JP2002315265A - 平面カーボンセグメント整流子 - Google Patents
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Abstract
料の整流子ベース10を含む。ベース10は回転軸と回
転軸に対して少なくとも一部が横方向に延びる前面と後
面を有する。複数の開口16がベースを貫通する。整流
子は端子部分21と接点部分22をそれぞれ有する複数
の整流子端子20も含む。各端子の接点部分22はそれ
ぞれの開口16を貫通しベース10の前面にもたれるよ
うに又は極めて接近するように湾曲する。各端子の端子
部分は巻線のコネクタ部分上の絶縁を切断する2つのカ
ッティングエッジと使用時にコネクタ部分をまたいで把
持するスロットを有する。整流子は端子20のそれぞれ
の接点部分22の上方においてベースの前面上に形成さ
れた複数のカーボンセグメント30と端子のそれぞれの
端子部分21を受け取る複数のハウジング凹部を有する
ハウジングも含む。
Description
のように半径方向に支持するのではなく、整流子の平面
接触面に対して軸方向に支持するブラシと共に使用する
ための平面カーボンセグメント整流子に関する。
付けられてカーボンセグメントでオーバーモールドされ
た(overmoulded)平面整流子を提供するこ
とは、例えば、ヨーロッパ特許公開EP0583892
号により知られている。しかしながら、これらの既知の
平面整流子の端子は、それぞれ、タング(tang)を
有し、そのタングに電気モータの電機子巻線を接続する
必要がある。
一般的に使用されている。巻線が低温ワイヤで形成され
る場合には、通常、はんだ及びフラックス方法を使用す
る。これとは別に、接続を行うために、絶縁が剥がされ
たワイヤ上へのコールドクランプが使用される。高温ワ
イヤを処理するときには、熱を加える必要があり、又、
可能ならば、ワイヤの両端から絶縁コーティングを除去
するようにフラックスを加える必要がある。
法の全ては、多数の固有の問題と望ましくない副作用を
伴う。熱は、たいていの電機子巻線で使用される銅ワイ
ヤの脆化を引き起こし、急速な酸化を促進する。熱の使
用は、プラスチック歪みを最小にするために整流子を支
持する強い構造を要求する。この要求は、高温圧縮級の
成形材料の使用を求める。しばしば自動化される電機子
の巻線の際の偶発的な絶縁の剥離によって更に共通の問
題が引き起こされる。ワイヤが整流子の金属上を通過す
るにつれて、ワイヤ絶縁に損傷が生じることがあり、そ
のような損傷はしばしば短絡巻線として現れる。更に、
巻線ワイヤには、遠心力及び慣性力による加速によって
腐蝕を生じるたるみの恐れが常に存在する。
と該回転軸に対して少なくとも一部が横方向に延びる前
面及び後面を有する絶縁材料の整流子ベースと、整流子
ベースを貫通する複数の第1開口と、端子部分と接点部
分をそれぞれ有する複数の整流子端子と、整流子端子の
それぞれの接点部分の上方において整流子ベースの前面
上に形成された複数のカーボンセグメントとを有し、各
整流子端子の接点部分は、整流子ベースのそれぞれの第
1開口を貫通しベースの前面にもたれるように又は極め
て接近するように湾曲し、各整流子端子の端子部分は、
巻線のコネクタ部分上の絶縁を切断する2つのカッティ
ングエッジと、使用時に前記コネクタ部分をまたいで把
持するスロットとを有する平面カーボンセグメント整流
子が提供される。
れ受け取る複数のハウジング凹部を有するハウジングを
備える。好ましくは、各ハウジング凹部は、該各凹部に
対して巻線の各コネクタ部分を位置決めする手段を有
し、整流子ベース、整流子端子及びハウジングは、ベー
スがハウジングに対して一回並進運動する際に、端子部
分がハウジング凹部に入り、カッティングエッジが巻線
