JP2002316706A - 在庫管理システム - Google Patents

在庫管理システム

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JP2002316706A
JP2002316706A JP2001126786A JP2001126786A JP2002316706A JP 2002316706 A JP2002316706 A JP 2002316706A JP 2001126786 A JP2001126786 A JP 2001126786A JP 2001126786 A JP2001126786 A JP 2001126786A JP 2002316706 A JP2002316706 A JP 2002316706A
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management system
recorded
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Application number
JP2001126786A
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English (en)
Inventor
Masahide Tanaka
雅英 田中
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Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
Original Assignee
Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
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Publication date
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  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】商品に特に手を加えることなく、従来と特に異
なる使用法を要求することなく、収納部への被収納物の
出し入れが検出可能な在庫管理システムを提供する。 【解決手段】収納部6内における全ての被収納物を特定
する情報とその重量の情報を記録部12に記録し、収納
部6内における被収納物の総重量の減少変化と記録部の
記録とに基いて取出された被収納物を推定する。推定が
一つに定まらないときは、可能な選択肢を複数前記記録
部12に記録し、その後の商品の出し入れによる総重量
変化の様子に基いて不合理なものを消去する。被収納物
の取出履歴を記録し、総重量の増加変化と取出履歴とに
基いて、収納部6に戻された被収納物を推定する。被収
納物を取出したときの総重量の減少変化をその被収納物
の重量としてその被収納物を特定する情報とともに記録
する。被収納物に関する情報は、被収納物の供給とは別
に通信などにより供給元から得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は在庫管理システム
に関し、特に冷蔵庫など家庭用の収納庫における在庫管
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】この技術分野においては、特開2000
−222476、特開2000−250976、特開2
000−296904、特開2000−356455な
どによって種々の提案がなされている。しかしながら、
収納部への被収納物の出し入れを検出するために特別の
センサが必要であったり、ユーザによる管理情報の入力
の労を要したりする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、現
在流通している商品に特に手を加えることなく、またユ
ーザに対しても従来と特に異なる使用法を要求すること
なく、収納部への被収納物の出し入れが検出可能な在庫
管理システムを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、収納部内における全ての被収納物を特
定する情報及びその重量の情報を記録する記録部と、収
納部内における被収納物の総重量の増減変化を検出する
検出手段と、検出手段による総重量の減少変化と記録部
の記録とに基いて収納部から取出された被収納物を推定
する処理部とを有することを特徴とする在庫管理システ
ムを提供する。この構成によれば、初期状態において収
納部内における全ての被収納物の情報を記録しておけ
ば、収納部から取出された被収納物が容易に推定でき
る。
【0005】例えば、記録された重量が検出された総重
量の減少変化と一致する被収納物が前記収納部から取出
されたものと推定される。同じ重量の被収納物が記録部
に記録された場合など、推定が一つに定まらないとき
は、可能な選択肢を複数前記記録部に記録する。この選
択肢は、その後の商品の出し入れによる総重量変化の様
子に基いて不合理なものを消去することで絞込む。
【0006】また、この発明の他の特徴によれば、収納
部から被収納物が取出されたことを示す取出履歴を記録
し、検出手段による総重量の増加変化と取出履歴とに基
いて、取出された後に収納部に戻された被収納物を推定
する。この場合、取出履歴に記録された重量が検出され
た総重量の増加変化と一致する被収納物が収納部に戻さ
れたと推定する。このような一致がない場合でも、取出
履歴に記録された重量が検出された総重量の増加変化よ
り大きい被収納物が一部消費された後に前記収納部に戻
されたと推定する。この場合、その被収納物に関し記録
部における重量の情報を書換える。推定が一つに定まら
ないときの処理は、被収納物の取出しの場合と同様であ
る。
【0007】また、記録部における取出し履歴の有無か
ら所定時間以上取出されていない被収納物を検出して賞
味期限切れなどの表示することができる。一方、取出履
歴に基き所定時間以上戻されていない被収納物を検出
し、記録部から削除することによって、無用の選択肢が
生じることを防止する。
【0008】この発明のさらに他の特徴によれば、検出
手段による総重量の増加変化と取出履歴とに基いて、記
録部にない新たな被収納物が前記収納部に収納されたと
推定する。この場合は、新たな被収納物の存在を重量と
ともに記録部に記録する。また、新たな被収納物の存在
が重量とともに記録部に記録されたときは、その新たな
被収納物を特定する情報の入力を要求するのが望まし
い。
【0009】また、この発明では、重量変化の検出に当
り、総重量の変化が振動状態となったとき、その振動の
中央値を重量変化後の新たな値とする。被収容物の出し
入れの直後では、秤量値が振動しているが、これが収斂
するのを待たず、中央値を中心とする振動であることが
検出された時点で速やかにその中央値を重量変化後の値
