JP2002316869A - 耐熱性ムライト質焼結体からなるローラハースキルン用ローラ - Google Patents

耐熱性ムライト質焼結体からなるローラハースキルン用ローラ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すぐれた耐熱衝撃抵抗性および耐食性を有
し、高温での変形が少ない、耐久性にすぐれたムライト
質焼結体製ローラハースキルン用ローラの提供。 【解決手段】 主としてムライト結晶からなり、(a)
Al/SiO重量比が65/35〜78/22
であり、(b)焼結体に存在する気孔は主として丸味を
帯びた密閉したものであり、(c)その平均密閉気孔径
が2〜50μm、(d)焼結体の平均結晶粒径が2〜2
0μm、(e)その焼結体の平均密閉気孔径/平均結晶
粒径が0.5〜3であり、(f)焼結体の相対密度が7
0〜95%であり、(g)1500℃、2MPaの応力
下でのたわみ量が10mm以下であることを特徴とする
耐熱性ムライト質焼結体からなるローラハースキルン用
ローラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高温における耐久性
に優れた耐熱性ムライト質焼結体からなるローラハース
キルン用ローラに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】ローラーハースキルンとは、
炉長方向に温度勾配を持たせて、炉床に耐熱性ローラを
並列に設置し、そのローラ上を被熱処理物を移動させて
熱処理する連続焼成炉の一種である。連続焼成炉にはト
ンネル炉などが従来より使用されているが、高速焼成が
できない、熱効率が低いなどの点で最近はローラハース
キルンが用いられるようになってきた。また、ローラハ
ースキルンは当初、比較的低温での熱処理に使用されて
おり、例えば、食器、タイルなどに広く使用されてい
た。しかしながら、最近では、電子材料の高機能化に伴
って、高速焼成の必要性が高まり、ローラハースキルン
の採用が増加している。しかしながら、従来の耐熱性ム
ライト焼結体では高温における耐久性が劣るため使用で
きなかった。そのため、高温でも満足した耐久性を有す
るムライト焼結体が特許第2549976号に開示され
ている。しかしながら、該特許発明に開示されているム
ライト焼結体は相対密度を85〜94%に設定されてい
るが、気孔の分布および形状等については全く制御され
ておらず、この気孔が耐久性を低下させており、軽量で
高温でも耐久性にすぐれたムライト質焼結体からなるロ
ーラハースキルンが望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、すぐ
れた耐熱衝撃抵抗性および耐食性を有し、高温での変形
が少ない、耐久性にすぐれたムライト質焼結体製ローラ
ハースキルン用ローラを提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記のような
現状を鑑み、鋭意研究を重ねてきた結果、ムライト焼結
体において、Al/SiO重量比、ある特定の
相対密度を有し、丸味をもった密閉気孔を有し、その密
閉気孔径および焼結体の結晶粒径を制御することによ
り、すぐれた耐熱衝撃抵抗性および耐食性を有し、高温
での変形が少ない、耐久性にすぐれたムライト質焼結体
からなるローラハースキルン用ローラが得られることを
見出した。
【0005】即ち、本発明の第1は、主としてムライト
結晶からなり、(a)Al/SiO重量比が6
5/35〜78/22であり、(b)焼結体に存在する
気孔は主として丸味を帯びた密閉したものであり、
(c)その平均密閉気孔径が2〜50μm、(d)焼結
体の平均結晶粒径が2〜20μm、(e)その焼結体の
平均密閉気孔径/平均結晶粒径が0.5〜3であり、
(f)焼結体の相対密度が70〜95%であり、(g)
1500℃、2MPaの応力下でのたわみ量が10mm
以下であることを特徴とする耐熱性ムライト質焼結体か
らなるローラハースキルン用ローラに関するものであ
り、このローラハースキルン用ローラは耐熱衝撃抵抗性
および耐食性にすぐれ、高温下での変形が少ないという
特性を発揮する。本発明の第2は、ZrOを5容積%
以下含有していることを特徴とする請求項1記載の耐熱
性ムライト質焼結体からなるローラハースキルン用ロー
ラに関する。
【0006】本発明でいう主としてムライト結晶よりな
る焼結体は、ムライト固溶体のみからなる焼結体に限定
されず、結晶粒界に存在する非晶質マトリックスが少な
く、且つアルミナ結晶(α−Al)がムライト結
晶の10容積%以下、より好ましくは5容積%以下しか
含まれない焼結体であれば良い。
【0007】α−Al結晶相の容積割合は以下の
