JP2002316769A - 線状体の巻き付け方法および装置 - Google Patents

線状体の巻き付け方法および装置

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JP2002316769A
JP2002316769A JP2001126951A JP2001126951A JP2002316769A JP 2002316769 A JP2002316769 A JP 2002316769A JP 2001126951 A JP2001126951 A JP 2001126951A JP 2001126951 A JP2001126951 A JP 2001126951A JP 2002316769 A JP2002316769 A JP 2002316769A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形ドラム19への線状体16の巻き付け速
度を高速化したときでも、フェスツーン手段21の破損を
防止する。 【解決手段】 成形ドラム19への線状体16の巻き付けに
先立ち、成形ドラム19への巻き付け長さとほぼ等長の線
状体16をフェスツーン手段21にストックするようにした
ので、成形ドラム19への線状体16の巻き付け時にその巻
き付け速度が大きく変動しても、フェスツーン手段21に
ストックされている線状体16が送り出され過ぎて不足す
るようなことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、線状体を成形ド
ラムに巻き付ける巻き付け方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空気入りタイヤの内圧充填および
高速走行に伴うトレッド部の径成長を効果的に抑制する
ため、ベルト層の幅方向中央部あるいは幅方向両端部に
線状体を所定回数螺旋状に巻き付けることで成形したベ
ルト補強層を配置したり、あるいは、ベルト層を構成す
るベルトプライの少なくとも1枚を、線状体を所定回数
螺旋状に巻き付けることで成形することが行われてい
る。
【0003】従来、このような線状体の巻き付けは、例
えば、線状体が多数回ロール状に巻き取られた回転可能
な巻きロールと、該巻きロールと周囲に線状体が所定の
巻き付け回数だけ螺旋状に巻き付けられる成形ドラムと
の間に設けられ、駆動回転されることで巻きロールから
線状体を巻き出す巻き出しローラとを備えた巻き付け装
置を使用し、成形ドラムと巻き出しローラとを、該成形
ドラムの周速と巻き出しローラからの線状体の巻き出し
速度とが等速となるよう回転させることで行っていた。
【0004】ここで、このような成形ドラムの周速と巻
き出しローラからの線状体の巻き出し速度とを高精度で
等速とする制御は極めて困難であるため、通常、巻き出
しローラと成形ドラムとの間に、上固定ローラと、該上
固定ローラの直下に昇降可能に設置された下可動ローラ
とからなるフェスツーン手段を設けるとともに、これら
上固定、下可動ローラ間に若干長さの線状体を掛け回し
て一時的にストックし、前述の速度差を吸収するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の線状体の巻き付け方法・装置にあっては、フ
ェスツーン手段にストックされている線状体の長さが短
いため、成形ドラムへの線状体の巻き付け時に、成形ド
ラムの周速と巻き出しローラからの線状体の巻き出し速
度とが大きく狂ったりすると、ストックされている線状
体が全て送り出されて下可動ローラが上固定ローラに衝
突し、フェスツーン手段が破損してしまうことがあると
いう問題点があった。
【0006】また、巻きロールが空になるまで線状体が
巻き出されたときには、巻き出しローラ、成形ドラムの
回転を急停止させるが、このとき、成形ドラムは大重量
であるため、慣性によって余分に回転し、この結果、前
述と同様にストックされている線状体が全て送り出さ
れ、フェスツーン手段が破損してしまうことがあるとい
う問題点もあった。そして、このような問題は、作業高
速化の要請から、成形ドラムへの線状体の巻き付け速度
が近年高速化(3.0m/sec以上)するに従い、顕著となっ
てきた。
【0007】この発明は、成形ドラムへの線状体の巻き