のコネクタ部分の絶縁を剥がし、スロットが絶縁排除に
よる巻線のコネクタ部分との電気接触を確立して維持す
るように構成されている。
ら後方に延びた、ハウジングを受け取る円筒状スカート
を有する。好ましくは、整流子ベースの前面は、複数の
凹部を有し、各接点部分は、各凹部上に配置され且つ少
なくとも1つの開口を有し、該開口を貫通して各整流子
セグメントを形成する材料が凹部内へ延びてセグメント
の端子への固定を補助する。
する複数の第2開口を有し、該第2開口を貫通して整流
子セグメントを形成する材料が延びてセグメントの整流
子ベースへの固定を補助する。好ましくは、整流子ベー
スは、複数の第3開口を有し、該第3開口を貫通して整
流子セグメントを形成する材料が延びて整流子セグメン
トの整流子ベースへの固定を補助する。
照して本発明について詳細に説明する。最初に図1及び
図2を参照すると、整流子ベース10は成形材料で作ら
れ、円形前面壁11と前面壁11から後方に延びる円筒
状スカート12を有する。ベース10は中心ボス13も
有し、該中心ボスによりベース10が電機子シャフト
(図示せず)に嵌め合されるようになっている。
のリブ14が、スカート12の内面に設けられている。
その目的については後述する。前面壁11は、ボス13
と整列した中心開口45と、等角度で隔置された細長い
半径方向に延びる8つの凹部15と、各凹部15と半径
方向に整列した細長いスリット状開口16とを有する。
開口17と連通している。各凹部15に関連して2つの
開口18が設けられ、その開口は、1つの凹部15の両
側に1つづつ、その凹部15の半径方向外端に隣接して
配置されている。前面壁11は角度的に隔置されたスロ
ット19の外リングも有する。
は、端子部分21と接点部分22を有する。接点部分2
2は、3つの開口23、24及び25を有するフィンガ
の形状である。端子部分21は(展開図で示すように)
長方形であり、その短軸は、接点部分22の長軸と一致
している。端子部分21は、中心切り抜き部分26を有
し、該切り抜き部分は、端子部分21の短軸及び長軸の
両方に対して対称的である。切り抜き部分26の幅は、
端子部分21の中心において最大で2つのスロット27
に向かって小さくなっている。2つのカッタ28が各ス
ロット27内へわずかな距離だけ突出している。これら
のカッタ28は、電機子巻線のコネクタ部分上の絶縁を
切断する鋭いエッジを形成する。端子部分21は2つの
かかり29も有する。その目的は後で明らかとなるであ
ろう。
に、フィンガ22が各開口16を通してベース内に押し
こまれ、フィンガ22はその後凹部15へ向かって半径
方向内方へ延びるように曲げられる。
ィンガ22の上方において整流子ベース10の前面壁1
1上に形成される。これは、生のグラファイト材料の円
板を前面壁11上へ熱間プレスした後円板を切断して8
つのセグメント30にすることにより達成してもよい。
生のグラファイト材料は、結合剤が固まる燒結又は熱処
理前のグラファイト混合物である。熱間プレスの間に、
結合剤が軟化(可能ならば液化)し、これにより、混合
物が圧力の下でフィンガ22の開口23、24及び25
を通して凹部15及びスロット19に流れ込み、図5及
び図6に最も詳しく示されているように、開口17及び
18を通して流れ込み、円板をベース10に固定する。
結合剤は、フェノール樹脂等の熱硬化材料で作られてい
るが、一旦溶融されるか冷却されると熱耐性になり、整
流子のための安定した接触面を形成する。熱間プレスと
は別の例として、オーバーモールディングプロセスも使
用できる。後者のプロセスでは、構成要素、すなわち整
流子ベース10及び端子20が型内へ配置され、後者の
プロセスの終了後にその型にグラファイト材料が注入さ
れる。熱間プレス又は成形プロセスはフィンガ22との
良好な電気接続を形成する。
