JP2002315148A - 車両用パワーディストリビュータ - Google Patents

車両用パワーディストリビュータ

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JP2002315148A
JP2002315148A JP2001113940A JP2001113940A JP2002315148A JP 2002315148 A JP2002315148 A JP 2002315148A JP 2001113940 A JP2001113940 A JP 2001113940A JP 2001113940 A JP2001113940 A JP 2001113940A JP 2002315148 A JP2002315148 A JP 2002315148A
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heat
semiconductor switching
power
conductor plates
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JP2001113940A
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Shigeki Yamane
茂樹 山根
Shigeki Sakai
茂樹 境
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体スイッチング素子の発する熱を放熱部
材を用いて有効に外部へ放散することができ、かつ、高
い防水性を保ちながら前記放熱部材の固定を確実に行
う。 【解決手段】 車両に搭載された共通の電源から各車載
負荷に配電を行うためのパワーディストリビュータ。ケ
ース本体34内で配電回路を形成する導体板が略同一平
面上に配列され、その上に半導体スイッチング素子14
が実装されるとともに、前記導体板に熱的に接続される
放熱部材56がケース外面に固定される。その固定構造
として、ケース本体34に形成された突出部34aの形
成個所にねじ孔34bが設けられ、前記放熱部材56の
ボルト挿通孔56bに挿通されたボルト70が前記ねじ
孔34bにねじ込まれることにより放熱部材56がケー
ス本体34に締結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
バッテリー等の電源から各種車載負荷に配電を行うため
の車両用パワーディストリビュータに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、共通の車載電源から各種車載負荷
に電力を分配する手段として、複数枚のバスバー基板を
積層することにより配電用回路を構成し、これにヒュー
ズやリレースイッチを組み込んだ電気接続箱が一般に知
られている。
【0003】さらに近年は、かかる電気接続箱の小型化
や高速スイッチング制御を実現すべく、前記リレーに代
えてFET等の半導体スイッチング素子を入力端子と出
力端子との間に介在させたパワーディストリビュータの
開発が進められている。例えば特開平10−12696
3号公報には、電源入力端子につながる導体板に複数の
半導体スイッチング素子のドレイン端子が接続されると
ともに、これら半導体スイッチング素子のソース端子が
それぞれ別個の電源出力端子に接続され、各半導体スイ
ッチング素子のゲート端子が制御回路基板に接続された
ものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に示される装
置では、多数の半導体スイッチング素子が使用されてい
るので、その放熱によりケース内の温度が著しく上昇す
るおそれがある。特に、前記公報に示される各半導体ス
イッチング素子は、これらの素子が実装される導体板と
ともに小型化を目的としてパッケージ化され、さらに、
そのパッケージ化されたユニットが回路基板上に実装さ
れた状態にあるため、各半導体スイッチング素子の発す
る熱がこもりやすく、しかも、前記パッケージが実装さ
れている回路基板上の他の素子に熱的悪影響を与えやす
いという欠点がある。
【0005】このような不都合を解消する手段として、
前記ケースの外側に銅等の良伝熱性を有する材料からな
る放熱部材を設け、この放熱部材を通じて前記半導体ス
イッチング素子の発する熱をケース外に放散することが
考えられるが、車両用のパワーディストリビュータにお
いては、ケース内への雨水等の侵入を確実に防ぎなが
ら、また車両内での設置スペース削減のためにパワー
ディストリビュータ全体の薄型化を図りながら、車両
から受ける振動によっても前記放熱部材がケースから外
れないように当該放熱部材を確実に固定したいという要
求がある。
【0006】本発明は、このような課題を解決すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、車両に搭載された共通の電源
から複数の車載負荷に配電を行うためのパワーディスト
リビュータであって、略同一平面上に配列され、前記電
源と各車載負荷とをつなぐ配電回路を形成する複数の導
体板と、これらの導体板を収容し、かつ、内部が密封さ
れる樹脂製のケースと、このケース内で前記導体板上に
実装され、前記配電回路の通電をオンオフさせる半導体