付け速度を高速化しても、フェスツーン手段の破損を防
止することができる線状体の巻き付け方法および装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、第1
に、巻きロールから線状体を巻き出して該巻きロールと
成形ドラムとの間に設けられたフェスツーン手段に成形
ドラムの周長と線状体の巻き付け回数との積とほぼ等長
の線状体を一時的にストックする工程と、成形ドラムを
高速回転させながら前記ストックされた線状体をフェス
ツーン手段から送り出して該線状体を成形ドラムの周囲
に前述した巻き付け回数だけ螺旋状に巻き付ける工程と
を備えた線状体の巻き付け方法により、
【0009】第2に、線状体が巻き取られた巻きロール
と、該巻きロールと周囲に線状体が所定の巻き付け回数
だけ螺旋状に巻き付けられる成形ドラムとの間に設けら
れ、巻きロールから巻き出された線状体を、成形ドラム
の周長と線状体の巻き付け回数との積とほぼ等長だけ一
時的にストックするフェスツーン手段とを備え、前記成
形ドラムを高速回転させながらストックされた線状体を
フェスツーン手段から送り出して成形ドラムの周囲に巻
き付けるようにした線状体の巻き付け装置により達成す
ることができる。
【0010】成形ドラムへの線状体の巻き付けに先立
ち、巻きロールから線状体を巻き出してフェスツーン手
段に一時的にストックするが、このときの線状体の長さ
は、成形ドラムの周長と線状体の巻き付け回数との積と
ほぼ等長とする。次に、成形ドラムを高速回転させなが
ら前記ストックされた線状体をフェスツーン手段から送
り出し、成形ドラムの周囲に前述した巻き付け回数だけ
螺旋状に巻き付ける。
【0011】このとき、フェスツーン手段には成形ドラ
ムの周長に巻き付け回数を乗じた長さ、すなわち、成形
ドラムへの巻き付け長さとほぼ等長の線状体がストック
されているため、成形ドラムへの線状体の巻き付け速度
が大きく変動しても、フェスツーン手段にストックされ
ている線状体が送り出され過ぎて不足するようなことは
なく、これにより、フェスツーン手段の破損を防止する
ことができるとともに、成形ドラムへの線状体の巻き付
けの高速化を容易に図ることができる。
【0012】また、線状体の巻きロールからの巻き出し
と成形ドラムへの巻き付けとの同期をとるための複雑な
制御、位置検出も不要となり、この結果、装置全体の構
造が簡単となり、安価に製作することもできる。
【0013】さらに、線状体を成形ドラムに巻き付ける
一方で巻きロールから線状体を巻き出している場合に、
該巻きロールが空となると、その回転を急停止させる
が、このとき、成形ドラムを急停止させなくても、フェ
スツーン手段にストックされている線状体が送り出され
過ぎて不足するようなことはなく、これにより、フェス
ツーン手段の破損を防止することができる。
【0014】また、請求項2に記載のように構成すれ
ば、フェスツーン手段から線状体が送り出され過ぎて不
足することを簡単かつ確実に防止することができる。さ
らに、請求項4に記載のように構成すれば、線状体の流
れが安定し、線状体が固定、可動ローラから脱線した
り、これらに巻き付いたりすることが抑制される。
【0015】また、請求項5に記載のように構成すれ
ば、線状体の始端部を固定、可動ローラに通す作業が容
易となる。さらに、請求項6に記載のように構成すれ
ば、線状体が固定、可動ローラから脱線したり、これら
に巻き付いたりする異常時に、これを早期にかつ確実に
検出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1、2、3において、11は床
面12上に設置された略上下方向に延びる支持フレームで
あり、この支持フレーム11の上下方向中央部には軸受13
を介して巻きロール14が回転可能に支持され、この巻き
ロール14は円筒状のリール15と、該リール15の周囲に多
数回ロール状に巻き取られた線状体16から構成されてい
る。
【0017】17は支持フレーム11の上端部に支持された
巻き出しローラであり、この巻き出しローラ17には巻き
ロール14から巻き出された線状体16が掛け回されてい
る。そして、この巻き出しローラ17は、支持フレーム11
に固定されたモータ18から駆動力を付与されることで回
転し、線状体16を引き取って巻きロール14から低速(2.
