JP2002316045A - 吸着物質の製造方法及び吸着物質 - Google Patents
吸着物質の製造方法及び吸着物質Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 廃棄処分対象にされている油脂類を吸着
した多孔性物質を、多孔性物質のもつ吸着能を再活性化
すると共に当該油脂類を吸着活性をもつ炭素に転化し、
高活性の有用な吸着物質を得、環境保全とともに再利用
を計る。 【解決手段】 油脂類を吸着又は含浸させた多孔性無
機物を、酸化性雰囲気下300〜800℃で焼成し前記
油脂類を炭化して高活性炭素担持多孔性無機吸着物質を
製造する方法である。多孔性無機物としては、ゼオライ
ト、ベントナイト、活性白土等が好ましいものとして使
用され、酸化性雰囲気としては、空気又は減酸素空気が
使用される。
した多孔性物質を、多孔性物質のもつ吸着能を再活性化
すると共に当該油脂類を吸着活性をもつ炭素に転化し、
高活性の有用な吸着物質を得、環境保全とともに再利用
を計る。 【解決手段】 油脂類を吸着又は含浸させた多孔性無
機物を、酸化性雰囲気下300〜800℃で焼成し前記
油脂類を炭化して高活性炭素担持多孔性無機吸着物質を
製造する方法である。多孔性無機物としては、ゼオライ
ト、ベントナイト、活性白土等が好ましいものとして使
用され、酸化性雰囲気としては、空気又は減酸素空気が
使用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な吸着物質の
製造方法及びその製造方法で得られる新規な吸着物質に
関し、特に、多孔性の無機物に担持された高活性の炭素
からなる吸着物質の製造方法及びその製造方法で得られ
る吸着物質に関する。
製造方法及びその製造方法で得られる新規な吸着物質に
関し、特に、多孔性の無機物に担持された高活性の炭素
からなる吸着物質の製造方法及びその製造方法で得られ
る吸着物質に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機性の廃棄物は、減量化、安定
化、無害化を目的として処理されており、例えば、濃
縮、脱水、乾燥、焼却した後、残存する焼却灰を埋め立
て処分するのが通常であった。しかしながら、廃棄物量
の増大とともに、既往の埋め立て処分場は、どこも廃棄
物で満杯となり、また、新規な埋め立て処分場の建設
は、住民の反対等も強く、遅々として進まないと云う深
刻な状況にあり、近年は有機性廃棄物を積極的に再利用
する技術が求められている。
化、無害化を目的として処理されており、例えば、濃
縮、脱水、乾燥、焼却した後、残存する焼却灰を埋め立
て処分するのが通常であった。しかしながら、廃棄物量
の増大とともに、既往の埋め立て処分場は、どこも廃棄
物で満杯となり、また、新規な埋め立て処分場の建設
は、住民の反対等も強く、遅々として進まないと云う深
刻な状況にあり、近年は有機性廃棄物を積極的に再利用
する技術が求められている。
【0003】これに関し、廃棄物を処理し吸着剤として
再利用する技術については、下水汚泥、農産廃棄物、木
質系廃棄物、廃タイヤ、廃ゴム、廃プラスチックなどの
廃棄物を炭化又は炭化・賦活して得た吸着剤をごみ処理
時の脱臭に利用する方法(特開平11−193387号
公報)、下水汚泥を炭化処理して吸着剤として再利用す
る方法(特開平11−11922号公報)、及び有機性
汚泥などの有機性廃棄物を密閉炭化炉で炭化再生し、活
性炭のような物理吸着能をもつ多孔性の炭化物を製造す
る装置(特開平9−47795号公報)等がある。
再利用する技術については、下水汚泥、農産廃棄物、木
質系廃棄物、廃タイヤ、廃ゴム、廃プラスチックなどの
廃棄物を炭化又は炭化・賦活して得た吸着剤をごみ処理
時の脱臭に利用する方法(特開平11−193387号
公報)、下水汚泥を炭化処理して吸着剤として再利用す
る方法(特開平11−11922号公報)、及び有機性
汚泥などの有機性廃棄物を密閉炭化炉で炭化再生し、活
性炭のような物理吸着能をもつ多孔性の炭化物を製造す
る装置(特開平9−47795号公報)等がある。
【0004】また、食品業界で大豆油、魚油、牛脂等の
油脂類の精製・脱色工程で吸着処理に利用された酸性白
土やこれを化学処理した活性白土、あるいは自動車工
業、電気工業等において、工程清掃用の油脂類吸着用の
アタパルジャイト等の吸着剤として使用される多孔性物
質は、分離困難な油脂分を含有しており、主に廃棄処分
されている。これに伴い大量の含油吸着廃物が発生する
が、廃棄後に自然発火の危険があったり、環境汚染の問
題等からその処理方法が急がれている。
油脂類の精製・脱色工程で吸着処理に利用された酸性白
土やこれを化学処理した活性白土、あるいは自動車工
業、電気工業等において、工程清掃用の油脂類吸着用の
アタパルジャイト等の吸着剤として使用される多孔性物
質は、分離困難な油脂分を含有しており、主に廃棄処分
されている。これに伴い大量の含油吸着廃物が発生する
が、廃棄後に自然発火の危険があったり、環境汚染の問
題等からその処理方法が急がれている。
【0005】このような、油脂類を含有する廃白土等の
多孔性物質の処理技術については、従来、いくつか提案
されている。例えば、廃白土に粘土、可燃物等を添加し
て造粒したものを、廃油又は重油を用いて1000℃以
上で焼成し、植物育成用土とするもの(特開昭51−1
14218号公報)、含油廃白土をまず造粒し、当該造
粒物を、廃油、重油で燃焼して舗装原料や土壌の中和希
釈剤等に使用できる廃白土とするもの(特公昭52−4
7739号公報)、廃白土焼却灰に結合剤と高分子凝集
剤を加え粒状化し、特殊凝集剤とするもの(特公昭52
−3623号公報)などが提案されている。しかしなが
ら、これらは、基本的にもとの白土に比較してより有用
な材料やより吸着能がすぐれた吸着剤が得られるもので
はない。
多孔性物質の処理技術については、従来、いくつか提案
されている。例えば、廃白土に粘土、可燃物等を添加し
て造粒したものを、廃油又は重油を用いて1000℃以
上で焼成し、植物育成用土とするもの(特開昭51−1
