JP2002314805A - 画像読取装置及びコンピュータ・ソフトウエア - Google Patents

画像読取装置及びコンピュータ・ソフトウエア

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JP2002314805A
JP2002314805A JP2001116737A JP2001116737A JP2002314805A JP 2002314805 A JP2002314805 A JP 2002314805A JP 2001116737 A JP2001116737 A JP 2001116737A JP 2001116737 A JP2001116737 A JP 2001116737A JP 2002314805 A JP2002314805 A JP 2002314805A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のコストアップを抑制しつつ、正しいシ
ェーディングデータを得ることができる画像読取装置及
びコンピュータ・ソフトウエアを提供する。 【解決手段】 原稿の画像を読み取りデジタル画像信号
に変換して出力する画像読取手段6と、画像読取手段6
から出力されたデジタル画像信号にシェーディング補正
を施して出力するシェーディング手段22と、画像読取
手段6とシェーディング手段22とを制御する制御手段
18とを備えた画像読取装置において、シェーディング
手段22は、画像読取手段6により白基準値(白シェー
ディングデータ)および黒基準値(黒シェーディングデ
ータ)を得るための読み取りを行って得られたそれぞれ
のサンプルデータを演算処理し、それぞれ白基準値およ
び黒基準値を得る手段を有しており、そして、白基準値
を得るためのサンプルデータ数は、黒基準値を得るため
のサンプルデータ数よりも多い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置及び
コンピュータ・ソフトウエアであり、特にデジタル複写
機等に用いられ、シェーディング補正を行うため、原稿
を読み取る前に基準値を記憶する画像読取装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置では、画像読取手段
に設けた基準板を、画像読取手段に設けた画像読取部に
て読み取り、白/黒それぞれのサンプル値を記憶部に記
憶させ、記憶させた値に基づいて演算を行って白/黒そ
れぞれのシェーディングデータとして記憶部に記憶させ
ていた。そして、実際の原稿を読み取る際には、先に求
めて記憶しておいた白/黒それぞれのシェーディングデ
ータを用いてシェーディング補正を行っていた。
【0003】このような従来の画像読取装置において
は、基準板にゴミの付着や傷等が生じていた場合には適
正なシェーディングデータが得られず、適正なシェーデ
ィング補正ができない。このため、例えば特開平5−2
68474号公報に開示されている技術では、基準板に
対して互いに異なる位置における複数のラインを読み取
り、読み取った値を加算して平均化を行う方式が行われ
ている。また、上記公報には、黒シェーディングデータ
を求める場合に、実際に黒基準板を読み取らずに読取手
段の照明ランプを消灯して読み取る方法も採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、白シェ
ーディングデータを求めるためのワーク領域と、黒シェ
ーディングデータを求めるためのワーク領域とに記憶部
を予め完全に分けて使用していた。具体的には、図8に
示すように、例えばシェーディングデータを求め、求め
たデータを記憶するための領域として、1画素に対して
20bitが割り当てられていた場合、白/黒それぞれ
に対して10bitずつの領域を配分していた。したが
って、1画素当たりの階調数が0〜255の256階調
(8bit)である場合、白/黒それぞれ4ラインずつ
のサンプル値に基づく平均値を求めることになる。
【0005】このように、記憶部の容量の制約もあって
白/黒基準板を読み取るライン数が数ラインに限られて
いた。したがって、読み取りを行う位置(ライン)に対
応する基準板の部分にゴミの付着や傷等の欠陥があり正