として採用する。これによって、被収容物の出し入れが
連続する場合でも、個々の出し入れを高い分解能で検出
できる。
【0010】さらに、この発明では、被収納物が取出さ
れたときの検出部における総重量の減少変化をその被収
納物の重量としてその被収納物を特定する情報とともに
前記記録部に記録する。被収納物を取出すことによっ
て、ユーザはそれが何であるか特定できる。従って、単
に被収容物を取出すだけで、被収納物を特定する情報及
びその重量の情報が容易に確定できる。
【0011】この発明の他の特徴によれば、被収納物に
関する情報を被収納物の供給元から得る。例えば、商店
ではその商品の商品名と重量を把握している場合が多い
ので、これらの情報を商店から入手する。また、商品の
配達サービスも一般的であるが、商品に関するこれらの
情報は、商品自体の配達とは別ルートで通信などによっ
て得ることができる。この発明の詳細な特徴によれば、
商品の配達と情報の取得が時間的にずれたとしても混乱
がないシステムが提供される。
【0012】また、この発明によれば、検出手段によっ
て検出される総重量の増減変化が所定値より小さく被収
納物の出し入れによる変化ではないと認識できるとき
は、その増減変化に対し充分重量の大きい被収容物に関
し記録部における重量の情報を検出された総重量の変化
分だけ書換える。これによって、総重量と個々の被収容
物の重量の和の不一致を是正する。総重量の増減変化が
所定値より小さく被収納物の出し入れによる変化ではな
い場合の例は、被収納物からの水分の蒸発や凝結が考え
られる。
【0013】以上のようにして、この発明によれば、現
在流通している商品に特に手を加えることなく、またユ
ーザに対しても従来と特に異なる使用法を要求すること
なく、収納部への被収納物の出し入れが検出可能な在庫
管理システムが提供される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、この発明の実施の形態を示すブロ
ック図であり、一般家庭に設置される冷蔵庫と、一般家
庭からの注文に応じ商品を配達する商店との関係を示し
ている。
【0015】図1において、商品を供給する商店1は、
商品の配達部2、通信部3、およびこれらを制御する制
御部4を有する。制御部4は、配達部2からの情報によ
り、配達される商品名と個々の重量を把握し、通信部3
に伝える。配達部2では、例えば個々の商品に付与され
たバーコードリーダーにより配達される商品名と重量を
読取り、制御部4に送る。
【0016】商品の配達先である冷蔵庫5は、商品を冷
蔵する収納部6を有し、配達部から配達されるA商品
7、B商品8などを収納している。収納部6は区分して
いないが冷蔵室、チルド室、野菜室、冷凍室などからな
る。秤量部9は、収納されている商品を含む収納部6全
体の重量を秤量しており、冷蔵室、チルド室、野菜室、
冷凍室のいずれにおいて商品の出し入れがあっても、そ
の変化が処理部10に送られる。図1の実施の形態で
は、各室を区別せず、収納部6全体の重量を秤量してい
るので、総重量変化があった場合、いずれかの室におい
て商品の出し入れがあったことはわかるが、具体的にど
の室におけるものかはわからない。
【0017】なお、別の実施の形態として、各室別に独
立してそれぞれ重量変化を秤量するよう構成すれば、各
室に入れられる商品の属性から、商品の出し入れの推定
はより容易になる。冷蔵庫が大きくなり、かつ収納され
る商品が多彩になるとともに出し入れも頻繁な場合は、
このような実施の形態としてもよい。
【0018】図1の実施の形態に戻って、処理部10は
収納部6全体の重量変化を分析し、収納部6における商
品の出入り、つまり在庫変化を推定する。処理部10は
この分析および推定を行うためのCPU11および記憶
部12を有する。記憶部12は、収納部6内の商品名と
その個々の重量を記憶するもので、CPU11に対して
分析のための情報を提供するとともに、分析により推定
された在庫変化も記憶する。
【0019】商店1の通信部3は制御部4からの情報に
より、冷蔵庫5に配達される商品名とその重量を冷蔵庫
の通信部13に通知する。通知された情報は処理部11
の記憶部12に自動入力される。配達部2から供給され
たのではない商品を冷蔵庫に入れる場合には、記憶部1
2に記憶すべき情報を入力部14からも入力できる。入
力部14は、冷蔵庫への入庫の際に商品に付加されたバ
ーコードを自動読取りするか、または手動により、商品
の情報を入力する。入力の際、収納部6への商品の収納
によってその重量は自動的に入力されるので、商品名だ
けを入力すればよい。なお、後述のように、この入力を
怠っても、多少のリスクを伴うものの、この発明の推定
機能により、配達部2から供給されたのではない商品の
冷蔵庫への出し入れを管理することが可能である。
【0020】表示部15は、処理部11によって制御さ
れ、種々の機能を果たす。表示部15は、まず推定に混
乱が生じたときに警告表示をするとともに、特定できな
い推定の選択肢を表示して入力部14からの確定入力を
促す。表示部15は、さらに未知の商品が収納部6に収
納された可能性があるときはこれを警告表示し、入力部
14からの入力を促す。その詳細については後述する。
【0021】図2は、記憶部12に記憶される情報の変
化の履歴を示す表である。図2において、A、B、Cな
どの「既知」とされる商品は、収納部に収納される際に
その名称および個々の重量が既知の商品である。初期状
態t1では、A商品、B商品、C商品およびD商品が配
達され、同時に、これらの商品名とそれぞれの重量が、
配達部2、制御部4、通信部3、および通信部13のル
ートで記憶部12に自動入力される。従って初期状態t
1では冷蔵庫の中に何があるかが既知である。なお、図
2においては簡単のため「計」の欄で商品のみの重量の
合計を表示しているが、秤量部9において実際に秤量さ
れるのは収納部6とその内部の商品の合計重量である。
しかし、収納部6そのものの重量は不変であって、変化
検知部10で検知されるの変化には影響がないので、変
化のある商品のみの重量の合計を表示している。
【0022】さて、t2の時点になって、秤量部は総重
量が150g減ったことを検知する。記憶部12の情報
に照らせば、これは150gのA商品が収納部6から取
出された場合しか考えられないから、記憶部12の記憶
がそのように書換える。図2において「0」と表示され
ているのは、A商品が収納部6内に存在しないことを示
す。t3の時点では、同様にしてB商品が取出されたと
推定し、記憶部12を書換える。
【0023】t4の時点では、総重量が120g増加し
ている。この場合、t4(1)のように、もともと15
0gあったA商品が30g消費されて120gとなって
戻された可能性がまず考えられる。さらに、t4(2)
のように、もともと285gあったB商品が165g消
費されて120gとなって戻された可能性も考えられ
る。このような場合は、t4(1)とt4(2)の二つ
の可能性の両者を記憶部12に記憶する。
【0024】なお、可能性としては、取出された商品が