スイッチング素子と、前記ケースの外面であって前記導
体板が配列される平面と略平行な面に固定され、外向き
に突出する複数枚のフィンを有するとともに、前記半導
体スイッチング素子が実装された導体板に電気的に絶縁
された状態で熱伝達可能に接続される放熱部材とを備
え、この放熱部材において前記フィン同士の間の位置に
当該放熱部材を肉厚方向に貫通するボルト挿通孔が設け
られ、前記ケースの外面には外向きに開口する有底のね
じ孔が設けられ、前記ボルト挿通孔に外側から挿通され
たボルトが前記ねじ孔にねじ込まれることにより前記放
熱部材が前記ケースに締結されるように構成されるとと
もに、前記ケースには前記半導体スイッチング素子の配
設位置から前記導体板が配列される平面と平行な方向に
外れた位置でケース内方に局所的に突出する突出部が形
成されており、この突出部の形成個所に前記ねじ孔が設
けられているものである。
【0008】なお、「電気的に絶縁された状態で熱伝達
可能に接続され」とは、前記導体板と放熱部材との間の
導通を遮断しながら半導体スイッチング素子の発する熱
が導体板を通じて放熱部材へ十分に伝達され得るように
当該導体板と放熱部材とが近接した状態で配置されてい
ればよく、その具体的な接続構造としては、例えば前記
半導体スイッチング素子が実装されている導体板と前記
放熱部材とが(薄肉の)耐熱絶縁シートを介して重なっ
ている構造を採用することができる。
【0009】この構成によれば、導体板により形成され
た配電回路を通じて車載電源から各負荷への配電がなさ
れ、その通電制御が各半導体スイッチング素子を通じて
行われるとともに、各半導体スイッチング素子の発する
熱は、当該半導体スイッチング素子が実装されている導
体板及び放熱部材を通じて外部へ有効に放散される。
【0010】さらに、前記放熱部材の固定は、その放熱
部材に設けられたボルト挿通孔にボルトを挿通し、か
つ、このボルトを前記ケースの外面に設けられた有底の
ねじ孔にねじ込むことにより行われるので、当該ボルト
挿通孔を通じてケース内に水が侵入するおそれがない。
すなわち、高い防水性を維持しながら放熱部材の固定を
確実に行うことができる。
【0011】なお、この放熱部材の固定は、例えばケー
スの壁にボルト挿通孔を貫通させ、このボルト挿通孔に
通したボルトを放熱部材側に設けたねじ孔にねじ込むこ
とによっても可能であるが、この場合には、前記ねじ孔
の深さ分だけ放熱部材の肉厚を厚くしなければならず、
その肉厚増大分だけフィンの突出量ひいては放熱面積が
減り、放熱機能が低下してしまう。
【0012】これに対し、前記のように放熱部材のフィ
ン同士の間の位置にボルト挿通孔を設け、このボルト挿
通孔に対して外側からボルトを通してケースの有底ねじ
孔にねじ込むという構造をとることにより、放熱部材を
厚肉にすることなく、高い防水性を保ちながら放熱部材
の固定をすることができる。
【0013】しかも、このように成形性に優れた樹脂製
ケース側にねじ孔を設けるようにすることにより、前記
ケースに前記半導体スイッチング素子の配設位置から前
記導体板が配列される平面と略平行な方向に外れた位置
でケース内方に局所的に突出する突出部が形成され、こ
の突出部の形成個所に前記ねじ孔が設けられている構造
とすることが可能となり、このような構造により、ケー
ス全体の肉厚を小さく抑えた薄型化構造を維持しつつケ
ース内での半導体スイッチング素子の配設スペースを確
保しながら、その配設位置より外れた位置に局所的に形
成した突出部によって有底のねじ孔を形成するのに必要
なケース肉厚を稼ぐことが可能となる。すなわち、パワ
ーディストリビュータ全体の小型化を図りつつ、高い防
水性を保ちながら信頼性の高い放熱部材の固定構造を構
築することができる。
【0014】例えば、前記樹脂ケースが前記複数の導体
板の周囲にモールドされている構成とすることも可能で
あり、これにより、パワーディストリビュータ全体の小
型化及び防水性をさらに推進させることができるととも
に、そのモールドの際に前記突出部の形成も簡単に行う
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0016】まず、この実施の形態にかかるパワーディ
ストリビュータの回路構成を図1を参照しながら説明す
る。
【0017】このパワーディストリビュータは、第1の
入力端子10I及び第2の入力端子10Lと、複数(図
例では11個)の出力端子12A,12B,12C,1
2D,12E,12F,12G,12H,12I,12
I′,12Jと、複数(図例では10個)の半導体スイ
ッチング素子(図例ではパワーMOSFET14。以
下、単に「FET」と称する。)と、制御回路基板18
とを有している。
【0018】前記両入力端子10I,10Lは、共通の
車載電源(例えばバッテリー)に接続されるものである
が、このうち、第1の入力端子10Iは図略のイグニッ
ションスイッチを介して前記車載電源に接続され、第2
の入力端子10Lは直接、前記車載電源に接続される。
【0019】前記出力端子12A〜12Jのうち、出力
端子12A〜12Hは前記イグニッションスイッチの操
作により給電を受けるべき車載負荷(例えばセンターク
ラスタユニットやエアコンユニット、ドアユニットな
ど)にそれぞれ接続され、残りの出力端子12I,12
I′,12Jは直接給電を受けるべき電子ユニット、例
えばランプユニットに接続されている。
