JP2002315070A - 再生システム、通信制御装置、およびコンピュータプログラム - Google Patents

再生システム、通信制御装置、およびコンピュータプログラム

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JP2002315070A
JP2002315070A JP2001119503A JP2001119503A JP2002315070A JP 2002315070 A JP2002315070 A JP 2002315070A JP 2001119503 A JP2001119503 A JP 2001119503A JP 2001119503 A JP2001119503 A JP 2001119503A JP 2002315070 A JP2002315070 A JP 2002315070A
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Hiroko Yoshizaki
裕子 芳崎
Yoichi Kudo
洋一 工藤
Tetsuo Nakatake
哲郎 中武
Yasushi Ikeda
泰 池田
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Onkyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旧来と大差ないハードウェア構成のオーディ
オ機器と、このオーディオ機器に接続されたコンピュー
タ装置との双方いずれに対しても、リモコン操作で簡単
に制御することができるオーディオ再生システムを提供
する。 【解決手段】 オーディオ機器10と、このオーディオ
機器1を遠隔操作するためのコントローラ20と、オー
ディオ機器10とオーディオ信号をやり取りすべく接続
されたコンピュータ装置30とを備えたオーディオ再生
システムであって、通信制御装置40は、コントローラ
20からコンピュータ装置30の遠隔操作を要求するリ
モコン信号を受信し、それに応じてコンピュータ装置3
0の関連動作を制御するための制御信号をコンピュータ
装置30に出力するとともに、オーディオ機器10の関
連動作を制御するための制御信号についてもオーディオ
機器10に対して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるリモコン
を介して遠隔操作できるオーディオ機器などにパーソナ
ルコンピュータなどを接続した再生システムに関し、特
にリモコン操作の対象にパーソナルコンピュータなどの
外部装置を適用できる再生システム、通信制御装置、お
よびコンピュータプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、インターネットの普及に伴い、い
わゆるMP3(MPEG-1 Audio Layer-III)に代表される
データ圧縮方式でオーディオデータをパーソナルコンピ
ュータなどのハードディスク装置に記憶することが広ま
ってきている。このようなオーディオデータは、パーソ
ナルコンピュータに搭載されたサウンドカードやオーデ
ィオソフトウェアを通じて再生されるが、パーソナルコ
ンピュータをCD(Compact Disc)やMD(Mini Disc
)などのオーディオ機器に接続すれば、オーディオス
ピーカを通じて再生音を聴くことができる。
【0003】図6は、パーソナルコンピュータをオーデ
ィオ機器に接続した従来のオーディオ再生システムの概
略構成図であって、この図に示すように、従来のオーデ
ィオ再生システムでは、パーソナルコンピュータ300
のインターネット接続部390を通じて外部の図示しな
いインターネットサーバからオーディオデータのダウン
ロードを行うと、ハードディスク装置310にオーディ
オデータが格納される。ハードディスク装置310に格
納されたオーディオデータは、他のオーディオデータと
ともにデータベース化され、ユーザがマウス330やキ
ーボード340を操作してソフトウェア実行処理部36
0に所定の処理を要求すると、デコード部370Aおよ
びDAコンバータ380Aを経てアナログのオーディオ
信号に変換され、その後、オーディオ機器100へと出
力される。
【0004】その一方、オーディオ機器100は、一般
に専用リモコン200を介して遠隔操作可能とされる
が、この専用リモコン200などを操作してオーディオ
機器100の入力系統を外部からの入力に切り替えてお
く必要がある。つまり、専用リモコン200から赤外線
方式などでリモコン信号が発信されると、リモコン信号
受信部160がリモコン信号を受信するとともに、操作
制御部150がオーディオアンプ部110の入力系統を
切り替える。こうしたパーソナルコンピュータ300上
での操作とオーディオ機器100に対するリモコン操作
を経て、パーソナルコンピュータ300からオーディオ
アンプ部110へとオーディオ信号が供給され、オーデ
ィオアンプ部110に接続された図示しないオーディオ
スピーカからオーディオデータに基づく再生音が発生す
る。
【0005】ところで、上記オーディオ再生システムの
場合、オーディオ機器100側では、専用リモコン20
0などを操作して入力系統を切り替えなければならず、
その一方、パーソナルコンピュータ300側では、マウ
ス330やキーボード340を操作してソフトウェア実
行処理部360に必要な処理を要求しなければならず、
オーディオ機器100とパーソナルコンピュータ300
との双方を同時に操作するのは無理なことから、面倒で
便利さに欠ける面があった。
【0006】そのため、図6に破線で示すように、パー
ソナルコンピュータ300からオーディオ機器100を
操作すべく付加的機能を備えたオーディオ再生システム
もある。このオーディオ再生システムでは、パーソナル
コンピュータ300にオーディオ機器100を制御する
ためのアプリケーションソフトウェアが用意される。ま
た、オーディオ機器100には、パーソナルコンピュー
タ300からのコントロール信号を受信し、このコント
ロール信号を解読して操作制御部150にオーディオア
ンプ部110を制御させるためのPC専用インターフェ
イス回路170が新たに組み込まれる。つまり、このよ
うなオーディオ再生システムでは、ユーザがマウス33
0やキーボード340を用いてアプリケーション操作を
行うことでオーディオアンプ部110の入力系統を外部
から切り替えることができ、基本的にはリモコン操作が
