タンク92の下部に設けられた給水口96と、タンク9
2内に設けられた水位センサ97とを有している。以
下、これらについて詳細に説明する。タンク92は、例
えば、合成樹脂、陶磁器、ステンレス鋼等で構成するこ
とができる。タンク92の下部に設けられた排水口93
は、タンク92内の一端側には、例えば合成ゴム製のパ
ッキン98が取付けられており、タンク92外の他端側
には排水配管99が接続されている。なお、排水配管9
9は、水洗便器28の給水口41に接続される。スライ
ド弁94は、例えばステンレス鋼製の弁本体100と、
排水口93の一端側に設けられ弁本体100の先端側を
収納する、例えばステンレス鋼製の弁体収納部101
と、弁本体100に一端側が取付けられて弁本体100
を弁体収納部101に対して出し入れ運動させる、例え
ばステンレス鋼製の支持棒102と、タンク92の側壁
下部に設けられ支持棒102の他端側をタンク92外に
挿通させ漏水を防止して軸方向に進退可能に保持する挿
通部103とを有している。また、タンク92の給水口
96には、給水弁の一例である電磁弁24が設けられ、
更に電磁弁24には水道配管25が接続されている。
【0030】水洗便器用タンクの排出機構91を上記の
ように構成することにより、例えば、パルスモータ95
を回転させて支持棒102を進退させることにより、弁
本体100を弁体収納部101に対して出し入れするこ
とができる。従って、弁本体100を弁体収納部101
に挿入することにより、弁本体100が排水口93の先
端に設けられたパッキン98に当接して、更に所定の力
でパッキン98を押圧することによって、弁本体100
でタンク92の排水口93を全閉状態にすることができ
る。また、パルスモータ95を逆回転させ弁本体100
を弁体収納部101から退出させると排水口93が開口
状態となって、タンク92の排水口93から貯留してい
る水を排水配管99に流出させることができる。このと
き、弁体収納部101に対して弁本体100の退出距離
を調節することによって、排水口93を全開状態として
タンク92から即時排水することも、所定の水量で連続
的に排水することも可能となる。スライド弁94に設け
られた弁本体100の進退駆動をパルスモータ95を使
用して行なうことにより、弁体収納部101に対して弁
本体100の退出距離を精度よく調節することができる
と共に、スライド弁94を任意の位置で停止させたとき
の停止維持精度(中途開度位置の維持精度)を高くする
ことができる。
【0031】パルスモータ95は、タンク92に設けら
れた水位センサ97の信号によって作動するように構成
されている。このため、タンク92内が空になった場合
は、スライド弁94が全閉状態となって、タンク92の
給水口96に設けられた電磁弁24が開となって水道配
管25からタンク92に給水が開始される。タンク92
に貯留される水の水位が上昇して、水位センサ97が予
め設定された水位を検知した時点で、電磁弁24は閉状
態となる。なお、水位センサ97には図示しない流出口
が設けられ、この流出口と排水配管99とは図示しない
オーバーフロー管で接続されている。このため、電磁弁
24が誤動作して設定された水位を超えて水が供給され
ても、水位センサ97に設けられた流出口からオーバー
フロー管を経由して排水配管99内に水が流出するの
で、タンク92から水がオーバーフローすることを防止
できる。
【0032】更に、スライド弁94の開度が中途開度位
置で保持されて、タンク92から少量の水が連続的に流
出している場合、予め設定された水位がタンク92内で
維持されるように、給水口96の電磁弁24が開となっ
て水が連続的に供給される。このとき水の供給量が低下
して予め設定された水位がタンク92内で維持できず水
位の低下が生じると、水位センサ97の検知信号がパル
スモータ95の制御器に伝送され、パルスモータ95が
作動して弁体収納部101に対する弁本体100の退出
距離を短くする。従って、タンク92への給水量が低下
しても、常にタンク92から少量ではあっても排水配管
99に水を供給し水洗便器28内に流出させるため、水
道配管25、タンク92、水洗便器28、及び水洗便器
28の排水配管44が凍結するのを防止できる。
【0033】水道配管25が電磁弁24を介して接続さ
れるタンク92の給水口96は、タンク92の下部に設
けられている。このため、タンク92内に給水が行なわ
れる際にタンク92内に水が落下することがなく、水音
の発生を著しく低下させることができる。このため、ス
ライド弁94を中途開度位置で保持してタンク92から
少量の水を連続的に流出させる使用が多い、例えば夜間