しいサンプル値が得られなかった場合、読み取ったサン
プル値を加算平均したとしても、サンプル数がすくない
ために欠陥箇所の影響が大きくなってしまう。このた
め、正しいシェーディングデータを得ることが困難であ
った。特に白シェーディングを求める場合には、白基準
板上のゴミや傷の影響を受けやすい。これを解決するた
めには、基準板上のゴミや傷の影響を低減するために読
み取るライン数を増やすことが考えられるが、このこと
は従来の技術においては記憶部の容量増加を招来するた
め、装置のコストを上げなければ良好なシェーディング
を行うことが困難であった。
【0006】本発明は、この従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、装置のコストアップを抑制しつつ、正し
いシェーディングデータを得ることができる画像読取装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿の画像を
読み取りデジタル画像信号に変換して出力する画像読取
手段と、該画像読取手段から出力されたデジタル画像信
号にシェーディング補正を施して出力するシェーディン
グ手段と、前記画像読取手段と前記シェーディング手段
とを制御する制御手段とを備えた画像読取装置におい
て、前記シェーディング手段は、前記画像読取手段によ
り白基準値(白シェーディングデータ)および黒基準値
(黒シェーディングデータ)を得るための読み取りを行
って得られたそれぞれのサンプルデータを演算処理し、
それぞれ白基準値および黒基準値を得る手段を有してお
り、そして、前記白基準値を得るためのサンプルデータ
数は、前記黒基準値を得るためのサンプルデータ数より
も多い画像読取装置である。
【0008】基準値を求める際に読み取る基準板等にゴ
ミや傷等の欠陥が生じていた場合、黒基準値を求める場
合に比べ、白基準値を求める場合の方が基準板の影響を
大きく受けやすいが、白基準値を求めるためのサンプル
データを黒基準値を求めるためのサンプルデータよりも
多くしており、誤差が大きくなりやすい白基準値をより
正確に求めることができる。
【0009】また、本発明は、黒基準値を得るための読
み取りを行う前に、白基準値を得るための読み取りを行
う画像読取装置である。
【0010】これにより、白基準値を得るための読み取
りを先に行うことで、白基準値を求める際に記憶手段の
領域をフルに活用でき、充分な白サンプルデータを一時
的に記憶できる。
【0011】そして、本発明は、前記シェーディング手
段は、白基準値及び黒基準値を算出し保持記憶するため
の記憶手段を有する画像読取装置である。
【0012】これにより、白基準値を得るためのサンプ
ルデータを最大で記憶手段の全ての領域を使用して記憶
することができ、十分なライン数の白サンプルデータに
基づいて白基準値を算出することができる。
【0013】更に、本発明は、前記記憶手段は、白基準
値を得るための白サンプルデータを一時的に記憶し、演
算により白サンプルデータを平均化して白基準値を求
め、得られた白基準値を記憶させた後、黒基準値を得る
ための黒サンプルデータを、白基準値を記憶した領域以
外の領域に一時的に記憶し、演算により黒サンプルデー
タを平均化して黒基準値を求め、得られた黒基準値を記
憶させる画像読取装置である。
【0014】これにより、白基準値を得るためのサンプ
ルデータを最大で記憶手段の全ての領域を使用して記憶
することができ、十分なライン数の白サンプルデータに
基づいて白基準値を算出することができる。また、白基
準板の欠陥等の影響を低減し、より正確な白基準値を得
ることができる。そして、黒基準値を得る場合には、記
憶手段の残りの領域を全て利用できるための従来例より
サンプル数を増加することができ、黒基準値をもより正
確に求めることができる。
【0015】また、本発明は、前記記憶手段は、白基準
値と黒基準値とを合算したデータ量よりも大きい容量を
有する画像読取装置である。
【0016】これにより、記憶する基準値のデータ量よ
りも記憶手段の容量を大きくすることにより、先に求め
る白基準値を求める場合だけでなく、後の黒基準値を求
める場合も複数ラインのサンプルデータに基づいて平均
化ができる。
