JP2002314597A - 音声パケット通信装置 - Google Patents

音声パケット通信装置

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JP2002314597A
JP2002314597A JP2001110035A JP2001110035A JP2002314597A JP 2002314597 A JP2002314597 A JP 2002314597A JP 2001110035 A JP2001110035 A JP 2001110035A JP 2001110035 A JP2001110035 A JP 2001110035A JP 2002314597 A JP2002314597 A JP 2002314597A
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voice
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JP2001110035A
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Shigeaki Suzuki
茂明 鈴木
Wataru Fushimi
渉 伏見
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信経路と受信経路の回線状態が異なる場合
においても、回線状態に応じて適切にパケット化するデ
ータ量を適切に変化させることが出来る。 【解決手段】 端末側からの音声入力信号を高能率符号
化する符号化部2と、端末側からの音声入力信号の有音
・無音を判定する有音判定部1と、パケット回線側より
入力される受信パケットを分解するパケット分解部13
と、受信パケットに含まれる高能率符号化された音声信
号を復号する復号化部7と、受信パケットのパケット損
失量の統計情報をとるパケット損失監視部12と、当該
統計情報を対向装置に出力するタイミングを制御する統
計情報出力制御部14と、符号化部2による高能率符号
化音声信号と当該統計情報とをパケット化してパケット
回線に出力するパケット組立部11と、パケット損失量
に基づいて有音判定しきい値を制御する判定しきい値生
成部10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は音声パケット通信
装置に関し、特に、音声信号をパケット化して伝送する
ための音声パケット通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットの普及と高能率音
声符号化技術の進歩により、電話音声信号を高能率符号
化(低ビットレート符号化)してパケット伝送する音声
パケット通信技術が注目されている。音声パケット通信
においては、伝送路の輻輳などが原因となってパケット
の損失が発生し、音声品質が劣化する場合がある。そこ
で、パケット損失が発生した場合には送信するパケット
の量を制限することで、出来るだけ音声品質の劣化を防
ぐ仕組みを備えた音声パケット通信装置が研究されてい
る。
【0003】図18は、例えば、特開平10−1359
77号公報に示されたこの種の従来装置であり、図にお
いて、1は端末側入力信号の有音・無音を判定する有音
判定部、2は端末側入力信号を高能率符号化する符号化
部、3は端末側入力信号がPB信号であるかどうかを判
定するPB信号検出部、4は検出したPB信号を通話品
質情報に変換する通話品質負荷部、5は高能率符号化さ
れた音声信号と通話品質情報をセル化するセル化部、6
は回線側より受信したセルを分解するデセル化部、7は
高能率符号化された音声を復号する復号化部、8は受信
したセルの損失を監視するセルロス監視部、9は受信し
た通話品質情報を検出する通話品質検出部、10は有音
判定の基準を生成する判定基準生成部である。
【0004】次に、図18に示す従来の音声パケット通
信装置の動作について説明する。まず、この従来装置は
音声信号をATM伝送するための装置であるが、ATM
伝送で用いられるATMセルはパケットの一種と考えれ
ばよいため、以下、セルをパケットと考えれば良い。
【0005】まず、主信号である音声信号の流れを説明
する。端末側から入力される音声信号は、有音判定部
1、符号化部2に入力される。有音判定部1は、端末側
入力信号の有音・無音を判定し、符号化部2に出力す
る。符号化部2は、有音判定部1からの判定結果が有音
であるとき、端末側入力信号を高能率符号化し、高能率
符号化音声信号をセル化部5に出力する。セル化部5で
は、符号化部2から入力される高能率符号化音声信号を
セル化して伝送路に出力する。一方、伝送路から受信し
たセルはデセル化部6に入力される。デセル化部6で
は、受信セルを分解して高能率符号化音声信号を抽出
し、これを復号化部7に出力する。復号化部7では、デ
セル化部6より入力される高能率符号化音声信号を復号
して、端末側に出力する。
【0006】なお、PB信号検出部3、通話品質付加部
4、及び、通話品質検出部9に関しては、パケット損失
によってセルの出力量を変化させる動作とは直接の関係
がないため、説明を省略する。
【0007】次に、回線状態に応じてセルの出力量を変
化させる動作について説明する。セルロス監視部8は、
デセル化部6より入力される高能率符号化音声信号に基
づいて、伝送路から受信するセルの損失があったかどう
かを監視し、そのセルロス発生情報を判定基準生成部1
0に出力する。判定基準生成部10は、有音判定部1の
有音・無音判定基準を生成する。具体的には、セルロス
監視部8から入力されたセルロス発生情報を入力とし
て、セルロスの発生が多い場合には、有音判定基準を上
げ、逆にセルロスの発生が少ない場合には有音判定基準
を下げる。有音判定部1は、判定基準生成部10から入
力する有音判定基準を基に、端末側からの入力信号の有
音・無音判定を行う。判定基準生成部10で生成される
有音判定基準が上がった場合、レベルの高い信号でない
と有音と判定されなくなるので、結果として有音と判定
されにくくなり、伝送路に出力されるセルが減少する。
逆に、有音判定基準が下がると伝送炉に出力されるセル
の量は増加する。従って、セルロスの発生が多い場合に
は、セルの出力量が減少し、セルロスの発生が少ない場
合にはセルの出力量が増加することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、図18
に示した従来の音声パケット通信装置によると、パケッ
ト損失(セル損失)の発生量によってパケット化(セル
化)するデータ量を変化させ、通話品質を維持すること
が可能となる。但し、パケット通信においては、自装置
から対向装置に至る経路(送信側経路)と対向装置から
自装置に至る経路(受信側経路)が同じであるとは限ら
ない。これは、自装置において検出されたパケット損失
量が少なくても、対向装置においてはパケット損失量が
大きい場合や、逆に、自装置において検出されたパケッ
ト損失量が大きくても、対向装置においてはパケット損
失量が少ない場合があるということを意味する。図18
に示した構成による従来の音声パケット通信装置におい
ては、このように送信側経路の回線状態と受信側経路の
回線状態とが異なる場合には、回線状態によってパケッ
ト化するデータ量を変化させることが出来ないという問
題点があった。
【0009】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、送信経路と受信経路の回線状態
が異なる場合においても、回線状態に応じて適切にパケ
ット化するデータ量を適切に変化させることの出来る音
声パケット通信装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、高能率符号
化された音声信号をパケットによって送受信する音声パ
ケット通信装置であって、端末側からの音声入力信号を
高能率符号化する符号化部と、上記端末側からの上記音
声入力信号の有音・無音を判定する有音判定部と、パケ
ット回線側より入力される受信パケットを分解するパケ
ット分解部と、上記受信パケットに含まれる高能率符号
化された音声信号を復号する復号化部と、上記受信パケ
ットの損失発生を監視してパケット損失量の統計情報を
とるパケット損失監視部と、上記パケット損失監視部か
ら入力される上記統計情報を対向装置に出力するタイミ
ングを制御する統計情報出力制御部と、上記符号化部に
よって高能率符号化された音声信号と上記統計情報とを
パケット化してパケット回線に出力するパケット組立部
と、上記受信パケットに含まれる上記統計情報を基に音
声パケットの出力量を増減する音声パケット出力量増減
手段とを備えた音声パケット通信装置である。
【0011】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、対向装置より受信した統計情報であるパケット損失
量が大きい場合には、上記有音判定部の有音判定しきい
値を高く、逆に、パケット損失量が小さい場合には上記
有音判定部の有音判定しきい値を低くする判定しきい値
生成部を備えている。
【0012】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、符号化部の符号化速度を制御する符号化速度制御部
を備え、上記符号化速度制御部は、対向装置より受信し
た統計情報であるパケット損失量が大きい場合には符号
化速度を低く、逆にパケット損失量が小さい場合には符
号化速度を高くする。
【0013】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、上記有音判定のハングオーバ時間を制御するハング
オーバー値生成部を備え、上記ハングオーバー値生成部
は、対向装置より受信した統計情報であるパケット損失
量が大きい場合には、ハングオーバー時間を短く、逆に
パケット損失量が小さい場合にはハングオーバー時間を
長くする。
【0014】また、上記パケット損失監視部は、パケッ
トの到着順序が逆転した場合、期待される順序よりも後
に到着したパケットをパケット損失扱いとする。
【0015】また、上記パケット損失監視部は、あるパ
ケットを受信した後に次に期待されるパケット到着時間
より一定時間以上経過して到着したパケットについて損
失扱いとする。
【0016】また、上記パケット損失監視部は、ある一
定個数のパケットを受信する毎にその間に観測されたパ
ケットの損失数を統計情報として出力する。
【0017】また、上記パケット損失監視部は、ある一
定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、そ
の間に観測されたパケットの損失数と受信したパケット
数によってパケット損失率を算出して、これを統計情報
として出力する。
【0018】また、この発明は、高能率符号化された音
声信号をパケットによって送受信する音声パケット通信
装置であって、端末側からの音声入力信号を高能率符号
化する符号化部と、上記端末側からの上記音声入力信号
の有音・無音を判定する有音判定部と、パケット回線側
より入力される受信パケットを分解するパケット分解部
と、上記受信パケットに含まれる高能率符号化された音
声信号を復号する復号化部と、上記受信パケットの到着
遅延ゆらぎを監視してゆらぎ量の統計情報をとるゆらぎ
量監視部と、上記ゆらぎ量監視部から入力される上記統
計情報を対向装置に出力するタイミングを制御する統計
情報出力制御部と、上記符号化部によって高能率符号化
された音声信号と上記統計情報とをパケット化してパケ
ット回線に出力するパケット組立部と、上記受信パケッ
トに含まれる上記統計情報を基に音声パケットの出力量
を増減する音声パケット出力量増減手段とを備えた音声
パケット通信装置である。
【0019】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、対向装置より受信した統計情報であるパケット到着
遅延ゆらぎ量が大きい場合には、有音検出器の有音判定
しきい値を高く、逆に、パケット到着遅延ゆらぎ量が小
さい場合には有音検出器の有音判定しきい値を低くする
有音判定しきい値生成部を備えている。
【0020】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、符号化部の符号化速度を制御する符号化速度制御部
を備え、上記符号化速度制御部は、対向装置より受信し
た統計情報であるパケット到着遅延ゆらぎ量が大きい場
合には符号化速度を低く、逆にパケット到着遅延ゆらぎ
量が小さい場合には符号化速度を高くする。
【0021】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、有音判定のハングオーバ時間を制御するハングオー
バー値制御部を備え、上記ハングオーバー値生成部は、
対向装置より受信した統計情報であるパケット到着遅延
ゆらぎ量が大きい場合には、ハングオーバー時間を短
く、逆にパケット到着遅延ゆらぎ量が小さい場合にはハ
ングオーバー時間を長くする。
【0022】また、上記ゆらぎ量監視部は、連続して受
信した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周
期を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一
定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、そ
の到着遅延ゆらぎの平均を統計情報として出力する。
【0023】また、上記ゆらぎ量監視部は、連続して受
信した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周