【0020】各出力端子12A,12B,12C,12
D,12E,12F,12G,12H,12I,12
I′,12Jの途中部分には、過電流発生時に溶断する
ヒューズ部16が設けられている。
【0021】各FET14のソース端子(第2の通電端
子)は、それぞれ前記出力端子12A,12B,12
C,12D,12E,12F,12G,12H,12
I,12Jに接続されており、出力端子12Iに接続さ
れるFET14のソース端子は同時に出力端子12I′
にも接続されている。すなわち、両出力端子12I,1
2I′には共通のFET14が接続されている。
【0022】これらFET14のうち、前記出力端子1
2A〜12Hに接続されているFET14のドレイン端
子は、全て前記第1の入力端子10Iに接続されてい
る。これに対し、前記出力端子12I,12I′,12
Jに接続されるFET14のドレイン端子は、全て前記
第2の入力端子10Lに接続されている。従って、第1
の入力端子10Iに入力された電源電力は、各FET1
4を通じて各出力端子12A〜12Hにつながる電子ユ
ニットに分配される一方、第2の入力端子10Lに入力
された電源電力は、各FET14を通じて各出力端子1
2I,12I′,12Jにつながる電子ユニットに分配
されるようになっている。
【0023】各FET14のゲート端子は、すべて制御
回路基板18の制御回路に接続されている。この制御回
路には、第2の入力端子10Lに印加される電源電圧
と、各FET14のソース電圧とが入力されるようにな
っている。この制御回路は、外部から入力される操作信
号(スイッチ信号など)に基づいて各FET14の通電
制御を行うとともに、前記電源電圧と各FET14のソ
ース電圧との電位差から当該FET14を流れる電流を
検出し、この電流が許容範囲を超える場合にFET14
をオフにして図略の表示装置に警告信号を出力するよう
に構成されている。
【0024】一方、各ヒューズ部16は、各FET14
が強制オフされる電流の閾値よりも高い電流であって、
各電線の安全性を確保できる最大電流よりも低い電流が
所定時間流れたときに溶断するようにその溶断特性が設
定されており、仮にFET14が故障してそのオフ切換
が不能になっても、その下流側のヒューズ部16が溶断
することにより、過電流が流れ続けることが阻止される
ようになっている。
【0025】ただし、このヒューズ部16は仕様に応じ
て適宜省略が可能である。
【0026】次に、前記配電回路を実現するパワーディ
ストリビュータの具体的な構造を、図2〜図8を参照し
ながら説明する。
【0027】このパワーディストリビュータでは、前記
配電回路が導体板(金属板)により構成され、これらの
導体板がその板厚方向と直交する同一平面上に配される
とともに、その周囲に樹脂材料がモールドされることに
よって一体化されており、その樹脂モールド体がそのま
まケース本体34とされている。図2は、当該樹脂モー
ルド体を透かして前記導体板で構成された部分のみを示
した平面図である。
【0028】図示のように、第1の入力端子10I及び
第2の入力端子10Lは、それぞれ導体板20,23の
端部にこれと一体に形成されている。図例では、両入力
端子10I,10Lは、板厚確保のために、前記各導体
板20,23の端部をそれぞれ2枚折りにすることによ
り形成され、互いに横方向(図2では上下方向)に隣接
する状態で配列され、かつ、同じ向き(図2では左向
き)に突出している。
【0029】導体板20は、前記第1の入力端子から奥
側(図2では右側)に延びる中継部21と、この中継部
21の奥端から当該中継部21と直交する方向に延びる
ドレイン接続部(導体板)22とを一体に有している。
【0030】導体板23は、前記第2の入力端子10L
から前記導体板20の中継部21の外側(図2では上
側)を通って当該中継部21と平行に延びる第1中継部
24と、この第1中継部24の奥端から前記ドレイン接
続部22の外側(図2では右側)を通って当該ドレイン
接続部22と平行に延びる第2中継部25と、この第2
中継部25の端から前方に延びるドレイン接続部26と
を一体に有し、このドレイン接続部26と前記ドレイン
接続部22とが当該ドレイン接続部22の長手方向(図
2の上下方向)に沿って一列に並んだ状態となってい
る。
【0031】全出力端子12A〜12Jは、前記両入力
端子10I,10Lとともに横一列に並べて配され、こ
れらの入力端子10I,10Lと同じ向きに突出してい
る。出力端子12A〜12Jのうち、並び方向両外側の
出力端子12A〜12C及び出力端子12H〜12Jは
小幅の小電流用出力端子とされ、並び方向中央の出力端
子12D〜12Gは前記小電流用出力端子よりも幅広の
大電流用出力端子とされている。すなわち、大電流用出
力端子12D〜12Gの両外側に小電流用出力端子12
A〜12D及び12H〜12Jが配列されている。
【0032】各出力端子12A,12B,12C,12
D,12E,12F,12G,12H,12I,12J
の後部は、前記ドレイン接続部22,26と隣接する位
置まで延びる中継部28A,28B,28C,28D,
28E,28F,28G,28H,28I,28Jとさ
れている。これらの中継部28A〜28Jは、後方に向
かうに従って(ドレイン接続部22,26に近づくに従
って)互いにピッチの広がる形状となっている。また、
出力端子12I′は、出力端子12Iの中継部28Iか
ら分岐している。すなわち、両出力端子12I,12
