JP2002315740A - 穿刺針 - Google Patents

穿刺針

Info

Publication number
JP2002315740A
JP2002315740A JP2001122411A JP2001122411A JP2002315740A JP 2002315740 A JP2002315740 A JP 2002315740A JP 2001122411 A JP2001122411 A JP 2001122411A JP 2001122411 A JP2001122411 A JP 2001122411A JP 2002315740 A JP2002315740 A JP 2002315740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
resin
puncture needle
insert
density polyethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001122411A
Other languages
English (en)
Inventor
Tongou Chin
敦豪 陳
Yoshihiro Akiba
善大 秋葉
Hideki Kobayashi
英樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2001122411A priority Critical patent/JP2002315740A/ja
Publication of JP2002315740A publication Critical patent/JP2002315740A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサート成型された穿刺針の針先に樹脂が
残る現象を無くした穿刺針を提供する。 【解決手段】 ステンレス針を低密度ポリエチレン樹脂
でインサート成型した体液採取用穿刺針において、該ス
テンレス針の少なくとも刃先部分をシリコーン処理した
ものであることを特徴とする穿刺針。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚等の生体表面
から体液を採取する為の穿刺針に関する。更に詳細に
は、例えば糖尿病患者などが血糖値を測定する臨床検査
時に、指先や皮膚から血液などを採取する際に使用する
穿刺針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、糖尿病患者の数が上昇傾向にあ
り、また健康診断の結果から境界型糖尿病患者など潜在
的糖尿病予備軍の人も炙り出されて、健康維持のため食
事療法とともに血糖コントロールの重要性が叫ばれてい
る。その為、インスリンなどの薬物療法とともに自己血
糖値の変動を患者自身がモニターする自己血糖測定が行
なわれ、簡易型の血糖測定装置が開発され使用されてい
る。
【0003】血糖値を測定する為には、針状、小刀状の
穿刺針を備えた採血用穿刺器具を用いて指先などの皮膚
を穿刺し、切開後に流出する血液を試験紙につけて、簡
易型の光学的検査装置により測定する。
【0004】測定に必要な血液を確保する為に採血は、
一般的に毛細血管が集中した指先で行なわれるが、指先
は神経が集中する部位でもあり、痛みを伴い採血時の患
者の負担となり、患者が、測定回数を恣意的に減らすな
ど健康管理上も問題となる場合がある。その為、特開平
9−304329号公報には、一回の採血量を数μlと
いった少量で測定できる装置が開示され、また別の方法
としてWO97−43962号公報には少なくした痛みの
少ない腕などでも採血することが可能な採血器具も開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】穿刺のために使用する
穿刺針は、一旦生体内に浸入し、血液に触れることか
ら、安全上の面から使い捨てのものを使用し、ステンレ
ス製の針を内蔵した樹脂製カートリッジからなってい
る。
【0006】一般に使用している穿刺針のカートリッジ
はステンレス針をインサート成型したものであり、使用
時に針先端部分を覆う樹脂部をねじ切ることにより針先
端部を露出させ、採血用穿刺器具に装着して使用する。
このとき、一部の穿刺針の針先端部分に樹脂の一部が付
着して残る現象が生じる場合がある。
【0007】かかるカートリッジに使用している樹脂
は、医療用途に使用されている低密度ポリエチレン樹脂
であり、付着している樹脂も手で簡単に除去可能なもの
であるが、針先を手で触るのは安全上も衛生上も好まし
いものではない。
【0008】本発明は、このようなインサート成型され
た穿刺針の針先に樹脂が残る現象を無くした穿刺針を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題に対して、本
発明者は鋭意検討した結果、以下の穿刺針を見出した。
すなわち本発明は、ステンレス針を低密度ポリエチレン
樹脂でインサート成型した体液採取用穿刺針において、
該ステンレス針の少なくとも刃先部分をシリコン処理し
たものであることを特徴とする穿刺針を提供するもので
ある。
【0010】また本発明は、ステンレス針を低密度ポリ
エチレン樹脂でインサート成型した体液採取用穿刺針に
おいて、該低密度ポリエチレン樹脂のインサート成形後
の重量平均分子量(Mw)が、10,000〜150,
000(PS換算値)であることを特徴とする穿刺針を提
供するものである。
【0011】また本発明は、ステンレス針を低密度ポリ
エチレン樹脂でインサート成型した体液採取用の穿刺針