において、タンク92内への給水が連続的に行なわれて
も、水音の発生がほとんどなく注水時の静音化が可能と
なる。
【0034】図8に示すように、本発明の第3の実施の
形態に係る水洗便器用タンクの排出機構104は、タン
ク105と、タンク105の下部に設けられた排水口1
06と、排水口106の一方側に設けられた排水弁の一
例である玉形弁107と、玉形弁107の駆動用アクチ
ュエータの一例である減速機構付きのパルスモータ10
8と、タンク105の下部に設けられた給水口109
と、タンク105内に設けられた水位センサ110とを
有している。以下、これらについて詳細に説明する。タ
ンク105は、例えば、合成樹脂、陶磁器、ステンレス
鋼等で構成することができる。タンク105の下部に設
けられた排水口106は、タンク105内の一端側には
玉形弁107が取付けられ、タンク105外の他端側に
は排水配管111が接続されている。なお、排水配管1
11は、水洗便器28の給水口41に接続される。玉形
弁107は、例えばステンレス鋼製で中央部に通水孔1
12が設けられている球形の弁本体113と、排水口1
06の一端側に設けられ弁本体113を回転可能に密着
して収納する、例えばステンレス鋼製の弁体収納部11
4と、弁本体113に一端側が取付けられ弁本体113
を弁体収納部114内で回転する回転力を伝達する、例
えばステンレス鋼製の回転棒115と、タンク105の
側壁下部に設けられ回転棒115の他端側をタンク10
5外に挿通させ漏水を防止して回転可能に保持する挿通
部116とを有している。また、タンク105の給水口
109には、給水用の開閉弁の一例である電磁弁24が
設けられ、更に電磁弁24には水道配管25が接続され
ている。
【0035】水洗便器用タンクの排出機構104を上記
のように構成することにより、例えば、パルスモータ1
08を駆動させて回転棒115を回転させることによ
り、弁本体113を弁体収納部114内で回転させるこ
とができる。これによって、弁本体113に設けられた
通水孔112の両端が共に弁体収納部114内に存在す
るようにすると、弁本体113でタンク105の排水口
106を全閉状態にすることができる。また、パルスモ
ータ108を逆回転させて、弁本体113に設けられた
通水孔112の一端側がタンク105内に、他端側が排
水口106内に現れるようにすると、タンク105内に
貯留されている水が通水孔112を経由して排水口10
6に流出するので、タンク105の排水口106から貯
留している水を排水配管111に流出させることができ
る。このとき、弁体収納部114に対して弁本体113
の回転角度を調節することによって、弁本体113に設
けられている通水孔112がタンク105内(排水口1
06内)に現れる割合を変化させることができる。従っ
て、通水孔112がタンク105内(排水口106内)
に完全に現れるようにすると、排水口106が全開状態
となってタンク105から即時排水することができる。
また、通水孔112がタンク105内(排水口106
内)に部分的に現れるようにすると、所定の水量で連続
的に排水することが可能となる。なお、玉形弁107の
回転駆動をパルスモータ108を使用して行なうことに
より、弁体収納部114に対して弁本体113の回転角
度を精度よく調節することができると共に、玉形弁10
7を任意の位置で停止させたときの停止維持精度(中途
開度位置の維持精度)を高くすることができる。
【0036】パルスモータ108は、タンク105に設
けられた水位センサ110の信号によって作動するよう
に構成されている。このため、タンク105内が空にな
った場合は、玉形弁107が全閉状態となって、タンク
105の給水口109に設けられた電磁弁24が開とな
って水道配管25からタンク105に給水が開始され
る。タンク105に貯留される水の水位が上昇して、水
位センサ110が予め設定された水位を検知した時点
で、電磁弁24は閉状態となる。なお、水位センサ11
0には図示しない流出口が設けられ、この流出口と排水
配管111とは図示しないオーバーフロー管で接続され
ている。このため、電磁弁24が誤動作して設定された
水位を超えて水が供給されても、水位センサ110に設
けられた流出口からオーバーフロー管を経由して排水配
管111内に水が流出するので、タンク105から水が
オーバーフローすることを防止できる。
【0037】更に、玉形弁107の開度が中途開度位置
で保持されて、タンク105から少量の水が連続的に流
出している場合、予め設定された水位がタンク105内
で維持されるように、給水口109の電磁弁24が開と
なって水が連続的に供給される。このとき水の供給量が