0m/sec程度の速度)で次々と巻き出す。
【0018】ここで、前記線状体16は、例えばコーティ
ングゴムで被覆された非伸張性コードであってもよく、
また、直線状に延びる、あるいは波状の屈曲する少数本
の互いに平行な非伸張性コードをコーティングゴムで被
覆したリボン状体であってもよい。
【0019】19は支持フレーム11の前方に設置された拡
縮径可能な円筒状の成形ドラムであり、この成形ドラム
19は図示していない駆動機構により巻きロール14と平行
な軸線回りに高速度(3.0m/sec以上)の周速で駆動回転
される。そして、この成形ドラム19が回転していると
き、巻きロール14から巻き出された線状体16が軸方向に
ずらされながら該成形ドラム19に供給されると、該線状
体16は成形ドラム19の周囲に螺旋状に巻き付けられる。
【0020】ここで、前記線状体16を、成形ドラム19に
貼付けられているベルト層の軸方向両端部外側に巻き付
けた場合、あるいは、ベルト層の軸方向中央部内側に巻
き付けた場合には、該線状体16はベルト層を補強するベ
ルト補強層となり、また、タイヤ赤道面に対して傾斜し
たコードが埋設されたベルトプライ全体に重ね合わせな
がら巻き付けた場合には、該線状体16はベルト層を構成
するベルトプライとなる。
【0021】21は巻きロール14と成形ドラム19との間に
設置されたフェスツーン手段であり、このフェスツーン
手段21は床面12上に立設されるとともに、その後端部が
支持フレーム11に固定された前後方向に延びる矩形枠状
の固定フレーム22を有する。この固定フレーム22の上端
部には下方に向かって延びる複数の支持突起23が形成さ
れ、これらの支持突起23は前後方向に等距離離れて配置
されている。
【0022】24は各支持突起23の下端部に支持された複
数の固定ローラであり、これらの固定ローラ24はいずれ
も前後方向に延びる水平な直線L上に配置されるととも
に、互いに平行な回転軸(巻きロール14に平行な軸線)
回りにフリー回転することができる。この結果、これら
固定ローラ24も支持突起23と同様に前後方向に等距離離
れて配置されることになる。そして、各固定ローラ24は
中央部が膨出した太鼓状のローラ部24aと、このローラ
部24aの両端にそれぞれ固定されたフランジ部24bとを
有する。
【0023】26は固定フレーム22の前端部および後端部
の側面にそれぞれ敷設された上下方向に延びるガイドレ
ールであり、これらのガイドレール26には前後方向に延
びる水平な可動フレーム27の前、後端部にそれぞれ固定
されたスライドベアリング28が摺動可能に係合してい
る。この結果、可動フレーム27は固定フレーム22に昇降
可能に支持されることになる。
【0024】前記可動フレーム27には太鼓状をした複数
(前記固定ローラ24と同数)の可動ローラ30が支持さ
れ、これら可動ローラ30は前記直線Lに平行で上下に重
なり合った直線M上に配置されるとともに、前記固定ロ
ーラ24の回転軸と平行な回転軸回りにフリー回転するこ
とができる。また、これら可動ローラ30は前後方向に等
距離離れるとともに、固定ローラ24と交互に配置されて
おり、この結果、可動フレーム27が昇降すると、これら
可動ローラ30は隣接する固定ローラ24間を上下に通過す
ることができる。
【0025】32は上、下端部が固定フレーム22の前後方
向中央部に固定された上下方向に延びるロッドレスタイ
プのシリンダであり、このシリンダ32の可動部には前記
可動フレーム27が連結されている。そして、このシリン
ダ32は、通常、可動フレーム27に下方に向かう弱い付勢
力を付与しているが、後述するように線状体16を固定ロ
ーラ24、可動ローラ30間に通す場合には、可動フレーム
27、可動ローラ30を一体的に上昇させる。
【0026】ここで、前記巻きロール14から巻き出され
た線状体16は、これら固定ローラ24、可動ローラ30に交
互に掛け回され、これにより、固定ローラ24、可動ロー
ラ30間に張り渡された線状体16の合計長がフェスツーン