すべて消費され、代わりに未知の120gの商品が新た
に収納部に入れられた場合も考えられる。しかし、既知
の商品が取出されたままである旨の履歴があり、かつそ
れから所定時間内に重量増加が検知され、なおかつ入力
部14からの情報入力が何もない場合には、取出された
既知の商品が一部消費されて戻されたものと推定する。
但し、この推定にはリスクがあるので、未知の商品が収
納部に入れられた可能性のある場合は、入力部14から
の入力忘れに対する警告表示を表示部15によって所定
時間行う。そして、所定時間経過しても入力部14から
の入力がない場合は、未知の商品ではなく、既知の商品
が戻されたものと見做す。この点は以下でも同様なので
逐一説明しない。
【0025】t5に至って、総重量はさらに、190g
増加している。この場合、元々150gのA商品が収納
部6に戻された可能性はなく、t5において戻されたの
はB商品であり、元の285gから95g消費された結
果であることがわかる。このことから、t4の時点で先
に収納部6に戻されていたのはA商品であったことも確
定する。従って、t5の時点の記録は、t4(2)の可
能性を捨て、t4(1)の記録を採用するとともに、さ
らにB商品の重量を190gに書換えたものとなってい
る。
【0026】t6の時点では、総重量が310g減少し
ている。この場合、まずt6(1)のように、310g
のC商品が取出された可能性が考えられる。しかし、t
6(2)のように、120gのA商品と190gのB商
品が同時に収納部6から取出された可能性も考えられ
る。このような場合は、t6(1)とt6(2)の二つ
の可能性の両者を記憶部12に記憶する。
【0027】t7に至って、総重量は、105g増加し
ている。この場合、t6(1)の推定を前提にすれば、
t7(1)のように もともと310gあったC商品が
205g消費されて105gとなって戻された可能性が
考えられる。一方、t6(2)の推定を前提にすれば、
t7(2−1)のように、190gあったB商品が85
5g消費されて105gとなって戻された可能性が考え
られる。このとき、A商品はまだ冷蔵庫の外である。t
6(2)の推定を前提にすれば、さらに、t7(2−
2)のように、120gあったA商品が15g消費され
て105gとなって戻された可能性も考えられる。この
とき、B商品はまだ冷蔵庫の外である。このような場合
は、t7(1)、t7(2−1)、t7(2−2)の三
つの可能性を記憶部12に記憶する。
【0028】t8に至って、総重量はさらに、15g増
加している。増加が二回続いているので、取出されてい
た商品は二つであり、この結果、t6(1)におけるC
商品のみが取出されたとの可能性は消える。ただ、t7
およびt8において連続して冷蔵庫に戻された順序につ
いては、A商品、B商品のいずれが先であったかの推定
は確定しない。従って、t8(2−1)とt8(2−
2)の二つの可能性を記憶部12に残す。
【0029】t8では、僅かに1gの総重量の減少が検
知されている。この場合は、商品からの水分の蒸発また
は昇華による緩慢な重量変化の蓄積の結果と推定し、商
品の出し入れとは見做さない。そして、このような重量
変化の可能性があり、かつ最も重いD商品の重量が1g
減ったと見做して、記憶部12を書換える。但し、t8
の時点における二つの選択肢は依然として確定しないの
でt9(2−1)とt9(2−2)を記憶部12に残
す。
【0030】t10からt12において、重量変化が検
知されている。重量変化から見て、A商品またはB商品
のいずれか一方のみが連続して出し入れされ、少しづつ
消費されていることが推測されるが、それがどちらであ
るかはそれだけでは推定できない。この場合は、重量変
化の継続変化を分析する。t9における変化を無視し、
t8からt13に至る総重量の減少分に注目すると、t
10で取出されたときに105gであったものがt11
で75gになって戻され、t12でそれが取出されて今
度はt12で60gになって戻されている。減少分はそ
れぞれ、30gと15gである。
【0031】ここで、既知のA商品は1個15g程度の
ものが複数個パック詰めされた商品であり、15g程度
の倍数づつ消費される可能性があるのに対し、既知のB
商品はそのような消費にそぐわないものであったとす
る。この情報と、上記の総重量変化を照合し、連続して
冷蔵庫から出し入れされていたのはA商品であったとt
13に至って推定する。従って、t7からt12におい
て残されていた(2−1)の系列の選択肢はすべて消
え、遡って、t7の時点で戻されたのはA商品であった
と推定される。この結果、t13のごとくA商品、B商
品、C商品、D商品の在庫の現状は、ひとつに確定さ
れ、記憶部12が書換えられる。t14の60gの減少
は、A商品が再び取出されたものと、直ちに推定でき
る。
【0032】t15では、僅かに2gの総重量の増加が
検知されている。この場合は、冷凍室などにおける商品
への水分の凝結による緩慢な重量変化の蓄積の結果と推
定し、商品の出し入れとは見做さない。そして、このよ
うな重量変化の可能性があり、かつ最も重いC商品の重
量が2g増えたと見做して、記憶部12を書換える。
【0033】t16では、80gの総重量増加が検知さ
れている。この場合、以前に既知商品が出されたままに
なっているとの履歴は60gのA商品だけであり、未知
の商品が新たに収納部に入れられたものと推定される。
例えば、食べ残した手作りシチュウなどを翌日のために
収納部に入れた場合などにこのようなことが生じる。こ
の場合は、未知商品であることは確定しているので、仮
に入力部14からの商品名の入力がなくても、「不明品
E」として処理する。内容はわからないが重量はわか
る。この例では、t17において総重量が80g減少し
ていることから、「不明品E」が取出されている。従っ
て、結果的に商品名を特定しなくても在庫管理上何の問
題もない。
【0034】t18では、商店1からF商品、G商品が
配達されて収納部6に収納され、併せて商店1の通信部
3のから送られた商品名と重量がそれぞれ記憶部12に
入力される。従って、F商品、G商品が同時に収納部6
の収納されても、以後の管理に問題はない。
【0035】なお、t14において取出されたA商品は
t18に至っても戻っていない。このように長期間戻ら
ない商品は、消費し尽くされたものと推定し、記憶部1
2から削除するとともに、以後の管理において推定の選
択肢には入れない。また、既知のC商品とD商品は、い
ずれもt1において収納部6に入れられてからt18に
至っても一度も出された形跡がない。このような場合、
C商品が保存食、D商品が生鮮食料品であった場合、冷
蔵庫から取出して廃棄するよう表示部15で警告する。
また、警告後にこのようなD商品が取出された後は、戻
される可能性のある商品としての選択肢から除去する。
一方C商品については保存食であるとの属性のおよび、
取出されたことがないという実績から、日常の出し入れ
の際の推定選択肢としてのウエイトを小さくする。