【0017】そして、本発明は、原稿の画像を読み取り
デジタル画像信号に変換して出力する画像読取手段と、
該画像読取手段から出力されたデジタル画像信号にシェ
ーディング補正を施して出力するシェーディング手段
と、前記画像読取手段と前記シェーディング手段とを制
御する制御手段とを備えた画像読取装置に使用されるコ
ンピュータ・ソフトウエアであって、画像読取手段によ
り白基準値(白シェーディングデータ)および黒基準値
(黒シェーディングデータ)を得るための読み取りを行
って得られたそれぞれのサンプルデータを演算処理し、
前記黒基準値を得るためのサンプルデータ数よりも多い
前記白基準値を得るためのサンプルデータ数を使用し
て、それぞれ白基準値および黒基準値を得る機能をコン
ピュータに実行させるコンピュータ・ソフトウエアであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を説明する。本
発明の画像読取装置の実施形態について、図1〜図7を
用いて説明する。図1は、実施形態の画像読取装置の説
明図である。図2は、実施形態の画像読取装置における
制御部の説明図である。図3は、実施形態の画像読取装
置におけるCCDラインセンサの出力の一例の説明図で
ある。図4は、実施形態の画像読取装置におけるシェー
ディング補正回路内の説明図である。図5は、実施形態
の画像読取装置における白基準板を用いた場合の目標値
との差の説明図である。図6は、実施形態の画像読取装
置における露光ランプ消灯状態での目標値との差の説明
図である。図7は、実施形態の画像読取装置における白
シェーディングデータ生成処理の説明図である。
【0019】実施形態を説明する。本実施形態の画像読
取装置は、図1に示すように、原稿台2、自動原稿搬送
装置4、読取り部6を備えている。画像読取装置の上面
の透明ガラスからなる原稿台2上には、自動原稿搬送装
置4が備えられている。自動原稿搬送装置4は、原稿セ
ットトレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自
動的に原稿台2上へ給送する装置である。読取り部6
は、原稿台2の下部に配置され、原稿台2上に載置され
た原稿の画像を走査して読取るものであり、第1の走査
ユニット8、第2の走査ユニット10、光学レンズ1
2、および光電変換素子であるCCDラインセンサ14
を有している。第1の走査ユニット8は、原稿面上を露
光する露光ランプユニットや、原稿からの反射光像を所
定の方向に反射させる第1ミラー等から構成されてい
る。第2の走査ユニット10は、第1ミラーから反射さ
れてくる原稿からの反射光を光電変換素子であるCCD
ラインセンサ14に導く第2ミラーおよび第3ミラーよ
り構成されている。光学レンズ12は、原稿からの反射
光をCCDラインセンサ14上に結像させるものであ
る。
【0020】また、原稿読取部6は、自動原稿搬送装置
4と関連した動作により、自動原稿搬送装置にて自動搬
送される原稿の画像を、所定の露光位置にて読取るよう
になっている。原稿台2端部の上面には白基準板16が
備えられている。原稿を読み取る動作を行う前には、原
稿読取部6が白基準板16を露光ランプにより照明して
読み取り、ついで露光ランプを消灯して読み取り、それ
ぞれ読み取った結果から白シェーディングデータおよび
黒シェーディングデータを求める。
【0021】本実施形態では、黒シェーディングデータ
を求める場合には黒基準板を用いずに露光ランプを消灯
して読取動作を行う方法にて黒シェーディングデータを
求めるが、黒基準板を用いて露光ランプで照明して読み
取る方法を採用してもよい。なお、黒シェーディングデ
ータを求める場合には、信号の出力値が低くノイズの影
響を受けやすいが、白シェーディングデータを求める場
合の白基準板上のゴミや傷等による影響に比べればはる
かに小さい。
【0022】実施形態の画像読取装置の制御は、図2に
示す制御部18により行われる。制御部18は、原稿を
照明する露光ランプユニットのオン/オフ制御、走査ユ
ニット8、10の走査制御、自動原稿搬送装置4の原稿
搬送制御等を行う。また、制御部18は、上記各部の動
作に同期させて画像処理部20を制御する。画像処理部
20は、CCDラインセンサ14にて読み取られた画像