期を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、あ
る一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期
で、その到着遅延ゆらぎの最大値を統計情報として出力
する。
【0024】また、上記ゆらぎ量監視部は、連続して受
信した2パケットの到着時刻の差の平均値と分散を求
め、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定
周期で、その分散を統計情報として出力する。
【0025】また、上記ゆらぎ量監視部は、連続して受
信した2パケットの到着時刻の差の平均値と標準偏差を
求め、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一
定周期で、その標準偏差を統計情報として出力する。
【0026】また、上記統計情報出力制御部は、一定時
間間隔で統計情報を対向装置へと出力する。
【0027】また、上記統計情報出力制御部は、統計情
報がある一定値以上変化した際に、その統計情報を対向
装置へと出力する。
【0028】また、上記統計情報出力制御部は、上記有
音判定器の判定結果が有音から無音に変化する毎に、統
計情報を対向装置へと出力する。
【0029】また、上記パケット組立部は、上記統計情
報を音声パケットとは別の種別のパケットとして組み立
てる。
【0030】また、上記パケット組立部は、上記統計情
報を高能率符号化された音声信号と多重化した後にパケ
ットとして組み立てる。
【0031】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記パケット損失監視
部は、ある一定個数のパケットを受信する毎に、その間
に観測された全チャネル分のパケットの損失数を統計情
報として出力する。
【0032】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記パケット損失監視
部は、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一
定周期で、その間に観測された全チャネル分のパケット
の損失数と全チャネル分の受信パケット数によってパケ
ット損失率を算出して、これを統計情報として出力す
る。
【0033】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記パケット損失監視
部は、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一
定周期で、その間に観測された各チャネル毎のパケット
の損失数と各チャネル毎の受信パケット数によって各チ
ャネル毎のパケット損失率を算出して、その中の最大の
パケット損失率を統計情報として出力する。
【0034】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差から期待される到着周期を減算した値の絶
対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一定個数のパケットを
受信する毎かまたは一定周期で、その到着遅延ゆらぎの
全チャネルの平均を統計情報として出力する。
【0035】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差から期待される到着周期を減算した値の絶
対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一定個数のパケットを
受信する毎かまたは一定周期で、各チャネル毎にその到
着遅延ゆらぎの平均値を求め、各チャネルの平均値の中
の最大値を統計情報として出力する。
【0036】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差から期待される到着周期を減算した値の絶
対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一定個数のパケットを
受信する毎かまたは一定周期で、各チャネル毎にその到
着遅延ゆらぎの最大値を求め、各チャネルの最大値の平
均を統計情報として出力する。
【0037】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差から期待される到着周期を減算した値の絶
対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一定個数のパケットを
受信する毎かまたは一定周期で、全チャネル分の到着遅
延ゆらぎの最大値を求め、これを統計情報として出力す
る。
【0038】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差を監視し、その差の全チャネル分の平均値
と全チャネル分の分散を求め、ある一定個数のパケット
を受信する毎かまたは一定周期で、その分散を統計情報
として出力する。
【0039】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差を監視し、その差の全チャネル分の平均値
と全チャネル分の標準偏差を求め、ある一定個数のパケ
ットを受信する毎かまたは一定周期で、その標準偏差を
統計情報として出力する。
【0040】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差を監視し、その差の分散をチャネル毎に求
め、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定
周期で、その各チャネルの分散の中の最大値を統計情報
として出力する。
【0041】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差を監視し、その差の標準偏差をチャネル毎
に求め、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは
一定周期で、その各チャネルの標準偏差の中の最大値を
統計情報として出力する。
【0042】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記音声パケット出力
量増減手段が、ITU−T勧告Q.50に規定される呼
制御を行う負荷制御部を備え、上記負荷制御部は、対向
装置より受信した統計情報であるパケット損失量に応じ
て、装置の端末側に接続された交換機に対して呼を規制
するコマンドを出力する。
【0043】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記音声パケット出力
量増減手段が、ITU−T勧告Q.50に規定される呼
制御を行う負荷制御部を備え、上記負荷制御部は、対向
装置より受信した統計情報であるパケット到着遅延ゆら
ぎ量に応じて、装置の端末側に接続された交換機に対し
て呼を規制するコマンドを出力する。
【0044】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による音声パケット通信装置の構成を示
したものであり、図において、1は端末側からの音声入
力信号の有音・無音を判定する有音判定部、2は端末側
からの音声入力信号を高能率符号化(低ビットレート符
号化)する符号化部、7はパケット回線側より入力した
受信パケットに含まれる高能率符号化された音声信号を
復号する復号部である。10は、受信パケットに含まれ
る統計情報を基に音声パケットの出力量を増減する手段
であり、具体的には、対向装置より受信した統計情報で
あるパケット損失量が大きい場合には、有音判定部1の
有音判定しきい値を高く、逆にパケット損失量が小さい
場合には有音判定部1の有音判定しきい値を低くする判
定しきい値生成部である。11は符号化部2により高能
率符号化された音声信号と後述する統計情報出力制御部
14から入力される統計情報とをパケット化してパケッ
ト回線に出力するパケット組立部、12は受信パケット
の損失発生を監視してパケット損失量の統計をとるパケ
ット損失監視部、13はパケット回線側より入力する受
信パケットを分解するパケット分解部、14はパケット
損失監視部12から入力する統計情報を対向装置に出力
するタイミングを制御する統計情報出力制御部である。
【0045】図1に示す音声パケット通信装置の動作を
説明する。まずはじめに、送信側の動作について説明す
る。端末側からの電話音声信号は、符号化部2及び有音
判定部1に入力される。有音判定部1は、端末側からの
入力信号のパワーと判定しきい値生成部10から入力さ
れるしきい値とを比較し、端末側からの入力信号パワー
の方が大きい場合に有音、そうでない場合に無音と判定
し、判定結果を符号化部2に出力する。なお、判定しき
い値生成部10の動作については後述する。符号化部2
は、有音判定部1から入力される判定結果が有音の場合
に、端末側から入力する電話音声信号を高能率符号化
し、高能率符号化音声信号をパケット組立部11に出力
する。パケット組立部11は符号化部2より入力される
高能率符号化音声信号と、統計情報出力制御部14(こ
の動作については後述する。)より入力されるパケット
損失情報とをパケット化して伝送路に出力する。
【0046】図2には、パケット組立部11が出力する
パケットフォーマットを示す。出力するパケットのフォ
ーマットは、高能率符号化音声信号をペイロードとする
パケット(以下、音声パケットとする。)とパケット損
失情報をペイロードとするパケット(以下、統計情報パ
ケットとする。)とで異なり、音声パケットは、図2に
示すように、パケット識別子、シーケンス番号、高能率
符号化音声から成り、統計情報パケットは、パケット識
別子、統計情報(パケット損失量)から成る。パケット
識別子には、音声パケットと統計情報パケットとで異な
る値を割り当てることで、パケットの種別の識別が出来
る。シーケンス番号には、音声パケットを1個出力する
毎に1ずつ加算した値を挿入する。なお、この加算は、
シーケンス番号に割り当てられたビット数で表現できる
最大値に1を加算した場合には0とするモジュロ加算と
する。
【0047】次に、受信側の動作を説明する。伝送路よ
り受信したパケットは、パケット損失監視部12とパケ
ット分解部13に入力される。パケット損失監視部12
は、受信した音声パケットのシーケンス番号を監視し、
その番号に欠損があるかどうかでパケット損失を検出す
る。シーケンス番号が欠損しない場合でも、到着順序の
逆転があった場合には、先に到着してしまった音声パケ
ットを欠損と見なす。また、シーケンス番号が正常であ
っても、期待されるパケット到着間隔よりも一定時間以
上遅れてパケットが到着した場合にも、パケットが1個
損失したものと見なす。そして、音声パケットを予め定
めた所定の個数、例えば100個受信するたびに、その
間に検出されたパケット損失数を統計情報とし、これを
統計情報出力制御部14に出力する。統計情報出力制御
部14においては、一定時間毎、例えば10秒毎に、パ
ケット組立部11に対して、パケット損失監視部12よ
り入力された統計情報(パケット損失量)をまとめて出
力する。パケット分解部13は、受信したパケットのパ
ケット識別子を基に分解し、音声パケットであれば高能
率符号化音声信号を復号化部7に、統計情報パケットで
あればパケット損失量を判定しきい値生成部10に出力
する。復号化部7は、パケット分解部13より入力され
た高能率符号化音声信号を復号して、端末側に出力す
る。判定しきい値生成部10は、パケット分解部13よ
り入力されるパケット損失量が予め設定された所定の値
より大きい場合にはしきい値を下げ、パケット損失量が
当該値(または異なる予め設定された所定の値)より小
さい場合にはしきい値を上げるように動作する。
【0048】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるパケット損失量を受
信して、そのパケット損失量が予め設定された所定の値
より大きい場合には有音判定しきい値を上げることによ
って出力する音声パケット量を減少させ、受信したパケ
ット損失量が小さい場合には有音判定しきい値を下げる
ことによって出力する音声パケット量を増加させるよう
に動作するので、送信側経路と受信側経路との回線状態
が異なっていても、適切にパケット化するデータ量を制
御することが可能となる。
【0049】実施の形態2.上記実施の形態1において
は、パケット損失監視部12がパケットを100個受信
する毎に、そのパケット損失数を出力するようにした
が、パケット損失率を統計情報として算出するようにし
ても良い。パケット損失率をR、受信パケット数をN、
検出された損失パケット数をLとすると、R=(L/
(N+L))×100(%)となる。この場合、パケッ
ト損失率Rが有音検出しきい値の制御に用いられるの
で、算出のための演算量が増加する反面、Nの値は必ず
しも100個に取り決めなくても良くなり、任意の所定
の個数に設定することができ、利便性が向上する。
【0050】実施の形態3.更に、実施の形態2で説明
したように、統計情報としてパケット損失率Rを用いる
場合には、上述のように受信パケットの個数であるNの
値が100個でなくとも良いので、一定個数のパケット
を受信する毎にパケット損失率を算出する代わりに、一
定周期で算出するようにしても良い。
【0051】実施の形態4.また、上記実施の形態1に
おいては、統計情報出力制御部14が10秒周期で統計
情報(パケット損失量)をパケット組立部11に出力す
るようにし、その結果10秒周期で統計情報パケットが
出力されるようにしたが、必ずしも一定時間間隔で出力
する必要はない。そこで、有音判定結果が有音から無音
となったことを契機に統計情報パケットを出力するよう
にしてもよい。