14218号公報)、含油廃白土をまず造粒し、当該造
粒物を、廃油、重油で燃焼して舗装原料や土壌の中和希
釈剤等に使用できる廃白土とするもの(特公昭52−4
7739号公報)、廃白土焼却灰に結合剤と高分子凝集
剤を加え粒状化し、特殊凝集剤とするもの(特公昭52
−3623号公報)などが提案されている。しかしなが
ら、これらは、基本的にもとの白土に比較してより有用
な材料やより吸着能がすぐれた吸着剤が得られるもので
はない。
【0006】また、油脂類を含有する廃白土等をまず造
粒して粒状にし、これを移動層として燃焼炉に供給して
油脂分を気体燃焼させて炭化し、さらに灼熱して当該炭
化物を固体燃焼して完全燃焼せしめて除去することによ
り、白土等を回収することも提案されている(特公昭4
9−80229号公報)。しかしながら、移動層で燃焼
するためには、粒状化するという特別な操作が必要なほ
か、そもそも本発明者らの検討によると、粒状化して燃
焼した場合は、回収された白土等の吸着性能は、大幅に
低下してしまう問題があることを見出した。
粒して粒状にし、これを移動層として燃焼炉に供給して
油脂分を気体燃焼させて炭化し、さらに灼熱して当該炭
化物を固体燃焼して完全燃焼せしめて除去することによ
り、白土等を回収することも提案されている(特公昭4
9−80229号公報)。しかしながら、移動層で燃焼
するためには、粒状化するという特別な操作が必要なほ
か、そもそも本発明者らの検討によると、粒状化して燃
焼した場合は、回収された白土等の吸着性能は、大幅に
低下してしまう問題があることを見出した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このよう
に、従来廃棄処分の対象にされている油脂類を吸着した
多孔性物質の処理に関するものであって、当該多孔性物
質の有する吸着能を再活性化することにより高活性の有
用な吸着物質とする方法を提供し、また、当該処理を、
特に特別な装置を使用することなく、簡単な処理工程に
より、安価・容易に実施できる方法を提供することによ
り、環境保全と共にその再利用を計るものである。
に、従来廃棄処分の対象にされている油脂類を吸着した
多孔性物質の処理に関するものであって、当該多孔性物
質の有する吸着能を再活性化することにより高活性の有
用な吸着物質とする方法を提供し、また、当該処理を、
特に特別な装置を使用することなく、簡単な処理工程に
より、安価・容易に実施できる方法を提供することによ
り、環境保全と共にその再利用を計るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、油脂類を
吸着又は含浸した多孔性無機物は、これを酸化性雰囲気
下で焼成することにより当該油脂分は炭化されて高活性
の炭素を生成し、同時に当該多孔性無機物は、その吸着
能を再活性、賦活され、かくして、得られる物質は、高
活性の炭素を担持した多孔性の無機物であり、優れた吸
着能を有するものであることを見出した。本発明は、か
かる知見に基づいてなされるに至ったものである。
吸着又は含浸した多孔性無機物は、これを酸化性雰囲気
下で焼成することにより当該油脂分は炭化されて高活性
の炭素を生成し、同時に当該多孔性無機物は、その吸着
能を再活性、賦活され、かくして、得られる物質は、高
活性の炭素を担持した多孔性の無機物であり、優れた吸
着能を有するものであることを見出した。本発明は、か
かる知見に基づいてなされるに至ったものである。
【0009】本発明に従えば、以下の発明が提供され
る。すなわち、 (1)油脂類を吸着又は含浸させた多孔性無機物を、酸
化性雰囲気下で焼成し前記油脂類を炭化してなることを
特徴とする高活性炭素担持多孔性無機吸着物質の製造方
法。
る。すなわち、 (1)油脂類を吸着又は含浸させた多孔性無機物を、酸
化性雰囲気下で焼成し前記油脂類を炭化してなることを
特徴とする高活性炭素担持多孔性無機吸着物質の製造方
法。
【0010】(2)前記多孔性無機物が、ゼオライト、
ベントナイト、酸性白土、活性白土、アタパルジャイ
ト、セピオライト、クリストバライト、セリサイト、軽
石、バーミキュライト、パーライト及びケイ藻土から選
ばれる無機鉱物、又はシリカ、アルミナ、カルシア、マ
グネシア及びチタニアから選ばれる酸化物であることを
特徴とする(1)項に記載の吸着物質の製造方法。
ベントナイト、酸性白土、活性白土、アタパルジャイ
ト、セピオライト、クリストバライト、セリサイト、軽
石、バーミキュライト、パーライト及びケイ藻土から選
ばれる無機鉱物、又はシリカ、アルミナ、カルシア、マ
グネシア及びチタニアから選ばれる酸化物であることを
特徴とする(1)項に記載の吸着物質の製造方法。
【0011】(3)油脂類を吸着又は含浸させた多孔性
無機物が、油脂類含有の廃棄無機物であることを特徴と
する(1)項に記載の吸着物質の製造方法。
無機物が、油脂類含有の廃棄無機物であることを特徴と
する(1)項に記載の吸着物質の製造方法。
【0012】(4)前記焼成は、300〜800℃の温
度で行われることを特徴とする(1)〜(3)項のいずれか
1項に記載の吸着物質の製造方法。
度で行われることを特徴とする(1)〜(3)項のいずれか
1項に記載の吸着物質の製造方法。
【0013】(5)前記酸化性雰囲気は、空気、減酸素
空気、酸素であることを特徴とする(1)〜(4)項のいず
れか1項に記載の吸着物質の製造方法。
空気、酸素であることを特徴とする(1)〜(4)項のいず
れか1項に記載の吸着物質の製造方法。
【0014】(6)前記(1)〜(5)項のいずれか1項に
記載の製造方法で得られた高活性炭素担持多孔性無機吸
着物質。
記載の製造方法で得られた高活性炭素担持多孔性無機吸
着物質。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】(多孔性無機物)本発明においては、出発
物質として、油脂を吸着又は含浸させた多孔性無機物を
使用する。かかる多孔性無機物としては、通常、ガスや
液体の吸着剤として使用されているものであれば、特に