I′は中継部28Iを共有している。
【0033】従って、前記出力端子12A〜12Jの後
端(すなわち中継部28A〜28Jの後端)は、これら
出力端子12A〜12Hの先端側ピッチよりも大きなピ
ッチで配列されている。そして、前記中継部28A〜2
8Jのうち、中継部28A〜28Hの奥端に隣接する位
置に前記ドレイン接続部22が配置され、中継部28
I,28Jの奥端に隣接する位置に前記ドレイン接続部
26が配置されている。また、大電流用出力端子12D
〜12Gが並び方向中央に配されているため、その中継
部28D〜28Gの経路が、両外側に配された小電流用
出力端子12A〜12C,12H〜12Jの中継部28
A〜28C,28H〜28Jの経路よりも短くなってい
る。
【0034】さらに、各中継部28A〜28Jと隣接す
る位置には、略短冊状の導体板からなる制御用端子30
が配設されている。すなわち、制御用端子30、中継部
28A、制御用端子30、中継部28B、制御用端子3
0、…という具合に、中継部と制御用端子とが横一列に
交互に配列されている。
【0035】各出力端子12A〜12Jにおいては、そ
の中継部28A〜28Jとこれよりも前方の端子本体部
分とが分断され、この分断された部分に前記ヒューズ部
16が配設されている。
【0036】具体的には、図5(a)(b)に示すよう
に、前記分断により形成された端部同士をつなぐように
ヒューズ部材16aが配設されている。このヒューズ部
材16aの中間部は小幅でかつ上に凸の向きで略U字状
に曲げられており、さらにその両端部16bが水平方向
を向くまで折り返されている。そして、これら両端部1
6bが前記分断により形成された端部にそれぞれ重ね合
わされ、かつ、溶接(例えば抵抗溶接やレーザ溶接な
ど)の手段により接合されている。このヒューズ部材1
6aの溶断特性は上述のとおりである。
【0037】各FET14の端子のうち、図略のドレイ
ン端子はチップ本体の裏面に形成され、ソース端子14
s及びゲート端子14gは前記チップ本体から同じ向き
に突出している。そして、前記中継部28A〜28Jの
配列及びそのピッチに合わせてドレイン接続部22,2
6上に各FET14が一列に配され、これらFET14
のドレイン端子が前記ドレイン接続部22,26に直接
接触する状態で当該ドレイン接続部22,26上にFE
T14が溶接等(例えば半田付け)によって実装される
とともに、各FET14のソース端子14sが各中継部
28A〜28Jの後端に、ゲート端子14gが各制御用
端子30の後端に、それぞれ半田付けなどの手段で電気
的に接続されている。
【0038】前記中継部28A〜28Jの後部からは爪
部が分岐しており、これらの爪部が上向きに折り起こさ
れることにより、タブ28tが形成されている。同様
に、各制御用端子30の前部にも爪部が形成され、これ
が上向きに折り起こされることにより、タブ30tが形
成されている。
【0039】一方、前記導体板23の第2中継部25に
はドレイン接続部22と平行に延びる矩形状の切欠25
bが形成されており、この切欠25bの空間に複数の信
号用端子32が配設されている。各信号用端子32は、
小幅の短冊状をなし、前記ドレイン接続部22の長手方
向と平行な方向に横一列に配列されるとともに、前記入
力端子10I,10L及び出力端子12A〜12Jと反
対側の向き(図2では右向き)に突出している。これら
信号用端子32の後部も爪部とされ、この爪部が上向き
に折り起こされてタブ32tが形成されている。
【0040】また、前記第2中継部25にも、前記信号
用端子32と隣接する部分に爪部が形成され、これが折
り起こされてタブ25tが形成されている。そして、こ
のタブ25t及び前述のタブ28t,30t,32tが
すべて共通の制御回路基板18に接続されている。
【0041】制御回路基板18は、図4に示すように、
前記各端子が配列されている平面と略平行な状態(図で
は略水平な状態)で、前記FET14のすぐ上方の位置
(FET14から離れた位置)に配設されている。そし
て、この制御回路基板18に設けられた貫通孔18hに
前記各タブ28t,30t,32t,25tが挿通され
た状態で例えば半田付けされることにより、これらタブ
と制御回路基板18とが機械的に連結されるとともに、
制御回路基板18に組み込まれた制御回路に各出力端子
12A〜12J、各制御用端子30、各信号用端子3
2、及び第2の入力端子10Lが電気的に接続されてい
る。すなわち、この制御回路基板18は、制御用端子3
0と前記信号用端子32との間で前記FET14を跨ぐ
位置に配されている。
【0042】次に、前記各端子を一体化する樹脂モール
ド体について説明する。
【0043】この樹脂モールド体は、前述のようにパワ
ーディストリビュータのケース本体34を構成してお
り、後述のカバー60とともに、前記各FET14及び
制御回路基板18を収納するケースを構成している。
【0044】ケース本体34の適所には、これを厚み方
向に貫通する複数の窓が形成されている。具体的には、
各出力端子12A〜12Jの分断部分を上下両側に露出
させる矩形状のヒューズ用窓38や、各ドレイン接続部
22,26をそれぞれ上下両側に露出させる素子用窓4
4等が形成され、素子用窓44は各FET14の実装個
所ごとに補強ブリッジ45によって区画されている。そ
して、前記ヒューズ用窓38内に各ヒューズ部16が配