【0052】実施の形態5.また、統計情報出力制御部
14は、パケット損失監視部12から入力される統計情
報(パケット損失量またはパケット損失率)の変化が大
きい場合にのみ統計情報をパケット組立部11に出力す
るようにしてもよい。例えば、パケット組立部11に対
して直前に出力したパケット損失量をX、パケット損失
監視部12より入力されるパケット損失量をYとしたと
き、Zなる出力制御しきい値を設け、|X−Y|>Zが
成立する場合にのみ、新たなパケット損失量Yをパケッ
ト組立部11に出力する。このような動作とすると、制
御は複雑となるが変化が小さいために有音判定しきい値
の生成に影響を与えない統計情報パケットを出力しない
で済むことが可能となり、伝送回線を有効に利用するこ
とが出来る。
【0053】実施の形態6.更に、有音中に統計情報を
伝送回線に出力する場合には、パケット組立部11が高
能率符号化音声信号と統計情報とを多重化してからパケ
ット化しても良い。この場合のパケットフォーマットを
図3に示す。このように、多重化されたパケットは、パ
ケット識別子、シーケンス番号、統計情報(パケット損
失量またはパケット損失率)、高能率符号化音声から成
る。この場合のパケット識別子については、音声パケッ
ト及び統計情報パケットと異なる値を割り当てれば、パ
ケットの種別を判別できるようにすることが出来る。こ
のようにすることによって、若干ではあるが出力するパ
ケットの量を減少させることが可能となり、伝送回線を
有効に利用することが可能となる。
【0054】実施の形態7.上記実施の形態1〜6にお
いては、パケット損失量またはパケット損失率を基に有
音検出判定しきい値を変更することによって、伝送回線
に出力するパケット量を制御する例について説明した
が、以下の実施の形態では、高能率音声符号化速度を変
化させることによって伝送回線に出力するパケット量を
制御する音声パケット通信方式を示す。図4は、このよ
うな考え方に基づいた音声パケット通信装置の構成図で
あり、図において、15は符号化速度制御部である。他
の構成については、実施の形態1と同じであるため、同
一符号を付して示し、ここでは説明を省略する。
【0055】次に動作を説明する。はじめに送信側の動
作について説明する。まず、パケット損失監視部12、
統計情報出力制御部14の動作については、図1に示し
た音声パケット通信装置と同様であるため、説明を省略
する。端末側からの電話音声信号は、符号化部2及び有
音判定部1に入力される。有音判定部1は、端末側から
の入力信号のパワーを基にこれが有音であるか無音であ
るかを判定し、判定結果を符号化部2に出力する。符号
化部2は、有音判定部1から入力される判定結果が有音
の場合に、端末側から入力する電話音声信号を符号化速
度制御部15より入力される符号化速度に基づいて高能
率符号化し、高能率符号化音声信号をパケット組立部1
1に出力する(符号化速度制御部15については後述す
る。)。パケット組立部11は符号化部2より入力され
る高能率符号化音声信号と、統計情報出力制御部14よ
り入力される統計情報(パケット損失量またはパケット
損失率)とをパケット化して伝送路に出力する。パケッ
ト組立部11が出力するパケットフォーマットは、上述
の図2または図3と同様であるが、音声の符号化速度に
よって音声パケットのパケット識別子に異なる値を割り
当てるようにする。
【0056】次に、受信側の動作を説明する。パケット
分解部13は、受信したパケットのパケット識別子を基
に分解し、音声パケットであれば高能率符号化音声信号
とその符号化速度情報を復号化部7に、統計情報パケッ
トであれば統計情報(パケット損失量)を符号化速度制
御部15に出力する。復号化部7は、パケット分解部1
3より入力される高能率符号化音声信号と符号化速度情
報とを入力とし、その符号化速度情報に基づいて高能率
符号化音声を復号して、端末側に出力する。符号化速度
制御部15は、パケット分解部13より入力されるパケ
ット損失量が予め設定された所定の値より大きい場合に
符号化速度を下げ、パケット損失量が当該値より小さい
場合には符号化速度を上げるように決定して、その結果
を符号化部2に出力する。
【0057】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるパケット損失量を受
信して、そのパケット損失量が大きい場合には符号化速
度を下げることによって出力する音声パケット量を減少
させ、受信したパケット損失量が小さい場合には符号化
速度を上げることによって出力する音声パケット量を増
加させるように動作するので、送信側経路と受信側経路
との回線状態が異なっていても、適切にパケット化する
データ量を制御することが可能となる。
【0058】実施の形態8.次に、有音判定部のハング
オーバー時間を制御することによって、伝送回線に出力
するパケット量を制御する音声パケット通信方式を示
す。図5は、このような考え方に基づいた音声パケット
通信装置の構成図であり、図において、16はハングオ
ーバー値生成部である。他の構成については、上述の実
施の形態1と同様であるため、ここでは説明を省略す
る。
【0059】次に動作を説明する。まず、符号化部2、
復号化部7、パケット組立部11、パケット損失監視部
12、統計情報出力制御部14の動作については、図1
に示した音声パケット通信装置と同様であるため、説明
を省略する。端末側からの電話音声信号は、符号化部2
及び有音判定部1に入力される。有音判定部1は、端末
側からの入力信号のパワーを基にこれが有音であるか無
音であるかを判定し、判定結果を符号化部2に出力す
る。通常、有音判定部1においては、有音から無音に変
化した際の音声の途切れが聴感上不自然にならないよ
う、入力信号が有音から無音に変化しても一定の時間は
有音状態を維持するように動作し、この時間は一般にハ
ングオーバー時間と呼ばれている。有音判定部1は、こ
のハングオーバー時間をハングオーバー値生成部16よ
り入力して動作するように構成されている。ハングオー
バー値生成部16は、パケット分解部13より入力する
パケット損失量が予め設定された所定の値より大きい場
合にハングオーバー時間を短くし、パケット損失量が当
該値より小さい場合にはハングオーバー時間を長くする
ように決定して、その結果を有音判定部1に出力する。
【0060】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出されたパケット損失量を受信して、そのパ
ケット損失量が大きい場合にはハングオーバー時間を短
くすることによって出力する音声パケット量を減少さ
せ、受信したパケット損失量が小さい場合にはハングオ
ーバー時間を長くすることによって出力する音声パケッ
ト量を増加させるように動作するので、送信側経路と受
信側経路との回線状態が異なっていても、適切パケット
化するデータ量を制御することが可能となる。
【0061】実施の形態9.上記実施の形態1〜8にお
いては、パケット損失量またはパケット損失率を基に伝
送回線に出力するパケット量を制御する音声パケット通
信装置を示したが、以下では、受信パケットの到着遅延
ゆらぎを基に、有音判定しきい値を変化させることによ
って伝送回線に出力するパケット量を制御する音声パケ
ット通信方式を示す。図6は、このような考え方に基づ
いた音声パケット通信装置の構成図であり、図におい
て、17はゆらぎ量監視部である。他の構成について
は、上述の実施の形態1と同様であるため、ここではそ
の説明を省略する。
【0062】次に動作を説明する。まず、有音判定部
1、符号化部2、復号化部7の動作については、図1に
示した音声パケット通信装置と同様であるため、説明を
省略する。パケット組立部11は、符号化部2から入力
される高能率符号化音声と統計情報出力制御部14から
入力される統計情報(これはゆらぎ量となる。説明につ
いては後述する。)をパケット化して伝送回線に出力す
る。パケットフォーマットについては、図2及び図3と
同様であり、パケット損失量(またはパケット損失率)
の代わりにゆらぎ量が入る。ゆらぎ量監視部17は、伝
送路側から受信する音声パケットの到着時間を監視し、
mパケット受信する毎に、その到着時間ゆらぎの平均値
をゆらぎ量として統計情報出力制御部14に出力する。
なお、過去mパケット分のパケット到着時刻をT
(1)、T(2)、・・・T(m)、またパケット到着
間隔期待値(これは送信側におけるパケット出力周期に
等しい)をTcとすると、到着遅延ゆらぎの平均値Tv
は式(1)に示す通りとなる。
【0063】
【数1】
【0064】統計情報出力制御部14の動作について
は、基本的に図1に示した音声パケット通信装置と同様
であり、パケット損失量またはパケット損失率をパケッ
ト組立部11に出力する代わりに、上記ゆらぎ量Tvを
パケット組立部11に出力する。また、パケット分解部
13の動作についても基本的に図1に示した音声パケッ
ト通信装置と同様であり、パケット損失量またはパケッ
ト損失率を判定しきい値生成部10に出力する代わり
に、受信したパケットのパケット識別子に基づいてゆら
ぎ量を判定しきい値生成部10に出力する。判定しきい
値生成部10は、パケット分解部13より入力するゆら
ぎ量が予め設定された所定の値より大きい場合にはしき
い値を下げ、ゆらぎ量が当該値より小さい場合にはしき
い値を上げるように動作する。
【0065】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるゆらぎ量を受信し
て、そのゆらぎ量が大きい場合には有音判定しきい値を
上げることによって出力する音声パケット量を減少さ
せ、受信したゆらぎ量が小さい場合には有音判定しきい
値を下げることによって出力する音声パケット量を増加
させるように動作するので、送信側経路と受信側経路と
の回線状態が異なっていても、適切にパケット化するデ
ータ量を制御することが可能となる。
【0066】実施の形態10.なお、上記実施の形態9
においては、ゆらぎ量監視部17が受信パケットのゆら
ぎ量平均値を算出する例について説明したが、この場合
に限らず、ゆらぎ量の最大値としても同様の効果が得ら
れる。この場合のゆらぎ量をTmax、過去mパケット
分のパケット到着時刻をT(1)、T(2)、・・・T
(m)、またパケット到着間隔期待値(これは送信側に
おけるパケット出力周期に等しい)をTcとすると、T
maxは式(2)に示す通りとなる。
【0067】
【数2】
【0068】実施の形態11.更に、ゆらぎ量監視部1
7が受信パケットのゆらぎ量の分散を算出するようにし
ても同様の効果が得られる。この場合のゆらぎ量をT
s、過去mパケット分のパケット到着時刻をT(1)、
T(2)、・・・T(m)、またパケット到着間隔期待
値(これは送信側におけるパケット出力周期に等しい)
をTcとした場合、まず平均受信周期Teが式(3)に
示す通りとなり、このTeを用いると、分散Tsは式
(4)に示す通りとなる。
【0069】
【数3】
【0070】
【数4】
【0071】実施の形態12.更には、ゆらぎ量監視部
17が受信パケットのゆらぎ量の標準偏差を算出するよ
うにしても同様の効果が得られる。ゆらぎ量の標準偏差
をThとすると、Thは既出の式(4)に示される分散
Tsを用いて、式(5)に示す通りとなる。
【0072】
【数5】
【0073】実施の形態13.また、パケット到着遅延
ゆらぎ量に基づいて、符号化速度を変更することによっ
て、伝送回線に出力するパケット量を制御することも可
能である。図7は、このような考え方に基づく音声パケ
ット通信装置の構成である。図に示すように、本実施の
形態においては、上述の実施の形態9で示した図6の判
定しきい値生成部10の代わりに、符号化速度制御部1
5が設けられている。
【0074】図7に示した本装置の動作に関しては、有
音判定部1、符号化部2、復号化部7については図1に
示した音声パケット通信装置と同様の動作を行い、パケ
ット組立部11、パケット分解部13、統計情報出力制
御部14、ゆらぎ量監視部17については図6に示した
音声パケット通信装置と同様の動作を行う。符号化速度
制御部15は、パケット分解部13より入力されるゆら
ぎ量が予め設定された所定の値より大きい場合には符号
化速度を下げ、ゆらぎ量が当該値より小さい場合には符
号化速度を上げるように動作する。
【0075】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるゆらぎ量を受信し
て、そのゆらぎ量が大きい場合には符号化速度を下げる
ことによって出力する音声パケット量を減少させ、受信
したゆらぎ量が小さい場合には符号化速度を上げること
によって出力する音声パケット量を増加させるように動
作するので、送信側経路と受信側経路との回線状態が異
なっていても、適切にパケット化するデータ量を制御す
ることが可能となる。
【0076】実施の形態14.更に、パケット到着遅延
ゆらぎ量に基づいて、有音判定部1に与えるハングオー
バー時間を変更することによって、伝送回線に出力する
パケット量を制御することも可能である。図8は、この
ような考え方に基づく音声パケット通信装置の構成であ
る。この図の動作に関しては、有音判定部1、符号化部
2、復号化部7については図1に示した音声パケット通
信装置と同様の動作を行い、パケット組立部11、パケ
ット分解部13、統計情報出力制御部14、ゆらぎ量監
視部16については図6に示した音声パケット通信装置
と同様の動作を行う。ハングオーバー値生成部16は、
パケット分解部13より入力するゆらぎ量が予め設定さ
れた所定の値より大きい場合にはハングオーバー時間を
短くし、ゆらぎ量が当該値より小さい場合にはハングオ
ーバー時間を長くするように動作する。
【0077】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるゆらぎ量を受信し
