JP2002315728A - 血流値測定装置 - Google Patents

血流値測定装置

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JP2002315728A
JP2002315728A JP2001123804A JP2001123804A JP2002315728A JP 2002315728 A JP2002315728 A JP 2002315728A JP 2001123804 A JP2001123804 A JP 2001123804A JP 2001123804 A JP2001123804 A JP 2001123804A JP 2002315728 A JP2002315728 A JP 2002315728A
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blood flow
seat
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sensor
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Hiroaki Kobayashi
博明 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自身の血流状態を認識することによってうっ血
を防止することができ、特に、長時間の利用に最適な血
流値測定装置を提供することを目的とする。 【解決手段】血流センサ9によって座席利用者の血流値
が測定され、モニタ13に血流センサ9の測定結果に基
づく血流情報が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、バス、ト
ラック等の車両や、鉄道車両、飛行機などの乗物用の座
席若しくは座席周辺に設置可能な血流値測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車、バス、トラック等の
車両や、鉄道車両、飛行機などの乗物には、乗客用の座
席が設置されている。
【0003】この乗客用の座席は、少なくともシートク
ッションとシートバックとを備え、車両の場合には車種
やクラスによって、鉄道車両や飛行機などではクラス等
によってアームレストやフートレスト等が装備されてい
る。また、シートバックの傾斜角度を可変することがで
きるリクライニング式も周知である。
【0004】さらに、座席利用時の快適性をより向上さ
せるために、シートクッションやシートバック内にマッ
サージ装置を設けたものも周知である。
【0005】一方、近年では、飛行機の長距離飛行が可
能となったことに伴い、長時間座席に座ったまま目的地
にまで飛行することが多くなっている。
【0006】これに伴い、肺塞栓(俗にエコノミークラ
ス症候群と呼ばれている。)の危険性が指摘されてい
る。
【0007】この肺塞栓とは、長時間座ったまま足を動
かさない姿勢でいることにより、大股が圧迫されて足の
血流が悪くなり(うっ血)、次第に血液が濃くなって血
栓ができてしまう結果、目的地の到着等によって急激に
運動を開始することにより血栓が肺に流れて肺の血管を
塞いでしまうことを称し、死に至る場合もある。
【0008】他方、このような肺塞栓は、上述した飛行
機のみならず、例えば、長距離トラックの運転者等にお
いても発生したという実例もある。
【0009】なお、飛行機における肺塞栓の発症例を統
計してみると、平均年齢60歳の女性で、飛行時間が8
時間以上であり、且つ、その間に1回も席を立つことな
く座り続けていた人となっている。
【0010】また、このような状況になりやすい場合と
しては、特に窓側に座っているために隣の人に遠慮して
トイレ等にいかず、且つ、そのために水分を極力取らな
いという悪循環も指摘されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在の乗物
用シートにあっては、上述したようにシートクッション
やシートバック等にマッサージ装置を設置したりしたも
のはあるが、これらは基本的にリラックス感を与えるこ
とを目的とするものであり、しかも、上述した肺塞栓を
防止するという観点では効果は発揮することができなか
った。
【0012】本発明は、上記問題を解決するため、自身
の血流状態を認識することによってうっ血を防止するこ
とができ、特に、長時間の利用に最適な血流値測定装置
を提供することを目的とする。
【0013】また、窓側に座っているために隣の人に遠
慮してトイレ等にいかず、且つ、そのために水分を極力
取らないような乗客の手助けを可能とすることができる
血流値測定装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1に記載の血流値測定装置は、座席利用者の
血流値を測定する血流測定手段と、該血流測定手段の測
定結果に基づく血流情報を表示する表示手段とを備えて
いること要旨とする。
【0015】請求項2に記載の血流値測定装置は、座席
利用者の血流値を測定する血流測定手段と、該血流測定
手段の測定結果に基づく血流情報を座席から離れた位置
で報知する報知手段とを備えていることを要旨とする。
【0016】請求項3に記載の血流値測定装置は、座席
利用者の血流値を測定する血流測定手段と、該血流測定
手段の測定結果に基づく血流情報を表示する表示手段
と、前記血流測定手段の測定結果に基づく血流情報を座