列されるともに、素子用窓44内で各FET14のドレ
イン接続部22,26への実装が行われている(その他
の窓については後述する。)。
【0045】ケース本体34の一方の側面には、コネク
タハウジング部50,52が一体に形成されており、反
対側の側面にはコネクタハウジング部54が形成されて
いる。これらのコネクタハウジング部50,52,54
は、外方に向かって開口するフード状をなしている。そ
して、前記コネクタハウジング部50内に前記両入力端
子10I,10Lが互いに横方向に隣接する状態で突出
し、コネクタハウジング部52内に全出力端子12A〜
12Jが横一列に並ぶ状態で突出し、コネクタハウジン
グ部54内に全信号用端子32が横一列に並ぶ状態で突
出するように、ケース本体34の成形が行われている。
すなわち、ケース本体34の外側に突出する各端子10
I,10L,12A〜12J,32は、ケース本体34
と一体に形成されたコネクタの雄端子を構成している。
【0046】前記コネクタハウジング部50は、図略の
電源入力用ワイヤハーネスの端末に設けられたコネクタ
と嵌合可能な形状を有し、その嵌合によってコネクタハ
ウジング部50内の各入力端子10I,10Lが前記電
源入力用ワイヤハーネスを通じて車載電源に電気的に接
続されるようになっている。
【0047】同様に、コネクタハウジング部52は、図
略の電源分配用ワイヤハーネスの端末に設けられたコネ
クタと嵌合可能な形状を有し、その嵌合によって、コネ
クタハウジング部52内の各出力端子12A〜12Jが
前記電源分配用ワイヤハーネスを通じて適当な電子ユニ
ットにそれぞれ電気的に接続されるようになっている。
【0048】また、コネクタハウジング部54は、図略
の信号用ワイヤハーネスの端末に設けられたコネクタと
嵌合可能な形状を有し、その嵌合によって、コネクタハ
ウジング部54内の信号用端子32の一部が操作信号を
発信する電子ユニット(例えばセンタークラスタユニッ
ト)に接続されるとともに、残りの信号用端子32の一
部が警告表示動作を行う電子ユニット(例えばディスプ
レイ機能をもったセンタークラスタユニットあるいはメ
ータユニットなど)に接続されるようになっている。
【0049】前記ケース本体34の裏面(各端子が配置
されている平面を挟んで前記制御回路基板18と反対側
の外面;図4では下面)には、その略全域(図例ではケ
ース本体34の周縁部を除く領域)にわたって放熱部材
56が配設されている。
【0050】この放熱部材56は、例えばアルミニウム
合金や銅合金のように熱伝導性の高い(もしくは比熱の
大きい)材料で全体が一体に形成されており、図例では
全体が押し出し成形によって一体形成されたものが用い
られている。
【0051】この放熱部材56は、前記ケース本体34
の裏面を覆うようにして、前記各端子が配置されている
平面と略平行な状態で配設されている。この放熱部材5
6が外側に露出する面(図4(a)(b)では下面)に
は、前記FET14の配列方向と平行な方向(図4
(a)(b)では奥行き方向)に延びる多数枚のフィン
56fが外向き(図では下向き)に突出する形状に形成
される一方、ケース本体34の周縁部には、図7に示さ
れるように前記各フィン56fと連続する形状のフィン
カバー34fが形成され、これらのフィンカバー34f
によって各フィン56fの両端部が側方から覆われてい
る。
【0052】前記放熱部材56の内側面(図4では上
面)には、前記FET14の配列方向と平行な方向に延
びる台部56hが上向きに突設されている。これに対
し、前記ケース本体34の下面には、前記素子用窓44
を含んでFET配列方向に延びる窓43が形成され、こ
の窓43内に前記台部56hが前記ケース本体34の素
子用窓44内に下方から挿入されるとともに、この台部
56hの表面に前記ドレイン接続部22,26の裏面が
シリコーン等からなる絶縁シート58(図4(b))を
介して熱的に接続されている。従って、この台部56h
の高さ寸法hは、この台部56hと熱的に接続されるド
レイン接続部22,26上に実装された各FET14の
ソース端子14s及びゲート端子14gがちょうど出力
端子12A〜12J及び制御用端子30と接続可能な高
さに位置するような寸法に設定されている。
【0053】この放熱部材56は、ケース本体34との
接合面(図例では上面)56aに塗布された接着剤によ
りケース本体34に接着されるのに加え、複数本のボル
ト70によって前記ケース本体34に締結されることに
より、ケース本体34に強固に固定されている。
【0054】その構造の詳細を図7及び図8に示す。ケ
ース本体34の底壁には、FET14の実装位置から当
該FET14がの並び方向(外れた複数の位置に上向き
に突出する突出部34aが形成され、その形成部分のみ
他の部分に比べて局所的に肉厚が大きくなっている。そ
して、この突出部形成個所に下方に開口するねじ孔34
bが刻設されている。このねじ孔34bは有底とし、上
側(ケース内側)に突き抜けないようにすることが肝要
である。
【0055】なお、前記突出部34aの突出量は、ねじ
孔34bの刻設個所においてケース本体底壁の厚みを十
分に確保できる程度あればよい。従って、前記ねじ孔3
4bは必ずしも突出部34aの内側まで侵入するほどの
深さを有していなくてもよく、例えばねじ孔34bの奥
端が突出部34aよりも外側(図例では下側)の位置に
あってもよい。
【0056】一方、放熱部材56において、そのフィン