データのライン画像レベルを補正するシェーディング補
正回路22、画像の明暗を補正して視感度補正を行うγ
補正部24、各画素の信号の変化にめりはりを持たせる
よう補正するMTF補正部26を備え、読み取られた画
像データに処理を施して出力する。
【0023】実施形態におけるシェーディングデータの
形成について説明する。シェーディングデータは、濃度
が分っている基準板を読み取り、CCDラインセンサ1
4の出力と、基準板の濃度との関係に基づいて求められ
る。白基準板16を読み取った場合におけるCCDライ
ンセンサ14の出力の一例を図3に示す。白基準板16
は、全面において一定の濃度を有するものであるため、
白基準板16を読み取った場合のCCDラインセンサ1
4の出力は、理想的には一定の値であることが望まし
い。しかし、実際には、CCDラインセンサ14を構成
する各画素の固体差や露光ランプからの光の強度の分
布、レンズの特性などによりCCDラインセンサ14の
出力は一定とはならず、例えば図3(a)に示すよう
に、主走査方向の中央で濃度が高く、両端で濃度が低く
なるような分布を示すようになる。ここで、上述したよ
うに白基準板16には部分的にゴミの付着や傷の発生
(以下、「欠陥」という。)が生じる場合がある。この
とき、例えば図3(b)に示すように、その箇所に対応
する画素の出力は本来の白基準板16が示す濃度と大き
く離れた値となり、一般に極端に小さな値となることが
多い。そこで、複数の位置(ライン)で白基準板16を
読み取り、その平均を求めることによって欠陥による影
響を小さくする。ここで、ある1画素に対して、読み取
った複数ラインのうちの1ラインにおいてのみ欠陥があ
り、この欠陥によりそのラインでの当該画素の濃度が0
となる場合を仮定する。この場合、例えば、2ライン分
(図3(a)および図3(b))で平均化すると図3
(c)となり、図3(b)の場合と比較して欠陥の影響
が1/2となる。また、4ライン分(図3(a)が3ラ
イン分、図3(b)が1ライン分)で平均化すると図3
(d)となり、図3(b)の場合と比較して欠陥の影響
が1/4となる。このように、一般に白基準板16を読
み取るライン数を増加させることにより、欠陥の影響を
低減することが可能になる。つまり、上記の仮定におい
てNライン分を平均すると欠陥の影響が1/Nに低減さ
れることになる。したがって、上記の仮定においては、
CCDラインセンサ14からの値のA/D変換による階
調数が8bitである場合、N>256に設定すると欠
陥の影響は量子化誤差内となり、欠陥の影響は現れない
ことになる。
【0024】このように、平均をとるための読み取りラ
イン数Nを大きくとるほどシェーディングデータの精度
を向上させることができ、読み取りライン数Nを十分大
きくとることでほとんど欠陥の影響を受けないシェーデ
ィングデータを得ることが可能になる。
【0025】本実施形態におけるシェーディングデータ
生成時の読み取りライン数の設定について説明する。こ
こで、読み取りライン数Nとして実際に必要なライン数
を実験により求めた。結果を以下に説明する。まず、白
シェーディングデータを求めるために必要となるライン
数について説明する。通常想定し得る欠陥を有する白基
準板16に対して読み取りを行った場合に、横軸の読み
取りライン数Nに対して、上述のような各ラインでの読
み取り値の平均値と、欠陥が存在しない理想的な白基準
板16を用いた場合に得られるべき値(目標値)との差
を縦軸にプロットした結果を図5に示す。なお、用いた
CCDライセンサ14の主走査方向の画素数は7000
画素であり、図5にプロットした値(平均値と目標値の
差)は全画素における最大値である。ここで、量子化し
た後のデジタルデータは整数値になり、小数点以下は量
子化誤差となるため、図5にプロットした差が±0.5
未満であれば欠陥の影響を受けないことになる。したが
って、(図5により、読み取りライン数N=128ライ
ン以上でシェーディングデータの生成を行えばよいこと
になる。)
【0026】次に,黒シェーディングデータを求めるた
めに必要となるライン数について説明する。露光ランプ
消灯状態で読み取りを行った場合に、横軸の読み取りラ
イン数Mに対して、上述のような各ラインでの読み取り