て、そのゆらぎ量が大きい場合にはハングオーバー時間
を短くすることによって出力する音声パケット量を減少
させ、受信したゆらぎ量が小さい場合にはハングオーバ
ー時間を長くすることによって出力する音声パケット量
を増加させるように動作するので、送信側経路と受信側
経路との回線状態が異なっていても、適切にパケット化
するデータ量を制御することが可能となる。
【0078】実施の形態15.以上では、符号化部2及
び復号化部7をそれぞれ1個備えた単一チャネルの音声
パケット通信装置を示したが、以下、複数チャネル備え
た音声パケット通信装置について示す。図9は、このよ
うな考え方に基づくnチャネルの音声パケット通信装置
の構成である。図において、201,…,20nは、n
個の符号化部であり、101,…,10nは、n個の有
音判定部、701,…,70nは、n個の復号化部であ
る。
【0079】次に動作を説明する。符号化部201〜2
0n、及び、有音判定部101〜10nは、それぞれ、
図1に示した符号化部2及び有音判定部1と同様な動作
を行うもので、これがn個ずつ備わっている。パケット
組立部11は、符号化部201〜20nより入力される
高能率符号化音声とパケット損失情報とをパケット化し
て伝送回線に出力する。ここで、パケットのフォーマッ
トを図10に示す。ここで、図2及び図3との違いは、
音声パケット及び高能率符号化音声とパケット損失量
(またはパケット損失率)を多重化したパケットについ
ては、チャネル識別子が付与されている点のみである。
このチャネル識別子によって、どのチャネルの音声信号
であるかを識別できるようにする。また、シーケンス番
号については、チャネル毎に独立して付けるようにす
る。パケット損失監視部12は、シーケンス番号を基に
チャネル毎にパケット損失を監視する。パケット損失の
監視方法は、上述の実施の形態1で示した上述の方法と
同様である。そして、全チャネル分の受信音声パケット
が一定の個数、たとえば100個受信するたびに、その
間に検出された全チャネル分のパケット損失数を統計情
報として統計情報出力制御部14に出力する。統計情報
出力制御部14の動作については、図1に示した音声パ
ケット通信装置と同様である。パケット分解部13は、
受信したパケットのパケット識別子とチャネル識別子を
基に分解し、音声パケットであれば高能率符号化音声信
号をチャネル識別子に該当する復号化部701,…,7
0nに、統計情報パケットであればパケット損失量を判
定しきい値生成部10に出力する。復号化部701〜7
0nの動作は、図1に示した音声パケット通信装置と同
様である。判定しきい値生成部10は、パケット分解部
13より入力されるパケット損失量が予め設定された所
定の値より大きい場合にはしきい値を下げ、パケット損
失量が当該値より小さい場合にはしきい値を上げるよう
にしきい値を決定し、全てのチャネルの有音判定部10
1〜10nに対して決定したしきい値を出力する。
【0080】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるパケット損失量を受
信して、そのパケット損失量が大きい場合には各チャネ
ルの有音判定に用いる判定しきい値を上げることによっ
て出力する音声パケット量を減少させ、受信したパケッ
ト損失量が小さい場合には各チャネルの有音判定に用い
る判定しきい値を下げることによって出力する音声パケ
ット量を増加させるように動作するので、送信側経路と
受信側経路との回線状態が異なっていても、適切にパケ
ット化するデータ量を制御することが可能となる。
【0081】実施の形態16.また、複数チャネル備え
た音声パケット通信装置において、パケット損失量に応
じて符号化速度を制御することにより、パケット出力量
を制御することも出来る。図11は、このような考え方
に基づくnチャネルの音声パケット通信装置の構成であ
る。
【0082】次に動作を説明する。符号化部201〜2
0n、有音判定部101〜10n、復号化部701〜7
0nは図2に示した符号化部2、有音判定部1、復号化
部7と同様な動作を行うもので、これがn個備わってい
る。パケット損失監視部12、統計情報出力制御部14
は図9に示した音声パケット通信装置と同様の動作を行
う。パケット組立部11の動作は、基本的には図9に示
した音声パケット通信装置と同様であり、出力するパケ
ットのフォーマットについても上述の図10に示した通
りであるが、符号化速度に応じてパケット識別子に異な
る値を割り当てるという動作のみが異なる。パケット分
解部13についても、図9に示した音声パケット通信装
置と同様であるが、受信した音声パケットのパケット識
別子に応じて、復号化部701〜70nに符号化速度を
出力するという動作が追加される。符号化速度制御部1
5は、パケット分解部13より入力するパケット損失量
が予め設定された所定の値より大きい場合には符号化速
度を低く、パケット損失量が当該値より小さい場合には
符号化速度を高くなるように決定し、全てのチャネルの
符号化部201〜20nに対して決定した符号化速度を
出力する。
【0083】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるパケット損失量を受
信して、そのパケット損失量が大きい場合には各チャネ
ルの符号化速度を低くすることによって出力する音声パ
ケット量を減少させ、受信したパケット損失量が小さい
場合には各チャネルの符号化速度を高くすることによっ
て出力する音声パケット量を増加させるように動作する
ので、送信側経路と受信側経路との回線状態が異なって
いても、適切にパケット化するデータ量を制御すること
が可能となる。
【0084】実施の形態17.更に、複数チャネル備え
た音声パケット通信装置において、パケット損失量に応
じて有音判定のハングオーバー時間を制御することによ
り、パケット出力量を制御することも出来る。図12
は、このような考え方に基づくnチャネルの音声パケッ
ト通信装置の構成である。
【0085】次に動作を説明する。符号化部201〜2
0n、有音判定部101〜10n、復号化部701〜7
0n、は図2に示した符号化部2、有音判定部1、復号
化部7と同様な動作を行うもので、これがn個備わって
いる。パケット組立部11、パケット損失監視部12、
パケット分解部13、統計情報出力制御部14について
は、図9に示した音声パケット通信装置と同様の動作を
行う。パケット損失監視部12、統計情報出力制御部1
4は図9に示した音声パケット通信装置と同様の動作を
行う。パケット組立部11の動作は、基本的には図9に
示した音声パケット通信装置と同様であり、出力するパ
ケットのフォーマットについても上述の図10に示した
通りであるが、符号化速度に応じてパケット識別子に異
なる値を割り当てるという動作のみが異なる。パケット
分解部13についても、図9に示した音声パケット通信
装置と同様であるが、受信した音声パケットのパケット
識別子に応じて、復号化部701〜70nに符号化速度
を出力するという動作が追加される。ハングオーバー値
生成部16は、パケット分解部13より入力するパケッ
ト損失量が予め設定された所定の値より大きい場合には
短いハングオーバー時間を、パケット損失量が当該値よ
り小さい場合には長いハングオーバー時間を生成し、全
てのチャネルの符号化部201〜20nに対して生成し
たハングオーバー時間を出力する。
【0086】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるパケット損失量を受
信して、そのパケット損失量が大きい場合には各チャネ
ルの有音判定におけるハングオーバー時間を短くするこ
とによって出力する音声パケット量を減少させ、受信し
たパケット損失量が小さい場合には各チャネルの有音判
定におけるハングオーバー時間を長くすることによって
出力する音声パケット量を増加させるように動作するの
で、送信側経路と受信側経路との回線状態が異なってい
ても、適切にパケット化するデータ量を制御することが
可能となる。
【0087】実施の形態18.上記実施の形態15〜1
7においては、パケット損失監視部12が、100個の
パケットを受信するたびに、パケット損失数を算出する
例について説明したが、これを平均パケット損失率とし
ても良い。パケット損失率をR、受信パケット数をN、
検出された損失パケット数をLとすると、R=(L/
(N+L))×100(%)となる。この場合、パケッ
ト損失の比率が有音検出しきい値の制御に用いられるの
で、算出のための演算量が増加する反面、Nの値は必ず
しも100と取り決めなくても良くなり利便性が向上す
る。
【0088】実施の形態19.更に、パケット損失監視
部12は、チャネル毎にパケット損失率を求め、その中
の最大値を出力するようにしても良い。
【0089】実施の形態20.更に、パケット損失監視
部12が、全チャネルのパケット損失率を出力する場合
には、これを一定周期で算出するようにしても良い。
【0090】実施の形態21.更に、パケット損失監視
部12が、チャネル毎にパケット損失率を求めてその中
の最大値を出力する場合には、これを一定周期で算出す
るようにしても良い。
【0091】実施の形態22.また、複数チャネル備え
た音声パケット通信装置において、パケット到着遅延ゆ
らぎ量に応じて有音判定のしきい値を制御することによ
り、パケット出力量を制御することも出来る。図13
は、このような考え方に基づくnチャネルの音声パケッ
ト通信装置の構成である。
【0092】次に動作を説明する。符号化部201〜2
0n、有音判定部101〜10n、復号化部701〜7
0nは図1に示した音声パケット通信装置における符号
化部2、有音判定部1、復号化部7と同様な動作を行う
もので、これがn個備わっている。パケット組立部11
は、符号化部201〜20nより入力する高能率符号化
音声と統計情報出力制御部14より入力するゆらぎ量と
をパケット化して伝送回線に出力する。パケットのフォ
ーマットは上述の図10に示す通りであるが、パケット
損失量の変わりにゆらぎ量が入る。ゆらぎ量監視部17
は、伝送路側から受信する各チャネルの音声パケットの
到着時間を監視し、全チャネルの受信パケット数がmパ
ケットとなる毎に、到着時間ゆらぎの全チャネル分の平
均値をゆらぎ量として統計情報出力制御部14に出力す
る。このゆらぎ量Tvの算出方法は式6、式7に示す通
りである。
【0093】
【数6】
【0094】
【数7】
【0095】これらの式において、m(j)はチャネル
jにおける受信パケット数、T(j,1)、T(j,
2)、・・・、T(j,m(j))はチャネルjにおけ
るm(j)個のパケット到着時刻である。また、式6及
び式7の算出において、受信したパケット数が1個以下
のチャネルについては算出対象から除外する。
【0096】統計情報出力制御部14の動作について
は、図2に示した音声パケット通信装置と同様である。
また、パケット分解部13の動作については、基本的に
図9に示した音声パケット通信装置と同様であり、パケ
ット損失量またはパケット損失率を判定しきい値生成部
10に出力する代わりに、受信したパケットのパケット
識別子に基づいてゆらぎ量を判定しきい値生成部10に
出力する。判定しきい値生成部10は、パケット分解部
13より入力するゆらぎ量が予め設定された所定の値よ
り大きい場合にはしきい値を上げ、ゆらぎ量が当該値よ
り小さい場合にはしきい値を下げるようにしきい値を決
定し、全てのチャネルの有音判定部101〜10nに対
して決定したしきい値を出力する。
【0097】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるゆらぎ量を受信し
て、そのゆらぎ量が大きい場合には各チャネルの有音判
定に用いる判定しきい値を上げることによって出力する
音声パケット量を減少させ、受信したゆらぎ量が小さい
場合には各チャネルの有音判定に用いる判定しきい値を
下げることによって出力する音声パケット量を増加させ
るように動作するので、送信側経路と受信側経路との回
線状態が異なっていても、適切にパケット化するデータ
量を制御することが可能となる。
【0098】実施の形態23.また、複数チャネル備え
た音声パケット通信装置において、パケット到着遅延ゆ
らぎ量に応じて符号化速度を制御することにより、パケ
ット出力量を制御することも出来る。図14は、このよ
うな考え方に基づくnチャネルの音声パケット通信装置
の構成である。
【0099】次に動作を説明する。符号化部201〜2
0n、有音判定部101〜10n、復号化部701〜7
0nは図2に示した符号化部2、有音判定部1、復号化
部7と同様な動作を行うもので、これがn個備わってい
る。ゆらぎ量監視部16、統計情報出力制御部14は図
13に示した音声パケット通信装置と同様の動作を行
う。パケット組立部11の動作は、図11に示した音声
パケット通信装置と同様である。出力するパケットのフ
ォーマットについても上述の図10に示した通りである
が、パケット損失量又はパケット損失率の代わりにゆら
ぎ量が入る。パケット分解部13については、図11に
示した音声パケット通信装置と同様であるが、受信した
音声パケットのパケット識別子に応じて、復号化部70
1〜70nに符号化速度を出力するという動作が追加さ
れる。符号化速度制御部15は、パケット分解部13よ
り入力するゆらぎ量が予め設定された所定の値より大き
い場合には符号化速度を低く、ゆらぎ量が当該値より小
さい場合には符号化速度を高くなるように決定し、全て
のチャネルの符号化部201〜20nに対して決定した
符号化速度を出力する。
【0100】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるゆらぎ量を受信し
て、そのゆらぎ量が大きい場合には各チャネルの符号化
速度を低くすることによって出力する音声パケット量を