において、該穿刺針を30〜70kGyの放射線吸収線
量率で滅菌したものであることを特徴とする穿刺針を提
供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の穿刺針は、体液を採取す
る際に皮膚表面を穿刺するために使用するものであり、
ステンレス製の針部及びそれをインサート成型した樹脂
部からなる。かかるインサート成型には、予め射出成形
機の金型内に金属、樹脂成形品をセットした上で樹脂を
射出成形する方法を使用した。
【0013】かかるステンレス針は、医療用途であり、
SUS304などを用いる。直径は痛みの関係から小さい方が
好ましいが、採血量を確保する為には太い方が良く、通
常0.5〜1mmφ、好ましくは0.6〜0.8mmφのものが好まし
い。針先の形状は斜めにカットしたステンレス針先端部
を2面カットあるいは3面カットしたものが好ましい。
更にカット面は、研磨或は酸処理により表面仕上げをす
るが、針先の鋭敏さを保つ為には電解研磨を行なうの
が、酸処理よりも好ましい。
【0014】ステンレス針の少なくとも刃先部分にはシ
リコーン処理をするのが好ましい。かかるシリコーン処
理とはジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコー
ン溶液によりステンレス針の刃先部分を被覆コートする
ものであり、使用するシリコーン油については、平成7
年12月20日薬機第327号厚生省薬務局医療機器開発課長
通知に基づく医療用具用潤滑剤シリコーン基準(II)を
満足するものを使用する。
【0015】刃先をカットしたステンレス針の刃先部分
をシリコーン処理し、空気中の水分と反応させ硬化被覆
させる。この際、刃先とは反対の部分をシリコーン処理
するとインサート重合した後、使用時、針先の方の樹脂
カバー部分を捻じ切ると、針も一緒に外れる危険性があ
るので、シリコーン処理はステンレス針の針先先端部分
に留める。
【0016】インサート成型に使用する樹脂は、低密度
ポリエチレン樹脂を使用する。成型品の形状は使用する
採血器具に適用可能なように適宜調整する。低密度ポリ
エチレン(LDPE)とは、メチレン基が連なった構造を持
ちアルキル置換基を含むものであり、0.910〜0.940g/cm
3の範囲のものである。本発明の場合、低密度ポリエチ
レン樹脂の中でも、分子量が小さいものが好ましく、成
型後の製品の重量平均分子量(Mw、PS換算値)で、
10,000〜150,000の範囲ものが、樹脂付着
が少なく好ましい。尚、かかる分子量の測定は、GPC
(ゲルパーミッションクロマトグラフィー)で測定を行
なった。
【0017】さらに成型後の穿刺針製品は、放射線滅菌
を行なう。通常、樹脂の劣化防止と滅菌効果を考慮して
25kGyの線量で滅菌するが、本発明の樹脂付着を防
止する効果を上げるために、30〜70kGyの放射線
吸収線量率で滅菌したものが好ましい。この線量を超え
ると樹脂の脆化をおこす。
【0018】以下に、本発明のインサート成型した穿刺
針の実施例について、表1に示す条件で製造し、その樹
脂付着抑制効果の有無を示す。穿刺針の外観図は図1及
び図2に示す。樹脂付着の発生率は穿刺針500本につ
いて樹脂部を捻じ切り針先を露出した際の針先に樹脂が
付着するかどうかで求めた。ステンレス針にはSUS3
04を用い、針先は電解研磨した。シリコーン処理は、
上述の医療用具用潤滑剤シリコーン基準(II)に従い、
ジメチルポリシロキサンを主成分とするシリコーン溶液
によりステンレス針の刃先部分のみを被覆コートした。
低分子量PEには、重量平均分子量50,000(PS
換算値)のものを使用した。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示すように、本発明の穿刺針は、針
先への樹脂付着を抑制することが出来、糖尿病患者の自
己血糖測定などに安心して使用することが出来る穿刺針
を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穿刺針の外観図。
【図2】本発明の穿刺針の針先を露出させた時の外観
図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 英樹 東京都千代田区内幸町2丁目1番1号 帝 人株式会社内 Fターム(参考) 4C038 TA06 UJ01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス針を低密度ポリエチレン樹脂
    でインサート成型した体液採取用穿刺針において、該ス
    テンレス針の少なくとも刃先部分をシリコーン処理した
    ものであることを特徴とする穿刺針。
  2. 【請求項2】 ステンレス針を低密度ポリエチレン樹脂
    でインサート成型した体液採取用穿刺針において、該低
    密度ポリエチレン樹脂のインサート成形後の重量平均分
    子量(Mw)が、10,000〜150,000(PS換
    算値)であることを特徴とする穿刺針。
  3. 【請求項3】 ステンレス針を低密度ポリエチレン樹脂
    でインサート成型した体液採取用の穿刺針において、該
    穿刺針を30〜70kGyの放射線吸収線量率で滅菌し
    たものであることを特徴とする穿刺針。
JP2001122411A 2001-04-20 2001-04-20 穿刺針 Pending JP2002315740A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001122411A JP2002315740A (ja) 2001-04-20 2001-04-20 穿刺針