値の平均値と、十分に多いライン数にて平均化した値
(目標値)との差を縦軸にプロットした結果を図6に示
す。なお、用いたCCDライセンサ14の主走査方向の
画素数は7000画素であり、図6にプロットした値
(平均値と目標値の差)は全画素における最大値および
最小値である。黒シェーディングデータ生成時にはCC
Dライセンサ14からの値が小さいため、ノイズ等の影
響により、上記差が正負両方の値をとり得る。上記と同
様に、図6にプロットした差が±0.5未満であればノ
イズ等の影響を受けないことになる。したがって、図6
より、読み取りライン数M=16ライン以上でシェーデ
ィングデータの生成を行えばよいことになる。なお、黒
シェーディングデータは、黒基準板を設け、ランプ点灯
状態で黒基準板に対して読み取りを行うことにより生成
するようにしてもよい。
【0027】本実施形態におけるシェーディングデータ
生成時の平均化処理について説明する。白基準板16を
複数ラインで読み取り、その平均を求めるために、本画
像読取装置は、画像処理部20のシェーディング補正回
路22内に図4に示すような回路を備えている。CCD
ラインセンサ14にて白基準板16を読み取ったデータ
は、加算器28に入力される。加算器28では、CCD
ラインセンサ14からの値と、シェーディングデータメ
モリ30からの値とを加算して出力する。なお、シェー
ディングデータメモリ30のデフォルト値は0となるよ
うに設定されている。加算器28からの出力は、2系統
に分岐され、一方は直接セレクタ34に入力(第1系
統)され、他方は除算器32を経てセレクタ34に入力
(第2系統)される。なお、除算器32は、入力された
値の読み取りを行うライン数で除して出力するものであ
る。セレクタ34は、最終ライン以外のラインでの読み
取りを行った際には第1系統からの値を選択してシェー
ディングデータメモリ30に書き込み、最終ラインでの
読み取りを行った際には第2系統からの値を選択してシ
ェーディングデータメモリ30に書き込む。
【0028】この回路構成では、次のようにして演算が
行われる。白シェーディングデータをNラインから求め
る場合を考える。この場合、CCDラインセンサ14に
て読み取られる値は、露光ランプ点灯中に白基準板16
を読み取った値である。最初に読み取りを行う第1ライ
ンで得られる値P1(X)(なお、Xは主走査方向の画
素の位置を表す整数)は、加算器28にて、シェーディ
ングデータメモリ30のデフォルト値であるP0(X)
=0と加算され、除算器32を経ていない第1系統の値
がシェーディングデータメモリ30にPW1(X)とし
て書き込まれる。第2ライン〜第(N−1)ラインで読み
取られる値P2(X)〜値P(N−1)(X)は、加算器
28にてそれぞれPW1(X)〜PW(N−2)(X)
と加算され、それぞれPW2(X)〜PW(N−1)
(X)としてシェーディングデータメモリ30に上書き
される。第Nラインで読み取られるPN(X)は、加算
器28にてPW(N−1)(X)と加算され、除算器3
2にてNで除された値がPWN(X)としてシェーディ
ングデータメモリ30に上書きされる。
【0029】黒シェーディングデータをMラインから求
める場合は,CCDラインセンサ14にて読み取られる
値が、露光ランプ消灯中に読み取った値となる。演算
は、上記シェーディングデータを求める場合と同様であ
る。
【0030】上述したように、白基準板16の欠陥やノ
イズ等がシェーディングデータへほとんど影響を及ぼさ
ないようにするためには、白シェーディングデータ生成
時には128ライン分以上、黒シェーディングデータ生
成時には16ライン以上の読み取りを行うことが望まし
い。これを従来の技術の項で説明した方法により実現し
ようとすると、階調数8bitとした場合、1画素あた
り白シェーディングデータ生成時に15bit、黒シェ
ーディングデータ生成時に12bit、合計27bit
が必要となる。CCDラインセンサ14の画素数が70
00画素である場合には、シェーディングデータメモリ
30として189kbit(7000×27bit)の
容量が必要となり、シェーディングデータメモリ30の
大容量化を招来してしまう。そこで、本画像読取装置で
は、次のようにしてシェーディングデータメモリ30を