56f同士の間の位置であって、前記各ねじ孔34bに
対応する位置には、この放熱部材56をその肉厚方向
(上下方向)に貫通するボルト挿通孔56bが設けら
れ、さらに、各ボルト挿通孔56bの下部(外側端部)
にはボルト70の頭部を受け入れるための座ぐり部56
cが形成されている。そして、この座ぐり部56cに平
座金72及びばね座金74を入れて外側(下側)からボ
ルト挿通孔56bにボルト70を通し、前記ねじ孔34
bにねじ込むことにより、放熱部材56がケース本体3
4に締結されるようになっている。
【0057】前記カバー60は、その周縁部が前記ケー
ス本体34の表側面(図4では上面)に装着可能とさ
れ、その装着状態で前記FET14及び制御回路基板1
8を外側から覆う形状を有している。さらに、このカバ
ー60の内側面の適所には、前記各ヒューズ部16を縦
横に取り囲む仕切り壁62が形成され、図4に示すよう
にカバー60がケース本体34に装着された状態で、図
5(a)に示すように前記仕切り壁62が各ヒューズ部
16をその両外側の空間から隔離し、かつ各ヒューズ部
16同士を隔離するようになっている。
【0058】以上示したパワーディストリビュータで
は、入力端子10I,10Lに電気的につながるドレイ
ン接続部22,26に各FET14が実装され、かつ、
そのドレイン接続部22,26が放熱部材56の台部5
6hに熱的に接続されているので、各FET14の発す
る熱は放熱部材56を通じて外部に有効に放散される。
しかも、放熱部材56に設けられたボルト挿通孔56b
にボルト70を挿通し、ケース本体34側に設けられた
有底のねじ孔34bにねじ込むことにより、放熱部材5
6をケース本体34に締結するようにしているので、放
熱部材56の肉厚は特に大きくすることなく、高い防水
性を維持しながら放熱部材56をケース本体34に確実
に固定することが可能となっている。
【0059】また、この実施の形態にかかるパワーディ
ストリビュータは、例えば次の工程を含む方法により、
簡単な工程で容易に製造することが可能である。
【0060】1)打ち抜き工程 同じ1枚の導体板を例えばプレスにより所定形状に打ち
抜くことにより、前記入力端子10I,10Lを含む導
体板20,23と、出力端子12A〜12J及びその中
継部28A〜28Jと、制御用端子30と、信号用端子
32とがすべて一体につながった原板を製造する。
【0061】具体的には、図9に示すような原板を製造
する。この原板では、導体板20,23同士をつなぐ小
幅のつなぎ部分27と、導体板20と出力端子12Aと
の間及び出力端子同士をつなぐ小幅のつなぎ部分11
と、各出力端子12A〜12Jの先端側の端子本体部分
と中継部28A〜28Jとの間をつなぐ小幅のつなぎ部
分13と、導体板20と1本の制御用端子30との間及
び制御用端子30とこれに隣接する中継部との間をつな
ぐ小幅のつなぎ部分29と、導体板23と1本の信号用
端子32との間及び信号用端子32同士をつなぐ小幅の
つなぎ部分31と、導体板23と出力端子12Jの中継
部28Jとをつなぐ小幅のつなぎ部分33とが形成さ
れ、これらのつなぎ部分によって全体が一体化されてい
る。また、中継部28A〜28J、制御用端子30、信
号用端子32、及び導体板23の第2中継部25には、
前記タブ28t,30t,32t,25tに相当する爪
部が予め形成されている。
【0062】2)モールド工程 前記原板の外側にケース本体34を構成する樹脂モール
ド体を成形する。この樹脂モールド体には、図10に示
すように、前記各つなぎ部分27,11,29,31,
33をそれぞれ上下に露出させる切断用窓35,36,
42,48,49と、ドレイン接続部22,26を上下
に露出させる素子用窓44と、前記タブ28t,30t
に相当する爪部を上下に露出させる端子用窓40と、前
記タブ25t,32tに相当する爪部を上下に露出させ
る端子用窓46と、前記つなぎ部分13を上下に露出さ
せるヒューズ用窓38とを形成するとともに、ケース本
体34の下面において前記素子用窓44,40とつなが
る位置に、放熱部材56の台部56hと略同一形状の窓
43を形成しておく。
【0063】さらに、FET実装位置から前記各導体板
が配列される平面(図例では水平面)と略平行な方向に
外れた適当な位置に、ケース本体34の底壁から上方に
突出する(すなわち局部的に肉厚の大きい)突出部34
aを成形しておく。
【0064】3)切断工程 前記切断用窓35,36,42,48,49を通じて前
記つなぎ部分27,11,29,31,33を例えばプ
レスにより切断する。なお、この切断工程では、後述の
ヒューズ配設工程に含まれる切断作業、すなわち、ヒュ
ーズ用窓38を通じての各つなぎ部分13の切断も同時
に行っておく方が効率的である。
【0065】また、これらの窓35,36,42,4
8,49,38を図示のように表裏両側に開放させるよ
うにしておけば、その両側からプレス用治具等を挿入す
ることが可能になり、より簡単に各つなぎ部分の切断を
行うことができる。
【0066】4)折り起こし工程 端子用窓40内で中継部28A〜28J及び制御用端子
30の爪部を折り起こすことによりタブ28t,30t
を形成し、同様に端子用窓46内で導体板20及び信号
用端子32の爪部を折り起こすことによりタブ25t,
32tを形成する。
【0067】5)素子配設工程 前記素子用窓44内で各FET14の実装を行う。すな