不要で、パーソナルコンピュータ300からオーディオ
機器100を直接操作することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パーソ
ナルコンピュータ300からオーディオ機器100を操
作可能としたオーディオ再生システムでは、PC専用イ
ンターフェイス回路170をオーディオ機器100に組
み込んでおく必要があり、一般にPC専用インターフェ
イス回路170を備えない旧来のオーディオ機器100
では実現不可能とされ、オーディオ機器100のハード
ウェア構成を大幅に設計し直すなどして新機種を導入す
る必要があった。
【0008】また、オーディオ機器100をパーソナル
コンピュータ300から操作するユーザは、アプリケー
ションソフトウェアの操作手順を理解しておく必要があ
り、また、オーディオ機器100とパーソナルコンピュ
ータ300とのそれぞれに独立してインターフェイス回
路170,350が設けられることから、アプリケーシ
ョン操作や設定作業が複雑とされ、全てのユーザにとっ
て一概に便利になるとは言えなかった。
【0009】
【発明の開示】本発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、旧来と大差ないハードウェア構成
の再生機器と、この再生機器に接続された外部装置との
双方いずれに対しても、リモコン操作で簡単に制御する
ことができる再生システム、通信制御装置、およびコン
ピュータプログラムを提供することを、その課題とす
る。
【0010】上記の課題を解決するため、本発明では、
次の技術的手段を講じている。
【0011】本発明の第1の側面により提供される再生
システムによれば、音声および/または画像を再生可能
な再生機器と、この再生機器を遠隔操作するためのコン
トローラと、再生機器と信号をやり取りすべく接続され
た外部装置とを備えた再生システムであって、コントロ
ーラから外部装置の遠隔操作を要求する遠隔操作信号を
受信し、それに応じて外部装置の関連動作を制御すると
ともに、再生機器の関連動作についても制御する通信制
御手段を有することを特徴とする、再生システムが提供
される。
【0012】好ましい実施の形態によれば、通信制御手
段は、外部装置から再生機器へとオーディオ信号を出力
させ、このオーディオ信号に基づく再生音を再生機器を
通じて発生させる。
【0013】他の好ましい実施の形態によれば、通信制
御手段は、外部装置から再生機器へとオーディオ信号を
出力させ、それと同時に再生機器に録音動作を行わせ
る。
【0014】他の好ましい実施の形態によれば、外部装
置は、コンピュータ装置である。
【0015】他の好ましい実施の形態によれば、コンピ
ュータ装置は、ネットワークを介して他のコンピュータ
装置と接続されている。
【0016】他の好ましい実施の形態によれば、通信制
御手段は、コントローラからの遠隔操作信号に応じてコ
ンピュータ装置にオーディオデータの検索を実行させ、
その実行結果として得られたオーディオデータをオーデ
ィオ信号に変換させて再生機器へと出力させる。
【0017】他の好ましい実施の形態によれば、通信制
御手段は、外部装置の実行動作状況をステータス情報と
して再生機器および/またはコントローラに送信する機
能を備え、再生機器および/またはコントローラには、
受信したステータス情報を表示可能な表示手段が設けら
れている。
【0018】他の好ましい実施の形態によれば、再生機
器は、オーディオ信号に合わせてビジュアル信号を処理
する機能を備え、通信制御手段は、コントローラからの
遠隔操作信号の受信に応じて、外部装置と再生機器との
間でビジュアル信号もやり取りさせるべく、外部装置の
関連動作を制御する。
【0019】本発明の第2の側面により提供される通信
制御装置によれば、音声および/または画像を再生可能
な再生機器と、この再生機器を遠隔操作するためのコン
トローラと、再生機器と信号をやり取りすべく接続され
た外部装置とを備えた再生システムに用いられる通信制
御装置であって、コントローラから外部装置の遠隔操作
を要求する遠隔操作信号を受信する受信手段と、受信手
段により受信された遠隔操作信号に応じて、外部装置の
関連動作を制御するとともに、前記再生機器の関連動作
についても制御する制御手段とを有することを特徴とす
る、通信制御装置が提供される。
【0020】本発明の第3の側面により提供されるコン
ピュータプログラムによれば、音声および/または画像
を再生可能な再生機器と、この再生機器を遠隔操作する
ためのコントローラと、再生機器と信号をやり取りすべ
く接続されたコンピュータ装置とを備えた再生システム
において、コンピュータ装置上での実行動作を制御する
ためのコンピュータプログラムであって、コントローラ
からコンピュータ装置を遠隔操作するために発信された
遠隔操作信号に応じて、コンピュータ装置の関連動作を
制御するとともに、再生機器の関連動作についても制御
するための通信制御プログラムを含むことを特徴とす
る、コンピュータプログラムが提供される。
【0021】本発明によれば、再生機器には、外部装置
を制御する専用のハードウェア構成が不要とされる一
方、コントローラからの遠隔操作信号を受信して再生機
器と外部装置との間で通信を中継する通信制御装置が設
けられ、本来再生機器を操作するためにあるコントロー
ラを用いて外部装置を操作することができる。したがっ
て、旧来と大差ないハードウェア構成の再生機器と、こ
の再生機器に接続された外部装置との双方いずれに対し
ても、リモコン操作で簡単に制御することができる。
【0022】たとえば、コントローラを用いたリモコン
操作により、外部装置としてのコンピュータ装置からオ
ーディオ機器へとオーディオ信号を出力させ、このオー
ディオ信号に基づく再生音をオーディオ機器を通じて聴
いたり、録音することができる。オーディオ機器に接続
されたコンピュータ装置がコンピュータネットワーク上
に存在する場合、コントローラを用いたリモコン操作に
より、当該コンピュータ装置や他のコンピュータ装置の
ハードディスク装置などに格納されたオーディオデータ
を検索させることができ、検索結果として得られたオー
ディオデータに基づく再生音をオーディオ機器を通じて
聴くことができる。リモコン操作に応じたコンピュータ
装置の実行動作状況は、オーディオ機器やコントローラ
の表示手段に表示されるステータス情報により確認する
ことができる。再生機器としては、たとえばCDやMD