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001122411A JP2002315740A (ja) 2001-04-20 2001-04-20 穿刺針

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002315740A true JP2002315740A (ja) 2002-10-29

Family

ID=18972124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001122411A Pending JP2002315740A (ja) 2001-04-20 2001-04-20 穿刺針

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002315740A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011004728A1 (ja) 2009-07-06 2011-01-13 テルモ株式会社 針管、医療器具および医療器具の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011004728A1 (ja) 2009-07-06 2011-01-13 テルモ株式会社 針管、医療器具および医療器具の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ogden et al. Some sensory syndromes in children: indifference to pain and sensory neuropathy
JPS6063040A (ja) 血液ランセツト組立て体
US20210038138A1 (en) Methods, Devices, Systems, and Kits for Automated Blood Collection by Fingerstick
EP0796592A3 (en) Disposable lancet
JPH0323867A (ja) 改良滅菌ドレッシング装置および皮膚穿刺のための方法
WO2010111525A9 (en) Treatment of carpal tunnel syndrome by injection of the flexor retinaculum
Runefors et al. Newborn infants' cry after heel‐prick: analysis with sound spectrogram
US20050283092A1 (en) Continuous compartment pressure monitoring device
US20210161440A1 (en) Method and apparatus for determining a deterioration of respiratory function
Reddy et al. Toward classification of dysphagic patients using biomechanical measurements
KR20150136650A (ko) 자동 채혈방법
AU2020203562A1 (en) Device for inserting a blunt-tip cannula under the skin of a patient
JP2006280912A (ja) 採血用穿刺針
DE50011474D1 (de) Vorrichtung, verfahren und verwendung einer geruchssensoreinheit zur untersuchung und/oder protokollierung
WO2006097933A2 (en) Method for monitoring changes in blood glucose level
Dougherty Obtaining peripheral venous access
JP2002315740A (ja) 穿刺針
US2706482A (en) Medical lancet
JP2007159659A (ja) 採血用中空針
ATE475354T1 (de) Nadeleinführungssensor
JP2007159657A (ja) 採血用穿刺針
WO2004078041A2 (ja) 無痛採血法
Malinowski Capillary blood sampling procedure in pediatric population
Dittmann et al. Blood collection techniques
CN215128536U (zh) 一种大鼠心室内压监测实验用监测装置