わち、各FET14の裏面のドレイン端子をドレイン接
続部22,26に接触させた状態で、半田付け等の溶接
によって当該ドレイン接続部22,26上にFET14
を固定するとともに、各FET14のソース端子14s
を対応する中継部28A〜28Jの後端に、ゲート端子
14gを対応する制御用端子30の後端に、それぞれ半
田付け等で接続する。
【0068】6)ヒューズ部配設工程 前記ヒューズ用窓38を通じてつなぎ部分13を切断し
た後、この切断により形成された端部同士の間にヒュー
ズ部材16aを介在させる。具体的には、図5(a)
(b)に示すようにヒューズ部材16の両端部16bを
前記切断により形成された端部にそれぞれ溶接等により
接合する。
【0069】その後、ケース本体34にカバー60を装
着することにより、前記FET14及び制御回路基板1
8をカバー60で覆うことができるとともに、縦仕切り
壁62,64によって各ヒューズ部16を個別に隔離で
きる。従って、ヒューズ部16の溶断時にその破片等が
他の導体部分に接触して短絡することを防止できる。
【0070】7)放熱部材の製造及び組み付け工程 前記パワーディストリビュータ本体の組み立てとは別
に、放熱部材56の製造を行う。この実施の形態にかか
る放熱部材56は、その台部56h及びフィン56hの
長手方向が合致しているので、これら台部56h及びフ
ィン56fを含む断面形状をもつ長尺物を例えば押し出
し成形により形成し、これを適当な寸法に切断すること
によって量産が可能である。そして、この放熱部材56
を前記ケース本体34の裏面に当該裏面を覆うようにし
て装着し、ボルトなどで固定する。その際、放熱部材5
6に突設された台部56hをケース本体34の窓43に
挿入し、当該台部56hを絶縁シート58を介して導体
板20,23のドレイン接続部(導体板)22,26に
熱的に接続するようにする。
【0071】その具体的な固定方法については、まず、
前記ケース本体34に予め成形しておいた突出部34a
に対してケース本体下面(外面)からタップ等でねじ孔
34bを刻む一方、放熱部材56側には座ぐり部56c
をもったボルト挿通孔56bを穿設しておく。そして、
放熱部材56の接合面(図では上面)56aを接着剤で
ケース本体34の下面に接着するとともに、前記ボルト
挿通孔56bに外側からボルト70を挿入してねじ孔3
4bにねじ込み、これにより放熱部材56をケース本体
34に締結する。
【0072】このように、予め樹脂製のケース本体34
に突出部34aを一体に成形しておき、この突出部34
aの形成個所にねじ孔34bを螺刻するという手順をと
ることにより、簡単な工程で、パワーディストリビュー
タ全体の薄型化を図りながらねじ孔34bの形成に必要
な肉厚を十分に確保することが可能となる。
【0073】その後は、FET14の直上方に制御回路
基板18を配し、その制御回路基板18に設けられた貫
通孔18hに各タブ28t,30t,25t,32tを
挿通して半田付け等により固定することにより、各端子
と制御回路基板18の制御回路とを電気的に接続し、こ
の制御回路基板18等を覆うようにカバー60をケース
本体34に固定する(例えば超音波融着や接着剤で固着
する)ことにより、パワーディストリビュータが完成す
る。
【0074】なお、本発明において、前記放熱部材56
の固定は、前記接着剤を用いずにボルト締結のみで行う
ことも可能である。また、前記座ぐり部56cは必ずし
も設けられていなくてもよい。
【0075】その他、本発明は例えば次のような実施の
形態をとることも可能である。
【0076】・本発明において、使用する半導体スイッ
チング素子は前記パワーMOSFETに限らず、その他
のトランジスタ(例えばIGBTや通常のバイポーラト
ランジスタ)やGTOをはじめとする各種サイリスタな
ど、スイッチング機能をもつ各種半導体素子を仕様に応
じて適用することが可能である。また、かかる半導体ス
イッチング素子はパッケージ素子に限らず、例えば半導
体チップを直接実装したものであってもよい。
【0077】・本発明において、ケースの具体的な形状
は問わず、配電回路を構成する導体板及び半導体スイッ
チング素子が組込まれた状態で内部が密封可能であり、
かつ、その外面に放熱部材56が固定可能な形状であれ
ばよい。
【0078】・本発明では、放熱部材56の具体的な形
状も自由に設定が可能である。ただし、前記のようにケ
ース本体34の裏面略全体を覆う形状とすることによ
り、薄型構造を維持しながら広い放熱面積を確保できる
とともに、台部56h等の形成によって放熱部材56と
ドレイン接続部22,26との熱的接続を支障なく行う
ことができる。
【0079】・本発明において、導体板の材質(前記実
施形態では導体板20,23の材質)は、良好な導電性
及びある程度の熱伝導性を備えたものであればよく、例
えば銅や銅合金が好適である。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明は、ケース内で半導
体スイッチング素子が実装された導体板に電気的に絶縁
された状態で熱伝達可能に接続される放熱部材を備え、
かつ、この放熱部材の固定構造として、当該放熱部材に
ボルト挿通孔が、ケース外面に有底のねじ孔がそれぞれ
設けられ、前記ボルト挿通孔に挿通されたボルトがケー
ス外面に設けられた有底のねじ孔にねじ込まれることに
より前記放熱部材が前記ケースに締結されるものである