低下して予め設定された水位がタンク105内で維持で
きず水位の低下が生じると、水位センサ110の検知信
号がパルスモータ108の制御器に伝送され、弁本体1
13に設けられている通水孔112がタンク105内
(排水口106内)に現れる割合を低下させてタンク1
05からの流水量を低下させる。このため、タンク10
5への給水量が低下しても、常にタンク105から少量
ではあっても排水配管111に水が供給されて水洗便器
28に流入するため、水道配管25、タンク105、水
洗便器28、及び水洗便器28の排水配管44が凍結す
るのを防止できる。
【0038】水道配管25が電磁弁24を介して接続さ
れるタンク105の給水口109は、タンク105の下
部に設けられている。このため、タンク105内に給水
が行なわれる際には、水がタンク105内に落下するこ
とがなく、水音の発生を著しく低下させることができ
る。このため、玉形弁107を中途開度位置で保持して
タンク105から少量の水を連続的に流出させる使用が
多い、例えば夜間において、タンク105内への給水が
連続的に行なわれても、水音の発生がほとんどなく静音
化が可能となる。
【0039】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、
例えば、便器に背もたれ、機能パネルの表面あるいは機
能パネルの設置されていない壁に手すりを設けることも
可能である。また、機能パネル内にトイレ室内と外部を
結ぶインターホン、ラジオ、カセットレコーダ、CD、
MD等のオーディオ再生機、テレビやビデオ、DVD等
映像再生機を設けることも可能である。更に、集中操作
盤の操作の一部を非接触方式としたり、音声操作方式と
することも可能である。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜5記載の水洗便器用タンクの
排出機構においては、タンクの下部に設けられている排
水弁を開度調整可能なアクチュエータで駆動し、排水弁
に全閉位置及び全開位置の他に中途開度位置を設けたの
で、タンクからの即時排水、排水停止、所定水量の連続
的排水ができ、バイパス配管を設置しなくても水洗便器
の凍結を防止することが可能となる。更に、バイパス配
管を設置しないために、水洗便器の構成が簡単となり、
水洗便器の設置が容易となる。
【0041】特に、請求項2記載の水洗便器用タンクの
排出機構においては、排水弁は、タンクの下部に設けら
れた排水口の一方側に回動可能に設けられた開閉弁で、
閉時には排水口を上部から覆っているので、排水口に設
けられた同一の排水弁を用いて即時排水、排水停止、所
定水量の水の連続排水を行うことができる。
【0042】請求項3記載の水洗便器用タンクの排出機
構においては、排水弁は、スライド弁又は玉形弁からな
って、アクチュエータは減速機構付きのパルスモータか
らなっているので、排水弁の開度調整を精度よく行うこ
とができ、タンクからの排水流量を精度よく制御するこ
とが可能となる。また、凍結防止に必要な水量を厳密に
調整することができるので、節水を効果的に行なうこと
ができる。
【0043】請求項4記載の水洗便器用タンクの排出機
構においては、タンクの給水口はタンクの下部に設けら
れているので、タンクに水が注水されるときに水音が発
生しにくく、タンク注水時の静音化が可能となる。
【0044】請求項5記載の水洗便器用タンクの排出機
構においては、タンクには水位センサが設けられ、水位
センサの信号によって、排水弁のアクチュエータが作動
するので、タンク内への注水速度が変動しても、タンク
内に貯留する水量を常に一定に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)はそれぞれ本発明の第1の実施
の形態に係る水洗便器用タンクの排出機構の概念構造を
示す平面図、及び側断面図である。
【図2】同水洗便器用タンクの排出機構が設けられた水
洗便器を用いたトイレシステムの構成を示す概念図であ
る。
【図3】同水洗便器用タンクの排出機構が設けられた水
洗便器における給水口の位置を模式的に示す展開図であ
る。
【図4】同水洗便器用タンクの排出機構が設けられた別
の水洗便器における給水口の位置を模式的に示す展開図
である。
【図5】同水洗便器用タンクの排出機構が設けられた水
洗便器の説明図である。
【図6】同水洗便器用タンクの排出機構が設けられた水
洗便器を用いたトイレシステムで使用される人体検知セ
ンサの構造を示す説明図である。
【図7】(a)、(b)はそれぞれ本発明の第2の実施
の形態に係る水洗便器用タンクの排出機構の概念構造を