手段21における線状体16のストック長となる。そして、
このフェスツーン手段21における線状体16のストック長
は、可動フレーム27、可動ローラ30が下降することで増
大する。前述した固定フレーム22、固定ローラ24、可動
フレーム27、可動ローラ30、シリンダ32は全体として、
前記フェスツーン手段21を構成する。
【0027】35は固定ローラ24より若干下方で固定フレ
ーム22の近傍に設置された上限検出センサであり、この
上限検出センサ35は、可動フレーム27が該上限検出セン
サ35と対向する上昇限まで上昇してきたとき、該可動フ
レーム27を検出し、成形ドラム19の回転、即ち成形ドラ
ム19への線状体16の供給を停止させる。
【0028】36は固定フレーム22の下端部近傍に設置さ
れた下限検出センサであり、この下限検出センサ36は、
可動フレーム27が下降限まで下降してきたとき、該可動
フレーム27を検出し、モータ18の作動(巻き出しローラ
17の回転)を停止させる。そして、この実施形態では、
前記可動フレーム27が上昇限から下降限まで下降する間
に増大する線状体16のストック長を、成形ドラム19の周
長(成形ドラム19に1回だけ巻き付けられたときの線状
体16の長さ)と線状体16の成形ドラム19への巻き付け回
数との積F、即ち成形ドラム19への線状体16の巻き付け
長さと実質上等長としている。
【0029】ここで、可動フレーム27が上昇限まで上昇
したとき、可動ローラ30は固定ローラ24から若干下方に
離れているため、上昇限の可動ローラ30と固定ローラ24
との間には若干長さの線状体16がストックされており、
この結果、可動フレーム27が下降限まで下降したとき、
フェスツーン手段21に一時的にストックされる線状体16
の長さは、前記積Fの値(成形ドラム19への巻き付け長
さ)とほぼ等長、詳しくは、前記積Fの値より若干長く
なる。
【0030】37は支持突起23の基端部近傍に設置された
準備位置検出センサであり、この準備位置検出センサ37
は、可動フレーム27がシリンダ32により上昇限を通過し
て支持突起23の基端部近傍の準備位置まで上昇してきた
とき、該可動フレーム27を検出してシリンダ32の作動を
停止させる。このように可動フレーム27が支持突起23の
基端部近傍まで上昇すると、可動ローラ30は固定ローラ
24より若干上方に位置することになり、これらの間に図
3に示すような間隙38が形成される。
【0031】40は前端に位置する(成形ドラム19に最も
近接する)支持突起23に取付けられた回転検出センサで
あり、この回転検出センサ40は、前端に位置する固定ロ
ーラ24のフランジ部24bに固定されたドグ41を検出する
ことで、該固定ローラ24が回転しているか否かを検出す
る。
【0032】また、後端に位置する(巻きロール14に最
も近接する)支持突起23にも前述と同様の図示していな
い回転検出センサが取付けられ、この回転検出センサ
は、後端に位置する固定ローラ24のフランジ部24bに固
定された前述と同様のドグを検出することにより、該固
定ローラ24が回転しているか否かを検出する。
【0033】そして、線状体16が流れているにも拘わら
ず、即ち、成形ドラム19あるいは巻きロール14が回転し
ているにも拘わらず、前端あるいは後端に位置する固定
ローラ24が回転していないことを回転検出センサ40ある
いは図示していない回転検出センサが検出したときに
は、フェスツーン手段21の内部において線状体16の脱
線、巻き込み等が生じたと判断され、成形ドラム19ある
いは巻きロール14の回転が停止される。このようにして
線状体16の異常を早期かつ確実に検出することができ
る。
【0034】次に、この発明の一実施形態の作用につい
て説明する。成形ドラム19に対して所定種類の線状体16
を巻き付ける場合には、まず、該種類の線状体16が巻き
取られている巻きロール14を支持フレーム11まで搬送
し、該支持フレーム11の軸受13に支持させる。このと