席から離れた位置で報知する報知手段とを備えているこ
とを要旨とする。
【0017】請求項4に記載の血流値測定装置は、前記
血流測定手段の測定結果に基づいて座席利用者の脹脛の
筋肉を動かす作動手段を備えることを要旨とする。
【0018】この際の脹脛の筋肉を動かすとは、特に足
元の血流の促進効果を発揮することができるという意味
での動かすであり、例えば、筋肉本来の機能としての伸
縮運動の他、筋肉を加圧・圧迫することにより動かすこ
とを含む。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の血流値測定装置の
実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】図1において、1は乗物用の座席本体であ
る。座席本体1は、脚部2aに設けられたシートクッシ
ョン2と、リクライニング調整可能なシートバック3
と、シートバック3の側面に回動可能に設けられると共
に操作部(各種公知のスイッチ類)4aを有するアーム
レスト4と、シートクッション2の前方寄り下方に回動
可能に設けられたフートレスト5と、シートクッション
2の下方中央付近に設けられたエアー給排気装置6とを
備えている。
【0021】尚、座席本体1としては、その用途(例え
ば、自動車用や飛行機用)等に応じてアームレスト4が
無かったり(又は一方のみ設置)、ヘッドレストが設け
られていたりするが、本実施の形態では、少なくともシ
ートクッション2とフートレスト5とを備えていれば良
い。また、後述する各種変形例では、シートクッション
2のみを必要としてフートレスト5は無くても良いもの
やシートバック3を必要とするものもある(詳細後
述)。
【0022】フートレスト5は、前席の座席本体1’に
示すように、シートクッション2の下方に収納された収
納位置と、自席の座席本体1に示すように、シートクッ
ション2の下方から前方に突出した使用位置(角度調整
可能)とに回動変位可能となっている。
【0023】エアー給排気装置6は、図2に示すよう
に、制御回路7を有する。制御回路7には、例えば、シ
ートクッション2の内部に設置された圧力検知センサ等
の着座センサ7からの着座検知信号と、アームレスト4
の内部に設置された血流測定手段としての血流センサ9
からの血流値信号とが入力される。また、エアー供給装
置6は、制御回路7に着座検知信号が入力された後にカ
ウンターや時刻検知手段等による予め決められた時間に
作動されるコンプレッサー10と、フートレスト5の回
動変位用の駆動モータ11と、座席利用者の両足脹脛の
各々に対応するようにフートレスト5の内部に設けられ
た2つの(図では一方のみ図示)エアバッグ5aと、エ
アバッグ5aとコンプレッサー10とを接続するエアホ
ース(図示せず)と、コンプレッサー10によるエアバ
ッグ5aへの空気の給排気状態を制御する電磁弁12と
を備えている。
【0024】制御回路7は、血流センサ9からの血流値
信号に基づいて、利用者のうっ血状態を測定し、その測
定結果を前席の座席本体1’のシートバック3の背面に
設けられたモニタ13或いは乗務員室に設けられたモニ
タや個々の座席に対応した座席ランプ等の報知手段14
に出力する。尚、モニタ13は、自席の座席本体1にア
ーム等を介して設ける(飛行機のファーストクラス用座
席等に設置された周知のTVモニタ等を兼用しても良
い)ことも可能である。
【0025】着座センサ8は、上述した座席個々の着座
状況を検知するものとして公知の座席ベルト装着検知セ
ンサ等でも良い。また、自動車やトラック等の場合に
は、ACCスイッチやアクセルべダル等などの基本的に
着座している環境を利用する検知センサ類、飛行機等の
場合に着座しているであろう環境に基づく検知を含む。
尚、飛行機の場合における着座しているであろう環境と
しては、出発予定時刻入力や到着時刻入力に基づく時刻
検知、飛行していることを検知する高度検知センサやビ
ーコン等を利用した位置検知センサ、管制塔を通過した
ことを検知する離発着検知センサなどのように、飛行状
態を実際に検知するものであって満員と想定した場合に
着座している環境(特に、離発着時等のように着座強制
環境に近いことが好ましい)を擬似的に着座検知とする
ことも可能である。
【0026】また、予め決められた時間とは、着座セン
サ8による着座検知後の所定時間経過(例えば、3時間
後)、着座センサ8による着座検知後の一定時間経過毎
(例えば、3時間毎)、到着予定時間の所定時間手前
(例えば、到着30分前)等がある。尚、着座センサ8
等のように、実際の着座を検知する方式では、着座検知
毎に所定時間をリセットすることもできる。
【0027】血流センサ9は、アームレスト4の先端に
設けるほか、利用者の指に被せる指サック状のものな
ど、指先から血流情報を取得することができる構造であ
れば特に限定されるものではない。具体的には、図3
(A),(B)に示すように、近赤外線を人体皮膚表面
から深層部に向かって照射する発光部9aと、深層部を
経由した近赤外光を受光する複数(例えば、三個)の受
光素子9bを備えた受光部9cとを備え、各受光素子9
bの検出光量の距離に対する変化率により人体組織中の
酸素化ヘモグロビンと総ヘモグロビンとの比を測定し、
検出光量の時間的強度変化により血液濃度変化を測定す
るものである。尚、このような、血流センサ9として
は、浜松ホトニクス社製赤外線酸素モニタ(例えば、商
品名NIRO−300)で公知(2001年3月19日
現在URL参照http://202.32.111.