ワーク領域として使用することにより、シェーディング
データメモリ30の必要容量の増大を抑制する。すなわ
ち、図7に示すように、まず、シェーディングデータメ
モリ30の全領域をワーク領域として白シェーディング
データ生成の処理(加算・平均化)を行い、平均化した
結果である白シェーディングデータを保存する。次に、
シェーディングデータメモリ30において保存された白
シェーディングデータが占有している以外の領域をワー
ク領域として黒シェーディングデータ生成の処理(加算
・平均化)を行い、平均化した結果である黒シェーディ
ングデータを保存する。
【0031】この方法によると、シェーディングデータ
メモリ30の容量は、20bit(1画素)×7000
画素=140kbit(140byte)でよいことに
なる。なぜなら、白シェーディングデータ生成時に必要
な容量は、上記のように1画素当り12bitであるか
ら20bit以内に十分収まる。なお、20bitすべ
てを利用すると4096ラインを読み取ることが可能に
なる。この白シェーディングデータは平均化され8bi
tになるため、残り12bitが黒シェーディングデー
タ生成時のワーク領域として残されている。このワーク
領域は、上記のように黒シェーディングデータ生成時に
必要な容量に等しいことになる。
【0032】以上のように、本発明では、白基準板16
へのゴミの付着や傷によるシェーディングデータへの影
響が白シェーディングデータを求める場合に特に大きい
ことに注目し、白シェーディングデータを黒シェーディ
ングデータより先に求めることとし、シェーディングデ
ータを記憶する記憶部(シェーディングデータメモリ3
0)の白/黒それぞれの領域を可変とし、白基準板16
を読み取る場合に黒シェーディングデータを記憶する領
域をも使用可能とすることにより、白基準板16を読み
取るライン数を増加させることができる。具体的には、
従来では、シェーディングデータメモリ30に1画素あ
たり20bitの容量が割り当てられていた場合、白/
黒シェーディングデータを求めるために読み取ることが
できるライン数はそれぞれ4ラインであったのに対し、
本実施形態では白シェーディングデータ生成時には最大
4096ライン、黒シェーディングデータ生成時には最
大16ラインを読み取ることが可能になる。これによ
り、精度の高い白シェーディングデータを得ることが可
能になる。
【0033】なお、上記実施形態では、画像読取装置に
ついて説明したが、画像読取手段により白基準値(白シ
ェーディングデータ)および黒基準値(黒シェーディン
グデータ)を得るための読み取りを行って得られたそれ
ぞれのサンプルデータを演算処理し、前記黒基準値を得
るためのサンプルデータ数よりも多い前記白基準値を得
るためのサンプルデータ数を使用して、それぞれ白基準
値および黒基準値を得る機能をコンピュータに実行させ
るためのプログラムからなるコンピュータ・ソフトウエ
ア又はこのコンピュータ・ソフトウエアを格納したコン
ピュータ読取可能な記録媒体(例えば、CD−ROM)
を使用して、原稿の画像を読み取りデジタル画像信号に
変換して出力する画像読取手段と、画像読取手段から出
力されたデジタル画像信号にシェーディング補正を施し
て出力するシェーディング手段と、画像読取手段とシェ
ーディング手段とを制御する制御手段とを備えた画像読
取装置を、本発明の画像読取装置とすることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、装置のコストアップを
抑制しつつ、正しいシェーディングデータを得ることが
できる画像読取装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の画像読取装置の説明図。
【図2】実施形態の画像読取装置における制御部の説明
図。
【図3】実施形態の画像読取装置におけるCCDライン
センサの出力の一例の説明図。
【図4】実施形態の画像読取装置におけるシェーディン
グ補正回路内の説明図。
【図5】実施形態の画像読取装置における白基準板を用
いた場合の目標値との差の説明図。
【図6】実施形態の画像読取装置における露光ランプ消
灯状態での目標値との差の説明図。
【図7】実施形態の画像読取装置における白シェーディ