【0036】図2の例は、選択肢が最終的に絞れるケー
スについて示した。しかし実際には選択肢がついに絞り
きれない場合や、選択肢が枝分かれして収拾がつかなく
なり、推定が混乱する場合もないとは言えない。まず、
選択肢が所定時間経過しても絞りきれない場合は、その
選択肢の商品名が表示部15に表示される。この場合は
表示される商品のいずれかを収納部6から取出すととも
に、それが選択肢のいずれであるかを入力部14から入
力する。収納部6からの商品の取出し時に検知される総
重量変化によって取出した商品の重量は特定されるの
で、表示部15に表示される商品名の選択肢を入力部1
4によって選択すれば、選択肢の絞込みが完了する。
【0037】一方、推定が混乱した場合にも、同様に、
確認を要する商品名リストがすべて表示部15に表示さ
れる。この場合も、商品を一つづつ取出し、その都度、
表示部15のリストから一つづつ入力部により選択して
いけば、容易に在庫管理の初期状態を作ることができ
る。取出した商品名が表示部15にない場合は、その商
品は管理上未知商品として取扱われているので、入力部
14から商品名を新たに入力する。
【0038】なお、上記では、商店1の通信部3から冷
蔵庫5の通信部13への配達情報の通知についてのみ説
明したが、実際には、両者の通信は双方向であり、冷蔵
庫5側から商店1側に対し、通信により商品の注文が可
能である。また、冷蔵庫5の記憶部12の在庫情報も通
信機能により商店1側においてリアルタイムでモニター
可能であり、収納部6の必需品が消尽されたことや残量
が少なくなったことを検知したときには、自動的に配達
部2から補充することができる。また、商店1では、多
数の顧客の消費状況をモニタすることによって、その集
積から今後の品揃えの情報を販売実績が出る前に得るこ
ともでき、従来の販売実績情報に基く品揃えから一歩先
取りした経営を行うことが可能となる。一方で、顧客の
個性に応じた消費状況も把握可能なので、料理のレシピ
の提案など顧客毎の商品提案も可能になる。
【0039】さらに、冷蔵庫5の通信部13は商店1と
の通信だけでなく、携帯電話サービスなどにより、任意
の相手との通信が可能である。従って、配達を受ける場
合だけでなく、自身で商品を購入する場合には、、冷蔵
庫5の所有者本人が外出先から携帯電話を通じて冷蔵庫
の内容や消費状況を確認し、必要な商品だけを購入して
帰宅するようなことも可能である。また、単身赴任先の
夫の食生活を妻が携帯電話で管理するようなことも可能
である。
【0040】この発明の実施の形態によれば、収納部6
のドアの開閉、および個々の商品について、その品名、
出し入れの日時、消費の履歴、などが逐一外部からモニ
ターできるので、在庫管理だけではなく、一人暮しの高
齢者の健康ケアや病院による在宅食事療法の管理なども
可能である。
【0041】図3は、図1の実施の形態における処理部
10のメインフローチャートである。処理部10の動作
がステップS1でスタートすると、ステップS2でドア
開割込みを可能にする。ドア開割込みは、商品の出し入
れのために収納部6のドアが開かれたときにかかる割込
みである。ステップS3では、受信割込みを可能にす
る。受信割込みは、商店1の通信部3から冷蔵庫5の通
信部13が商品の配達情報を受信したときにかかる割込
みである。ステップS4では、タイマー割込みを可能に
する。タイマー割込みは、個々の商品について所定時間
を超えて記録に変化がなかったときにかかる割込みであ
る。具体的には、ある商品が収納された後、その商品の
賞味期限が経過してもその商品が取出されなかったと
き、またはある商品が取出されたまま、要冷蔵の常識を
超えた時間戻されず、完全に消費されたとみなしてもよ
いときにかかる。ステップS5では、混乱割込みを可能
にする。混乱割込みは、商品の特定の際に選択肢が複雑
に分岐しすぎて収集がつかなくなったときにかかる割込
みであり、具体的には。選択肢の数および階層が所定数
を越えたときにかかる。ステップS6では、不定割込み
を可能にする。不定割込みは、選択肢が長期にわたり確
定しないときにかかる割込みであり、具体的には選択肢
が作られて確定しないまま商品の出し入れが所定回数を
こえたときにかかる。以上の割込みを可能にした後メイ
ンフローはステップS7で待機状態となる。
【0042】図4は、ドア開割込みがかかった時のフロ
ーチャートである。ステップS11でドア開割込みがか
かると、ステップS12でドアが閉じられたかどうかを
チェックする。ドアが開かれた直後であれば、当然ドア
は閉じられていないからステップS13に進む。ステッ
プS13では秤量部9によって秤量される収納部6全体
の重量の変化が所定値を越えたかどうかをチェックす
る。所定値を越えなければ、ドアは開かれたがまだ収納
部への商品の出し入れが行われていないから、ステップ
S12に戻る。このステップS12、ステップS13
は、途中でドアが閉じられない限り繰り返され、商品の
出し入れを待つ。
【0043】ステップS13で重量変化が所定値を越え
るとステップS14に進み、重量変化が中央値を前後す
る振動状態に入ったかどうかをチェックする。商品の出
し入れがあれば、重量はまず急激な変化をし、その後中
央値を前後する振動状態に入った後、中央値に収斂す
る。振動状態に入ったことが検出されるとステップS1
5で中央値が検出され、変化後の収納部6全体の重量が
求められる。この中央値は新たな総重量として記憶部1
2に記憶され、次の変化があったときに記憶値として利
用される。。
【0044】商品の出し入れの後、振動が収斂して静止
状態になるのを待たずに中央値を求める理由は、商品の
出し入れを検出する分解能を高めるためである。矢継ぎ
早に商品の出し入れが行われた場合は、静止状態なしに
総重量の急激な変化が連続する。例えば、間を置かずに
二つの商品がとり出された場合、静止状態を待つのであ
れば、それらを合計した重量の一つの商品が取出された
ものとして重量変化を取扱うしかない。しかし、ステッ
プS14、ステップS15のようにして、振動状態にな
ったことが検出できた時点でその中央値を求めることに
より、分解能が高まり、このようなケースは極めて稀と
なる。
【0045】ステップS16では、変化前の総重量の記
憶値と変化後の中央値の差が求められ、この差に基いて
ステップS17で照合処理が行われる。ステップS17
の差照合処理は、総重量変化に基いて商品の出し入れを
推測する処理であるが、その詳細は後述する。差照合処
理が終わるとステップS18でドアが閉じられたかどう
かがチェックされ、まだ開かれたままだと、次の商品の
出し入れを検出するため、ステップS12に戻る。
【0046】一方、ステップS18でドアが閉じられた
ことが検出された場合は商品の出し入れが終わったこと
を意味するから、ステップS19に進んで、確認表示処
理を行う。確認表示処理は、推定された商品の出し入れ
についての確認および補足入力を促す処理であるが、そ
の詳細は後述する。確認表示処理が終わるとフローはス
テップS20でメインフローに戻る。