などのオーディオ機器に限らず、ビデオテープレコーダ
やテレビジョン受像機といったAV(Audio Visual)機
器でも良い。この種のAV機器をコンピュータ装置に接
続した場合には、AV機器付属のコントローラを用いて
リモコン操作を行うことにより、コンピュータ装置から
AV機器へとビジュアル信号を出力させ、このビジュア
ル信号に基づく画像をAV機器を通じて鑑賞したり、録
画することができる。もちろん、リモコン操作でオーデ
ィオ機器やAV機器に再生させた音や画像を、コンピュ
ータ装置上で視聴したり記録することも可能である。
【0023】本発明のその他の特徴および利点は、添付
図面を参照して以下に行う発明の実施の形態の説明によ
って、より明らかになるであろう。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0025】図1は、本発明に係る再生システムの一実
施形態を示す概略構成図である。この図に示すように、
再生システムは、再生機器としてのオーディオ機器1
0、コントローラ20、外部装置としてのコンピュータ
装置30、および通信制御装置40を具備して構成され
ている。オーディオ機器10には、オーディオケーブル
50を介してコンピュータ装置30が接続されている。
オーディオ機器10と通信制御装置40とは、通信ケー
ブル60を介して接続され、コンピュータ装置30と通
信制御装置40とは、別の通信ケーブル70を介して接
続されている。また、コンピュータ装置30は、LAN
(Local Area Network)などのネットワークケーブル8
0を介して他のコンピュータ装置30A,30B,30
C,…と接続され、構内ネットワークを形成している。
さらに、コンピュータ装置30は、図示しないインター
ネットサーバと電話回線90を通じて通信可能とされて
いる。
【0026】オーディオ機器10は、いわゆるコンポー
ネント・ステレオ装置であって、オーディオアンプ部1
1、CD再生部12、MD録再部13、チューナ部1
4、操作制御部15、リモコン信号受信部16、および
図示しないオーディオスピーカや動作状況を表示するた
めの表示パネルなどを具備して構成されている。オーデ
ィオアンプ部11は、CD再生部12、MD録再部1
3、チューナ部14、および操作制御部15と接続され
ている一方、図示しない外部入出力端子およびオーディ
オケーブル50を介してコンピュータ装置30と接続さ
れている。操作制御部15は、CD再生部12、MD録
再部13、およびチューナ部14、ならびにリモコン信
号受信部16と接続されている一方、図示しない外部制
御用端子および通信ケーブル60を介して通信制御装置
40と接続されている。この外部制御用端子は、本来、
他のオーディオ機器との間で制御信号をやり取りするた
めに設けられたものであって、特に新設されたものでは
ない。
【0027】オーディオアンプ部11は、オーディオ機
器10の内外から供給されるオーディオ信号を増幅して
オーディオスピーカを動作させたり、MD録再部13や
コンピュータ装置30へとオーディオ信号を送出する。
CD再生部12は、CDからオーディオデータを読み取
るとともに、このオーディオデータをアナログのオーデ
ィオ信号に変換してオーディオアンプ部11に供給す
る。MD録再部13は、MDからオーディオデータを読
み取るとともに、このオーディオデータをアナログのオ
ーディオ信号に変換してオーディオアンプ部11に供給
する一方、オーディオアンプ部11から供給されるオー
ディオ信号をディジタルのオーディオデータに変換して
MDに書き込む。チューナ部14は、ラジオ放送などに
よる特定周波数と同調をとり、受信電波をオーディオ信
号に変換してオーディオアンプ部11に供給する。操作
制御部15は、リモコン信号受信部16や通信制御装置
40からの制御信号に応じて、オーディオアンプ部1
1、CD再生部12、MD録再部13、およびチューナ
部14の動作を制御するものであって、具体的にはマイ
クロコンピュータやインターフェイス回路などにより実
現されている。リモコン信号受信部16は、赤外線を搬
送波としてコントローラ20から送信されてくるリモコ
ン信号(遠隔操作信号)を受信し、このリモコン信号を
電気的なパルス信号に変換して操作制御部15に伝える
ものであって、具体的にはフォトダイオードやフォトト
ランジスタなどにより実現されている。このような構成
を有するオーディオ機器10は、従来より周知のもので
あり、本システムを構築するにあたって特別なハードウ
ェア構成を採用したものではないので、その他の詳細な
説明を省略する。
【0028】コントローラ20は、本来、オーディオ機
器10を遠隔操作する際にいわゆるリモコンとして用い
られるものであるが、通信制御装置40を介してコンピ
ュータ装置30を遠隔操作するためにも用いられる。こ
のようなコントローラ20は、特に図示しないが各種の
操作キーや表示パネルのほか、ユーザのキー操作に応じ
て赤外線によりリモコン信号を発信するための発光ダイ
オードを備える。このような構成を有するコントローラ
20も、従来より周知のものであり、本システムを構築
するにあたって特別なハードウェア構成を採用したもの
ではないので、その詳細な説明を省略する。
【0029】コンピュータ装置30は、たとえばパーソ
ナルコンピュータであって、基本的ハードウェア構成と
して、CPU、ROM、RAM、ハードディスク装置3
1、ディスプレイ装置32、マウス33、キーボード3
4、入出力インターフェイス回路35などを備えるとと
もに、OS(Operating System)や各種のアプリケーシ
ョンなどのソフトウェアをハードディスク装置31に備
える。ハードディスク装置31には、MP3ファイル形
式やWAVファイル形式のオーディオデータが保存され
ている。これらのオーディオデータは、インターネット
サーバからのダウンロードや、CDあるいはMO(Magn
eto Optical memory)ディスクなどの外部記憶媒体から
読み取ることで得られ、このようなオーディオデータ
は、主となる楽曲情報のほか、楽曲のジャンルやアーテ
ィスト名、タイトルなどの情報を含めてデータベース化
されている。なお、コンピュータ装置30には、特に図
示しないがCDドライブやMOドライブも搭載されてい
る。図1に示すソフトウェア実行処理部36は、CPU
やROM、RAMなどにより実現されている。
【0030】また、コンピュータ装置30には、ディジ