端子部分21のためのハウジング35が示されている。
このハウジング35は、冠形状であって、電機子シャフ
トを受け取るための中心ボス36と、ボス36の円周の
周りに等間隔に隔置された半径方向外方に延びる8つの
ハウジング部分37とを有する。ハウジング部分37
は、ホウジング凹部38を形成し、電機子巻線の各部分
と端子20の端子部分21の1つとの間の接続を行うた
めに使用される。各ハウジング部分37は側壁39、端
壁40及びカバー41を有する。側壁39はボス36の
長手軸に平行である。
って突出して、側壁39の長さのおよそ半分までハウジ
ング部分37内へ延びている。支柱42は、ボスの長手
軸と平行に延びて端壁40だけでハウジング35と接続
されている。各側壁39はスロット43を有し、そのス
ロット43は、ハウジング35の整流子端から支柱42
の自由端の高さまでの長さだけボス36の長手軸に平行
に延びている。電機子巻線の一部は、スロット43を通
過して、支柱の端部に着座できるようになっている。
ング35は、電機子シャフト上に配置される。電機子巻
線のリードワイヤが、そのワイヤの端部を側壁39に設
けられたスロット43内に入れることによりハウジング
部分37の一つに挿入される。ワイヤは、そのワイヤが
支柱42に着座するまでハウジング部分37内に引き込
まれる。ここから、第1の電機子コイルが巻かれる。第
1コイルの巻線の終わりにおいて、電機子がインデック
スされ、ワイヤは、ワイヤの連続性を断つことなく次の
ハウジング部分37に同様に置かれる。このプロセス
は、すべてのコイルが巻かれるまで繰返され、巻線の最
後尾はその後第1のハウジング部分37のスロット43
内に挿入され、巻線作業の開始において支柱42に置か
れた先端に隣接するまで押し込められる。その後、ワイ
ヤは、切断され電機子が巻線機から除去される。
置された絶縁ワイヤで成る巻線部分を有する。各巻線部
分は張られた状態にあり、各支柱42に対してきつく引
張られている。整流子ベース10は、端子20及び整流
子セグメント30と共に、電機子シャフト上をスライド
し、それにより、端子の端子部分21が各ハウジング部
分37に入って、ハウジング部分がリブ14の間に配置
される。各端子部分21はハウジング部分37に保持さ
れた巻線部分に接近し、スロット27がワイヤに沿って
移動する。カッタ28は、スロットがワイヤに沿って移
動するにつれて変形されるワイヤの絶縁を切断する。こ
れにより、ワイヤと端子部分20との間に金属間の密接
な接触が与えられる。かかり29がハウジング35のカ
バー41を掴み、したがって、端子部分21をハウジン
グ35内に保持する。
プロセスにされる。熱の印加は必要なく、したがって、
それに伴うハウジングを歪ませるような恐れも回避され
る。巻線ワイヤの脆化も生じないし、酸化に伴う問題も
回避される。フラックスの使用は否定され、接続から生
じる化学的反応又はその結果としての腐蝕も全くない。
電機子巻線は、単一の連続巻線で形成することができ、
各コイルとの接続を行うための巻線切断によるたるみの
発生の恐れも回避される。
例の整流子ベースの前側面からの斜視図である。
視図である。
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 回転軸と該回転軸に対して少なくとも一
部が横方向に延びる前面(11)及び後面を有する絶縁
材料の整流子ベース(10)と、 端子部分(21)と接点部分(22)をそれぞれ有する
複数の整流子端子(20)と、 整流子端子のそれぞれの接点部分(22)の上方におい
て整流子ベース(10)の前面(11)上に形成された
複数のカーボンセグメント(30)とを備えた平面カー
ボンセグメント整流子において、 各整流子端子(20)の接点部分(22)は、整流子ベ
ース(10)のそれぞれの第1開口(16)を貫通しベ