方法により得られる値である。即ち、まず試料の任意の
位置から切り出した小片を粉砕し、得られた粉末につい
てX線回折を行う。その結果、得られるムライト結晶の
(210)面の回折強度〔I (210)〕およびα−
Al結晶の(113)面の回折強度〔I(11
3)〕から次式によりムライト結晶およびα−Al
結晶の割合を算出する。
【数1】
【0008】また、焼結体に含有しているガラス相は1
0容積%以下、より好ましくは8容積%以下であること
が必要である。ガラス相が10容積%を越える場合には
耐食性および高温での変形が大きくなりローラハースキ
ルン用ローラとして適さない。
【0009】本発明においてガラス相含有率の測定は以
下の方法によって行う。ローラハースキルン用ローラの
任意の部分から板状試片を切り出し、鏡面仕上げする。
鏡面仕上げした試料を0〜5℃の1%HF水溶液に24
時間浸漬した後、洗浄、乾燥し、ガラス相含有率測定用
試料とする。HF処理前後の試料を走査電子顕微鏡によ
り1000〜5000倍で観察する。HF処理によって
ガラス相が存在していた跡はくさび状の空隙として観察
される。観察した面積:S、HF処理前の試料で観察し
た試料で気孔および空隙が占める面積:BSpとし、H
F処理後の試料で観察した試料で気孔、空隙およびガラ
ス相の跡が占める面積:ASpからガラス相含有率を下
式により求める。
【数2】ガラス相含有率(%)=[(ASp−BSp)
/S]×100
【0010】(a)Al/SiO重量比が65
/35〜78/22であるという点について、本発明に
おいてAl/SiO重量比が65/35〜78
/22であることが必要である。Al/SiO
重量比が65/35未満の場合は、焼結体中のムライト
結晶相量が減少し、SiOまたは非晶質相が増加する
ため、高温での変形が大きくなったり、耐食性が低下す
るため耐久性に劣るので好ましくない。一方、Al
/SiO重量比が78/22を越える場合にはムラ
イト結晶相の他にAl結晶相量が増加し、高温強
度の低下や高温での変形が大きくなるので好ましくな
い。より好ましくはAl/SiO重量比が67
/33〜76/24である。
【0011】(b)本発明における主として密閉された
気孔の形成には、粉砕・分散スラリーに所定の相対密度
および気孔径になるように気孔形成剤としてアクリル系
樹脂球状粒子や多糖類球状粒子などの有機質球状粒子の
ような有機質で丸味を帯びた粒子を使用する。この気孔
形成剤をセラミック粉体に添加、混合して形成し、これ
を焼成すると、有機質の気孔形成剤は消失し、跡形とし
ての密閉気孔が残るので、密閉気孔の形状は本質的には
気孔形成剤の形状に基因した形状となり、丸味をもつ気
孔形成剤の使用により丸味を帯びた密閉したものとな
り、また密閉気孔は実質的に独立したものとすることが
できる。気孔形成剤が丸味を帯びていない場合には、焼
結体に応力が負荷されると気孔に応力集中がおこりやす
くなって、強度や耐熱衝撃抵抗性の低下および高温での
変形がおこりやすくなるので好ましくない。なお、本発
明でいう密閉気孔とは外部へ通じていない内部気孔のこ
とを指すものである。
【0012】(c)平均密閉気孔径が2〜50μmであ
るという点について、本発明においては平均密閉気孔径
が2〜50μm、好ましくは5〜30μm、より好まし
くは5〜25μmであることが必要である。平均密閉気
孔径が1μm未満の場合は気孔形成による耐熱衝撃抵抗
性や変形に対する抵抗性の向上の効果が少なく、50μ
mを越える場合には密閉気孔が連続状態になったり、強
度低下をきたすため好ましくない。
【0013】平均密閉気孔径は焼結体を鏡面仕上げし、
走査電子顕微鏡にて観察し、100個の気孔径を測定
し、等価円直径に換算し、平均値:Pを求め、
【数3】平均密閉気孔径=1.5×P として求める。
【0014】(d)平均結晶粒径が2〜20μmである
という点について、本発明において平均結晶粒径は2〜
20μmであることが必要であり、好ましくは2〜15
μmであることが必要である。平均結晶粒径が2μm未
満の場合は、耐久性および耐食性の低下や変形に対する
抵抗性が低下するので好ましくない。一方、20μmを
越える場合には耐熱衝撃抵抗性が低下するので好ましく
ない。
【0015】平均結晶粒径は焼結体を鏡面仕上げし、熱
エッチングを施し、走査電子顕微鏡により観察し、イン
ターセプト法により10点平均から求める。算出式とし
ては、
【数4】D=1.5xL/n D:平均結晶粒径(μm) L:測定長さ(μm) n:長さL当たりの結晶数 を用いる。
【0016】(e)焼結体の平均密閉気孔径/平均結晶
粒径が0.5〜3であるという点について、本発明にお
いて平均密閉気孔径/平均結晶粒径が0.5〜3、より