タルのオーディオデータとアナログのオーディオ信号と
を相互に変換して入出力させるべく、サウンドカードが
搭載されている。図1に示すデコード部37Aおよびエ
ンコード部37B、ならびにDAコンバータ38Aおよ
びADコンバータ38Bは、サウンドカードなどにより
実現されている。なお、デコード部37Aおよびエンコ
ード部37Bは、ソフトウェアデコーダやソフトウェア
エンコーダによっても実現可能である。
【0031】さらに、コンピュータ装置30には、電話
回線90を介してインターネットサーバに接続するため
のモデムやDSU(Digital Service Unit)などといっ
た回線接続装置が装備されているとともに、他のコンピ
ュータ装置30A,30B,30C,…との間でネット
ワークを形成するためのLANボードが搭載されてい
る。図1に示すインターネット接続部39Aは、回線接
続装置により実現され、ネットワーク制御部39Bは、
LANボードにより実現されている。このような構成を
有するコンピュータ装置30も、ハードウェア構成とし
ては従来より周知のものであり、本システムを構築する
にあたって特別なハードウェア構成を採用したものでは
ないので、各ハードウェアの詳細な説明を省略する。
【0032】一方、アプリケーションソフトウェアとし
ては、マウス33やキーボード34の操作に応じて所定
の処理を実行するほか、コントローラ20を用いたリモ
コン操作に応じても所定の処理を実行できるものがハー
ドディスク装置31に用意されている。このようなリモ
コン操作対応のアプリケーションソフトウェアによれ
ば、コントローラ20を用いたリモコン操作に応じてハ
ードディスク装置31や他のコンピュータ装置30A,
30B,30C,…に蓄積されたオーディオデータを検
索する機能や、オーディオデータの再生制御機能、さら
には通信制御装置40を介してオーディオ機器10に制
御リクエストを発行する機能などが提供される。これら
の各機能が本システムにおいて重要な役割を果たすが、
これについては後述する。
【0033】通信制御装置40は、コントローラ20か
らのリモコン信号を受信するとともに、リモコン信号の
内容を解読して制御信号を生成し、この制御信号を主と
してコンピュータ装置30に伝えるものである。このよ
うな通信制御装置40は、リモコン信号受信部41、パ
ルス変換部42、および制御信号送受信部43などを具
備して構成されている。リモコン信号受信部41は、オ
ーディオ機器10に装備されたリモコン信号受信部16
と同様に、フォトダイオードやフォトトランジスタなど
により実現されるものであって、コントローラ20から
送信されてくるリモコン信号を受信し、このリモコン信
号を電気的なパルス信号に変換してパルス変換部42に
伝える。パルス変換部42は、パルス信号をディジタル
の制御信号に変換して制御信号送受信部43に伝える。
制御信号送受信部43は、コンピュータ装置30との間
で規定された通信プロトコルに従い、パルス変換部42
からの制御信号をコンピュータ装置30の入出力インタ
ーフェイス回路35に対して、たとえばUSB(Univer
sal Serial Bus)対応の通信ケーブル70を介して送信
する。また、制御信号送受信部43は、オーディオ機器
10との間で規定された通信プロトコルに従い、パルス
変換部42からの制御信号をオーディオ機器10の操作
制御部15に送信したり、さらには、通信プロトコルの
違いを吸収してコンピュータ装置30とオーディオ機器
10との間で制御信号を双方向にやり取りさせることが
できる。このようなパルス変換部42および制御信号送
受信部43は、マイクロコンピュータやインターフェイ
ス回路などにより実現されている。
【0034】なお、他のコンピュータ装置30A,30
B,30C,…についても、従来より周知のハードウェ
ア構成であることから特に説明しないが、一例として本
システムの中心的機能を果たすコンピュータ装置(以
下、「クライアント」と呼ぶ)30と、他のコンピュー
タ装置(以下、「サーバ」と呼ぶ)30A,30Bとの
ネットワーク上におけるやり取りを図2のシーケンスフ
ローに基づいて説明する。
【0035】図2に示すように、クライアント30に
は、IP(Internet Protocol )アドレスの一例として
(192.168.1.2)が割り当てられ、各サーバ
30A,30Bには、上記のIPアドレスと重複しない
(192.168.1.240)、(192.168.
1.1)が割り当てられているとする。クライアント3
0は、ネットワーク上に存在する他のノードを認識すべ
く、「ブロードキャスト」というコマンドを定期的に発
行する(S1)。コマンド発行後は、他ノードからのレ
スポンス待ちを開始する(S2)。
【0036】各サーバ30A,30Bは、常に「ブロー
ドキャスト」コマンドを監視しており、このコマンドを
受信すると(S3,S4)、コマンド発行元のクライア
ント30に対して自局に割り当てられたIPアドレスを
通知する(S5,S6)。
【0037】クライアント30は、レスポンス待ちを開
始してから所定時間が経過するまで他ノードからのレス
ポンスを待ち、この時間内に各サーバ30A,30Bか
らIPアドレスの通知を受けた場合に限り、これらのI
Pアドレスをサーバリストに登録する(S7,S8)。
これにより、クライアント30は、現時点でネットワー
クを介して通信可能なサーバ30A,30Bを認識す
る。
【0038】レスポンス待ちを開始してから所定時間が
経過し、レスポンス待ちを終了すると(S9)、クライ
アント30は、アプリケーションソフトウェアからの指
示に応じて各サーバ30A,30Bとの間で通信を始め
ることができるのである。なお、レスポンス待ち終了後
は、所定時間を経て再び「ブロードキャスト」コマンド
が発行される。また、クライアント30と各サーバ30
A,30Bとの間においては、パケット通信方式で各種
のデータがやり取りされる。
【0039】次に、本システム全体の動作を図面に基づ
いて説明する。
【0040】図3は、通信制御装置40におけるリモコ
ン操作対応通信制御処理を示すフローチャート、図4
は、クライアント30におけるリモコン操作対応アプリ
ケーション実行処理を示すフローチャート、図5は、ク
ライアント30におけるネットワーク通信処理を示すフ
ローチャートである。なお、各図に示す処理は、各装置
40,30に内蔵されたマイクロコンピュータやCPU
が主体となって実行するが、その旨の記載を省略する。
【0041】まず、図3に示すように、通信制御装置4