【0047】図5は、図4のステップS16における差
照合処理の詳細を示すフローチャートである。ステップ
S31で差照合処理がスタートすると、ステップS32
で差の絶対値が所定以上であったかどうかがチェックさ
れる。所定以上であれば、商品の出し入れのいずれかが
一回あったことを意味するので、ステップS33に進
む。なお、前述のように、検出の分解能を越えて複数回
の商品が出し入れされた場合はその総和の重量をもつ商
品が一回出されたかまたは入れられたものとみなす。な
お、検出の分解能は充分高く、商品を出す行動と入れる
行動が同時に混在してその差引きの重量の商品が一回出
し入れされたとみなされるような場合はありえないもの
とする。従って一回に複数の商品が出し入れされたとし
ても、一度に入れられたか、または一度に出されたかの
いずれかであるとする。
【0048】ステップS33では、差が負であったかど
うか、つまり、総重量が減少したかどうかがチェックさ
れる。減少でなかったときは増加を意味するから、ステ
ップS34に進む。ステップS34で取出履歴が記録さ
れているかどうかがチェックされる。取出履歴とは、既
知の重量の商品が取出されて重量がゼロになっている旨
の記録をいい、例えば、図2のt2の時点におけるA商
品の状態である。取出履歴があれば、取出された商品が
戻された結果、総重量が増加したことが考えられるか
ら、ステップS35に進む。ステップS35では増加量
が取出履歴にある商品の元の重量のいずれよりも大きい
かどうかがチェックされる。答えが「NO」であれば、
取出された商品が戻されたことによる総重量の増加の可
能性が消えないから、ステップS36に進む。なお、ス
テップS35では、取出履歴にある商品の重量の和を可
能な限り組合せた値との比較も行い、複数の商品が同時
に戻された可能性も考えて、いずれの可能性を考えても
総重量の増加がそれより大きいときのみステップS35
の答えを「YES」とする。
【0049】ステップS36では、総重量の増加が取出
し履歴にある商品の重量のいずれかと等しいかどうかが
チェックされる。ステップS36の答えが「NO」であ
れば、ステップS37の選択肢追加処理に進む。なお、
ステップS36においては、総重量の増加が取出し履歴
にある複数の商品の重量と等しく、複数の選択肢が考え
られるときは、答えを「NO」とする。また、総重量の
増加が取出し履歴にある複数商品の重量の和と一致する
場合もすべての可能性をチェックし、このような場合も
含み、複数の選択肢が考えら得る場合は答えを「NO」
とする。
【0050】ステップS37の選択肢追加処理では、次
の場合を可能な限り想定して、選択肢を追加する。 取出された商品のいずれかがそのまま収納部に戻され
た場合。 取出された商品のいずれかが一部消費されて収納部に
戻された場合。
【0051】新たな商品が収納部に入れられた場合。 上記からの可能な組合せ。(同士、同士、
同士の組合せも含む) 上記選択肢追加の例は、図2のt4、t7などにおける
処理である。
【0052】ステップS38の選択肢絞込み処理では、
以前の差照合処理において選択肢として残されていたも
ので今回の総重量変化と矛盾するものまたは可能性の低
いものを除去し選択肢を絞り込む。例えば、図2のt
5、t8、t13における処理である。
【0053】ステップS39では、ステップS37およ
びステップS38を経て残った選択肢のすべてに対し、
それぞれの仮説に基く商品の重量の書換え処理を行う。
例えば、t4におけるA商品とB商品の重量の書換え、
またはt7におけるA商品、B商品およびC商品の重量
の書換え処理である。ステップS34からステップS3
6は、ステップS37からステップS39で処理される
選択肢の数を事前に減らしておく意味を持つ。ステップ
S39の後、ステップS40で差照合処理は終了する。
【0054】ステップS32に戻って、差の絶対値が所
定値より小さかったときは商品の出し入れによるもので
はなかったものと推定し、ステップS41で所定商品の
重量を書換える。この場合、差がゼロであり、所定商品
の重量が結果的に不変の場合も含む。ステップS41に
至るケースとしては、例えば、単に商品に触ったときの
手の重みによる総重量の増加や、単に商品を掴んで浮か
せたときの総重量の減少などがステップS13で検出さ
れた場合が考えられる。このような場合、結果的に商品
の出し入れはないから、ステップS16における差は本
来ゼロである。しかし、しばらくドアを開けていなかっ
た場合には、その間に水分の蒸発や凝結によって緩慢な
総重量の変化が蓄積している場合がある。このような場
合、ステップS15における中央値は前回の記憶値と僅
かにずれる。従って、中央値に従って新たに記憶される
総重量を個々の商品の重量の総和と一致させるために、
ステップS41で是正を行う。これは、例えば、図2の
t9またはt15における処理に相当する。
【0055】ステップS33において、総重量が減少し
ていた場合は、商品の取出しを意味するから、ステップ
S42で各商品の重量と減少した総重量を照合し、取出
された商品を推定する。この場合、同一重量の商品があ
る場合は選択肢を追加する。また、複数の商品が同時に
取出されたと仮定した場合の重量の総和との一致の可能
性もチェックし、該当するものがある場合は選択肢を追
加する。この処理は、図2のt6の処理に相当する。ス
テップS43では、ステップS42で追加された選択肢
のすべて、または以前から設定されている選択肢のすべ
てにそれぞれの仮説に従って取出履歴を記録し、ステッ
プS40で処理を終える。
【0056】ステップS34で取出履歴がなかったとき
は、新たな商品が収納部に入れられたことを意味するか
ら、ステップS44で新データを記録してステップS4
0で処理を終える。この時点では商品名は「未知」とし
ておく。ステップS35において、総重量の増加からみ
て取出された商品が戻された可能性がない場合も、新た
な商品が収納部に入れられたことを意味するから、ステ
ップS44で新データを記録してステップS40で処理
を終える。
【0057】ステップS36において、取出履歴との一
致が一義的に決定されるときは、ステップS45におい
て該当商品の取出履歴を削除し、取出された商品が消費
されることなくそのまま収納部6に戻されたとしてステ
ップS40で処理を終える。このケースは、収納部6の
中の探し物や、奥の商品を取出すときに手前の商品を一
次的に取出した場合などに頻出する。
【0058】なお、図1に示したように、この実施の形
態では、収納部6への商品の配達と通信部13への配達
情報の通知が別ルートで行われる。後述のように、通常
は配達情報の通知が先に行われるが、もし配達の方が先
になれば、配達された商品を収納部に入れたことによる
総重量の増加は上記のステップS37またはステップS
44において新データとして記録されることになる。こ
のような新データは後述のように配達連絡があった時点
で混乱なく処理される。
【0059】図6は、図4のステップS19における確
認表示処理の詳細を示すフローチャートである。ステッ