減少させ、受信したゆらぎ量が小さい場合には各チャネ
ルの符号化速度を高くすることによって出力する音声パ
ケット量を増加させるように動作するので、送信側経路
と受信側経路との回線状態が異なっていても、適切にパ
ケット化するデータ量を制御することが可能となる。
【0101】実施の形態24.更に、複数チャネル備え
た音声パケット通信装置において、音声パケットの到着
遅延ゆらぎ量に応じて有音判定のハングオーバー時間を
制御することにより、パケット出力量を制御することも
出来る。図15は、このような考え方に基づくnチャネ
ルの音声パケット通信装置の構成である。
【0102】次に動作を説明する。符号化部201〜2
0n、有音判定部101〜10n、復号化部701〜7
0n、は図1に示した符号化部2、有音判定部1、復号
化部7と同様な動作を行うもので、これがn個備わって
いる。パケット組立部11、ゆらぎ量監視部17、パケ
ット分解部13、統計情報出力制御部14については、
図13に示した音声パケット通信装置と同様の動作を行
う。ハングオーバー値生成部16は、パケット分解部1
3より入力するゆらぎ量が予め設定された所定の値より
大きい場合には短いハングオーバー時間を、ゆらぎ量が
当該値より小さい場合には長いハングオーバー時間を生
成し、全てのチャネルの符号化部201〜20nに対し
て生成したハングオーバー時間を出力する。
【0103】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるゆらぎ量を受信し
て、そのゆらぎ量が大きい場合には各チャネルの有音判
定におけるハングオーバー時間を短くすることによって
出力する音声パケット量を減少させ、ゆらぎ量が小さい
場合には各チャネルの有音判定におけるハングオーバー
時間を長くすることによって出力する音声パケット量を
増加させるように動作するので、送信側経路と受信側経
路との回線状態が異なっていても、適切にパケット化す
るデータ量を制御することが可能となる。
【0104】実施の形態25.なお、上記実施の形態2
3〜24においては、ゆらぎ量監視部17は、全チャネ
ルの平均パケット到着遅延ゆらぎ量を算出したが、これ
を、各チャネルの平均パケット到着ゆらぎ量の中の最大
値を求めるようにしてもよい。このゆらぎ量をTvとし
た場合、式(8)及び式(9)に従ってTvを求める。
【0105】
【数8】
【0106】
【数9】
【0107】これらの式において、m(j)はチャネル
jにおける受信パケット数、T(j,1)、T(j,
2)、・・・、T(j,m(j))はチャネルjにおけ
るm(j)個のパケット到着時刻である。また、式
(6)及び式(7)の算出において、受信したパケット
数が1個以下のチャネルについては算出対象から除外す
る。
【0108】実施の形態26.また、ゆらぎ量監視部1
7は、各チャネルの最大パケット到着ゆらぎ量の平均値
を求めるようにしてもよい。このゆらぎ量をTvとした
場合、式(10)及び式(11)に従ってTvを求め
る。
【0109】
【数10】
【0110】
【数11】
【0111】これらの式において、m(j)はチャネル
jにおける受信パケット数、T(j,1)、T(j,
2)、・・・、T(j,m(j))はチャネルjにおけ
るm(j)個のパケット到着時刻、nnは2個以上の受
信パケットがあったチャネルの数である。また、式(1
0)及び式(11)の算出において、受信したパケット
数が1個以下のチャネルについては算出対象から除外す
る。また、式(10)、式(11)におけるTmax
(j)は、チャネルjにおける最大パケット到着遅延ゆ
らぎ量となっている。
【0112】実施の形態27.また、ゆらぎ量監視部1
7は、各チャネルの最大パケット到着ゆらぎ量の中の最
大値を求めるようにしてもよい。このゆらぎ量をTvと
した場合、式(12)に従ってTvを求める。
【0113】
【数12】
【0114】この式において、チャネルjにおける最大
パケット到着遅延ゆらぎ量Tmax(j)は、上述の式
(10)に従って求める。
【0115】実施の形態28.また、ゆらぎ量監視部1
7は、全チャネル分のパケット到着間隔の分散を求める
ようにしてもよい。このゆらぎ量をTsとした場合、式
(13)〜式(16)に従ってTvを求める。
【0116】
【数13】
【0117】
【数14】
【0118】
【数15】
【0119】
【数16】
【0120】これらの式において、m(j)はチャネル
jにおける受信パケット数、T(j,1)、T(j,
2)、・・・、T(j,m(j))はチャネルjにおけ
るm(j)個のパケット到着時刻、nnは2個以上の受
信パケットがあったチャネルの数である。また、各式の
算出において、受信したパケット数が1個以下のチャネ
ルについては算出対象から除外する。
【0121】実施の形態29.また、ゆらぎ量監視部1
7は、各チャネルのパケット到着間隔の分散を求め、こ
の中の最大値を算出するようにしてもよい。このゆらぎ
量をTsmaxとした場合、式17〜式18に従ってT
smaxを求める。
【0122】
【数17】
【0123】
【数18】
【0124】これらの式において、m(j)はチャネル
jにおける受信パケット数、T(j,1)、T(j,
2)、・・・、T(j,m(j))はチャネルjにおけ
るm(j)個のパケット到着時刻である。また、式(1
7)中のTeについては、上述の式(13)、式(1
4)より求める。更に、各式の算出において、受信した
パケット数が1個以下のチャネルについては算出対象か
ら除外する。
【0125】実施の形態30.また、ゆらぎ量監視部1
7は、全チャネル分のパケット到着間隔の標準偏差を求
めるようにしてもよい。このゆらぎ量をThとした場
合、式(19)に従ってThを求める。
【0126】
【数19】
【0127】なお、この式におけるTs(j)は、上述
の式(15)に従って求める。また、m(j)はチャネ
ルjにおける受信パケット数である。また、各式の算出
において、受信したパケット数が1個以下のチャネルに
ついては算出対象から除外する。
【0128】実施の形態31.また、ゆらぎ量監視部1
7は、各チャネルのパケット到着間隔の標準偏差を求
め、その中の最大値を算出してもよい。このゆらぎ量を
Thmaxとした場合、式20〜式21に従ってThm
axを求める。
【0129】
【数20】
【0130】
【数21】
【0131】これらの式において、m(j)はチャネル
jにおける受信パケット数、T(j,1)、T(j,
2)、・・・、T(j,m(j))はチャネルjにおけ
るm(j)個のパケット到着時刻である。また、式(2
0)中のTeについては、上述の式(13)、式(1
4)より求める。更に、各式の算出において、受信した
パケット数が1個以下のチャネルについては算出対象か
ら除外する。
【0132】実施の形態32.また、上記実施の形態1
5においては、判定しきい値生成部10からは全チャネ
ルの有音・無音判定部101〜10nに対して同じしき
い値を出力したが、必ずしも同じとする必要はなく、チ
ャネル毎に異なるしきい値を出力しても良い。パケット
損失量が多い場合には、全チャネルの平均しきい値が高
く、パケット損失量が少ない場合には、全チャネルの平
均しきい値が低くなるようにすれば、同様の効果があ
る。
【0133】実施の形態33.上記実施の形態22にお
いても、判定しきい値生成部10からは全チャネルの有
音・無音判定部101〜10nに対して同じしきい値を
出力したが、必ずしも同じとする必要はなく、チャネル
毎に異なるしきい値を出力しても良い。ゆらぎ量が予め
設定された所定の値より大きい場合には、全チャネルの
平均しきい値が高く、ゆらぎ量が当該値より小さい場合
には、全チャネルの平均しきい値が低くなるようにすれ
ば、同様の効果がある。
【0134】実施の形態34.また、上記実施の形態1
6においては、符号化速度制御部15からは全チャネル
の符号化部201〜20nに対して同じ速度を出力した
が、必ずしも同じとする必要はなく、チャネル毎に異な
る速度を出力しても良い。パケット損失量が予め設定さ
れた所定の値より多い場合には、全チャネルの平均符号
化速度が高く、パケット損失量が当該値より少ない場合
には、全チャネルの平均符号化速度が低くなるようにす
れば、同様の効果がある。
【0135】実施の形態35.上記実施の形態23にお
いても、符号化速度部15からは全チャネルの符号化部
201〜20nに対して同じ速度を出力したが、必ずし
も同じとする必要はなく、チャネル毎に異なる速度を出
力しても良い。ゆらぎ量が予め設定された所定の値より
大きい場合には、全チャネルの平均符号化速度が高く、
ゆらぎ量が当該値より小さい場合には、全チャネルの平
均符号化速度が低くなるようにすれば、同様の効果があ
る。
【0136】実施の形態36.また、上記実施の形態1
7においては、ハングオーバー値生成部16からは全チ
ャネルの有音・無音判定部101〜10nに対して同じ
ハングオーバー値を出力したが、必ずしも同じとする必
要はなく、チャネル毎に異なるハングオーバー値を出力
しても良い。パケット損失量が多い場合には、全チャネ
ルの平均ハングオーバー値が高く、パケット損失量が少
ない場合には、全チャネルの平均ハングオーバー値が低
くなるようにすれば、同様の効果がある。
【0137】実施の形態37.上記実施の形態24にお
いても、ハングオーバー値生成部16からは全チャネル
の有音・無音判定部101〜10nに対して同じハング
オーバー値を出力したが、必ずしも同じとする必要はな
く、チャネル毎に異なるハングオーバー値を出力しても
良い。ゆらぎ量が予め設定された所定の値より大きい場
合には、全チャネルの平均ハングオーバー値が高く、ゆ
らぎ量が当該値より小さい場合には、全チャネルの平均
ハングオーバー値が低くなるようにすれば、同様の効果
がある。
【0138】実施の形態38.複数チャネル備えた音声
パケット通信装置において、パケット損失量に応じて呼
制御を行うことにより、パケット出力量を制御すること
も出来る。図16は、このような考え方に基づくnチャ
ネルの音声パケット通信装置の構成であり、図におい
て、18は負荷制御部である。
【0139】次に動作を説明する。有音判定部101〜
10nは、図2に示した音声パケット通信装置における
有音判定部1と同様の動作を行い、これがn個備わって
いる。また、符号化部201〜20n、復号化部701
〜70nは図1に示した符号化部2、復号化部7と同様
な動作を行うもので、これがn個備わっている。パケッ
ト組立部11、パケット損失監視部12、パケット分解
部13、統計情報出力制御部14は、図9に示した音声
パケット通信装置と同様の動作を行う。
【0140】負荷制御部18は、パケット分解部13よ
りパケット損失量を入力し、パケット損失量が予め設定
された所定の値より大きくなった場合に、端末側に接続
されている交換機に対して呼を規制するためのコマンド
を出力する。逆に、パケット損失量が当該値より小さく
なれば、交換機に対する呼の規制を解除する。このよう
な呼制御の方法は、ITU−T勧告Q.50に詳細に示
されている。
【0141】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるパケット損失量を受
信して、そのパケット損失量が大きい場合には端末側に
接続された交換機に対して呼を規制するコマンドを出力
することによって音声パケット量を減少させ、受信した
パケット損失量が小さい場合には呼の規制を解除するの
で、送信側経路と受信側経路との回線状態が異なってい
ても、適切にパケット化するデータ量を制御することが
可能となる。
【0142】実施の形態39.複数チャネル備えた音声
パケット通信装置において、パケット到着遅延ゆらぎ量
に応じて呼制御を行うことにより、パケット出力量を制
御することも出来る。図17は、このような考え方に基
づくnチャネルの音声パケット通信装置の構成であり、
図において、18は負荷制御部である。
【0143】次に動作を説明する。有音判定部101〜
10nは、図2に示した音声パケット通信装置における
有音判定部1と同様の動作を行い、これがn個備わって
いる。また、符号化部201〜20n、復号化部701
〜70nは図1に示した符号化部2、復号化部7と同様
な動作を行うもので、これがn個備わっている。パケッ
ト組立部11、ゆらぎ量監視部12、パケット分解部1
3、統計情報出力制御部14は、図13に示した音声パ
ケット通信装置と同様の動作を行う。負荷制御部10
は、パケット分解部13よりゆらぎ量を入力し、ゆらぎ
量が予め設定された所定の値より大きくなった場合に、
端末側に接続されている交換機に対して呼を規制するた
めのコマンドを出力する。逆に、ゆらぎ量が当該値より
小さくなれば、交換機に対する呼の規制を解除する。こ
のような呼制御の方法は、ITU−T勧告Q.50に詳
細に示されている。
【0144】以上のように動作すると、対向接続された
装置内で検出された統計情報であるゆらぎ量を受信し
て、そのゆらぎ量が大きい場合には端末側に接続された
交換機に対して呼を規制するコマンドを出力することに
よって音声パケット量を減少させ、受信したゆらぎ量が
小さい場合には呼の規制を解除するので、送信側経路と
受信側経路との回線状態が異なっていても、適切にパケ
ット化するデータ量を制御することが可能となる。
【0145】実施の形態40.また、上述のように、有
音判定しきい値、または、音声符号化速度、または、ハ
ングオーバー時間を変更することによって、パケット出
力量を制御する代わりに、パケット化周期を変更するこ
とによってパケット出力量を制御しても良い。パケット
化の周期を変更しても、パケット化されるデータ量は変
わらないが、パケットヘッダによるオーバーヘッドが変
わってくるために、最終的なパケットデータ量は変動す
る。パケット化周期を長くすると1パケット当りの高能