ングデータ生成処理の説明図。
【図8】従来技術における領域配分の説明図。
【符号の説明】
2 原稿台 4 原稿搬送装置 6 読取り部 8 走査ユニット 10 走査ユニット 12 光学レンズ 14 CCD 16 白基準板 18 制御部 20 画像処理部 22 シェーディング補正 24 γ補正 26 MTF補正 28 加算部 30 白/黒SHDメモリ 32 除算部 34 セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 AB01 BA01 BB02 DA04 DC01 DC06 5C077 LL04 LL19 MM03 MM27 MP01 PP06 PP44 PP45 PP48 PQ12 PQ18 PQ24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を読み取りデジタル画像信号
    に変換して出力する画像読取手段と、該画像読取手段か
    ら出力されたデジタル画像信号にシェーディング補正を
    施して出力するシェーディング手段と、前記画像読取手
    段と前記シェーディング手段とを制御する制御手段とを
    備えた画像読取装置において、 前記シェーディング手段は、前記画像読取手段により白
    基準値(白シェーディングデータ)および黒基準値(黒
    シェーディングデータ)を得るための読み取りを行って
    得られたそれぞれのサンプルデータを演算処理し、それ
    ぞれ白基準値および黒基準値を得る手段を有しており、
    そして、前記白基準値を得るためのサンプルデータ数
    は、前記黒基準値を得るためのサンプルデータ数よりも
    多いことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において、 黒基準値を得るための読み取りを行う前に、白基準値を
    得るための読み取りを行うことを特徴とする画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像読取装置において、 前記シェーディング手段は、白基準値及び黒基準値を算
    出し保持記憶するための記憶手段を有することを特徴と
    する画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像読取装置において、 前記記憶手段は、白基準値を得るための白サンプルデー
    タを一時的に記憶し、演算により白サンプルデータを平
    均化して白基準値を求め、得られた白基準値を記憶させ
    た後、黒基準値を得るための黒サンプルデータを、白基
    準値を記憶した領域以外の領域に一時的に記憶し、演算
    により黒サンプルデータを平均化して黒基準値を求め、
    得られた黒基準値を記憶させることを特徴とする画像読
    取装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像読取装置において、 前記記憶手段は、白基準値と黒基準値とを合算したデー
    タ量よりも大きい容量を有することを特徴とする画像読
    取装置。
  6. 【請求項6】 原稿の画像を読み取りデジタル画像信号
    に変換して出力する画像読取手段と、該画像読取手段か
    ら出力されたデジタル画像信号にシェーディング補正を
    施して出力するシェーディング手段と、前記画像読取手
    段と前記シェーディング手段とを制御する制御手段とを
    備えた画像読取装置に使用されるコンピュータ・ソフト
    ウエアであって、 画像読取手段により白基準値(白シェーディングデー
    タ)および黒基準値(黒シェーディングデータ)を得る
    ための読み取りを行って得られたそれぞれのサンプルデ
    ータを演算処理し、前記黒基準値を得るためのサンプル
    データ数よりも多い前記白基準値を得るためのサンプル
    データ数を使用して、それぞれ白基準値および黒基準値
    を得る機能をコンピュータに実行させるコンピュータ・
    ソフトウエア。
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