き、シリンダ32を作動して可動フレーム27を上昇させる
が、この可動フレーム27の上昇は、図3に示すように可
動フレーム27が上昇限より上方の準備位置に到達し、準
備位置検出センサ37が該可動フレーム27を検出したと
き、停止する。このように可動フレーム27が準備位置ま
で上昇すると、可動ローラ30は固定ローラ24より若干上
方に位置することになり、これらの間に間隙38が形成さ
れる。
【0035】次に、巻きロール14から線状体16の始端部
を巻き出した後、前述した可動ローラ30と固定ローラ24
との間の間隙38を巻きロール14から成形ドラム19に向か
って通過させるとともに、その始端を成形ドラム19上の
巻始め位置に貼付ける。その後、巻き出しローラ17を回
転させることにより巻きロール14から線状体16を低速で
巻き出すとともに、シリンダ32の付勢力によって可動フ
レーム27、可動ローラ30を下方に向かって押し下げる。
この結果、可動ローラ30は隣接する固定ローラ24間を通
過して固定ローラ24より下方に下降し、固定ローラ24、
可動ローラ30に線状体16が交互に掛け回される。
【0036】このように可動ローラ30を固定ローラ24よ
り上方まで上昇させた後、これら可動ローラ30と固定ロ
ーラ24との間を、巻きロール14から成形ドラム19に向か
って線状体16の始端部を通過させ、その後、可動ローラ
30を下降させることで、可動ローラ30、固定ローラ24に
線状体16を交互に掛け回すようにすれば、線状体16の始
端部を可動ローラ30、固定ローラ24に通す作業が容易と
なる。
【0037】そして、前述のように可動ローラ30、可動
フレーム27がシリンダ32に付勢されて下降する一方で、
線状体16が巻き出しローラ17によって巻きロール14から
巻き出されると、フェスツーン手段21における線状体16
のストック長が増大するとともに、該ストックされた線
状体16に所定のテンションが付与される。
【0038】このとき、固定ローラ24を直線L上に、一
方、可動ローラ30を該直線Lに平行な直線M上に設置す
るとともに、これら固定ローラ24、可動ローラ30を交互
に配置したので、フェスツーン手段21における線状体16
の流れが安定し、これにより、線状体16が固定ローラ2
4、可動ローラ30から脱線したり、あるいは、これらに
巻き付いたりする事態が抑制される。
【0039】次に、可動フレーム27が下降限まで下降す
ると、下限検出センサ36が該可動フレーム27を検出し、
線状体16の巻き出しおよび可動フレーム27、可動ローラ
30の下降を停止させる。このとき、フェスツーン手段21
には、成形ドラム19の周長と線状体16の巻き付け回数と
の積Fとほぼ等長、ここでは前記積Fの値より若干長い
線状体16が、成形ドラム19への巻き付けに先立ち一時的
にストックされる。
【0040】このように巻きロール14からの線状体16の
巻き出しを停止させた後、成形ドラム19を高速回転さ
せ、フェスツーン手段21にストックされていた線状体16
を該フェスツーン手段21から送り出して成形ドラム19に
巻き付けるが、このとき、線状体16を図示していない綾
振り機構により成形ドラム19の軸方向にずらし、該線状
体16を成形ドラム19の周囲、例えば、成形ドラム19に貼
付けられているベルト層の幅方向両端部外側に螺旋状に
巻き付ける。
【0041】このとき、可動フレーム27はシリンダ32の
付勢力に対抗して上昇するが、該可動フレーム27にはシ
リンダ32の付勢力以外の外力は作用しないため、線状体
16の巻き付けテンションが一定となり、成形ドラム19へ
の線状体16の巻き付け精度が向上する。
【0042】そして、成形ドラム19の周囲に線状体16が
所定の巻き付け回数だけ巻き付けられると、該線状体16
は全体としてベルト補強層となるが、このとき、上限検
出センサ35が上昇限まで上昇してきた可動フレーム27を
検出し、成形ドラム19の回転を停止させる。なお、この
巻き付け終了直前に図示していないカッターにより線状
体16を所定位置で切断する。