限定するものではなく、例えば、食品工業等で油脂類の
精製や脱色に利用されるような活性白土、酸性白土、ベ
ントナイト、ケイ藻土等の他、ゼオライト、アタパルジ
ャイト、セピオライト、クリストバライト、セリサイ
ト、軽石、バーミキュライト、パーライト及びモレキュ
ラーシーブ等の無機鉱物;シリカ、シリカゲル、アルミ
ナ、アルミナゲル、カルシア、マグネシア及びチタニア
等の多孔性の酸化物が好適に使用される。なかでも活性
白土が最も好ましい。
物質として、油脂を吸着又は含浸させた多孔性無機物を
使用する。かかる多孔性無機物としては、通常、ガスや
液体の吸着剤として使用されているものであれば、特に
限定するものではなく、例えば、食品工業等で油脂類の
精製や脱色に利用されるような活性白土、酸性白土、ベ
ントナイト、ケイ藻土等の他、ゼオライト、アタパルジ
ャイト、セピオライト、クリストバライト、セリサイ
ト、軽石、バーミキュライト、パーライト及びモレキュ
ラーシーブ等の無機鉱物;シリカ、シリカゲル、アルミ
ナ、アルミナゲル、カルシア、マグネシア及びチタニア
等の多孔性の酸化物が好適に使用される。なかでも活性
白土が最も好ましい。
【0017】本発明で使用する、油脂類を吸着又は含浸
する多孔性無機物(以下、「油脂類含有多孔性無機物」
又は「油脂類含有無機物」と称することがある。)は、
例えば、活性白土等を油脂類に添加し、脱色・精製処理
を行い、処理後にフィルタープレス等の濾過機により固
液分離して得られる、15〜50質量%程度の油脂類等
を含有しているものである。このように、油脂類含有多
孔性無機物とは、各種産業の精製工程等で生ずる廃棄対
象とされているものが典型的であるが、これに限定され
るものではなく、上記多孔性無機物に、本発明における
出発原料を得る目的で、意図的及び/又は積極的に、油
脂類を添加接触させ、吸着又は含浸せしめたものであっ
てもよい。これらは、特に造粒することなく、粉末のま
まで使用することが好ましい。
する多孔性無機物(以下、「油脂類含有多孔性無機物」
又は「油脂類含有無機物」と称することがある。)は、
例えば、活性白土等を油脂類に添加し、脱色・精製処理
を行い、処理後にフィルタープレス等の濾過機により固
液分離して得られる、15〜50質量%程度の油脂類等
を含有しているものである。このように、油脂類含有多
孔性無機物とは、各種産業の精製工程等で生ずる廃棄対
象とされているものが典型的であるが、これに限定され
るものではなく、上記多孔性無機物に、本発明における
出発原料を得る目的で、意図的及び/又は積極的に、油
脂類を添加接触させ、吸着又は含浸せしめたものであっ
てもよい。これらは、特に造粒することなく、粉末のま
まで使用することが好ましい。
【0018】(油脂類)本発明における油脂類は、植物
油脂、動物油脂及び鉱物油から選択される。植物油脂と
しては、例えば、大豆油、綿実油、パーム油、サフラワ
ー油、オリーブ油、ヤシ油、ごま油、なたね油、とうも
ろこし油、ひまわり油、米ぬか油、べに花油、桐油、椿
油、ヒマシ油、亜麻仁油、落花生油、カカオ油、コーン
油、カポック油等があり、動物油脂としては、例えば、
牛脂、豚脂、馬脂、羊脂、乳脂及びイカ油、ニシン油、
イワシ油、イカ油等の魚油、鯨油等がある。鉱物油とし
ては、例えば、タービン油、マシシ油、スピンドル油、
ガソリンエンジン潤滑油、ジーゼルエンジン潤滑油等の
潤滑油、絶縁油、切削油、油圧作動油、圧縮機油、燃料
油等が挙げられる。
油脂、動物油脂及び鉱物油から選択される。植物油脂と
しては、例えば、大豆油、綿実油、パーム油、サフラワ
ー油、オリーブ油、ヤシ油、ごま油、なたね油、とうも
ろこし油、ひまわり油、米ぬか油、べに花油、桐油、椿
油、ヒマシ油、亜麻仁油、落花生油、カカオ油、コーン
油、カポック油等があり、動物油脂としては、例えば、
牛脂、豚脂、馬脂、羊脂、乳脂及びイカ油、ニシン油、
イワシ油、イカ油等の魚油、鯨油等がある。鉱物油とし
ては、例えば、タービン油、マシシ油、スピンドル油、
ガソリンエンジン潤滑油、ジーゼルエンジン潤滑油等の
潤滑油、絶縁油、切削油、油圧作動油、圧縮機油、燃料
油等が挙げられる。
【0019】(酸化性雰囲気)本発明においては、上記
のごとき、油脂類含有多孔性無機物を、酸化性雰囲気下
で焼成して当該油脂類を炭化する。
のごとき、油脂類含有多孔性無機物を、酸化性雰囲気下
で焼成して当該油脂類を炭化する。
【0020】酸化性雰囲気とは、酸化性ガス又は酸化性
ガスと非酸化性ガスとの混合ガス雰囲気を意味する。酸
化性ガスとしては、通常、酸素が使用され、また、非酸
化性ガス(不活性ガス又は還元性ガス)としては、ヘリ
ウム、アルゴン、クリプトン、キセノン、水素、窒素、
二酸化炭素、メタン、エタン等の炭化水素等があげられ
る。
ガスと非酸化性ガスとの混合ガス雰囲気を意味する。酸
化性ガスとしては、通常、酸素が使用され、また、非酸
化性ガス(不活性ガス又は還元性ガス)としては、ヘリ
ウム、アルゴン、クリプトン、キセノン、水素、窒素、
二酸化炭素、メタン、エタン等の炭化水素等があげられ
る。
【0021】混合ガス中の酸素等の酸化性ガスの濃度
は、炭化速度等を制御するため、適度の濃度であること
が好ましく、通常1〜95%、好ましくは5〜80%、
より好ましくは10〜50%、さらに好ましくは15〜
30%程度である。酸素含有混合ガスとしては、空気を
そのまま使用するか、または、当該空気の一部を、上記
窒素、アルゴン、水素、炭酸ガスなどの不活性ガス等で
置換して上記の所望の濃度とした混合気体(減酸素空
気)を用いることが可能である。また、酸素ガスをその
まま用いることも可能であるが、その場合は、減圧下で
炭化処理を行うことが好ましい。
は、炭化速度等を制御するため、適度の濃度であること
が好ましく、通常1〜95%、好ましくは5〜80%、
より好ましくは10〜50%、さらに好ましくは15〜
30%程度である。酸素含有混合ガスとしては、空気を
そのまま使用するか、または、当該空気の一部を、上記
窒素、アルゴン、水素、炭酸ガスなどの不活性ガス等で
置換して上記の所望の濃度とした混合気体(減酸素空