率符号化音声データは大きくなるので、パケット化遅延
は増大するが、相対的なパケットヘッダによるオーバー
ヘッドは減少し、出力されるパケットのデータ量は減少
することになる。このような方法によって、パケット出
力量を制御しても、上記実施の形態1〜39と同様の効
果を得ることが可能となる。
【0146】
【発明の効果】この発明は、高能率符号化された音声信
号をパケットによって送受信する音声パケット通信装置
であって、端末側からの音声入力信号を高能率符号化す
る符号化部と、上記端末側からの上記音声入力信号の有
音・無音を判定する有音判定部と、パケット回線側より
入力される受信パケットを分解するパケット分解部と、
上記受信パケットに含まれる高能率符号化された音声信
号を復号する復号化部と、上記受信パケットの損失発生
を監視してパケット損失量の統計情報をとるパケット損
失監視部と、上記パケット損失監視部から入力される上
記統計情報を対向装置に出力するタイミングを制御する
統計情報出力制御部と、上記符号化部によって高能率符
号化された音声信号と上記統計情報とをパケット化して
パケット回線に出力するパケット組立部と、上記受信パ
ケットに含まれる上記統計情報を基に音声パケットの出
力量を増減する音声パケット出力量増減手段とを備えた
音声パケット通信装置であるので、送信経路と受信経路
の回線状態が異なる場合においても、回線状態に応じて
適切にパケット化するデータ量を適切に変化させること
が出来る。
【0147】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、対向装置より受信した統計情報であるパケット損失
量が大きい場合には、上記有音判定部の有音判定しきい
値を高く、逆に、パケット損失量が小さい場合には上記
有音判定部の有音判定しきい値を低くする判定しきい値
生成部を備えているので、送信経路と受信経路の回線状
態が異なる場合においても、回線状態に応じて適切にパ
ケット化するデータ量を適切に変化させることが出来
る。
【0148】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、符号化部の符号化速度を制御する符号化速度制御部
を備え、上記符号化速度制御部は、対向装置より受信し
た統計情報であるパケット損失量が大きい場合には符号
化速度を低く、逆にパケット損失量が小さい場合には符
号化速度を高くするので、送信経路と受信経路の回線状
態が異なる場合においても、回線状態に応じて適切にパ
ケット化するデータ量を適切に変化させることが出来
る。
【0149】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、上記有音判定のハングオーバ時間を制御するハング
オーバー値生成部を備え、上記ハングオーバー値生成部
は、対向装置より受信した統計情報であるパケット損失
量が大きい場合には、ハングオーバー時間を短く、逆に
パケット損失量が小さい場合にはハングオーバー時間を
長くするので、送信経路と受信経路の回線状態が異なる
場合においても、回線状態に応じて適切にパケット化す
るデータ量を適切に変化させることが出来る。
【0150】また、上記パケット損失監視部は、パケッ
トの到着順序が逆転した場合、期待される順序よりも後
に到着したパケットをパケット損失扱いとするので、送
信経路と受信経路の回線状態が異なる場合においても、
回線状態に応じて適切にパケット化するデータ量を適切
に変化させることが出来る。
【0151】また、上記パケット損失監視部は、あるパ
ケットを受信した後に次に期待されるパケット到着時間
より一定時間以上経過して到着したパケットについて損
失扱いとするので、送信経路と受信経路の回線状態が異
なる場合においても、回線状態に応じて適切にパケット
化するデータ量を適切に変化させることが出来る。
【0152】また、上記パケット損失監視部は、ある一
定個数のパケットを受信する毎にその間に観測されたパ
ケットの損失数を統計情報として出力するので、送信経
路と受信経路の回線状態が異なる場合においても、回線
状態に応じて適切にパケット化するデータ量を適切に変
化させることが出来る。
【0153】また、上記パケット損失監視部は、ある一
定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、そ
の間に観測されたパケットの損失数と受信したパケット
数によってパケット損失率を算出して、これを統計情報
として出力するので、送信経路と受信経路の回線状態が
異なる場合においても、回線状態に応じて適切にパケッ
ト化するデータ量を適切に変化させることが出来る。
【0154】また、この発明は、高能率符号化された音
声信号をパケットによって送受信する音声パケット通信
装置であって、端末側からの音声入力信号を高能率符号
化する符号化部と、上記端末側からの上記音声入力信号
の有音・無音を判定する有音判定部と、パケット回線側
より入力される受信パケットを分解するパケット分解部
と、上記受信パケットに含まれる高能率符号化された音
声信号を復号する復号化部と、上記受信パケットの到着
遅延ゆらぎを監視してゆらぎ量の統計情報をとるゆらぎ
量監視部と、上記ゆらぎ量監視部から入力される上記統
計情報を対向装置に出力するタイミングを制御する統計
情報出力制御部と、上記符号化部によって高能率符号化
された音声信号と上記統計情報とをパケット化してパケ
ット回線に出力するパケット組立部と、上記受信パケッ
トに含まれる上記統計情報を基に音声パケットの出力量
を増減する音声パケット出力量増減手段とを備えた音声
パケット通信装置であるので、送信経路と受信経路の回
線状態が異なる場合においても、回線状態に応じて適切
にパケット化するデータ量を適切に変化させることが出
来る。
【0155】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、対向装置より受信した統計情報であるパケット到着
遅延ゆらぎ量が大きい場合には、有音検出器の有音判定
しきい値を高く、逆に、パケット到着遅延ゆらぎ量が小
さい場合には有音検出器の有音判定しきい値を低くする
有音判定しきい値生成部を備えているので、送信経路と
受信経路の回線状態が異なる場合においても、回線状態
に応じて適切にパケット化するデータ量を適切に変化さ
せることが出来る。
【0156】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、符号化部の符号化速度を制御する符号化速度制御部
を備え、上記符号化速度制御部は、対向装置より受信し
た統計情報であるパケット到着遅延ゆらぎ量が大きい場
合には符号化速度を低く、逆にパケット到着遅延ゆらぎ
量が小さい場合には符号化速度を高くするので、送信経
路と受信経路の回線状態が異なる場合においても、回線
状態に応じて適切にパケット化するデータ量を適切に変
化させることが出来る。
【0157】また、上記音声パケット出力量増減手段
が、有音判定のハングオーバ時間を制御するハングオー
バー値制御部を備え、上記ハングオーバー値生成部は、
対向装置より受信した統計情報であるパケット到着遅延
ゆらぎ量が大きい場合には、ハングオーバー時間を短
く、逆にパケット到着遅延ゆらぎ量が小さい場合にはハ
ングオーバー時間を長くするので、送信経路と受信経路
の回線状態が異なる場合においても、回線状態に応じて
適切にパケット化するデータ量を適切に変化させること
が出来る。
【0158】また、上記ゆらぎ量監視部は、連続して受
信した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周
期を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一
定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、そ
の到着遅延ゆらぎの平均を統計情報として出力するの
で、送信経路と受信経路の回線状態が異なる場合におい
ても、回線状態に応じて適切にパケット化するデータ量
を適切に変化させることが出来る。
【0159】また、上記ゆらぎ量監視部は、連続して受
信した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周
期を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、あ
る一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期
で、その到着遅延ゆらぎの最大値を統計情報として出力
するので、送信経路と受信経路の回線状態が異なる場合
においても、回線状態に応じて適切にパケット化するデ
ータ量を適切に変化させることが出来る。
【0160】また、上記ゆらぎ量監視部は、連続して受
信した2パケットの到着時刻の差の平均値と分散を求
め、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定
周期で、その分散を統計情報として出力するので、送信
経路と受信経路の回線状態が異なる場合においても、回
線状態に応じて適切にパケット化するデータ量を適切に
変化させることが出来る。
【0161】また、上記ゆらぎ量監視部は、連続して受
信した2パケットの到着時刻の差の平均値と標準偏差を
求め、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一
定周期で、その標準偏差を統計情報として出力するの
で、送信経路と受信経路の回線状態が異なる場合におい
ても、回線状態に応じて適切にパケット化するデータ量
を適切に変化させることが出来る。
【0162】また、上記統計情報出力制御部は、一定時
間間隔で統計情報を対向装置へと出力するので、送信経
路と受信経路の回線状態が異なる場合においても、回線
状態に応じて適切にパケット化するデータ量を適切に変
化させることが出来る。
【0163】また、上記統計情報出力制御部は、統計情
報がある一定値以上変化した際に、その統計情報を対向
装置へと出力するので、送信経路と受信経路の回線状態
が異なる場合においても、回線状態に応じて適切にパケ
ット化するデータ量を適切に変化させることが出来る。
【0164】また、上記統計情報出力制御部は、上記有
音判定器の判定結果が有音から無音に変化する毎に、統
計情報を対向装置へと出力するので、送信経路と受信経
路の回線状態が異なる場合においても、回線状態に応じ
て適切にパケット化するデータ量を適切に変化させるこ
とが出来る。
【0165】また、上記パケット組立部は、上記統計情
報を音声パケットとは別の種別のパケットとして組み立
てるので、送信経路と受信経路の回線状態が異なる場合
においても、回線状態に応じて適切にパケット化するデ
ータ量を適切に変化させることが出来る。
【0166】また、上記パケット組立部は、上記統計情
報を高能率符号化された音声信号と多重化した後にパケ
ットとして組み立てるので、送信経路と受信経路の回線
状態が異なる場合においても、回線状態に応じて適切に
パケット化するデータ量を適切に変化させることが出来
る。
【0167】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記パケット損失監視
部は、ある一定個数のパケットを受信する毎に、その間
に観測された全チャネル分のパケットの損失数を統計情
報として出力するので、送信経路と受信経路の回線状態
が異なる場合においても、回線状態に応じて適切にパケ
ット化するデータ量を適切に変化させることが出来る。
【0168】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記パケット損失監視
部は、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一
定周期で、その間に観測された全チャネル分のパケット
の損失数と全チャネル分の受信パケット数によってパケ
ット損失率を算出して、これを統計情報として出力する
ので、送信経路と受信経路の回線状態が異なる場合にお
いても、回線状態に応じて適切にパケット化するデータ
量を適切に変化させることが出来る。
【0169】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記パケット損失監視
部は、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一
定周期で、その間に観測された各チャネル毎のパケット
の損失数と各チャネル毎の受信パケット数によって各チ
ャネル毎のパケット損失率を算出して、その中の最大の
パケット損失率を統計情報として出力するので、送信経
路と受信経路の回線状態が異なる場合においても、回線
状態に応じて適切にパケット化するデータ量を適切に変
化させることが出来る。
【0170】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差から期待される到着周期を減算した値の絶
対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一定個数のパケットを
受信する毎かまたは一定周期で、その到着遅延ゆらぎの
全チャネルの平均を統計情報として出力するので、送信
経路と受信経路の回線状態が異なる場合においても、回
線状態に応じて適切にパケット化するデータ量を適切に
変化させることが出来る。
【0171】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差から期待される到着周期を減算した値の絶
対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一定個数のパケットを
受信する毎かまたは一定周期で、各チャネル毎にその到