86/products/SYS/Niro300J.
htm)である。
【0028】モニタ13は、図4に示すように、表示画
面13aが利用者から見えるように設けられている。こ
の表示画面13aには、例えば、時系列(例えば、30
分毎や1時間毎)の血流値の変化を示す折れ線グラフP
1(縦軸を血流値、横軸を時間とする)や、その血流値
に基づいて、うっ血状態となりつつあると判断された場
合に『水分を補給して下さい。』や『足の運動をして下
さい。』等のメッセージP2が表示される。利用者は、
この指示に従って水分を補給したり足の運動を(トイレ
等に行くなどを含む)することでうっ血状態が解消され
る。
【0029】報知手段14は、例えば、モニタによる
『座席番号○○○のお客様に水分を取るよう促して下さ
い。』や『座席番号○○○のお客様に運動をさせて下さ
い。』等の表示や音声出力等を行うことで、乗務員が利
用者に声を掛けることができ、窓側に座っているために
隣の人に遠慮してトイレ等にいかず、且つ、そのために
水分を極力取らないような乗客の手助けすることができ
る。
【0030】ところで、血流センサ9を設けてその血流
値情報をモニタ13に表示したり、乗務員室内の報知手
段14で報知したり、これらを併用することにより、着
座センサ8やエアー給排気装置6を廃止することができ
る。また、血流センサ9による血流値情報に基づいて、
上述した所定時間等に拘り無くエアー給排気装置6を作
動させることも可能である。
【0031】また、着座センサ8からの検知情報に基づ
いて、予め決められた時間に達したことを制御回路7で
検出されると、フートレスト5が格納状態にある場合に
は駆動モータ11を駆動させてフートレスト5を使用状
態へと回動させた後、コンプレッサー10を作動させて
エアバッグ5aを膨張・収縮させることで足元側の血流
が促進され、結果的に大股部を含めた足全体の血流が促
進されてうっ血が解消される。
【0032】ところで、上記実施の形態では、着座セン
サ8と血流センサ9とを設けたものを開示したが、例え
ば、図5に示すように、脈拍センサ15や体脂肪センサ
16を設け、図6に示すように、表示画面13aにこれ
らの入力信号に基づく時系列の脈拍値グラフP3や、
『現在の脈拍数は○○です。』、『脂肪分の取り過ぎに
注意しましょう。』等のメッセージP4を表示して総合
健康管理システムとすることも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
血流値測定装置にあっては、座席利用者の血流値を測定
する血流測定手段と、血流測定手段の測定結果に基づく
血流情報を表示する表示手段とを備えていることによ
り、自身の血流状態を認識することによってうっ血を防
止することができる。
【0034】また、請求項2に記載の血流値測定装置に
あっては、座席利用者の血流値を測定する血流測定手段
と、血流測定手段の測定結果に基づく血流情報を座席か
ら離れた位置で報知する報知手段とを備えていることに
より、血流情報を例えば乗務員に知らせることができ窓
側に座っているために隣の人に遠慮してトイレ等にいか
ず、且つ、そのために水分を極力取らないような乗客の
手助けを可能とすることができる。
【0035】請求項3に記載の血流値測定装置にあって
は、座席利用者の血流値を測定する血流測定手段と、血
流測定手段の測定結果に基づく血流情報を表示する表示
手段と、血流測定手段の測定結果に基づく血流情報を座
席から離れた位置で報知する報知手段とを備えているこ
とにより、自身の血流状態を認識することによってうっ
血を防止することができる上、窓側に座っているために
隣の人に遠慮してトイレ等にいかず、且つ、そのために
水分を極力取らないような乗客の手助けを可能とするこ
とができる。。
【0036】請求項4に記載の血流値測定装置にあって
は、血流測定手段の測定結果に基づいて座席利用者の脹
脛の筋肉を動かす作動手段を備えることにより、うっ血
状態を自動的に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる血流値測定装置を
示し、血流値測定装置を搭載した乗物用シートの側面図
である。
【図2】同じく、血流測定装置にエアー給排気装置を付
加したシステムのブロック図である。
【図3】同じく、(A)は血流測定センサの平面図、
(B)は血流測定センサによる測定原理の説明図であ
る。
【図4】同じく、表示画面の正面図である。
【図5】同じく、血流測定装置にエアー給排気装置を付
加したシステムの変形例のブロック図である。
【図6】同じく、システム変形例における表示画面の正
面図である。
【符号の説明】
6…エアー給排気装置(作動手段) 7…制御回路 9…血流センサ(血流値測定手段) 13…モニタ(表示手段) 14…報知手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席利用者の血流値を測定する血流測定
    手段と、該血流測定手段の測定結果に基づく血流情報を
    表示する表示手段とを備えていること特徴とする血流値
    測定装置。
  2. 【請求項2】 座席利用者の血流値を測定する血流測定
    手段と、該血流測定手段の測定結果に基づく血流情報を
    座席から離れた位置で報知する報知手段とを備えている
    ことを特徴とする血流値測定装置。
  3. 【請求項3】 座席利用者の血流値を測定する血流測定
    手段と、該血流測定手段の測定結果に基づく血流情報を
    表示する表示手段と、前記血流測定手段の測定結果に基
    づく血流情報を座席から離れた位置で報知する報知手段
    とを備えていることを特徴とする血流値測定装置。
  4. 【請求項4】 前記血流測定手段の測定結果に基づいて
    座席利用者の脹脛の筋肉を動かす作動手段を備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の血
    流値測定装置。
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