0においては、リモコン信号受信部41がコントローラ
20からリモコン信号を受信すると(S11:YE
S)、そのリモコン信号がクライアント30に対する操
作要求に相当するものか否かが判断される(S12)。
【0042】クライアント30に対する操作要求の場合
(S12:YES)、リモコン信号の内容に応じた制御
信号が制御信号送受信部43を通じてクライアント30
へと送信され(S13)、その後、この処理を終えて待
機状態となる。このクライアント30に対する操作要求
については後述する。
【0043】S12において、クライアント30に対す
る操作要求ではなく、オーディオ機器10に対する操作
要求の場合(S12:NO)、リモコン信号の内容に応
じた制御信号がオーディオ機器10へと送信され(S1
4)、その後、この処理を終えて待機状態となる。な
お、オーディオ機器10に対する操作要求としては、た
とえば入力系統の切り替えやボリュームコントロール、
CDやMDの録音・再生、ラジオ放送の選局などが挙げ
られる。
【0044】S11において、コントローラ20からリ
モコン信号を受信しない場合(S12:NO)、リモコ
ン信号を受信するまで待機状態となる。
【0045】次に、図4に示すように、クライアント3
0においては、リモコン操作に応じて通信制御装置40
から制御信号を受信すると(S21:YES)、その時
点でリモコン操作対応のアプリケーションソフトウェア
が稼働中か否かが判断される(S22)。
【0046】リモコン操作対応のアプリケーションソフ
トウェアが稼働中にない場合(S22:NO)、そのア
プリケーションソフトウェアが起動される(S23)。
【0047】すると、オーディオデータが保存されたデ
バイスを選択するための画面がディスプレイ装置32に
表示され、ユーザに所望とするデバイスを選択させる
(S24)。このとき、ユーザは、コントローラ20を
用いたリモコン操作で選択操作を行うことができる。つ
まり、コントローラ20からは、ユーザの選択操作に応
じたリモコン信号が発信され、リモコン信号を受信した
通信制御装置40からクライアント30に対して制御信
号が送信され、この制御信号に応じてユーザにより選択
されたデバイスに対してアクセスが行われるのである。
この場合のデバイスとしては、クライアント30のハー
ドディスク装置31やCDドライブなどのほか、サーバ
30A,30B,30C,…に内蔵されたハードディス
ク装置が挙げられる。なお、サーバ30A,30B,3
0C,…のハードディスク装置が選択された場合の処理
は、図5のネットワーク通信処理として後述する。
【0048】S24において、たとえばハードディスク
装置31が選択されると、そのハードディスク装置31
に保存されたオーディオデータのファイル形式を検索す
るための画面がディスプレイ装置32に表示され、それ
に応じてユーザが所望とするファイル形式を指定する
と、指定されたファイル形式の検索が実行される(S2
5)。このときも、ユーザは、コントローラ20を用い
たリモコン操作で指定操作を行うことができる。つま
り、コントローラ20からは、ユーザの指定操作に応じ
たリモコン信号が発信され、リモコン信号を受信した通
信制御装置40からクライアント30に対して制御信号
が送信され、この制御信号に応じてユーザにより指定さ
れたファイル形式のオーディオデータが検索されるので
ある。
【0049】続いて、検索結果として表示されたオーデ
ィオデータについて楽曲のジャンルを検索するための画
面がディスプレイ装置32に表示され、それに応じてユ
ーザが所望とするジャンルを指定すると、指定されたジ
ャンルの検索が実行される(S26)。このときも、ユ
ーザは、コントローラ20を用いたリモコン操作で指定
操作を行うことができる。つまり、コントローラ20か
らは、ユーザの指定操作に応じたリモコン信号が発信さ
れ、リモコン信号を受信した通信制御装置40からクラ
イアント30に対して制御信号が送信され、この制御信
号に応じてユーザにより指定されたジャンルのオーディ
オデータが検索されるのである。
【0050】さらに、検索結果として表示されたオーデ
ィオデータからアーティストを検索するための画面がデ
ィスプレイ装置32に表示され、それに応じてユーザが
所望とするアーティストを指定すると、指定されたアー
ティストの検索が実行される(S27)。このときも、
ユーザは、コントローラ20を用いたリモコン操作で指
定操作を行うことができる。つまり、コントローラ20
からは、ユーザの指定操作に応じたリモコン信号が発信
され、リモコン信号を受信した通信制御装置40からク
ライアント30に対して制御信号が送信され、この制御
信号に応じてユーザにより指定されたアーティストのオ
ーディオデータが検索されるのである。
【0051】最終的に、検索結果として表示されたオー
ディオデータから楽曲のタイトルを選択するための画面
がディスプレイ装置32に表示され、ユーザに所望とす
るタイトルを選択させる(S28)。このときも、ユー
ザは、コントローラ20を用いたリモコン操作で選択操
作を行うことができる。つまり、コントローラ20から
は、ユーザの選択操作に応じたリモコン信号が発信さ
れ、リモコン信号を受信した通信制御装置40からクラ
イアント30に対して制御信号が送信され、この制御信
号に応じてユーザにより選択されたタイトルのオーディ
オデータが特定されるのである。
【0052】そして、ユーザによりオーディオデータの
再生が指示されると(S29:YES)、オーディオ機
器10に対して外部入力に切り替える旨の制御リクエス
トが発行され(S30)、ほぼ同時にオーディオデータ
の再生が始められる(S31)。このとき、ユーザは、
コントローラ20を用いて再生操作を行うことができ
る。つまり、コントローラ20からは、ユーザの再生操
作に応じたリモコン信号が発信され、リモコン信号を受
信した通信制御装置40からクライアント30に対して
制御信号が送信される。制御信号を受信したクライアン
ト30からは、通信制御装置40を経由してオーディオ
機器10に制御リクエストが送信され、この制御リクエ
ストを受けたオーディオ機器10では、オーディオアン
プ部11の入力系統が外部入力に切り替えられる。この
とき、クライアント30では、制御信号に応じてオーデ
ィオデータがデコード部37AおよびDAコンバータ3
8Aを通じてアナログのオーディオ信号に変換され、こ
のオーディオ信号がオーディオアンプ部11へと出力さ