気)を用いることが可能である。また、酸素ガスをその
まま用いることも可能であるが、その場合は、減圧下で
炭化処理を行うことが好ましい。
【0022】(炭化・焼成)本発明は、このように、酸
化性雰囲気下で、油脂類含有多孔性無機物を焼成・炭化
することを特徴する。後記の実施例に示されるように、
酸化性雰囲気下で炭化することにより、NH3吸着等に
対し高い活性を示す高活性の無機吸着物質が得られるの
である。なお、従来技術のごとく、非酸化性ガス雰囲気
下で焼成・炭化した場合は、このような高い活性を有す
る吸着物質は得られない。
化性雰囲気下で、油脂類含有多孔性無機物を焼成・炭化
することを特徴する。後記の実施例に示されるように、
酸化性雰囲気下で炭化することにより、NH3吸着等に
対し高い活性を示す高活性の無機吸着物質が得られるの
である。なお、従来技術のごとく、非酸化性ガス雰囲気
下で焼成・炭化した場合は、このような高い活性を有す
る吸着物質は得られない。
【0023】本発明における焼成・炭化を実施するため
の装置としては、少なくとも加熱手段を備え、油脂類含
有多孔性無機物を収容し、これに酸素含有ガス等を導入
して加熱下に接触せしめて、酸化性雰囲気下で焼成・炭
化しうるものであれば、特に限定するものではないが、
通常は、外熱型又は内熱型の炉が好ましい。炉は、回分
焼成炉であってもよいが、好ましくは、処理すべき油脂
類含有多孔性無機物を連続的に受け入れ、これを炉内を
移動させながら焼成・炭化処理し、炭化された無機物を
連続的に排出しうるロータリーキルンタイプの連続焼成
炉が好ましい。また、回分焼成炉の場合は、撹拌手段を
備えた槽型の炉であってもよい。
の装置としては、少なくとも加熱手段を備え、油脂類含
有多孔性無機物を収容し、これに酸素含有ガス等を導入
して加熱下に接触せしめて、酸化性雰囲気下で焼成・炭
化しうるものであれば、特に限定するものではないが、
通常は、外熱型又は内熱型の炉が好ましい。炉は、回分
焼成炉であってもよいが、好ましくは、処理すべき油脂
類含有多孔性無機物を連続的に受け入れ、これを炉内を
移動させながら焼成・炭化処理し、炭化された無機物を
連続的に排出しうるロータリーキルンタイプの連続焼成
炉が好ましい。また、回分焼成炉の場合は、撹拌手段を
備えた槽型の炉であってもよい。
【0024】焼成・炭化温度は、得られる炭素坦持吸着
物質の活性を確保するため、300〜800℃、好まし
くは400〜600℃である。300℃未満では炭化が
不完全で油脂分として残る量が多く、また800℃を越
えると熱消費量が多くなり不経済である上、ほとんどの
油脂分が分解・揮散してしまい、炭化収量、すなわち多
孔性無機物上に残存坦持される炭化された炭素量が少な
くなりすぎるため好ましくない。
物質の活性を確保するため、300〜800℃、好まし
くは400〜600℃である。300℃未満では炭化が
不完全で油脂分として残る量が多く、また800℃を越
えると熱消費量が多くなり不経済である上、ほとんどの
油脂分が分解・揮散してしまい、炭化収量、すなわち多
孔性無機物上に残存坦持される炭化された炭素量が少な
くなりすぎるため好ましくない。
【0025】炭化・焼成時間(連続焼成炉の場合は、滞
留時間)は、温度によっても変わりうるが、通常、20
〜300分、好ましく30〜250分で炭化することが
望ましい。なお、焼成・炭化は、油脂類含有多孔性無機
物をバーナー等で点火してそのまま自燃焼させればよ
く、この自燃焼が停止したあと、さらに再点火して焼成
させることは通常必要でない。
留時間)は、温度によっても変わりうるが、通常、20
〜300分、好ましく30〜250分で炭化することが
望ましい。なお、焼成・炭化は、油脂類含有多孔性無機
物をバーナー等で点火してそのまま自燃焼させればよ
く、この自燃焼が停止したあと、さらに再点火して焼成
させることは通常必要でない。
【0026】以上のごとくして、本発明においては、酸
化性雰囲気下での焼成により油脂類は炭化され、多孔性
無機物に吸着又は含浸されていた油脂類が当該多孔性無
機物上に炭素として残留するが、後述する実施例に示さ
れているように、当該残留炭素は、高活性のものであ
る。なお、この炭素が無機物粒子の表面に坦持されてい
る状態は、走査型電子顕微鏡写真(SEM)により確認
することができる。
化性雰囲気下での焼成により油脂類は炭化され、多孔性
無機物に吸着又は含浸されていた油脂類が当該多孔性無
機物上に炭素として残留するが、後述する実施例に示さ
れているように、当該残留炭素は、高活性のものであ
る。なお、この炭素が無機物粒子の表面に坦持されてい
る状態は、走査型電子顕微鏡写真(SEM)により確認
することができる。
【0027】かくして得られる高活性炭素担持の多孔性
無機物は、約1〜30質量%、好ましくは約3〜25質
量%、さらに好ましくは約4〜15質量%の炭素を含有
するものである。炭素の含有割合が30質量%より高す
ぎると、炭化が不完全で、残留した炭素の吸着活性が著
しく低下し吸着物質として機能しなくなる。一方、1質
量%より低い場合は、その活性は、担体である多孔性無
機物そのものの再生操作で得られたものと実質的に変わ
らないものとなる。
無機物は、約1〜30質量%、好ましくは約3〜25質
量%、さらに好ましくは約4〜15質量%の炭素を含有
するものである。炭素の含有割合が30質量%より高す
ぎると、炭化が不完全で、残留した炭素の吸着活性が著
しく低下し吸着物質として機能しなくなる。一方、1質
量%より低い場合は、その活性は、担体である多孔性無
機物そのものの再生操作で得られたものと実質的に変わ
らないものとなる。
【0028】本発明の方法により得られた高活性の炭素
坦持多孔性無機吸着物質は、それ自体粉末状又は微粉状
のものであり、そのまま、吸着剤等として使用すること
ができるが、さらに、ゲル状、ペースト状として使用す
ることもできる。
坦持多孔性無機吸着物質は、それ自体粉末状又は微粉状
のものであり、そのまま、吸着剤等として使用すること
ができるが、さらに、ゲル状、ペースト状として使用す
ることもできる。
【0029】また、コーンスターチ、澱粉、糖蜜、プル