好ましくは0.5〜2.5である。平均密閉気孔径/平
均結晶粒径が0.5未満の場合は密閉気孔径の存在によ
る応力緩和の効果が少なくなり、一方、3を越える場合
には密閉気孔径が焼結体中の欠陥となり、強度低下や変
形が大きくなるので好ましくない。
【0017】(f)相対密度が70〜95%であるとい
う点について、本発明において相対密度は70〜95%
であることが必要であり、より好ましくは75〜90%
であることが必要である。相対密度が70%未満の場合
は気孔量が多くなり、各々の気孔がつながって密閉気孔
径が大きくなり、強度低下、耐食性の低下や高温での変
形が大きくなるので好ましくない。また、相対密度が9
5%を越える場合には耐熱衝撃抵抗性の低下をきたすの
で好ましくない。なお、本発明でいう前記相対密度とは
【数5】 (焼結体のかさ密度/理論密度)×100(%) で算出したものを表わす。
【0018】(g)1500℃、2MPaの応力下での
たわみ量が10mm以下であるという点について、本発
明において1500℃で2MPaの応力下でのたわみ量
が10mm以下であることがローラハースキルン用ロー
ラとして好ましく、より好ましくは8mm以下である。
たわみ量が10mmを越える場合にはローラハースキル
ン用ローラとして十分に満足して長期間にわたって安定
して使用できない。本発明において、たわみ量は下記の
条件で測定したものである。焼結体を5×2×150m
mに加工し、上スパン:31.3mm、下スパン:10
0mmの4点曲げで、2MPaの応力で1500℃、5
時間加熱保持後のサンプルの下スパン50mmの位置の
たわみ量を測定する。上記たわみ量測定用サンプル形状
以外でたわみ量を測定する場合には上スパンと下スパン
の長さの比率および負荷重量を同じにして測定したたわ
み量:δとで下式により補正した値:δが2mm以下
であることが必要である。
【数6】δ=δ×〔下スパン長さ(mm)/100〕
【0019】(h)ジルコニアが5容積%含有するとい
う点について、本発明においてはジルコニアは5容積%
以下含有している。ジルコニアの結晶相は正方晶である
ことが好ましいが、立方晶および単斜晶のいずれでも良
い。ジルコニアを含有していると焼結性の向上に効果が
ある。
【0020】ジルコニア原料粉末はジルコニア粉末だけ
でなく、ジルコニアゾルや焼成によりジルコニアとなる
ジルコニウム化合物(ジルコンなど)を用いることもで
きる。また、ジルコニアにイットリアが1〜5モル%含
有していることがより好ましい。ジルコニア添加量が5
容積%を越える場合は、熱処理用部材の昇温・降温の繰
り返しにより、焼結体にマイクロクラックが発生し、耐
熱衝撃抵抗性の低下や耐久性に劣るので好ましくない。
【0021】本発明のムライト質焼結体からなるローラ
ハースキルン用ローラは種々の方法で作製できるが、そ
の一例を示す。
【0022】原料粉末はAlとSiOの合計量
が99%以上、平均粒子径が2μm以下であることが好
ましく、より好ましくは1.5μm以下である。平均粒
子径が2μmを越える場合には、焼結体内部の欠陥が多
く存在するため、耐熱衝撃抵抗性をはじめとする機械的
特性の低下や高温変形が大きくなるので好ましくない。
原料粉末は共沈法、ゾル−ゲル法等の液状原料から作製
したムライト原料はもちろんのこと、アルミニウム化合
物とシリカ化合物を均一に混合して仮焼合成した原料粉
末も使用できる。また、焼成工程でムライト結晶となる
原料を用いてもよい。また、ジルコニア原料粉末として
は、液相法により作製された粉末を用いるのが好まし
く、比表面積が5m/g以上であることが好ましい。
さらには、ジルコニアゾルや焼成によりジルコニアとな
るジルコニウム化合物を用いることもできる。ジルコニ
ア原料粉末の比表面積が5m/g未満の場合は、ジル
コニア結晶粒子の分散性が低下するだけでなく、焼結体
に存在するジルコニア結晶粒子が大きくなるため耐熱衝
撃性及び耐食性が低下するので好ましくない。また、ジ
ルコニアにイットリアが1〜5モル%含有していること
が好ましい。
【0023】なお、焼結体に含有するTiO、Fe
、CaO、NaOおよびKOの合計含有量は2
重量%以下であることが好ましく、より好ましくは1重
量%以下であることが必要である。不純物量が2重量%
を越えると結晶粒界に第2相およびガラス相を多く形成
し、高温特性の低下をきたすので好ましくない。ジルコ
ニアを添加する場合はジルコニア含有量が所定量となる
ように各原料粉末に配合し、溶媒として水または有機溶
媒を用いて、ポットミル、アトリッションミル等の粉砕
機により粉砕・分散・混合する。
【0024】前記のようにして得られた粉体の平均粒子
径は1.5μm以下であることが好ましく、より好まし
くは1.0μm以下である。平均粒子径がこれらの範囲