れる。その結果、オーディオアンプ部11により増幅さ
れたオーディオ信号に基づいてオーディオスピーカが駆
動され、オーディオスピーカからオーディオデータに基
づく再生音が発生するのである。
【0053】このような一連の動作を経て、あるいは動
作中にあってもユーザにより動作を終了するよう要求さ
れると(S32:YES)、S23にて起動したアプリ
ケーションソフトウェアを終了させ(S33)、リモコ
ン操作に対応したアプリケーション実行処理を終える。
このときも、ユーザは、コントローラ20を用いたリモ
コン操作でアプリケーション終了操作を行うことができ
る。つまり、コントローラ20からは、ユーザのアプリ
ケーション終了操作に応じたリモコン信号が発信され、
リモコン信号を受信した通信制御装置40からクライア
ント30に対して制御信号が送信され、この制御信号に
応じて稼働中のアプリケーションソフトウェアが終了さ
れるのである。
【0054】S32において、ユーザにより動作を終了
するよう要求されない場合(S32:NO)、S21に
戻る。
【0055】S29において、ユーザによりオーディオ
データの再生が指示されない場合(S29:NO)、S
32に進む。
【0056】S22において、リモコン操作対応のアプ
リケーションソフトウェアがすでに稼働中の場合(S2
2:YES)、S24に進む。
【0057】S21において、通信制御装置40からリ
モコン操作に応じた制御信号を受信しない場合(S2
1:NO)、制御信号を受信するまで待機状態となる。
【0058】一方、S24において、たとえばサーバ3
0Aが選択されると、図5に示すネットワーク通信処理
が実行される。図5に示すように、ネットワーク通信処
理では、まず、選択されたサーバ30Aに対してサーバ
30Aに保存されたオーディオデータのファイル形式リ
ストを要求するコマンドが発行される(S41)。これ
に応じてファイル形式リストがサーバ30Aから返され
ると、クライアント30のディスプレイ装置32には、
ファイル形式を選択するための画面が表示される。
【0059】それに応じてユーザが所望とするファイル
形式を指定すると、指定されたファイル形式の検索が実
行される(S42)。このときも、ユーザは、コントロ
ーラ20を用いたリモコン操作で指定操作を行うことが
できる。つまり、コントローラ20からは、ユーザの指
定操作に応じたリモコン信号が発信され、リモコン信号
を受信した通信制御装置40からクライアント30に対
して制御信号が送信され、この制御信号に応じてユーザ
により指定されたファイル形式のオーディオデータが検
索されるのである。
【0060】続いて、検索結果として表示されたオーデ
ィオデータについてサーバ30Aに対してサーバ30A
に保存されたオーディオデータのジャンルリストを要求
するコマンドが発行される(S43)。これに応じてジ
ャンルリストがサーバ30Aから返されると、クライア
ント30のディスプレイ装置32には、ジャンルを検索
するための画面が表示される。
【0061】それに応じてユーザが所望とするジャンル
を指定すると、指定されたジャンルの検索が実行される
(S44)。このときも、ユーザは、コントローラ20
を用いたリモコン操作で指定操作を行うことができる。
つまり、コントローラ20からは、ユーザの指定操作に
応じたリモコン信号が発信され、リモコン信号を受信し
た通信制御装置40からクライアント30に対して制御
信号が送信され、この制御信号に応じてユーザにより指
定されたジャンルのオーディオデータが検索されるので
ある。
【0062】さらに、検索結果として表示されたオーデ
ィオデータについてサーバ30Aに対してサーバ30A
に保存されたオーディオデータのアーティストリストを
要求するコマンドが発行される(S45)。これに応じ
てアーティストリストがサーバ30Aから返されると、
クライアント30のディスプレイ装置32には、アーテ
ィストを検索するための画面が表示される。
【0063】それに応じてユーザが所望とするアーティ
ストを指定すると、指定されたアーティストの検索が実
行される(S46)。このときも、ユーザは、コントロ
ーラ20を用いたリモコン操作で指定操作を行うことが
できる。つまり、コントローラ20からは、ユーザの指
定操作に応じたリモコン信号が発信され、リモコン信号
を受信した通信制御装置40からクライアント30に対
して制御信号が送信され、この制御信号に応じてユーザ
により指定されたアーティストのオーディオデータが検
索されるのである。
【0064】さらに、検索結果として表示されたオーデ
ィオデータについてサーバ30Aに対してサーバ30A
に保存されたオーディオデータのファイルリストを要求
するコマンドが発行される(S47)。これに応じてフ
ァイルリストがサーバ30Aから返されると、クライア
ント30のディスプレイ装置32には、サーバ30Aに
保存されたオーディオデータのファイルを選択するため
の画面が表示される。
【0065】最終的に、検索結果として表示されたオー
ディオデータから楽曲のタイトルを選択するための画面
がディスプレイ装置32に表示され、ユーザに所望とす
るタイトルを選択させる(S48)。このときも、ユー
ザは、コントローラ20を用いたリモコン操作で選択操
作を行うことができる。つまり、コントローラ20から
は、ユーザの選択操作に応じたリモコン信号が発信さ
れ、リモコン信号を受信した通信制御装置40からクラ
イアント30に対して制御信号が送信され、この制御信
号に応じてユーザにより選択されたタイトルのオーディ
オデータが特定されるのである。
【0066】そして、ユーザによりオーディオデータの
再生が指示されると(S49:YES)、クライアント
30からのアクセスに応じてサーバ30A上でファイル
を開くことができるか否かが検定される(S50)。こ
のとき、ユーザは、コントローラ20を用いて再生操作
を行うことができる。
【0067】サーバ30A上でファイルを開くことがで
きる場合(S50:YES)、オーディオ機器10に対
して外部入力に切り替える旨の制御リクエストが発行さ
れ(S51)、ほぼ同時にサーバ30Aに対して指定さ
れたファイル(オーディオデータ)の送信が要求される
(S52)。このとき、ファイルの読み出し場所を示す
オフセットや送信データサイズなどのパラメータも指定
して送信要求が行われる。
【0068】クライアント30からの送信要求に応じて
サーバ30Aからファイルが送られてくると、バッファ
リングを行いながらストリーミング再生が行われる(S