ラン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリビニルアセテー
ト、メルセルロース( MC )、カルボキシメチルセルロ
ース( CMC )、ヒドロキシキトサン、ヒドロキシエチ
ルキトサン、ヒドロキシプロピルキトサン、ゼラチン、
アラビアゴム及び無水マレイン酸などの結合剤(バイン
ダー)を加えて混練し、ペレタイザー、ペレッター、射
出プレス、皿形造粒機等の造粒機で造粒し、顆粒状、球
状、ペレット(円柱)状等にすることもできる。
ラン、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリビニルアセテー
ト、メルセルロース( MC )、カルボキシメチルセルロ
ース( CMC )、ヒドロキシキトサン、ヒドロキシエチ
ルキトサン、ヒドロキシプロピルキトサン、ゼラチン、
アラビアゴム及び無水マレイン酸などの結合剤(バイン
ダー)を加えて混練し、ペレタイザー、ペレッター、射
出プレス、皿形造粒機等の造粒機で造粒し、顆粒状、球
状、ペレット(円柱)状等にすることもできる。
【0030】また、造粒に際し、フィラーとして、カー
ボン、シリカ、タルク、セリサイト、クレー、炭酸カル
シウム、ケイ藻土等を造粒性を向上させるため適宜配合
してもよい。また用途によっては、上記のようにペレッ
ト状、球状、不定形状、角型状、柱状、板状等に造粒す
ることもできるが、ペレット状か球状が特に好ましい。
ペレット状の場合は、例えば直径1〜8mm、長さ1〜
15mm程度のものが望ましく、球状の場合は、粒径1
〜15mm程度のものが望ましい。また、平板状、ハニ
カム状などに成形することも可能である。
ボン、シリカ、タルク、セリサイト、クレー、炭酸カル
シウム、ケイ藻土等を造粒性を向上させるため適宜配合
してもよい。また用途によっては、上記のようにペレッ
ト状、球状、不定形状、角型状、柱状、板状等に造粒す
ることもできるが、ペレット状か球状が特に好ましい。
ペレット状の場合は、例えば直径1〜8mm、長さ1〜
15mm程度のものが望ましく、球状の場合は、粒径1
〜15mm程度のものが望ましい。また、平板状、ハニ
カム状などに成形することも可能である。
【0031】なお、必要に応じて、活性炭技術において
常用されている、水蒸気賦活、炭酸ガス賦活、酸素賦
活、薬品賦活等の賦活処理を行うことができる。
常用されている、水蒸気賦活、炭酸ガス賦活、酸素賦
活、薬品賦活等の賦活処理を行うことができる。
【0032】本発明により得られる高活性の炭素坦持吸
着物質により吸着除去できる成分としては、例えば、ア
ンモニア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどの
アルデヒド化合物、メチルメルカプタン、硫化水素、硫
化メチル、二硫化メチルなどの悪臭成分、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、アセトン、エチルエーテル等の有機
溶媒、タバコ臭気、排気ガス中の窒素酸化物(NOX)
や硫黄酸化物(SOX)、重金属などが挙げられる。
着物質により吸着除去できる成分としては、例えば、ア
ンモニア、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどの
アルデヒド化合物、メチルメルカプタン、硫化水素、硫
化メチル、二硫化メチルなどの悪臭成分、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、アセトン、エチルエーテル等の有機
溶媒、タバコ臭気、排気ガス中の窒素酸化物(NOX)
や硫黄酸化物(SOX)、重金属などが挙げられる。
【0033】従って、当該炭素坦持多孔性無機吸着物質
は、高活性の吸着剤として、再度油脂精製等の油脂の吸
着に利用することができるのは勿論、家庭の生ごみ、便
所、冷蔵庫等の生活悪臭や家畜飼育場、汚水処理場、工
場等の産業悪臭の脱臭処理用、排気ガスの浄化用、排水
中の重金属等の汚染物質の吸着除去用、有機溶媒の回収
用、さらには、触媒担体、微生物固定材などとしても有
用なものである。
は、高活性の吸着剤として、再度油脂精製等の油脂の吸
着に利用することができるのは勿論、家庭の生ごみ、便
所、冷蔵庫等の生活悪臭や家畜飼育場、汚水処理場、工
場等の産業悪臭の脱臭処理用、排気ガスの浄化用、排水
中の重金属等の汚染物質の吸着除去用、有機溶媒の回収
用、さらには、触媒担体、微生物固定材などとしても有
用なものである。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、以下特に断り無き限り、質量%を単に%と表
示する。
る。なお、以下特に断り無き限り、質量%を単に%と表
示する。
【0035】〔実施例1〕油脂類として、大豆油を、多
孔性無機物として活性白土を使用した実験を行った。す
なわち、大豆油を活性白土(水澤化学工業社製)により
精製する工程で生ずる大豆油40質量%を吸着した活性
白土1000gを準備した。これを、酸化性雰囲気であ
る空気雰囲気下で焼成炉にて、500℃で60分間保持
し、焼成・炭化し、黒色を呈した炭素担持活性白土(炭
素坦持吸着物質)667gを得た。
孔性無機物として活性白土を使用した実験を行った。す
なわち、大豆油を活性白土(水澤化学工業社製)により
精製する工程で生ずる大豆油40質量%を吸着した活性
白土1000gを準備した。これを、酸化性雰囲気であ
る空気雰囲気下で焼成炉にて、500℃で60分間保持
し、焼成・炭化し、黒色を呈した炭素担持活性白土(炭
素坦持吸着物質)667gを得た。
【0036】出発物質として使用した活性白土と、得ら
れたこの炭素担持活性白土の特性は、表1に示したとお
りである。
れたこの炭素担持活性白土の特性は、表1に示したとお
りである。
【0037】
【表1】
【0038】〔実施例2〕 (1)実施例1と同様にして、酸化性雰囲気下で焼成温
度を300〜900℃の範囲で変えて炭素坦持活性白土
(炭素坦持吸着物質)を得た。各焼成温度において得ら