示す平面図、及び側断面図である。
【図8】(a)、(b)はそれぞれ本発明の第3の実施
の形態に係る水洗便器用タンクの排出機構の概念構造を
示す平面図、及び側断面図である。
【符号の説明】
10:水洗便器用タンクの排出機構、11:タンク、1
2:排水口、13:開閉弁、14:回動装置、15:給
水口、16:水位センサ、17:パッキン、18:排水
配管、19:弁本体、20:回動支持部、21:伝達
棒、22:支持板、23:パルスモータ、24:電磁
弁、25:水道配管、26:トイレシステム、27:ト
イレ室、28、28a:水洗便器、29:衛生洗浄装
置、30:タンク収納部、31:機能パネル、31a:
システムパネルケース、32:冷房装置、33:換気装
置、34:暖房装置、35:脱臭装置、36:制御装
置、37:タンク、38:人体検知センサ、39:手洗
システム部、40:便器本体、41:給水口、42:
蓋、43:排水口、44:排水配管、45:便器本体、
46:給水口、47:蓋、48:排水口、49:排水配
管、50:温度センサ、51:加熱ヒータ、52:便
座、53:便蓋、54:ノズル、55:機器部、56:
給水配管、57:電気配線用配管、58:配管ラック、
59:カバー、60:壁、61:収納ボックス、62:
通気口、63:集合操作盤、64:トイレットペーパー
ホルダ、65:通気口、66:第1の検知センサ、6
7:第2の検知センサ、68:赤外線センサ、69:赤
外線照射部、70:照射面、71:赤外線受光部、7
2:受光面、73:カバー、74:赤外線センサ、7
7:照射面、78:受光面、79:赤外線照射部、8
0:赤外線受光部、81:手洗器、82:化粧台、8
3:給水口、84:手洗シンク、85:タンク、86:
収納箱、87:タオル掛け、88:鏡、89:棚、9
0:照明器、91:水洗便器用タンクの排出機構、9
2:タンク、93:排水口、94:スライド弁、95:
パルスモータ、96:給水口、97:水位センサ、9
8:パッキン、99:排水配管、100:弁本体、10
1:弁体収納部、102:支持棒、103:挿通部、1
04:水洗便器用タンクの排出機構、105:タンク、
106:排水口、107:玉形弁、108:パルスモー
タ、109:給水口、110:水位センサ、111:排
水配管、112:通水孔、113:弁本体、114:弁
体収納部、115:回転棒、116:挿通部
フロントページの続き (72)発明者 合田 智一 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D039 BA11 CC07 CD01 CD02 DB06 FA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗便器の使用後に流す水を貯留するタ
    ンクの排水機構であって、前記タンクの下部に設けられ
    ている排水弁を開度調整可能なアクチュエータで駆動
    し、前記排水弁に全閉位置及び全開位置の他に中途開度
    位置を設けたことを特徴とする水洗便器用タンクの排出
    機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の水洗便器用タンクの排出
    機構において、前記排水弁は、前記タンクの下部に設け
    られた排水口の一方側に回動可能に設けられた開閉弁
    で、閉時には前記排水口を上部から覆っていることを特
    徴とする水洗便器用タンクの排出機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の水洗便器用タンクの排出
    機構において、前記排水弁は、スライド弁又は玉形弁か
    らなって、前記アクチュエータは減速機構付きのパルス
    モータからなっていることを特徴とする水洗便器用タン
    クの排出機構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水
    洗便器用タンクの排出機構において、前記タンクの給水
    口は前記タンクの下部に設けられていることを特徴とす
    る水洗便器用タンクの排出機構。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の水
    洗便器用タンクの排出機構において、前記タンクには水
    位センサが設けられ、該水位センサの信号によって、前
    記排水弁のアクチュエータが作動することを特徴とする
    水洗便器用タンクの排出機構。
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