53)。つまり、コントローラ20からユーザの再生操
作に応じたリモコン信号が発信されると、リモコン信号
を受信した通信制御装置40からクライアント30に対
して制御信号が送信され、制御信号を受信したクライア
ント30では、通信制御装置40を経由してオーディオ
機器10に制御リクエストが送信される。この制御リク
エストを受けたオーディオ機器10では、オーディオア
ンプ部11の入力系統が外部入力に切り替えられる。こ
のとき、クライアント30では、サーバ30Aからパケ
ット通信方式で断片的に送られてくるファイル、すなわ
ちオーディオデータがバッファに蓄えられ、それと同時
にバッファからオーディオデータが読み出される。こう
してバッファから読み出されたオーディオデータは、デ
コード部37AおよびDAコンバータ38Aを通じてア
ナログのオーディオ信号に変換され、オーディオ信号が
オーディオアンプ部11へと出力される。その結果、オ
ーディオアンプ部11により増幅されたオーディオ信号
に基づいてオーディオスピーカが駆動され、オーディオ
データの転送と同時にオーディオデータに基づく再生音
が即時的に発生するのである。
【0069】オーディオデータを蓄えるバッファがフル
となり(S54:YES)、ファイルの転送が終わると
(S55:YES)、図4のS32に進む。
【0070】一方、ファイルの転送が続行中にある場合
(S55:NO)、あるいはバッファがフルでない場合
(S54:NO)、S52に戻る。
【0071】S50において、サーバ30A上でファイ
ルを開くことができない場合(S50:NO)、ファイ
ルオープンエラーが生じた旨をクライアント30のディ
スプレイ装置32に表示させ(S56)、その後、図4
のS32に進む。
【0072】S49において、ユーザがオーディオデー
タの再生を指示しない場合も(S49:NO)、図4の
S32に進む。
【0073】したがって、上記オーディオ再生システム
によれば、オーディオ機器10には、クライアント30
との間で直接通信を行うためのハードウェア構成が不要
とされるので、コストアップを防ぐことができる。その
一方、コントローラ20からのリモコン信号を受信する
とともに、オーディオ機器10とクライアント30との
間で制御信号を中継する通信制御装置40が設けられる
ので、本来オーディオ機器10を操作するためにあるコ
ントローラ20を用いてクライアント30やサーバ30
A,30B,30C,…を操作することができる。要す
るに、旧来と大差ないハードウェア構成のオーディオ機
器10と、このオーディオ機器10とオーディオケーブ
ル50を介して接続されたクライアント30との双方い
ずれに対しても、リモコン操作で簡単に制御することが
でき、クライアント30やサーバ30A,30B,30
C,…のオーディオデータに基づく再生音をオーディオ
機器10を通じて聴くことができるのである。
【0074】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。
【0075】コンピュータ装置30は、ハードディスク
装置31などデータ蓄積デバイス上のオーディオデータ
を再生でき、当該アプリケーションソフトウェアの実行
ができれば、マイクロコンピュータやインターフェイス
回路などにより構成される機器であっても良い。また、
上記条件を満足すればポータブルMDプレーヤや携帯型
電話機などであっても良い。
【0076】オーディオ再生システムの構成としては、
少なくともオーディオ機器10、コントローラ20、こ
のオーディオ機器10に接続されたコンピュータ装置3
0などの外部装置、および通信制御装置40を備えるも
のであれば良い。要するに、外部装置としてのコンピュ
ータ装置30などは、特にネットワークに依存すること
なく、スタンドアローンとしたものでも良い。
【0077】通信制御装置40は、オーディオ機器10
やコンピュータ装置30などとは別体とされるが、たと
えばオーディオ機器10あるいはコンピュータ装置30
に内蔵されるものであっても良い。また、コントローラ
20からのリモコン操作信号に応じて通信制御装置40
がオーディオ機器10に対しても制御信号を出力できる
ことから、オーディオ機器10に備えられるリモコン信
号受信部16は基本的に無くても良い。
【0078】コントローラ20を用いてコンピュータ装
置30を操作する際には、コンピュータ装置30上での
実行動作状況をステータス情報とし、このステータス情
報を通信制御装置40を経由してオーディオ機器10に
通知することにより、検索画面や選択画面などをオーデ
ィオ機器10の表示パネルに表示させるようにしても良
い。
【0079】また、コントローラ20は、リモコン信号
を発信するだけでなく、一方、通信制御装置40は、リ
モコン信号を受信するだけでなく、これらコントローラ
20および通信制御装置40は、たとえばIrDA(In
frared Data Association )やブルートゥース(Blueto
oth )といった通信方式で互いに双方向に通信できるも
のとしても良い。そうした場合、コンピュータ装置30
からのステータス情報を通信制御装置40を経由してコ
ントローラ20に通知することにより、コントローラ2
0の表示パネルに検索画面や選択画面などを表示させる
ことができる。
【0080】上記実施形態では、コンピュータ装置30
からオーディオ機器10にオーディオ信号を出力させて
再生音を発生させるとしたが、逆に、オーディオ機器1
0からコンピュータ装置30にオーディオ信号を出力さ
せてコンピュータ装置30に再生音を発生させても良
い。もちろん、再生と同時にオーディオ機器10やコン
ピュータ装置30に録音させるとしても良い。
【0081】また、CDやMDなどのオーディオ機器1
0に替えて、ビデオテープレコーダやテレビジョン受像
機といったAV機器を適用しても良い。たとえば、AV
機器をコンピュータ装置30に接続した場合には、AV
機器付属のコントローラを用いてリモコン操作を行うこ
とにより、通信制御装置40からの制御信号に応じてコ
ンピュータ装置30からAV機器へと動画や静止画ファ
イルに基づくビジュアル信号を出力させ、このビジュア
ル信号に応じた画像をAV機器を通じて鑑賞したり、録
画することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る再生システムの一実施形態を示す
概略構成図である。
【図2】本システムの中心的機能を果たすコンピュータ