れた当該炭素坦持吸着物質のそれぞれの炭素担持率(炭
素質量/炭素坦持吸着物質質量)(%)は、表2に示し
たとおりである。
度を300〜900℃の範囲で変えて炭素坦持活性白土
(炭素坦持吸着物質)を得た。各焼成温度において得ら
れた当該炭素坦持吸着物質のそれぞれの炭素担持率(炭
素質量/炭素坦持吸着物質質量)(%)は、表2に示し
たとおりである。
【0039】(2)各炭素坦持吸着物質の試料の吸着能
を測定するため、20mLビーカーに当該試料2gを載
置し、そのビーカーを2.15Lの密閉しうる容器の底
部に設置した。次いで、当該試料中に、1.4質量%の
NH3を含むアンモニア水1mLを、ピペットにより滴
下し、容器を密閉した。5分後、当該容器上部気相中の
アンモニア濃度(ppm)を、ガス検知管にて測定し
た。分析結果を表2に示した。当該容器気相中のアンモ
ニア濃度の値が小さいほど、当該炭素坦持吸着物質試料
のアンモニア除去能が高いことを示している。
を測定するため、20mLビーカーに当該試料2gを載
置し、そのビーカーを2.15Lの密閉しうる容器の底
部に設置した。次いで、当該試料中に、1.4質量%の
NH3を含むアンモニア水1mLを、ピペットにより滴
下し、容器を密閉した。5分後、当該容器上部気相中の
アンモニア濃度(ppm)を、ガス検知管にて測定し
た。分析結果を表2に示した。当該容器気相中のアンモ
ニア濃度の値が小さいほど、当該炭素坦持吸着物質試料
のアンモニア除去能が高いことを示している。
【0040】(3)表2から明らかなごとく、焼成温度
の上昇と共にアンモニア除去能が変化する。すなわち、
300℃から焼成温度を高くしていくと、アンモニア除
去能が増加し、500〜600℃付近でアンモニア除去
能が最も高いことがわかる。さらに焼成温度を高くする
と、当該除去能は低下し、800℃を超えるとアンモニ
ア除去能は大幅に低下する。
の上昇と共にアンモニア除去能が変化する。すなわち、
300℃から焼成温度を高くしていくと、アンモニア除
去能が増加し、500〜600℃付近でアンモニア除去
能が最も高いことがわかる。さらに焼成温度を高くする
と、当該除去能は低下し、800℃を超えるとアンモニ
ア除去能は大幅に低下する。
【0041】なお、炭素坦持率は、焼成温度300℃で
最も高く(25%)、温度を高くしていくと徐々に低下
し、900℃では1%未満となる。焼成温度が低い場合
は、炭素坦持率は高いが、当該炭素坦持吸着物質試料の
アンモニア除去能が必ずしも高くないのは、炭化が不完
全で油脂分として残存する量が多く、当該坦持されてい
る炭素の活性が充分高くないためと考えられ、また、焼
成温度が高い場合、特に800℃以上と高い場合は、活
性のある炭素自体の坦持量が低くなるので、試料のアン
モニア除去能は低下すると推察される。
最も高く(25%)、温度を高くしていくと徐々に低下
し、900℃では1%未満となる。焼成温度が低い場合
は、炭素坦持率は高いが、当該炭素坦持吸着物質試料の
アンモニア除去能が必ずしも高くないのは、炭化が不完
全で油脂分として残存する量が多く、当該坦持されてい
る炭素の活性が充分高くないためと考えられ、また、焼
成温度が高い場合、特に800℃以上と高い場合は、活
性のある炭素自体の坦持量が低くなるので、試料のアン
モニア除去能は低下すると推察される。
【0042】以上の結果、焼成温度は400〜600℃
が好ましく、500℃程度が特に好ましいことがわか
る。
が好ましく、500℃程度が特に好ましいことがわか
る。
【0043】
【表2】
【0044】〔実施例3〕実施例1で製造した炭素坦持
活性白土(炭素坦持吸着物質)(油脂類含有活性白土を
酸化性雰囲気中で500℃で焼成処理したもの)と、通
常使用されている吸着剤とのアンモニア除去能について
比較試験を行った。
活性白土(炭素坦持吸着物質)(油脂類含有活性白土を
酸化性雰囲気中で500℃で焼成処理したもの)と、通
常使用されている吸着剤とのアンモニア除去能について
比較試験を行った。
【0045】上記実施例2と同様にして、20mLビー
カーに、本発明の炭素坦持活性白土及び各種の吸着剤の
試料2gをそれぞれ載置し、当該ビーカーを2.15L
の密閉しうる容器の底部に設置した。次いで、1.4質
量%NH3を含むアンモニア水1mLをピペットにより
滴下し、容器を密閉した。5分後に、容器上部気相中の
アンモニア濃度をガス検知管にて測定した。結果を表3
に示した。表2の場合と同様に、当該容器気相中のアン
モニア濃度の値が小さいほど、当該炭素坦持活性白土試
料等のアンモニア除去能が高いことを示している。
カーに、本発明の炭素坦持活性白土及び各種の吸着剤の
試料2gをそれぞれ載置し、当該ビーカーを2.15L
の密閉しうる容器の底部に設置した。次いで、1.4質
量%NH3を含むアンモニア水1mLをピペットにより
滴下し、容器を密閉した。5分後に、容器上部気相中の
アンモニア濃度をガス検知管にて測定した。結果を表3
に示した。表2の場合と同様に、当該容器気相中のアン
モニア濃度の値が小さいほど、当該炭素坦持活性白土試
料等のアンモニア除去能が高いことを示している。
【0046】
【表3】
【0047】(注)(a)未処理活性白土:水澤化学工
業社製 (b)ゼオライト:クニミネ工業社製
業社製 (b)ゼオライト:クニミネ工業社製
【0048】表3からも明らかなように、本発明の油脂
類含有活性白土を焼成・炭化した炭素坦持活性白土は、
そのアンモニア除去能は、ゼオライトや活性炭と比較し
た場合はもちろん、未処理活性白土と比べてもずっとす
ぐれていることが明らかである。
類含有活性白土を焼成・炭化した炭素坦持活性白土は、
そのアンモニア除去能は、ゼオライトや活性炭と比較し
た場合はもちろん、未処理活性白土と比べてもずっとす
ぐれていることが明らかである。
【0049】〔実施例4〕実施例1と同様にして、50
0℃において酸化性雰囲気下で焼成・炭化して得た炭素
坦持活性白土(炭素坦持吸着物質)と、窒素ガスを非酸
化性ガスとして使用した非酸化性雰囲気下で焼成・炭化
して得た炭素坦持吸着物質とを用いて、実施例3と同様