プS51で処理がスタートすると、ステップS52で商
品名が「未知」の新データがあるかどうかがチェックさ
れる。新データがあったときはステップS53で商品名
がブランクで重量だけが示された新データを一つ表示部
15に表示し、入力部14からの商品名の入力をユーザ
に促す。その商品を入れてドアを閉じた直後の要求なの
で、これはユーザにとって可能である。ステップS54
でユーザによる商品名の入力を待ち、入力されるとステ
ップS55でさらに新データがないかどうかチェックす
る。新データがあればステップS53に戻り、この新デ
ータについて商品名の入力を行う。すべての新商品につ
いて商品名が入力されるまでステップS53からステッ
プS55が繰り返され、完了するとステップS56に進
む。
【0060】ステップS56では、確定されていない選
択肢があるかどうかがチェックされる。選択肢があれ
ば、その選択肢に関連する商品のリストをステップS5
7で表示部15に表示し、そのうちの一つを取り出すこ
とをユーザに促す。ステップS58で10秒経過してい
なければ、ステップS59に進み、ドアが開かれたかど
うかチェックする。ドアが開かれていなければステップ
S58に戻り、ドアが開くまでこれらのステップを繰り
返す。10秒以内にドアが開かれるとステップS60に
進み、ユーザによって商品の一つが取出されて収納部6
の総重量が減ったかどうかチェックする。この総重量変
化の検出の詳細は図4のステップS13から16までと
同様であるが、簡単のためステップS60として纏め
る。
【0061】ステップS61では、検出された重量の商
品である可能性のある商品のリストが選択肢に基いて表
示部15で表示され、ユーザがその一つを入力部14で
選択入力するとその重量の商品名が確定して記憶部に記
憶される。そして、この確定に矛盾する選択肢は消去さ
れ、選択肢が絞られる。このようにして、ユーザの操作
としては、単に商品を一つ取出して、その商品名をリス
トから選ぶだけで、商品名や重量の情報が一つ確定し、
選択肢が絞り込まれる。このとき、選択肢が二つに一つ
の場合などでは、商品名が一つ確定することによって同
時に他方の商品名も確定することもありうる。
【0062】ステップS62では、さらに不定の選択肢
が残っているかどうかチェックされ、残っていればステ
ップS56に戻る。この場合は、ステップS56からス
テップS57に直行し、以下、ステップS57からステ
ップS62が繰り返される。ステップS62ですべての
選択肢が確定したときはステップS63で処理を終了す
る。
【0063】ステップS52に戻って、新データがなか
った場合は、ステップS56に直行する。また、ステッ
プS52またはステップS55からステップS56に至
ったときに既に選択肢がなければ、ステップS63に飛
んで直ちに処理を終了する。ステップS58に戻って、
ドアが開かれなかったり、または開かれたとしても何も
取り出されないまま10秒経過したときは、ステップS
63に飛んで処理を終了する。これはユーザが表示部1
5の確認表示に気づかなかったときのためである。確認
表示処理における選択肢の絞込みは、その都度行われな
くても次の機会に行われればよく、また、後述する混乱
割込みや不定割込みによっても対応が可能なので、この
ように処理し、システムがストップするのを防ぐ。
【0064】図7は、受信割込みがかかった時のフロー
チャートである。配達情報が通信部13で受信され、ス
テップS71で受信割込みがかかると、配達上納の商品
名と重量に基いてステップS72で収納商品毎のデータ
が作成される。ステップS73では、配達情報に基かず
にステップS37またはステップS44で作成された
「新データ」がないかどうかチェックされる。「新デー
タ」があったときは、ステップS74で作成したデータ
と一致するかどうかチェックし、一致していれば、ステ
ップS75でその作成データを削除する。これは、配達
情報の通知前に該当商品が商店1から収納部6に配達さ
れて「新データ」として扱われていた場合に、商品デー
タが二重に作成されるのを防止するためである。ステッ
プS76で、さらに「新データ」があれば、ステップS
74に戻り、処理を繰り返してすべての「新データ」を
チェックする。なお、ステップS74で重量が一致する
「新データ」でなかった場合は、直接ステップS76に
至る。
【0065】なお、上記のステップS75では作成デー
タと「新データ」が一致したときに作成データの方を削
除している。しかし、その目的は一つの商品に対して二
重にデータが作成されることを防止することにあるか
ら、別の実施の形態として、料データが一致した場合、
「新データ」の方を削除するようにしてもよい。なお、
ステップS75で作成データの方を削除している場合
は、配達前の商品の重量データではなく、配達後に実際
に秤量部9で量られた「新データ」の重量を優先したた
めである。一方において、「新データ」の商品名がユー
ザにより任意の形式で入力されたものであるのに対し、
作成データにおける商品名は商店1で統一された形式に
よる商品名である。従って、商品名の形式を優先する場
合は、「新データ」の方を削除する実施の形態とすれば
よい。
【0066】すべての「新データ」のチェックが終わる
と、ステップS77で作成データが残っているかどうか
チェックする。通常どおり商品の配達よりも先に配達情
報の通知がなされた場合は、ステップS72で作成した
データは、ステップS77に至ってもすべて残ってい
る。なお、ステップS73で「新データ」ない場合は、
直接ステップS77に至る。
【0067】ステップS77に至ってで作成データが存
在すればステップS78でそのデータについて「取出履
歴」が記録される。実際には、商品が収納されて取出さ
れたわけではないが、このように「取出履歴」として処
理することにより、後に商品が配達されて収納部6に収
納されたとき、取出された商品が戻された如く処理され
て、収納部6の内容と配達情報に基くデータが一致する
ことになる。ステップS79で、さらに作成データがあ
れば、ステップS78に戻り、処理を繰り返す。すべて
の作成データに「取出履歴」が記録されるとステップS
80でメインフローに戻る。する。なお、ステップS7
7の時点で作成データがなかったときは直接ステップS
80に至る。
【0068】以上のようにして、商品の実際の配達と配
達情報通知の順の後先に係わらず、配達されて収納部6
に収納された商品についての商品名と重量は混乱なく初
期値として把握される。図8は、タイマー割込みがかか
った時のフローチャートである。ステップS91でタイ
マー割込みがかかると、その原因になった商品について
取出履歴の記録があるかどうかがステップS92でチェ
ックされる。取出履歴が記録されていなければ、その商
品は収納部6内にあって長期間取出されることがなかっ
たことを意味するから、ステップS93で賞味期限切れ
商品であることの表示が開始される。この表示は表示部
15で行われ、その商品が収納部から取出されるまで継
続される。