外の場合は、成形性が低下し、得られた焼結体に欠陥が
多く存在するだけでなく、本発明の微構造を有した焼結
体が得られず、耐熱衝撃抵抗性が低下するだけでなく、
その他の機械的特性および耐食性も低下するので好まし
くない。
【0025】成形方法としてはプレス成形、ラバープレ
ス成形等の方法を採用する場合には、粉砕・分散スラリ
ーに必要により公知の成形助剤(例えばワックスエマル
ジョン、PVA、アクリル系樹脂等)を加え、スプレー
ドライヤー等の公知の方法で乾燥させて成形粉体を作製
し、これを用いて成形する。また、押出成形法を採用す
る場合には、粉砕・分散したスラリーを乾燥させ、整粒
し、混合機を用いて水、バインダー(例えばメチルセル
ロース等)を混合して坏土を作製し、押出成形する。以
上のようにして得た成形体を1500〜1800℃、よ
り好ましくは1550〜1780℃で焼成することによ
ってムライト質焼結体からなるローラハースキルン用ロ
ーラを得る。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を説明するが、
本発明はこれにより何ら限定されるものでない。
【0027】実施例1〜7、比較例1〜8 所定のAl/SiO重量比からなり、平均粒子
径2μmからなるムライト原料粉末を用い表1〜2に示
す配合量にしたがって原料を配合したムライト原料粉末
にジルコニアを添加する場合は、所定量のジルコニア粉
末を配合し、ポットミルで溶媒に水あるいはエタノール
を用いて粉砕・分散・混合し、スラリーを作製した。気
孔形成剤としてはアクリル系樹脂球状粒子または多糖類
球状粒子を所定の気孔率および気孔径になるように添
加、混合した。また、ジルコニア粉末はYを含有
しないか、5モル%以下含有しており、比表面積が15
/gである粉末を用いた。得られたスラリーを乾
燥、整粒し、混合機を用いて水、メチルセルロースステ
アリン酸を混合して坏土を作製し、押出成形し、145
0〜1780℃で焼成して、φ36(外径)×φ28
(内径)×1500mmのローラハースキルン用ローラ
を作製した。得られたローラから曲げ強さ測定用テスト
ピース:3×4×40mmおよび高温変形測定用サンプ
ル:5×2×140mmを切り出し、研削加工して作製
した。曲げ強さは室温および1500℃で3点曲げで測
定した。高温変形は1500℃で上スパン:31.3m
m、下スパン:100mm、負荷応力:2MPaで5時
間保持後の下スパン50mmの位置でテスト前後のたわ
み量を測定した。また、熱衝撃抵抗性は、ローラを長さ
200mmに切断したものを1300℃に加熱している
電気炉内へ挿入し、30分保持後、即座に炉外に取り出
した時のクラック発生の有無で評価した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明の耐熱性ムライト質焼結体からな
るローラハースキルン用ローラは、すぐれた耐熱衝撃抵
抗性および耐食性を有し、高温での変形が少ないため、
高温でも高荷重の被焼成体の焼成が可能であることか
ら、特に電子セラミックス焼成用ローラハースキルン用
ローラとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河波 利夫 大阪府堺市遠里小野町3丁2番24号 株式 会社ニッカトー内 Fターム(参考) 4G030 AA17 AA36 AA37 BA20 BA23 BA25 BA33 CA04 CA07 CA09 GA09 GA15 HA04 4K050 AA02 AA04 BA07 BA16 CG05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主としてムライト結晶からなり、(a)
    Al/SiO 重量比が65/35〜78/22
    であり、(b)焼結体に存在する気孔は主として丸味を
    帯びた密閉したものであり、(c)その平均密閉気孔径
    が2〜50μm、(d)焼結体の平均結晶粒径が2〜2
    0μm、(e)その焼結体の平均密閉気孔径/平均結晶
    粒径が0.5〜3であり、(f)焼結体の相対密度が7
    0〜95%であり、(g)1500℃、2MPaの応力
    下でのたわみ量が10mm以下であることを特徴とする
    耐熱性ムライト質焼結体からなるローラハースキルン用
    ローラ。
  2. 【請求項2】 ZrOを5容積%以下含有しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の耐熱性ムライト質焼結体
    からなるローラハースキルン用ローラ。
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