の試験を行った。なお、非酸化性雰囲気下で焼成・炭化
して得た吸着物質の炭素担持率は17%であった。得ら
れた結果を表4に示した。
0℃において酸化性雰囲気下で焼成・炭化して得た炭素
坦持活性白土(炭素坦持吸着物質)と、窒素ガスを非酸
化性ガスとして使用した非酸化性雰囲気下で焼成・炭化
して得た炭素坦持吸着物質とを用いて、実施例3と同様
の試験を行った。なお、非酸化性雰囲気下で焼成・炭化
して得た吸着物質の炭素担持率は17%であった。得ら
れた結果を表4に示した。
【0050】
【表4】
【0051】〔実施例5〕実施例1と同様にして得た炭
素坦持活性白土(炭素坦持吸着物質)について、図1に
示す試験装置を用いて、気相中のアンモニアの吸着・除
去試験を行った。すなわち、当該炭素坦持吸着物質試料
500gを充填したカラムを、1m3の容器内に設置
し、当該容器を密閉した。
素坦持活性白土(炭素坦持吸着物質)について、図1に
示す試験装置を用いて、気相中のアンモニアの吸着・除
去試験を行った。すなわち、当該炭素坦持吸着物質試料
500gを充填したカラムを、1m3の容器内に設置
し、当該容器を密閉した。
【0052】当該容器内にアンモニアガス500ppm
を導入して均一に充満させ、装置内のファンでガスを循
環させ、所定時間ごとにガス検知管にてアンモニア濃度
を測定した。また、比較のため未処理活性白土について
も同様の試験を行った。結果を表5に示した。
を導入して均一に充満させ、装置内のファンでガスを循
環させ、所定時間ごとにガス検知管にてアンモニア濃度
を測定した。また、比較のため未処理活性白土について
も同様の試験を行った。結果を表5に示した。
【0053】表から明らかなごとく、本発明による炭素
坦持活性白土は、未処理活性白土に比較して、アンモニ
アの除去速度が速く、また、低濃度まで当該アンモニア
を除去できることがわかる。
坦持活性白土は、未処理活性白土に比較して、アンモニ
アの除去速度が速く、また、低濃度まで当該アンモニア
を除去できることがわかる。
【0054】
【表5】
【0055】〔実施例6〕 (1)実施例1と同様にして、500℃において酸化性
雰囲気下で焼成・炭化して得た炭素坦持活性白土に、バ
インダーとしてポリビニルアルコール7%水溶液を5質
量%添加し、さらに水分を加えて、40%程度の造粒水
分とし、ニーダーで混練し、ペレッターを使用して先端
のダイスから押出し、乾燥して、長さ5mmの炭素坦持
活性白土のペレットとした。
雰囲気下で焼成・炭化して得た炭素坦持活性白土に、バ
インダーとしてポリビニルアルコール7%水溶液を5質
量%添加し、さらに水分を加えて、40%程度の造粒水
分とし、ニーダーで混練し、ペレッターを使用して先端
のダイスから押出し、乾燥して、長さ5mmの炭素坦持
活性白土のペレットとした。
【0056】(2)図2に示した装置を使用して、水中
のアンモニアの吸着・除去試験を行った。
のアンモニアの吸着・除去試験を行った。
【0057】カラム(500mm(L)×30mm
(D))10内に、炭素坦持活性白土ペレット13を1
00g充填し、当該充填カラムを、タンク15内に設置
した。タンク15には、約40ppmのアンモニア濃度
の純水350mLが満たしてある。試験開始と共に、タ
ンク内のポンプ17を稼働させ、タンク内のアンモニア
含有水を汲み上げて、カラム上部の供給口20から供給
した。供給されたアンモニア含有水は、充填された炭素
坦持活性白土のペレット内を接触しながら流下して、タ
ンク内に戻る。循環速度は、最大25mL/secとし
た。
(D))10内に、炭素坦持活性白土ペレット13を1
00g充填し、当該充填カラムを、タンク15内に設置
した。タンク15には、約40ppmのアンモニア濃度
の純水350mLが満たしてある。試験開始と共に、タ
ンク内のポンプ17を稼働させ、タンク内のアンモニア
含有水を汲み上げて、カラム上部の供給口20から供給
した。供給されたアンモニア含有水は、充填された炭素
坦持活性白土のペレット内を接触しながら流下して、タ
ンク内に戻る。循環速度は、最大25mL/secとし
た。
【0058】適当な時間間隔で、タンク内の水をサンプ
リングして、アンモニア濃度を測定した。結果を表6に
示した。
リングして、アンモニア濃度を測定した。結果を表6に
示した。
【0059】
【表6】
【0060】〔実施例7〕試験水として純水を使用する
代わりに、海水(比重1.03)を使用する他は、実施
例6と同様の試験を行った。結果を表7に示した。本発
明の炭素坦持活性白土は、純水中ばかりでなく、海水中
のアンモニアも好適に吸着・除去しうることがわかる。
代わりに、海水(比重1.03)を使用する他は、実施
例6と同様の試験を行った。結果を表7に示した。本発
明の炭素坦持活性白土は、純水中ばかりでなく、海水中
のアンモニアも好適に吸着・除去しうることがわかる。
【0061】
【表7】
【0062】〔実施例8〕炭素坦持活性白土ペレットの
代わりに、ゼオライトペレット(クニミネ工業社製)を
使用する他は、実施例7と同様の試験を行った。結果を
表8に示した。
代わりに、ゼオライトペレット(クニミネ工業社製)を
使用する他は、実施例7と同様の試験を行った。結果を
表8に示した。
【0063】ゼオライトの場合は、本発明の炭素坦持活
性白土と比較して、海水中のアンモニアの吸着・除去能
はずっと低いものであることがわかる。
性白土と比較して、海水中のアンモニアの吸着・除去能
はずっと低いものであることがわかる。
【0064】
【表8】
【0065】従来、エビや魚の養魚場では、その排泄物
等が分解して徐々にアンモニアが蓄積するが、アンモニ
アは少量でもエビ等に対して大きな害を及ぼすと云う問
題がある。そのため、現在は、養魚場の水のpH等を常
時モニターし、アンモニア量が増加してくると養魚場の
水全体を交換しなければならなかった。これに対し、上
記実施例6〜7に示したように、養魚場の水を連続的に
汲み上げて、本発明の炭素坦持活性白土等のペレットを
充填したカラムを通して、池に戻す循環処理システムと
すれば、養魚場のアンモニア濃度を常時極めて低レベル