【0069】ステップS92で取出履歴の記録があれ
ば、その商品は取出された後、、要冷蔵の常識を超えた
時間戻されていないことを意味するから完全に消費され
たとみなし、ステップS95で警告表示を行ったあと、
ステップS96でその商品のデータを削除する。
【0070】図9は、混乱割込みまたは不定割込みがか
かった時のフローチャートである。ステップS101で
割込みがかかると、割込みの原因になっている商品のリ
ストがステップS102で表示される。その後の動作
は、図6のステップS56からステップS62で説明し
たものと基本的に同様である。すなわち、ステップS1
02におけるリストの表示は、そのうちの一つを取り出
すことをユーザに促すことを意味している。ステップS
103で、取出しのためにドアが開かれるのを待ち、ド
アが開かれるとステップS104に進み、ユーザによっ
て商品の一つが取出されて収納部6の総重量が減ったか
どうかチェックする。この総重量変化の検出の詳細も図
4のステップS13から16までと同様であるが、簡単
のためステップS104として纏めている。商品の取出
しがあるまでこれらのステップが繰り返される。
【0071】総重量の変化が検出されてステップS10
5に進むと、その重量の商品である可能性のある商品の
リストが選択肢に基いて表示部15で表示され、ユーザ
がその一つを入力部14から選択入力すると、その重量
の商品名が確定して記憶部に記憶される。そして、この
確定に矛盾する選択肢は消去され、選択肢が絞られる。
ステップS106では、さらに不定の選択肢が残ってい
るかどうかチェックされ、残っていればステップS10
2に戻る。そしてすべての商品名が確定するとステップ
S107でメインフローに戻る。
【0072】このようにして、商品の特定の際に選択肢
が複雑に分岐しすぎて収集がつかなくなったとき、また
は選択肢が長期にわたり確定しないときは、ステップS
101からの割込みが自動的にかかり、ユーザに在庫の
棚卸を促す。しかしながら、ユーザの操作としては、単
に商品を一つ取出して、その商品名をリストから選ぶこ
とを繰り返すだけなので、その実行は極めて簡単であ
る。
【0073】以上のように、この発明によれば、通常の
冷蔵庫の使用に近い商品の出し入れを行うだけでその把
握を容易に行うことができる。なお、実施の形態は、家
庭の冷蔵庫に基いて説明したが、この発明は任意の収納
庫の在庫管理に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示すブロック図。
【図2】実施の形態の記憶部に記憶される情報の変化の
履歴を示す表。
【図3】実施の形態における処理部のメインフローチャ
ート。
【図4】ドア開割込みがかかった時のフローチャート。
【図5】図4の差照合処理の詳細を示すフローチャー
ト。
【図6】図4の確認表示処理の詳細を示すフローチャー
ト。
【図7】受信割込みがかかった時のフローチャート。
【図8】タイマー割込みがかかった時のフローチャー
ト。
【図9】混乱割込みまたは不定割込みがかかった時のフ
ローチャート。
【符号の説明】
1…商店 5…冷蔵庫 6…収納部 9…秤量部 10…処理部 3、13…通信部 14…入力部 15…表示部

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納部と、前記収納部内における全ての被
    収納物を特定する情報及びその重量の情報を記録する記
    録部と、前記収納部内における被収納物の総重量の増減
    変化を検出する検出手段と、検出手段による総重量の減
    少変化と前記記録部の記録とに基いて前記収納部から取
    出された被収納物を推定する処理部とを有することを特
    徴とする在庫管理システム。
  2. 【請求項2】前記処理部は、前記記録部に記録された重
    量が検出された総重量の減少変化と一致する被収納物が
    前記収納部から取出されたと推定することを特徴とする
    請求項1に記載の在庫管理システム。
  3. 【請求項3】前記処理部は、推定が一つに定まらないと
    きは可能な選択肢を複数前記記録部に記録することを特
    徴とする請求項1に記載の在庫管理システム。
  4. 【請求項4】前記処理部は、可能な選択肢が複数前記記
    録部に記録されているとき、前記検出手段によるその後
    の総重量変化と前記記録手段の記録とに基いて選択肢の
    絞込みを行うことを特徴とする請求項3に記載の在庫管
    理システム。
  5. 【請求項5】前記収納部から被収納物が取出されたこと
    を示す取出履歴を前記記録部に記録するとともに、前記
    処理部は、検出手段による総重量の増加変化と前記記録
    部における取出し履歴とに基いて、取出された後に前記
    収納部に戻された被収納物を推定することを特徴とする
    請求項1に記載の在庫管理システム。
  6. 【請求項6】前記処理部は、前記記録部の取出履歴に記
    録された重量が検出された総重量の増加変化と一致する
    被収納物が前記収納部に戻されたと推定することを特徴
    とする請求項5に記載の在庫管理システム。
  7. 【請求項7】前記処理部は、推定が一つに定まらないと
    きは可能な選択肢を複数前記記録部に記録することを特
    徴とする請求項5に記載の在庫管理システム。
  8. 【請求項8】前記処理部は、可能な選択肢が複数前記記
    録部に記録されているとき、前記検出手段によるその後
    の総重量変化と前記記録手段の記録とに基いて選択肢の
    絞込みを行うことを特徴とする請求項7に記載の在庫管
    理システム。
  9. 【請求項9】前記処理部は、前記記録部の取出履歴に記
    録された重量が検出された総重量の増加変化より大きい
    被収納物が一部消費された後に前記収納部に戻されたと
    推定することを特徴とする請求項5に記載の在庫管理シ
    ステム。
  10. 【請求項10】被収納物が一部消費された後に前記収納
    部に戻されたと推定されたときその被収納物に関し記録
    部における重量の情報を書換えることを特徴とする請求
    項9に記載の在庫管理システム。
  11. 【請求項11】前記処理部は、推定が一つに定まらない
    ときは可能な選択肢を複数前記記録部に記録することを
    特徴とする請求項9に記載の在庫管理システム。
  12. 【請求項12】前記検出手段は、前記処理部は、可能な
    選択肢が複数前記記録部に記録されているとき、前記検
    出手段によるその後の総重量変化と前記記録手段の記録
    とに基いて選択肢の絞込みを行うことを特徴とする請求
    項11に記載の在庫管理システム。
  13. 【請求項13】前記記録部における取出し履歴の有無か
    ら所定時間以上取出されていない被収納物を検出して表
    示することを特徴とする請求項5に記載の在庫管理シス
    テム。
  14. 【請求項14】前記記録部における取出履歴に基き所定