着遅延ゆらぎの平均値を求め、各チャネルの平均値の中
の最大値を統計情報として出力するので、送信経路と受
信経路の回線状態が異なる場合においても、回線状態に
応じて適切にパケット化するデータ量を適切に変化させ
ることが出来る。
【0172】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差から期待される到着周期を減算した値の絶
対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一定個数のパケットを
受信する毎かまたは一定周期で、各チャネル毎にその到
着遅延ゆらぎの最大値を求め、各チャネルの最大値の平
均を統計情報として出力するので、送信経路と受信経路
の回線状態が異なる場合においても、回線状態に応じて
適切にパケット化するデータ量を適切に変化させること
が出来る。
【0173】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差から期待される到着周期を減算した値の絶
対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一定個数のパケットを
受信する毎かまたは一定周期で、全チャネル分の到着遅
延ゆらぎの最大値を求め、これを統計情報として出力す
るので、送信経路と受信経路の回線状態が異なる場合に
おいても、回線状態に応じて適切にパケット化するデー
タ量を適切に変化させることが出来る。
【0174】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差を監視し、その差の全チャネル分の平均値
と全チャネル分の分散を求め、ある一定個数のパケット
を受信する毎かまたは一定周期で、その分散を統計情報
として出力するので、送信経路と受信経路の回線状態が
異なる場合においても、回線状態に応じて適切にパケッ
ト化するデータ量を適切に変化させることが出来る。
【0175】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差を監視し、その差の全チャネル分の平均値
と全チャネル分の標準偏差を求め、ある一定個数のパケ
ットを受信する毎かまたは一定周期で、その標準偏差を
統計情報として出力するので、送信経路と受信経路の回
線状態が異なる場合においても、回線状態に応じて適切
にパケット化するデータ量を適切に変化させることが出
来る。
【0176】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差を監視し、その差の分散をチャネル毎に求
め、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定
周期で、その各チャネルの分散の中の最大値を統計情報
として出力するので、送信経路と受信経路の回線状態が
異なる場合においても、回線状態に応じて適切にパケッ
ト化するデータ量を適切に変化させることが出来る。
【0177】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記ゆらぎ量監視部
は、各チャネルにおいて連続して受信した2パケットの
到着時刻の差を監視し、その差の標準偏差をチャネル毎
に求め、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは
一定周期で、その各チャネルの標準偏差の中の最大値を
統計情報として出力するので、送信経路と受信経路の回
線状態が異なる場合においても、回線状態に応じて適切
にパケット化するデータ量を適切に変化させることが出
来る。
【0178】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記音声パケット出力
量増減手段が、ITU−T勧告Q.50に規定される呼
制御を行う負荷制御部を備え、上記負荷制御部は、対向
装置より受信した統計情報であるパケット損失量に応じ
て、装置の端末側に接続された交換機に対して呼を規制
するコマンドを出力するので、送信経路と受信経路の回
線状態が異なる場合においても、回線状態に応じて適切
にパケット化するデータ量を適切に変化させることが出
来る。
【0179】また、上記音声パケット通信装置が、複数
チャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットに
よって送受信するものであって、上記音声パケット出力
量増減手段が、ITU−T勧告Q.50に規定される呼
制御を行う負荷制御部を備え、上記負荷制御部は、対向
装置より受信した統計情報であるパケット到着遅延ゆら
ぎ量に応じて、装置の端末側に接続された交換機に対し
て呼を規制するコマンドを出力するので、送信経路と受
信経路の回線状態が異なる場合においても、回線状態に
応じて適切にパケット化するデータ量を適切に変化させ
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1〜5における音声パケ
ット通信装置の構成を示したブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における音声パケット
通信装置に設けられたパケット組立部が出力するパケッ
トフォーマットを示した説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態6における音声パケット
通信装置に設けられたパケット組立部が出力するパケッ
トフォーマットを示した説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態7における音声パケット
通信装置の構成を示したブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態8における音声パケット
通信装置の構成を示したブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態9〜12における音声パ
ケット通信装置の構成を示したブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態13における音声パケッ
ト通信装置の構成を示したブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態14における音声パケッ
ト通信装置の構成を示したブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態15における音声パケッ
ト通信装置の構成を示したブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態15における音声パケ
ット通信装置に設けられたパケット組立部が出力するパ
ケットフォーマットを示した説明図である。
【図11】 本発明の実施の形態16における音声パケ
ット通信装置の構成を示したブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態17における音声パケ
ット通信装置の構成を示したブロック図である。
【図13】 本発明の実施の形態22における音声パケ
ット通信装置の構成を示したブロック図である。
【図14】 本発明の実施の形態23における音声パケ
ット通信装置の構成を示したブロック図である。
【図15】 本発明の実施の形態24における音声パケ
ット通信装置の構成を示したブロック図である。
【図16】 本発明の実施の形態38における音声パケ
ット通信装置の構成を示したブロック図である。
【図17】 本発明の実施の形態39における音声パケ
ット通信装置の構成を示したブロック図である。
【図18】 従来の音声パケット通信装置の構成を示し
たブロック図である。
【符号の説明】
1,101,10n 有音判定部、2,201,20n
符号化部、3 PB信号検出部、4 通話品質付加
部、5 セル化部、6 デセル化部、7,701,70
n 復号化部、8 セルロス監視部、9 通話品質検出
部、10 判定基準生成部、11 パケット組立部、1
2 パケット損失監視部、13 パケット分解部、14
統計情報出力制御部、15 符号化速度制御部、16
ハングオーバー値生成部、17 ゆらぎ量監視部、1
8 負荷制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D045 DA11 5K030 GA03 HA08 JA05 MA14 MB09 5K069 CA02 FC03 FC11 FC16

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高能率符号化された音声信号をパケット
    によって送受信する音声パケット通信装置であって、 端末側からの音声入力信号を高能率符号化する符号化部
    と、 上記端末側からの上記音声入力信号の有音・無音を判定
    する有音判定部と、 パケット回線側より入力される受信パケットを分解する
    パケット分解部と、 上記受信パケットに含まれる高能率符号化された音声信
    号を復号する復号化部と、 上記受信パケットの損失発生を監視してパケット損失量
    の統計情報をとるパケット損失監視部と、 上記パケット損失監視部から入力される上記統計情報を
    対向装置に出力するタイミングを制御する統計情報出力
    制御部と、 上記符号化部によって高能率符号化された音声信号と上
    記統計情報とをパケット化してパケット回線に出力する
    パケット組立部と、 上記受信パケットに含まれる上記統計情報を基に音声パ
    ケットの出力量を増減する音声パケット出力量増減手段
    とを備えたことを特徴とする音声パケット通信装置。
  2. 【請求項2】 上記音声パケット出力量増減手段が、 対向装置より受信した統計情報であるパケット損失量が
    予め設定された所定の値より大きい場合には、上記有音
    判定部の有音判定しきい値を高く、逆に、パケット損失
    量が当該値より小さい場合には上記有音判定部の有音判
    定しきい値を低くする判定しきい値生成部を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の音声パケット通信装
    置。
  3. 【請求項3】 上記音声パケット出力量増減手段が、符
    号化部の符号化速度を制御する符号化速度制御部を備
    え、 上記符号化速度制御部は、対向装置より受信した統計情
    報であるパケット損失量が予め設定された所定の値より
    大きい場合には符号化速度を低く、逆にパケット損失量
    が当該値より小さい場合には符号化速度を高くすること
    を特徴とする請求項1に記載の音声パケット通信装置。
  4. 【請求項4】 上記音声パケット出力量増減手段が、 上記有音判定のハングオーバ時間を制御するハングオー
    バー値生成部を備え、 上記ハングオーバー値生成部は、対向装置より受信した
    統計情報であるパケット損失量が予め設定された所定の
    値より大きい場合には、ハングオーバー時間を短く、逆
    にパケット損失量が当該値より小さい場合にはハングオ
    ーバー時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載
    の音声パケット通信装置。
  5. 【請求項5】 上記パケット損失監視部は、パケットの
    到着順序が逆転した場合、期待される順序よりも後に到
    着したパケットをパケット損失扱いとすることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれかに記載の音声パケット
    通信装置。
  6. 【請求項6】 上記パケット損失監視部は、あるパケッ
    トを受信した後に次に期待されるパケット到着時間より
    一定時間以上経過して到着したパケットについて損失扱
    いとすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の音声パケット通信装置。
  7. 【請求項7】 上記パケット損失監視部は、ある一定個
    数のパケットを受信する毎にその間に観測されたパケッ
    トの損失数を統計情報として出力することを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかに記載の音声パケット通信
    装置。
  8. 【請求項8】 上記パケット損失監視部は、ある一定個
    数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、その間
    に観測されたパケットの損失数と受信したパケット数に
    よってパケット損失率を算出して、これを統計情報とし
    て出力することを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の音声パケット通信装置。
  9. 【請求項9】 高能率符号化された音声信号をパケット
    によって送受信する音声パケット通信装置であって、 端末側からの音声入力信号を高能率符号化する符号化部
    と、 上記端末側からの上記音声入力信号の有音・無音を判定
    する有音判定部と、 パケット回線側より入力される受信パケットを分解する
    パケット分解部と、 上記受信パケットに含まれる高能率符号化された音声信
    号を復号する復号化部と、 上記受信パケットの到着遅延ゆらぎを監視してゆらぎ量
    の統計情報をとるゆらぎ量監視部と、 上記ゆらぎ量監視部から入力される上記統計情報を対向
    装置に出力するタイミングを制御する統計情報出力制御
    部と、 上記符号化部によって高能率符号化された音声信号と上