に保持することができ、厄介な水の交換は不要となる。
なお、実施例8から明らかなように、ゼオライトでは、
吸着・除去能が低く、このようなシステムを構成するこ
とができない。
等が分解して徐々にアンモニアが蓄積するが、アンモニ
アは少量でもエビ等に対して大きな害を及ぼすと云う問
題がある。そのため、現在は、養魚場の水のpH等を常
時モニターし、アンモニア量が増加してくると養魚場の
水全体を交換しなければならなかった。これに対し、上
記実施例6〜7に示したように、養魚場の水を連続的に
汲み上げて、本発明の炭素坦持活性白土等のペレットを
充填したカラムを通して、池に戻す循環処理システムと
すれば、養魚場のアンモニア濃度を常時極めて低レベル
に保持することができ、厄介な水の交換は不要となる。
なお、実施例8から明らかなように、ゼオライトでは、
吸着・除去能が低く、このようなシステムを構成するこ
とができない。
【0066】〔実施例9〕 (1)5Lのテドラーバックに、実施例6と同様にして
調製した、二種類の炭素坦持活性白土ペレット(長さ
1.5mm、5mm)の0.5gをそれぞれ封入して、
密閉シールし、残存空気を吸引排気した。
調製した、二種類の炭素坦持活性白土ペレット(長さ
1.5mm、5mm)の0.5gをそれぞれ封入して、
密閉シールし、残存空気を吸引排気した。
【0067】(2)当該テドラーバックに、濃度を調整
したアセトアルデヒドガス、又はホルムアルデヒドガス
を注入し、経時的にバッグ内のガス濃度(ppm)を検
知管を使用して測定した。表9にアセトアルデヒドガス
の結果を、表10にホルムアルデヒドガスの結果を示
す。
したアセトアルデヒドガス、又はホルムアルデヒドガス
を注入し、経時的にバッグ内のガス濃度(ppm)を検
知管を使用して測定した。表9にアセトアルデヒドガス
の結果を、表10にホルムアルデヒドガスの結果を示
す。
【0068】
【表9】
【0069】
【表10】
【0070】
【発明の効果】本発明の油脂を吸着又は含浸させた多孔
性無機物を、焼成・炭化して得られる炭素担持無機吸着
物質は、周知の吸着剤と同等又はそれ以上の吸着能力を
持ち、気体中でも液体中でも充分に実用に供し得るもの
である。
性無機物を、焼成・炭化して得られる炭素担持無機吸着
物質は、周知の吸着剤と同等又はそれ以上の吸着能力を
持ち、気体中でも液体中でも充分に実用に供し得るもの
である。
【0071】また、本発明の炭素坦持無機吸着物質を製
造する出発物質である、油脂類を吸着又は含浸させた多
孔性無機物は、これまで主として廃棄処分をされていた
ものにすぎないものであり、本発明によれば、これを高
活性の炭素坦持吸着物質として再利用することができる
ので、環境保護や公害防止の観点からも極めて好ましい
ことである。
造する出発物質である、油脂類を吸着又は含浸させた多
孔性無機物は、これまで主として廃棄処分をされていた
ものにすぎないものであり、本発明によれば、これを高
活性の炭素坦持吸着物質として再利用することができる
ので、環境保護や公害防止の観点からも極めて好ましい
ことである。
【0072】そして、出発物質である油脂類含有無機物
は、廃棄対象のものであって、きわめて安価であり、ま
た、製造装置としては、燃焼炉等周知のものを使用し、
簡単な工程により容易に製造することができる。
は、廃棄対象のものであって、きわめて安価であり、ま
た、製造装置としては、燃焼炉等周知のものを使用し、
簡単な工程により容易に製造することができる。
【図1】気体に対する本発明の吸着物質の性能を試験す
る装置の説明図である。
る装置の説明図である。
【図2】液体に対する本発明の吸着物質の性能を試験す
る装置の説明図である。
る装置の説明図である。
10 カラム 13 炭素坦持活性白土等の炭素坦持吸着物質のペレッ
ト 15 タンク 17 ポンプ 20 カラム上部の供給口
ト 15 タンク 17 ポンプ 20 カラム上部の供給口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒崎 和夫 福島県いわき市泉町滝尻字御前田38−17 大平コーポ103号 Fターム(参考) 4D004 AA47 BA01 CA30 CB09 DA03 DA06 4G046 BA03 4G066 AA05B AA16C AA17C AA18C AA20C AA22C AA23C AA63C AA64C AA66C AA67C AA70C AE19C DA01 FA22 FA34
Claims (6)
- 【請求項1】 油脂類を吸着又は含浸させた多孔性無機
物を、酸化性雰囲気下で焼成し前記油脂類を炭化してな
ることを特徴とする高活性炭素担持多孔性無機吸着物質
の製造方法。 - 【請求項2】 前記多孔性無機物が、ゼオライト、ベン
トナイト、酸性白土、活性白土、アタパルジャイト、セ
ピオライト、クリストバライト、セリサイト、軽石、バ
ーミキュライト、パーライト及びケイ藻土から選ばれる
無機鉱物、又はシリカ、アルミナ、カルシア、マグネシ
ア及びチタニアから選ばれる酸化物であることを特徴と
する請求項1に記載の吸着物質の製造方法。 - 【請求項3】 油脂類を吸着又は含浸させた多孔性無機
物が、油脂類含有の廃棄無機物であることを特徴とする
請求項1に記載の吸着物質の製造方法。 - 【請求項4】 前記焼成は、300〜800℃の温度で
行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
に記載の吸着物質の製造方法。 - 【請求項5】 前記酸化性雰囲気は、空気、減酸素空
気、酸素であることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の吸着物質の製造方法。 - 【請求項6】 前記請求項1〜5のいずれか1項に記載
の製造方法で得られた高活性炭素担持多孔性無機吸着物
質。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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