ースの前面(11)にもたれるように又は極めて接近す
るように湾曲し、各整流子端子(20)の端子部分(2
1)は、巻線のコネクタ部分上の絶縁を切断するカッテ
ィングエッジ(28)と、使用時に前記コネクタ部分を
またいで把持するスロット(27)とを有することを特
徴とする平面カーボンセグメント整流子。 - 【請求項2】 整流子端子(20)の端子部分(21)
をそれぞれ受け取る複数のハウジング凹部(38)を有
するハウジング(35)を更に備えることを特徴とする
請求項1に記載の整流子。 - 【請求項3】 各ハウジング凹部(38)は、該各凹部
に対して巻線の各コネクタ部分を位置決めする手段(4
2、43)を有し、整流子ベース(10)、整流子端子
(20)及びハウジング(35)は、ベース(10)が
ハウジング(35)に対して一回並進運動する際に、端
子部分(21)がハウジング凹部(38)に入り、カッ
ティングエッジ(28)が巻線のコネクタ部分の絶縁を
剥がし、スロット(27)が絶縁排除による巻線のコネ
クタ部分との電気接触を確立して維持するように構成さ
れていることを特徴とする請求項2に記載の整流子。 - 【請求項4】 整流子ベース(10)は、その後面から
後方に延びた、ハウジング(35)を受け取る円筒状ス
カート(12)を有することを特徴とする請求項2又は
3に記載の整流子。 - 【請求項5】 整流子ベース(10)の前面(11)
は、複数の凹部(15)を有し、各接点部分(22)
は、各凹部(15)上に配置され且つ少なくとも1つの
開口(23)を有し、該開口を貫通して各整流子セグメ
ント(30)を形成する材料が凹部(15)内へ延びて
セグメント(30)の端子(20)への固定を補助する
請求項1ないし4のいずれか1つに記載の整流子。 - 【請求項6】 整流子ベース(10)は、凹部(15)
とそれぞれ連通する複数の第2開口(17)を有し、該
第2開口を貫通して整流子セグメント(30)を形成す
る材料が延びてセグメント(30)の整流子ベース(1
0)への固定を補助する請求項5に記載の整流子。 - 【請求項7】 凹部(15)は、細長く且つ整流子ベー
ス(10)の半径方向に延びている請求項5又は6に記
載の整流子。 - 【請求項8】 第1開口(16)は、それぞれ凹部(1
5)と半径方向に整列し且つ凹部(15)の外方に配置
されている請求項5ないし7のいずれか1つに記載の整
流子。 - 【請求項9】 整流子ベース(10)は、凹部(15)
から隔置された複数の第3開口(18)を有し、該第3
開口を貫通して整流子セグメント(30)を形成する材
料が延びて整流子セグメント(30)の整流子ベース
(10)への固定を補助する請求項5ないし8のいずれ
か1つに記載の整流子。 - 【請求項10】 凹部(15)の各々1つに関連して、
各凹部の両側に1つづつ2つの第3開口(18)が設け
られている請求項9に記載の整流子。 - 【請求項11】 整流子ベース(10)は、複数の第3
開口(18)を有し、該第3開口を貫通して整流子セグ
メント(30)を形成する材料が延びて整流子セグメン
ト(30)の整流子ベース(10)への固定を補助する
請求項1ないし4のいずれか1つに記載の整流子。 - 【請求項12】 整流子ベース(10)は、電機子シャ
フトを受け取る中心開口を備えた中心ボス(13)を有
する請求項1ないし11のいずれか1つに記載の整流
子。 - 【請求項13】 整流子ベースは、電機子シャフトを受
け取る中心ボス(13)を有する請求項2に記載の整流
子。 - 【請求項14】 ハウジング(35)は、電機子シャフ
トを受け取る整流子ベース(10)の中心ボス(13)
と共軸の中心ボス(36)も有する請求項13に記載の
整流子。
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