    記統計情報とをパケット化してパケット回線に出力する
    パケット組立部と、 上記受信パケットに含まれる上記統計情報を基に音声パ
    ケットの出力量を増減する音声パケット出力量増減手段
    とを備えたことを特徴とする音声パケット通信装置。
  10. 【請求項10】 上記音声パケット出力量増減手段が、 対向装置より受信した統計情報であるパケット到着遅延
    ゆらぎ量が予め設定された所定の値より大きい場合に
    は、有音検出器の有音判定しきい値を高く、逆に、パケ
    ット到着遅延ゆらぎ量が当該値より小さい場合には有音
    検出器の有音判定しきい値を低くする有音判定しきい値
    生成部を備えていることを特徴とする請求項9に記載の
    音声パケット通信装置。
  11. 【請求項11】 上記音声パケット出力量増減手段が、 符号化部の符号化速度を制御する符号化速度制御部を備
    え、 上記符号化速度制御部は、対向装置より受信した統計情
    報であるパケット到着遅延ゆらぎ量が予め設定された所
    定の値より大きい場合には符号化速度を低く、逆にパケ
    ット到着遅延ゆらぎ量が当該値より小さい場合には符号
    化速度を高くすることを特徴とする請求項9に記載の音
    声パケット通信装置。
  12. 【請求項12】 上記音声パケット出力量増減手段が、
    有音判定のハングオーバ時間を制御するハングオーバー
    値制御部を備え、 上記ハングオーバー値生成部は、対向装置より受信した
    統計情報であるパケット到着遅延ゆらぎ量が予め設定さ
    れた所定の値より大きい場合には、ハングオーバー時間
    を短く、逆にパケット到着遅延ゆらぎ量が当該値より小
    さい場合にはハングオーバー時間を長くすることを特徴
    とする請求項9に記載の音声パケット通信装置。
  13. 【請求項13】 上記ゆらぎ量監視部は、連続して受信
    した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周期
    を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一定
    個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、その
    到着遅延ゆらぎの平均を統計情報として出力することを
    特徴とする請求項9ないしは12に記載の音声パケット
    通信装置。
  14. 【請求項14】 上記ゆらぎ量監視部は、連続して受信
    した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周期
    を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、ある
    一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、
    その到着遅延ゆらぎの最大値を統計情報として出力する
    ことを特徴とする請求項9ないし12に記載の音声パケ
    ット通信装置。
  15. 【請求項15】 上記ゆらぎ量監視部は、連続して受信
    した2パケットの到着時刻の差の平均値と分散を求め、
    ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期
    で、その分散を統計情報として出力することを特徴とす
    る請求項9ないし12に記載の音声パケット通信装置。
  16. 【請求項16】 上記ゆらぎ量監視部は、連続して受信
    した2パケットの到着時刻の差の平均値と標準偏差を求
    め、ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定
    周期で、その標準偏差を統計情報として出力する請求項
    9ないし12に記載の音声パケット通信装置。
  17. 【請求項17】 上記統計情報出力制御部は、一定時間
    間隔で統計情報を対向装置へと出力することを特徴とす
    る請求項1ないし16のいずれかに記載の音声パケット
    通信装置。
  18. 【請求項18】 上記統計情報出力制御部は、統計情報
    がある一定値以上変化した際に、その統計情報を対向装
    置へと出力することを特徴とする請求項1ないし16の
    いずれかに記載の音声パケット通信装置。
  19. 【請求項19】 上記統計情報出力制御部は、上記有音
    判定器の判定結果が有音から無音に変化する毎に、統計
    情報を対向装置へと出力することを特徴とする請求項1
    ないし16のいずれかに記載の音声パケット通信装置。
  20. 【請求項20】 上記パケット組立部は、上記統計情報
    を音声パケットとは別の種別のパケットとして組み立て
    ることを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記
    載の音声パケット通信装置。
  21. 【請求項21】 上記パケット組立部は、上記統計情報
    を高能率符号化された音声信号と多重化した後にパケッ
    トとして組み立てることを特徴とする請求項1ないし1
    9のいずれかに記載の音声パケット通信装置。
  22. 【請求項22】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、上記パケット損失監視部
    は、ある一定個数のパケットを受信する毎に、その間に
    観測された全チャネル分のパケットの損失数を統計情報
    として出力することを特徴とする請求項1ないし8のい
    ずれかに記載の音声パケット通信装置。
  23. 【請求項23】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記パケット損失監視部は、ある一定個数のパケットを
    受信する毎かまたは一定周期で、その間に観測された全
    チャネル分のパケットの損失数と全チャネル分の受信パ
    ケット数によってパケット損失率を算出して、これを統
    計情報として出力することを特徴とする請求項1ないし
    8のいずれかに記載の音声パケット通信装置。
  24. 【請求項24】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記パケット損失監視部は、ある一定個数のパケットを
    受信する毎かまたは一定周期で、その間に観測された各
    チャネル毎のパケットの損失数と各チャネル毎の受信パ
    ケット数によって各チャネル毎のパケット損失率を算出
    して、その中の最大のパケット損失率を統計情報として
    出力することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか
    に記載の音声パケット通信装置。
  25. 【請求項25】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記ゆらぎ量監視部は、各チャネルにおいて連続して受
    信した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周
    期を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一
    定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、そ
    の到着遅延ゆらぎの全チャネルの平均を統計情報として
    出力することを特徴とする請求項9ないし16のいずれ
    かに記載の音声パケット通信装置。
  26. 【請求項26】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記ゆらぎ量監視部は、各チャネルにおいて連続して受
    信した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周
    期を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一
    定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、各
    チャネル毎にその到着遅延ゆらぎの平均値を求め、各チ
    ャネルの平均値の中の最大値を統計情報として出力する
    ことを特徴とする請求項9ないし16のいずれかに記載
    の音声パケット通信装置。
  27. 【請求項27】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記ゆらぎ量監視部は、各チャネルにおいて連続して受
    信した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周
    期を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一
    定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、各
    チャネル毎にその到着遅延ゆらぎの最大値を求め、各チ
    ャネルの最大値の平均を統計情報として出力することを
    特徴とする請求項9ないし16のいずれかに記載の音声
    パケット通信装置。
  28. 【請求項28】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記ゆらぎ量監視部は、各チャネルにおいて連続して受
    信した2パケットの到着時刻の差から期待される到着周
    期を減算した値の絶対値を到着遅延ゆらぎと定義し、一
    定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、全
    チャネル分の到着遅延ゆらぎの最大値を求め、これを統
    計情報として出力することを特徴とする請求項9ないし
    16のいずれかに記載の音声パケット通信装置。
  29. 【請求項29】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記ゆらぎ量監視部は、各チャネルにおいて連続して受
    信した2パケットの到着時刻の差を監視し、その差の全
    チャネル分の平均値と全チャネル分の分散を求め、ある
    一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期で、
    その分散を統計情報として出力することを特徴とする請
    求項9ないし16のいずれかに記載の音声パケット通信
    装置。
  30. 【請求項30】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記ゆらぎ量監視部は、各チャネルにおいて連続して受
    信した2パケットの到着時刻の差を監視し、その差の全
    チャネル分の平均値と全チャネル分の標準偏差を求め、
    ある一定個数のパケットを受信する毎かまたは一定周期
    で、その標準偏差を統計情報として出力することを特徴
    とする請求項9ないし16のいずれかに記載の音声パケ
    ット通信装置。
  31. 【請求項31】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記ゆらぎ量監視部は、各チャネルにおいて連続して受
    信した2パケットの到着時刻の差を監視し、その差の分
    散をチャネル毎に求め、ある一定個数のパケットを受信
    する毎かまたは一定周期で、その各チャネルの分散の中
    の最大値を統計情報として出力することを特徴とする請
    求項9ないし16のいずれかに記載の音声パケット通信
    装置。
  32. 【請求項32】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記ゆらぎ量監視部は、各チャネルにおいて連続して受
    信した2パケットの到着時刻の差を監視し、その差の標
    準偏差をチャネル毎に求め、ある一定個数のパケットを
    受信する毎かまたは一定周期で、その各チャネルの標準
    偏差の中の最大値を統計情報として出力することを特徴
    とする請求項9ないし16のいずれかに記載の音声パケ
    ット通信装置。
  33. 【請求項33】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記音声パケット出力量増減手段が、ITU−T勧告
    Q.50に規定される呼制御を行う負荷制御部を備え、 上記負荷制御部は、対向装置より受信した統計情報であ
    るパケット損失量に応じて、装置の端末側に接続された
    交換機に対して呼を規制するコマンドを出力する請求項
    1ないし8のいずれかに記載の音声パケット通信装置。
  34. 【請求項34】 上記音声パケット通信装置が、複数チ
    ャネル分の高能率符号化された音声信号をパケットによ
    って送受信するものであって、 上記音声パケット出力量増減手段が、ITU−T勧告
    Q.50に規定される呼制御を行う負荷制御部を備え、 上記負荷制御部は、対向装置より受信した統計情報であ
    るパケット到着遅延ゆらぎ量に応じて、装置の端末側に
    接続された交換機に対して呼を規制するコマンドを出力
    することを特徴とする請求項9ないし16のいずれかに
    記載の音声パケット通信装置。
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