装置と、他のコンピュータ装置とのネットワーク上にお
けるやり取りを示すシーケンスフローである。
【図3】通信制御装置におけるリモコン操作対応通信制
御処理を示すフローチャートである。
【図4】コンピュータ装置におけるリモコン操作対応ア
プリケーション実行処理を示すフローチャートである。
【図5】コンピュータ装置30におけるネットワーク通
信処理を示すフローチャートである。
【図6】パーソナルコンピュータをオーディオ機器に接
続した従来のオーディオ再生システムの概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10 オーディオ機器 11 オーディオアンプ部 12 CD再生部 13 MD録再部 14 チューナ部 15 操作制御部 16 リモコン信号受信部 20 コントローラ 30 コンピュータ装置 31 ハードディスク装置 32 ディスプレイ装置 33 マウス 34 キーボード 35 入出力インターフェイス回路 36 ソフトウェア実行処理部 37A デコード部 37B エンコード部 38A DAコンバータ 38B ADコンバータ 39A インターネット接続部 39B ネットワーク制御部 40 通信制御装置 41 リモコン信号受信部 42 パルス変換部 43 制御信号送受信部
フロントページの続き (72)発明者 中武 哲郎 大阪府寝屋川市日新町2番1号 オンキヨ ー株式会社内 (72)発明者 池田 泰 大阪府寝屋川市日新町2番1号 オンキヨ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D045 DB00 DB02 5K048 AA04 BA02 CA08 DC04 EA11 EB02 EB14 EB15 FC01 HA01 HA02 HA05 HA07 HA13 HA21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声および/または画像を再生可能な再
    生機器と、この再生機器を遠隔操作するためのコントロ
    ーラと、前記再生機器と信号をやり取りすべく接続され
    た外部装置とを備えた再生システムであって、 前記コントローラから前記外部装置の遠隔操作を要求す
    る遠隔操作信号を受信し、それに応じて前記外部装置の
    関連動作を制御するとともに、前記再生機器の関連動作
    についても制御する通信制御手段を有することを特徴と
    する、再生システム。
  2. 【請求項2】 前記通信制御手段は、前記外部装置から
    前記再生機器へとオーディオ信号を出力させ、このオー
    ディオ信号に基づく再生音を前記再生機器を通じて発生
    させる、請求項1に記載の再生システム。
  3. 【請求項3】 前記通信制御手段は、前記外部装置から
    前記再生機器へとオーディオ信号を出力させ、それと同
    時に前記再生機器に録音動作を行わせる、請求項1また
    は2に記載の再生システム。
  4. 【請求項4】 前記外部装置は、コンピュータ装置であ
    る、請求項1ないし3のいずれかに記載の再生システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記コンピュータ装置は、ネットワーク
    を介して他のコンピュータ装置と接続されている、請求
    項4に記載の再生システム。
  6. 【請求項6】 前記通信制御手段は、前記コントローラ
    からの遠隔操作信号に応じて前記コンピュータ装置にオ
    ーディオデータの検索を実行させ、その実行結果として
    得られたオーディオデータをオーディオ信号に変換させ
    て前記再生機器へと出力させる、請求項4または5に記
    載の再生システム。
  7. 【請求項7】 前記通信制御手段は、前記外部装置の実
    行動作状況をステータス情報として前記再生機器および
    /または前記コントローラに送信する機能を備え、 前記再生機器および/または前記コントローラには、受
    信した前記ステータス情報を表示可能な表示手段が設け
    られている、請求項1ないし6のいずれかに記載の再生
    システム。
  8. 【請求項8】 前記再生機器は、オーディオ信号に合わ
    せてビジュアル信号を処理する機能を備え、 前記通信制御手段は、前記コントローラからの遠隔操作
    信号の受信に応じて、前記外部装置と前記再生機器との
    間でビジュアル信号もやり取りさせるべく、前記外部装
    置の関連動作を制御する、請求項1ないし7のいずれか
    に記載の再生システム。
  9. 【請求項9】 音声および/または画像を再生可能な再
    生機器と、この再生機器を遠隔操作するためのコントロ
    ーラと、前記再生機器と信号をやり取りすべく接続され
    た外部装置とを備えた再生システムに用いられる通信制
    御装置であって、 前記コントローラから前記外部装置の遠隔操作を要求す
    る遠隔操作信号を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された前記遠隔操作信号に応じ
    て、前記外部装置の関連動作を制御するとともに、前記
    再生機器の関連動作についても制御する制御手段と、 を有することを特徴とする、通信制御装置。
  10. 【請求項10】 音声および/または画像を再生可能な
    再生機器と、この再生機器を遠隔操作するためのコント
    ローラと、前記再生機器と信号をやり取りすべく接続さ
    れたコンピュータ装置とを備えた再生システムにおい
    て、前記コンピュータ装置上での実行動作を制御するた
    めのコンピュータプログラムであって、 前記コントローラから前記コンピュータ装置を遠隔操作
    するために発信された遠隔操作信号に応じて、前記コン
    ピュータ装置の関連動作を制御するとともに、前記再生
    機器の関連動作についても制御するための通信制御プロ
    グラムを含むことを特徴とする、コンピュータプログラ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013258553A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 音響システム

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