ので、半導体スイッチング素子の発する熱を放熱部材を
用いて有効に外部へ放散することができ、かつ、高い防
水性を保ちながら前記放熱部材の固定を確実に行うこと
ができる効果がある。
【0081】しかも、前記ケースに前記半導体スイッチ
ング素子の配設位置から前記導体板が配列される平面と
略平行な方向に外れた位置でケース内方に局所的に突出
する突出部が形成され、この突出部の形成個所に前記ね
じ孔が設けられている構造であるため、ケース全体の肉
厚を小さく抑えた薄型化構造を維持しつつケース内での
半導体スイッチング素子の配設スペースを確保しなが
ら、放熱部材の確実な固定を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるパワーディストリ
ビュータの回路図である。
【図2】前記パワーディストリビュータの導体部分を示
す平面図である。
【図3】前記パワーディストリビュータの全体平面図で
ある。
【図4】(a)は前記パワーディストリビュータの断面
正面図、(b)はFET実装部分の拡大断面図である。
【図5】(a)は前記パワーディストリビュータにおけ
るヒューズ部を示す断面正面図、(b)は(a)のA−
A線断面図である。
【図6】前記パワーディストリビュータのケース本体を
示す斜視図である。
【図7】前記パワーディストリビュータの一部断面斜視
図である。
【図8】(a)は前記パワーディストリビュータの断面
正面図であって放熱部材の固定構造を表した断面図、
(b)はその要部を拡大した図である。
【図9】前記パワーディストリビュータの製造方法にお
ける打ち抜き工程により打ち抜かれた原板の形状を示す
平面図である。
【図10】前記原板の外側に樹脂モールド体を成形した
ものを示す平面図である。
【図11】前記樹脂モールド体に形成された窓を通じて
前記原板の各つなぎ部分を切断しかつタブを折り起こし
たものを示す平面図である。
【符号の説明】
10I,10L 入力端子(導体板) 12A〜12G 出力端子(導体板) 14 FET(半導体スイッチング素子) 20,23 導体板 22,26 ドレイン接続部(導体板) 34 ケース本体 34a 突出部 34b ねじ孔 56 放熱部材 56b ボルト挿通孔 56f フィン 70 ボルト
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01L 25/07 H01L 25/04 C 25/18 (72)発明者 山根 茂樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 (72)発明者 境 茂樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AB01 AB07 AB08 5G003 BA01 CC02 DA02 DA17 FA02 GA01 5G361 BA01 BB02 BB03 BC01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された共通の電源から複数の
    車載負荷に配電を行うためのパワーディストリビュータ
    であって、略同一平面上に配列され、前記電源と各車載
    負荷とをつなぐ配電回路を形成する複数の導体板と、こ
    れらの導体板を収容し、かつ、内部が密封される樹脂製
    のケースと、このケース内で前記導体板上に実装され、
    前記配電回路の通電をオンオフさせる半導体スイッチン
    グ素子と、前記ケースの外面であって前記導体板が配列
    される平面と略平行な面に固定され、外向きに突出する
    複数枚のフィンを有するとともに、前記半導体スイッチ
    ング素子が実装された導体板に電気的に絶縁された状態
    で熱伝達可能に接続される放熱部材とを備え、この放熱
    部材において前記フィン同士の間の位置に当該放熱部材
    を肉厚方向に貫通するボルト挿通孔が設けられ、前記ケ
    ースの外面には外向きに開口する有底のねじ孔が設けら
    れ、前記ボルト挿通孔に外側から挿通されたボルトが前
    記ねじ孔にねじ込まれることにより前記放熱部材が前記
    ケースに締結されるように構成されるとともに、前記ケ
    ースには前記半導体スイッチング素子の配設位置から前
    記導体板が配列される平面と平行な方向に外れた位置で
    ケース内方に局所的に突出する突出部が形成されてお
    り、この突出部の形成個所に前記ねじ孔が設けられてい
    ることを特徴とする車両用パワーディストリビュータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパワーディストリビュー
    タにおいて、前記半導体スイッチング素子が実装されて
    いる導体板と前記放熱部材とが耐熱絶縁シートを介して
    重なっていることを特徴とする車両用パワーディストリ
    ビュータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のパワーディスト
    リビュータにおいて、前記樹脂ケースが前記複数の導体
    板の周囲にモールドされていることを特徴とする車両用
    パワーディストリビュータ。
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