    時間以上戻されていない被収納物を検出し、記録部から
    削除することを特徴とする請求項5に記載の在庫管理シ
    ステム。
  15. 【請求項15】前記収納部から被収納物が取出されたこ
    とを示す取出履歴を前記記録部に記録するとともに、前
    記処理部は、検出手段による総重量の増加変化と前記記
    録部における取出し履歴とに基いて、前記記録部にない
    新たな被収納物が前記収納部に収納されたと推定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の在庫管理システム。
  16. 【請求項16】新たな被収納物が前記収納部に収納され
    たと推定されたときは、その存在を重量とともに記録部
    に記録することを特徴とする請求項15に記載の在庫管
    理システム。
  17. 【請求項17】新たな被収納物の存在が重量とともに記
    録部に記録されたときは、その新たな被収納物を特定す
    る情報の入力を要求することを特徴とする請求項16に
    記載の在庫管理システム。
  18. 【請求項18】前記検出手段は、総重量の変化が振動状
    態となったとき、その振動の中央値を総重量の新たな値
    とすることを特徴とする請求項1に記載の在庫管理シス
    テム。
  19. 【請求項19】総重量の新たな値と変化以前の総重量の
    値との差を総重量の増減変化として検出することを特徴
    とする請求項18に記載の在庫管理システム。
  20. 【請求項20】被収納物が取出されたときの前記検出部
    における総重量の減少変化をその被収納物の重量として
    その被収納物を特定する情報とともに前記記録部に記録
    することを特徴とする特定請求項1に記載の在庫管理シ
    ステム。
  21. 【請求項21】前記収納部の入り口は開閉可能であると
    ともに、前記収納部の入り口が閉じられているとき、前
    記検出部は被収納物の増減変化を検出しないことを特徴
    とする請求項1に記載の在庫管理システム。
  22. 【請求項22】前記記録部に記録する被収納物を特定す
    る情報及びその重量の情報は、被収納物の供給元から得
    られることを特徴とする請求項1に記載の在庫管理シス
    テム。
  23. 【請求項23】被収納物の供給元からの前記記録部に記
    録する被収納物を特定する情報及びその重量の情報は、
    被収納物自体の供給とは別に前記記録部に供給されるこ
    とを特徴とする請求項22に記載の在庫管理システム。
  24. 【請求項24】被収納物の供給元からの前記記録部に記
    録する被収納物を特定する情報及びその重量の情報が、
    既に記録部に記録されている被収納物を特定する情報及
    びその重量の情報と一致するときは、そのいずれかを削
    除することを特徴とする請求項23に記載の在庫管理シ
    ステム。
  25. 【請求項25】被収納物の供給元からの前記記録部に記
    録する被収納物を特定する情報及びその重量の情報を前
    記記録部に記録する際、被収納物自体は前記収納部内に
    収納されていないものとして記録することを特徴とする
    請求項23に記載の在庫管理システム。
  26. 【請求項26】前記検出手段によって検出される総重量
    の増減変化が所定値より小さい場合は、その増減変化に
    対し充分重量の大きい被収容物に関し記録部における重
    量の情報を検出された総重量の変化分だけ書換えること
    を特徴とする請求項1に記載の在庫管理システム。
  27. 【請求項27】収納部と、前記収納部内における被収納
    物の重量の増減変化を検出する検出手段を有し、前記検
    出手段は、重量の変化が振動状態となったとき、その振
    動の中央値を重量の増減変化の新たな値とすることを特
    徴とする在庫管理システム。
  28. 【請求項28】収納部と、前記収納部内における被収納
    物を特定する情報及びその重量の情報を記録する記録部
    と、前記収納部内における被収納物の総重量の増減変化
    を検出する検出手段と、被収納物が取出されたときの前
    記検出部における総重量の減少変化をその被収納物の重
    量としてその被収納物を特定する情報とともに前記記録
    部に記録することを特徴とする在庫管理システム。
  29. 【請求項29】収納部と、前記収納部内における被収納
    物に関する情報を記録する記録部を有し、前記記録部に
    記録する情報及は、被収納物の供給元から得られること
    を特徴とする在庫管理システム。
  30. 【請求項30】被収納物の供給元からの前記記録部に記
    録する情報は、被収納物自体の供給とは別に前記記録部
    に供給されることを特徴とする請求項29に記載の在庫
    管理システム。
  31. 【請求項31】被収納物の供給元からの前記記録部に記
    録する情報が、既に記録部に記録されている被収納物に
    関する情報と一致するときは、そのいずれかを削除する
    ことを特徴とする請求項30に記載の在庫管理システ
    ム。
  32. 【請求項32】被収納物の供給元からの前記情報を前記
    記録部に記録する際、該当する被収納物自体は前記収納
    部内に収納されていないものとして記録することを特徴
    とする請求項30に記載の在庫管理システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015520349A (ja) * 2012-03-29 2015-07-16 レッド・ブル・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングRed Bull Gmbh 貯蔵装置の取出し、充填、および/または充填状態を検出するための充填状態検出装置を有する品物用貯蔵装置
JP2015521270A (ja) * 2012-03-29 2015-07-27 レッド・ブル・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツングRed Bull Gmbh 充填状態装置およびユーザ検出装置を有する品物用貯蔵設備
JP2021103551A (ja) * 2013-06-26 2021-07-15 アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド 物品の相互作用及び移動検出方法
US12002009B2 (en) 2013-06-26 2024-06-04 Amazon Technologies, Inc. Transitioning items from a materials handling facility

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