【0043】ここで、フェスツーン手段21には前述のよ
うに成形ドラム19への巻き付け長さとほぼ等長の線状体
16が成形ドラム19への巻き付けに先立ってストックされ
ているため、成形ドラム19への線状体16の巻き付け速度
が大きく変動しても、フェスツーン手段21にストックさ
れている線状体16がフェスツーン手段21から送り出され
過ぎて不足するようなことはなく、これにより、フェス
ツーン手段21の破損を防止することができるとともに、
成形ドラム19への線状体16の巻付けの高速化を容易に図
ることができる。
【0044】また、フェスツーン手段21において線状体
16が不足するような事態は、前述のように積Fの値より
若干長い線状体16をフェスツーン手段21にストックする
ようにすれば、成形ドラム19への線状体16の巻き付け時
に巻きロール14から線状体16の巻き出しをさせないよう
な場合であっても、簡単かつ確実に防止することができ
る。
【0045】さらに、この実施形態では、線状体16の巻
きロール14からの巻き出しと成形ドラム19への巻き付け
との同期をとるための複雑な制御、位置検出も不要とな
り、この結果、装置全体の構造が簡単となるとともに、
安価に製作することもできる。
【0046】次に、成形ドラム19を回転させながら該成
形ドラム19にトレッドゴムを供給し、該トレッドゴムを
ベルト層、ベルト補強層の外側に貼付けて、ベルト・ト
レッドバンドを成形する。次に、成形ドラム19を縮径し
てベルト・トレッドバンドを図示していない搬送装置に
より成形ドラム19から取り出し、次工程に搬出した後、
成形ドラム19を拡径してその周囲にベルト層を貼付け
る。
【0047】一方、前述したトレッドゴムの貼付け作業
からベルト層の貼付け作業までの間に、前述と同様に巻
き出しローラ17を回転させて線状体16を巻きロール14か
ら巻き出し、フェスツーン手段21にベルト・トレッドバ
ンド1本分の線状体16を外段取りでストックする。
【0048】なお、前述の実施形態においては、巻きロ
ール14から線状体16を巻き出してフェスツーン手段21に
ストックしているときには、成形ドラム19への線状体16
の巻付けを停止する一方、成形ドラム19に対して線状体
16を巻き付けているときには、巻きロール14からの線状
体16の巻き出しを停止するようにしたが、この発明にお
いては、成形ドラム19に対して線状体16を巻き付けなが
ら、巻きロール14から線状体16を低速で巻き出すように
してもよい。
【0049】この場合には、成形ドラム19に対する線状
体16の巻き付け開始時に、フェスツーン手段21にストッ
クされている線状体16の長さは、成形ドラム19への巻き
付け中に線状体16がフェスツーン手段21に補充されるた
め、成形ドラム19の周長と線状体16の巻き付け回数との
積Fより若干短くなるときもある。
【0050】そして、このように成形ドラム19に対して
線状体16を巻き付けているとき、巻きロール14から全て
の線状体16が巻き出されて空となると、該巻きロール14
の回転を図示していない制動機構により急停止させる
が、このとき、フェスツーン手段21には充分な長さの線
状体16がストックされているため、成形ドラム19を停止
させる必要はない。この結果、フェスツーン手段21から
線状体16が送り出され過ぎて不足するようなことはなく
なり、フェスツーン手段21の破損が防止される。
【0051】また、前述の実施形態においては、可動ロ
ーラ30を下降させることでフェスツーン手段21のおける
線状体16のストック長を増大させるようにしたが、この
発明においては、可動ローラ30を上昇させることで固定
ローラ24から離隔させ、線状体16のストック長を増大さ
せるようにしてもよい。
【0052】さらに、前述の実施形態においては、前端
および後端に位置する固定ローラ24の回転を回転検出セ
ンサ40および図示していない回転検出センサによって検
出するようにしたが、この発明においては、固定ローラ
24、可動ローラ30の少なくともいずれか1個の回転を検
出する回転検出センサを設け、線状体16を成形ドラム19
に巻き付けているとき、および、線状体16を巻きロール
14から巻き出しているとき、該回転検出センサにより前
記ローラの回転を検出するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、成形ドラムへの線状体の巻き付け速度を高速化して
も、フェスツーン手段の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示すその側面図であ
る。
【図2】図1のI−I矢視断面図である。
【図3】作用を説明する固定ローラ近傍の拡大側面図で
ある。
【符号の説明】
14…巻きロール 16…線状体 19…成形ドラム 21…フェスツーン手段 22…固定フレーム 24…固定ローラ 27…可動フレーム 30…可動ローラ 40…回転検出センサ L…直線 M…直線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻きロールから線状体を巻き出して該巻き
    ロールと成形ドラムとの間に設けられたフェスツーン手
    段に成形ドラムの周長と線状体の巻き付け回数との積と
    ほぼ等長の線状体を一時的にストックする工程と、成形
    ドラムを高速回転させながら前記ストックされた線状体
    をフェスツーン手段から送り出して該線状体を成形ドラ
    ムの周囲に前述した巻き付け回数だけ螺旋状に巻き付け
    る工程とを備えたことを特徴とする線状体の巻き付け方
    法。
  2. 【請求項2】前記フェスツーン手段にストックする線状
    体の長さを前記積の値より若干長くするとともに、線状
    体をフェスツーン手段から送り出すとき、巻きロールか
    らの線状体の巻き出しを停止させるようにした請求項1
    記載の線状体の巻き付け方法。
  3. 【請求項3】線状体が巻き取られた巻きロールと、該巻
    きロールと周囲に線状体が所定の巻き付け回数だけ螺旋
    状に巻き付けられる成形ドラムとの間に設けられ、巻き
    ロールから巻き出された線状体を、成形ドラムの周長と
    線状体の巻き付け回数との積とほぼ等長だけ一時的にス
    トックするフェスツーン手段とを備え、前記成形ドラム
    を高速回転させながらストックされた線状体をフェスツ
    ーン手段から送り出して成形ドラムの周囲に巻き付ける
    ようにしたことを特徴とする線状体の巻き付け装置。
  4. 【請求項4】前記フェスツーン手段は、固定フレーム
    と、該固定フレームに互いに平行な回転軸回りに回転す
    るよう支持され、直線上に設置された複数の固定ローラ
    と、固定フレームに昇降可能に支持された可動フレーム
    と、該可動フレームに固定ローラと平行な回転軸回りに
    回転するよう支持され、前記直線に平行な直線上に設置
    されるとともに、前記固定ローラと交互に配置された複
    数の可動ローラとを有し、可動ローラを可動フレームと
    ともに下降させることで、固定、可動ローラに交互に掛
    け回された線状体のストック長を増大させるようにした
    請求項3記載の線状体の巻き付け装置。
  5. 【請求項5】前記可動ローラを固定ローラより上方まで
    上昇させた後、これら可動ローラと固定ローラとの間
    を、巻きロールから成形ドラムに向かって線状体の始端
    部を通過させ、その後、可動ローラを下降させること
    で、可動、固定ローラに線状体を交互に掛け回すように
    した請求項4記載の線状体の巻き付け装置。
  6. 【請求項6】前記可動、固定ローラの少なくともいずれ
    か1個の回転を検出する回転検出センサを設けるように
    した請求項3〜5のいずれかに記載の線状体の巻き付け
    装置。
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